JP2008089262A - 送風装置および換気扇 - Google Patents
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Abstract
【課題】結露の発生する場所で用いられる送風装置において、送風特性や騒音特性の悪化を抑えた水抜き穴を有するオリフィスを備えた送風装置を提供し、またこれを搭載した結露水による室壁や天井材への悪影響を及ぼさない換気扇の提供を目的とする。
【解決手段】水抜き穴5近傍の上流側面4に整流構造としての突起8を設けて、水抜き穴5からの漏れ流れ10と主流11の衝突を緩和し乱れを抑えることによって、送風特性や騒音特性の優れた水抜き穴を有する送風装置が得られ、これを搭載することで結露水の悪影響を受けない換気扇が得られる。
【選択図】図1
【解決手段】水抜き穴5近傍の上流側面4に整流構造としての突起8を設けて、水抜き穴5からの漏れ流れ10と主流11の衝突を緩和し乱れを抑えることによって、送風特性や騒音特性の優れた水抜き穴を有する送風装置が得られ、これを搭載することで結露水の悪影響を受けない換気扇が得られる。
【選択図】図1
Description
本発明は、羽根よりも小径のオリフィスを有する送風装置と、これを用いて室壁または天井に設置される換気扇に関するものである。
従来、この種の送風装置は換気扇として用いられているが、室壁または天井に設置されることが多く、ダクトやパイプ内部で発生して溜まる結露水による室壁や天井材への染み込みや天井材強度への影響を避けるために、結露水を室内に放出する必要があった(例えば、特許文献1参照)。
以下、その換気扇の一種であるパイプ用換気扇とその送風装置について図9を参照しながら説明する。
パイプ101は天井材102に穴を設け木枠103に固定され、このパイプ101の室内104側のパイプの一端105に、羽根106を有するモータ107とオリフィス117を有するパイプ101内で圧接する取付けバネ108を備えるパイプ用換気扇本体109と、水抜き穴110を設けたルーバ111とから構成されるパイプ用換気扇112が差し込まれ取付けられている。また、パイプ用換気扇本体109には天井材102と接する部分にパイプ101からの逆流防止のためにフランジ113が設けられており、このフランジ113には、パイプ101内で発生し滴下してくる結露水114を受け止めるパイプ101の内径より大きい外周部を有する溝115とこの溝115に溜まった結露水114を流し出す水抜き穴116が設けられている。
この構成によって、前記パイプ101内で発生した結露水114は一度パイプ用換気扇本体109に設けられた溝115に溜められて水抜き穴116から流出しルーバ111内に再び溜められる。ルーバ111内に溜められた結露水114は、ルーバ111に設けられた水抜き穴110によって流出し、室内104に滴下する。
特開昭63−271049号公報(第1図)
このような従来の換気扇では、流入オリフィスを下方に備えた場合に空気中の水気や換気扇本体の結露による換気扇本体内部に付着する結露水は放出できず、たとえオリフィスに水抜き穴を設けても、水抜き穴からの漏れ流れのために流入する流れが乱れて送風特性や騒音特性の悪化を招いていた。
本発明は、このような従来の課題を解決するものであり、送風特性や騒音特性の悪化を抑えた水抜き穴を有するオリフィスを備えた送風装置と、これを用いて構成される結露水による室壁や天井材への悪影響を及ぼさない換気扇を提供することを目的としている。
本発明の送風装置は上記目的を達成するため、回転軸となるシャフトを介してモータに接続される羽根と前記羽根を取り囲み上流側面に前記羽根よりも小径の流入口となるオリフィスを備えて前記上流側面の前記羽根径よりも内側の範囲に水抜き穴を備えたケーシングとから構成される送風装置において、前記水抜き穴からの漏れ流れを整流する構造を備えたことを特徴としたものであり、他の手段は、オリフィスが上流側または下流側へ湾曲した形状であることを特徴としたものである。
この手段により、水抜き穴から吸込み空間へ吹出す主流と垂直な成分をもち羽根へ流入される漏れ流れに対し、主流と衝突して生じる乱れを抑制して羽根に乱れや偏りの無い流れを導くこととなり、羽根流入時のロスを抑制することができ、送風特性や騒音特性の悪化を抑えた水抜き穴を有する送風装置が得られる。
また他の手段は、水抜き穴周りのケーシング上流側面上の垂直方向に突起を備えた整流構造であることを特徴としたものである。
この手段により、羽根と隔たれた位置に整流構造を備えることとなり、羽根回転時のブレードとの干渉から起こる騒音を増大させることなく水抜き穴からの漏れ流れを整流する構造を備えた水抜き穴を有する送風装置が得られる。
また他の手段は、水抜き穴周りの突起端部に接続する面を備えた蓋付きの突起であることを特徴としたものである。
この手段により、主流と垂直な成分をもち羽根への流れを乱す水抜き穴からの漏れ流れを蓋に衝突させ主流と同平面方向に変向するので、吸込み空間に放出されて空間の主流を乱す流れを抑制し、羽根流入時のロスを抑制することができ、送風特性や騒音特性の悪化を抑えた水抜き穴を有する送風装置が得られる。
また他の手段は、水抜き穴周りの回転軸に対して周方向にある突起の一部が回転軸を向く半径方向の直線形状となっていることを特徴としたものである。
この手段により、主流と漏れ流れを回転軸に対して周方向へ分けて、オリフィス方向へ向かう主流が漏れ流れと衝突して生じる乱れの方向への攪拌を防ぐので、羽根流入時のロスを抑制することができ、送風特性や騒音特性の悪化を抑えた水抜き穴を有する送風装置が得られる。
また他の手段は、突起部分のケーシング上流側面と平行となる断面の形状において、回転軸と方向以外を取り囲む形状であり、かつ回転軸方向に向けて凸形状となる先細り形状であることを特徴としたものである。
この手段により、水抜き穴の回転軸に対して周方向側の突起では主流と漏れ流れを周方向へ分け、その下流となる回転軸側の突起では、漏れ流れを突起により狭められた軸方向の侠範囲へ導き、先細り形状の突起では漏れ流れと分けられた主流を水抜き穴背後へロス無く導いて水抜き穴後流の速度の低下による羽根流入時の周方向速度のばらつきを無くすことができ、送風特性や騒音特性の悪化を抑えた水抜き穴を有する送風装置が得られる。
また他の手段は、凸形状となる先細り形状の先端に角を備えたことを特徴としたものであり、他の手段は、凸形状となる先細り形状の先端以外の範囲が角のない滑らかな曲線で形成されることを特徴としたものであり、他の手段は、凸形状となる先細り形状の先端に回転軸方向への直線部を付加したことを特徴としたものである。
この手段により、漏れ流れと分けられた主流を水抜き穴背後へロス無く導いて水抜き穴後流の速度の低下による羽根流入時の周方向速度のばらつきを無くすために適した形状となるのので、送風特性や騒音特性の悪化を抑えた水抜き穴を有する送風装置が得られる。
また他の手段は、本発明の送風装置を備え、室壁または天井に埋め込まれたパイプに前記送風装置のケーシング部を挿入して換気を行うことを特徴としたものである。
この手段により、送風特性や騒音特性の悪化を抑えた水抜き穴を有するので、換気扇として十分な性能を確保でき、かつ結露水を微量な段階で放出し溜まった結露水による室壁や天井材への悪影響を及ぼさないパイプ用換気扇が得られる。
本発明によれば、送風特性や騒音特性の悪化を抑えた水抜き穴を有するオリフィスを備えた送風装置を提供できる。
また、この送風装置を用いることにより、結露水による室壁や天井材への悪影響を及ぼさない換気扇を提供できる。
本発明の請求項1記載の発明は、送風装置であって、回転軸となるシャフトを介してモータに接続される羽根と前記羽根を取り囲み上流側面に前記羽根よりも小径の流入口となるオリフィスを備えて前記上流側面の前記羽根径よりも内側の範囲に水抜き穴を備えたケーシングとから構成される送風装置において、前記水抜き穴からの漏れ流れを整流する構造を備えたものであり、水抜き穴から吸込み空間へ吹出す主流と垂直な成分をもち羽根へ流入される漏れ流れに対し、主流と衝突して生じる乱れを抑制して羽根に乱れや偏りの無い流れを導くこととなり、羽根流入時のロスを抑制することができ、送風特性や騒音特性の悪化を抑えることが可能となる。
また、請求項2記載の発明は、送風装置であって、オリフィスが上流側または下流側へ湾曲した形状であるものであり、水抜き穴から吸込み空間へ吹出す主流と垂直な成分をもち羽根へ流入される漏れ流れに対し、オリフィスの湾曲形状による整流効果が得られるが、軸を垂直にした場合に湾曲形状のために結露水溜まりを生じやすくなり水抜き穴の重要度が増し、乱れや偏りの無い流れを流入させる効果がいっそう有益となる。
また、請求項3記載の発明は、水抜き穴周りのケーシング上流側面上の垂直方向に突起を備えた整流構造であるものであり、羽根と隔たれた位置に整流構造を備えることとなり、羽根回転時のブレードとの干渉から起こる騒音を増大させることなく水抜き穴からの漏れ流れを整流することが可能となる。
また、請求項4記載の発明は、送風装置であって、水抜き穴周りの突起端部に接続する面を備えた蓋付きの突起であるものであり、主流と垂直な成分をもち羽根への流れを乱す水抜き穴からの漏れ流れを蓋に衝突させ主流と同平面方向に変向するので、吸込み空間に放出されて空間の主流を乱す流れを抑制し、羽根流入時のロスを抑制することができ、送風特性や騒音特性の悪化を抑えることが可能となる。
また、請求項5記載の発明は、送風装置であって、水抜き穴周りの回転軸に対して周方向にある突起の一部が回転軸を向く半径方向の直線形状となっているものであり、主流と漏れ流れを回転軸に対して周方向へ分けて、オリフィス方向へ向かう主流が漏れ流れと衝突して生じる乱れの方向への攪拌を防ぐので、羽根流入時のロスを抑制することができ、送風特性や騒音特性の悪化を抑えることが可能となる。
また、請求項6記載の発明は、送風装置であって、突起部分のケーシング上流側面と平行となる断面の形状において、回転軸と方向以外を取り囲む形状であり、かつ回転軸方向に向けて凸形状となる先細り形状であるものであり、水抜き穴の回転軸に対して周方向側の突起では主流と漏れ流れを周方向へ分け、その下流となる回転軸側の突起では、漏れ流れを突起により狭められた軸方向の侠範囲へ導き、先細り形状の突起では漏れ流れと分けられた主流を水抜き穴背後へロス無く導いて水抜き穴後流の速度の低下による羽根流入時の周方向速度のばらつきを無くすことができ、送風特性や騒音特性の悪化を抑えることが可能となる。
また、請求項7記載の発明は、送風装置であって、凸形状となる先細り形状の先端に角を備えたものであり、漏れ流れと分けられた主流を例えば翼型後端部のように先端が尖った角形状により水抜き後流でロス無く乱れや速度低下部分の幅を小さくして羽根流入時の周方向速度のばらつきを無くすので、送風特性や騒音特性の悪化を抑えることが可能となる。
また、請求項8記載の発明は、送風装置であって、凸形状となる先細り形状の先端以外の範囲が角のない滑らかな曲線で形成されるものであり、漏れ流れと分けられた主流を例えば円弧のような複数の角の無い形状とすることで、水抜き穴交流での角部での不必要な剥離を抑え、剥離によるロスや後流の乱れの幅を小さくして羽根流入時の周方向速度のばらつきを無くすので、送風特性や騒音特性の悪化を抑えることが可能となる。
また、請求項9記載の発明は、送風装置であって、凸形状となる先細り形状の先端に回転軸方向への直線部を付加したものであり、漏れ流れと分けられて背後へ回る流れに対して、直線部が、先端が尖っている場合は後流の整流を行い、先端が曲線で形成されている場合は、剥離の箇所を安定させて剥離箇所の変動を抑え、後流のロスや乱れの幅を小さくして羽根流入時の周方向速度のばらつきを無くすので、送風特性や騒音特性の悪化を抑えることが可能となる。
また、請求項10記載の発明は、換気扇であって、本発明の送風装置を備え、室壁または天井に埋め込まれたパイプに前記送風装置のケーシング部を挿入して換気を行うものであり、送風特性や騒音特性の悪化を抑えた水抜き穴を有するので、換気扇として十分な性能を確保でき、かつ結露水を微量な段階で放出し溜まった結露水による室壁や天井材への悪影響を及ぼさないことが可能となる。
(実施の形態1)
図1は実施の形態1における送風装置の断面図であって、図2は水抜き穴部分の斜視図である。
図1は実施の形態1における送風装置の断面図であって、図2は水抜き穴部分の斜視図である。
これらの図に示すように、回転軸1となるシャフト2を介してモータ107に接続される羽根106と、これらを支持部3で支持して取り囲み上流側面4に前記羽根106よりも小径かつ下流側へ湾曲した形状である流入口となるオリフィス117を備えて前期上流側面4の前記羽根106の径よりも前記回転軸1方向である内側の範囲に例えば一辺が4mm程度の水滴が滴下する大きさの正方形の水抜き穴5を備えたケーシング6とから構成されており、前記水抜き穴5の回りに一辺の長さである4mm程度の距離内に前記上流側面4上に前記上流側面4と平行な断面形状が前記回転軸1に向けて先細り形状となり先端7に角のあるV字状で穴の一辺の大きさである高さ4mm程度の突起8を備えている。
上記構成において、送風運転が行われると、吸い込み空間9の気体が前記オリフィス117に引寄せられ、湾曲した前記オリフィス117に沿って前記羽根106へと流入するが、湾曲形状の前記オリフィス117に溜まる結露水放出のための前記水抜き穴5を設けているので、前記水抜き穴5からの破線で表される漏れ流れ10が点線で表される主流11へ影響を与えることとなる。ここで、突起を備えていない場合には、図3の水抜き穴部分の斜視図に示すように前記水抜き穴5からケーシング外部へ吹出す漏れ流れ12と主流13が衝突し前記水抜き穴5の後流14での乱れが大きくなり羽根流入時に周方向に負均一な流れとなるが、図2の前記突起8により、漏れ流れ10と主流11を分けかつ先端7の角のある先細り形状において滑らかに後流15を導くことで剥離なく乱れを抑えた流れとすることができ、羽根流入時の周方向速度のばらつきを無くすので、水抜き穴を備えながらも送風特性や騒音特性の悪化を抑えることが可能となる。
なお、実施の形態1ではオリフィス117が湾曲しているが、送風装置の軸が地面と傾いている場合には前記上流側面4に例えば円形の穴のみが開いている吸い込み口でも結露水を放出することとなり、水抜き穴からの漏れ流れのある送風装置において前記突起8は送風特性や騒音特性の良化に有効である。
また、前記水抜き穴5の形状が長方形となっているが、前記突起8形状に沿った例えばここでは三角形の形状として主流に直交する前記突起8の大きさを流れの妨げになり過ぎないようにできるだけ小さくするのが望ましく、この形状が不可能な場合でも例えば丸型など他の形状の場合でも前記突起8は送風特性や騒音特性の良化に有効である。
また、前記水抜き穴5を一辺の長さが4mm程度のものとしているが、水滴が滴下できる大きさであればよく、前記突起8の位置はこの穴の最大口寸法以上に前記水抜き穴5から離さずに、前記突起8の高さは穴の最大口寸法の0.5倍から3倍程度の大きさが望ましい。
また、羽根回転によって軸方向に送風する羽根でも遠心力効果により半径方向に送風する羽根の場合でも羽根径より小さい水抜き穴と共に前記突起8を備えさえすれば、水抜き穴による送風特性や騒音特性の低下を抑えることができる。
(実施の形態2)
図4は実施の形態2おける送風装置の水抜き穴部分の斜視図であり、送風装置全体の構造は実施の形態1と同様である。
図4は実施の形態2おける送風装置の水抜き穴部分の斜視図であり、送風装置全体の構造は実施の形態1と同様である。
これらの図に示すように、羽根106よりも小径かつ下流側へ湾曲した形状である流入口となるオリフィス117を備えて上流側面4の前記羽根106の径よりも前記回転軸1の方向である内側の範囲に例えば直径4mm程度の水滴が滴下する大きさの円形の水抜き穴5を備えたケーシング6とから構成されており、前記水抜き穴5に接するように前記上流側面4上に整流構造として前記上流側面4と平行な断面形状が前記回転軸1側では穴の円弧16に沿った角の無い先細り形状であり周方向最大半径位置17から半径方向への直線形状18となる高さ4mm程度の突起8を備えている。
上記構成において、送風運転が行われると、吸込み空間9の気体が前記オリフィス117に引寄せられ、湾曲した前記オリフィス117に沿って前記羽根106へと流入するが、結露水放出のための前記水抜き穴5を設けているので、前記水抜き穴5からの破線で表される漏れ流れ10が点線で表される主流11へ影響を与えることとなる。ここで、断面形状が3つの直線部から構成される突起である場合には、図5の水抜き穴部分の斜視図に示すように前記水抜き穴5の角部19が流れの剥離の箇所となり後流14に穴の大きさ以上の乱れを生じることがあるが、図4の前記突起8により、剥離の箇所が回転軸1方向にずれ円弧による先細り形状のために後流15の剥離の範囲が狭くなるので、乱れとなる羽根流入時の周方向速度のばらつきを無くし水抜き穴を備えながらも送風特性や騒音特性の悪化を抑えることが可能となる。
なお、図6の直線部と蓋を付加した水抜き穴の斜視図のように前記先端7に直線部20を付加すると剥離の箇所が安定し前記後流15においての乱れがさらに小さくなり、また、前記突起8の端部に蓋21をつけることにより吸込み空間9へ向かい前期上流側面4に沿わずに流入する流れを乱す可能性のある吹出し流れを回転軸1と反対方向への漏れ流れ22へと変向して乱れを減少する作用が得られ、送風特性や騒音特性をさらに向上させることが可能となる。
なお、実施の形態2ではオリフィス117が湾曲しているが、前記上流側面4に例えば円形の穴が開いている吸い込み口でもよく、水抜き穴からの漏れ流れのある送風装置において前記突起8は送風特性や騒音特性の良化に有効である。
また、前記水抜き穴5の形状が円形となっているが、楕円や長方形でもよく突起断面形状のみの効果でも送風特性や騒音特性の良化に有効である。
また、前記水抜き穴5は水滴が滴下できる大きさであればよく、前記突起8の位置はこの穴の最大口寸法以上に前記水抜き穴5から離れていなければ前期水抜き穴5に接していなくても良く、前記突起8の高さは穴の最大口寸法の0.5倍から3倍程度の大きさが望ましい。
(実施の形態3)
図7は実施の形態3における送風装置の水抜き穴部分の斜視図であり、送風装置全体の構造は実施の形態1と同様である。
図7は実施の形態3における送風装置の水抜き穴部分の斜視図であり、送風装置全体の構造は実施の形態1と同様である。
これらの図に示すように、羽根106よりも小径かつ下流側へ湾曲した形状である流入口となるオリフィス117を備えて上流側面4の前記羽根106の径よりも前記回転軸1の方向である内側の範囲に2mm×4mm程度の水滴が滴下する大きさの長方形の水抜き穴5を備えたケーシング6とから構成されており、前記水抜き穴5の回転軸1に対して周方向両側の直線形状18を有しその端部に蓋21を付加した整流構造としての突起8を備えている。
上記構成において、送風運転が行われると、吸込み空間9の気体が前記オリフィス117に引寄せられ、湾曲した前記オリフィス117に沿って前記羽根106へと流入するが、結露水放出のための前記水抜き穴5を設けているので、前記水抜き穴5からの漏れ流れが主流へ影響を与えることとなる。ここで、前記水抜き穴5の周方向両側の直線形状18で漏れ流れと主流を周方向へ分け、さらに前記吸込み空間9への流れを前記蓋21により半径方向のみの漏れ流れ23とするので前記水抜き穴5の後流24においての速度低下もなく、乱れとなる羽根流入時の周方向速度のばらつきを抑えるので、水抜き穴を備えながらも送風特性や騒音特性の悪化を抑えることが可能となる。
なお、実施の形態3では前記直線形状18端部に前記蓋21を付加しているが、前記蓋21を付加しなくても前記直線形状18の突起のみで周方向への広がりを防ぎ乱れの範囲を小さくすることができる。
(実施の形態4)
図8は実施の形態4における換気扇の一種であるパイプ用換気扇の断面図であって、回転軸1となるシャフト2を介してモータ107に接続される羽根106と、これらを支持部3で支持して取り囲み上流側面4に前記羽根106よりも小径かつ下流側へ湾曲した形状である流入口となるオリフィス117を備えて前期上流側面4に水抜き穴5と突起8を備えた本発明の送風装置26の吸込み空間9側にフランジ113を設け、これを天井材壁内102に埋め込まれて室内外を貫通させるパイプ101に挿入し、前記フランジ113を天井材102に接触させることにより位置決めを行い、パイプ用換気扇室内側のルーバ111と共に設置されている。
図8は実施の形態4における換気扇の一種であるパイプ用換気扇の断面図であって、回転軸1となるシャフト2を介してモータ107に接続される羽根106と、これらを支持部3で支持して取り囲み上流側面4に前記羽根106よりも小径かつ下流側へ湾曲した形状である流入口となるオリフィス117を備えて前期上流側面4に水抜き穴5と突起8を備えた本発明の送風装置26の吸込み空間9側にフランジ113を設け、これを天井材壁内102に埋め込まれて室内外を貫通させるパイプ101に挿入し、前記フランジ113を天井材102に接触させることにより位置決めを行い、パイプ用換気扇室内側のルーバ111と共に設置されている。
上記構成において、前記パイプ101や前記送風装置26で発生した結露水は湾曲形状の前記オリフィス117に溜まらずに前記水抜き穴5から滴下されるが、この前記水抜き穴5から漏れて送風特性や騒音特性に影響を与える流れに対して、前記突起8が整流し乱れを抑えた流れとすることができ、羽根流入時の周方向速度のばらつきを無くすので、前期水抜き穴5を備えながらも送風特性や騒音特性の悪化を抑えることが可能となる。
なお、実施の形態4では、上流が下方となり前記オリフィス117は上方に湾曲しているが、上流が上方であればオリフィスが下方に湾曲する送風装置において水抜き穴の重要度が増すので、乱れや偏りの無い流れを流入させる効果が大きくなる。
本発明にかかる送風装置は、結露水を放出する水抜き穴を備えながらも、穴からの漏れ流れによる流入空気の乱れを抑制することができたので、結露の発生する場所で利用される送風装置として有用であり、またこの送風装置を結露発生可能性のあるパイプ内部に設置されるパイプ用換気扇に搭載したので、結露水による室壁や天井材への悪影響を及ぼさない換気扇として有用である。
1 回転軸
2 シャフト
3 支持部
4 上流側面
5 水抜き穴
6 ケーシング
7 先端
8 突起
9 吸込み空間
10、12、22、23 漏れ流れ
11、13、25 主流
14、15、24 後流
16 円弧
17 周方向最大半径位置
18 直線形状
19 角部
20 直線部
21 蓋
26 本発明の送風装置
101 パイプ
102 天井材
103 木枠
104 室内
105 パイプの一端
106 羽根
107 モータ
108 取付けバネ
109 パイプ用換気扇本体
110 水抜き穴
111 ルーバ
112 パイプ用換気扇
113 フランジ
114 結露水
115 溝
116 水抜き穴
117 オリフィス
2 シャフト
3 支持部
4 上流側面
5 水抜き穴
6 ケーシング
7 先端
8 突起
9 吸込み空間
10、12、22、23 漏れ流れ
11、13、25 主流
14、15、24 後流
16 円弧
17 周方向最大半径位置
18 直線形状
19 角部
20 直線部
21 蓋
26 本発明の送風装置
101 パイプ
102 天井材
103 木枠
104 室内
105 パイプの一端
106 羽根
107 モータ
108 取付けバネ
109 パイプ用換気扇本体
110 水抜き穴
111 ルーバ
112 パイプ用換気扇
113 フランジ
114 結露水
115 溝
116 水抜き穴
117 オリフィス
Claims (10)
- 回転軸となるシャフトを介してモータに接続される羽根と前記羽根を取り囲み上流側面に前記羽根よりも小径の流入口となるオリフィスを備えて前記上流側面の前記羽根径よりも内側の範囲に水抜き穴を備えたケーシングとから構成される送風装置において、前記水抜き穴からの漏れ流れを整流する構造を備えたことを特徴とした送風装置。
- オリフィスが上流側または下流側へ湾曲した形状であることを特徴とした請求項1記載の送風装置。
- 水抜き穴周りのケーシング上流側面上の垂直方向に突起を備えた整流構造であることを特徴とした請求項1または2に記載の送風装置。
- 水抜き穴周りの突起端部に接続する面を備えた蓋付きの突起であることを特徴とした請求項3記載の送風装置。
- 水抜き穴周りの回転軸に対して周方向にある突起の一部が回転軸を向く半径方向の直線形状となっていることを特徴とした請求項3または4記載の送風装置。
- 突起部分のケーシング上流側面と平行となる断面の形状において、回転軸と方向以外を取り囲む形状であり、かつ回転軸方向に向けて凸形状となる先細り形状であることを特徴とした請求項3から5のいずれかに記載の送風装置。
- 凸形状となる先細り形状の先端に角を備えたことを特徴とした請求項6に記載の送風装置。
- 凸形状となる先細り形状の先端以外の範囲が角のない滑らかな曲線で形成されることを特徴とした請求項6または7に記載の送風装置。
- 凸形状となる先細り形状の先端に回転軸方向への直線部を付加したことを特徴とした請求項6から8いずれかに記載の送風装置。
- 請求項1から9いずれかに記載の送風装置を備え、換気を行うことを特徴とした換気扇。
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JP2006272477A JP2008089262A (ja) | 2006-10-04 | 2006-10-04 | 送風装置および換気扇 |
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Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2006272477A Pending JP2008089262A (ja) | 2006-10-04 | 2006-10-04 | 送風装置および換気扇 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2008089262A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2013189138A1 (zh) * | 2012-06-21 | 2013-12-27 | 中国北车集团大连机车研究所有限公司 | 电力机车用通风机 |
US11204043B2 (en) | 2018-01-31 | 2021-12-21 | Nidec Corporation | Centrifugal fan and air supply device having the same |
-
2006
- 2006-10-04 JP JP2006272477A patent/JP2008089262A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2013189138A1 (zh) * | 2012-06-21 | 2013-12-27 | 中国北车集团大连机车研究所有限公司 | 电力机车用通风机 |
US11204043B2 (en) | 2018-01-31 | 2021-12-21 | Nidec Corporation | Centrifugal fan and air supply device having the same |
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