JP2008089696A - 加熱装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 加熱されたシート材から発生する水蒸気に起因する排紙ガイドへの結露水のシート材への付着を防止し、画像不良やシート材のシワ等の発生を抑え得る信頼性の高い加熱装置を提供すること。
【解決手段】 搬送されるシート材を加熱する加熱部を有する加熱手段と、前記加熱部から送り出される前記シート材を上側から案内する案内部材と、前記案内部材に、前記シート材を案内する複数の案内リブと、を有し、前記案内リブが、案内部材上流部では、長手方向両端部が中央部より高く、かつ、案内部材下流部では長手方向中央部が、両端部よりも高い形状であることを特徴とする加熱装置。
【選択図】 図1

Description

本発明は、シート材に画像を形成する画像形成装置に関し、特に、このような画像形成装置に用いられて好適な加熱装置に関するものである。
従来、この種の画像形成装置としては、紙等のシート材(記録材)に画像を形成する複写機,プリンタ,ワードプロセッサ,ファクシミリ装置等の装置が知られている。画像記録方式には、電子写真方式、静電記録方式、インクジェット方式、昇華転写方式等、種々のものが採用されている。このような画像形成装置には、画像形成済みのシート材を加熱し、記録画像を定着させたり、或いは、ラミネート処理などの後加工を施したりする加熱装置が装着されることがある。
図6,図7および図8に、従来の画像形成装置の一例を示す。これらは、電子写真方式を採用する画像形成装置であるレーザービームプリンタである。各図において、同一の機能を有する部材には同一の符号を付している。
図6〜図8は、それぞれ、給紙手段〜転写手段〜定着手段に至るシート材の搬送経路が異なる3タイプのレーザービームプリンタを示している。図6に示すタイプでは、搬送経路はほぼ水平に設定されている。また、図7のタイプでは斜めに、図8のタイプではほぼ垂直に設定されている。
ここで図6に示すレーザービームプリンタにおいては、装置の右端側に給紙手段としてシート材を載置する給紙部1と給紙ローラ2、中央に転写手段としての転写ローラ9、左端側に定着手段としての定着器Fが略水平に配置され、シート材搬送面の上方にプロセスカートリッジ7等の画像形成手段やレーザースキャナ5等の光源手段が配置され、シート材Pの給送と顕画像(トナー像)のシート材Pへの転写及びシート材P上の顕画像の加熱定着が順次行われる。
プリンタの小型化を行うとプリンタ自体の体積が減少し熱容量が低下するため、発熱体である定着手段の熱で機内温度の上昇が激しくなる。このため小型プリンタにおいては排熱効率が高くなるように熱源である定着手段をプリンタの上部へ配置する構成を採用している製品もある。
つまり図7に示すように装置の下側に給紙手段としての給紙部1と給紙ローラ2、中央に転写手段としての転写ローラ9、上側に定着手段としての定着器Fを配置する。そして、定着器Fを覆う外装カバーの上面や側面にルーバー(排気通路)を設けることで定着器Fの発する熱を機外へ効率よく排出できるようにしてある。また、プロセスカートリッジ7等の画像形成手段やレーザースキャナ5等の光学手段は定着手段と同じ高さもしくは下に配置される。
このタイプのプリンタでは、シート材Pの給送と顕画像のシート材Pへの転写及びシート材P上の顕画像の加熱定着が順次行われ、定着器Fで画像が定着された後のシート材Pは、湾曲した排出ガイドを通過することで印字面を下にした姿勢となり排紙ローラ対12で排紙トレイ14に排出される。
また、さらに小型化やプリンタの高速化、とくに最初の1ページを出力するのに要する時間(ファーストプリントアウトタイム)を速くすることを追求した形態が、図7に示すような構成をもつプリンタである。このタイプでは、給紙手段〜転写手段〜定着手段に至るシート材の搬送経路が垂直に近く、シート材の給紙から排出までの搬送経路を極力短くしている。
図8において、1は給紙部であり、該給紙部1内には複数枚のシート材Pが積載されている。このシート材Pは、給紙部1の左側(奥側)に配設された給紙ローラ2によって1枚ずつ分離されて給送され、搬送ローラ3a,3bによって転写部に搬送される。
レジストセンサー4はシート材Pの先端位置と露光光源であるレーザースキャナ5の発光タイミングを同期させるためのものである。これにより、シート材P上の所定位置から画像の描き出しを行う。
7はプロセスカートリッジである。このプロセスカートリッジ7は像担持体である感光体ドラム8、現像担持体を含む現像器17、帯電ローラ18、クリーナ19等のプロセス手段を一体化して構成され、プリンタに対して着脱自在にされている。また、9は感光体ドラム8上の顕画像をシート材P上に転写させる転写手段としての転写ローラ、Fはシート材P上の顕画像を加熱定着する定着器である。
転写ローラ9を通過した後のシート材Pは前述のようにほぼ鉛直上方向に搬送され、定着器Fに進入する。ここで定着器Fは回転可能に支持された弾性加圧ローラ11と、発熱体(加熱体)を含む加熱部としてのヒータユニットHとを有している。定着器Fは弾性加圧ローラ11にヒータユニットHを所定の加圧力を持って当接させている。弾性加圧ローラ11とヒータユニットHの間をシート材Pが通過すると熱と圧力で表面の画像が定着される。
そして、顕画像が定着されたシート材Pは、排紙ガイド50の排紙ガイドリブ50aに当接して印字面側に曲げられ、排紙ローラ対12によって外装カバー13と一体に形成された排紙トレイ14上に印字面を下にして排出される。
従来例としては、例えば特許文献1と特許文献2をあげることが出来る。
特開2001-072298号公報 特開2003-076084号公報
従来のフィルム加熱方式の加熱装置に代表される急速加熱型の加熱装置は以上のように構成されているので、加熱部近傍の構成部分をはじめとして、加熱装置全体の熱容量を小さくすることによって、急速に加熱部を加熱して所定の温度に至るまでの予備温度調節時間を実質的に要しないものとすることができる。
一方、常温から複数枚のシート材を通過して加熱処理する間(装置稼働初期)は、加熱部から離れた外装カバー13、排紙ガイド50、定着カバー部材51のような周辺構成部品は熱的に平衡状態にない、いわゆる非定常状態(冷え状態)にある。
このとき、加熱部を通過して加熱されるシート材から発生する水蒸気は、上記の未だ冷え状態にある定着カバー部材51や排紙ガイド50などの周辺構成部品に結露し、その結露水が集まり水滴Dとなって通過中のシート材P上や他の部品上に滴り落ちる現象をみることがある。
この水滴付着がシート材搬送方向上流側の未定着画像上や、感光体ドラム8や転写ローラ9上であれば、画像不良や定着不良を、また定着ニップ部Nよりもシート材搬送方向下流側であればシート材のシワを引き起こす原因となる等の問題があった。
本発明は上記実情に鑑みてなされたものであって、本出願に係る第1の発明の目的は、加熱されたシート材から発生する水蒸気に起因する排紙ガイドへの結露水のシート材への付着を防止し、シート材のシワ等の発生を抑え得る信頼性の高い加熱装置を提供することにある。
また、本出願に係る第2の発明の目的は、上記第1の発明の目的に加え、さらに多様なシート材の搬送を可能にする加熱装置を提供することにある。
また、本出願に係る第3の発明の目的は、上記第1、2の発明をより低コストで実現することにある。
また、本出願に係る第4の発明の目的は、加熱装置のカバー部材のからの結露水落下による、部品の劣化や破損を防止し得る信頼性の高い加熱装置を提供することにある。
また、本出願に係る第5の発明の目的は、上記第1〜4の目的を達成しつつ、短時間の昇温が可能な、より効率的な加熱装置を提供することにある。
また、本出願に係る第6の発明の目的は、加熱されたシート材から発生する水蒸気に起因する排紙ガイドへの結露水のシート材への付着を防止し、水滴付着による画像不良の発生を抑え得る信頼性の高い画像形成装置を提供することにある。
また、本出願に係る第7の発明の目的は、上記第6の発明の目的に加え、さらに多様なシート材の搬送を可能にする画像形成装置を提供することにある。
また、本出願に係る第8の発明の目的は、上記第6、7の目的を低コストで実現することにある。
また、本出願に係る第9の発明の目的は、加熱装置のカバー部材からの結露水落下による画像不良や、部品の劣化および破損を防止しすることで、長期に渡り高品質な画像形成装置を提供することにある。
また、本出願に係る第10の発明の目的は、上記第6〜9の目的を達成しつつ、短時間の昇温が可能な、より初期印字の速い画像形成装置を提供することにある。
上記目的を達成するため本出願に係る第1の発明にあっては、搬送されるシート材を加熱する加熱部を有する加熱手段と、前記加熱部から送り出される前記シート材を上側から案内する案内部材と、前記案内部材に、前記シート材を案内する複数の案内リブと、を有し、前記案内リブが、前記シート材の搬送路と略垂直方向において、高さの異なる複数種の案内リブにて構成されること特徴とする加熱装置を構成する。
上記構成により、シート材と案内リブとの接触面積を低減させることができ、案内リブに結露した水滴がシート材に付着する量を低減することが可能となる。
また、本出願に係る第2の発明にあっては、前記案内リブが、案内部材上流部では、長手方向両端部が中央部より高く、かつ、案内部材下流部では長手方向中央部が、両端部よりも高い形状であることを特徴とする加熱装置を構成する。
上記構成により、シート材のカール量が大きくなる長手方向両端部においても安定してシート材先端を案内し、さらに多様なシート材の搬送が可能な加熱装置を提供することが可能となる。
また、本出願に係る第3の発明にあっては、前記案内部材および前記案内リブが一体成形されていることを特徴とする請求項1、2に記載の加熱装置を構成する。
上記構成により、簡易な構成でシート材への水滴付着を低減することができ、より低コストで信頼性の高い加熱装置を提供することが可能となる。
また、本出願に係る第4の発明にあっては、前記加熱部の少なくとも側方から下方にかけてを覆うカバー部材を備え、前記カバー部材に、前記カバー部材に付着した水滴の落下を防止する水滴落下防止部を設けることを特徴とする請求項1〜3のうちいずれか1項に記載の加熱装置を構成する。
上記構成により、前記カバー部材に結露した水滴が、加熱装置から落下することを防止することが可能となり、水滴の落下に起因する部品の劣化や破損を防止することが可能となる。
また、本出願に係る第5の発明にあっては、前記加熱部は、円筒状の耐熱性フィルムと、前記耐熱性フィルムの内側に配設された加熱体とからなり、前記加熱部に圧接する弾性ローラを有し、前記加熱部と前記弾性ローラにより形成される圧接ニップで前記シート材を加熱することを特徴とする請求項1〜3のうちいずれか1項に記載の加熱装置を構成する。
上記構成により、フィルム加熱方式の加熱装置に代表される急速加熱型の加熱装置のように、非定常状態により結露が起こり易いような系においても、シート材への水滴の付着量を低減することが可能となる。それにより、短時間に加熱可能な、より効率のよい加熱装置を提供することが可能となる。
また、本出願に係る第6の発明にあっては、搬送されるシート材を加熱する加熱部を有する加熱手段と、前記加熱部から送り出される前記シート材を上側から案内する案内部材と、前記案内部材に、前記シート材を案内する複数の案内リブと、を有し、前記案内リブが、前記シート材の搬送路と略垂直方向において、高さの異なる複数種の案内リブにて構成されること特徴とする画像形成装置を構成する。
上記構成により、シート材と案内リブとの接触面積を低減させることができ、案内リブに結露した水滴がシート材に付着する量を低減することが可能となり、水滴付着に起因する画像不良を防止することができる。
また、本出願に係る第7の発明にあっては、搬送されるシート材を加熱する加熱部を有する加熱手段と、前記加熱部から送り出される前記シート材を上側から案内する案内部材と、前記案内部材に、前記シート材を案内する複数の案内リブと、を有し、前記案内リブが、案内部材上流部では、長手方向両端部が中央部より高く、かつ、案内部材下流部では長手方向中央部が、両端部よりも高い形状であることを特徴とする画像形成装置を構成する。
上記構成により、シート材のカール量が大きくなる長手方向両端部においても安定してシート材先端を案内し、さらに多様なシート材の搬送が可能な画像形成装置を提供することが可能となる。
また、本出願に係る第8の発明にあっては、前記案内部材および前記案内リブが一体成形されていることを特徴とする請求項6,7に記載の画像形成装置を構成する。
上記構成により、簡易な構成でシート材への水滴付着を低減することができ、より低コストで信頼性の高い画像形成装置を提供することが可能となる。
また、本出願に係る第9の発明にあっては、前記加熱部の少なくとも側方から下方にかけてを覆うカバー部材を備え、前記カバー部材に、前記カバー部材に付着した水滴の落下を防止する水滴落下防止部を設けることを特徴とする請求項6〜8のうちいずれか1項に記載の画像形成装置を構成する。
上記構成により、前記カバー部材に結露した水滴が、加熱装置から落下することを防止することが可能となり、水滴の落下に起因する部品の劣化や破損を防止し、さらに長期に渡って画像不良を防止することが可能となる。
また、本出願に係る第10の発明にあっては、前記加熱部は、円筒状の耐熱性フィルムと、前記耐熱性フィルムの内側に配設された加熱体とからなり、前記加熱部に圧接する弾性ローラを有し、前記加熱部と前記弾性ローラにより形成される圧接ニップで前記シート材を加熱することを特徴とする請求項6〜9のうちいずれか1項に記載の画像形成装置を構成する。
上記構成により、フィルム加熱方式の加熱装置に代表される急速加熱型の加熱装置のように、非定常状態により結露が起こり易いような系においても、シート材への水滴の付着量を低減することが可能となる。それにより、短時間に加熱可能な、より効率のよい画像形成装置を提供することが可能となる。
以上説明したように、本出願に係る第1の発明によれば、加熱されたシート材から発生する水蒸気の結露水がシート材へ付着することを簡単な構成で防止することができ、シート材への水滴の付着を防止し得る加熱装置を提供することが可能となる。
また、本出願に係る第2の発明によれば、さらに多様なシート材の搬送が可能な加熱装置を提供することが可能となる。
また、本出願に係る第3の発明によれば、前記案内部材および前記案内リブを一体成形することにより、より低コストな加熱装置を提供することが可能となる。
また、本出願に係る第4の発明によれば、簡単な構成により、加熱装置からの水滴の落下に起因する部品の劣化や破損を防止することが可能となる。
また、本出願に係る第5の発明によれば、シート材への水滴の付着を防止しつつ、短時間に加熱可能な、より効率のよい加熱装置を提供することが可能となる。
また、本出願に係る第6の発明によれば、加熱されたシート材から発生する水蒸気の結露水がシート材へ付着することを簡単な構成で防止することができ、シート材への水滴の付着に起因する画像不良を防止し得る画像形成装置を提供することが可能となる。
また、本出願に係る第7の発明によれば、さらに多様なシート材の搬送が可能な画像形成装置を提供することが可能となる。
また、本出願に係る第8の発明によれば、前記案内部材および前記案内リブを一体成形することにより、より低コストな画像形成装置を提供することが可能となる。
また、本出願に係る第9の発明によれば、簡単な構成により、加熱装置からの水滴の落下に起因する部品の劣化や破損を防止し、長期に渡り水滴起因の画像不良を防止し得る信頼性の高い画像形成装置の提供が可能となる。
また、本出願に係る第10の発明によれば、シート材への水滴の付着を防止しつつ、短時間に加熱可能な、より効率のよい画像形成装置を提供することが可能となる。
(実施例1)
以下に図面を参照して、この発明の好適な実施の形態を例示的に詳しく説明する。本実施形態の加熱装置は、レーザビームプリンタ・電子写真複写機・レーザファクシミリなどの電子写真方式の画像形成装置において、シート材に形成されたトナー画像を定着するための定着器に用いられて好適なものである。
ただし、本発明の適用範囲は、定着器に限られるものではない。本発明に係る加熱装置は、定着器の他にも、インクジェット方式や昇華転写方式その他の記録方式を採用するプリンタ・複写機・ファクシミリ装置・ワードプロセッサ・プロッタ装置等の種々の画像形成装置において、画像形成済みのシート材を加熱し、ラミネート処理などの特殊加工を施すための後処理装置にも好適に用いることができる。
図4は、本実施形態に係る加熱装置(定着器)の概略構成を示す断面図である。図中、上記従来例(図8)と同様の構成および機能を有する部材については、同一の符号を付してあるので、以下では重複説明を省略するものとする。
加熱装置である定着器Fは、概略、搬送されるシート材を加熱する加熱手段と、その加熱手段から送り出されるシート材を上側から案内する案内部材としての排紙ガイド50と、加熱手段の加熱部をカバーする定着カバー部材51と、を有して構成される。
加熱手段は、シート材を加熱する加熱部であるヒータユニットHと、このヒータユニットHに圧接する弾性加圧ローラ11とを有してなり、ヒータユニットHと弾性加圧ローラ11により形成される圧接ニップでシート材を挟持搬送しつつ加熱を行う。
排紙ガイド50は、低熱容量の耐熱プラスチックよりなり、定着ニップ部Nのシート材搬送方向下流側直後、かつ、シート材搬送経路の上側に配置されている。排紙ガイド50は、ほぼ垂直上方に搬送されてくるシート材を上側から案内し、シート材の搬送経路をほぼ水平方向に曲げて排紙ローラ対12に導く作用を奏する。したがって、排紙ガイド50は、シート材の搬送経路の上方を覆うように配されている。
本実施形態の排紙ガイド50の具体的構成を図1に示す(図1は、排紙ガイド50を下面側からみた図である)。図1-(a)は実施例を施した排紙ガイドの斜視図で、図1-(b)は従来の排紙ガイドの斜視図でである。排紙ガイド50には、シート材搬送方向と平行に、シート材を案内する複数の排紙ガイドリブ50a、50bが設けられている。
顕画像が定着され、定着ニップ部Nから送り出されたシート材の先端は、排紙ガイドリブ50a、50bに当接し、印字面が下になるように搬送方向を曲げられ、排紙ローラ対12まで案内される。そして、排紙ローラ対12によって外装カバー13と一体に形成された排紙トレイ14上に印字面を下にして排出される。
上記の画像定着の際にシート材Pおよびトナーの中に含まれる水分は、定着ニップ部Nで加熱されて水蒸気となる。ここで、高温の水蒸気は主に定着器Fの上方向、及び横方向に拡散しようとする。
定着器Fの上方向に拡散した高温の水蒸気のほとんどは、画像形成装置本体内に発生する自然対流により上昇する。その上昇した水蒸気は、定着器Fの直上にある排紙ガイド50が冷え状態にあるとき、一部が排紙ガイド50に結露する。
特に、排紙ガイド50の排紙ガイドリブ50a, 50b先端部に結露した水滴は、排紙ガイドとシート材が接触した際、シート材に付着しシワ等の問題となる。
そこで本実施形態の排紙ガイド50では、排紙ガイドリブ50a、50bに結露した水滴がシート材に付着する量を低減する目的で、排紙ガイドリブの高さを長手方向で変え、排紙ガイドリブとシート材との接触面積の低減を図っている。
ここで具体的な構成を説明する。図1-(a)に示すように排紙ガイドリブ中央部50aと排紙ガイドリブ両端部50bで、リブの高さを変えている。それらリブ高さの関係を、図3の排紙ガイド側面図にて示す。この図に示すように、排紙ガイド上流部では、排紙ガイドリブ両端部50bのほうが、排紙ガイドリブ中央部50aよりも高い。逆に排紙ガイド下流部では、排紙ガイドリブ50aのほうが、排紙ガイドリブ50bよりも高い。
上記排紙ガイドリブの構成により、排紙ガイドリブとシート材との接触面積を、従来の排紙ガイドリブより低減させることが可能となる。その結果、シート材への水滴の付着量を大幅に減少させることができる。
その様子を図示したものが図2である。図2-(b)に示すように従来の排紙ガイド52では、排紙ガイドリブ高さが全て均一であるために、ハッチング部で示すように、排紙ガイドリブ全てがシート材と接触するため、そこに結露した水滴の全てがシート材に多量に付着する。
それに対し、図2-(a)に示すように本実施例の排紙ガイド50では、長手方向で排紙ガイドリブ高さが異なるために、ハッチング部で示すように、排紙ガイドリブの一部のみがシート材と接触するため、そこに結露した水滴のみがシート材に付着する。そのため、従来の排紙ガイドと比較して、シート材への水滴付着量を大幅に低減することが可能となる。
なお、排紙ガイドリブとシート材との接触面積を低減させる方法として、全ての排紙ガイドリブを50aで構成することが考えられる。しかしながら上記構成では、シート材両端部でのカール量が大きくなる幅の大きいシート材を搬送する際、シート材両端部の排紙ガイドリブへのシート材先端突入角度が大きくなる。これにより、シート材の角が折れることや、最悪の場合ジャムの発生が懸念される。
しかしながら、本実施例では排紙ガイド上流部において、排紙ガイドリブ中央部のみを低くし、両端部ではシート材を案内するのに十分なリブ高さを確保することで、シート材への水滴付着量の低減と、広範囲なシート材の搬送を両立することを可能にしている。
さらに、上記のような排紙ガイドを一体成形にて加工することにより、更に低コストで、同様の効果を得ることが可能である。
(実施例2)
また他の実施形態としては、前記実施例1と、定着カバー部材51の壁51aとを組み合わせて設ける構成が挙げられる。
ここで図9に示すように、従来の加熱装置では定着フィルム22の真横近傍には、定着カバー部材51の内壁があるが、定着器Fにより加熱されたシート材Pから発生した水蒸気のうち横方向に拡散したものは、定着カバー部材51の内壁に到達し、定着カバー部材51が冷え状態にあるときには、水蒸気は凝集し水滴Dとなって定着カバー部材51の内壁に付着する。
定着カバー部材51の内壁は排紙ガイド50と比較すると、体積も大きく、熱容量も大きいので、定着カバー部材51の内壁が昇温して一度付着した水滴Dが再び気化して消滅するには時間を要する。それゆえ、シート材Pに内包される水分が多い場合は、定着カバー部材51の内壁に水滴Dが付着し、さらに付着した水滴Dが定着カバー部材51の内壁を伝わって下方に滴り落ちるおそれがある。
しかしながら、本実施形態では図4に示すように定着カバー部材51の最下部のエッジ付近には壁51aが設けられているので、定着カバー部材51の内壁から滴り落ちようとしている水滴Dはこの壁51aによってせき止められる。したがって、定着ニップ部Nを通過中のシート材P上または、それより下方にある画像形成装置内の他部品(画像形成手段など)への結露水滴Dの落下付着を防止できる。
すなわち、前記実施例1または実施例2と壁51aとを組み合わせる構成をとることにより、通過中のシート材P上に水滴が付着することに起因する画像不良、定着不良、シート材Pのシワ等の不都合を生じることを防止することができる。また、プロセスカートリッジ7、感光体ドラム8、転写ローラ9に水滴が付着することに起因するシート材のシワ等の不都合、またはそれらの部品の劣化や破損を防止することが可能となる。したがって、本実施形態の画像形成装置によれば、前記実施例1の効果に加え、さらに高品質な画像形成を長期にわたって実現することができる。
以上、本発明に好適な一実施例を例示的に説明したが、本発明の範囲は上記実施形態の構成に限られるものではなく、特許請求の範囲に記載された技術思想の範囲内で想到し得る種々の変形例を含むものである。
例えば、図5の53に示すように、排紙ガイドリブの高さを、長手方向で交互に変えるような排紙ガイド形状も、排紙ガイドリブとシート材との接触面積を低減させることができ、シート材への水滴付着量を低減することができる。
あるいは、排紙ガイドリブの高さを複数本の単位で変えることも、同様に有効である。
排紙ガイドの斜視図である。 排紙ガイドの正面図である。 本発明の実施例を施した排紙ガイドの側面図である。 本発明の実施例を施した加熱装置(定着器)の概略構成を示す断面図である。 本発明の実施例を施した排紙ガイドの正面図である。 従来の画像形成装置の概略構成を示す断面図である。 従来の画像形成装置の概略構成を示す断面図である。 従来の画像形成装置の概略構成を示す断面図である。 従来の加熱装置(定着器)の概略構成を示す断面図である。
符号の説明
1 給紙部
2 給紙ローラ
3a,3b 搬送ローラ
4 レジストセンサー
5 レーザースキャナ
7 プロセスカートリッジ(画像形成手段)
8 感光体ドラム
9 転写ローラ
11 弾性加圧ローラ(弾性ローラ)
12 排紙ローラ対
13 外装カバー
13a ルーバー(排気通路)
14 排紙トレイ
16 モーター
17 現像器
18 帯電ローラ
19 クリーナ
21 加熱体ホルダー
21a 溝部
22 定着フィルム(耐熱性フィルム)
50 排紙ガイド(案内部材)
50a 排紙ガイドリブ中央部(案内リブ)
50b 排紙ガイドリブ両端部(案内リブ)
51 定着カバー部材(カバー部材)
51a 壁(水滴落下防止部)
51b 溝(水滴落下防止部)
52 従来の排紙ガイド(案内部材)
53 実施例2に記載の排紙ガイド
70 サーミスタ
100 セラミックヒータ(加熱体)
D 水滴
F 定着器
H ヒータユニット(加熱部)
N 定着ニップ部(圧接ニップ)
P シート材
R1 排紙ガイドリブ中央部におけるシート材接触領域の境界線
R2 排紙ガイドリブ両端部におけるシート材接触領域の境界線

Claims (10)

  1. 搬送されるシート材を加熱する加熱部を有する加熱手段と、
    前記加熱部から送り出される前記シート材を上側から案内する案内部材と、
    前記案内部材に、前記シート材を案内する複数の案内リブと、を有し、
    前記案内リブが、前記シート材の搬送路と略垂直方向において、高さの異なる複数種の案内リブにて構成されること特徴とする加熱装置。
  2. 前記案内リブが、案内部材上流部では、長手方向両端部が中央部より高く、かつ、案内部材下流部では長手方向中央部が、両端部よりも高い形状であることを特徴とする請求項1に記載の加熱装置。
  3. 前記案内部材および前記案内リブが一体成形されていることを特徴とする請求項1または請求項2のうちいずれか1項に記載の加熱装置。
  4. 前記加熱部の少なくとも側方から下方にかけてを覆うカバー部材を備え、
    前記カバー部材に、前記カバー部材に付着した水滴の落下を防止する水滴落下防止部を設けることを特徴とする請求項1〜3のうちいずれか1項に記載の加熱装置。
  5. 前記加熱部は、円筒状の耐熱性フィルムと、
    前記耐熱性フィルムの内側に配設された加熱体とからなり、
    前記加熱部に圧接する弾性ローラを有し、
    前記加熱部と前記弾性ローラにより形成される圧接ニップで前記シート材を加熱することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の加熱装置。
  6. 搬送されるシート材を加熱する加熱部を有する加熱手段と、
    前記加熱部から送り出される前記シート材を上側から案内する案内部材と、
    前記案内部材に、前記シート材を案内する複数の案内リブと、を有し、
    前記案内リブが、前記シート材の搬送路と略垂直方向において、高さの異なる複数種の案内リブにて構成されること特徴とする画像形成装置。
  7. 前記案内リブが、案内部材上流部では、長手方向両端部が中央部より高く、かつ、案内部材下流部では長手方向中央部が、両端部よりも高い形状であることを特徴とする請求項6に記載の画像形成装置。
  8. 前記案内部材および前記案内リブが一体成形されていることを特徴とする請求項6または請求項7のうちいずれか1項に記載の画像形成装置。
  9. 前記加熱部の少なくとも側方から下方にかけてを覆うカバー部材を備え、
    前記カバー部材に、前記カバー部材に付着した水滴の落下を防止する水滴落下防止部を設けることを特徴とする請求項6〜8のうちいずれか1項に記載の画像形成装置。
  10. 前記加熱部は、円筒状の耐熱性フィルムと、
    前記耐熱性フィルムの内側に配設された加熱体とからなり、
    前記加熱部に圧接する弾性ローラを有し、
    前記加熱部と前記弾性ローラにより形成される圧接ニップで前記シート材を加熱することを特徴とする請求項6〜9のいずれか1項に記載の画像形成装置。
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