JP2008097625A - 表示制御装置、表示方法、およびプログラム - Google Patents

表示制御装置、表示方法、およびプログラム Download PDF

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隆一郎 富樫
Shigetaka Kudo
繁孝 工藤
Yasuhiko Otani
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Abstract

【課題】 簡易なユーザ操作により、コンテンツを再生する機器を切り替えることができるようにする。
【解決手段】 コンテンツデータを再生させる再生機器を切り替えるための再生機器選択画面において、再生機器の切り替え対象として選択可能な機器を示す機器情報を一覧表示させ、一覧表示された機器情報のうち、操作部への操作によってフォーカスの当てられている機器情報を特別表示させる。また、機器情報に対応する機器が、操作部への操作によって再生機器の切り替え先として選択されたか否かを示す切り替え先情報を表示させる。そして、フォーカスの当てられた機器情報に対応する機器について、再生機器の切り替え先とするか否かの選択操作を操作部を通じて受け付けると、その選択操作に応じて対応する機器についての切り替え先情報の表示状態を変化させる。
【選択図】図14

Description

本発明は、コンテンツデータを再生させる再生機器を切り替えるための再生機器選択画面を表示させる表示制御装置、表示方法、およびプログラムに関する。
近年、パーソナルコンピュータの普及やインターネットの発達に伴い、家庭や職場のパーソナルコンピュータを用いて、インターネット上に設けられたサーバ装置にアクセスし、種々のコンテンツデータをダウンロードして利用する、あるいは、電子メールを送受信するといったことが広く行われるようになっている。また、コンテンツデータとして、オーディオデータやビデオデータをインターネットを通じてダウンロードすることも一般的になってきている。例えば、インターネットを通じて行うチャットシステムにおいて、テキストデータと同じように、チャットに参加している複数の人に対して、オーディオデータを同時に提供し、聴取できるようにする技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
このように、いわゆるWAN(Wide Area Network)を通じて、家庭や職場などにおいて必要な情報を迅速に取得したり、情報交換をスムースに行ったり、情報の共有化を進めることが可能になるなど、通信技術は格段に進歩し、便利な利用環境が提供されている。
さらに、WANシステムだけでなく、家庭内やビル内などの限られた空間にあるパーソナルコンピュータや周辺機器を接続してLAN(Local Area Network)システムを構築し、ファイルやプリンタなどを共有(共用)できるようにすることも広く行われている。
しかし、UART(Universal Asynchronous Receiver-Transceiver:非同期シリアル通信用送受信回路)を用いた従来型のLANシステムにおいては、通信速度を充分に確保することができず、例えば、約1.4MBps(メガバイト/秒)の通信速度を必要とするオーディオデータの送受信には時間がかかってしまうなどの問題を生じていた。
また、最近になって、USB(Universal Serial Bus)の出現により、パーソナルコンピュータからUSB端子を通じてオーディオデータの転送もできるようになったが、そのケーブル長は最大で5mと決まっていることから、例えば、同じ部屋の中で使うパーソナルコンピュータのアクティブスピーカーとしての役割を脱しなかった。
ところが、近年のインターネットの発達に伴い普及しているTCP/IP(Transmission Control Protocol/Internet Protocol)を使った通信は、通信速度やデータの信頼性からみて十分にオーディオデータの転送に耐えうるばかりでなく、家庭内などに構築するLANシステムにおいてもケーブルを最大100mまで延長可能であるため、施設内のどこへでも音楽を流すことが可能となった。さらに、ネットワークハブ(Network HUB)などの機器を経由することで、接続できるネットワーク機器の台数も増やすことが可能である。
また、通信帯域を考えたとき、オーディオデータ程度の転送であれば、複数のオーディオデータを一度に転送することも可能であるため、処理能力の備わっているサーバ装置を1台用意すれば、複数の部屋のクライアント装置を用いて、同時にサーバ装置から目的とするオーディオデータの供給を受けて利用できる環境を整えることが可能である。
従って、家庭内に設置されるパーソナルコンピュータや各部屋に設置される種々のAV(Audio/Visual)機器をLANを通じて接続し、パーソナルコンピュータに蓄積したオーディオデータ、ビデオデータ、AVデータ(同期が取られているオーディオデータとビデオデータ)などのコンテンツデータを、居間、書斎、寝室などの種々の場所で利用できるようにする環境を整えることができる。
そして、LANシステムにおいても、WANシステムの場合と同様に、情報を提供するサーバ装置に対して、情報の提供を受けるクライアント装置から要求を出すことにより、サーバ装置からクライアント装置が目的とする情報の提供を受けるようにするのが一般的な利用形態である。この場合、複数のクライアント装置が接続されたLANシステムであれば、複数のクライアント装置のそれぞれがサーバ装置にアクセスすることによって、そのそれぞれが目的とするコンテンツの提供を同時に受けることも可能である。
特開2001−184292号公報(段落番号〔0033〕〜〔0058〕、図5)
ところで、家庭に形成されるLANシステムである、いわゆるホームネットワークシステムの場合には、家庭内に形成されるものであるために、例えば、サーバとして用いられるパーソナルコンピュータなどの装置を通じて、各部屋のAV機器に対して自分の聴きたい部屋でそのコンテンツを楽しみたいという要求がある。
また、各部屋で例えばオーディオコンテンツを楽しむにあたって、部屋を移動したときにも、それまで聴いていたオーディオコンテンツを移動した部屋のAV機器を通じて継続して聴きたいという要求もある。さらにこの場合には、ユーザがAV機器を操作する回数を、元の部屋から移動を開始する直前、あるいは移動した先の部屋に入った直後のいずれか1回だけにすることが望ましい。
しかし、従来のホームネットワークシステムでは、サーバ装置にアクセスして目的のコンテンツを探したり、そのコンテンツの再生動作を制御するためのAV機器における操作としては、通常、そのAV機器自身でのコンテンツの再生を目的としたもののみが想定されている。このため、別の部屋に移動する際に、ユーザは、元の部屋のAV機器での再生動作を停止させた後、次の部屋に移動してその部屋のAV機器の再生動作を開始させるという2回の操作が必要となる。従って、ユーザの操作性が悪い上に、コンテンツの再生が部屋の移動の間に途切れてしまい、継続して再生させることが困難であった。
本発明はこのような点に鑑みてなされたものであり、簡易なユーザ操作により、コンテンツ再生する機器を切り替えることが可能な表示制御装置、表示方法、およびプログラムを提供することを目的とする。
本発明では上記課題を解決するために、コンテンツデータを再生させる再生機器を切り替えるための再生機器選択画面を表示させる表示制御装置において、ユーザの操作を可能とする操作部と、前記操作部への操作に応じて前記再生機器選択画面の表示を制御する表示制御部と、を有し、前記表示制御部は、再生機器の切り替え対象として選択可能な機器を示す機器情報を一覧表示させ、一覧表示された前記機器情報のうち、前記操作部への操作によってフォーカスの当てられている前記機器情報を特別表示させ、前記機器情報に対応する機器が、前記操作部への操作によって再生機器の切り替え先として選択されたか否かを示す切り替え先情報を表示させ、前記フォーカスの当てられた前記機器情報に対応する機器について、再生機器の切り替え先とするか否かの選択操作を前記操作部を通じて受け付けると、その選択操作に応じて対応する機器についての前記切り替え先情報の表示状態を変化させる、ことを特徴とする表示制御装置が提供される。
このような表示制御装置では、コンテンツデータを再生させる再生機器を切り替えるためのユーザの操作が操作部に対して行われると、その操作に応じて、表示制御部によって再生機器選択画面の表示が制御される。この再生機器選択画面においては、再生機器の切り替え対象として選択可能な機器を示す機器情報が一覧表示され、一覧表示された機器情報のうち、操作部への操作によってフォーカスの当てられている機器情報が特別表示される。また、機器情報に対応する機器が、操作部への操作によって再生機器の切り替え先として選択されたか否かを示す切り替え先情報が表示される。そして、フォーカスの当てられた機器情報に対応する機器については、再生機器の切り替え先とするか否かの選択操作が操作部を通じて受け付けられると、その選択操作に応じて対応する機器についての切り替え先情報の表示状態が変化する。
本発明の表示制御装置によれば、再生機器の切り替え対象として選択可能な機器を示す機器情報が一覧表示されるとともに、機器情報に対応する機器が再生機器の切り替え先として選択されたか否かを示す切り替え先情報が表示され、その切り替え先情報の表示状態がユーザの操作によって変化するので、簡易なユーザの操作によって再生機器を切り替えることが可能になる。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して詳細に説明する。以下の説明では、家庭内に形成されるLANシステム(ホームネットワークシステム)に本発明を適用した場合を想定する。
[ホームネットワークの構成]
図1は、本発明の実施の形態に係るホームネットワークシステムの構成例を示す図である。
図1に示すホームネットワークシステムは、サーバ装置1および2と、オーディオ再生機器3〜5とが、LAN6を通じて接続された構成となっている。
サーバ装置1および2は、例えばパーソナルコンピュータなどの情報処理装置であり、LAN6への接続機能を備えるとともに、HDD(Hard Disk Drive)などの大容量記憶媒体や、CD(Compact Disc)、DVD(Digital Versatile Disk)などの光ディスクの再生装置などを備えている。そして、HDDに蓄積されているオーディオデータや、CD、DVDに記録されているオーディオデータを、LAN6を通じてオーディオ再生機器3〜5に対して提供することが可能となっている。本実施の形態においては、例えば、サーバ装置1はリビングルームに、サーバ装置2は書斎にといったように、各サーバ装置1および2はそれぞれ異なる部屋に設置されている。
オーディオ再生機器3〜5は、例えばCDプレーヤやラジオチューナなどであり、それぞれLAN6への接続機能を備えている。そして、CDに記録されているオーディオデータを読み出して再生する、あるいはラジオ放送信号を受信して再生するといった従来からの機能に加え、LAN6を通じて提供されるオーディオデータを受け付けて、これをデコードし、再生する機能をも有するものである。本実施の形態においては、オーディオ再生機器3〜5は、それぞれ異なる部屋に設置されている。
このように、本実施の形態のサーバ装置1および2は、オーディオデータを提供する情報提供装置としての機能を備え、また、オーディオ再生機器3〜5は、サーバ装置1および2からのオーディオデータの提供を受けて再生するクライアント装置(情報再生装置)としての機能を備えたものとなっている。
そして、オーディオ再生機器3〜5のそれぞれを通じて、サーバ装置1または2が提供する異なったオーディオコンテンツを楽しむことが可能である。すなわち、オーディオ再生機器3〜5は、再生しようとするオーディオデータ(オーディオコンテンツ)に応じて、サーバ装置1および2のいずれか一方を、オーディオデータの配信元として選択することが可能となっている。
さらに、本実施の形態のオーディオ再生機器3〜5は、電子機器間の接続を簡単に行うようにするため、例として、米マイクロソフト社が発表したUPnP(Universal Plug & Play)に対応した、いわゆるネットワーク参加型電子機器であるものとする。
なお、UPnPは、10/100BASE−Tのイーサネット(Ethernet,登録商標)を用いたネットワーク通信において代表的なIEEE(Institute of Electrical and Electronic Engineers)802ネットワーク上で用いることが可能な、IPおよびIP上のTCP、UDP(User Datagram Protocol)などで構成されるプロトコル群とデータフォーマットの仕様であり、インターネット標準通信(TCP/IP通信)における機能を拡充するものである。
そして、UPnPをオーディオ再生機器などのいわゆるCE(Consumer Electronics)機器に採用することにより、オーディオ再生機器などのCE機器が、他のCE機器やパーソナルコンピュータとの間で簡単に相互認証し、ネットワークを通じたサービスの提供や提供されたサービスの実行を、ユーザに面倒な作業をさせることなく、簡単かつ適正に行うことを可能にするものである。
[UPnPの概要]
図2は、UPnPのプロトコルスタック(プロトコル群の構造)について説明するための図である。
図2に示すように、UPnPでは、実際のデータの送受信はインターネット標準通信プロトコルによって行われる。また、以下に説明するようなUPnPの独自の機能を実現するために、SSDP(Simple Service Discovery Protocol)、GENA(General Event Notification Architecture)、SOAP(Simple Object Access Protocol)、HTTP(HyperText Transfer Protocol)などのプロトコル群が用いられる。
さらに、UPnPでは、図2に示すように、ベンダ定義(UPnP Vendor Defined)、UPnPフォーラム作業委員会定義(UPnP Forum Working Committee Defined)、デバイス仕様(構造)定義(UPnP Device Architecture Defined)がなされることになっている。
そして、UPnPは、アドレッシング(Addressing)、ディスカバリ(Discovery)、ディスクリプション(Description)、コントロール(Control)、イベンティング(Eventing)、プレゼンテーション(Presentation)の6つの機能を提供している。以下、UPnPが提供する6つの機能について説明する。
オーディオ再生機器などのUPnP機器(UPnPが搭載された電子機器)では、UPnPの機能を用いてオーディオデータを利用するために、UPnP・AV・アーキテクチャという規定に従うことになる。UPnP・AV・アーキテクチャにおけるUPnP機器は、以下のように3種類に分類されている。
すなわち、UPnP・AV・アーキテクチャでは、UPnP機器を、コンテンツを提供するメディアサーバ(Media Server)と、制御端末装置として機能するコントロールポイント(Control Point)と、再生装置として機能するメディアレンダラ(Media Renderer)との3つに分類している。ここで、メディアサーバは、ネットワークシステムにおいて一般にサーバ装置と呼ばれているものに相当し、メディアレンダラは、ネットワークシステムにおいて一般にクライアント装置と呼ばれているものに相当する。
また、コントロールポイント(制御装置)は、ネットワークに接続された各UPnP機器を制御することができるものである。コントロールポイントとしての機能は、メディアサーバにもメディアレンダラにも搭載することが可能であり、ネットワークを構成するすべての電子機器にコントロールポイントを搭載することも、また、ネットワークを構成する任意の電子機器にコントロールポイントを搭載することも可能となっている。本実施の形態では、例として、サーバ装置1および2、オーディオ再生機器3〜5のいずれにも、コントロールポイントとしての機能が搭載されているものとする。
また、UPnPにおけるアドレッシングは、各UPnP機器が、IEEE802ネットワーク上で自機を特定するためのアドレスを取得する機能であり、DHCP(Dynamic Host Configuration Protocol)またはAuto−IPが用いられる。
ディスカバリは、アドレッシングの後に行われ、これによりコントロールポイントは、コントロールしたターゲット機器(メディアサーバまたはメディアレンダラ)を発見することができる。ここで用いられるプロトコルは、上述のSSDPである。ネットワークシステムを構成する各電子機器は、IEEE802ネットワークに接続されたときに、自分自身が備えるデバイスやサービスを通知するメッセージを、IEEE802ネットワーク上にブロードキャスト(相手先未指定のパケット送信)する。コントロールポイントは、このブロードキャストされたメッセージを受信することで、IEEE802ネットワークにどのような機器が接続されたかを知ることができる。
ディスカバリによって、コントロールポイントが発見したコントロール対象の電子機器が出力したSSDPパケットには、デバイスディスクリプション(Device Description)のURL(Uniform Resource Locator)が記述されている。コントロールポイントは、そのURLにアクセスすることにより、その電子機器のさらに詳しいデバイス情報をデバイスディスクリプションから取得することができる。
このデバイス情報には、アイコン情報、モデル名、生産者名、商品名や、そのデバイスが有するサービスの詳しい情報が記載されているサービスディスクリプション(Service Description)などが記述されている。コントロールポイントは、これらのデバイスディスクリプションやサービスディスクリプションから、ターゲット機器に対するアクセスの方法を知ることができる。デバイスディスクリプションやサービスディスクリプションは、XML(eXtensible Markup Language)で表現されている。
コントロールの機能は、アクション(Action:実行)とクエリ(Query:問い合わせ)の2つの機能に大きく分類される。アクションは、サービスディスクリプションのアクション情報に規定された方法で行われ、アクションを実施(Invoke)することによって、コントロールポイントはターゲット機器を操作することができる。クエリは、サービスディスクリプションの機器情報(State Variable)の値を取り出すために用いられる。コントロールでは、上述のSOAPというトランスポートプロトコルが利用され、その表現としてはXMLが用いられる。
イベンティングは、機器情報の値が変更されたとき、そのことをターゲット機器からコントロールポイントに通知させるために用いられる。コントロールポイントは、ターゲット機器に対してサービスディスクリプションを解析することにより、機器情報からターゲット機器の保持する変数を知ることができ、さらにその変数が変更になったときにターゲット機器から通知を受け取ることができる。イベンティングでは、上述のGENAというトランスポートプロトコルが利用され、その表現としてはXMLが用いられる。
プレゼンテーションは、ユーザにユーザインタフェースを用いたコントロール手段を提供するために用いられる。デバイスディスクリプションに記述されたプレゼンテーションURLにアクセスすることによって、HTMLによって記述されたプレゼンテーションページ(Presentation Page)を得ることができる。その機能により、ターゲット機器でアプリケーションを用意することが可能になる。
各UPnP機器は、以上のようなUPnP機能を用いることにより、ユーザに複雑な操作を求めることなく、ネットワークに参加し、通信が行える状態になるだけでなく、他のUPnP機器の検出や接続までも自動的に行うことができるようにされる。
次に、図3は、メディアサーバに格納されたコンテンツを管理するツリー構造の例を示す図である。
UPnP機器であるメディアサーバには、CDS(Contents Directory Service)という機能(Service)が組み込まれており、メディアサーバはこの機能により、コントロールポイントに対して、メディアサーバにどのようにコンテンツが格納されているかを通知する。CDSには、コンテナ(Container)とアイテム(Item)という二つの抽象化されたオブジェクト(Object)があり、これらはいわば、米マイクロソフト社が提供するOS(Operating System)であるWINDOWS(登録商標)におけるフォルダ(Folder)とファイル(File)に相当する。コンテナとアイテムは、図3に示すように常にツリー構造を作ることになっている。なお、本実施の形態では、配信されるオーディオコンテンツ(オーディオデータ)が、図3におけるアイテムを意味している。
コントロールポイントは、図3に示したツリー構造をメディアサーバから取得することにより、各コンテンツのURL(情報が書いてあるリンク(Link))を得ることができる。そして、所望のオーディオコンテンツ(アイテム)の情報が取得できた場合、メディアサーバのAVトランスポート(AV Transport)という機能を用いてオーディオコンテンツの再生や停止など、オーディオトラック(オーディオデータ)についての操作を行うことができるようにされる。
本実施の形態のサーバ装置1および2とオーディオ再生機器3〜5のそれぞれは、上述のように、UPnPのアドレッシング機能を用いて、TCP/IPの通信が可能な状態になり、UPnPのディスカバリ機能を用いてお互いの機器認証を行う。これによって、各機器は、ネットワークの構成を把握し、目的とする電子機器との間で通信を行うことができるようにされる。
[サーバ装置の構成例]
次に、本実施の形態のホームネットワークシステムを構成する各電子機器の構成例について説明する。まず、図4は、サーバ装置1の基本的な構成を示すブロック図である。
図4に示すように、サーバ装置1は、LAN6に接続するための通信用端子11および通信部12、HDD13、制御部14、入力インタフェース(I/F)151、キー操作部152、表示インタフェース(I/F)153、表示部154、外部インタフェース(I/F)155、外部入出力端子156を具備する。
通信用端子11には、LAN6のケーブルが接続され、通信部12は、通信用端子11を介してLAN6に接続して、他の機器との間でデータの送受信を行う。なお、通信部12の内部構成については、図5においてより詳しく説明する。
HDD13は、多数のデジタルコンテンツ(提供情報)などを蓄積することが可能な容量を持っている。また、HDD13は、各種のプログラムや処理用のデータなどを保持するとともに、コンテンツのデコードやコンテンツをLAN6を通じて他の機器に送信する際などに作業領域としても用いられる。
制御部14は、サーバ装置1内の各部を制御するものであり、CPU(Central Processing Unit)141と、ROM(Read Only Memory)142と、RAM(Random Access Memory)143と、EEPROM(Electronically Erasable and Programmable ROM)144とが、CPUバス145を通じて接続された形成されたマイクロコンピュータである。なお、通信部12、HDD13、入力I/F151、表示I/F153および外部I/F155は、CPUバス145に接続されており、これらはCPUバス145を通じてCPU141からの制御を受けて動作する。
ここで、ROM142には、CPU141において実行するプログラムや処理に必要なデータなどが記録されている。RAM143は、主に各種の処理において作業領域として用いられるものである。EEPROM144は、いわゆる不揮発性メモリであり、種々のパラメータなどを記憶し、保持する。
キー操作部152は、ユーザからの操作入力を受け付けるものであり、カーソルを移動するための矢印キーや種々のファンクションキーなどからなる。このキー操作部152を通じて受け付けた操作入力に応じた制御信号は、入力I/F151を通じて制御部14に供給され、これにより、サーバ装置1では、ユーザの操作入力に応じて処理が行われる。
表示部154は、映像を表示するものであり、制御部14により制御される表示I/F153で処理されて形成された表示用映像信号の供給を受けて、種々の映像を自己の表示画面に表示する。
外部I/F155は、外部入出力端子156を通じて接続される外部機器との間で、データの入出力をできるように制御するものである。すなわち、外部I/F155は、サーバ装置1からデータを出力する場合には、あらかじめ決められたデータフォーマットの送出用データを形成し、これを外部入出力端子156を通じて送出する。また、外部入出力端子156を通じて受け付けた所定のデータフォーマットの受信データを、制御部14に提供可能な形式のデータに変換し、これを制御部14に供給する。
なお、サーバ装置1は、例えばパーソナルコンピュータとして実現される。この場合、キー操作部152は、いわゆる外付けのキーボードやマウスポインタなどからなり、また、表示部154は、CRT(Cathode Ray Tube)やLCD(Liquid Crystal Display)などからなる。また、図示しないが、この他に、CDやDVDの再生部、記録可能なCDやDVDの記録再生部などを設けることにより、これらの記録媒体からデータを読み出して利用することや、記録可能な記録媒体に対してはデータを読み出すことなどもできるようになる。
ここで、図5は、通信部12の内部構成を示すブロック図である。
図5に示すように、通信部12は、通信I/F111および制御部112を具備する。制御部112は、CPU121と、ROM122と、RAM123と、フラッシュメモリ124と、バスI/F125とが、内部バス126によって相互に接続された構成を有している。なお、通信I/F111も、内部バス126に接続されて、この内部バス126を通じてCPU121からの制御を受けて動作する。
通信I/F111は、制御部112の制御に応じて、LAN6から通信用端子11を通じて受け取った所定のフォーマットのデータを、サーバ装置1において処理可能な形式のデータに変換して取り込み、これをバスI/F125を通じて、メインの制御部14に供給する、また、サーバ装置1からLAN6に接続された他の機器に対して送信するデータを、送信用の形式のデータに変換して、通信用端子11を介してLAN6に送出するなどの処理を行う。また、通信I/F111は、通信部12の制御部112の制御に応じて、LAN6上の信号の有無の検出(キャリア検出)や、送信データ(送信パケット)の衝突の検出などのイーサネットに準拠した処理も行う。
制御部112のROM122には、制御部112において実行するプログラムや、処理に必要なデータなどが記録されている。RAM123は、種々の処理において作業領域として用いられるものである。フラッシュメモリ124は、書き換え可能な不揮発性メモリであり、通信に関連した種々の設定パラメータなどを記憶し、保持する。
以上の構成により、サーバ装置1は、通信用端子11、通信部12を通じてLAN6に接続され、UPnP機能を実現し、このサーバ装置1のネットワークへの接続とネットワークを通じてのデータの受け渡しを行うことが可能となっている。具体的には、LAN6を通じて送信されてくる自機宛ての種々のデータを受信して、これをHDD13などに記録することや、相手先の機器からのコンテンツなどの提供要求に応じて、HDD13などから目的とするデータを読み出し、これを通信部12、通信用端子11を通じてLAN6に送出し、相手先の機器に送信することなどが可能である。
なお、サーバ装置2は、上述したサーバ装置1と同様の構成により実現されるため、サーバ装置2についての説明は省略する。
[オーディオ再生機器の構成例]
図6は、オーディオ再生機器3の構成を示すブロック図である。
図6に示すように、オーディオ再生機器3は、通信用端子31、通信部32、デジタル入力端子33、デジタルI/F34、アナログ入力端子35、アナログ/デジタル(A/D)変換部36、セレクタ37、イコライザ38、デジタル/アナログ(D/A)変換部39、オーディオアンプ40、スピーカ41、および制御部50、入力I/F61、キー操作部62、表示I/F63、表示部64、およびリモコン信号受光部65を具備している。
制御部50は、オーディオ再生機器3内の各部を制御するものであり、CPU51、ROM52、RAM53、EEPROM54、およびフラッシュメモリ55が、CPUバス56を通じて互いに接続されて形成されたマイクロコンピュータである。
ROM52には、CPU51において実行するプログラムや処理に必要なデータなどが記録されている。また、RAM53は、主に各種の処理において作業領域として用いられるものである。EEPROM54は、いわゆる不揮発性メモリであり、オーディオ再生機器3の電源が落とされても保持しておくべき種々のデータが記録されるものである。フラッシュメモリ55は、書き換え可能な不揮発性メモリであり、通信などの処理に関連した種々の設定パラメータなどを記憶し、保持する。
なお、通信部32、デジタルI/F34、A/D変換部36、セレクタ37、イコライザ38、D/A変換部39、オーディオアンプ40、入力I/F61、表示I/F63、およびリモコン信号受光部65も、それぞれCPUバス56に接続されて、このCPUバス56を通じてCPU121からの制御を受けて動作する。
通信部32は、上述したサーバ装置1の通信部12と同様に、UPnP機能を実現し、オーディオ再生機器3のネットワークへの接続と、ネットワークを通じてのデータの送受信を行うための処理を実行する。通信部32は、例えば、LAN6から通信用端子31を通じて受信した自機宛てのデータを、自機において処理可能な形式のデータに変換する。ここで、受信した自機宛てのデータがオーディオデータである場合には、これを後段のセレクタ37に供給し、受信した自機宛てのデータが制御データであるときには、これを制御部50に対して供給する。また、通信部32は、制御部50の制御に応じて、目的とする電子機器に送信するコマンドなどを形成し、これをLAN6に送出して、相手先機器に送信することもできるとともに、キャリア検出や衝突検出などのイーサネットに準拠した処理も行う。
デジタル入力端子33には、外部に設置される種々のデジタル情報処理装置から、デジタルオーディオデータが供給される。デジタルI/F34は、デジタル入力端子33を通じて入力されたオーディオデータを、自機において処理可能な形式に変換し、これをセレクタ37に供給する。
アナログ入力端子35には、外部に設置される種々のオーディオ機器から、アナログオーディオ信号が供給される。A/D変換部36は、アナログ入力端子35を通じて供給されたオーディオ信号を、所定の形式のデジタル信号に変換し、これをセレクタ37に供給する。
セレクタ37は、通信部32、デジタルI/F34およびA/D変換部36から供給されるオーディオデータを選択的に切り替えて、イコライザ38に出力する。セレクタ37の動作は、キー操作部62から入力I/F61を通じて受け付けた、あるいは外部のリモートコントローラ(以下、リモコンと略称する)70からリモコン信号受光部65を通じて受け付けたユーザからの指示入力に応じて制御されることになる。
イコライザ38は、セレクタ37から供給されたオーディオデータに音質調整を施し、これをD/A変換部39に出力する。音質調整のパラメータは、キー操作部62および入力I/F61を通じて受け付けたユーザからの指示入力に応じて、制御部50からイコライザ38に対して指示される。
D/A変換部39は、イコライザ38から供給されたデジタルオーディオデータを、アナログオーディオ信号に変換する。オーディオアンプ40は、D/A変換部39から供給されたアナログオーディオ信号を、所定のレベルに増幅し、これをスピーカ41に供給する。これにより、スピーカ41からは、これに供給されたアナログオーディオ信号に応じた音声が再生出力される。
なお、イコライザ38およびD/A変換部39の各機能は、制御部50において実行されるソフトウェアによって実現することも可能である。
キー操作部62は、入力I/F61を介して制御部50と接続されている。キー操作部62は、種々の操作キーを具備し、ユーザからの操作入力を受け付けて、操作入力に応じた制御信号を生成し、これを入力I/F61を通じて制御部50に供給する。
表示部64は、表示I/F63を介して制御部50と接続されている。表示部64は、例えばLCDや有機EL(Electro-Luminescence)などの表示素子からなり、表示I/F63からの表示用信号に応じて、ガイダンスメッセージ、エラーメッセージ、状態表示などの種々の表示情報を表示する。
リモコン信号受光部65は、外部のリモコン70からの例えば赤外線信号を受光し、これを電気信号に変換して制御部50に供給する。リモコン70は、種々の操作キーを具備して、ユーザからの操作入力を受け付けて、これに応じた信号を形成して送出する。
なお、この他のオーディオ再生機器4および5は、上述したオーディオ再生機器3と同様の構成により実現されるため、これらについての説明は省略する。
[ホームネットワークの動作]
上述したホームネットワークシステムでは、ユーザが、メディアサーバであるサーバ装置1および2のいずれかに蓄積されているオーディオコンテンツを、メディアレンダラであるオーディオ再生機器3〜5のいずれかで再生させようとする場合には、通常、以下のような処理手順が必要となる。
すなわち、
(1)オーディオコンテンツを保持しているサーバ装置を選択する。
(2)再生するオーディオコンテンツを選択する。
(3)オーディオコンテンツを再生させるオーディオ再生機器を選択する。
という3つのステップが必要となる。
なお、本実施の形態のホームネットワークシステムの場合には、サーバ装置およびオーディオ再生機器がともに複数台存在するため、上述の(1)〜(3)までの手順が必須となる。しかし、サーバ装置が1台の場合には、(1)のサーバ装置の選択手順は必要でなくなる。また、オーディオ再生機器が1台の場合には、(3)のオーディオ再生機器の選択手順は必要でなくなる。
また、コントロールポイントをどの機器に実装させるかによっても、オーディオ再生のための手順には相違が発生する。例えば、オーディオ再生機器に実装されたコントロールポイントを使用する場合は、通常、そのオーディオ再生機器でのオーディオ再生を目的として機能するのが自然であり、その場合はオーディオ再生機器の選択は必要でなくなる。それに対して、サーバ装置に実装されたコントロールポイントを使用する場合は、通常、そのサーバ装置上のコンテンツの再生を目的としている場合が多いため、サーバ装置の選択を省略することも可能である。
従来のホームネットワークシステムでは、一般的には、上述の(1)〜(3)の手順を経ることにより、サーバ装置上のオーディオコンテンツをオーディオ再生機器で再生することが可能である。しかし、オーディオ再生機器ごとに自機におけるオーディオ再生のための選択処理などを行うようにしていたため、複数のオーディオ再生機器に対するコンテンツの配信開始・停止の動作やこれらのオーディオ再生機器における再生動作を、1つのオーディオ再生機器からの操作で制御することは困難であった。
そこで、本実施の形態のホームネットワークシステムでは、1つのオーディオ再生機器からの入力操作により、自機だけでなく他のオーディオ再生機器に対するコンテンツの配信動作やこれらの機器における再生動作を制御するようにして、サーバ装置上のオーディオコンテンツを複数のオーディオ再生機器で切り替えて再生させる。具体的には、コントロールポイントとして機能する1つの機器が、メディアサーバのコンテンツの配信先の切り替えと複数のメディアレンダラのコンテンツ再生動作とを制御することを可能とする。
[動作例1.再生中の機器を操作して再生機器を切り替える動作]
[1−1.基本動作]
まず、現在再生中のオーディオ再生機器を操作して、再生させる機器を切り替える場合の基本的な動作の例について、図7を参照しながら説明する。図7は、この場合のシステム全体の動作の概要について説明するための図である。
図7では、サーバ装置1から配信されたオーディオコンテンツが、オーディオ再生機器3において受信され、再生されている状態から、再生中のオーディオ再生機器3に対して入力操作を行うことにより、再生する機器をオーディオ再生機器4に切り替え、再生中であった同じオーディオコンテンツを続けて再生する場合について示している。
例えば、オーディオ再生機器3および4がそれぞれ別の部屋に設置されており、オーディオ再生機器3を用いて音楽を鑑賞していたユーザが、別の部屋に移動し、移動した先の部屋に設置されたオーディオ再生機器4を用いて、それまで聴いていた曲の続きを聴くことを可能とする場合が想定される。このような場合、移動前の部屋のオーディオ再生機器4に対する操作入力により、再生機器を切り替えることが、ユーザにとって最も自然であると考えられる。
このような場合、サーバ装置1はメディアサーバとして機能し、また、オーディオ再生機器3および4はそれぞれメディアレンダラとして機能する。さらに、これらの機器の配信や再生の動作を制御するためのコントロールポイントとしての機能が必要となるが、本実施の形態では、LAN6に接続されたすべての機器がコントロールポイントとしての機能を備えているので、これらのいずれの機器をコントロールポイントとして機能させても、上記の動作を実現することができる。
以下の説明では、再生機器の切り替えのための入力操作が行われるオーディオ再生機器3を、コントロールポイントとして機能させることにする。この場合、コントロールポイントとしてのオーディオ再生機器3は、サーバ装置のコンテンツ配信動作と、オーディオ再生機器3のコンテンツ再生動作とともに、オーディオ再生機器4のコンテンツ再生動作を制御する。
最も単純な動作手順は、まず、ユーザの操作入力により、オーディオコンテンツの新たな配信先として、移動先の部屋に設置されたオーディオ再生機器4が、オーディオ再生機器3に対して選択される。より具体的には、このとき、再生を終了させるメディアレンダラとして自機が選択され、再生を新たに開始させるメディアレンダラとしてオーディオ再生機器4が選択される。さらに、そのコンテンツの配信元のメディアサーバとしてサーバ装置1が選択される。ただし、本実施の形態では、現在再生動作を行っているのが自機であり、再生中のコンテンツの配信元がサーバ装置1であることをオーディオ再生機器3は認識しているため、実際のユーザ操作では新たな配信先の機器のみが選択されればよい。
このようなユーザの操作入力が行われると、オーディオ再生機器3は、オーディオコンテンツの配信先を、オーディオ再生機器3からオーディオ再生機器4に変更するように、サーバ装置1に要求する。これとともに、オーディオ再生機器3は、自機によるコンテンツの再生動作を終了させるとともに、オーディオ再生機器4に対してコンテンツの受信および再生動作を開始させる。
サーバ装置1は、オーディオ再生機器3からの要求に応じて、配信中のオーディオコンテンツのデータを、オーディオ再生機器4を宛先としたパケットに格納し、LAN6上に送出する。これとともに、オーディオ再生機器3宛てのパケットの送出を終了する。また、オーディオ再生機器3は、オーディオコンテンツの再生動作を終了し、オーディオ再生機器4は、オーディオ再生機器3からの制御信号に応じて、配信されたデータの受信および再生を開始する。
上記の処理により、ユーザは、移動前の部屋に設置されたオーディオ再生機器3のみを操作することで、再生機器を切り替え、それまで聴いていた曲の続きを、移動先の部屋において聴くことが可能となる。従って、操作性の高い再生機器の切り替え動作が実現される。また、部屋の移動中に、移動先の部屋ではすでに曲の続きが再生されているので、ユーザは自然な感覚で曲の続きを楽しむことができる。
[1−2.より好ましい動作]
上述したように、コンテンツを視聴する部屋を変えるために、コンテンツの再生機器を切り替える場合には、切り替え操作を行った後に、移動前の部屋のオーディオ再生機器3による再生動作を一定時間だけ継続させた後、自動的に終了させるようにすることがより好ましい。この場合、移動前の部屋のオーディオ再生機器3と、移動先の部屋のオーディオ再生機器4の双方が、同じ曲を同時に同期再生する時間が生じ、ユーザはこの時間に部屋間を移動することで、その曲を途切れることなく聴くことができる。
このような動作を実現するためには、また、コントロールポイントとしてのオーディオ再生機器3は、メディアサーバにおける配信先ごとの配信開始、終了時刻を管理するとともに、それらの時刻に同期してメディアレンダラの再生動作を制御する機能を有する必要がある。また、メディアサーバとしてのサーバ装置1は、コントロールポイントの制御の下で、複数のメディアレンダラに対して、同一のコンテンツを同期させて同時に配信する機能を有する必要がある。
さらに、上記の動作において、各オーディオ再生機器3および4によりオーディオコンテンツが同時に再生されている間に、移動前の部屋では再生音声の音量が徐々に小さくされ(フェードアウト)、移動先の部屋では音量が徐々に大きくされる(フェードイン)ようにすることで、ユーザは、より違和感の少ない自然な感覚でその曲を聴き続けることができるようになる。このような動作を実現するためには、例えば、コントロールポイントからメディアレンダラに対して、その再生時の音量を制御する、あるいはフェードインおよびフェードアウトの動作を要求する制御コマンドが規定されればよい。
以下、このような動作が行われる場合の各機器の処理について説明する。
まず、オーディオ再生機器3の処理について説明する。以下では、コントロールポイントとしての機能を中心として、オーディオ再生機器3の処理を説明する。
図8は、コントロールポイントとしてのオーディオ再生機器3の処理の流れを示すフローチャートである。
オーディオ再生機器3の電源が投入されると、この機器全体を制御する制御アプリケーションが制御部50により実行されることで、ユーザに対して操作入力のためのU/I画面が提供され、ユーザはU/I画面からの指示に従って、キー操作部62やリモコン70などを操作することで、オーディオ再生機器3の動作を制御することが可能となる。
また、このとき、コントロールポイントやメディアレンダラとしての機能も起動される。これらの機能は、例えば、上記の制御アプリケーションとは別のプログラムとして、通信部32内のCPUにより実行される。すなわち、コントロールポイントとして機能するためのプログラムは、制御アプリケーションを通じてユーザからの入力情報などを受け取って、自機内のメディアレンダラに対する制御や、他の機器におけるメディアサーバやメディアレンダラに対するLAN6を通じた制御を行う。また、メディアレンダラとして機能するためのプログラムは、コントロールポイントからの制御コマンドに応じて、自機内におけるコンテンツの再生動作を制御アプリケーションを通じて制御する。
ここで、例えば、ユーザの操作入力に応じて、制御アプリケーションの処理により、サーバ装置1または2からのLAN6を通じたオーディオコンテンツの配信が可能とされる動作モードに移行すると、以下の処理が実行される。
〔ステップS101〕再生を開始させるオーディオ再生機器の選択入力を受け付ける。コントロールポイントとしてのオーディオ再生機器3は、このホームネットワークシステム上にどのような機器が接続されているのか把握しているので、選択可能な再生機器の一覧リストを表示部64に表示することなどにより、ユーザから再生開始機器の選択入力を受け付けることができる。
ここで、図7に示した動作では、実際にオーディオコンテンツの再生を行うオーディオ再生機器3で入力操作を行うことを前提としているため、このステップS101では、ユーザが機器を選択することなく、上記の動作モードに移行した時点で、自動的に自機が再生開始機器として設定されればよい。
〔ステップS102〕オーディオコンテンツの配信元とするサーバ装置と、配信させるオーディオコンテンツとの選択入力を受け付ける。コントロールポイントとしてのオーディオ再生機器3は、選択可能なメディアサーバを把握しているとともに、CDS機能により、メディアサーバに格納されているオーディオコンテンツを把握している。従って、このような機能を用いて収集されたサーバの名前やオーディオコンテンツを、制御アプリケーションの処理により表示部64上に表示し、ユーザの選択入力を受け付けることができる。
〔ステップS103〕例えば表示部64上に表示した再生開始アイコンに対する選択入力などにより、選択されたオーディオコンテンツの再生開始を要求する入力を受け付けた場合には、ステップS104に進む。また、ステップS102に戻って、入力情報の変更を受け付けることもできる。
〔ステップS104〕選択された再生開始機器(ここでは例えばオーディオ再生機器3自身)およびオーディオコンテンツを、メディアレンダラであるサーバ装置1に対して通知し、このコンテンツの自機への配信開始を指示する。これにより、選択されたオーディオコンテンツのデータが、サーバ装置1からLAN6に対して送出される。
〔ステップS105〕選択された再生開始機器(ここでは例えばオーディオ再生機器3自身)の再生動作の開始を指示する。これにより、サーバ装置1からのオーディオデータが通信部32により受信され、そのオーディオデータがセレクタ37を介してオーディオ再生機能部に送られ、音声が再生される。
〔ステップS106〕ユーザの操作入力により、再生機器を切り替える要求が行われたと判定した場合に、ステップS107の処理を実行する。例えば、表示部64に、再生機器を切り替えるための専用のアイコンを表示させ、そのアイコンに対する選択入力が行われた場合に、切り替え要求があったと判定する。また、このような要求がない場合にはステップS108に進む。
〔ステップS107〕再生機器を切り替えるためのサブルーチンを実行する。この処理については、次の図9において説明する。また、処理が終了すると、ステップS106に戻る。
〔ステップS108〕ユーザの操作入力により、再生動作を終了させる要求が行われたか否かを判定する。例えば、キー操作部62に設けられた再生停止ボタンが押下された場合などに、終了要求が行われたと判定して、ステップS109に進む。また、このような要求がない場合にはステップS106に戻る。
〔ステップS109〕当該コンテンツの配信を終了するように、メディアサーバであるサーバ装置1に対して指示する。これにより、サーバ装置1は、上記処理で選択されていたオーディオコンテンツの配信を終了する。
〔ステップS110〕当該コンテンツを再生している機器に対して、再生動作の終了を指示する。このとき、オーディオ再生機器3において再生動作が行われている場合は、この動作を終了させることができる。また、上記のステップS107の処理が実行され、再生機器が他の機器に切り替わっている場合にも、自機のコントロールポイントとしての機能を利用して、この再生機器を指定して再生動作を終了させることもできる。さらに、現在再生を行っている他の再生機器(例えばオーディオ再生機器4)からの入力操作をLAN6を通じて検出することにより、その再生機器の再生動作を終了させるようにしてもよい。
図9は、コントロールポイントとしてのオーディオ再生機器3における再生機器切り替え処理の流れを示すフローチャートである。
〔ステップS201〕再生を終了させるオーディオ再生機器の選択入力を受け付ける。ここで、図7に示した動作の場合は、切り替え前にコンテンツを再生している機器(すなわちオーディオ再生機器3)で入力操作を行うことを前提としているため、このステップS201では、ユーザが機器を選択することなく、自動的に自機が再生終了機器として設定されればよい。
〔ステップS202〕新たに再生を開始させるオーディオ再生機器の選択入力を受け付ける。図7に示した動作の場合、このステップではオーディオ再生機器4が選択される。このステップS202では、例えば、ホームネットワークシステム上に接続された他のオーディオ再生機器の一覧リストを表示部64に表示し、ユーザの選択入力を受け付ける。あるいは、以前に切り替え先としたオーディオ再生機器や、事前に切り替え先として想定したオーディオ再生機器の識別情報をフラッシュメモリ55などに記憶しておき、この記録データに基づいて、新たに再生を開始させるオーディオ再生機器を自動的に設定してもよい。
〔ステップS203〕再生機器の切り替えを実行するまでの時間Tの入力を受け付ける。なお、この時間Tは、最小で0とすることもできる。
〔ステップS204〕切り替え時にフェードイン・フェードアウトを行うか否かを指定する入力を受け付ける。
〔ステップS205〕以上のステップS201〜S204までの入力情報が確定され、再生機器の切り替え動作を開始するように要求されたか否かを判定する。例えば、ユーザの操作により情報の再入力が要求された場合などには、ステップS201に戻って、再度入力情報を受け付けることができる。そして、切り替え動作の開始が要求されたと判定した場合に、ステップS206に進む。
〔ステップS206〕ステップS202で選択された再生開始機器(ここではオーディオ再生機器4)をサーバ装置1に対して通知し、この機器へのオーディオコンテンツの配信開始を指示する。これにより、サーバ装置1は、新たに選択されたオーディオ再生機器4に対するオーディオコンテンツの配信を開始する。なお、このとき、以前の配信先の機器(ここではオーディオ再生機器3)と、新たな配信先(ここではオーディオ再生機器4)の双方に対して、同じオーディオコンテンツが同時に配信されることになる。
〔ステップS207〕上記のステップS204の処理で、フェードインを行うように指定された場合はステップS208に進み、指定されていない場合はステップS209に進む。
〔ステップS208〕新たに選択された再生開始機器(ここではオーディオ再生機器4)に対して、オーディオコンテンツの受信および再生動作の開始を指示するとともに、フェードイン動作の開始を要求する。これにより、切り替え先のオーディオ再生機器4は、初期状態の音量を0として、受信したオーディオコンテンツの再生を開始し、この後のステップS210において時間Tの経過が判定されるまで、徐々に音量を増加させていく。
なお、この後、ステップS210に進む。
〔ステップS209〕新たに選択された再生開始機器(ここではオーディオ再生機器4)に対して、オーディオコンテンツの受信および再生動作の開始を指示する。これにより、オーディオ再生機器4は、サーバ装置1から配信されたオーディオコンテンツを受信し、再生を開始する。なお、この後、ステップS210に進む。
〔ステップS210〕上記のステップS206の開始時を起点として時間のカウントを行い、設定された時間Tが経過したか否かを判定する。そして、時間Tが経過した場合に、ステップS211に進む。
〔ステップS211〕上記のステップS204の処理で、フェードアウトを行うように指定された場合はステップS212に進み、指定されていない場合はステップS214に進む。
〔ステップS212〕ステップS201で選択された再生終了機器(ここではオーディオ再生機器3)に対して、フェードアウト動作の開始を指示する。これにより、メディアレンダラとしてのオーディオ再生機器3は、この後のステップS213において時間Tの経過が判定されるまで、音量を徐々に減少させていく。
〔ステップS213〕上記のステップS212の開始時を起点として時間のカウントを行い、設定された時間Tが経過したか否かを判定する。そして、時間Tが経過した場合に、ステップS214に進む。なお、ここではフェードインの時間とフェードアウトの時間とを同じにしているが、異なる時間を設定するようにしてもよい。
〔ステップS214〕サーバ装置1に対して、再生終了機器(ここではオーディオ再生機器3)へのオーディオコンテンツの配信を終了するように指示する。これにより、サーバ装置1は、オーディオ再生機器3へのコンテンツ配信を終了し、オーディオ再生機器4に対してのみ、配信を続ける。
〔ステップS215〕再生終了機器(ここではオーディオ再生機器3)のコンテンツ再生動作を終了させる。これにより、オーディオコンテンツは切り替え先のオーディオ再生機器4でのみ再生され、切り替え動作が完了した状態となる。
以上のように、コントロールポイントでありメディアレンダラであるオーディオ再生機器3は、ユーザからの操作入力に応じて、自機におけるコンテンツの再生動作を制御することが可能であるとともに、他の機器への同じコンテンツの配信およびその機器での再生動作を制御することが可能となっている。これにより、1つのオーディオ再生機器に対する操作を行うだけで、別の部屋において同じコンテンツを続けて視聴し続けることが可能となる。
次に、図10は、メディアサーバとしてのサーバ装置1の処理の流れを示すフローチャートである。
サーバ装置1では、メディアサーバとして機能するためのプログラムが通信部12の制御部112により実行され、また、この機器全体を制御する制御アプリケーションが制御部14により実行される。従って、メディアサーバとして機能するためのプログラムは、コントロールポイントからLAN6を通じて受け取った制御コマンドに従って、HDD13からのコンテンツデータの読み出しの処理などを上記の制御アプリケーションを通じて制御する。
〔ステップS301〕サーバ装置1では、制御部14による制御アプリケーションの実行により、メディアサーバとしての機能が起動され、LAN6上のパケットを監視する。そして、コントロールポイント(ここではオーディオ再生機器3)からの自機宛てのパケットを受信すると、ステップS302に進む。
〔ステップS302〕受信したパケットが、配信を開始する機器を指定するものである場合はステップS303に進み、そうでない場合はステップS307に進む。
〔ステップS303〕現在、サーバ装置1がオーディオコンテンツを配信している機器がない場合はステップS304に進み、ある場合はステップS306に進む。
〔ステップS304〕指定された機器に対して配信するオーディオコンテンツの選択を受け付ける。具体的には、コントロールポイントからのパケットを監視し、配信すべきオーディオコンテンツの識別情報が格納されたパケットを受け取る。
〔ステップS305〕ステップS304で指定されたオーディオコンテンツのデータをHDD13から読み出し、指定された再生機器(ここではオーディオ再生機器3)に対してLAN6を通じて順次送信する。これにより、指定されたオーディオコンテンツが、オーディオ再生機器3において再生される。この後、ステップS301に戻り、配信先の指定などのパケットを待機する。
〔ステップS306〕指定された再生機器に対して、現在その他の機器に配信中のものと同じオーディオコンテンツを同時に送信する。なお、送信の際には、例えば、オーディオコンテンツのタイムコードなどを参照して、各機器への送信タイミングの同期をとるようにする。この後、ステップS301に戻って、配信先の指定などのパケットを待機する。
このステップS306の処理は、ステップS304およびS305の処理により、指定されたメディアレンダラ(ここではオーディオ再生機器3)に対してオーディオコンテンツが配信された状態で、そのコンテンツの配信を開始させる機器がさらに指定されたときに実行される。ここでは、図7の動作に従って、新たな配信開始機器としてオーディオ再生機器4が指定されたものとする。これにより、同じオーディオコンテンツがオーディオ再生機器3および4に同時に配信され、再生される状態となる。
〔ステップS307〕受信したパケットが、現在配信しているオーディオコンテンツの配信を終了させる機器を指定するものである場合はステップS309に進み、そうでない場合はステップS308に進む。
〔ステップS308〕受信したパケットに応じた処理を実行し、ステップS301に戻る。このステップでは、例えば、次に配信させるオーディオコンテンツの指定を受け付けることなどが可能である。
〔ステップS309〕指定された再生機器に対するオーディオコンテンツの送信を終了する。
〔ステップS310〕オーディオコンテンツを配信している機器がある場合はステップS301に戻ってパケットの受信を待機し、ない場合は処理を終了する。
このような処理により、メディアサーバとしてのサーバ装置1は、メディアレンダラとしてのオーディオ再生機器からの制御コマンドに応じて、同一のオーディオコンテンツを同時に配信し、また、その配信先を変更することができる。従って、同一のオーディオコンテンツの配信先を、オーディオ再生機器からの制御により切り替えることが可能となる。また、配信開始機器の指定と、配信終了機器の指定との間に遅延があれば、その遅延時間の間には切り替え前と切り替え先の双方に対して、同じオーディオコンテンツが同時配信される。
ここで、サーバ装置による同じオーディオコンテンツの同時配信について、補足説明する。各オーディオ再生機器に対して、オーディオコンテンツを配信する場合に、各オーディオ再生機器の特性やオーディオコンテンツの再生環境に応じて、サーバ装置からのオーディオコンテンツの配信タイミングを遅延させることなどを行い、各オーディオ再生機器においてオーディオコンテンツができるだけ正確に同期して再生されるように調整することもできる。
例えば、サーバ装置が、オーディオコンテンツの配信先となるオーディオ再生機器に対して、pingプログラムなどを用いて所定のコマンドを送信し、これに対する応答が返信されてくるまでの時間を測定するなどして、オーディオコンテンツの伝達にかかる時間を測定する。そして、この結果に基づいて、各オーディオ再生機器に対するオーディオコンテンツの配信タイミングを調整し、各オーディオ再生機器におけるオーディオコンテンツの再生タイミングの同期をとるようにすることができる。この場合には、例えば、数ミリ秒から数十ミリ秒程度の再生同期ずれを補正することが可能である。
また、サーバ装置に蓄積されたオーディオコンテンツが圧縮データである場合、サーバ装置は、オーディオコンテンツを配信する際に、HDDなどから読み出したオーディオデータをデコード(伸張復号化)した後、指定された機器宛てのパケットにそのデータを格納し、LAN6上に送出してもよい。この場合、例えば、配信先の機器ごとに、個別のデコードエンジンを起動させて、各デコードエンジンによりデコードしたデータを、対応する機器宛てのパケットに格納すればよい。この方法は、サーバ装置の処理負担が最も高くなる。サーバ装置の処理負担をより軽減するためには、1つのデコードエンジンによりデコードしたデータを各機器宛てのパケットにコピーすればよい。
また、オーディオデータのデコードを各オーディオ再生機器で実行させてもよい。この場合、サーバ装置の処理負担がさらに軽減されるとともに、LAN6上に伝送されるデータ量も少なくなる。
次に、図11は、メディアレンダラとしてのオーディオ再生機器の処理の流れを示すフローチャートである。
図11では、本実施の形態のホームネットワークシステム上において、メディアレンダラとして機能するすべてのオーディオ再生機器3〜5が具備すべき処理機能について示している。このような処理手順がすべてのオーディオ再生機器3〜5で実行可能とされることにより、任意のオーディオ再生機器から他の任意のオーディオ再生機器への再生機器切り替えを実現することができる。
図7に示した動作に従った場合、メディアレンダラとしてのオーディオ再生機器4は、再生動作の開始や終了、フェードアウト・フェードインの指示などのためのコントロールポイントからの制御コマンドを、LAN6を通じて受信する。一方、メディアレンダラとしてのオーディオ再生機器3は、これらの制御コマンドをコントロールポイントとして機能するためのプログラムから受け取る。
〔ステップS401〕コントロールポイントからのオーディオコンテンツの再生を開始する指示を待機し、この指示があった場合はステップS402に進む。
〔ステップS402〕コントロールポイントからフェードインの開始を指示する制御コマンドを受け取った場合はステップS403に進み、受け取らなかった場合はステップS404に進む。
〔ステップS403〕オーディオコンテンツの再生音量を、初期状態を0として徐々に増加させていく。
〔ステップS404〕サーバ装置1から配信されたオーディオコンテンツを受信し、再生を開始する。ここで、フェードインの指示がなかった場合には、再生開始が指示されると、例えば現在設定されていた音量で即座に再生が開始されることになる。
〔ステップS405〕コントロールポイントからフェードアウトの開始を指示する制御コマンドを受け取った場合はステップS406に進み、そうでない場合はステップS407に進む。
〔ステップS406〕再生音量を徐々に減少させていく。
〔ステップS407〕コントロールポイントからオーディオコンテンツの再生の終了指示の制御コマンドを受け取った場合にはステップS408に進み、そうでない場合はステップS405に戻る。なお、ステップS405でフェードアウトの指示を受けた場合には、通常、音量0となる時間が経過した後に必ず再生終了の指示を受ける。
〔ステップS408〕サーバ装置1からのオーディオコンテンツの受信と再生を終了する。
ここで、図7に示した動作を上記の処理に当てはめると、切り替え先となるオーディオ再生機器4は、コントロールポイントであるオーディオ再生機器3からのパケットを監視し、所定のタイミングで再生開始の指示を受け(ステップS401)、サーバ装置1からのオーディオコンテンツの受信および再生を開始する(ステップS404)。また、再生開始の指示後にフェードインの指示を受けた場合は(ステップS402)、フェードイン動作を行いながら(ステップS403)オーディオコンテンツを再生する。
その後、再生終了の指示を受ける(ステップS407)。この処理では、例えば、オーディオ再生機器4自身に対する操作入力により、コントロールポイントであるオーディオ再生機器3に再生終了が要求され、この要求に応じてオーディオ再生機器3からオーディオ再生機器4に対して再生終了の制御が行われてもよい。あるいは、オーディオ再生機器4自身のコントロールポイント機能を用いて再生終了の制御が行われてもよい。
一方、切り替え元となるオーディオ再生機器3は、自機のコントロールポイント機能から再生開始の指示を受けると(ステップS401)、サーバ装置1からのオーディオコンテンツを受信し、再生を開始する(ステップS404)。この後、再生機器の切り替えのためのユーザ操作が行われると、その一定時間後に、コントロールポイントからはフェードアウト動作の開始が指示され(ステップS405)、音量を徐々に減少させる(ステップS406)。そして、音量が0となったときに、コントロールポイントから再生を終了する指示を受け(ステップS407)、再生動作を終了する(ステップS408)。
このように、メディアレンダラとしてのオーディオ再生機器は、自機に対する操作入力に応じてコンテンツの再生動作を制御することができるだけでなく、ホームネットワークシステム上の他の機器からの制御情報に応じて、自機の再生動作制御を受けることが可能となっている。これにより、1つのメディアレンダラに対する操作入力を行うだけで、再生機器の切り替えを行うことが可能となる。
ここで、フェードイン・フェードアウトの制御について補足説明する。制御対象のメディアレンダラにおけるフェードインあるいはフェードアウトの動作を指示するためには、そのための制御コマンドがコントロールポイントからメディアレンダラに対して送出される。このような制御コマンドとして、例えば上記のように、フェードイン・フェードアウトの時間(図9の時間Tに相当)が指定される場合には、メディアレンダラは、現在設定されている音量と時間Tとから、音量の増加速度、減少速度を計算し、時間経過とともに一定量ずつ音量を増加または減少させればよい。また、フェードインについては、最大となったときの音量をコントロールポイントから指定できるようにしてもよい。
あるいは、コントロールポイントからメディアレンダラに対しては、現在の音量を制御する制御コマンドのみが送出されるようにし、コントロールポイント自身が音量の増加速度、減少速度を計算して、フェードイン・フェードアウトの動作中、時間経過に応じた音量の指定を行うようにしてもよい。
あるいは、単にフェードイン・フェードアウトを行うか否かを示す制御コマンドのみが用いられてもよい。この場合、音量の増加速度、減少速度、最大音量などは、メディアレンダラ側の処理に依存するので、フェードイン・フェードアウトの動作時間が時間Tと一致しない場合もあり得る。
以上の図8〜図11に示した処理により、操作性の高い再生機器の切り替えが可能となる。すなわち、切り替え対象とする機器のユーザによる設定が完了して、切り替え動作が実行されると、切り替え先のオーディオ再生機器4での音声出力が開始される。ユーザは、このままの状態でオーディオ再生機器3が設置された部屋を出て、オーディオ再生機器4の設置された部屋に移動し、オーディオコンテンツの続きを聴くことができる。そして、時間Tが経過すると、元の部屋のオーディオ再生機器3の再生動作が自動的に終了する。従って、ユーザは、オーディオ再生機器3に対する操作を移動前に行うだけで、次の部屋においても同じオーディオコンテンツを聴き続けることができ、利便性が高い。
また、例えば、切り替え時のフェードイン・フェードアウトが指定されていない場合には、移動中において、元の部屋と移動先の部屋とで同じオーディオコンテンツが通常の音量で同時に再生されているので、ユーザは、音声の聴き取りが途切れることなく、自然な感覚でオーディオコンテンツを聴き続けることができる。さらに、フェードイン・フェードアウトが指定されていた場合には、ユーザが元の部屋を出て次の部屋に近づくに従って、その部屋の再生音量が増加し、元の部屋では、ユーザが次の部屋に着く頃に再生音量が徐々に減少していくので、より自然な感覚でオーディオコンテンツを聴き続けることができる。
[動作例2.切り替え先の機器を操作して再生機器を切り替える動作]
ところで、コンテンツの再生機器の切り替えは、現在コンテンツを再生中の機器だけでなく、これから再生を行う機器に対する操作入力に応じて行うようにすることもできる。例えば、別の部屋で再生されている曲を、ユーザが現在いる部屋でそのまま継続して聴くといった場合が想定される。
図12は、この場合のシステム全体の動作の概略について説明するための図である。
図12では、サーバ装置1から配信されたオーディオコンテンツが、オーディオ再生機器3において受信され、再生されている状態から、次に切り替え先とするオーディオ再生機器4に対して入力操作を行うことにより、再生する機器をオーディオ再生機器4に切り替え、再生中であった同じオーディオコンテンツを続けて再生する場合について示している。
このような場合、上記の動作例1と同様に、サーバ装置1はメディアサーバとして機能し、また、オーディオ再生機器3および4はそれぞれメディアレンダラとして機能する。また、これらの機器の配信や再生の動作を制御するためのコントロールポイントとしての機能も、いずれの機器において実現してもよい。
一例として、入力操作を行うオーディオ再生機器4をコントロールポイントとして機能させる場合を想定する。この場合、各機器におけるコントロールポイント、メディアサーバ、およびメディアレンダラとしての処理は、図8〜図11に示したものと同等の処理で実現することができる。ただし、コントロールポイントとしてのオーディオ再生機器4は、オーディオ再生機器3の再生動作についてはLAN6を通じて制御し、オーディオ再生機器4自身の再生動作についてはその内部で制御する。また、メディアサーバとしてのサーバ装置1は、オーディオ再生機器4からの制御パケットに応じて、配信先を切り替える。なお、最初にオーディオ再生機器3に対するコンテンツの配信を行う際には、オーディオ再生機器3の具備するコントロールポイント機能による制御を受けてもよい。
再生機器切り替え時の具体的な処理手順は、以下のようになる。まず、オーディオ再生機器4では、ユーザの操作入力により、オーディオコンテンツの新たな配信先として、オーディオ再生機器4自身が選択される。すると、オーディオ再生機器4は、オーディオコンテンツの配信先を、オーディオ再生機器3からオーディオ再生機器4に変更するように、サーバ装置1に要求する。これとともに、オーディオ再生機器4は、オーディオ再生機器4自身の再生動作を開始させ、また、オーディオ再生機器3によるコンテンツの再生動作を終了させる。このとき、再生動作の終了要求タイミングを、再生動作の開始要求タイミングより遅延させてもよい。さらに、そのときに、オーディオ再生機器3および4に対して、フェードアウト、フェードインをそれぞれ実行させてもよい。
サーバ装置1は、オーディオ再生機器4からの要求に応じて、配信中のオーディオコンテンツのデータを、オーディオ再生機器4を宛先としたパケットに格納し、LAN6上に送出する。これとともに、オーディオ再生機器3宛てのパケットの送出を終了する。また、オーディオ再生機器3は、オーディオ再生機器4からの制御信号に応じてオーディオコンテンツの再生動作を終了し、オーディオ再生機器4は、配信されたデータの受信および再生を開始する。
上記の処理により、ユーザは、現在自分がいる部屋に設置されたオーディオ再生機器3のみを操作することで、再生機器を切り替え、別の部屋で再生されていた曲を、現在の部屋においてそのまま続けて聴くことが可能となる。従って、操作性の高い再生機器の切り替え動作が実現される。
[動作例3.配信先や切り替え対象の機器が複数の場合の動作]
上記の動作例1および2では、1つの再生機器に対するコンテンツの配信時に、再生機器を切り替える場合を想定したが、複数の再生機器に対して同じコンテンツを同時に配信している状態で、それらのうちの1つの再生機器を、他の再生機器に切り替えることも可能である。また、新たに再生を開始させる機器と、および再生を終了させる機器との一方または双方について、複数指定することも可能である。このような処理は、コントロールポイントに対して再生開始機器や再生終了機器を複数指定し、この指定に応じてコントロールポイントが配信先の変更や各再生機器への再生開始および終了動作の指示を行うことで実現される。これにより、複数の再生機器の切り替え動作を、1つの機器への操作入力で行うことが可能となる。
図13は、複数の再生機器への切り替え動作の一例について説明するための図である。
図13では、サーバ装置1から配信されたオーディオコンテンツが、オーディオ再生機器3において受信され、再生されている状態から、オーディオ再生機器3への操作入力により、次に切り替え先として複数のオーディオ再生機器4および5を指定した場合について示している。
ここで、オーディオ再生機器3をコントロールポイントとして用いた場合、切り替え時の手順は以下のようになる。まず、オーディオ再生機器3において、ユーザの操作入力により、オーディオコンテンツの新たな配信先としてオーディオ再生機器4および5が選択される。オーディオ再生機器3は、オーディオコンテンツの配信先を、オーディオ再生機器3からオーディオ再生機器4および5に変更するように、サーバ装置1に要求する。これとともに、オーディオ再生機器3は、オーディオ再生機器4および5の再生動作を開始させ、また、オーディオ再生機器3自身の再生動作を終了させる。このとき、再生動作の終了要求タイミングを、再生動作の開始要求タイミングより遅延させたり、フェードアウト、フェードインを実行させてもよい。
サーバ装置1は、オーディオ再生機器3からの要求に応じて、配信中のオーディオコンテンツのデータを、オーディオ再生機器4および5を宛先としたパケットに格納し、LAN6上に送出する。これとともに、オーディオ再生機器3宛てのパケットの送出を終了する。また、オーディオ再生機器4および5は、オーディオ再生機器3からの制御信号に応じてオーディオコンテンツの再生動作を開始し、オーディオ再生機器3は再生動作を終了する。以上の処理により、オーディオ再生機器3に対する操作入力のみで、複数の再生機器の切り替えを行うことが可能となる。
[切り替え対象機器の選択画面の表示例]
ここで、上述したように、再生機器の切り替え動作を実行する際は、再生開始機器および再生終了機器のユーザによる選択入力を受け付ける。以下、このときに表示する選択画面の例について説明する。
図14および図15は、再生機器の切り替え対象を選択するための選択画面の例を示す図である。
図14および図15では、切り替え対象とする機器を選択するために表示される画面を、ユーザの選択入力に従って順に示している。例えば、ユーザの入力操作がオーディオ再生機器3において行われる場合、このような画面は表示部64において表示され、ユーザは例えば、キー操作部62やリモコン70に設けられた上下左右の方向キーおよび確定キーを用いることで、操作入力を行うことが可能である。
図に示すように、機器の選択画面は、主に、選択可能な機器の名称が一覧表示された機器名表示部641と、各機器について指定された機能をアイコンを用いて表示する機能表示部642からなる。機器名表示部641に表示された機器名に対しては、上下キーを操作することで、フォーカス位置を変えることができる。また、任意の機器名をフォーカスした状態で、左右キーを操作することで、機能表示部642の表示状態を変え、各機器に割り当てる機能(具体的には、この後に再生対象とすること)を指定することができる。
機能表示部642には、図中矢印状の操作対象アイコン643と、円状の再生機器アイコン644が表示される。また、図14(A)に示すように、操作対象アイコン643は、再生機器アイコン644の上に重ねて表示される場合もある。操作対象アイコン643は、その機器が現在、ユーザが操作入力を行っている機器であることを示す。再生機器アイコン643は、その機器が、現在またはその次にコンテンツを再生させる機器として指定されていることを示す。
ここで、例として、再生中の機器を操作して1つの再生機器を切り替える動作を想定して、切り替え対象とする機器の選択動作について説明する。ここでは、図14および図15において、“機器A”および“機器B”がそれぞれオーディオ再生機器3および4を表すこととし、図7の場合と同様に、オーディオコンテンツを再生中のオーディオ再生機器3を操作して、再生する機器をオーディオ再生機器4に切り替える場合を想定する。
まず、オーディオ再生機器3においてコンテンツの再生が行われている場合、初期状態では、図14(A)に示すように、ここではオーディオ再生機器3を示している“機器A”の位置に、操作対象アイコン643および再生機器アイコン644が表示されている。また、“機器A”がフォーカスされて、左右キーにより機能表示部642のアイコンを変化させることが可能となっている。なお、ここではオーディオ再生機器3での操作を前提としているため、操作対象アイコン643は、この位置から動かない。
次に、オーディオ再生機器3を再生終了機器に指定するために、図14(B)のように、左右キーを操作して、“機器A”の横の再生機器アイコン644を消去する。なお、確定キーを押下するまでは、実際の再生機器が変化しないようになっている。
次に、オーディオ再生機器4を新たな再生開始機器に指定するために、まず、図15(A)のように、上下キーを操作して機器名表示部641内のフォーカス位置を変化させ、“機器B”を選択する。そして、図15(B)のように、左右キーを操作して、“機器B”の横に再生機器アイコン644を表示させ、“機器B”を再生開始機器として指定する。
この後、確定キーが押下されることにより、再生終了機器および再生開始機器の選択が確定される。そして、再生開始機器へのコンテンツの配信開始および当該機器の再生動作の開始を要求し(例えば、図9のステップS206と、ステップS208またはS209に対応)、さらに、再生終了機器へのコンテンツの配信終了および当該機器の再生動作の終了を要求する(例えば、ステップS212およびS213に対応)。
以上の図15および図16で示した機器選択の手順は、操作する機器を、切り替え先のオーディオ再生機器とした場合や、再生開始機器および再生終了機器としてそれぞれ複数選択する場合にも用いることが可能である。すなわち、アイコンを消去した機器が切り替え元の機器として選択され、アイコンを新たに表示させた機器が切り替え先の機器として選択されることになる。
[切り替え対象機器の自動選択]
上述したように、切り替え動作の対象とする再生開始機器および再生終了機器を指定する際には、あらかじめ設定された機器の識別情報を呼び出して自動的に指定することも可能である。例えば、ユーザが任意に指定した再生開始機器や再生終了機器、あるいは、前回の切り替え時に指定した再生開始機器や再生終了機器を記憶しておき、これらを読み出してコントロールポイントに指定する。
図16は、切り替え動作の対象とする再生開始機器および再生終了機器が記憶されるテーブルの例を示す図である。
図16では、再生機器の切り替え元となるオーディオ再生機器において、切り替え先とする機器が記憶されたテーブルの例を示している。この例では、前回の切り替え時の設定情報551aと、ユーザの入力に基づく設定情報551bの双方が記憶され、切り替えの操作入力時にこれらの設定を選択することが可能となっている。
このテーブルには、切り替え先とする機器名552と、その機器を識別する情報としてのMACアドレス(Media Access Control address)553と、切り替えに要する時間554と、フェードイン・フェードアウトを行うか否かを示すフラグ555が記憶される。また、複数の機器の切り替えを指示するために、1つの設定情報551bに複数の機器名552やMACアドレス553などを設定することも可能となっている。
ここで、例えばオーディオ再生機器3の場合では、このようなテーブルは、フラッシュメモリ55に記憶される。そして、このテーブルの内容は、切り替え先を指定する際(例えば、図9のステップS201〜S204に相当)に読み出され、これらの情報を基に選択画面が表示され、ユーザの選択入力を受け付けることが可能となる。また、前回の切り替え先の設定情報551aは、ユーザの選択入力が確定された時点(例えば、図9のステップS205で切り替え動作の開始指示が行われたと判定されたとき)で更新される。
このようなテーブルの情報読み出しや、設定情報551aの内容の更新の処理は、例えば、U/Iを提供する処理を行う制御アプリケーション、あるいはコントロールポイントの機能を実現するプログラムの実行により実現される。例えば、U/Iを提供する制御アプリケーションにより実現される場合、上記のテーブルの情報を読み出して選択画面を表示し、ユーザからの選択入力を受けると、選択された情報をコントロールポイントに渡し、情報を指定する。また、この時点で、選択された情報を用いて、設定情報551aを更新する。このような処理により、ユーザはより簡易な入力操作で再生機器の切り替えを実行させることが可能となる。
なお、上記のテーブルには、この他に、切り替え先や切り替え元として設定した機器の具備するデバイスディスクリプションやサービスディスクリプション、配信させるコンテンツの情報(アルバム情報、トラック情報など)、機器を識別するためのIPアドレスなどを記憶してもよい。
[メディアレンダラを制御可能なコントロールポイントの制限]
上述したように、本実施の形態では、LAN6に接続されたすべての機器がコントロールポイントとして機能することができる。このため、再生機器の切り替え動作の間に、この切り替え動作を制御している以外の他のコントロールポイントが、切り替え動作中の再生機器に対する制御信号を発する場合があり得る。このとき、他のコントロールポイントからの制御信号により、再生機器の再生動作が制御されてしまうことは望ましくない。
このために、少なくとも、オーディオ再生機器に対する再生機器の切り替えのための入力操作の開始時から、切り替え動作が終了するまでの期間では、入力操作が行われた機器や切り替えの対象となった各機器が、他のコントロールポイントからの制御信号をリジェクトする機能を設けておくことが望ましい。具体的には、例えば、切り替えの対象となった機器は、制御元の機器の識別情報を保持しておき、切り替えの動作中に、この制御元以外の機器から制御情報を受信した場合には、この制御情報に基づく要求を破棄し、受信元に対して要求を破棄した旨を返信すればよい。
[その他]
上記の実施の形態で示したコントロールポイント、メディアサーバ、メディアレンダラの処理機能は、コンピュータによって実現することができる。その場合、オーディオ再生機器やサーバ装置が有すべき上記機能の処理内容を記述したプログラムが提供される。そのプログラムをコンピュータで実行することにより、上記処理機能がコンピュータ上で実現される。処理内容を記述したプログラムは、コンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録しておくことができる。このような記録媒体としては、磁気記録装置、光ディスク、光磁気記録媒体、半導体メモリなどがある。
プログラムを流通させる場合には、例えば、半導体メモリなどからなる可搬型記録媒体などにそのプログラムが記録され、この可搬型記録媒体が販売される。また、プログラムをサーバコンピュータの記憶装置に格納しておき、ネットワークを介して、サーバコンピュータから他のコンピュータにそのプログラムを転送することもできる。
プログラムを実行するコンピュータは、例えば、可搬型記録媒体に記録されたプログラムまたはサーバコンピュータから転送されたプログラムを、自己の記憶装置に格納する。そして、コンピュータは、自己の記憶装置からプログラムを読み取り、プログラムに従った処理を実行する。なお、コンピュータは、可搬型記録媒体から直接プログラムを読み取り、そのプログラムに従った処理を実行することもできる。
また、上記の実施の形態では、サーバ装置がメディアサーバとしての機能しか具備していない場合について説明したが、サーバ装置がメディアサーバに加えてメディアレンダラとしての機能を具備していてもよく、この場合に、再生機器の切り替え元および切り替え先としてサーバ装置を含めることが可能である。
さらに、メディアサーバから配信し、メディアレンダラにおいて再生するコンテンツとしては、オーディオコンテンツの他に、ビデオコンテンツ、静止画像コンテンツ、ニュースなどのテキストコンテンツを適用することも可能である。
また、上記の実施の形態では、UPnPを用いたホームネットワークシステムに本発明を適用した場合について説明したが、この他に、例えば、Jini(Java(登録商標) intelligent network infrastructure)やHAVi(Home Audio/Video interoperability)などの種々の仕様を適用したネットワークシステムにも、本発明を適用することが可能である。すなわち、オーディオコンテンツなどの種々のコンテンツを提供するサーバ装置と、提供されたコンテンツを受け取って順次再生するクライアント装置とが存在する種々のネットワークシステムに、本発明を適用することが可能である。
本発明の実施の形態に係るホームネットワークシステムの構成例を示す図である。 UPnPのプロトコルスタックについて説明するための図である。 メディアサーバに格納されたコンテンツを管理するツリー構造の例を示す図である。 サーバ装置の基本的な構成を示すブロック図である。 サーバ装置の通信部の内部構成を示すブロック図である。 オーディオ再生機器の構成を示すブロック図である。 現在再生中のオーディオ再生機器を操作して、再生させる機器を切り替える場合のシステム全体の動作の概要について説明するための図である。 コントロールポイントとしてのオーディオ再生機器の処理の流れを示すフローチャートである。 コントロールポイントとしてのオーディオ再生機器における再生機器切り替え処理の流れを示すフローチャートである。 メディアサーバとしてのサーバ装置の処理の流れを示すフローチャートである。 メディアレンダラとしてのオーディオ再生機器の処理の流れを示すフローチャートである。 切り替え先の機器を操作して、再生させる機器を切り替える機器を切り替える場合のシステム全体の動作の概要について説明するための図である。 複数の再生機器への切り替え動作の一例について説明するための図である。 再生機器の切り替え対象を選択するための選択画面の例を示す第1の図である。 再生機器の切り替え対象を選択するための選択画面の例を示す第2の図である。 切り替え動作の対象とする再生開始機器および再生終了機器が記憶されるテーブルの例を示す図である。
符号の説明
1,2……サーバ装置、3〜5……オーディオ再生機器、6……LAN、11……通信用端子、12……通信部、13……HDD、14……制御部、31……通信用端子、32……通信部、33……デジタル入力端子、34……デジタルI/F、35……アナログ入力端子、36……A/D変換部、37……セレクタ、38……イコライザ、39……D/A変換部、40……オーディオアンプ、41……スピーカ、50……制御部、51……CPU、52……ROM、53……RAM、54……EEPROM、55……フラッシュメモリ、56……CPUバス、61……入力I/F、62……キー操作部、63……表示I/F、64……表示部、65……リモコン信号受光部、70……リモコン、111……通信I/F、112……制御部、121……CPU、122……ROM、123……RAM、124……フラッシュメモリ、125……バスI/F、126……内部バス、141……CPU、142……ROM、143……RAM、144……EEPROM、145……CPUバス、151……入力I/F、152……キー操作部、153……表示I/F、154……表示部、155……外部I/F、156……外部入出力端子

Claims (19)

  1. コンテンツデータを再生させる再生機器を切り替えるための再生機器選択画面を表示させる表示制御装置において、
    ユーザの操作を可能とする操作部と、
    前記操作部への操作に応じて前記再生機器選択画面の表示を制御する表示制御部と、
    を有し、
    前記表示制御部は、
    再生機器の切り替え対象として選択可能な機器を示す機器情報を一覧表示させ、
    一覧表示された前記機器情報のうち、前記操作部への操作によってフォーカスの当てられている前記機器情報を特別表示させ、
    前記機器情報に対応する機器が、前記操作部への操作によって再生機器の切り替え先として選択されたか否かを示す切り替え先情報を表示させ、
    前記フォーカスの当てられた前記機器情報に対応する機器について、再生機器の切り替え先とするか否かの選択操作を前記操作部を通じて受け付けると、その選択操作に応じて対応する機器についての前記切り替え先情報の表示状態を変化させる、
    ことを特徴とする表示制御装置。
  2. 前記表示制御部は、一覧表示された前記機器情報に対応する機器のうち、現在操作が行われている機器を識別するための操作機器情報を、前記再生機器選択画面にさらに表示させることを特徴とする請求項1記載の表示制御装置。
  3. 一覧表示される前記機器情報には、再生機器の切り替え先の対象となる機器の情報と、切り替え元の対象となる機器の情報とが含まれることを特徴とする請求項2記載の表示制御装置。
  4. 一覧表示された前記機器情報に対応する機器のうち、再生機器の切り替え先として複数の機器が選択可能であることを特徴とする請求項1記載の表示制御装置。
  5. 前記切り替え先情報は、対応する機器が再生機器の切り替え先の候補として選択されたか否かを示し、
    再生機器の切り替え先の候補が選択された後、前記操作部への所定の決定操作に応じて、選択されたすべての機器が再生機器の切り替え先として決定されることを特徴とする請求項4記載の表示制御装置。
  6. 前記再生機器選択画面は、機器情報表示領域と機能表示領域とを有し、
    前記表示制御部は、前記機器情報表示領域に前記機器情報を一覧表示し、前記機能表示領域に前記切り替え先情報を表示することを特徴とする請求項1記載の表示制御装置。
  7. 前記表示制御部は、前記機器情報表示領域に一覧表示された前記機器情報に隣接する位置に、対応する前記切り替え先情報を表示することを特徴とする請求項6記載の表示制御装置。
  8. 前記切り替え先情報は、再生機器の切り替え先として選択された機器についてのみ表示されることを特徴とする請求項1記載の表示制御装置。
  9. 前記機器情報は、再生機器の名称を示すことを特徴とする請求項1記載の表示制御装置。
  10. コンテンツデータを再生させる再生機器を切り替えるための再生機器選択画面を表示させる表示制御部による表示方法において、
    再生機器の切り替え対象として選択可能な機器を示す機器情報を一覧表示させ、
    一覧表示された前記機器情報のうち、操作部への操作によってフォーカスの当てられている前記機器情報を特別表示させ、
    前記機器情報に対応する機器が、前記操作部への操作によって再生機器の切り替え先として選択されたか否かを示す切り替え先情報を表示させ、
    前記フォーカスの当てられた前記機器情報に対応する機器について、再生機器の切り替え先とするか否かの選択操作を前記操作部を通じて受け付けると、その選択操作に応じて対応する機器についての前記切り替え先情報の表示状態を変化させる、
    ことを特徴とする表示方法。
  11. 一覧表示された前記機器情報に対応する機器のうち、現在操作が行われている機器を識別するための操作機器情報を、前記再生機器選択画面にさらに表示させることを特徴とする請求項10記載の表示方法。
  12. 一覧表示される前記機器情報には、再生機器の切り替え先の対象となる機器の情報と、切り替え元の対象となる機器の情報とが含まれることを特徴とする請求項11記載の表示方法。
  13. 一覧表示された前記機器情報に対応する機器のうち、再生機器の切り替え先として複数の機器が選択可能であることを特徴とする請求項10記載の表示方法。
  14. 前記切り替え先情報は、対応する機器が再生機器の切り替え先の候補として選択されたか否かを示し、
    再生機器の切り替え先の候補が選択された後、前記操作部への所定の決定操作に応じて、選択されたすべての機器が再生機器の切り替え先として決定されることを特徴とする請求項13記載の表示方法。
  15. 前記再生機器選択画面は、機器情報表示領域と機能表示領域とを有し、
    前記機器情報表示領域に前記機器情報が一覧表示され、前記機能表示領域に前記切り替え先情報が表示されることを特徴とする請求項10記載の表示方法。
  16. 前記機器情報表示領域に一覧表示された前記機器情報に隣接する位置に、対応する前記切り替え先情報が表示されることを特徴とする請求項15記載の表示方法。
  17. 前記切り替え先情報は、再生機器の切り替え先として選択された機器についてのみ表示されることを特徴とする請求項10記載の表示方法。
  18. 前記機器情報は、再生機器の名称を示すことを特徴とする請求項10記載の表示方法。
  19. コンテンツデータを再生させる再生機器を切り替えるための再生機器選択画面を表示させる表示プログラムにおいて、
    コンピュータに、
    再生機器の切り替え対象として選択可能な機器を示す機器情報を一覧表示させ、
    一覧表示された前記機器情報のうち、操作部への操作によってフォーカスの当てられている前記機器情報を特別表示させ、
    前記機器情報に対応する機器が、前記操作部への操作によって再生機器の切り替え先として選択されたか否かを示す切り替え先情報を表示させ、
    前記フォーカスの当てられた前記機器情報に対応する機器について、再生機器の切り替え先とするか否かの選択操作を前記操作部を通じて受け付けると、その選択操作に応じて対応する機器についての前記切り替え先情報の表示状態を変化させる、
    処理を実行させることを特徴とする表示プログラム。
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