JP2008097782A - 光ディスク装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ファイナライズ処理を徒過してしまう虞れを低減させると共に、ユーザにとって使い勝手のよい光ディスク装置を提供する。
【解決手段】光ディスクにおいて、録画済みの情報量を検出する(ステップS4)。そして、光ディスクに対して、録画可能な全容量から録画済みの情報量を減算した録画可能な情報量を算出する(ステップS5)。次に録画可能な情報量は、予約録画情報量以上であるか否かを判定する(録画可能な情報量≧予約録画情報量)(ステップS6)。ステップS6において、録画可能な情報量が予約録画情報量未満であると判定された場合には、1枚の光ディスクの録画可能な情報量内で所望の録画すべき番組を収めることができないと判断されるため、自動ファイナライズ機能をオンにしている場合には、ステップS14に進み、自動的にファイナライズ処理を実行する。
【選択図】図3

Description

本発明は、予約録画機能及び自動ファイナライズ機能を備えた光ディスク装置に関する。
DVD−RやDVD−RWといった録画可能な光ディスク媒体(以下、光ディスク)が普及してきており、これらの光ディスクに家庭で簡単に映画等を録画できる家庭用DVDレコーダも同様に普及してきている。
これらの光ディスクは容量が大きく、1〜2時間程度の映画、テレビ番組等を数タイトル録画することが可能である。
最近の家庭用DVDレコーダでは、録画開始時間、録画終了時間、入力ソース(テレビ番組のチャンネル)の選択等を予め設定して記憶させておくことにより、自動的に録画処理が行なわれるいわゆる予約録画機能を搭載している。たとえば、引用文献1には、予約録画設定の作業の簡略を図ることが可能な予約録画機能を搭載した記録再生装置が開示されている。
一方、DVDレコーダで録画した光ディスクは、同一のDVDレコーダで再生する場合には、録画後の処理(ファイナライズ処理)をしなくても支障なく再生できるが、他のDVDレコーダ(あるいはDVDプレーヤ)に装填してこれを再生しようとした場合、ファイナライズ処理をしていなければ記録方式の相違等の問題から、再生できない場合がある。
したがって、ファイナライズ処理は、録画した光ディスクを他のDVDレコーダ(あるいはDVDプレーヤ)で再生することを予定している場合(例えば、第三者へ貸し出す場合等)、必ず行わなければならない処理であるが、その処理操作が録画後になるので、どうしても忘れ勝ちになる傾向がある。
そこで、最近の家庭用DVDレコーダでは自動ファイナライズ機能を搭載し、例えば予約録画が終了すれば、録画終了と同時に自動的にファイナライズ処理が行われる機種もある。この機能を用いれば、予約録画の予約の際に、併せて予約録画終了後のファイナライズ処理の予約もできるので、ユーザによる操作が録画の前後に亘らず、録画前の1回だけで済むので、便利であるし、ファイナライズ処理をせずに徒過してしまうことも防止できる。
なお、本出願人は、発明した結果に基づき、ファイナライズ処理を実行する記録再生装置(光ディスク装置)について先行技術調査を行なった。この観点においては、引用文献2および3においては、例えば光ディスクの残容量が予め定めた所定量以下となった場合に自動ファイナライズ処理を実行する記録再生装置(光ディスク装置)が開示されていた。
特開2006−186613号公報 特開2005−276314号公報 特開2006−65944号公報
一方、ファイナライズ処理は、DVD−R、DVD−RW等の書き込み可能な光ディスクに対して行う最終処理であって、ファイナライズ処理を終えた光ディスクに対しては、原則的に再度の書込みはできないこととなる。
したがって、光ディスクの記録容量(書込み容量)を有効に使いたいユーザであれば、当然に1枚の光ディスクの記録容量内で所望の録画すべき番組あるいは映画等のコンテンツを最大数録画したいという要求がある。例えば、予約録画が終了した後に自動でファイナライズ処理が行われた結果、短い番組であればさらに光ディスクの未記録領域に録画できるにも拘わらず、書込み不能の光ディスクになってしまうなら、光ディスクを有効利用しているとはいえないとともにユーザには不満が残り、上記予約録画終了後の自動ファイナライズ機能は使い勝手の悪い機能となる。あるいは、番組の録画途中において、1枚の光ディスクの記録容量を越えてしまうことになれば、別の光ディスクが必要となり、この面においても使い勝手が悪い。
すなわち、上記文献等は、ユーザが予め定めた光ディスクの残容量が所定量以下となった場合に強制的に自動ファイナライズ処理を実行する記録再生装置(光ディスク装置)は開示されているものの、例えば、次に予約録画されている場合に、光ディスクの残容量と次の予約録画に必要な容量との関係を考慮して自動ファイナライズ処理を実行する方式ではない。
そこで、本発明は、予約録画機能及び自動ファイナライズ機能を備えた光ディスク装置において、ファイナライズ処理を徒過してしまう虞れを低減させると共に、ユーザにとって使い勝手のよい光ディスク装置を提供することを目的とする。
本発明に係る光ディスク装置は、予約録画機能及び自動ファイナライズ機能を備えた光ディスク装置において、予約録画機能により予約された番組の録画に要する予約録画情報量を算出する予約録画情報算出部と、光ディスクに対する録画済みの情報量を検出する録画済み情報量検出部と、録画済み情報量検出部にて検出された録画済みの情報量に対して残りの録画可能な情報量を算出する録画可能量算出部と、録画可能量算出部にて算出された録画可能な情報量を予約録画情報算出部が算出した予約録画情報量が超えた場合に、自動ファイナライズ機能を実行開始させるファイナライズ開始部とを備える。予約録画情報算出部は、番組の録画時間および録画品質に基づいて予約録画情報量を算出する。ファイナライズ開始部は、自動ファイナライズ機能の設定の有無に従って選択的に動作する。
本発明に係る光ディスク装置は、予約録画機能及び自動ファイナライズ機能を備えた光ディスク装置において、予約録画機能により予約された番組の録画に要する予約録画情報量を算出する予約録画情報算出部と、光ディスクに対する録画済みの情報量を検出する録画済み情報量検出部と、録画済み情報量検出部にて検出された録画済みの情報量に対して残りの録画可能な情報量を算出する録画可能量算出部と、録画可能量算出部にて算出された録画可能な情報量を予約録画情報算出部が算出した予約録画情報量が超えた場合に、自動ファイナライズ機能を実行開始させるファイナライズ実行部とを備える。
好ましくは、予約録画情報算出部は、番組の録画時間および録画品質に基づいて予約録画情報量を算出する。
好ましくは、ファイナライズ実行部は、自動ファイナライズ機能の設定の有無に従って選択的に動作する。
本発明に係る光ディスク装置は、録画可能量算出部にて算出された録画可能な情報量を予約録画情報算出部にて算出された予約録画情報量が超えた場合に、自動ファイナライズ機能を実行開始させるファイナライズ実行部を設ける。これにより、光ディスクの残容量である録画可能な情報量と次の予約録画に必要な予約録画情報量との関係を考慮して自動ファイナライズ処理を実行するため、1枚の光ディスクの記録容量内で最大限の番組数を収めることができるとともに、自動的にファイナライズ処理を実行して、ファイナライズ処理を徒過してしまう虞れを低減させることができる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。なお、図中同一または相当部分には同一符号を付し、その説明は繰返さない。
図1は、本発明の実施の形態に従う光ディスク装置1の概略ブロック図である。
図1を参照して、光ディスク装置1は、CDおよびDVDの同心円状又は渦巻状の情報記録トラックが形成された光ディスク70に対して、音楽や映像等の情報の記録及び/又は再生を行なう。なお、本実施の形態に従う光ディスク装置はCDおよびDVDコンパチブルの記録/再生が可能な光ディスク装置であるものとする。本実施形態の光ディスク装置1は、DVD−RやDVD−RW等の光ディスク70に対して記録及び再生を行うものとする。
光ディスク装置1は、スピンドルモータ3と、光ピックアップ4と、移動モータ5と、レーザ駆動部6と、信号処理部7と、データスライス信号生成部8と、サーボ制御部(フォーカシング制御部、トラッキング制御部)9とを備える。さらに、光ディスク装置1は、映像・音声信号入出力部10と、リモコン11と、リモコン受信部12と、表示部13と、不揮発性メモリ15と、上記各部を制御するための制御部20とを備えている。
光ディスクは、不図示のディスク挿入部から挿入されてディスクトレイに載置されたことが検出され、その信号が制御部20へ入力される。なお、挿入された光ディスク70は、スピンドルモータ3に装着される。スピンドルモータ3は、制御部20からの指示に従い回転駆動され、装着された光ディスク70が所定速度で回転するように制御される。
光ピックアップ4は、光ディスク70に対して情報の記録及び/又は再生を行なうための光を照射すると共に、光ディスク70からの反射光を受光して電気信号に変換出力するものであり、制御部20からの指示に基づきリニアモータから成る移動モータ5により光ディスク70上でその半径方向に移動される。
この光ピックアップ4は、半導体レーザ41から出射された光をコリメートレンズ42、ビームスプリッタ43および対物レンズ44を介して光ディスク70上に集光照射する。また、光ディスク70上からの反射光を対物レンズ44、ビームスプリッタ43、及び集光レンズ45を介して光検知器46で受光する。
半導体レーザ41は、制御部20からの指示に応答して動作するレーザ駆動部6によりその発光が制御される。光検知器46は、受光面が複数の領域に分割され、受光面毎に受光強度に応じた電気信号を出力する分割フォトダイオードから構成されており、光検知器46からの出力信号は信号処理部7に入力される。
対物レンズ44は、レンズホルダ47に保持されており、レンズホルダ47には、フォーカシングコイル48と、トラッキングコイル49が設けられている。フォーカシングコイル48は、不図示の磁石との磁気作用により、対物レンズ44を光ディスク70のディスク面と垂直な方向へ移動させるものである。また、トラッキングコイル49は、同様に、対物レンズ44を光ディスク70のディスク面と平行に光ディスク70の記録トラックと垂直な方向へ移動させるものである。
信号処理部7は、光検知器46からの出力信号に基づいて、RF信号(反射強度)を生成し、データスライス信号生成部8へ出力する。データスライス信号生成部8は、このRF信号を2値化したデータスライス信号を生成し、制御部20へ入力する。制御部20では、このデータスライス信号に基づいて、光ディスク70に形成されているピットを検出する。
また、信号処理部7は、光検知器46からの出力信号に基づいて、フォーカスエラー信号及びトラックエラー信号を生成し、サーボ制御部9へ出力する。フォーカスエラー信号は、対物レンズ44を介して光ディスク70に照射する光の集光点の光ディスク面からのずれ量に対応する信号であり、トラックエラー信号は、集光点の記録トラックからのずれ量に対応する信号である。
サーボ制御部9は、制御部20からの指示により上記フォーカスエラー信号及びトラックエラー信号に基づいて、フォーカシングコイル48及びトラッキングコイル49への電流供給を制御して対物レンズ44を移動させ、それにより、集光点が光ディスク70のディスク面上、かつ、記録トラック上に位置するようにサーボ制御する。
映像・音声信号入出力部10には、不図示のディスプレイやスピーカ、テレビ受像機等の外部装置が接続され、光ディスク70から再生した映像信号や音声信号の出力や、外部装置からの映像信号や音声信号の入力が行なわれる。
リモコン11は、光ディスク装置1の各種の動作を操作するためのものであり、各種の動作を操作するための操作キー(何れも不図示)を備えている。リモコン11は、これらのキーの操作に応じて、対応する信号を赤外線信号で送出する。リモコン受信部12は、リモコン11から送出される赤外線信号を受信し、その信号を制御部20へ出力する。表示部13は、光ディスク装置1本体のフロントパネルに設けられ、リモコン11により操作された内容や光ディスク装置1の動作状況等を表示する。具体的には、録画モード、再生モードの切替え、あるいは電源オン・オフ、予約録画機能を用いた番組予約等である。そして、録画モード、再生モード等の状態モードの表示は表示部13において「REC」、「PLAY」等の記号で表示され、予約録画機能を用いた録画の予約操作は、例えばディスプレイの画面上に公知のOSD(On Screen Display)機能を用いて表示される録画予約項目(予約日、時間、チャンネル等)を、リモコン11の十字キー等を操作し、画面上のカーソルを移動させることによって行われる。
不揮発メモリ15は、光ディスク装置1の動作において必要な各種プログラムを格納しているとともに、制御部20における計算処理等の格納場所としても用いられる。また、後述するファイナライズ処理を実行するためのプログラム等についても格納されており、制御部20から読み出しにより当該処理が実行されるものとする。
ここで、光ディスク70に対する情報の記録/再生について説明する。まず、光ディスク70からの情報の再生は、スピンドルモータ3により光ディスク70を所定速度で回転させながら、半導体レーザ41からの光を光ディスク70に照射し、その反射光を光検知器46で受光する。そして、サーボ制御部9により、信号処理部7からのフォーカスエラー信号に基づいてフォーカシングコイル48への電流供給を制御して対物レンズ44を移動させ、半導体レーザ41からの光の集光点が光ディスク70面上に位置するようにフォーカスオン(フォーカス引き込み)させる。さらに、サーボ制御部9により、信号処理部7からのトラックエラー信号に基づいてトラッキングコイル49への電流供給を制御して対物レンズ44を移動させ、半導体レーザ41からの光の集光点が所望の記録トラック上に位置するようにトラックオン(トラック引き込み)させる。
フォーカスオン及びトラックオンさせた後は、サーボ制御部9により、フォーカスエラー信号及びトラックエラー信号に基づいてフォーカシングコイル48及びトラッキングコイル49への電流供給を制御し、フォーカスオン状態及びトラックオン状態を維持するようにフォーカシングサーボ制御及びトラッキングサーボ制御が行なわれる。
そして、このサーボ状態で信号処理部7から出力されたRF信号がデータスライス信号生成部8に入力され、データスライス信号生成部8によりRF信号を2値化して生成されたデータスライス信号が制御部20に入力される。制御部20は、このデータスライス信号を基に光ディスク70に形成されているピットの有無を検出して光ディスク70に記録されている情報を読取り、読取った情報を映像信号や音声信号に再生して、映像・音声信号入出力部10から外部装置へ出力する。
また、光ディスク70への情報の記録は、同様に、フォーカシング及びトラッキングのサーボ状態で、半導体レーザ41からの光により光ディスク70上にピットを形成することにより行なわれる。このとき、映像・音声信号入出力部10から入力された映像信号や音声信号が制御部20により符号化され、半導体レーザ41が、制御部20による制御のもと、その符号化データに応じて発光制御される。これにより、その符号化データに応じたピットが光ディスク70の記録トラックに形成され、映像や音声の情報が記録される。ピットの形成は、半導体レーザ41を情報の読取り時よりも高出力で発光させることにより可能としている。
ここで、光ディスク70における一般的な情報の記録構造について図2に基づいて説明する。光ディスク70は中心から外側に向かって螺旋状にピットが形成されて情報が記録される。さらに、光ディスク70は内側から順にPCA(Power Calibration Area)70a、PMA(Program Memory Area)70b、リードインエリア70c、プログラムエリア70d、リードアウトエリア70eの各領域に分かれる。PCA70aは録画の際のレーザパワーの調整を行うために利用されるエリアであり、PMA70bはプログラムエリア70dに記録された情報に関するインデックス情報(アドレス情報、トラック番号等)を一時的に記録するエリアである。また、リードインエリア70cはセッションの開始を示すエリアであり、このエリア70cに、記録されたコンテンツのタイトル、そのアドレス等がTOC(Table of Contents)情報として記録される。リードアウトエリア70eはセッションの終了を示すエリアである。
光ディスク装置1は、録画モードで録画を行う際、プログラムエリア70dに映像・音声情報を記録し、記録終了後に、記録を行ったトラックに関する情報をPMA70bに記録する。続いて録画する場合、光ディスク装置1は、PMA70bに記録された情報を読み出して、プログラムエリア70dに記録されたトラックの終端を検出し、そこから新たな録画を開始する。
上記録画動作を繰返した後、本実施形態の光ディスク装置1では、次に番組予約等している場合に、1枚の光ディスクの記録容量内で所望の録画すべき番組を収めることができないと判断された場合に、自動的にファイナライズ処理を開始させるものであり、次にファイナライズ処理について説明する。
ファイナライズ処理とは、リードインエリア70cにTOC情報等のリードイン情報を記録し、リードアウトエリア70eに所定のフォーマットのリードアウト情報を記録し、さらにプログラムエリア70dに残された未記録エリア全部にダミーの信号(例えばゼロ)を書き込む処理であり、これらの処理は一連の動作として実行されるように例えば不揮発メモリ15にプログラムが格納されている。ファイナライズ処理が行われることによって、リードインエリア70c等に、その光ディスク70に関する基本的情報が記録されるので、当該光ディスク70を記録時とは別の光ディスク装置へ装填した場合であっても再生が可能になる。
次に、制御部20によって制御される予約録画処理および自動ファイナライズ処理について説明する。
図3は、本発明の実施の形態に従う自動ファイナライズ処理を実行するフローチャート図である。
図4は、本発明の実施の形態に従うファイナライズ処理を実行する制御部20内部の一部分を説明するブロック図である。
図4を参照して、制御部20は、制御部20内部の機能ブロック全体を制御する主制御部21と、予約録画情報算出部22と、録画済み情報量検出部23と、録画可能量算出部24と、ファイナライズ実行部25と、自動ファイナライズ機能の有無検出部26とを含む。予約録画情報算出部22は、予約録画機能により予約された番組の録画に要する予約録画情報量を算出する。また、録画済み情報量検出部23は、光ディスクに対する録画済みの情報量を検出する。録画可能量算出部24は、録画済み情報量検出部23にて検出された録画済みの情報量に対して残りの録画可能な情報量を算出する。ファイナライズ実行部25は、主制御部21からの指示により録画可能量算出部24にて算出された録画可能な情報量を予約録画情報算出部22にて算出された予約録画情報量が超えた場合に、自動ファイナライズ機能の実行を開始する。自動ファイナライズ機能の有無検出部26は、自動ファイナライズ機能の有無(オンあるいはオフ)を検出して主制御部21に検出結果を出力する。
図3を参照して、ユーザがリモコン11等を操作することにより予約録画処理が実行される(スタート)(ステップS0)。まず、主制御部21は、予約録画機能を用いて例えば番組の予約録画を設定したかどうかを判定する(ステップS1)。そして、ステップS1において、予約録画を設定した場合には、主制御部21は、指示された番組予約録画の設定を行なう(ステップS2)。具体的には、ユーザによって指示された録画日時、録画開始時間、録画終了時間、入力ソース(テレビ番組のチャンネル)および記録画質(録画品質)等を設定する。
次に、予約録画情報算出部22は、番組予約録画の設定に基づいて予約録画情報量を算出する(ステップS2#)。なお、予約録画情報量は、テレビ番組の録画時間および記録画質に基づいて算出される。例えば、高画質モードXP、通常モードSP、長時間モードLP等により記録画質が選択可能となっている場合が一般的であり、当該記録画質のモードに応じて予約録画情報量が変化する。
次に、主制御部21は、未記録ディスクか否かを判定する(ステップS3)。未記録ディスクである場合には、何も未だ記録されておらず、自動的にファイナライズ処理を開始させる必要がないため、ユーザによって指示された録画日時、録画開始時間、録画終了時間、入力ソース(テレビ番組のチャンネル)および記録画質(録画品質)に従って通常の録画を実行する(ステップS9)。そして、録画を終了する(ステップS10)。なお、録画の実行及び録画の終了動作に関しては、図示しないが主制御部21からの指示により当該動作を制御する録画実行部が設けられているものとする。以下においても同様である。
そして、録画可能領域がまだ有るか否かを判定して、有れば再びステップS1に戻る。一方、ステップS11において、録画可能領域が無いと判定されれば、終了する(エンド)(ステップS12)。なお、この際、1枚の光ディスクの記録容量を全て用いて録画してしまっている場合にファイナライズ処理を実行するようにすることも可能である。また、番組の途中で光ディスクの録画可能な情報量がなくなって録画が終了してしまうような場合には、別の光ディスクに入れ替えを促して番組の続きを録画するように設定することも可能である。あるいは、未記録ディスクに対して、番組の途中で光ディスクの録画可能な情報量がなくなって録画が終了してしまうような予約録画はステップS9による録画の実行ができないように設定することも可能である。
ステップS3において、未記録ディスクではないと判定された場合、すなわち、既記録ディスクであると判定された場合には、次に、録画済み情報量検出部23は、光ディスクにおいて、録画済みの情報量を検出する(ステップS4)。
そして、録画可能量算出部24は、光ディスクに対して、録画可能な全容量から録画済みの情報量を減算した録画可能な情報量を算出する(ステップS5)。
そして、次に録画可能な情報量は、予約録画情報量以上であるか否かを判定する(録画可能な情報量≧予約録画情報量)(ステップS6)。
ステップS6において、録画可能な情報量が予約録画情報量以上であると判定される場合には、1枚の光ディスクに予約録画情報を収めることが可能であるためステップS7に進み、ユーザによって指示された録画日時、録画開始時間、録画終了時間、入力ソース(テレビ番組のチャンネル)および記録画質(録画品質)等に従って録画を実行する。そして、録画を終了(ステップS7)して、再び、ステップS1に戻る。
一方、ステップS6において、録画可能な情報量が予約録画情報量未満であると判定された場合には、1枚の光ディスクの録画可能な情報量内で所望の録画すべき番組を収めることができないと判断されるため、次に、自動ファイナライズ機能の有無検出部26は、自動ファイナライズ機能をオンにしているか、否かを判定する(ステップS13)。自動ファイナライズ機能をオンにしている場合には、ステップS14に進み、ファイナライズ実行部25は、自動的にファイナライズ処理を実行する。
当該動作により、1枚の光ディスクの録画可能な情報量すなわち、光ディスクの残容量を考慮して、所望の録画すべき番組が収まるか否かを考慮して自動ファイナライズ処理を実行することが可能となる。すなわち、この場合には、当該予約録画を実行するために別に光ディスクと交換する必要があり、別の光ディスクに当該予約録画が実行されることになる。なお、光ディスクが交換された場合には、また、ステップS0から再び同様の処理が開始される。
したがって、番組の途中で光ディスクの録画可能な情報量がなくなって録画が終了し、別の光ディスクに入れ替えて番組の続きを録画するといった煩雑な作業を回避することができるとともに、次に予約された録画すべき番組が1枚の光ディスクに収まらないと判断された場合には、自動ファイナライズ処理が実行されるためファイナライズ処理を徒過してしまう虞れを低減させ、また、1枚の光ディスクの記録容量内で最大限の番組数を収めることができるユーザにとって使い勝手のよい光ディスク装置を実現することが可能である。
一方、ステップS13において、自動ファイナライズ機能の有無検出部26において、自動ファイナライズがオンではないと判断された場合には、ステップS15に進み、録画を実行する(ステップS15)。そして、録画を終了する(ステップS16)。なお、この場合は、予約録画情報量が録画可能な情報量を超えている場合であるため、番組の途中で録画が終了することになる。そして、新たな光ディスクの交換を促して、新たな光ディスクに番組の途中から録画を実行するように設定することも可能である。当該場合は、1枚の光ディスクの記録容量を最大限使用したいというユーザの意思を尊重して録画可能としたものであり、ユーザの意思を尊重した使い勝手のよい光ディスク装置を実現することが可能である。
なお、自動ファイナライズ機能のオン・オフの選択は、リモコン11に専用のキーを設けてその操作で行うようにしてもよいし、表示部13あるいは図示しないがディスプレイ画面上に、OSD機能により「オン」「オフ」の表示をし、それをリモコン11操作によるカーソルの移動で選択するようにすることも可能である。
以上のように、本発明の実施の形態に従う自動ファイナライズ機能を設けることにより、予約録画されている場合に、光ディスクの残容量と次の予約録画に必要な容量との関係を考慮して自動ファイナライズ処理を実行するため、1枚の光ディスクの記録容量内で最大限の番組数を収めることができるとともに、自動的にファイナライズ処理を実行して、ファイナライズ処理を徒過してしまう虞れを低減させることになる。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
本発明の光ディスク装置は、普及が進みつつあるDVD−R、DVD−RWについて、誰でも簡単に操作できる手順によって、確実に適切なファイナライズ処理を実行することが可能となる。また、膨大な記録容量を有するDVDの情報資源を有効に活用することが可能となり、その普及を促進してこれらの新たな技術分野の発展に寄与することができる。
本発明の実施の形態に従う光ディスク装置1の概略ブロック図である。 光ディスク70における一般的な情報の記録構造について説明する図である。 本発明の実施の形態に従う自動ファイナライズ処理を実行するフローチャート図である。 本発明の実施の形態に従うファイナライズ処理を実行する制御部20内部の一部分を説明するブロック図である。
符号の説明
1 光ディスク装置、3 スピンドルモータ、4 光ピックアップ、5 移動モータ、6 レーザ駆動部、7 信号処理部、8 データスライス信号生成部、9 サーボ制御部、10 映像・音声信号入出力部、11 リモコン、12 リモコン受信部、13 表示部、15 不揮発メモリ、20 制御部、21 主制御部、22 予約録画情報算出部、23 録画済み情報量検出部、24 録画可能量算出部、25 ファイナライズ実行部、26 自動ファイナライズ機能の有無検出部。

Claims (4)

  1. 予約録画機能及び自動ファイナライズ機能を備えた光ディスク装置において、
    前記予約録画機能により予約された番組の録画に要する予約録画情報量を算出する予約録画情報算出部と、
    光ディスクに対する録画済みの情報量を検出する録画済み情報量検出部と、
    前記録画済み情報量検出部にて検出された録画済みの情報量に対して残りの録画可能な情報量を算出する録画可能量算出部と、
    前記録画可能量算出部にて算出された録画可能な情報量を前記予約録画情報算出部が算出した予約録画情報量が超えた場合に、自動ファイナライズ機能を実行開始させるファイナライズ実行部とを備え、
    前記予約録画情報算出部は、番組の録画時間および録画品質に基づいて前記予約録画情報量を算出し、
    前記ファイナライズ開始部は、前記自動ファイナライズ機能の設定の有無に従って選択的に動作する、光ディスク装置。
  2. 予約録画機能及び自動ファイナライズ機能を備えた光ディスク装置において、
    前記予約録画機能により予約された番組の録画に要する予約録画情報量を算出する予約録画情報算出部と、
    光ディスクに対する録画済みの情報量を検出する録画済み情報量検出部と、
    前記録画済み情報量検出部にて検出された録画済みの情報量に対して残りの録画可能な情報量を算出する録画可能量算出部と、
    前記録画可能量算出部にて算出された録画可能な情報量を前記予約録画情報算出部が算出した予約録画情報量が超えた場合に、自動ファイナライズ機能を実行開始させるファイナライズ実行部とを備える、光ディスク装置。
  3. 前記予約録画情報算出部は、番組の録画時間および録画品質に基づいて前記予約録画情報量を算出する、請求項2に記載の光ディスク装置。
  4. 前記ファイナライズ実行部は、前記自動ファイナライズ機能の設定の有無に従って選択的に動作する、請求項2に記載の光ディスク装置。
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