JP2008086714A - 健康医療具 - Google Patents

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Abstract

【課題】赤外線及び荷電粒子の人体への浸透効果の時間的制約をなくし、使用している時は常に赤外線及び荷電粒子を人体に浸透させ、常時磁力線、赤外線及び荷電粒子の相乗効果を十分に発揮する健康医療具を提供する。
【解決手段】CB火薬の密閉容器内での爆発又は金属紛と炭素紛の結合体に爆発衝撃波を加えることにより合成されるSP3 ダイヤモンド構造及びSP2 グラファイト構造を有する複合炭素粒子を特定の割合で樹脂ボンド又はガラスボンドと混合加熱硬化させたものを、健康医療具を構成する身飾り品に備え、あるいは非磁性金属帯又は弱磁性金属帯の人体接触面に配置した。持続的な赤外線及び荷電粒子浸透効果が得られ、赤外線輻射と荷電粒子放出による血行改善効果、体温上昇効果が向上する。
【選択図】図2

Description

本発明は、体に接触させる状態で装着し、磁力線、赤外線、荷電粒子の人体浸透による健康促進効果をもたらす健康医療具に関する。
体に接触させる状態で装着して健康促進効果をもたらす健康医療具には、次のようなものが知られている。
[磁力線利用型]
磁力線の人体への血行促進効果を利用するため、磁石材料をチップ状化し、これを粘着テープ等で人体に貼りつけて健康医療具として使用することは、広く行われている。磁石には、(BH)maxが3程度のフェライト磁石、(BH)maxが5ないし10程度のアルニコ系金属磁石が用いられ、また最近では、(BH)maxが10ないし30にもなるエネルギー積の大きな希土類磁石が使用されている。
[赤外線利用型]
赤外線にも血行促進効果、神経繊維活性化効果、鎮痛効果等があることが認められ、磁石同様にチップ状に加工され、健康医療具として使用されてきている。赤外線放射材料としては、波長100μm程度の遠赤外線を出すGeから、波長10−15μmの赤外線を出すトルマリン等も使用されてきている。
[荷電粒子利用型]
また、トルマリン等の圧電焦電材料が体温により活性化されて出てくる荷電粒子の人体への浸透による筋肉の疲労回復効果、鎮痛効果も認識され利用されてきている。
[複合磁石型]
最近では、磁力線単体又は赤外線単体ではその作用効果が限定されるため、磁力線、赤外線及び荷電粒子の相乗効果を狙って磁石材料と圧電焦電効果を有する赤外線放射材料からなる複合磁石が提案されている(例えば、特許文献1)。
特開平05−347206号公報
提案されている圧電焦電材料、例えばトルマリンを使用した健康医療具について言えば、赤外線は人体温度による加温効果が続いている間は活性化され、材料固有の赤外線を放射し、その効果は持続する。しかしながら、荷電粒子は、トルマリンが体温により加熱されて結晶体が歪む時、又は体温と健康医療具の間の温度差の変化が継続して結晶が歪む時に発生するものであり、健康医療具装着後、温度差が無くなり、全体の温度が定常状態になると、圧電焦電材料は電気的には絶縁体に属するため、その放出電荷量は激減し、荷電粒子の効果が期待できなくなる。すなわち、圧電焦電材料の電荷放出は健康医療具の温度が定常状態に達するまでの時間に限られるから、健康医療具としての作用効果は時間的に限定される。また、トルマリンは電気的には絶縁物であるため、荷電粒子の数も少なく、電界により加速されて物体中を動く移動度も小さいので、荷電粒子浸透効果はあまり期待できない。
荷電粒子の効果と赤外線及び磁力線の相乗効果を目的として製造されている磁石材料粉末と赤外線放射材料粉末との混合物をプレス成型して作成される複合磁石では、荷電粒子の効果を特に増すため、赤外線及び荷電粒子放射材料であるトルマリン粉末を予めカップリング剤(結合剤)で絶縁コーティングして、樹脂成型する製造方法も提案されている(特許文献2)。
特開2001−126908号公報
希土類磁石は導電性の金属材料であり、赤外線をほぼ完全に反射する。フェライト磁石は絶縁体であり、赤外線を透過させる。そのため、磁石材料による赤外線の吸収ロスは余りないと思われるが、樹脂は基本となる高分子主鎖に付随した官能基による赤外線吸収能が大きいので、磁石内部の赤外線放射材料が体温で活性化されて出てくる赤外線は途中で吸収され、複合磁石表面には到達し難い。そのため、配合された赤外線放射材料の放射能が大きくない限り、有効性は低い。このため、赤外線放出能の大きな材料が求められてきた。
また、荷電粒子の人体浸透効果についていえば、発生する電荷は定常状態に達するまでの時間限定的なものであり、圧電焦電材料であるトルマリンの表面が絶縁された場合は、荷電粒子は絶縁膜を通りにくいので、その効果は殆ど期待できない。また、絶縁膜を抜けた荷電粒子もボンド樹脂中の電荷のライフタイム及び移動度は大きくないため、樹脂中でトラップされ、例えトルマリンから電荷が発生しても人体表面に達する量は少ない。この意味でも、従来の複合磁石型での電荷浸透効果は殆ど期待できない。このため、本発明者は、磁力線の遠接作用効果と赤外線及び荷電粒子の近接作用効果を利用した表面コーティング型複合磁石を特願2006−42915で提案したが、この提案に係る発明も、電荷浸透効果が時間的に限られるという問題があった。
本発明は、上記従来の複合磁石型又は表面コーティング型複合磁石を用いる健康医療具の能力を向上するためになされたものである。すなわち、本発明が解決しようとする課題は、衝撃波で合成されたSP3 ダイヤモンド構造及びSP2 グラファイト構造を有する導電性複合炭素粒子の赤外線及び荷電粒子の人体表面への浸透効果を利用して、装着している時には常に赤外線及び荷電粒子を人体に浸透させ、常時磁力線、赤外線及び荷電粒子の相乗効果を十分に発揮する健康医療具を提供することにある。
本発明の健康医療具は、上記課題を解決するために、衝撃波で合成されたSP3 ダイヤモンド構造及びSP2 グラファイト構造を有する導電性複合炭素粒子(以下、単に導電性複合炭素粒子という。)を有機又は無機結合材と所定の配合比で混合成型してなる成型体(第1成型体)を赤外線放射材料及び荷電粒子放出材料として用いていることを特徴としている(請求項1)。
この健康医療具を人体に装着して使用する場合は、体温による加熱効果と外気による冷却効果とで、粒子間に温度差が生じ、導電性複合炭素粒子からの赤外線放射と荷電粒子放出効果が持続する。
上記健康医療具は、第1成型体をネックレス、腕輪、指輪、足輪等の身飾り品に備えて構成されていることが好ましい(請求項2)。
上記健康医療具は、第1成型体を肌着、靴下、腹巻、サポーター、外衣、シーツ、枕及び寝具等の肌接触物に備えて構成されていることが望ましい(請求項3)。
健康医療具は、金属帯又は非金属帯で腕輪等として形成されることが多い。従って、健康医療具が身飾り品である場合は、第1成型体を、健康医療具の人体に接触する面(本明細書においては、これを人体接触面という。)側に配置することが望ましい(請求項4)。
このように配置された健康医療具を人体に装着して使用する場合は、その人体接触面では、体温による加熱効果と金属帯又は非金属帯による冷却効果とで、粒子間に温度差が生じ、導電性複合炭素粒子からの赤外線放射と荷電粒子放出効果が持続する。
前記導電性複合炭素粒子を健康医療具の人体接触面側に担持させる形態としては、第1成型体を磁石の表面にコーティングする形態(請求項6)が可能である。この場合は、導電性複合炭素粒子からの赤外線及び荷電粒子の放出のほかに磁力線が複合的に放射される。また、第1成型体を半導体熱電素子及び圧電焦電素子の表面にコーティングした形態で用いることも望ましい(請求項6)。この場合は、赤外線及び荷電粒子の複合的放射量が増大される。
導電性複合炭素粒子の有機樹脂又は無機結合材に対する配合比は、2−70wt%、好ましくは6−30wt%とすることが望ましい(請求項7)。
さらに、導電性複合炭素粒子を磁石材料、圧電焦電材料及び半導体材料の粉末と混合し成型してなる第2成型体を人体接触面側に配置するのも良い(請求項8)。この場合は、磁力線、赤外線及び荷電粒子の複合的放射量が増大される。
ペースメーカー等との併用で強磁界が使用できない個所での導電性複合炭素粒子混合物を健康医療具として使用する場合は外部磁束密度が400G以下の磁界を発生する磁性材との複合使用が望ましい。赤外線放射能及び荷電粒子浸透効果の大きい複合炭素粒子は弱磁場でも充分その相乗効果を発揮する。
請求項1の発明によれば、健康医療具は衝撃波で合成されたSP3 ダイヤモンド構造及びSP2 グラファイト構造を有する導電性複合炭素粒子を有機樹脂又は無機結合材と混合成型してなる第1成型体を赤外線放射材料及び荷電粒子放出材料として用いているので、使用中は常に赤外線及び荷電粒子の放射による人体温度上昇効果が期待できる。
請求項2の発明によれば、健康医療具は前記第1成型体をネックレス、腕輪、指輪、足輪等の身飾り品に備えて構成されているので、身飾り品を装着している間は常に赤外線及び荷電粒子の放射による人体温度上昇効果が期待できる。
請求項3の発明によれば、健康医療具は前記第1成型体を肌着、靴下、腹巻、サポーター、外衣、シーツ、枕及び寝具等の肌接触物に備えて構成されているので、被着している間は常に赤外線及び荷電粒子の放射による人体温度上昇効果が期待できる。
請求項4の発明によれば、体温による健康医療具の人体接触面側と外気接触面側の温度差による電荷発生に基づく荷電粒子及び赤外線の放射作用を利用するために、圧電焦電材料であるトルマリンに代えて前記第1成型体を用いるので、装着時には常に荷電粒子及び赤外線を放射することが期待できるため、人体温度上昇効果が従来品に比較して大きい。
請求項5の発明によれば、第1成型体を健康医療具の表面にコーティングして使用されるため、導電性複合炭素粒子の必要量が少なくて済み、コストメリットが大きい。
請求項6の発明によれば、導電性複合炭素粒子が半導体熱電素子及び圧電焦電素子の表面にコーティングして用いられるため、電荷浸透効果が増大されるので、人体に対する効果が一層向上する。
請求項7の発明において、導電性複合炭素粒子の有機樹脂又は無機結合材に対する配合比が2%未満と少ない場合は、粉末相互が樹脂で絶縁されるため電荷発生量がすくない。また、同配合比が70%超と多すぎる場合は、赤外線放射量は増えるが粉末に発生した電荷は粉末相互の接触が多くなり、内部でショートし易く、発生した電荷の有効割合は減る。
請求項8の発明によれば、磁性材料粉末及び圧電焦電材料粉末と混合し、樹脂ボンド材又はガラスボンド材で一体成型できるため、量産性に優れている。さらに、電荷浸透効果に加えて、磁力線及び赤外線の相乗効果が期待でき、人体に対する効果が一層向上する。
請求項8で使用される磁石粉末は、絶縁性の磁性体が好ましい。希土類磁石粉末の場合は、磁石粉末の表面を絶縁コートして使用する。この場合、導電性複合炭素粒子と樹脂との配合比は、導電性炭素粒子のパーコレーション現象を考慮して、樹脂のみの場合に比較して多めにする。これば複合炭素粒子の電気的接続相互作用を増すためである。
衝撃法で作成された複合炭素粒子を布に塗布し、赤外線分光放射能の増加分を測定した結果、複合炭素粒子は中心核が0.12−0.3eV不純物レベルを有するN型半導体であり、その表面がSP2構造を有する導電性炭素膜で覆われているものであることが明らかになった《図1》。また、実施例に示すように、樹脂との配合比により健康医療具として最適値が存在することが明らかになった。すなわち、半導体としての特有の波長の赤外線放射効果以外に、半導体が人体により加温されたときの電荷浸透効果との相乗効果の利用が健康医療具として有効なことが明らかになった。
本発明の好ましい実施態様は、衝撃波で合成されたSP3 ダイヤモンド構造及びSP2 グラファイト構造を有する導電性複合炭素粒子をボンド材であるエポキシ樹脂又は低融点ガラス粉末等と混合し、その混合物を、健康医療具を構成する金属又は非金属帯の人体接触部分にコーティングし加熱硬化するか(請求項5)又はその混合物を磁石、圧電焦電素子の表面にコーティングして加熱硬化するか(請求項6,8)して、磁力線、半導体荷電効果と赤外線輻射材の効果を同時に使用したことを特徴とする。
衝撃波で合成されたSP3 ダイヤモンド構造及びSP2 グラファイト構造を有する導電性複合炭素粒子(半導体及び導電粒子)を得る方法の具体例としては、(A)密閉容器の中で高性能CB爆薬を爆発させて2000万気圧と数千度の温度を瞬時に発生させ、複合構造を有するダイヤモンド超微粒子(以下、ナノダイヤという。)を合成する方法、(B)カーボン微粉末及びCu粉末等を密閉容器に入れ、その上部にセットされた爆薬を点火することにより同様の圧力及び温度を粉末混合品にかけて、カーボンをダイヤモンド化した後、金属粉を酸で溶かして前記構造の粒子を得る方法がある(非特許文献1参考)。これらを以下、衝撃波法という。
大澤映二 Japan Nanonet Bulletin 108p 2 006.3 .8 住友石炭鉱業kk クラスター技術研究会 06.03.27
衝撃波法で得られたダイヤモンドライク粉末は、粒子製造工程中の不純物、特に爆薬の中に含まれる窒素を含み、N型半導体になり易く、また、爆発時の圧力により粒子内部の歪等の影響でダイヤモンドとしてのバンド構造が乱れ、電気伝導性があり、また、粉末が特種なSP3 及びSP2 複合カーボン構造を有するため、赤外線放射能及び荷電粒子放出能が従来品のトルマリン等に比較して5〜10倍大きいことが判明した。図1は木綿布上にダイヤをアルコールスプレイし乾燥後の赤外線放射能の増加分を示す。
通常のダイヤモンドは禁制帯幅5.5eVで、常温では比抵抗10E16Ωとほぼ完全な絶縁体である。絶縁体に近く、比抵抗が大きいダイヤモンドは、体温程度の加熱では電荷がバンド幅を超えて励起はされにくいので、荷電粒子放出効果はない。したがって、励起される荷電粒子がバレンス帯に落ちるとき放出される放射光も少ない。これに対して、本発明で使用する導電性複合炭素粒子は、製造条件により不純物レベルが0.1−0.3eVのエネルギーレベルに形成されるため、比抵抗が10Ω−10E10Ω位の低い値を得ることが可能である。この比抵抗が低い導電性複合炭素粒子を用いて樹脂等の結合材の間でパーコレーション現象を起こし、複合材料として電気的な相互接続作用を得て、体温程度の加熱で大きい荷電粒子放出効果を発揮させることが本発明の要旨である。
パーコレーション現象が起こったとき、導電性炭素粒子の粉末は電気的に直列に接続された状態になり、体温で加熱され粉末個々に発生した起電力が全体として積算されるため、健康医療具の表面に多く到達し電荷浸透効果を発揮する。導電性複合炭素粒子の有機樹脂又は無機結合材に対する配合量が少ないときは粉末相互が樹脂で絶縁されるため電荷発生量がすくない。また、配合量が多すぎる場合は、赤外線放射量は増えるが粉末に発生した電荷は粉末相互の接触が多くなり、内部でショートし易く、発生した電荷の有効割合は減る。このため、配合量の最適値が存在する。配合量としては、2−70wt%が有効であるが、6−30wt%が好ましい。
エポキシ樹脂に10wt%配合し、4mmφTiバンドにセットした場合のゼーペック係数は40−60μVの大きな値を示す。
さらに、半導体熱電素子、磁石又は圧電焦電材料から構成される健康医療具の人体接触面に導電性複合炭素粒子を樹脂等混合品の形でコーティングするか、又は導電性複合炭素粒子を前記材料粉末と混合し、1体成型する複合磁石を配置することが好ましい(請求項6,8)。具体的には、酸化物又は希土類磁石に穴をあけ、中心部に粒子を埋め込むか、又は磁力線出す金属健康医療具の表面に有機又は無機結合材との混合品をコーティングするか、あるいは複合溶射等でコーティングする方法を提案することができる。
場合によっては、磁石材料の表面に導電性複合炭素粒子をコーティングしても良い(請求項5)。これにより、荷電粒子浸透効果に加えて、赤外線及び磁力線の相乗作用を利用して身体に対する健康医療効果をより向上させることができる。本発明の健康医療具において用いる導電性複合炭素粒子と通常の健康医療具に使用されているトルマリン等の赤外線輻射能の特性の比較を図2に示す。エポキシ樹脂に50wt%のトルマリンを混合したもの及びエポキシ樹脂に10wt%のナノダイヤを混合したものをそれぞれ150℃で加熱凝固したサンプルS1,S2を40℃の環境で赤外線分光放射能を測定した。波長4−8μmの放射はダイヤモンドの不純物レベルによる放射、10μm以上はSP2炭素膜によるものであることが図1及び図2より判明した。
ナノダイヤは、配合量がトルマリンの5分の一にもかかわらず、200−400℃に加熱された物体から主として放射される5μm以下の赤外線放射量が大きい。また、加工性のよい外部磁場400G以下の半硬質磁性材料又は磁石粉を練りこんだ布でバンド(帯)状の健康医療具を構成し、そのバンド表面に本発明に係る複合構造を有する粉末混合物を付着させて使用してもよい(請求項2,3)。通常の磁性体を使用した400−1500G磁界を発生する健康医療具は、心臓ペースメーカーに影響を与える人体部には使用できないが、上記本発明に係る健康医療具は、心臓ペースメーカーに影響を与えることなく使用することができる。
本発明は、赤外線放射効果及び荷電粒子浸透効果を高めるため、樹脂ボンド又はガラスボンドと複合粉末を所定の割合で混合し液状になった半製品を健康医療具を構成する金属帯にあけた穴に注入し加熱硬化させるか、又は健康医療具に使用される磁石等の表面に前記半製品をコーティングし加熱硬化させて使用することもできる。いずれも人体温により温度差を発生させ、赤外線効果及び荷電粒子浸透効果を得るため、導電性複合炭素粒子を使用した素子は人体に密着するよう配置するのが好ましい。これにより持続的な赤外線及び荷電粒子浸透効果が得られる。コーティングをするには、絶縁性粉末又は樹脂粉末との複合溶射技術の使用も考えられる。
絶縁体の赤外線輻射材料としては、トルマリン、黒水晶等が従来から使用されているが、CB火薬の爆発力で作成されるナノダイヤの使用が最も好ましい。このナノダイヤは、中心核がSP3 単結晶半導体で、その表面がSP2 構造に近い薄いグラファイトライク層で覆われて、爆薬中の窒素成分が不純物として入りダイヤモンドとしてのバンド構造を乱す特殊な構造をもっているため、全波長で赤外線輻射能が大きく、加熱による荷電粒子浸透効果も大きい。熱電素子としても性能指数が大きい他の化合物熱電素子BiTe,InSbにコートして併用すれば、有毒性元素による皮膚障害を回避でき、一層の効果が期待できる。
衝撃波法により爆発成型される導電性複合炭素粒子は、その製法に起因して粒子サイズが100nmから3nmと細かく、単位重量当りの比表面積が大きいので、表面エネルギーの人体への影響度が大きく、健康医療具に適用すると、その効果が期待できる。また、使用される爆薬に起因する窒素を不純物として含み易く、N型半導体特性を示し、電気伝導度も10−10E15と幅広くとれ、電荷移動度及びキャリア濃度も原則として絶縁体であるトルマリン等の圧電焦電材料に比較して大きいので、電荷浸透効果が大きく赤外線効果と併用すれば健康医療具としてその効果が大きい。
[実施例]
純チタン金属腕輪の人体接触面側に、それぞれ直径4mmφ、深さ1.8mmの穴20個をあけ、比較例として1個の腕輪の穴にはトルマリン50wt%を含むエポキシ樹脂混合物を、本発明の実施例として、腕輪の穴にはナノダイヤ[クラスターダイヤ 一次粒子3−8nmの凝集体(約100nm)]2−80wt%を含むエポキシ樹脂混合物を注入後、150℃で一時間乾燥した後、腕に装着し、15分後の温度上昇をサーモグラフで測定した。
上記測定の結果は、表1に示すとおりである。実施例10は、磁性ステンレス腕輪である。
Figure 2008086714
以上の体温上昇測定結果から、複合炭素粒子を使用した健康医療具は赤外線放射効果と荷電粒子浸透効果を併用すれば、一層その効果が期待できることがわかる。特に弱磁場と併用した時の効果が大きい。
本発明の衝撃波を利用して合成されたSP3 ダイヤモンド構造及びSP2 グラファイト構造を有する複合炭素粒子混合体の体温加熱による赤外線加熱効果及び荷電粒子浸透効果を利用した健康医療具、また、磁力線との人体に対する複合作用を利用した健康医療具は、ネックレス、腕輪、指輪、足輪、肌着、靴下、腹巻、サポーター、外衣、シーツ、枕及び寝具等の必要とされる形状に成型して使用する以外に、動物用医療具としても応用できる。愛玩動物は、人体より体温が高いものが多いので、特に有効であると思われる。
特に従来は効果がないとされた400G以下の磁場との併用効果が大きいので、磁性体の使用が禁止されている電子医療具、例えば心臓ペースメーカーの近くでも使用可能であるので、産業上有用である。
複合炭素粒子固有の赤外線放射分光特性を示すグラフ。 本発明の複合炭素粒子及びトルマリンの樹脂混合品の赤外線分光放射特性を示すグラフ。

Claims (8)

  1. 衝撃波で合成されたSP3 ダイヤモンド構造及びSP2 グラファイト構造を有する導電性複合炭素粒子を有機樹脂又は無機結合材と混合成型してなる第1成型体を赤外線放射材料及び荷電粒子放出材料として用いていることを特徴とする健康医療具。
  2. 衝撃波で合成されたSP3 ダイヤモンド構造及びSP2 グラファイト構造を有する導電性複合炭素粒子を有機樹脂又は無機結合材と混合成型してなる第1成型体をネックレス、腕輪、指輪、足輪等の身飾り品に備えて構成されていることを特徴とする請求項1記載の健康医療具。
  3. 衝撃波で合成されたSP3 ダイヤモンド構造及びSP2 グラファイト構造を有する導電性複合炭素粒子を有機樹脂又は無機結合材と混合成型してなる第1成型体を肌着、靴下、腹巻、サポーター,外衣、シーツ、枕及び寝具等の肌接触物に備えて構成されていることを特徴とする請求項1記載の健康医療具。
  4. 衝撃波で合成されたSP3 ダイヤモンド構造及びSP2 グラファイト構造を有する導電性複合炭素粒子を有機樹脂又は無機結合材と混合成型してなる第1成型体を、人体接触面側に配置したことを特徴とする請求項2記載の健康医療具。
  5. 衝撃波で合成されたSP3 ダイヤモンド構造及びSP2 グラファイト構造を有する導電性複合炭素粒子を有機樹脂又は無機結合材と混合成型してなる第1成型体を、磁石の表面にコーティングしたことを特徴とする請求項2−4のいずれか1項に記載の健康医療具。
  6. 衝撃波で合成されたSP3 ダイヤモンド構造及びSP2 グラファイト構造を有する導電性複合炭素粒子を有機樹脂又は無機結合材と混合成型してなる第1成型体を、半導体熱電素子及び圧電焦電素子の表面にコーティングしたことを特徴とする請求項2−4のいずれか1項に記載の健康医療具。
  7. 衝撃波で合成されたSP3 ダイヤモンド構造及びSP2 グラファイト構造を有する導電性複合炭素粒子の有機樹脂又は無機結合材に対する配合比を2−70wt%、好ましくは6−30wt%としたことを特徴とする請求項1−6のいずれか1項に記載の健康医療具。
  8. 衝撃波で合成されたSP3 ダイヤモンド構造及びSP2 グラファイト構造を有する導電性複合炭素粒子を磁石材料、圧電焦電材料及び半導体材料の粉末と混合し成型してなる第2成型体を人体接触面側に配置したことを特徴とする健康医療具。
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