JP2008092328A - 動画像符号化の動き情報変換装置及び動き情報変換プログラム - Google Patents

動画像符号化の動き情報変換装置及び動き情報変換プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】動画像の階層符号化方式を非階層符号化方式に変換する場合、変換後の動きベクトル差を算出するために、ベースレイヤの動きベクトルや、エンハンスメントレイヤの動きベクトルといった情報を復号する必要があり、計算量を膨大とし、回路規模も大きくさせてしまう。
【解決手段】変換MVD算出部107は、ベースMVD取得部104から供給されるベースMVDと、EnhMVD取得部106から供給されるEnhMVDとを加算し、その加算結果からラストMVD記憶部108から供給されるEnhラストMVDを減算することにより、出力符号化方式の構文に合致した、変換MVDを算出する。これにより、変換元の階層符号化方式ビットストリームからベースレイヤの動きベクトルやエンハンスメントレイヤの動きベクトルを復号することなく、変換MVDを生成することができる。
【選択図】図1

Description

本発明は動画像符号化の動き情報変換装置及び動き情報変換プログラムに係り、特に動画像の階層符号化方式のビットストリームに含まれる動き情報を変換する動画像符号化の動き情報変換装置及び動き情報変換プログラムに関する。
動画像の符号化には、単純な1階層のみの符号化に対し、多重の符号化構成を有する階層符号化がある。階層符号化は、下位階層の符号化系列のみで復号が可能であり、上位階層の符号化系列を復号し、下位階層の符号化結果と合成することで、より高画質な再生画像を得ることができるものであり、このような階層符号化の一般的な構成が従来開示されている(例えば、特許文献1参照)。
このような符号化方式は、スケーラブル符号化を実現するための方法として広く用いられており、国際標準化機構(ISO)と国際電気標準会議(IEC)のジョイント技術委員会(ISO/IEC)と、国際電気通信連合電気通信標準化部門(ITU−T)との共同チームであるJVT(Joint Video Team)により、現在SVC(Scalable Video Coding)として規格化作業を行っている。
図5は一般的な動画像階層符号化方式の復号装置の一例のブロック図を示す。図5に示すように、この復号装置は、分離化部601、ベースデコード部602、Enhデコード部603、ビットストリーム入力端子604、エンハンスメントレイヤ復号画像出力端子605、ベースレイヤ復号画像出力端子606、拡大部607からなる。
分離化部601はビットストリーム入力端子604、ベースデコード部602、Enhデコード部603とそれぞれ接続しており、ビットストリーム入力端子604から入力された、動画像階層符号化信号である多重化されたビットストリームを、上位階層(エンハンスメントレイヤ)のビットストリーム(Enhビットストリーム)と、下位階層(ベースレイヤ)のビットストリーム(Baseビットストリーム)とに分割し、EnhビットストリームはEnhデコード部603に、Baseビットストリームはベースデコード部602へ供給する機能を有する。
ベースデコード部602は、分離化部601、拡大部607、ベースレイヤ復号画像出力端子606にそれぞれ接続された下位階層符号化画像復号部であり、分離化部601から取得したBaseビットストリームを復号し、ベースレイヤ復号画像と、エンハンスメントレイヤを復号するために必要な予測情報であるコード化情報(Coding Information)とをそれぞれ生成し、ベースレイヤ復号画像(以下、ベースレイヤピクチャともいう)をベースレイヤ復号画像出力端子606へ、コード化情報をEnhデコード部603へそれぞれ供給する。
ベースデコード部602で復号するビットストリームは、例えばMPEG−4 AVC/H.264規格で符号化されたものであり、画面内予測、画面間予測、直交変換、量子化、エントロピー符号化のすべて、若しくはいずれかによって符号化されたビットストリームである。なお、上記のMPEG−4 AVC/H.264規格は、前述したJVTでの規格化作業によって制定された動画像圧縮符号化方式の国際標準である。
上記のコード化情報は、Enhビットストリームを復号するために使用する、ベースレイヤからの予測情報であり、例えば、ベースレイヤの復号画像や動きベクトル、残差情報といったものを用いることができるが、本発明は動き情報に関するものであるため、ベースレイヤの復号画像、残差情報に関しては説明を割愛する。ベースレイヤの動きベクトルの符号化には、対象ベクトルと、最後に符号化(復号)したベクトルとの差分値であるMVDが用いられる。
Enhデコード部603は、分離化部601、拡大部607、エンハンスメントレイヤ復号画像出力端子605にそれぞれ接続された上位階層符号化画像復号部であり、分離化部601からEnhビットストリームを、拡大部607からコード化情報をそれぞれ入力として受け、Enhビットストリームを復号し、エンハンスメントレイヤ復号画像を生成し、そのエンハンスメントレイヤ復号画像(以下、エンハンスメントレイヤピクチャともいう)をエンハンスメントレイヤ復号画像出力端子605へ供給する。エンハンスメントレイヤでは、動きベクトルの符号化に、対象ベクトルとコード化情報に含まれるベースレイヤの動きベクトルとの差分値が用いられる。
ビットストリーム入力端子604は多重化したビットストリームを入力する端子である。ビットストリーム入力端子604は、分離化部601に接続している。エンハンスメントレイヤ復号画像出力端子605、ベースレイヤ復号画像出力端子606は、それぞれエンハンスメントレイヤ復号画像、ベースレイヤ復号画像を出力するための端子である。エンハンスメントレイヤ復号画像出力端子605、ベースレイヤ復号画像出力端子606は、Enhデコード部603、ベースデコード部602に接続している。
拡大部607は、ベースレイヤの符号化情報、例えばテクスチャや、動き情報等を拡大する機能と、エンハンスメントレイヤピクチャの空間解像度とベースレイヤピクチャの空間解像度の比率に応じて拡大を行う機能とを有する。拡大部607は、拡大した符号化情報を、エンハンスメントレイヤピクチャを構成するための予測情報を使用してコード化情報を出力する。
テクスチャを予測情報として用いる場合は、ベースレイヤピクチャを拡大し、差分情報を足し合わせることで、エンハンスメントレイヤピクチャを構成することができる。動き情報を予測情報として用いる場合は、ベースレイヤの動きベクトルを拡大し、エンハンスメントレイヤの空間的に対応するブロックの動きベクトルの基本値とする。エンハンスメントレイヤでは、動きベクトルの基本値からの差分を足し合わせることで、エンハンスメントレイヤの動きベクトルを構成することができる。
次に、図5の階層符号化方式の復号装置の動作を、図6のフローチャートを参照して説明する。復号装置は、図5のビットストリーム入力端子604から多重化されたビットストリームが分離化部601に送られ、分離化部601で入力ビットストリームを、BaseビットストリームとEnhビットストリームとに分割する(ステップS31)。分離化部601は、分離したBaseビットストリームとEnhビットストリームを、それぞれベースデコード部602とEnhデコード部603へ供給する。
続いて、ベースレイヤの復号を行う(ステップS32)。ステップS32ではベースデコード部602がBaseビットストリームを復号し、ベースレイヤピクチャとコード化情報とを生成する。ベースレイヤピクチャはベース復号画像出力端子606を通して外部へ送られ、コード化情報はEnhデコード部603へ送られる。
続いて、拡大部607が、ベースレイヤピクチャとエンハンスメントレイヤピクチャ(エンハンスメント復号画像)の空間解像度の比率に応じて、入力されたコード化情報を拡大する(ステップS33)。ここで、拡大するコード化情報は、例えばテクスチャや、動きベクトル、ベースレイヤの差分情報であり、エンハンスメントレイヤピクチャを復号するために予測情報として使用する情報である。
そして、Enhデコード部603がEnhビットストリームを復号する(ステップS34)。すなわち、Enhデコード部603はEnhビットストリームと、拡大後のコード化情報とを入力として受け、エンハンスメント復号画像(エンハンスメントレイヤピクチャ)を生成し、処理を終了する。以上が階層符号化方式の復号装置の説明である。
また一方、動画像の符号化方式の変換装置も従来提案されている(例えば、特許文献2参照)。図7は一般的な動画像の符号化方式変換装置の一例のブロック図を示す。動画像の符号化方式変換装置は、図7に示すように、デコード部701と、符号化方式変換部702と、エンコード部703と、入力端子704、出力端子705からなる。デコード部701は、入力端子704、符号化方式変換部702とそれぞれ接続しており、入力端子704を通してビットストリームを入力し、パース、または復号して得たコード化情報を符号化方式変換部702へ出力する。デコード部701は少なくともエントロピー復号機能、ビットストリームパース機能を有する。それに加え、例えば逆直交変換、逆量子化といった画像復号機能を有している場合もある。
符号化方式変換部702は、デコード部701とエンコード部703に接続しており、入力方式の構文で記述されたコード化情報を出力方式の構文に変換する機能を有する。符号化方式変換部702により構文が変換されたコード化情報には、例えば、画像サイズ、直交変換係数、動きベクトル、残差情報と言った動画像を復号するために必要となる情報が含まれている。
エンコード部703は、符号化方式変換部702と出力端子705にそれぞれ接続しており、少なくともエントロピー符号化機能を有する。エンコード部703は、符号化方式変換部702からの、出力方式の構文で記述されたコード化情報を基に動画像の符号化を行い、符号化動画像信号であるビットストリームを生成し、出力端子705を通して生成したビットストリームを出力する。
次に、図7の動画像の符号化方式の変換装置の動作を図8のフローチャートを参照して説明する。まず、図7のデコード部701により入力端子704を介して入力されたビットストリームがパース、または復号処理されて、入力方式の構文で記述された動画像情報がデコードされる(ステップS41)。
続いて、符号化方式変換部702がデコード部701から入力された、入力方式の構文で記述された動画像情報を出力方式の構文に変換し、エンコード部703に供給する(ステップS42)。そして、エンコード部703が、符号化方式変換部702から入力された、出力方式の構文で記述された動画像情報に対して、エントロピー符号化処理を施し、ビットストリームを生成する(ステップS43)。生成されたビットストリームは、出力端子705を通して出力され、処理を終了する。以上が従来の動画像符号化の動き情報変換装置の説明である。
以上説明した動画像階層符号化方式の復号装置と動画像符号化の動き情報変換装置とを組み合わせることにより、階層符号化方式から非階層符号化方式への符号化方式変換装置を構成することができる。
図9は階層符号化方式を非階層符号化方式に変換する従来の符号化方式変換装置の一例のブロック図を示す。同図に示すように、この符号化方式変換装置は、ビットストリーム入力端子301、分離化部302、ベースデコード部303、拡大部304、Enhデコード/符号化方式変換部305、エンコード部306、ビットストリーム出力端子307より構成される。
ビットストリーム入力端子301は、変換元の階層符号化画像信号のビットストリームを入力する端子である。分離化部302は、既に説明した図5の分離化部601と同様の機能を有するので、詳しい説明は割愛する。ベースデコード部303は、分離化部302で分離されたベースレイヤビットストリームを復号し、ベースレイヤ復号画像を得る機能と、エンハンスメントレイヤビットストリーム(Enhビットストリーム)を復号するために必要な予測情報のコード化情報を生成する機能とを有する。ベースデコード部303は、分離化部302、拡大部304、ベースレイヤ復号画像出力端子にそれぞれ接続されており、コード化情報を拡大部304へ供給する機能を有する。
拡大部304は、図5の拡大部607と同様の機能を有する。Enhデコード/符号化方式変換部305は、分離化部302、拡大部304、エンコード部306と接続しており、分離化部302で分離されたEnhビットストリームをパースまたは復号し、動画像情報のコード化情報を生成する機能と、入力方式の構文で記述されたコード化情報を出力方式の構文に変換する機能とを有する。ここで、Enhデコード/符号化方式変換部305に入力されるビットストリームは、例えばブロックタイプ、動き情報、量子化された直交変換係数といったものが挙げられる。一般的には、変換前のそれらの値を、変換後の構文に従って置き換えるという処理を行う。
エンコード部306は、コード化情報を基に動画像の符号化を行い、ビットストリームを生成する機能と、少なくともエントロピー符号化機能を有する。エンコード部306は、Enhデコード/符号化方式変換部305と、ビットストリーム出力端子307とそれぞれ接続している。エンコード部306は、Enhデコード/符号化方式変換部305から、出力方式の構文で記述されたコード化情報を入力として受け、符号化及び符号化方式の変換を行ってビットストリームを生成し、それをビットストリーム出力端子307を介して外部へ出力する。ビットストリーム出力端子307は、変換後のビットストリームを出力する端子である。
次に、図9の動画像の階層符号化方式を非階層符号化方式に変換する符号化方式変換装置の動作を、図10のフローチャートを参照して説明する。まず、図9のビットストリーム入力端子301から階層符号化画像信号のビットストリームが分離化部302に送られ、分離化部302で入力ビットストリームの分離化が行われ、下位階層符号化画像信号であるベースビットストリームと、上位階層符号化画像信号であるEnhビットストリームとに分離される(ステップS51)。分離されたベースビットストリームはベースデコード部303に供給され、分離されたEnhビットストリームはEnhデコード/符号化方式変換部305に供給される。
続いて、図9のベースデコード部303により、入力されたベースビットストリームの復号処理が行われ、ベースレイヤのコード化情報が生成される(ステップS52)。生成されたベースレイヤのコード化情報は拡大部304へ送られる。拡大部304はベースレイヤのコード化情報を入力として受け、ベースレイヤピクチャとエンハンスメントレイヤピクチャの空間解像度の比率に応じて、入力コード化情報を拡大する(ステップS53)。ここで、拡大するコード化情報は、例えばテクスチャや、動きベクトル、ベースレイヤの差分情報であり、エンハンスメントレイヤピクチャを復号するために予測情報として使用する情報である。
続いて、Enhデコード/符号化方式変換部305が、入力Enhビットストリームをパース、または復号して動画像情報を生成すると共に、拡大部304からの拡大後の入力ビットストリームの構文で記述された動画像情報のコード化情報を、出力ビットストリームの構文に変換する(ステップS54)。復号された動画像情報はエンコード部306に供給される。
そして、図9のエンコード部306は、Enhデコード/符号化方式変換部305からの動画像情報に対してエントロピー符号化処理を施して非階層符号化画像信号であるビットストリームを生成し(ステップS55)、生成したビットストリームを、ビットストリーム出力端子307を通して外部に出力し、処理を終了する。
次に、上記の従来の階層符号化方式を非階層符号化方式に変換する符号化方式変換装置のベースデコード部303とEnhデコード/符号化方式変換部305における、動きベクトルを変換する手段について詳細に説明する。
まず、動きベクトルの階層間予測方法についての説明を行う。図11は、階層間動き予測を説明するための図で、エンハンスメントレイヤピクチャ801がベースレイヤピクチャ802の縦横それぞれ2倍の例である。ベースレイヤピクチャ802のあるブロック807に対応するエンハンスメントレイヤピクチャ801のブロックは、Enhブロック803、Enhブロック804、Enhブロック805、Enhブロック806の4つである。ただし、ブロック803〜807は全て同じ大きさである。また、ブロック807の動きベクトル812に対応するベクトルはそれぞれ、動きベクトル808〜811である。エンハンスメントレイヤでは各Enhブロック803〜806に対して、ベースレイヤの動きベクトル812からの差分を符号化情報として持つ。
次に、従来の動き変換装置について説明する。図12は従来の動き変換装置の一例のブロック図を示す。同図に示すように、動き変換装置は、ベースビットストリーム入力端子401、Enhビットストリーム入力端子402、ベースデコード部403、Enhデコード/符号化方式変換部404、動き拡大部408、変換MVD出力端子413により構成される。また、ベースデコード部403は、ベースMVD取得部405、ベースMV算出部406及びベースラストMV記憶部407からなる。更に、Enhデコード/符号化方式変換部404は、EnhMVD取得部409、EnhMV算出部410、EnhラストMV記憶部411及び変換MVD算出部412からなる。
ベースデコード部403、Enhデコード/符号化方式変換部404はそれぞれ、図9のベースデコード部303、Enhデコード/符号化方式変換部305に対応する。また、動き拡大部408は、図9の拡大部304に対応する。ベースビットストリーム入力端子401とEnhビットストリーム入力端子402は図9の分離化部302と接続し、変換MVD出力端子413は図9のエンコード部306と接続している。
図12のEnhMVD取得部409は、Enhビットストリームから、動きベクトル差EnhMVDを取得する機能を有する。EnhMVDは、ベースレイヤの対応する位置の動きベクトルとの差としてEnhビットストリーム中に符号化されているものである。
EnhMV算出部410は、EnhMVD取得部409と動き拡大部408、EnhラストMV記憶部411、変換MVD算出部412に接続しており、エンハンスメントレイヤの動きベクトル(EnhMV)を算出する機能を有する。すなわち、EnhMV算出部410は、EnhMVD取得部409から送られるEnhMVDと、動き拡大部408によりベースレイヤのMVを2倍に拡大した2MVとを加算し、EnhMVを算出する。そして、算出したEnhMVを変換MVD算出部412と、EnhラストMV記憶部411に送る。EnhラストMV記憶部411は、時間的に一つ前に符号化したエンハンメントレイヤの動きベクトルであるEnhラストMV(これをMV(−1)と記す)を記憶する機能を有する。EnhラストMVは変換MVDを算出するために使用する。
変換MVD算出部412は、出力符号化方式の構文に合致した、変換MVDを算出する機能を有し、変換MVD算出部412は、EnhラストMV記憶部411、EnhMV算出部410と、変換MVD出力端子413に接続している。この変換MVD算出部412はEnhMV算出部410から送られるEnhMVから、EnhラストMV記憶部411から送られるEnhラストMVを減算し、エンハンメントレイヤの動きベクトル差(EnhMVD)を算出する。そして、算出したEnhMVDを、変換MVD出力端子413を通し、図9のエンコード部306に送る。
ベースMVD取得部405は、入力端子401からのベースビットストリームから、ベースレイヤの動きベクトル差(ベースMVD)を取得する機能を有する。ベースMVDは、ベースレイヤで最後に符号化した動きベクトルとの差としてベースビットストリーム中に符号化されているものである。ベースラストMV記憶部407は、時間的に一つ前に符号化した動きベクトル(MV)であるベースラストMV(これをMV(−1)と記す)を記憶する機能を有する。ベースラストMVはベースMVを算出するために使用する。
ベースMV算出部406は、ベースレイヤの動きベクトルを算出する機能を有する。ベースMV算出部406は、ベースMVD取得部405とベースラストMV記憶部407、動き拡大部408に接続しており、ベースMVD取得部405から送られるベースMVDとベースラストMV記憶部407から送られるベースラストMV(MV(−1))とを加算し、ベースレイヤの動きベクトル(ベースMV)を算出する。そして、算出したベースMVを動き拡大部408と、ベースラストMV記憶部407に送る。
動き拡大部408は、動きベクトルを拡大する機能を有し、ベースレイヤピクチャとエンハンスメントレイヤピクチャの拡大率に応じ、ベースレイヤの動きベクトル(ベースMV)を拡大する。ここでは、図11に示したようなエンハンスメントレイヤがベースレイヤの縦横それぞれ2倍の例であるので、動き拡大部408はベースMVを2倍に拡大しているが、拡大率が2でない場合も同様の構成を実現できる。
次に、図12の従来の動き変換装置の動作を図13のフローチャートを参照して説明する。まず、図12のベースMVD取得部405が、ベースビットストリーム入力端子401から入力されたベースビットストリームをエントロピー復号し、ベースMVDを取り出す(ステップS61)。続いて、図12のベースMV算出部406に、ベースMVD取得部405からベースMVDが、ベースラストMV記憶部407からベースラストMVがそれぞれ送られ、ベースMV算出部406は、これらを加算し、ベースMVを算出する(ステップS62)。そして、算出したベースMVを、動き拡大部408とベースラストMV記憶部407にそれぞれ供給する。ベースラストMV記憶部407はベースMV算出部406から供給されたMVをベースラストMV(MV(−1))として記憶する(ステップS63)。また、図12の動き拡大部408はベースMV算出部406からベースMVが供給され、そのベースMVを拡大処理して2ベースMVを生成する(ステップS64)。
一方、図12のEnhMVD取得部409が、Enhビットストリーム入力端子402から入力されたEnhビットストリームをエントロピー復号し、EnhMVDを取り出す(ステップS65)。続いて、EnhMV算出部410は、EnhMVD取得部409からのEnhMVDと動き拡大部408からの2ベースMVとを加算し、EnhMVを算出する(ステップS66)。そして、EnhMV算出部410は、算出したEnhMVをEnhラストMV記憶部411に供給して、それ以前に記憶しているEnhラストMV(MV(−1))を更新すると共に、算出したEnhMVを変換MVD算出部412にも供給する。
変換MVD算出部412は、EnhMV算出部410からEnhMVが供給され、EnhラストMV記憶部411からEnhラストMVが供給され、EnhMVからEnhラストMVを減算し、出力符号化方式の構文に合致した変換MVDを算出する(ステップS68)。算出した変換MVDは、変換MVD出力端子413を通して図9のエンコード部306に出力される。
最後に、図12のEnhラストMV記憶部411にEnhMV算出部410からEnhMVが供給され、そのEnhMVをEnhラストMV(MV(−1))として更新させ(ステップS68)、処理を終了する。
特許第3189258号公報 特許第2860880号公報
しかるに、上述した図9の従来の階層符号化方式を非階層符号化方式に変換する符号化方式変換装置には、以下の問題がある。エンハンスメントレイヤの動きベクトル差(EnhMVD)は、ベースレイヤの対応する位置の動きベクトルMVとの差である。それに対し、変換後の非階層符号化方式の動きベクトル差MVDは、最後の符号化(復号)動きベクトルMVとの差である。そのため、変換後の非階層符号化方式のMVDを算出するために、ベースレイヤの動きベクトルMVをベースデコード部303で復号し、Enhデコード/符号化方式変換部305でエンハンスメントレイヤの動きベクトルEnhMVを復号し、それらに基づいて変換後の動きベクトル差MVDを算出するという一連の処理、すなわち、変換元ビットストリームより取得した動きベクトル差から、動きベクトルを算出した後、変換先ビットストリームの動きベクトル差を算出するという処理が必要である。
このように、従来は符号化するMVDを算出するために、ベースレイヤの動きベクトルMVや、エンハンスメントレイヤの動きベクトルEnhMVといった情報を復号する必要があるが、符号化方式変換という観点からいって、途中で発生するこれらの動きベクトルは最終的に必要な情報ではなく、あくまでも変換動きベクトル差を算出するためのみに復号されるものであり、結局は破棄される情報であるにも拘らず、これらの動きベクトルの復号は動きベクトル変換装置の処理の大部分を占めており、計算量を膨大とし、回路規模も大きくさせてしまうという課題がある。
本発明は以上の点に鑑みなされたもので、階層符号化方式のビットストリームに含まれる動きベクトルなどの動き情報の変換について、計算量を削減し、回路規模を削減することができる動画像符号化の動き情報変換装置及び動き情報変換プログラムを提供することを目的とする。
上記の目的を達成するため、第1の発明の動画像符号化の動き情報変換装置は、多重化されて階層符号化方式のビットストリームを構成するベースビットストリームとEnhビットストリームとのうち、ベースビットストリームは、符号化対象の動画像信号を符号化して得られた下位階層の動画像符号化画像と、この下位階層の動画像符号化画像を生成する際に用いた第1のコード化情報とからなり、この第1のコード化情報として第1の所定画素数のブロック単位で得られる動きベクトルのうち隣接する2つの動きベクトルの差であるベースMVDを少なくとも含むビットストリームであり、Enhビットストリームは、符号化対象の動画像信号を下位階層と同じ空間解像度で符号化して得られた上位階層の動画像符号化画像と、この上位階層の動画像符号化画像を生成する際に用いた第2のコード化情報とからなり、この第2のコード化情報として第2の所定画素数のブロック単位で得られる動きベクトルと空間的に対応する下位階層のブロックの動きベクトルとの差であるEnhMVDを少なくとも含むビットストリームである、階層符号化方式のビットストリームの動き情報を変換する動画像符号化の動き情報変換装置であって、
階層符号化方式のビットストリームをベースビットストリームとEnhビットストリームとに分離する分離化手段と、分離されたベースビットストリームからベースMVDを取得する第1の取得手段と、分離されたEnhビットストリームからEnhMVDを取得する第2の取得手段と、第1の取得手段で取得されたベースMVDと、第2の取得手段で取得されたEnhMVDと、時間的に一つ前に変換した動きベクトル差であるラストMVDとに基づいて、出力符号化方式の構文に合致した変換MVDを算出する算出手段と、算出された変換MVDを記憶して算出手段にラストMVDとして供給する記憶手段とを有することを特徴とする。
この発明では、変換元の階層符号化方式のビットストリームからベースMVDとEnhMVDとを取得し、更に変換したMVDから時間的に一つ前に変換した動きベクトル差であるラストMVDを生成して、そのラストMVDとベースMVDとEnhMVDとに基づいて変換MVDを算出するようにしたため、ベースレイヤの動きベクトルMVや、エンハンスメントレイヤの動きベクトルEnhMVといった情報の復号を不要にできる。
ここで、第2の発明は、第1の発明における算出手段を、第1の取得手段で取得されたベースMVDと、第2の取得手段で取得されたEnhMVDとを加算し、かつ、ラストMVDを減算することにより、これから変換するブロックに対応する上位階層の動きベクトルと、時間的に一つ前に変換したブロックに対応する上位階層の動きベクトルとの差分である変換MVDを算出する手段としたことを特徴とする。
また、上記の目的を達成するため、第3の発明は、多重化されて階層符号化方式のビットストリームを構成するベースビットストリームとEnhビットストリームとブロックナンバーとのうち、ベースビットストリームは、符号化対象の動画像信号を符号化して得られた下位階層の動画像符号化画像と、この下位階層の動画像符号化画像を生成する際に用いた第1のコード化情報とからなり、この第1のコード化情報として第1の所定画素数のブロック単位で得られる動きベクトルのうち隣接する2つの動きベクトルの差であるベースMVDとを少なくとも含むビットストリームであり、Enhビットストリームは、符号化対象の動画像信号を下位階層よりも空間解像度高く符号化して得られた上位階層の動画像符号化画像と、この上位階層の動画像符号化画像を生成する際に用いた第2のコード化情報とからなり、この第2のコード化情報として第2の所定画素数のブロック単位で得られる上位階層の動きベクトルのうち、第1の所定画素数の下位階層のブロックと空間的に対応する上位階層の複数のブロックの各動きベクトルと下位階層の動きベクトルとの差であるEnhMVDを少なくとも含むビットストリームであり、ブロックナンバーは、下位階層のブロックと空間的に対応する上位階層の複数のブロックの位置を示す情報である、階層符号化方式のビットストリームの動き情報を変換する動画像符号化の動き情報変換装置であって、
階層符号化方式のビットストリームをベースビットストリームとEnhビットストリームとブロックナンバーとに分離する分離化手段と、分離されたベースビットストリームからベースMVDを取得する第1の取得手段と、分離されたEnhビットストリームからEnhMVDを取得する第2の取得手段と、第1の取得手段で取得されたベースMVDを、上位階層と下位階層との空間解像度の比率に応じた倍率で拡大する拡大手段と、第2の取得手段で取得されたEnhMVDと、拡大手段で拡大された拡大後のベースMVDと、時間的に一つ前に変換した動きベクトル差であるラストMVDとに基づいて、出力符号化方式の構文に合致した第1の変換MVDを算出する第1の算出手段と、第2の取得手段で取得されたEnhMVDと、ラストMVDとに基づいて、出力符号化方式の構文に合致した第2の変換MVDを算出する第2の算出手段と、分離されたブロックナンバーに応じて、第1の算出手段及び第2の算出手段のいずれか一方を選択して、選択後の第1又は第2の変換MVDを最終的に算出された変換MVDとする切替手段と、切替手段により選択され、最終的に算出された変換MVDを記憶して第1及び第2の算出手段にラストMVDとして供給する記憶手段とを有することを特徴とする。
この発明では、変換元の階層符号化方式のビットストリームからベースMVDとEnhMVDとを取得し、ベースMVDは上位階層と下位階層との空間解像度の比率に応じた倍率で拡大すると共に、変換したMVDから時間的に一つ前に変換した動きベクトル差であるラストMVDを生成し、そのラストMVDと拡大後のベースMVDとEnhMVDとに基づいて、又はラストMVDとEnhMVDとに基づいて、変換MVDを算出するようにしたため、ベースレイヤの動きベクトルMVや、エンハンスメントレイヤの動きベクトルEnhMVといった情報の復号を不要にできる。
また、上記の目的を達成するため、第4の発明は、第3の発明における切替手段を、ブロックナンバーが、上位階層の複数のブロックのうち、そのブロックを復号する直前に復号したブロックが下位階層のブロックと空間的に対応する位置にないブロックであることを示す値であるときは第1の算出手段を選択し、そのブロックを復号する直前に復号したブロックが下位階層のブロックと空間的に対応する位置にあるブロックであることを示す値であるときは第2の算出手段を選択する、ことを特徴とする。
また、上記の目的を達成するため、第5の発明は、第3又は第4の発明における第1の算出手段は、第2の取得手段で取得されたEnhMVDと、拡大後のベースMVDとを加算し、かつ、ラストMVDを減算することにより第1の変換MVDを算出する手段であり、第2の算出手段は、第2の取得手段で取得されたEnhMVDからラストMVDを減算することにより第2の変換MVDを算出する手段であり、第1の変換MVD及び第2の変換MVDは、それぞれこれから変換するブロックに対応する上位階層の動きベクトルと、時間的に一つ前に変換したブロックに対応する上位階層の動きベクトルとの差分であることを特徴とする。
この発明では、これから変換するブロックに対応する上位階層の動きベクトルと、時間的に一つ前に変換したブロックに対応する上位階層の動きベクトルとの差分である第1の変換MVD及び第2の変換MVDを、ベースレイヤの動きベクトルMVや、エンハンスメントレイヤの動きベクトルEnhMVといった情報の復号を行うことなく、階層符号化方式ビットストリームから取得したベースMVDとEnhMVDとを用いて生成することができ、この第1の変換MVD又は第2の変換MVDをエンコードすることにより非階層符号化方式のビットストリームを生成することができる。
また、上記の目的を達成するため、第6の発明は第1の発明を構成する各構成要素の機能をコンピュータにより実行させる動画像符号化の動き情報変換プログラムであり、第1の発明と同様の作用が得られる。また、第7の発明は第2の発明を構成する各構成要素の機能をコンピュータにより実行させる動画像符号化の動き情報変換プログラムであり、第8の発明は第3の発明を構成する各構成要素の機能をコンピュータにより実行させる動画像符号化の動き情報変換プログラムであり、第9の発明は第4の発明を構成する各構成要素の機能をコンピュータにより実行させる動画像符号化の動き情報変換プログラムであり、第10の発明は第5の発明を構成する各構成要素の機能をコンピュータにより実行させる動画像符号化の動き情報変換プログラムである。
本発明によれば、変換元の階層符号化方式ビットストリームからベースレイヤの動きベクトルやエンハンスメントレイヤの動きベクトルを復号することなく、階層符号化方式のビットストリームから取得したベースMVDやEnhMVDに基づいて変換MVDを生成するようにしたため、変換MVDの生成に際して計算量やメモリ量を削減でき、全体として従来に比べ、演算量が少なく、回路規模も小さい変換装置を実現することができる。
次に、本発明の各実施の形態について図面と共に説明する。
(第1の実施の形態)
図1は本発明になる動画像符号化の動き情報変換装置の第1の実施の形態の要部のブロック図を示す。同図に示すように、本実施の形態の動画像符号化の動き情報変換装置の要部は、ベースビットストリーム入力端子101、Enhビットストリーム入力端子102、ベースデコード部103、Enhデコード/符号化方式変換部104、ベースMVD取得手段105、EnhMVD取得部106、変換MVD算出部107、ラストMVD記憶部108、エンコード部109、出力端子110により構成される。なお、本発明の動き情報変換装置では、エンコード部109は不要であるが、本実施の形態では符号化方式変換のために設けてある。
また、本実施の形態では、ベースビットストリーム入力端子101、Enhビットストリーム入力端子102は図9の分離化部302と同様の構成の分離化部(図示せず)と接続し、エンコード部109は図9のエンコード部306と同様の構成のエンコード部である。ベースデコード部103、Enhデコード/符号化方式変換部104はそれぞれ、図9のベースデコード部303、Enhデコード/符号化方式変換部305に対応する。本実施の形態は、ベースレイヤとエンハンスメントレイヤで空間解像度が変わらない場合の例であり、ベースレイヤからエンハンスメントレイヤへの符号化情報の拡大を含まない。
図1において、ベースデコード部103はベースMVD取得手段105からなり、ベースMVD取得手段105は、ベースビットストリームから、動きベクトル差であるベースMVDを取得する機能を有する。ベースMVDは、ベースレイヤで最後に符号化した動きベクトルとの差としてベースビットストリーム中に符号化されているものである。また、ベースMVD取得手段105は、変換MVD算出部107と接続しており、取得したベースMVDを変換MVD算出部107に送る機能を有する。
Enhデコード/符号化方式変換部104は、EnhMVD取得部106、変換MVD算出部107及びラストMVD記憶部108から構成されている。EnhMVD取得部106は、図12のEnhMVD取得部409と同様の機能を有する。EnhMVD取得部106は、Enhビットストリームから、動きベクトル差EnhMVDを取得する機能を有する。EnhMVDは、ベースレイヤの対応する位置の動きベクトルとの差としてEnhビットストリーム中に符号化されているものである。
変換MVD算出部107は、出力符号化方式の構文に合致した、変換MVDを算出する機能を有する。変換MVD算出部107は、EnhMVD取得部106、ラストMVD記憶部108、エンコード部109に接続している。変換MVD算出部107は、EnhMVD取得部106から送られるEnhMVDと、ベースMVD取得手段105から送られるベースMVDを加算し、さらにラストMVD記憶部108から送られるエンハンスメントレイヤのラストMVDを減算することにより変換MVDを算出する。そして、算出したEnhMVDをエンコード部109に送る。ラストMVD記憶部108は、時間的に一つ前に変換したMVDを記憶する機能を有する。EnhラストMVDは変換MVDを算出するために使用する。エンコード部109は、図9のエンコード部306と同様の動作を行う。
次に、図1の本発明になる動画像符号化の動き情報変換装置の第1の実施の形態の要部の動作を、図2のフローチャートと共に説明する。まず、符号化対象の動画像信号を符号化して得られた下位階層(ベースレイヤ)の動画像符号化画像と、この下位階層の動画像符号化画像を生成する際に用いたコード化情報として第1の所定画素数のブロック単位で得られる動きベクトルのうち隣接する2つの動きベクトルの差であるベースMVDを少なくとも含むベースビットストリームと、符号化対象の動画像信号を下位階層と同じ空間解像度で符号化して得られた上位階層(エンハンスメントレイヤ;以下、Enhとも記す)の動画像符号化画像と、この上位階層の動画像符号化画像を生成する際に用いたコード化情報として第2の所定画素数のブロック単位で得られる動きベクトルのうち下位階層の対応するブロックの動きベクトルとの差であるEnhMVDを少なくとも含むEnhビットストリームとが多重化された階層符号化方式のビットストリームが、図9の分離化部302と同様の分離化部(図示せず)により分離され、分離されたベースビットストリームがベースビットストリーム入力端子101に入力されると共に、分離されたEnhビットストリームがEnhビットストリーム入力端子102に入力される。
まず、ベースMVD取得手段105により、ベースビットストリーム入力端子101から入力されたベースビットストリームがエントロピー復号され、その中のベースMVDが取り出される(ステップS11)。
また、図1のEnhMVD取得部106が、Enhビットストリーム入力端子102から入力されEnhビットストリームをエントロピー復号し、その中のEnhMVDを取り出す(ステップS12)。
続いて、図1の変換MVD算出部107により、ステップS11で取得されたベースMVD取得部104から供給されるベースMVDと、ステップS12で取得されたEnhMVD取得部106から供給されるEnhMVDとを加算し、その加算結果から後述するラストMVD記憶部108から供給されるEnhラストMVDを減算することにより、出力符号化方式の構文に合致した、変換MVDが算出される(ステップS13)。
そして、算出された変換MVDはエンコード部109に送られると共に、図1のラストMVD記憶部108に変換MVD算出部107から変換MVDが送られ、変換MVDをEnhラストMVD(EnhMVD(−1))として更新記憶させ(ステップS14)、処理を終了する。
次に、本実施の形態により、変換MVDが得られる理由を以下に述べる。以下の計算式中、ビットストリームから取得する変数を太字で表す。ある時点において、ベースレイヤのあるブロックの動きベクトルであるベースMVは、
ベースMV=ベースMVD+ベースMV(−1) (1)
で与えられる。ここで、ベースMV(−1)は、時間的に一つ前のブロックのベースMVである。
また、エンハンスメントレイヤのあるブロックの動きベクトルEnhMVは、
EnhMV=EnhMVD+ベースMV
=EnhMVD+ベースMVD+ベースMV(−1) (2)
で与えられる。
符号化すべき変換MVDは、定義より、EnhMV−EnhMV(−1)で与えられるため、(1)式及び(2)式を用いて整理すると、次式が得られる。
変換MVD=EnhMV−EnhMV(−1)
=EnhMVD+ベースMVD+ベースMV(−1)
−EnhMV(−1) (3)
ただし、EnhMV(−1)はエンハンスメントレイヤの一つ前のブロックのMVを表す。また、EnhMVD(−1)は、エンハンスメントレイヤの一つ前のブロックのMVDを表すものとする。ここで、
ベースMV(−1)−EnhMV(−1)
=ベースMVD(−1)+ベースラストMV(−1)−EnhMVD(−1)
−ベースMVD(−1)−ベースラストMV(−1)
=−EnhMVD(−1) (4)
である。この(4)式を(3)式に代入すると、次式が得られる。
変換MVD=EnhMVD+ベースMVD+ベースMV(−1)
−EnhMV(−1)
=EnhMVD+ベースMVD−EnhMVD(−1) (5)
(5)式から分かるように、変換MVDを算出する手順において、ベースMV、EnhMVを算出することなく、ビットストリームから取得した各種MVDに対して、加減算を行うのみで、変換MVDを算出することができる。本実施の形態は(5)式により変換MVDを算出するものであり、これにより正しく変換MVDを算出することが証明された。
また、本実施の形態によれば、ベースレイヤの動きベクトルであるベースMVと、エンハンスメントレイヤの動きベクトルであるEnhMVをそれぞれ復号しなくてもよいので、従来に比べて変換途中に用いるメモリ量を削減することができ、演算量、回路規模を小さくすることができるという特長が得られる。
(第2の実施の形態)
図3は本発明になる動画像符号化の動き情報変換装置の第2の実施の形態の要部のブロック図を示す。同図に示すように、本実施の形態の動画像符号化の動き情報変換装置の要部は、ベースビットストリーム入力端子201、Enhビットストリーム入力端子202、ブロックナンバー入力端子203、ベースデコード部204、Enhデコード/符号化方式変換部205、ベースMVD取得手段206、動き拡大部207、EnhMVD取得部208、変換MVD算出手段切替部209、変換MVD算出部210、ラストMVD記憶部211、エンコード部212、出力端子213により構成される。なお、本発明の動き情報変換装置では、エンコード部212は不要であるが、本実施の形態では符号化方式変換のために設けてある。
また、本実施の形態では、ベースビットストリーム入力端子201、Enhビットストリーム入力端子202及びブロックナンバー入力端子203は図9の分離化部302と同様の構成の分離化部(図示せず)と接続している。ブロックナンバー自体はストリームに含まれておらず、ブロックの処理順をカウンタしたものである。このブロックナンバーは、ある8×8ブロックが更に4×4ブロックに分割されている場合、その処理順(ブロックナンバー)は規格で定められているものであり、常に固定であり、ブロックナンバー”0”は、そのブロックが、今処理しているマクロブロック(サブマクロブロック)内で一番最初に処理するブロックであるということを意味する。具体的には、マクロブロック(サブマクロブロック)内の左上のブロックである。
ベースデコード部204、Enhデコード/符号化方式変換部205はそれぞれ、図12のベースデコード部403、Enhデコード/符号化方式変換部404に対応する。本実施の形態は、エンハンスメントレイヤの画像がベースレイヤの画像の縦横各2倍の場合の例について説明を行う。拡大率が2倍でない場合に関しても、本実施の形態と同様の構成で実現することができる。
図3において、ベースデコード部204はベースMVD取得手段206からなり、ベースMVD取得手段206は、ベースビットストリームから、動きベクトル差ベースMVDを取得する機能を有する。ベースMVDは、ベースレイヤで最後に符号化した動きベクトルとの差としてベースビットストリーム中に符号化されているものである。また、ベースMVD取得手段206は、動き拡大部207と接続しており、取得したベースMVDを動き拡大部207に送る機能を有する。
動き拡大部207は、ベースレイヤのMVDを拡大する機能を有する。動き拡大部207は、ベースMVD取得手段206、変換MVD算出手段切替部209と接続しており、ベースMVD取得手段206から入力したベースMVDを縦横それぞれ2倍し、変換MVD算出手段切替部209に送る。
Enhデコード/符号化方式変換部205は、EnhMVD取得部208、変換MVD算出手段切替部209、変換MVD算出部210、ラストMVD記憶部211から構成されている。EnhMVD取得部208は、図12のEnhMVD取得部409と同様の機能を有する。EnhMVD取得部208は、Enhビットストリームから、動きベクトル差EnhMVDを取得する機能を有する。EnhMVDは、ベースレイヤの対応する位置の動きベクトルとの差としてEnhビットストリーム中に符号化されているものである。
変換MVD算出手段切替部209は、変換MVD算出部210の入力を制御する機能を有する。ブロックナンバー入力端子203から入力されるブロックナンバーが”0”のとき、変換MVD算出手段切替部209はオンになり、変換MVD算出部210へ、2ベースMVDを送る。このときは変換MVD算出部210の入力は、EnhMVD、ラストMVD、2ベースMVDの3入力となる。ブロックナンバーが”0”でないとき、変換MVD算出手段切替部209はオフになり、変換MVD算出部210の入力は、EnhMVD、ラストMVDの2入力となる。
変換MVD算出部210は、出力符号化方式の構文に合致した、変換MVDを算出する機能を有する。変換MVD算出部210は、EnhMVD取得部208、EnhラストMVD記憶部211、エンコード部212、変換MVD算出手段切替部209に接続しており、EnhMVD取得部208から送られるEnhMVDから、ラストMVD記憶部211から送られるラストMVDを減算し、変換MVD算出手段切替部209がオンであった場合は、さらに2ベースMVDを加算することにより変換MVDを算出する。
換言すると、変換MVD算出手段切替部209は、変換MVD算出部210によるEnhMVDからラストMVDを減算し、かつ、2ベースMVDを加算する第1の算出動作と、EnhMVDからラストMVDを減算する第2の算出動作とを、後述するように、上位階層復号領域(ブロック)の直前に復号した領域(ブロック)が、下位階層復号領域(ブロック)と空間的に同じ領域にあるか否かを示すブロックナンバーに応じて切り替え、同じ領域にある場合は第2の算出動作を選択し、同じ領域にない場合は第1の算出動作を選択させる切替手段を構成しているといえる。
そして、変換MVD算出部210により算出された変換MVDはエンコード部212に送られると共に、ラストMVD記憶部211に入力されてEnhラストMVDとして記憶される。ラストMVD記憶部211は、時間的に一つ前に変換したMVDを記憶する機能を有する。これは変換MVDを算出するために使用する。エンコード部212は、図9のエンコード部306と同様の動作を行う。
次に、図3に示した本発明になる動画像符号化の動き情報変換装置の第2の実施の形態の要部の動作を、図4のフローチャートを併せ参照して説明する。まず、符号化対象の動画像信号を符号化して得られた下位階層(ベースレイヤ)の動画像符号化画像と、この下位階層の動画像符号化画像を生成する際に用いたコード化情報として第1の所定画素数のブロック単位で得られる動きベクトルのうち隣接する2つの動きベクトルの差であるベースMVDを少なくとも含むベースビットストリームと、前記符号化対象の動画像信号を下位階層よりも空間解像度高く符号化して得られた上位階層の動画像符号化画像と、この上位階層の動画像符号化画像を生成する際に用いたコード化情報として第2の所定画素数のブロック単位で得られる動きベクトルのうち下位階層の対応する複数のブロックの動きベクトルとの差であるEnhMVDを少なくとも含むEnhビットストリームと、下位階層のブロックと空間的に対応する上位階層の複数のブロックの位置を示すブロックナンバーとが多重化された階層符号化方式のビットストリームが、図9の分離化部302と同様の分離化部(図示せず)により分離され、分離されたベースビットストリームがベースビットストリーム入力端子201に入力されると共に、分離されたEnhビットストリームがEnhビットストリーム入力端子202に入力される。更に、分離されたブロックナンバーがブロックナンバー入力端子203に入力される。
まず、ブロックナンバー入力端子203に入力されるブロックナンバーが”0”であるかどうかが判定され(ステップS21)、”0”であるときには、変換MVD算出手段切替部209はオンになり、ステップS22に進み、”0”でないときには変換MVD算出手段切替部209はオフになり、ステップS24に進む。ブロックナンバーの詳細については後述するが、ブロックナンバーが”1”のときは、一つ前のブロックは”0”であり、ブロックナンバー”1”のブロックとブロックナンバー”0”のブロックとは同じブロックを参照するため、ブロックナンバー”1”のMVとブロックナンバー”0”のMVの差分の変換MVD1を算出する段において、(9b)式に示すようにベースレイヤのMVがキャンセルされる。同様に、同じマクロブロック内においてブロック間のMVの差分を算出するときには、後述する(9c)式、(9d)式に示すように、ベースレイヤのMVがキャンセルされるため、スイッチ209はオフとされる。
これに対し、ブロックナンバー”0”のブロックの一つ前のブロックは一つ前の8画素×8画素のマクロブロック(サブマンロブロック)のブロックナンバー”3”のブロックである。ブロックナンバー”0”のブロックと一つ前のマクロブロックのブロックナンバー”3”のブロックとはベースレイヤの異なるブロックを参照しているため、ブロックナンバー”0”のブロックのMVと一つ前のマクロブロックのブロックナンバー”3”のブロックのMVとの差分の変換MVD0を算出するときには、ベースレイヤのMVが必要となるため、スイッチ209をオンとするのである。
図4のステップS21では、ベースMVD取得手段206により、ベースビットストリーム入力端子201から入力されたベースビットストリームをエントロピー復号し、復号データ中からベースMVDを取得する。続いて、図3の動き拡大部207により、ベースMVD取得手段206から入力したベースMVDを縦横それぞれ2倍する拡大処理が行われ、2ベースMVDが作成される(ステップS23)。この2ベースMVDは変換MVD算出手段切替部209を通して変換MVD算出部210へ送られ、ステップS24へ進む。
ステップS24は、EnhMVDを取得するステップである。ステップS24では、ステップS21でブロックナンバーが”0”でないと判定された場合、又はステップS23で2ベースMVDが作成されると、図3のEnhMVD取得部208が、Enhビットストリーム入力端子202から入力されEnhビットストリームをエントロピー復号し、その復号データ中からEnhMVDを取り出す(ステップS24)。
続いて、図3の変換MVD算出部210が、EnhMVD取得部208により取得されて供給されるEnhMVDと、変換MVD算出手段切替部209がオンの場合は、動き拡大部207で作成されて供給される2ベースMVDとを加算し、更にラストMVD記憶部211からのラストMVDを減算することにより、出力符号化方式の構文に合致した、変換MVDを算出する(ステップS25)。なお、変換MVD算出手段切替部209がオフの場合は、変換MVD算出部210は、EnhMVDからラストMVDを減算することにより、変換MVDを算出する。
この算出された変換MVDは、図9のエンコード部306と同様の構成のエンコード部212に送られる一方、図3のMVD記憶部211に送られて、エンハンスメントレイヤのラストMVDとして更新記憶され(ステップS26)、処理を終了する。
次に、本実施の形態により、変換MVDが得られる理由を以下に述べる。図11と共に説明したように、ベースレイヤピクチャ802のあるブロック807に対応するエンハンスメントレイヤピクチャ801のブロックは、それぞれブロック807と同一の大きさのEnhブロック803、Enhブロック804、Enhブロック805、Enhブロック806の4つである(縦横2倍の場合)。また、ブロック807の動きベクトル812に対応するベクトルはそれぞれ、動きベクトル808〜811である。エンハンスメントレイヤでは各Enhブロック803〜806に対して、ベースレイヤの動きベクトル812からの差分を符号化情報として持つ。
ここで、Enhブロック803、Enhブロック804、Enhブロック805、Enhブロック806をまとめてマクロブロックと呼ぶこととする。マクロブロック、ブロックの処理手順は、動画像符号化方式のMPEG(Moving Picture Experts Group)で一般的な処理手順に順ずる。Enhブロック803、Enhブロック804、Enhブロック805、Enhブロック806には、ブロックナンバー”0”、”1”、”2”、”3”が付与されており、左上から右下に向かいラスタスキャン順でマクロブロック処理を行い、各マクロブロック内では、ブロックナンバー順で昇順に処理を行う。
ここで、上位階層の複数のEnhブロック803〜806のうち、そのブロックを復号する直前に復号したブロックが下位階層のブロック807と空間的に対応する位置にないEnhブロック803にはブロックナンバー”0”が付与され、そうでないEnhブロック804〜806には”0”以外の”1”〜”3”のブロックナンバーが付与される。
以下の計算式中、ビットストリームから取得する変数を太字で表す。ベースレイヤのあるブロックの動きベクトルであるベースMVは、
ベースMV=ベースMVD+ベースMV(−1) (6)
で与えられる。ここで、ベースMV(−1)は、一つ前のブロックのベースMVである。
また、エンハンスメントレイヤは、空間解像度がベースレイヤの縦横それぞれ2倍であるから、エンハンスメントレイヤのあるブロックの動きベクトルEnhMV0〜EnhMV3は、次式で与えられる。
EnhMV0=2×ベースMV+EnhMVD0 (7a)
EnhMV1=2×ベースMV+EnhMVD1 (7b)
EnhMV2=2×ベースMV+EnhMVD2 (7c)
EnhMV3=2×ベースMV+EnhMVD3 (7d)
変換MVD0は、(7a)、(7d)式を用いて次式で表される。
変換MVD0=EnhMV0−EnhMV3(−1)
=2×ベースMV+EnhMVD0−EnhMV3(−1)
=2×ベースMV+EnhMVD0
−2×ベースMV(−1)−EnhMVD3(−1)
=EnhMVD0−EnhMVD3(−1)
+2×(ベースMV−ベースMV(−1)) (8)
ただし、上式中、EnhMV3(−1)はエンハンスメントレイヤのあるマクロブロック内のブロックナンバー”0”のブロック(以下、ブロック0)の一つ前のマクロブロックのブロックナンバー”3”のブロック(以下、ブロック3)の動きベクトルを示す。また、EnhMVD3(−1)は、エンハンスメントレイヤのあるマクロブロック内のブロック0の一つ前のマクロブロックのブロック3の動きベクトル差を示す。
(8)式に(6)式を代入すると次式が得られる。
変換MVD0=EnhMVD0−EnhMVD3(−1)
+2×ベースMVD (9a)
また、変換MVD1は、(7a)式、(7b)式から次式で表される。
変換MVD1=EnhMV1−EnhMV0
=2×ベースMV+EnhMVD1
−2×ベースMV−EnhMVD0
=EnhMVD1−EnhMVD0 (9b)
変換MVD2、変換MVD3も変換MVD1と同様に、次式で表される。
変換MVD2=EnhMVD2−EnhMVD1 (9c)
変換MVD3=EnhMVD3−EnhMVD2 (9d)
(9a)式〜(9d)式から分かるように、ブロックナンバー”0”のときの変換MVD0は、動き拡大部207で拡大した2×ベースMVDを、オンとされている変換MVD算出手段切替部209を通して変換MVD算出部210に供給してEnhMVD0に加算し、更にラストMVDから記憶部211からのラストMVDであるEnhMVD3(−1)を減算することにより、(9a)式で表される変換MVD0を算出することができる。
また、ブロックナンバー”0”以外のときの変換MVD1、変換MVD2、変換MVD3は、変換MVD算出手段切替部209をオフとし、変換MVD算出部210がEnhMVD取得部208により取得されて供給されるEnhMVDからラストMVD記憶部211からのエンハンスメントレイヤのラストMVDを減算することにより、(9b)式、(9c)式、(9d)式で算出することができる。
また、(9a)式〜(9d)式から分かるように、変換MVD0〜変換MVD3を算出する手順において、ベースMV、EnhMVを算出することなく、ビットストリームから取得した各種MVDに対して、加減算を行うのみで、変換MVDを算出することができるものであり、これにより正しく変換MVD0〜変換MVD3を算出することが証明された。
また、本実施の形態によれば、第1の実施の形態と同様に、ベースレイヤの動きベクトルであるベースMVと、エンハンスメントレイヤの動きベクトルであるEnhMVをそれぞれ復号しなくてもよいので、従来に比べて変換途中に用いるメモリ量を削減することができ、演算量、回路規模を小さくすることができるという特長が得られる。
なお、本発明は以上の実施の形態に限定されるものではなく、例えば、図1や図3の各構成要素の機能、更には入力側に分離化部を、出力側にエンコーダ部を含めた構成の機能をコンピュータにより実行させるコンピュータプログラムである動画像符号化の動き情報変換プログラムも包含するものである。この動画像符号化の動き情報変換プログラムは、記憶媒体に記憶されてコンピュータに取り込まれてもよいし、通信ネットワークを介して配信されてコンピュータに取り込まれてもよい。また、予め装置内に組み込まれていてもよい。
本発明の動画像符号化の動き情報変換装置の第1の実施の形態の要部のブロック図である。 図1に示す装置の動作を説明するためのフローチャートである。 本発明の動画像符号化の動き情報変換装置の第2の実施の形態の要部のブロック図である。 図3に示す装置の動作を説明するためのフローチャートである。 一般的な階層符号化方式の復号装置を示すブロック図である。 階層符号化方式の復号装置の動作を説明するためのフローチャートである。 一般的な符号化方式変換装置の一例のブロック図である。 図7の装置の動作を説明するためのフローチャートである。 階層符号化方式を非階層符号化方式に変換する従来の符号化方式変換装置の一例のブロック図である。 図9の符号化方式変換装置の動作を説明するためのフローチャートである。 階層間動き予測を説明するための図である。 従来の動き変換装置の一例のブロック図である。 図12の動き変換装置の動作を説明するためのフローチャートである。
符号の説明
101、201 ベースビットストリーム入力端子
102、202 Enhビットストリーム入力端子
103、204 ベースデコード部
104、205 Enhデコード/符号化方式変換部
105、206 ベースMVD取得手段
106、208 EnhMVD取得部
107、210 変換MVD算出部
108、211 ラストMVD記憶部
109、212 エンコード部
203 ブロックナンバー入力端子
207 動き拡大部

Claims (10)

  1. 多重化されて階層符号化方式のビットストリームを構成するベースビットストリームとEnhビットストリームとのうち、前記ベースビットストリームは、符号化対象の動画像信号を符号化して得られた下位階層の動画像符号化画像と、この下位階層の動画像符号化画像を生成する際に用いた第1のコード化情報とからなり、この第1のコード化情報として第1の所定画素数のブロック単位で得られる動きベクトルのうち隣接する2つの動きベクトルの差であるベースMVDを少なくとも含むビットストリームであり、前記Enhビットストリームは、前記符号化対象の動画像信号を下位階層と同じ空間解像度で符号化して得られた上位階層の動画像符号化画像と、この上位階層の動画像符号化画像を生成する際に用いた第2のコード化情報とからなり、この第2のコード化情報として第2の所定画素数のブロック単位で得られる動きベクトルと空間的に対応する下位階層のブロックの動きベクトルとの差であるEnhMVDを少なくとも含むビットストリームである、前記階層符号化方式のビットストリームの動き情報を変換する動画像符号化の動き情報変換装置であって、
    前記階層符号化方式のビットストリームを前記ベースビットストリームと前記Enhビットストリームとに分離する分離化手段と、
    分離された前記ベースビットストリームから前記ベースMVDを取得する第1の取得手段(105)と、
    分離された前記Enhビットストリームから前記EnhMVDを取得する第2の取得手段(106)と、
    前記第1の取得手段で取得された前記ベースMVDと、前記第2の取得手段で取得された前記EnhMVDと、時間的に一つ前に変換した動きベクトル差であるラストMVDとに基づいて、出力符号化方式の構文に合致した変換MVDを算出する算出手段(107)と、
    算出された前記変換MVDを記憶して前記算出手段に前記ラストMVDとして供給する記憶手段(108)と、
    を有することを特徴とする動画像符号化の動き情報変換装置。
  2. 前記算出手段は、前記第1の取得手段で取得された前記ベースMVDと、前記第2の取得手段で取得された前記EnhMVDとを加算し、かつ、前記ラストMVDを減算することにより、これから変換するブロックに対応する上位階層の動きベクトルと、時間的に時間的に一つ前に変換したブロックに対応する上位階層の動きベクトルとの差分である前記変換MVDを算出することを特徴とする請求項1記載の動画像符号化の動き情報変換装置。
  3. 多重化されて階層符号化方式のビットストリームを構成するベースビットストリームとEnhビットストリームとブロックナンバーとのうち、前記ベースビットストリームは、符号化対象の動画像信号を符号化して得られた下位階層の動画像符号化画像と、この下位階層の動画像符号化画像を生成する際に用いた第1のコード化情報とからなり、この第1のコード化情報として第1の所定画素数のブロック単位で得られる動きベクトルのうち隣接する2つの動きベクトルの差であるベースMVDとを少なくとも含むビットストリームであり、前記Enhビットストリームは、前記符号化対象の動画像信号を前記下位階層よりも空間解像度高く符号化して得られた上位階層の動画像符号化画像と、この上位階層の動画像符号化画像を生成する際に用いた第2のコード化情報とからなり、この第2のコード化情報として第2の所定画素数のブロック単位で得られる上位階層の動きベクトルのうち、前記第1の所定画素数の下位階層のブロックと空間的に対応する上位階層の複数のブロックの各動きベクトルと前記下位階層の動きベクトルとの差であるEnhMVDを少なくとも含むビットストリームであり、前記ブロックナンバーは、前記下位階層のブロックと空間的に対応する前記上位階層の複数のブロックの位置を示す情報である、前記階層符号化方式のビットストリームの動き情報を変換する動画像符号化の動き情報変換装置であって、
    前記階層符号化方式のビットストリームを前記ベースビットストリームと前記Enhビットストリームと前記ブロックナンバーとに分離する分離化手段と、
    分離された前記ベースビットストリームから前記ベースMVDを取得する第1の取得手段(206)と、
    分離された前記Enhビットストリームから前記EnhMVDを取得する第2の取得手段(208)と、
    前記第1の取得手段で取得された前記ベースMVDを、前記上位階層と前記下位階層との空間解像度の比率に応じた倍率で拡大する拡大手段(207)と、
    前記第2の取得手段で取得された前記EnhMVDと、前記拡大手段で拡大された拡大後のベースMVDと、時間的に一つ前に変換した動きベクトル差であるラストMVDとに基づいて、出力符号化方式の構文に合致した第1の変換MVDを算出する第1の算出手段(210)と、
    前記第2の取得手段で取得された前記EnhMVDと、前記ラストMVDとに基づいて、出力符号化方式の構文に合致した第2の変換MVDを算出する第2の算出手段(210)と、
    分離された前記ブロックナンバーに応じて、前記第1の算出手段及び前記第2の算出手段のいずれか一方を選択して、選択後の前記第1又は第2の変換MVDを最終的に算出された変換MVDとする切替手段(209)と、
    前記切替手段により選択され、最終的に算出された前記変換MVDを記憶して前記第1及び第2の算出手段に前記ラストMVDとして供給する記憶手段(211)と、
    を有することを特徴とする動画像符号化の動き情報変換装置。
  4. 前記切替手段は、
    前記ブロックナンバーが、前記上位階層の複数のブロックのうち、そのブロックを復号する直前に復号したブロックが前記下位階層のブロックと空間的に対応する位置にないブロックであることを示す値であるときは前記第1の算出手段を選択し、そのブロックを復号する直前に復号したブロックが前記下位階層のブロックと空間的に対応する位置にあるブロックであることを示す値であるときは前記第2の算出手段を選択する、
    ことを特徴とする請求項3記載の動画像符号化の動き情報変換装置。
  5. 前記第1の算出手段は、前記第2の取得手段で取得された前記EnhMVDと、前記拡大後のベースMVDとを加算し、かつ、前記ラストMVDを減算することにより前記第1の変換MVDを算出する手段であり、
    前記第2の算出手段は、前記第2の取得手段で取得された前記EnhMVDから前記ラストMVDを減算することにより前記第2の変換MVDを算出する手段であり、
    前記第1の変換MVD及び前記第2の変換MVDは、それぞれこれから変換するブロックに対応する上位階層の動きベクトルと、時間的に一つ前に変換したブロックに対応する上位階層の動きベクトルとの差分であることを特徴とする請求項3又は4記載の動画像符号化の動き情報変換装置。
  6. 多重化されて階層符号化方式のビットストリームを構成するベースビットストリームとEnhビットストリームとのうち、前記ベースビットストリームは、符号化対象の動画像信号を符号化して得られた下位階層の動画像符号化画像と、この下位階層の動画像符号化画像を生成する際に用いた第1のコード化情報とからなり、この第1のコード化情報として第1の所定画素数のブロック単位で得られる動きベクトルのうち隣接する2つの動きベクトルの差であるベースMVDを少なくとも含むビットストリームであり、前記Enhビットストリームは、前記符号化対象の動画像信号を下位階層と同じ空間解像度で符号化して得られた上位階層の動画像符号化画像と、この上位階層の動画像符号化画像を生成する際に用いた第2のコード化情報とからなり、この第2のコード化情報として第2の所定画素数のブロック単位で得られる動きベクトルと空間的に対応する下位階層のブロックの動きベクトルとの差であるEnhMVDを少なくとも含むビットストリームであり、前記階層符号化方式のビットストリームの動き情報を変換する動作を、コンピュータにより実行させる符号化方式変換プログラムであって、
    前記コンピュータを、
    前記階層符号化方式のビットストリームを前記ベースビットストリームと前記Enhビットストリームとに分離する分離化手段と、
    分離された前記ベースビットストリームから前記ベースMVDを取得する第1の取得手段と、
    分離された前記Enhビットストリームから前記EnhMVDを取得する第2の取得手段と、
    前記第1の取得手段で取得された前記ベースMVDと、前記第2の取得手段で取得された前記EnhMVDと、時間的に一つ前に変換した動きベクトル差であるラストMVDとに基づいて、出力符号化方式の構文に合致した変換MVDを算出する算出手段と、
    算出された前記変換MVDを記憶して前記算出手段に前記ラストMVDとして供給する記憶手段と、
    して機能させることを特徴とする動画像符号化の動き情報変換プログラム。
  7. 前記算出手段は、前記第1の取得手段で取得された前記ベースMVDと、前記第2の取得手段で取得された前記EnhMVDとを加算し、かつ、前記ラストMVDを減算することにより、これから変換するブロックに対応する上位階層の動きベクトルと、時間的に時間的に一つ前に変換したブロックに対応する上位階層の動きベクトルとの差分である前記変換MVDを算出することを特徴とする請求項6記載の動画像符号化の動き情報変換プログラム。
  8. 多重化されて階層符号化方式のビットストリームを構成するベースビットストリームとEnhビットストリームとブロックナンバーとのうち、前記ベースビットストリームは、符号化対象の動画像信号を符号化して得られた下位階層の動画像符号化画像と、この下位階層の動画像符号化画像を生成する際に用いた第1のコード化情報とからなり、この第1のコード化情報として第1の所定画素数のブロック単位で得られる動きベクトルのうち隣接する2つの動きベクトルの差であるベースMVDを少なくとも含むビットストリームであり、前記Enhビットストリームは、前記符号化対象の動画像信号を下位階層と同じ空間解像度で符号化して得られた上位階層の動画像符号化画像と、この上位階層の動画像符号化画像を生成する際に用いた第2のコード化情報とからなり、この第2のコード化情報として第2の所定画素数のブロック単位で得られる動きベクトルと空間的に対応する下位階層のブロックの動きベクトルとの差であるEnhMVDを少なくとも含むビットストリームであり、前記ブロックナンバーは、前記下位階層のブロックと空間的に対応する前記上位階層の複数のブロックの位置を示す情報である、前記階層符号化方式のビットストリームの動き情報を変換する動作を、コンピュータにより実行させる符号化方式変換プログラムであって、
    前記コンピュータを、
    前記階層符号化方式のビットストリームを前記ベースビットストリームと前記Enhビットストリームと前記ブロックナンバーとに分離する分離化手段と、
    分離された前記ベースビットストリームから前記ベースMVDを取得する第1の取得手段と、
    分離された前記Enhビットストリームから前記EnhMVDを取得する第2の取得手段と、
    前記第1の取得手段で取得された前記ベースMVDを、前記上位階層と前記下位階層との空間解像度の比率に応じた倍率で拡大する拡大手段と、
    前記第2の取得手段で取得された前記EnhMVDと、前記拡大手段で拡大された拡大後のベースMVDと、時間的に一つ前に変換した動きベクトル差であるラストMVDとに基づいて、出力符号化方式の構文に合致した第1の変換MVDを算出する第1の算出手段と、
    前記第2の取得手段で取得された前記EnhMVDと、前記ラストMVDとに基づいて、出力符号化方式の構文に合致した第2の変換MVDを算出する第2の算出手段と、
    分離された前記ブロックナンバーに応じて、前記第1の算出手段及び前記第2の算出手段のいずれか一方を選択して、選択後の前記第1又は第2の変換MVDを最終的に算出された変換MVDとする切替手段と、
    前記切替手段により選択され、最終的に算出された前記変換MVDを記憶して前記第1及び第2の算出手段に前記ラストMVDとして供給する記憶手段と、
    して機能させることを特徴とする動画像符号化の動き情報変換プログラム。
  9. 前記切替手段は、
    前記ブロックナンバーが、前記上位階層の複数のブロックのうち、そのブロックを復号する直前に復号したブロックが前記下位階層のブロックと空間的に対応する位置にないブロックであることを示す値であるときは前記第1の算出手段を選択し、そのブロックを復号する直前に復号したブロックが前記下位階層のブロックと空間的に対応する位置にあるブロックであることを示す値であるときは前記第2の算出手段を選択する、
    ことを特徴とする請求項8記載の動画像符号化の動き情報変換プログラム。
  10. 前記第1の算出手段は、前記第2の取得手段で取得された前記EnhMVDと、前記拡大後のベースMVDとを加算し、かつ、前記ラストMVDを減算することにより前記第1の変換MVDを算出する手段であり、
    前記第2の算出手段は、前記第2の取得手段で取得された前記EnhMVDから前記ラストMVDを減算することにより前記第2の変換MVDを算出する手段であり、
    前記第1の変換MVD及び前記第2の変換MVDは、それぞれこれから変換するブロックに対応する上位階層の動きベクトルと、時間的に一つ前に変換したブロックに対応する上位階層の動きベクトルとの差分であることを特徴とする請求項8又は9記載の動画像符号化の動き情報変換プログラム。
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