JP2008095489A - 免震基礎構造の施工方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】下部基礎上に免震装置のスライドスペースを介して設ける上部基礎の築造を、簡単かつ安価に行うことができる免震基礎構造の施工方法を提供する。
【解決手段】免震基礎構造の下部基礎14と上部基礎18との間に免震装置22のスライドスペース20を形成する際に、下部基礎14を築造した後、下部基礎14上面に、免震装置22を所定位置に配置すると共に、免震装置22の周囲側方に所定間隔を置いて粒状物を所定高さに敷きつめ、免震装置22及び粒状物の各上面に型枠を配置して上部基礎18を築造し、この後、粒状物を流出させ粒状物上の型枠を除去する。
【選択図】図1

Description

本発明は、特に、免震基礎構造の下部基礎と上部基礎との間に免震装置のスライドスペースを形成するのに好適な免震基礎構造の施工方法に関する。
従来、例えば、図3及び図4に示すように、木造、鉄骨造、鉄筋コンクリート造、鉄骨鉄筋コンクリート造等の免震基礎構造を築造する際は、地盤12に接する下部基礎14と建物16に接する上部基礎18との間に、水平方向に延びるスライドスペース20が設けられ、このスライドスペース20内に、複数の免震装置22と復元部材24がそれぞれ適当間隔で配置される。免震装置22と復元部材24は、すべり支承や積層ゴム等の周知構造のものが使用され、地震時にスライドスペース20内で水平方向に動作して免震効果を奏するようにされている。
免震装置22は建物16の垂直荷重を受ける支柱26下に配置され、復元部材24は建物16の中央部分に配置されている。復元部材24の配置位置が建物16の中央部分であることにより、復元部材24として比較的高さが高い積層ゴムを使用しても、スライドスペース20を上下方向に広くして積層ゴムの大きさに対応できる。
しかるに、免震装置22の配置位置が建物の垂直荷重を受ける支柱26の直下であることから、建物の安定性等を考慮すると、特に支柱下部分のスライドスペースとしては、なるべく上下間隔を小さく設定してすべり支承のような比較的高さの低い免震装置を使用できるようにすることが好ましい。支柱下部分以外の部分のスライドスペースもなるべくこれに合わせて上下間隔を小さく設定することが好ましい。
従来、上下間隔の小さいスライドスペースを備えた免震基礎構造を構築する場合にも、上下間隔の大きいスライドスペースを形成するときと同じように、下部基礎の上にジャッキを配置して型枠を設置しジャッキアップして上部基礎を築造していた(例えば、特許文献1参照)。
特開2006−118242号公報
ここで、従来の技術には、次のような解決すべき課題があった。
ジャッキを使用した従来の施工方法は、必要な作業スペースを確保するために地盤の掘削深さを深くする必要がある。また、高さの低いスライドスペースを形成する際のジャッキの配置と撤去とに作業工数と工期がかかる。このため、施工費用が嵩むという難点がある。
本発明は以上の点に着目してなされたもので、下部基礎上に免震装置のスライドスペースを介して設ける上部基礎の築造を、簡単かつ安価に行うことができる免震基礎構造の施工方法を提供することを目的とする。
本発明においては、それぞれ次のような構成により上記の課題を解決する。
〈構成1〉
免震基礎構造の下部基礎と上部基礎との間に免震装置のスライドスペースを形成する際に、上記下部基礎を築造した後、上記下部基礎上面に、上記免震装置を所定位置に配置すると共に、上記免震装置の周囲側方に所定間隔を置いて粒状物を所定高さに敷きつめ、上記免震装置及び上記粒状物の各上面に型枠を配置して上記上部基礎を築造し、この後、上記粒状物を流出させ上記粒状物上の上記型枠を除去することを特徴とする免震基礎構造の施工方法。
粒状物を水等で流出して型枠を除去するだけで下部基礎と上部基礎との間に、高さの低いスライドスペースを簡単に形成することができるので、免震基礎構造の上部基礎を形成するための手間が大幅に簡素化される。また、型枠を持ち上げるためのジャッキを使用しないので、免震基礎構造を上下方向にコンパクト化でき、その分、掘削深さを浅くすることができる。従って、免震基礎構造の施工作業工数が低減され、工期を短縮すると共に施工費用を削減することができる。
〈構成2〉
構成1に記載の免震基礎構造の施工方法において、上記下部基礎及び上記上部基礎を、コンクリートを打設し養生固化することにより築造することを特徴とする免震基礎構造の施工方法。
〈構成3〉
構成1又は2に記載の免震基礎構造の施工方法において、上記免震装置はすべり支承又は転がり支承であることを特徴とする免震基礎構造の施工方法。
〈構成4〉
構成1ないし3のいずれかに記載の免震基礎構造の施工方法において、上記粒状物は砂又は塩であることを特徴とする免震基礎構造の施工方法。
粒状物として水で流動できるものが使用され、砂又は塩を使った場合は入手し易く流出した後処理が簡単であるので、施工費用を低減できる。
〈構成5〉
構成1ないし4のいずれかに記載の免震基礎構造の施工方法において、上記粒状物を高圧洗浄水により流出させることを特徴とする免震基礎構造の施工方法。
安価で入手し易い水で粒状物を流出させるから施工費用を低減できる。
〈構成6〉
構成1ないし5のいずれかに記載の免震基礎構造の施工方法において、上記免震装置の上面に配置される型枠として鉄板を使用し、上記粒状物の上面に配置される型枠としてベニヤ板又は薄肉金属板とプラスチックシートとを重ね合わせて使用し、上記上部基礎の築造後に、上記鉄板を上記上部基礎に残存させ、上記ベニヤ板又は薄肉金属板とプラスチックシートとを除去することを特徴とする免震基礎構造の施工方法。
〈構成7〉
構成5に記載の免震基礎構造の施工方法において、上記高圧洗浄水を供給する配管に複数の斜孔を有する洗浄管を接続し、上記洗浄管を上記下部基礎と上記上部基礎との間に挿置しながら上記粒状物を高圧洗浄水により流出させることを特徴とする免震基礎構造の施工方法。
高圧洗浄水を管体の斜孔から斜め前方に噴射させて粒状物を流出除去させるので、素早くスライドスペースを形成することができる。
〈構成8〉
構成7に記載の免震基礎構造の施工方法において、上記配管に接続され、かつ先端部近傍の周面に複数の貫通孔を有する内管と、この内管に摺動自在に嵌合され、かつ先端部近傍の周面に複数の斜孔が設けられ、先端部には横広がりの拡大部および前向きの貫通孔を有する外管とから構成された上記洗浄管を使用して、上記内管と上記外管とを相対移動させながら上記斜孔または上記前向きの貫通孔より高圧洗浄水を噴出させることを特徴とする免震基礎構造の施工方法。
上部基礎上の粒状物の流出具合に応じて内管と外管とを相対移動させて効率よくスライドスペースを形成できる。
〈構成9〉
構成1に記載の免震基礎構造の施工方法において、上記下部基礎を、複数階層を有する建物の2階以上の階の天井に接する位置に築造した後、上記上部基礎を、上記天井の直上階の下部に接する位置に築造して上記下部基礎と上記上部基礎との間に免震装置のスライドスペースを形成することを特徴とする免震基礎構造の施工方法。
〈構成10〉
構成1に記載の免震基礎構造の施工方法において、上記下部基礎を、戸建住宅の地盤に接する位置に築造し、上記上部基礎を上記戸建住宅の下部に接する位置に築造して上記下部基礎と上記上部基礎との間に免震装置のスライドスペースを形成することを特徴とする免震基礎構造の施工方法。
〈構成11〉
構成1ないし10のいずれかに記載の免震基礎構造の施工方法において、上記免震装置と復元部材を上記下部基礎の外縁近傍部に設置したことを特徴とする免震基礎構造の施工方法。
免震装置と復元部材を下部基礎の外縁近傍部に設置したことにより、免震装置と復元部材の設置状況が外部からよく見え、それらの点検や修理を簡単に行うことができる。
以下、本発明の実施の形態を実施例ごとに詳細に説明する。
図1は実施例1の免震基礎構造の施工方法の説明図、図2は図1のA部を拡大して示す断面図、図3は免震基礎構造の概要を示す平面図、図4は図3のB−B線に沿う拡大断面図である。なお、図1の左半部分aは図3のa−a線に沿う断面図であり、同図1の右半部分bは図3のb−b線に沿う断面図である。
図1に示すように、実施例1の免震基礎構造は、地盤12に接する下部基礎14と、建物16に接するマッドスラブ構造の上部基礎18とからなり、両基礎の境界には水平方向に延びるスライドスペース20が設けられている。スライドスペース20内に、複数の免震装置22と復元部材24がそれぞれ適当間隔で配置される。
免震装置22としてはすべり支承又は転がり支承が使用され、建物16の垂直荷重を受ける各支柱26下に配置されている。免震装置22は、下部基礎14と上部基礎18のいずれか一方に固定され、他方に対して摺動可能にされている。
免震装置22の上下面にそれぞれ対向する下部基礎14と上部基礎18の外面にそれぞれ鉄板(鋼板)が埋入される。鉄板の一方は、免震装置22がすべり支承の場合はこれに対応するすべり板となる。復元部材24としては積層ゴムが使用され、建物16の中央部分の開口28の周辺に4個配置されている。開口28は工事作業者が自由に出入りできる程度の大きさである。スライドスペース20の、復元部材24を配置した箇所を除く部分の上下間隔は20〜60mmである。スライドスペース20の、復元部材24を配置した箇所の上下間隔は、60mmより大きく、少なくとも任意大きさの復元部材24を設置できる間隔とされる。なお、図1中、符号46は捨コン、48は砕石、50は地面を示している。
本発明は、このような免震基礎構造を築造するための施工方法である。
先ず、下部基礎14を、常法によりコンクリートを打設し養生固化することにより築造する。このとき、下部基礎14の、免震装置22を配置する箇所表面に、鉄板30を同一平面で埋入しておく。この鉄板30はすべり支承のすべり板のベースプレートとなる。
次に、下部基礎14上の、建物16の垂直荷重を受ける各支柱26下となる位置に、免震装置22のすべり支承を配置すると共に、図2に拡大して示すように、このすべり支承22の周囲側方を、肉厚12mmのベニヤ板34で囲み、その上に鉄板36を配置するようにする。ベニヤ板34と鉄板36により、打設されたコンクリートがすべり支承22にまで流れ込まないようにする。
次に、ベニヤ板34の側方に砂38を所定高さに敷きつめ、その上に肉厚12mmのベニヤ板40を配置し、さらに、その上にビニールシート42を積層配置する。砂38とベニヤ板40とビニールシート42との積層高さは、すべり支承22とほぼ同じ高さとされる。砂38の代りに、塩その他、水等により流動する粒状物を使用してもよい。粒状物として砂38を使った場合は入手し易く流出した後処理が簡単であるので、施工費用を低減できる。また、ビニールシート42の代りに、ポリエチレンシート、ポリプロピレンシートその他、打設されたコンクリートが下方に浸透しないようにする適宜材質のプラスチックシートを使用してもよい。ベニヤ板34、鉄板36、ベニヤ板40、ビニールシート42は、それぞれコンクリートを打設するときの型枠となる。
この後、常法によりコンクリートを打設し、養生固化して上部基礎18を築造する。この築造後、開口28側から高圧洗浄水により砂38を外側に洗い流す。次いで開口28及び下部基礎14の外縁に設けた空間44を利用してベニヤ板34、ベニヤ板40、ビニールシート42を除去することによりスライドスペース20を形成する。なお、復元部材24を配置した箇所のスライドスペース20は、開口28を利用して任意構成の枠体を組立てて置くことにより構成される。
粒状物を水等で流出して型枠を除去するだけで下部基礎14と上部基礎18との間に、高さの低いスライドスペース20を簡単に形成することができるので、免震基礎構造の上部基礎18を形成するための手間が大幅に簡素化される。また、型枠を持ち上げるためのジャッキを使用しないので、免震基礎構造を上下方向にコンパクト化でき、その分、掘削深さを浅くすることができる。従って、免震基礎構造の施工作業工数が低減され、工期を短縮すると共に施工費用を低減することができる。
免震装置22の上面に配置される型枠として鉄板30を使用し、砂38の上面に配置される型枠としてベニヤ板40とビニールシート42とを重ね合わせて使用する。また、上部基礎18の築造後に、鉄板30を上部基礎18に残存させ、ベニヤ板34、40とビニールシート42を除去する。
本発明の免震基礎構造の施工方法は、マッドスラブ構造の上部基礎だけでなく、フーチング基礎、逆梁工法、階段下およびエレベータスラブ下等にも応用できる。またベニヤ板34、40の代りに薄肉金属板を使用してもよい。
図5は実施例2の免震基礎構造の施工方法の説明図である。図1〜図4に示した部分と共通する部分には同一符号を付して重複説明を省略する。
図6(a)は同施工方法で使用される洗浄管の平面を示す拡大断面図、(b)は同(a)の正面を示す拡大断面図、(c)は同洗浄管の内管を示す横断面図、(d)は同洗浄管の外管を示す横断面図である。
実施例2の免震基礎構造の施工方法は、図1に示した上部基礎18を築造した後、高圧洗浄水により砂38を外側に洗い流す際に、図5に示すように、高圧洗浄水を供給する配管52に洗浄管53を接続し、洗浄管53を下部基礎と上部基礎との間に挿置しながら粒状物を高圧洗浄水により流出させる方法である。
配管52及びこれに接続された洗浄管53は、図5に示すように、必要に応じて複数本が並べて使用される。このとき洗浄管53内を流れる高圧洗浄水が互いに逆向きになるように配置すれば、効率よく砂38を洗い流すことができる。洗浄管53は高圧洗浄水の噴出時に往復動しながら使用されてもよいが、予め下部基礎と上部基礎との間に置いたままの状態とされて静止状態で使用されてもよい。
洗浄管53は、図6に示すように、配管52に接続される内管54と、この内管54に摺動自在に嵌合された外管55とから構成されている。図6には作図上、内管54と外管55との間に隙間があるように示しているが、実際には両者は互いに摺動可能に密接している。内管54の先端部近傍の周面に複数の貫通孔54aが設けられている。外管55には、先端部近傍の周面に複数の斜孔55aが設けられ、先端部には横広がりの拡大部55bおよび前向きの貫通孔55Cが設けられている。
外管55の斜孔55aとは、図6(a)に示すように高圧洗浄水が矢印58方向の斜め前方に噴出するように、斜めに穿った貫通孔であり、外管55の周囲に多数設けられている。外管55の拡大部55bは、一面が平坦形状とされた横広がりに形成されている。貫通孔55Cは、平坦形状の一面に沿って横長に設けられている。
高圧洗浄水を配管52から洗浄管53に送り込んだ状態で、内管54に対して外管55を適宜スライドさせることにより、貫通孔54aと合致した複数の斜孔55aから高圧洗浄水を斜め前方に噴射させることができる。
図6(a)、(b)に鎖線で示すように、内管54の先端部が外管55の先端部に接近したときは、内管54の貫通孔54aも前進するため、内管54により斜孔55aが次第に閉塞される。内管54の先端部が外管55の拡大部55bに入ったときは、すべての斜孔55aが内管54により閉塞され、高圧洗浄水は貫通孔54aから拡大部55b内に流出し外管55先端の貫通孔55Cから前方に噴出される。
このように高圧洗浄水を複数の斜孔55aや貫通孔55Cから斜め方向、あるいは前方向に噴射させて粒状物を流出除去させるので、免震装置22を設置するスライドスペース20を素早く形成できる。
図7は実施例3の免震基礎構造の概要を示す平面図、図8は図7のC−C線に沿う断面図、図9は図7のD−D線に沿う断面図である。図10は図7のE−E線に沿う断面図であるが、作図上若干縮図してある。図1〜図4に示した部分と共通する部分には同一符号を付して重複説明を省略する。
実施例3の免震基礎構造の施工方法は、図7〜図10に示すように、下部基礎14を、複数階層を有する建物64の2階以上の階の天井66、あるいは天井66に接する位置に築造した後、上部基礎18を、当該天井66の直上階の下部に接する位置に築造して下部基礎14と上部基礎18との間に免震装置22のスライドスペース20を形成する方法である。
スライドスペース20を形成する際に下部基礎14上の粒状物を使用する工法は実施例1の場合と同様である。スライドスペース20の、復元部材24を配置した箇所を除く部分の上下間隔は20〜60mmである。
この実施例では、下部基礎14を地盤12に接する位置と複数階層を有する建物64の3階の天井66に接する位置にそれぞれ築造してこれらの下部基礎14の上に上部基礎18を築造した例を示している。しかし、下部基礎14は、地盤12に接する位置には築造しないで、複数階層を有する建物64の2階以上の任意階の天井に接する位置にのみに築造した後、上部基礎18を、その天井の直上階の下部に接する位置に築造するようにしてもよい。
図11は実施例4の免震基礎構造の施工方法の説明図で、(a)は同免震基礎構造及びその上に建造された建物を示す正面図、(b)は同免震基礎構造の下部基礎上を示す平面図、図12(a)は図11(b)のd−d線に沿う拡大断面図、(b)は図11(b)のe−e線に沿う拡大断面図である。図1〜図4に示した部分と共通する部分には同一符号を付して重複説明を省略する。
実施例4の免震基礎構造の施工方法は、図11及び図12に示すように、下部基礎14を、戸建住宅68の地盤70に接する位置に築造し、上部基礎18を戸建住宅68の下部72に接する位置に築造して下部基礎14と上部基礎18との間に免震装置22のスライドスペース20を形成する方法である。
スライドスペース20を形成する際に下部基礎14上の粒状物を使用する工法は実施例1の場合と同様である。スライドスペース20の、復元部材24を配置した箇所を除く部分の上下間隔は20〜60mmである。
図11(b)に示すように、免震装置22と復元部材24は下部基礎14の外縁近傍部に設置されている。免震装置22と復元部材24を上部基礎14の外縁近傍部に設置したことにより、免震装置22と復元部材24の設置状況が外部からよく見え、それらの点検や修理を簡単に行うことができる。図12中、符号74は免震装置22、復元部材24を取付けるための周知のベースプレートを示している。
実施例1の免震基礎構造の施工方法の説明図である。 図1のA部を拡大して示す断面図である。 免震基礎構造の概要を示す平面図である。 図3のB−B線に沿う断面図である。 実施例2の免震基礎構造の施工方法の説明図である。 (a)は同施工方法で使用される洗浄管の平面を示す拡大断面図、(b)は同(a)の正面を示す拡大断面図、(c)は同洗浄管の内管を示す横断面図、(d)は同洗浄管の外管を示す横断面図である。 実施例3の免震基礎構造の概要を示す平面図である。 図7のC−C線に沿う断面図である。 図7のD−D線に沿う断面図である。 図7のE−E線に沿う縮小断面図である。 実施例4の免震基礎構造の施工方法の説明図で、(a)は同免震基礎構造及びその上に建造された建物を示す正面図、(b)は同免震基礎構造の下部基礎上を示す平面図である。 (a)は図11(b)のd−d線に沿う拡大断面図、(b)は図11(b)のe−e線に沿う拡大断面図である。
符号の説明
12 地盤
14 下部基礎
16 建物
18 上部基礎
20 スライドスペース
22 免震装置
24 復元部材
26 支柱
28 開口
30 鉄板
34 ベニヤ板
36 鉄板
38 砂
40 ベニヤ板
42 ビニールシート
44 空間

Claims (11)

  1. 免震基礎構造の下部基礎と上部基礎との間に免震装置のスライドスペースを形成する際に、
    前記下部基礎を築造した後、前記下部基礎上面に、前記免震装置を所定位置に配置すると共に、前記免震装置の周囲側方に所定間隔を置いて粒状物を所定高さに敷きつめ、前記免震装置及び前記粒状物の各上面に型枠を配置して前記上部基礎を築造し、この後、前記粒状物を流出させ前記粒状物上の前記型枠を除去することを特徴とする免震基礎構造の施工方法。
  2. 請求項1に記載の免震基礎構造の施工方法において、
    前記下部基礎及び前記上部基礎を、コンクリートを打設し養生固化することにより築造することを特徴とする免震基礎構造の施工方法。
  3. 請求項1又は2に記載の免震基礎構造の施工方法において、
    前記免震装置はすべり支承又は転がり支承であることを特徴とする免震基礎構造の施工方法。
  4. 請求項1ないし3のいずれかに記載の免震基礎構造の施工方法において、
    前記粒状物は砂又は塩であることを特徴とする免震基礎構造の施工方法。
  5. 請求項1ないし4のいずれかに記載の免震基礎構造の施工方法において、
    前記粒状物を高圧洗浄水により流出させることを特徴とする免震基礎構造の施工方法。
  6. 請求項1ないし5のいずれかに記載の免震基礎構造の施工方法において、
    前記免震装置の上面に配置される型枠として鉄板を使用し、前記粒状物の上面に配置される型枠としてベニヤ板又は薄肉金属板とプラスチックシートとを重ね合わせて使用し、
    前記上部基礎の築造後に、前記鉄板を前記上部基礎に残存させ、前記ベニヤ板又は薄肉金属板とプラスチックシートとを除去することを特徴とする免震基礎構造の施工方法。
  7. 請求項5に記載の免震基礎構造の施工方法において、
    前記高圧洗浄水を供給する配管に複数の斜孔を有する洗浄管を接続し、前記洗浄管を前記下部基礎と前記上部基礎との間に挿置しながら前記粒状物を高圧洗浄水により流出させることを特徴とする免震基礎構造の施工方法。
  8. 請求項7に記載の免震基礎構造の施工方法において、
    前記配管に接続され、かつ先端部近傍の周面に複数の貫通孔を有する内管と、この内管に摺動自在に嵌合され、かつ先端部近傍の周面に複数の斜孔が設けられ、先端部には横広がりの拡大部および前向きの貫通孔を有する外管とから構成された前記洗浄管を使用して、
    前記内管と前記外管とを相対移動させながら前記斜孔または前記前向きの貫通孔より高圧洗浄水を噴出させることを特徴とする免震基礎構造の施工方法。
  9. 請求項1に記載の免震基礎構造の施工方法において、
    前記下部基礎を、複数階層を有する建物の2階以上の階の天井に接する位置に築造した後、前記上部基礎を、前記天井の直上階の下部に接する位置に築造して前記下部基礎と前記上部基礎との間に免震装置のスライドスペースを形成することを特徴とする免震基礎構造の施工方法。
  10. 請求項1に記載の免震基礎構造の施工方法において、
    前記下部基礎を、戸建住宅の地盤に接する位置に築造し、前記上部基礎を前記戸建住宅の下部に接する位置に築造して前記下部基礎と前記上部基礎との間に免震装置のスライドスペースを形成することを特徴とする免震基礎構造の施工方法。
  11. 請求項1ないし10のいずれかに記載の免震基礎構造の施工方法において、
    前記免震装置と復元部材を前記下部基礎の外縁近傍部に設置したことを特徴とする免震基礎構造の施工方法。
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