JP2008092188A - 測定装置、試験装置および測定方法 - Google Patents

測定装置、試験装置および測定方法 Download PDF

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Abstract

【課題】第1受信装置および第2受信装置の間のスキューおよびキャリア位相差を精度良く測定する。
【解決手段】複数の送信信号を互いに周波数が異なる複数のサブキャリアに変調した複数の変調信号を加算した調整信号を送信する送信部と、調整信号を第1受信装置に供給して第1検波信号として検波させ、調整信号を第2受信装置に供給して第2検波信号として検波させる供給部と、第1検波信号における複数のサブキャリアのそれぞれに対応する周波数成分に含まれている、それぞれが直交信号である複数の第1抽出信号を抽出する第1抽出部と、第2検波信号における複数のサブキャリアのそれぞれに対応する周波数成分に含まれている、それぞれが直交信号である複数の第2抽出信号を抽出する第2抽出部と、第1抽出信号と第2抽出信号とのサブキャリア毎の位相差を算出する位相差算出部とを備える測定装置を提供する。
【選択図】図2

Description

本発明は、測定装置、試験装置および測定方法に関する。特に本発明は、2つの受信装置の間におけるスキューおよびキャリア位相差を測定する測定装置、試験装置および測定方法に関する。
無線通信の空間多重伝送技術として、MIMO(Multiple Input Multiple Output)が知られている。MIMOを利用した通信装置は、同一のキャリア周波数の複数の変調信号を同時に無線送信する。MIMOは、例えば、IEEE802.11n(例えば、非特許文献1参照)等への採用が予定されている。MIMOを利用した通信装置を試験する試験装置は、当該通信装置から複数の変調信号を同時に出力させ、これら複数の変調信号を複数の受信装置により同時に検波して良否判定する。
このような試験装置は、複数の受信装置間のスキューおよびキャリア位相差を無くして精度良く信号を受信することを目的として、試験に先立ってスキューおよびキャリア位相差を測定する。複数の受信装置間のスキューおよびキャリア位相差の測定は、次のように行われる。まず、試験装置は、外部信号源から出力された基準信号を複数の受信装置のそれぞれに検波させ、複数の受信装置のそれぞれにより検波された複数の検波信号をサンプリングする。次に、試験装置は、サンプリングした複数の検波信号間のパワーエンベロープを比較して、複数の受信装置間のスキューを算出する。
次に、試験装置は、サンプリングした複数の検波信号を算出したスキューに応じて補正する。次に、試験装置は、補正した複数の検波信号の位相を比較し、キャリア位相差を算出する。試験装置は、一例として、検波信号に含まれているパイロット信号の位相を検出することにより、当該検波信号の位相を検出する(例えば、非特許文献2参照)。
"IEEE 802.11 LAN/MAN Wireless LANS"、[online]、「IEEE Standarde Assosiation、[平成18年9月11日検索]、インターネット〈http://standards.ieee.org/getieee802/802.11.html〉 守倉 正博、久保田 周治 監修、「改訂版802.11高速無線LAN教科書」、株式会社インプレスネットビジネスカンパニー、2005年1月、p.212−214
ところで、以上の測定方法の場合、試験装置は、サンプリングクロックの周期より細かい分解能でスキューを算出することができないので、測定精度に限界があった。また、以上の測定方法の場合、試験装置は、スキューを補正した後にキャリア位相差を測定するので、スキューに含まれる誤差がキャリア位相差にも影響する。従って、試験装置は、精度良くキャリア位相差を測定することが困難であった。
そこで本発明は、上記の課題を解決することのできる測定装置、試験装置および測定方法を提供することを目的とする。この目的は特許請求の範囲における独立項に記載の特徴の組み合わせにより達成される。また従属項は本発明の更なる有利な具体例を規定する。
上記課題を解決するために、本発明の第1形態においては、入力した信号を互いに同一の周波数のキャリア信号により検波する第1受信装置および第2受信装置の間における、検波された信号の伝播時間の差であるスキューおよび検波に用いるキャリア信号の位相差であるキャリア位相差の少なくとも一方を測定する測定装置であって、複数の送信信号を互いに周波数が異なる複数のサブキャリアに変調した複数の変調信号を加算した調整信号を送信する送信部と、調整信号を第1受信装置に供給して第1検波信号として検波させ、調整信号を第2受信装置に供給して第2検波信号として検波させる供給部と、第1検波信号における複数のサブキャリアのそれぞれに対応する周波数成分に含まれている、それぞれが直交信号である複数の第1抽出信号を抽出する第1抽出部と、第2検波信号における複数のサブキャリアのそれぞれに対応する周波数成分に含まれている、それぞれが直交信号である複数の第2抽出信号を抽出する第2抽出部と、複数の第1抽出信号および複数の第2抽出信号に基づき、第1抽出信号と第2抽出信号とのサブキャリア毎の位相差を算出する位相差算出部と、第1抽出信号と第2抽出信号とのサブキャリア毎の位相差に基づき、スキューおよびキャリア位相差の少なくとも一方を算出する演算部とを備える測定装置を提供する。
本発明の第2形態においては、送信すべき信号を互いに同一の周波数のキャリア信号により変調した出力信号を出力する第1被試験送信回路および第2被試験送信回路を試験する試験装置であって、第1被試験送信回路から出力された第1出力信号を入力し、入力した第1出力信号をキャリア信号を用いて検波する第1受信装置と、第2被試験送信回路から出力された第2出力信号を入力し、入力した第2出力信号を第1受信装置が用いたキャリア信号の周波数と同一の周波数のキャリア信号を用いて検波する第2受信装置と、第1受信装置により検波された信号および第2受信装置により検波された信号に基づき、第1被試験送信回路および第2被試験送信回路の良否を判定する判定部と、第1受信装置および第2受信装置の間における、検波された信号の伝播時間の差であるスキューおよび検波に用いるキャリア信号の位相差であるキャリア位相差の少なくとも一方を測定する測定装置と、スキューおよびキャリア位相差の少なくとも一方の測定結果に基づき、第1受信装置および第2受信装置の間におけるスキューおよびキャリア位相差の少なくとも一方を補正する補正部とを備え、測定装置は、複数の送信信号を互いに周波数が異なる複数のサブキャリアに変調した複数の変調信号を加算した調整信号を送信する送信部と、調整信号を第1受信装置に供給して第1検波信号として検波させ、調整信号を第2受信装置に供給して第2検波信号として検波させる供給部と、第1検波信号における複数のサブキャリアのそれぞれに対応する周波数成分に含まれている、それぞれが直交信号である複数の第1抽出信号を抽出する第1抽出部と、第2検波信号における複数のサブキャリアのそれぞれに対応する周波数成分に含まれている、それぞれが直交信号である複数の第2抽出信号を抽出する第2抽出部と、複数の第1抽出信号および複数の第2抽出信号に基づき、第1抽出信号と第2抽出信号とのサブキャリア毎の位相差を算出する位相差算出部と、第1抽出信号と第2抽出信号とのサブキャリア毎の位相差に基づき、スキューおよびキャリア位相差の少なくとも一方を算出する演算部とを有する試験装置を提供する。
本発明の第3形態においては、入力した信号を互いに同一の周波数のキャリア信号により検波する第1受信装置および第2受信装置の間における、検波された信号の伝播時間の差であるスキューおよび検波に用いるキャリア信号の位相差であるキャリア位相差の少なくとも一方を測定する測定方法であって、複数の送信信号を互いに周波数が異なる複数のサブキャリアに変調した複数の変調信号を加算した調整信号を送信し、調整信号を第1受信装置に供給して第1検波信号として検波させ、調整信号を第2受信装置に供給して第2検波信号として検波させ、第1検波信号における複数のサブキャリアのそれぞれに対応する周波数成分に含まれている、それぞれが直交信号である複数の第1抽出信号を抽出し、第2検波信号における複数のサブキャリアのそれぞれに対応する周波数成分に含まれている、それぞれが直交信号である複数の第2抽出信号を抽出し、複数の第1抽出信号および複数の第2抽出信号に基づき、第1抽出信号と第2抽出信号とのサブキャリア毎の位相差を算出し、第1抽出信号と第2抽出信号とのサブキャリア毎の位相差に基づき、スキューおよびキャリア位相差の少なくとも一方を算出する測定方法を提供する。
なお、上記の発明の概要は、本発明の必要な特徴の全てを列挙したものではなく、これらの特徴群のサブコンビネーションもまた、発明となりうる。
以下、発明の実施の形態を通じて本発明を説明するが、以下の実施形態は特許請求の範囲にかかる発明を限定するものではなく、また実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
図1は、本実施形態に係る試験装置10の構成を第1被試験送信回路210および第2被試験送信回路220とともに示す。試験装置10は、第1被試験送信回路210および第2被試験送信回路220を試験する。第1被試験送信回路210および第2被試験送信回路220は、送信すべき信号を互いに同一の周波数のキャリア信号により変調した出力信号を出力する。
本実施形態において、第1被試験送信回路210および第2被試験送信回路220は、出力信号として、互いに同一の周波数のキャリア信号に変調されたOFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)信号を出力する。OFDM信号は、送信すべき複数の信号(直交信号)を互いに周波数が異なる複数のサブキャリアに変調した複数の変調信号を加算した信号である。第1被試験送信回路210および第2被試験送信回路220は、一例として、IEEE802.11nにおいて採用されるMIMO方式に対応した複数のOFMD信号を出力してよい。また、第1被試験送信回路210および第2被試験送信回路220は、実使用時において、それぞれ異なるアンテナから複数のOFDM信号を出力するものであってよい。また、第1被試験送信回路210および第2被試験送信回路220は、1つの筐体または基板に実装されていてもよいし、別体であってもよい。
試験装置10は、第1受信装置110と、第2受信装置120と、送信制御部12と、判定部14と、発振部16と、測定装置20と、補正部22とを備える。第1受信装置110は、第1被試験送信回路210から出力された第1出力信号を入力し、入力した第1出力信号をキャリア信号を用いて検波する。第2受信装置120は、第2被試験送信回路220から出力された第2出力信号を入力し、入力した第2出力信号を第1受信装置110が用いたキャリア信号の周波数と同一の周波数のキャリア信号を用いて検波する。すなわち、第1受信装置110および第2受信装置120は、入力した信号を互いに同一の周波数のキャリア信号により検波する。第1受信装置110および第2受信装置120は、一例として、入力した信号を互いに同一の周波数のキャリア信号により同期検波し、同期検波した信号を例えばアナログデジタルコンバータでサンプリングしてよい。
送信制御部12は、第1被試験送信回路210および第2被試験送信回路220を制御して、当該第1被試験送信回路210および第2被試験送信回路220から第1受信装置110および第2受信装置120へ所定の試験用の出力信号を出力させる。判定部14は、第1受信装置110により検波された信号および第2受信装置120により検波された信号に基づき、第1被試験送信回路210および第2被試験送信回路220の良否を判定する。本実施形態においては、判定部14は、第1受信装置110および第2受信装置120のそれぞれにより検波されたOFDM信号をフーリエ変換(例えば高速フーリエ変換)して、複数のサブキャリアのそれぞれに含まれていた信号(直交信号)を抽出する。そして、判定部14は、抽出した信号と期待値信号とを比較して、第1受信装置110および第2受信装置120の良否を判定する。発振部16は、第1受信装置110および第2受信装置120が検波に用いる所定周波数のキャリア信号を出力する。
測定装置20は、第1受信装置110および第2受信装置120の間における、検波された信号の伝播時間の差であるスキューおよび検波に用いるキャリア信号の位相差であるキャリア位相差の少なくとも一方を測定する。補正部22は、測定装置20によるスキューおよびキャリア位相差の少なくとも一方の測定結果に基づき、第1受信装置110および第2受信装置120の間におけるスキューおよびキャリア位相差の少なくとも一方を補正する。補正部22は、一例として、スキューおよびキャリア位相差をより小さくするように、当該スキューおよびキャリア位相差を補正する。
以上のような試験装置10によれば、第1受信装置110および第2受信装置120の間のスキューおよびキャリア位相差を補正する。従って、試験装置10によれば、第1被試験送信回路210および第2被試験送信回路220を精度良く試験することができる。
図2は、本実施形態に係る測定装置20の構成を、発振部16、第1受信装置110および第2受信装置120とともに示す。第1受信装置110および第2受信装置120のそれぞれは、一例として、検波部302と、サンプリング部304と、記憶部306とを有してよい。検波部302は、例えばミキサーを有し、入力した信号と発振部16から出力されたキャリア信号とを乗算することにより、入力した信号を検波する。サンプリング部304は、例えばAD変換器を有し、検波部302により検波された信号をアナログデジタル変換することによりサンプリングする。記憶部306は、サンプリング部304によりサンプリングされた信号を記憶する。記憶部306は、一例として、サンプリングされた信号を時系列に取り込んで、連続アドレスに順次記憶してよい。
ここで、第1受信装置110および第2受信装置120の間におけるスキューは、検波された信号の伝播時間の差をいう。スキューは、一例として、入力された信号を検波部302が検波した時刻から、当該信号をサンプリング部304がサンプリングする時刻までの遅延時間の、第1受信装置110および第2受信装置120の間における差を含んでよい。また、例えば、スキューは、第1受信装置110および第2受信装置120の間における、検波部302からサンプリング部304までの伝送路の遅延量の差を含んでよい。
また、第1受信装置110および第2受信装置120の間におけるキャリア位相差は、検波に用いるキャリア信号の位相差をいう。キャリア位相差は、一例として、検波部302に入力されるキャリア信号の位相の、第1受信装置110および第2受信装置120の間における差を含んでよい。また、例えば、キャリア位相差は、第1受信装置110および第2受信装置120の間における、発振部16から検波部302までの伝送路の遅延量の差に応じた位相であってよい。
測定装置20は、送信部32と、供給部34と、検波制御部36と、第1抽出部42と、第2抽出部44と、位相差算出部46と、演算部48とを有する。送信部32は、複数の送信信号を互いに周波数が異なる複数のサブキャリアに変調した複数の変調信号を加算した調整信号を送信する。本実施形態において、送信部32は、調整信号として、所定周波数のキャリア信号により変調することにより、当該所定周波数に周波数シフトしたOFDM信号を出力する。
供給部34は、送信部32から送信された調整信号を第1受信装置110に供給して第1検波信号として検波させるとともに、送信部32から送信された調整信号を第2受信装置120に供給して第2検波信号として検波させる。供給部34は、一例として、パワーディバイダ52と、第1伝送ケーブル54と、第2伝送ケーブル56とを含んでよい。パワーディバイダ52は、送信部32から送信された調整信号を例えば略同一の電力の第1の調整信号および第2の調整信号に分割する。第1伝送ケーブル54は、パワーディバイダ52から出力された第1の調整信号を第1受信装置110の入力端308に供給する。第2伝送ケーブル56は、パワーディバイダ52から出力された第2の調整信号を第2受信装置120の入力端308に供給する。
検波制御部36は、第1受信装置110および第2受信装置120による検波を制御する。検波制御部36は、一例として、第1受信装置110および第2受信装置120のそれぞれのサンプリング部304に対してサンプリングクロックを供給してよい。さらに、検波制御部36は、一例として、第1受信装置110および第2受信装置120のそれぞれにおける、サンプリング部304によりサンプルされた検波信号を記憶部306への取り込む取込タイミングを制御してよい。
検波制御部36により制御された第1受信装置110は、発振部16から出力されたキャリア信号により調整信号を検波した第1検波信号を出力する。本実施形態においては、第1検波信号として、キャリア周波数に対応する周波数が0とされたベースバンドのOFDM信号を出力する。また、検波制御部36により制御された第2受信装置120は、発振部16から出力されたキャリア信号により調整信号を検波した第2検波信号を出力する。本実施形態においては、第2検波信号として、ベースバンドのOFDM信号を出力する。
第1抽出部42は、第1検波信号における複数のサブキャリアのそれぞれに対応する周波数成分に含まれている、それぞれが直交信号である複数の第1抽出信号を抽出する。本実施形態においては、第1抽出部42は、第1受信装置110により検波された第1検波信号(OFDM信号)をフーリエ変換(例えば高速フーリエ変換)して、複数のサブキャリアのそれぞれに含まれていた複数の第1抽出信号(直交信号)を抽出する。
第2抽出部44は、第2検波信号における複数のサブキャリアのそれぞれに対応する周波数成分に含まれている、それぞれが直交信号である複数の第2抽出信号を抽出する。本実施形態においては、第2抽出部44は、第2受信装置120により検波されたOFDM信号をフーリエ変換(例えば高速フーリエ変換)して周波数ドメインにおいてサブキャリア毎に分割することにより、複数のサブキャリアのそれぞれに含まれていた複数の第1抽出信号(直交信号)を抽出する。
位相差算出部46は、第1抽出部42から出力された複数の第1抽出信号および第2抽出部44から出力された複数の第2抽出信号を入力する。位相差算出部46は、複数の第1抽出信号および複数の第2抽出信号に基づき、第1抽出信号と第2抽出信号とのサブキャリア毎の位相差を算出する。
演算部48は、位相差算出部46により算出された第1抽出信号と第2抽出信号とのサブキャリア毎の位相差に基づき、スキューおよびキャリア位相差の少なくとも一方を算出する。演算部48は、一例として、スキュー算出部58と、キャリア位相差算出部60とを含んでよい。スキュー算出部58は、サブキャリアの周波数に対する位相差の傾きをスキューとして算出する。キャリア位相差算出部60は、サブキャリアの周波数に対する位相差の関係に基づいてキャリア信号に対応する周波数における中心位相差を算出し、算出した中心位相差をキャリア位相差として出力する。
このような構成の測定装置20は、演算部48により算出されたスキューおよびキャリア位相差を補正部22に供給する。そして、補正部22は、供給されたスキューおよびキャリア位相差に基づき、第1受信装置110および第2受信装置120を補正する。
図3は、本実施形態に係る測定装置20および補正部22によるスキューおよびキャリア位相差の測定および補正フローを示す。図4は、ベースバンドのOFDM信号の一例を示す。図5は、第1検波信号および第2検波信号に対するフーリエ変換範囲の一例を示す。図6は、サブキャリアの周波数に対する位相の関係の一例を示す。以下、スキューおよびキャリア位相差の測定および補正処理について説明する。
まず、送信部32は、調整信号を送信する(S1001)。送信部32は、一例として、調整信号として、下記式(1)により表されるような信号を送信してよい。すなわち、送信部32は、図4により表されるベースバンドのOFDM信号に所定長のガードインターバル(GI)を付加した信号を、所定周波数のキャリア信号に変調した調整信号として出力してよい。
Figure 2008092188
式(1)において、n、t、Tx(t)、ω、ω、ξは、次の内容を意味する。以降の式においても同様とする。
n:サブキャリア番号
t:時刻
Tx(t):調整信号
ω:キャリア信号の角周波数
ω:サブキャリア番号nのサブキャリアの角周波数
ξ:サブキャリア番号nのサブキャリアの位相
次に、供給部34は、調整信号を第1受信装置110に供給して第1検波信号として検波させるとともに、調整信号を第2受信装置120に供給して第2検波信号として検波させる(S1002)。第1受信装置110は、一例として、式(1)により表された調整信号が供給される。そして、第1受信装置110は、この調整信号とキャリア信号とを乗算することにより式(2)に表されるような第1検波信号(ベースバンドの時間領域のOFDM信号)を検波する。また、第2受信装置120は、一例として、式(1)により表された調整信号が供給される。そして、第2受信装置120は、この調整信号とキャリア信号とを乗算することにより、式(3)に表されるような第2検波信号(ベースバンドの時間領域のOFDM信号)を検波する。
Figure 2008092188
式(2)、(3)において、Ch1(t)、Ch2(t)、Δτ、Δθは、次の内容を意味する。以降の式においても同様とする。
Ch1(t):第1検波信号
Ch2(t):第2検波信号
Δτ:第1受信装置110および第2受信装置120の間のスキュー
Δθ:第1受信装置110および第2受信装置120の間のキャリア位相差
次に、第1抽出部42は、第1検波信号における複数のサブキャリアのそれぞれに対応する周波数成分に含まれている複数の第1抽出信号(直交信号)を抽出する。第2抽出部44は、第2検波信号における複数のサブキャリアのそれぞれに対応する周波数成分に含まれている複数の第2抽出信号(直交信号)を抽出する(S1003)。第1抽出部42および第2抽出部44は、一例として、ベースバンドの時間領域のOFDM信号である第1検波信号および第2検波信号に対してフーリエ変換(例えば高速フーリエ変換)をしてよい。
第1抽出部42および第2抽出部44は、一例として、記憶部306に記憶された検波信号の中の検波制御部36により指定された演算範囲に対してフーリエ変換をする。検波制御部36は、一例として、記憶部306に記憶された検波信号に対してレプリカ信号を用いて相関を検出してシンボル境界を見つけ出し、当該シンボル境界から演算範囲を決定してよい。そして、第1抽出部42および第2抽出部44は、フーリエ変換結果として得られた複数の周波数成分のそれぞれを、複数のサブキャリアに含まれている複数の第1抽出信号および複数の第2抽出信号として出力してよい。
ここで、図5に示すように、第1抽出部42および第2抽出部44は、検波信号における1シンボル長からGI長を除いた演算範囲に対してフーリエ変換する。さらに、第1抽出部42および第2抽出部44は、第1検波信号および第2検波信号から、同一タイミングの演算範囲を抜き出してフーリエ変換する。従って、第1受信装置110および第2受信装置120の間にスキューが含まれているので、第1抽出部42および第2抽出部44は、第1検波信号におけるシンボル開始位置から演算範囲の開始位置までの遅延量と、第2検波信号におけるシンボル開始位置から演算範囲の開始位置までの遅延量とが、スキュー分ずれる。なお、第1検波信号および第2検波信号のいずれに対する演算範囲も1つのシンボル内に含まれるように、第1抽出部42および第2抽出部44は、第1検波信号のシンボル開始位置およびガードインターバルの終了位置の間における、シンボル開始位置および終了位置の双方から、想定されるスキューの最大値以上の離れた位置(例えばガードインターバルの中間位置)を、演算範囲の開始点としてよい。
次に、位相差算出部46は、第1抽出信号と第2抽出信号とのサブキャリア毎の位相差を算出する(S1004)。位相差算出部46は、一例として、直交信号である第1抽出信号と第2抽出信号とをサブキャリア周波数毎に複素除算し、複素除算した結果の位相をサブキャリア毎の位相差として出力してよい。このように複素除算した結果の位相を得ることにより、位相差算出部46は、送信部32による周波数特性をキャンセルすることができる。位相差算出部46は、一例として、第2抽出信号を第1抽出信号により複素除算して位相を得ることにより、下記式(4)に表されるような位相差を出力してよい。
Figure 2008092188
次に、演算部48のスキュー算出部58は、スキューを算出する(S1005)。ここで、図6および式(4)を参照すると、サブキャリアの角周波数ωを横軸とした場合、サブキャリアの角周波数ωに対する位相差θは1次関数で表され、スキューΔτは、この1次関数の傾きであることがわかる。従って、スキュー算出部58は、一例として、サブキャリアの周波数に対する位相差の傾きをスキューとして算出してよい。
次に、演算部48のキャリア位相差算出部60は、キャリア位相差を算出する(S1006)。ここで、図6および式(4)を参照すると、キャリア位相差Δθは、サブキャリアの角周波数ωに対する位相差θの1次関数における、Y軸の切片であることがわかる。すなわち、キャリア位相差Δθは、サブキャリアの角周波数が0の場合における、すなわち、キャリア周波数と一致する場合における、位相差θ(中心位相差)であることがわかる。従って、キャリア位相差算出部60は、一例として、サブキャリアの周波数に対する位相差の関係に基づいて中心位相差を算出し、算出した中心位相差をキャリア位相差として出力してよい。
次に、補正部22は、スキューおよびキャリア位相差の測定結果に基づき、第1受信装置110および第2受信装置120の間におけるスキューおよびキャリア位相差を補正する(S1007)。補正部22は、一例として、第1受信装置110または第2受信装置120における検波した信号を伝送する伝送線(例えば、検波部302とサンプリング部304との間の伝送線)の遅延量を調整することにより、スキューを補正してよい。また、補正部22は、検波した信号をサンプリングするクロック(例えば、サンプリング部304のサンプリングクロック)の遅延量を調整することにより、スキューを補正してよい。
また、補正部22は、一例として、発振部16から第1受信装置110または第2受信装置120へキャリア信号を伝送する伝送線の遅延量を調整することにより、キャリア位相差を補正してよい。また、補正部22は、フーリエ変換後の復調信号の位相を補正する補正係数を設定し、試験時において、検出した位相を補正係数に乗じてスキュー及びキャリア位相差を補正してよい。また、補正部22は、第1受信装置110または第2受信装置120が入力した信号を検波部302へ伝送する伝送線の遅延量を調整することにより、スキューおよびキャリア位相差を補正してよい。
以上のような測定装置20によれば、第1受信装置110および第2受信装置120の間のスキューを精度良く算出することができる。さらに、測定装置20によれば、スキューとは独立にキャリア位相差を算出するので、第1受信装置110および第2受信装置120の間のキャリア位相差を精度良く算出することができる。そして、このような測定装置20を備える試験装置10によれば、精度良く算出されたスキューおよびキャリア位相差に基づき第1受信装置110および第2受信装置120を補正するので、第1被試験送信回路210および第2被試験送信回路220を精度良く試験することができる。
なお、試験装置10は、複数の第2受信装置120を備えてもよい。この場合において、測定装置20は、第1受信装置110を基準として複数の第2受信装置120との間のスキューを測定する。これにより、試験装置10によれば、3以上の受信装置を備える場合であっても、これらのスキューおよびキャリア位相差を補正して、精度良く試験することができる。
図7は、本実施形態の変形例に係る測定装置20の構成を、発振部16、第1受信装置110および第2受信装置120とともに示す。本変形例に係る測定装置20は、図2に示した同一符号の部材と略同一の構成および機能を採るので、以下相違点を除き説明を省略する。図2に示した測定装置20においては、送信部32から第1受信装置110までの伝送路および送信部32から第2受信装置120までの伝送路のスキュー(以下、入力スキューという。)が0である場合を示したが、本変形例によれば、この入力スキューを有する場合にも、スキューおよびキャリア位相差を精度良く測定することができる。
本変形例に係る供給部34は、送信部32から出力された調整信号を第1受信装置110の入力端308および第2受信装置120の入力端308に伝送する第1伝送ケーブル54および第2伝送ケーブル56を含む。これに加え、供給部34は、パワーディバイダ52も含んでよい。供給部34がパワーディバイダ52を含む場合、第1伝送ケーブル54および第2伝送ケーブル56は、パワーディバイダ52により分割された後の調整信号を第1受信装置110の入力端308および第2受信装置120の入力端308に伝送する。
さらに、本変形例に係る測定装置20は、切替部70を更に有する。切替部70は、第1測定フェーズにおいて、送信部32から送信された調整信号を第1伝送ケーブル54を介して第1受信装置110に供給するとともに、送信部32から送信された調整信号を第2伝送ケーブル56を介して第2受信装置120に供給する。さらに、切替部70は、第2測定フェーズにおいて、送信部32から送信された調整信号を第2伝送ケーブル56を介して第1受信装置110に供給するとともに、送信部32から送信された調整信号を第1伝送ケーブル54を介して第2受信装置120に供給する。
切替部70は、一例として、第1伝送ケーブル54の信号出力端の接続先を第1受信装置110および第2受信装置120の間で切り替えるとともに、第2伝送ケーブル56の信号出力端の接続先を第1受信装置110および第2受信装置120の間で切り替えるスイッチマトリクスであってよい。また、スイッチマトリクスである場合、切替部70は、手動でユーザにより切り替えられてよい。また、第1伝送ケーブル54および第2伝送ケーブル56は、ユーザにより直接抜き差しされて、接続先が切り換えられてもよい。
さらに、本変形例に係る演算部48は、第1測定フェーズにおいて得られたサブキャリア毎の位相差および第2測定フェーズにおいて得られたサブキャリア毎の位相差に基づき、スキューおよびキャリア位相差を算出する。演算部48のスキュー算出部58は、一例として、第1傾き算出部72と、第2傾き算出部74と、スキュー平均化部76とを含んでよい。第1傾き算出部72は、第1測定フェーズにおいて得られたサブキャリアの周波数に対する位相差の第1の傾きを算出する。第2傾き算出部74は、第2測定フェーズにおいて得られたサブキャリアの周波数に対する位相差の第2の傾きを算出する。スキュー平均化部76は、第1傾き算出部72により算出された第1の傾きと第2傾き算出部74により算出された第2の傾きとの平均をスキューとして出力する。
また、演算部48のキャリア位相差算出部60は、一例として、第1中心位相差算出部82と、第2中心位相差算出部84と、キャリア位相差平均化部86とを含んでよい。第1中心位相差算出部82は、第1測定フェーズにおいて得られたサブキャリアの周波数に対する位相差の関係に基づいて、キャリア信号に対応する周波数における第1中心位相差を算出する。第2中心位相差算出部84は、第2測定フェーズにおいて得られたサブキャリアの周波数に対する位相差の関係に基づいて、キャリア信号に対応する周波数における第2中心位相差を算出する。キャリア位相差平均化部86は、第1中心位相差算出部82により算出された第1中心位相差と第2中心位相差算出部84により算出された第2中心位相差との平均をキャリア位相差として出力する。
図8は、本変形例に係る測定装置20によるスキューおよびキャリア位相差の測定フローを示す。まず、第1測定フェーズにおいて、測定装置20は、送信部32から送信された調整信号を第1伝送ケーブル54を介して第1受信装置110に供給するとともに、送信部32から送信された調整信号を第2伝送ケーブル56を介して第2受信装置120に供給して、図3に示すステップS1001〜ステップS1005の処理を実行する(S1101)。第1測定フェーズにおいては、第1受信装置110は、一例として、下記式(5)に表されるような第1検波信号(ベースバンドの時間領域のOFDM信号)を検波し、第2受信装置120は、一例として、下記式(6)に表されるような第2検波信号(ベースバンドの時間領域のOFDM信号)を検波する。
Figure 2008092188
式(6)において、Δτdは、次の内容を意味する。以降の式においても同様とする。
Δτd:第1伝送ケーブル54および第2伝送ケーブル56の間のスキュー(入力スキュー)
式(5)および式(6)から、第1測定フェーズにおいて得られたサブキャリアの周波数に対する位相差の第1の傾きは、(Δτ+Δτd)となる。また、第1測定フェーズにおいて得られたキャリア信号に対応する周波数における第1中心位相差は、(Δθ+ωc・Δτd)となる。従って、第1傾き算出部72は、第1測定フェーズにおいて、サブキャリアの周波数に対する位相差の第1の傾きとして、(Δτ+Δτd)を出力する。また、第1中心位相差算出部82は、第1測定フェーズにおいて、キャリア信号に対応する周波数における第1中心位相差として、(Δθ+ωc・Δτd)を出力する。
次に、切替部70は、第1伝送ケーブル54および第2伝送ケーブル56の接続先を切り替える(S1102)。より具体的には、切替部70は、調整信号を第1伝送ケーブル54を介して第1受信装置110に供給するとともに調整信号を第2伝送ケーブル56を介して第2受信装置120に供給するのに代えて、調整信号を第2伝送ケーブル56を介して第1受信装置110に供給するとともに調整信号を第1伝送ケーブル54を介して第2受信装置120に供給するように、接続を切り替える。
次に、第2測定フェーズにおいて、測定装置20は、切り替えた状態において、図3に示すステップS1001〜ステップS1005の処理を実行する(S1103)。第1受信装置110は、一例として、式(7)に表されるような第1検波信号(ベースバンドの時間領域のOFDM信号)を検波し、第2受信装置120は、一例として、式(8)に表されるような第2検波信号(ベースバンドの時間領域のOFDM信号)を検波する。
Figure 2008092188
式(7)および式(8)から、第2測定フェーズにおいて得られたサブキャリアの周波数に対する位相差の第2の傾きは、(Δτ−Δτd)となる。また、第2測定フェーズにおいて得られたキャリア信号に対応する周波数における第2中心位相差は、(Δθ−ωc・Δτd)となる。従って、第2傾き算出部74は、第2測定フェーズにおいて、サブキャリアの周波数に対する位相差の第2の傾きとして、(Δτ−Δτd)を出力する。また、第2中心位相差算出部84は、第2測定フェーズにおいて、キャリア信号に対応する周波数における第2中心位相差として、(Δθ−ωc・Δτd)を出力する。
次に、スキュー算出部58は、第1測定フェーズにおいて算出された第1の傾き(Δτ−Δτd)と第2測定フェーズにおいて算出された第2の傾き(Δτ+Δτd)との平均をスキューΔτとして出力する(S1104)。次に、キャリア位相差算出部60は、第1測定フェーズにおいて算出された第1中心位相差(Δθ−ωc・Δτd)と、第2測定フェーズにおいて算出された第2中心位相差(Δθ+ωc・Δτd)との平均をキャリア位相差Δθとして出力する(S1105)。
以上のような本変形例に係る測定装置20によれば、送信部32から第1受信装置110および第2受信装置120へ調整信号を供給する伝送路に入力スキューが含まれていても、第1受信装置110および第2受信装置120の間のスキューおよびキャリア位相差を精度良く測定することができる。なお、本変形例において、演算部48は、更に、第1測定フェーズにおいて算出された第1の傾き(Δτ+Δτd)と第2測定フェーズにおいて算出された第2の傾き(Δτ−Δτd)との差の1/2を、入力スキューΔτdとして算出してもよい。
図9は、本実施形態に係るコンピュータ1900のハードウェア構成の一例を示す。本実施形態に係るコンピュータ1900は、ホスト・コントローラ2082により相互に接続されるCPU2000、RAM2020、グラフィック・コントローラ2075、及び表示装置2080を有するCPU周辺部と、入出力コントローラ2084によりホスト・コントローラ2082に接続される通信インターフェイス2030、ハードディスクドライブ2040、及びCD−ROMドライブ2060を有する入出力部と、入出力コントローラ2084に接続されるROM2010、フレキシブルディスク・ドライブ2050、及び入出力チップ2070を有するレガシー入出力部とを備える。
ホスト・コントローラ2082は、RAM2020と、高い転送レートでRAM2020をアクセスするCPU2000及びグラフィック・コントローラ2075とを接続する。CPU2000は、ROM2010及びRAM2020に格納されたプログラムに基づいて動作し、各部の制御を行う。グラフィック・コントローラ2075は、CPU2000等がRAM2020内に設けたフレーム・バッファ上に生成する画像データを取得し、表示装置2080上に表示させる。これに代えて、グラフィック・コントローラ2075は、CPU2000等が生成する画像データを格納するフレーム・バッファを、内部に含んでもよい。
入出力コントローラ2084は、ホスト・コントローラ2082と、比較的高速な入出力装置である通信インターフェイス2030、ハードディスクドライブ2040、CD−ROMドライブ2060を接続する。通信インターフェイス2030は、ネットワークを介して他の装置と通信する。ハードディスクドライブ2040は、コンピュータ1900内のCPU2000が使用するプログラム及びデータを格納する。CD−ROMドライブ2060は、CD−ROM2095からプログラム又はデータを読み取り、RAM2020を介してハードディスクドライブ2040に提供する。
また、入出力コントローラ2084には、ROM2010と、フレキシブルディスク・ドライブ2050、及び入出力チップ2070の比較的低速な入出力装置とが接続される。ROM2010は、コンピュータ1900が起動時に実行するブート・プログラムや、コンピュータ1900のハードウェアに依存するプログラム等を格納する。フレキシブルディスク・ドライブ2050は、フレキシブルディスク2090からプログラム又はデータを読み取り、RAM2020を介してハードディスクドライブ2040に提供する。入出力チップ2070は、フレキシブルディスク・ドライブ2050や、例えばパラレル・ポート、シリアル・ポート、キーボード・ポート、マウス・ポート等を介して各種の入出力装置を接続する。
RAM2020を介してハードディスクドライブ2040に提供されるプログラムは、フレキシブルディスク2090、CD−ROM2095、又はICカード等の記録媒体に格納されて利用者によって提供される。プログラムは、記録媒体から読み出され、RAM2020を介してコンピュータ1900内のハードディスクドライブ2040にインストールされ、CPU2000において実行される。
コンピュータ1900にインストールされ、コンピュータ1900を測定装置20として機能させるプログラムは、送信モジュールと、供給モジュールと、検波制御モジュールと、第1抽出モジュールと、第2抽出モジュールと、位相差算出モジュールと、演算モジュールとを備える。これらのプログラム又はモジュールは、CPU2000等に働きかけて、コンピュータ1900を、送信部32、供給部34、検波制御部36、第1抽出部42、第2抽出部44、位相差算出部46、演算部48としてそれぞれ機能させる。
以上に示したプログラム又はモジュールは、外部の記憶媒体に格納されてもよい。記憶媒体としては、フレキシブルディスク2090、CD−ROM2095の他に、DVDやCD等の光学記録媒体、MO等の光磁気記録媒体、テープ媒体、ICカード等の半導体メモリ等を用いることができる。また、専用通信ネットワークやインターネットに接続されたサーバシステムに設けたハードディスク又はRAM等の記憶装置を記録媒体として使用し、ネットワークを介してプログラムをコンピュータ1900に提供してもよい。
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。上記実施の形態に、多様な変更または改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。その様な変更または改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
本発明の実施形態に係る試験装置10の構成を第1被試験送信回路210および第2被試験送信回路220とともに示す。 本発明の実施形態に係る測定装置20の構成を、発振部16、第1受信装置110および第2受信装置120とともに示す。 本発明の実施形態に係る測定装置20および補正部22によるスキューおよびキャリア位相差の測定および補正フローを示す。 ベースバンドのOFDM信号の一例を示す。 第1検波信号および第2検波信号に対するフーリエ変換範囲の一例を示す。 サブキャリアの周波数に対する位相の関係の一例を示す。 実施形態の変形例に係る測定装置20の構成を、発振部16、第1受信装置110および第2受信装置120とともに示す。 本変形例に係る測定装置20によるスキューおよびキャリア位相差の測定フローを示す。 本発明の実施形態に係るコンピュータ1900のハードウェア構成の一例を示す。
符号の説明
10 試験装置
12 送信制御部
14 判定部
16 発振部
20 測定装置
22 補正部
32 送信部
34 供給部
36 検波制御部
42 第1抽出部
44 第2抽出部
46 位相差算出部
48 演算部
52 パワーディバイダ
54 第1伝送ケーブル
56 第2伝送ケーブル
58 スキュー算出部
60 キャリア位相差算出部
70 切替部
72 第1傾き算出部
74 第2傾き算出部
76 スキュー平均化部
82 第1中心位相差算出部
84 第2中心位相差算出部
86 キャリア位相差平均化部
110 第1受信装置
120 第2受信装置
210 第1被試験送信回路
220 第2被試験送信回路
302 検波部
304 サンプリング部
306 記憶部
308 入力端
1900 コンピュータ
2000 CPU
2010 ROM
2020 RAM
2030 通信インターフェイス
2040 ハードディスクドライブ
2050 フレキシブルディスク・ドライブ
2060 CD−ROMドライブ
2070 入出力チップ
2075 グラフィック・コントローラ
2080 表示装置
2082 ホスト・コントローラ
2084 入出力コントローラ
2090 フレキシブルディスク
2095 CD−ROM

Claims (8)

  1. 入力した信号を互いに同一の周波数のキャリア信号により検波する第1受信装置および第2受信装置の間における、検波された信号の伝播時間の差であるスキューおよび検波に用いるキャリア信号の位相差であるキャリア位相差の少なくとも一方を測定する測定装置であって、
    複数の送信信号を互いに周波数が異なる複数のサブキャリアに変調した複数の変調信号を加算した調整信号を送信する送信部と、
    前記調整信号を前記第1受信装置に供給して第1検波信号として検波させ、前記調整信号を前記第2受信装置に供給して第2検波信号として検波させる供給部と、
    前記第1検波信号における複数のサブキャリアのそれぞれに対応する周波数成分に含まれている、それぞれが直交信号である複数の第1抽出信号を抽出する第1抽出部と、
    前記第2検波信号における複数のサブキャリアのそれぞれに対応する周波数成分に含まれている、それぞれが直交信号である複数の第2抽出信号を抽出する第2抽出部と、
    前記複数の第1抽出信号および前記複数の第2抽出信号に基づき、前記第1抽出信号と前記第2抽出信号とのサブキャリア毎の位相差を算出する位相差算出部と、
    前記第1抽出信号と前記第2抽出信号との前記サブキャリア毎の位相差に基づき、前記スキューおよび前記キャリア位相差の少なくとも一方を算出する演算部と
    を備える測定装置。
  2. 前記演算部は、サブキャリアの周波数に対する前記位相差の傾きをスキューとして算出するスキュー算出部を有する請求項1に記載の測定装置。
  3. 前記演算部は、サブキャリアの周波数に対する前記位相差の関係に基づいて前記キャリア信号に対応する周波数における中心位相差を算出し、算出した前記中心位相差をキャリア位相差として出力するキャリア位相差算出部と
    を有する請求項1に記載の測定装置。
  4. 前記供給部は、前記調整信号を前記第1受信装置の入力端および前記第2受信装置の入力端に伝送する第1伝送路および第2伝送路を有し、
    第1測定フェーズにおいて、前記送信部から送信された調整信号を前記第1伝送路を介して前記第1受信装置に供給するとともに、前記送信部から送信された調整信号を前記第2伝送路を介して前記第2受信装置に供給し、第2測定フェーズにおいて、前記送信部から送信された調整信号を前記第2伝送路を介して前記第1受信装置に供給するとともに、前記送信部から送信された調整信号を前記第1伝送路を介して前記第2受信装置に供給する切替部を更に備え、
    前記演算部は、前記第1測定フェーズにおいて得られた前記サブキャリア毎の位相差および前記第2測定フェーズにおいて得られた前記サブキャリア毎の位相差に基づき、前記スキューおよび前記キャリア位相差を算出する
    請求項1に記載の測定装置。
  5. 前記演算部は、
    前記第1測定フェーズにおいて得られたサブキャリアの周波数に対する前記位相差の第1の傾きを算出する第1傾き算出部と、
    前記第2測定フェーズにおいて得られたサブキャリアの周波数に対する前記位相差の第2の傾きを算出する第2傾き算出部と、
    前記第1の傾きと前記第2の傾きとの平均をスキューとして出力するスキュー平均化部と
    を有する請求項4に記載の測定装置。
  6. 前記演算部は、
    前記第1測定フェーズにおいて得られたサブキャリアの周波数に対する前記位相差の関係に基づいて、前記キャリア信号に対応する周波数における第1中心位相差を算出する第1中心位相差算出部と、
    前記第2測定フェーズにおいて得られたサブキャリアの周波数に対する前記位相差の関係に基づいて、前記キャリア信号に対応する周波数における第2中心位相差を算出する第2中心位相差算出部と、
    前記第1中心位相差と前記第2中心位相差との平均をキャリア位相差として出力するキャリア位相差平均化部と
    を有する請求項4に記載の測定装置。
  7. 送信すべき信号を互いに同一の周波数のキャリア信号により変調した出力信号を出力する第1被試験送信回路および第2被試験送信回路を試験する試験装置であって、
    前記第1被試験送信回路から出力された第1出力信号を入力し、入力した前記第1出力信号をキャリア信号を用いて検波する第1受信装置と、
    前記第2被試験送信回路から出力された第2出力信号を入力し、入力した前記第2出力信号を前記第1受信装置が用いたキャリア信号の周波数と同一の周波数のキャリア信号を用いて検波する第2受信装置と、
    前記第1受信装置により検波された信号および前記第2受信装置により検波された信号に基づき、前記第1被試験送信回路および前記第2被試験送信回路の良否を判定する判定部と、
    前記第1受信装置および前記第2受信装置の間における、検波された信号の伝播時間の差であるスキューおよび検波に用いるキャリア信号の位相差であるキャリア位相差の少なくとも一方を測定する測定装置と、
    前記スキューおよび前記キャリア位相差の少なくとも一方の測定結果に基づき、前記第1受信装置および前記第2受信装置の間における前記スキューおよび前記キャリア位相差の少なくとも一方を補正する補正部とを備え、
    前記測定装置は、
    複数の送信信号を互いに周波数が異なる複数のサブキャリアに変調した複数の変調信号を加算した調整信号を送信する送信部と、
    前記調整信号を前記第1受信装置に供給して第1検波信号として検波させ、前記調整信号を前記第2受信装置に供給して第2検波信号として検波させる供給部と、
    前記第1検波信号における複数のサブキャリアのそれぞれに対応する周波数成分に含まれている、それぞれが直交信号である複数の第1抽出信号を抽出する第1抽出部と、
    前記第2検波信号における複数のサブキャリアのそれぞれに対応する周波数成分に含まれている、それぞれが直交信号である複数の第2抽出信号を抽出する第2抽出部と、
    前記複数の第1抽出信号および前記複数の第2抽出信号に基づき、前記第1抽出信号と前記第2抽出信号とのサブキャリア毎の位相差を算出する位相差算出部と、
    前記第1抽出信号と前記第2抽出信号との前記サブキャリア毎の位相差に基づき、前記スキューおよび前記キャリア位相差の少なくとも一方を算出する演算部と
    を有する試験装置。
  8. 入力した信号を互いに同一の周波数のキャリア信号により検波する第1受信装置および第2受信装置の間における、検波された信号の伝播時間の差であるスキューおよび検波に用いるキャリア信号の位相差であるキャリア位相差の少なくとも一方を測定する測定方法であって、
    複数の送信信号を互いに周波数が異なる複数のサブキャリアに変調した複数の変調信号を加算した調整信号を送信し、
    前記調整信号を前記第1受信装置に供給して第1検波信号として検波させ、前記調整信号を前記第2受信装置に供給して第2検波信号として検波させ、
    前記第1検波信号における複数のサブキャリアのそれぞれに対応する周波数成分に含まれている、それぞれが直交信号である複数の第1抽出信号を抽出し、
    前記第2検波信号における複数のサブキャリアのそれぞれに対応する周波数成分に含まれている、それぞれが直交信号である複数の第2抽出信号を抽出し、
    前記複数の第1抽出信号および前記複数の第2抽出信号に基づき、前記第1抽出信号と前記第2抽出信号とのサブキャリア毎の位相差を算出し、
    前記第1抽出信号と前記第2抽出信号との前記サブキャリア毎の位相差に基づき、前記スキューおよび前記キャリア位相差の少なくとも一方を算出する
    測定方法。
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