JP2008096177A - 標本用プレート供給装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】複数の標本用プレートを収納可能、かつ収納された該標本用プレートを1枚ずつ取り出すための取り出し口を有する標本用プレート収納カセットと、
該標本用プレート収納カセットを設置するためのカセット設置部が、複数個設けられた回転体と、
該回転体を回転させるための駆動手段と、
該カセットの上部に配置され、該カセットの取出口から該標本用プレートを取り出すための標本用プレート取出手段と、
を有する標本用プレート供給装置。
【選択図】なし
Description
[項1]複数の標本用プレートを収納可能、かつ収納された該標本用プレートを1枚ずつ取り出すための取り出し口を有する標本用プレート収納カセットと、
該標本用プレート収納カセットを設置するためのカセット設置部が、複数個設けられた回転体と、
該回転体を回転させるための駆動手段と、
該カセットの上部に配置され、該カセットの取出口から該標本用プレートを取り出すための標本用プレート取出手段と、
を有する標本用プレート供給装置。
[項2]さらに該取り出し口にシャッター部材を有する項1記載の標本用プレート供給装置。
[項3]該取り出し口は、該標本用プレート取出手段が動作時に開き、非動作時は閉まる開閉手段を有する項1または2記載の標本用プレート供給装置。
[項4]項1、2および3いずれか記載の標本用プレート供給装置を具備する有形成分分析装置。
[項5]該標本用プレート収納カセットから取り出された該標本用プレートを分析部に搬送する搬送路を備え、
該搬送路は、該標本用プレートを搬送するための搬送機構を有する項4記載の有形成分分析装置。
[項6]該搬送路は、該標本用プレートを保持するためのガイド部を有する項5記載の有形成分分析装置。
[項7]オートフォーカス機能を有する顕微鏡システムで撮影する項6記載の有形成分分析装置。
[項8]試料を測定対象物とする項7記載の有形成分分析装置。
[項9]該試料が尿である項8記載の有形成分分析装置。
[標本用プレート]
本願発明における標本用プレートとは、顕微鏡観察に用いることができれば形状、材質は何ら限定されるものではないが、形状については好ましくは、スライドプレートとカバープレートとが一体化されている標本用プレートであり、より好ましくは、接着剤などを用いずにスライドプレートの凹部または凸部と、カバープレートの凸部または凹部とを、嵌合することで一体化されている標本用プレートである。材質においては好ましくは、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリスチレン、ポリ酢酸ビニル、フッ素樹脂、アクリロニトリルブタジエンスチレン樹脂、AS樹脂、ポリメチルメタアクリレート、ポリアミド、ポリアセタール、ポリカーボネート、変性ポリフェニレンエーテル、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンテレフタレート、環状ポリオレフィンなどの合成樹脂であり、より好ましくは、透明度が高く軽量であり、耐衝撃性、耐熱性、不燃性であるポリカーボネートである。これによれば、容易に嵌合することができ、かつ嵌合部分における破損等が生じ難い。このような標本用プレートとしては、例えば東洋紡績株式会社製のT−PLATE(登録商標)が挙げられ、好適に用いることができる。
図2は標本用プレート収納カセットの外観図、図3は標本用プレート収納カセットの正面図、図4は標本用プレート収納カセットを底部から見た図、図5は標本用プレート供給装置の全体図、図6は標本用プレート供給装置の全体を上方より見た図である。上部、底部は開放されており、側面にフック部6が設けられる。この部分を回転体8の各側面にフック部6の位置および数に対応したハンガー部(カセット設置部)9を設け、これに引っ掛けることで回転体8に固定される。フック部6の位置および数は限定されないが、図2では一方の側面に垂直方向に並んで2箇所、計4箇所のフック部6が設けられており、回転体8が回転しても誤って脱落しない構造になっている。切り込み部7は押し下げ部10が下降した際に押し下げ部の固定部11が標本用プレート収納カセットの外壁に引っ掛からないようにするためである。切り込み部7の幅(図2の水平方向)は、固定部11が通過可能であり、かつ充填された標本用プレートが落下しない程度の幅であれば限定されない。切り込み部7の長さ(図2の垂直方向)は上部は完全に開放されており、かつ下部は最後の1枚の標本用プレートを押し出すことができる長さであればよい。押し下げ部10の駆動方法は何ら限定されないが、固定部11に一端をスライダー16に設置し、タイミングベルト17で駆動させることで可能である。収納カセットの底部には1対のL字型のシャッター部材12があり、弾性体13でカセット本体14に固定される。弾性体13の形状については、復元力を利用し、弾性エネルギーを蓄積することができるものであれば何ら限定されないが、コイルばねが好適に用いられる。収納カセット内の標本用プレートはこの1対のL字型のシャッター部材12上に積層される形で収納される。弾性体13は収縮した形でカセット本体14に固定されており、常に上方に向かって復元力が生じている。これにより、収納カセットの底部は閉じられるので、押し下げ部10の駆動による力がかからない限り、カセット内に収納された標本用プレートが落下しない構造になっている。図2ではシャッター部材12のある方向が標本用プレートを1枚ずつ取り出すための取り出し口となる。
回転体8の形状は、収納カセットが安定的に固定されるのであれば特に限定されないが、直方体、底面が正多角形の柱状、円柱状などが例示できる。回転体8は各側面に複数個設けられたハンガー部(カセット設置部)9に対応して標本用プレート収納カセットを設置することで、例えば直方体の回転体ならば4本というように複数のカセットをストックできる。
この回転体8は、該回転体を回転軸15を中心に回転させるための機構(駆動手段)によって、原則として間欠的に、各収納カセットが押し下げ部10の下に来るよう回転する。これにより、標本用プレート収納カセット内の残数をモニタリングしておけば自動的に90°回転し次の収納カセットから供給する連続供給が可能である。
標本用プレート取り出し口は、該標本用プレート取出手段が動作時に開き、非動作時は閉まる開閉手段を有していてもよい。
2:スライドプレート
3:カバープレート
4:混合槽
5:凹部
6:フック部
7:切り込み部
8:回転体
9:ハンガー部(カセット設置部)
10:押し下げ部
11:固定部
12:シャッター部材
13:弾性体
14:標本用プレート収納カセット本体
15:回転軸
16:スライダー
17:タイミングベルト
18:搬送路
19:ガイド部
20:押し出し棒(プレート取り出し手段)
21:固定部
22:スライダー
23:タイミングベルト
Claims (9)
- 複数の標本用プレートを収納可能、かつ収納された該標本用プレートを1枚ずつ取り出すための取り出し口を有する標本用プレート収納カセットと、
該標本用プレート収納カセットを設置するためのカセット設置部が、複数個設けられた回転体と、
該回転体を回転させるための駆動手段と、
該カセットの上部に配置され、該カセットの取出口から該標本用プレートを取り出すための標本用プレート取出手段と、
を有する標本用プレート供給装置。 - さらに該取り出し口にシャッター部材を有する請求項1記載の標本用プレート供給装置。
- 該取り出し口は、該標本用プレート取出手段が動作時に開き、非動作時は閉まる開閉手段を有する請求項1または2記載の標本用プレート供給装置。
- 請求項1、2および3いずれか記載の標本用プレート供給装置を具備する有形成分分析装置。
- 該標本用プレート収納カセットから取り出された該標本用プレートを分析部に搬送する搬送路を備え、
該搬送路は、該標本用プレートを搬送するための搬送機構を有する請求項4記載の有形成分分析装置。 - 該搬送路は、該標本用プレートを保持するためのガイド部を有する請求項5記載の有形成分分析装置。
- オートフォーカス機能を有する顕微鏡システムで撮影する請求項6記載の有形成分分析装置。
- 試料を測定対象物とする請求項7記載の有形成分分析装置。
- 該試料が尿である請求項8記載の有形成分分析装置。
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