JP2008088883A - 内燃機関のリフト量可変動弁装置 - Google Patents

内燃機関のリフト量可変動弁装置 Download PDF

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Abstract

【課題】機関弁の開弁リフト量を構成容易な構造で変化させ得るようにする。。
【解決手段】動弁カム46に従動する第1ロッカアーム48ならびに機関弁に連動、連結される第2ロッカアーム50に相互に対向する押圧面52および受圧面53が設けられ、押圧面52および受圧面53にともに摺接する当接伝動部55を一端に有するコントロールリンク54の他端部が可動支軸56で回動可能に支承され、押圧面52および受圧面53が、可動支軸56の変位に応じた当接伝動部55の摺接範囲の変化に応じて、動弁カム46の回転に伴って第1ロッカアーム48から当接伝動部55を介して第2ロッカアーム50に伝達される回動量を変化させるように形成される。
【選択図】 図1

Description

本発明は、機関弁を、その開弁リフト量を機関の運転状態に応じて可変としつつ、動弁カムの回転に応じて開閉駆動する内燃機関のリフト量可変動弁装置に関する。
機関弁に連動、連結されたロッカアームと、動弁カムとの間に、変位可能な可動支軸で揺動可能に支承されるリンク部材を含むリンク機構が設けられ、前記可動支軸を変位させることで機関弁の開弁リフト量を機関の運転状態に応じて変化させるようにしたものが、特許文献1で知られている。
特許第3455956号公報
上記特許文献1で開示されたリフト量可変動弁装置では、機関弁を動弁カムのカムプロフィルに対応したリフト量の作動特性で開閉駆動する状態と、機関弁を動弁カムのカムプロフィルとは異なるリフト量の作動特性で開閉駆動する状態とを、可動支軸の変位に応じたリンク機構の形状変化によって得るようにしているが、動弁カムのカムプロフィルとは異なる所望のリフト量を得るようにリンク機構を構成することが難しい。
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであり、機関弁の開弁リフト量を構成容易な構造で変化させ得るようにした内燃機関のリフト量可変動弁装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1記載の発明は、機関弁を、その開弁リフト量を機関の運転状態に応じて可変としつつ、動弁カムの回転に応じて開閉駆動する内燃機関のリフト量可変動弁装置において、前記動弁カムに当接するカム当接部を一端部に有する第1ロッカアームの他端部が、前記動弁カムの回転軸線と平行な軸線を有する固定のロッカシャフトで揺動可能に支承され、一端部が前記ロッカシャフトで揺動可能に支承される第2ロッカアームの他端部が、閉弁方向にばね付勢された前記機関弁に連動、連結され、第1ロッカアームの他端部に設けられる押圧面に対向する受圧面が第2ロッカアームの一端部に設けられ、前記押圧面および前記受圧面にともに摺接するようにして前記押圧面および前記受圧面間に配置される当接伝動部を一端に有するコントロールリンクの他端部が、前記ロッカシャフトと平行な軸線を有するとともに前記押圧面および前記受圧面への前記当接伝動部の摺接範囲を変化させるようにして変位可能な可動支軸で回動可能に支承され、前記押圧面および前記受圧面が、前記可動支軸の変位に応じた前記当接伝動部の摺接範囲の変化に応じて、前記動弁カムの回転に伴って前記第1ロッカアームから当接伝動部を介して第2ロッカアームに伝達される回動量を変化させるように形成されることを特徴とする。
また請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明の構成に加えて、前記可動支軸が、前記ロッカシャフトで揺動可能に支承されるアームに設けられることを特徴とする。
さらに請求項3記載の発明は、請求項1または2記載の発明の構成に加えて、前記当接伝動部が、前記コントロールリンクの一端部に軸支されるローラであることを特徴とする。
なお実施例の排気弁24が本発明の機関弁に対応し、実施例の排気側動弁カム46gた本発明の動弁カムに対応し、実施例の第2のローラ47が本発明のカム当接部に対応し、実施例の排気側ロッカシャフト49が本発明のロッカシャフトに対応し、実施例の第3のローラ55が本発明の当接伝動部に対応する。
請求項1記載の発明によれば、第1および第2ロッカアームに設けられる押圧面および受圧面間に配置される当接伝動部の前記押圧面および前記受圧面への摺接範囲を可動支軸の変位によって変化させることで、機関弁の開弁リフト量を変化させることができ、押圧面および受圧面の形状によって開弁リフト量が定まるので、機関弁の開弁リフト量を変化させるための構造を容易に構成することができる。
また請求項2記載の発明によれば、可動支軸を変位させるための構造を、部品点数を少なくした簡単に構成することができる。
さらに請求項3記載の発明によれば、当接伝動部をローラとすることで、押圧面および受圧面と、コントロールリンク間で生じるフリクションを少なくし、第1ロッカアームの揺動を第2ロッカアームに円滑に伝達することができる。
図1〜図8は本発明の一実施例を示すものであり、図1は内燃機関の要部縦断面図、図2は図1の2−2線断面図、図3は排気側動弁装置を機関の高負荷運転状態での閉弁時に示す断面図、図4は排気側動弁装置を機関の高負荷運転状態での開弁時に示す断面図、図5は排気側動弁装置を機関の低負荷運転状態での閉弁時に示す断面図、図6は排気側動弁装置を機関の低負荷運転状態での開弁時に示す断面図、図7は吸気弁および排気弁の開弁リフト特性を示す図、図8は図2の8−8線断面図である。
先ず図1において、内燃機関のシリンダブロック11に設けられたシリンダボア12に摺動自在に嵌合されるピストン13の頂部を臨ませる燃焼室14が、前記シリンダブロック11と、該シリンダブロック11に結合されるシリンダヘッド15との間に形成される。またシリンダヘッド15には、前記燃焼室14の天井面に開口する吸気弁口16および排気弁口17が設けられるとともに、吸気弁口16に連なる吸気ポート19ならびに排気弁口17に連なる排気ポート20が設けられる。
前記吸気弁口16を開閉可能な吸気弁20のステムがシリンダヘッド15に設けられたガイド筒21を摺動可能に貫通し、ガイド筒21から上方に突出した前記ステム20aの上端部に設けられたリテーナ22およびシリンダヘッド15間に吸気弁20を閉弁方向に付勢する弁ばね23が設けられる。また前記排気弁口17を開閉可能な排気弁24のステム24aがシリンダヘッド15に設けられたガイド筒25を摺動可能に貫通し、ガイド筒25から上方に突出した前記ステム24aの上端部に設けられたリテーナ26およびシリンダヘッド15間に吸気弁20を閉弁方向に付勢する弁ばね27が設けられる。すなわち吸気弁20および排気弁24はともに弁ばね23,27で閉弁方向に付勢される。
前記シリンダヘッド15と、該シリンダヘッド15に結合されるヘッドカバー28との間には動弁室29が形成され、該動弁室29には、吸気弁20を開閉駆動する吸気側動弁装置32と、排気弁24を開閉駆動する排気側動弁装置33とが収容される。
図2を併せて参照して、吸気側動弁装置32は、前記動弁室29内で前記シリンダヘッド15に結合されるホルダ34および前記シリンダヘッド15間で回転自在に支承されるカムシャフト35と、該カムシャフト35に設けられる吸気側動弁カム36および前記吸気弁20間に介装される吸気側ロッカアーム37とを備える。
前記カムシャフト35の一端部には、該カムシャフト35に固定される被動スプロケット38と、該被動スプロケット38に巻き掛けられるタイミングチェーン39とを含む調時伝動手段40を介して、図示しないクランクシャフトからの動力が1/2の減速比で伝達される。また前記吸気側ロッカアーム37は、前記ホルダ34で支持される吸気側ロッカシャフト41で揺動可能に支承されるものであり、該吸気側ロッカアーム37の一端部には、吸気側動弁カム36に転がり接触する第1のローラ42が軸支され、吸気側ロッカアーム37の他端部には、吸気弁20のステム20aの上端に当接するタペットねじ43が進退位置を調節可能として螺合される。
図3および図4を併せて参照して、前記カムシャフト35は、前記排気側動弁装置33および前記吸気側動弁装置32に共通な単一のものであり、排気側動弁装置33は、前記カムシャフト35に設けられる排気側動弁カム46と、該排気側動弁カム46に当接するカム当接部としての第2のローラ47を一端部に有する第1ロッカアーム48と、第1ロッカアーム48の他端部を揺動可能に支承する固定の排気側ロッカシャフト49と、一端部が前記排気側ロッカシャフト49で揺動可能に支承される第2ロッカアーム50とを備える。
前記排気側動弁カム46は、カムシャフト35の軸線を中心とする円弧状のベース円部46aと、該ベース円部46aから半径方向外方に突出する高位部46bとを有して、カムシャフト35に一体に設けられる。また第1ロッカアーム48の一端部には、前記排気側動弁カム46に転がり接触するようにして第2のローラ47が回転自在に軸支され、前記排気側ロッカシャフト49は、前記排気側動弁カム46の回転軸線すなわちカムシャフト35の軸線と平行な軸線を有して前記ホルダ34に支持される。さらに第2ロッカアーム50の他端部には、排気弁24のステム24aの上端に当接するタペットねじ51が進退位置を調節可能として螺合され、これにより第2ロッカアーム50が排気弁24に連動、連結される。
第1ロッカアーム48の他端部には第2ロッカアーム50側に臨むようにして上下に延びる押圧面52が設けられ、第2ロッカアーム50の一端部には、前記押圧面52に対向する受圧面53が、上下に延びるようにして設けられる。しかも前記押圧面52および前記受圧面53間には、コントロールリンク54がその一端部に有する当接伝動部としての第3のローラ55が、前記押圧面52および前記受圧面53にともに接触するようにして配置され、前記コントロールリンク54の他端部は、変位可能な可動支軸56で揺動可能に支承される。
ところで排気側動弁カム46に従動して揺動する第1ロッカアーム48の揺動運動は、前記可動支軸56を支点として揺動しつつ前記押圧面52および前記受圧面53に摺接する前記第3のローラ55を介して第2ロッカアーム50に伝達され、第2ロッカアーム50の揺動により排気弁24が開閉駆動されるのであるが、前記可動支軸56の変位により、前記第3のローラ55の前記押圧面52および前記受圧面53への摺接範囲が変化することになり、前記押圧面52および前記受圧面53は、前記可動支軸56の変位に応じた前記第3のローラ55の摺接範囲の変化に応じて、前記排気側動弁カム46の回転に伴って前記第1ロッカアーム48から前記第3のローラ55を介して第2ロッカアーム50に伝達される回動量を変化させるように形成される。
すなわちこの実施例では、前記押圧面52は、前記排気側ロッカシャフト49の一半径方向に変更に直線状に延びる直線の平面部52aと、前記排気側ロッカシャフト49から遠い側で前記平面部52aに連なるようにして外方側に膨らむように彎曲した彎曲部52bとを有するように形成され、前記受圧面53は、前記押圧面52の平面部52aと平行に延びる平面部53aと、前記排気側ロッカシャフト49から遠い側で前記平面部53aに連なるようにして内方側に膨らむように彎曲した彎曲部53bとを有するように形成される。
しかも前記可動支軸56は、前記排気側ロッカシャフト49に基端部が揺動可能に支承されるアーム57の先端部に設けられるものであり、該アーム57は、機関の高負荷運転状態では図3および図4で示すように可動支軸56が排気側ロッカシャフト49の直上から左側に変位した状態となる。このような機関の高負荷運転状態で、図3で示すように、前記第2のローラ47が排気側動弁カム46のベース円部46aに接触しているときには前記第3のローラ55が前記押圧面52および前記受圧面53の平面部52a,53aにおける排気側ロッカシャフト49側の端部に接触し、図4で示すように、前記第2のローラ47が排気側動弁カム46の高位部46bの頂部に接触しているときには前記第3のローラ55が前記押圧面52および前記受圧面53の平面部52a,53aにおける排気側ロッカシャフト49側から遠い側の端部に接触する状態となる。すなわち機関の高負荷状態では、前記第3のローラ55の押圧面52および受圧面53への接触範囲は、前記押圧面52および前記受圧面53の平面部52a,53aの範囲にとどまることになり、この状態では、排気側動弁カム46の回転によって揺動する第1ロッカアーム5748の揺動量が第2ロッカアーム5750にそのまま伝達されることになり、排気弁24は、排気側動弁カム46のカムプロフィルに対応した特性で開閉作動し、排気弁24の開弁リフト量LH(図4参照)は比較的大きくなる。
一方、機関の低負荷運転状態で前記アーム57は、図5および図6で示すように、前記可動支軸56が排気側ロッカシャフト49の直上に位置する状態となる。このような機関の低負荷運転状態で、図5で示すように、前記第2のローラ47が排気側動弁カム46のベース円部46aに接触しているときには前記第3のローラ55が前記押圧面52および前記受圧面53の彎曲部52b,53bにおける排気側ロッカシャフト49側の端部に接触し、図6で示すように、前記第2のローラ47が排気側動弁カム46の高位部46bの頂部に接触しているときには前記第3のローラ55が前記押圧面52および前記受圧面53の彎曲部52b,53bにおける排気側ロッカシャフト49側から遠い側の端部に接触する状態となる。すなわち機関の低負荷状態では、前記第3のローラ55の押圧面52および受圧面53への接触は、前記押圧面52および前記受圧面53のうち彎曲部52b,53が設けられている範囲となり、この状態では、排気側動弁カム46の回転によって揺動する第1ロッカアーム48の揺動量が減少されて第2ロッカアーム50に伝達されることになり、排気弁24の開弁リフト量LL(図6参照)は、高負荷運転時の開弁リフト量LHよりも小さくなる。
すなわち図7で示すように、機関の運転状態に関わらず吸気弁20が吸気側動弁カム36のカムプロフィルに応じて曲線Aで示すように開閉作動するのに対し、排気弁24は、機関の高負荷運転状態では排気側動弁カム46のカムプロフィルに応じて曲線Bで示すように開閉作動し、機関の低負荷運転状態では曲線Cで示すように開弁リフト量を小さくして開閉作動することになる。しかも、押圧面52および受圧面53における彎曲部の形状設定によって、機関の低負荷運転状態で開弁時期を遅らせるとともに閉弁時期を早めることもできる。
このように機関の低負荷運転状態で排気弁24の開弁リフト量を小さくすると、弁ばねから第2ロッカアーム50および第3のローラ55を介して第1ロッカアーム48に作用するばね荷重を比較的小さくし、フリクションを低減することが可能である。また排気弁24の開弁時期を遅らせることによって有効膨張比を増大することが可能であり、さらに排気弁24の閉弁時期を早めることにより、吸気弁20の開弁状態とのオーバーラップ減少によって吹き抜けを防止することができ、排気弁24の開弁時期を遅らせるとともに閉弁時期を早めることにより、内燃機関の効率向上および出力増大を図ることができる。
図8において、前記アーム57の先端部には、前記ホルダ34に摺動可能に嵌合される制御ピストン60の一端が当接されており、該制御ピストン60の他端を臨ませて前記ホルダ34内に形成される油圧室62の油圧増圧に応じた制御ピストン60の前進作動によって、前記アーム57は、図5および図6で示す位置に回動する。しかも前記アーム57は、図示しないばねによって前記アーム57に当接する側に付勢されており、前記油圧室62の油圧減圧に応じた制御ピストン60の後退作動によって、前記アーム57は制御ピストン60に追随して図3および図4で示す位置に回動する。
また制御ピストン60内には、前記油圧室62の油圧が所定値以上に増圧したときに開弁するリリーフ弁59が内蔵されており、制御ピストン60の先端部には、前記リリーフ弁59の開弁時に前記油圧室62内のオイルを制御ピストン60および前記アーム57の当接部に潤滑用として供給するための小径の油61が設けられる。
図2を併せて参照して、前記油圧室62は、前記ホルダ34に設けられた油路63を介してプランジャポンプ64に接続されるものであり、このプランジャポンプ64は、前記カムシャフト35に設けられた偏心軸35aに装着されたローラベアリング65と、該ローラベアリング65に一端を当接させるようにして前記ホルダ34に摺動可能に嵌合されるプランジャ66と、該プランジャ66を前記ローラベアリング65に当接させる側に付勢するばね力を発揮してホルダ34およびプランジャ66間に縮設されるばね67とを備える。
前記プランジャ66の他端および前記ホルダ34間には油圧発生室68が形成されており、この油圧発生室68が前記油路62に連通され、前記ばね67は油圧発生室68に収容される。しかも前記ホルダ34には、図示しないオイルポンプに通じるオイル供給路69が設けられており、プランジャ66には、前記オイル供給路69に常時通じる通路70が設けられるとともに、該通路70から前記油圧発生室68へのオイルの流通だけを許容する吸入弁71が装着される。
而して前記偏心軸35aがカムシャフト35の軸線まわりに回転するのに応じて前記プランジャ66が往復作動することで油圧発生室68に油圧が発生することになり、この油圧が前記油圧室62に作用することになり、油圧室62の油圧は前記リリーフ弁59の働きによって一定に保持される。
しかも前記油路62および動弁室29間に介在する常閉型の電磁弁72が、前記ホルダ34に取付けられており、該電磁弁72は、そのソレノイド73への通電、励磁によって開弁して前記油路62の油圧を動弁室29側に解放することになり、該電磁弁72の制御によって前記油圧室62の油圧を制御することができる。
再び図2に注目して、前記排気弁24は、エンジン回転数の低い領域ではデコンプ機構75の作動によって圧縮工程でわずかに開弁せしめられるものであり、該デコンプ機構75は、カムシャフト35と平行な軸線まわりに回動することを可能として前記カムシャフト35に挿入されるデコンプ軸76と、該デコンプ軸76のカムシャフト35からの突出端部に固定される重錘77と、該重錘77および前記デコンプ軸76の回動範囲を規制するようにして前記カムシャフト35に締結される回動規制部材78と、前記重錘77および前記被動スプロケット38間に設けられるねじりばね79とを備える。
吸気側動弁カム36および排気側動弁カム46間に対応する位置で前記カムシャフト35には、前記排気側動弁カム46のベース円部46aに対応する位置で前記デコンプ軸76の一部を臨ませる開口部80が設けられており、前記第1ロッカアーム48の一端部には、排気側動弁カム46のベース円部46aに第2のローラ47を接触させている状態で前記開口部80に先端部を突入させる突部81が突設される。しかも前記開口部80に対応する部分で前記デコンプ軸76の外周には、前記突部81に当接して前記第1ロッカアーム48の一端部をわずかに押し上げる円弧状の押し上げ面76aと、該押し上げ面76aの周方向両端から半径方向内方に凹んだ凹部76bとが設けられており、凹部76bが前記開口部80に対応する位置にあるときには前記突部81がデコンプ軸76で押し上げられることはない。
而して調時伝動機構40からの動力伝達によって回するカムシャフト35の回転数が低い状態で作用する遠心力による前記重錘77の回動範囲では、デコンプ軸76の押し上げ面76aは開口部80に対応する位置にあり、排気側動弁カム46のベース円部46aが第1ロッカアーム48の第2のローラ47に対応する回転位置にあるとき、すなわち圧縮工程では前記押し上げ面76aで第1ロッカアーム48の突部81がわずかに押し上げられ、それによって排気弁24がわずかに開弁して、燃焼室14の圧力をわずかに減圧することでクランキングトルクが軽減される。またエンジン回転数が増大して前記重錘77が前記かいぢう規制部材78で規制される最大回動位置まで回動すると、デコンプ軸76の凹部76bが開口部80に対応する位置にあり、この状態では排気側ロッカアーム57の突部81にデコンプ軸76から押し上げ力が作用することはなく、第1ロッカアーム5748の第2のローラ47は排気側動弁カム46のベース円部46aに転がり接触し、圧縮工程で排気弁24は閉弁したままである。
次にこの実施例の作用について説明すると、排気側動弁カム46に当接する第2のローラ47を一端部に有する第1ロッカアーム48の他端部が、前記排気側動弁カム46の回転軸線と平行な軸線を有する固定の排気側ロッカシャフト49で揺動可能に支承され、一端部が前記排気側ロッカシャフト49で揺動可能に支承される第2ロッカアーム50の他端部が、閉弁方向にばね付勢された排気弁24に連動、連結され、第1ロッカアーム48の他端部に設けられる押圧面52に対向する受圧面53が第2ロッカアーム50の一端部に設けられ、前記押圧面52および前記受圧面53にともに摺接するようにして前記押圧面52および前記受圧面53間に配置される第3のローラ55を一端に有するコントロールリンク54の他端部が、前記排気側ロッカシャフト49と平行な軸線を有するとともに前記押圧面52および前記受圧面53への前記第3のローラ55の摺接範囲を変化させるようにして変位可能な可動支軸56で回動可能に支承され、前記押圧面52および前記受圧面53が、前記可動支軸56の変位に応じた前記第3のローラ55の摺接範囲の変化に応じて、前記排気側動弁カム46の回転に伴って前記第1ロッカアーム48から第3のローラ55を介して第2ロッカアーム50に伝達される回動量を変化させるように形成されている。
したがって第1および第2ロッカアーム48,50に設けられる押圧面52および受圧面53間に配置される第3のローラ55の前記押圧面52および前記受圧面53への摺接範囲を可動支軸56の変位によって変化させることで、排気弁24の開弁リフト量を変化させることができ、押圧面52および受圧面53の形状によって開弁リフト量が定まるので排気弁24の開弁リフト量を変化させるための構造を容易に構成することができる。
しかも押圧面52および受圧面53間に配置されるのが、コントロールリンク54の一端部に軸支される第3のローラ55であるので、押圧面52および受圧面53と、コントロールリンク54間で生じるフリクションを少なくし、第1ロッカアーム48の揺動を第2ロッカアーム50に円滑に伝達することができる。
また可動支軸56が、前記排気側ロッカシャフト49で揺動可能に支承されるアーム57に設けられるので、可動支軸56を変位させるための構造を、部品点数を少なくした簡単に構成することができる。
図9において、上記実施例の第1ロッカアーム48の押圧面52における彎曲部52bの形状は、図9(a)で示すものであるが、図9(b)で示すように、第1ロッカアーム48の押圧面52′を図9(a)で示した形状とは異なる形状の彎曲部52b′を有するように形成してもよく、そうすれば排気弁24の低負荷運転時の開弁リフト量を上記実施例のものとは異なるようにすることができる。而して受圧面53における彎曲部53bの形状を変化させても、同様にして開弁リフト量を変化させることができる。
以上、本発明の実施例を説明したが、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明を逸脱することなく種々の設計変更を行うことが可能である。
たとえば上記実施例では、排気弁側動弁装置33に本発明を適用した場合について説明したが、吸気弁側動弁装置に本発明を適用することもでき、また排気弁および吸気弁のいずれの動弁装置にも本発明を適用することもできる。
また上記実施例では、機関弁である排気弁24を、高負荷運転状態では高リフトで開弁作動せしめ、低負荷運転状態では低リフトで開弁作動せしめるようにして、機関弁の開弁リフト量を2段階で切り換えるようにしたが、3段階以上に開弁リフト量を変化させることも可能である。
内燃機関の要部縦断面図である。 図1の2−2線断面図である。 排気側動弁装置を機関の高負荷運転状態での閉弁時に示す断面図である。 排気側動弁装置を機関の高負荷運転状態での開弁時に示す断面図である。 排気側動弁装置を機関の低負荷運転状態での閉弁時に示す断面図である。 排気側動弁装置を機関の低負荷運転状態での開弁時に示す断面図である。 吸気弁および排気弁の開弁リフト特性を示す図である。 図2の8−8線断面図である。 変形例の第1ロッカアームを実施例の第1ロッカアームと対比して示す図である。
符号の説明
24・・・機関弁である排気弁
46・・・動弁カムである排気側動弁カム
47・・・カム当接部であるローラ
48・・・第1ロッカアーム
49・・・ロッカシャフトである排気側ロッカシャフト
50・・・第2ロッカアーム
52,52′・・・押圧面
53・・・受圧面
54・・・コントロールリンク
55・・・当接伝動部であるローラ
56・・・可動支軸
57・・・アーム

Claims (3)

  1. 機関弁(24)を、その開弁リフト量を機関の運転状態に応じて可変としつつ、動弁カム(46)の回転に応じて開閉駆動する内燃機関のリフト量可変動弁装置において、前記動弁カム(46)に当接するカム当接部(47)を一端部に有する第1ロッカアーム(48)の他端部が、前記動弁カム(46)の回転軸線と平行な軸線を有する固定のロッカシャフト(49)で揺動可能に支承され、一端部が前記ロッカシャフト(49)で揺動可能に支承される第2ロッカアーム(50)の他端部が、閉弁方向にばね付勢された前記機関弁(24)に連動、連結され、第1ロッカアーム(48)の他端部に設けられる押圧面(52,52′)に対向する受圧面(53)が第2ロッカアーム(50)の一端部に設けられ、前記押圧面(52,52′)および前記受圧面(53)にともに摺接するようにして前記押圧面(52,52′)および前記受圧面(53)間に配置される当接伝動部(55)を一端に有するコントロールリンク(54)の他端部が、前記ロッカシャフト(49)と平行な軸線を有するとともに前記押圧面(52,52′)および前記受圧面(53)への前記当接伝動部(55)の摺接範囲を変化させるようにして変位可能な可動支軸(56)で回動可能に支承され、前記押圧面(52,52′)および前記受圧面(53)が、前記可動支軸(56)の変位に応じた前記当接伝動部(55)の摺接範囲の変化に応じて、前記動弁カム(46)の回転に伴って前記第1ロッカアーム(48)から当接伝動部(55)を介して第2ロッカアーム(50)に伝達される回動量を変化させるように形成されることを特徴とする内燃機関のリフト量可変動弁装置。
  2. 前記可動支軸(56)が、前記ロッカシャフト(49)で揺動可能に支承されるアーム(57)に設けられることを特徴とする請求項1記載の内燃機関のリフト量可変動弁装置。
  3. 前記当接伝動部(55)が、前記コントロールリンク(54)の一端部に軸支されるローラであることを特徴とする請求項1または2記載の内燃機関のリフト量可変動弁装置。
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