JP6157194B2 - レーザ装置および光ビームの波長結合方法 - Google Patents

レーザ装置および光ビームの波長結合方法 Download PDF

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本発明は、複数の発光点からの光ビームを集約して高輝度の光ビームを発生するレーザ装置および光ビームの波長結合方法に関する。
グレーティングを使用した従来の波長結合型レーザ装置(例えば、特許文献1,2)は、共振器内部に複数の異なる波長で発振するレーザ利得素子、ビーム重畳素子、グレーティング、部分反射ミラーを備え、レーザ利得素子から発生した複数の波長を持つ光ビームが、ビーム重畳素子によってグレーティング素子上で重畳し、グレーティングの波長分散特性によって波長ごとに異なる角度で回折し、グレーティングと部分反射ミラーの間で、多波長ビームが1つの光軸を持つように構成される。
従来の他の波長結合型レーザ装置(例えば、特許文献3)では、複数のレーザ利得素子として、LDが2次元に配列されたスタック型のLD素子を用い、共振器内部に第1のグレーティングを配置して、LDアレイ配列方向にビームを波長結合し、共振器外部に配置された第2のグレーティングを用いて、スタック(積層)方向に波長結合を行って、2次元に配置された発光点を最終的に1点にまとめる構成が開示されている。しかしながら、アレイ方向の重畳が、共振器内部で行われるため、グレーティングとミラーでビーム強度を十分に低減することができない。また、特許文献3の構成は、本質的に特許文献1,2の構成と別の波長結合を組み合わせたものに過ぎず、また非常に複雑である。
米国特許公開第2011/0216417号明細書(図1A) 米国特許第6192062号明細書(図1A) 米国特許第6763054号明細書(図1、図2) 特開2012−47766号公報
上述のような波長結合型レーザ装置では、多数のレーザ利得素子からの光ビームをまとめることによって高出力化を図った場合、グレーティング、部分透過ミラー等の光学部品が受ける光強度がかなり高くなることがあり、その結果、1つのレーザ装置から得られる最大出力に限界が生じ、また、高い光強度による損傷が発生する可能性がある。
本発明の目的は、光学部品での光損傷を回避して、高出力のレーザ光を発生できるレーザ装置および光ビームの波長結合方法を提供することである。
上記目的を達成するために、本発明のレーザ装置は、
異なる波長を持つ複数の光ビームを発生する複数のレーザ利得素子と、
前記複数の光ビームの各々の一部を前記複数のレーザ利得素子に向けて反射し、前記複数のレーザ利得素子とともに前記複数の光ビームの各々する光共振器を構成する部分反射素子と、
前記光共振器の内部に設置され、波長分散を利用して前記複数の光ビームの各々を整列させるための第1分散性光学素子と、
前記光共振器の外部に設置され、波長分散を利用して前記複数の光ビームの各々を整列させるための第2分散性光学素子とを備え、
前記第1分散光学素子において異なる前記複数のレーザ利得素子からの光ビームの光軸が重畳しておらず、前記第2分散光学素子において前記複数の光ビームの光軸が重畳していることを特徴とする。
本発明によれば、レーザ利得素子から第2分散性光学素子の手前に至るまでの経路において、複数の光ビームが特定の光学部品に集中することを回避できる。その結果、光学部品での光損傷を回避でき、レーザの出力限界および装置の信頼性を改善できる。
本発明の実施の形態1によるレーザ装置を示す構成図である。 図1に示すレーザ装置の各位置でのビームパターンを示す概略図である。 本発明の実施の形態2によるレーザ装置を示す構成図である。 図3に示すレーザ装置の各位置でのビームパターンを示す概略図である。 FAC/ローテータ/ビーム再配置素子によるビームパターン変換の様子を示す説明図であり、図5(a)は光軸に対して垂直な平面図であり、図5(b)は斜視図である。 本発明の実施の形態3によるレーザ装置を示す構成図である。 本発明の実施の形態4によるレーザ装置を示す構成図である。 図7に示すレーザ装置の各位置でのビームパターンを示す概略図である。 本発明の実施の形態5によるレーザ装置を示す構成図である。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1によるレーザ装置を示す構成図である。図2は、図1に示すレーザ装置の各位置でのビームパターンを示す概略図である。これらのビームパターンは、光軸に対して略垂直な面における光ビームの強度分布を示している。
レーザ装置は、光ビームの進行方向に沿って、LD(レーザダイオード)バー1と、FAC(ファーストアクシスコリメータ)/ローテータ素子2と、ビーム再配置素子3と、シリンドリカルレンズ4と、グレーティング5と、部分反射ミラー6と、ローテータ素子7と、シリンドリカルレンズ8と、グレーティング9などを備える。
LDバー1は、互いに異なる波長(λ1〜λn)を持つ複数の光ビームを放射する複数の発光点(エミッタ)を備えており、後端面に全反射コーティング、前端面に無反射コーティングもしくは低反射率コーティングが施されている。なお、通常のコーティング(後端面を全反射コーティング、前端面を部分反射コーティング)を施したLDバーの場合、数十個の発光点から合計出力数十W〜100W超が得られるものが市販されている。本実施形態では、外部共振器を利用するため、市販のLDバーの前面コーティングのみを変更したものをレーザ利得素子として使用する。図2では、理解容易のために4つの光ビームの使用を例示しているが、実際には、数個〜数十個の光ビームが使用可能である。
こうしたLDバー1は、放熱用のヒートシンクに取り付けられ、ヒートシンクには冷却手段(不図示)が設けられている。
FAC/ローテータ素子2は、LDバー1の発光点から放射される光ビームを速軸方向(Y方向)に集光しコリメートするFACと、各光ビームの強度分布を光軸周りに所定の角度(例えば、90度)だけ回転させるためのローテータとを一体化した素子である。
FAC/ローテータ素子2の機能に関して、図2(a)は、FACを通過した直後の位置P1でのビームパターンを示しており、個々の光ビームはX方向に沿った細長い形状を有し、各光ビームはX方向に直線状に配列されている。図2(b)は、ローテータを通過した後の位置P2でのビームパターンを示しており、各光ビームはY方向に沿った細長い形状に変換され、ビーム配列はX方向に直線状に配列した状態が維持される。
こうしたローテータは、ビームパターンを個別に回転して、速軸、遅軸のビーム品質、拡がり角、ビーム径等を互いに交換することができるものであればよく、例えば、45度傾いたシリンドリカルレンズが、発光点の数もしくはそれ以上、発光点と同じ間隔で並んでいる光学素子(例えば、LIMO社BTS素子)を使用してもよく、あるいは、光軸を2回折り曲げることによって、素子の並び方を変更する光学素子(例えば、INGENERIC社のVステップ素子)を使用してもよい。
ビーム再配置素子3は、図2(b)に示すビームパターンを図2(c)に示すビームパターンに変換し、即ち、各光ビームがY方向に所定間隔でシフトしたビームパターンに変換する機能を有する光学素子であり、例えば、特許文献4に開示されているように光ビームの多重反射によって配置を変更する光学素子を使用してもよく、あるいは、ガラス素子による反射またはガラスの屈折率を利用した方向変換光学素子を使用してもよい。
本実施形態では、光ビームの強度分布を光軸周りに回転させるローテータ2および、ビーム再配置素子3は別個の素子として示しているが、INGENERIC社のVステップ素子を少し変更した素子を使用することにより、FAC/ローテータ素子2とビーム再配置素子3を一体化することも可能である。
シリンドリカルレンズ4は、水平なX方向に集光パワーを有し、垂直なY方向の集光パワーがゼロである光学素子であり、図2(c)に示すビームパターンを図2(d)に示すビームパターンに変換し、即ち、各光ビームの光軸をX方向に集約して、次段のグレーティング5においてX方向に直線状に配列したビームパターンに変換する。このとき、各光ビームはX方向については略同じ位置にあるが、Y方向については重畳していない。
グレーティング5は、Y軸周りに回折パワーを有し、X軸周りの回折パワーがゼロである光学素子であり、ブラッグの法則に従って光ビームの波長に応じて光ビームの回折角が異なる波長分散を利用して、各光ビームの光軸を平行に整列させることができる。従って、グレーティング5によって整列した各光ビームは、図2(d)に示すビームパターンがそのまま維持され、次段の部分反射ミラー6に入射する。
部分反射ミラー6は、外部共振器の出力ミラーとして機能するものであり、各光ビームの一部をLDバー1の対応する発光点に向けて正反射して、LDバー1の後面コーティングとともに各光ビームに関する光共振器を構成する。各光ビームは、光共振器の内部を往復しながら、LDバー1を通過する際に増幅される。増幅された各光ビームは、部分反射ミラー6を通じて取り出される。
ローテータ素子7は、各光ビームの強度分布を光軸周りに所定の角度(例えば、90度)だけ回転させる機能を有しており、素子2と同様に、LIMO社BTS素子、INGENERIC社のVステップ素子が使用できる。ローテータ素子7は、図2(d)に示すビームパターンを図2(e)に示すビームパターンに変換し、即ち、各光ビームはX方向に沿った細長い形状に変換され、ビーム配列はY方向に直線状に配列した状態が維持される。
シリンドリカルレンズ8は、Y方向に集光パワーを有し、X方向の集光パワーがゼロである光学素子であり、図2(e)に示すビームパターンを図2(f)に示すビームパターンに変換し、即ち、各光ビームの光軸をY方向に集約して、次段のグレーティング9において各光ビームが重畳したビームパターンに変換する。
グレーティング9は、X軸周りに回折パワーを有し、Y軸周りの回折パワーがゼロである光学素子であり、グレーティング5と同様に、ブラッグの法則に従って光ビームの波長に応じて光ビームの回折角が異なる波長分散を利用して、各光ビームの光軸を平行に整列させることができる。従って、グレーティング9によって整列した各光ビームは、図2(f)に示すビームパターンがそのまま維持され、1本の光ビームとして外部に供給される。
上述した構成によれば、LDバー1の各発光点から放射された光ビームは、グレーティング5および部分反射ミラー6を通過する際、互いに重畳せず空間的に分離した状態に維持される。そのため、光ビームが往復して増幅される光共振器内部において、複数の光ビームが特定の光学部品に集中することを回避できる。その結果、光学部品での光損傷を回避でき、レーザの出力限界および装置の信頼性を改善できる。
実施の形態2.
図3は、本発明の実施の形態2によるレーザ装置を示す構成図である。図4は、図3に示すレーザ装置の各位置でのビームパターンを示す概略図である。これらのビームパターンは、光軸に対して略垂直な面における光ビームの強度分布を示している。
レーザ装置は、光ビームの進行方向に沿って、複数のLD(レーザダイオード)バー1a,1b,1cと、複数のFAC(ファーストアクシスコリメータ)/ローテータ/ビーム再配置素子10と、複数のコリメーションレンズ11と、集光レンズ12と、シリンドリカルレンズ13と、コリメーションレンズ14と、シリンドリカルレンズ4aと、グレーティング5aと、シリンドリカルレンズ15と、部分反射ミラー6aと、ローテータ素子7aと、シリンドリカルレンズ8aと、グレーティング9aなどを備える。
LDバー1a,1b,1cは、実施の形態1と同様に、互いに異なる波長(λ1〜λn)を持つ複数の光ビームを放射する複数の発光点(エミッタ)を備えており、Y方向に段差のついたヒートシンク上に載置され、LDバーごとに所定のX方向間隔およびY方向間隔で配置される。本実施形態においても、外部共振器を利用するため、後端面に全反射コーティング、前端面に無反射コーティングもしくは低反射率コーティングが施されたLDバーをレーザ利得素子として使用する。図4では、理解容易のために、1つのLDバーが3つの光ビームを発生する場合を例示しているが、実際には、1つのLDバーは数個〜数十個の光ビームを発生できる。
FAC/ローテータ/ビーム再配置素子10は、実施の形態1に係るFAC/ローテータ素子2およびビーム再配置素子3を一体化したような機能を有する。
図5は、FAC/ローテータ/ビーム再配置素子10によるビームパターン変換の様子を示す説明図であり、図5(a)は光軸に対して垂直な平面図であり、図5(b)は斜視図である。1つのLDバーは4つの光ビームA,B,C,Dを発生し、FACによって速軸方向(Y方向)に集光、コリメートされると、個々の光ビームはX方向に沿った細長い形状を有し、各光ビームはX方向に直線状に配列される。続いて、各光ビームは、光軸方向にシフト配置された4つの反射ミラーによってY方向に反射され、続いて光軸方向にシフト配置された4つの反射ミラーによって光軸方向に反射される。その結果、個々の光ビームはY方向に沿った細長い形状を有し、各光ビームがY方向に所定間隔でシフトしたビームパターンに変換される。
こうしたFAC/ローテータ/ビーム再配置素子10は、INGENERIC社のVステップ素子に似た形状であるが、Vステップ素子の場合、光ビームA,B,C,Dは、Y方向の高さが同じで、X方向に並んで出力されるのに対し、図5に示した素子10では、Y方向の高さに段差をつけて出力される。こうした配列を有する光ビームは、次段のコリメーションレンズ11によってそれぞれ平行化される。
図4(a)は、FAC/ローテータ/ビーム再配置素子10の入射直前の位置P1でのビームパターンを示しており、LDバー1a,1b,1cからの各光ビームは、LDバーごとに所定のX方向間隔およびY方向間隔で配列される。図4(b)は、FAC/ローテータ/ビーム再配置素子10およびコリメーションレンズ11を通過した後の位置P2でのビームパターンを示しており、各光ビームはY方向に沿った細長い形状に変換され、ビーム配列はY方向に所定間隔でシフトしたビームパターンに変換される。
集光レンズ12は、X方向およびY方向に等しい集光パワーを有しており、各光ビームの光軸はX方向およびY方向に集約され、コリメーションレンズ14の前方で交差するように配置される。
シリンドリカルレンズ13は、Y方向に集光パワーを有し、X方向の集光パワーがゼロである光学素子である。
コリメーションレンズ14は、集光レンズ12との組合せによってビームパターンのサイズを縮小する機能を有する。図4(c)は、コリメーションレンズ14を通過した後の位置P3でのビームパターンを示している。
シリンドリカルレンズ4aは、X方向に集光パワーを有し、Y方向の集光パワーがゼロである光学素子であり、図4(c)に示すビームパターンを図4(d)に示すビームパターンに変換し、即ち、各光ビームの光軸をX方向に集約して、次段のグレーティング5aにおいてX方向に直線状に配列したビームパターンに変換する。このとき、各光ビームはX方向については略同じ位置にあるが、Y方向については重畳していない。
グレーティング5aは、Y軸周りに回折パワーを有し、X軸周りの回折パワーがゼロである光学素子であり、ブラッグの法則に従って光ビームの波長に応じて光ビームの回折角が異なる波長分散を利用して、各光ビームの光軸を平行に整列させることができる。従って、グレーティング5aによって整列した各光ビームは、図4(d)に示すビームパターンがそのまま維持される。
シリンドリカルレンズ15は、Y方向に集光パワーを有し、X方向の集光パワーがゼロである光学素子であり、シリンドリカルレンズ13との組合せによってLDバー1a,1b,1cの前端面での像を部分反射ミラー6a上に転写する機能を有する。
部分反射ミラー6aは、外部共振器の出力ミラーとして機能するものであり、各光ビームの一部をLDバー1の対応する発光点に向けて正反射して、LDバー1a,1b,1cの後面コーティングとともに各光ビームに関する光共振器を構成する。各光ビームは、光共振器の内部を往復しながら、LDバー1a,1b,1cを通過する際に増幅される。増幅された各光ビームは、部分反射ミラー6を通じて取り出される。
ローテータ素子7aは、各光ビームの強度分布を光軸周りに所定の角度(例えば、90度)だけ回転させる機能を有しており、LIMO社BTS素子、INGENERIC社のVステップ素子が使用できる。ローテータ素子7は、図4(d)に示すビームパターンを図4(e)に示すビームパターンに変換し、即ち、各光ビームはX方向に沿った細長い形状に変換され、ビーム配列はY方向に直線状に配列した状態が維持される。
シリンドリカルレンズ8aは、Y方向に集光パワーを有し、X方向の集光パワーがゼロである光学素子であり、図4(e)に示すビームパターンを図4(f)に示すビームパターンに変換し、即ち、各光ビームの光軸をY方向に集約して、次段のグレーティング9aにおいて各光ビームが重畳したビームパターンに変換する。
グレーティング9aは、X軸周りに回折パワーを有し、Y軸周りの回折パワーがゼロである光学素子であり、グレーティング5aと同様に、ブラッグの法則に従って光ビームの波長に応じて光ビームの回折角が異なる波長分散を利用して、各光ビームの光軸を平行に整列させることができる。従って、グレーティング9aによって整列した各光ビームは、図4(f)に示すビームパターンがそのまま維持され、1本の光ビームとして外部に供給される。
上述した構成によれば、複数のLDバー1a,1b,1cの各発光点から放射された光ビームを1本の光ビームに重畳できるとともに、光ビームがグレーティング5aおよび部分反射ミラー6aを通過する際、互いに重畳せず空間的に分離した状態に維持される。そのため、光ビームが往復して増幅される光共振器内部において、複数の光ビームが特定の光学部品に集中することを回避できる。その結果、光学部品での光損傷を回避でき、レーザの出力限界および装置の信頼性を改善できる。
実施の形態3.
図6は、本発明の実施の形態3によるレーザ装置を示す構成図である。レーザ装置の各位置でのビームパターンは、図4と同様であるため、図示を省略している。本実施形態は、レーザ装置の全体的構成に関して実施の形態2と同様であるが、折り返しミラーを用いて複数のLDバーからの光ビームを整列させている点が相違する。
レーザ装置は、光ビームの進行方向に沿って、複数のLD(レーザダイオード)バー1d,1e,1fと、複数のFAC(ファーストアクシスコリメータ)/ローテータ/ビーム再配置素子10a,10b,10cと、複数のコリメーションレンズ11a,11b,11cと、複数の折り返しミラー16と、シリンドリカルレンズ13aと、集光レンズ12aと、コリメーションレンズ14aと、シリンドリカルレンズ4bと、グレーティング5bと、シリンドリカルレンズ15aと、部分反射ミラー6bと、ローテータ素子7bと、シリンドリカルレンズ8bと、グレーティング9bなどを備える。
LDバー1d,1e,1fは、実施の形態1,2と同様に、互いに異なる波長(λ1〜λn)を持つ複数の光ビームを放射する複数の発光点(エミッタ)を備える。LDバー1eは、実施の形態2のLDバー1bと同じ配置であるが、LDバー1d,1fは、LDバー1eからの光ビームと略90度で交差する光ビームを発生するように配置される。本実施形態においても、外部共振器を利用するため、後端面に全反射コーティング、前端面に無反射コーティングもしくは低反射率コーティングが施されたLDバーをレーザ利得素子として使用する。
LDバー1d,1e,1fは、Y方向に段差のついたヒートシンク上に載置されており、LDバー1d,1fからの光ビームは各折り返しミラー16によって反射される。この段階で、LDバー1d,1e,1fからの光ビームの配列は、実際は水平に並んではいないが、図4(a)に示すビームパターンと等価になる。
FAC/ローテータ/ビーム再配置素子10a,10b,10cは、実施の形態2のFAC/ローテータ/ビーム再配置素子10と同様な構成および機能を有する。これらの素子10a,10b,10cを通過した光ビームの配列は、実際は水平に並んではいないが、図4(b)に示すビームパターンと等価になる。こうした配列を有する光ビームは、次段のコリメーションレンズ11a,11b,11cによってそれぞれ平行化される。
折り返しミラー16から後段は、実施の形態2と同様な構成および機能を有する。
シリンドリカルレンズ13aは、Y方向に集光パワーを有し、X方向の集光パワーがゼロである光学素子である。
集光レンズ12aは、X方向およびY方向に等しい集光パワーを有しており、各光ビームの光軸はX方向およびY方向に集約され、コリメーションレンズ14aの前方で交差するように配置される。
コリメーションレンズ14aは、集光レンズ12aとの組合せによってビームパターンのサイズを縮小する機能を有し、図4(c)に示すビームパターンが得られる。
シリンドリカルレンズ4bは、X方向に集光パワーを有し、Y方向の集光パワーがゼロである光学素子であり、図4(c)に示すビームパターンを図4(d)に示すビームパターンに変換する。
グレーティング5bは、Y軸周りに回折パワーを有し、X軸周りの回折パワーがゼロである光学素子であり、ブラッグの法則に従って光ビームの波長に応じて光ビームの回折角が異なる波長分散を利用して、各光ビームの光軸を平行に整列させる。
シリンドリカルレンズ15aは、Y方向に集光パワーを有し、X方向の集光パワーがゼロである光学素子であり、シリンドリカルレンズ13aとの組合せによってLDバー1d,1e,1fの前端面での像を部分反射ミラー6b上に転写する機能を有する。
部分反射ミラー6bは、外部共振器の出力ミラーとして機能するものであり、LDバー1d,1e,1fの後面コーティングとともに各光ビームに関する光共振器を構成する。各光ビームは、光共振器の内部を往復しながら、LDバー1d,1e,1fを通過する際に増幅される。増幅された各光ビームは、部分反射ミラー6bを通じて取り出される。
ローテータ素子7bは、各光ビームの強度分布を光軸周りに所定の角度(例えば、90度)だけ回転させる機能を有し、図4(d)に示すビームパターンを図4(e)に示すビームパターンに変換する。
シリンドリカルレンズ8bは、Y方向に集光パワーを有し、X方向の集光パワーがゼロである光学素子であり、図4(e)に示すビームパターンを図4(f)に示すビームパターンに変換する。
グレーティング9bは、X軸周りに回折パワーを有し、Y軸周りの回折パワーがゼロである光学素子であり、グレーティング5bと同様に、ブラッグの法則に従って光ビームの波長に応じて光ビームの回折角が異なる波長分散を利用して、各光ビームの光軸を平行に整列させ、図4(f)に示すように1本の光ビームとして外部に供給される。
上述した構成によれば、複数のLDバー1d,1e,1fの各発光点から放射された光ビームを1本の光ビームに重畳できるとともに、光ビームがグレーティング5bおよび部分反射ミラー6bを通過する際、互いに重畳せず空間的に分離した状態に維持される。そのため、光ビームが往復して増幅される光共振器内部において、複数の光ビームが特定の光学部品に集中することを回避できる。その結果、光学部品での光損傷を回避でき、レーザの出力限界および装置の信頼性を改善できる。
また、シリンドリカルレンズ4b,8bの焦点距離、グレーティング5b、9bの回折角度、回折溝の数などパラメータを変えることにより、共振器長さを変えることができ、コンパクトな共振器を構成することが可能である。
なお、図4に示したビームパターンは、ビームパターンの変化をわかりやすく示すためのものであり、Y方向の集光パワーを持つレンズ等の存在により、サイズが変わるので厳密に正しいパターンを示すものではないことに留意する。
実施の形態4.
図7は、本発明の実施の形態4によるレーザ装置を示す構成図である。図8は、図7に示すレーザ装置の各位置でのビームパターンを示す概略図である。これらのビームパターンは、光軸に対して略垂直な面における光ビームの強度分布を示している。
レーザ装置は、光ビームの進行方向に沿って、複数のLD(レーザダイオード)バー1g,1h,1iと、複数のFAC(ファーストアクシスコリメータ)/ローテータ素子17,17a,17bと、複数のコリメーションレンズ11aと、複数の折り返しミラー16と、シリンドリカルレンズ13bと、集光レンズ12aと、コリメーションレンズ14bと、シリンドリカルレンズ15bと、集光レンズ14cと、折り返しミラー18と、グレーティング5cと、部分反射ミラー6cと、集光レンズ14dと、グレーティング5dなどを備える。
LDバー1g,1h,1iは、実施の形態1〜3と同様に、互いに異なる波長(λ1〜λn)を持つ複数の光ビームを放射する複数の発光点(エミッタ)を備える。LDバー1hは、実施の形態3のLDバー1eと同じ配置であるが、LDバー1g,1hは、LDバー1hからの光ビームと略90度で交差する光ビームを発生するように配置される。本実施形態においても、外部共振器を利用するため、後端面に全反射コーティング、前端面に無反射コーティングもしくは低反射率コーティングが施されたLDバーをレーザ利得素子として使用する。
LDバー1g,1h,1iは、Y方向高さがほぼ同じであるヒートシンク上に載置されており、LDバー1g,1iからの光ビームは各折り返しミラー16によって反射される。この段階で、LDバー1g,1h,1iからの光ビームの配列は、実際は水平に並んではいないが、図8(a)に示すビームパターンと等価になる。なお、図8中の点線は、光ビームをLDバーごとにグループ分けしている。
FAC/ローテータ素子17,17a,17bは、実施の形態1のFAC/ローテータ素子2と同様に、LDバー1g,1h,1iの発光点から放射される光ビームを速軸方向(Y方向)に集光しコリメートするFACと、各光ビームの強度分布を光軸周りに所定の角度(例えば、90度)だけ回転させるためのローテータとを一体化した素子である。これにより図8(a)に示すビームパターンは、図8(b)に示すビームパターンに変換される。こうした配列を有する光ビームは、次段のコリメーションレンズ11aによってそれぞれ平行化される。
シリンドリカルレンズ13bは、Y方向に集光パワーを有し、X方向の集光パワーがゼロである光学素子である。
集光レンズ12aは、X方向およびY方向に等しい集光パワーを有しており、各光ビームの光軸はX方向およびY方向に集約され、コリメーションレンズ14aの前方で交差するように配置される。
コリメーションレンズ14bは、集光レンズ12aとの組合せによってビームパターンのサイズを縮小する機能を有し、図8(c)に示すビームパターンが得られる。
シリンドリカルレンズ15bは、Y方向に集光パワーを有し、X方向の集光パワーがゼロである光学素子であり、シリンドリカルレンズ13bとの組合せによってLDバー1g,1h,1iの前端面での像を部分反射ミラー6c上に転写する機能を有する。
集光レンズ14cは、X方向およびY方向に等しい集光パワーを有しており、各光ビームの光軸はX方向およびY方向に集約され、グレーティング5cの前方で交差するように配置される。
折り返しミラー18は、集光レンズ14cを通過した光ビームを反射する。
グレーティング5cは、Y軸周りに回折パワーを有し、X軸周りの回折パワーがゼロである光学素子であり、ブラッグの法則に従って光ビームの波長に応じて光ビームの回折角が異なる波長分散を利用して、各光ビームの光軸を平行に整列させる。
部分反射ミラー6cは、外部共振器の出力ミラーとして機能するものであり、LDバー1g,1h,1iの後面コーティングとともに各光ビームに関する光共振器を構成する。各光ビームは、光共振器の内部を往復しながら、LDバー1g,1h,1iを通過する際に増幅される。増幅された各光ビームは、部分反射ミラー6cを通じて取り出される。
集光レンズ14dは、X方向およびY方向に等しい集光パワーを有しており、各光ビームの光軸はX方向およびY方向に集約され、グレーティング5dにおいて交差するように配置される。
グレーティング5dは、Y軸周りに回折パワーを有し、X軸周りの回折パワーがゼロである光学素子であり、ブラッグの法則に従って光ビームの波長に応じて光ビームの回折角が異なる波長分散を利用して、各光ビームの光軸を平行に整列させ、図8(e)に示すように1本の光ビームとして外部に供給される。
上述した構成によれば、複数のLDバー1g,1h,1iの各発光点から放射された光ビームを1本の光ビームに重畳できるとともに、光ビームがグレーティング5cおよび部分反射ミラー6cを通過する際、互いに重畳せず空間的に分離した状態に維持される。そのため、光ビームが往復して増幅される光共振器内部において、複数の光ビームが特定の光学部品に集中することを回避できる。その結果、光学部品での光損傷を回避でき、レーザの出力限界および装置の信頼性を改善できる。
本実施形態では、折り返しミラー18とグレーティング5cを図7のように配置することによって、各発光点から放射されるビーム間の光路差が低減される。ここでは、ビーム間の光路差を解消する手段として、折り返しミラーを光路に配置した場合を例示したが、他の手段として、ガラス素子を透過させ、屈折率と通過距離の違いによって光路差を解消することも可能である。
また、レンズ14c,14dおよびグレーティング5c,5dは、それぞれ同じものを使用してもよく、その場合は、グレーティング5c,5dの使い方が逆向きになるのでグレーティングの施された面を逆向きに配置してもよい。
なお、図8に示したビームパターンは、ビームパターンの変化をわかりやすく示すためのものであり、Y方向の集光パワーを持つレンズ等の存在により、サイズが変わるので厳密に正しいパターンを示すものではないことに留意する。
さらに、グレーティング5c,5dを全く同じ素子とし、集光時の拡がり角が同じとなるように構成した場合、共通の素子を使用しているため、レーザ利得素子およびミラーの位置関係とグレーティング5cによって、各発光点から放射される光ビームの波長が決定される。そのため、各発光点からの光ビームの位置、角度ずれ情報が発振波長に含まれた状態で共振器外に出力されるため、より位置ずれ、角度ずれに強い分散を利用した波長結合共振器を実現できる。
実施の形態5.
図9は、本発明の実施の形態5によるレーザ装置を示す構成図である。レーザ装置の各位置でのビームパターンは、図8と同様であるため、図示を省略している。本実施形態は、レーザ装置の全体的構成に関して実施の形態4と同様であるが、折り返しミラー18、グレーティング5cという順序を逆にして、グレーティング5e、折り返しミラー18aという順序に変更している点が相違する。
レーザ装置は、光ビームの進行方向に沿って、複数のLD(レーザダイオード)バー1j,1k,1lと、複数のFAC(ファーストアクシスコリメータ)/ローテータ素子17c,17d,17eと、複数のコリメーションレンズ11bと、複数の折り返しミラー16aと、シリンドリカルレンズ13cと、集光レンズ12aと、コリメーションレンズ14eと、シリンドリカルレンズ15cと、グレーティング5eと、折り返しミラー18aと、コリメーションレンズ14fと、部分反射ミラー6dと、集光レンズ14gと、グレーティング5fなどを備える。
LDバー1j,1k,1lは、実施の形態1〜4と同様に、互いに異なる波長(λ1〜λn)を持つ複数の光ビームを放射する複数の発光点(エミッタ)を備える。LDバー1kは、実施の形態4のLDバー1hと同じ配置であるが、LDバー1j,1lは、LDバー1kからの光ビームと略90度で交差する光ビームを発生するように配置される。本実施形態においても、外部共振器を利用するため、後端面に全反射コーティング、前端面に無反射コーティングもしくは低反射率コーティングが施されたLDバーをレーザ利得素子として使用する。
LDバー1j,1k,1lは、Y方向高さがほぼ同じであるヒートシンク上に載置されており、LDバー1j,1lからの光ビームは各折り返しミラー16aによって反射される。この段階で、LDバー1j,1k,1lからの光ビームの配列は、実際は水平に並んではいないが、図8(a)に示すビームパターンと等価になる。
FAC/ローテータ素子17c,17d,17eは、実施の形態1のFAC/ローテータ素子2と同様に、LDバー1j,1k,1lの発光点から放射される光ビームを速軸方向(Y方向)に集光しコリメートするFACと、各光ビームの強度分布を光軸周りに所定の角度(例えば、90度)だけ回転させるためのローテータとを一体化した素子である。これにより図8(a)に示すビームパターンは、図8(b)に示すビームパターンに変換される。こうした配列を有する光ビームは、次段のコリメーションレンズ11bによってそれぞれ平行化される。
シリンドリカルレンズ13cは、Y方向に集光パワーを有し、X方向の集光パワーがゼロである光学素子である。
集光レンズ12aは、X方向およびY方向に等しい集光パワーを有しており、各光ビームの光軸はX方向およびY方向に集約され、コリメーションレンズ14eの前方で交差するように配置される。
コリメーションレンズ14eは、集光レンズ12aとの組合せによってビームパターンのサイズを縮小する機能を有し、図8(c)に示すビームパターンが得られる。
シリンドリカルレンズ15cは、Y方向に集光パワーを有し、X方向の集光パワーがゼロである光学素子であり、シリンドリカルレンズ13cとの組合せによってLDバー1j,1k,1lの前端面での像を部分反射ミラー6d上に転写する機能を有する。
グレーティング5eは、Y軸周りに回折パワーを有し、X軸周りの回折パワーがゼロである光学素子であり、ブラッグの法則に従って光ビームの波長に応じて光ビームの回折角が異なる波長分散を利用して、各光ビームの光軸が折り返しミラー18aの前方で交差するように配置される。
折り返しミラー18aは、グレーティング5eを通過した光ビームを反射する。
コリメーションレンズ14fは、各光ビームの光軸を平行に整列させる。
部分反射ミラー6dは、外部共振器の出力ミラーとして機能するものであり、LDバー1j,1k,1lの後面コーティングとともに各光ビームに関する光共振器を構成する。各光ビームは、光共振器の内部を往復しながら、LDバー1j,1k,1lを通過する際に増幅される。増幅された各光ビームは、部分反射ミラー6dを通じて取り出される。
集光レンズ14gは、X方向およびY方向に等しい集光パワーを有しており、各光ビームの光軸はX方向およびY方向に集約され、グレーティング5fにおいて交差するように配置される。
グレーティング5fは、Y軸周りに回折パワーを有し、X軸周りの回折パワーがゼロである光学素子であり、ブラッグの法則に従って光ビームの波長に応じて光ビームの回折角が異なる波長分散を利用して、各光ビームの光軸を平行に整列させ、図8(e)に示すように1本の光ビームとして外部に供給される。
上述した構成によれば、複数のLDバー1j,1k,1lの各発光点から放射された光ビームを1本の光ビームに重畳できるとともに、光ビームがグレーティング5eおよび部分反射ミラー6dを通過する際、互いに重畳せず空間的に分離した状態に維持される。そのため、光ビームが往復して増幅される光共振器内部において、複数の光ビームが特定の光学部品に集中することを回避できる。その結果、光学部品での光損傷を回避でき、レーザの出力限界および装置の信頼性を改善できる。
また、上述した実施の形態1〜5において、レーザ利得媒質として、複数の発光点を持つLDバーを使用した場合を例示したが、これに限られず、シングルエミッタLD、ファイバレーザ、固体レーザ、ガスレーザをアレイ状に配列して構成でも本発明は同様に適用できる。特に、数百W〜数kWクラスのレーザ装置を構成する場合、光損傷を回避できる本発明の手法は極めて有効である。
また実施の形態1〜5において、波長分散を利用した分散性光学素子として、透過型のグレーティングを使用した場合を例示したが、これに限られず、反射型のグレーティングを使用してもよく、あるいはVBG(Volume Bragg Grating)、光学プリズムなどを使用してもよい。
1,1a,1b,1c,1d,1e,1f,1g,1h,1i,1j,1k,1l LDバー、 2 FAC/ローテータ素子、 3 ビーム再配置素子、
4,4a,4b シリンドリカルレンズ、
5,5a,5b,5c,5d,5e,5f グレーティング、
6,6a,6b,6c,6d 部分反射ミラー、
7,7a,7b ローテータ素子、 8,8a,8b シリンドリカルレンズ、
9,9a,9b グレーティング、
10,10a,10b,10c FAC/ローテータ/ビーム再配置素子、
11,11a,11b,11c コリメーションレンズ、
12,12a 集光レンズ、
13,13a,13b,13c シリンドリカルレンズ、
14,14a,14b,14e,14f コリメーションレンズ、
14c,14d,14g 集光レンズ、
15,15a,15b,15c シリンドリカルレンズ、 16 折り返しミラー、
17,17a,17b,17c,17d,17e FAC/ローテータ素子、
18,18a 折り返しミラー。

Claims (3)

  1. 第1方向に並べて配置され、波長の異なる複数の光ビームが出射する複数のレーザ利得素子と、
    前記複数のレーザ利得素子から出射した各光ビームを、前記第1方向に垂直で且つ各光ビームの光軸に垂直な第2方向にそれぞれ異なる距離シフトさせるビーム再配置素子と、
    前記ビーム再配置素子を通過した各光ビームの方向を変え、各光ビームの前記第1方向における位置を一致させる第1シリンドリカルレンズと、
    前記第1シリンドリカルレンズにより各光ビームの前記第1方向における位置が一致する位置に配置され、各光ビームの前記第1方向における伝播方向を一致させた状態で各光ビームを出射させる第1分散性光学素子と、
    前記第1分散性光学素子を通過した前記複数の光ビームの一部を前記複数のレーザ利得素子へ向けて反射する部分反射素子と
    前記部分反射素子を出射した各光ビームを、各光ビームの前記第2方向における位置が一致するように集光する第2シリンドリカルレンズと、
    前記第2シリンドリカルレンズにより各光ビームの前記第2方向の位置が一致する位置に配置され、各光ビームの前記第2方向における伝播方向を一致させた状態で前記複数の光ビームを1本のビームに成形して出射させる第2分散性光学素子とを備えた、
    レーザ装置。
  2. 前記複数のレーザ利得素子から出射した各光ビームのビームパターンを、各光ビームの光軸の周りに90度回転させるローテータを備える請求項に記載のレーザ装置。
  3. 第1方向に並べて配置された複数のレーザ利得素子から、波長の異なる複数の光ビームを出射させるステップと、
    ビーム再配置素子により、前記複数のレーザ利得素子から出射した各光ビームを、前記第1方向に垂直で且つ各光ビームの光軸に垂直な第2方向にそれぞれ異なる距離シフトさせるステップと、
    第1シリンドリカルレンズにより、前記ビーム再配置素子を通過した各光ビームの方向を変え、各光ビームの前記第1方向における位置を一致させるステップと、
    前記第1シリンドリカルレンズにより各光ビームの前記第1方向における位置が一致する位置に配置された第1分散性光学素子により、各光ビームの前記第1方向における伝播方向を一致させた状態で各光ビームを出射させるステップと、
    部分反射素子により、前記第1分散性光学素子を通過した前記複数の光ビームの一部を前記複数のレーザ利得素子へ向けて反射するステップと、
    第2シリンドリカルレンズにより、前記部分反射素子を出射した各光ビームを、各光ビームの前記第2方向における位置が一致するように集光するステップと、
    前記第2シリンドリカルレンズにより各光ビームの前記第2方向の位置が一致する位置に配置された第2分散性光学素子により、各光ビームの前記第2方向における伝播方向を一致させた状態で前記複数の光ビームを1本のビームに成形して出射させるステップと、を含む波長結合方法。
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