JP2008084601A - 燃料電池システム及び燃料電池のインピーダンス測定方法 - Google Patents

燃料電池システム及び燃料電池のインピーダンス測定方法 Download PDF

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Abstract

【課題】燃料電池本体の周囲条件(例えば、環境温度、ガス圧力)がインピーダンスの測定値に与える影響を補正した上で燃料電池の含水量を推定することができる燃料電池システムを提供する。
【解決手段】燃料電池(100)のインピーダンスを測定するインピーダンス測定手段(1040)と、インピーダンスに対する前記燃料電池の推定含水量の関係に基づいて燃料電池の含水量を推定する含水量推定手段(1042)とを備える。測定された前記インピーダンスまたは推定された前記含水量が、前記燃料電池の環境温度に基づいて補正される(1041)。
【選択図】図3

Description

本発明は、燃料電池システム及び燃料電池のインピーダンス測定方法に係り、特に燃料電池の動作状態を検出するために、そのインピーダンスの測定を可能にした燃料電池システム及び燃料電池のインピーダンス測定方法に関する。
燃料電池の出力は、燃料電池の内部状態、例えば、電解質膜の湿潤度に影響を受けることが知られている。この電解質膜の湿潤度は、燃料電池の複素インピーダンスと相関があることから、従来、燃料電池の出力に交流信号を印加し、電圧に対する電流の振幅比と位相のずれの両方を検出することにより、複素インピーダンスを演算し、燃料電池の動作状態を監視することが提案されていた。
例えば、特開2003−86220号公報には、燃料電池の出力信号に周波数を高周波から低周波まで変化させながら正弦波信号を印加した場合の燃料電池の複素インピーダンスを求め、燃料電池の内部水分量不足時に増加する抵抗成分R1と、内部水分量過剰時に増加する抵抗成分R2とから燃料電池の水分状態を推定する燃料電池システムが記載されている(特許文献1)。抵抗成分R1は高周波の正弦波信号を印加することで測定され、抵抗成分R2は低周波の正弦波信号を印加することで測定されるものとされていた。
同様の技術として、特開2003−297408号公報には、電気化学セルの電圧あるいは電流の一方から被測定ガスの含水量を検出するよう構成された燃料電池システムが記載されている(特許文献2)。
また、特開2005−209635号公報には、電解膜質と反応ガス流路中との両方の残留水分を検知して反応ガスの湿り具合を制御することで、燃料電池の運転継続中における電解膜質の残留水分を最適に制御し、これにより、燃料電池の停止時における掃気時間を軽減あるいは不要にし、再起動時の始動性を向上する燃料電池の発電運転制御方法が記載されている(特許文献3)。
さらに、特開2005−332702号公報には、n個のセル又はセルモジュールを備える燃料電池の電圧を昇降圧するDC/DCコンバータを使用して、この燃料電池に所定の周波数の交流を引加した時のセル等毎の電圧変化を測定することで、その内部抵抗を測定し、この内部抵抗及びリアクタンスからセル等毎の異常を検知する燃料電池診断装置が記載されている(特許文献4)。
上記従来技術によって、燃料電池のインピーダンスを測定することで、間接的に燃料電池内部の水分状態を把握することができていた。
特開2003−86220号公報(段落0007、0004等) 特開2003−297408号公報(段落0007等) 特開2005−209635号公報(段落0087等) 特開2005−332702号公報(段落0014等)
ところで、上記従来の燃料電池システムにおけるインピーダンス測定方法にあっては、燃料電池本体の周囲条件(例えば、環境温度やガス圧力)が測定値に与える影響を考慮していないので、測定誤差が生じることになり、しかも、この測定誤差が時間的に変動するので、精度の高いインピーダンス測定を安定的に行うことができないという問題点があった。
より具体的には、測定で得られた燃料電池のインピーダンス(以下、「FC抵抗値」と呼称する)が一定であっても、燃料電池の温度(以下、「FC温度」と呼称する)が高いほど、含水量の推定値は実際の値よりも大きくなり、また、測定で得られた燃料電池のインピーダンスが一定であっても、燃料電池の圧力(以下、「FC圧力」と呼称する)が大きいほど、含水量の推定値は実際の値よりも大きくなるという誤差が生じていた。
そこで本発明は、上記課題を解決するために、燃料電池本体の周囲条件(例えば、環境温度、ガス圧力)がインピーダンスの測定値に与える影響を補正した上で燃料電池の含水量を推定することができる燃料電池システムを提供することを目的としている。
上記課題を解決するために、本発明の燃料電池システムは、燃料電池のインピーダンスを測定可能な燃料電池システムにおいて、前記燃料電池のインピーダンスを測定するインピーダンス測定手段と、前記インピーダンス測定手段により測定されたインピーダンスに対する前記燃料電池の推定含水量の関係に基づいて前記燃料電池の含水量を推定する含水量推定手段と、を備え、測定された前記インピーダンスまたは推定された前記含水量が、前記燃料電池の環境温度に基づいて補正されることを特徴とする燃料電池システムを提供するものである。
このように構成したので、燃料電池本体の周囲条件の1つである環境温度がインピーダンスの測定値に与える影響が補正された上で燃料電池の含水量が推定されることになり、測定誤差を生じさせることなく、しかも、時間的に安定した精度の高いインピーダンスの測定を可能にする燃料電池システムを実現することができる。
なお、「環境温度」は広い概念であり、燃料電池の含水量推定に影響を与えうる温度であって、燃料電池スタック内部温度や周辺温度の温度を含むものである。
なお、前述の特許文献3(特開2005−209635号公報)に開示された燃料電池の発電運転制御方法は、前述のとおり、電解膜質と反応ガス流路中との両方の残留水分を検知して反応ガスの湿り具合を制御することで、燃料電池の運転継続中における電解膜質の残留水分を最適に制御するものであり、これに対し、本発明は、燃料電池本体の周囲条件(例えば、環境温度やガス圧力)がインピーダンスの測定値に与える影響を考慮した上で、燃料電池の含水量を推定するものであるから、前述の特許文献3の発明とは手段が異なる発明である。
ここで、同一のインピーダンスにおいて、前記燃料電池の環境温度が上昇するに連れて推定含水量が少なくなるように補正されることは好ましい。
このように構成したので、前記インピーダンス測定手段により測定されたインピーダンスは、環境温度による誤差が補正された上で、この補正されたインピーダンスに対応する推定含水量が出力されるので、燃料電池の実際の含水量を高い精度で推定することができる。
また、本発明の燃料電池システムは、燃料電池のインピーダンスを測定可能な燃料電池システムにおいて、前記燃料電池のインピーダンスを測定するインピーダンス測定手段と、前記インピーダンス測定手段により測定されたインピーダンスに対する前記燃料電池の推定含水量の関係に基づいて前記燃料電池の含水量を推定する含水量推定手段と、を備え、測定された前記インピーダンスまたは推定された前記含水量が、前記燃料電池のガス圧力に基づいて補正されることを特徴とする燃料電池システムを提供するものである。
このように構成したので、燃料電池本体の周囲条件の1つであるガス圧力がインピーダンスの測定値に与える影響が補正された上で燃料電池の含水量が推定されることになり、測定誤差を生じさせることなく、しかも、時間的に安定した精度の高いインピーダンスの測定を可能にする燃料電池システムを実現することができる。
ここで、同一のインピーダンスにおいて、前記燃料電池のガス圧力が上昇するに連れて推定含水量が少なくなるように補正する。
このように構成したので、前記インピーダンス測定手段により測定されたインピーダンスは、ガス圧力による誤差が補正された上で、この補正されたインピーダンスに対応する推定含水量が出力されるので、燃料電池の実際の含水量を高い精度で推定することができる。
また、さらに前記燃料電池の環境温度に基づいて測定された前記インピーダンスまたは推定された前記含水量を補正することは好ましい。
このように構成したので、前記のガス圧力の補正による含水量推定値の精度の向上に加えて、環境温度の補正による含水量推定値の精度の向上も果たすことができる。
さらに、本発明の燃料電池のインピーダンス測定方法は、燃料電池システムが備える燃料電池のインピーダンス測定方法において、前記燃料電池のインピーダンスを測定するインピーダンス測定ステップと、前記インピーダンス測定ステップにより測定されたインピーダンスに対する前記燃料電池の推定含水量の関係に基づいて前記燃料電池の含水量を推定する含水量推定ステップと、測定された前記インピーダンスまたは推定された前記含水量を、前記燃料電池の環境温度に基づいて補正する補正ステップと、を有することを特徴とする燃料電池のインピーダンス測定方法を提供するものである。
さらに、本発明の燃料電池のインピーダンス測定方法は、燃料電池システムが備える燃料電池のインピーダンス測定方法において、前記燃料電池のインピーダンスを測定するインピーダンス測定ステップと、前記インピーダンス測定ステップにより測定されたインピーダンスに対する前記燃料電池の推定含水量の関係に基づいて前記燃料電池の含水量を推定する含水量推定ステップと、測定された前記インピーダンスまたは推定された前記含水量を、前記燃料電池のガス圧力に基づいて補正する補正ステップと、を有することを特徴とする燃料電池のインピーダンス測定方法を提供するものである。
本発明によれば、燃料電池本体の周囲条件の1つである環境温度がインピーダンスの測定値に与える影響を補正した上で燃料電池の含水量を推定することができるので、測定誤差を生じさせることなく、しかも、時間的に安定した精度の高いインピーダンスの測定を可能にする燃料電池システムを提供することができる効果がある。
また、燃料電池本体の周囲条件の1つであるガス圧力がインピーダンスの測定値に与える影響を補正した上で燃料電池の含水量を推定することができるので、測定誤差を生じさせることなく、しかも、時間的に安定した精度の高いインピーダンスの測定を可能にする燃料電池システムを提供することができる効果がある。
次に本発明を実施するための好適な実施形態を、図面を参照しながら説明する。
本発明の実施形態は、電気自動車に搭載するハイブリッド燃料電池システムに本発明を適用したものである。以下の実施形態は本発明の適用形態の単なる例示に過ぎず、本発明を限定するものではない。
(実施形態1)
この実施形態1は、前記燃料電池システムにおける燃料電池の含水量を推定する際に、当該燃料電池のインピーダンス測定値を、当該燃料電池の環境温度で補正するように構成するものである。
図1は、本発明の実施形態1に係る燃料電池システムの電気系における全体構成を示す構成図を示す。
図1に示す燃料電池システムの電気系は、燃料電池100と、燃料電池100にアノードガスである水素ガスを供給するアノードガス供給系1と、燃料電池100にカソードガスである空気を供給するカソードガス供給系2と、本発明に係るインピーダンス測定方法を実行する制御部3と、インピーダンスの被測定対象となる電力系4と、から構成されている。
燃料電池100は、セル(単セル)を複数積層したスタック構造を備えている。各セルは、MEA(Membrane Electrode Assembly)と呼ばれる発電体を、水素ガス、空気、冷却水の流路を有するセパレータ一対で挟み込んだ構造をしている。MEAは高分子電解質膜をアノード極及びカソード極の二つの電極で挟み込んだ構造をしている。アノード極は燃料極用触媒層を多孔質支持層上に設けて構成され、カソード極は空気極用触媒層を多孔質支持層上に設けて構成される。その他、燃料電池の形態として、リン酸型、溶融炭酸塩型等を用いることが可能である。
燃料電池100は水の電気分解の逆反応を起こすものであり、アノード(陰極)極側にはアノードガス供給系1からアノードガスである水素ガスが供給される。カソード(陽極)極側にはカソードガス供給系2から酸素を含んだカソードガスである空気が供給される。アノード極側では式(1)のような反応を、カソード極側では式(2)のような反応を生じさせて電子を循環させ電流を流すものである。
2 → 2H++2e- …(1)
2H++2e-+(1/2)O2 → H2O …(2)
アノードガス供給系1としては、水素ガス供給源としての水素タンク10、アノードガス供給路11、アノードオフガス排出路12を備える。その他、図示しないが、水素ガスを流通させるための水素ポンプ、水素ガスの管理制御のために必要な元弁や調整弁、遮断弁、逆止弁、気液分離器等を備えていてもよい。
水素タンク10には高圧の水素ガスが充填されている。水素供給源としては高圧水素タンクの他に、水素吸蔵合金を用いた水素タンク、改質ガスによる水素供給機構、液体水素タンク、液化燃料タンク等種々のものを適用可能である。アノードガス供給路11は、高圧の水素ガスを供給する配管であり、途中に図示しない調圧弁(レギュレータ)等を備えていてもよい。アノードガス供給路11から供給された水素ガスは、燃料電池100内において、マニホールド経由で各単セルのアノード極側に供給され、MEAのアノードにおいて電気化学反応を生じてからアノードオフガス(水素オフガス)として排出される。アノードオフガス排出路12は、燃料電池100から排出されたアノードオフガスを排出する経路であり、循環経路を形成していてもよい。循環経路を形成させるには、図示しない逆止弁やエジェクタを介して、再びアノードガス供給路11にアノードオフガスを戻すように構成される。
カソードガス供給系2は、コンプレッサ20、カソードガス供給路21、カソードオフガス排出路22を備える。その他、図1では図示しないが、カソードガスである空気の湿度を制御するための加湿器、カソードオフガス(空気オフガス)を除去する気液分離器、アノードオフガスをカソードオフガスと混合するための希釈器、消音器等を備えていてもよい。
コンプレッサ20は、制御部3からのコンプレッサ制御信号CCOMPに基づいた回転数で回転することによりエアクリーナ等から取り入れられた空気を圧縮し、空気量や空気圧を変更し、燃料電池100のカソード極側に供給するものである。カソードガス供給路21から供給された空気は、燃料電池100内において、水素ガスと同じくマニホールド経由で各単セルのカソード極側に供給され、MEAのカソードにおいて電気化学反応を生じてからカソードオフガスとして排出される。燃料電池100から排出されたカソードオフガスは、アノードオフガスと希釈されてから排出される。
電力系4は、バッテリ40、DC−DCコンバータ41、トラクションインバータ42、トラクションモータ43、補機インバータ44、高圧補機45、バッテリコンピュータ46、電流センサ47、電圧センサ48、逆流防止ダイオード49等を備えている。
バッテリ40は、充放電可能な二次電池である。バッテリとしては、ニッケルー水素電池等、様々な種類の二次電池を用いることができる。二次電池の代わりに、充放電が可能な蓄電装置、例えばキャパシタを用いることが可能である。バッテリ40は、一定電圧で発電するバッテリーユニットを複数積層し直列接続することによって高電圧を出力可能とすることができる。
バッテリコンピュータ46は、バッテリ40の出力端子に設けられており、制御部3と通信可能になっている。バッテリコンピュータ46は、バッテリ40の充電状態を監視し、バッテリが過充電や過放電に至らない適正な充電範囲内に維持するとともに、万が一バッテが過充電や過放電等の状態になったら制御部3に通知するようになっている。
DC−DCコンバータ41は、一次側と二次側との間で電圧の昇圧/降圧をして電力を流通させるものである。例えば、一次側のバッテリ40の出力電圧を、二次側の燃料電池100の出力電圧にまで昇圧して、トラクションモータ43や高圧補機45等の負荷装置に電力を供給する。逆に、二次側において燃料電池100の余剰電力や負荷装置からの回生電力を、降圧して一次側のバッテリ40に充電するために通過させる。
特にDC−DCコンバータ41は、制御部3からのコンバータ制御信号CCONVに基づいて燃料電池側の電力線電圧を制御可能になっている。このコンバータ制御信号CCONVは、DC−DCコンバータ41の出力電圧を、所定の目標電圧を中心に所定の振幅で正弦波振動させるための重畳信号を含んでいる。この重畳信号は、好ましくは高低二種類の周波数成分を含むように構成されている。燃料電池は、電解質膜の保湿量等の内部状態に応じて、インピーダンスの周波数特性が変化するものであるため、最低二つの異なる周波数におけるインピーダンスを測定することにより、電解質膜の残存水分量を検出可能だからである。例えば、300Hz前後の周波数を高周波交流信号、10Hz以下の周波数を低周波交流信号とすることで、燃料電池の内部状態を類推可能となる。
トラクションインバータ42は直流電流を三相交流に変換し、トラクションモータ43に供給するものである。トラクションモータ43は例えば三相モータであり、当該燃料電池システムが搭載される自動車の主動力源である。
補機インバータ44は、高圧補機45を駆動するための直流−交流変換手段である。高圧補機45は、コンプレッサ20、水素ポンプ、冷却系のモータ類等の燃料電池システムの運転に必要な各種モータ類である。
電流センサ47は、DC−DCコンバータ41の二次側の電流を検出し、電流検出信号Siとして制御部3へ供給することが可能になっている。電圧センサ48は、二次側の電圧を検出し、電圧検出信号Seとして制御部3へ供給することが可能になっている。
制御部3は、CPU(中央処理装置)、RAM、ROM、インターフェース回路等を汎用コンピュータとしての構成を備えている。制御部3は、内蔵ROM等に格納されているソフトウェアプログラムを順次実行することにより、主としてアノードガス供給系1、カソードガス供給系2、電力系4を含む燃料電池システム全体を制御する他、当該燃料電池システムにおいて本発明のインピーダンス測定方法を実行させることが可能になっている。
具体的に制御部3は、以下の幾つかの動作ブロックに分割されている。特にインピーダンスの測定に関連するブロックとして、フィルタ30、31、FFT処理部32、33、補正処理部34、インピーダンス解析部35、判断部36、記憶装置37、温度センサ38、及び圧力センサ39を備えている。
フィルタ30及び31は、バンドパスフィルタであり、DC−DCコンバータ41によって電力線に重畳された周波数成分のみを通過させるものである。フィルタ30は、電流センサ47で検出された電流検出信号Siのうち、インピーダンス測定に係る周波数成分のみを通過させる。フィルタ31は、電圧センサ48で検出された電圧検出信号Seのうち、インピーダンス測定に係る周波数成分のみを通過させる。
FFT処理部32及び33は、電流検出信号Siや電圧検出信号Seに対し高速フーリエ変換演算を行い、測定周波数成分における電流検出信号Siや電圧検出信号Seをそれぞれ実部と虚部(ai+jbi、ae+jbe)に分離する。
インピーダンス解析部35は、FFT処理された電圧検出信号と電流検出信号とに基づいてインピーダンスX(aX+jbX)を算出し、複素平面上での原点からの距離(実効値)r(=√((aX)2+(bX)2)と位相角θ(=tan-1(b/a))とを求め、印加された周波数の交流信号におけるインピーダンスを求めるものである。
ここで補正処理部34は、フィルタ30及び31のフィルタ特性に応じて生じる位相遅れやゲイン変動を補正するものである。補正処理部34は、予め測定しているフィルタ30及び31の位相遅れ及びゲイン変動に基づき、FFT処理部32及び33における実部と虚部の係数(ai、bi、ae、be)の補正を行う。この補正処理により、フィルタ特性に応じて生じる位相遅れやゲイン変動を取り除いた実際の電圧検出信号及び電流検出信号が得られるのである。
判断部36は、インピーダンス解析部35において求められた実効値と位相角、または、二つの異なる周波数f1及びf2における複素平面における実部と虚部(aXf1、bXf1)(aXf2、bXf2)を記憶装置37に記憶させる。燃料電池の抵抗過電圧と拡散過電圧を求めるには、複素平面における二つの点に基づき幾何学的な計算により、複素平面におけるインピーダンス曲線を求め、周波数がゼロとした場合の抵抗値を電解質膜の抵抗とし、周波数が無限大とした場合の抵抗値を活性化過電圧と拡散過電圧の抵抗換算値とする。
なお、重畳させる交流信号の周波数を変化させながらそれぞれについてインピーダンスを求め記憶させていくように構成するならば、特殊な幾何演算をすることなく、インピーダンス曲線を求めることができる。
温度センサ38は、燃料電池100を冷却する冷却液の出口における温度、すなわち燃料電池100の環境温度を計測し、温度検出信号STとして制御部3に出力する。圧力センサ39は、燃料電池100へのアノードガス供給系1における燃料電池100へのアノードガスの入口圧力を計測し、圧力検出信号SPとして制御部3に出力する。
ここで、制御部3は、このインピーダンス測定結果に基づきこの燃料電池システムの各種制御をするように構成されており、燃料電池システム停止時に燃料電池内の残留水分量を適正値に落とすための掃気処理も実施可能に構成されている。
特に本発明では、制御部3は、温度センサ38から温度検出信号STを入力し、圧力センサ39から圧力検出信号SPを入力し、判断適切な含水量を把握するために、測定されたインピーダンスまたは含水量を補正するように構成されている。本実施形態1では温度に基づく補正を、実施形態2では圧力に基づく補正を、実施形態3では、温度及び圧力に基づく補正を行う。以下、詳しく説明する。
なお、本実施形態1では、燃料電池100の環境温度Tを測定し、この環境温度に対応する温度検出信号STを出力する温度センサ38は必須の構成要素となり、燃料電池100のガス圧力Pを測定し圧力検出信号SPを出力する圧力センサ39はオプショナルな構成要素となる。
図2は、本発明の実施形態1に係る燃料電池システムのインピーダンス測定及び掃気処理に係る機能ブロック図を示す。
図2に示すように、制御部3は、機能ブロックとして、目標電圧決定部51、重畳信号生成部52、コンバータ制御信号生成部53、及びインピーダンス計測・掃気処理制御部54を備えている。
目標電圧決定部51は、出力目標電圧、すなわち正弦波を重畳する前の基準電圧となる二次側電圧(例えば300V)を決定し、コンバータ制御信号生成部53に出力する。
重畳信号生成部52は、電力系に重畳すべきインピーダンス計測のための正弦波信号である重畳信号の周波数(例えば、300Hz、10Hz)及び振幅(例えば2V)を決定し、これをコンバータ制御信号生成部53に出力する。
コンバータ制御信号生成部53は、目標電圧決定部51から供給された出力目標電圧に対して重畳信号生成部52から供給された重畳信号を重畳した場合にコンバータ41に指令すべき二次側電圧値を連続的に生成し、コンバータ制御信号CCONVとしてDC−DCコンバータ41に出力する。DC−DCコンバータ41がこのコンバータ制御信号CCONVとの指令に従って二次側の電力線電圧を連続的に変化させることによって、DC−DCコンバータ41の二次側には正弦波が重畳される。
インピーダンス計測・掃気処理制御部54は、本発明に係るものであり、燃料電池のインピーダンスを演算する手段、燃料電池の含水量を推定する手段、インピーダンスまたは/および含水量を補正する手段、含水量に基づき掃気処理を制御する手段を備えており、詳しくは、後述する。このインピーダンス計測・掃気処理制御部54は、図1で説明したフィルタ30、32、FFT処理部32、33、補正処理部34、インピーダンス解析部35、及び判断部36によって実現されるものである。
図3に、本実施形態1におけるインピーダンス計測・掃気処理制御部54のさらに詳細な機能ブロック図を示す。
図3に示すインピーダンス計測・掃気処理制御部54は、インピーダンス演算手段1040、インピーダンス温度補正手段1041、含水量推定手段1042、掃気量演算手段1043、及びコンプレッサ制御手段1044を備える。
インピーダンス演算手段1040は、電圧センサ48によって検出された燃料電池1の出力電圧(FC電圧)Vf及び電流センサ47によって検出された燃料電池100の出力電流(FC電流)Ifを、所定のサンプリングレートでサンプリングし、燃料電池100のインピーダンスXを出力する。
インピーダンス温度補正手段1041は、温度センサ38の検出した燃料電池100の環境温度Tに基づいて、インピーダンス演算手段1040により測定された燃料電池100のインピーダンスを補正する。
含水量推定手段1042は、温度補正されたインピーダンス温度補正値Xatに基づいて燃料電池100の含水量を推定する機能ブロックである。詳しくは後述する。
掃気量演算手段1043は、推定された燃料電池100内の含水量を適正な含水量に減少させるために必要な空気量を演算する。詳しくは後述する。
コンプレッサ制御手段1044は、掃気量演算手段1043が算出した必要空気量を得るためのコンプレッサ20の回転数と掃気時間とを演算し、演算した掃気時間だけコンプレッサを演算された回転数で駆動させるためのコンプレッサ制御信号CCOMPをコンプレッサ20に出力する。
次に本実施形態における含水量推定・掃気処理動作を説明する。
まず、インピーダンス温度補正手段1041が実施するインピーダンスの補正方法について説明する。
図4は、燃料電池におけるインピーダンスと環境温度との関係を示している。
図4に示されるように、実際の燃料電池システムでは、同じインピーダンス値であっても環境温度によって燃料電池の含水量が変化する。逆に、同じ含水量を推定するためのインピーダンスは、温度が高いほど小さくなる傾向にある。そこで本実施形態1では、インピーダンス温度補正手段1041が、インピーダンスXにおいて燃料電池100の環境温度Tが上昇するに連れてインピーダンスが少なくなるように、図4に示すような温度特性を考慮して燃料電池100のインピーダンスXを補正する。より具体的には、以下の手順により計測されたインピーダンスXを補正する。
インピーダンス温度補正手段1041は、まず、計測されたインピーダンスXを入力する。次いで、この入力されたインピーダンスXを燃料電池100の環境温度Tに基づいて温度補償演算をし、インピーダンス温度補正値Xatを出力する。
環境温度Tに基づく補正方法は、例えば、(3)式(すなわち、アレニウスの法則)に従う方法により行うことができる。ここで、XTは環境温度Tにおけるインピーダンス、R0は基準温度におけるインピーダンス(基準インピーダンス)、C1,C2は、水量や燃料電池の種類によって異なる所定の係数である。
T/X0=−C1+C2/(T〔℃〕+273.15)……(3)
(3)式により、基準温度に対する基準インピーダンスX0に基づいて環境温度Tに応じたインピーダンスXTを算出可能である。そこで、インピーダンス温度補正手段1041は、(3)式に基づき、計測されたインピーダンスXから温度補正値Xatを演算し、含水量推定手段1042に出力する。

図5に、燃料電池のインピーダンスと含水量とが掃気処理によってどのように変化するかのタイミングチャートを示す。
図5に示すように、燃料電池の含水量と燃料電池のインピーダンスとは相関関係がある。例えば、特定の環境温度(例えば25℃)、圧力(例えば1気圧)の条件において、当該燃料電池システムにおける燃料電池100の含水量と燃料電池100のインピーダンスとの関係を計測し、関係テーブルとして保持しておけば、計測されたインピーダンスから、正しい燃料電池の含水量が推定可能である。
含水量推定手段1042には、特定の基準となる環境温度において正確に測定された燃料電池100のインピーダンスと含水量との関係テーブルが記憶されている。含水量推定手段1042は、入力されるインピーダンスに基づいて関係テーブルから含水量を読み取り、読み取られた含水量を当該インピーダンスにおける推定含水量として出力する。なお、参照テーブルを予め記憶させておく他、インピーダンスに対する推定含水量を所定の関係式に基づいて演算するように構成してもよい。
ここで、仮に燃料電池100が基準となる環境温度で動作しているならば、インピーダンス演算手段1040で計測されたインピーダンスXを、含水量推定手段1042に直接入力しさえすれば正しい含水量を測定可能である。しかしながら、上述したように、インピーダンスは温度特性を有しているといえる。また、インピーダンスは含水量に対応するので含水量が温度特性を有しているともいえる。
そこで本実施形態では、インピーダンス温度補正手段1041によって、通常、相対的に高い温度で運転される燃料電池における環境温度Tに基づいて、計測されたインピーダンスXを、含水量を推定するための基準となる環境温度に換算したインピーダンス温度補正値Xatを演算し、基準となる環境温度から外れた環境温度Tにおいても、適正な含水量を推定可能としたのである。
さらに図5のタイミングチャートに沿って、燃料電池の運転停止から掃気処理停止までの流れを説明する。
図5において、燃料電池の目標とする含水量目標値は、燃料電池を停止させる時に残留しているべき、最適な含水量である。また、インピーダンス目標値は、基準となる環境温度において含水量目標値を達成するために計測されるべきインピーダンスである。
時刻T0において、燃料電池100の発電を停止させると、インピーダンス計測・掃気処理制御部54は、インピーダンスを計測し、発電停止時における燃料電池100の含水量を推定する。そして、掃気処理に適する所定時間経過後の時刻T1に燃料電池の含水量が含水量目標値に減少するようにコンプレッサ20の回転数を定め、コンプレッサ20にこの回転数で掃気を開始させるためのコンプレッサ制御信号CCOMPを出力する。掃気が開始されると、図5に示すように燃料電池の含水量が減少していくが、掃気開始と同時に燃料電池の環境温度も下がりだし、図4の特性に従って含水量の減少及び温度低下に伴いインピーダンスも上昇していく。インピーダンス計測・掃気処理制御部54は、その後、定期的に(理想的には時刻T1の直前)インピーダンスを計測し、予定どおり含水量が含水量目標値に近づいたかを判定する。
ここで、基準となる環境温度のまま一定であれば、インピーダンスは、図5のインピーダンス理想曲線のように変化し、時刻T1においてインピーダンス目標値に達し、その時には含水量が含水量目標値に収斂していくはずである。しかしながら、上述したように、測定されるインピーダンスXには温度特性があり、しかも環境温度が変化することによりインピーダン測定値がインピーダンス理想値から乖離する度合いは、図4から把握できるように含水量が少なくなるほど顕著になっていく。もしも、インピーダンスの温度補正を実施せずに含水量を推測するなら、インピーダンス測定値は、図5の実線のような特性で、インピーダンス理想曲線よりも高いインピーダンスが測定される傾向にある。このため、予め設定してあるインピーダンス目標値に達した時刻taでは、実際の燃料電池の含水量は目標値よりも多い状態となっている。
この点、本実施形態1では、インピーダンス温度補正手段1041が計測されたインピーダンスXを環境温度Tに基づいて補正したインピーダンス温度補正値Xatに基づいて含水量が推定される。図5では、温度補正がされたインピーダンス温度補正値は、インピーダンス理想曲線へ向けて誤差が縮小されている。よって、インピーダンス温度補正値Xatがインピーダンス目標値に達するのは時刻tbとなり、時間長Δt(=tb−ta)だけ掃気されることにより含水量を目標値に近づけることが可能となる。時刻tbにおける含水量は、ほぼ含水量目標値に近いものとなっているため、この時点で掃気処理を終了しても問題はない。
インピーダンス計測・掃気処理制御部54は、インピーダンスXatがインピーダンス目標値に達したことをもって含水量目標値に到達したものと判断し、コンプレッサ20の動作を停止させるコンプレッサ制御信号CCOMPを出力し、システム全体の停止に移行させる。
なお、上記実施形態では、計測されたインピーダンスXを基準となる環境温度におけるインピーダンスに換算したインピーダンス温度補正値Xatを演算してから含水量を推定していたがこれに限定されない。上述したように、インピーダンスが温度特性を持っているとも言えるが、推定される含水量が温度特性を持っているとも言えるからである。
そこで、インピーダンス温度補正手段1041を設ける代わりに、含水量推定手段1042で推定した含水量を温度補正する手段を設けることによっても同様の作用効果を得ることができる。例えば、図5において説明すれば、含水量推定手段1042は、計測されたインピーダンス測定値(実線)に基づいて含水量を推測することとするが、そのインピーダンスから推定された含水量より、さらに含水量補正量Δqを減じた値が正しい含水量であると推定する補正をするのである。掃気処理を停止するか否かは、インピーダンスではなく推定され補正された含水量に基づいて判断するようにすればよい。
以上、本実施形態1によれば、燃料電池100のインピーダンス測定値が、環境温度の影響を受けて実際のインピーダンス値とは異なる場合であっても、インピーダンス計測・掃気処理制御部54は、実際のインピーダンス値に近い補正済のインピーダンス値に基づいて掃気処理の制御がされるので、適正な含水量とするための掃気処理を実施可能である。
(実施形態2)
本実施形態2は、前記燃料電池システムにおける燃料電池の含水量を推定する際に、当該燃料電池のインピーダンス測定値を、当該燃料電池に供給されるガス(アノードガスまたはカソードガス)のガス圧力で補正するように構成するものである。
本発明の実施形態2に係る燃料電池システムの電気系の全体構成及び機械系の全体構成は、本発明の実施形態1に係る燃料電池システムの電気系の全体構成と同じであり、制御部3のインピーダンス計測・掃気処理制御部54の処理が異なるだけであるから、以下では、この相違部分を主体に説明する。
但し、本実施形態2では、前述の本発明の実施形態1に係る燃料電池システムの電気系の全体構成(図1)において、燃料電池100のガス圧力Pを測定し圧力検出信号SPを出力する圧力センサ39は必須の構成要素となり、燃料電池100の環境温度Tを測定し、この環境温度に対応する温度検出信号STを出力する温度センサ38はオプショナルな構成要素となる。
図6に、本実施形態2におけるインピーダンス計測・掃気処理制御部54のさらに詳細な機能ブロック図を示す。
図6に示すインピーダンス計測・掃気処理制御部54は、インピーダンス演算手段1040、インピーダンス圧力補正手段2041、含水量推定手段1042、掃気量演算手段1043、及びコンプレッサ制御手段1044を備える。
インピーダンス演算手段1040、含水量推定手段1042、掃気量演算手段1043、及びコンプレッサ制御手段1044については、上記実施形態1とほぼ同様である。
インピーダンス圧力補正手段2041は、圧力センサ39の検出した燃料電池100のガス圧力Pに基づいて、インピーダンス演算手段1040により測定された燃料電池100のインピーダンスを補正する。以下、インピーダンスの補正方法について説明する。
図7は、燃料電池におけるインピーダンスとガス圧力との関係を示している。
図7に示されるように、実際の燃料電池システムでは、同じインピーダンス値であってもガス圧力によって燃料電池の含水量が変化する。逆に、同じ含水量を推定するためのインピーダンスは、ガス圧力が高いほど小さくなる傾向にある。そこで本実施形態2では、インピーダンス圧力補正手段2041が、インピーダンスXにおいて燃料電池100のガス圧力Pが上昇するに連れてインピーダンスが少なくなるように、図7に示すような圧力特性を考慮して燃料電池100のインピーダンスXを補正する。より具体的には、以下の手順により計測されたインピーダンスXを補正する。
インピーダンス圧力補正手段2041は、まず、計測されたインピーダンスXを入力する。次いで、この入力されたインピーダンスXを燃料電池100のガス圧力Pに基づいて圧力補償演算をし、インピーダンス圧力補正値Xapを出力する。
ガス圧力Pに基づく補正方法は、例えば、ガス圧力Pから面圧を換算して、この面圧と単位面積当たりの接触抵抗との関係を求め、全体の抵抗値の変化分を算出することで、インピーダンスを補正することができる。圧力に関しても、実施形態で説明したアレニウスの法則に準じたガス圧力とインピーダンスとの関係式を用いることもできる。圧力と抵抗値変化の関係は、実験的に事前に求めて関係テーブルとして記憶させて利用することも可能であるし、実験結果等から近似式を事前に求めその近似式に基づく演算を実施するよう構成することも可能である。インピーダンス圧力補正手段2041は、上記補正方法に基づき、計測されたインピーダンスXから圧力補正値Xapを演算し、含水量推定手段1042に出力する。
含水量推定手段1042は、圧力補正されたインピーダンス圧力補正値Xapに基づいて燃料電池100の含水量を推定する。掃気量演算手段1043は、推定された燃料電池100内の含水量を適正な含水量に減少させるために必要な空気量を演算する。そして、コンプレッサ制御手段1044は、掃気量演算手段1043が算出した必要空気量を得るためのコンプレッサ20の回転数と掃気時間とを演算し、演算した掃気時間だけコンプレッサを演算された回転数で駆動させるためのコンプレッサ制御信号CCOMPをコンプレッサ20に出力する。
次に、図8に基づき、本実施形態2における含水量推定・掃気処理動作を説明する。
図8において、燃料電池の目標とする含水量目標値は、燃料電池を停止させる時に残留しているべき、最適な含水量である。また、インピーダンス目標値は、基準となるガス圧力において含水量目標値を達成するために計測されるべきインピーダンスである。
時刻T0において、燃料電池100の発電を停止させると、インピーダンス計測・掃気処理制御部54は、インピーダンスを計測し、発電停止時における燃料電池100の含水量を推定する。そして、掃気処理に適する所定時間経過後の時刻T1に燃料電池の含水量が含水量目標値に減少するようにコンプレッサ20の回転数を定め、コンプレッサ20にこの回転数で掃気を開始させるためのコンプレッサ制御信号CCOMPを出力する。掃気が開始されると、図8に示すように燃料電池の含水量が減少していくが、掃気開始とともにガス圧力も低下していき、図7の特性に従って含水量及びガス圧力の減少に伴いインピーダンスも上昇していく。インピーダンス計測・掃気処理制御部54は、その後、定期的に(理想的には時刻T1の直前)インピーダンスを計測し、予定どおり含水量が含水量目標値に近づいたかを判定する。
ここで、基準となるガス圧力のまま一定であれば、インピーダンスは、図8のインピーダンス理想曲線のように変化し、時刻T1においてインピーダンス目標値に達し、その時には含水量が含水量目標値に収斂していくはずである。しかしながら、上述したように、測定されるインピーダンスXには圧力特性があり、しかもガス圧力が変化することによりインピーダン測定値がインピーダンス理想値から乖離する度合いは、図7から把握できるように含水量が少なくなるほど顕著になっていく。もしも、インピーダンスの圧力補正を実施せずに含水量を推測するなら、インピーダンス測定値は、図8の実線のような特性で、インピーダンス理想曲線よりも高いインピーダンスが測定される傾向にある。このため、予め設定してあるインピーダンス目標値に達した時刻taでは、実際の燃料電池の含水量は目標値よりも多い状態となっている。
この点、本実施形態2では、インピーダンス圧力補正手段2041が計測されたインピーダンスXをガス圧力Pに基づいて補正したインピーダンス圧力補正値Xapに基づいて含水量が推定される。図8では、圧力補正がされたインピーダンス圧力補正値は、インピーダンス理想曲線へ向けて誤差が縮小されている。よって、インピーダンス圧力補正値Xapがインピーダンス目標値に達するのは時刻tbとなり、時間長Δt(=tb−ta)だけ掃気されることにより含水量を目標値に近づけることが可能となる。時刻tbにおける含水量は、ほぼ含水量目標値に近いものとなっているため、この時点で掃気処理を終了しても問題はない。
インピーダンス計測・掃気処理制御部54は、インピーダンスXapがインピーダンス目標値に達したことをもって含水量目標値に到達したものと判断し、コンプレッサ20の動作を停止させるコンプレッサ制御信号CCOMPを出力し、システム全体の停止に移行させる。
なお、上記実施形態2では、計測されたインピーダンスXを基準となるガス圧力におけるインピーダンスに換算したインピーダンス圧力補正値Xapを演算してから含水量を推定していたがこれに限定されない。上述したように、インピーダンスが圧力特性を持っているとも言えるが、推定される含水量が圧力特性を持っているとも言えるからである。
そこで、インピーダンス圧力補正手段2041を設ける代わりに、含水量推定手段1042で推定した含水量を圧力補正する手段を設けることによっても同様の作用効果を得ることができる。例えば、図8において説明すれば、含水量推定手段1042は、計測されたインピーダンス測定値(実線)に基づいて含水量を推測することとするが、そのインピーダンスから推定された含水量より、さらに含水量補正量Δqを減じた値が正しい含水量であると推定する補正をするのである。掃気処理を停止するか否かは、インピーダンスではなく推定され補正された含水量に基づいて判断するようにすればよい。
以上、本実施形態2によれば、燃料電池100のインピーダンス測定値が、ガス圧力の影響を受けて実際のインピーダンス値とは異なる場合であっても、インピーダンス計測・掃気処理制御部54は、実際のインピーダンス値に近い補正済のインピーダンス値に基づいて掃気処理の制御がされるので、適正な含水量とするための掃気処理を実施可能である。
(実施形態3)
本実施形態3は、前記燃料電池システムにおける燃料電池の含水量を推定する際に、当該燃料電池のインピーダンス測定値を、当該燃料電池の環境温度及び当該燃料電池に供給されるガス(アノードガスまたはカソードガス)のガス圧力で補正するように構成するものである。
本発明の実施形態3に係る燃料電池システムの電気系の全体構成及び機械系の全体構成は、本発明の実施形態1に係る燃料電池システムの電気系の全体構成と同じであり、制御部3のインピーダンス計測・掃気処理制御部54の処理が異なるだけであるから、以下では、この相違部分を主体に説明する。
特に、本実施形態3では、燃料電池100の環境温度Tを測定し温度検出信号STを出力する温度センサ38及びガス圧力Pを測定し圧力検出信号SPを出力する圧力センサ39が、ともに必須の構成要素となる。
図9に、本実施形態3におけるインピーダンス計測・掃気処理制御部54のさらに詳細な機能ブロック図を示す。
図9に示すインピーダンス計測・掃気処理制御部54は、インピーダンス演算手段1040、インピーダンス温度補正手段1041、インピーダンス圧力補正手段2041、含水量推定手段1042、掃気量演算手段1043、及びコンプレッサ制御手段1044を備える。
このうち、インピーダンス演算手段1040、インピーダンス温度補正手段1041、含水量推定手段1042、掃気量演算手段1043、及びコンプレッサ制御手段1044については、上記実施形態1とほぼ同様であり、インピーダンス圧力補正手段2041については、上記実施形態2とほぼ同様である。
本実施形態3では、実施形態1のようにインピーダンスの温度補正を行ってから、さらに実施形態2のようにインピーダンスの圧力補正を行う点で、温度の影響と圧力の影響をともに補正するものである。
図10に基づき、本実施形態3における含水量推定・掃気処理動作を説明する。
図10において、燃料電池の目標とする含水量目標値は、燃料電池を停止させる時に残留しているべき、最適な含水量である。また、インピーダンス目標値は、基準となる環境温度及び基準となるガス圧力において含水量目標値を達成するために計測されるべきインピーダンスである。
時刻T0において、燃料電池100の発電を停止させると、インピーダンス計測・掃気処理制御部54は、インピーダンスを計測し、発電停止時における燃料電池100の含水量を推定する。そして、掃気処理に適する所定時間経過後の時刻T1に燃料電池の含水量が含水量目標値に減少するようにコンプレッサ20の回転数を定め、コンプレッサ20にこの回転数で掃気を開始させるためのコンプレッサ制御信号CCOMPを出力する。掃気が開始されると、図10に示すように燃料電池の含水量が減少していくが、掃気開始とともに環境温度・ガス圧力も低下していき、図4や図7の特性に従って含水量、環境温度、及びガス圧力の減少に伴いインピーダンスも上昇していく。インピーダンス計測・掃気処理制御部54は、その後、定期的に(理想的には時刻T1の直前)インピーダンスを計測し、予定どおり含水量が含水量目標値に近づいたかを判定する。
ここで、基準となる環境温度及びガス圧力のまま一定であれば、インピーダンスは、図10のインピーダンス理想曲線のように変化し、時刻T1においてインピーダンス目標値に達し、その時には含水量が含水量目標値に収斂していくはずである。しかしながら、上述したように、測定されるインピーダンスXには温度特性及び圧力特性があり、しかも環境温度やガス圧力が変化することによりインピーダン測定値がインピーダンス理想値から乖離する度合いは、含水量が少なくなるほど顕著になっていく。
本実施形態3では、上記実施形態1におけるインピーダンス温度補正手段1041とインピーダンス圧力補正手段2041とを共に備える。まず、インピーダンス温度補正手段1041が計測されたインピーダンスXを環境温度Tに基づいて補正し、インピーダンス温度補正値Xatを得る。その補正値Xatに対し、さらにインピーダンス圧力補正手段2041がガス圧力Pに基づいて補正することにより、インピーダンス温度圧力補正値Xatpを得る。含水量推定手段1042は、このインピーダンス温度圧力補正値Xatpに基づいて含水量を推定する。
図10から判るように、温度補正及び圧力補正がともにされたインピーダンス温度圧力補正値は、大きくインピーダンスに作用するファクタの補正がされているため、ほぼインピーダンス理想曲線に近い特性となっている。このため、インピーダンス温度圧力補正値Xatpがインピーダンス目標値に達する時刻は、インピーダンス理想曲線がインピーダンス目標値に達する時刻T1と殆ど誤差がない。よって、本実施形態3によれば、ほぼ含水量目標値に近い状態でシステム全体の運転を停止させることができる。
なお、温度補正や圧力補正に種々の変形が可能である点は、上記実施形態1及び2で説明したとおりである。また、含水量推定手段1042において、環境温度T及びガス圧力Pを考慮した含水量補正量Δqを減じて、適正な含水量が推定可能である点も上記実施形態と同様である。
以上、本実施形態3によれば、燃料電池100のインピーダンス測定値が、環境温度やガス圧力の影響を受けて実際のインピーダンス値とは異なる場合であっても、インピーダンス計測・掃気処理制御部54は、実際のインピーダンス値に近い補正済のインピーダンス値に基づいて掃気処理の制御がされるので、適正な含水量とするための掃気処理を実施可能である。
特に、本実施形態3では、燃料電池本体の周囲条件である環境温度とガス圧力とが共にインピーダンスの測定値に与える影響を補正した上で燃料電池の含水量を推定するので、測定誤差を生じさせることなく、しかも、時間的に安定した一層精度の高いインピーダンスの測定を可能にする燃料電池システムを提供することができる効果がある。
(その他の実施形態)
本発明は上記実施形態以外にも種々に変更して適用することが可能である。
例えば、上記実施形態3では、環境温度の補正に次いでガス圧力についての補正を行う構成としたが、この順序を入れ換えて、ガス圧力についての補正に次いで環境温度についての補正を行うように構成することも可能である。
さらに、本発明は、とにかく燃料電池のインピーダンスを測定する装置が備わってさえいれば、他の燃料電池システムにも適用可能であり、例えば、コンバータは使用されないので前述の方法とは異なる手段でインピーダンス測定を行う燃料電池システムにおいても適用可能である。
上記各実施形態では移動体である車両上に搭載されるハイブリッド燃料電池システムを例示したが、本発明は、自動車のみならず、他の移動体、例えば、船舶、航空機等に搭載されるものであってもよい。また、定置型のハイブリッド燃料電池システムにおいて本発明を適用しても無論よい。
本発明の実施形態に係る燃料電池システムの全体構成を示す構成図を示す。 本発明の実施形態に係る制御部3の機能ブロックを示す構成図を示す。 本発明の実施形態1のインピーダンス計測・掃気処理制御に係る機能ブロック図を示す。 インピーダンスと温度との関係を示すグラフにおいて、同じインピーダンス値であっても温度によって燃料電池の含水量が変化する様子を示す説明図である。 燃料電池の発電停止から掃気処理終了までの環境温度、インピーダンス、含水量の変化を示すタイミングチャートである。 本発明の実施形態2のインピーダンス計測・掃気処理制御に係る機能ブロック図を示す。 インピーダンスと圧力との関係を示すグラフにおいて、同じインピーダンス値であっても圧力によって燃料電池の含水量が変化する様子を示す説明図である。 燃料電池の発電停止から掃気処理終了までのガス圧力、インピーダンス、含水量の変化を示すタイミングチャートである。 本発明の実施形態3のインピーダンス計測・掃気処理制御に係る機能ブロック図を示す。 実施形態3における燃料電池の発電停止から掃気処理終了までのインピーダンス、含水量の変化を示すタイミングチャートである。
符号の説明
1…アノードガス供給系、2…カソードガス供給系、3…制御部、4…電力系、10…水素タンク、11…アノードガス供給路、12…アノードオフガス排出路、20…コンプレッサ、21…カソードガス供給路、22…カソードオフガス排出路、30・31…フィルタ、32・33…FFT処理部、34…補正処理部、35…インピーダンス解析部、36…判断部、37…記憶装置、38…温度センサ、39…圧力センサ、40…バッテリ、41…コンバータ、42…トラクションインバータ、43…トラクションモータ、44…補機インバータ、45…高圧補機、46…バッテリコンピュータ、47…電流センサ、48…電圧センサ、49…逆流防止ダイオード、100…燃料電池、51…目標電圧決定部、52…重畳信号生成部、53…コンバータ制御信号生成部53、54…インピーダンス計測・掃気処理制御部、1040…インピーダンス演算手段、1041…インピーダンス温度補正手段、2041…インピーダンス圧力補正手段、1042…含水量推定手段、1043…掃気量演算手段、1044…コンプレッサ制御手段、Sa…アクセル開度信号、Se…電圧検出信号、Si…電流検出信号、SP…ガス圧力検出信号、Ss…シフトポジション信号、ST…温度検出信号、SSOC…検出信号、X…インピーダンス、θ…位相角、ω…周波数

Claims (7)

  1. 燃料電池のインピーダンスを測定可能な燃料電池システムにおいて、
    前記燃料電池のインピーダンスを測定するインピーダンス測定手段と、
    前記インピーダンス測定手段により測定されたインピーダンスに対する前記燃料電池の推定含水量の関係に基づいて前記燃料電池の含水量を推定する含水量推定手段と、を備え、
    測定された前記インピーダンスまたは推定された前記含水量が、前記燃料電池の環境温度に基づいて補正される、
    ことを特徴とする燃料電池システム。
  2. 同一のインピーダンスにおいて、前記燃料電池の環境温度が上昇するに連れて前記含水量が少なくなるように補正される、請求項1に記載の燃料電池システム。
  3. 燃料電池のインピーダンスを測定可能な燃料電池システムにおいて、
    前記燃料電池のインピーダンスを測定するインピーダンス測定手段と、
    前記インピーダンス測定手段により測定されたインピーダンスに対する前記燃料電池の推定含水量の関係に基づいて前記燃料電池の含水量を推定する含水量推定手段と、
    測定された前記インピーダンスまたは推定された前記含水量が、前記燃料電池のガス圧力に基づいて補正される、
    ことを特徴とする燃料電池システム。
  4. 同一のインピーダンスにおいて、前記燃料電池のガス圧力が上昇するに連れて推定含水量が少なくなるように補正される、請求項3に記載の燃料電池システム。
  5. さらに前記燃料電池の環境温度に基づいて、測定された前記インピーダンスまたは推定された前記含水量が補正される、請求項4に記載の燃料電池システム。
  6. 燃料電池システムが備える燃料電池のインピーダンス測定方法において、
    前記燃料電池のインピーダンスを測定するインピーダンス測定ステップと、
    前記インピーダンス測定ステップにより測定されたインピーダンスに対する前記燃料電池の推定含水量の関係に基づいて前記燃料電池の含水量を推定する含水量推定ステップと、
    測定された前記インピーダンスまたは推定された前記含水量を、前記燃料電池の環境温度に基づいて補正する補正ステップと、
    を有することを特徴とする燃料電池のインピーダンス測定方法。
  7. 燃料電池システムが備える燃料電池のインピーダンス測定方法において、
    前記燃料電池のインピーダンスを測定するインピーダンス測定ステップと、
    前記インピーダンス測定ステップにより測定されたインピーダンスに対する前記燃料電池の推定含水量の関係に基づいて前記燃料電池の含水量を推定する含水量推定ステップと、
    測定された前記インピーダンスまたは推定された前記含水量を、前記燃料電池のガス圧力に基づいて補正する補正ステップと、
    を有することを特徴とする燃料電池のインピーダンス測定方法。
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