JP2008088846A - スクロール型圧縮機 - Google Patents

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Abstract

【課題】制御が容易であり、コストが低く、スラスト軸受の摺動面に流体潤滑の状態が形成されるスクロール型圧縮機を提供する。
【解決手段】本発明のスクロール型圧縮機11は、溝85に囲まれ、互いに独立した浮島形状の複数の受圧部83を有する一方の摺動面100と、一方の摺動面100における受圧部83と対向する部分が実質的に平坦な他方の摺動面101とを有するスラスト軸受53を備えており、一方の摺動面100における表面粗さの標準偏差σ1と、他方の摺動面101における表面粗さの標準偏差σ2とが、それぞれ0.08μm以下であり、スラスト軸受53の摺動面100,101に潤滑油と冷媒との混合流体を供給し、油膜パラメータΛが、Λ≧3の関係を満たして使用されるようになされている。
【選択図】図2

Description

本発明はスクロール型圧縮機に関する。
一般に、スクロール型圧縮機は、ハウジングに固定された固定スクロールと、この固定スクロールに対向配置され、回転軸によって固定スクロールに対して旋回する可動スクロールとを有しており、これら固定スクロールと可動スクロールとによって流体を圧縮するようになっている。この可動スクロールは、可動スクロール背面の圧力と、圧縮される流体の圧力との圧力差によってスラスト方向の力を受けているが、このスラスト方向の力は、スラスト軸受によって支持されている。
可動スクロールは公転運動をするため、スラスト軸受をスクロール型圧縮機に用いた場合の摺動速度は、スラスト軸受を回転運動をする機器に用いた場合の摺動速度に比べて小さい。このため、摺動面における潤滑油の油膜形成が難しく、焼き付き等を起こしやすい。
特に、二酸化炭素冷媒を使用した冷凍サイクルで用いられる圧縮機では、圧縮される冷媒の圧力が高いため、上記スラスト方向の力も大きくなりスラスト軸受の摺動面における油膜の形成がより重要な課題となる。
自動車用の二酸化炭素冷媒を使用したスクロール型圧縮機には、プレーン平板からなる一対の摺動面を備えたスラスト軸受を有しているものがあり、その摺動面に過大な荷重が発生すると、摺動面間の油膜が破壊されて、焼付きが生じるという問題がある。
従来、摺動面に種々の工夫を施したスクロール型圧縮機が提案されている。
例えば、可動スクロールの摺動面と固定された摺動面とからなるスラスト軸受を備えるスクロール型圧縮機において、可動スクールの軸の後背部に圧力をかけて、摺動面が受ける荷重を低減する背圧機構が提案されているが、この機構は制御が複雑であり、コストアップにもつながる。
また特許文献1には、可動スクロールを支えるスラスト軸受面に、複数のテーパーランド軸受機構が形成されたスクロール型圧縮機において、テーパーランド軸受機構には、旋回方向に傾斜をつけたテーパ部と一定高さのランド部が多数円形状に形成されていることが開示されている。
特許文献1に記載のスクロール型圧縮機は、スラスト軸受の摺動面において、くさび効果により油膜を発生させようとするものであるが、テーパー部及びランド部の寸法についての規定がなく、その使用条件において必ず流体潤滑状態が確保されるとは限らない。そのため、使用条件によっては、混合潤滑又は境界潤滑状態が生じて、スラスト軸受の摺動面が摩擦・摩耗により損傷を受けるおそれがある。
特開平8−319959号公報
本発明は、上記問題点を解決することを課題とし、制御が容易であり、コストが低く、スラスト軸受の摺動面に流体潤滑の状態が形成されるスクロール型圧縮機を提供することを目的とする。
請求項1に記載の発明は、固定スクロール(38)と、回転軸(21)によって該固定スクロール(38)に対して旋回することで流体を圧縮する可動スクロール(32)とを備えた、スクロール型圧縮機において、上記可動スクロール(32)が受ける軸方向の力を受けるスラスト軸受(53)を有し、上記スラスト軸受(53)は、溝(85)に囲まれて互いに独立した浮島形状の複数の受圧部(83)を有する一方の摺動面(100)と、該一方の摺動面(100)における上記受圧部(83)と対向する部分が、実質的に平坦な他方の摺動面(101)とを有し、上記一方の摺動面(100)又は上記他方の摺動面(101)は、上記可動スクロール(32)に固定されており、上記受圧部(83)は、該受圧部(83)の周縁部に形成されたダレ部(83b)と、該ダレ部(83b)の内側の平坦部(83a)とを有しており、上記一方の摺動面(100)における表面粗さの標準偏差σ1と、上記他方の摺動面(101)における表面粗さの標準偏差σ2とが、それぞれ0.08μm以下であり、Rを、上記受圧部(83)の有効半径、Wを、上記受圧部の高さが、上記平坦部(83a)よりも1μm低くなるための上記ダレ部(83b)の幅とすると、上記ダレ部の幅Wと上記有効半径Rとの比が、0.05≦W/R≦0.98の関係を満たしていることを特徴とする。
これにより、受圧部53と、該受圧部53と対向する他方の摺動面101の部分との間に、上記流体による油膜が形成されるので、スラスト軸受53を、流体潤滑状態で使用することができる。またこのスクロール型圧縮機によれば、制御が複雑になることもなく、コストも高くはない。
請求項2から4に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、有効半径Rと、上記可動スクロール(32)の中心の、上回転軸(21)の軸中心からの偏心量eとの比R/eが0.8<R/e≦1の場合には、幅Wと有効半径Rとの比が、0.05≦W/R≦0.98の関係を満たしており、有効半径Rと偏心量eとの比R/eが0.6<R/e≦0.8の場合には、幅Wと有効半径Rとの比が、0.1≦W/R≦0.85の関係を満たしており、有効半径Rと偏心量eとの比R/eが0.4<R/e≦0.6の場合には、幅Wと有効半径Rとの比が、0.2≦W/R≦0.6の関係を満たしていることを特徴とする。
これにより、可動スクロール(32)の偏心量eと受圧部(83)の有効半径Rとの各比において、すべり軸受け(53)としてのスラスト軸受に流体潤滑状態が確実に形成される。
請求項5に記載の発明は、固定スクロール(38)と、回転軸(21)によって該固定スクロール(38)に対して旋回することで流体を圧縮する可動スクロール(32)とを備えており、該可動スクロール(32)の中心の、上記回転軸(21)の軸中心からの偏心量がeであるスクロール型圧縮機において、上記可動スクロール(32)が受ける軸方向の力を受けるスラスト軸受(53)を有し、上記スラスト軸受(53)は、溝(85)に囲まれて互いに独立した浮島形状の複数の受圧部(83)を有する一方の摺動面(100)と、該一方の摺動面(100)における上記受圧部(83)と対向する部分が、実質的に平坦な他方の摺動面(101)とを有し、上記一方の摺動面(100)又は上記他方の摺動面(101)は、上記可動スクロール(32)に固定されており、上記受圧部(83)は、該受圧部(83)の周縁部に形成されたダレ部(83b)と、該ダレ部(83b)の内側の平坦部(83a)とを有しており、上記一方の摺動面(100)における表面粗さの標準偏差σ1と、上記他方の摺動面(101)における表面粗さの標準偏差σ2とが、それぞれ0.08μm以下であり、Rを、上記受圧部(83)の有効半径、hinを、上記受圧部(83)と上記他方の摺動面(101)との間に、上記流体が流入してくる入り口における上記ダレ部(83b)の高さ、ηを、上記流体の使用状態における動粘度、ωを、上記受圧部(83)の上記他方の摺動面(101)に対する摺動速度を上記偏心量eで除した値、Paveを、上記受圧部(83)の平均面圧、Wを、上記受圧部の高さが、上記平坦部(83a)よりも1μm低くなるための上記ダレ部(83b)の幅、γを、上記ダレ部の幅W及び上記有効半径Rの関数、α及びβを、潤滑条件により弾性流体潤滑理論により計算される定数としたとき、下記数式(1)で表される油膜パラメータΛが、
Figure 2008088846
Λ≧3の関係を満たしていることを特徴とする。
これにより、受圧部53と、該受圧部53と対向する他方の摺動面101の部分との間に、上記流体による油膜が形成されるので、スラスト軸受53を、流体潤滑状態で使用することができる。
請求項6から8に記載の発明は、請求項5に記載の発明において、有効半径Rと偏心量eとの比R/eが0.8<R/e≦1の場合には、幅Wと有効半径Rとの比が、0.05≦W/R≦0.98の関係を満たしており、有効半径Rと偏心量eとの比R/eが0.6<R/e≦0.8の場合には、幅Wと有効半径Rとの比が、0.1≦W/R≦0.85の関係を満たしており、有効半径Rと偏心量eとの比R/eが0.4<R/e≦0.6の場合には、幅Wと有効半径Rとの比が、0.2≦W/R≦0.6の関係を満たしていることを特徴とする。
これにより、可動スクロール(32)の偏心量eと受圧部(83)の有効半径Rとの各比において、すべり軸受け(53)としてのスラスト軸受に流体潤滑状態が確実に形成される。
請求項9に記載の発明は、請求項1から8のいずれか一項に記載の発明において、上記他方の摺動面(101)に対する上記受圧部(83)の摺動速度が0.5m/sec以上となり、該受圧部(83)と上記他方の摺動面(101)との間に、上記流体を介在させて、平均面圧が0.5〜20MPaの荷重が上記受圧部(83)にかかり、上記流体の使用状態における動粘度が0.1〜10cstとなる状態で使用されることを特徴とする。
これにより、一方の摺動面(100)における受圧部(83)と他方の摺動面(101)との間に、十分な厚さを有する上記流体による油膜が形成される。
請求項10に記載の発明は、請求項1から9のいずれか一項に記載の発明において、浮島形状の上記受圧部(83)が、略円形、長円形状、楕円形状、略多角形の形状をなし、千鳥配置、正格子配置、斜格子配置、ランダム配置されていることを特徴とする。
これにより、浮島形状の受圧部(83)を高密度に配置することができ、単位面積当たりの油膜形成面積を増加させて、高荷重を支持することができる。
請求項11に記載の発明は、請求項1から10のいずれか一項に記載の発明において、上記ダレ部(83b)が、上記受圧部(83)の全周縁部に形成されていることを特徴とする。
これにより、浮島形状の受圧部(83)は、その全周縁部から流入してくる上記流体に対して、油膜形成を行うことができる。
なお、上記各手段に付した括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示す一例である。
以下、本発明の実施形態につき、図を参照して説明する。
図1は、本実施形態におけるスクロール型圧縮機11を示す縦断面図である。以下二酸化炭素冷媒を使用し、吐出される二酸化炭素の圧力が臨界圧力を超える冷凍回路中で用いられる給湯機用の圧縮機を例にして説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。
本実施形態におけるスクロール型圧縮機11は、密閉容器13内に電動機部27と圧縮機構部10とを収容した密閉型電動圧縮機である。
密閉容器13は、円筒形をなす円筒ケース13aと、この円筒ケース13aの両端に組みつけられた電動機側端部ケース13b、圧縮機構側端部ケース13cとを備えている。
電動機部27は、円筒ケース13aの内周面に固定された固定子25と、電動機部27によって回転駆動されるシャフト21に固定される回転子23とを備えている。
圧縮機構部10は、円筒ケース13a内において上記固定子25に隣接する位置に固定されたミドルハウジング15と、ミドルハウジング15に設けられた主軸受17によって支持されたクランク機構28により公転する可動スクロール32と、ミドルハウジング15の反固定子25側において、円筒ケース13aに固定され、可動スクロール32と対向配置されて共に後述する作動室45を形成する固定スクロール38とを備えている。
尚、シャフト21は、円筒ケース13a内において、固定子25と電動機側端部ケース13bとの間に設けられた円盤状の支持部材14に固定された副軸受19と、上記主軸受17とによって略水平に支持されている。
可動スクロール32は、略円盤状の可動側板33と、可動側板33の端面から固定スクロール38側に向かってインボリュート曲線状に立設した可動側渦巻41と、可動側渦巻41と反対側の端面からミドルハウジング15側に向かって円筒状に立設したボス部35を備える。
固定スクロール38は、円筒ケース13aに固定された固定側板39と、固定側板39の可動スクロール32側の端面に設けられた渦巻状の溝によって形成された固定側渦巻43を備える。
ミドルハウジング15は、電動機部27側から固定スクロール38側に向かって、順次径が大きくなる3段円筒状をなしており、電動機部27に近い最も小径の円筒15aは主軸受17を構成し、真ん中の円筒15bはクランク機構28を収容するクランク室29を構成し、固定スクロール38に近い最も大径の円筒15cは内部に可動スクロール32を収容するスクロール収納部31を形成すると共に、円筒ケース13aの内周面に焼き嵌めなどの固定手段によって固定されている。
クランク機構28は、シャフト21の圧縮機構部10側の端部に一体に設けられた偏心軸37と可動スクロール32のボス部35によって構成されている。偏心部37は、上記主軸受17及び副軸受19の軸中心から所定量e(図2(a))だけ偏心するように設けられている。この偏心量eが、可動スクロール32の公転半径となる。
ミドルハウジング15を構成する上記大径の円筒15cと真ん中の円筒15bとを繋ぐ円板部15dの可動スクロール32側の端面(以下、円板部スクロール側端面15eと称する)には、図示しないオルダムカップリングが配置されており、可動スクロール32の自転を防止している。これにより、可動スクロール32は公転のみが許容されている。圧縮機構部10は、可動側渦巻41と固定側渦巻43の噛み合いによって形成される複数の作動室45が、可動スクロール32が固定スクロール38に対して旋回することで体積を縮小することにより固定側渦巻43の最外周側に連通する吸入室46に供給された冷媒を圧縮する。
また、円板部スクロール側端面15eと、可動スクロール32のボス部35が設けられた側の端面(以下、可動スクロール背面32aと称する)との間には、スラスト軸受53が配置されている。このスラスト軸受53は、冷媒を圧縮する時の圧縮反力と、可動スクロール背面32a側の圧力によるスラスト方向の力との差によって結果として可動側板33が受ける軸方向の力(本実施形態においては固定スクロール38側から円板部15dに向けて可動側板33を押す力)を受けながら可動スクロール背面32aと円板部スクロール側端面15eとを摺動させるすべり軸受である。このスラスト軸受53については後に詳述する。
上記吸入室46は、固定側板39の側面に設けられており、円筒ケース13aを貫通し、密閉容器13外部の冷媒回路から冷媒を吸入する吸入管47が接続されている。
固定側渦巻43の中心部には、固定側板39を軸方向に貫通する吐出口49が設けられている。可動スクロール32と固定スクロール38とによって圧縮された冷媒はこの吐出口49から吐出室50に吐出される。
吐出室50は、固定側板39の反可動スクロール32側の端面(以下、固定スクロール背面38aと称する)と、該固定スクロール背面38aに固定されたセパレータブロック55の固定側板39側の端面に設けられた凹部によって構成されている。尚、吐出室50内には吐出された冷媒が逆流することを防止する吐出弁61が配置されている。
吐出室50に吐出された高温高圧の冷媒は、吐出室50から上方に延びる冷媒流路57を経てオイルセパレータ63に導かれる。
オイルセパレータ63は、内筒63aと外筒63bとを有する遠心分離式のオイルセパレータであり、2重円筒状をなしている。
冷媒流路57は、吐出室50から固定スクロール背面38aに沿って上方に延びた後、遠心分離式のオイルセパレータ63の内筒63aと外筒63bの間の空間に概略接線方向に接続している。内筒63aと外筒63bの間の空間に概略接線方向から流入した冷媒は、内筒63aと外筒63bの間の空間を旋回し、冷媒に含まれていたオイルが遠心分離された後、内筒63a内を通り、吐出管59を経て密閉容器13外部の冷媒回路へと送られる。ここで、本実施形態におけるオイルはポリアルキレングリコールまたはポリビニルエーテルまたはポリオールエステルのいずれか一つ、またはこれらのうちの複数を混合した潤滑油を主成分とすると好ましい。
尚、オイルセパレータ63の外筒63bはセパレータブロック55に設けられた円筒状の穴によって構成されており、内筒63aは外筒63bを構成する円筒状の穴内に圧入やサークリップ等の固定手段によって固定されている。
また、吐出管59は、密閉容器13の内外を貫通し、外筒63bを構成する円筒状の穴の上端に気密に挿入されている。尚、セパレータブロック55と圧縮機構側端部ケース13cとの間の空間は吐出される冷媒の圧力に比べて低圧の雰囲気となっている。
オイルセパレータ63によって分離されたオイルは、外筒63bの内壁面に沿って、重力によって下方に移動し、外筒63bを構成する円筒状の穴の下端に設けられた小径孔64を介して高圧貯油室65に貯えられる。
高圧貯油室65は、セパレータブロック55内に設けられ、吐出室50と外筒63bを構成する円筒状の穴の下方に位置している。セパレータブロック55は、高圧貯油室65に貯留できる高圧のオイルの量を多くするため、外筒63bを構成する円筒状の穴に対応する上部よりも高圧貯油室65を構成する下部の方が圧縮機構側端部ケース13c側に突出している。
高圧貯油室65に貯えられたオイルは、固定側渦巻43よりも下方において、固定側板39を貫通するオイル戻し通路67を通って可動側板33内部に設けられたオイル通路69に導かれる。尚、オイル戻し通路67の出口には、小径の絞り部67aが設けられている。
オイル通路69の入口は、可動側板33の可動側渦巻41が設けられた面に開口しており、この入口は、オイル通路69の他の部位よりも大きな断面積となるように座ぐりが設けられている。このオイル通路69の入口は、可動スクロール32の公転運動によってオイル戻し通路67の出口と間欠的に連通するようになっている。また、オイル通路69の出口は、シャフト21の端部とボス部35の底面との間の空間に連通するようにボス部35の内壁に開口している。
尚、高圧貯油室65に蓄えられたオイルは、冷媒の吐出圧力を帯び高圧となっているが、絞り部67aおよび可動スクロール32の公転運動によるオイル戻し通路67とオイル通路69との間欠的な連通によって、所望の圧力まで減圧される。
シャフト21の端部とボス部35の底面との間の空間に導かれたオイルは、シャフト21内部を軸方向に貫通するオイル通路71に流入する。
オイル通路71を通過したオイルは、密閉容器13内において、電動機側端部ケース13bと支持部材14との間に導かれる。支持部材14、ミドルハウジング15、固定側板39には、円筒ケース13aとの間に図示しない隙間があり、電動機側端部ケース13bと支持部材14との間に導かれたオイルは、密閉容器13内の全領域において下方に貯留される。密閉容器13内の全領域の下方は低圧貯油室66を構成している。
低圧貯油室66に貯留されたオイルは、ミドルハウジング15の円板部15dの下方に設けられたオイル戻し孔73を通ってスクロール収納部31に至る。
オイル通路71には、主軸受17及び副軸受19に対応する部位に径方向孔71a、71bがオイル通路71から分岐するように設けられている。
径方向孔71aの出口はシャフト21に設けられたシャフト溝21aに連通しており、径方向孔71aに流入したオイルは、主軸受17、クランク機構28、スラスト軸受53を潤滑した後、スクロール収納部31に至る。尚、真ん中の円筒15bには、シャフト21よりも上部のスラスト軸受53へオイルを導くため、シャフト21よりも上部において、径方向孔71aとスラスト軸受53とを連通させるオイル溝72が形成されている。
一方、径方向孔71bに流入したオイルは、副軸受19を潤滑した後、低圧貯油室66内に落下し、オイル戻し孔73によってスクロール収納部31に至る。
オイル戻し通路67、オイル通路69、71、径方向穴71aは、オイルセパレータ63によって分離されたオイルの圧力とスラスト軸受53が配置される部位の圧力との圧力差によってスラスト軸受53にオイルを供給するオイル供給手段をなしている。
スクロール収納部31に至ったオイルは、可動スクロール32と固定スクロール38の摺動面に供給され、作動室45で冷媒と共に圧縮され、再びオイルセパレータ63によって冷媒から分離される。
次に、本発明のスラスト軸受53について説明する。本実施形態におけるスラスト軸受53は、可動スクロール背面32aに固定されたスクロール側プレート53aと、円板部スクロール側端面15eに固定されたハウジング側プレート53bとから構成されている。
スクロール側プレート53aは、ドーナツ形状に形成され、中心部の穴をボス部35が貫通している。スクロール側プレート53aのハウジング側プレート53bと摺動接触する端面には、図2に示すような略円形の凹凸が形成されている。
尚、図2(a)は、図1をスクロール側プレート53aのハウジング側プレート53bと摺動接触する端面が見えるように切った図1のA−A断面図であり、図2(b)は図2(a)を略円形の凹凸面の断面が見えるように切ったB−B断面図であり、図2(c)は図2(a)中符号Gで示す部位の拡大図である。尚、図2(a)及び後述する図4において、破線で示したハウジング側プレート53b及びハウジング側プレート53bの内径側の縁53cは、本来図2(a)及び図4の断面に現れない構成であるが、ハウジング側プレート53aとの相対的な位置関係を示すため、図2(a)及び図4上にその位置を示してある。
略円形の凹凸の凹部は、複数の溝85によって構成されている。この複数の溝85には上記オイル供給手段によってオイルが供給されるとともに、網目状に交差しており、その交差点85aは他の部位よりも溝幅が広くなっている。また、図2(b)に示す溝85の底面は、表面粗さが、12.5Rz以上となっており、後述する受圧部83よりも表面粗さが粗くなっている。複数の溝85のうち、最外周に位置する溝(以下、最外周溝)85bはスクロール側プレート53aの縁に沿ってスクロール側プレート53aの縁を一周しており、蛇行している。この最外周溝85bとスクロール側プレート53aの縁との間は、全周において常にハウジング側プレート53bと摺動接触することによって摺動面からの潤滑油の流出量を少なくする外周シール部81を形成している。シール部81は最外周溝85bの蛇行によりスクロール側プレート53aの径方向内側に張り出すように湾曲した凸部81cを備える。この凸部81cは、後述する受圧部83と同様、図2(c)に示すように、可動スクロール32の旋回運動によって凸部81cの面する全方向からオイルを引き込み、油膜を形成する役割を果たしている。
上記複数の溝85の相互間において、溝85に囲まれて形成された凸部は、浮島形状の受圧部83となっており、この受圧部83は略円形に形成されるとともに、上記最外周の溝85の蛇行に合わせて千鳥配置されている。また、シール部81の上面と受圧部83は、摺動面として平滑になされており略同一平面内に位置している。尚、図2(b)に示すように、シール部81、受圧部83の縁には油膜のくさび効果を発生する為のテーパ部もしくはダレR部81b、83bが設けられており、ハウジング側プレート53bと摺動接触するのは平坦部81aと83aである。
また、本実施形態では、スラスト軸受53は、可動スクロール32に固定されたスクロール側プレート53aに凹凸を設けているため、凹凸部を形成する複数の溝85が可動スクロールの旋回に伴って、シャフト21に対して相対移動するように構成されている。
ハウジング側プレート53bは、スクロール側プレート53bとの摺動面が鏡面仕上げされたプレーンな平面となっており、スクロール側プレート53aと同じくドーナツ形状をなしている。
上記の構成により、溝85に保持されたオイルは、スクロール側プレート53aとハウジング側プレート53bとの摺動接触により、受圧部83の周囲に形成されるダレおよびテーパ部81b、83bによるくさび効果によって受圧部83上に図3に示す油膜86(潤滑油内に冷媒が溶解している状態)を形成する。
本実施形態では、溝85の底面は面粗度が粗くなされているので、潤滑油をこの粗い面で確実に保持することができる。これにより、スラスト軸受53の摺動面へのオイルの供給が一時的に中断した状態でスクロール型圧縮機11が運転されても、溝85の底面に保持されたオイルによって摺動面の充分な潤滑を行うことができる。
次に、本実施形態のスラスト軸受53について、更に以下に説明する。
スラスト軸受53は、図5に示すように、一対の摺動面100,101を有している。一方の摺動面100は、スクロール側プレート53aの面で、ハウジング側プレート53bと対向している。他方の摺動面101は、ハウジング側プレート53bの面で、スクロール側プレート53aと対向している。
上述したように、一方の摺動面100には、図2(a)に示すように、多数の浮島状の受圧部83が形成されている。また、他方の摺動面101は、一方の摺動面100における受圧部83と対向する部分が、図5に示すように、実質的に平坦となっている。本実施形態では、他方の摺動面101は、全体がプレーンな平面となっている。
本明細書において、「実質的に平坦」とは、受圧部83と、該受圧部83と対向する他方の摺動面101の部分との間において、そこに介在する潤滑油と冷媒との混合流体に、くさび効果による圧力が発生する程度に、上記部分が平坦であることを意味する。
図5に示すように、受圧部83における他方の摺動面101側の面は、その周縁部に形成されたダレ部83bと、その内側で該ダレ部83bと連設している平坦部83aとを有している。ダレ部83bは、上記混合流体が流入してくる受圧部83の周縁部分に設けられている。本実施形態では、可動スクロール32の旋回運動によって受圧部83の全周縁部から上記混合流体を引き込むので、ダレ部83bが、受圧部83の全周縁部に形成されている。
本実施形態の受圧部83は、略円形であり、平坦部83aも同様に略円形に形成されている。平坦部83aと他方の摺動面101とは実質的に平行に対向している。
ダレ部83bは、受圧部83の外周縁と平坦部83aとの間の部分である。ダレ部83bは、その外周縁が受圧部83の外周縁と一致しており、その内周縁が平坦部83aの外周縁と一致している。即ち、ダレ部83bは、大きさの異なる大小の同心円に挟まれた部分である。
ダレ部83bは、テーパー状に形成されている。ダレ部83bは、図5に示すように、受圧部83の内方から外方へ向かうに従って、該ダレ部83bと他方の摺動面101との間隔が単調に増加している。
図5に示すように、本実施形態の受圧部83は、その外周縁において溝85から略垂直に立ち上がっている。尚、ダレ部83bが、図5中の点線に示すように、受圧部83の外方へ向かって延出して溝85とつながっていても良い。
尚、図5において、溝85が記載されているが、この溝は、他の溝85a、85bであっても良い。
可動スクロール32の偏心量(公転半径)eに対する受圧部83の有効半径Rは、スクロール型圧縮機11の具体的な用途によって、適宜設計されることが好ましい。特に、異物の排出性や面圧の低減の観点から、有効半径Rと偏心量eとの比R/eが、0.4≦R/e≦1.0の関係を満たしていることが好ましい。また、同様の観点から、一方の摺動面100における溝85との面積比率は受圧部83が50%以上を占めることが好ましい。
受圧部83の有効半径Rは、ダレ部83bの幅Wの外周縁が形成する閉曲線よりも、内側の受圧部83の部分の寸法を表す指標である。ダレ部83bの幅W(図5参照)は、一方の摺動面100の平坦部83aとの高さの差が1μmとなるダレ部83bの位置と、該ダレ部83bの内周縁との間の長さを、平坦部83aの中心を通る仮想線に沿って測定した長さである。
本実施形態では、ダレ部83bの幅Wの外周縁と、受圧部83の外周縁とが一致している。受圧部83は、略円形であり、その外周縁が、ダレ部83bの幅Wの外周縁と一致している。即ち、本実施形態では、ダレ部83bの幅Wの外周縁が形成する閉曲線の内側の部分の平面視形状が円形であり、受圧部83の有効半径Rは、受圧部83の半径に等しい。
本実施形態の受圧部83は円形状であるが、該受圧部83が、長円形状、楕円形状又は多角形状等である場合には、図6(a)に示すように、ダレ部83bの幅Wの外周縁が形成する形状の長径d1と短径d2との平均値を有効半径Rとする、または図6(b)に示すように、前記形状と同じ面積Sを有する円の等価半径を有効半径Rとする。即ち、有効半径Rは、摺動面100の平坦部83aとの高さの差が1μmとなるダレ部83bの位置よりも内側の受圧部83の部分と同じ面積Sを有する円の等価半径とする。
図5には、一例として、幅Wが、ダレ部83bの外周縁と内周縁との間の長さである場合を示してある。即ち、ダレ部83bの外周縁と平坦部83aとの高さの差が、1μmの場合である。
受圧部83の高さについては、平坦部83aと溝85との間を、該平坦部83aと直交する方向に測定した長さが、0.1〜0.5mmであることが、油膜を効果的に発生させると共に、異物の排出と受圧部83での耐荷重性を確保する上で好ましい。本実施形態では、溝85、85a、85bそれぞれは、同じ高さに形成されている。
また、平坦部83aとダレ部83bの外周縁との高さの差を、該平坦部83aと直交する方向に測定した長さは、0.5〜5μmであることが、同様の観点から好ましい。
受圧部83同士の間隔は、その中心間の長さが、有効半径Rに対して、スクロール側プレート53aの周方向においては、好ましくは200〜500%である。また、スクロール側プレート53aの径方向においては、好ましくは200〜500%である。
上述した一方の摺動面100及び他方の摺動面101を有するスラスト軸受53は、受圧部83におけるくさび効果により、所定の使用条件の下で流体潤滑状態となる。
次に、スラスト軸受53の流体潤滑状態について、以下に更に説明する。
流体潤滑状態において、一方の摺動面100と他方の摺動面101との間には、上記混合流体による連続した油膜(図示せず)が形成されている。そのため、図5に示すように、一方の摺動面100と他方の摺動面101とは、該油膜により分離されている。即ち、両摺動面100,101は、互いには接触していない。
図5において、最小油膜厚さhminは、受圧部83と他方の摺動面101との間の長さが最も近接している部分における油膜の厚さである。油膜厚さが最小となる部分は、具体的には、平坦部83aの部分になる。
また、図5において、入り口油膜厚さhinは、受圧部83と他方の摺動面101との間に、上記混合流体が流入してくる入り口におけるダレ部83bの高さである。この入り口から、油膜圧力が有効に発生し始める。図5では、入り口油膜厚さhinは、ダレ部83bの外周縁と、一方の摺動面100の平坦部83aとの間の長さである。
通常、スクロール型圧縮機11の使用条件によって、hinは0.1〜4.0μmの範囲で変動し得る。典型的な使用条件では、hinは1.0μmである。
図7に、受圧部83の平坦部83aと、他方の摺動面101とが対向している様子を拡大して示す。一方の摺動面100及び他方の摺動面101それぞれは、表面粗さを有しており、両摺動面100、101間に存在する油膜の厚さは、両摺動面100、101の表面粗さに対応して変化している。
摺動面100、101における表面粗さが大きいと、形成しうる油膜厚さに対し表面粗さの大きさが勝って、摺動面同士の接触が生じ易くなる。
この観点から、一方の摺動面100の平坦部83aにおける表面粗さの標準偏差σ1と、他方の摺動面101における表面粗さの標準偏差をσ2とは、それぞれ0.08μm以下であることが必要である。
摺動面100,101の初期における表面粗さの標準偏差σ1、σ2が、0.08μmより大きい場合には、なじみ運転を行うことにより、表面粗さの標準偏差σ1、σ2を0.08μm以下、好ましくは0.04μm以下に低下させた上で、スクロール型圧縮機11を使用することが好ましい。通常、なじみ運転後における表面粗さの標準偏差σ1、σ2の下限値は、約0.015μmであることから、少なくともなじみ運転後には、標準偏差σ1、σ2が0.015〜0.04μmであることが好ましい。
摺動面100,101における表面粗さの指標として、標準偏差σ1、σ2を用いて、下記式(2)で規定される複合表面粗さσcを用いる。
Figure 2008088846
スラスト軸受53が、流体潤滑状態にあると、平坦部83aと、該平坦部83aと対向する他方の摺動面101の部分との間には、連続した油膜が存在している。そのためには、摺動面100,101において、下記式(3)で規定される油膜パラメータΛが、Λ≧3の関係が満たされる。
Figure 2008088846
式(3)は、摺動面100,101の受圧部83における潤滑状態及びいわゆる弾性流体潤滑(EHL)理論から求められる。尚、上述した式(1)と式(3)とは、内容は同じである。
油膜パラメータΛは、式(3)に示すように、最小油膜厚さhminと複合表面粗さσcとの比でもある。
油膜パラメータΛが、Λ≧3の関係を満たすことにより、最小油膜厚さhminが、上記複合表面粗さよりも十分に大きくなるので、受圧部83と他方の摺動面101との間には、常に連続した油膜が存在して、両摺動面100,101は分離されている。つまり、スラスト軸受53に流体潤滑状態が形成される。この油膜は、EHL油膜か流体潤滑油膜である。
一方、油膜パラメータΛが、Λ<1の関係を満たすときは、受圧部83と他方の摺動面101とが常にどこかで接触しており、摺動面はいわゆる境界潤滑状態にある。また、油膜パラメータΛが、1≦Λ<3の関係を満たすときは、摺動面は、部分EHL状態か混合潤滑状態にある。
式(3)について、以下に更に説明する。
ηは、上記混合流体の使用状態において、スラスト軸受53の摺動面100、101における動粘度である。
可動スクロール32の中心は、回転軸21の軸中心から所定量eだけ偏心しており、ωは、受圧部83の他方の摺動面101に対する摺動速度をこの偏心量eで除したものである。尚、偏心量eは、可動スクロール32の公転半径であり、通常2.5〜5mmである。
Paveは、受圧部83の平均面圧である。
α及びβは、潤滑条件により弾性流体潤滑理論により計算される定数であり、入り口油膜厚さhinを、図5に示すように、1μmとした場合、αは約ー0.4、βは約0.7である。
また、γは、幅W及び有効半径Rの関数の関数である。γは、ダレ部83bの幅Wと有効半径Rとの比W/Rに対して、図8に示す関係を有している。γは、図8に示すように、W/Rが増加するに従って増加して、ピークを示した後減少する。
油膜パラメータΛは、式(3)から、γと比例している。即ち、油膜パラメータΛは、γの値が増加するに従って大きくなる。このγは、図8に示すように、W/Rの関数である。従って、W/Rは、γの値がピークを示す付近になるように、スラスト軸受53を設計することが好ましい。
また、油膜パラメータΛは、式(3)から、受圧部83の有効半径Rと偏心量eとの比R/eの関数である。R/eは、スクロール型圧縮機11の具体的な用途等によって、適宜設計される値である。
従って、R/eをパラメータとして、油膜パラメータΛがΛ≧3の関係を満たすW/Rの好ましい範囲が存在する。そこで、図5に示す入り口油膜厚さhinを、1μmとした場合において、W/Rの好ましい範囲を以下に説明する。
例えば、有効半径Rと偏心量eとの比R/eが約1の場合には、ダレ部83bの幅Wと有効半径Rとの比が、0.05≦W/R≦0.98の関係を満たしていることが好ましい。ここで、R/eが約1とは、R/eが0.8<R/e≦1.0の範囲にあることである。
また、有効半径Rと偏心量eとの比R/eが約0.8の場合には、有効半径Rとダレ部83bの幅Wとの比が、0.1≦W/R≦0.85の関係を満たしていることが好ましい。ここで、R/eが約0.8とは、R/eが0.6<R/e≦0.8の範囲にあることである。
更に、有効半径Rと偏心量eとの比R/eが約0.5の場合には、有効半径Rとダレ部83bの幅Wとの比が、0.2≦W/R≦0.6の関係を満たしていることが好ましい。ここで、R/eが約0.5とは、R/eが0.4<R/e≦0.6の範囲にあることである。
これらにより、油膜パラメータΛが、Λ≧3の関係を満たすので、スラスト軸受53に流体潤滑状態が形成される。図8には、R/eをパラメータとして、油膜パラメータΛが、Λ≧3の関係を満たすW/Rの範囲が示されている。各R/eにおいて、W/Rが小さい領域と大きい領域では、油膜パラメータΛが、Λ≧3の関係を満していない。これは、次の理由による。
ダレ部83bの幅Wが減少してW/Rが小さくなると、くさび効果が低下して最小油膜厚さhminが減少するため、油膜パラメータΛが減少する。一方、ダレ部83bの幅Wが増加してW/R大きくなると、平坦部83aが小さくなるため、発生した油膜圧力が抜けやすくなり、最小油膜厚さhminが減少するため、油膜パラメータΛが減少する。
また、シール部81と他方の摺動面101との間においても、受圧部83と同様に、流体潤滑状態が形成されることが好ましい。
スラスト軸受53の流体潤滑状態について、以下に更に説明する。
上述したように、スラスト軸受53の流体潤滑状態を確実に確保する観点から、本実施形態のスクロール型圧縮機11は、すべり軸受53の摺動面100、101に潤滑油と冷媒とを含む上記混合流体を供給し、他方の摺動面101に対する受圧部83の摺動速度を0.5m/sec以上とし、該受圧部83と他方の摺動面101との間に、上記混合流体を介在させて、平均面圧Paveが0.5〜20MPaの荷重を受圧部83にかけて、該混合流体の使用状態における動粘度が0.1〜10cstであるように使用されることが好ましい。潤滑油は、上記オイルに含まれていることが好ましい。
このスクロール型圧縮機11の使用条件について、更に説明すると、上記実施形態のスクロール型圧縮機11は、上記オイル供給手段により、上記混合流体がスラスト軸受53の摺動面100,110に供給される。
また、可動スクロール32が公転することにより、該可動スクロール32に固定されている一方の摺動面100が、ミドルハウジング15に固定されている他方の摺動面101に対して摺動する。この摺動速度は、他方の摺動面101に対して好ましくは0.5m/sec以上であり、更に好ましくは0.6〜5m/secである。
また、このスラスト軸受53は、冷媒を圧縮する時の圧縮反力と、可動スクロール背面32a側の圧力によるスラスト方向の力との差によって結果として、受圧部83には他方の摺動面101に向って荷重がかかる。この荷重による受圧部83の平均面圧は好ましくは0.5〜20MPaであり、更に好ましくは2〜15MPaである。
更に、上記混合流体は、上述したスクロール型圧縮機11の使用条件において、スラスト軸受53の摺動面100、101における動粘度が好ましくは0.1〜10cstであり、更に好ましくは4〜10cstである。尚、1cstは、約1×10−6/secである。
本実施形態のスクロール型圧縮機11を、上述した使用条件で用いることにより、受圧部53と、該受圧部53と対向する他方の摺動面101の部分との間に、油膜が形成される。そして、該油膜には圧力が発生し、この圧力が摺動面に発生する荷重を支えるので、スラスト軸受53を、流体潤滑状態で使用することができる。その結果、該スラスト軸受53における摩耗を防止して、スクロール型圧縮機11の性能を維持しつつ、長く使用することができる。
上述した本実施形態のスクロール型圧縮機11によれば、スラスト軸受53は、受圧部53と、該受圧部53と対向する他方の摺動面101の部分との間に、連続した油膜が形成されるので、流体潤滑状態で使用することができる。またこのスクロール型圧縮機によれば、制御が複雑になることもなく、コストも高くはない。
また、本実施形態は、その具体的な用途に応じて、受圧部83の有効半径Rと可動スクロール32の公転半径eとの比R/eを設計すると共に、幅Wと有効半径Rとの比を所定の範囲にすることにより、スラスト軸受53には流体潤滑状態が確実に形成される。
また、本実施形態では、溝85の底面は面粗度が粗くなされているので、潤滑油をこの粗い面で確実に保持することができる。これにより、スラスト軸受53の摺動面へのオイルの供給が一時的に中断した状態でスクロール型圧縮機11が運転されても、溝85の底面に保持されたオイルによって摺動面の充分な潤滑を行うことができる。
また、複数の溝85を網の目状に設け、溝85に囲まれた受圧部83を浮島形状としたので、受圧部83は、全周囲が溝に囲まれることとなり、可動スクロール32の旋回運動によって全方向から楔効果による油膜86を形成することができる。更に、網の目状の複数85の溝の交差点85aの溝幅を、他の部位よりも太くしたので、複数の溝85にオイルを充分に行き渡らせることができる。
また、受圧部83を略円形の浮島形状とし、千鳥配置したため、受圧部83を高密度に配置することができ、単位面積当たりの油膜形成面積を増加させて、高荷重を支持することができる。
また、溝85を可動スクロール32に固定したスクロール側プレート53aに設けたので、可動スクロール32の旋回に伴って溝85がシャフト21に対して相対移動する。これにより、溝85の底面に保持されたオイルが、飛沫となって、摺動面に供給され易くなる。
次に、図4を用いて可動スクロール32の公転に伴う、スクロール側プレート53aに設けられた受圧部83とハウジング側プレート53bとの位置関係について説明する。図4は可動スクロール32の公転に伴って、円筒ケース13a内でスクロール側プレート53aが移動する様子を示した図であり、スクロール側プレート53aは可動スクロール32の公転に伴って、(a)−(b)−(c)−(d)の順に移動する。ここで、スクロール側プレート53aとハウジング側プレート53bの相対運動によってハウジング側プレート53bの内径側の縁53cが描く包絡線をHとすると、スクロール側プレート53aに設けられた複数の受圧部83は、スクロール側プレート53a上において上記包絡線Hよりも外径側のみに設けられている。これにより、可動スクロール32が公転運動に伴って動いても、受圧部83がハウジング側プレート53bからはみ出してしまうことがなく、複数の溝85によって保持されたオイルにより、充分な油膜を形成することができる。
尚、本実施形態における包絡線Hは、ハウジング側プレート53bの内径側の縁53cよりも可動スクロール32の旋回半径分だけ大きな円となっている。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明は、上述した実施形態に制限されない。
例えば、本発明は、受圧部83が略円形であったが、受圧部83は、長円形状、楕円形状、3角形又は4角形等の多角形状であってもよい。
また、上記実施形態では、ダレ部83bが、受圧部83の全周縁部に形成されていたが、該ダレ部83bは、上記混合流体が流入してくる周縁部分のみに設けてあれば良い。また、上記本実施形態において、ダレ部83bは、テーパー状に形成されていたが、外ダレ部83bは、曲線状に形成されていても良い。
上記実施形態では受圧部83を千鳥配置するようにしたが、本発明はこれに限定されるものではなく、正格子配置、斜格子配置又はランダム配置にしても良い。
また、上記実施の形態においては、外周シール部81、受圧部83、溝85は、スクロール側プレート53aに形成されているが、これに限る必要はなくスクロール収納凹部31の固定側摺動面53bに形成してもよい。即ち、他方の摺動面101が、可動スクロール38に固定されていても良い。
また、上記実施の形態においては、オイルセパレータ63によって分離されたオイルの圧力とスラスト軸受53が配置される部位の圧力との圧力差によってスラスト軸受53にオイルを供給するオイル供給手段を採用したが、本発明はこれに限定されるものではなく、スラスト軸受53にオイルが導かれる構成であれば、どのような構成でもよく、オイル供給手段は圧力差を用いるものでなくても良い。
以下、本発明のスクロール型圧縮機の作用効果について、更に説明する。
図1に示すスクロール型圧縮機11を作製して、スラスト軸受53の摩耗耐久評価を行った。評価条件は、下記の通りであった。
一方の摺動面100及び他方の摺動面101それぞれの表面粗さの標準偏差σ1、σ2は、約0.02μmであった。受圧部83の有効半径は約2.25mmであった。hinは1μmであった。上記混合流体の使用状態における動粘度は4〜8cstであった。受圧部83の摺動速度を偏心量eで除した値は260〜314 1/secであった。受圧部83の平均面圧Paveは6〜10MPaであった。ダレ部83bの幅Wは約1mmであった。偏心量eは2.5mmであった。油膜パラメータΛは4〜6であった。
上記摩耗耐久評価の結果、スラスト軸受53の摺動面100,101には、3700時間の可動後においても、摩耗は発生していなかった。このことから、摺動面100,101は、上記摩耗耐久評価の間、流体潤滑状態にあったことが分かる。
本発明の一実施の形態であるスクロール型圧縮機を示す縦断面図。 図1に示すスクロール型圧縮機のスラスト軸受の可動側摺動面を示す図である。 図2に示す可動側摺動面の島状受圧部における油膜の形成状態とその圧力を示す図。 可動スクロール32の公転に伴って、円筒ケース13a内でスクロール側プレート53aが移動する様子を示した図である。 図1のスラスト軸受の要部を拡大して示す断面図である。 受圧部の有効半径を説明する図である。 図5の一部を更に拡大して示す断面図である。 γとW/Rとの関係を説明する図である。
符号の説明
10 圧縮機構部
15 ミドルハウジング
27 電動機部
53 スラスト軸受
53a スクロール側プレート
53b ハウジング側プレート
81 外周シール部
83 受圧部
85 溝
85a 交差点
86 油膜
100 一方の摺動面
101 他方の摺動面

Claims (11)

  1. 固定スクロール(38)と、回転軸(21)によって該固定スクロール(38)に対して旋回することで流体を圧縮する可動スクロール(32)とを備えた、スクロール型圧縮機において、
    前記可動スクロール(32)が受ける軸方向の力を受けるスラスト軸受(53)を有し、前記スラスト軸受(53)は、溝(85)に囲まれて互いに独立した浮島形状の複数の受圧部(83)を有する一方の摺動面(100)と、該一方の摺動面(100)における前記受圧部(83)と対向する部分が、実質的に平坦な他方の摺動面(101)とを有し、
    前記一方の摺動面(100)又は前記他方の摺動面(101)は、前記可動スクロール(32)に固定されており、
    前記受圧部(83)は、該受圧部(83)の周縁部に形成されたダレ部(83b)と、該ダレ部(83b)の内側の平坦部(83a)とを有しており、
    前記一方の摺動面(100)における表面粗さの標準偏差σ1と、前記他方の摺動面(101)における表面粗さの標準偏差σ2とが、それぞれ0.08μm以下であり、
    Rを、前記受圧部(83)の有効半径、
    Wを、前記受圧部の高さが、前記平坦部(83a)よりも1μm低くなるための前記ダレ部(83b)の幅とすると、
    前記ダレ部の幅Wと前記有効半径Rとの比が、0.05≦W/R≦0.98の関係を満たしていることを特徴とするスクロール型圧縮機。
  2. 前記可動スクロール(32)の中心の、前記回転軸(21)の軸中心からの偏心量をeとすると、
    前記有効半径Rと前記偏心量eとの比が0.8<R/e≦1を満たし、
    前記ダレ部の幅Wと前記有効半径Rとの比が、0.05≦W/R≦0.98の関係を満たしていることを特徴とする請求項1記載のスクロール型圧縮機。
  3. 前記可動スクロール(32)の中心の、前記回転軸(21)の軸中心からの偏心量をeとすると、
    前記有効半径Rと前記偏心量eとの比が0.6<R/e≦0.8を満たし、
    前記ダレ部の幅Wと前記有効半径Rとの比が、0.1≦W/R≦0.85の関係を満たしていることを特徴とする請求項1記載のスクロール型圧縮機。
  4. 前記可動スクロール(32)の中心の、前記回転軸(21)の軸中心からの偏心量をeとすると、
    前記有効半径Rと前記偏心量eとの比が0.4<R/e≦0.6を満たし、
    前記ダレ部の幅Wと前記有効半径Rとの比が、0.2≦W/R≦0.6の関係を満たしていることを特徴とする請求項1記載のスクロール型圧縮機。
  5. 固定スクロール(38)と、回転軸(21)によって該固定スクロール(38)に対して旋回することで流体を圧縮する可動スクロール(32)とを備えており、該可動スクロール(32)の中心の、前記回転軸(21)の軸中心からの偏心量がeであるスクロール型圧縮機において、
    前記可動スクロール(32)が受ける軸方向の力を受けるスラスト軸受(53)を有し、前記スラスト軸受(53)は、溝(85)に囲まれて互いに独立した浮島形状の複数の受圧部(83)を有する一方の摺動面(100)と、該一方の摺動面(100)における前記受圧部(83)と対向する部分が、実質的に平坦な他方の摺動面(101)とを有し、
    前記一方の摺動面(100)又は前記他方の摺動面(101)は、前記可動スクロール(32)に固定されており、
    前記受圧部(83)は、該受圧部(83)の周縁部に形成されたダレ部(83b)と、該ダレ部(83b)の内側の平坦部(83a)とを有しており、
    前記一方の摺動面(100)における表面粗さの標準偏差σ1と、前記他方の摺動面(101)における表面粗さの標準偏差σ2とが、それぞれ0.08μm以下であり、
    Rを、前記受圧部(83)の有効半径、
    hinを、前記受圧部(83)と前記他方の摺動面(101)との間に、前記流体が流入してくる入り口における前記ダレ部(83b)の高さ、
    ηを、前記流体の使用状態における動粘度、
    ωを、前記受圧部(83)の前記他方の摺動面(101)に対する摺動速度を前記偏心量eで除した値、
    Paveを、前記受圧部(83)の平均面圧、
    Wを、前記受圧部の高さが、前記平坦部(83a)よりも1μm低くなるための前記ダレ部(83b)の幅、
    γを、前記ダレ部の幅W及び前記有効半径Rの関数、
    α及びβを、潤滑条件により弾性流体潤滑理論により計算される定数としたとき、
    下記数式(1)で表される油膜パラメータΛが、
    Figure 2008088846
    Λ≧3の関係を満たしていることを特徴とする請求項1記載のスクロール型圧縮機。
  6. 前記有効半径Rと前記偏心量eとの比が0.8<R/e≦1を満たし、
    前記ダレ部の幅Wと前記有効半径Rとの比が、0.05≦W/R≦0.98の関係を満たしていることを特徴とする請求項5記載のスクロール型圧縮機。
  7. 前記有効半径Rと前記偏心量eとの比が0.6<R/e≦0.8を満たし、
    前記ダレ部の幅Wと前記有効半径Rとの比が、0.1≦W/R≦0.85の関係を満たしていることを特徴とする請求項5記載のスクロール型圧縮機。
  8. 前記有効半径Rと前記偏心量eとの比が0.4<R/e≦0.6を満たし、
    前記ダレ部の幅Wと前記有効半径Rとの比が、0.2≦W/R≦0.6の関係を満たしていることを特徴とする請求項5記載のスクロール型圧縮機。
  9. 前記他方の摺動面(101)に対する前記受圧部(83)の摺動速度が0.5m/sec以上となり、該受圧部(83)と前記他方の摺動面(101)との間に、前記流体を介在させて、平均面圧が0.5〜20MPaの荷重が前記受圧部(83)にかかり、前記流体の使用状態における動粘度が0.1〜10cstとなる状態で使用されることを特徴とする請求項1から8のいずれか一項に記載のスクロール型圧縮機。
  10. 前記浮島形状の受圧部(83)が略円形、長円形状、楕円形状、略多角形のうちのいずれかの形状をなし、千鳥配置、正格子配置、斜格子配置、ランダム配置されていることを特徴とする請求項1から9のいずれか一項に記載のスクロール型圧縮機。
  11. 前記ダレ部(83b)が、前記受圧部(83)の全周縁部に形成されていることを特徴とする請求項1から10のいずれか一項に記載のスクロール型圧縮機。
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