JP2008085841A - 受信機および受信方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】DCM変調信号を復調して受信データを得る際のパケット誤り率特性を改善する。
【解決手段】チャネル推定部105a,105bは、伝送路推定値(伝送路の振幅と位相)を求める。チャネル補正部106a,106bは、受信信号(DCM変調信号)p1,r1,p2,r2に、伝送路推定値を複素乗算して、チャネル補正処理をする。合成器108は、補正された受信信号r1,s1,r2,s2を各アンテナ間で加算し、合成受信信号r,sをDCM復調部112に供給する。絶対値二乗演算部107a,107bは、伝送路の振幅二乗値(電力値)h1,g1,h2,g2を求める。合成器109は、二乗値(電力値)h1,g1,h2,g2を各アンテナ間で加算し、合成された二乗値t,uをDCM復調部112に供給する。DCM復調部112は、合成受信信号r,sおよび合成二乗値t,uを使用して、DCM復調処理をする。
【選択図】図1

Description

この発明は、例えば、MB−OFDM(Multi Band-Orthogonal Frequency Division Multiplexing)方式において、DCM(Dual Carrier Modulation)変調方式を採用する信号を受信する際に適用して好適な受信機および受信方法に関する。詳しくは、この発明は、複数のアンテナの受信信号に基づいて得られた各DCM変調信号を合成し、合成後のDCM変調信号に対して復調処理を行うことにより、パケット誤り率( Packet Error Rate:PER )特性を改善するようにした受信機および受信方法に係るものである。
無線LAN(LocalArea Network)やUWB(Ultra Wide Band)を使った無線PAN(Personal Area Network)では、複数のPHYモードが定義され、そのときの通信品質(伝送路の状況)に応じて、最適なPHYモードを選択し、通常、パケット誤り率が10%以下になるように制御される(一般に「適応変調方式」などと呼ばれる)。
例えば、WirelessUSB(Universal Serial Bus)で使用されるUWB方式であるWiMedia PHYのMB-OFDM (Multi Band-Orthogonal Frequency Division Multiplexing)方式では、PHYモードは53.3Mbpsから480Mbpsまで8種類定義される。このMB−OFDM方式は、非特許文献1、および非特許文献2に記載されている。
図4は、MB−OFDM方式におけるPHYパラメータを示している。このMB−OFDM方式において、320Mbps以上では、16QAM(Quadrature AmplitudeModulation)の信号点配置と似たDCMという変調方式が採用されている。なお、200Mbps以下の伝送レートでは、QPSK(Quadrature Phase Shift Keying)変調方式が採用されると共に、周波数軸のデータ拡散FDS(Frequency Domain Spreading)、または、時間軸のデータ拡散TDS(Time Domain Spreading)を行うことで、低S/Nでも伝送可能としている。
DCM変調方式について簡単に説明する。シリアル入力データが200ビット毎のグループに分割される。そして、各200ビットは、4ビットの50グループにグループ化される。各4ビットのグループは、b[g(k)],b[g(k)+1],b[g(k)+50],b[g(k)+51]とにより、表される。ここで、k∈[0,49]であって、k∈[0,24]のときはg(k)=2kであると共に、k∈[25,49]のときはg(k)=2k+50である。
各グループの4ビットは、2つの複素数(d[k],d[k+50])に変換され、図5(a),(b)に示すように、2つのIQ平面上にマッピングされる。4ビットb[g(k)],b[g(k)+1],b[g(k)+50],b[g(k)+51]の各値と2つの複素数(d[k],d[k+50])のI成分、Q成分との関係は、図6に示すDCMエンコーディングテーブルで示される。
ここで、b[g(k)],b[g(k)+1]を(a,b)とし、図7のテーブルに従って、複素数d[k]のI成分d[k]I-out、複素数d[k+50]のI成分d[k+50]I-outとしての(x,y)が得られる。同様にして、b[g(k)+50], b[g(k)+51]を(a,b)とし、図7のテーブルに従って、複素数d[k]のQ成分d[k]Q-out、複素数d[k+50]のQ成分d[k+50]Q-outとしての(x,y)が得られる。
MB−OFDM方式において、DCM変調方式を採用するとき、上述したように変換された2つの複素数(d[k],d[k+50]))が周波数の異なるサブキャリアに割り当てられてマルチキャリア信号が生成される。ここで、2つの複素数(d[k],d[k+50])は、それぞれ、DCM変調信号のシンボルを構成している。
OFDM方式では、各サブキャリヤが相互に直交するように、各サブキャリヤの周波数が設定されている。情報伝送時には、シリアルデータで送られてきた情報を情報伝送レートより遅いシンボル周期毎にシリアル/パラレル変換して出力される複数のデータを、各サブキャリヤに割り当ててサブキャリヤ毎に振幅および位相の変調(サブキャリア変調)を行ない、その複数キャリヤについて逆FFTを行なうことで周波数軸での各キャリヤの直交性を保持したまま時間軸の信号に変換して送信する。また、受信時はこの逆の操作、すなわちFFTを行なって時間軸の信号を周波数軸の信号に変換して各サブキャリヤについてそれぞれの変調方式(QPSK、16QAM等)に対応した復調(サブキャリア復調)を行ない、パラレル/シリアル変換して元のシリアルデータで送られた情報を再生する。
OFDM方式による伝送は、同じ伝送容量のシングルキャリヤ伝送方式に比べ、1シンボル周期が長くなるので、到来波の遅延時間差が大きなマルチパス・フェージングや選択性フェージングに対する耐フェージング特性が強いという特徴がある。しかしながら、複数の到来波で構成されるマルチパスにおいて主波に対する妨害波の遅延時間がガード・インターバル以上になった場合や主波と妨害波の電力比(D/U)が大きい場合は復調信号の誤り率が劣化し、また、到来波の遅延時間差が小さなフラット・フェージングに対しても復調信号の誤り率が劣化するといった問題がある。
マルチパスによる劣化を解決するには、妨害波の除去を行なうアダプティブ・アレー信号処理が有効である。他方、フラット・フェージングによる劣化を解決するには、信号間の相関が小さくなるように配置した複数アンテナで受信した信号を用いるダイバーシティ受信が有効である。主な方法としては、複数受信信号のうち最も信号電力の強い受信信号を選択する選択ダイバーシティ、複数受信信号をそれぞれ復調して最大比合成を行なう最大比合成ダイバーシティ、複数受信信号をそれぞれ復調して等利得合成を行う等利得合成ダイバーシティ等が挙げられる。
IEEE P802.15−03/268r1 IEEE P802.15−03/267r6
この発明の目的は、DCM変調信号を変調して得られる受信データのパケット誤り率特性を改善することにある。
この発明の概念は、
複数のアンテナを用いてダイバーシティ受信をする受信機であって、
上記複数のアンテナの受信信号に基づいてDCM変調信号を得る複数の受信部と、
上記複数の受信部で得られる各QPSK変調信号に基づいて各伝送路の振幅と位相を求める複数のチャネル推定部と、
上記複数の受信部で得られる各DCM変調信号を上記複数のチャネル推定部で求められた各伝送路の振幅と位相、または位相のみに基づいて補正する複数のチャネル補正部と、
上記複数のチャネル補正部で補正された各DCM変調信号を合成する第1の合成部と、
上記複数のチャネル推定部で求められた各伝送路の振幅の二乗値、または振幅値を合成する第2の合成部と、
上記第1の合成部の出力および上記第2の合成部の出力に基づいて、上記DCM変調信号を復調するDCM復調部と
を備えることを特徴とする受信機にある。
この発明において、複数の受信部では、複数のアンテナの受信信号に基づいてDCM変調信号が得られる。また、複数のチャネル推定部では、各DCM変調信号に基づいて各伝送路の振幅と位相が求められる。そして、複数のチャネル補正部では、複数の受信部で得られる各DCM変調信号が、複数のチャネル推定部で求められた各伝送路の振幅と位相に基づいて補正される。例えば、受信部で得られるDCM変調信号にチャネル推定部で求められた伝送路推定値が複素乗算されることで、当該DCM変調信号の補正が行われる。
第1の合成部では、複数のチャネル補正部で補正された各DCM変調信号が合成される。この場合、上述したようにチャネル補正部においてDCM変調信号に伝送路推定値が複素乗算されて当該DCM変調信号の補正が行われるとき、各DCM変調信号は最大比合成される。また、第2の合成部では、複数のチャネル推定部で求められた各伝送路の振幅の二乗値または振幅値が合成される。
DCM復調部では、第1の合成部の出力および第2の合成部の出力に基づいて、DCM変調信号が復調される。この発明では、合成後のDCM変調信号に対して復調処理を行うものであり、2つの複素数(d[k],d[k+50]))を周波数の異なるサブキャリアに配置したDCM変調方式の特性を活かすことができ、例えば、各DCM変調信号に対して復調処理を行った後に合成する場合に比べて、パケット誤り率特性を改善できる。
例えば、DCM復調部では、LLR(Log-likelihood ratio)を用いて復調が行われる。LLRを用いて復調を行う場合には、例えば、チャネル補正部においてDCM変調信号に伝送路推定値が複素乗算されて当該DCM変調信号の補正が行われると共に、第2の合成部では、複数のチャネル推定部で求められた各伝送路の振幅の二乗値(電力値)が合成される。この場合、DCM復調部には最大比合成されたDCM変調信号および各伝送路の振幅の二乗合成値が供給されるものであり、LLRを用いた復調が効率的に行われる。
この発明によれば、複数のアンテナの受信信号に基づいて得られた各DCM変調信号を合成し、合成後のDCM変調信号に対して復調処理を行うものであり、例えば、各DCM変調信号に対して復調処理を行った後に合成する場合に比べて、パケット誤り率特性を改善できる。
以下、図面を参照しながら、この発明の実施の形態について説明する。図1は、実施の形態としての受信機100の構成を示している。この受信機100は、ダイバーシティ受信を行うと共に、DCM変調方式を採用するOFDM受信機である。
この受信機100は、アンテナ101a,101bと、RF部102a,102bと、A/D変換器103a,103bと、FFT(Fast Fourier Transform)部104a,104bと、チャネル推定部105a,105bと、チャネル補正部106a,106bと、絶対値二乗演算部107a,107bと、合成器108,109と、メモリ110,111と、DCM復調部112と、デインターリーバ113と、デコーダ114と、出力端子115とを有している。RF部102a,102b、A/D変換器103a,103bおよびFFT部104a,104bは、受信部を構成している。
アンテナ101a,101bは、ダイバーシティ受信を行うために配置された2本の受信アンテナである。RF部102a,102bは、アンテナ101a,101bを介して受信されるマルチキャリア信号(OFDM信号)に対して、ダウンコンバート等の所定の無線処理を行う。A/D変換器103a,103bは、RF部102a,102bから出力されるマルチキャリア信号をアナログ信号からデジタル信号に変換する。
FFT部104a,104bは、A/D変換器103a,103bでデジタル信号に変換されたマルチキャリア信号に対してFFT(高速フーリエ変換)の処理を施し、マルチキャリア信号を時間軸の信号から周波数軸の信号に変換し、さらにサブキャリア復調を行って、サブキャリア毎の複数のシンボルに分割する。
DCM変調信号は、上述したように、b[g(k)],b[g(k)+1],b[g(k)+50],b[g(k)+51]の4ビットのデータが2つのシンボル(2つの複素数(d[k],d[k+50]))に変換された構成となっている(図6参照)。FFT部104a,104bは、各複素数のI成分、Q成分に対応した受信信号(DCM変調信号)を順次出力する。
チャネル推定部105a,105bは、FFT部104a,104bから出力される、例えばチャネル推定用の受信信号に基づいて、サブキャリア毎に、伝送路の振幅を求める。チャネル補正部106a,106bは、FFT部104a,104bから出力される受信信号を、チャネル推定部105a,105bで求められた振幅に基づいて、補正する。
この実施の形態では、チャネル補正部106a,106bは、各受信信号に、当該受信信号を取り出したサブキャリアにおける伝送路推定値を複素乗算する。このように、受信信号に伝送路推定値を複素乗算することで、後述するように、アンテナ101a,101bの受信系の受信信号を合成する際に、最大比合成が行われる。
絶対値二乗演算部107a,107bは、チャネル推定部105a,105bで求められた伝送路の振幅の二乗演算を行って当該伝送路の振幅の二乗値(電力値)を出力する。合成器108は、チャネル補正部106a,106bから出力される補正後の受信信号を合成する。この合成器108は、第1の合成部を構成している。また、合成器109は、絶対値二乗演算部107a,107bから出力される伝送路の振幅二乗値を合成する。合成器109は、第2の合成部を構成している。
ここで、アンテナ101aの受信系において、b[g(k)],b[g(k)+1]の2ビットに対応したI成分d[k]I-out,d[k+50]I-out、またはb[g(k)+50], b[g(k)+51]の2ビットに対応したQ成分d[k]Q-out,d[k+50]Q-outの受信信号をp1,q1とし、この受信信号p1,q1に対応した伝送路の振幅をh1,g1とし、チャネル補正部106aから出力される補正後の受信信号をr1,s1とする。
同様に、アンテナ101bの受信系において、b[g(k)],b[g(k)+1]の2ビットに対応したI成分d[k]I-out,d[k+50]I-out、またはb[g(k)+50], b[g(k)+51]の2ビットに対応したQ成分d[k]Q-out,d[k+50]Q-outの受信信号をp2,q2とし、この受信信号p2,q2に対応した伝送路の振幅をh2,g2とし、チャネル補正部106bから出力される補正後の受信信号をr2,s2とする。
このとき、合成器108は、合成された受信信号(DCM変調信号)として、r=r1+r2、s=s1+s2を出力する。また、合成器109は、合成された伝送路の振幅二乗値として、t=h=h1+h2、u=g=g1+g2を出力する。
DCM復調部112は、上述したr,s,t,uに基づいて、DCM復調の処理を行う。つまり、DCM復調部112は、I成分d[k]I-out,d[k+50]I-outに対応したr,s,t,uに基づいてb[g(k)],b[g(k)+1]の2ビットを取得し、また、Q成分d[k]Q-out,d[k+50]Q-outに対応したr,s,t,uに基づいてb[g(k)+50], b[g(k)+51]の2ビットを取得する。なお、メモリ110,111は、b[g(k)],b[g(k)+1]、またはb[g(k)+50], b[g(k)+51]に対応したr,s,t,uを同時にDCM復調部112に供給するための、タイミング調整用のメモリである。
DCM復調部112は、LLR(Log-likelihood ratio)を用いてDCM変調信号の復調を行う。
LLRを用いた復調処理について説明する。伝送路は複素数であるが、位相補正だけが行われていると考えれば、(1)式、および(2)式に示すような伝送路モデルになる。ここで、p,qはI成分d[k]I-out,d[k+50]I-out、またはQ成分d[k]Q-out,d[k+50]Q-outに対応した受信信号、h,gはこれら受信信号p,qに対応した伝送路の振幅、n,mはエネルギーσの伝送路のAWGN(Additive White Gaussian Noise)であり、x,yはI成分d[k]I-out,d[k+50]I-out、またはQ成分d[k]Q-out,d[k+50]Q-outに対応した送信信号とする。
p=hx+n ・・・(1)
q=gx+m ・・・(2)
尤度(Likelihood)に比例する値を求めると、(3)式に示すようになる。ここで、r=hp=h(hx+n)、s=gq=g(gy+m)、t=h、u=gである。また、(a,b)は、b[g(k)],b[g(k)+1]、またはb[g(k)+50], b[g(k)+51]に対応した2ビットの送信情報を示している。(3)式から明らかなように、L(r,s|a,b)は、上述したように、合成器108,109からDCM復調部112に供給される、当該合成器108,109の出力r,s,t,uを用いて効率的に求めることができる。
Figure 2008085841
ここで、図7のテーブルおよび(3)式を用いて、送信情報(a,b)の全てのケースでL(r,s|a,b)を求めると、(4)式〜(7)式が得られる。
Figure 2008085841
そして、(4)式〜(7)式を用いて、a,bそれぞれについてLLRを求めると、(8)式、(9)式となる。この(8)式、(9)式で求められたLLRa,LLRbにより、b[g(k)],b[g(k)+1]、またはb[g(k)+50], b[g(k)+51]の2ビットの値が求められる。
Figure 2008085841
図1に戻って、デインターリーバ113は、復調部112で復調されて得られた、符号化され、かつインターリーブ処理されているシリアルデータに対して、デインターリーブ処理をする。デコーダ114は、デインターリーバ113でデインターリーブ処理されたシリアルデータに対して復号化処理を行って出力端子115に受信データを出力する。
図1に示す受信機100の動作を説明する。
アンテナ101aの受信信号はRF部102aに供給される。このRF部102aでは、アンテナ101aの受信信号に対してダウンコンバート等の所定の無線処理が行われる。このRF部102aで得られるマルチキャリア信号(OFDM信号)は、A/D変換器103aでアナログ信号からデジタル信号に変換されて、FFT部104aに供給される。
FFT部104aでは、FFT(高速フーリエ変換)の処理により、マルチキャリア信号が、時間軸の信号から周波数軸の信号に変換され、サブキャリア毎の複数のシンボルに分割される。
DCM変調信号は、b[g(k)],b[g(k)+1],b[g(k)+50],b[g(k)+51]の4ビットのデータが2つのシンボル(2つの複素数(d[k],d[k+50])に変換された構成となっている(図6参照)。FFT部104aからは、各複素数のI成分、Q成分に対応した受信信号(DCM変調信号)が順次出力される。FFT部104aから出力されるチャネル推定用の受信信号はチャネル推定部105aに供給される。チャネル推定部105aでは、このチャネル推定用の受信信号に基づいて、サブキャリア毎に、伝送路の振幅と位相が求められる。
FFT部104aから出力される受信信号はチャネル補正部106aに供給される。このチャネル補正部106aでは、各受信信号p1,q1に、当該受信信号p1,q1を取り出したサブキャリアにおける伝送路の振幅h1,g1倍され、補正された受信信号r1,s1が得られる。また、チャネル推定部105aで求められた伝送路の振幅h1,g1は絶対値二乗演算部107aに供給される。この演算部107aでは、これら振幅h1,g1の二乗演算が行われ、二乗値(電力値)h1,g1が得られる。
アンテナ101bの受信系においても同様にして、チャネル補正部106bでは、補正された受信信号r2,s2が得られ、また、絶対値二乗演算部107bでは、伝送路の振幅の二乗値(電力値)h2,g2が得られる。
アンテナ101aの受信系のチャネル補正部106aで得られた受信信号r1,s1およびアンテナ101bの受信系のチャネル補正部106bで得られた受信信号r2,s2は合成器108に供給される。合成器108では、受信信号r1,s1および受信信号r2,s2が合成され、合成された受信信号(DCM変調信号)として、r=r1+r2、s=s1+s2が得られる。この場合、チャネル補正部106a,106bでは受信信号に伝送路推定値を複素乗算しているので、最大比合成が行われる。
合成器108から出力される受信信号rは直接DCM復調部112に供給され、また、当該受信信号rに対応し、合成器108から出力される受信信号sはメモリ110を介してDCM復調部112に供給される。
また、アンテナ101aの受信系の絶対値二乗演算部107aで得られた伝送路の振幅の二乗値(電力値)h1,g1およびアンテナ101bの受信系の絶対値二乗演算部107bで得られた伝送路の振幅の二乗値(電力値)h2,g2は合成器109に供給される。合成器109では、二乗値h1,g1および二乗値h2,g2が合成され、合成された二乗値(電力値)として、t=h=h1+h2、u=g=g1+g2が得られる。合成器109から出力される二乗値(電力値)tは直接DCM復調部112に供給され、また、当該二乗値(電力値)tに対応し、合成器109から出力される二乗値(電力値)uはメモリ111を介してDCM復調部112に供給される。
DCM復調部112では、合成器108,109から供給されるr,s,t,uに基づき、LLRを用いて、DCM復調の処理が行われる((3)式〜(9)式参照)。この場合、I成分d[k]I-out,d[k+50]I-outに対応したr,s,t,uに基づいてb[g(k)],b[g(k)+1]の2ビットが得られ、また、Q成分d[k]Q-out,d[k+50]Q-outに対応したr,s,t,uに基づいてb[g(k)+50], b[g(k)+51]の2ビットが得られる。
DCM復調部112で復調されて得られたデータ(符号化され、かつインターリーブ処理されている)は、デインターリーバ113でインターリーブ処理され、さらにデコーダ114で復号化処理されて、出力端子115に出力される。
図2のフローチャートは、図1の受信機100において、FFT部104a,104bで得られた受信信号(DCM変調信号)の復調処理の手順を示している。すなわち、ステップST1で、アンテナ101a,101bの受信系のチャネル推定部105a,105bは、チャネル推定処理、つまり伝送路の振幅h1,g1,h2,g2を求める処理をする。
そして、ステップST2で、アンテナ101a,101bの受信系のチャネル補正部106a,106bは、伝送路の振幅h1,g1,h2,g2に基づいて、チャネル補正処理、つまり補正された受信信号r1,s1,r2,s2を求める処理をする。さらに、ステップST3で、合成器108は、補正された受信信号r1,s1,r2,s2を各アンテナ101a,101bの間で加算し、合成された受信信号(DCM変調信号)として、r=r1+r2、s=s1+s2を求める処理をする。
また、ステップST4で、アンテナ101a,101bの受信系の絶対値二乗演算部107a,107bは、伝送路の振幅h1,g1,h2,g2に基づいて、二乗値(電力値)h1,g1,h2,g2を求める処理をする。さらに、ステップST5で、合成器109は、二乗値(電力値)h1,g1,h2,g2を各アンテナ101a,101bの間で加算し、合成された二乗値(電力値)t,uを求める処理をする。
そして、ステップST6で、DCM復調部112は、ステップST3で求められた合成された受信信号(DCM変調信号)r,sと、ステップST5で求められた合成された二乗値(電力値)t,uを使用して、DCM復調処理をする。
図1に示す受信機100においては、合成器108で合成された受信信号(DCM変調信号)r,sに対してDCM復調部112で復調処理を行って受信データを取得するものであり、2つの複素数(d[k],d[k+50]))をそれぞれ周波数の異なるサブキャリアに配置したDCM変調方式の特性を活かすことができ、例えば、各DCM変調信号に対して復調処理を行った後に合成する場合に比べて、パケット誤り率特性を改善できる。
また、図1に示す受信機100においては、チャネル補正部106a,106bにおいて受信信号(DCM変調信号)に伝送路の振幅が乗算されて当該受信信号の補正が行われ、合成器108から最大比合成された受信信号(DCM変調信号)がDCM復調部112に供給されると共に、合成器109から各伝送路の振幅の二乗合成値がDCM復調部112に供給されるものであり、LLR(Log-likelihood ratio)を用いるDCM復調部112における復調処理を効率的に行うことができる。
なお、上述実施の形態において、DCM復調部112ではLLR(Log-likelihoodratio)を用いて復調が行われるものを示したが、DCM復調部の構成はLLRを用いて復調を行う構成に限定されない。
このDCM復調部の構成として、等利得合成された受信信号(DCM変調信号)を使用して復調処理を行うDCM復調部112Aも考えられる。図3は、DCM復調部112Aを有する受信機100Aの構成を示している。この図3において、図1と対応する部分には同一符号を付し、適宜、その詳細説明を省略する。
アンテナ101aの受信系において、FFT部104aから出力される受信信号p1,q1はチャネル補正部106a′に供給される。このチャネル補正部106a′では、各受信信号p1,q1が、位相成分のみ補正され、補正された受信信号r1′,s1′が得られる。一方、アンテナ101bの受信系において、FFT部104bから出力される受信信号p2,q2はチャネル補正部106b′に供給される。このチャネル補正部106b′では、各受信信号p2,q2が、位相成分のみ補正され、補正された受信信号r2′,s2′が得られる。
アンテナ101aの受信系のチャネル補正部106a′で得られた受信信号r1′,s1′およびアンテナ101bの受信系のチャネル補正部106b′で得られた受信信号r2′,s2′は合成器108に供給される。合成器108では、受信信号r1′,s1′および受信信号r2′,s2′が合成され、合成された受信信号(DCM変調信号)として、r′=r1′+r2′、s′=s1′+s2′が得られる。
この場合、チャネル補正部106a′,106b′では、受信信号の位相回転の補正のみを行っているので、等利得合成が行われる。合成器108から出力される受信信号r′は直接DCM復調部112′に供給され、また、当該受信信号r′に対応し、合成器108から出力される受信信号s′はメモリ110を介してDCM復調部112′に供給される。
また、アンテナ101aの受信系のチャネル推定部105aで得られた伝送路の振幅h1,g1およびアンテナ101bの受信系のチャネル推定部105bで得られた伝送路の振幅h2,g2は合成器109に供給される。合成器109では、振幅h1,g1および振幅h2,g2が合成され、合成された振幅として、t′=h=h1+h2、u′=g=g1+g2が得られる。合成器109から出力される振幅tは直接DCM復調部112′に供給され、また、当該振幅t′に対応し、合成器109から出力される振幅u′はメモリ111を介してDCM復調部112′に供給される。
DCM復調部112′では、合成器108,109から供給されるr′,s′,t′,u′に基づき、例えばLLRを用いて、DCM復調の処理が行われる。
また、上述実施の形態においては、2本のアンテナ101a,101bを有する受信機100,100Aを示したものであるが、3本以上のアンテナを有する受信機(最大比合成、等利得合成)も同様に構成できることは勿論である。
この発明は、DCM変調信号を復調して受信データを得る際のパケット誤り率特性を改善できるものであり、DCM変調方式を採用するMB−OFDM方式の無線通信システム等に適用できる。
受信機の構成を示すブロック図である。 受信信号(DCM変調信号)の復調処理の手順を示すフローチャートである。 受信機の他の構成を示すブロック図である。 MB−OFDM方式におけるPHYパラメータを示す図である。 DCMエンコーディングにおける、2つのIQ平面上へのマッピングを示す図である。 DCMエンコーディングテーブルを示す図である。 DCMエンコーディングテーブルを示す図である。
符号の説明
100,100A・・・受信機、101a,101b・・・アンテナ、102b,102c・・・RF部、103a,103b・・・A/D変換器、104a,104b・・・FFT部、105a,105b・・・チャネル推定部、106a,106a′,106b,106b′・・・チャネル補正部、107a,107b・・・絶対値二乗演算部、108,109・・・合成器、110,111・・・メモリ、112,112′・・・DCM復調部、113・・・デインターリーバ、114・・・デコーダ、115・・・出力端子

Claims (4)

  1. 複数のアンテナを用いてダイバーシティ受信をする受信機であって、
    上記複数のアンテナの受信信号に基づいてQPSK変調信号とDCM変調信号を得る複数の受信部と、
    上記複数の受信部で得られる各QPSK信号に基づいて各伝送路の振幅と位相を求める複数のチャネル推定部と、
    上記複数の受信部で得られる各DCM変調信号を上記複数のチャネル推定部で求められた各伝送路の振幅と位相、または位相のみに基づいて補正する複数のチャネル補正部と、
    上記複数のチャネル補正部で補正された各DCM変調信号を合成する第1の合成部と、
    上記複数のチャネル推定部で求められた各伝送路の振幅の二乗値、または振幅値を合成する第2の合成部と、
    上記第1の合成部の出力および上記第2の合成部の出力に基づいて、上記DCM変調信号を復調するDCM復調部と
    を備えることを特徴とする受信機。
  2. 上記チャネル補正部は、上記受信部で得られるDCM変調信号に上記チャネル推定部で求められた伝送路の振幅と位相を与えることで、上記受信部で得られるDCM変調信号を補正し、
    上記第2の合成部は、上記複数のチャネル推定部で求められた伝送路の振幅の二乗値を合成する
    ことを特徴とする請求項1に記載の受信機。
  3. 上記チャネル補正部は、上記受信部で得られるDCM変調信号に上記チャネル推定部で求められた伝送路の位相を与えることで、上記受信部で得られるDCM変調信号を補正し、
    上記第2の合成部は、上記複数のチャネル推定部で求められた伝送路の振幅を合成する
    ことを特徴とする請求項1に記載の受信機。
  4. 複数のアンテナを用いてダイバーシティ受信をする受信方法であって、
    上記複数のアンテナの受信信号に基づいてQPSK変調信号とDCM変調信号を得る受信ステップと、
    上記受信ステップで得られる各QPSK変調信号に基づいて各伝送路の振幅と位相を求めるチャネル推定ステップと、
    上記受信ステップで得られる各DCM変調信号を上記チャネル推定ステップで求められた各伝送路の振幅と位相、または位相のみに基づいて補正するチャネル補正ステップと、
    上記チャネル補正ステップで補正された各DCM変調信号を合成する第1の合成ステップと、
    上記チャネル推定ステップで求められた各伝送路の振幅の二乗値、または振幅値を合成する第2の合成ステップと、
    上記第1の合成ステップで得られる合成信号および上記第2の合成ステップで得られる合成値に基づいて、上記DCM変調信号を復調するDCM復調ステップと
    を備えることを特徴とする受信方法。
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