JP2008096094A - ラジエータ内蔵用オイルクーラ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 内部の流通空間Rにインナーフィン7が収容されたエレメント部2(3)を多段にして成る熱交換部4を備えるラジエータ内蔵用オイルクーラ1であって、隣り合うエレメント部2,3同士を長手方向に亘って連結部8で連結して一体的に形成し、連結部8に、オイルが長手方向へ流通可能な第1流通空間R1を設けた。
【選択図】 図2
Description
そこで、熱交換性能を低下させないためにエレメント部を長手方向へ長くして段数を減らすことが考えられるが、この場合、オイルの流通抵抗が増大してしまうという問題点があった。
図1は本発明の実施例1のラジエータ内蔵用オイルクーラを示す分解斜視図、図2は図1のS2−S2線における断面図、図3は図1のS3−S3線における断面図、図4は本実施例1のラジエータ内蔵用オイルクーラが内蔵されたラジエータの後面図、図5は図4のS5−S5線における断面図であり、作用を説明する図である。
図1に示すように、本実施例1のラジエータ内蔵用オイルクーラ1は、2段のエレメント部2,3で構成される熱交換部4と、各エレメント部2,3の長手方向両端部同士を連通状態として固定される一対のヘッダ5,6で構成されている。
また、両エレメント部2,3の幅方向中央部同士は、長手方向に亘って連結部8で一体的に結合されると共に、この連結部8には、両エレメント部2,3の空間に長手方向に亘って連通した第1流通空間R1が設けられている。
さらに、各エレメント部2,3の幅方向両端部には、流通空間Rと連通した第2流通空間R2が長手方向に亘って形成されている。
具体的には、本実施例1のラジエータ10は、アルミ製のコア部11の上下両側に樹脂製のラジエータタンク12,13が配置される所謂ダウンフロー型のラジエータが採用されている。
また、コア部11の左右両端部はそれぞれ対応するチューブプレート11a,11bに挿通し固定された一対のレインフォース11e,11fによって連結補強されている。
また、ラジエータタンク12には、後方へ突出した円筒状の入出力ポート12aが該ラジエータタンク12の内部と連通した状態で設けられる一方、ラジエータタンク13には後方へ突出した円筒状の入出力ポート13aが該ラジエータタンク13の内部と連通した状態で設けられている。
具体的には、図5に示すように、ラジエータ内蔵用オイルクーラ1は、各ヘッダ5,6の各シール溝9d,9eにそれぞれ対応する環状のシール部材S1,S2が介装された状態でラジエータタンク13の後方側壁部13bの内側の所定位置に当接される他、各ヘッダ5,6の固定孔9bには、それぞれ対応する入出力ポート14,15(図1参照)がラジエータタンク13の貫通孔13cを介して挿入されている。
また、各アダプタ16の先端から突設された一対のアーム部16b,16cはそれぞれ対応する入出力ポート14,15の座部18に当接して位置規制している。
このように構成されたラジエータ内蔵用オイルクーラ1は、ラジエータ10と共に車両に搭載され、ラジエータ10において、入出力ポート12aからラジエータタンク12に流入した高温なエンジンの流通媒体が、コア部11の各チューブ11cを流通する間に車両走行風または図外のファンによる冷却風と熱交換して冷却された後、ラジエータタンク13に流入して入出力ポート13aからエンジンへ排出され、ラジエータとして機能する。
この際、各エレメント部2,3の流通空間Rに収容されたインナーフィン7によってオイルの熱交換が促進される。
この流通抵抗の減少は、第1流通空間R1及び第2流通空間R2にインナーフィンを配置していないことによるものである。
また、本実施例1では、第1流通空間R1と第2流通空間R2の両方を備えた構造としたが、熱交換性能と流通抵抗の要求仕様に応じて、どちらか一方を設けるだけでも良い。
以上、説明したように、本実施例1のラジエータ内蔵用オイルクーラ1にあっては、内部の流通空間Rにインナーフィン7が収容されたエレメント部2(3)を多段にして成る熱交換部4を備えるラジエータ内蔵用オイルクーラ1において、隣り合うエレメント部2,3同士を長手方向に亘って連結部8で連結して一体的に形成し、連結部8に、オイルが長手方向へ流通可能な第1流通空間R1を設けたため、オイルの流通抵抗を増大させることなくエレメント部2,3を長く形成でき、ラジエータタンク13の小型化に対応できる。
なお、本実施例2において実施例1と同様の構成部材については同一の符号を付してその説明は省略し、相違点のみ詳述する。
なお、本実施例3において実施例1と同様の構成部材については同一の符号を付してその説明は省略し、相違点のみ詳述する。
なお、本実施例4において実施例1と同様の構成部材については同一の符号を付してその説明は省略し、相違点のみ詳述する。
例えば、連結部8は必ずしも両エレメント部2,3同士の幅方向中央部同士を一体的に結合する必要はなく、適宜の位置で一体的に結合することができる。また、結合の数も1つに限らない。
R1、R3、R4、R5、R6 第1流通空間
R2 第2流通空間
S1、S2、S3 シール部材
1 ラジエータ内蔵用オイルクーラ
2、3 エレメント部
4 熱交換部
5、6 ヘッダ
7 インナーフィン
8 連結部
8a 仕切り部
9a 挿入口
9b 固定孔
9c 雌螺子孔
9d、9e シール溝
10 ラジエータ
11 コア部
11a、11b チューブプレート
11c チューブ
11d フィン
11e、11f レインフォース
12、13 ラジエータタンク
12a、13a (ラジエータの)入出力ポート
13b 後方側壁部
13c、13d (ラジエータタンクの)貫通孔
14、15 (ラジエータ内蔵用オイルクーラの)入出力ポート
16 アダプタ
16a (アダプタの)貫通孔
16b、16c アーム部
17 ボルト
17a 雄螺子溝
18 座部
20 テーパ部
21、22 スペーサ部
Claims (6)
- 内部の流通空間にインナーフィンが収容されたエレメント部を多段にして成る熱交換部を備えるラジエータ内蔵用オイルクーラにおいて、
前記隣り合うエレメント部同士を長手方向に亘って連結部で連結して一体的に形成し、
前記連結部に、オイルが長手方向へ流通可能な第1流通空間を設けたことを特徴とするラジエータ内蔵用オイルクーラ。 - 請求項1記載のラジエータ内蔵用オイルクーラにおいて、
前記各エレメント部の幅方向両端部に、オイルが長手方向へ流通可能な第2流通空間を設けたことを特徴とするラジエータ内蔵用オイルクーラ。 - 請求項1または2記載のラジエータ内蔵用オイルクーラにおいて、
前記第1流通空間に、隣り合うエレメント部同士のうち、少なくとも一方のエレメント部のオイルを長手方向へ流通させることを特徴とするラジエータ内蔵用オイルクーラ。 - 請求項1〜3のうちのいずれかに記載のラジエータ内蔵用オイルクーラにおいて、
前記熱交換部の端部が連通接続される挿入孔と、この挿入孔と直交し、且つ、ラジエータタンクを介した入出力ポートが連通接続される固定孔を備えるヘッダを備え、
前記挿入孔にその開口端から所定長さに亘って幅方向両側から内側に突出した一対のスペーサ部を設けると共に、これら両スペーサ部にエレメント部及び連通部を嵌合させた状態で熱交換器の端部を挿入固定したことを特徴とするラジエータ内蔵用オイルクーラ。 - 請求項4に記載のラジエータ内蔵用オイルクーラにおいて、
前記スペーサ部を熱交換部の端部の挿入代よりも長く形成したことを特徴とするラジエータ内蔵用オイルクーラ。 - 請求項4または5に記載のラジエータ内蔵用オイルクーラにおいて、
前記スペーサ部を直線状に形成したことを特徴とするラジエータ内蔵用オイルクーラ。
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2007
- 2007-04-10 JP JP2007102561A patent/JP4854574B2/ja not_active Expired - Fee Related
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