JP2008094167A - 走行制御支援システム並びに該システムを構成する走行制御装置及び走行安定度判定装置 - Google Patents

走行制御支援システム並びに該システムを構成する走行制御装置及び走行安定度判定装置 Download PDF

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Abstract

【課題】走行環境毎に挙動の安定した車輌を追従対象として抽出する走行制御装置を提供すること。
【解決手段】車間距離を維持しながら先行車に追従する自車の走行状態を先行車の走行状態に基づいて制御する走行制御装置1は、所定期間における他車の走行安定度を取得する走行安定度取得手段12と走行安定度取得手段12が取得した他車の走行安定度に基づき自車周辺を走行する他車から比較的高い走行安定度を有する他車を追従対象として抽出する追従対象抽出手段13とを備える。また、走行制御装置1は、他車の走行情報と他車の走行環境とを関連付けて記憶する他車走行情報記憶手段10と、他車走行情報記憶手段10が記憶した他車の走行情報に基づいて他車の走行安定度を走行環境毎に判定する走行安定度判定手段11とを更に有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、走行制御支援システム並びに該システムを構成する走行制御装置及び走行安定度判定装置に関し、特に、自車が走行する走行環境において高い走行安定度を有する他車を自車が追従すべき対象として抽出する走行制御支援システム並びに該システムを構成する走行制御装置及び走行安定度判定装置に関する。
従来、自車と自車の前方を走行する先行車との間の相対速度及び車間距離を監視しながら自車のブレーキ及びアクセルを自動制御して自車と先行車との間の車間距離を一定距離に維持するACC(Adaptive Cruise Control)システムが知られている。
また、ACCシステムを応用した装置として、挙動の最も安定した先行車を追従対象として自動的に選択する追従車輌選択装置が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
上述の追従車輌選択装置は、自車から見た先行車の方向と先行車までの距離とを所定のタイミングで継続的に測定し、前後方向及び左右方向の相対的な偏差が最も小さい先行車を追従対象として選択する。
特開平5−67299号公報
しかしながら、特許文献1に記載の追従車輌選択装置は、自車の運転者が追従対象選択の基礎となるデータを採取するために設定した所定期間において安定した挙動を示す先行車を追従対象として選択するので、概して挙動が不安定であるにもかかわらずその所定期間において偶然にも挙動が安定していた先行車を追従対象として選択してしまう場合がある。
この場合、先行車との車間距離を一定距離に保ちながら自車の走行速度を制御するACCシステムは、先行車の頻繁な加減速に合わせて自車を頻繁に加減速させ、自車の燃費を悪化させてしまう。
上述の点に鑑み、本発明は、走行環境毎に挙動の安定した車輌を追従対象として抽出する走行制御支援システム並びに該システムを構成する走行制御装置及び走行安定度判定装置を提供することを目的とする。
上述の目的を達成するために、第一の発明に係る走行制御装置は、車間距離を維持しながら先行車に追従する自車の走行状態を前記先行車の走行状態に基づいて制御する走行制御装置であって、所定期間における他車の走行安定度を取得する走行安定度取得手段と、該走行安定度取得手段が取得した他車の走行安定度に基づき自車周辺を走行する他車から比較的高い走行安定度を有する他車を追従対象として抽出する追従対象抽出手段と、を備えることを特徴とする。
また、第二の発明は、第一の発明に係る走行制御装置であって、前記走行安定度取得手段は、自車の走行環境に対応する他車の走行安定度を取得することを特徴とする。
また、第三の発明は、第一又は第二の発明に係る走行制御装置であって、他車の走行情報と他車の走行環境とを関連付けて記憶する他車走行情報記憶手段と、該他車走行情報記憶手段が記憶した他車の走行情報に基づいて他車の走行安定度を走行環境毎に判定する走行安定度判定手段と、を備えることを特徴とする。
また、第四の発明は、第一乃至第三の何れかの発明に係る走行制御装置であって、前記追従対象抽出手段により追従対象として抽出された他車に関する情報を通知する抽出結果通知手段、を備えることを特徴とする。
また、第五の発明に係るエコ度判定装置は、自車の走行環境に対応する他車の走行安定度を取得する走行安定度取得手段と該走行安定度取得手段が取得した他車の走行安定度に基づき自車周辺を走行する他車から比較的高い走行安定度を有する他車を追従対象として抽出する追従対象抽出手段とを備える走行制御装置に対して、他車の走行安定度を提供するエコ度判定装置であって、車輌の走行情報と車輌の走行環境とを関連付けて記憶する走行情報記憶手段と、該走行情報記憶手段が記憶した車輌の走行情報に基づいて車輌の走行安定度を走行環境毎に判定する走行安定度判定手段と、を備えることを特徴とする。
また、第六の発明に係る走行制御支援システムは、他車の走行情報と他車の走行環境とを関連付けて記憶する他車走行情報記憶手段と、該他車走行情報記憶手段が記憶した他車の走行情報に基づいて他車の走行安定度を走行環境毎に判定する走行安定度判定手段と、自車の走行環境に対応する他車の走行安定度を取得する走行安定度取得手段と、該走行安定度取得手段が取得した他車の走行安定度に基づき自車周辺を走行する他車から比較的高い走行安定度を有する他車を追従対象として抽出する追従対象抽出手段と、を備えることを特徴とする。
上述の手段により、本発明は、走行環境毎に挙動の安定した車輌を追従対象として抽出する走行制御支援システム並びに該システムを構成する走行制御装置及び走行安定度判定装置を提供することができる。
以下、図面を参照しつつ、本発明を実施するための最良の形態の説明を行う。
図1は、本発明に係る走行制御装置の構成例を示すブロック図である。走行制御装置1は、車間距離センサ2、加速度センサ3、速度センサ4及びシフトセンサ5から出力される各種データを受け、各種データを記憶装置6に記憶し、表示装置7、ブレーキアクチュエータ8及びアクセルアクチュエータ9に制御信号を出力する。
また、走行制御装置1は、CPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、NVRAM(Non-Volatile Random Access Memory)等を備えた電子制御装置であり、他車走行情報記憶手段10、エコ度判定手段11、エコ度取得手段12、追従対象抽出手段13、抽出結果通知手段14及び走行制御手段15に対応するプログラムをNVRAMに記憶し、それらプログラムをRAM上に展開して対応する処理をCPUに実行させる。
車間距離センサ2は、走行制御装置1が搭載された車輌(以下、「自車」という。)とそれ以外の車輌(以下、「他車」という。)との間の距離を測定するためのセンサであり、例えば、自車のフロントバンパー下部に取り付けられたレーザレーダ、ミリ波レーダ、画像センサ(カメラ)又は超音波センサ等であって、測定したデータを走行制御装置1に出力する。なお、車間距離センサ2は、他車が自車前方に存在する場合に限らず、他車が自車側方又は後方等の何れの方向に存在する場合であっても自車と他車との間の距離を測定できるものとする。
加速度センサ3は、自車の前後方向、上下方向、左右方向の3軸方向の加速度を測定するセンサであり、例えば、半導体ひずみゲージを用いたセンサである。
速度センサ4は、自車の速度を測定するセンサであり、例えば、各車輪に取り付けられ各車輪とともに回転する磁石による磁界の変化をMR(Magnetic Resistance)素子が磁気抵抗として読み取り、これを回転速度に比例したパルス信号として取り出すことで車輪の回転速度および車両の速度を検出する。
シフトセンサ5は、シフト位置を検知するためのセンサであり、例えば、ロードセル又はピエゾフィルム等を用いてシフトノブに掛かる荷重を検出したり、変位センサ等を用いてシフトノブの移動を検出したりしてシフト位置を検知する。
なお、走行制御装置1は、例えば、車間距離センサ2が出力する他車の位置ベクトルの時間二次微分と加速度センサ3が出力する自車の加速度とから他車の加速度を算出したり、車間距離センサ2が出力する他車の位置ベクトルの時間一次微分と速度センサ4が出力する自車速度とから他車の速度を算出したりする。
記憶装置6は、走行制御装置1が車間距離センサ等から取得した各種データを記憶するための装置であり、例えば、ハードディスク、フラッシュメモリ等の記憶媒体であって、各種データ(未加工データ)をそのまま記憶してもよく、各種データを加工した加工データを記憶するようにしてもよい。
「加工データ」には、未加工データの平均値、最大値、最小値、標準偏差等があり、未加工データを記憶する代りに加工データを記憶することによりデータ量を少なくして記憶領域を効率的に利用することができる。
表示装置7は、各種情報を表示させるための装置であり、例えば、液晶ディスプレイ、LED(Light Emitting Diode)等である。
ブレーキアクチュエータ8は、ブレーキによる制動力を自動制御するための装置であり、例えば、走行制御装置1が出力する制御信号を受信してソレノイドやモーターを駆動させることでブレーキ圧を制御し所望とする制動力を発生させる。
アクセルアクチュエータ9は、スロットル開度を自動制御するための装置であり、例えば、走行制御装置1が出力する制御信号を受信してソレノイドやモーターを駆動させることでスロットル開度を制御し所望とするエンジン駆動力を発生させる。
次に、走行制御装置1が有する各種手段について説明する。
他車走行情報記憶手段10は、他車の走行情報を記憶するための手段であり、例えば、車間距離センサ2、加速度センサ3、速度センサ4又はシフトセンサ5等が出力する各種データに基づいて他車の走行情報を算出し、算出した他車の走行情報を記憶装置6に記憶する。
「走行情報」とは、走行に関する情報であり、例えば、所定速度以上で走行している場合における、加速若しくは減速の回数(以下、「加減速回数」という。)、単位時間当りの加減速回数の平均値、最大値、最小値若しくは標準偏差(回/時間)、又は、所定速度未満で走行している場合(例えば、停止直前若しくは発進直後をいう。)における、加減速回数、単位時間当りの加減速回数の平均値、最大値若しくは最小値(回/時間)がある。
また、「走行情報」は、所定速度以上で走行している場合における、加速と減速との繰り返し周期(何秒刻みで加速と減速が繰り返されるかを意味する。)を含んでもよく、或いは、繰り返し周期の所定範囲(例えば、0.5Hzから1.0Hzの範囲をいう。)における平均周期、最大周期、最小周期(秒)を含んでもよい。
なお、繰り返し周期を所定範囲に限定するのは、急加速又は急減速によるスパイクを除去するためであり、急加速又は急減速を除いた走行速度の揺らぎを抽出するためである。
さらに、「走行情報」は、走行速度、ブレーキ使用回数、シフトチェンジ回数又はレーン変更回数等の単位時間当りの平均値、最大値、最小値若しくは標準偏差等であってもよい。
また、他車走行情報記憶手段10は、GPS(Global Positioning System)及び記憶装置6に記憶された地図データベースに基づいて自車の走行環境を判定し、判定した走行環境と他車の走行情報とを関連付けて記憶装置6に記憶する。走行環境毎に他車の走行情報を分類して記憶するためである。
「走行環境」とは、車輌の走行情報に影響する車輌周辺環境の分類をいい、例えば、カーブ区間、平坦路区間、勾配区間、高速道路区間、市街地区間等がある。
また、「走行環境」は、自車の運転者が時間帯や位置情報に基づいて指定する区間であってもよい。時間帯に基づいて指定する区間とは、例えば、午前10時から午前11時までに走行した区間をいい、位置情報に基づいて指定する区間とは道路上の一地点から別の一地点までの区間をいう。
なお、他車走行情報記憶手段10は、GPSや地図データベースを用いて走行環境を判定する以外にも、加速度センサ3が測定した自車の加速度、シフトセンサ5が検出したシフト位置又はエンジン出力等に基づいて駆動力、走行抵抗(空気抵抗、転がり抵抗)等を考慮しながら、勾配区間、カーブ区間といった走行環境を判定するようにしてもよい。
また、他車走行情報記憶手段10は、走行環境による分類を行うことなく、所定期間における他車の走行情報を記憶装置6に記憶するようにしてもよい。「所定期間」とは、車輌の燃費の良否や走行安定性を判断するのに十分な期間をいい、例えば、車輌購入時からの期間、一年、一ヶ月、一日といった所定のまとまった期間をいう。
エコ度判定手段11は、車輌のエコ度を判定するための手段であり、例えば、他車走行情報記憶手段10が記憶装置6に記憶した走行情報に基づいてエコ度を複数段階のレベルで判定したり、数値で判定したりする。
「エコ度」とは、エコドライブ(環境に優しく無駄の少ない運転をいう。)の遂行度合いをいい、例えば、燃費を左右する走行安定性の度合い(以下、「走行安定度」という。)で表される。「走行安定度」は、例えば、加減速が頻繁な程高く、加減速が緩慢な程低くなり、走行速度の変動が小さい程高く、走行速度の変動が大きい程低くなる。
エコ度判定手段11は、例えば、走行環境毎に、他車の加減速の繰り返し周期の平均値に重み係数K1を掛けた値と、ブレーキ使用回数に重み係数K2を掛けた値と、走行速度の標準偏差に重み係数K3を掛けた値とを合計して得た値の逆数を各走行環境における他車のエコ度とする。
エコ度取得手段12は、エコ度判定手段11が出力するエコ度を取得するための手段であり、取得したエコ度を後述の追従対象抽出手段13に出力する。
追従対象抽出手段13は、追従対象を抽出するための手段であり、例えば、エコ度判定手段11が判定しエコ度取得手段12が取得した複数の車輌のエコ度から最も高いエコ度を有する車輌を自車が追従すべき対象として抽出する。
また、追従対象抽出手段13は、最も高いエコ度を有する車輌ばかりでなく、現在自車が追従している車輌よりも高いエコ度を有する車輌を自車が追従すべき対象として抽出し、より高いエコ度を有する車輌を順次抽出するようにしてもよい。
また、追従対象抽出手段13は、複数の車輌のエコ度が全て所定値未満である場合、自車が追従すべき対象がないとして何れの車輌も抽出しないようにしてもよく、一台の車輌のエコ度だけしか取得できない場合であってもそのエコ度が所定値以上であるときには、その車輌を追従すべき対象として抽出するようにしてもよい。
抽出結果通知手段14は、追従対象抽出手段13が抽出した車輌に関する情報を自車の運転者に通知するための手段であり、例えば、自車と追従対象として抽出した車輌との間の位置関係を表示装置7に図示させたり、追従対象として抽出した車輌の特徴(ナンバー、車種、色等)を表示装置7に表示させたりする。
また、抽出結果通知手段14は、追従対象として抽出した車輌の位置関係や特徴を音声メッセージとして出力させてもよい。
また、抽出結果通知手段14は、自車を運転する運転者が省エネ走行を希望し最適な追従対象に関する情報を取得するために所定のボタンを押下した場合等、運転者の要求があったときに抽出結果を通知するようにしてもよく、現在の追従対象より高いエコ度を有する追従対象が自車に接近した場合に抽出結果を通知するようにしてもよい。
走行制御手段15は、自車の走行を制御するための手段であり、例えば、自車と先行車との間の車間距離を一定に維持するためブレーキアクチュエータ8やアクセルアクチュエータ9等に制御信号を送信し自車の走行速度を自動制御する(以下、「追従走行制御」という。)。
また、走行制御手段15は、自車の走行速度が所定速度となるようブレーキアクチュエータ8やスロットルアクチュエータ9等に制御信号を送信し自車の走行速度を自動制御する(以下、「定速走行制御」という。)。
次に、走行制御装置1が追従対象を抽出する処理の流れについて説明する。
図2は、走行制御装置1が追従対象を抽出する処理の流れを示すフローチャートであり、最初に、走行制御装置1は、現在の走行環境が他車のエコ度を判定すべき所定の区間(例えば、高速道路区間をいう。)であるか否かを判定する(ステップST1)。
現在の走行環境が所定の区間でないと判定した場合(ステップST1のNO)、走行制御装置1は、走行環境が所定の区間になるまでGPS及び地図データベースを参照しながら走行環境の監視を継続する。
現在の走行環境が所定の区間であると判定した場合(ステップST1のYES)、走行制御装置1は、他車走行情報記憶手段10により車間距離センサ2が出力するデータに基づいて他車の走行情報を算出し、算出した走行情報を走行環境毎に分類して記憶装置6に記憶する(ステップST2)。
その後、走行制御装置1は、走行環境毎に分類して記憶された走行情報に基づいてエコ度判定手段11により他車のエコ度を判定し(ステップST3)、判定した他車のエコ度を走行環境毎に記憶装置6に記憶する(ステップST4)。
走行制御装置1は、自車から所定距離範囲(例えば、半径500m)にある全ての車輌(例えば、同じ道路を同じ方向に向って走行する全ての車輌をいう。)についてエコ度を判定するまでステップST2乃至ステップST4を繰り返す(ステップST5のNO)。
自車から所定距離範囲内にある全ての車輌についてエコ度を判定すると(ステップST5のYES)、走行制御装置1は、自車の運転者から追従対象選択要求が入力されるのを監視し(ステップST6)、その要求が入力されるまでそのまま待機する(ステップST6のNO)。
自車の運転者から追従対象選択要求が入力されると(ステップST6のYES)、走行制御装置1は、エコ度取得手段12により現時点において自車から所定距離範囲内にある車輌のエコ度を記憶装置6から読み出し、追従対象抽出手段13により最も高いエコ度を有する車輌を抽出し、抽出した車輌に関する情報を表示装置7に対する表示内容として決定する(ステップST7)。
その後、走行制御装置1は、抽出結果通知手段14により制御信号及び表示データを表示装置7に出力し、抽出した車輌に関する情報を表示装置7に表示させて(ステップST8)、処理を終了させる。
このように、走行制御装置1は、一又は複数の車輌の走行情報を走行環境に関連付けて記憶するので、走行環境毎にエコ度が高い車輌を追従対象として抽出することができ、エコ度が低い車輌を誤って追従対象とするのを防止することができる。
次に、本発明に係る走行制御支援システムの実施例について説明する。
図3は、走行制御支援システムの構成例を示すブロック図であり、走行制御支援システム100は、走行制御装置1A、路車間通信機16A及び車車間通信機17A等を搭載した自車V1と、速度センサ20A、ブレーキスイッチ21A、スロットルセンサ22A、シフトセンサ23A(以下、「速度センサ20A等」という。)及び路車間通信機24A等を搭載した他車L1、L2と、速度センサ20A等及び車車間通信機25A等を搭載した他車L3、L4と、路車間通信機30Aを有する通信センタC1とから構成される。
自車V1に搭載された走行制御装置1Aは、路車間通信機16A又は車車間通信機17Aを介して他車L1〜L4のそれぞれの速度センサ20A等が出力する走行データを間接的に取得し他車の走行情報を算出する点において、車間距離センサ2が出力するデータを直接的に取得し他車の走行情報を算出する走行制御装置1(図1参照。)と相違するが、その他の点において共通する。
路車間通信機16A、24A、30Aは、通信センタC1と自車V1又は他車L1、L2との間の無線通信を制御するための装置であり、路車間通信機16A、24Aは、例えば、車輌のフロントバンパー下部等に取り付けられ、路車間通信機30Aは、例えば、道路に埋設され通信センタC1に有線接続される。
車車間通信機17A、25Aは、自車V1と他車L3、L4との間の無線通信を制御するための装置であり、例えば、車輌のフロントバンパー下部等に取り付けられる。
他車L1、L2は、自身に搭載された速度センサ20A等を用いて自身の走行データを取得し、路車間通信機24Aを介して走行データを通信センタC1に送信する。
通信センタC1は、路車間通信機30Aを介して他車L1、L2の走行データを受信し、受信した走行データを自車V1に転送する。
自車V1は、路車間通信機16Aを介して通信センタC1から他車L1、L2の走行データを受信し、他車走行情報記憶手段10Aにより、受信した走行データに基づいて走行情報を算出し、算出した走行情報を記憶装置6Aに記憶する。
また、他車L3、L4は、自身に搭載された速度センサ20A等を用いて自身の走行データを取得し、車車間通信機25Aを介して走行データを自車V1に送信する。
自車V1は、車車間通信機17Aを介して他車L3、L4の走行データを受信し、他車走行情報記憶手段10Aにより、受信した走行データに基づいて走行情報を算出し、算出した走行情報を記憶装置6Aに記憶する。
なお、他車L1〜L4に搭載された速度センサ20A、シフトセンサ23Aは、自車V1に搭載された速度センサ4A、シフトセンサ5Aにそれぞれ共通し、他車L1〜L4に搭載されたブレーキスイッチ21Aは、ブレーキが踏み込まれた場合にオン、ブレーキが踏み込まれていない場合にオフとなるスイッチであり、他車L1〜L4に搭載されたスロットルセンサ22Aは、スロットル開度を検出するためのセンサである。
このように、走行制御支援システム100は、他車L1〜L4のそれぞれが取得した他車L1〜L4自身の走行データを自車V1に提供させることができ、自車V1によるエコ度の判定をより高精度に実行させることができる。
次に、本発明に係る走行制御支援システムの別の実施例について説明する。
図4は、走行制御支援システムの別の構成例を示すブロック図であり、走行制御支援システム200は、走行制御装置1B、車車間通信機17B等を搭載した自車V2と、車車間通信機25B、記憶装置26B、エコ度判定装置27B等を搭載した他車L5〜L7とから構成され、他車L5〜L7自身にエコ度を判定させる点において、自車V1にエコ度を判定させる走行制御支援システム100と相違する。
自車V2に搭載された走行制御装置1Bは、他車走行情報記憶手段10A、エコ度判定手段11A及び路車間通信機16Aを欠く点において、走行制御装置1A(図3参照。)と相違するが、その他の点において共通する。
また、他車L5〜L7は、記憶装置26B及びエコ度判定装置27Bを搭載する点において、これら装置を搭載しない他車L3、L4(図3参照。)と相違するが、その他の点において共通する。
他車L5〜L7に搭載されるエコ度判定装置27Bは、車輌のエコ度を判定するための装置であり、例えば、CPU、RAM、ROM、NVRAM等を備えた電子制御装置であって、走行情報記憶手段10B(図3の他車走行情報記憶手段10Aに相当する。)及びエコ度判定手段11B(図3のエコ度判定手段11Aに相当する。)に対応するプログラムをNVRAMに記憶し、それらプログラムをRAM上に展開して対応する処理をCPUに実行させる。
エコ度判定装置27Bは、走行情報記憶手段10Bにより速度センサ20B、ブレーキスイッチ21B、スロットルセンサ22B及びシフトセンサ23Bが出力する走行データに基づいて他車L5〜L7自身の走行情報を走行環境毎に算出し、算出した他車L5〜L7自身の走行情報を走行環境毎に分類して記憶装置26Bに記憶する。
また、エコ度判定装置27Bは、エコ度判定手段11Bにより記憶装置26Bに記憶された他車L5〜L7自身の走行情報に基づいて他車L5〜L7自身のエコ度を走行環境毎に判定し、判定したエコ度を走行環境毎に分類して記憶装置26Bに記憶する。
自車V2からエコ度送信要求を受けると、エコ度判定装置27Bは、車車間通信機25Bを介して記憶装置26Bに記憶された他車L5〜L7のエコ度を自車V2に送信する。なお、「エコ度送信要求」は、自車V2から所定範囲に到達するよう発信される信号であり、自車V2の走行環境を示すデータを含み、エコ度送信要求を受けた他車がその走行環境に対応する他車のエコ度を返信できるようにする。
図5は、走行制御支援システム200における走行制御装置1Bが追従対象を抽出する処理の流れを示すフローチャートであり、図5(A)が他車L5〜L7のそれぞれに搭載されるエコ度判定装置27Bにおける処理の流れを示し、図5(B)が自車V2に搭載される走行制御装置1Bにおける処理の流れを示す。
最初に、エコ度判定装置27Bは、他車L5〜L7の現在の走行環境がエコ度を判定すべき所定の区間(例えば、高速道路区間をいう。)であるか否かを判定する(ステップST10)。
他車L5〜L7の現在の走行環境が所定の区間でないと判定した場合(ステップST10のNO)、エコ度判定装置27Bは、走行環境が所定の区間になるまでGPS及び地図データベースを参照しながら走行環境の監視を継続する。
他車L5〜L7の現在の走行環境が所定の区間であると判定した場合(ステップST10のYES)、エコ度判定装置27Bは、走行情報記憶手段10Bにより車速センサ20B等が出力する走行データに基づいて走行情報を算出し、算出した走行情報を走行環境毎に分類して記憶装置26Bに記憶する(ステップST11)。
その後、エコ度判定装置27Bは、走行環境毎に分類して記憶された他車L5〜L7の走行情報に基づいてエコ度判定手段11Bにより他車L5〜L7のエコ度を判定し(ステップST12)、判定した他車L5〜L7のエコ度を記憶装置26Bに記憶する(ステップST13)。
その後、エコ度判定装置27Bは、自車V2からエコ度送信要求が発信されるのを監視し(ステップST14)、エコ度送信要求を受信しない場合は(ステップST14のNO)、そのまま待機する。
エコ度送信要求を受信した場合(ステップST14のYES)、エコ度判定装置27Bは、エコ度送信要求が示す走行環境に対応する他車L5〜L7のエコ度を記憶装置26Bから読み出し、車車間通信機25Bを介して自車V2に他車L5〜L7のエコ度を送信して(ステップST15)、処理を終了させる。
一方、走行制御装置1Bは、最初に、自車V2の運転者による追従対象選択要求が入力されるのを監視し(ステップST20)、その要求が入力されない場合(ステップST20のNO)、そのまま待機する。
自車V2の運転者による追従対象選択要求が入力されると(ステップST20のYES)、走行制御装置1Bは、エコ度取得手段12Bにより、車車間通信機17Bを介して自車V2から所定距離範囲内にある車輌に対しエコ度送信要求を発信する(ステップST21)。
その後、走行制御装置1Bは、エコ度取得手段12Bによりエコ度送信要求に応答した他車からエコ度を取得し(ステップST22)、取得したエコ度を記憶装置6Bに記憶する(ステップST23)。
走行制御装置1Bは、自車V2から所定距離範囲内にある全ての車輌がエコ度を返信したか否かを確認し(ステップST24)、自車V2から所定距離範囲内にある全ての車輌がエコ度を返信していない場合(ステップST24のNO)、ステップST21乃至ステップST23を繰り返す。
自車V2から所定距離範囲内にある全ての車輌がエコ度を返信したことを確認した場合(ステップST24のYES)、走行制御装置1Bは、追従対象抽出手段13Bにより最も高いエコ度を有する車輌を抽出し、抽出した車輌に関する情報を表示装置7Bに対する表示内容として決定する(ステップST25)。
その後、走行制御装置1Bは、抽出結果通知手段14Bにより制御信号及び表示データを表示装置7Bに出力し、抽出した車輌に関する情報を表示装置7Bに表示させて(ステップST26)、処理を終了させる。
このように、走行制御支援システム200は、車車間通信を介して他車L5〜L7のそれぞれが独自に判定した他車L5〜L7自身のエコ度を他車L5〜L7から自車V2に送信させるので、自車V2が他車L5〜L7の走行情報を記憶したり他車L5〜L7のエコ度を判定したりする処理を省略させることができ、自車V2に搭載される走行制御装置1Bの処理負担を軽減させることができる。
次に、本発明に係る走行制御支援システムの更に別の実施例について説明する。
図6は、走行制御支援システムの更に別の構成例を示すブロック図であり、走行制御支援システム300は、走行制御装置1C、路車間通信機16C等を搭載した自車V3と、路車間通信機24C、記憶装置26C、エコ度判定装置27C等を搭載した他車L8〜L10と、路車間通信機30Cを有する通信センタC2とから構成され、路車間通信により通信センタC2を介して他車L8〜L10のエコ度を取得させる点において、車車間通信により他車L5〜L7のエコ度を取得させる走行制御支援システム200と相違する。
また、自車V3に搭載された走行制御装置1Cは、路車間通信機16Cを介して他車L8〜L10のエコ度を取得する点において、車車間通信機17Bを介して他車L5〜L7のエコ度を取得する走行制御装置1B(図4参照。)と相違するが、その他の点において共通する。
また、他車L8〜L10は、車車間通信機25Bの代りに路車間通信機24Cを搭載する点において、他車L5〜L7(図4参照。)と相違するが、その他の点において共通する。
エコ度判定装置27Cは、走行情報記憶手段10Cにより速度センサ20C、ブレーキスイッチ21C、スロットルセンサ22C及びシフトセンサ23Cが出力するデータに基づいて他車L8〜L10自身の走行情報を走行環境毎に算出し、算出した他車L8〜L10自身の走行情報を走行環境毎に分類して記憶装置26Cに記憶する。
また、エコ度判定装置27Cは、エコ度判定手段11Cにより記憶装置26Cに記憶された他車L8〜L10自身の走行情報に基づいて他車L8〜L10自身のエコ度を走行環境毎に判定し、判定したエコ度を走行環境毎に分類して記憶装置26Cに記憶する。
通信センタC2は、自車V3からエコ度送信要求を受けると、路車間通信機30Cを介して他車L8〜L10のそれぞれにエコ度送信要求を転送する。
通信センタC2からエコ度送信要求を受けると、他車L8〜L10のそれぞれにおけるエコ度判定装置27Cは、路車間通信機24Cを介して記憶装置26Cに記憶された他車L8〜L10のエコ度を通信センタC2に送信する。なお、「エコ度送信要求」は、自車V3が発信する信号であり、自車V3の走行環境を示すデータを含み、通信センタC2を介してエコ度送信要求を受けた他車L8〜L10のそれぞれがその走行環境に対応する他車L8〜L10それぞれのエコ度を返信できるようにする。
通信センタC2は、路車間通信機30Cを介して他車L8〜L10のそれぞれからエコ度を受信すると、受信した他車L8〜L10のエコ度を通信センタC2自身の記憶装置に記憶し、かつ、受信した他車L8〜L10のエコ度を自車V3に転送する。なお、通信センタC2は、受信した受信した他車L8〜L10のエコ度を通信センタC2自身の記憶装置に記憶せずに自車V3に転送するようにしてもよい。
通信センタC2の記憶装置に他車L8〜L10のエコ度を記憶することにより、走行制御支援システム300は、自車V3の記憶装置6Cを省略させることができるからである。
このように、走行制御支援システム300は、通信センタC2を介して他車L8〜L10のそれぞれが判定した他車L8〜L10自身のエコ度を他車L8〜L10のそれぞれから自車V3に送信させるので、自車V3が他車L8〜L10の走行情報を記憶したり他車L8〜L10のエコ度を判定したりする処理を省略させることができ、自車V3に搭載される走行制御装置1Cの処理負担を軽減させることができる。
次に、本発明に係る走行制御支援システムの更に別の実施例について説明する。
図7は、走行制御支援システムの更に別の構成例を示すブロック図であり、走行制御支援システム400は、走行制御装置1D、路車間通信機16D等を搭載した自車V4と、路車間通信機24D等を搭載した他車L11〜L13と、エコ度判定装置27D、路車間通信機30D及び記憶装置31Dを有する通信センタC3とから構成され、通信センタC3に他車L11〜L13のエコ度を判定させる点において、自車V1にエコ度を判定させる走行制御支援システム100や他車自身にエコ度を判定させる走行制御支援システム200、300と相違する。
自車V4は、走行制御支援システム300における自車V3(図6参照。)と同じ構成であり、他車L8〜L10は、走行制御支援システム100における他車L1、L2と同じ構成である。
通信センタC3におけるエコ度判定装置27Dは、他車L11〜L13のそれぞれが路車間通信機24Dを介して送信する走行データ(例えば、速度センサ20D、ブレーキスイッチ21D、スロットルセンサ22D及びシフトセンサ23Dが出力するデータをいう。)を路車間通信機30Dにより受信し、他車走行情報記憶手段10Dによりそれら走行データに基づいて走行情報を算出し、算出した走行情報を走行環境毎に分類して記憶装置31Dに記憶する。
また、エコ度判定装置27Dは、エコ度判定手段11Dにより記憶装置31Dに記憶された他車L11〜L13それぞれの走行情報に基づいて他車L11〜L13それぞれのエコ度を走行環境毎に判定し、判定したエコ度を走行環境毎に分類して記憶装置31Dに記憶する。
通信センタC3は、自車V4からエコ度送信要求を受けると、路車間通信機30Dを介して記憶装置31Dに記憶されたエコ度を自車V4に送信する。なお、「エコ度送信要求」は、自車V4が発信する信号であり、自車V4の走行環境を示すデータを含み、エコ度送信要求を受けた通信センタC3がその走行環境に対応する他車L11〜L13それぞれのエコ度を返信できるようにする。
図8は、走行制御支援システム400における走行制御装置1Dが追従対象を抽出する処理の流れを示すフローチャートであり、図8(A)が通信センタC3に搭載されるエコ度判定装置27Dにおける処理の流れを示し、図5(B)が自車V4に搭載される走行制御装置1Dにおける処理の流れを示す。
エコ度判定装置27Dは、最初に、他車走行情報記憶手段10Dにより、他車L11〜L13のそれぞれから路車間通信機30Dを介して受信した他車L11〜L13それぞれの走行データに基づいて他車L11〜L13それぞれの走行情報を算出し、算出した他車L11〜L13それぞれの走行情報を走行環境毎に分類して記憶装置31Dに記憶する(ステップST30)。
その後、エコ度判定装置27Dは、走行環境毎に分類して記憶された他車L11〜L13の走行情報に基づいてエコ度判定手段11Dにより他車L11〜L13のエコ度を判定し(ステップST31)、判定した他車L11〜L13のエコ度を記憶装置31Dに記憶する(ステップST32)。
その後、エコ度判定装置27Dは、自車V4からエコ度送信要求が発信されるのを監視し(ステップST33)、エコ度送信要求を受信しない場合は(ステップST33のNO)、そのまま待機する。
エコ度送信要求を受信した場合(ステップST33のYES)、エコ度判定装置27Dは、エコ度送信要求が示す走行環境に対応する他車L11〜L13のエコ度を記憶装置31Dから読み出し、路車間通信機30Dを介して自車V4に他車L11〜L13それぞれのエコ度を送信して(ステップST34)、処理を終了させる。
一方、走行制御装置1Dは、最初に、自車V4の運転者による追従対象選択要求が入力されるのを監視し(ステップST40)、その要求が入力されない場合(ステップST40のNO)、そのまま待機する。
自車V4の運転者による追従対象選択要求が入力されると(ステップST40のYES)、走行制御装置1Dは、エコ度取得手段12Dにより通信センタC3に対しエコ度送信要求を発信する(ステップST41)。
その後、走行制御装置1Dは、エコ度取得手段12Dにより、自車V4から所定距離範囲内にある全ての車輌のエコ度を通信センタC3から取得し(ステップST42)、取得したエコ度を記憶装置6Dに記憶する(ステップST43)。
その後、走行制御装置1Dは、追従対象抽出手段13Dにより最も高いエコ度を有する車輌を抽出し、抽出した車輌に関する情報を表示装置7Dに対する表示内容として決定する(ステップST44)。
その後、走行制御装置1Dは、抽出結果通知手段14Dにより制御信号及び表示データを表示装置7Dに出力し、抽出した車輌に関する情報を表示装置7Dに表示させて(ステップST45)、処理を終了させる。
このように、走行制御支援システム400は、通信センタC3が判定した他車L11〜L13それぞれのエコ度を通信センタC3から自車V4に送信させるので、自車V4が他車L11〜L13それぞれの走行情報を記憶したりエコ度を判定したりする処理を省略することができ、自車V4に搭載される走行制御装置1Dの処理負担を軽減させることができる。
以上、複数の実施例に共通する効果として、走行制御装置は、所定期間における他車のエコ度に基づき、継続的に挙動の安定した車輌を追従対象として抽出することができるので、自車がエコドライブを遂行するに際し現在追従対象としている先行車が適切でないことを自車の運転者に知らせることができ、或いは、自車がエコドライブを遂行するために追従すべき対象として適切な車輌を自車の運転者に知らせることができる。
また、走行制御装置は、瞬間的には挙動が安定しているが、継続的に見ると挙動が安定していない車輌を追従対象として抽出するのを防止することができる。
また、走行制御装置は、走行環境毎に導出される他車のエコ度に基づいて走行環境毎に挙動の安定した車輌を追従対象として抽出することができるので、自車がエコドライブを遂行するに際し現在追従対象としている先行車が適切でないことを自車の運転者に知らせることができ、或いは、自車がエコドライブを遂行するために追従すべき対象として適切な車輌を自車の運転者に知らせることができる。
また、走行制御装置は、適切な追従対象を抽出することにより、自車の走行を安定させ加減速が少なく乗り心地の良い走行制御を提供することができ、また、より高い燃費を実現させることができる。
また、エコ度判定装置は、自車に搭載される走行制御装置の一部として組み込まれることにより、自車が単独で追従対象を抽出することを可能とし、一方で、各車両又は通信センタに搭載されることにより、自車が追従対象を抽出することを可能としながらも、自車に搭載される走行制御装置の処理負荷を分散させたり、一部機能(手段)の省略により走行制御装置の製造コストを低減させたり、或いは、より高精度な追従対象の抽出を実現させたりすることができる。
また、走行制御支援システムは、走行制御装置が走行環境毎に挙動の安定した車輌を追従対象として抽出するのを可能とする。
以上、本発明の好ましい実施例について詳説したが、本発明は、上述した実施例に制限されることはなく、本発明の範囲を逸脱することなしに上述した実施例に種々の変形及び置換を加えることができる。
例えば、上述の実施例において、走行制御支援システムは、他車の走行データに基づいて走行情報を算出させ、その走行情報に基づいて走行環境毎のエコ度を判定させるが、各車輌が独自に算出した各車輌の燃費に関するデータを取得させ、その燃費に関するデータに基づいて各車輌のエコ度を判定させるようにしてもよい。この場合、エコ度の判定は、各車輌の車種、排気量等を考慮して行われるものとし、走行環境毎の分類を省略するようにしてもよい。
本発明に係る走行制御装置の構成例を示すブロック図である。 走行制御装置が追従対象を抽出する処理の流れを示すフローチャート(その1)である。 走行制御支援システムの構成例を示すブロック図(その1)である。 走行制御支援システムの構成例を示すブロック図(その2)である。 走行制御装置が追従対象を抽出する処理の流れを示すフローチャート(その2)である。 走行制御支援システムの構成例を示すブロック図(その3)である。 走行制御支援システムの構成例を示すブロック図(その4)である。 走行制御装置が追従対象を抽出する処理の流れを示すフローチャート(その3)である。
符号の説明
1、1A〜1D 走行制御装置
2、2A〜2D 車間距離センサ
3、3A〜3D 加速度センサ
4、4A〜4D、20A〜20D 速度センサ
5、5A〜5D、23A〜23D シフトセンサ
6、6A〜6D、26B、26C、31D 記憶装置
7、7A〜7D 表示装置
8、8A〜8D ブレーキアクチュエータ
9、9A〜9D アクセルアクチュエータ
10、10A、10D 他車走行情報記憶手段
10B、10C 走行情報記憶手段
11、11A〜11D エコ度判定手段
12、12A〜12D エコ度取得手段
13、13A〜13D 追従対象抽出手段
14、14A〜14D 抽出結果通知手段
15、15A〜15D 走行制御手段
16A、16C、16D、24A、24C、24D、30A、30C、30D 路車間通信機
17A、17B、25A、25B 車車間通信機
21A〜21D ブレーキスイッチ
22A〜22D スロットルセンサ
27B〜27D エコ度判定装置
C1〜C3 通信センタ
L1〜L13 他車
V1〜V4 自車

Claims (6)

  1. 車間距離を維持しながら先行車に追従する自車の走行状態を前記先行車の走行状態に基づいて制御する走行制御装置であって、
    所定期間における他車の走行安定度を取得する走行安定度取得手段と、
    該走行安定度取得手段が取得した他車の走行安定度に基づき自車周辺を走行する他車から比較的高い走行安定度を有する他車を追従対象として抽出する追従対象抽出手段と、
    を備えることを特徴とする走行制御装置。
  2. 前記走行安定度取得手段は、自車の走行環境に対応する他車の走行安定度を取得する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の走行制御装置。
  3. 他車の走行情報と他車の走行環境とを関連付けて記憶する他車走行情報記憶手段と、
    該他車走行情報記憶手段が記憶した他車の走行情報に基づいて他車の走行安定度を走行環境毎に判定する走行安定度判定手段と、
    を備えることを特徴とする請求項1又は2に記載の走行制御装置。
  4. 前記追従対象抽出手段により追従対象として抽出された他車に関する情報を通知する抽出結果通知手段、
    を備えることを特徴とする請求項1乃至3の何れか一項に記載の走行制御装置。
  5. 自車の走行環境に対応する他車の走行安定度を取得する走行安定度取得手段と該走行安定度取得手段が取得した他車の走行安定度に基づき自車周辺を走行する他車から比較的高い走行安定度を有する他車を追従対象として抽出する追従対象抽出手段とを備える走行制御装置に対して、他車の走行安定度を提供するエコ度判定装置であって、
    車輌の走行情報と車輌の走行環境とを関連付けて記憶する走行情報記憶手段と、
    該走行情報記憶手段が記憶した車輌の走行情報に基づいて車輌の走行安定度を走行環境毎に判定する走行安定度判定手段と、
    を備えることを特徴とするエコ度判定装置。
  6. 他車の走行情報と他車の走行環境とを関連付けて記憶する他車走行情報記憶手段と、
    該他車走行情報記憶手段が記憶した他車の走行情報に基づいて他車の走行安定度を走行環境毎に判定する走行安定度判定手段と、
    自車の走行環境に対応する他車の走行安定度を取得する走行安定度取得手段と、
    該走行安定度取得手段が取得した他車の走行安定度に基づき自車周辺を走行する他車から比較的高い走行安定度を有する他車を追従対象として抽出する追従対象抽出手段と、
    を備えることを特徴とする走行制御支援システム。
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