JP6953678B2 - 有形成分分析装置及び有形成分分析方法 - Google Patents

有形成分分析装置及び有形成分分析方法 Download PDF

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Description

本発明は、試料中の有形成分を分析するための装置及びその利用に関するものである。
試料中の有形成分を分析するための装置として、試料を分注する手段と、試料と混合するための染色液を添加する手段と、試料と染色液の混合液を被覆透光板一体型透光板の間隙部分に分注する手段と、透光板上の試料を撮像するための撮像ステージと、試料中の有形成分の標本像を拡大する手段と、有形成分の標本像の焦点を自動で合わせる機能を有し当該像を撮像する手段と、撮像された画像を処理して各種成分に識別する手段とを有する有形成分分析装置が開示されている。(特許文献1、特許文献2)
特開平10−185803 WO2008/007725
本発明は、上記のような有形成分分析装置を用いる有形成分分析方法において、ユーザーにとってさらに使いやすい分析装置を構築することを目的とする。
本発明者らは鋭意検討した結果、有形成分分析方法に、撮像を固定焦点で行う工程を含ませることによって、従来よりも簡便に検体の分析ができることを見出し、本発明を完成させるに至った。すなわち本発明は以下のような構成からなる。
項1.
以下の(1)から(4)の手段を有する、有形成分を分析するための装置。
(1)透光板上の試料を撮像するための撮像ステージ
(2)試料中の有形成分の標本像を拡大する手段
(3)有形成分の標本像を固定焦点で撮像する手段
(4)撮像された画像を処理して各種成分に識別する手段
項2.
以下の(5)の手段を有する、項1に記載の装置。
(5)試料を透光板に自動で載置する手段
項3.
前記(5)の手段を有する別の装置が接続された、項1に記載の装置。
項4.
前記(5)の手段が、以下の(5A)から(5D)に示す手段のうち少なくとも1つ以上を含む、項2または項3に記載の装置。
(5A)試料を遠心分離する手段
(5B)試料を分注する手段
(5C)染色液を添加する手段
(5D)試料を透光板に分注または滴下する手段
項5.
以下の(1)から(3)の工程を含む、有形成分分析方法。
(1)試料中の有形成分の標本像を拡大する工程
(2)有形成分の標本像を固定焦点で撮像する工程
(3)撮像された画像を処理して各種成分に識別する工程
項6.
前記工程(1)の前に、以下の(4)の工程を含む、項5に記載の有形成分分析方法。
(4)試料を透光板に自動で載置する工程
項7.
前記(4)の工程が、以下の(4A)から(4D)に示す工程のうち少なくとも1つ以上を含む、項6に記載の方法。
(4A)試料を遠心分離する工程
(4B)試料を分注する工程
(4C)染色液を添加する工程
(4D)試料を透光板に分注または滴下する工程
項8.
前記(1)から(3)の工程と、前記(4)の工程とを、別々の装置で行う、項6または項7に記載の方法。
本発明によれば、有形成分分析方法において、従来よりも効率的かつ確実な検体の分析ができ、ユーザーにとって使いやすい分析装置を構築することが可能となる。
本発明で用いる透光板の一形態の半製品。 図1に示すII−II線に沿った概略断面図。 本発明で用いる透光板の一形態。 図3に示すIV−IV線に沿った概略断面図。 本発明で用いる透光板の一形態。 本発明で用いる透光板の一形態。 本発明で用いる透光板の一形態。 本発明で用いる透光板の一形態。 本発明で用いる透光板を洗浄して繰り返し用いる一形態。 本発明で用いる透光板を洗浄して繰り返し用いる一形態。
本発明に係る分析装置は、試料中に含まれる有形成分を分析するための分析装置であって、以下の(1)から(4)の手段を有するものである。
(1)透光板上の試料を撮像するための撮像ステージ
(2)試料中の有形成分の標本像を拡大する手段
(3)有形成分の標本像を固定焦点で撮像する手段
(4)撮像された画像を処理して各種成分に識別する手段
本明細書でいう「有形成分」とは、試料中に含まれる有形の固体成分であればよく、その他の具体的な構成については限定されない。例えば、生体試料中の有形成分としては、生体試料中に分散あるいは懸濁されているものであればよい。例えば、生体試料として尿を用いた場合、正常赤血球、変形赤血球などの赤血球群、Pale細胞、Dark細胞、Glitter細胞などの白血球群、扁平上皮、移行上皮、尿細管上皮、円柱上皮などの上皮群、硝子円柱、顆粒円柱、ろう様円柱、上皮円柱、赤血球円柱、白血球円柱、脂肪円柱、空胞変性円柱、ヘモグロビン円柱、ヘモジデリン円柱、ミオグロビン円柱、ビリルビン円柱、アミロイド円柱、Bence Jones円柱、血小板円柱、細菌円柱、塩類円柱、結晶円柱、幅広円柱などの円柱群、球菌、桿菌、真菌、酵母用真菌などの菌類、トリコモナス原虫、マラリア原虫、ダニなどの寄生虫群、シュウ酸カルシウム結晶、尿酸結晶、尿酸塩、尿酸アンモニウム結晶、リン酸カルシウム結晶、リン酸アンモニウムマグネシウム結晶、ビリルビン結晶、チロシン結晶、ロイシン結晶、シスチン結晶、コレステロール結晶、2,8−ジヒドロキシアデニン(DHA)結晶、炭酸カルシウム結晶、外因性結晶などの結晶群、無晶性尿酸塩、無晶性リン酸塩などの無晶性塩類、卵円形脂肪体、脂肪球、細胞質内封入体、核内封入体、精子、マクロファージなどを挙げることができる。
なお、本明細書でいう「分析」とは、有形成分の観察、判定、分類、比較、測定、計測、解析等の従来公知の分析手法のいずれか、又はこれら複数の手法の組み合わせを意図したものである。
本明細書でいう「試料」とは、有形成分を含む可能性があり、ユーザーが検査を希望する、あらゆる試料を意図している。例えば、生物から取得される生体試料や非生物学的な試料を含む。生体試料については特に限定されるものではなく、例えば、全血液、脊髄液、前立腺液、尿、腹水、関節液、涙液、唾液、血清、血漿などを挙げることができる。特に、尿、例えば原尿、濃縮尿、あるいは尿を遠心分離した後の尿沈渣等であることが好ましい。また、非生物学的な試料としては、非生物学的性質の他の流体試料、例えば水質検査用・環境調査用等の試料等を挙げることができる。
前記「試料」は、有形成分の識別を助力するための試薬を添加されたものであっても良い。有形成分の識別を助力するための試薬としては特に限定されない。例えば、成分識別を助力するための方法として、Sternheimer−Malbin染色法、Sternheimer染色法、Prescott−Brodie染色法、Behre−Muhlberg染色法、SudanIII染色法、Lugol染色法、hemosiderin染色法、Papanicolaou染色法、4−chloro−1−naphthol法、Field染色法、Quaglino−Flemans法、Kaplow法、佐藤・関谷法、ベルリン青法、ギムザ染色法、ライト染色法、パッペンハイム染色法、コンゴー赤染色法、メチル緑・ピロニン染色法、アルシアン青染色法、ショール染色法、フォイルゲン染色法、オイル赤O染色法、Brecker法、ハインツ小体染色法、中性赤・ヤーヌス緑超生体染色法、ブリリアントクレシル青染色法など多様な方法が知られており、これらのうち少なくとも一法に用いられている成分の一種類または二種類以上を含有する試薬を添加されたものであってもよい。
本発明の装置及び方法においては、「透光板」上に試料を載置する。「透光板」は透光性を有し、試料を載置可能なものであれば良く、例えば、スライドガラスやセル等の形態が挙げられる。
本発明の装置及び方法において、試料が液体を含むものである場合、「透光板」は液体試料を充填するための貯留部を内部に含むことが好ましい。そしてさらに、前記貯留部の底面を規定する部分を含む透光板部と、前記透光板部に対向配置され、前記貯留部の天面を規定する部分を含む被覆透光板部とを有していることが好ましい。
スライドガラスの形態は特に限定されないが、例えば尿や髄液など液体状の試料を分析する場合は、図8の(a1)に例示するような、試料を貯留することが可能な形態が好ましい。(a1)のスライドガラスに試料を載置した形態を(a2)に例示する。
透光板がスライドガラスの場合、載置された試料は、被覆透光板で被覆されていても良い。被覆透光板としては、例えばスライドガラスに対するカバーガラスが挙げられる。
被覆透光板の材料としては、上記した透光板と同様のものが挙げられるが、特に限定されるものではない。
また、透光板と被覆透光板とは一体的に形成されたものであっても良い。
セルの形態は特に限定されず、例えば図8の(b1)に示す形態が挙げられる。さらに、複数のセルを並列に接続させた(b3)のような形態であっても良い。(b3)におけるセルの接続形態は特に限定されない。(b1)のセルに試料を載置した形態を(b2)に例示する。
試料の載置や排出を必要とする場合には、本発明の装置は、さらに、
(6a)透光板に試料を載置または透光板から試料を排出するための機構
を有していても良い。このような機構として、例えば公知のノズルを利用した吸引吐出機構(例えば加圧機構や減圧機構)などを用いれば良い。このような機構は、本発明の装置に付随されていることが好ましい。
透光板のその他の形態として、図8の(c1)に示す形態が挙げられる。この形態は透光性を有する筒状(その断面の形態は特に限定されない)であって少なくともその一方が開閉できるような機構(特に限定されないが、例えば弁などの開閉機構)を有しており、試料を貯留することが可能になっている。(c2)に(c1)に試料を載置した形態を例示する。(c2)では、開閉機構が閉じた状態で試料が載置されている。
なお、(c1)の例は地面に対して垂直な形態であり下方にのみ開閉機構を有しているが、水平方向や斜め方向に設置する形態であっても良い。この場合、必要により試料を載置する部位の両方に開閉機構を有しても良い。
試料の載置や排出を必要とする場合には、水平方向に設置されていない場合であれば重力を利用することができるが、本発明の装置は、さらに、
(6b)透光板に試料を載置または透光板から試料を排出するための機構
を有していても良い。このような機構として、例えば公知のノズルを利用した吸引吐出機構(たとえば加圧機構や減圧機構)などを有していても良い。このような機構は、本発明の装置に付随されていることが好ましい。
透光板の材料は、プラスチック(合成樹脂)、ガラスなど透光性を有するものであれば、特に限定されるものではない。透明な合成樹脂材料としては、たとえば、ポリカーボネート、ポリプロピレン、PMMA(ポリメチルメタクリレート)等のアクリル系樹脂やポリスチレン等を採用することができる。なお、プラスチックの場合は、必要に応じて親水性を向上させるための化学的処理を施すのが良い。親水性を向上させる方法としては、界面活性剤等を被検液と接する面に予め塗布しておく方法や、好ましくはプラズマ放電処理あるいはコロナ放電処理を施すことが挙げられる。
なお、本発明で用いる透光板は、その全面に透光性を有している必要はない。例えば、少なくとも試料載置部分に透光性を有していればよい。
透光板は、一回使い切り(ディスポーザブル)のものであっても、洗浄して繰り返し用いるものであってもよい。洗浄して繰り返し用いる形態は特に限定されない。例えば、分析に使用したあとの透光板を回収して洗浄し、別の分析に用いる方法が挙げられる。また、一回の分析毎に洗浄を行い、一つの透光板を複数回の分析に続けて使用する方法が挙げられる。この場合は、分析装置に透光板を洗浄する機構を備えておくことが好ましい。すなわち、本発明の装置は、さらに、
(7)透光板に洗浄液を載置または透光板から洗浄液を排出するための機構
を有していても良い。このような機構として、例えば公知のノズルを利用した吸引吐出機構(例えば加圧機構や減圧機構)などを用いれば良い。このような機構は、本発明の装置に付随されていることが好ましい。
図9に、図8の(b1)で例示したセルを洗浄して繰り返し用いる一形態を示す。分析完了後、試料がセルに載置された状態(a)から、公知の吸引吐出機構などを用いて試料を除去(b)した後、セルに公知の吸引吐出機構などを用いて洗浄液を投入(c)して洗浄する。洗浄終了後、公知の吸引吐出機構などを用いてセルから洗浄液を除去(d)して、次の分析に用いる(e)。洗浄は2回以上行っても良い。洗浄液の組成は限定されず、界面活性剤や精製水を適宜用いることができる。
図10に、図8の(c1)で例示した透光板を洗浄して繰り返し用いる一形態を示す。分析完了後、試料が透光板に載置された状態(a)から、開閉機構を開いて試料を排出(b)した後、開閉機構を閉じて、透光板に公知の吸引吐出機構などを用いて洗浄液を投入(c)して洗浄する。洗浄終了後、開閉機構を開いて洗浄液を排出(d)して、開閉機構を閉じ、次の分析に用いる(e)。洗浄は2回以上行っても良い。洗浄液の組成は限定されず、洗剤や精製水を適宜用いることができる。
なお、上記で示した各機構に関して、(6a)と(7)の組み合わせ、または(6b)と(7)の組み合わせにおいてノズルを用いる場合はそれぞれの機構に共有されていても良い。共有することによって装置を単純化・小型化することができる。
本発明の装置及び方法において、試料の載置・排出および/または洗浄のためにノズルを用いた吸引吐出機構などを用いる場合、本発明の装置は、さらに、
(8)ノズルを洗浄する機構
を有していることが好ましい。このような機構として、例えばノズルの外側に洗浄液を当てて洗い流す方法、予め容器に入れておいた洗浄液を吸引吐出する方法などが挙げられる。ノズルを洗浄する液としては、特に限定されず、界面活性剤や精製水を適宜用いることができる。
透光板を一回使い切り(ディスポーザブル)で用いる場合は、前検体のキャリーオーバや染色剤による汚染の可能性がゼロであるため、信頼性の高い測定結果を提供することができる点から好ましい。
透光板を洗浄して繰り返し用いる場合は、透光板を供給する機構が不要であり装置を単純化・小型化できる点、透光板を消耗品として供給し続けることが不要である点、使用済み透光板のごみ発生がない点などから好ましい。
本発明で用いることができる透光板については、0067段落から0099段落にも例示する。
試料を透光板に載置する手段は、特に限定されない。
例えば、透光板にスライドガラスを用いる場合は、スライドガラスの上に試料を滴下し、その上をカバーガラス(被覆透光板)で覆う方法、塗抹標本を作成する方法などが挙げられる。
スライドガラスとカバーガラスを用いる方法においては、被覆透光板一体型透光板を用いることもできる。後述の被覆透光板一体型透光板を用いる場合であれば、スライドガラスとカバーガラスの間隙部分に試料を吸引したプローブまたはチップをあて、吐出することにより試料を載置することができる。また、前記間隙(を構成するスライドガラスまたはカバーガラスの表面)に接する範囲に試料を分注すれば、毛細管現象にて分注することによっても試料を載置することができる。
これらの方法を用いる場合、試料を透光板に載置する際の試料量については特に限定されない。例えば、試料が液体を含むものである場合は、透光板の試料載置部分の底部全面が濡れて(覆われて)いればよい。好ましくは試料中の有形成分が透光板の底部から離れない程度の液量が良い。
前記の被覆透光板一体型透光板は、有形成分が、乾燥によるダメージや物理的なダメージを受ける恐れがより少ないという点、および/または、自動化しやすいという点で好ましい。
透光板に、図8の(b1)や(c1)の形態を用いる場合は、公知の吸引吐出機構などを用いて試料を載置することができる。
本発明の装置及び方法における「透光板上の試料を撮像するための撮像ステージ」は、透光板を載置し得るものであれば良く、特に限定されないが、撮像位置を変更できるように移動可能なものであるのが好ましい。移動は手動で行っても良いが、例えばサーボモータ、ステッピングモータやリニアモータ等を使用して機械的に行うのが好ましい。例えば、駆動源としてステップモータが組み込まれたXYテーブルにスライドガラスを載置し、前記XYテーブルを駆動回路からの信号で駆動させ、スライドガラスをX座標軸方向及びY座標軸方向に自在に移動、停止させて撮像位置を変更させればよい。
前記撮像ステージに載置される透光板の平面の地面に対する方向は特に限定されない。上記ではXY平面上に地面に対して平行に載置される例を示したが、地面に対して垂直であってもよいし、斜め方向であってもよい。
試料を載置した透光板を撮像ステージにセットする方法、および、該方法に用いる手段は特に限定されない。たとえば、透光板を複数枚装着することができ、装着した中から1枚ずつ供給できるように作られているカセットを別途用意し、前記カセットに透光板を複数枚セットしておき、分析の際に必要に応じてカセットから透光板を供給する方法が挙げられる。この方法においては、透光板への試料の載置は、透光板を撮像ステージにセットする前に行っても良いし、セットしてから行っても良い。
別の方法としては、たとえば、試薬等を吸引吐出するなどして分注するための機構と、透光板へ試料を載置するための機構と、透光板を収容することができ分析の際に前記透光板を必要な場所へ搬送できる機構とを備えている装置を用いる方法が挙げられる。
本発明の装置及び方法における「有形成分の標本像を撮像する手段」は、特に限定されず、デジタルカメラ、CCDカラービデオカメラ等が挙げられる。また、撮像のための光源は特に限定されない。例えば、ランプから照射された光をコンデンサレンズによってスライドガラス上の試料上に集光させればよい。
本発明の装置及び方法では、前記撮像手段において、焦点合わせにはオートフォーカス機能を用いず、焦点を予め設定しておく。そして、一連の試料を撮像する際は、前記焦点を固定したままですべての試料の撮像を行う。
焦点を予め設定する方法は、特に限定されず、手動でも自動でもよい。また、焦点を合わせる際に、カメラ等と試料を結ぶ軸を想定した場合、その軸の透光板の試料載置面に対する方向は特に限定されず、透光板の試料載置面に対して垂直であってもよいし水平であってもよいし、斜め方向であってもよい。
焦点距離の設定については、透光板上で試料が存在する可能性のある位置に対応する距離であれば特に限定されない。
たとえば、尿沈さを分析対象とする場合では、予め、尿沈さの標準試料を透光板に載置して焦点を合わせておき、この焦点距離を用いて各被検試料の分析を行えばよい。この場合、標準試料として、人工的に作製した組成、粒子または試料などを用いてもよい。
別のやり方としては、標準試料を用いず、透光板が試料に接する面に焦点を設定してもよい。あるいは、分析対象である有形成分の大きさを想定して、透光板が試料に接する面から少し離れたところ(想定した有形成分の大きさを超えない範囲)に焦点を設定してもよい。
焦点を予め設定して撮像を行うことによりオートフォーカス機構が不要となり、装置を単純化・小型化できる点で好ましく、メンテナンスの面でも有利である。さらに、透光板を洗浄して繰り返し用いるものにした場合は、透光板を供給する機構も不要となる。オートフォーカス機構と透光板を供給する機構は全く異質のものであり、従来、それぞれ独立して開発されたものを装置内で組合せていたため、装置全体に占める空間に無駄が多かったが、両方の機構が不要となれば、単純化・小型化の効果がさらに高まる。
「有形成分の標本像を拡大する手段」は、特に限定されないが、例えば前記カメラに取り付けられるズームレンズや対物レンズ等の、撮像前の標本像を光学的に拡大するものであっても良いし、撮像された標本像の画像をデジタル処理等して拡大するものであっても良い。
試料中の有形成分としては、血球類や細菌などの数μmの大きさのものから、円柱などの数百μmの大きさのものまでがある。従って、拡大手段の有する拡大倍率は、一種類のみとするよりも、二種類以上とするのが好ましい。この場合、小型の有形成分から大型の有形成分までをより精度よく解析することができる。また、拡大倍率は連続的に変化するものであっても良い。拡大倍率は有形成分に合わせて適宜決定すれば良い。
「撮像された画像を処理して各種成分に識別する手段」は、撮像された画像中の有形成分をその形態等に基づいて分類し、識別するものである。識別手段には、予め設定された視野分の全識別結果から分析結果を算出する機能と、分析結果を出力器から出力する機能とを付加するのが好ましい。なお、ここでいう予め設定された視野分とは、撮像する視野(画像)数のことをいう。また、識別手段には撮像された画像を一旦記憶しておくためのメモリ等を備えておくのが好ましい。
識別手段としては、例えば、上記の識別を行うようにプログラミングされたコンピュータ、論理回路で構成された識別装置等が挙げられる。このうち、識別手段としてコンピュータを用いれば、各工程の動作、画像処理、記憶、計算、出力等すべての制御がソフト上で行えるようになり好ましい。
識別手段の構成事例としては、例えば、画像処理制御回路、画像メモリ、特徴抽出回路、識別演算回路、中央制御部、出力装置としてのディスプレイおよび各種成分に識別した結果等を記憶するための画像記憶装置の組合せが挙げられる。
前記の装置によって行われる処理について説明する。なお下記の説明はあくまでも例示であってこれに限定されることはない。画像処理制御回路は、駆動回路を制御してXYテーブルの移動又は停止を制御するとともに、XYテーブルが停止した際に、CCDカメラに撮像を行わせる。CCDカメラで得られた画像は、A/D変換器によりデジタル化される。画像処理制御回路は、このデジタル化された画像データを画像メモリに格納する。画像処理制御回路は、画像メモリへの格納の終了後、必要に応じさらにXYテーブルを移動させて撮像位置(視野)を変え、上記と同様に撮像、A/D変換、メモリへの格納を行う。画像処理制御回路は、この一連の動作を予め設定された視野数になるまで繰り返し行う。なお、撮像位置を変更するためのXYテーブルの移動は、一視野分の画像解析が終了してから行うように制御しても良い。次に、画像処理制御回路は、画像メモリに格納された画像データを、特徴抽出回路へ入力する。特徴抽出回路は、画像の特徴量(例えば、有形成分の面積、円形度係数、円相当径、周囲長、絶対最大長、フェレ径X/Y比、最大弦長X/Y比、短軸長さ/長軸長さ比など)を一次パラメータとして抽出する。画像処理制御回路は、これら一次パラメータ及びこれらの組合せ演算で生じる二次パラメータを識別演算回路に入力する。識別演算回路は、例えばニューラルネットワークを用いて有形成分の分類を行う。ニューラルネットワークは、予め専門家の判断にもとづいて大量のデータを用いて学習を実行し、各ニューロン間の結合係数を最適化するものである。従って、識別演算回路は、入力された一次および二次パラメータを用いてニューラルネットワーク演算を行い、対象となる有形成分の自動分類を実施する。なお、ニューラルネットワーク演算の代わりに、識別演算回路には統計的学習認識方法を用いた有形成分の自動分類を行わせても良い。中央制御部は、分類結果及び画像データを光磁気ディスクなどの画像記憶装置に記憶させる。
識別手段は学習機能を有しているのが好ましい。学習認識機能を有することによって、正確性、精密性の高い測定結果が提供される。識別手段は、(1)赤、緑、青を明度と色度とに分離する色抽出の範囲指定、(2)穴埋め、線分の書き込み、画像の切り離しからなる二値画像処理の範囲指定、(3)画像の特徴量(面積、円形度係数、円相当径、周囲長、絶対最大長、フェレ径X/Y比、最大弦長X/Y比、短軸長さ/長軸長さ比など)の範囲指定を学習し、識別を行うことができる。
また、本発明の装置には、撮像された画像を処理して各種成分に識別した結果を記憶しておく手段(画像記憶装置)が備えられているのが好ましい。記憶しておく手段としては、記憶容量の大きい光磁気ディスク、固定ディスク、デジタルビデオディスク、CD−R等の補助記憶装置が挙げられる。本発明の装置に用いられる出力器としては、CRTディスプレイ、液晶ディスプレイ、プリンタ等の出力装置や上記補助記憶装置が挙げられる。
なお、出力装置としてディスプレイを用いる場合には、メニュー選択によって、測定結果や画像データの他、時刻、現在の装置の状況(各検体の測定状況、各検体又は選択した検体の測定終了予定時刻又は必要残時間、廃液タンクの廃液量、純水タンクの残量、各試薬の残量、洗剤の残量、スライドガラスの残数)等を表示する機能や、選択指定した情報のみを離れた場所から読み取れるように拡大表示する機能を付加しても良い。
本発明の装置においては、識別手段に、分類不可能な有形成分について「その他成分」なる項目に分類する機能、又はその画像を後に呼び出して、技師が直接目視により判断し、その判断結果をデータに付け加えたり修正したりできる機能を付加しても良い。
本発明の装置には、ディスプレイの表示メニューの選択や当該装置の操作をリモコン装置を用いて遠隔操作できる機能を付加しても良い。更に、本発明の装置には、何らかのアクシデントが発生した場合、廃液タンクが満杯になった場合、純水、各試薬、洗剤、スライドガラス等の残りが少なくなった場合等には、画面表示、音又は信号によって警告を発する機能を付加しても良い。
本発明の装置には、緊急の分析に対応するため、分析中の検体の次に緊急検体(緊急の分析を要する検体)を優先して割り込ませる機能、又は分析を一時停止して直ちに緊急検体を分析する機能を付加しても良い。なお、緊急の分析は迅速に行う必要があるため、例えば緊急分析用ボタンを設置し、該ボタンの操作のみで装置に緊急の分析を行わせるようにするのが好ましい。
本発明に係る分析装置は、さらに以下の(5)に示す手段を有していても良い。
(5)試料を透光板に自動で載置する手段
ここで、試料を目的の場所(前記(5)では透光版上)に自動で載置する手段は、特に限定されない。
たとえば、プローブまたはチップを介してポンプなどで吸引吐出する手段など、種々の公知の手段を用いることができる。なお、これらの手段は、後述の(5B)、(5C)および/または(5D)の各手段にも共用することが可能である。
また、スライドガラスの上に試料を滴下し、その上をカバーガラスで覆う方法や、公知の塗抹標本作成方法が挙げられる。
本発明に係る分析装置は、前記(5)に示す装置と、前記(1)から(4)の手段を有する装置とが一体化されたものであってもよいし、前記(1)から(4)の手段を有する装置に、前記(5)の手段を有する別の装置が接続されたものであってもよい。
ここで「接続」とは、前記両装置が空間的に近接していることを必ずしも意味せず、たとえば、別のところで作製した標本を搬送装置で有形成分分析装置まで移動させる手段を有するものであってもよい。
本発明に係る分析装置において、前記(5)に示す装置は、前記(1)から(4)の手段を有する装置に対して、全く独立して存在するものであっても良い。たとえば、別のところで作製した標本を、人の手などで有形成分分析装置まで移動させて分析を行ってもよい。
本発明に係る分析装置は、前記(5)の手段が、以下の(5A)から(5D)に示す手段のうち少なくとも1つ以上を含むものであってもよい。
(5A)試料を遠心分離する手段
(5B)試料を分注する手段
(5C)染色液を添加する手段
(5D)試料を透光板に分注または滴下する手段
前記(5A)の試料を遠心分離する手段に関して、その方法や遠心力の強さは特に限定されない。たとえば、遠心力の強さは特に限定されないが、1000G以下で遠心分離を行うことが好ましく、750G以下がより好ましく、500G以下がさらに好ましい。遠心力が強くなると、有形成分が物理的なダメージを受ける恐れが強まる。一方、遠心力の好ましい下限は100Gであり、さらに好ましくは200Gであり、さらに好ましくは300Gである。遠心力が弱くなると、有形成分を十分分離することができない可能性が強まる。
前記(5B)の試料を分注する手段に関して、その方法は特に限定されない。たとえば、プローブまたはチップを介してポンプなどで吸引吐出する手段など、種々の公知の手段を用いることができる。プローブまたはチップは、ディスポーザブルタイプのものを用いればクロスコンタミをより低減することができる。
前記(5C)の染色液を添加する手段に関して、その方法は特に限定されない。たとえば、プローブまたはチップを介してポンプなどで吸引吐出する手段など、種々の公知の手段を用いることができる。前記手段においては、染色液分注専用のプローブまたはチップを用いることができるが、サンプル用のプローブを共用すれば装置の構成上、より単純になり省スペース省コストが達成される。
また、必要であれば染色液とサンプルとを攪拌により混合する手段を含んでも良い。その方法は特に限定されず、たとえば、攪拌棒等の別途攪拌用冶具を用いる方法やサンプル容器自体を揺らして攪拌する非接触攪拌方法などが考えられるが、好ましくは、液体を吸引する冶具を用いる方法が挙げられる。液体を吸引する冶具としては、例えばプローブが挙げられる。この場合、プローブ自体に攪拌機能をもたせることが考えられる。つまり、液体吸引時に、1回以上の吸引−吐出を繰り返すことによって攪拌したり、プローブの位置を変えながら前記吸引−吐出を実施したり、プローブ自体を動かし攪拌棒の役割を果たさせることによって攪拌する方法が挙げられる。これらプローブ自体に攪拌機能を持たせることによって、装置の構成上、より単純になり省スペース省コストが達成される。
前記(5D)の試料を透光板に分注または滴下する手段に関して、その方法は特に限定されない。たとえば、プローブまたはチップを介してポンプなどで吸引吐出する手段など、種々の公知の手段を用いることができる。
なお、本発明の分析装置は、分析システムとして使用者が一体的にコントロールすることを前提に構成されていれば、その一部が、形態上一見して分離していても、本発明の範囲に含まれる場合がある。たとえば、有形成分分析装置のうち、標本を作製するための部分に関して、試料を透光板に載置する手段や試料の識別情報を透光板に付与する手段が、標本作製装置として分離していたとしても、本発明に包含される。
本発明に係る分析方法は、試料中に含まれる有形成分を分析するための方法であって以下の(1)から(3)の工程を含むものである。
(1)試料中の有形成分の標本像を拡大する工程
(2)有形成分の標本像を固定焦点で撮像する工程
(3)撮像された画像を処理して各種成分に識別する工程
前記方法は、上記した本発明の装置を用いれば容易に行うことができる。
本発明に係る分析方法は、前記工程(1)の前に、以下の(4)の工程を含んでいても良い。
(4)試料を透光板に自動で載置する工程
本発明に係る分析方法は、前記(4)の工程が、以下の(4A)から(4D)に示す工程のうち少なくとも1つ以上を含む方法であっても良い。
(4A)試料を遠心分離する工程
(4B)試料を分注する工程
(4C)染色液を添加する工程
(4D)試料を透光板に分注または滴下する工程
本発明に係る分析方法は、前記(1)から(3)の工程と、前記(4)の工程とを、別々の装置で行う方法であっても良い。
本発明に係る分析方法は、前記で説明した、種々の形態の有形成分分析装置を用いることにより、容易に実施することができる。
[本発明で用いることができる透光板の詳細]
以下、0099段落まで、本発明で用いることができる透光板を中心に例示する。
図3および図4は、本発明で用いられる、被覆透光板と一体的に形成された透光板の例を示す図である。図1は、図3および図4で示される透光板を組み立てる前の透光板の半製品を示す平面図である。図2は、図1に示すII−II線に沿った概略断面図である。
図1および図2に示すように、本発明で用いられる透光板の半製品50は、カバーガラス部10、スライドガラス部20、接続部30を備える。カバーガラス部10、スライドガラス部20および接続部30は、たとえば樹脂材料を用いて射出成形等により一体成形されている。スライドガラス部20、接続部30およびカバーガラス部10がこの順で直線状に並んで設けられている。
透光板の半製品50は、接続部30が折り曲げられることでスライドガラス部20とカバーガラス部10とが対向配置された状態とされることにより、スライドガラス部20における底面Bを規定する部分となる部位200とカバーガラス部10の天面Uを規定する部分となる部位100とによって後述する貯留部R(図3、4参照)が形成可能となるように構成されている。
カバーガラス部10は、本体部11と、係合突起部12a,12bとを含む。また、カバーガラス部10は、スペーサ部13を含んでいてもよい。カバーガラス部10は、平面視略矩形形状を有し、長手方向と短手方向を有する。本体部11は、平板形状を有する。本体部11は、接続部30が折り返された状態において、スライドガラス部20に対向することとなる主表面11aを有する。本体部11の主表面11aは、貯留部Rの天面Uを規定する部分となる部位100を含む。本体部11の主表面11aは、平坦であること好ましい。
係合突起部12a,12bは、後述するスライドガラス部20の係止突起部22a,22bに嵌合可能に設けられている。係合突起部12a,12bは、天面Uを規定する部分となる部位100の周囲から本体部11の主表面11aの法線方向に沿って上方に突出するように設けられている。係合突起部12a,12bは、その間に天面Uを規定する部分となる部位100が位置するように対向して設けられている。係合突起部12a,12b
は、カバーガラス部10の短手方向に沿って延在するように設けられている。
スペーサ部13は、天面Uを規定する部分となる部位100上に設けられている。たとえば、スペーサ部13は、主表面11aの法線方向に沿って上方に突出するように設けられている。スペーサ部13は、互いに離間して複数設けられている。たとえば、複数のスペーサ部13は、2列2行のマトリクス状に配置される。スペーサ部13の形状は、円柱状、多角柱状、円錐台形状、半球状等適宜選択することができる。スペーサ部13は、本体部の主表面11aの法線方向から見た場合にスポット状の形状を有していることが好ましい。なお、上記例では、スペーサ部13がカバーガラス部10に設けられている例を示したが、スライドガラス部20に設けられカバーガラス部10に向けて突設されていてもよいし、スライドガラス部20およびカバーガラス部10の両方に設けられていてもよい。また、スペーサ部13の数は限定されない。また、スペーサ部13は使用時における顕微鏡の観察領域内に設けられていてもよい。
スライドガラス部20は、基台部21と、係止突起部22a,22bとを含む。基台部21は、略板状形状を有する。基台部21は、その厚みT2がカバーガラス部10の本体部11の厚さT1よりも厚くなるように設けられている。基台部21は、係止突起部22aを収容する第1収容部23、係止突起部22bを収容する第2収容部24、および略中央に設けられた開口部26を含む。
第1収容部23は、接続部30の一端側に接続されるスライドガラス部20の端部20b側と反対側の端部20a側に設けられている。第1収容部23は、カバーガラス部10の短手方向に沿って延在する凹形状の開口部である。第1収容部23は、カバーガラス部10がスライドガラス部20にその上方から近付くように接続部30を折り曲げた場合に、係合突起部12aも収容可能となるように設けられている。また、第1収容部23の底面23aは、開口部26の底面26aよりも低い位置に設けられている。
第2収容部24は、スライドガラス部20の端部20b側に設けられている。第2収容部24は、カバーガラス部10の短手方向に沿って延在する開口部である。第2収容部24は、カバーガラス部10がスライドガラス部20にその上方から近付くように接続部30を折り曲げた場合に、係合突起部12bも収容可能となるように設けられている。第2収容部24の底面24aは、開口部26の底面26aよりも低い位置に設けられている。第2収容部24の底面24aは、第1収容部23の底面23aと同じ高さの位置にある。
第2収容部24は、接続部30の一端側に近づくにつれて高さが高くなるように傾斜する傾斜部24bを含んでいてもよい。傾斜部24bを設けることにより、第2収容部24は、第1収容部23と比較して、カバーガラス部10の長手方向に沿った幅が広くなるように設けられる。傾斜部24bは、接続部30を折り曲げて係合突起部12bを第2収容部24内に挿入する際に、係合突起部12bと基台部21とが接触することを防止する。
係止突起部22a,22bは、接続部30が折り曲げられてカバーガラス部10とスライドガラス部20とが対向配置された状態とされることにより、係合突起部12a,12bと嵌合可能となるように構成されている。係止突起部22a,22bは、第1収容部23の底面23aおよび第2収容部24の底面24aからそれらの法線方向に沿って上方に突出するように設けられている。
開口部26は、底面26aおよび当該底面26aの周囲に設けられた周壁部27によって規定される。周壁部27は、基台部21の一部であり、枠状形状を有する。周壁部27は、係止突起部22a,22bの内側に配置されるように設けられている。周壁部27は、係止突起部22a,22bから離間して設けられている。
接続部30は、カバーガラス部10の周縁の一部とスライドガラス部20の周縁の一部とを接続する部位である。接続部30の一端側は、係止突起部22a,22bが並ぶ方向における係止突起部22b側に位置するスライドガラス部20の端部20bに接続されている。接続部30の他端側は、係合突起部12a,12bが並ぶ方向における係止突起部22b側に位置するカバーガラス部10の端部10bに接続されている。
接続部30は、カバーガラス部10の本体部11の主表面11aと、スライドガラス部20の開口部26の底面26aとが対向するように折り曲げ可能に構成されている。接続部30は、折り曲げの起点となる部分が薄肉となるように、略中央にV字状の切り欠き部31を有する。これにより、切り欠き部31の先端近傍を起点として接続部30を容易に折り曲げることができる。また、接続部30を折り曲げた際にカバーガラス部10とスライドガラス部20との平坦性を確保するために、内側の折り曲げ部となる部分において凹部32が設けられている。なお、切り欠き部31の形状は、V字状に限定されず、凹状等適宜変更することができる。また、凹部32の形状も、特に限定されない。
検鏡プレートの半製品50にあっては、係合突起部12a,12bおよび係止突起部22a,22bが嵌合可能に設けられることにより、スライドガラス部20とカバーガラス部10とが嵌合固定可能に設けられている。係合突起部12a,12bおよび係止突起部22a,22bは、カバーガラス部10およびスライドガラス部20に設けられた係止機構に相当し、カバーガラス部10およびスライドガラス部20を固定するための後述の固定部40(図4参照)として機能する。
図3は、本発明で用いられる、被覆透光板と一体的に形成された透光板を示す平面図である。図4は、図3に示すIV−IV線に沿った概略断面図である。
図3および図4に示すように、前記透光板1は、カバーガラス部10、スライドガラス部20、接続部30、貯留部R、および固定部40を備える。透光板1は、透光板の半製品50における接続部30が折り曲げられることでスライドガラス部20とカバーガラス部10とが対向配置された状態とされて固定部40によって固定されることにより構成される。
具体的には、接続部30が折り曲げられた状態において、カバーガラス部10からスライドガラス部20側に向けて突出する係合突起部12a,12bが、スライドガラス部20からカバーガラス部10側に向けて突出する係止突起部22a,22bに嵌合固定されることにより、カバーガラス部10とスライドガラス部20とが固定される。このように、固定部40は、係合突起部12a,12bおよび係止突起部22a,22bによって構
成されている。
カバーガラス部10は、貯留部Rの天面Uを規定する部分100a(図4参照)を含み、スライドガラス部20は、貯留部Rの底面Bを規定する部分200a(図4参照)を含む。上記貯留部Rの天面Uを規定する部分100aは、固定前のカバーガラス部10における貯留部Rの天面Uを規定する部分となる部位100に相当する。上記貯留部Rの底面Bを規定する部分200aは、固定前のスライドガラス部20における貯留部Rの底面Bを規定する部分となる部位200に相当する。
貯留部Rは、カバーガラス部10とスライドガラス部20とが対向配置された状態で固定されることにより、スライドガラス部20における貯留部Rの底面Bを規定する部分200aとカバーガラス部10における貯留部Rの天面Uを規定する部分100との間に形成されている。
透光板1は、液体試料を供給するための窓部29を有する。窓部29は、スライドガラス部20の開口部26の一部がカバーガラス部10に覆われないことにより形成される、カバーガラス部10と開口部26との隙間である。窓部29は、貯留部Rと連通しており、検査時においては、窓部29から液体試料が供給されることにより、毛細管現象によって液体試料が貯留部Rに充填される。
カバーガラス部10がスライドガラス部20に固定された状態においては、周壁部27は、本体部11の主表面11aに接触して、係止突起部22a、22bの内側からカバーガラス部10を支持する。これにより、スライドガラス部20とカバーガラス部10との平坦性が維持される。
また、スペーサ部13が設けられていた場合には、スペーサ部13は、貯留部R内に位置するとともに、スペーサ部13の頂点部が、スライドガラス部20の開口部26の底面26aに接することとなる。これにより、スペーサ部13が設けられていた場合には、カバーガラス部10またはスライドガラス部20のたわみ変形をより確実に抑制することができる。貯留部R内に液体試料が充填される容量が変動することを抑制することができる。
続いて、透光板1の製造方法について説明する。透光板1を製造する際には、まず、第1の工程において、貯留部Rの底面Bを規定する部分となる部位200を含むスライドガラス部20、貯留部Rの天面Uを規定する部分となる部位100を含むカバーガラス部10、および、スライドガラス部20の周縁の一部とカバーガラス部10の周縁の一部とを接続する接続部30を樹脂材料を用いて射出成形等により一体成形することにより、上述のような構成を有する透光板1の半製品50を成形する。この際、接続部30が折り曲げられた状態においてカバーガラス部10とスライドガラス部20とを固定する固定部としての係合突起部12a,12bおよび係止突起部22a,22bも同時に一体に形成される。
次に、第2の工程において、接続部30を折り曲げることでスライドガラス部20とカバーガラス部10とを対向配置させることにより、スライドガラス部20における貯留部Rの底面Bを規定する部分となる部位200とカバーガラス部10における天面Uを規定する部分となる部位100とによって貯留部Rを形成する。この際、たとえば係合突起部12a,12bおよび係止突起部22a,22b等の固定部を用いて、カバーガラス部10およびスライドガラス部20を固定する。これにより、透光板1が製造される。
本発明で用いられる透光板1を製造するにあたり、予めカバーガラス部10、スライドガラス部20および接続部30が一体成形された検鏡プレートの半製品50を用いるため、カバーガラス部10およびスライドガラス部20を個別に製造する必要がなくなる。また、本発明で用いられる透光板1は、接続部30からカバーガラス部10とスライドガラス部20を切り離すことなく、接続部30を折り曲げて固定部40によってカバーガラス部10とスライドガラス部20とを固定することで製造することができる。これにより、製造工程において、切断工程が不要となる。このように、本発明で用いられる透光板1にあっては、上述の検鏡プレートの半製品50および製造方法を利用することによって、その製造工程を簡略化して製造することができる。また、製造工程において切断工程が不要となることより、切断に伴う異物の発生を防止することができる。これにより、組み立て時に透光板1に形成される貯留部Rに異物が侵入することが防止できる。この結果、本発明で用いられる透光板1にあっては、検査時に異物を有形成分と誤認することが抑制され、検査精度を向上させることができる。
なお、上記で例示した透光板においては、単一のスライドガラス部に対して複数の貯留部を設け、貯留部の数に応じて複数のカバーガラス部を設けてもよい。この場合、一つの貯留部に対して一つのカバーガラス部を設けてもよいし、複数の貯留部に対して一つのカバーガラス部を設けてもよい。さらに、貯留部の数および配置は適宜変更することができ、また、貯留部の数および配置に合わせてカバーガラス部の数、配置も適宜変更できる。
図5は、本発明で用いられる、被覆透光板と一体的に形成された透光板の他の例を示す図である。図5は、被覆透光板となるカバーガラスと、透光板となるスライドガラスとが一体的に形成された、カバーガラス一体型スライドガラス1の斜視図である。図5(a)ではスライドガラス部2上に載置されたカバーガラス部3の対向する二辺が接着剤4などで封止され、残りの対向する二辺が開放状態になっている。図5(b)はスライドガラス部2上に載置されたカバーガラス部3の三辺が接着剤4などで封止され、残りの一辺が開放状態になっている。試料を開放された一辺から分注すると、毛細管現象によりスライドガラス部2とカバーガラス部3との間隙に試料が注入される。即ち、透光板であるスライドガラス部2に試料が載置される。このようにカバーガラス一体型スライドガラス1を用いれば、簡単に所定量を正確に注入させることができ、カバーガラスをセットする煩雑な標本作製工程を省力化することができる。
本発明で用いられる、透光板の他の例として、図6(斜視図)を例示することができる。本発明の多機能観察プレート80は、片側に観察部72が設けられ、該側の観察部72以外の部分に一以上の凹部(75〜79)が設けられた板部材71を有している。観察部72は板部材71に透光性のシート部材73を設置して形成されており、板部材71とシート部材73との間に置かれた観察対象液を観察するためのものである。
板部材71の少なくともシート部材73が設置され得る部分(観察部72となる部分)は、一方の側から他方の側へ光が透過するように、透光性の材料で形成されている。シート部材73は、その周縁の一部(図12では対向する二辺)において、接着剤74によって接着することによって板部材71に接合されている。凹部75は被検液と試薬とを反応させて反応液をつくるための反応槽である。凹部76は試薬を貯留するための試薬槽であり、試薬76aが貯留された状態にある。凹部77、78(洗浄液槽)には、プローブ(82、84)を洗浄するための洗浄液(77a、78a)がそれぞれ貯留されている。凹部79はプローブ(82、84)を洗浄した後の洗浄液を貯留するための廃液槽である。反応槽(凹部75)及び試薬槽(凹部76)、さらに洗浄液槽(凹部77、78)は、フィルム状のシール部材81で密封されている。なお、さらに凹部を設け、この凹部に試薬と反応させる前の被検液を貯留しておいてもよい。
図6においては、例えば、次の手順に従って、被検液と試薬とが反応され、観察対象液が観察部72において観察される。
(1)被検液83が吸引されたプローブ82を反応槽(凹部75)にシール部材81を破って挿入し、被検液83を注入する。
(2)プローブ84を試薬槽(凹部76)にシール部材81を破って挿入し、所定量の試薬を吸引する。
(3)プローブ84を反応槽(凹部75)に挿入し、吸引していた試薬を注入する。
(4)反応槽(凹部75)で一定時間、被検液と試薬とを反応させ、所定量の観察対象液(反応液)をプローブ82または84で吸引する。
(5)吸引した観察対象液は、観察部72において、接着剤74で接合されていない辺に滴下され、毛細管現象によりシート部材73と板部材71との間に注入される。
(6)注入され、観察部72の全体に広がった観察対象液は、検査技師または有形成分分析装置によって観察され、有形成分の分析が行われる。
(7)次に、プローブ82及び84を、洗浄液77aが貯留されている洗浄液槽(凹部77)に、シール部材81を破って挿入し、洗浄液77aを吸引する。
(8)プローブ82及び84で吸引された洗浄液77aを廃液として廃液槽(凹部79)に注入する。
(9)さらに、プローブ82及び84を洗浄液槽(凹部78)に、シール部材81を破って挿入し、洗浄液78aを吸引する。この吸引した洗浄液も同様に廃液として廃液槽(凹部79)に注入する。
(10)全ての工程の終了後、多機能プレート80を廃棄する。
このように、図6に示す多機能観察プレート80を用いれば、一枚のプレートだけで、被検液と試薬との反応からプローブの洗浄までを行うことができる。
図7は、本発明で用いられる透光板の他の例を示す図である。図7の例では、透光板80は、板部材71に一つの観察部72と一つの凹部75とを設けて形成されている。板部材71は透光性の材料でのみ形成されている。凹部75は、試料が被検液そのものの場合は、被検液を加熱するための加熱槽としてもよい。試料が被検液と他の試薬(例えば、有形成分の識別を助力するための試薬)とを反応させてなる反応液である場合は、被検液と試薬とを反応させるための反応槽、または、反応槽及び加熱槽としてもよい。観察部72は板部材71に透光性の被覆透光板73を設置して形成されている。 図7の例では、板部材71の観察部72となる部分には、凹部90が設けられている。透光性の被覆透光板73は、凹部90の開口を一部を除いて塞ぐように、その対向する二辺において板部材71の上面と接着されている。斜線部は接着剤74で接着されて接合された部分を示している。被検液又は反応液は、板部材71と透光性の被覆透光板73との間隙から凹部90に注入され、観察される。
このように本発明の有形成分分析装置及び有形成分分析方法によれば、本発明によれば、有形成分分析方法において、従来よりも効率的かつ確実な検体の分析ができることができ、ユーザーにとって使いやすい分析装置を構築することが可能となる。

Claims (11)

  1. 以下の(0)から(4)の手段を有する、尿中有形成分を分析するための装置。
    (0)透光板に載置した、尿の組成を模擬して人工的に作製した標準試料に焦点を合わせるように焦点距離を予め設定する手段
    (1)透光板上の試料を撮像するための撮像ステージ
    (2)試料中の有形成分の標本像を拡大する手段
    (3)有形成分の標本像を予め設定された前記焦点距離を有する固定焦点で撮像する手段
    (4)撮像された画像を処理して各種成分に識別する手段
  2. 以下の(5)の手段を有する、請求項1に記載の装置。
    (5)試料を透光板に自動で載置する手段
  3. 以下の(5)の手段を有する別の装置が接続された、請求項1に記載の装置。
    (5)試料を透光板に自動で載置する手段
  4. 前記(5)の手段が、以下の(5A)から(5D)に示す手段のうち少なくとも1つ以上を含む、請求項2または3に記載の装置。
    (5A)試料を遠心分離する手段
    (5B)試料を分注する手段
    (5C)染色液を添加する手段
    (5D)試料を透光板に分注または滴下する手段
  5. 以下の(6)の手段をさらに有する、請求項1〜4のいずれかに記載の装置。
    (6)ノズルを利用した吸引吐出機構を備える、透光板に試料を載置または透光板から試料を排出するための手段
  6. 以下の(7)の手段をさらに有する、請求項1〜5のいずれかに記載の装置。
    (7)ノズルを利用した吸引吐出機構を備える、透光板に洗浄液を載置または透光板から洗浄液を排出するための手段
  7. 以下の(8)の手段をさらに有する、請求項5または6に記載の装置。
    (8)前記(6)及び/又は(7)において使用されるノズルを洗浄する手段
  8. 以下の(0)から(3)の工程を含む、尿中有形成分分析方法。
    (0)尿の組成を模擬して人工的に作製した標準試料を透光板に載置して焦点を合わせるように焦点距離を予め設定する工程
    (1)試料中の有形成分の標本像を拡大する工程
    (2)有形成分の標本像を予め設定された前記焦点距離を有する固定焦点で撮像する工程
    (3)撮像された画像を処理して各種成分に識別する工程
  9. 前記工程(1)の前に、以下の(4)の工程を含む、請求項8に記載の尿中有形成分分析方法。
    (4)試料を透光板に自動で載置する工程
  10. 前記(4)の工程が、以下の(4A)から(4D)に示す工程のうち少なくとも1つ以上を含む、請求項9に記載の方法。
    (4A)試料を遠心分離する工程
    (4B)試料を分注する工程
    (4C)染色液を添加する工程
    (4D)試料を透光板に分注または滴下する工程
  11. 前記(0)から(3)の工程と、前記(4)の工程とを、別々の装置で行う、請求項9または10に記載の方法。
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