JP2008098405A - レーザ照射装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 複数台のレーザ光源を用い、かつ、回折像の寸法を回折光学素子の設計仕様の下限値程度まで小さくすることができるレーザ照射装置を提供する。
【解決手段】 第1及び第2のレーザ光源が、第1及び第2のビームを出射する。第1及び第2の収束光学素子が、第1及び第2のビームを収束させる。反射部材の第1の反射界面が、第1の収束光学素子で収束された第1のレーザを、ビーム径の小さな位置において、第1の方向に反射させる。反射部材の第2の反射界面が、同様に、第2のビームを第1の方向に反射させる。第1及び第2の反射界面で反射し、発散光線束となった第1及び第2のビームが入射する位置であって、両者の経路が部分的に重なる位置にコリメートレンズが配置されている。コリメートレンズは、第1及び第2のビームをコリメートする。コリメートレンズを通過した第1及び第2のビームが入射する位置に被照射物は保持される。
【選択図】 図1
【解決手段】 第1及び第2のレーザ光源が、第1及び第2のビームを出射する。第1及び第2の収束光学素子が、第1及び第2のビームを収束させる。反射部材の第1の反射界面が、第1の収束光学素子で収束された第1のレーザを、ビーム径の小さな位置において、第1の方向に反射させる。反射部材の第2の反射界面が、同様に、第2のビームを第1の方向に反射させる。第1及び第2の反射界面で反射し、発散光線束となった第1及び第2のビームが入射する位置であって、両者の経路が部分的に重なる位置にコリメートレンズが配置されている。コリメートレンズは、第1及び第2のビームをコリメートする。コリメートレンズを通過した第1及び第2のビームが入射する位置に被照射物は保持される。
【選択図】 図1
Description
本発明は、レーザ照射装置に関し、特に、複数のレーザ光源から出射されたレーザビームを、被照射面上で重ねる合わせることにより、被照射面上での光強度を高めることができるレーザ照射装置に関する。
図3Aに、下記の特許文献1に開示されたレーザ照射装置の概略図を示す。レーザ発振器101から出射されたレーザビームが、部分反射鏡102で2本のレーザビームLB1及びLB2に分離される。一方のレーザビームLB1が、ナイフエッジプリズム7の一方の反射面に入射し、他方のレーザビームLB2が、ナイフエッジプリズム7の他方の反射面に入射する。
ナイフエッジプリズム7で反射したレーザビームLB1及びLB2は、相互に平行になり、アナモルフィックプリズム8に入射する。レーザビームLB1及びLB2は、アナモルフックプリズム8により、ビーム断面が楕円形に変形されて、回折光学素子9に入射する。回折光学素子9の結像面9bの位置における光強度分布が、CCDカメラ103で測定される。
図3Bに、回折光学素子9の入射表面9aにおけるレーザビームLB1及びLB2のビーム断面を示す。入射表面9a上に、2つのビーム断面が並ぶ方向をX軸とするXY直交座標系を定義する。ビーム断面の各々は、Y軸方向に長い楕円形である。
図4Aに、結像面9b上の回折像I1を示す。レーザビームLB1及びLB2の回折像が重なり、Y軸方向に長い1本の直線状の像が形成されている。
図4Bに、回折像I1内のY軸方向に関する光強度分布を示す。図4Bの横軸は、Y軸方向の位置を表し、縦軸は光強度を表す。一方のレーザビームLB1のみを回折光学素子9に入射させた場合の光強度分布を曲線C3で示し、他方のレーザビームLB2のみを回折光学素子9に入射させた場合の光強度分布を曲線C4で示す。レーザビームLB1及びLB2を同時に回折光学素子9に入射させた場合の光強度分布を曲線Caで示す。アナモルフィックプリズム8でビーム断面を変形させる前のレーザビームLB1のビーム断面と同一の円形断面の1本のレーザビーム(回折光学素子9の設計仕様の条件を満たすレーザビーム)を回折光学素子9に入射させた場合の光強度分布を曲線C5で示す。
レーザビームの断面を楕円状にしても、曲線C3及びC4で示すように、設計仕様のレーザビームを入射させた場合とほぼ同等の光強度分布が得られている。また、2本の楕円ビームを入射させても、曲線Caで示すように、設計仕様のレーザビームを入射させた場合とほぼ同等の光強度分布が得られている。
図3Aでは、1台のレーザ光源から出射したレーザビームを2本のレーザビームに分離したが、2台のレーザ光源を用いると、被照射物の表面における光強度を2倍にすることができる。
図4Cに、図3Aのレーザ照射装置の結像面9b上におけるX軸方向に関する光強度分布を示す。図4Cの横軸は、X軸方向の位置を表し、縦軸は光強度を表す。一方のレーザビームLB1のみを回折光学素子9に入射させた場合の光強度分布を曲線C6で示し、他方のレーザビームLB2のみを回折光学素子9に入射させた場合の光強度分布を曲線C7で示す。レーザビームLB1及びLB2を同時に回折光学素子9に入射させた場合の光強度分布を曲線Cbで示す。アナモルフィックプリズム8でビーム断面を変形させる前のレーザビームLB1のビーム断面と同一の円形断面の1本のレーザビーム(回折光学素子9の設計仕様の条件を満たすレーザビーム)を回折光学素子9に入射させた場合の光強度分布を曲線C8で示す。
図3Bに示すように、回折光学素子9に入射するレーザビームLB1及びLB2のX軸方向に関するビーム幅が、アナモルフィックプリズム8により細くなっている。レンズに平行ビームが入射するとき、主焦点におけるビーム径は、レンズに入射するビームのビーム径に反比例する。すなわち、レンズに入射するレーザビームのビーム径が細くなると、主焦点におけるビーム径が大きくなる。これと同様の原理から、回折光学素子9に入射するレーザビームのX軸方向に関するビーム幅が細くなると、結像面9bにおける回折像I1のX軸方向に関する幅が広がる。図4Cにおいては、レーザビームLB1及びLB2が回折光学素子9に同時に入射したときの回折像I1のX軸方向に関する光強度分布Cbの広がりが、ほぼ円形断面の1本のレーザビームが入射したときの回折像の光強度分布C8の広がりに比べて、大きい。
上述のように、図3Aに示したレーザ照射装置では、レーザビームLB1及びLB2の、X軸方向に関するビーム幅が、回折光学素子9の設計仕様のビーム幅よりも細くなっているため、X軸方向に関する回折像の幅を、設計仕様の下限値まで細くすることができない。
本発明の目的は、複数台のレーザ光源を用い、かつ、回折像の寸法を回折光学素子の設計仕様の下限値程度まで小さくすることができるレーザ照射装置を提供することである。
本発明の一観点によると、
第1のレーザビームを出射する第1のレーザ光源と、
第2のレーザビームを出射する第2のレーザ光源と、
前記第1のレーザ光源から出射された第1のレーザビームを収束させる第1の収束光学素子と、
前記第2のレーザ光源から出射された第2のレーザビームを収束させる第2の収束光学素子と、
前記第1の収束光学素子で収束された第1のレーザビームを、該第1の収束光学素子に入射する時点におけるビーム径よりも小さなビーム径になる位置において、第1の方向に反射させる第1の反射界面、及び前記第2の収束光学素子で収束された第2のレーザビームを、該第2の収束光学素子に入射する時点におけるビーム径よりも小さなビーム径になる位置において、前記第1の方向に反射させる第2の反射界面を含む反射部材と、
前記第1の反射界面で反射し、発散光線束となった第1のレーザビーム及び前記第2の反射界面で反射し、発散光線束となった第2のレーザビームが入射する位置であって、両者の経路が部分的に重なる位置に配置され、第1のレーザビーム及び第2のレーザビームをコリメートするコリメートレンズと、
前記コリメートレンズを通過した第1のレーザビーム及び第2のレーザビームが入射する位置に、被照射物を保持するステージと
を有するレーザ照射装置が提供される。
第1のレーザビームを出射する第1のレーザ光源と、
第2のレーザビームを出射する第2のレーザ光源と、
前記第1のレーザ光源から出射された第1のレーザビームを収束させる第1の収束光学素子と、
前記第2のレーザ光源から出射された第2のレーザビームを収束させる第2の収束光学素子と、
前記第1の収束光学素子で収束された第1のレーザビームを、該第1の収束光学素子に入射する時点におけるビーム径よりも小さなビーム径になる位置において、第1の方向に反射させる第1の反射界面、及び前記第2の収束光学素子で収束された第2のレーザビームを、該第2の収束光学素子に入射する時点におけるビーム径よりも小さなビーム径になる位置において、前記第1の方向に反射させる第2の反射界面を含む反射部材と、
前記第1の反射界面で反射し、発散光線束となった第1のレーザビーム及び前記第2の反射界面で反射し、発散光線束となった第2のレーザビームが入射する位置であって、両者の経路が部分的に重なる位置に配置され、第1のレーザビーム及び第2のレーザビームをコリメートするコリメートレンズと、
前記コリメートレンズを通過した第1のレーザビーム及び第2のレーザビームが入射する位置に、被照射物を保持するステージと
を有するレーザ照射装置が提供される。
2台のレーザ光源から出射されたレーザビームを、両者の中心光線を、第1及び第2の収束光学素子の配置された位置におけるビーム径以下の距離まで近づけ、かつレーザビームの各々をコリメートすることができる。コリメートされた後のビーム断面は、第1及び第2の収束光学素子の配置された位置におけるビーム断面と相似形である。第1及び第2のレーザビームのビーム断面は円形にすることができ、かつ両者の中心光線間の距離を近づけることができる。このため、コリメートされたレーザビームを回折光学素子に入射させることにより、その回折像を、回折格子の設計仕様の下限値程度まで小さくすることが可能になる。
図1Aに、実施例によるレーザ照射装置の概略図を示す。第1のレーザ光源10Aが、レーザ発振器11A、12A、半波長板13A、折り返しミラー14A、偏光ビームスプリッタ15A、及び折り返しミラー16Aを含む。第2のレーザ光源10Bが、レーザ発振器11B、12B、半波長板13B、折り返しミラー14B、偏光ビームスプリッタ15B、及び折り返しミラー16Bを含む。第2のレーザ光源10Bは、第1のレーザ光源10Aと同一の構造を有するため、以下、第1のレーザ光源10Aの構造について説明し、第2のレーザ光源10Bの構造については説明を省略する。
レーザ発振器11A及び12Aは、例えば、Nd:YAGレーザの第2高調波(波長532nm)を出射する。レーザ発振器11A及び12Aとして、パルスレーザ発振器を用いてもよいし、連続波レーザ発振器を用いてもよい。レーザ発振器11Aから出射されたレーザビームが、半波長板13Aを通過し、折り返しミラー14Aで反射して、偏光ビームスプリッタ15Aに入射する。半波長板13Aは、偏光ビームスプリッタ15Aに入射するレーザビームがS偏光成分のみになるように、レーザビームの偏光方向を旋回させる。このため、レーザ発振器11Aから出射したレーザビームは、偏光ビームスプリッタ15Aの反射界面で反射する。
もう一方のレーザ発振器12Aは、偏光ビームスプリッタ15Aに対してP偏光成分のみを持つ直線偏光ビームを出射する。このため、レーザ発振器12Aから出射したレーザビームは、偏光ビームスプリッタ15Aの反射界面を透過する。
レーザ発振器11Aから出射して、偏光ビームスプリッタ15Aで反射されたレーザビームと、もう一方のレーザ発振器12Aから出射して、偏光ビームスプリッタ15Aを透過したレーザビームとが、同一光軸上に重畳される。同一光軸上に重畳されたレーザビームは、折り返しミラー16Aで反射され、第1のレーザビームLBAとして、第1のレーザ光源10Aから出射する。第2のレーザ光源10Bは、第2のレーザビームLBBを出射する。
第1のレーザ光源10Aから出射された第1のレーザビームLBAは、第1の収束光学素子20A、例えば凸レンズで収束され、プリズム25の、反射コーティングされた第1の反射界面25Aに入射する。第2のレーザ光源10Bから出射された第2のレーザビームLBBは、第2の収束光学素子20B、例えば凸レンズで収束され、プリズム25の、反射コーティングされた第2の反射界面25Bに入射する。
プリズム25で反射した第1のレーザビームLBA及び第2のレーザビームLBBは、共に発散光線束となり、同一方向に伝搬する。プリズム25で反射した第1のレーザビームLBA及び第2のレーザビームLBBの中心光線と平行な方向をz軸とし、2本の中心光線が並ぶ方向をx軸とするxyz直交座標系を定義する。発散光線束となった第1のレーザビームLBA及び第2のレーザビームLBBが、コリメートレンズ30に入射する。コリメートレンズ30が配置された位置において、第1のレーザビームLBA及び第2のレーザビームLBBが、部分的に重なっている。
コリメートレンズ30は、第1のレーザビームLBA及び第2のレーザビームLBBをコリメートする。コリメートされた第1のレーザビームLBA及び第2のレーザビームLBBが、回折光学素子33に入射する。
図1Bに、回折光学素子33が配置された位置における第1のレーザビームLBA及び第2のレーザビームLBBのビーム断面を示す。両者のビーム断面は、相互にx軸方向にわずかにずれている。回折光学素子33は、円形のビーム断面を持つレーザビームが垂直入射するときに、結像面に、y軸方向に長い直線状の回折像を形成するように設計されている。
XYステージ35が、被照射物40を、その表面が回折光学素子33の結像面に一致するように保持する。XYステージ35は、被照射物40を、x方向及びy方向に移動させることができる。
上記実施例においては、第1の収束光学素子20Aとコリメートレンズ30とが、第1のレーザビームLBAに対してビームエキスパンダとして働き、第2の収束光学素子20Bとコリメートレンズ30とが、第2のレーザビームLBBに対してビームエキスパンダとして働く。回折光学素子33の配置された位置におけるビーム断面が、楕円ではなくほぼ円形になる。
また、プリズム25の配置された位置の、第1のレーザビームLBA及び第2のレーザビームLBBのビーム径が、第1の収束光学素子20A及び第2の収束光学素子20Bの配置された位置におけるビーム径よりも小さい。このため、プリズム25で反射した第1のレーザビームLBAの中心光線と、第2のレーザビームLBBの中心光線との間隔を、第1の収束光学素子20Aが配置された位置における第1のレーザビームLBAのビーム径、及び第2の収束光学素子20Bが配置された位置における第2のレーザビームLBBのいずれのビーム径よりも狭くすることができる。
第1のレーザビームLBA及び第2のレーザビームLBBの中心光線は、コリメートレンズ30の光軸に一致しないが、光軸に近づけることが可能である。第1のレーザビームLBA及び第2のレーザビームLBBの中心光線は、コリメートレンズ30で屈折するが、中心光線を光軸に近づけることにより、屈折角を小さくすることができる。
図2A及び図2Bに、それぞれ被照射物40の表面における回折像のx軸方向及びy軸方向に関する光強度分布を示す。
図2Aに示すように、第1のレーザビームLBAの回折像IA及び第2のレーザビームLBBの回折像IBの各々は、x軸方向に関して、例えばガウス分布で近似される光強度分布を有する。回折光学素子33に入射する第1のレーザビームLBAの中心光線と、第2のレーザビームLBBの中心光線とは、厳密には平行ではなく、かつ、入射位置も一致しない。このため、2つの回折像IAとIBとの中心の位置は一致しない。
ただし、上述のように、実施例によるレーザ照射装置では、プリズム25で反射した第1のレーザビームLBAの中心光線と、第2のレーザビームLBBの中心光線とを近づけることができる。また、コリメートレンズ30による中心光線の屈折角を小さくすることができるため、コリメートレンズ30から回折光学素子33までの距離内で、2本の中心光線がほぼ平行であるとみなすことができる。従って、回折像IAとIBとの中心のずれ量は、光強度分布の広がりに比べて僅かである。このため、回折像IA及びIBを合成した像の光強度分布Iは、2つの山に分離されることなく、1つの山になり、その形状は、ほぼガウス分布で近似できる。
図2Bに示すように、第1のレーザビームLBAの回折像IA及び第2のレーザビームLBBの回折像IBは、y軸方向に関してほぼ同一の光強度分布を持つ。この分布は、回折光学素子33の設計仕様を満たすレーザビームが入射したときの回折像の光強度分布とほぼ等しく、y軸方向に関してほぼ均一な光強度分布を持つ。
上記実施例では、回折光学素子33が配置された位置における第1のレーザビームLBA及び第2のレーザビームLBBのビーム断面が円形である。このため、x軸方向に関するビーム断面の寸法を、回折光学素子33の設計仕様を満たすレーザビームのビーム断面の寸法とほぼ等しくすることができる。これにより、被照射物40の表面に形成される回折像のx軸方向の幅が、設計仕様を満たすレーザビームが入射するときの回折像の幅より太くなってしまうことが防止される。
また、実施例では、4台のレーザ発振器11A、12A、11B及び12Bから出射されたレーザビームが、被照射物40の同一の領域に入射するため、1台のレーザ発振器を用いた場合に比べて、レーザビームの入射領域の光強度を約4倍に高めることができる。
上記実施例において、プリズム25で反射した第1のレーザビームLBA及び第2のレーザビームLBBの中心光線同士をなるべく近づけるために、第1の収束光学素子20Aの焦点近傍、例えば焦点深度の範囲内に、第1の反射界面25Aを配置し、第2の収束光学素子20Bの焦点近傍、例えば焦点深度の範囲内に、第2の反射界面25Bを配置することが好ましい。
上記実施例で用いたプリズム25に代えて、2枚の反射ミラーを用いてもよい。また、上記実施例では、プリズム25として三角柱状のものを用いたが、四角錐の4枚の斜面を反射界面として用いることも可能である。この場合、合計8台のレーザ発振器から出射したレーザビームを重畳させることができる。
また、上記実施例では、コリメートレンズ30でコリメートされた2本のレーザビームを、回折光学素子33により被照射物40上に集光させたが、回折光学素子33に代えて、集光レンズを用いてもよい。図1Aに示したレーザ照射装置では、コリメートレンズ30の前側焦点面上に、第1のレーザビームLBA及び第2のレーザビームLBBに対応する2つの仮想的な点光源が配置されていると考えることができる。従って、原理的には、集光レンズの後側焦点面上に、第1のレーザビームLBAによる像と、第2のレーザビームLBBによる像とが形成される。ところが、2つの仮想的な点光源が非常に近接しているため、集光レンズの後側焦点からややずれた位置において、2つの仮想的な点光源の像が重なり、1つの像が形成される。このようにして、4台のレーザ発振器から出射されたレーザビームを、それらの中心光線をほぼ平行にして、同一の領域に入射させることができる。
以上実施例に沿って本発明を説明したが、本発明はこれらに制限されるものではない。例えば、種々の変更、改良、組み合わせ等が可能なことは当業者に自明であろう。
10A 第1のレーザ光源
10B 第2のレーザ光源
11A、11B、12A、12B レーザ発振器
13A、13B 偏光板
14A、14B、16A、16B 折り返しミラー
15A、15B 偏光ビームスプリッタ
20A 第1の収束光学素子
20B 第2の収束光学素子
25 プリズム(反射部材)
25A 第1の反射界面
25B 第2の反射界面
30 コリメートレンズ
33 回折光学素子
35 XYステージ
40 被照射物
LBA 第1のレーザビーム
LBB 第2のレーザビーム
10B 第2のレーザ光源
11A、11B、12A、12B レーザ発振器
13A、13B 偏光板
14A、14B、16A、16B 折り返しミラー
15A、15B 偏光ビームスプリッタ
20A 第1の収束光学素子
20B 第2の収束光学素子
25 プリズム(反射部材)
25A 第1の反射界面
25B 第2の反射界面
30 コリメートレンズ
33 回折光学素子
35 XYステージ
40 被照射物
LBA 第1のレーザビーム
LBB 第2のレーザビーム
Claims (4)
- 第1のレーザビームを出射する第1のレーザ光源と、
第2のレーザビームを出射する第2のレーザ光源と、
前記第1のレーザ光源から出射された第1のレーザビームを収束させる第1の収束光学素子と、
前記第2のレーザ光源から出射された第2のレーザビームを収束させる第2の収束光学素子と、
前記第1の収束光学素子で収束された第1のレーザビームを、該第1の収束光学素子に入射する時点におけるビーム径よりも小さなビーム径になる位置において、第1の方向に反射させる第1の反射界面、及び前記第2の収束光学素子で収束された第2のレーザビームを、該第2の収束光学素子に入射する時点におけるビーム径よりも小さなビーム径になる位置において、前記第1の方向に反射させる第2の反射界面を含む反射部材と、
前記第1の反射界面で反射し、発散光線束となった第1のレーザビーム及び前記第2の反射界面で反射し、発散光線束となった第2のレーザビームが入射する位置であって、両者の経路が部分的に重なる位置に配置され、第1のレーザビーム及び第2のレーザビームをコリメートするコリメートレンズと、
前記コリメートレンズを通過した第1のレーザビーム及び第2のレーザビームが入射する位置に、被照射物を保持するステージと
を有するレーザ照射装置。 - さらに、前記コリメートレンズでコリメートされた第1及び第2のレーザビームが入射する位置に配置され、前記ステージに保持された被照射物の表面上に、前記第1のレーザビーム及び第2のレーザビームの回折像を形成する回折光学素子を有する請求項1に記載のレーザ照射装置。
- 前記反射部材で反射された後の前記第1及び第2のレーザビームの中心光線の間隔が、前記第1の収束光学素子に入射する時点における前記第1のレーザビームのビーム径、及び前記第2の収束光学素子に入射する時点における前記第2のレーザビームのビーム径のいずれよりも狭い請求項1または2に記載のレーザ照射装置。
- 前記回折光学素子は、前記保持台に保持された加工対象物の表面上において、一方向に長い長尺の回折像を形成するように設計されており、
前記回折光学素子に入射する位置における前記第1及び第2のレーザビームの中心光線の隔たる方向が、前記回折像の長尺方向と直交する方向であり、前記第1のレーザビームの回折像の、長尺方向と直交する方向に関する光強度分布と、前記第2のレーザビームの回折像の、長尺方向と直交する方向に関する光強度分布とが、2つの山に分離されること無く、1つの山を形成するように、両者が重なっている請求項1乃至3のいずれか1項に記載のレーザ照射装置。
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2006
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