JP5827577B2 - 光ファイバコネクタ - Google Patents
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Description
ここで、一対の光ファイバコネクタのうち一方の光ファイバコネクタは、アダプタの一端側からアダプタに嵌合され、他方の光ファイバコネクタは、アダプタの他端側からアダプタに嵌合される。そして、アダプタに嵌合された一対の光ファイバコネクタは、それぞれ、アダプタ及び各光ファイバコネクタに設けられたロック機構によりロックされ、また、そのロック状態が解除されるようになっている。
図7(A),(B)に示す光ファイバコネクタ100は、コネクタハウジング110と、コネクタハウジング110にスライド可能に装着されるカバー120とを備えている。コネクタハウジング110には、図示しない光ファイバケーブルの光ファイバが支持されるフェルール117が設けられている。また、コネクタハウジング110の両側壁には、弾性アーム114が設けられている。弾性アーム114の先端には、カバー120に形成された開口121内に位置してカバー120の前方(図7(B)における左方)への移動を規制する係止突起115が設けられている。また、コネクタハウジング110の後端には、カバー120の後端(図7(B)における右端)が当接してカバー120の後方への移動を規制するストッパ突起116が設けられている。
特許文献2に示す光ファイバコネクタは、コネクタハウジングと、コネクタハウジングに嵌合離脱方向にスライド可能に保持されたスライドカバーとを備えている。コネクタハウジングには、光送受信モジュールの孔にロックされる被ロック部を有する、弾性的に変位する片持ち梁状の弾性ロックアームが設けられている。また、弾性ロックアームには、被ロック部のロック解除を行うための被操作部が設けられている。一方、スライドカバーには、弾性ロックアームの被操作部と当接する当接部が設けられている。そして、スライドカバーが嵌合離脱方向にスライドすると、当接部が被操作部を操作して被ロック部のロック解除を行うようになっている。
即ち、図7(A),(B)に示した特許文献1に記載の光ファイバコネクタ100の場合、弾性的に変位する片持ち梁状の弾性ロックアーム111が光ファイバコネクタ100(コネクタハウジング110)自身に設けられている。従って、接続相手側に弾性的に変位する片持ち梁状の弾性ロックアームが設けられている場合には、図7(A),(B)に示した特許文献1に記載のカバー120によっては、ロック解除を行うことができない。
従って、本発明はこの問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、弾性的に変位する片持ち梁状の弾性ロックアームが嵌合相手のアダプタ側に設けられている場合に、弾性ロックアームによるロック解除を容易に行うことができる光ファイバコネクタを提供することにある。
更に、本発明のうち請求項3に係る光ファイバコネクタは、請求項2記載の光ファイバコネクタにおいて、前記摘み部が、前記固着部に対して直交する平板状に形成されていることを特徴としている。
図1乃至図5において、光ファイバコネクタ1は、アダプタ50の一端側(図1における右側、前側)からアダプタ50内に嵌合する。一方、アダプタ50の他端側(後側)には、アダプタ50とは別個のアダプタ(図示せず)が取り付けられる。そして、光ファイバコネクタ1とは別個の光ファイバコネクタが、アダプタ50の他端側から前記別個のアダプタ内に嵌合し、光ファイバコネクタ1に相互接続される。
ここで、アダプタ50は、アダプタ本体60と、アダプタ本体60の前側に固着されたアダプタカバー70とを備えている。
アダプタカバー70は、図1乃至図5に示すように、アダプタ本体60の前側に固着される固着部71と、フード部73と、弾性ロックアーム74とを備えている。アダプタカバー70は、合成樹脂を成形することによって一体に形成される。
また、フード部73は、固着部71の開口72の周囲から前方に延びる四角筒状に形成され、後方からアダプタ本体60の突出部62を受容可能になっている。また、フード部73は、前方から光ファイバコネクタ1を受容可能となっている。
先ず、アダプタ本体60の前側にアダプタカバー70を固着し、アダプタ50を完成させる。
次いで、図3及び図4に示すように、光ファイバコネクタ1をアダプタ50に嵌合する。この嵌合作業に際しては、光ファイバコネクタ1のコネクタハウジング10を、アダプタ本体60の光ファイバコネクタ受容孔63内にアダプタ50の前側から挿入する。これにより、コネクタハウジング10に設けられたディテント部12がアダプタ本体60のラッチアーム66の突起66aに係合し、光ファイバコネクタ1がアダプタ本体60に対してロックされる。また、このとき同時に、アダプタカバー70に設けられた弾性ロックアーム74の一対のロック突起76がコネクタハウジング10の肩部13に係合し、弾性ロックアーム74がコネクタハウジング10をロックする。この際に、図3に示すように、弾性ロックアーム74のプルタブ係合部75と肩部13との間にプルタブ40が配置される。これにより、光ファイバコネクタ1はアダプタ50に接続される。
そして、弾性ロックアーム74によるコネクタハウジング10に対するロック状態を解除する際には、プルタブ40の摘み部42を摘んで引っ張る。すると、図5に示すように、プルタブ40がプルタブ係合部75と係合することによって弾性ロックアーム74が上方(外方)に弾性的に変位し、ロック突起76による肩部13に対する係合状態が解かれる。これにより、弾性ロックアーム74によるコネクタハウジング10に対するロック状態が解除され、光ファイバコネクタ1が抜去できる。
ここで、弾性ロックアーム74がコネクタハウジング10をロックしている際には、弾性ロックアーム74のプルタブ係合部75と肩部13との間にプルタブ40が配置されている。肩部13は、光ファイバケーブル30が延びる方向に対して直交する方向に延びている。このため、プルタブ40を、光ファイバケーブル30が延びる方向に対して斜め上方、斜め下方、あるいは水平のいずれの方向に引っ張っても弾性ロックアーム74が上方(外方)に容易に弾性変形する。従って、ロック突起76による肩部13に対する係合状態を簡単かつ容易に解除することができる。
そして、プルタブ40の引張操作を続行すると、コネクタハウジング10に設けられたディテント部12の突起66aに対する係合状態が解かれ、光ファイバコネクタ1をアダプタ50から抜去することができる。
図6に示す光ファイバコネクタ1は、図1に示す光ファイバコネクタ1と基本構成は同様であるが、プルタブ40の形状が図1に示す光ファイバコネクタ1におけるプルタブ40の形状と異なっている。
この図6に示す光ファイバコネクタ1が接続されるアダプタ50は、図1に示すアダプタ50と異なり、複数の光ファイバコネクタ1を固着部41の平面方向に一列状に受容するようになっている。このため、アダプタカバー70は、複数の弾性ロックアーム74を有している。また、アダプタカバー70が取り付けられるアダプタ本体60においては、アダプタ本体部61の後面から突出部62の前面にかけて複数の光ファイバコネクタ受容孔63が貫通している。複数の光ファイバコネクタ受容孔63は、固着部41の平面方向に一列状に形成されている。更に、突出部62の上壁及び下壁であって各光ファイバコネクタ受容孔63に対応する位置には、複数の光ファイバコネクタ1に形成された複数のディテント部12が係合する複数対のロック用開口(図示せず)が形成されている。
先ず、アダプタ本体60の前側にアダプタカバー70を固着し、アダプタ50を完成させる。
次いで、各光ファイバコネクタ1をアダプタ50に嵌合する。この嵌合作業に際しては、各光ファイバコネクタ1のコネクタハウジング10を、アダプタ本体60の各光ファイバコネクタ受容孔63内にアダプタ50の前側から挿入する。これにより、各コネクタハウジング10に設けられたディテント部12がアダプタ本体60のラッチアーム66の突起66aに係合し、各光ファイバコネクタ1がアダプタ本体60に対してロックされる。また、このとき同時に、アダプタカバー70に設けられた各弾性ロックアーム74のロック突起76が各コネクタハウジング10の肩部13に係合し、各弾性ロックアーム74が各コネクタハウジング10をロックする。この際に、各弾性ロックアーム74のプルタブ係合部75と肩部13との間に各プルタブ40が配置される。これにより、各光ファイバコネクタ1はアダプタ50に接続される。
例えば、プルタブ40は、コネクタハウジング10に固着されるとともに、引張操作によって、弾性ロックアーム74のコネクタハウジング10に対するロック状態を解除するものであればよく、必ずしも平坦な帯状に形成される必要はない。プルタブ40は、例えば紐状であってもよい。
また、コネクタハウジング10に形成される肩部13は、必ずしも光ファイバケーブル30が延びる方向に対して直交する方向に延びる必要はなく、当該光ファイバケーブル30が延びる方向に対して交差する方向に延びていればよい。
さらに、プルタブ40は、一対のロック突起76間ではなく、1個のロック突起76近傍を通ってもよい。
また、アダプタ50は、アダプタ本体60と、アダプタカバー70との二体により構成されているが、一体により構成してもよい。
また、光ファイバコネクタ1は、レンズ多心光ファイバコネクタに限らず、SC形等の他の光ファイバコネクタであってもよい。一方、アダプタ50に嵌合する別個の光ファイバコネクタは、SC形、FC形、MPO形等種々の光ファイバコネクタを適用できる。
10 コネクタハウジング
13 肩部
30 光ファイバケーブル
40 プルタブ
41 固着部
42 摘み部
50 アダプタ
74 弾性ロックアーム
75 プルタブ係合部(弾性ロックアームの一部)
Claims (3)
- 弾性的に変位する片持ち梁状の弾性ロックアームを有するアダプタに嵌合されるコネクタハウジングを有する光ファイバコネクタであって、前記コネクタハウジングが前記アダプタに嵌合された際に、前記弾性ロックアームが前記コネクタハウジングをロックする光ファイバコネクタにおいて、
前記コネクタハウジングに、引張操作によって、前記弾性ロックアームの前記コネクタハウジングに対するロック状態を解除する、可撓性を有するプルタブを固着し、
前記コネクタハウジングに、前記弾性ロックアームが前記コネクタハウジングをロックする際に、前記弾性ロックアームが係合する、光ファイバケーブルが延びる方向に対して交差する方向に延びる肩部を形成し、前記プルタブは、前記弾性ロックアームが前記コネクタハウジングをロックする際に、前記肩部と前記弾性ロックアームの一部との間に配置されるように、前記コネクタハウジングに固着されることを特徴とする光ファイバコネクタ。 - 前記プルタブは、前記コネクタハウジングに固着される平板状の固着部と、該固着部から前記コネクタハウジングの端部を超えて光ファイバケーブルが延びる方向と平行方向に延びる摘み部とを備えることを特徴とする請求項1記載の光ファイバコネクタ。
- 前記摘み部が、前記固着部に対して直交する平板状に形成されていることを特徴とする請求項2記載の光ファイバコネクタ。
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