JPH09224252A - 動画像の動き補償予測符号化方法・復号方法および符号化装置・復号装置 - Google Patents

動画像の動き補償予測符号化方法・復号方法および符号化装置・復号装置

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JPH09224252A
JPH09224252A JP2971396A JP2971396A JPH09224252A JP H09224252 A JPH09224252 A JP H09224252A JP 2971396 A JP2971396 A JP 2971396A JP 2971396 A JP2971396 A JP 2971396A JP H09224252 A JPH09224252 A JP H09224252A
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JP
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motion
image
motion model
parameter
predicted
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JP2971396A
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Hirotaka Jiyosawa
裕尚 如沢
Kazuto Kamikura
一人 上倉
Atsushi Sagata
淳 嵯峨田
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Nippon Telegraph and Telephone Corp
Original Assignee
Nippon Telegraph and Telephone Corp
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    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06TIMAGE DATA PROCESSING OR GENERATION, IN GENERAL
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 N個(N≧2)の動きパラメータより記述さ
れる動き補償予測のトータルの性能を向上させる。 【解決手段】 動きパラメータ検出部21 ,22 ,…,
N では符号化対象画像1を入力し、それぞれ動きモデ
ルM12 ,…,MN を用いて小領域ごとに動きパラメ
ータP1 ,P2 ,…,PN が求められる、予測画像生成
部31 ,32 ,…,3N では局部復号画像21とともに
それぞれ動きパラメータP1 ,P2 ,…,PN を入力
し、予測画像I1 ,I2 ,…,IN が生成される。動き
モデル選択部4では、予測画像I1 ,I2 ,…,IN
入力し、予測誤差E1 ,E2 ,…,E N の評価値が最も
小さい動きモデルを選択し、動きモデル選択情報5とし
て出力する。動きモデル選択情報5に対応する予測画像
9と動きパラメータ8がそれぞれ切替器6,7で選択さ
れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像通信・画像記
録等に利用される画像信号のディジタル圧縮符号化方法
および復号方法に関し、詳しくは動画像の動き補償予測
符号化方法および復号方法に関する。
【0002】
【従来の技術】テレビ電話/会議用ビデオ符号化ITU
−T H.261、蓄積用ビデオ符号化ISO/IEC
11172(MPEG−1)や、蓄積/放送/通信向
けの汎用ビデオ符号化ISO/IEC 13818(M
PEG−2)等の国際標準符号化では、動画像信号の時
間冗長性を抑圧する手段として、動き補償フレーム間予
測を用いている。このフレーム間予測では、通常、符号
化対象画像を16画素×16ラインのブロックに区切
り、各ブロック毎に参照画像との間の動き量(動きベク
トル)を検出し、参照画像を動きベクトル分シフトして
生成した予測画像と符号化対象画像との差分(動き補償
予測誤差)信号を符号化する。
【0003】具体的には、水平方向の移動量をtx 、垂
直方向の移動量をty と表すと、現フレームの座標
(x,y)上の画像データと最もよくマッチングする画
像は、参照フレーム中の座標(x′,y′)上の画像デ
ータとして(1)式のように対応づけられる。
【0004】
【数1】 参照フレーム中の同じ位置(x,y)の小領域ではな
く、この動ベクトル(t x ,ty )分シフトした位置の
小領域を予測画像とすることにより、フレーム間予測効
率を大幅に向上させることが可能となる。さらに、上記
の平行移動補償による予測残差信号をDCT符号化す
る。
【0005】以下、既存の国際標準符号化の代表とし
て、H.261の符号化方法を図8を用いて簡単に説明
する。
【0006】まず、符号化対象画像1は動きベクトル検
出部31に入力され、16画素X16ラインのマクロブ
ロックと称される正方形ブロックに分割される。動きベ
クトル検出部31では、符号化対象画像1の中の各マク
ロブロックごとに、参照画像との間の動き量を検出し、
得られた動きベクトル32をブロック動き補償部33に
送る。ここで、各マクロブロックの動きベクトル32
は、水平および垂直方向の平行移動量として求められ
る。すなわち、参照画像において着目マクロブロックと
のマッチング度が最も高いブロックの座標と、着目マク
ロブロックの座標との変位として表される。
【0007】次に、ブロック動き補償部33では、各マ
クロブロックごとに動きベクトル32分シフトした座標
に位置する局部復号画像21を当該ブロックの予測値と
し、動き補償予測画像9を生成する。ここで得られた動
き補償予測画像9は符号化対象画像1と共に減算器10
に入力される。両者の差分、すなわち動き補償予測誤差
11は、DCT/量子化部34においてDCT変換さ
れ、さらに量子化されて圧縮差分データ13となる。こ
こで、DCTのブロックサイズは8×8である。圧縮差
分データ13(量子化インデックス)は差分データ符号
化部14においてデータ圧縮され、差分画像符号化デー
タ15となる。一方、動きベクトル32は動きベクトル
符号化部36において符号化され、得られた動きベクト
ル符号化データ37は差分画像符号化データ15と共に
多重化部38にて多重化され、多重化データ39として
伝送される。
【0008】なお、復号装置と同じ復号画像を符号化装
置でも得るため、圧縮差分データ13(量子化インデッ
クス)は逆量子化/逆DCT部35で量子化代表値に戻
され、さらに逆DCT変換された後、伸長差分画像17
となる。伸長差分画像17と動き補償予測画像9は加算
器18で加算され、局部復号画像19となる。この局部
復号画像19はフレームメモリ20に蓄積され、次のフ
レームの符号化時に参照画像として用いられる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の動き補償予
測符号化方法は、16画素×16ラインのブロックごと
に水平方向の平行移動量と垂直方向の平行移動量の2つ
の動きパラメータ(動きベクトル)を与え、各ブロック
単位に平行移動量を補償するものである。したがって、
被写体の回転、拡大/縮小等の変形を補償することは不
可能であり、物体の変形を伴う場合には予測効率が大幅
に低下するという問題があった。
【0010】上記の問題を解決するため、動きモデルに
アフィン変換を用い、小領域ごとに回転、拡大/縮小等
の変形補償を行なう方法が提案されている(如沢、小
寺″アフィン変換を用いた任意形状MCに関する検
討″、1994年電子情報通信学会春季大会、D−33
2,1994−03)。ここで、アフィン変換を説明す
る前にその上位概念である射影変換について説明する。
射影変換の式を(2)式に示す。
【0011】
【数2】 射影変換は2次元変換の一般表現であり、p=q=0,
s=1としたものがアフィン変換と呼ばれる。アフィン
変換の式を(3)式に示す。
【0012】
【数3】 これを行列表記に書き換えると(4)式のようになる。
【0013】
【数4】 ここで、tx ,ty はそれぞれ水平方向、垂直方向の平
行移動量を表す。a=d=1で、かつb=c=0の場
合、(4)式は(1)式と等価となり、従来の平行移動
補償となる。
【0014】アフィン変換パラメータaにより、以下の
変換が実現できる。
【0015】 a>1:x軸方向の拡大 a=1:変化なし 0<a<1:x軸方向の縮小 a=0:y軸に対する投影 −1<a<0:x軸方向に縮小後、y軸に関し反転 a=−1:y軸に関する反転 a<−1:x軸方向に拡大後、y軸に関し反転 同様に、アフィン変換パラメータdによる変換はy軸方
向に関する拡大/縮小を表現し、dが負ならばx軸に関
する反転を伴う。
【0016】アフィン変換パラメータbは、x軸方向の
せん断を表現する。たとえば、a=d=1で、かつc=
x =ty =0の場合、変換式は(5)式のようにな
る。
【0017】
【数5】 上式からわかるように、この変換によりx軸上の点は動
かず、x軸上にない点は、b×yだけ右側にシフトする
(図9(a))。この意味は、正方形にこの変換を適用
した変換図形(図9(b))からわかるように、せん断
力を正方形の弾性体に加えた場合と同じである。同様
に、アフィン変換パラメータcは、y軸方向のせん断を
表現する。a=d=1で、かつb=0の場合、y軸上の
点は動かず、y軸上にない点は、c×xだけ上方にシフ
トする。さらに、a=cosθ,b=sinθ,c=−
sinθ,d=cosθの場合は、角度θの回転を表現
できる。
【0018】以上のように、アフィン変換により拡大/
縮小、反転、せん断、回転等の様々な変換と、これらの
組合せを自由に表現し得る。(4)式のアフィン変換を
簡略化し、せん断を省略した。
【0019】
【数6】 を用いることもできる。
【0020】動き補償における動きモデルに射影変換や
アフィン変換を用いることにより、平行移動に加えて回
転、拡大/縮小、せん断等の変形補償が可能となり、平
行移動補償に比べてフレーム間予測効率を一層向上させ
ることが可能となる。
【0021】しかし、上記のように射影変換を記述する
ためには、(a,b,c,d,p,q,s,tx ,t
y )の9個の係数を動きパラメータとして符号化しなけ
ればならない。従来の平行移動補償では、動きパラメー
タは(tx ,ty )の2個であり、一領域当たりの付加
情報量が大幅に増えてしまう。この結果、射影変換によ
り動き補償の予測効率自体は向上しても、この付加情報
量の増大により、意図した性能が発揮できない可能性が
ある。また、a=d=s=1で、かつb=c=p=q=
0の場合には、従来の平行移動と等価であるにもかかわ
らず、a,b,c,d,p,q,sの符号を伝送しなけ
ればならず、付加情報量が増えるだけで予測性能は改善
されない。
【0022】本発明の目的は、N個(N>2)の動きパ
ラメータにより記述される動き補償予測のトータルの性
能を向上させる、動画像の動き補償予測符号化方法、復
号方法および符号化装置・復号装置を提供することにあ
る。
【0023】
【課題を解決するための手段】本発明の、動画像の動き
補償予測符号化方法は、符号化対象画像を複数の小領域
に分割し、符号化対象画像と参照画像との間の動き量を
前記最小領域ごとに求め、小領域内の各画素の予測値を
求めることにあたり、当該小領域の動きパラメータが指
す位置の濃淡値を予測値とすることによって予測画像を
生成し、該予測画像と符号化対象画像との差分を符号化
する、動画像の動き補償予測符号化方法において、各小
領域ごとに最適な動きモデルを選択し、該選択された動
きモデルを用いて小領域ごとに予測画像を生成すること
を特徴とする。
【0024】本発明の実施態様によれば、各小領域にお
いて、予め用意された複数の動きモデルにより動き補償
予測を行ない、各動き補償予測による差分画像の誤差評
価値0を比較し、誤差評価値が最も小さくなる動きモデ
ルを当該小領域の動きモデルとして選択する。
【0025】本発明の他の実施態様によれば、前記誤差
評価値として平均自乗誤差または誤差絶対値和を用い
る。
【0026】本発明の実施態様によれば、前記小領域ご
とに、どの動きモデルを用いて動き補償したかを示す動
きモデル識別フラグを符号化して伝送する。
【0027】本発明の実施態様によれば、前記小領域の
動きパラメータを符号化するにあたり、動きパラメータ
の打ち切り符号をつけることにより、不要な動きパラメ
ータを伝送しない。
【0028】本発明の、動画像の動き補償予測復号方法
は、請求項5に記載の動き補償予測符号化方法に対応す
る復号方法において、動き補償の単位である各小領域ご
とに、符号化装置から伝送された動きモデル識別フラグ
により指定される動きモデルと、符号化装置から伝送さ
れる動きパラメータとを用いて予測画像を作成すること
を特徴とする。
【0029】本発明の、動画像の動き補償予測符号化方
法は、請求項6に記載の動き補償予測符号化方法に対応
する復号方法において、動き補償の単位である各小領域
ごとに、符号化装置から伝送された動きパラメータと、
該動きパラメータの符号化情報に含まれる打ち切り符号
とから符号化装置で選択された動きモデルを判別し、該
動きモデルと、動きパラメータとを用いて予測画像を作
成することを特徴とする。
【0030】本発明の、動画像の動き補償予測符号化装
置は、符号化対象画像を入力し、それぞれ第1,第2,
…,第N(Nは2以上の整数)の、動きモデルを用いて
小領域ごとに第1,第2,…,第Nの動きパラメータを
求める第1,第2,…,第Nの動きパラメータ検出部
と、局部復号画像とそれぞれ第1,第2,…,第Nの動
きパラメータを入力し、第1,第2,…,第Nの予測画
像を生成する第1,第2,…,第Nの予測画像生成部
と、前記符号化対象画像と第1,第2,…,第Nの予測
画像を入力し、各予測画像の予測誤差の誤差評価値を計
算し、誤差評価値が最も小さい予測誤差に対応する動き
モデルを示す動きモデル選択情報を出力する動きモデル
選択部と、第1,第2,…,第Nの予測画像のうち前記
で動きモデル選択情報で示される動きモデルに対応する
予測画像を動き補償予測画像として出力する第1の切替
器と、第1,第2,…,第Nの動きパラメータのうち前
記動きモデル選択情報で示される動きモデルに対応する
動きパラメータを選択する第2の切替器と、第2の切替
器から出力された動きパラメータをデータ圧縮符号化
し、動きパラメータ符号化データとして多重化部に出力
する動きパラメータ符号化部と、前記動きモデル選択情
報をデータ圧縮符号化し、動きモデル選択情報符号化デ
ータとして多重化部に出力する動きモデル選択情報符号
化部とを有することを特徴とする。
【0031】本発明の他の、動画像の動き補償予測符号
化装置は、符号化対象画像を入力し、それぞれ第1,第
2,…,第N(Nは2以上の整数)の動きモデルを用い
て小領域ごとに第1,第2,…,第Nの動きパラメータ
を求める第1,第2,…,第Nの動きパラメータ検出部
と、局部復号画像とそれぞれ第1,第2,…,第Nの動
きパラメータを入力し、第1,第2,…,第Nの予測画
像を生成する第1,第2,…,第Nの予測画像生成部
と、前記符号化対象画像と第1,第2,…,第Nの予測
画像を入力し、各予測画像の予測誤差の誤差評価値を計
算し、誤差評価値が小さい予測誤差に対応する動きモデ
ルを示す動きモデル選択情報を出力する動きモデル選択
部と、第1,第2,…,第Nの予測画像のうち前記動き
モデル選択情報で示される動きモデルに対応する予測画
像を動き補償予測画像として出力する第1の切替器と、
第1,第2,…,第Nの動きパラメータのうち前記動き
モデル選択情報で示される動きモデルに対応する動きパ
ラメータを選択する第2の切替器と、第2の切替器から
出力された動きパラメータに、動きパラメータの打ち切
り符号をつけて符号化し、動きパラメータ符号化データ
として多重化部に出力する動きパラメータ符号化部を有
することを特徴とする。
【0032】本発明の動画像の動画像の動き補償予測復
号装置は、請求項9の符号化装置に対応する復号装置で
あって、分離部において分離された前記動きパラメータ
符号化データを復号し、動きパラメータを出力する動き
パラメータ復号部と、前記分離部において分離された、
前記動きモデル選択情報符号化データを復号し、動きモ
デル選択情報を出力する動きモデル選択情報復号部と、
フレームメモリに蓄積されている局部復号画像と動きパ
ラメータとそれぞれ符号化装置側と同じ第1,第2,
…,第Nの動きモデルを入力し、第1,第2,…,第N
の予測画像を生成する第1,第2,…,第Nの予測画像
生成部と、前記動きパラメータを前記動きモデル選択情
報で示される動きモデルに対する予測画像生成部に出力
する第1の切替器と、第1,第2,…,第Nの予測画像
のうち、前記動きモデル選択情報で示される動きモデル
に対応するものを選択し、動き補償予測画像として出力
する第2の切替器を有することを特徴とする。
【0033】本発明の他の、動画像の動き補償予測復合
装置は、請求項10の符号化装置に対応する復号装置で
あって、分離部において分離された前記動きパラメータ
の符号化データを復号し、動きパラメータを出力し、該
動きパラメータの符号化情報に含まれる打ち切り符号か
ら符号化装置で選択された動きモデルを判別する動きパ
ラメータ復号部と、フレームメモリに蓄積されている局
部復号画像と動きパラメータとそれぞれ符号化装置側と
同じ第1,第2,…,第Nの動きモデルを入力し、第
1,第2,…,第Nの予測画像を生成する第1,第2,
…,第Nの予測画像生成部と、前記動きパラメータを前
記動きモデル選択情報で示される動きモデルに対する予
測画像生成部に出力する第1の切替器と、第1,第2,
…,第Nの予測画像のうち、前記動きモデル選択情報で
示される動きモデルに対応するものを選択し、動き補償
予測画像として出力する第2の切替器を有することを特
徴とする。
【0034】本発明により、パラメータ数の多い高度な
動きモデルを画像の部分ごとに必要に応じて用いること
ができる一方、その効果のない部分については、不要な
パラメータを削除して縮退した動きモデルを用いること
ができる。たとえば、回転、拡大/縮小、せん断等の複
雑な動きを持つ部分にはアフィン変換や射影変換を適用
し、平行移動成分しかない動き領域には従来の平行移動
補償を用いることができる。高度な動きモデルを用いて
予測効率を向上させながら、不要な動きパラメータを伝
送しないため、結果として、全体の符号化性能を向上さ
せることができる。
【0035】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施形態を図面を
参照して説明する。
【0036】図1は、本発明の一実施形態の動画像の動
き補償予測符号化装置の構成図、図2は図1中の動きパ
ラメータ検出部21 〜2N の構成図、図3は図1中の動
きモデル選択部4の構成図である。図8中と同符号は同
じものを示す。
【0037】本動き補償予測符号化装置は、動きパラメ
ータ検出部21 ,22 ,…,2N と、予測画像生成部3
1 ,32 ,…,3N と、動きモデル選択部4と、切替器
6,7と、減算器10と、空間冗長度圧縮部12と、差
分データ符号化部14と、差分データ伸長部16と、加
算器18と、フレームメモリ20と、動きパラメータ符
号化部22と、動きモデル選択情報符号化部24と、多
重化部26で構成されている。
【0038】本実施形態では、動きモデルの候補はM1
からMN までのN個である。まず、符号化対象画像1が
動きパラメータ検出部21 ,22 ,…,2N に入力され
る。たとえば、動きパラメータ検出部21では、動きモ
デルM1 を用いて小領域ごとの動きパラメータP1 が求
められる。小領域の大きさ・形状は、一般的には16画
素×16ライン等の矩形ブロックであるが、必ずしもこ
れによる必要はなく、任意形状の小領域を用いることが
できる。動きパラメータ検出部21 より出力された動き
パラメータP1 は、局部復号画像21と共に予測画像生
成部31 に入力され、ここで予測画像I1 が生成され
る。残りの動きモデルM2 ,…,MN についても同様の
手順で予測画像I2 ,…,IN が生成される。なお、予
測画像生成部31 〜3N にも動きモデルM1 〜MN が入
力されているのは、求められたパラメータがどの動きモ
デルによって求められたのかがわからないと、予測画像
を生成できないからである。
【0039】ここで、動きモデルの例としては、射影変
換やアフィン変換などが挙げられる。たとえば、本発明
の一実施形態として、以下のように6つの動きモデルを
組み込む(N=6)ことができる。
【0040】
【表1】
【0041】
【数7】 動きパラメータ検出部2i (i=1,2,…,N)で
は、たとえば特願平6−116260「動きパラメータ
探索方法」に開示された方法により動きパラメータPi
を求めることができる。特願平6−116260におけ
る動きパラメータ探索方法を以下に示す。ここで、動き
モデルは(6)式の5パラメータのアフィン変換であ
る。
【0042】図2に示されるように、動きパラメータ検
出部2i では、入力画像1とフレームメモリ101から
出力された参照画像102が平行移動パラメータ探索部
103に入力され、ブロックマッチング法による平行移
動パラメータ(tx ,ty )探索の結果、誤差評価値の
小さいものから順に所定の個数の初期平行移動パラメー
タ104が求められる。初期平行移動パラメータ104
は入力画像1と参照画像102と共に平行移動・拡大/
縮小・回転パラメータ探索部105に入力される。平行
移動・拡大/縮小・回転パラメータ探索部105では、
初期平行移動パラメータ104について、該初期値を含
む所定の微小範囲内で平行移動パラメータを変化させる
と共に、拡大/縮小パラメータ(Cx ,Cy )および回
転パラメータ(θ)を変化させ、その結果最も小さいマ
ッチング誤差評価値を与えるパラメータの組み合せを最
終的な動きパラメータ106として出力する。探索方法
の一例を表2に示す。
【0043】
【表2】 まず、第一段(平行移動パラメータ探索部103)に
て、水平垂直±15画素を1画素刻みで探索し、31×
31=961個の探索点のうち、誤差評価値の小さい方
から順に4点を初期平行移動パラメータ104とする。
次に、第二段(平行移動・拡大/縮小・回転パラメータ
探索部105)にて、前記4点の周囲±0.5画素の範
囲を0.5画素刻みで変化させると共に、拡大/縮小パ
ラメータについては0.8〜1.2の範囲を0.1刻み
で、回転パラメータについては0〜2πの範囲をπ/4
刻みで変化させ、全ての探索点(9×5×8=360
点)のうち誤差評価値の最も小さいものをアフィン変換
パラメータ106として求める。6パラメータ(a,
b,c,d,tx ,ty )のアフィン変換の場合でも、
9パラメータ(a,b,c,d,p,q,s,tx ,t
y )の射影変換の場合でも全く同様である。
【0044】さて、予測画像I1 ,I2 ,…,IN は、
入力画像1と共に動きモデル選択部4に入力される。動
きモデル選択部4の内部構成は、たとえば図3に示す通
りである。まず、各予測画像I1 ,I2 ,…,IN と符
号化対象画像1から減算器1071 ,1072 ,…,1
07N によってそれぞれ予測誤差E1 ,E2 ,…,E N
が計算され、それぞれ誤差評価部1081 ,1082
…,108N に入力される。次に、誤差評価部1081
〜108N では、それぞれの動きモデルM1 〜MN によ
る予測誤差の評価値V1 ,V2 ,…,VN を計算する。
ここで、誤差評価値V1 〜VN としては平均自乗誤差
(MSE:Mean Square Error)や誤
差絶対値和(SAD:Sum of Absolute
Difference)を用いることができる。最後
に、誤差評価値V1 ,V2 ,…,V N は比較器109に
入力され、ここで誤差評価値の最も小さい動きモデルM
i (i=1,2,…,N)が動きモデル選択情報5とし
て選択される。
【0045】動きモデル選択部4より出力された動きモ
デル選択情報5は切替器6を動作させ、誤差評価値の最
も小さい予測画像Ii を選択し、これを動き補償予測画
像9とする。同時に、動きモデル選択情報5は切替器7
を動作させ、動きパラメータPi を選択し、これを動き
パラメータ8とする。
【0046】次に、動き補償予測画像9は符号化対象画
像1と共に減算器10に入力され、差分データである動
き補償予測誤差11は、空間冗長度圧縮部12おいて空
間冗長度の抑圧が行なわれる。一方、現在の符号化対象
画像1の局部復号画像19を得るため、空間冗長度圧縮
部12より出力された圧縮差分データ13は差分データ
伸長部16にて伸長差分画像17に復号される。伸長差
分画像17は空間冗長度を抑圧された動き補償予測誤差
信号である。伸長差分画像17は加算器18にて動き補
償予測画像9と加算され、現在の符号化対象画像の局部
復号画像19となる。局部復号画像19はフレームメモ
リ20に蓄積され、以降のフレーム符号化において参照
される。
【0047】さらに、動き補償予測誤差11に対する圧
縮差分データ13は差分データ符号化部14にてデータ
圧縮符号化され、差分画像符号化データ15となる。小
領域ごとの動きパラメータ8は、動きパラメータ符号化
部22にてデータ圧縮符号化され、動きパラメータ符号
化データ23となる。また、小領域ごとの動きモデル選
択情報5は、動きモデル選択情報符号化部24にてデー
タ圧縮符号化され、動きモデル選択情報符号化データ2
5となる。
【0048】差分画像符号化データ15と動きパラメー
タ符号化データ23と動きモデル選択情報符号化データ
25は多重化部26において多重化され、多重化データ
27として伝送または蓄積される。
【0049】次に、動きモデル選択情報5の符号化の例
を示す。動きモデル選択情報5の符号化は、たとえば表
3に示すように固定長符号化することができる。この例
では、動きモデル数N=6なので、3ビットの固定長符
号で表現できる。
【0050】
【表3】 また、動きモデル選択頻度に偏りがある場合には、ハフ
マン符号等の可変長符号化を行なうこともできる。表4
に、可変長符号の割り当て例を示す。選択頻度の高い動
きモデルには短い符号が割り当てられ、選択頻度の低い
モデルには長い符号が割り当てられる。
【0051】
【表4】 図4は、図1の符号化装置に対応する動き補償予測復号
装置の構成図である。本動き補償予測復号装置は、分離
部41と、差分データ復号部42と、動きパラメータ復
号部43と、動きモデル選択情報復号部44と、差分デ
ータ伸長部45と、切替器46と、予測画像生成部47
1 ,472 ,…,47N と、切替器48と、加算器49
と、フレームメモリ50で構成されている。
【0052】本復号装置では、動きモデルの候補は図1
の符号化装置と同じくM1 からMNまでのN個である。
復号装置では、まず多重化データ27が分離部41にお
いて、差分画像符号化データ15、動きパラメータ符号
化データ23、動きモデル選択情報符号化データ25の
3つに分離される。動きモデル選択情報符号化データ2
5は動きモデル選択情報復号部44において復号され、
動きモデル選択情報5となる。動きモデル選択情報5は
符号化装置(図1)で選択された動きモデルを示すフラ
グであり、たとえば、動きモデル選択情報5が表3の固
定長符号により表現されている場合、動きモデル選択情
報符号化データ25として”011”が入力された場合
には、動きモデル選択情報はM3 となる。また、動きモ
デル選択情報5が表4の可変長符号により表現されてい
る場合、動きモデル選択情報符号化データ25として”
01”が入力された場合には、動きモデル選択情報はM
2となる。
【0053】一方、動きパラメータ符号化データ23
は、動きパラメータ復号部43において復号され、動き
パラメータ8となる。また、差分画像符号化データ15
は、差分データ復号部42において復号され、圧縮差分
データ13となる。圧縮差分データ13は、差分データ
伸長部45にて伸長差分画像17に伸長される。
【0054】さて、動きモデル選択情報5は切替器46
を動作させ、動きパラメータ8を適切な予測画像生成部
へと導く。さらに、切替器48を動作させ、適切な予測
画像を加算器49に導く。たとえば、動きモデル選択情
報5がM2 の場合には、動きパラメータ8を予測画像生
成部472 に入力する。予測画像生成部472 では、フ
レームメモリ50に蓄積されている局部復号画像21と
動きパラメータ8と動きモデルM2 を用い、予測画像I
2 を生成する。
【0055】以上の手順により求められた動き補償予測
画像9と伸長差分画像17は加算器49にて加算され、
局部復号画像19となる。局部復号画像19はフレーム
メモリ50に蓄積され、以降のフレームの復号時に参照
される。
【0056】図5は本発明の他の実施形態の動画像の動
き補償予測符号化装置の構成図である。図1中と同符号
は同じ構成要素を示す。
【0057】本実施形態では、各小領域の動きパラメー
タを符号化するために、動きパラメータ符号化部22′
は、小領域ごとの動きモデル選択情報5を入力として必
要とする。ただし、図1の実施形態のように、動きモデ
ル選択情報5を符号化する必要はない。
【0058】すなわち、本実施形態では、動きモデル選
択情報5を送らず、代わりに動きパラメータの符号テー
ブルにEOP(End Of Parameter)と
いう打ち切り符号を設ける。以下、動きモデルとして、
最も汎用性の高い一般的モデルである射影変換(3)式
を用いた場合で説明する。ここでは、最もパラメータ数
の多い射影変換をMN とし、M1 からMN-1 は射影変換
のサブセットの動きモデルとする。また、射影変換の9
つのパラメータのうち、符号化(伝送)する順番を送受
で予め決めておく。この順序を決めるにあたっては、画
像の動きを記述する上で最も支配的なパラメータを先頭
とする。一般に、物体の動きは平行移動成分が支配的で
あるため、tx ,ty を最も優先的に符号化すべきであ
る。また、ズームもしばしば見られるため、a,dも重
要なパラメータである。一方、p,q,sを必要とする
ような動きは実際にはほとんどないので、これらの優先
順位は低い。よって、たとえばtx ,ty ,a,d,
b,c,p,q,sの順に符号化すればよい。
【0059】通常は、tx からsまでの9つのパラメー
タ全てを符号化するが、予測性能向上という観点から不
要なパラメータは伝送しない。たとえば、a=d=s=
1で、かつb=c=p=q=0の場合、これは(1)式
の平行移動モデルに一致する。この場合、a,b,d,
c,p,q,sの7つのパラメータを伝送しても、動き
パラメータにかかる符号量が増えるだけで、従来の平行
移動補償と同じ予測性能である。そこで、この場合には
図6(a)に示すように、tx とty のみ符号化し、t
y の符号語の後ろに打ち切り符号EOPをつけることに
より、以降の7つのパラメータは符号化しない。
【0060】また、図6(b)に示すように、a,d≠
1かつb=c=p=q=0で、さらにs=1の場合に
は、tx ,ty ,a,dの4パラメータを符号化し、d
の符号語の後ろにEOPをつけて終了する。一方、図6
(c)に示すように、a,d≠1、かつb=c=p=q
=0であっても、s≠1の場合には、9つの全ての動き
パラメータを符号化する必要がある。この場合には、E
OPは不要である。以上の操作を各小領域の動きパラメ
ータの符号化に対して繰り返し行なう。
【0061】図7は図5の符号化装置に対応する動き補
償予測復号装置の構成図である。図4中と同符号は同じ
構成要素を示す。
【0062】本実施形態の復号装置は、分離部41′
と、差分データ復号部42と、動きパラメータ復号部4
3′と、差分データ伸張部45と、切替器46と、予測
画像生成部471 ,472 ,…,47N と、切替器48
と、加算器49と、フレームメモリ50で構成されてい
る。
【0063】本実施形態では、動きモデルの候補は図
1,図5の符号化装置の例と同じくM 1 からMN までの
N個である。但し、最もパラメータ数の多い動きモデル
(たとえばMN )を(2)式の射影変換とし、M1 から
N-1 は射影変換のサブセットの動きモデルとする。ま
ず、多重化データ27′が分離部41′において、差分
画像符号化データ15と動きパラメータ符号化データ2
3′の2つに分離される。
【0064】動きパラメータ符号化データ23′は、動
きパラメータ復号部43′において復号され、動きパラ
メータ8となる。ここで、各小領域ごとの動きパラメー
タの順序は予め符号化装置側との間で決めておく。ここ
では、符号化装置の例で示したように、tx ,ty
a,d,b,c,p,q,sの順で符号化されているも
のとする。したがって、tx ,ty ,a,d,b,cの
符号語の後に打ち切り符号(EOP)が現れた際には、
動きモデル選択情報5としてM2 (アフィン変換)を出
力する。また、tx ,ty の符号語の後にEOPが現れ
た際には、動きモデル選択情報5としてM6 (平行移動
モデル)を出力する。あるいは、動きモデル選択情報5
として常にM1 (射影変換)を用い、受信していない動
きパラメータについては、表5に示すようなデフォルト
値を用いても等価である。
【0065】
【表5】 一方、差分画像符号化データ15は、差分データ復号部
42において復号され、圧縮差分データ13となる。圧
縮差分データ13は、差分データ伸長部45にて伸長差
分画像17に伸長される。
【0066】さて、動きパラメータ復号部43′から出
力された動きモデル選択情報5は符号器化装置(図5)
で選択された動きモデルを示すフラグである。動きモデ
ル選択情報5は切替器46を動作させ、動きパラメータ
8を適切な予測画像生成部へと導く。さらに、切替器4
8を動作させ、適切な予測画像を加算器49に導く。た
とえば、動きモデル選択情報5がM2 の場合には、動き
パラメータ8を予測画像生成部472 に入力する。予測
画像生成部472 では、フレームメモリ50に蓄積され
ている局部復号画像21と動きパラメータ8と動きモデ
ルM2 を用い、予測画像I2 を生成する。
【0067】以上の手順により求められた動き補償予測
画像9と伸長差分画像17は加算器49にて加算され、
局部復号画像19となる。局部復号画像19はフレーム
メモリ50に蓄積され、以降のフレームの復号時に参照
される。
【0068】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は下記のよ
うな効果がある。 (1)請求項1の発明は、予測に用いる動きモデルを画
像の小領域ごとに必要に応じて使い分けることができ
る。 (2)請求項5,7,9,11の発明は、たとえば、回
転、拡大/縮小、せん断等の複雑な動きを持つ小領域に
はパラメータ数の多い射影変換やアフィン変換を適用
し、平行移動のみの小領域には従来の平行移動モデルを
用いる。これにより、射影変換の効果がある小領域につ
いては9つのパラメータを符号化する必要があるが、平
行移動モデルで十分な小領域については2つのパラメー
タのみを符号化すればよい。すなわち、効果のある部分
のみに高度な動きモデルを適用することにより、全ての
小領域について9つの射影変換パラメータを送らずに済
むため、全体の符号化性能を向上させることができる。 (3)請求項6,8,10,12の発明においては、伝
送する動きパラメータ数を、画像の小領域ごとに必要に
応じて変化させることができる。たとえば、基本となる
動きモデルを射影変換とした場合、回転、拡大/縮小、
せん断等の複雑な動きを持つ小領域では、これらを表現
するために9つのパラメータ全てが必要となる。一方、
a=d=s=1,b=c=p=q=0とすることにより
平行移動モデルと等価となるため、平行移動のみの小領
域ではこれら7つのパラメータを切り捨てることができ
る。すなわち、不要なパラメータを削除することによ
り、縮退した動きモデルを用いることができる。これに
より、射影変換による効果がある小領域については9つ
のパラメータを符号化するが、平行移動モデルで十分な
小領域については2つのパラメータのみを符号化すれば
よい。すなわち、予測性能向上に貢献しない不要な動き
パラメータを伝送せずに済むため、全体の符号化性能を
向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態の動き補償動画像符号化装
置の構成図である。
【図2】図1中の動きパラメータ検出部21 〜2N の構
成図である。
【図3】図1中の動きモデル選択部4の構成図である。
【図4】図1の画像符号化装置に対応する動画像復号装
置の構成図である。
【図5】本発明の他の実施形態の動き補償動画像符号化
装置の構成図である。
【図6】動きパラメータの符号化を示す図である。
【図7】図5の動画像符号化装置に対応する画像復号装
置の構成図である。
【図8】画像符号化装置の従来例の構成図である。
【図9】アフィン変換で記述し得るせん断変換の一例を
示す図である。
【符号の説明】
1 符号化対象画像 21 〜2N 動きパラメータ検出部 31 〜3N 予測画像生成部 4 動きモデル選択部 5 動きモデル選択情報 6 切替器(動き補償予測画像) 7 切替器(動きパラメータ) 8 動きパラメータ 9 動き補償予測画像 10 減算器 11 動き補償予測誤差 12 空間冗長度圧縮部 13 圧縮差分データ 14 差分データ符号化部 15 差分画像符号化データ 16 差分データ伸張部 17 伸長差分画像 18 加算器 19 局部復号画像 20 フレームメモリ 21 局部復号画像 22,22′ 動きパラメータ符号化部 23,23′ 動きパラメータ符号化データ 24 動きモデル選択情報符号化部 25 動きモデル選択情報符号化データ 26,26′ 多重化部 27,27′ 多重化データ 31 動きベクトル検出部 32 動きベクトル 33 ブロック動き補償部 34 DCT/量子化部 35 逆DCT/逆量子化部 36 動きベクトル符号化部 37 動きベクトル符号化データ 38 多重化部 39 多重化データ 41,41′ 分離部 42 差分データ復号部 43,43′ 動きパラメータ復号部 44 動きモデル選択情報復号部 45 差分データ伸張部 46 切替器 471 〜47N 予測画像生成部 48 切替器 49 加算器 50 フレームメモリ 101 フレームメモリ 102 参照画像 103 平行移動パラメータ探索部 104 初期移動平行パラメータ 105 平行移動・拡大/縮小・回転パラメータ探索
部 106 動きパラメータ 1071 〜107N 減算器 1081 〜108N 誤差評価部 109 比較器

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 符号化対象画像を複数の小領域に分割
    し、符号化対象画像と参照画像との間の動き量を前記小
    領域ごとに求め、小領域内の各画素の予測値を求めるに
    あたり、当該小領域の動きパラメータが指す位置の濃淡
    値を予測値とすることによって予測画像を生成し、該予
    測画像と符号化対象画像との差分を符号化する、動画像
    の動き補償予測符号化方法において、 各小領域ごとに最適な動きモデルを選択し、該選択され
    た動きモデルを用いて小領域ごとに予測画像を生成する
    ことを特徴とする、動画像の動き補償予測符号化方法。
  2. 【請求項2】 各小領域において、予め用意された複数
    の動きモデルにより動き補償予測を行ない、各動き補償
    予測による差分画像の誤差評価値を比較し、誤差評価値
    が最も小さくなる動きモデルを当該小領域の動きモデル
    として選択する、請求項1に記載の動き補償予測符号化
    方法。
  3. 【請求項3】 前記誤差評価値として平均自乗誤差を用
    いる、請求項2に記載の動き補償予測符号化方法。
  4. 【請求項4】 前記誤差評価値として誤差絶対値和を用
    いる、請求項2に記載の動き補償予測符号化方法。
  5. 【請求項5】 前記小領域ごとに、どの動きモデルを用
    いて動き補償したかを示す動きモデル識別フラグを符号
    化して伝送する、請求項1に記載の動き補償予測符号化
    方法。
  6. 【請求項6】 前記小領域の動きパラメータを符号化す
    るにあたり、動きパラメータの打ち切り符号をつけるこ
    とにより、不要な動きパラメータ伝送しない、請求項1
    に記載の動き補償予測符号化方法。
  7. 【請求項7】 請求項5に記載の動き補償予測符号化方
    法に対応する復号方法において、動き補償の単位である
    各小領域ごとに、符号化装置から伝送された動きモデル
    識別フラグにより指定される動きモデルと、符号化装置
    から伝送された動きパラメータとを用いて予測画像を作
    成することを特徴とする、動画像の動き補償予測復号方
    法。
  8. 【請求項8】 請求項6に記載の動き補償予測符号化方
    法に対応する復号方法において、動き補償の単位である
    各小領域ごとに、符号化装置から伝送された動きパラメ
    ータと、該動きパラメータの符号化情報に含まれる打ち
    切り符号とから符号化装置で選択された動きモデルを判
    別し、該動きモデルと、前記動きパラメータとを用いて
    予測画像を作成することを特徴とする、動画像の動き補
    償予測復号方法。
  9. 【請求項9】 符号化対象画像を複数の小領域に分割
    し、符号化対象画像と参照画像との間の動き量を前記小
    領域ごとに求め、小領域内の各画素の予測値を求めるに
    あたり、当該小領域の動きパラメータが指す位置の濃淡
    値を予測値とすることによって予測画像を生成し、該予
    測画像と符号化対象画像との差分を符号化する、動画像
    の動き補償予測符号化装置において、 前記符号化対象画像を入力し、それぞれ第1,第2,
    …,第N(Nは2以上の整数)の動きモデルを用いて小
    領域ごとに第1,第2,…,第Nの動きパラメータを求
    める第1,第2,…,第Nの動きパラメータ検出部と、 局部復号画像とそれぞれ第1,第2,…,第Nの動きパ
    ラメータを入力し、第1,第2,…,第Nの予測画像を
    生成する第1,第2,…,第Nの予測画像生成部と、 前記符号化対象画像と第1,第2,…,第Nの予測画像
    を入力し、各予測画像の予測誤差の誤差評価値を計算
    し、誤差評価値が最も小さい予測誤差に対応する動きモ
    デルを示す動きモデル選択情報を出力する動きモデル選
    択部と、 第1,第2,…,第Nの予測画像のうち前記動きモデル
    選択情報で示される動きモデルに対応する予測画像を動
    き補償予測画像として出力する第1の切替器と、 第1,第2,…,第Nの動きパラメータのうち前記動き
    モデル選択情報で示される動きモデルに対応する動きパ
    ラメータを選択する第2の切替器と、 第2の切替器から出力された動きパラメータをデータ圧
    縮符号化し、動きパラメータ符号化データとして多重化
    部に出力する動きパラメータ符号化部と、 前記動きモデル選択情報をデータ圧縮符号化し、動きモ
    デル選択情報符号化データとして前記多重化部に出力す
    る動きモデル選択情報符号化部とを有することを特徴と
    する、動画像の動き補償予測符号化装置。
  10. 【請求項10】 符号化対象画像を複数の小領域に分割
    し、符号化対象画像と参照画像との間の動き量を前記小
    領域ごとに求め、小領域内の各画素の予測値を求めるに
    あたり、当該小領域の動きパラメータが指す位置の濃淡
    値を予測値とすることによって予測画像を生成し、該予
    測画像と符号化対象画像との差分を符号化する、動画像
    の動き補償予測符号化装置において、 前記符号化対象画像を入力し、それぞれ第1,第2,
    …,第N(Nは2以上の整数)の動きモデルを用いて小
    領域ごとに第1,第2,…,第Nの動きパラメータを求
    める第1,第2,…,第Nの動きパラメータ検出部と、 局部復号画像とそれぞれ第1,第2,…,第Nの動きパ
    ラメータを入力し、第1,第2,…,第Nの予測画像を
    生成する第1,第2,…,第Nの予測画像生成部と、 前記符号化対象画像と第1,第2,…,第Nの予測画像
    を入力し、各予測画像の予測誤差の誤差評価値を計算
    し、誤差評価値が最も小さい予測誤差に対応する動きモ
    デルを示す動きモデル選択情報を出力する動きモデル選
    択部と、 第1,第2,…,第Nの予測画像のうち前記動きモデル
    選択情報で示される動きモデルに対応する予測画像を動
    き補償予測画像として出力する第1の切替器と、 第1,第2,…,第Nの動きパラメータのうち前記動き
    モデル選択情報で示される動きモデルに対応する動きパ
    ラメータを選択する第2の切替器と、 第2の切替器から出力された動きパラメータに、動きパ
    ラメータの打ち切り符号をつけて符号化し、動きパラメ
    ータ符号化データとして多重化部に出力する動きパラメ
    ータ符号化部を有することを特徴とする、動画像の動き
    補償予測符号化装置。
  11. 【請求項11】 請求項9の符号化装置に対応する復号
    装置において、 分離部において分離された前記動きパラメータ符号化デ
    ータを復号し、動きパラメータを出力する動きパラメー
    タ復号部と、 前記分離部において分離された前記動きモデル選択情報
    符号化データを復号し、動きモデル選択情報を出力する
    動きモデル選択情報復号部と、 フレームメモリに蓄積されている局部復号画像と動きパ
    ラメータとそれぞれ符号化装置側と同じ第1,第2,
    …,第Nの動きモデルを入力し、第1,第2,…,第N
    の予測画像を生成する第1,第2,…,第Nの予測画像
    生成部と、 前記動きパラメータを前記動きモデル選択情報で示され
    る動きモデルに対する予測画像生成部に出力する第1の
    切替器と、 第1,第2,…,第Nの予測画像のうち、前記動きモデ
    ル選択情報で示される動きモデルに対応するものを選択
    し、動き補償予測画像として出力する第2の切替器を有
    することを特徴とする動き補償予測復号装置。
  12. 【請求項12】 請求項10の符号化装置に対応する復
    号装置において、 分離部において分離された前記動きパラメータ符号化デ
    ータを復号し、動きパラメータを出力し、該動きパラメ
    ータの符号化情報に含まれる打ち切り符号から符号化装
    置で選択された動きモデルを判別する動きパラメータ復
    号部と、 フレームメモリに蓄積されている局部復号画像と動きパ
    ラメータとそれぞれ符号化装置側と同じ第1,第2,
    …,第Nの動きモデルを入力し、第1,第2,…,第N
    の予測画像を生成する第1,第2,…,第Nの予測画像
    生成部と、 前記動きパラメータを前記動きモデル選択情報で示され
    る動きモデルに対する予測画像生成部に出力する第1の
    切替器と、 第1,第2,…,第Nの予測画像のうち、前記動きモデ
    ル選択情報で示される動きモデルに対応するものを選択
    し、動き補償予測画像として出力する第2の切替器を有
    することを特徴とする動き補償予測復号装置。
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