JP2008090148A - 光トランシーバモジュール - Google Patents

光トランシーバモジュール Download PDF

Info

Publication number
JP2008090148A
JP2008090148A JP2006272864A JP2006272864A JP2008090148A JP 2008090148 A JP2008090148 A JP 2008090148A JP 2006272864 A JP2006272864 A JP 2006272864A JP 2006272864 A JP2006272864 A JP 2006272864A JP 2008090148 A JP2008090148 A JP 2008090148A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
optical transceiver
transceiver module
lever
housing
actuator main
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2006272864A
Other languages
English (en)
Inventor
Ken Yoshida
兼 吉田
Atsushi Nakazawa
敦 中澤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Electric Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Electric Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Electric Industries Ltd filed Critical Sumitomo Electric Industries Ltd
Priority to JP2006272864A priority Critical patent/JP2008090148A/ja
Publication of JP2008090148A publication Critical patent/JP2008090148A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Optical Couplings Of Light Guides (AREA)

Abstract

【課題】確実に取付けが行われ容易に取外しが行われる光トランシーバモジュールを提供する。
【解決手段】電気信号を光信号に変換して出力する送信部材と、入力された光信号を電気信号に変換して出力する受信部材と、送信部材と受信部材とを収納するハウジング40とを有する光トランシーバモジュール100に関する。ハウジング40に設けられ相手側係合部に係り合わせられる係止部47と、係止部47に対して近づけられる方向(S方向)または遠ざけられる方向(T方向)に移動可能なアクチュエータ主体部材60とを備え、アクチュエータ主体部材60が押動させられることにより、係止部47に近づけられる方向(S方向)にアクチュエータ主体部材60が移動させられて、係止部47に係り合わせられた相手側係合部の係止解除が行われることによって、相手側のものから光トランシーバモジュール100を容易に取り外すことができる。
【選択図】図2

Description

本発明は、例えば光ケーブル等によって通信などに用いられる光トランシーバモジュールに関する。
入力側光ファイバ及び出力側光ファイバを外部から接続するコネクタを備える光トランシーバモジュールが用いられている。光トランシーバモジュールは、入力側光ファイバから入力される光を受信して電気信号に変換する受信部材、変換回路で得られた電気信号を出力する出力コネクタ、及び、外部から電気信号を受信して光信号に変換する送信部材を含んで構成される。受信部材および送信部材は、増幅器等の信号処理回路を含んでもよい。光トランシーバモジュールは、光トランシーバソケットに装着されて使用される。光トランシーバソケットは、プリント基板上等に固定されている。また、光トランシーバソケットは、プリント基板上等に配置され外部回路に接続されたコネクタを備える。光トランシーバモジュールが光トランシーバソケットに装着された際に、光トランシーバモジュールに設けられている入力コネクタ及び出力コネクタは、光トランシーバソケットのコネクタと嵌合され、光トランシーバモジュールと外部回路との間で電気信号が通信される。
上記のような光トランシーバモジュールを用いる場合、光トランシーバモジュールの入力コネクタ及び出力コネクタと、光トランシーバソケットのコネクタとが、確実に接続される構造とすることが必要である。一方、光トランシーバモジュールの交換時等では、光トランシーバソケットに装着されている光トランシーバモジュールを容易に取り外すことができる構造であることも必要である。
本発明は、上記課題を鑑み、確実に取付けが行われ容易に取外しが行われる光トランシーバモジュールを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の請求項1に係る光トランシーバモジュールは、電気信号を光信号に変換して出力する送信部材と、入力された光信号を電気信号に変換して出力する受信部材と、前記送信部材と前記受信部材とを収納するハウジングと、を有する光トランシーバモジュールであって、前記ハウジングに設けられ相手側係合部に係り合わせられる係止部と、前記係止部に対して近づけられる方向または遠ざけられる方向に移動可能なアクチュエータ主体部材と、を備え、前記アクチュエータ主体部材が押動させられることにより、前記係止部に近づけられる方向に前記アクチュエータ主体部材が移動させられて、前記係止部に係り合わせられた前記相手側係合部の係止解除が行われることを特徴とする。
上記構成により、光トランシーバモジュールの係止部における係止解除が容易に行われる。相手側係合部に係り合わせられたハウジングの係止部に対し、遠ざけられていたアクチュエータ主体部材を、ハウジングの係止部に近づける方向に押動させることにより、ハウジングの係止部に係り合わせられていた相手側係合部の係止解除が容易に行われる。ハウジングの係止部に係り合わせられていた相手側係合部が、ハウジングの係止部から容易に外されるので、相手側のものから光トランシーバモジュールを容易に取り外すことができる。
請求項2に係る光トランシーバモジュールは、請求項1に記載の光トランシーバモジュールであって、前記アクチュエータ主体部材に、前記相手側係合部と前記係止部との係止を解除させる係止解除部が設けられ、前記係止部に前記アクチュエータ主体部材が近づけられて、前記係止解除部が前記相手側係合部に接することにより、前記係止部における係止解除が行われることを特徴とする。
上記構成により、光トランシーバモジュールの係止部に係り合わせられた相手側係合部の係止解除は、容易に実行可能となる。ハウジングの係止部にアクチュエータ主体部材を近づけ、アクチュエータ主体部材の係止解除部が相手側係合部に接すると、ハウジングの係止部から相手側係合部が外される。従って、相手側のものに対する光トランシーバモジュールの係止解除を容易に行うことができる。
請求項3に係る光トランシーバモジュールは、請求項2に記載の光トランシーバモジュールであって、前記係止解除部に、前記ハウジングの周面部に対して斜めに形成された斜面部が設けられ、前記斜面部は、前記係止部に向けられたことを特徴とする。
上記構成により、光トランシーバモジュールの係止部に係り合わせられた相手側係合部は、光トランシーバモジュールの係止部から容易かつ確実に外される。アクチュエータ主体部材がハウジングの係止部に近づけられたときに、アクチュエータ主体部材の係止解除部に設けられた斜面部が、相手側係合部を押し退ける。係止解除部の傾斜面によって、光トランシーバモジュールの係止部に係り合わせられた相手側係合部が押し退けられることにより、光トランシーバモジュールの係止部から相手側係合部が外される。従って、相手側のものから光トランシーバモジュールを容易に係止解除させることができる。
請求項4に係る光トランシーバモジュールは、請求項2又は3に記載の光トランシーバモジュールであって、前記アクチュエータ主体部材が前記係止部に対して近づけられる方向に移動させられたときに、前記係止解除部が前記係止部に干渉することを回避させる干渉回避部が、前記係止解除部に設けられたことを特徴とする。
上記構成により、光トランシーバモジュールの係止部に係り合わせられた相手側係合部は、光トランシーバモジュールの係止部から容易かつ確実に外される。アクチュエータ主体部材がハウジングの係止部に近づけられたときに、アクチュエータ主体部材の係止解除部に設けられた干渉回避部にハウジングの係止部が位置する所まで、ハウジングの係止部にアクチュエータ主体部材が近づけられたときに、アクチュエータ主体部材の係止解除部により、相手側係合部から光トランシーバモジュールの係止部が確実に外される。従って、相手側のものに対する光トランシーバモジュールの係止解除を容易かつ確実に行うことができる。
請求項5に係る光トランシーバモジュールは、請求項1〜4の何れか1項に記載の光トランシーバモジュールであって、治工具が用いられて、前記アクチュエータ主体部材が前記係止部に向けて押動させられて、前記係止部の係止解除が行われるときに、前記治工具が合わせられる治工具操作部が、前記アクチュエータ主体部材に設けられたことを特徴とする。
上記構成により、相手側のものに取り付けられた光トランシーバモジュールの周辺に、十分な空間が確保されていない場合でも、光トランシーバモジュールは、相手側のものから容易に係止解除されて取り外される。光トランシーバモジュールが取り付けられた相手側のものの周辺に十分な空間が確保されていないと、相手側のものから光トランシーバモジュールを取り外すときの作業は、行われ難くなることがある。このような場合に、アクチュエータ主体部材の治工具操作部に治工具を合わせ、治工具を押すことにより、治工具が合わせられたアクチュエータ主体部材は、係止部に向けて押動させられる。これに伴って、光トランシーバモジュールの係止部と、相手側係合部との係止状態が解除される。光トランシーバモジュールの係止部から相手側係合部が外されるので、相手側のものから光トランシーバモジュールを抜去させることが可能となる。従って、相手側のものに取り付けられた光トランシーバモジュールの周辺に、十分な空間が確保されていない場合でも、光トランシーバモジュールの係止部と相手側係合部との係止解除を容易に行って、光トランシーバモジュールを相手側のものから容易に取り外すことができる。
請求項6に係る光トランシーバモジュールは、請求項5に記載の光トランシーバモジュールであって、前記治工具操作部は、前記治工具に対応した窪み状に形成されたことを特徴とする。
上記構成により、相手側のものに取り付けられた光トランシーバモジュールの周辺に、十分な空間が確保されていない場合でも、光トランシーバモジュールは、相手側のものから容易かつ確実に係止解除されて取り外される。治工具を用いて、光トランシーバモジュールの係止部に係り合わせられた相手側係合部の係止解除を行うときに、アクチュエータ主体部材に設けられた窪み状の治工具操作部に治工具を合わせて治工具を押すことにより、アクチュエータ主体部材の治工具操作部から治工具が不用意に外されるということは回避される。従って、相手側のものから光トランシーバモジュールを取り外すときに、光トランシーバモジュールの係止解除を容易かつ確実に行うことができる。
請求項7に係る光トランシーバモジュールは、請求項1〜6の何れか1項に記載の光トランシーバモジュールであって、前記ハウジングに略Tみぞ状スライド摺動部が設けられ、前記スライド摺動部に対応して、前記アクチュエータ主体部材に略Tみぞナット状スライド摺動部が設けられ、前記略Tみぞ状スライド摺動部に前記略Tみぞナット状スライド摺動部が嵌め合わせられて、前記ハウジングに前記アクチュエータ主体部材がスライド可能に装着されたことを特徴とする。
上記構成により、アクチュエータ主体部材は、ハウジングに対し、スムーズにスライド移動可能な状態で装着される。ハウジングの略Tみぞ状スライド摺動部に、アクチュエータ主体部材の略Tみぞナット状スライド摺動部が嵌め合わせられていれば、アクチュエータ主体部材は、ハウジングの係止部に対して、スムーズに近づけられたり遠ざけられたりされる。従って、相手側のものに対する光トランシーバモジュールの係止解除を、容易でスムーズに行うことができる。
請求項8に係る光トランシーバモジュールは、請求項1〜7の何れか1項に記載の光トランシーバモジュールであって、前記アクチュエータ主体部材に、前記相手側係合部と前記係止部との係止を解除させる係止解除部が凸設され、前記アクチュエータ主体部材が前記係止部に対して近づけられる方向に移動させられたときに、前記係止解除部が前記ハウジングに干渉することを回避させる受入部が、前記ハウジングに凹設されたことを特徴とする。
上記構成により、光トランシーバモジュールの係止部に係り合わせられた相手側係合部は、光トランシーバモジュールの係止部から容易かつ確実に外される。アクチュエータ主体部材がハウジングの係止部に近づけられたときに、アクチュエータ主体部材に凸設された係止解除部が、ハウジングに凹設された受入部に位置する所まで、ハウジングの係止部にアクチュエータ主体部材が近づけられたときに、アクチュエータ主体部材の係止解除部により、相手側係合部から光トランシーバモジュールの係止部が確実に外される。従って、相手側のものに対する光トランシーバモジュールの係止解除を容易かつ確実に行うことができる。
請求項9に係る光トランシーバモジュールは、請求項8に記載の光トランシーバモジュールであって、前記アクチュエータ主体部材が前記係止部に対して近づけられる方向に移動させられて、前記係止部に係り合わせられた前記相手側係合部の係止解除が行われるときに、前記係止解除部の先端部と前記受入部の奥端部とに間隔がもたされた状態で前記係止解除が行われることを特徴とする。
上記構成により、ハウジングの係止部から相手側係合部が外されるときの係止解除は、確実に行われる。係止解除が行われるときに、例えば、ハウジングに設けられた受入部の奥端部に、アクチュエータ主体部材の係止解除部の先端部が当接される場合、ハウジングの係止部にアクチュエータ主体部材が十分に近づけられず、これが原因で、係止解除が確実に行われない可能性がある。ハウジングの係止部から相手側係合部が係止解除されるときに、アクチュエータ主体部材の係止解除部の先端部と、ハウジングに設けられた受入部の奥端部とに間隔がもたされることにより、ハウジングの係止部に対する相手側係合部の係止解除は、確実に行われる。
請求項10に係る光トランシーバモジュールは、請求項1〜9の何れか1項に記載の光トランシーバモジュールであって、前記アクチュエータ主体部材は、光トランシーバモジュール本体を構成する前記ハウジングに移動可能に装備され、前記アクチュエータ主体部材が押圧されて、前記光トランシーバモジュール本体に対応した光トランシーバソケットに、前記アクチュエータ主体部材を備えた前記光トランシーバモジュール本体が取り付けられるときに、前記アクチュエータ主体部材が前記係止部に近づけられて、前記光トランシーバソケットに設けられた前記相手側係合部に係り合わせられつつある前記係止部が、前記相手側係合部から外されようとすることを防ぐガード部が、前記ハウジングに設けられたことを特徴とする。
上記構成により、光トランシーバモジュールを構成する光トランシーバモジュール本体は、光トランシーバソケットに確実に取り付けられる。光トランシーバソケットに、アクチュエータ主体部材を備えた光トランシーバモジュール本体が取り付けられるときに、アクチュエータ主体部材が押圧されて、光トランシーバソケットに光トランシーバモジュール本体が取り付けられる。光トランシーバモジュールが光トランシーバソケットに取り付けられるときに、アクチュエータ主体部材が押圧されると、光トランシーバソケットに設けられた相手側係合部に係り合わせられつつある係止部は、相手側係合部から外されようとする。これを防ぐためのガード部がハウジングに設けられているので、光トランシーバモジュールが光トランシーバソケットに取り付けられるときに、不用意に係止解除が行われ、その結果、光トランシーバソケットに対する光トランシーバモジュールの取付不良が生じるという不具合の発生は回避される。従って、光トランシーバソケットに光トランシーバモジュールを確実に取り付けることができる。
請求項11に係る光トランシーバモジュールは、請求項10に記載の光トランシーバモジュールであって、前記光トランシーバソケットに前記アクチュエータ主体部材を備えた前記光トランシーバモジュール本体が取り付けられるときに、前記光トランシーバソケットに前記光トランシーバモジュール本体を押入させ易くする押圧面部が、前記アクチュエータ主体部材に設けられ、前記押圧面部に対応して、前記アクチュエータ主体部材が前記係止部に近づけられることを防止させるための係止解除防止面部が、前記ガード部に設けられ、前記押圧面部および前記係止解除防止面部が略一致した状態で、前記押圧面部および前記係止解除防止面部に押圧力が加えられることにより、前記光トランシーバソケットに、前記アクチュエータ主体部材を備える前記光トランシーバモジュール本体が取り付けられることを特徴とする。
上記構成により、光トランシーバモジュールを構成する光トランシーバモジュール本体は、光トランシーバソケットに容易かつ確実に取り付けられる。アクチュエータ主体部材の押圧面部とハウジングのガード部の係止解除防止面部とを略一致させた状態で、アクチュエータ主体部材を備える光トランシーバモジュール本体を光トランシーバソケットに押入させることにより、光トランシーバソケットに対する光トランシーバモジュールの取付を容易に行うことができる。また、アクチュエータ主体部材の押圧面部とハウジングのガード部の係止解除防止面部とを略一致させた状態で、アクチュエータ主体部材を備える光トランシーバモジュール本体を光トランシーバソケットに押入させることにより、光トランシーバソケットの相手側係合部に係り合わせられつつある光トランシーバモジュール本体の係止部が、光トランシーバソケットの相手側係合部から外されようとされることは回避され、光トランシーバモジュールは、光トランシーバソケットに確実に係り合わせられつつ取り付けられる。従って、光トランシーバソケットに光トランシーバモジュールを容易かつ確実に取り付けることができる。
請求項12に係る光トランシーバモジュールは、請求項1〜11の何れか1項に記載の光トランシーバモジュールであって、前記ハウジングに対して回動可能に係止されたレバーをさらに備え、前記レバーと、前記アクチュエータ主体部材とが連係されて、前記レバーが回動させられるときの回動動作と、前記アクチュエータ主体部材が前記係止部に対して近づけられる方向または遠ざけられる方向に移動させられる直進動作とが、連動することを特徴とする。
上記構成により、光トランシーバモジュールの係止部に係り合わせられた相手側係合部の係止解除は、容易に行われる。相手側のものに取り付けられた光トランシーバモジュールの係止解除が行われるときに、光トランシーバモジュールのレバーが回動させられることにより、光トランシーバモジュールの係止解除は容易に行われる。レバーと、アクチュエータ主体部材とが連係されているので、光トランシーバモジュールのレバーを係止解除回転方向に沿って回動させると、光トランシーバモジュールのアクチュエータ主体部材がハウジングの係止部に近づけられ、光トランシーバモジュールの係止部に係り合わせられた相手側係合部の係止解除が容易に行われる。光トランシーバモジュールの係止部から相手側係合部が容易に係止解除されるので、相手側のものから光トランシーバモジュールを容易に取り外すことができる。
請求項13に係る光トランシーバモジュールは、請求項12に記載の光トランシーバモジュールであって、前記レバーに、回動支点部が設けられ、前記回動支点部に対応して、前記ハウジングに、前記レバーを回動可能に支持する支点部が設けられ、前記支点部に前記回動支点部が合わせられて、前記ハウジングに前記レバーが回動可能に装着されたことを特徴とする。
上記構成により、レバーは、ハウジングに回動自在な状態で装着される。ハウジングにレバーが回動自在な状態で装着されているので、ハウジングに対するレバーの回動動作は容易に行われる。レバーの回動動作が容易に実行可能とされているので、ハウジングに対しレバーが回動されると、レバーに連係したアクチュエータ主体部材も容易に動かされ、アクチュエータ主体部材により、ハウジングの係止部に係り合わせられた相手側係合部は、ハウジングの係止部から容易に外される。従って、相手側のものから光トランシーバモジュールを容易に取り外すことができる。
請求項14に係る光トランシーバモジュールは、請求項12又は13に記載の光トランシーバモジュールであって、前記アクチュエータ主体部材を移動可能とさせる駆動力作用部が前記レバーに設けられ、前記駆動力作用部に対応した駆動力伝達部が前記アクチュエータ主体部材に設けられたことを特徴とする。
上記構成により、光トランシーバモジュールのレバーを回動させると、相手側のものに係止された光トランシーバモジュールは、相手側のものから容易かつ確実に係止解除されて取外し可能な状態となる。ハウジングに対してレバーが回動されたときに、レバーの駆動力作用部が、アクチュエータ主体部材の駆動力伝達部を押動することにより、アクチュエータ主体部材は、確実に直進移動する。アクチュエータ主体部材が確実に直進移動することにより、アクチュエータ主体部材がハウジングの係止部に近づけられ、ハウジングの係止部に係り合わせられていた相手側係合部は、アクチュエータ主体部材によりハウジングの係止部から確実に外される。従って、相手側のものから光トランシーバモジュールを容易かつ確実に取り外すことができる。
請求項15に係る光トランシーバモジュールは、請求項14に記載の光トランシーバモジュールであって、前記駆動力作用部は、前記係止部に前記アクチュエータ主体部材を近づかせる方向に押動可能な係止解除用押圧部と、前記係止部から前記アクチュエータ主体部材を遠ざける方向に押動可能な定位置復帰用押圧部と、を備え、前記駆動力伝達部は、前記係止解除用押圧部が摺接される係止解除用押圧壁と、前記定位置復帰用押圧部が摺接される定位置復帰用押圧壁と、を備えることを特徴とする。
上記構成により、レバーが回動されると、アクチュエータ主体部材は確実に直進する。ハウジングに対してレバーが回動されたときに、レバーの駆動力作用部の係止解除用押圧部が、アクチュエータ主体部材の係止解除用押圧壁を摺接しつつアクチュエータ主体部材の係止解除用押圧壁を押圧することにより、アクチュエータ主体部材が直進移動し、ハウジングの係止部にアクチュエータ主体部材が近づけられて、光トランシーバモジュールの係止部に係り合わせられた相手側係合部の係止解除が行われる。また、ハウジングに対してレバーが回動されたときに、レバーの駆動力作用部の定位置復帰用押圧部が、アクチュエータ主体部材の定位置復帰用押圧壁を摺接しつつアクチュエータ主体部材の定位置復帰用押圧壁を押圧することにより、アクチュエータ主体部材が直進移動し、ハウジングの係止部からアクチュエータ主体部材が遠ざけられて、光トランシーバモジュールの通常使用状態の位置にアクチュエータ主体部材が動かされる。レバーが回動されることに伴って、アクチュエータ主体部材がスムーズに直進移動させられることにより、相手側のものに対する光トランシーバモジュールの着脱を容易かつ確実に行うことができる。
請求項16に係る光トランシーバモジュールは、請求項15に記載の光トランシーバモジュールであって、前記係止解除用押圧部は、曲面状に形成され、前記定位置復帰用押圧部は、曲面状に形成されたことを特徴とする。
上記構成により、レバーが回動させられたときに、レバーに連係するアクチュエータ主体部材は、スムーズに直進移動させられる。レバーに設けられた駆動力作用部の係止解除用押圧部が曲面状に形成されていれば、ハウジングに対してレバーが回動されたときに、レバーの駆動力作用部の曲面状をした係止解除用押圧部は、アクチュエータ主体部材の係止解除用押圧壁を滑らかに摺接しつつ、アクチュエータ主体部材の係止解除用押圧壁をスムーズに押圧する。また、レバーに設けられた駆動力作用部の定位置復帰用押圧部が曲面状に形成されていれば、ハウジングに対してレバーが回動されたときに、レバーの駆動力作用部の曲面状をした定位置復帰用押圧部は、アクチュエータ主体部材の定位置復帰用押圧壁を滑らかに摺接しつつ、アクチュエータ主体部材の定位置復帰用押圧壁をスムーズに押圧する。レバーを回動させたときに、レバーに連係するアクチュエータ主体部材をスムーズに直進移動させることができるので、相手側のものに対する光トランシーバモジュールの係止解除を、容易で確実にフィーリングよく行うことができる。
請求項17に係る光トランシーバモジュールは、請求項14〜16の何れか1項に記載の光トランシーバモジュールであって、前記レバーの回動を停止させる回動停止部が前記ハウジングに設けられ、前記駆動力作用部が前記回動停止部に接することにより、前記レバーの回動操作が停止することを特徴とする。
上記構成により、ハウジングに対するレバーの回動操作は、確実に停止される。相手側のものに係止された光トランシーバモジュールが、相手側のものから取り外されようとされたときに、レバーが回動させられて、ハウジングの回動停止部にレバーの駆動力作用部が接することにより、レバーの回動操作が停止する。レバーの回動操作が停止したときに、レバーに連係するアクチュエータ主体部材は、ハウジングの係止部に最も近づけられる。このときに、ハウジングの係止部に係り合わせられた相手側係合部の係止解除が行われる。レバーの回動が停止したことにより、光トランシーバモジュールが相手側のものから係止解除されたものと容易で確実に判別できる。従って、相手側のものから光トランシーバモジュールを容易で確実に取り外すことができる。
請求項18に係る光トランシーバモジュールは、請求項14〜17の何れか1項に記載の光トランシーバモジュールであって、前記駆動力作用部は略凸状に形成され、前記駆動力作用部に対応して、前記駆動力伝達部は略凹状に形成され、略凸状の前記駆動力作用部は、略凹状の前記駆動力伝達部に対して隙間がもたされた状態で、略凹状の前記駆動力伝達部に合わせられたことを特徴とする。
上記構成により、レバーが回動されると、レバーに連係したアクチュエータ主体部材は、スムーズに直進移動させられる。レバーに形成された略凸状の駆動力作用部は、レバーの回動動作に基づいて、アクチュエータ主体部材を直進動作させる例えばカムとしての役割を果たす。レバーが回動されるときにレバーの駆動力作用部は回動する。そのときに、レバーの略凸状駆動力作用部は、アクチュエータ主体部材の略凹状駆動力伝達部内にて回動されながら、アクチュエータ主体部材の略凹状駆動力伝達部を押動する。レバーに形成された略凸状の駆動力作用部は、アクチュエータ主体部材に形成された略凹状の駆動力伝達部に対して隙間がもたされた状態で、アクチュエータ主体部材に形成された略凹状の駆動力伝達部に合わせられているので、レバーが回動されると、アクチュエータ主体部材はスムーズに直進移動する。レバーによってスムーズに押動されたアクチュエータ主体部材がハウジングの係止部に近づけられると、ハウジングの係止部に係り合わせられていた相手側係合部は、ハウジングの係止部から外される。従って、光トランシーバモジュールに係止された相手側のものを、光トランシーバモジュールから容易かつ確実に係止解除させることができる。
請求項19に係る光トランシーバモジュールは、請求項14〜18の何れか1項に記載の光トランシーバモジュールであって、前記駆動力作用部は略凸状に形成され、前記駆動力作用部に対応して、前記駆動力伝達部は略凹状に形成され、前記駆動力伝達部に前記駆動力作用部が可動状態で合わせられて、前記駆動力伝達部から前記駆動力作用部が外されることなく、前記アクチュエータ主体部材と、前記レバーとが、前記ハウジングに可動状態で装着されたことを特徴とする。
上記構成により、レバーと、アクチュエータ主体部材とは、常に連係した状態とされる。レバーと、アクチュエータ主体部材とが、常に連係した状態とされるので、レバーが回動されると、アクチュエータ主体部材は、ハウジングの係止部に近づけられる方向またはハウジングの係止部から遠ざけられる方向に沿って必ず直進移動させられる。相手側のものから光トランシーバモジュールを係止解除させるときに、レバーを回動させることにより、レバーに連係するアクチュエータ主体部材が、ハウジングの係止部に向けて直進移動させられ、ハウジングの係止部に係り合わせられた相手側係合部の係止解除が行われる。従って、相手側のものから光トランシーバモジュールを容易かつ確実に取り外すことができる。
請求項20に係る光トランシーバモジュールは、請求項12〜19の何れか1項に記載の光トランシーバモジュールであって、前記レバーを小さい力で回動操作可能な操作力点部が前記レバーに設けられたことを特徴とする。
上記構成により、レバーの回動操作は小さい力で行われる。アクチュエータ主体部材に連係するレバーの操作力点部に小さい力が加えられて、レバーが係止解除回転方向に沿って回動させられることにより、レバーに連係されたアクチュエータ主体部材が、ハウジングの係止部に向けて押動され、光トランシーバモジュールの係止部に係り合わせられた相手側係合部の係止解除が行われる。従って、光トランシーバモジュールを相手側のものから容易に係止解除させることができる。
請求項21に係る光トランシーバモジュールは、請求項12〜20の何れか1項に記載の光トランシーバモジュールであって、前記レバーは、前記レバーを回動操作可能な操作力点部と、前記レバーの回動中心軸とされる回動支点部と、前記アクチュエータ主体部材を駆動させる駆動力作用部と、を備え、前記操作力点部と前記駆動力作用部との間に前記回動支点部が形成されると共に、前記駆動力作用部の近傍に前記回動支点部が位置することを特徴とする。
上記構成により、レバーの操作力点部に軽い力が加えられてレバーが回動させられたときに、レバーに連係するアクチュエータ主体部材は、係止部に対して近づけられる方向または遠ざけられる方向に沿って容易に移動させられる。レバーにおいて、操作力点部と駆動力作用部との間に形成された回動支点部は、駆動力作用部の近傍に位置するので、レバーの操作力点部に小さい力が加えられると、梃子の原理により、レバーの駆動力作用部に大きい力が生じる。レバーの操作力点部に小さい力が加えられてレバーが係止解除回転方向に沿って回動させられたときに、レバーの駆動力作用部に大きい力が発生する。この大きい力により、レバーに連係されたアクチュエータ主体部材が押動され、アクチュエータ主体部材がハウジングの係止部に近づけられて、光トランシーバモジュールの係止部に係り合わせられた相手側係合部の係止解除が確実に行われる。従って、相手側のものから光トランシーバモジュールを容易かつ確実に取り外すことができる。
請求項22に係る光トランシーバモジュールは、請求項12〜21の何れか1項に記載の光トランシーバモジュールであって、前記レバーは、基板部と、前記基板部に対し略直交する方向に沿って前記基板部に延設された一対の側板部と、を備え、前記レバーの前記基板部が操作されて、略水平方向に延設された前記ハウジングに対し前記レバーが回動させられて、前記レバーの前記基板部が略垂直状態のときに、前記アクチュエータ主体部材は、前記係止部に近づけられ、前記レバーの前記基板部が操作されて、略水平方向に延設された前記ハウジングに対し前記レバーが回動させられて、前記レバーの前記基板部が略水平状態のときに、前記アクチュエータ主体部材は、前記係止部から遠ざけられることを特徴とする。
上記構成により、光トランシーバモジュールのレバーの回動操作は容易に行われる。光トランシーバモジュールのレバーの回動操作が容易に行われるので、レバーに連係したアクチュエータ主体部材は、容易に係止部に近づけられたり遠ざけられたりされる。光トランシーバモジュールの係止部に係り合わせられた相手側係合部を光トランシーバモジュールの係止部から外すときに、レバーの基板部が操作されることにより、レバーが回動されてアクチュエータ主体部材が動かされ、アクチュエータ主体部材により、光トランシーバモジュールの係止部に係り合わせられた相手側係合部は、光トランシーバモジュールの係止部から容易に外される。従って、相手側のものから光トランシーバモジュールを容易に取り外すことができる。
請求項23に係る光トランシーバモジュールは、請求項12〜22の何れか1項に記載の光トランシーバモジュールであって、光信号が通される光ケーブルのコネクタ部が挿着可能なコネクタソケット部が、前記ハウジングに開設され、前記アクチュエータ主体部材が前記係止部に近づけられたときに、前記コネクタソケット部の開口部は、前記レバーにより遮られることを特徴とする。
上記構成により、光トランシーバモジュールが相手側のものに取り付けられるときに、相手側のものに対する光トランシーバモジュールの取付不良の発生は抑えられる。光トランシーバモジュールのアクチュエータ主体部材がハウジングの係止部に近づけられた状態で、光トランシーバモジュールが相手側のものに取り付けられようとされた場合、アクチュエータ主体部材が相手側係合部に接し、これが原因で係止解除が行われようとされ、その結果、相手側係合部に光トランシーバモジュールの係止部が確実に係り合わせられていない取付不良の状態で、光トランシーバモジュールが相手側のものに取り付けられることが懸念される。相手側のものに光トランシーバモジュールが取り付けられるときに、コネクタソケット部の開口部がレバーによって遮られた状態のときには、光トランシーバモジュールに取付不良が生じていることが一目で判別できる。コネクタソケット部の開口部がレバーによって遮られた状態では、コネクタソケット部の開口部に、光信号が通される光ケーブルのコネクタ部を挿着させることができない。これに気が付いた作業者は、相手側のものに確実に光トランシーバモジュールを装着させようとする。従って、相手側のものに光トランシーバモジュールを確実に装着させることができる。相手側のものに光トランシーバモジュールが確実に係止された状態で装着されていれば、コネクタソケット部の開口部は、レバーによって遮られることはない。相手側のものに光トランシーバモジュールが確実に係止された状態で取り付けられていれば、コネクタソケット部の開口部に、光ケーブルのコネクタ部を挿着させることができる。
請求項24に係る光トランシーバモジュールは、請求項23に記載の光トランシーバモジュールであって、前記ハウジングは、略矩形箱状に形成され、前記ハウジングに対応して、前記レバーは、基板部と、前記基板部に対し略直交する方向に沿って前記基板部に延設された一対の側板部と、を備え、前記アクチュエータ主体部材が前記係止部に近づけられたときに、前記レバーは、一対の前記側板部の回動支点部を中心として回動させられて、前記開口部は、前記基板部により遮られることを特徴とする。
上記構成により、相手側のものに対する光トランシーバモジュールの取付不良の発生は、確実に抑えられる。光トランシーバモジュールのアクチュエータ主体部材がハウジングの係止部に近づけられた状態で、光トランシーバモジュールが相手側のものに取り付けられようとされた場合、レバーは、一対の側板部の回動支点部を中心として回動され、略矩形箱状のハウジングに開設されたコネクタソケット部の開口部は、レバーの基板部により遮られる。従って、相手側のものに対する光トランシーバモジュールの係止が確実に行われずに、取付不良が生じていることを、一目で確実に判別することができる。相手側のものに対する光トランシーバモジュールの取付不良が確実に判別されることにより、光トランシーバモジュールの取付不良の発生は、確実に抑えられる。従って、相手側のものに光トランシーバモジュールを確実に装着させることができる。
請求項25に係る光トランシーバモジュールは、請求項12〜24の何れか1項に記載の光トランシーバモジュールであって、前記レバーは、前記ハウジングにおける互いに対向する第1及び第2の側面部において前記ハウジングに対して回動可能に係止されると共に、前記ハウジングの前記第1の側面部、上面部、前記第2の側面部に跨って設けられ、前記アクチュエータ主体部材は、前記レバーの一部と係合するように前記ハウジングの下面部に対して摺動可能に装着されたことを特徴とする。
上記構成により、光トランシーバモジュールは、相手側のものから容易かつ確実に取り外される。光トランシーバモジュールを相手側のものから取り外す際には、ハウジングの上面部側から下面部側へ向けてレバーを回動させることによって、レバーの動きに伴って、アクチュエータ主体部材を係止部に近づけるように移動させることができる。アクチュエータ主体部材の移動によって、光トランシーバモジュールのハウジングの係止部と、相手側係合部との係り合いが開放されて、相手側のものから光トランシーバモジュールを容易かつ確実に取り外すことができる。
本発明によれば、確実に取付けが行われたり容易に取外しが行われたりされる光トランシーバモジュールを提供することができる。
図1及び図2の外観斜視図に示すように、本発明の実施の形態における光トランシーバモジュール100は、上部金属カバー10、下部金属カバー20、帯電防止部材30、ハウジング40、レバー50及びアクチュエータ主体部材60を含んで構成される。上部金属カバー10、下部金属カバー20、帯電防止部材30、ハウジング40及びレバー50は、例えば、金属板に打抜き加工、曲げ加工、切起し加工等の処理が施されることによって形成される。また、アクチュエータ主体部材60は、例えば、合成樹脂が型に流し込まれて合成樹脂が固化または硬化することによって形成される。ここで、モジュールとは、追加や、交換等を容易にするために複数の部品を組み合わせた構成単位を意味する。また、アクチュエータとは、エネルギーを並進運動または回転運動に変換させる駆動装置を意味する。また、光トランシーバモジュール100において、例えば、アクチュエータ主体部材60が位置する側を前側とし、カードエッジコネクタ部80f(図2)が位置する側を後側とする。なお、この明細書における「上」、「下」、「前」、「後」の定義は、各部を説明するために便宜上用いた。例えば、図2,図13〜図16に示すように、光トランシーバモジュール100及び光トランシーバソケット200が上下逆さまの状態で使用されてもよい。
図3及び図4に示すように、ハウジング40の本体部41に、光信号を電気信号に変換して出力する受信部材70、電気信号を光信号に変換して出力する送信部材72が装着される。受信部材70は、受信用の小型光デバイス(ROSA:Receiver Optical Sub-Assembly)であり、送信部材72は、送信用の小型光デバイス(TOSA:Transmitter Optical Sub-Assembly)である。
受信部材70は、受信部材本体70aに突設された円筒状突出部70bを本体部41の隔壁41aに設けられた長円状の挿通孔41bに挿通させ、略八角形柱状に形成された受信部材本体70aを本体部41の収納部41c内における略円弧形状の支持部41dに合わせるようにして本体部41に装着される。同様に、送信部材72は、送信部材本体72aに突設された円筒状突出部72bを本体部41の隔壁41aに設けられた長円状の挿通孔41bに挿通させ、略八角形柱状に形成された送信部材本体72aを本体部41の収納部41c内における略円弧形状の支持部41dに合わせるようにして本体部41に装着される。
また、本体部41に、回路基板80が装着される。本体部41の収納部41c内に設けられた位置合わせ用の突出部41eと、回路基板80の基板本体80aに設けられた位置合わせ用の長円状の貫通孔80eとが嵌め合わせられて、回路基板80が本体部41に装着される。このとき、受信部材本体70aから引き出された複数の端子70cが、基板本体80aに設けられた端子接続用の複数の挿通孔80bに挿通される。同様に、送信部材本体72aから引き出された複数の端子72cが、基板本体80aに設けられた端子接続用の複数の挿通孔80cに挿通される。
さらに、基板本体80aに設けられた固定用孔80dを挿通するようにして、本体部41の収納部41cに設けられた円筒状の突出部41fに止め具90の本体部90aを嵌合させる。これによって、ピン状の止め具90を用いて回路基板80が本体部41に固定される。
また、基板本体80aの挿通孔80b,80cに挿通された受信部材70の端子70c及び送信部材72の端子72cが、基板本体80aの表面部上に設けられた回路(図示しない)にはんだ付けされることによって、受信部材70及び送信部材72と、回路基板80に設けられた回路とが、電気的に接続される。回路基板80に設けられた回路は、基板本体80aの端部に設けられたカードエッジコネクタ部80fに接続されている。ハウジング40の本体部41に回路基板80が装着されることによって、図2に示すように、ハウジング40の端部41gからカードエッジコネクタ部80fが突出した構成とされる。これによって、カードエッジコネクタ部80fを介して、受信部材70(図3,図4)及び送信部材72と、外部回路(図示しない)とを電気的に接続することが可能となる。ハウジング40に、回路基板80等を被う第一カバー10(図1,図2)及び第二カバー20がさらに装着される。
また、ハウジング40に、金属製の帯電防止部材30が装着される。帯電防止部材30は、図1,図2及び図5に示すように、ハウジング40の外形よりわずかに大きい略矩形の筒状となるように折り曲げられた金属板で構成される。帯電防止部材30(図5)は、複数の可撓性舌片31,32,33,34を周壁35に備えている。舌片31は、周壁35の一面部35aに設けられ、基端部31bから筒状周壁35の外側に向けてわずかに折り曲げられ、先端部31aが筒状周壁35の内側に向けて折り返されている。また、舌片32,33,34は、それぞれ周壁35の縁端部35bに設けられた基端部32b,33b,34bから筒状周壁35の外側に向けてわずかに折り曲げられ、それぞれの先端部32a,33a,34aが筒状周壁35の内側に向けて折り返されている。また、各舌片31,32,33,34は、光トランシーバソケット200(図6)に対する光トランシーバモジュール100の挿入方向Pと反対方向Qに略沿って周壁35の外側に突出するように設けられている(図5,図9〜図11)。
帯電防止部材30の各舌片31,32,33,34が、光トランシーバソケット200(図6)に対する光トランシーバモジュール100の挿入方向Pと略反対方向Qに沿って、帯電防止部材30の周壁35(図1,図5)の外側に突出されるように、帯電防止部材30がハウジング40の外周面部40fに装着される(図1,図2,図6)。このとき、周壁35(図5)に設けられた係止部36が、ハウジング40の一部に設けられた係合部(図示しない)に係り合わせられることによって、帯電防止部材30がハウジング40に固定される。
上部金属カバー10(図1)は、金属板をプレス加工により型抜きし、折曲げ加工によって成形されたものであり、ハウジング40の3面を被う上面部11,各側面部12を備える。一方、下部金属カバー20(図2)は、金属板をプレス加工により型抜きし、折曲げ加工によって成形されたものであり、ハウジング40の3面を被う下面部21,各側面部22を備える。上部金属カバー10及び下部金属カバー20は、図1及び図2に示すように、下部金属カバー20の側面部22に設けられた係合部23に、上部金属カバー10の側面部12に設けられた係止部13を係り合わせることによって、上部金属カバー10及び下部金属カバー20は、帯電防止部材30が装着されたハウジング40の外周を囲むようにハウジング40に取り付けられる。
このように、ハウジング40の外周面部40fを上部金属カバー10及び下部金属カバー20により被うことによって、外部からの衝撃、埃などから受信部材70、送信部材72及び回路基板80を保護することができる。なお、光トランシーバモジュール100の設計/仕様等により、例えば、上部金属カバー10が設けられることなく省略され、ハウジング40の本体部41が上部金属カバー10の役目を果たすようにしてもよい。
また、受信部材70(図3,図4),送信部材72及び回路基板80などの主要部材がハウジング40内に格納され、かつ、ハウジング40(図1,図2,図6,図8〜図12)に帯電防止部材30が装着されることによって、光トランシーバモジュール100に静電気が帯電されていたり、光トランシーバモジュール100に接続される光ファイバ(図示しない)等の部材に静電気が帯電されていたりすることがあった場合でも、静電気は、帯電防止部材30を介して、帯電防止部材30の各舌片31,32,33,34が接触する光トランシーバソケット200(図6)へ速やかに逃がされる。
また、光トランシーバモジュール100(図6)の光トランシーバソケット200に挿入されない側におけるハウジング40の接続部40cに、ハウジング40(図3,図4)の収納部41cに格納された受信部材70及び送信部材72に光ファイバ等の光ケーブルのコネクタいわゆるプラグ(図示しない)を接続するためのコネクタソケット部40a,40b(図1,図2,図6,図7)が設けられている。コネクタソケット部40a,40bの形状は、一般的に規格によって定められている。本実施の形態では、略矩形箱状の一対のコネクタソケット部40a,40bがハウジング40に設けられている。
また、図7に示すように、ハウジング40の接続部40cの下面部43bに、下面部43bの両縁端部43c近傍から下側へ向けてハウジング40の長手方向に沿って突出された一対の突出部44,44が形成されている。図7は、光トランシーバモジュール100の接続部分が上下逆さまに示された分解斜視図である。ハウジング40の長手方向に沿ったレール部44bが、突出部44を構成するものとして、ハウジング40の下面部43bに突出形成されている。また、ハウジング40のレール部44bからハウジング40の下面部43bの略中央部43d近傍へ向けて突出すると共に、ハウジング40の長手方向に沿って延伸されたガイド部44aが、突出部44を構成するものとして形成されている。また、ハウジング40の接続部40cと本体部41とを区分けする境界部40dの近傍に、ハウジング40の下面部43bからハウジング40の外側に向けて突出する係止部47が形成されている。また、ハウジング40の接続部40cの両側面部42a,42bにおいて、ハウジング40の下面部43b寄りの箇所に、略円柱状に突出した係止部45が設けられている。
レバー50は、例えば略U字状に屈曲した形状の部材であり、所定の形状に打抜き加工された金属板を曲げ加工することによって、又は、樹脂材料を所定の形状の型を用いて固化または硬化させることによって形成される。レバー50の両側板部51の端部51aに、角を滑らかに丸められた略矩形板状の突出部52が、レバー50の折曲げ方向に沿って突出するように設けられている。また、レバー50の両側板部51における端部51a寄りの箇所に、略円形孔状の係合部55がそれぞれ1つ設けられている。係合部55は、ハウジング40に設けられた係止部45と係合するように、係止部45の径よりもわずかに大きな径とされている。
アクチュエータ主体部材60は、樹脂からなる平板状の部材であり、樹脂材料を所定の形状の型に流し込んで固化または硬化させることによって形成される。アクチュエータ主体部材60の上面部側に、アクチュエータ主体部材60の上側に向けて突出する摺動部61aが設けられている。摺動部61aの上面部は、ハウジング40の下面部43bに対して摺動できるように滑らかに加工されている。摺動部61aは、その断面が略T字型となるように、アクチュエータ主体部材60の側部63に略向けて突出された突出部64を有する。また、アクチュエータ主体部材60の側部63の略中央部63aに、アクチュエータ主体部材60の下面部61bから上面部側に抜けるまで、レバー50の略厚みK1程度の深さを有する切欠部62が設けられている。アクチュエータ主体部材60の切欠部62の横幅N1(図9,図10)は、レバー50の略矩形板状の突出部52における対角線の長さM2(図10)よりも僅かに大きな幅とされている。例えば、レバー50の略矩形板状の突出部52における対角線の長さM2が略3.2mmとされているのに対し、アクチュエータ主体部材60の切欠部62の横幅N1は、略3.5mmとされている。また、アクチュエータ主体部材60(図7)の後面部65の略中央部65aに、アクチュエータ主体部材60の後面部65から後側に向けて突出された突出部66が設けられている。突出部66は、アクチュエータ主体部材60の下面部61b側よりも上面部側のほうが長く突出され、下面部61bから上面部にかけて傾斜形成された斜面部66aを有する。また、突出部66の略中央部66cに、アクチュエータ主体部材60の前側に向けて凹まされた切欠部66bが形成されている。
アクチュエータ主体部材60は、アクチュエータ主体部材60の摺動部61aに設けられた突出部64が、ハウジング40におけるガイド部44aおよびレール部44bを備えた突出部44に緩い状態で嵌め合わせられ、ハウジング40の長手方向(P又はQ方向)に沿って移動可能な状態で、ハウジング40の下面部43bに装着される。摺動部61aの上面部をハウジング40の下面部43b上で摺動させることによって、アクチュエータ主体部材60をハウジング40の長手方向(P又はQ方向)に沿ってスライドさせることができる。このようにアクチュエータ主体部材60をハウジング40に装着したのちに、図1及び図2に示すように、レバー50の突出部52をアクチュエータ主体部材60の切欠部62に緩い状態で嵌め込み、かつ、レバー50の係合部55をハウジング40の係止部45に緩い状態で嵌め込んで、レバー50をハウジング40に装着する。
以上のように、ハウジング40の接続部40cに、レバー50及びアクチュエータ主体部材60を装着する。レバー50(図1)は、係合部55と係止部45とを回動中心として、例えばハウジング40の接続部40cの上面部43a側から下面部43b(図2)側にかけたRs方向に引き倒されることが可能となる(図8〜図12)。また、レバー50(図1,図2)の突出部52がアクチュエータ主体部材60の切欠部62に嵌め込まれていることによって、レバー50がRs方向に引き倒されると、アクチュエータ主体部材60(図7)の摺動部61aがハウジング40の下面部43b上を摺動し、アクチュエータ主体部材60がハウジング40の長手方向(図8〜図12のS方向)に沿ってスライドされる。
図6に示すように、光トランシーバソケット200は、光トランシーバモジュール100を構成する略四角箱状をした光トランシーバモジュール本体101の略中間断面(図示しない)よりもわずかに大きい略矩形状の開口部203を有する略四角筒状に成形された金属板から構成される。光トランシーバソケット200は、光トランシーバモジュール100の回路基板80(図2)のカードエッジコネクタ部80fから出力される電気信号を処理する電気回路が形成されたプリント基板等の外部基板300(図6)に固定される。光トランシーバソケット200における開口部203の反対側の端部206に、光トランシーバモジュール100(図2)の回路基板80のカードエッジコネクタ部80fが挿入されて通電可能に接続されるコネクタ部(図示しない)が設けられている。光トランシーバソケット200(図6)に光トランシーバモジュール100が挿入されてゆくときに、光トランシーバソケット200のソケット内部205の端部206に設けられたコネクタ部と、光トランシーバモジュール100のカードエッジコネクタ部80f(図2)とが通電可能に接続されることにより、光トランシーバモジュール100内の回路等と、外部基板300(図6)の回路等とが、電気的に接続される。光トランシーバモジュール100は、光トランシーバソケット200の開口部203からP方向に沿ってソケット内部205に挿入されて、光トランシーバソケット200に装着される。
図1,図2,図6,図8〜図12に示す光トランシーバモジュール100は、電気信号を光信号に変換して出力する送信部材72(図3,図4)と、入力された光信号を電気信号に変換して出力する受信部材70と、送信部材72と受信部材70とを収納するハウジング40とを少なくとも有する。また、この光トランシーバモジュール100(図1,図2)は、ハウジング40の外面部40fに設けられ、相手側の光トランシーバソケット200(図6,図13〜図16)の係合部207に係り合わせられる係止部47(図2〜図4,図7,図8,図13〜図16)を備えている。また、この光トランシーバモジュール100(図2)は、ハウジング40に装着され、係止部47に対して近づけられる方向(S方向)および/または遠ざけられる方向(T方向)に移動可能なアクチュエータ主体部材60(図2,図7〜図16)を備えている。アクチュエータ主体部材60がレバー50又は治具棒(図示せず)によって押動させられることにより、係止部47に近づけられる方向(S方向)にアクチュエータ主体部材60が移動させられて、ハウジング40の係止部47に係り合わせられた相手側光トランシーバソケット200の係合部207の係止解除が行われる(図13〜図16)。
これにより、光トランシーバモジュール100の係止部47における係止解除が容易に行われる。相手側の光トランシーバソケット200の係合部207に係り合わせられたハウジング40の係止部47に対し、遠ざけられていたアクチュエータ主体部材60を、ハウジング40の係止部47に近づける方向(S方向)に押動させることにより、ハウジング40の係止部47に係り合わせられていた相手側光トランシーバソケット200の係合部207の係止解除が容易に行われる。ハウジング40の係止部47に係り合わせられていた相手側の光トランシーバソケット200の係合部207が、ハウジング40の係止部47から容易に外されるので、相手側の光トランシーバソケット200から光トランシーバモジュール100を容易に取り外すことができる。
光トランシーバモジュール100のアクチュエータ主体部材60(図2,図7〜図16)に、相手側の光トランシーバソケット200(図13〜図16)の係合部207と、光トランシーバモジュール100の係止部47との係止状態を解除させる係止解除部67が設けられている。係止部47にアクチュエータ主体部材60が近づけられて、光トランシーバモジュール100のアクチュエータ主体部材60の係止解除部67が相手側の光トランシーバソケット200の係合部207に十分に接することにより、係止部47における係止解除が行われる。
これにより、光トランシーバモジュール100の係止部47に係り合わせられた相手側光トランシーバソケット200の係合部207の係止解除は、容易に実行可能となる。ハウジング40の係止部47にアクチュエータ主体部材60を近づけ、アクチュエータ主体部材60の係止解除部67が相手側の光トランシーバソケット200の係合部207に十分に接すると、ハウジング40の係止部47から相手側の光トランシーバソケット200の係合部207が外される。従って、相手側の光トランシーバソケット200に対する光トランシーバモジュール100の係止解除を容易に行うことができる。
アクチュエータ主体部材60の係止解除部67に、ハウジング40の外周面部40fの下面部43bに対して斜めに形成された一対の係止解除用の斜面部66a,66aが設けられている。斜面部66aは、係止部47に向けられている。
これにより、光トランシーバモジュール100の係止部47に係り合わせられた相手側係合部207は、光トランシーバモジュール100の係止部47から容易かつ確実に外される。アクチュエータ主体部材60がハウジング40の係止部47に近づけられたときに、アクチュエータ主体部材60の係止解除部67に設けられた一対の係止解除用の斜面部66a,66aが、相手側係合部207を押し退ける。係止解除部67の斜面部66aによって、光トランシーバモジュール100の係止部47に係り合わせられた相手側係合部207が押し退けられることにより、光トランシーバモジュール100の係止部47から相手側係合部207が外される。従って、相手側の光トランシーバソケット200から光トランシーバモジュール100を容易に係止解除させることができる。
アクチュエータ主体部材60がハウジング40の係止部47に対して近づけられる方向(S方向)に移動させられたときに、アクチュエータ主体部材60の係止解除部67がハウジング40の係止部47に干渉することを回避させる略凹状の係止部干渉回避部66bが、アクチュエータ主体部材60の係止解除部67に設けられている。
これにより、光トランシーバモジュール100の係止部47に係り合わせられた相手側係合部207は、光トランシーバモジュール100の係止部47から容易かつ確実に外される。アクチュエータ主体部材60がハウジング40の係止部47に近づけられたときに、アクチュエータ主体部材60の係止解除部67に設けられた略凹状の係止部干渉回避部66bにハウジング40の係止部47が位置する所まで、ハウジング40の係止部47にアクチュエータ主体部材60が近づけられたときに、アクチュエータ主体部材60の係止解除部67により、相手側係合部207から光トランシーバモジュール100の係止部47が確実に外される。従って、相手側の光トランシーバソケット200に対する光トランシーバモジュール100の係止解除を容易かつ確実に行うことができる。
治工具(図示しない)が用いられて、アクチュエータ主体部材60が係止部47に向けて押動させられて、係止部47の係止解除が行われるときに、治工具の先端部が合わせられて、アクチュエータ主体部材60を係止部47に向けて押動させ易くする治工具操作部60b(図1,図2,図6,図7,図13〜16)が、アクチュエータ主体部材60に設けられている。
これにより、相手側の光トランシーバソケット200に取り付けられた光トランシーバモジュール100の周辺に、十分な空間が確保されていない場合でも、光トランシーバモジュール100は、相手側の光トランシーバソケット200から容易に係止解除されて取り外される。光トランシーバモジュール100が取り付けられた相手側の光トランシーバソケット200の周辺に十分な空間が確保されていないと、相手側の光トランシーバソケット200から光トランシーバモジュール100を取り外すときの作業は、行われ難くなることがある。このような場合に、アクチュエータ主体部材60の治工具操作部60bに治工具の先端部を合わせ、治工具を係止部47に向けて押すことにより、治工具の先端部が合わせられたアクチュエータ主体部材60は、係止部47に向けて押動させられる。これに伴って、光トランシーバモジュール100の係止部47と、相手側の光トランシーバソケット200の係合部207との係止状態が解除される。光トランシーバモジュール100の係止部47から相手側の光トランシーバソケット200の係合部207が外されるので、相手側の光トランシーバソケット200から光トランシーバモジュール100を抜去させることが可能となる。従って、相手側の光トランシーバソケット200に取り付けられた光トランシーバモジュール100の周辺に、十分な空間が確保されていない場合でも、光トランシーバモジュール100の係止部47と、相手側光トランシーバソケット200の係合部207との係止解除を容易に行って、光トランシーバモジュール100を相手側の光トランシーバソケット200から容易に取り外すことができる。
アクチュエータ主体部材60の治工具操作部60bは、略棒状の治工具の先端部に対応し、略棒状の治工具の先端部が当接される略矩形の窪み状に形成されている。
これにより、相手側の光トランシーバソケット200に取り付けられた光トランシーバモジュール100の周辺に、十分な空間が確保されていない場合でも、光トランシーバモジュール100は、相手側の光トランシーバソケット200から容易かつ確実に係止解除されて取り外される。治工具を用いて、光トランシーバモジュール100の係止部47に係り合わせられた相手側係合部207の係止解除を行うときに、アクチュエータ主体部材60に設けられた略矩形窪み状の治工具操作部60bに、略棒状の治工具の先端部を合わせて治工具を押すことにより、アクチュエータ主体部材60の治工具操作部60bから略棒状の治工具の先端部が不用意に外されるということは回避される。従って、相手側の光トランシーバソケット200から光トランシーバモジュール100を取り外すときに、光トランシーバモジュール100の係止解除を容易かつ確実に行うことができる。
図7に示すように、ハウジング40に、略Tみぞ状スライド摺動部49が設けられている。略Tみぞ状スライド摺動部49に対応して、アクチュエータ主体部材60に、スライド摺動部49に移動可能に嵌め合わせられる略Tみぞナット状スライド摺動部69が設けられている。略Tみぞ状スライド摺動部49に略Tみぞナット状スライド摺動部69が緩い状態で嵌め合わせられて、ハウジング40にアクチュエータ主体部材60がスライド可能に装着されている。
これにより、アクチュエータ主体部材60は、ハウジング40に対し、スムーズにスライド移動可能な状態で装着される。ハウジング40の略Tみぞ状スライド摺動部49に、アクチュエータ主体部材60の略Tみぞナット状スライド摺動部69が緩い状態で嵌め合わせられていれば、アクチュエータ主体部材60は、ハウジング40の係止部47に対して、スムーズに近づけられたり遠ざけられたりされる。従って、相手側の光トランシーバソケット200に対する光トランシーバモジュール100の係止解除を、容易でスムーズに行うことができる。
ハウジング40(図7)に設けられた略Tみぞ状スライド摺動部49は、ハウジング40の下面部43bと、ガイド部44a及びレール部44bを備えた一対の突出部44とを含む。また、アクチュエータ主体部材60に設けられた略Tみぞナット状スライド摺動部69は、アクチュエータ主体部材60の摺動部61aと、一対の突出部64とを含む。
アクチュエータ主体部材60に、相手側係合部207(図13〜図16)と係止部47との係止状態を解除させる係止解除部67が凸設されている。アクチュエータ主体部材60が係止部47に対して近づけられる方向(S方向)に移動させられたときに、アクチュエータ主体部材60の係止解除部67の略台形突片状突出部66がハウジング40に干渉することを回避させる受入部46(図7)が、略矩形箱状のハウジング40に凹設されている。
これにより、光トランシーバモジュール100の係止部47に係り合わせられた相手側係合部207は、光トランシーバモジュール100の係止部47から容易かつ確実に外される。アクチュエータ主体部材60がハウジング40の係止部47に近づけられたときに、アクチュエータ主体部材60に凸設された係止解除部67の略台形突片状突出部66が、ハウジング40に凹設された受入部46に十分に位置する所まで、ハウジング40の係止部47にアクチュエータ主体部材60が近づけられたときに、アクチュエータ主体部材60の係止解除部67により、相手側係合部207から光トランシーバモジュール100の係止部47が確実に外される。従って、相手側の光トランシーバソケット200に対する光トランシーバモジュール100の係止解除を容易かつ確実に行うことができる。
アクチュエータ主体部材60(図2)が係止部47に対して近づけられる方向(S方向)に移動させられて、ハウジング40の係止部47に係り合わせられた相手側のソケット本体201(図13〜図16)の係合部207の係止解除が行われるときに、アクチュエータ主体部材60(図7)の係止解除部67を構成する略台形突片状突出部66の先端部67aと、光トランシーバモジュール本体101を構成するハウジング40の受入部46の奥端部46aとに、十分な間隔C1(図11)がもたされた状態で係止解除が行われる。
これにより、ハウジング40の係止部47から相手側係合部207が外されるときの係止解除は、スムーズに確実に行われる。係止解除が行われるときに、例えば、光トランシーバモジュール本体101のハウジング40に設けられた受入部46の奥端部46aに、アクチュエータ主体部材60の係止解除部67を構成する略台形突片状突出部66の先端部67aが必ず当接される場合、ハウジング40の係止部47にアクチュエータ主体部材60が十分に近づけられず、これが原因で、係止解除が確実に行われない可能性がある。ハウジング40の係止部47から相手側係合部207が係止解除されるときに、アクチュエータ主体部材60の係止解除部67を構成する略台形突片状突出部66の先端部67aと、光トランシーバモジュール本体101のハウジング40に設けられた受入部46の奥端部46aとに、十分な間隔C1がもたされることにより、ハウジング40の係止部47に対する相手側係合部207の係止解除は、スムーズに確実に行われる。
このときのアクチュエータ主体部材60(図7)の係止解除部67を構成する略台形突片状突出部66の先端部67aと、光トランシーバモジュール本体101を構成するハウジング40の受入部46の奥端部46aとの間隔C1(図11)は、略0.5mmとされている。この間隔C1は、例えば0.1〜5.0mmに設定されることが好ましい。間隔C1が0.1mmよりも小さい値に設定されると、例えば、ハウジング40やアクチュエータ主体部材60などの寸法誤差などにより、係止解除が行われるときに、光トランシーバモジュール本体101のハウジング40に設けられた受入部46の奥端部46aに、アクチュエータ主体部材60の係止解除部67を構成する略台形突片状突出部66の先端部67aが必ず当接され、係止解除がスムーズで確実に行われないことが懸念される。また、間隔C1が5.0mmよりも大きい値に設定されると、光トランシーバモジュール100を構成するハウジング40の受入部46が必要以上に広げられ、光トランシーバモジュール100の小型化が図られ難くなる。間隔C1が例えば0.1〜3.0mmに設定されることにより、スムーズで確実な係止解除が行われると共に、光トランシーバモジュール100の小型化が図られる。
略板状のアクチュエータ主体部材60(図1,図2,図6〜図9)は、略矩形箱状の光トランシーバモジュール本体101を構成するハウジング40に移動可能に装備されている。略板状のアクチュエータ主体部材60が押圧されて、略矩形箱状の光トランシーバモジュール本体101に対応した略矩形箱状の光トランシーバソケット200(図6)に、アクチュエータ主体部材60を備えた略矩形箱状の光トランシーバモジュール本体101が取り付けられるときに、アクチュエータ主体部材60(図13〜図16)が係止部47に近づけられて、光トランシーバソケット200に設けられた相手側係合部207に係り合わせられつつある係止部47が、相手側係合部207から外されようとすることを防ぐ一対のガード部48,48(図1〜図4,図6,図7,図13〜図16)が、ハウジング40に設けられている。
これにより、光トランシーバモジュール100を構成する略矩形箱状の光トランシーバモジュール本体101は、略矩形箱状の光トランシーバソケット200に確実に取り付けられる。略矩形箱状の光トランシーバソケット200に、アクチュエータ主体部材60を備えた略矩形箱状の光トランシーバモジュール本体101が取り付けられるときに、アクチュエータ主体部材60が押圧されて、略矩形箱状の光トランシーバソケット200に略矩形箱状の光トランシーバモジュール本体101が取り付けられる。光トランシーバモジュール100が光トランシーバソケット200に取り付けられるときに、アクチュエータ主体部材60が押圧されると、光トランシーバソケット200に設けられた相手側係合部207に係り合わせられつつある係止部47は、相手側係合部207から外されようとする。これを防ぐための一対のガード部48,48がハウジング40に設けられているので、光トランシーバモジュール100が光トランシーバソケット200に取り付けられるときに、不用意に係止解除が行われ、その結果、光トランシーバソケット200に対する光トランシーバモジュール100の取付不良が生じるという不具合の発生は回避される。従って、光トランシーバソケット200に光トランシーバモジュール100を確実に取り付けることができる。
一対のガード部48,48は、ハウジング40の開口部40eにおける下面部43bよりの位置から光トランシーバソケット200に対する光トランシーバモジュール100の挿入方向(P方向)と反対方向(Q方向)に沿って突出形成されている。また、一対のガード部48,48は、一対の突出部44,44の一部を兼ねて形成されている。
光トランシーバソケット200(図6)にアクチュエータ主体部材60を備えた光トランシーバモジュール本体101が取り付けられるときに、光トランシーバソケット200に光トランシーバモジュール本体101を押入させ易くする押圧面部60a(図1,図2,図6,図7)が、アクチュエータ主体部材60に設けられている。アクチュエータ主体部材60の押圧面部60aに対応して、アクチュエータ主体部材60が係止部47に近づけられることを防止させるための係止解除防止面部48aが、ハウジング40のガード部48に設けられている。押圧面部60aおよび係止解除防止面部48aが略一致した状態で、押圧面部60aおよび係止解除防止面部48aに指などによって押圧力が加えられることにより、係止不良が生じることなく、光トランシーバソケット200に、アクチュエータ主体部材60を備える光トランシーバモジュール本体101が取り付けられる。
これにより、光トランシーバモジュール100を構成する略矩形箱状の光トランシーバモジュール本体101は、略矩形箱状の光トランシーバソケット200に容易かつ確実に取り付けられる。アクチュエータ主体部材60の押圧面部60aと、ハウジング40のガード部48の係止解除防止面部48aとを略一致させた状態で、アクチュエータ主体部材60を備える光トランシーバモジュール本体101を光トランシーバソケット200に押入させることにより、光トランシーバソケット200に対する光トランシーバモジュール100の取付作業を容易に行うことができる。また、アクチュエータ主体部材60の押圧面部60aと、ハウジング40のガード部48の係止解除防止面部48aとを略一致させた状態で、アクチュエータ主体部材60を備える光トランシーバモジュール本体101を光トランシーバソケット200に押入させることにより、光トランシーバソケット200の相手側係合部207に係り合わせられつつある光トランシーバモジュール本体101の係止部47が、光トランシーバソケット200の相手側係合部207から外されようとされることは回避され、光トランシーバモジュール100は、光トランシーバソケット200に確実に係り合わせられつつ取り付けられる。従って、光トランシーバソケット200に光トランシーバモジュール100を容易かつ確実に取り付けることができる。
図6に示すように、P方向に沿って光トランシーバモジュール100を押動させて、光トランシーバソケット200に光トランシーバモジュール100を装着させる際に、光トランシーバモジュール100を押動させ易くするために、予めレバー50をRt方向に回動操作させて、アクチュエータ主体部材60をT方向に沿ってスライド移動させておく。
これにより、光トランシーバモジュール100のアクチュエータ主体部材60の斜面部66aが、光トランシーバソケット200の舌片部210の縁端部209に接することなく、光トランシーバソケット200に光トランシーバモジュール100が装着される。従って、光トランシーバソケット200に対する光トランシーバモジュール100の装着作業が行われるときに、アクチュエータ主体部材60によって、光トランシーバモジュール100の係止部47が、光トランシーバソケット200の係合部207を構成する係合孔部208から外されてしまうことを回避させることができる。
図1,図2,図6〜図16に示すように、この光トランシーバモジュール100は、ハウジング40に対して回動可能に係止されたレバー50をさらに備えている。レバー50と、アクチュエータ主体部材60とが連係されて、レバー50が回動させられるときの回動動作と、アクチュエータ主体部材60が係止部47に対して近づけられる方向(S方向)または遠ざけられる方向(T方向)に移動させられる直進動作とが、連動する。
これにより、光トランシーバモジュール100の係止部47に係り合わせられた相手側係合部207の係止解除は、容易に行われる。相手側の光トランシーバソケット200に取り付けられた光トランシーバモジュール100の係止解除が行われるときに、光トランシーバモジュール100のレバー50が回動させられることにより、光トランシーバモジュール100の係止解除は容易に行われる。レバー50と、アクチュエータ主体部材60とが連係されているので、光トランシーバモジュール100のレバー50を係止解除回転方向(Rs方向)に沿って回動させると、光トランシーバモジュール100のアクチュエータ主体部材60がハウジング40の係止部47に近づけられ、光トランシーバモジュール100の係止部47に係り合わせられた相手側係合部207の係止解除が容易に行われる。光トランシーバモジュール100の係止部47から相手側係合部207が容易に係止解除されるので、相手側の光トランシーバソケット200から光トランシーバモジュール100を容易に取り外すことができる。
図7に示すように、レバー50に、一対の略円孔状の回動支点部55,55が穿設されている。レバー50に穿設された一対の略円孔状の回動支点部55,55に対応して、ハウジング40に、レバー50を回動可能に支持する一対の略円板状の支点部45,45が突設されている。ハウジング40の各支点部45,45に、レバー50の各回動支点部55,55が緩い状態で嵌め合わせられて、ハウジング40にレバー50が回動可能に装着されている(図9〜図11,図13〜図16)。
これにより、レバー50は、ハウジング40に回動自在な状態で装着される。ハウジング40にレバー50が回動自在な状態で装着されているので、ハウジング40に対するレバー50の回動動作は容易に行われる。レバー50の回動動作が容易に実行可能とされているので、ハウジング40に対しレバー50が回動されると、レバー50に連係したアクチュエータ主体部材60も容易に動かされ、アクチュエータ主体部材60により、ハウジング40の係止部47に係り合わせられた相手側係合部207は、ハウジング40の係止部47から容易に外される。従って、相手側の光トランシーバソケット200から光トランシーバモジュール100を容易に取り外すことができる。
アクチュエータ主体部材60(図8〜図16)を係止部47に対して近づけられる方向(S方向)または遠ざけられる方向(T方向)すなわち前後方向に沿って移動可能とさせる一対の略板状をした略凸状回転駆動力作用部52,52が、レバー50に設けられている(図7)。また、一対の略凸状回転駆動力作用部52,52に対応した一対の切欠部62,62を備える一対の略凹状直進駆動力伝達部68,68が、アクチュエータ主体部材60に設けられている。
これにより、光トランシーバモジュール100のレバー50を回動させると、相手側の光トランシーバソケット200に係止された光トランシーバモジュール100は、相手側の光トランシーバソケット200から容易かつ確実に係止解除されて取外し可能な状態となる。ハウジング40に対してレバー50が回動されたときに、レバー50の略板状をした一対の略凸状回転駆動力作用部52,52が、アクチュエータ主体部材60における一対の切欠部62,62を備えた一対の略凹状直進駆動力伝達部68,68を押動することにより、アクチュエータ主体部材60は、確実に直進移動する。アクチュエータ主体部材60が確実に直進移動することにより、アクチュエータ主体部材60がハウジング40の係止部47に近づけられ、ハウジング40の係止部47に係り合わせられていた相手側係合部207は、アクチュエータ主体部材60によりハウジング40の係止部47から確実に外される。従って、相手側の光トランシーバソケット200から光トランシーバモジュール100を容易かつ確実に取り外すことができる。
図7,図8,図12に示すように、レバー50の駆動力作用部52は、係止部47にアクチュエータ主体部材60を近づかせる方向(S方向)に押動可能な係止解除用押圧部52aと、係止部47からアクチュエータ主体部材60を遠ざける方向(T方向)に押動可能な定位置復帰用押圧部52bとを備えている。また、アクチュエータ主体部材60の駆動力伝達部68は、レバー50の駆動力作用部52の係止解除用押圧部52aが摺接される係止解除用押圧壁68aと、レバー50の駆動力作用部52の定位置復帰用押圧部52bが摺接される定位置復帰用押圧壁68bとを備えている。
これにより、レバー50が回動されると、アクチュエータ主体部材60は確実に直進する。ハウジング40に対してレバー50が回動されたときに、レバー50の駆動力作用部52の係止解除用押圧部52aが、アクチュエータ主体部材60の係止解除用押圧壁68aを摺接しつつアクチュエータ主体部材60の係止解除用押圧壁68aを押圧することにより、アクチュエータ主体部材60が直進移動し、ハウジング40の係止部47にアクチュエータ主体部材60が近づけられて、光トランシーバモジュール100の係止部47に係り合わせられた相手側係合部207の係止解除が行われる。また、ハウジング40に対してレバー50が回動されたときに、レバー50の駆動力作用部52の定位置復帰用押圧部52bが、アクチュエータ主体部材60の定位置復帰用押圧壁68bを摺接しつつアクチュエータ主体部材60の定位置復帰用押圧壁68bを押圧することにより、アクチュエータ主体部材60が直進移動し、ハウジング40の係止部47からアクチュエータ主体部材60が遠ざけられて、光トランシーバモジュール100の通常使用状態の位置にアクチュエータ主体部材60が動かされる。レバー50が回動されることに伴って、アクチュエータ主体部材60がスムーズに直進移動させられることにより、相手側の光トランシーバソケット200に対する光トランシーバモジュール100の着脱を容易かつ確実に行うことができる。
図7,図8,図12に示すように、レバー50に設けられた駆動力作用部52の係止解除用押圧部52aは、緩やかな略湾曲面状に形成されている。また、レバー50に設けられた駆動力作用部52の定位置復帰用押圧部52bは、緩やかな略湾曲面状に形成されている。
これにより、レバー50が回動させられたときに、レバー50に連係するアクチュエータ主体部材60は、スムーズに直進移動させられる。レバー50に設けられた駆動力作用部52の係止解除用押圧部52aが、緩やかな略湾曲面状に形成されていれば、ハウジング40に対してレバー50が回動されたときに、レバー50の駆動力作用部52の緩やかな略湾曲面状をした係止解除用押圧部52aは、アクチュエータ主体部材60の係止解除用押圧壁68aを滑らかに摺接しつつ、アクチュエータ主体部材60の係止解除用押圧壁68aをスムーズに押圧する。また、レバー50に設けられた駆動力作用部52の定位置復帰用押圧部52bが、緩やかな略湾曲面状に形成されていれば、ハウジング40に対してレバー50が回動されたときに、レバー50の駆動力作用部52の緩やかな略湾曲面状をした定位置復帰用押圧部52bは、アクチュエータ主体部材60の定位置復帰用押圧壁68bを滑らかに摺接しつつ、アクチュエータ主体部材60の定位置復帰用押圧壁68bをスムーズに押圧する。レバー50を回動させたときに、レバー50に連係するアクチュエータ主体部材60をスムーズに直進移動させることができるので、相手側の光トランシーバソケット200に対する光トランシーバモジュール100の係止解除を、容易で確実に操作フィーリングよく行うことができる。
レバー50の駆動力作用部52を構成する緩やかな略湾曲面状の係止解除用押圧部52aと、レバー50の駆動力作用部52を構成する緩やかな略湾曲面状の定位置復帰用押圧部52bとは、係止解除用押圧部52aから定位置復帰用押圧部52bにかけて設けられた略急カーブ状の曲面部52cを介して連成されている。レバー50の駆動力作用部52は、略カム状に形成されている。
図11及び図12に示すように、レバー50が略水平状態に回動させられたときに、レバー50の回動を停止させる第一回動停止部42cが、ハウジング40の両側面部42a,42bに突出して設けられている(図1,図2,図11〜図16)。レバー50の駆動力作用部52の係止解除用押圧部52aが、ハウジング40の両側面部42a,42bの第一回動停止部42cに接することにより、係止解除を行うためのレバー50の回動操作が停止する(図11,図12,図15)。
これにより、ハウジング40に対するレバー50の回動操作は、確実に停止される。相手側の光トランシーバソケット200に係止された光トランシーバモジュール100が、相手側の光トランシーバソケット200から取り外されようとされたときに、レバー50が回動させられて、ハウジング40の両側面部42a,42bの第一回動停止部42cに、レバー50の駆動力作用部52の係止解除用押圧部52aが接することにより、係止解除を行うためのレバー50の回動操作が停止する。レバー50の回動操作が停止したときに、レバー50に連係するアクチュエータ主体部材60は、ハウジング40の係止部47に最も近づけられる。このときに、ハウジング40の係止部47に係り合わせられた相手側係合部207の係止解除が行われる。作業者は、レバー50の回動が停止したことにより、光トランシーバモジュール100が相手側の光トランシーバソケット200から係止解除されたものと容易で確実に判別できる。従って、作業者は、相手側の光トランシーバソケット200から光トランシーバモジュール100を容易で確実に手際よく取り外すことができる。
図8及び図9に示すように、レバー50が略垂直状態に回動させられたときに、レバー50の回動を停止させる第二回動停止部42dが、ハウジング40の両側面部42a,42bに突出して設けられている(図1,図2,図8,図9,図13〜図16)。レバー50の両側板部51の端面部56が、ハウジング40の両側面部42a,42bの第二回動停止部42dに接することにより、アクチュエータ主体部材60を定位置に復帰させるためのレバー50の回動操作が停止する(図8,図9,図13)。
この状態において、略矩形箱状のハウジング40に開設された複数のコネクタソケット部40a,40bの開口部40eは、レバー50の略基板状操作力点部54によって遮られることがない。従って、光信号が通される光ケーブルのコネクタ部は、ハウジング40に設けられたコネクタソケット部40a,40bの開口部40eに挿入可能とされる。
また、図1,図2,図7〜図9に示すように、略水平方向(P又はQ方向)に沿って延設された光トランシーバモジュール本体101に対し、レバー50を略垂直状態に停止させ続けることを可能とさせたレバー回動防止部57が、レバー50の両側板部51に設けられている。一対のレバー回動防止部57,57(図7)は、正面視略逆凹状に形成されたレバー50の両側板部51からレバー50の内側に向けて、互いに向かい合わせられるように突出形成されている。正面視略逆凹状のレバー50(図1,図2)が略垂直状態に回動させられたときに、レバー50に設けられた一対の回動防止部57,57が、略矩形箱状をしたハウジング40を構成する一対の側面部42a,42bに軽い力で押し付けられつつ接することにより、略水平方向(P又はQ方向)に沿って延設された光トランシーバモジュール本体101に対し、ハウジング40に回動可能に取り付けられたレバー50は、動かされることなく略垂直な状態に維持される。正面視略逆凹状のレバー50が略矩形箱状のハウジング40に仮止めされるときに、レバー50を構成する一対の側面部42a,42bは、正面視略逆凹状のレバー50の外側に向けてわずかに広げられる。正面視略逆凹状のレバー50を構成する一対の側面部42a,42bが、正面視略逆凹状のレバー50の外側に向けてわずかに広げられたときに、レバー50が元の形に戻ろうとする復元弾性力がレバー50に生じる。レバー50に生じた復元弾性力により、正面視略逆凹状のレバー50は、軽い力で略矩形箱状のハウジング40を抑え付けながら、略矩形箱状のハウジング40を挟み込む。
光トランシーバモジュール100に光ケーブルのコネクタが接続されず、光トランシーバモジュール100が長期に亘って未使用状態に維持されるときには、図1,図2,図6,図8,図9に示すソケット開口状態において、光トランシーバモジュール100の両コネクタソケット部40a,40bに、合成樹脂製のキャップ(図示しない)が挿着される。合成樹脂製キャップが光トランシーバモジュール100のコネクタソケット部40a,40bに挿着されて、コネクタソケット部40a,40bが塞がれることにより、埃などの異物が光トランシーバモジュール100のコネクタソケット部40a,40bに入り込むということを防ぐことができる。
図7〜図16に示すように、レバー50の駆動力作用部52は、略板状をした略凸状に形成されている。レバー50に形成された略凸状の略板状駆動力作用部52に対応して、アクチュエータ主体部材60の駆動力伝達部68は、切欠部62を含む略凹状に形成されている。レバー50に形成された略凸状の駆動力作用部52は、アクチュエータ主体部材60に形成された略凹状の駆動力伝達部68の切欠部62に対して、十分な隙間G1,G2(図9),G3,G4(図10)がもたされた状態で、アクチュエータ主体部材60に形成された略凹状の駆動力伝達部68の切欠部62に嵌め合わせられている。
これにより、レバー50が回動されると、レバー50に連係したアクチュエータ主体部材60は、スムーズに直進移動させられる。レバー50に形成された略凸状の駆動力作用部52は、レバー50の回動動作に基づいて、アクチュエータ主体部材60を直進動作させる例えばカムとしての役割を果たす。レバー50が回動されるときにレバー50の駆動力作用部52は回動する。そのときに、レバー50の略凸状駆動力作用部52は、アクチュエータ主体部材60の略凹状駆動力伝達部68の切欠部62内にて回動されながら、アクチュエータ主体部材60の略凹状駆動力伝達部68を押動する。レバー50に形成された略凸状の駆動力作用部52は、アクチュエータ主体部材60に形成された略凹状の駆動力伝達部68の切欠部62に対して十分な隙間G1,G2,G3,G4がもたされた状態で、アクチュエータ主体部材60に形成された略凹状の駆動力伝達部68の切欠部62に嵌め合わせられているので、レバー50が回動されると、アクチュエータ主体部材60はスムーズに直進移動する。レバー50によってスムーズに直進押動されたアクチュエータ主体部材60がハウジング40の係止部47に近づけられると、ハウジング40の係止部47に係り合わせられていた相手側係合部207は、ハウジング40の係止部47から外される。従って、光トランシーバモジュール100に係止された相手側の光トランシーバソケット200を、光トランシーバモジュール100から容易かつ確実に係止解除させることができる。
図9示すように、レバー50が略垂直状態のときには、隙間G1,G2は、略0.2mmとされている。また、そのときのレバー50における駆動力作用部52の横幅M1は、略3.1mmとされている。また、そのときのアクチュエータ主体部材60(図7)の係止解除部67を構成する略台形突片状突出部66の先端部67aと、光トランシーバモジュール本体101を構成するハウジング40の受入部46の奥端部46aとの距離L1(図9)は、略3.6mmとされている。
図10示すように、レバー50が傾斜状態のときには、隙間G3,G4は、略0.15mmとされている。また、そのときのレバー50における駆動力作用部52の対角長さM2は、略3.2mmとされている。また、そのときのアクチュエータ主体部材60(図7)の係止解除部67を構成する略台形突片状突出部66の先端部67aと、光トランシーバモジュール本体101を構成するハウジング40の受入部46の奥端部46aとの距離L2(図10)は、略2mmとされている。
隙間G1,G2,G3,G4は、例えば0.1〜1.0mmに設定されることが好ましい。隙間G1,G2,G3,G4が0.1mmよりも小さい値に設定されると、例えば、レバー50やアクチュエータ主体部材60などの寸法誤差などにより、アクチュエータ主体部材60の略凹状駆動力伝達部68の切欠部62内にて、レバー50の略凸状駆動力作用部52がスムーズに回動されないことが懸念される。また、隙間G1,G2,G3,G4が1.0mmよりも大きい値に設定されると、アクチュエータ主体部材60の略凹状駆動力伝達部68の切欠部62と、レバー50の略凸状駆動力作用部52とに「がた」が生じ、アクチュエータ主体部材60が精度よく押動されないことが懸念される。隙間G1,G2,G3,G4が例えば0.1〜0.5mmに設定されることにより、レバー50の略凸状駆動力作用部52は、アクチュエータ主体部材60の略凹状駆動力伝達部68の切欠部62内にてスムーズに回動されると共に、アクチュエータ主体部材60は、レバー50によって精度よく押動される。
アクチュエータ主体部材60(図1,図2,図6〜図16)の駆動力伝達部68の切欠部62にレバー50の駆動力作用部52が可動状態で嵌め合わせられて、アクチュエータ主体部材60の駆動力伝達部68の切欠部62からレバー50の駆動力作用部52が外されることなく、アクチュエータ主体部材60と、レバー50とが、ハウジング40に可動状態で装着されている。
これにより、レバー50と、アクチュエータ主体部材60とは、常に連係した状態とされる。レバー50と、アクチュエータ主体部材60とが、常に連係した状態とされるので、レバー50が回動されると、アクチュエータ主体部材60は、ハウジング40の係止部47に近づけられる方向(S方向)またはハウジング40の係止部47から遠ざけられる方向(T方向)に沿って必ず直進移動させられる。相手側の光トランシーバソケット200から光トランシーバモジュール100を係止解除させるときに、レバー50を回動させることにより、レバー50に連係するアクチュエータ主体部材60が、ハウジング40の係止部47に向けて直進移動させられ、ハウジング40の係止部47に係り合わせられた相手側係合部207の係止解除が行われる。従って、相手側の光トランシーバソケット200から光トランシーバモジュール100を容易かつ確実に取り外すことができる。
図1及び図6に示すように、レバー50を小さい力で回動操作可能な窪み状部54aを含む操作力点部54が、レバー50の基板部53に設けられている。
これにより、レバー50の回動操作は小さい力で行われる。アクチュエータ主体部材60に連係するレバー50の基板部53の窪み状部54aを含む操作力点部54に、指などによって小さい力が加えられて、レバー50が係止解除回転方向(Rs方向)に沿って回動させられることにより、レバー50に連係されたアクチュエータ主体部材60が、ハウジング40の係止部47に向けて押動され、光トランシーバモジュール100の係止部47に係り合わせられた相手側係合部207の係止解除が行われる。従って、光トランシーバモジュール100を相手側の光トランシーバソケット200から容易に係止解除させることができる。
図7に示すように、レバー50は、レバー50を回動操作可能な操作力点部54と、レバー50の回動中心軸とされる回動支点部55と、アクチュエータ主体部材60を駆動させる駆動力作用部52とを備えている。操作力点部54と駆動力作用部52との間に回動支点部55が形成されると共に、駆動力作用部52の近傍に回動支点部55が位置する。
これにより、レバー50の基板部53に備えられた操作力点部54の窪み状部54aに軽い力が加えられてレバー50が回動させられたときに、レバー50に連係するアクチュエータ主体部材60は、係止部47に対して近づけられる方向(S方向)または遠ざけられる方向(T方向)に沿って容易に移動させられる。レバー50において、操作力点部54と駆動力作用部52との間に形成された回動支点部55は、駆動力作用部52の近傍に位置するので、レバー50の基板部53に備えられた操作力点部54の窪み状部54aに小さい力が加えられると、梃子の原理により、レバー50の駆動力作用部52に大きい力が生じる。レバー50を構成する基板部53の操作力点部54の窪み状部54aに小さい力が加えられて、レバー50が係止解除回転方向(Rs方向)に沿って回動させられたときに、レバー50の駆動力作用部52に大きい力が発生する。この大きい力により、レバー50に連係されたアクチュエータ主体部材60が押動され、アクチュエータ主体部材60がハウジング40の係止部47に近づけられて、光トランシーバモジュール100の係止部47に係り合わせられた相手側係合部207の係止解除が確実に行われる。従って、相手側の光トランシーバソケット200から光トランシーバモジュール100を容易かつ確実に取り外すことができる。
レバー50(図1,図2,図7)は、基板部53と、基板部53に対し略直交する方向に沿って基板部53に延設された一対の側板部51,51とを備え、正面視略逆凹状に折曲げ形成されている。レバー50(図8〜図12)の基板部53が操作されて、略水平方向に延設された略矩形箱状のハウジング40に対し、正面視略逆凹状のレバー50が回動させられて、レバー50の基板部53が略垂直状態のときに(図11,図12)、アクチュエータ主体部材60は、ハウジング40の係止部47に最も近づけられる。また、レバー50(図8〜図12)の基板部53が操作されて、略水平方向に延設された略矩形箱状のハウジング40に対し、正面視略逆凹状のレバー50が回動させられて、レバー50の基板部53が略水平状態のときに(図8,図9)、アクチュエータ主体部材60は、ハウジング40の係止部47から最も遠ざけられる。
これにより、光トランシーバモジュール100のレバー50の回動操作は容易に行われる。光トランシーバモジュール100のレバー50の回動操作が容易に行われるので、レバー50に連係したアクチュエータ主体部材60は、容易に係止部47に近づけられたり遠ざけられたりされる。光トランシーバモジュール100の係止部47に係り合わせられた相手側係合部207を光トランシーバモジュール100の係止部47から外すときに、レバー50の基板部53が操作されることにより、レバー50が回動されてアクチュエータ主体部材60が動かされ、アクチュエータ主体部材60により、光トランシーバモジュール100の係止部47に係り合わせられた相手側係合部207は、光トランシーバモジュール100の係止部47から容易に外される。従って、相手側の光トランシーバソケット200から光トランシーバモジュール100を容易に取り外すことができる。
正面視略逆凹状の長尺折曲げ板状レバー50が略垂直状態(図8)から略水平状態(図12)に回動させられたときに、レバー50の駆動力作用部52の係止解除用押圧部52aが、ハウジング40の側面部42a,42bの第一回動停止部42cに接することにより、レバー50の回動が停止する(図11,図12,図15)。また、正面視略逆凹状の長尺折曲げ板状レバー50が略水平状態(図12)から略垂直状態(図8)に回動させられたときに、レバー50の側板部51の後側端面部56が、ハウジング40の側面部42a,42bの第二回動停止部42dに接することにより、レバー50の回動が停止する(図8,図9,図13)。
光信号が通される光ケーブルのコネクタ部が挿着可能なコネクタソケット部40a,40b(図1,図2,図7)が、ハウジング40に開設されている。アクチュエータ主体部材60が係止部47に近づけられたときに(図11)、各コネクタソケット部40a,40bの開口部40eは、アクチュエータ主体部材60の水平移動に連係して回動されたレバー50の略基板状操作力点部54により遮られ、光ケーブルのコネクタ部は、光トランシーバモジュール100の各コネクタソケット部40a,40bに挿入不能とされている。
これにより、光トランシーバモジュール100が相手側の光トランシーバソケット200に取り付けられるときに、相手側の光トランシーバソケット200に対する光トランシーバモジュール100の取付不良の発生は抑えられる。光トランシーバモジュール100のアクチュエータ主体部材60がハウジング40の係止部47に近づけられた状態で、光トランシーバモジュール100が相手側の光トランシーバソケット200に取り付けられようとされた場合、アクチュエータ主体部材60の係止解除部67が相手側係合部207に接し、これが原因で係止解除が行われようとされ、その結果、相手側係合部207に光トランシーバモジュール100の係止部47が確実に係り合わせられていない取付不良の状態で、光トランシーバモジュール100が相手側の光トランシーバソケット200に取り付けられることが懸念される。相手側の光トランシーバソケット200に光トランシーバモジュール100が取り付けられるときに、各コネクタソケット部40a,40bの開口部40eがレバー50の略基板状操作力点部54によって遮られた状態のときには、光トランシーバモジュール100に取付不良が生じていることが一目で判別できる。各コネクタソケット部40a,40bの開口部40eがレバー50の略基板状操作力点部54によって遮られた状態では、各コネクタソケット部40a,40bの開口部40eに、光信号が通される光ケーブルのコネクタ部を挿着させることができない。これに気が付いた作業者は、相手側の光トランシーバソケット200に確実に光トランシーバモジュール100を装着させようとする。従って、相手側の光トランシーバソケット200に光トランシーバモジュール100を確実に装着させることができる。相手側の光トランシーバソケット200に光トランシーバモジュール100が確実に係止された状態で装着されていれば、各コネクタソケット部40a,40bの開口部40eは、レバー50の略基板状操作力点部54によって遮られることはない。相手側の光トランシーバソケット200に光トランシーバモジュール100が確実に係止された状態で取り付けられていれば、各コネクタソケット部40a,40bの開口部40eに、光ケーブルのコネクタ部を挿着させることができる。
図1,図2,図6,図7に示すように、光トランシーバモジュール100を構成するハウジング40のケーブル接続部40cは、略矩形箱状に形成されている。また、ハウジング40のケーブル接続部40cを構成する各コネクタソケット部40a,40bも、略矩形箱状に形成されている。略矩形箱状のハウジング40のケーブル接続部40cに対応して、レバー50は、基板部53と、基板部53に対し略直交する方向に沿って基板部53に延設された一対の側板部51,51とを備える正面視略逆凹状に形成されている。アクチュエータ主体部材60(図8〜図16)がハウジング40の係止部47に近づけられたときに、正面視略逆凹状のレバー50は、一対の側板部51,51の回動支点部55を中心として回動させられて、光トランシーバモジュール100(図11,図12)の各コネクタソケット部40a,40bの略矩形状をした開口部40eは、レバー50の基板部53により遮られて、光ケーブルのコネクタ部は、光トランシーバモジュール100のコネクタソケット部40a,40bに挿入不能とされている。
これにより、相手側の光トランシーバソケット200に対する光トランシーバモジュール100の取付不良の発生は、確実に抑えられる。光トランシーバモジュール100のアクチュエータ主体部材60がハウジング40の係止部47に近づけられた状態で、光トランシーバモジュール100が相手側の光トランシーバソケット200に取り付けられようとされた場合、正面視略逆凹状のレバー50は、一対の側板部51,51の回動支点部55を中心として回動され、略矩形箱状のハウジング40に開設された各コネクタソケット部40a,40bの略矩形状をした開口部40eは、レバー50の基板部53により遮られる。従って、相手側の光トランシーバソケット200に対する光トランシーバモジュール100の係止が確実に行われずに、取付不良が生じていることを、一目で確実に判別することができる。相手側の光トランシーバソケット200に対する光トランシーバモジュール100の取付不良が確実に判別されることにより、光トランシーバモジュール100の取付不良の発生は、確実に抑えられる。従って、相手側の光トランシーバソケット200に光トランシーバモジュール100を確実に装着させることができる。
レバー50(図7)は、ハウジング40における互いに対向する第1の側面部42a及び第2の側面部42bにおいてハウジング40に対して回動可能に係止されると共に、ハウジング40(図1)の第1の側面部42a、上面部43a、第2の側面部42bに跨って設けられている。また、アクチュエータ主体部材60は、レバー50の一部と係合するようにハウジング40の下面部43bに対して摺動可能に装着されている(図2,図7)。
これにより、光トランシーバモジュール100は、相手側の光トランシーバソケット200から容易かつ確実に取り外される。光トランシーバモジュール100を相手側の光トランシーバソケット200から取り外す際には、ハウジング40の上面部43a側から下面部43b側へ向けてレバー50を回動させることによって、レバー50の動きに伴って、アクチュエータ主体部材60を係止部47に近づけるように移動させることができる。このアクチュエータ主体部材60の移動によって、光トランシーバモジュール100のハウジング40の係止部47と、相手側の光トランシーバソケット200の係合部207との係り合いが開放されて、相手側の光トランシーバソケット200から光トランシーバモジュール100を容易かつ確実に取り外すことができる。
光トランシーバソケット200(図6)は、電気信号を光信号に変換して出力する送信部材72(図3,図4)と、入力された光信号を電気信号に変換して出力する受信部材70と、送信部材72と受信部材70とを収納するハウジング40とを有する光トランシーバモジュール100(図1,図2,図6〜図12)が装着可能な光トランシーバソケット200として形成されている(図6)。この光トランシーバソケット200は、光トランシーバモジュール100(図2,図8〜図12)に設けられた係止部47と係合可能な係合部207を備えている(図6,図13〜図16)。光トランシーバソケット200の係合部207は、ソケット本体201に設けられた可撓性の舌片部210に設けられている。
これにより、光トランシーバソケット200に光トランシーバモジュール100を挿入する際には、光トランシーバモジュール100の係止部47が光トランシーバソケット200の係合部207と確実に係り合わせられる。従って、光トランシーバモジュール100の挿入が不十分なことによって生ずる光トランシーバモジュール100の装着不良を回避させることができる。また、光トランシーバモジュール100を光トランシーバソケット200から取り外す際には、レバー50の回動操作に伴うアクチュエータ主体部材60の移動によって、光トランシーバモジュール100の係止部47と、光トランシーバソケット200の係合部207との係り合いを開放させて、光トランシーバソケット200から光トランシーバモジュール100を容易かつ確実に取り外すことができる。
光トランシーバソケット200(図6,図13〜図16)の下面部202aに設けられた舌片部210の略中央部210aに、光トランシーバソケット200の開口部203側から端部206(図6)側に向けて幅が狭くなるように形成された略三角形状の係合孔部208(図6,図13〜図16)が設けられている。光トランシーバソケット200は、舌片部210の係合孔部208が外部基板300(図6,図13〜図16)に重ならないように外部基板300に取り付けられている。
また、光トランシーバモジュール100(図2,図8)のハウジング40に設けられた係止部47は、ハウジング40(図7)を構成する基壁部43bに対しハウジング40の外側に向けて斜めに形成され、光トランシーバソケット200(図13〜図16)の係合部207を構成する舌片部210の係合孔部208の係合面部208aが乗り上げながら摺接すると共に、舌片部210を光トランシーバソケット200の外側に向けて撓ませる傾斜摺接面部47c(図13,図14)を備えている。また、この係止部47は、光トランシーバモジュール100(図2,図7)のハウジング40を構成する基壁部43bに略平行に形成されると共に、光トランシーバソケット200(図13〜図16)の舌片部210に設けられた係合孔部208の係合面部208aが乗り越えながら摺接する摺接面部47b(図13,図14)を備えている。また、この係止部47は、ハウジング40(図7)を構成する基壁部43bに対し略直交する上下方向に沿って形成されると共に、光トランシーバソケット200(図13〜図16)の係合部207を構成する係合孔部208の係合面部208aと合わせられる係止面部47a(図15,図16)を備えている。このように、光トランシーバモジュール100(図8)のハウジング40に設けられた係止部47は、傾斜摺接面部47cと、傾斜摺接面部47cに続く摺接面部47bと、摺接面部47bに続く係止面部47aとの少なくとも3つの面部47a,47b,47cを備えている。
光トランシーバソケット200(図6)に光トランシーバモジュール100を挿着させる際には、ハウジング40(図2)の下面部43bから突出した係止部47が、相手側係合部207(図13)に穿設された係合孔部208と係り合うまで、光トランシーバモジュール100を光トランシーバソケット200に挿入する。ハウジング40(図2,図15,図16)の係止部47の係止面部47aが、相手側係合部207(図13〜図16)の係合孔部208の係合面部208aに合わせられることにより、光トランシーバモジュール100のハウジング40の係止部47と、光トランシーバソケット200の舌片部210の係合部207との係り合いが確実に行われる(図13)。これによって、光トランシーバモジュール100の挿入が不十分なことによって生ずる光トランシーバモジュール100と光トランシーバソケット200(図6)または外部基板300との電気的な接続の不良等を回避させることができる。
係合孔部208を備えた舌片部210を光トランシーバソケット200に設ける際に、光トランシーバソケット200の下面部202aに一対の切れ込み部212,212を設け、可撓性を有する舌片部210を形成すると共に、舌片部210に係合孔部208を形成する。このとき、舌片部210の縁端部209に、開口部203の外側に向けた曲げ加工を略同時に行うとよい。これによって、係止部47が光トランシーバソケット200の縁端部209に引っ掛かることなく、光トランシーバモジュール100を光トランシーバソケット200に容易かつ確実に挿入して装着させることができる。また、光トランシーバモジュール100は、係止部47が相手側係合部207の係合孔部208に係り合わせられて光トランシーバソケット200に装着されているので、外部からの不用意な力等によって、光トランシーバソケット200から光トランシーバモジュール100が容易に外されてしまうことを回避させることができる。
図6に示すように、光トランシーバソケット200の舌片部210は、ソケット本体201の周壁202を構成する基壁202aに略沿って基壁202aに形成されると共に、光トランシーバソケット200に対する光トランシーバモジュール100の挿入方向(P方向)に対し略反対方向(Q方向)に沿って延ばされてソケット本体201に設けられている。
これにより、光トランシーバソケット200に光トランシーバモジュール100は、確実に取り付けられると共に、光トランシーバソケット200から光トランシーバモジュール100は、容易に取り外される。
例えば、光ファイバの末端に取り付けられたコネクタが光トランシーバモジュール100から抜き出されたのちに、光トランシーバソケット200から光トランシーバモジュール100が抜き出される。光トランシーバモジュール100(図13〜図16)を光トランシーバソケット200から取り外す際には、ハウジング40(図1)の接続部40cの上面部43a側から下面部43b(図2)側に向けたRs方向にレバー50を引き倒す(図8〜図12)。レバー50の動きに従って、レバー50の突出部52の係止解除用押圧部52a(図8,図12)が、アクチュエータ主体部材60の駆動力伝達部68の係止解除用押圧壁68aを押し、アクチュエータ主体部材60が、光トランシーバモジュール100の長手方向の前側から後側に沿った方向(S方向)にスライドする(図9〜図11)。
これによって、図14に示すように、アクチュエータ主体部材60の後面部65側に突出する係止解除部67の突出部66の斜面部66aが、光トランシーバソケット200の舌片部210の縁端部209を開口部203の外側に向けて持ち上げる。このときに、光トランシーバモジュール100を光トランシーバソケット200に挿入させる方向(S方向)とは反対の方向(T方向)に押し出すような力が、光トランシーバモジュール100に加えられるとよい。さらに、レバー50をRs方向に倒すと、図15に示すように、光トランシーバソケット200の舌片部210の縁端部209がさらに持ち上げられ、係止部47が係合部207の係合孔部208から外され、光トランシーバモジュール100が光トランシーバソケット200から抜去可能となる。一旦、係止部47が係合部207の係合孔部208から外されると、その後は図16に示すように、レバー50がハウジング40の上面部43a側に戻された状態で、光トランシーバソケット200から光トランシーバモジュール100を引き抜こうとした場合でも、光トランシーバモジュール100を光トランシーバソケット200から容易かつ確実に取り外すことができる。
図6,図13〜16に示すように、光トランシーバソケット200に設けられた舌片部210の先端部209は、ソケット本体201の周壁202の外側に向けて屈曲されている。
これにより、光トランシーバモジュール100は、相手側の光トランシーバソケット200から容易かつ確実に取り外される。光トランシーバモジュール100を光トランシーバソケット200から取り外す際に、舌片部210の先端部209をソケット本体201の周壁202の外側に向けて例えば持ち上げるように動かす力を作用させることができる。これによって、光トランシーバモジュール100を光トランシーバソケット200から容易かつ確実に取り外すことができる。
光トランシーバソケット200の舌片部210の縁端部209が、開口部203の外側に向けて緩やかに曲げられており、かつ、光トランシーバモジュール100のアクチュエータ主体部材60の後面部65に突設された係止解除部67の突出部66に、斜面部66aが形成されていることによって、アクチュエータ主体部材60をスライドさせる際に、舌片部210の縁端部209に、開口部203の外側に向けて持ち上げられる力を作用させることが可能となる。また、このときに、略同時に光トランシーバモジュール100を光トランシーバソケット200から引き抜く方向(T方向)に、光トランシーバモジュール100に力を作用させるものがよい。これによって、光トランシーバモジュール100を光トランシーバソケット200から容易かつ確実に取り外すことができる。
また、帯電防止部材30(図5)の周壁35に、光トランシーバソケット200(図6)に対する光トランシーバモジュール100の挿入方向(P方向)と反対方向(Q方向)に各舌片31,32,33,34(図5)が延設されているので、光トランシーバソケット200に光トランシーバモジュール100を挿着する際に、光トランシーバソケット200の開口部203の縁端部204に舌片31,32,33,34の縁31a,32a,33a,34aが引っ掛かって挿着の妨げになることがない。従って、光トランシーバモジュール100を光トランシーバソケット200に容易かつ確実に挿着させることができる。
また、受信部材70(図3,図4)、送信部材72及び回路基板80などの主要部材がハウジング40内に格納され、かつ、ハウジング40に帯電防止部材30(図1,図2,図6〜図12)が装着されることによって、光トランシーバモジュール100に静電気が帯電されていたり、光トランシーバモジュール100に接続される光ファイバ等の部材に静電気が帯電されていたりすることがあった場合でも、静電気は、帯電防止部材30を介して光トランシーバソケット200(図6)に速やかに逃がされる。
光トランシーバモジュール100を光トランシーバソケット200に挿入したときに、基端部31b(図5)から帯電防止部材30の外周方向へ曲げられている舌片31が撓むことによって、帯電防止部材30に設けられた舌片31の先端部31aが、光トランシーバソケット200(図6)の内周面部205aに適切な圧力で接触する。また、基端部32b,33b,34b(図5)から帯電防止部材30の外周方向へ曲げられている舌片32,33,34が撓むことによって、帯電防止部材30に設けられた舌片32,33,34の先端部32a,33a,34aも、光トランシーバソケット200(図6)の開口部203の縁端部204における内周面部205aに適切な圧力で接触する。このように、帯電防止部材30(図5)の周壁35に複数の舌片31,32,33,34が設けられているので、光トランシーバモジュール100(図6)と光トランシーバソケット200との接触面積が増え、静電気を確実に逃がすことができる。
上記光トランシーバソケット200(図6)は、上記光トランシーバモジュール100(図1,図2,図8〜図12)が装着可能な光トランシーバソケット200として形成されている(図13〜図16)。
これにより、確実に光トランシーバモジュール100の取付けが行われ、容易に光トランシーバモジュール100の取外しが行われる光トランシーバソケット200が提供される。光トランシーバソケット200に対する光トランシーバモジュール100の取付構造が改善され、優れた光トランシーバソケット200に対する光トランシーバモジュール100の取付構造が提供可能となる。
本発明に係る光トランシーバモジュール100及び光トランシーバソケット200の構成は、本実施の形態で示されたものに限定されるものではない。本発明は、その要旨を逸脱しない範囲において変更可能である。
本発明の実施の形態における光トランシーバモジュールを上面側から眺めた外観斜視図である。 本発明の実施の形態における光トランシーバモジュールを下面側から眺めた外観斜視図である。 本発明の実施の形態における光トランシーバモジュールの内部構造を示す分解斜視図である。 本発明の実施の形態における光トランシーバモジュールの内部構造を示す分解斜視図である。 本発明の実施の形態における光トランシーバモジュールの帯電防止部材の構成を示す斜視図である。 本発明の実施の形態における光トランシーバモジュールと光トランシーバソケットとの装着の様子を説明する斜視図である。 本発明の実施の形態における光トランシーバモジュールの接続部分の構成を示す分解斜視図である。 本発明の実施の形態における光トランシーバモジュールの構成を示す側面図である。 本発明の実施の形態における光トランシーバモジュールの構成を示す側面図である。 本発明の実施の形態における光トランシーバモジュールの動作を示す側面図である。 本発明の実施の形態における光トランシーバモジュールの動作を示す側面図である。 本発明の実施の形態における光トランシーバモジュールの動作を示す側面図である。 本発明の実施の形態における光トランシーバモジュールの作用を説明する斜視図である。 本発明の実施の形態における光トランシーバモジュールの作用を説明する斜視図である。 本発明の実施の形態における光トランシーバモジュールの作用を説明する斜視図である。 本発明の実施の形態における光トランシーバモジュールの作用を説明する斜視図である。
符号の説明
10 カバー、11 上面部、12 側面部、13 係止部、20 カバー、21 下面部、22 側面部、23 係合部、30 帯電防止部材、31,32,33,34 舌片、31a,32a,33a,34a 縁(先端部)、31b,32b,33b,34b 基端部、35 周壁、35a 一面部、35b 縁端部、36 係止部、40 ハウジング、40a,40b コネクタソケット部、40c 接続部、40d 境界部、40e 開口部、40f 外周面部(外面部)、41 本体部、41a 隔壁、41b 挿通孔、41c 収納部、41d 支持部、41e,41f 突出部、41g 端部、42a,42b 側面部、42c,42d 回動停止部、43a 上面部、43b 下面部(基壁部)、43c 縁端部、43d 中央部、44 突出部、44a ガイド部、44b レール部、45 係止部(支点部)、46 受入部、46a 奥端部、47 係止部、47a 係止面部(面部)、47b 摺接面部(面部)、47c 傾斜摺接面部(面部)、48 ガード部、48a 係止解除防止面部、49 摺動部、50 レバー、51 側板部、51a 端部、52 突出部(駆動力作用部)、52a 係止解除用押圧部、52b 定位置復帰用押圧部、52c 曲面部、53 基板部、54 操作力点部、54a 窪み状部、55 係合部(回動支点部)、56 端面部、57 回動防止部、60 アクチュエータ主体部材、60a 押圧面部、60b 治工具操作部、61a 摺動部、61b 下面部、62 切欠部、63 側部、63a 中央部、64 突出部、65 後面部、65a 中央部、66 突出部、66a 斜面部、66b 切欠部(干渉回避部)、66c 中央部、67 係止解除部、67a 先端部、68 駆動力伝達部、68a 係止解除用押圧壁、68b 定位置復帰用押圧壁、69 摺動部、70 受信部材、70a 受信部材本体、70b 円筒状突出部、70c 端子、72 送信部材、72a 送信部材本体、72b 円筒状突出部、72c 端子、80 回路基板、80a 基板本体、80b 挿通孔、80c 挿通孔、80d 固定用孔、80e 貫通孔、80f カードエッジコネクタ部、90 止め具、90a 本体部、100 光トランシーバモジュール、101 光トランシーバモジュール本体、200 光トランシーバソケット、201 ソケット本体、202 周壁、202a 下面部(基壁)、203 開口部、204 縁端部、205 内部、205a 内周面部、206 端部、207 係合部、208 係合孔部、208a 係合面部、209 縁端部(先端部)、210 舌片部、210a 中央部、212 切れ込み部、300 外部基板、C1 間隔、G1,G2,G3,G4 隙間、K1 厚み、L1,L2 距離、M1 幅、M2 対角線の長さ(対角長さ)、N1 幅。

Claims (25)

  1. 電気信号を光信号に変換して出力する送信部材と、入力された光信号を電気信号に変換して出力する受信部材と、前記送信部材と前記受信部材とを収納するハウジングと、を有する光トランシーバモジュールであって、
    前記ハウジングに設けられ相手側係合部に係り合わせられる係止部と、
    前記係止部に対して近づけられる方向または遠ざけられる方向に移動可能なアクチュエータ主体部材と、を備え、
    前記アクチュエータ主体部材が押動させられることにより、前記係止部に近づけられる方向に前記アクチュエータ主体部材が移動させられて、前記係止部に係り合わせられた前記相手側係合部の係止解除が行われることを特徴とする光トランシーバモジュール。
  2. 請求項1に記載の光トランシーバモジュールであって、
    前記アクチュエータ主体部材に、前記相手側係合部と前記係止部との係止を解除させる係止解除部が設けられ、
    前記係止部に前記アクチュエータ主体部材が近づけられて、前記係止解除部が前記相手側係合部に接することにより、前記係止部における係止解除が行われることを特徴とする光トランシーバモジュール。
  3. 請求項2に記載の光トランシーバモジュールであって、
    前記係止解除部に、前記ハウジングの周面部に対して斜めに形成された斜面部が設けられ、前記斜面部は、前記係止部に向けられたことを特徴とする光トランシーバモジュール。
  4. 請求項2又は3に記載の光トランシーバモジュールであって、
    前記アクチュエータ主体部材が前記係止部に対して近づけられる方向に移動させられたときに、前記係止解除部が前記係止部に干渉することを回避させる干渉回避部が、前記係止解除部に設けられたことを特徴とする光トランシーバモジュール。
  5. 請求項1〜4の何れか1項に記載の光トランシーバモジュールであって、
    治工具が用いられて、前記アクチュエータ主体部材が前記係止部に向けて押動させられて、前記係止部の係止解除が行われるときに、前記治工具が合わせられる治工具操作部が、前記アクチュエータ主体部材に設けられたことを特徴とする光トランシーバモジュール。
  6. 請求項5に記載の光トランシーバモジュールであって、
    前記治工具操作部は、前記治工具に対応した窪み状に形成されたことを特徴とする光トランシーバモジュール。
  7. 請求項1〜6の何れか1項に記載の光トランシーバモジュールであって、
    前記ハウジングに略Tみぞ状スライド摺動部が設けられ、
    前記スライド摺動部に対応して、前記アクチュエータ主体部材に略Tみぞナット状スライド摺動部が設けられ、
    前記略Tみぞ状スライド摺動部に前記略Tみぞナット状スライド摺動部が嵌め合わせられて、前記ハウジングに前記アクチュエータ主体部材がスライド可能に装着されたことを特徴とする光トランシーバモジュール。
  8. 請求項1〜7の何れか1項に記載の光トランシーバモジュールであって、
    前記アクチュエータ主体部材に、前記相手側係合部と前記係止部との係止を解除させる係止解除部が凸設され、
    前記アクチュエータ主体部材が前記係止部に対して近づけられる方向に移動させられたときに、前記係止解除部が前記ハウジングに干渉することを回避させる受入部が、前記ハウジングに凹設されたことを特徴とする光トランシーバモジュール。
  9. 請求項8に記載の光トランシーバモジュールであって、
    前記アクチュエータ主体部材が前記係止部に対して近づけられる方向に移動させられて、前記係止部に係り合わせられた前記相手側係合部の係止解除が行われるときに、前記係止解除部の先端部と前記受入部の奥端部とに間隔がもたされた状態で前記係止解除が行われることを特徴とする光トランシーバモジュール。
  10. 請求項1〜9の何れか1項に記載の光トランシーバモジュールであって、
    前記アクチュエータ主体部材は、光トランシーバモジュール本体を構成する前記ハウジングに移動可能に装備され、
    前記アクチュエータ主体部材が押圧されて、前記光トランシーバモジュール本体に対応した光トランシーバソケットに、前記アクチュエータ主体部材を備えた前記光トランシーバモジュール本体が取り付けられるときに、前記アクチュエータ主体部材が前記係止部に近づけられて、前記光トランシーバソケットに設けられた前記相手側係合部に係り合わせられつつある前記係止部が、前記相手側係合部から外されようとすることを防ぐガード部が、前記ハウジングに設けられたことを特徴とする光トランシーバモジュール。
  11. 請求項10に記載の光トランシーバモジュールであって、
    前記光トランシーバソケットに前記アクチュエータ主体部材を備えた前記光トランシーバモジュール本体が取り付けられるときに、前記光トランシーバソケットに前記光トランシーバモジュール本体を押入させ易くする押圧面部が、前記アクチュエータ主体部材に設けられ、
    前記押圧面部に対応して、前記アクチュエータ主体部材が前記係止部に近づけられることを防止させるための係止解除防止面部が、前記ガード部に設けられ、
    前記押圧面部および前記係止解除防止面部が略一致した状態で、前記押圧面部および前記係止解除防止面部に押圧力が加えられることにより、前記光トランシーバソケットに、前記アクチュエータ主体部材を備える前記光トランシーバモジュール本体が取り付けられることを特徴とする光トランシーバモジュール。
  12. 請求項1〜11の何れか1項に記載の光トランシーバモジュールであって、
    前記ハウジングに対して回動可能に係止されたレバーをさらに備え、
    前記レバーと、前記アクチュエータ主体部材とが連係されて、
    前記レバーが回動させられるときの回動動作と、前記アクチュエータ主体部材が前記係止部に対して近づけられる方向または遠ざけられる方向に移動させられる直進動作とが、連動することを特徴とする光トランシーバモジュール。
  13. 請求項12に記載の光トランシーバモジュールであって、
    前記レバーに、回動支点部が設けられ、
    前記回動支点部に対応して、前記ハウジングに、前記レバーを回動可能に支持する支点部が設けられ、
    前記支点部に前記回動支点部が合わせられて、前記ハウジングに前記レバーが回動可能に装着されたことを特徴とする光トランシーバモジュール。
  14. 請求項12又は13に記載の光トランシーバモジュールであって、
    前記アクチュエータ主体部材を移動可能とさせる駆動力作用部が前記レバーに設けられ、
    前記駆動力作用部に対応した駆動力伝達部が前記アクチュエータ主体部材に設けられたことを特徴とする光トランシーバモジュール。
  15. 請求項14に記載の光トランシーバモジュールであって、
    前記駆動力作用部は、
    前記係止部に前記アクチュエータ主体部材を近づかせる方向に押動可能な係止解除用押圧部と、
    前記係止部から前記アクチュエータ主体部材を遠ざける方向に押動可能な定位置復帰用押圧部と、を備え、
    前記駆動力伝達部は、
    前記係止解除用押圧部が摺接される係止解除用押圧壁と、
    前記定位置復帰用押圧部が摺接される定位置復帰用押圧壁と、を備えることを特徴とする光トランシーバモジュール。
  16. 請求項15に記載の光トランシーバモジュールであって、
    前記係止解除用押圧部は、曲面状に形成され、
    前記定位置復帰用押圧部は、曲面状に形成されたことを特徴とする光トランシーバモジュール。
  17. 請求項14〜16の何れか1項に記載の光トランシーバモジュールであって、
    前記レバーの回動を停止させる回動停止部が前記ハウジングに設けられ、
    前記駆動力作用部が前記回動停止部に接することにより、前記レバーの回動操作が停止することを特徴とする光トランシーバモジュール。
  18. 請求項14〜17の何れか1項に記載の光トランシーバモジュールであって、
    前記駆動力作用部は略凸状に形成され、
    前記駆動力作用部に対応して、前記駆動力伝達部は略凹状に形成され、
    略凸状の前記駆動力作用部は、略凹状の前記駆動力伝達部に対して隙間がもたされた状態で、略凹状の前記駆動力伝達部に合わせられたことを特徴とする光トランシーバモジュール。
  19. 請求項14〜18の何れか1項に記載の光トランシーバモジュールであって、
    前記駆動力作用部は略凸状に形成され、
    前記駆動力作用部に対応して、前記駆動力伝達部は略凹状に形成され、
    前記駆動力伝達部に前記駆動力作用部が可動状態で合わせられて、前記駆動力伝達部から前記駆動力作用部が外されることなく、前記アクチュエータ主体部材と、前記レバーとが、前記ハウジングに可動状態で装着されたことを特徴とする光トランシーバモジュール。
  20. 請求項12〜19の何れか1項に記載の光トランシーバモジュールであって、
    前記レバーを小さい力で回動操作可能な操作力点部が前記レバーに設けられたことを特徴とする光トランシーバモジュール。
  21. 請求項12〜20の何れか1項に記載の光トランシーバモジュールであって、
    前記レバーは、
    前記レバーを回動操作可能な操作力点部と、
    前記レバーの回動中心軸とされる回動支点部と、
    前記アクチュエータ主体部材を駆動させる駆動力作用部と、を備え、
    前記操作力点部と前記駆動力作用部との間に前記回動支点部が形成されると共に、
    前記駆動力作用部の近傍に前記回動支点部が位置することを特徴とする光トランシーバモジュール。
  22. 請求項12〜21の何れか1項に記載の光トランシーバモジュールであって、
    前記レバーは、
    基板部と、
    前記基板部に対し略直交する方向に沿って前記基板部に延設された一対の側板部と、を備え、
    前記レバーの前記基板部が操作されて、略水平方向に延設された前記ハウジングに対し前記レバーが回動させられて、前記レバーの前記基板部が略垂直状態のときに、前記アクチュエータ主体部材は、前記係止部に近づけられ、
    前記レバーの前記基板部が操作されて、略水平方向に延設された前記ハウジングに対し前記レバーが回動させられて、前記レバーの前記基板部が略水平状態のときに、前記アクチュエータ主体部材は、前記係止部から遠ざけられることを特徴とする光トランシーバモジュール。
  23. 請求項12〜22の何れか1項に記載の光トランシーバモジュールであって、
    光信号が通される光ケーブルのコネクタ部が挿着可能なコネクタソケット部が、前記ハウジングに開設され、
    前記アクチュエータ主体部材が前記係止部に近づけられたときに、前記コネクタソケット部の開口部は、前記レバーにより遮られることを特徴とする光トランシーバモジュール。
  24. 請求項23に記載の光トランシーバモジュールであって、
    前記ハウジングは、略矩形箱状に形成され、
    前記ハウジングに対応して、前記レバーは、
    基板部と、
    前記基板部に対し略直交する方向に沿って前記基板部に延設された一対の側板部と、を備え、
    前記アクチュエータ主体部材が前記係止部に近づけられたときに、前記レバーは、一対の前記側板部の回動支点部を中心として回動させられて、前記開口部は、前記基板部により遮られることを特徴とする光トランシーバモジュール。
  25. 請求項12〜24の何れか1項に記載の光トランシーバモジュールであって、
    前記レバーは、前記ハウジングにおける互いに対向する第1及び第2の側面部において前記ハウジングに対して回動可能に係止されると共に、前記ハウジングの前記第1の側面部、上面部、前記第2の側面部に跨って設けられ、
    前記アクチュエータ主体部材は、前記レバーの一部と係合するように前記ハウジングの下面部に対して摺動可能に装着されたことを特徴とする光トランシーバモジュール。
JP2006272864A 2006-10-04 2006-10-04 光トランシーバモジュール Pending JP2008090148A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006272864A JP2008090148A (ja) 2006-10-04 2006-10-04 光トランシーバモジュール

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006272864A JP2008090148A (ja) 2006-10-04 2006-10-04 光トランシーバモジュール

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2008090148A true JP2008090148A (ja) 2008-04-17

Family

ID=39374332

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006272864A Pending JP2008090148A (ja) 2006-10-04 2006-10-04 光トランシーバモジュール

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2008090148A (ja)

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB2481703A (en) * 2010-06-30 2012-01-04 Avago Tech Fiber Ip Sg Pte Ltd Optoelectronic module and method for removal
JP2012134208A (ja) * 2010-12-20 2012-07-12 Sumitomo Electric Ind Ltd 光データリンク
JP2012256703A (ja) * 2011-06-08 2012-12-27 Sumitomo Electric Ind Ltd 光モジュール
US9039300B2 (en) 2010-12-14 2015-05-26 Sumitomo Electric Industries, Ltd. Optical transceiver with finger tightly fastened to housing
CN104793297A (zh) * 2010-12-14 2015-07-22 住友电气工业株式会社 光收发器
WO2016065707A1 (zh) * 2014-10-31 2016-05-06 武汉电信器件有限公司 模块回退式安装卸载装置
WO2016086464A1 (zh) * 2014-12-04 2016-06-09 武汉电信器件有限公司 一种光电模块上锁与解锁机构
JP2016186542A (ja) * 2015-03-27 2016-10-27 三菱電機株式会社 プラガブル光送受信モジュール
WO2020164377A1 (zh) * 2019-02-15 2020-08-20 青岛海信宽带多媒体技术有限公司 光模块

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20030156801A1 (en) * 2002-02-20 2003-08-21 Jenq-Yih Hwang Optoelectrical transceiver module with de-latching mechanism
US20030194190A1 (en) * 2002-04-12 2003-10-16 Huang Nan Tsung Optoelectrical transceiver module with releasing mechanism
US20030198026A1 (en) * 2002-04-22 2003-10-23 Optical Communication Products, Inc. Pluggable optical transceiver with pivoting actuator lever
JP2005084521A (ja) * 2003-09-10 2005-03-31 Toshiba Components Co Ltd 光通信用モジュール

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20030156801A1 (en) * 2002-02-20 2003-08-21 Jenq-Yih Hwang Optoelectrical transceiver module with de-latching mechanism
US20030194190A1 (en) * 2002-04-12 2003-10-16 Huang Nan Tsung Optoelectrical transceiver module with releasing mechanism
US20030198026A1 (en) * 2002-04-22 2003-10-23 Optical Communication Products, Inc. Pluggable optical transceiver with pivoting actuator lever
JP2005084521A (ja) * 2003-09-10 2005-03-31 Toshiba Components Co Ltd 光通信用モジュール

Cited By (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8517616B2 (en) 2010-06-30 2013-08-27 Avago Technologies General Ip (Singapore) Pte. Ltd. Optoelectronic module having an adapter for use in extracting the module from a cage
GB2481703A (en) * 2010-06-30 2012-01-04 Avago Tech Fiber Ip Sg Pte Ltd Optoelectronic module and method for removal
GB2481703B (en) * 2010-06-30 2014-06-25 Avago Technologies General Ip Optoelectronic module, communications device and method of extracting an optoelectronic module from a cage
CN104793297A (zh) * 2010-12-14 2015-07-22 住友电气工业株式会社 光收发器
US9039300B2 (en) 2010-12-14 2015-05-26 Sumitomo Electric Industries, Ltd. Optical transceiver with finger tightly fastened to housing
JP2012134208A (ja) * 2010-12-20 2012-07-12 Sumitomo Electric Ind Ltd 光データリンク
JP2012256703A (ja) * 2011-06-08 2012-12-27 Sumitomo Electric Ind Ltd 光モジュール
WO2016065707A1 (zh) * 2014-10-31 2016-05-06 武汉电信器件有限公司 模块回退式安装卸载装置
US9954316B2 (en) 2014-10-31 2018-04-24 Wuhan Telecommunication Devices Co., Ltd. Module retracting type installing and uninstalling device
WO2016086464A1 (zh) * 2014-12-04 2016-06-09 武汉电信器件有限公司 一种光电模块上锁与解锁机构
US10531585B2 (en) 2014-12-04 2020-01-07 Wuhan Telecommunication Devices Co., Ltd. Mechanism for locking and unlocking photoelectric module
JP2016186542A (ja) * 2015-03-27 2016-10-27 三菱電機株式会社 プラガブル光送受信モジュール
WO2020164377A1 (zh) * 2019-02-15 2020-08-20 青岛海信宽带多媒体技术有限公司 光模块

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2008090148A (ja) 光トランシーバモジュール
JP4458239B2 (ja) ロック解除機構、光モジュール、および係止状態を解除する方法
JP5827577B2 (ja) 光ファイバコネクタ
KR20080103009A (ko) 리드 개폐 장치
JP4766619B2 (ja) 光アダプタ
JP6143026B2 (ja) モータ制御装置
WO2010032392A1 (ja) 電気コネクタ
JP2011076003A (ja) アダプタセット
WO2008029850A1 (en) Optical connector
JP6417848B2 (ja) 光トランシーバ
CN110161635B (zh) 光收发器
JP5059068B2 (ja) 着脱工具
GB2441878A (en) Connector with locking lever
JP5097068B2 (ja) 光レセプタクル
US11422315B2 (en) Optical connector system
JP5791727B2 (ja) 差込み式のコネクタハウジング用のロック装置
JP2008218335A (ja) カード用コネクタ装置
JP7098454B2 (ja) コネクタ保持具及びこれを備えた電子機器
JP6603381B1 (ja) 光コネクタシステム
JP2006011102A (ja) 光コネクタ
JP5892449B1 (ja) コネクタの抜去機構と、光モジュール
JP4705940B2 (ja) 筐体連結機構
JP7326538B2 (ja) コネクタ
JP5262298B2 (ja) 電源装置
JP4551134B2 (ja) コネクタの着脱構造

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20090910

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110114

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110118

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20110628