JP5010329B2 - 誤差ベクトル評価方法並びに適応サブキャリア変調方法、周波数分割通信方法 - Google Patents

誤差ベクトル評価方法並びに適応サブキャリア変調方法、周波数分割通信方法 Download PDF

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本発明は、送信側と受信側の双方において既知である所定のビット列からなる評価情報をパケットを構成する何れかのブロックに格納して伝送し、当該評価情報に対して、受信側で復元した複素シンボルの誤差ベクトルを評価する誤差ベクトル評価方法並びに適応サブキャリア変調方法、周波数分割通信方法に関するものである。
近時、1チャネルのデータを複数の搬送波(サブキャリア)に分散させて変調を行うマルチキャリア変調の一つである直交周波数分割多重(Orthogonal Frequency Division Multiplexing:OFDM)変調が無線LAN等の無線通信、あるいは電力線搬送通信(PLC)等の有線通信において利用されている。OFDMは複数のサブキャリアがそれぞれ直交関係にあるため、通常の受信状態では各サブキャリアで伝送されるシンボルは、対応するサブキャリア周波数における伝送路特性とノイズ(以下、これらを合わせて伝送特性と呼ぶ。)によってのみ影響を受ける。伝送特性の影響の度合いはサブキャリア毎に異なっており、それによって全体の伝送速度が大きく影響を受けることになる。これに対して、各サブキャリアの変調方法をその伝送特性に応じて最適に決定すれば、伝送速度を向上することができる。そして、このように各サブキャリア毎に伝送特性に応じて変調方法を適応的に決定する方法として、いわゆる適応サブキャリア変調と呼ばれる方法が採用されている(例えば、特許文献1参照)。
適応サブキャリア変調を行うために、送信電力一定の条件下で指定したビット誤り率を確保し、全体のビットレートが可能な限り高速になるように各サブキャリア(若しくは複数のサブキャリア)毎に変調方法を割り当てるという方式が取られる場合があり、各サブキャリアの受信S/N比を求めれば、各変調方法に対して、何れの変調方法が当該S/N比で指定したビット誤り率を確保できるかを評価することができる。そして、指定したビット誤り率を確保できた変調方法が存在すれば、そのなかでシンボル当たりのビット数が最も多い変調方法を当該サブキャリアに割り当て、指定したビット誤り率を確保できる変調方法が存在しなければ当該サブキャリアを使用しないというように判定し、全てのサブキャリアについて上述のような判定を行うことで各サブキャリアに最適な変調方法を割り当てることができる。
ここで、OFDMを含めたマルチキャリア変調では、各サブキャリアで伝送されるシンボルとして複素シンボルが用いられており、各サブキャリアの伝送特性を評価するに当たっては、送信側と受信側の双方において既知である所定のビット列からなる評価情報をディジタル変調して得られる複素シンボルについて、受信された評価情報の複素シンボルと既知の評価情報の複素シンボルとの誤差ベクトルの大きさ(Error Vector Magnitude:EVM)を求め、このEVMがS/N比の代わりに用いられる。
例えば、評価情報をBPSK(Binary Phase Shift Keying)変調して同相(実数)成分Iが「1」又は「−1」、直交(虚数)成分Qを「0」とした複数の複素シンボル列を各サブキャリアで伝送するとすれば、m番目のサブキャリアにおけるk番目の受信シンボル(複素シンボル)を(Ikm,Qkm(=0))で表した場合、m番目のサブキャリアの誤差ベクトルの大きさEVM|mは以下のように表される。
Figure 0005010329
但し、Nは評価するシンボルの数である。
従来は、上述のような既知の評価情報を同期ブロックに格納したり、あるいは、データブロックの後に別途設けた評価ブロックに格納するなどしていた(例えば、特許文献2参照)。
特開2006−333046号公報 特開2004−343551号公報
ところで、OFDMに代表されるブロック伝送方式では遅延波の影響を抑えるため、送信側においてOFDMシンボルにガードインターバルと呼ばれる冗長な信号を付加している。このガードインターバルは、OFDMシンボルの後半の一部分と同じ信号をOFDMシンボルの前半に接続したものである(図8参照)。従って、直接波(希望波)W1と遅延波W2との時間的な重なりがガードインターバルGIの部分のみで生じている限りにおいては、ガードインターバルGIを除いた本来のOFDMシンボルに遅延波の影響が及ぶことはない。
しかしながら、電力線搬送通信などの有線通信においては、遅延プロファイルが環境によって大きく異なるため、遅延波の影響を抑制し、且つ冗長性を最小に抑えるようにガードインターバルGIの長さ(ガードインターバル長)Tgを設計することは極めて困難であり、例えば、ガードインターバル長Tgを本来のOFDMシンボルのシンボル長(逆離散フーリエ変換におけるサンプリング数)Nの4分の1に設定するというように、ある仮定の下に設計することが行われていた。
例えば、シンボル長Nを64とし、49番目から64番目のサンプルをコピーしたガードインターバルをGIを含むOFDMシンボルx(nT)は下式で示される。
Figure 0005010329
受信側ではガードインターバルGIを除去したOFDMシンボルを離散フーリエ変換して複素シンボルを生成するから、離散フーリエ変換前のOFDMシンボルx(nT)は下式で示される。
Figure 0005010329
ここで、図9に示すように遅延波W2と直接波W1の重なりがガードインターバルGIを超えている場合、例えば、ガードインターバルGIが除去された後のOFDMシンボルにガードインターバル長Tgを超える遅延波W2のサンプル(lから63のサンプル)が希望波W1における0からl−1のサンプルと重なっているとしたとき、受信信号のOFDMシンボルx(nT)は下式で表される。
Figure 0005010329
ここで、評価情報のシンボルは既知であり、それらは全て同一であるから、X(k)=X(k)'が成立し、従って、上記式は次のように変形できる。但し、K,Lはそれぞれ直接波(希望波)の利得と遅延波の利得である。
Figure 0005010329
而して、上記従来例では評価情報の複数のシンボル同士の相互相関が高いため、上述のように遅延波の影響が大きい場合、希望信号と遅延信号を区別することができず、希望信号に遅延信号を含めた信号を希望信号と誤判断してしまい、誤差ベクトルの大きさを正しく評価することができないという問題があった。
本発明は上記事情に鑑みて為されたものであり、その目的は、遅延波の影響が大きい場合においても誤差ベクトルの大きさを正しく評価することができる誤差ベクトル評価方法並びに適応サブキャリア変調方法、周波数分割通信方法を提供することにある。
請求項1の発明は、上記目的を達成するために、同期を確立するための同期ブロック、制御情報を格納した制御ブロック、データ伝送のためのデータブロックを少なくとも含み且つ各ブロックに格納される情報ビット列が所定のディジタル変調方法で複素シンボルに変調されてなるパケットを伝送し、伝送された信号から前記複素シンボルを復元するとともに当該複素シンボルをディジタル復調して前記情報ビットを生成する変調方法若しくは通信方法に用いられ、送信側と受信側の双方において既知である所定のビット列からなる評価情報を前記パケットの何れかのブロックに格納して伝送し、当該評価情報に対して、受信側で復元した複素シンボルの誤差ベクトルを評価する誤差ベクトル評価方法において、パケットを構成する複数のブロックに前記評価情報を格納するとともに、各ブロックに格納される評価情報を、ブロック毎に擬似ランダムに変化する符号によって形成し、パケットがマルチキャリア変調信号によって伝送される場合、前記評価情報のブロックに対応した少なくとも2つのサブキャリアの信号を用いて他のサブキャリアの位相を補正した後に各サブキャリア毎に誤差ベクトルを評価することを特徴とする。
請求項2の発明は、請求項1の発明において、PNシーケンスによって生成される擬似ランダムな符号で前記評価情報を形成することを特徴とする。
請求項の発明は、上記目的を達成するために、複数のサブキャリア毎の伝送特性に応じて適応的に選択されるサブキャリアを使用して伝送する適応サブキャリア変調方法において、請求項1又は2に記載された誤差ベクトル評価方法で評価された誤差ベクトルに基づいてサブキャリアを選択することを特徴とする。
請求項の発明は、上記目的を達成するために、それぞれに1乃至複数のサブキャリアが属する複数の領域に分割され、各領域のサブキャリアで同じ情報を伝送する周波数分割通信方法において、請求項1又は2に記載された誤差ベクトル評価方法で評価された誤差ベクトルに基づいて複数の領域の何れかのサブキャリアを選択して受信することを特徴とする。
本発明によれば、パケットを構成する複数のブロックに格納する評価情報を、ブロック毎に擬似ランダムに変化する符号によって形成しているので、ブロック毎の評価情報同士の相互相関が低くなり、その結果、希望波に対する遅延波の影響が大きい場合においても、遅延波をガウシアン的な加法雑音とみなすことが可能であるために誤差ベクトルの大きさを正しく評価することができる。
以下、本発明に係る誤差ベクトル評価方法並びに適応サブキャリア変調方法、周波数分割通信方法の実施形態について図面を参照して詳細に説明する。
まず、本発明に係る前記各方法を実現する通信装置の構成について図1を参照して説明する。本実施形態の通信装置は送信機Txと受信機Rxで構成され、直交周波数分割多重(以下、「OFDM」という。)変調された信号(以下、「OFDM信号」と呼ぶ。)によるパケット通信を行っている。但し、送信機Txから受信機Rxに信号を伝送するための伝送路については有線又は無線の何れでも構わない。
送信機Txでは、入力された送信データ(情報ビット列)がスクランブラ10によって同じビット値が続かないようにスクランブル(ランダム化)され、畳み込み符号化器11でエラー訂正符号化され、ビットインターリーバ12で続くマッパ13での複素平面上のビット位置をインターリーバ(ランダム化)し、マッパ13でビットを複素数でシンボル化(ディジタル変調)し、各シンボルを順に逆離散フーリエ変換器(IFFT)14にて逆離散フーリエ変換し、GI付加・フレーミング部15で逆離散フーリエ変換器14から出力される時間信号(以下、「複素ベースバンドOFDM信号」と呼ぶ。)の後半部分をコピーして当該複素ベースバンドOFDM信号に付加することによってOFDMシンボルを生成する。さらに、オーバーサンプリング部16にて後段のDAC(ディジタル・アナログ・コーデック)部17におけるサンプリング周期でオーバーサンプルした後、DAC部17でディジタル/アナログ変換し、アナログ回路18においてベースバンドOFDM信号の周波数変換を行って必要な周波数帯域にシフトしたOFDM信号を伝送路に送出する。なお、GI付加・フレーミング部15がOFDMシンボルを生成する際、同期ブロック部19が保持している同期パターンを同期ブロックに格納する。
一方、受信機Rxでは、伝送路を介して伝送されるOFDM信号をアナログ回路20で周波数変換するとともにADC(アナログ・ディジタル・コーデック)部21でアナログ/ディジタル変換し、ダウンサンプリング部22にて後述する離散フーリエ変換のサンプル数にダウンサンプリングした後、GI除去部23にてガードインターバルを除去する。但し、GI除去部23がガードインターバルを除去するためには、受信したパケットの同期ブロックに格納されている同期用のプリアンブルシンボルによってシンボルタイミング同期が確立されていることが必要である。ガードインターバルが除去された複素ベースバンドOFDM信号を離散フーリエ変換器(FFT)24で離散フーリエ変換することで複素ベースバンドOFDM信号から複素シンボルを生成する。生成された複素シンボル列をデマッパ25により軟判定メトリック値に変換し、デインターリーバ26にてデータビット単位でデインターリーブする。そして、デインターリーブされた軟判定メトリック値をビタビ復号器27にて復号化し、デスクランブラ28でデスクランブルすることで送信データ(情報ビット列)を再生する。
本実施形態の通信装置では、本発明に係る誤差ベクトル評価方法を実施するため、PNシーケンスによって擬似ランダム雑音(Pscudorandom Noise:PN)符号を生成するPN符号生成部1と、生成されたPN符号をBPSK(Binary Phase Shift Keying)変調するBPSK変調部2とを送信機Txに備えるとともに、同じくPNシーケンスによってPN符号を生成するPN符号生成部3と、生成されたPN符号をBPSK変調するBPSK変調部4と、BPSK変調部4で変調して得られる評価情報の複素シンボルと、離散フーリエ変換器24で生成される複素シンボルとの差(誤差ベクトルの大きさ:EVM)を求めて各サブキャリア毎の伝送特性を評価するEVM評価部5とを受信機Rxに備えている。
PN符号生成部1,3は、例えば、S(x)=x7+x4+1の多項式に対応する線形帰還シフトレジスタからなり、図2に示すようにシフトレジスタSRとパリティジェネレータPGで構成されている。シフトレジスタSRの初期値を全て1にすると、PN符号生成部1,3では、00001110、11110010、11001001、00000010、00100110、00101110、10110110、00001100、11010100、11100111、10110100、00101010、11111010、01010001、10111000、1111111、と127bitの巡回シーケンス(PNシーケンス)を生成する。そして、PN符号生成部1,3で生成された上記PNシーケンスをBPSK変調部2,4でBPSK変調すれば、127シンボルのバイナリシーケンス(バイナリシンボル)が得られる。その他のバイナリシーケンス生成方法としてはあらかじめ計算された127のバイナリシーケンスをメモリに格納し順次出力してもよい。
例えば、本実施形態の通信装置で使用可能なサブキャリアが52個であるとすると、BPSK変調部2で得られたバイナリシンボル(以下、「評価シンボル」と呼ぶ。)を52サンプルずつ逆離散フーリエ変換器14にて複素ベースバンドOFDM信号に変換し、さらに、GI付加・フレーミング部15にて48番目〜63番目のサンプルをコピーして当該複素ベースバンドOFDM信号に付加することでEVM評価用の1ブロック分のOFDMシンボルを生成する。なお、EVM評価用OFDMシンボルは予め定められた必要なシンボル数に達するまで、評価シンボルを用いて繰り返し生成される。
GI付加・フレーミング部では、図3(a)に示すように同期ブロック、制御ブロック、データブロックの後に128ブロック分のEVM評価用OFDMシンボルを格納した評価ブロックを接続してOFDMシンボルを生成する。ここで、EVM評価専用のパケットを用いてEVM評価用OFDMシンボルを伝送することも考えられるが、上述のようにデータブロックの後に評価ブロックを接続すれば、評価ブロックに格納するEVM評価用OFDMシンボルの数を充分な精度が確保できる程度にまで増やすことができるため、EVM評価の精度が向上するという利点がある。特に、各サブキャリア毎のEVMを正確に相対比較し、その大小関係に基づいてサブキャリアの使用の可否を決定する適応サブキャリア変調において有効な方法である。
あるいは、図3(b)に示すように評価シンボルをプリアンブルなどとともに同期ブロックに格納しても構わない。例えば、それぞれに1乃至複数のサブキャリアが属する複数の領域に分割し、各領域毎に同じデータを割り当ててEVMが最も小さいサブキャリアのデータを採用する場合に有効である。
受信機Rxにおいては、受信したOFDM信号からガードインターバルが除去された複素ベースバンドOFDM信号を離散フーリエ変換器24で離散フーリエ変換することでEVM評価用の複素ベースバンドOFDM信号から複素シンボルを生成する。そして、EVM評価部5において、離散フーリエ変換器24で生成された複素シンボル列と、PN符号生成部3で生成されたPN符号をBPSK変調部4でBPSK変調して得られる評価情報の複素シンボルとの誤差ベクトルを求める。すなわち、BPSK変調部4から出力するバイナリシンボル(評価シンボル)d1,d2は、図4に示すようにI軸上にマッピングされているが、受信信号から得られた評価シンボルd1’は熱雑音や遅延波による影響、さらにディジタル回路のビット幅制限(固定小数点効果)や、基準周波数のずれによる影響等により、I軸上以外の点にマッピングされてしまうことがあり、本来の評価シンボルd1がマッピングされた点から受信した評価シンボルd1’がマッピングされた点へ向かうベクトルが誤差ベクトルEVとして定義され、EVM評価部5では誤差ベクトルEVの大きさEVMを演算する。但し、誤差ベクトルの大きさEVMによる伝送特性の評価は、各サブキャリア毎に、必要な評価シンボルの個数分について求めた平均値によって行う。
ところで、サブキャリアの直接波が遅延波の影響を受けている場合、サブキャリアで伝送された評価シンボルd1’には遅延波の影響による位相ひずみが含まれていると考えられる。そこでEVM評価部5では、図5(a)に示すように予め定められている複数のサブキャリアSCm,SCm+kの位相情報から他のサブキャリアSC1〜SCm-1,SCm+1〜SCm+k-1,SCm+k+1〜SCN(但し、Nはサブキャリアの総数)の位相ひずみを補正している。
例えば、振幅を1と仮定すると評価シンボルd1はexp(jθ)と表され、伝送路の伝達関数をHexp(jθH)とすれば、受信した評価シンボルd1’は下式で表される。
d1’=exp(jθ)・Hexp(jθH)=Hexp[j(θH+θ)]
評価シンボルd1’にその共役複素数を乗算すると
d1’・exp(-jθ)=Hexp[j(θH+θ)]・exp(-jθ)=Hexp(jθH)
となり、伝送路の伝達関数Hexp(jθH)が同定できる。ここで、Q/Iを検討するとtanθHを求めることができ、予め用意したデータテーブルを参照することで位相ひずみθHを同定することができる。
そして、2つのサブキャリアSCm,SCm+kについて求められた位相ひずみθH(:SCm),θH(:SCm+k)を、図5(b)に示すように横軸をサブキャリアの周波数、縦軸を位相とする直交座標系にプロットし、2つのサブキャリアSCm,SCm+kの間のサブキャリアSCm+1〜SCm+k-1における位相ひずみは内挿によって決定し、2つのサブキャリアSCm,SCm+kの外側にあるサブキャリアSC1〜SCm-1,SCm+k+1〜SCNにおける位相ひずみは外挿によって決定することができる。
而して本実施形態のEVM評価方法においては、パケットを構成する複数のブロック(評価ブロック)に格納する評価情報(評価シンボル)を、ブロック毎に擬似ランダムに変化する符号(PN符号)によって形成しているので、ブロック毎の評価情報同士の相互相関が低くなり、その結果、希望波(直接波)に対する遅延波の影響が大きい場合においても、遅延波をガウシアン的な加法雑音とみなすことができ、遅延波を雑音として評価することが可能であるために誤差ベクトルの大きさEVMを正しく評価することができる。
そして、適応サブキャリア変調方法においては、本実施形態のEVM評価方法によって評価された各サブキャリア毎の伝送特性に基づいてその使用の可否を決定している。具体的には、図6に示すように信号対ノイズ比SNRを縦軸、横軸をサブキャリアの周波数としたとき、各サブキャリアのSNR(EVMはSNRの逆数として定義される。)を閾値SNRThと比較し、SNRが閾値SNRThを超えているサブキャリアのみを使用している。但し、サブキャリアを幾つかのグループに分割して各グループ毎に使用の可否を決定する場合もある。
また周波数分割通信方法においては、例えば、図7に示すように15のサブキャリアを周波数帯域毎に5つずつ、合計3つのグループに分割し、第1グループのサブキャリアSC1n,第2グループのサブキャリアSC2n,第3グループのサブキャリアSC3n(但し、n=1,2,3,4,5)について同じデータを割り当てて送信機Txが送信している。そして、受信機Rxにおいては、同じデータが割り当てられている各グループのサブキャリア、例えば、SC11,SC21,SC31のSNRを比較して、3つのグループのうちで最もSNRの高いグループのサブキャリア(図7では第3グループのサブキャリアSC31)を選択し、選択したサブキャリアに対してのみ復調処理を行う。
上記適応サブキャリア変調方法又は周波数分割通信方法の何れにおいてもサブキャリアに対するEVM評価が重要な要件となっており、本実施形態のEVM評価方法を採用することで適切なサブキャリアを決定することができる。
本実施形態における通信装置のブロック図である。 同上におけるPN符号生成部のブロック図である。 (a),(b)は同上におけるOFDMシンボルの説明図である。 同上における誤差ベクトルの説明図である。 (a),(b)は同上における位相補正の説明図である。 同上における適応サブキャリア変調方法の説明図である。 同上における周波数分割通信方法の説明図である。 ガードインターバルの説明図である。 希望波(直接波)に対する遅延波の影響を説明するための説明図である。
符号の説明
1 PN符号生成部
2 BPSK変調部
3 PN符号生成部
4 BPSK変調部
5 EVM評価部

Claims (4)

  1. 同期を確立するための同期ブロック、制御情報を格納した制御ブロック、データ伝送のためのデータブロックを少なくとも含み且つ各ブロックに格納される情報ビット列が所定のディジタル変調方法で複素シンボルに変調されてなるパケットを伝送し、伝送された信号から前記複素シンボルを復元するとともに当該複素シンボルをディジタル復調して前記情報ビットを生成する変調方法若しくは通信方法に用いられ、
    送信側と受信側の双方において既知である所定のビット列からなる評価情報を前記パケットの何れかのブロックに格納して伝送し、当該評価情報に対して、受信側で復元した複素シンボルの誤差ベクトルを評価する誤差ベクトル評価方法において、
    パケットを構成する複数のブロックに前記評価情報を格納するとともに、各ブロックに格納される評価情報を、ブロック毎に擬似ランダムに変化する符号によって形成し、パケットがマルチキャリア変調信号によって伝送される場合、前記評価情報のブロックに対応した少なくとも2つのサブキャリアの信号を用いて他のサブキャリアの位相を補正した後に各サブキャリア毎に誤差ベクトルを評価することを特徴とする誤差ベクトル評価方法。
  2. PNシーケンスによって生成される擬似ランダムな符号で前記評価情報を形成することを特徴とする請求項1記載の誤差ベクトル評価方法。
  3. 複数のサブキャリア毎の伝送特性に応じて適応的に選択されるサブキャリアを使用して伝送する適応サブキャリア変調方法において、請求項1又は2に記載された誤差ベクトル評価方法で評価された誤差ベクトルに基づいてサブキャリアを選択することを特徴とする適応サブキャリア変調方法
  4. それぞれに1乃至複数のサブキャリアが属する複数の領域に分割され、各領域のサブキャリアで同じ情報を伝送する周波数分割通信方法において、請求項1又は2に記載された誤差ベクトル評価方法で評価された誤差ベクトルに基づいて複数の領域の何れかのサブキャリアを選択して受信することを特徴とする周波数分割通信方法。
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