JP2008085235A - 半導体装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】半導体装置のソフトエラー耐性を高める。
【解決手段】第1導電型の半導体層に形成された第2導電型の拡散層により形成された第2導電型のトランジスタと、第2導電型の半導体層に形成された第1導電型の拡散層により形成された第1導電型のトランジスタからなる少なくとも2つのインバータ回路を備えた半導体装置において、第2導電型の拡散層は、素子分離領域により隔てられた複数の領域に分割され、第1金属配線により接続されており、第1導電型の拡散層は、素子分離領域により隔てられた複数の領域に分割され、第2金属配線により接続されていること特徴とする半導体装置を提供することにより上記課題を解決する。
【選択図】図2

Description

本発明は、半導体装置に関するものであり、特に、インバータ回路をクロス配線することでデータ(電位)を保持し、蓄積する方式を持つスタティックランダムアクセスメモリ(SRAM)や、ロジック回路におけるフリップ・フロップ回路等の技術分野に関するものである。
フリップ・フロップ回路により構成されているSRAMは、特許文献1に開示されているように、P型MOS(Metal Oxide Semiconductor)トランジスタとN型MOSトランジスタにより構成された2つのインバータ回路からなり、このインバータ回路は、P型MOSトランジスタ、N型MOSトランジスタのドレイン同士、ゲート同士を接続し、各々のソースは、各々VDD電源電位、GND接地電位に接続し、このような構成のインバータ回路をクロス結線し、各々のインバータ回路には、N型トランジスタを接続したものがある。
この構成のSRAMにおいて、一方のノードがハイレベルであるときを「1」とし、ローレベルであるときを「0」とすることにより、2値の情報(電位)を記憶することができる。
ところで、このようなSRAM等の半導体装置においては、パッケージやハンダ等に微量に含まれるU、Thといった放射性元素から放出されるα線が、半導体素子内部に入射し、数多の電子−ホール対を発生させ、この影響により記憶されていた情報(電位)が反転してエラーとなる現象が知られている。このようなエラーは、信号を書き直すことにより回復し、一過性の誤動作であることから、ソフトエラーと呼ばれている。
具体的には、導電体である金属においては、内部における電位が一定であるため、α線により生成された電子やホールが移動することはない。また、絶縁体においては、α線により生成された電子やホールは、絶縁体内では移動することができない。
しかしながら、PN接合のある半導体では、PN接合に逆バイアスとなる電圧が印加されていれば、α線が透過した際に生成される電子やホールは、電子は正電極に、ホールは負電極に移動しノイズ電流となる。従って、半導体、特にPN接合領域の近傍における領域において、ソフトエラーの問題が生じやすい。
ところで、近年においてはパッケージ材やハンダに含まれる放射性元素を除去する技術が進み、α線に起因するソフトエラーに関しては、以前と比較して問題は少なくなってきた。一方、新たに、宇宙線に含まれる中性子線がソフトエラーの発生の原因として注目されている。これは、地上に降り注ぐ宇宙線に含まれる中性子線が、Si等の半導体材料に入射し内部に存在しているSi等の原子と衝突することにより、原子核が破壊されて高エネルギーの二次粒子を発生し、この二次粒子が半導体内を通過することによりα線と同様に電子−ホール対を生成し、ソフトエラーを発生させるのである。
この中性子線に起因するソフトエラーが、α線に起因するソフトエラーと異なるのは、単位長さ当りに発生する電子−ホール対の密度がα線の10倍程度と大きいことである。この中性子線は、地上からの高度が高くなる程多くなることから、航空機等に搭載されるSRAM等の半導体装置では、特に問題となる。
又、α線の場合は、その発生源が特定されており、発生源となる元素を排除することや、外部から入射するものに関しては、シールド等により対応することが可能であり対処法も明確である。しかしながら、中性子線の場合は、主に宇宙線に含まれているものであり、外部から入射するものであるが、α線と比較して透過力は極めて高く、シールドすることは不可能に近い。よって、明確な対策は存在していないのである。
更に、半導体装置は、微細化により集積度は向上の一途を辿っており、微細化すればするほど、ソフトエラーに対する耐性は低くなる傾向にある。よって、この問題は今後重要視される可能性があるものと考えられる。
特許文献1、2においては、ソフトエラー耐性の強化された半導体装置に関する発明が開示されている。
特開平7−263577号公報 特開2005−123285号公報
本発明は、上記状況に鑑みてなされたものであり、α線や中性子線等に起因するソフトエラー耐性の高い半導体装置を提供するものである。
本発明の一態様に係る半導体装置は、第1導電型の半導体層に形成された第2導電型の拡散層によりソース及びドレインが形成され、前記拡散層上に絶縁膜を介しゲートが形成された第2導電型のトランジスタと、第2導電型の半導体層に形成された第1導電型の拡散層によりソース及びドレインが形成され、前記拡散層上に絶縁膜を介しゲートが形成された第1導電型のトランジスタと、からなる少なくとも2つのインバータ回路を備えた半導体装置において、前記第2導電型のトランジスタを構成するための前記第2導電型の拡散層は、前記第1導電型の半導体基板に形成された素子分離領域により隔てられた複数の領域に分割され、前記分割された第2導電型の拡散層の領域は第1金属配線により接続されており、前記第1導電型のトランジスタを構成するための前記第1導電型の拡散層は、前記第2導電型の半導体層に形成された素子分離領域により隔てられた複数の領域に分割され、前記分割された第1導電型の拡散層の領域は第2金属配線により接続されていること特徴とする。
本発明によれば、半導体装置において、形成されるトランジスタの拡散領域を分割させることにより、各々の拡散領域におけるソフトエラーによる影響を軽減させることができるため、α線や中性子線等に起因するソフトエラー耐性を高めることができる。
〔第1の実施の形態〕
本発明における一実施の形態を以下に記載する。
図1は、本実施の形態における半導体装置であるフリップ・フロップ回路のラッチ部の回路図である。
図1に示すように、P型MOSトランジスタ11とN型MOSトランジスタ12によりインバータ回路1が構成されている。具体的には、P型MOSトランジスタ11のドレインとN型トランジスタ12のドレインとが互いに接続され、インバータ回路1の出力となる。P型トランジスタ11のソースは、電源電位VDDに接続され、N型トランジスタ12のソースは、接地電位GNDに接続されている。また、P型MOSトランジスタ11のゲートとN型トランジスタ12のゲートは互いに接続され、インバータ回路1における信号の入力となる。
一方、P型MOSトランジスタ13、P型MOSトランジスタ14、N型MOSトランジスタ15、N型MOSトランジスタ16が直列に接続されてラッチフィードバックインバータ回路2が構成される。具体的には、P型MOSトランジスタ13とP型MOSトランジスタ14とは直列に接続され、P型MOSトランジスタ13のソースは、電源電位VDDに接続されている。N型MOSトランジスタ15とN型MOSトランジスタ16とは直列に接続され、N型MOSトランジスタ16のソースは、接地電位GNDに接続されている。P型MOSトランジスタ14のドレインとN型MOSトランジスタ15のドレインとが接続されており、ラッチフィードバックインバータ回路2の出力となる。また、P型MOSトランジスタ14のゲートと、N型MOSトランジスタ15のゲートは、それぞれ相補的なクロック信号である/CLK、CLKに接続されている。P型MOSトランジスタ13のゲートとN型MOSトランジスタ16のゲートは互いに接続され、ラッチフィードバックインバータ回路2の入力となる。このようなラッチフィードバックインバータ回路2をクロックドインバータ回路と呼ぶ。
ラッチフィードバックインバータ回路2の出力、即ち、P型MOSトランジスタ14とN型MOSトランジスタ15のドレインは、インバータ回路1の入力、即ち、P型MOSトランジスタ11とN型MOSトランジスタ12のゲートと接続されており、記憶ノード17を形成している。また、インバータ回路1の出力、即ち、P型MOSトランジスタ11とN型MOSトランジスタ12のドレインは、ラッチフィードバックインバータ回路2の入力、即ち、P型MOSトランジスタ13とN型MOSトランジスタ16のゲートに接続されており、記憶ノード18を形成している。以上の構成により、記憶ノード17、18が形成されたフリップ・フロップ回路となる。
この構成において、P型MOSトランジスタ14のゲートと、N型MOSトランジスタ15のゲートの各々に、相補的なクロック信号/CLK、CLKとして、「L」レベル(GND)、「H」レベル(VDD)となる信号を入力した状態において、記憶ノード17が、「H」レベル(VDD)であると、記憶ノード18は、「L」レベル(GND)となり、この状態が保持される。ここで、「H」レベル(VDD)を「1」とし、「L」レベル(GND)を「0」とすると、2値の情報が記憶される。
次に、図1に示す回路において、本実施の形態における基板における素子の配置について説明する。図2に、本実施の形態におけるフリップ・フロップ回路のラッチ部の上面図を示し、図3に、図2における線3A−3Bにおける断面図を示す。
図3に示すように、P型半導体層であるP型シリコン基板27の一部に、N型半導体層28を形成し、更に、P型シリコン基板27においてN型拡散層32a、32bを形成し、N型半導体層28を形成した領域には、P型拡散層31a、31bを形成し、N型拡散層32a、32b、P型拡散層31a、31bは各々、酸化膜等により形成された素子分離領域(STI)29により分離されている。
図2に示すように、インバータ回路1は、P型MOSトランジスタ11とN型MOSトランジスタ12により構成されているが、P型MOSトランジスタ11とN型MOSトランジスタ12のゲート電極30a、30b、30cは、金属配線38により接続されており、インバータ回路1の入力となっている。また、P型拡散層31a、31bに形成されるP型MOSトランジスタ11のドレイン領域と、N型拡散層32a、32bに形成されるN型MOSトランジスタ12のドレイン領域とは、金属配線37により接続されてインバータ回路1の出力となっている。
また、ラッチフィードバックインバータ回路2は、P型MOSトランジスタ13、P型MOSトランジスタ14、N型MOSトランジスタ15、N型MOSトランジスタ16から構成されている。P型MOSトランジスタ13のソースはインバータ回路1のP型MOSトランジスタ11のソースと共通のP型拡散層31a、31bにより形成されており、電源電圧VDDに接続されている。また、N型MOSトランジスタ16のソースはインバータ回路1のN型MOSトランジスタ12のソースと共通のN型拡散層32a、32bにより形成されており、接地電圧GNDに接続されている。
P型MOSトランジスタ13のゲート33a、33bと、N型MOSトランジスタ16のゲート36a、36bとは、金属配線37により接続されており、ラッチフィードバックインバータ回路2の入力となっている。また、金属配線37は、上述したインバータ回路1の出力であるP型MOSトランジスタ11のドレイン領域であるP型拡散層31a、31bと、N型MOSトランジスタ12のドレイン領域であるN型拡散層32a、32bとも接続されている。
P型MOSトランジスタ14のゲート電極34a、34bと、N型MOSトランジスタ15のゲート電極35a、35bは、相補的なクロック信号である/CLK、CLKに各々接続されている。
また、P型拡散層31a、31bに形成されたP型MOSトランジスタ14のドレイン領域と、N型拡散層32a、32bに形成されたN型MOSトランジスタ15のドレイン領域とは、金属配線38により接続されてラッチフィードバックインバータ回路2の出力となっている。金属配線38は、インバータ回路1の入力であるP型MOSトランジスタ11とN型MOSトランジスタ12のゲート電極30a、30b、30cと接続されている。
以上より、インバータ回路1の出力はラッチフィードバックインバータ回路2の入力と接続され、ラッチフィードバックインバータ回路2の出力は、インバータ回路1の入力と接続されており、相補的な電位保持型記憶回路を構成している。
図2、図3に示すように、インバータ回路1におけるP型MOSトランジスタ11、ラッチフィードバックインバータ回路2におけるP型MOSトランジスタ13、P型MOSトランジスタ14におけるドレイン、ソース領域を構成するP型拡散層31a、31bは、2つに分割された領域からなるものであり、P型拡散層31aと31bの間には、素子分離領域(STI)29が形成されている。
また、インバータ回路1におけるN型MOSトランジスタ12、ラッチフィードバックインバータ回路2におけるN型MOSトランジスタ15、N型MOSトランジスタ16におけるドレイン、ソース領域を構成するN型拡散層32a、32bは、2つに分割された領域からなり、N型拡散層32aと32bの間には、素子分離領域(STI)29が形成されている。
更に、P型拡散層31a、31bとN型拡散層32a、32bとの間にも、素子分離領域(STI)29が形成されている。
図9、図10に示すようにP型半導体基板227にN型半導体層228が形成され、P型半導体基板227上には単一のN型拡散層232が形成され、N型半導体層228にはP型拡散層231が形成された通常の構成に対して、P型拡散層とN型拡散層を各々、P型拡散層31a、31bとN型拡散層32a、32bの領域に分割することで、拡散層の総面積や体積は同じでありながら、個々の拡散層の面積は分割により縮小するため、拡散層全体としてもα線や中性子線により生成された電子−ホール対により生じたノイズ電荷の流入量を低下させることができる。また、分割した個々の拡散層の配置の間隔を広げることにより、同一のα線や中性子線により生成された電子−ホール対により生じたノイズ電荷が、分割した拡散層へ同時に流入する確率を減少させることができ、拡散層全体としてノイズ電荷の流入量が減少するので、ソフトエラーに対する耐性を向上させることができるのである。
尚、本実施の形態とは異なり、図1に示す構成の回路において、各々の拡散層を分割しない場合と比較して、本実施の形態における素子構成の方が、ソフトエラーの発生が低下したことが確認された。即ち、図9、図10に示すように、P型半導体基板227にN型半導体層228が形成され、P型半導体基板227上には、単一のN型拡散層232が形成され、N型半導体層228には、P型拡散層231が形成された構成の素子と、図2、図3に示す本実施の形態における構成の素子と比較したところ、本実施の形態の形態における構成の素子の方が、ソフトエラー耐性が高いことが解かったのである。
〔第2の実施の形態〕
次に、第2の実施の形態における素子の配置について説明する。本実施の形態では、第1の実施の形態と同様の図1に示す回路における別の構成の素子の配置である。図4に、本実施の形態におけるフリップ・フロップ回路のラッチ部の上面図を示し、図5に、図4における線5A−5Bにおける断面図を示す。
図5に示すように、P型半導体層であるP型シリコン基板27の一部に、N型半導体層28を形成したものに、更に、P型シリコン基板27においてN型拡散層32a、32b、32cを形成し、N型半導体層28を形成した領域には、P型拡散層31a、31b、31cを形成し、N型拡散層32a、32b、32c、P型拡散層31a、31b、31cは各々、酸化膜等により形成された素子分離領域(STI)29により分離されている。
本実施の形態では、第1の実施の形態と同様に、N型拡散層32a、32b、P型拡散層31a、31bは、それぞれの領域において金属配線37、38により接続されているが、N型拡散層32cは、逆バイアスとなるVDD電源電位に接続されており、P型拡散層31cは、逆バイアスとなるGND接地電位に接続されている。
このように、逆バイアスとなる電位に接続することにより、α線や中性子線が入射して、ノイズ電荷となる電子がP型シリコン基板27内で生成された場合、電子はN型拡散層32a、32bだけでなく、逆バイアスとなるVDD電源電位に接続されたN型拡散層32cにも収集される。従って、α線や中性子線が入射した際に、P型シリコン基板27内で生成された電子が、N型拡散層32a、32bに流入する確率を低下させることができ、ソフトエラー耐性を高めることができる。
また、N型半導体層28内で生成されたホールは、P型拡散層31a、31bだけでなく、逆バイアスとなるGND接地電位に接続されたP型拡散層31cにも収集される。従って、α線や中性子線が入射した際に、N型半導体層28内で生成されたホールは、P型拡散層31a、31bに流入する確率を低下させることができ、ソフトエラー耐性を高めることができる。
以上より、本実施の形態では、より一層ソフトエラー耐性の高い素子構造となる。尚、図4、図5に示すように、VDD電源電位の逆バイアスが印加されるN型拡散層32cは、N型MOSトランジスタのソース、ドレイン領域となるN型拡散層32aと32bとの間に形成することが好ましい。このような構成とすることにより、N型拡散層32aとN型拡散層32bの形成される領域の間隔をより広げることができるため、同一のα線や中性子線により生成されたホールが、N型拡散層32aとN型拡散層32bの双方に流入する確率を低下させることが可能となり、更に、生成された電子のうち、N型拡散層32a、32bへ流入する可能性のあるものをより多く、逆バイアスに印加されているN型拡散層32cで吸収することができるため、ソフトエラー耐性を更に高めることができるからである。
同様に、GND接地電位の逆バイアスが印加されるP型拡散層31cは、P型MOSトランジスタのソース、ドレイン領域となるP型拡散層31aと31bとの間に形成することが好ましい。P型拡散層31aとP型拡散層31bの形成される領域の間隔をより広げることができるため、同一のα線や中性子線により生成された電子が、P型拡散層31aとP型拡散層31bと双方に流入する確率を低下させることが可能となり、更に、生成された電子のうち、P型拡散層31a、31bへ流入する可能性のあるものをより多く、逆バイアスに印加されているP型拡散層31cで吸収することができるため、ソフトエラー耐性を更に高めることができるからである。
〔第3の実施の形態〕
次に、第3の実施の形態における素子の配置について説明する。本実施の形態は、第1の実施の形態と同様の図1に示す回路における別の構成の素子の配置であり、SOI(Silicon On Insulator)基板を用いた場合の実施の形態である。図2に本実施の形態におけるフリップ・フロップ回路のラッチ部の上面図を示し、図6に、図2における線3A−3Bにおける断面図を示す。
図6に示すようにシリコン等の半導体基板41に形成された絶縁層42上にシリコンからなるP型半導体層(不図示)の形成されたSOI基板において、N型半導体層(不図示)を形成し、P型半導体層の領域にN型拡散層32a、32bを形成し、N型半導体層の領域にP型拡散層31a、31bを形成し、各々の拡散層の間に素子分離領域(STI)29を形成したものである。尚、図6は、図2における線3А−3Bにおいて切断した断面図であり、上述のP型半導体層、N型半導体層は、図2における各ゲート電極の酸化膜を介した下の領域のうち、素子分離領域(STI)29を除いた領域において形成されている。SOI基板を用いることで、半導体基板41内でノイズ電荷となる電子またはホールが発生しても絶縁層42があるためN型拡散層32a、32bまたは、P型拡散層31a、31bに流入することはない。また、PN接合の面積も縮小するため、より一層ソフトエラー耐性を高めることができる。
半導体のバルクからなる基板と比較して、SOI基板はソフトエラー耐性が高いため、本実施の形態においては、更にソフトエラー耐性を高めることができる。
〔第4の実施の形態〕
次に、第4の実施の形態における素子の配置について説明する。本実施の形態では、第1の実施の形態と同様の図1に示す回路における別の構成の素子の配置である。図7に、本実施の形態におけるフリップ・フロップ回路のラッチ部の上面図を示し、図8に、図7における線8A−8Bにおける断面図を示す。
図8に示すように、P型半導体層であるP型シリコン基板127の一部に、複数のN型半導体層128a、128bを形成し、更に、P型シリコン基板127の領域にN型拡散層132a、132bを形成し、N型半導体層128a、128bの領域には、各々P型拡散層131a、131bを形成し、N型拡散層132a、132b、P型拡散層131a、131bは各々、酸化膜等により形成された素子分離領域(STI)129により分離されている。
図7に示すように、インバータ回路1は、P型MOSトランジスタ11(11a、11b)とN型MOSトランジスタ12(12a、12b)により構成されているが、P型MOSトランジスタ11(11a、11b)とN型MOSトランジスタ12(12a、12b)のゲート電極130a、130bは、金属配線138により接続されており、インバータ回路1の入力となっている。また、P型拡散層131a、131bに形成されるP型MOSトランジスタ11(11a、11b)のドレイン領域と、N型拡散層132a、132bに形成されるN型MOSトランジスタ12(12a、12b)のドレイン領域とは、金属配線137により接続されてインバータ回路1の出力を構成している。尚、P型MOSトランジスタ11(11a、11b)、N型MOSトランジスタ12(12a、12b)は、形成される領域は分割されているが、各々1つのトランジスタを構成している。
また、ラッチフィードバックインバータ回路2は、P型MOSトランジスタ13(13a、13b)、P型MOSトランジスタ14(14a、14b)、N型MOSトランジスタ15(15a、15b)、N型MOSトランジスタ16(16a、16b)から構成されている。尚、P型MOSトランジスタ13(13a、13b)、P型MOSトランジスタ14(14a、14b)、N型MOSトランジスタ15(15a、15b)、N型MOSトランジスタ16(16a、16b)は、形成される領域は分割されているが、各々1つのトランジスタを構成している。
P型MOSトランジスタ13(13a、13b)のソースはインバータ回路1のP型MOSトランジスタ11(11a、11b)のソースと共通のP型拡散層131a、131bにより形成されており、電源電圧VDDに接続されている。また、N型MOSトランジスタ16(16a、16b)のソースはインバータ回路1のN型MOSトランジスタ12(12a、12b)のソースと共通のN型拡散層132a、132bにより形成されており、接地電圧GNDに接続されている。
P型MOSトランジスタ13(13a、13b)のゲート133a、133bと、N型MOSトランジスタ16(16a、16b)のゲート136a、136bとは、金属配線137により接続されており、ラッチフィードバックインバータ回路2の入力部を形成している。また、金属配線137は、上述したインバータ回路1の出力であるP型MOSトランジスタ11(11a、11b)のドレイン領域であるP型拡散層131a、131bと、N型MOSトランジスタ12(12a、12b)のドレイン領域であるN型拡散層132a、132bとも接続されている。
P型MOSトランジスタ14(14a、14b)のゲート電極134a、134bと、N型MOSトランジスタ15(15a、15b)のゲート電極135a、135bは、相補的なクロック信号である/CLK、CLKに各々接続されている。
また、P型拡散層131a、131bに形成されたP型MOSトランジスタ14(14a、14b)のドレイン領域と、N型拡散層132a、132bに形成されたN型MOSトランジスタ15(15a、15b)のドレイン領域とは、金属配線138により接続されてラッチフィードバックインバータ回路2の出力を形成している。金属配線138は、インバータ回路1の入力であるP型MOSトランジスタ11(11a、11b)とN型MOSトランジスタ12(12a、12b)のゲート電極130a、130bと接続されている。
以上より、インバータ回路1の出力とラッチフィードバックインバータ回路2の入力と接続され、ラッチフィードバックインバータ回路2の出力は、インバータ回路1の入力と接続されており、相補的な電位保持型記憶回路を構成している。
図7、図8に示すように、インバータ回路1におけるP型MOSトランジスタ11(11a、11b)、ラッチフィードバックインバータ回路2におけるP型MOSトランジスタ13(13a、13b)、P型MOSトランジスタ14(14a、14b)におけるドレイン、ソース領域を構成するP型拡散層131a、131bは、2つに分割された領域からなる。
また、インバータ回路1におけるN型MOSトランジスタ12(12a、12b)、ラッチフィードバックインバータ回路2におけるN型MOSトランジスタ15(15a、15b)、N型MOSトランジスタ16(16a、16b)におけるドレイン、ソース領域を構成するN型拡散層132a、132bは、2つに分割された領域からなる。
P型拡散層131a、131bの領域とN型拡散層132a、132bの領域は、素子分離領域(STI)129を介して交互に形成されているため、P型拡散層131aの領域とP型拡散層131bの領域の形成される間隔及び、N型拡散層132aの領域とN型拡散層132bの領域の形成される間隔をより一層広げることができる。従って、同一のα線や中性子線により生成された電子−ホール対により生じたノイズ電荷の流入量をより一層減少させることができ、ソフトエラーに対する耐性を更に向上させることができるのである。また、図3に示される第1の実施の形態では、P型拡散層131aと131bとの間隔、またはN型拡散層132aと132bとの間隔を広げる場合には、単純に素子分離領域(STI)の幅を広げるのに対して、本実施の形態では、逆導電型の拡散層を交互に配置することで、面積のオーバーヘッドを低減することができる。
以上、実施の形態において本発明における半導体装置について詳細に説明したが、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、これ以外の形態をとることが可能である。
フリップ・フロップ回路の回路図 第1の実施の形態における基板上面図 第1の実施の形態における基板断面図 第2の実施の形態における基板上面図 第2の実施の形態における基板断面図 第3の実施の形態における基板断面図 第4の実施の形態における基板上面図 第4の実施の形態における基板断面図 図1に示す回路における通常の配置を示す基板上面図 図1に示す回路における通常の配置を示す基板断面図
符号の説明
1・・・インバータ回路、 2・・・ラッチフィードバックインバータ回路、11・・・P型MOSトランジスタ、 12・・・N型MOSトランジスタ、 13・・・P型MOSトランジスタ、 14・・・P型MOSトランジスタ、 15・・・N型MOSトランジスタ、 16・・・N型MOSトランジスタ、 29・・・素子分離領域、 30a、30b、30c・・・ゲート電極、31a、31b・・・P型拡散層、 32a、32b・・・N型拡散層、 33a、33b、34a、34b、35a、35b、36a、36b・・・ゲート電極、 37、38・・・金属配線

Claims (5)

  1. 第1導電型の半導体層に形成された第2導電型の拡散層によりソース及びドレインが形成され、前記拡散層上に絶縁膜を介しゲートが形成された第2導電型のトランジスタと、
    第2導電型の半導体層に形成された第1導電型の拡散層によりソース及びドレインが形成され、前記拡散層上に絶縁膜を介しゲートが形成された第1導電型のトランジスタと、
    からなる少なくとも2つのインバータ回路を備えた半導体装置において、
    前記第2導電型のトランジスタを構成するための前記第2導電型の拡散層は、前記第1導電型の半導体基板に形成された素子分離領域により隔てられた複数の領域に分割され、前記分割された第2導電型の拡散層の領域は第1金属配線により接続されており、
    前記第1導電型のトランジスタを構成するための前記第1導電型の拡散層は、前記第2導電型の半導体層に形成された素子分離領域により隔てられた複数の領域に分割され、前記分割された第1導電型の拡散層の領域は第2金属配線により接続されていること特徴とする半導体装置。
  2. 前記複数の領域に分割された第2導電型の拡散層は、2つ以上の領域から形成されており、少なくとも前記領域の1つに素子分離領域により隔て隣接して形成された第2導電型の拡散層に対し逆バイアスとなる電圧を印加し、
    前記複数の領域に分割された第1導電型の拡散層は、2つ以上の領域から形成されており、少なくとも前記領域の1つに素子分離領域により隔て隣接して形成された第1導電型の拡散層に対し逆バイアスとなる電圧を印加することを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
  3. 前記少なくとも2つのインバータ回路は、SOI基板上に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
  4. 前記分割された第2導電型の拡散層と前記分割された第1導電型の拡散層とが、各々素子分離領域を介して、交互に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
  5. 前記インバータ回路のうち少なくとも1つがクロックドインバータ回路であることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の半導体装置。
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