JP2008087710A - 重荷重用空気入りラジアルタイヤ - Google Patents

重荷重用空気入りラジアルタイヤ Download PDF

Info

Publication number
JP2008087710A
JP2008087710A JP2006273109A JP2006273109A JP2008087710A JP 2008087710 A JP2008087710 A JP 2008087710A JP 2006273109 A JP2006273109 A JP 2006273109A JP 2006273109 A JP2006273109 A JP 2006273109A JP 2008087710 A JP2008087710 A JP 2008087710A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tire
layer
belt
carcass layer
layers
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2006273109A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroyuki Egami
弘之 江上
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Bridgestone Corp
Original Assignee
Bridgestone Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Bridgestone Corp filed Critical Bridgestone Corp
Priority to JP2006273109A priority Critical patent/JP2008087710A/ja
Publication of JP2008087710A publication Critical patent/JP2008087710A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60CVEHICLE TYRES; TYRE INFLATION; TYRE CHANGING; CONNECTING VALVES TO INFLATABLE ELASTIC BODIES IN GENERAL; DEVICES OR ARRANGEMENTS RELATED TO TYRES
    • B60C9/00Reinforcements or ply arrangement of pneumatic tyres
    • B60C9/18Structure or arrangement of belts or breakers, crown-reinforcing or cushioning layers
    • B60C2009/1878Structure or arrangement of belts or breakers, crown-reinforcing or cushioning layers with flat cushions or shear layers between the carcass and the belt

Landscapes

  • Tires In General (AREA)

Abstract

【課題】重荷重用空気入りラジアルタイヤに突起物が入力したときに、カーカス層が他の部材に先行して破断するのを防止し、タイヤの故障の発生を抑制する。
【解決手段】一対のビードコア10間をトロイド状に延びるカーカス層11の外周側のトレッド部2に、タイヤ周方向の補強素子を有する2層のベルト強化層21、22と、タイヤ周方向に対して傾斜した補強素子を有する2層のベルト層31、32とを順次配置する。また、所定硬度のゴムからなる緩衝ゴム層13を、タイヤ赤道面CLを挟んだ両トレッドショルダ部のカーカス層11とベルト層31、32との間の所定位置に、カーカス層11に隣接してベルト強化層21、22の内周側に配置する。緩衝ゴム層13により、相接するカーカス層11をタイヤ半径方向内側に変位させ、カーカス層11のタイヤ幅方向の断面長さを増加させる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、カーカス層の外周側にベルト層等を備えた重荷重用空気入りラジアルタイヤに関し、特に、偏平率の低いタイヤの場合でも、突起物を踏んだときにカーカス層が他の部材に先行して破断するのを抑制した重荷重用空気入りラジアルタイヤに関する。
重荷重用空気入りラジアルタイヤ、例えばトラックやバス用タイヤ等では、一般に、車両走行時等に負荷される重荷重に耐え得るように、トレッド部のカーカス層の外周側に剛性の高いベルト層を配置して充分なトレッド部の剛性を確保するとともに、高いたが効果等を発揮させている。このベルト層のたが効果は、タイヤ赤道面付近のトレッドセンタ部に比べて、タイヤ幅方向外側のトレッドショルダ部で小さくなる傾向があり、それに応じて、内圧充填時のトレッド部の径成長量も、トレッドセンタ部に比べてトレッドショルダ部でより大きくなる。そのため、このようなタイヤでは、ベルト層がトレッドショルダ部でタイヤ周方向に相対的に大きく伸張変形し、これにより、その周囲のトレッドゴムにタイヤ周方向の大きな歪みが作用する等して、ベルト層とトレッドゴムとの間等にセパレーションが発生し易くなる。
特に、近年では、車両の高速化・低床化の要求に伴いタイヤの偏平化が進んでいるが、タイヤが偏平化するのに従い、タイヤ幅方向のトレッド幅が広くなることに起因して、内圧充填時のトレッドショルダ部の径成長量が増加する傾向がある。その結果、トレッドショルダ部のベルト層の周囲に作用する歪みも大きくなり、その端部でセパレーションがより発生し易くなる等、ベルト層の端部の耐久性も低下する傾向がある。このような傾向は、偏平率(タイヤの断面幅に対する断面高さの割合)が70%以下の偏平率の低いタイヤの場合により顕著に現れ、そのようなタイヤでは、トレッドショルダ部の径成長量もより一層大きくなる。
そこで、従来、トレッド部に、タイヤ周方向に延びる補強素子が埋設されたベルト強化層を配置して、トレッドショルダ部におけるベルト層の径成長を抑制することが提案されており、偏平率の低いタイヤ(例えば70%以下)を中心に広く採用されている(特許文献1参照)。
図20は、特許文献に記載されたものではないが、このようなベルト強化層を備えた従来の重荷重用空気入りラジアルタイヤの一例を示すタイヤ幅方向の半断面図である。また、図21は、図20のタイヤのトレッド部の構造を概略的に破断して示す平面展開図である。
この重荷重用空気入りラジアルタイヤ100は、図20に示すように、一対(図では一方のみ示す)のビードコア10間に渡ってトロイド状に延びる少なくとも1層のラジアル構造のカーカス層11と、トレッド部2の外周面を構成する、各種の溝12M等が形成されたトレッドゴム12と、を備えている。また、トレッド部2のカーカス層11の外周側に、タイヤ半径方向内側から外側(図では下側から上側)に向かって順次隣接して重ね合わせて配置された、少なくとも1層(ここでは2層)のベルト強化層21、22と、少なくとも1層(ここでは2層)のベルト層31、32と、を備えている。
カーカス層11には、図21に示すように、ラジアル方向(略タイヤ幅方向)(図では左右方向)に延びるスチールコード等の補強素子11Cが複数本埋設されている。両ベルト強化層21、22は、タイヤ幅方向の幅が略同一に形成され、それぞれタイヤ周方向に略波状やジグザグ状等に延びるタイヤ幅方向に並列した補強素子21C、22C(例えばスチールや有機繊維コード等)を有する。ベルト層31、32は、タイヤ半径方向内側のベルト層31が、内側に隣接するベルト強化層21、22よりも幅広に形成され、そのタイヤ幅方向外側端部がベルトアンダークッションゴム14(図20参照)を挟んでカーカス層11と離間して配置されている。また、タイヤ半径方向外側のベルト層32は、ベルト層31及びベルト強化層21、22よりも幅狭に形成されている。これら、各ベルト層31、32は、例えばスチールコード等の複数本の並列した補強素子31C、32Cを有し、それぞれタイヤ周方向(タイヤ赤道面CL)に対して逆方向に同程度の角度で傾斜している。
この従来の重荷重用空気入りラジアルタイヤ100では、ベルト強化層21、22のタイヤ周方向に延びる補強素子21C、22Cにより、タイヤ周方向の伸張変形を抑制して低減できるため、内圧充填時等のトレッド部2全体及びトレッドショルダ部側の径成長を抑制することができる。その結果、ベルト層31、32付近の歪みを低減してセパレーションの発生を防止し、ベルト層31、32の端部の耐久性等を向上させることができる。しかしながら、このようなタイヤ100(特に偏平率が低いタイヤ)では、路面の鋭利な石(突起物)を踏む等して、トレッド部2に突起物が入力したときに、その衝撃によりカーカス層11がベルト層31、32やベルト強化層21、22等の他の部材に先行して破断し易い、という問題がある。
即ち、偏平率が70%以下等の低偏平率のタイヤ100では、内圧充填時の径成長等により、タイヤ幅方向に比べてタイヤ周方向に作用する張力が比較的大きくなるため、上記したベルト強化層21、22を配置して、タイヤ周方向の張力を、その同方向に延びる補強素子21C、22Cに負担させている。その結果、このようなタイヤ100では、トレッド部2のタイヤ周方向の剛性がタイヤ幅方向の剛性よりも高くなり、トレッド部2が、タイヤ周方向に曲がり難く、タイヤ幅方向に曲がり易くなっている。
そのため、このようなタイヤ100では、トレッド部2に突起物が入力されると、その衝撃により、タイヤ周方向の曲げ変形に対してタイヤ幅方向により大きな曲げ変形が発生する傾向がある。しかも、このような傾向は、偏平率が通常(例えば70%超)のタイヤに比べて、トレッド幅が広くなる低偏平率(例えば70%以下)のタイヤ100で大きく、かつ、その偏平率が低くなるに従って大きくなる。その結果、低偏平率のタイヤ100では、突起入力時に、このタイヤ幅方向の大きな曲げ変形により、タイヤ幅方向に延びるカーカス層11の補強素子11Cに最も大きな力(長手方向の引張力等)が作用し、その負担する張力が増大して切断に至り、その周囲でカーカス層11が他の層21、22、31、32等に先行して破断することがある。
また、上記したように、偏平率の低い重荷重用空気入りラジアルタイヤ100では、内圧充填時のトレッドショルダ部側に大きな径成長が生じ易く、これに伴い、その付近で突起物を踏んだときの衝撃や変形も大きくなる等して、トレッドショルダ部の突起入力に対してカーカス層11がより破断し易い、という問題もある。このように、カーカス層11が先に破断すると、ベルト層31、32等が先に破断する場合に比べて、タイヤ100にパンクやトレッドバースト(ショックバースト)等の故障が発生する恐れがより大きくなる。
このような問題に対しては、タイヤ幅方向の補強素子11Cの負担を相対的に低下させるのが効果的であり、そのための方法の1つとして、カーカス層11のタイヤ幅方向の強度及び剛性を高めることが考えられる。しかしながら、この場合には、カーカス層11の補強素子11Cの大径化や、カーカス層11内への補強素子11Cの打ち込み本数の増加等を行う必要があり、タイヤ全体の重量が大きく増加するという問題が生じる。同時に、カーカス層11のビードコア10周りの巻上げ端(図20参照)で生じる剛性段差がより大きくなり、その巻上げ端でセパレーションが発生し易くなる等、カーカス層11の端部側における耐久性が低下する恐れもある。
また、カーカス層11の破断等を抑制するため、カーカス層11の外周側に隣接してベルト層31、32等との間に、特定の物性値を有する衝撃緩和ゴム層を配置し、これにより、突起入力時にベルト層31、32等からカーカス層11に伝達される衝撃を緩和して、その補強素子11Cの切断及びカーカス層11の破断を抑制した空気入りタイヤも提案されている(特許文献2参照)。
しかしながら、この特許文献2に記載された空気入りタイヤでは、衝撃緩和ゴム層を、タイヤ赤道面CL付近のトレッドセンタ部に配置しているため、トレッドショルダ部側で突起物を踏んだとき等に、カーカス層11の破断を充分に抑制できない、という問題がある。従って、このような衝撃緩和ゴム層では、トレッドショルダ部での破断が生じ易い偏平率の低い重荷重用空気入りラジアルタイヤ100に対して、そのカーカス層11の破断を効果的に抑制するのが難しく、カーカス層11が他の部材に先行して破断して故障が生じる恐れがある。特に、このような恐れは、トレッドショルダ部の径成長量がより大きくなる偏平率が70%以下のタイヤ100の場合に一層大きくなり、カーカス層11の破断を抑制する効果を更に向上させる必要がある。
特開2004−26099号公報 特開2005−212742号公報
本発明は、前記従来の問題に鑑みなされたものであって、その目的は、重荷重用空気入りラジアルタイヤに突起物が入力したときに、カーカス層が他の部材に先行して破断するのを防止し、タイヤの故障の発生を抑制することである。
請求項1の発明は、一対のビードコア間をトロイド状に延びる少なくとも1層のカーカス層と、トレッド部の前記カーカス層の外周側に配置された少なくとも1層のベルト層と、を備えた重荷重用空気入りラジアルタイヤであって、タイヤ赤道面を挟んで両トレッドショルダ部の前記カーカス層と前記ベルト層との間に、前記カーカス層に隣接して配置された緩衝ゴム層を備えたことを特徴とする。
請求項2の発明は、請求項1に記載された重荷重用空気入りラジアルタイヤにおいて、タイヤ偏平率が70%以下であることを特徴とする。
請求項3の発明は、請求項1または2に記載された重荷重用空気入りラジアルタイヤにおいて、前記緩衝ゴム層の厚さTに対するJIS−A硬度HDの比HD/Tが、10〜60度/mmの範囲にあることを特徴とする。
請求項4の発明は、請求項1ないし3のいずれかに記載された重荷重用空気入りラジアルタイヤにおいて、前記緩衝ゴム層のタイヤ幅方向内側端部とタイヤ赤道面との間のタイヤ幅方向の距離が、該緩衝ゴム層のタイヤ幅方向の幅よりも短いことを特徴とする。
請求項5の発明は、請求項1ないし4のいずれかに記載された重荷重用空気入りラジアルタイヤにおいて、前記カーカス層のタイヤ半径方向外側に、タイヤ周方向に延びる補強素子を有する少なくとも1層のベルト強化層を備えたことを特徴とする。
請求項6の発明は、請求項5に記載された重荷重用空気入りラジアルタイヤにおいて、前記ベルト強化層が前記ベルト層のタイヤ半径方向内側に配置され、該ベルト強化層のタイヤ半径方向内側に前記緩衝ゴム層が配置されていることを特徴とする。
本発明によれば、重荷重用空気入りラジアルタイヤに突起物が入力したときに、カーカス層が他の部材に先行して破断するのを防止でき、タイヤの故障の発生を抑制することができる。
以下、本発明の一実施形態について、図面を参照して説明する。
本実施形態の重荷重用空気入りラジアルタイヤ(以下、タイヤという)は、図20、図21に示す上記した従来のタイヤ100と同様に、例えばトラックやバス等の重荷重領域で使用されるものであり、偏平率が低い例えば70%以下のタイヤである。
図1は、このタイヤの全体構造を模式的に示すタイヤ幅方向の半断面図であり、図2は、そのトレッド部の構造を概略的に破断して示す平面展開図である。
このタイヤ1は、図1に示すように、一対(図では一方のみ示す)のビードコア10間に渡って延びる少なくとも1層のラジアル構造のカーカス層11と、トレッド部2の外周面を構成する、周方向主溝等の各種の溝12M等が形成されたトレッドゴム12と、を備えている。また、トレッド部2のカーカス層11の外周側(タイヤ半径方向外側)に、タイヤ半径方向内側から外側(図1では下側から上側)に向かって順に、タイヤ赤道面CLを挟んだ両側に離間して配置された一対の緩衝ゴム層13と、少なくとも1層(ここでは2層)のベルト強化層21、22と、少なくとも1層(ここでは2層)のベルト層31、32と、を備えており、それらをタイヤ半径方向に隣接させて互いに重ね合わせて配置している。
カーカス層11は、ビード部3に配置されたビードコア10からサイドウォール部4とトレッド部2を通ってトロイド状に延びるとともに、その両端部側が、ビードコア10の周りをタイヤ幅方向内側から外側(図1では左側から右側)に向かって折り返してタイヤ半径方向外側に向かって巻上げられている。このカーカス層11には、図2に示すように、ラジアル方向(略タイヤ幅方向)(図では左右方向)に延びる例えばスチールコード等の非伸張性の補強素子11Cが複数本埋設されている。
ベルト強化層21、22は、タイヤ幅方向の幅が略同一に形成され、それぞれタイヤ周方向に延びるタイヤ幅方向に並列した補強素子21C、22Cを有する。これら補強素子21C、22Cは、例えばスチール等の金属や有機繊維からなるコードであり、タイヤ周方向に略直線状に、又は方形、三角形、正弦波形等の略波状やジグザグ状(ここでは略波状)に屈曲して延びるように形成されている。ベルト強化層21、22は、このような形状の補強素子21C、22Cを、例えば1本又は複数本ずつゴムで被覆してストリップ状に形成した部材を、カーカス層11及び緩衝ゴム層13の外周に螺旋状(スパイラル状)に巻き付ける等して形成される。
ベルト層31、32は、タイヤ半径方向内側のベルト層31が、内側に隣接するベルト強化層21、22よりも幅広に形成され、そのタイヤ幅方向外側端部が、ベルトアンダークッションゴム14(図1参照)を挟んでカーカス層11と離間して、トレッド端TE近くに配置されている。これに対し、タイヤ半径方向外側のベルト層32は、ベルト層31及びベルト強化層21、22よりも幅狭に形成され、タイヤ赤道面CLを含むトレッドセンタ部側に配置されている。また、各ベルト層31、32には、その内部(図2参照)に、例えばスチール等の金属や有機繊維のコード等からなる複数本の並列した補強素子31C、32Cが埋設されている。
各補強素子31C、32Cは、それぞれタイヤ周方向に対して所定の角度で傾斜して延びるように配列されており、ここでは、そのタイヤ周方向に対する傾斜角度が、10度〜70度になっている。また、このタイヤ1では、これらタイヤ半径方向に相互に隣接する2層のベルト層31、32により、その各補強素子31C、32Cがタイヤ周方向に対して互いに逆方向に交差(交錯)する交錯ベルト層を構成しており、それぞれの補強素子31C、32Cのタイヤ周方向に対する傾斜角度を略同程度に形成している。
緩衝ゴム層13(図1参照)は、所定のJIS−A硬度のゴムからなり、カーカス層11等の他の部材に層状に重ね合わせて配置されたゴム部材(ゴム層)である。また、この緩衝ゴム層13は、タイヤ赤道面CLを挟んで、両トレッドショルダ部のカーカス層11とベルト層31、32との間(ここではベルト強化層21の半径方向内側)の所定位置に、カーカス層11に隣接して配置された、突起入力時にカーカス層11の変形や衝撃を緩衝等するための変形(衝撃)緩衝ゴム層である。
なお、本発明では、JIS−A硬度とは、JIS K 6253に従うデュロメータ硬さ試験で、タイプA試験機を用いて測定した硬度をいう。また、トレッドショルダ部とは、トレッド部2の、タイヤ赤道面CLからトレッド幅の1/4を隔てた位置(1/4点)からトレッド端TEまでの間の範囲をいう。即ち、トレッド部2(図1参照)のタイヤ赤道面CLとトレッド端TEとの略中間位置からトレッド端TEまでがトレッドショルダ部であり、それよりもタイヤ幅方向内側(タイヤ赤道面CL側)がトレッドセンタ部である。
この緩衝ゴム層13は、全体としてタイヤ幅方向に亘って略一定の所定厚さTに形成されているが、そのタイヤ幅方向内側端部(図1の左側端部)が、端部側に向かって徐々に薄くなる断面先細り状に形成されている。また、緩衝ゴム層13は、所定のタイヤ幅方向の幅Wに形成されるとともに、そのタイヤ幅方向内側端部とタイヤ赤道面CLとの間のタイヤ幅方向の距離Fが、幅Wよりも短くなるように配置されている。
本実施形態では、この緩衝ゴム層13を、タイヤ幅方向外側端部が、幅広なベルト層31の端部とベルト強化層21、22の端部との間のタイヤ幅方向位置に、かつタイヤ幅方向内側端部が、幅狭なベルト層32の端部、及び上記した1/4点よりもタイヤ赤道面CL側に位置するように形成して配置している。その結果、緩衝ゴム層13は、ベルト層31の端部付近の一部を除いて、トレッドショルダ部のカーカス層11とベルト層31、32との間のほぼ全域に亘ってカーカス層11に隣接して配置されている。これにより、緩衝ゴム層13は、トレッドショルダ部を中心に、相接する部分のカーカス層11(図1参照)を、接しないトレッドセンタ部側(タイヤ赤道面CL側)のカーカス層11に対して、タイヤ半径方向内側に変位させ、そのタイヤ幅方向断面における配置位置(カーカスライン)に厚さTに応じた段差を形成して、カーカスライン、即ちカーカス層11のタイヤ幅方向の断面長さの全長及びトレッド部2部分の長さを増加させている。このとき、カーカスラインの段差部11Dでは、カーカス層11が、緩衝ゴム層13の断面先細り状の端部形状に合わせて、なだらかに傾斜して変位している。
また、このタイヤ1では、緩衝ゴム層13の厚さT(mm)に対する上記したJIS−A硬度HD(度)の比HD/T(度/mm)が所定範囲内の値になるようにし、例えば厚さTが薄くなるほど硬度HDも低く(柔らかく)なるようにする等して、それらの関係(緩衝ゴム層13の性質)を適切に維持している。なお、ここでは、この比HD/Tを、10〜60度/mmの範囲内にするとともに、その硬さHDを、40〜70度の範囲内の硬さにしている。
以上説明した本実施形態のタイヤ1では、カーカス層11及び補強素子11Cは従来と同様に構成し、緩衝ゴム層13をトレッドショルダ部のカーカス層11に隣接配置して、その補強素子11Cの長手方向の変形を緩衝する等し、突起入力時にカーカス層11(補強素子11C)に作用するタイヤ幅方向(長手方向)の張力を低減させている。
即ち、上記したように、トレッド部2に突起物が入力されると、その衝撃等によりタイヤ幅方向に大きな曲げ変形が発生するが、これにより、トレッド部2は、突起物が押し込まれる等してタイヤ半径方向内側等に向かって窪むように曲げ変形する。その結果、曲げ変形の内側に位置するトレッドゴム12等は主に圧縮変形する一方、外側に位置するカーカス層11は、主にタイヤ幅方向等の引張り変形を受けて、カーカス層11及び、その各補強素子11Cに引張り方向の歪みが生じる。この歪みにより発生する張力に対して、このタイヤ1では、緩衝ゴム層13によりカーカス層11(カーカスライン)の長さを増加させて、各補強素子11Cを従来(図20参照)に比べて長くし、その単位長さあたりに生じる歪み量を減少させて、長手方向(タイヤ幅方向)に作用する張力を低減させている。
従って、本実施形態によれば、タイヤ1に突起物が入力したときに、カーカス層11の各補強素子11Cが負担する張力を低下させることができ、補強素子11Cの張力による切断の発生を抑制することができる。これに伴い、カーカス層11が、ベルト層31、32やベルト強化層21、22等の他の部材に先行して破断するのを防止できるとともに、タイヤ1全体の突起入力に対する耐久性(突起性能)を向上させることができ、タイヤ1にパンクやトレッドバースト(ショックバースト)等の故障が発生するのを抑制することができる。
同時に、このタイヤ1では、2層のベルト強化層21、22をトレッド部2に配置したため、内圧充填時等のタイヤ周方向の伸張変形を低減してトレッド部2及びトレッドショルダ部の径成長を抑制でき、ベルト層31、32の端部に生じる歪みを低下させて、その付近でのセパレーションの発生等を防止することができる。その結果、ベルト層31、32の端部の耐久性も向上できる等、その径成長抑制効果と上記した緩衝ゴム層13の効果とを相乗的に発揮させて、タイヤ1の耐久性等を総合的に向上させることができる。
また、突起物がトレッドショルダ部に入力した場合には、緩衝ゴム層13が柔軟に変形して突起物の入力を柔らかく受け止めることが可能である等、緩衝ゴム層13を、カーカス層11とベルト層31、32及びベルト強化層21、22との間の緩衝材として機能させることもできる。これにより、ベルト層31、32やベルト強化層21、22からカーカス層11に伝達される突起入力時の衝撃を緩衝(緩和)できるとともに、カーカス層11のタイヤ幅方向等の変形を抑制することもでき、トレッドショルダ部への突起入力に対して、補強素子11Cの切断及びカーカス層11の破断を効果的に抑制することができる。
従って、このタイヤ1によれば、トレッドショルダ部側の径成長量が比較的大きく、トレッドショルダ部の突起入力に対する耐久性が低い偏平率の低い重荷重用空気入りラジアルタイヤであっても、そのカーカス層11の他の部材に先行する破断等を効果的に防止して故障の発生を抑制することができる。中でも、トレッドショルダ部の大きな径成長及びカーカス層11の破断等がより一層生じ易い偏平率が70%以下のタイヤ1の場合に、特に効果が大きく、本実施形態の緩衝ゴム層13等は、そのようなタイヤ1に適用するのが最も望ましい。
加えて、このタイヤ1では、緩衝ゴム層13の緩衝材としての機能により、カーカス層11とベルト層31、32等との間の歪みを低減等できるため、各層間でセパレーションが発生するのを抑制することもできる。また、ここでは、カーカス層11の補強素子11Cの大径化や打ち込み本数の増加等を行わず、カーカ層11は従来とほぼ同様に構成したため、タイヤ1全体の重量が大きく増加するのを防止でき、かつカーカス層11のビードコア10付近の端部側における耐久性が低下するのを防止することもできる。
ここで、緩衝ゴム層13を、JIS−A硬度HDが低く、柔らかいゴムにより形成した場合には、突起入力時の衝撃を緩和する機能がより高くなるとともに、カーカス層11の補強素子11Cに対する拘束が低く(軽く)なり、突起入力時にカーカス層11が受ける変形及び歪みが減少して、その補強素子11Cに作用する張力を効果的に低下させることができる。このとき、緩衝ゴム層13のJIS−A硬度HDは、40〜70度の範囲内の硬度にするのが望ましく、これにより、カーカス層11の破断防止等に対して、より大きな効果を得ることができる。
また、これら突起入力時の充分な性能を得るためには、緩衝ゴム層13を、厚さTが薄くなるほど硬度HDを低くする必要があり、かつ、その緩衝材としての機能等の諸性能を適切に維持するため、緩衝ゴム層13の厚さTに対するJIS−A硬度HDの比HD/Tは、10〜60度/mmの範囲にするのがより望ましい。この範囲外であると、例えば緩衝ゴム層13の硬度HDが高くなりすぎ、又は厚さTが薄くなりすぎる等、それらのバランスが悪化して突起入力時の性能が低下し、カーカス層11の破断等が生じ易くなる恐れがある。一方、緩衝ゴム層13を上記範囲に形成した場合には、より高い充分な突起入力時の性能を確実に確保することができ、カーカス層11の破断や故障を効果的に抑制することができる。
更に、緩衝ゴム層13の幅W(図1参照)に対して、そのタイヤ幅方向内側端部とタイヤ赤道面CLとの間のタイヤ幅方向の距離Fが短くなるようにすることで、緩衝ゴム層13が確実にトレッドショルダ部に配置されることになり、トレッドショルダ部への突起入力に対して確実に対処することが可能となる。また、緩衝ゴム層13は、タイヤ幅方向の内側端部を、ベルト強化層21、22のタイヤ幅方向の外側端部よりもタイヤ赤道面CL側に位置させた場合に、カーカス層11の補強素子11Cに作用する張力をより確実に低減できるとともに、その内側端部をタイヤ赤道面CL側に近づけるほど一層効果が大きくなる。従って、緩衝ゴム層13は、以上のように形成するのがより望ましい。
なお、本実施形態の緩衝ゴム層13は、以下でその一例を説明するように、他の構造のベルト層31、32等を備えた異なる構造の種々の重荷重用空気入りラジアルタイヤ1に適用することができる。このようなタイヤ1としては、例えば、ベルト層を1層又は3層以上配置したタイヤ1や、タイヤ幅方向に分割して配置されたスプリットベルト層を備えたタイヤ1等であってもよい。また、これら各ベルト層は、そのタイヤ幅方向の幅がベルト強化層21、22の幅よりも狭いものでもよく、各補強素子のタイヤ周方向に対する傾斜角度をより大きく又は小さくし、又は互いに隣接するベルト層の補強素子をタイヤ周方向に対して同じ方向に傾斜させてもよい。
一方、ベルト強化層21、22も、ベルト層31、32のタイヤ半径方向内側以外に、そのタイヤ半径方向外側や、複数のベルト層31、32の間等、異なる位置に配置してもよい。また、タイヤ1に1層又は3層以上のベルト強化層を設けてもよく、或いは、タイヤ1にベルト強化層21、22を設けずに、ベルト層31、32等のみを配置してもよい。更に、これらベルト強化層21、22やベルト層31、32の幅や構造等に応じて、緩衝ゴム層13を、そのタイヤ幅方向外側端部が、ベルト強化層21、22やベルト層31、32のタイヤ幅方向外側端部に対して、タイヤ幅方向外側や内側、又は略同一のタイヤ幅方向位置になるように配置してもよい。
図3〜図10は、このような他の実施形態のタイヤ1のトレッド部2の構造を概略的に破断して示す平面展開図である。
図3に示すタイヤ1は、カーカス層11の外周側に、タイヤ半径方向内側から外側に向かって順次重ね合わせて配置された、比較的幅広で略同じ幅の2層のベルト強化層21、22と、それよりも幅狭な2層のベルト層31、32と、を備えている。ベルト層31、32は、それぞれの補強素子31C、32Cが、タイヤ周方向に対して互いに逆方向に交差(交錯)し、かつ比較的タイヤ周方向に近い略同一角度で傾斜する交錯ベルト層であり、内側のベルト層31が、外側のベルト層32よりも僅かに幅広に形成されている。また、このタイヤ1は、両トレッドショルダ部のカーカス層11に隣接する一対の緩衝ゴム層13を、ベルト強化層21、22のタイヤ半径方向内側に、両タイヤ幅方向外側端部が略同一のタイヤ幅方向位置になるように配置している。
図4に示すタイヤ1は、図3に示すタイヤ1とほぼ同様に構成されているが、ベルト層31、32の各補強素子31C、32Cが、タイヤ周方向に対してより大きな角度で傾斜し、比較的タイヤ幅方向に近くなっている。また、図4Aに示すタイヤ1では、緩衝ゴム層13のタイヤ幅方向外側端部がベルト強化層21、22の外側端部よりもタイヤ幅方向外側に配置され、図4Bに示すタイヤ1では、それらが略同一のタイヤ幅方向位置に配置されている。
図5に示すタイヤ1は、カーカス層11の外周側に、タイヤ半径方向内側から外側に向かって順に、略同一幅の2層のベルト強化層21、22と、それよりも幅が広い1層のベルト層31と、を備えている。また、両トレッドショルダ部のカーカス層11に隣接して一対の緩衝ゴム層13を備えており、そのタイヤ幅方向外側端部を、ベルト層31の外側端部と略同一のタイヤ幅方向位置に配置している。
図6に示すタイヤ1は、カーカス層11の外周側に、タイヤ半径方向内側から外側に向かって順に、タイヤ赤道面CLを挟んで分割して配置されたスプリットベルト層35、及び一対の緩衝ゴム層13と、略同一幅の2層のベルト強化層21、22と、それよりも幅広なベルト層31と、ベルト強化層21、22及びベルト層31よりも幅狭なベルト層32と、を備えている。ベルト層31、32は、それぞれの補強素子31C、32Cが、タイヤ周方向に対して互いに逆方向に傾斜する交錯ベルト層である。両スプリットベルト層35は、最も幅狭に形成され、ベルト層31のタイヤ幅方向外側端部の外側から、ベルト強化層21、22のタイヤ幅方向外側端部の内側まで、各端部をタイヤ半径方向内側から覆うように配置されるとともに、その補強素子35Cが、隣接するベルト層31の補強素子31Cとタイヤ周方向に対して同じ方向に、より大きな角度で傾斜している。また、このタイヤ1は、緩衝ゴム層13を、両トレッドショルダ部のカーカス層11に隣接し、かつ両スプリットベルト層35のタイヤ幅方向内側に配置している。
図7A、図7Bに示すタイヤ1は、カーカス層11の外周側に、タイヤ半径方向内側から外側に向かって順に、略同一幅の2層のベルト強化層21、22と、それよりも幅広な2層のベルト層31、32と、それらよりも幅狭なベルト層33と、を備えている。ベルト層31、32は、それぞれの補強素子31C、32Cがタイヤ周方向に対して逆方向に傾斜する交錯ベルト層である。ベルト層33は、その補強素子33Cが、隣接するベルト層32の補強素子32Cとタイヤ周方向に対して同じ方向に、かつ同程度の角度で傾斜している。また、このタイヤ1は、両トレッドショルダ部のカーカス層11に隣接して一対の緩衝ゴム層13を備えており、ベルト層31のタイヤ幅方向外側端部の外側から、ベルト強化層21、22のタイヤ幅方向外側端部の内側まで配置している。なお、図7Aのタイヤ1に対して、図7Bに示すタイヤ1では、緩衝ゴム層13をより幅広に形成し、そのタイヤ幅方向内側端部をタイヤ赤道面CLにより近い位置に配置している。
この図7に示すタイヤ1に対し、図8に示すタイヤ1は、ベルト強化層21、22を、3層のベルト層31、32、33の間(ここではベルト層32とベルト層33の間)に配置し、最外側のベルト層33をベルト強化層21、22と同程度の幅に形成している。また、緩衝ゴム層13のタイヤ幅方向外側端部をベルト層31の外側端部と略同一のタイヤ幅方向位置に配置している。
図9に示すタイヤ1は、ベルト強化層21、22を設けずに、複数(ここでは4層)のベルト層31、32、33、34と、それらのタイヤ幅方向内側にカーカス層11に隣接して配置された一対の緩衝ゴム層13と、を備えている。4層のベルト層31、32、33、34では、タイヤ半径方向内側から2層目のベルト層31が最も幅広に形成され、それを挟む内側のベルト層34と外側のベルト層32が略同程度の幅に、タイヤ半径方向最外側のベルト層33が最も幅狭に形成されている。また、タイヤ半径方向の中間に位置する2層のベルト層31、32は、それらの補強素子31C、32Cがタイヤ周方向に対して逆方向かつ同程度の角度で傾斜する交錯ベルト層であり、最内側のベルト層34は、その補強素子34Cが、隣接するベルト層31の補強素子31Cとタイヤ周方向に対して同じ方向に、かつ、よりタイヤ幅方向に近い角度で傾斜している。一方、最外側のベルト層33は、その補強素子33Cが、隣接するベルト層32の補強素子32Cとタイヤ周方向に対して同じ方向に、かつ略同程度の角度で傾斜している。更に、このタイヤ1では、緩衝ゴム層13が比較的幅広に形成され、そのタイヤ幅方向外側及び内側端部のそれぞれを、幅広なベルト層31のタイヤ幅方向外側端部の外側、及び幅狭なベルト層33のタイヤ幅方向外側端部の内側のタイヤ幅方向位置に配置している。
この図9に示すタイヤ1に対し、図10に示すタイヤ1は、交錯ベルト層31、32のタイヤ半径方向内側にベルト層を有しない、3層構造のベルト層31、32、33と、一対の緩衝ゴム層13と、を備えている。また、タイヤ半径方向最外側のベルト層33は、より幅広に形成されるとともに、その補強素子33Cのタイヤ周方向に対する傾斜角度が、隣接するベルト層32の補強素子32Cの傾斜角度よりも大きい(例えば50°程度)、交錯ベルト層31、32の保護層になっている。更に、緩衝ゴム層13のタイヤ幅方向外側端部が、ベルト層31の外側端部と略同一のタイヤ幅方向位置に配置されている。
(タイヤ試験)
本発明の効果を確認するため、以上説明した緩衝ゴム層13をトレッドショルダ部のカーカス層11に隣接配置(図1〜図10参照)した11種類の実施例のタイヤ(以下、実施品という)と、各実施品から緩衝ゴム層13を除いた9種類の比較例のタイヤ(図20、図21参照)とを試作して、以下の条件で破断試験を行った。実施品と比較品は、いずれも偏平率が70%以下の低偏平率のタイヤであり、JATMA YEAR BOOK(2006、日本自動車タイヤ協会規格)で定める3つのサイズのトラック及びバス用空気入りラジアルタイヤである。
実施品及び比較品でサイズ435/45R22.5のタイヤは、内圧900kPaでサイズ14.00×22.5のリムに、サイズ265/60R22.5のタイヤは、内圧900kPaでサイズ8.25×22.5のリムに、サイズ295/70R22.5のタイヤは、内圧900kPaでサイズ9.00×22.5のリムに、それぞれ装着した。
破断試験は、これら各実施品及び比較品を用いて、JIS−D4230で定める試験法に準拠して行い、各トレッド部2のタイヤ赤道面CL上に、直径38mmの半球状のプランジャ(突起)の先端を押し込み、破断までのプランジャのストローク(移動距離)と、その押し込み力を測定して評価した。
図11は、このプランジャの押し込みによるタイヤの破断試験の評価法について説明するための模式図である。
試験は、プランジャの先端を、各タイヤのカーカス層11、ベルト強化層21、22、及びベルト層31、32等のいずれかの部材が破断するまでトレッド部2に徐々に押し込んで行った。試験結果は、図示のように、破断に至るまでの間のプランジャのストロークS(図の横軸、単位mm)に対する押し込み力P(図の縦軸、単位kN)の変化を測定し、その変化から積分により破断までに要した破断エネルギーE(図の略三角形の領域、単位J)を算出して、それらを比較して評価した。図の例では、破断エネルギーEは、ストロークSと押し込み力Pとの積の1/2(E=S×P/2)である。同時に、試験では、カーカス層11が他の部材に先行して破断したか否かについても確認した。
表1〜表9に、各タイヤの構造等と試験結果を示す。また、図12〜図19に、各比較品のトレッド部の構造の概略平面図(破断図)を示す。
なお、以下の各表には、比較品及び実施品のサイズ、その構造を示す図、ベルト強化層とベルト層の構成、緩衝ゴム層13の構成、突起性能指数、及びカーカス層が先行して破断したか否か(有無)を、それぞれ示す。その内、ベルト強化層とベルト層の構成欄には、各比較品及び実施品に配置したベルト強化層及びベルト層のそれぞれについて、その各補強素子のタイヤ周方向に対する傾斜角度(°)、及びタイヤ幅方向の幅(mm)を示す。また、各ベルト層の傾斜角度に付すRとLは、その補強素子のタイヤ周方向に対する傾斜方向であり、タイヤ半径方向外側から見て右上がりの傾斜がR、左上がりの傾斜がLである。緩衝ゴム層13については、その幅W(mm)(図1参照)、タイヤ幅方向内側端部の配置位置(タイヤ赤道面CLからの距離)F(mm)、厚さTに対するJIS−A硬度HDの比である硬度/厚さ(HD/T)(度/mm)、及び硬度HD(度)を示す。
また、突起性能指数は、上記した破断エネルギーEを、比較品2の値Eを100とした指数で表したものであり、その指数値が大きいほど破断エネルギーが大きく、破断までにより大きなエネルギーが必要であり、破断し難いことを示す。
Figure 2008087710
表1に示すように、実施品1は、上記した図3に示す構造の、幅狭な2層のベルト層31、32等を備えたタイヤであり、比較品1(図12参照)は、実施品1から緩衝ゴム層13を除いた構造のタイヤであり、ともにサイズは435/45R22.5である。
破断試験の結果、突起性能指数は、比較品1の76に対し、実施品1では123と大幅に大きくなっていた。また、比較品1では、カーカス層11が他の部材に先行して破断したが、実施品1では、カーカス層11の先行破断は発生しなかった。これより、このような幅狭なベルト層31、32等を備えたタイヤでも、緩衝ゴム層13を配置することで、突起入力に対してカーカス層11の破断、及びタイヤの故障が発生し難くなり、それらを抑制する効果が向上したことが分かった。
Figure 2008087710
表2に示すように、実施品2−1、2−2は、それぞれ上記した図4A、図4Bに示す構造の、幅狭な2層のベルト層31、32等を備えたタイヤであり、比較品2(図13参照)は、実施品2−1、2−2から緩衝ゴム層13を除いた構造のタイヤであり、いずれもサイズは435/45R22.5である。なお、これらの各ベルト層31、32の補強素子31C、32Cは、実施品1及び比較品1の補強素子31C、32Cに対して、タイヤ周方向に対する傾斜角度がより大きくなっている。また、実施品2−1の緩衝ゴム層13の硬度HD(55度)に対し、実施品2−2の緩衝ゴム層13の硬度HD(50度)をより低くした。
破断試験の結果、突起性能指数は、比較品2の100に対し、実施品2−1では129、実施品2−2では134と、それぞれ大幅に大きくなっていた。また、比較品2では、カーカス層11が他の部材に先行して破断したが、実施品2−1、2−2では、カーカス層11の先行破断は発生しなかった。これより、このような幅狭で補強素子31C、32Cの傾斜角度が大きいベルト層31、32等を備えた各タイヤでも、緩衝ゴム層13を配置することで、突起入力に対してカーカス層11の破断、及びタイヤの故障が発生し難くなり、それらを抑制する効果が向上したことが分かった。また、緩衝ゴム層13の硬度を低くすることで、突起性能指数がより高くなることが分かった。
Figure 2008087710
表3に示すように、実施品3は、上記した図5に示す構造の、幅広な1層のベルト層31等を備えたタイヤであり、比較品3(図14参照)は、実施品3から緩衝ゴム層13を除いた構造のタイヤであり、ともにサイズは435/45R22.5である。
破断試験の結果、突起性能指数は、比較品3の95に対し、実施品3では131と大幅に大きくなっていた。また、比較品3では、カーカス層11が他の部材に先行して破断したが、実施品3では、カーカス層11の先行破断は発生しなかった。これより、このような幅広な1層のベルト層31等を備えたタイヤでも、緩衝ゴム層13を配置することで、突起入力に対してカーカス層11の破断、及びタイヤの故障が発生し難くなり、それらを抑制する効果が向上したことが分かった。
Figure 2008087710
表4に示すように、実施品4は、上記した図2に示す構造の、幅広なベルト層31と幅狭なベルト層32等を備えたタイヤであり、比較品4(図21参照)は、実施品4から緩衝ゴム層13を除いた構造のタイヤであり、ともにサイズは435/45R22.5である。
破断試験の結果、突起性能指数は、比較品4の101に対し、実施品4では136と大幅に大きくなっていた。また、比較品4では、カーカス層11が他の部材に先行して破断したが、実施品4では、カーカス層11の先行破断は発生しなかった。これより、このような2層のベルト層31、32等を備えたタイヤでも、緩衝ゴム層13を配置することで、突起入力に対してカーカス層11の破断、及びタイヤの故障が発生し難くなり、それらを抑制する効果が向上したことが分かった。
Figure 2008087710
表5に示すように、実施品5は、上記した図6に示す構造の、スプリットベルト層35等を備えたタイヤであり、比較品5(図15参照)は、実施品5から緩衝ゴム層13を除いた構造のタイヤであり、ともにサイズは435/45R22.5である。
破断試験の結果、突起性能指数は、比較品5の99に対し、実施品5では135と大幅に大きくなっていた。また、比較品5では、カーカス層11が他の部材に先行して破断したが、実施品5では、カーカス層11の先行破断は発生しなかった。これより、このようなスプリットベルト層35等を備えたタイヤでも、緩衝ゴム層13を配置することで、突起入力に対してカーカス層11の破断、及びタイヤの故障が発生し難くなり、それらを抑制する効果が向上したことが分かった。
Figure 2008087710
表6に示すように、実施品6−1、6−2は、それぞれ上記した図7A、図7Bに示す構造の、3層のベルト層31、32、33等を備えたタイヤであり、比較品6(図16参照)は、実施品6−1、6−2から緩衝ゴム層13を除いた構造のタイヤであり、いずれもサイズは265/60R22.5である。なお、ここでは、実施品6−1の緩衝ゴム層13に対して、実施品6−2の緩衝ゴム層13の硬度HDをより低くした。
破断試験の結果、突起性能指数は、比較品6の113に対し、実施品6−1では141、実施品6−2では151と大幅に大きくなっていた。また、比較品6では、カーカス層11が他の部材に先行して破断したが、実施品6−1、6−2では、カーカス層11の先行破断は発生しなかった。これより、このような3層のベルト層31、32、33等を備えた各タイヤでも、緩衝ゴム層13を配置することで、突起入力に対してカーカス層11の破断、及びタイヤの故障が発生し難くなり、それらを抑制する効果が向上したことが分かった。また、緩衝ゴム層13の硬度を低くすることで、突起性能指数がより高くなることが分かった。
Figure 2008087710
表7に示すように、実施品7は、上記した図8に示す構造の、3層のベルト層31、32、33の間にベルト強化層21、22を配置等したタイヤであり、比較品7(図17参照)は、実施品7から緩衝ゴム層13を除いた構造のタイヤであり、ともにサイズは265/60R22.5である。
破断試験の結果、突起性能指数は、比較品7の114に対し、実施品7では144と大幅に大きくなっていた。また、比較品7では、カーカス層11が他の部材に先行して破断したが、実施品7では、カーカス層11の先行破断は発生しなかった。これより、このような3層のベルト層31、32、33の間にベルト強化層21、22を配置等したタイヤでも、緩衝ゴム層13を配置することで、突起入力に対してカーカス層11の破断、及びタイヤの故障が発生し難くなり、それらを抑制する効果が向上したことが分かった。
Figure 2008087710
表8に示すように、実施品8は、上記した図9に示す構造の、ベルト強化層を有さず4層のベルト層34、31、32、33等を備えたタイヤであり、比較品8(図18参照)は、実施品8から緩衝ゴム層13を除いた構造のタイヤであり、ともにサイズは295/70R22.5である。
破断試験の結果、突起性能指数は、比較品8の103に対し、実施品8では131と大幅に大きくなっていた。また、比較品8では、カーカス層11が他の部材に先行して破断したが、実施品8では、カーカス層11の先行破断は発生しなかった。これより、このようなベルト強化層を有さず4層のベルト層34、31、32、33等を備えたタイヤでも、緩衝ゴム層13を配置することで、突起入力に対してカーカス層11の破断、及びタイヤの故障が発生し難くなり、それらを抑制する効果が向上したことが分かった。
Figure 2008087710
表9に示すように、実施品9は、上記した図10に示す構造の、ベルト強化層を有さず3層のベルト層31、32、33等を備えたタイヤであり、比較品9(図19参照)は、実施品9から緩衝ゴム層13を除いた構造のタイヤであり、ともにサイズは295/70R22.5である。
破断試験の結果、突起性能指数は、比較品9の96に対し、実施品9では139と大幅に大きくなっていた。また、比較品9では、カーカス層11が他の部材に先行して破断したが、実施品9では、カーカス層11の先行破断は発生しなかった。これより、このようなベルト強化層を有さず3層のベルト層31、32、33等を備えたタイヤでも、緩衝ゴム層13を配置することで、突起入力に対してカーカス層11の破断、及びタイヤの故障が発生し難くなり、それらを抑制する効果が向上したことが分かった。
以上の結果から、本発明により、重荷重用空気入りラジアルタイヤに突起物が入力したときに、カーカス層11が他の部材に先行して破断するのを防止でき、タイヤの故障の発生を抑制できることが証明された。
本実施形態の重荷重用空気入りラジアルタイヤの全体構造を模式的に示すタイヤ幅方向の半断面図である。 本実施形態の重荷重用空気入りラジアルタイヤのトレッド部の構造を概略的に破断して示す平面展開図である。 他の実施形態の重荷重用空気入りラジアルタイヤのトレッド部の構造を概略的に破断して示す平面展開図である。 他の実施形態の重荷重用空気入りラジアルタイヤのトレッド部の構造を概略的に破断して示す平面展開図である。 他の実施形態の重荷重用空気入りラジアルタイヤのトレッド部の構造を概略的に破断して示す平面展開図である。 他の実施形態の重荷重用空気入りラジアルタイヤのトレッド部の構造を概略的に破断して示す平面展開図である。 他の実施形態の重荷重用空気入りラジアルタイヤのトレッド部の構造を概略的に破断して示す平面展開図である。 他の実施形態の重荷重用空気入りラジアルタイヤのトレッド部の構造を概略的に破断して示す平面展開図である。 他の実施形態の重荷重用空気入りラジアルタイヤのトレッド部の構造を概略的に破断して示す平面展開図である。 他の実施形態の重荷重用空気入りラジアルタイヤのトレッド部の構造を概略的に破断して示す平面展開図である。 プランジャの押し込みによるタイヤの破断試験の評価法について説明するための模式図である。 比較例のタイヤのトレッド部の構造を概略的に破断して示す平面図である。 比較例のタイヤのトレッド部の構造を概略的に破断して示す平面図である。 比較例のタイヤのトレッド部の構造を概略的に破断して示す平面図である。 比較例のタイヤのトレッド部の構造を概略的に破断して示す平面図である。 比較例のタイヤのトレッド部の構造を概略的に破断して示す平面図である。 比較例のタイヤのトレッド部の構造を概略的に破断して示す平面図である。 比較例のタイヤのトレッド部の構造を概略的に破断して示す平面図である。 比較例のタイヤのトレッド部の構造を概略的に破断して示す平面図である。 従来の重荷重用空気入りラジアルタイヤの一例を示すタイヤ幅方向の半断面図である。 図20のタイヤのトレッド部の構造を概略的に破断して示す平面展開図である。
符号の説明
1・・・重荷重用空気入りラジアルタイヤ、2・・・トレッド部、3・・・ビード部、4・・・サイドウォール部、10・・・ビードコア、11・・・カーカス層、11C・・・補強素子、12・・・トレッドゴム、12M・・・溝、13・・・緩衝ゴム層、21・・・ベルト強化層、21C・・・補強素子、22・・・ベルト強化層、22C・・・補強素子、31・・・ベルト層、31C・・・補強素子、32・・・ベルト層、32C・・・補強素子、CL・・・タイヤ赤道面、TE・・・トレッド端。

Claims (6)

  1. 一対のビードコア間をトロイド状に延びる少なくとも1層のカーカス層と、トレッド部の前記カーカス層の外周側に配置された少なくとも1層のベルト層と、を備えた重荷重用空気入りラジアルタイヤであって、
    タイヤ赤道面を挟んで両トレッドショルダ部の前記カーカス層と前記ベルト層との間に、前記カーカス層に隣接して配置された緩衝ゴム層を備えたことを特徴とする重荷重用空気入りラジアルタイヤ。
  2. 請求項1に記載された重荷重用空気入りラジアルタイヤにおいて、
    タイヤ偏平率が70%以下であることを特徴とする重荷重用空気入りラジアルタイヤ。
  3. 請求項1または2に記載された重荷重用空気入りラジアルタイヤにおいて、
    前記緩衝ゴム層の厚さTに対するJIS−A硬度HDの比HD/Tが、10〜60度/mmの範囲にあることを特徴とする重荷重用空気入りラジアルタイヤ。
  4. 請求項1ないし3のいずれかに記載された重荷重用空気入りラジアルタイヤにおいて、
    前記緩衝ゴム層のタイヤ幅方向内側端部とタイヤ赤道面との間のタイヤ幅方向の距離が、該緩衝ゴム層のタイヤ幅方向の幅よりも短いことを特徴とする重荷重用空気入りラジアルタイヤ。
  5. 請求項1ないし4のいずれかに記載された重荷重用空気入りラジアルタイヤにおいて、
    前記カーカス層のタイヤ半径方向外側に、タイヤ周方向に延びる補強素子を有する少なくとも1層のベルト強化層を備えたことを特徴とする重荷重用空気入りラジアルタイヤ。
  6. 請求項5に記載された重荷重用空気入りラジアルタイヤにおいて、
    前記ベルト強化層が前記ベルト層のタイヤ半径方向内側に配置され、該ベルト強化層のタイヤ半径方向内側に前記緩衝ゴム層が配置されていることを特徴とする重荷重用空気入りラジアルタイヤ。
JP2006273109A 2006-10-04 2006-10-04 重荷重用空気入りラジアルタイヤ Pending JP2008087710A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006273109A JP2008087710A (ja) 2006-10-04 2006-10-04 重荷重用空気入りラジアルタイヤ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006273109A JP2008087710A (ja) 2006-10-04 2006-10-04 重荷重用空気入りラジアルタイヤ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2008087710A true JP2008087710A (ja) 2008-04-17

Family

ID=39372281

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006273109A Pending JP2008087710A (ja) 2006-10-04 2006-10-04 重荷重用空気入りラジアルタイヤ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2008087710A (ja)

Cited By (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009262826A (ja) * 2008-04-25 2009-11-12 Bridgestone Corp 空気入りタイヤ
JP2010116065A (ja) * 2008-11-13 2010-05-27 Bridgestone Corp 空気入りタイヤ
JP2010208505A (ja) * 2009-03-10 2010-09-24 Bridgestone Corp タイヤ
JP2014037237A (ja) * 2013-11-27 2014-02-27 Bridgestone Corp タイヤ
JP2015006857A (ja) * 2013-06-25 2015-01-15 株式会社ブリヂストン 重荷重用空気入りタイヤ
EP3482977A1 (en) 2017-11-14 2019-05-15 Sumitomo Rubber Industries, Ltd. Heavy-duty pneumatic tire
EP3482976A1 (en) 2017-11-14 2019-05-15 Sumitomo Rubber Industries, Ltd. Heavy-duty pneumatic tire
WO2019225374A1 (ja) * 2018-05-23 2019-11-28 株式会社ブリヂストン 空気入りタイヤ
US10518586B2 (en) * 2014-04-25 2019-12-31 Bridgestone Corporation Pneumatic tire
JP2023031212A (ja) * 2021-08-24 2023-03-08 住友ゴム工業株式会社 重荷重用空気入りタイヤ
JP2023031213A (ja) * 2021-08-24 2023-03-08 住友ゴム工業株式会社 重荷重用空気入りタイヤ
JP2023071136A (ja) * 2021-11-10 2023-05-22 住友ゴム工業株式会社 重荷重用空気入りタイヤ
JP2023116094A (ja) * 2022-02-09 2023-08-22 住友ゴム工業株式会社 重荷重用空気入りタイヤ

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5967107A (ja) * 1982-10-12 1984-04-16 Sumitomo Rubber Ind Ltd ゴム複合体及び該複合体を用いたタイヤ
JPS61142608U (ja) * 1985-02-26 1986-09-03
JP2000071716A (ja) * 1998-08-28 2000-03-07 Sumitomo Rubber Ind Ltd 重荷重用ラジアルタイヤ
JP2002087019A (ja) * 2000-09-18 2002-03-26 Bridgestone Corp 空気入りタイヤ

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5967107A (ja) * 1982-10-12 1984-04-16 Sumitomo Rubber Ind Ltd ゴム複合体及び該複合体を用いたタイヤ
JPS61142608U (ja) * 1985-02-26 1986-09-03
JP2000071716A (ja) * 1998-08-28 2000-03-07 Sumitomo Rubber Ind Ltd 重荷重用ラジアルタイヤ
JP2002087019A (ja) * 2000-09-18 2002-03-26 Bridgestone Corp 空気入りタイヤ

Cited By (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009262826A (ja) * 2008-04-25 2009-11-12 Bridgestone Corp 空気入りタイヤ
JP2010116065A (ja) * 2008-11-13 2010-05-27 Bridgestone Corp 空気入りタイヤ
JP2010208505A (ja) * 2009-03-10 2010-09-24 Bridgestone Corp タイヤ
JP2015006857A (ja) * 2013-06-25 2015-01-15 株式会社ブリヂストン 重荷重用空気入りタイヤ
JP2014037237A (ja) * 2013-11-27 2014-02-27 Bridgestone Corp タイヤ
US10518586B2 (en) * 2014-04-25 2019-12-31 Bridgestone Corporation Pneumatic tire
EP3482976A1 (en) 2017-11-14 2019-05-15 Sumitomo Rubber Industries, Ltd. Heavy-duty pneumatic tire
EP3482977A1 (en) 2017-11-14 2019-05-15 Sumitomo Rubber Industries, Ltd. Heavy-duty pneumatic tire
US11148477B2 (en) 2017-11-14 2021-10-19 Sumitomo Rubber Industries, Ltd. Heavy-duty pneumatic tire
US11235618B2 (en) 2017-11-14 2022-02-01 Sumitomo Rubber Industries, Ltd. Heavy-duty pneumatic tire
WO2019225374A1 (ja) * 2018-05-23 2019-11-28 株式会社ブリヂストン 空気入りタイヤ
JP2023031212A (ja) * 2021-08-24 2023-03-08 住友ゴム工業株式会社 重荷重用空気入りタイヤ
JP2023031213A (ja) * 2021-08-24 2023-03-08 住友ゴム工業株式会社 重荷重用空気入りタイヤ
JP2023071136A (ja) * 2021-11-10 2023-05-22 住友ゴム工業株式会社 重荷重用空気入りタイヤ
JP2023116094A (ja) * 2022-02-09 2023-08-22 住友ゴム工業株式会社 重荷重用空気入りタイヤ

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2008087710A (ja) 重荷重用空気入りラジアルタイヤ
JP4008013B1 (ja) 空気入りタイヤ
JP5836286B2 (ja) 空気入りタイヤ
JP2009101943A (ja) 重荷重用空気入りタイヤ
JP2007022424A (ja) 重荷重用空気入りタイヤ
JP4703644B2 (ja) 重荷重用空気入りタイヤ
JP6204641B2 (ja) 空気入りタイヤ
JP5399778B2 (ja) 空気入りタイヤ
JP4041479B2 (ja) 重荷重用タイヤ
JP4984662B2 (ja) 空気入りタイヤ
JP4353788B2 (ja) 空気入りタイヤ
JP2004299670A (ja) ランフラットタイヤ
JP5164453B2 (ja) 空気入りタイヤ
JP5046555B2 (ja) 安全タイヤ
JP2006218936A (ja) 重荷重用空気入りラジアルタイヤ
JP5926883B2 (ja) 空気入りタイヤ
JP2009262826A (ja) 空気入りタイヤ
JP2007084013A (ja) 空気入りタイヤ
JP2007045353A (ja) 空気入りタイヤ
JP6280449B2 (ja) 空気入りタイヤ
JP6756163B2 (ja) 空気入りタイヤ
JP5607425B2 (ja) 空気入りタイヤ
JP2015037943A (ja) 空気入りタイヤ
JP5990384B2 (ja) 空気入りタイヤ
JP5193500B2 (ja) 重荷重用空気入りラジアルタイヤ

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20090917

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110916

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20111004

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20111128

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20120523