JP2008087105A - ロボットハンド - Google Patents

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Abstract

【課題】把持又は押圧する物体の表面形状に合わせて追従することで、物体に十分な把持力又は押圧力を付与することを可能とする。
【解決手段】指部10の第1指部11に形成された凹所63の底部に、第1指部11の軸方向に並んで配されたコイルバネ77を介して押え部65を接続する。押え部65が物体200に把持力又は押圧力を付与する場合、押え部65が物体200の形状に追従できるように、指腹部65と第1指部11との間には、隙間を設ける。
【選択図】 図7

Description

本発明はロボットハンドに関する。
ロボットハンドに用いられる指関節機構としては、例えば、特許文献1が挙げられる。
特許文献1の指関節機構1000は、図12に示すように、手掌分割部1004と、この手掌分割部1004側から順に第1関節1006、第2関節1008を介して連結されている第1指部材1010及び第2指部材1012と、第1関節1006近くの手掌分割部1004に固定されている第1リンク軸1014と、第2関節1008近くの第2指部材1012に回転自在に連結されている第2リンク軸1016と、第1及び第2リンク軸1014,1016に両端部が回転自在に連結されている連動リンク1018と、第1及び第2リンク軸1014,1016を連結するコイルスプリング1026と、第1関節1006回りに第1指部材1012を回動させる駆動部1020を備えている。そして、第2リンク軸1016の一端部が、連動リンク1018の他端側に形成した長孔形状のリンク孔1018bに挿入され、リンク孔1018bの長手方向に移動自在に、かつ、回転自在に配置されている。この構成では、例えば、物体の把持等を行う場合、図13に示すように、力Fが第2指部材1012に作用すると、第2リンク軸1016がリンク孔1018bの長手方向にスライド移動することで、連動リンク1018と連動することなく第2指部材1012が力Fに従って図の反時計回りに回動する。これにより、第2指部材1012は、物体の形状に追従させることができる。また、コイルスプリング1026の弾性力により、第2指部材1012には、力Fに対して反対方向のモーメントが作用する。これにより、物体を把持するのに十分な押圧力や把持力を付与することができる。
特開2003−220589号
現在、ロボットの急速な開発が進み、ロボットには多種多様な動作が要求されている。これに伴い、ロボットハンドにも、複雑な形状の物体を把持する等、これまでになかった高度な要求がなされている。ロボットハンドが複雑な形状の物体や小さな形状の物体を把持するためには、ロボットハンドの指部材は、把持する物体が落下しないように複雑な形状の物体や小さな物体にも所定の押圧力や把持力を作用させる必要がある。上述した特許文献1の指関節機構1000では、第2指部材1012を第1指部材1010に対して第2関節1008の反時計回りに回動させることのみで物体の形状に追従させる。したがって、物体形状が複雑化、小型化すると、物体形状を追従するだけの自由度が十分でない。また、第2指部材1012全体が回動するだけなので、物体が複雑化、小型化すると、物体形状に正確に追従することができない。この結果、複雑な形状の物体や小さな形状の物体を把持しようとしても、その物体に充分な押圧力や把持力を作用させることができない。
本発明は上述した事情を鑑みてなされたものであり、その目的は、把持又は押圧する物体の表面形状に合わせて追従することで、物体に十分な把持力又は押圧力を付与することができるロボットハンドを提案することである。
上記課題を解決するために、本発明のロボットハンドは、物体を把持又は押圧するロボットハンドである。このロボットハンドは、手の平部材と、その手の平部材に設けられた関節と、その関節に回動自在に連結された指部材と、関節に配置され指部材を手の平部材に対して回動させる駆動部と、指部材の指腹の位置に配置された押え部材と、指部材と押え部材を接続し、押え部材に外力が付与されると、その外力に従って弾性変形することで押え部材の指部材に対する位置及び傾きを変化させ、押え部材への外力が開放されると、その形状が復元することで押え部材を指部材に対して初期位置に戻す弾性部材を有していることを特徴とする。
このロボットハンドでは、物体と接触する部位(すなわち、指腹の位置)に取り付けられた押え部材が、指部材に弾性部材を介して接続されている。この弾性部材は、押え部材に外力が付与されると、その外力に従って弾性変形することで押え部材の指部材に対する位置及び傾きを変化させる。したがって、ロボットハンドが物体を把持又は押圧するために物体に押圧力を作用させると、押え部材は物体からの反力を受けて、独立して物体の形状に追従する。すなわち、押え部材に物体からの反力が作用すると、この反力が弾性部材に作用し、弾性部材を変形させる。これにより、押え部材は、指部材と独立して物体の形状に追従する。押え部材は指部材と比べて小さな部材であるため、物体の形状が複雑化、小型化しても、押え部材は物体の形状に好適に追従し、物体と十分な接触面積を得ることができる。したがって、ロボットハンドは、物体に十分な把持力又は押圧力を付与することができる。また、押え部材から物体が離れると、押え部材に作用している反力がなくなり、弾性部材は元の形状に復元する。これにより、押え部材が物体に押圧力を加えていないときは、押え部材は指部材に対して所定の位置に位置することができる。
上述したロボットハンドでは、指部材の指腹の位置に凹所が形成されており、押え部材は、その一部が凹所から突出するように凹所に収容されており、弾性部材は、凹所の底面と押え部材の裏面とを接続している。そして、少なくとも押え部材の裏面、手の平側側面及び手先側側面と、これらと対向する凹所の各面との間には隙間が形成されていることが好ましい。この構成によれば、押え部材と凹所の間に隙間を形成することで、押え部材は隙間が形成された方向に傾動することができる。また、押え部材が凹所の内側の面と接触すると、押え部材はそれ以上には傾動することができない。したがって、使用用途に応じて押え部材と凹所の間の隙間を形成する方向を調整することで、押え部材の傾動方向を調整することができ、また、押え部材と凹所の各面との隙間の大きさを調整することより、押え部の傾動範囲を調整することができる。
上述したロボットハンドでは、押え部材を物体と接触する側に配された回転体と、その回転体を回転自在に保持するホルダで構成してもよい。このロボットハンドでは、物体を回転体で把持又は押圧するため、物体を把持又は押圧しながら、物体の表面をスライドすることができる(把持又は押圧する位置を変えることができる)。このとき、物体の表面が一様な平面でなくても、弾性部材が物体の形状に応じて変形するため、押え部は物体の形状に好適に追従することができる。したがって、ロボットハンドは、物体に十分な把持力又は押圧力を付与しながら物体の表面をスライドすることができる。
また、回転体は、関節の回動軸と直交する面内(指部材の駆動方向を含む面内)に配置されている回転軸を有していてもよい。この構成では、回転軸によって回転体の回転方向が特定される。したがって、ロボットハンドは、回転軸に対して垂直方向にのみ物体表面をスライドすることができる。
本発明は、指部材が手の平部に対して回動可能に取付けられたロボットハンド以外にも適用することができる。すなわち、本発明の他のロボットハンドは、ハンド本体と、ハンド本体に取付けられた第1指と、ハンド本体に取付けられた第2指と、を有しており、第2指を第1指に対して移動させることで、第1指と第2指との間で物体を把持するロボットハンドである。このロボットハンドは、第1指と第2指の少なくとも一方は、指部材と、第2指を第1指に対して移動させる駆動部と、第1指と第2指によって物体を把持したときにその物体と接触する位置に配置された押え部材と、指部材と押え部材を接続し、押え部材に外力が付与されると、その外力に従って弾性変形することで押え部材の指部材に対する位置及び傾きを変化させ、押え部材への外力が開放されると、その形状が復元することで押え部材を指部材に対して初期位置に戻す弾性部材を有することを特徴とする。
このロボットハンドでも、押え部材が指部材と独立して物体の形状に追従する。そのため、押え部材と物体との間に十分な接触面積が得られ、ロボットハンドは、物体に十分な把持力又は押圧力を付与することができる。
下記の実施例に記載の技術の主要な特徴について列記する。
(形態1) 第1のロボットハンドは、関節を介して接続された2以上の指部材を有する複数の指部と、各指部の一端が取付けられる手の平部と、を有する。各指部の少なくとも先端の指部材は、指腹の位置に凹所が形成されている。指部材の凹所には押え部材が収容され、指部材と押え部材は弾性部材によって接続されている。凹所の押え部材と対向する面のうち、少なくとも指部材の延伸方向の両側面及び底面と、これらと対向する押え部材の各面との間には隙間が設けられており、弾性部材は、凹所と押え部材との間に形成された隙間に配されている。
(形態2) 第2のロボットハンドは、ハンド本体と、ハンド本体に取付けられた第1指部材と、ハンド本体に取付けられた第2指部材と、を有しており、第2指部材を第1指部材に対して移動させることで、第1指部材と第2指部材との間で物体を把持する。第1指部材と第2指部材の少なくとも一方には、第1指部材と第2指部材によって物体を把持したときにその物体と接触する部位に凹所が形成されている。その指部材の凹所には押え部材が収容され、指部材と押え部材は弾性部材によって接続されている。凹所の押え部材と対向する面のうち、少なくとも指部材の延伸方向の両側面及び底面と、こられと対向する押え部材の各面との間には隙間が設けられており、弾性部材は、凹所と押え部材との間に形成された隙間に配されている。
本発明を具現化した実施例に係るロボットハンドを図面に基づいて説明する。図1は、本実施例の第1のロボットハンド100を掌側から見た図である。ロボットハンド100は、ロボット本体(図示省略)とアーム(図示省略)を介して接続されている。ロボットハンド100は、手の平部110と、3つの関節を有する4本の指部10と、2つの関節を有する1本の親指部80を備えている。指部10は、手の平部110の上端縁(図1で示す上端縁)に形成された挿入孔112に挿入されている。また、親指部80は、手の平部110に形成せれた挿入孔114(掌側の図1に示す最右の指部10の下側に形成されている)に挿入されている。
図2は指部10の斜視図であり、図3は指部10の側面図である。指部10は、手の平部110の挿入孔112に挿入され、手の平部110に固定される固定指部17と、固定指部17の指先側の端(図2で示す上端)に、固定指部17に対して回動可能に取付けられた第3指部15と、第3指部15の指先側の端に回動可能に取付けられた第2指部13と、第2指部13の指先側の端に回動可能に取付けられた第1指部11を備えている。
固定指部17は、所定の間隔を開けて平行に配された2枚の平板状の固定板17a,17bを有している。固定板17a,17b間にはモータ19が配置されている。モータ19には、指先に向かって延びる回転軸21が回転可能に取付けられている。モータ19は、図示省略した電源からの電力供給により駆動する。モータ19の駆動は、図示省略したコントローラにより制御されている。回転軸21は、モータ19の駆動により回転する。回転軸21の指先側の端は、第4ベベルギア23の中心に嵌合している。第4ベベルギア23は円錐台形状で、指先に向かって細くなるように配置されている。第4ベベルギア23の側面には、一定間隔でギア歯(図示省略)が一巡して形成されている。
固定板17aには、第1支軸25の一端が固定されている。支軸25は、固定板17aから固定板17bに向かって垂直に伸びており、その先端は固定板17a、17bの略中間の位置に達している。支軸25の先端には、リンク軸27の一端が回動自在に取付けられている。固定板17aの指先側の端部には、支軸25と所定の距離離間した位置に、固定板17aを厚さ方向に貫通する軸受孔29が形成されている。また、固定板17bには、固定板17aの軸受孔29と対向する位置に軸受孔29が形成されている。各軸受孔29には、第3回動軸31が回動自在に挿入されている。つまり、第3回動軸31は、固定板17a,17bにその両端が支持されている。第3回動軸31の中間部は、第3ベベルギア33の中心に嵌合している。第3ベベルギア33は円錐台形状である。第3ベベルギア33の側面には、第4ベベルギア23の側面部に形成されたギア歯に対応するギア歯(図示省略)が一巡して形成されている。第3ベベルギア33は、側面部のギア歯が第4ベベルギア23のギア歯と螺合している。
第3回動軸31には、第3指部15の一端が固定されている。第3指部15は、中空円筒形状である。第3指部15の中空部には、第3ベベルギア33の一部が収容されている。第3指部15の一端の側面部には、取付孔37が形成されている。取付孔37には第3回動軸31が挿通された状態で固定されている。第3指部15の他端、即ち、指先側の端部には、第3回動軸31と平行に配された第2回動軸35が回動自在に保持されている。第2回動軸35の両端は、第3指部15の側面に形成された軸受孔39に挿入されることで、第3指部15に回動自在に保持されている。第3指部15の指先側には、第2指部13が配されている。第2指部13は、第3指部15側の端に凸部41を有する有底中空円筒形状である。凸部41は、第3指部15の指先側の開口部に挿入されている。凸部41には、取付孔43が設けられている。取付孔43には、第2回動軸35が嵌合している。また、凸部41には、第2回動軸35と平行に配された第2支軸45の一端が固定されている。第2支軸45の他端にはリンク軸27の他端が回動自在に取付けられている。
第2指部13の中空部には、モータ47が収容されている。モータ47には、指先に向かって延びる回転軸49が回転可能に取付けられている。回転軸49は、モータ47の駆動により回転する。モータ47は、図示省略した電源からの電力供給により駆動する。モータ47の駆動はコントローラ(図示省略)により制御されている。回転軸49の指先側の端は、第2ベベルギア51の中心に嵌合している。第2ベベルギア51は円錐台形状で、指先に向かって細くなるように配置されている。第2ベベルギア51の側面部には、一定間隔でギア歯(図示省略)が一巡して形成されている。第2指部13の指先側の端部の側面部には、軸受孔55を有する2つの支柱53がそれぞれ対向して突設されている。支柱53は、支柱53の軸受孔55が軸受孔43と同一の向きになるように配置されている。各支柱53の軸受孔55には、第1回動軸57が回動可能に挿入されている。つまり、第1回動軸57は、支柱53に回動可能に支持されている。第1回動軸57の中間部は、第1ベベルギア59の中心と嵌合している。第1ベベルギア59は円錐台形状である。第1ベベルギア59の側面には、第2ベベルギア51の側面に形成されたギア歯に対応するギア歯(図示省略)が一巡して形成されている。第1ベベルギア59は、側面部のギア歯が第2ベベルギア51のギア歯と螺合している。
第1回動軸57の両端(即ち、支柱53の外側に位置する端部)には、第1指部11の下端側面部が固定されている。図4には図2のIV−IV断面を示している。第1指部11は、ドーム状の先端部を有する円柱状の指基部61と、指基部61に形成された凹部63に収容された押え部65を備えている。凹部63は、指基部61の指腹側に開口するように形成されている。凹部63は、第1回動軸57の軸方向に対して垂直な一対の面と、指基部61の長手方向に対して垂直な一対の面と、これら4面に対して垂直な面に囲まれている。指基部61の下端、即ち、第2指基部13側の端部には、支柱53の上側の一部及び第1ベベルギア59の一部が収容されている。指基部61には、支柱53の軸受孔55と対向する位置に、取付孔67が形成されている。取付孔67には、第1回動軸57が挿通された状態で固定されている。
図4に示すように、押え部65は、断面がコの字状のホルダ69と、ホルダ69に回転自在に保持された円柱状の回転体71で構成されている。回転体71は、ゴム等の弾性体で作製されている。ホルダ69は、ホルダ69の断面開口部が凹部63の開口部と同一の向きとなるように配されている。また、ホルダ69の対向する1対の面73は、指基部61の軸方向に垂直になるよう配されている。回転体71には、円柱の底面の中心を垂直に貫通する回転軸75が挿入されている。回転軸75は、指基部61の軸方向に平行に配されており、その両端はホルダ69の対向する1対の面73に回転自在に保持されている。回転体71の直径は、ホルダ69の幅(即ち、図4の面直方向の長さ)よりも小さく、また、一対の面73の高さ(即ち、図4のH)よりも大きい。ホルダ69の凹部63の底面と対向する面には、ホルダ69に垂直となるようにコイルバネ77の一端が固定されている。コイルバネ77は、指基部61の軸方向に間隔を開けて配されている。コイルバネ77の他端は凹部63の底面に固定されている。コイルバネ77が自然長の場合、面73の凹所63の開口部側の端は、指基部61の外周面と同一の面上に位置している。そのため、回転体71は、ホルダ69に保持された状態で、凹所63の開口部から指基部61の外周面よりも外側にその一部が突出している。
次に、指部10の駆動について説明する。図5は、第2指部13と第3指部15の駆動を説明するための構成概略図である。指部10が真っ直ぐに延びる状態、即ち、図5(a)の状態からモータ19を駆動させると、回転軸21が回転する。回転軸21が回転すると、第4ベベルギア23が回転する。第4ベベルギア23が回転すると、第4ベベルギア23の回転が第3ベベルギア33に伝達され、第3回動軸31が回転する。第3回動軸31が回転すると、第3指部15が第3回動軸31を中心に回動する。第3指部15が回動すると、第3指部15の回動に連動して第2指部13も第2回動軸35を中心に回動する。第2指部13が回動すると、第2指部13に取付けられた支軸45を介してリンク27が支軸25を中心に回動する。図5(b)は、図5(a)から第3指部15が第2回動軸31を中心にθ回動した状態を示している。第3指部15とリンク27とは回転中心が異なる。したがって、第3指部15が回動すると、回動軸35と支軸45との相対的な位置関係が変化する。そのため、第2指部13は、図5(b)に示すように、回動軸35を中心に回動される。このように、第2指部13は、第3指部15と連動して回動する。第1指部11は、第3指部15と同様に、モータ47が駆動すると、回転軸49、第2ベベルギア51及び第1ベベルギア59を介して第1回動軸57が回動する。第1回動軸57の回動に伴って、第1指部11は第1回動軸57を中心に回動する。
親指部80は、図6に示すように、固定指部85と、第2指部83と第1指部81とを有する。固定指部85は、指部10と同様に、固定板85a,85bが所定の間隔を開けて配置され、その間にモータ87が配置されている。モータ87は、図示省略した電源から電力が供給され駆動する。モータ87の駆動はコントローラ(図示省略)により制御されている。モータ87には、モータ19と同様に、モータ87の駆動で回転する回転軸(共に図示省略)が取付けられている。回転軸の上端には、第4ベベルギア(図示省略)が嵌合している。第2指部83は、指部10の第3指部15と同様に、固定指部85に、第2回動軸93を介して回動自在に保持されている。第2回動軸93には、第3ベベルギア(図示省略)が取付けられており、第4ベベルギアと螺合することで、モータ87の駆動を、第2回動軸93に伝達する。第2指部83には、指部10の第2指部13と同様にモータ(図示省略)が収容されており、回転軸、支柱95、ベベルギア101、第1回動軸103等を介して第1指部81を回動させる。第1指部81は、指部10の第1指部11と同様に、指腹側に開口部を有する凹部が形成された指基部82と、指基部82の凹部に収容される押え部105を有する。押え部105は、押え部65と同一の構成であり、第1指部11と同様に、指基部82の凹部の底面にコイルバネ107(図7に図示)を介して取付けられている。手の平部110には、親指部80の押え部105と、指部10の押さえ部65とが対向する向きに取付けられている。
図7は、ロボットハンド100の指部10と、親指部80とで多角形の物体200を把持している状態を断面で示している。指部10と親指部80とで物体200を把持すると、押え部65は、物体200に対して付与した押圧力に対する反力を受ける。この反力により、コイルバネ77が弾性変形する。これにより、押え部65は物体200の形状に追従する。このとき、第1指部11が物体200の表面に対して一定の角度でなくても、コイルバネ77が伸縮することで押え部65は物体200の形状に追従することができる。親指部80の押え部105も、押え部65と同様に物体200から反力を受け、コイルバネ107が弾性変形することで物体200の形状に追従することができる。これにより、押え部65,105は物体200と十分な接触面積を得ることができる。そのため、ロボットハンド100は、物体200に対して十分な把持力を付与することができる。ロボットハンド100が物体200を放すと、コイルバネ77,107の弾性変形が解消され、押え部65,105は元の位置に戻ることができる。この構成では、押え部65(押え部105)が指基部61(指基部82)と当接することで、押え部65(押え部105)が第1指部11(第1指部81)に対して過度に傾動することを防止することができる。
図8は、第1指部11が、ヴァイオリン300の弦301を押さえている場合の断面を示している。第1指部11がヴァイオリンの弦を押さえる前は、図8(a)に示すように、押え部65は、第1指部11に対して初期状態の位置を維持している。図8(b)に示すように、押え部65が弦301と接触し、さらに、第1指部11を指板303に接近させて指板303と当接すると、押え部65は、指板303の形状に追従する。そのため、押え部65は、第1指部11と指板303との角度によらず弦301を指板303に押し当てることができる。これにより、弦301を振動させることで、所定の音階を正確に奏でることができる。また、回転体71がゴム等の弾性体で作製されているため、弦楽器の弦を押さえる際に、回転体71は、弦301を挟んで指板303と面接触することできる。これにより、回転体71は、弦301を指板303に確実に当接させることができる。
また、回転体71がホルダ69に対して回転自在であるため、指部10を、指板303に対して弦301の軸方向(長手方向)にスライドさせることができる。このとき、押え部65と凹所63との間には、スライド方向に隙間が設けられていてもよい。この構成によれば、指部10のスライドに伴って、押え部65がスライドの進行方向に対して反対方向に傾動する。これにより、より滑らかに指部10をスライドさせることができる。また、ホルダ69の横幅(図1で示す左右方向の幅)は、回転体71の径より大きいため、押え部65が横方向(図1で示す左右方向)に揺動しても、その揺動により回転体71と指基部61とが接触することを防止することができる。これにより、回転体71は、指基部61と接触することなく回転することができる。
上述した実施例の指部10は、ベベルギア等を用いて伸屈させていた。しかしながら、本発明のロボットハンドに用いられる指部は指部10のような構成に限定されない。例えば、図9に用いられる指部500を用いてもよい。指部500は、手の平部110の挿入孔112、又は挿入孔114に挿入される固定部502と、固定部502の指先側に接続される第3指部504と、第3指部504の指先側に接続される第2指部506と、第2指部506の指先側に接続される第1指部508を有する。第3指部504は、固定部502に、回動軸510を介して回動自在に接続している。第2指部506は、第3指部504に、回動軸514を介して回動自在に接続している。また、固定部502には、回動軸510に隣接してリンク軸512の一端512aが回動可能に固定されている。リンク軸512の他端512bは、回動軸514に隣接して第2指部506に回動可能に取付けられている。回動軸510には図示省略したモータが取付けられている。モータの回転により、回動軸510が回動すると、第3指部504は、固定部502に対して、回動軸510を中心に回動する。第1指部508は、指部10の第1指部11と同様の構成を有している。
図10には、第3指部504が固定部502に対して90度回動した状態を示している。第3指部504が回動すると、リンク軸512は、固定部502に固定された一端512aを中心に回動する。このとき、第3指部504とリンク軸512の回動中心が異なるため、第3指部504の指先側、即ち、回動軸514と、リンク軸の他端512bは異なる軌道を描く。これにより、第2指部506は、第3指部504に対して回動することとなる。
この指部500を用いても、物体に十分な把持力又は押圧力を付与することができる。また、上述した実施例では、第1指部(指部の先端部)にのみ押え部を設けた。しかしながら、第2指部や第3指部にも第1指部に設けた押え部を設けてもよい。これにより、第2指部や第3指部の押え部が物体の形状に追従し、物体を十分な把持力又は押圧力を付与することができる。
また、ロボットハンドは、上述したロボットハンド100のような人手型ロボットハンドでなくてもよい。図11は本発明を具現化した第2のロボットハンド600を示している。ロボットハンド600は、ハンド部601と、ハンド部601にスライド可能に保持された1対の指部603とで構成されている。指部603は、ハンド部601に対してスライド可能となっており、図示省略したモータにより他方の指部603に向かってスライドする。指部603には、他方の指部603と対向する面に、凹所605が形成されている。凹所605には、指部10の第1指部11の指腹部69と同様の押え部607が収容されている。凹所605の底部と、その底部と対向する押え部607の面とは、図示省略したコイルバネで接続されている。この構成によっても、1対の指部603が物体を把持する際、押え部607が物体の形状に追従するため、物体を安定して把持することができる。
また、上述した押え部65に用いた回転体71は、指部10の軸方向に平行な回転軸75を有する円柱状であった。しかしながら、押え部の構成は適宜変更することができる。例えば、回転軸75の軸方向を変更してもよい。これにより、ロボットハンドの物体に対するスライド方向を変えることができる。
あるいは、回転体を球体としてもよい。かかる場合、球体は球体の直径よりも穴径が小さい開口部を有するホルダ内に収容される。ホルダは指部と弾性部材で接続される。物体を把持又は押圧する際は、ホルダの開口部より突出した球体の部分で物体に触れる。この構成では、回転体の回転方向を特定しないため、ロボットハンドは、物体を把持又は押圧しながら任意の方向にスライドすることができる。
また、押え部は回転体でなくてもよい。押え部の構成は使用用途に応じて適宜変更することができる。さらに、回転体は、ゴム等の弾性体で作製される以外にも、金属やセラミクスなど目的により変更することができる。
以上、本発明の具体例を詳細に説明したが、これらは例示にすぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。
例えば、押え部と凹所の底部との接続は、コイルバネ以外にも、板バネや弾性樹脂等、ロボットハンドが把持する物体の特性や、その用途に応じて種々の弾性部材を用いることができる。また、その配置についても任意に変更することができる。
また、本明細書または図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組合せによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時の請求項記載の組合せに限定されるものではない。また、本明細書または図面に例示した技術は、複数目的を同時に達成するものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。
本実施例のロボットハンドの構成を示す正面図。 同、指部を示す斜視図。 同、指部を示す側面図。 図2のIV−IV断面図。 指部の駆動を示す概略図 本実施例の親指部を示す斜視図。 ロボットハンドが物体を把持した場合の断面図。 指部がヴァイオリンの弦を押さえた場合の断面図。 本実施例のその他の指部を示す側面図。 同上。 本実施例のその他のロボットハンドを示す斜視図。 従来のロボットハンドの構成を示す側面図。 同上。
符号の説明
10:指部
11:第1指部
13:第2指部
15:第3指部
17:固定指部
65:押え部
69:ホルダ
71:回転体
75:回転軸
77:コイルバネ
80:親指部
100:ロボットハンド
110:手部
300:ヴァイオリン
500:その他の実施例の指部
600:その他の実施例のロボットハンド

Claims (5)

  1. 物体を把持又は押圧するロボットハンドであり、
    手の平部材と、
    その手の平部材に設けられた関節と、
    その関節に回動自在に連結された指部材と、
    関節に配置され指部材を手の平部材に対して回動させる駆動部と、
    指部材の指腹の位置に配置された押え部材と、
    指部材と押え部材を接続し、押え部材に外力が付与されると、その外力に従って弾性変形することで押え部材の指部材に対する位置及び傾きを変化させ、押え部材への外力が開放されると、その形状が復元することで押え部材を指部材に対して初期位置に戻す弾性部材と、
    を有することを特徴とするロボットハンド。
  2. 指部材は、指腹の位置に凹所が形成されており、
    押え部材は、その一部が凹所から突出するように凹所に収容されており、
    弾性部材は、凹所の底面と押え部材の裏面とを接続しており、
    少なくとも押え部材の裏面、手の平側側面及び手先側側面と、これらと対向する凹所の各面との間には隙間が形成されていることを特徴とする請求項1に記載のロボットハンド。
  3. 押え部材は、物体と接触する側に配された回転体と、その回転体を回転自在に保持するホルダと、を有していることを特徴とする請求項1又は2に記載のロボットハンド。
  4. 回転体は、関節の回動軸と直交する面内に配置されている回転軸を有していることを特徴とする請求項3に記載のロボットハンド。
  5. ハンド本体と、ハンド本体に取付けられた第1指と、ハンド本体に取付けられた第2指と、を有しており、第2指を第1指に対して移動させることで、第1指と第2指との間で物体を把持するロボットハンドであって、
    第1指と第2指の少なくとも一方は、
    指部材と、
    第2指を第1指に対して移動させる駆動部と、
    第1指と第2指によって物体を把持したときにその物体と接触する位置に配置された押え部材と、
    指部材と押え部材を接続し、押え部材に外力が付与されると、その外力に従って弾性変形することで押え部材の指部材に対する位置及び傾きを変化させ、押え部材への外力が開放されると、その形状が復元することで押え部材を指部材に対して初期位置に戻す弾性部材と、
    を有することを特徴とするロボットハンド。
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