JP2008084477A - データ書込装置及びデータ書込方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】繰り返し書き込みによる相変化光ディスクの劣化を抑制し、書換可能回数の低下を抑制するデータ書込装置を提供する。
【解決手段】プライマリSYNC1が選択されたときの累積的なDSV値、すなわち加算結果A1の絶対値と、セカンダリSYNCが選択されたときの累積的なDSV値、すなわち加算結果A2の絶対値とを比較し、加算結果の絶対値が小さい方の同期信号が選択されるように判定信号SJを出力する比較部を備えた。擬似乱数Rを出力する擬似乱数発生回路20を備えた。判定信号SJと擬似乱数RとがEOR回路19によって論理演算されることにより、判定信号SJの論理値が反転された選択信号SSがランダムに出力される。
【選択図】図1

Description

本発明は、データ書込装置及びデータ書込方法に関するものである。近年、DVD−RWやDVD+RWといった繰り返し記録可能な相変化光ディスクが広く用いられている。このような相変化光ディスクでは、同一のデータが同一の場所に繰り返し書き込まれると、次に異なるデータを書き込む時に正確に記録できなくなることがあるため、そのような不具合を低減することが求められている。
従来、DVD−RWやDVD+RWといった繰り返し記録可能な相変化光ディスクに対するデジタルデータの記録は、「結晶状態」の記録層に強いレーザ光を照射して溶解温度にし、それを急速に冷やして「非晶質(アモルファス)状態」に変化させて「マーク」を形成することにより行われている。このマークを形成した記録層は、通常、マークとマークの間が結晶状態である「スペース」になっている。そして、結晶状態とアモルファス状態との反射率(光屈折率)を利用してデジタルデータの再生を行っている。
DVD−RWを例に取って、このような相変化光ディスクに対するデータの書き込みについて図9に従って説明する。
データ書込装置1においてDVD−RWにデータを記録する際には、ホストインターフェースHOST I/Fから送られる記録すべきデータが、CPU3により制御されるコントローラ部4を通じてバッファメモリ5に格納される。コントローラ部4の変調回路50は、バッファメモリ5から記録すべきデータを読み出し、その記録すべきデータに変調処理を施す。変調回路50は、変調処理を施したデータを記録データWDとしてライトチャネル部6に供給する。また、変調回路50は、ライトクロック信号WCLKを上記記録データWDとともに、ライトチャネル部6に供給する。ライトチャネル部6は、ライトクロック信号WCLKに基づいて、入力された記録データWDを、ピックアップ7を介してDVD−RWに書き込む。
この種のデータ書込装置1の変調回路50では、DVD−RWへの高密度記録を実現するために、記録すべきデータに対して、8ビットのデータを16ビットのデータに変換する8−16変調が施される。さらに、変調回路50は、8−16変調の施されたデータを、NRZI(Non Return to Zero Invert)方式によりデータ変換して、NRZI形式の変調データMDを生成する。ここで、NRZI方式とは、データビット値「1」の時点で直前の値を反転し、データビット値「0」で直前の値を維持する方式のことである。なお、NRZI形式の変調データMDは、3T〜11T(Tは基準のクロック長)のデータ長のマーク及びスペースによって形成される。
次に、変調回路50は、復調時に同期検出を行うために、図10に示すように、91バイトの変調データMD毎に2バイトの同期情報SYNCを付加して、記録データWDを生成する。すなわち、記録データWDは、先頭の2バイトの同期情報SYNCと91バイトの変調データMDとから構成される同期フレームが複数連なって構成される。なお、この記録データのフレーム(セクタ)構造は、DVD−RWの物理セクタに対応している。
2バイトの同期情報SYNCの候補として、図11に示すように、フレーム番号を識別できるように異なる複数種類(例えば、8種類)の同期信号SY0〜SY7が用意されている。例えば、同期フレーム1の先頭には同期信号SY0が付加され、同期フレーム2の先頭には同期信号SY1が付加される。さらに、それぞれの同期信号SY0〜SY7には、同期データの異なるプライマリSYNC1とセカンダリSYNC2とが用意されている。図12に示すように、同期信号SY0を例に取って説明すると、これらプライマリSYNC1及びセカンダリSYNC2は、NRZI形式に変換されたときに、14T(先頭から14ビット目の「1」から始まる同じレベルが14クロック続くパターン)のデータ長のマークあるいはスペースを含む信号である。より詳しくは、プライマリSYNC1の同期データは、14Tが現れるまでの「1」の数が奇数となっており、セカンダリSYNC2の同期データは、14Tが現れるまでの「1」の数が偶数となっている。従って、プライマリSYNC1の14Tがスペースになる場合にはセカンダリSYNC2の14Tがマークとなり、プライマリSYNC1の14Tがマークになる場合にはセカンダリSYNC2の14Tがスペースとなる。
そして、変調回路50は、NRZI形式のプライマリSYNC1とセカンダリSYNC2とのうち、DSV(Digital Sum Value)値の絶対値が0に近くなる同期信号を選択して、同期情報SYNCとして各フレームの先頭に付加する。ここで、DSV値とは、図12に示すように、2つの状態をとるビット列の一方の状態(ここでは、「1」)を+1点、他方の状態(ここでは、「0」)を−1点としてビット列の先頭から累積した値である。すなわち、図12に示す同期信号SY0では、付加される同期情報SYNCの前までの累積DSV値が「0」であり、直前の変調データビットが「0」である場合には、プライマリSYNC1のDSV値を加えることによって−10(=0−10)となり、セカンダリSYNC2のDSV値を加えることによって4(=0+4)となる。従って、このような場合には、同期信号SY0のセカンダリSYNC2が同期情報SYNCとして選択されて、同期フレーム(例えば、同期フレーム1)の先頭に付加される。
このようにDSV値の絶対値を小さくすることによって、記録データWDの低周波成分を小さくすることができるため、再生装置に設ける2値化回路を簡易化でき、2値化誤差によって生じるジッタを小さくすることができる。
しかしながら、この種のデータ書込装置1において、例えば、同一のデータが多数回書き込まれると、同じ場所に同じデータが繰り返し書き込まれることになる。相変化光ディスクの性質として、同じ場所に繰り返し同一のデータが書込まれると、マーク及びその周辺が熱的ダメージ等によって劣化し、次に異なるデータ(例えば、スペース)を記録するときに、記録データを正確に書き込むことができない。これにより、相変化光ディスクの書換可能回数が低下してしまう。
そこで、このような相変化光ディスクの劣化を抑制するために、記録データの記録開始点をランダムに変化させる方法が提案されている(特許文献1参照)。詳しくは、記録データの記録開始点をセクタ(フレーム)内でランダムに変化させることによって、同一のデータが同じ場所に書き込まれることを抑制することができるため、相変化光ディスクの劣化を抑制することができる。
特公平8−10489号公報
ところが、DVD−RW規格やDVD+RW規格では、記録データの記録開始位置に余裕がないため、その記録開始位置における変動可能な範囲が限定されている。そのため、いくら記録開始位置をランダムに変化させたとしても、図13のように、同期情報SYNC内の14Tにおいて常に同一のデータが書き込まれる場所が存在してしまう。従って、この同一のデータが繰り返し書き込まれる場所及びその周辺は、熱的ダメージ等によって劣化することになるため、結果的に、相変化光ディスクの書換可能回数が低下するという問題が生じる。
本発明は上記問題点を解決するためになされたものであって、その目的は、繰り返し書き込みによる相変化光ディスクの劣化を抑制し、書換可能回数の低下を抑制するデータ書込装置及びデータ書込方法を提供することにある。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明は、各同期フレームの先頭に、異なる同期データが設定されたプライマリ同期信号及びセカンダリ同期信号のいずれか一方が同期情報として付加された記録データを相変化光ディスクに記録するデータ書込装置であって、前記各同期フレーム毎に、前記プライマリ同期信号が選択されたときの累積的なDSV(Digital Sum Value)値と、前記セカンダリ同期信号が選択されたときの累積的なDSV値とを比較し、該DSV値の絶対値が小さくなるように、前記プライマリ同期信号及び前記セカンダリ同期信号のいずれか一方を選択する第1選択信号を出力する比較部と、前記第1選択信号の論理値をランダムな回数毎に強制的に反転させ、前記第1選択信号を第2選択信号として出力する反転部と、前記第2選択信号の論理値に基づいて、前記プライマリ同期信号及びセカンダリ同期信号のいずれか一方を前記同期情報として選択して出力する選択回路とを備えた。
この構成によれば、ランダムな回数毎に第1選択信号の論理値を強制的に反転させて、その反転させた信号を第2選択信号として出力することができる。これによって、選択回路において、第1選択信号の論理値によって選択される同期信号(例えば、プライマリ同期信号)とは反対の同期信号(例えば、セカンダリ同期信号)が選択されて同期情報として出力される。このように、選択回路から出力される同期情報を反転部によって変化させることができるため、全く同一の記録データが生成されることを抑制することができる。従って、同一のデータが同一の場所に書き込まれることを抑制することができ、繰り返し書換による劣化を抑制することができる。その結果、書換可能回数の低下を抑制することができる。
請求項2に記載の発明は、前記反転部は、擬似乱数を生成する擬似乱数発生回路と、前記擬似乱数に基づいて、前記第1選択信号の論理値を反転させる反転回路とから構成される。この構成によれば、擬似乱数発生回路によって、論理値がランダムに変化する擬似乱数を生成することができる。そして、その擬似乱数によって、第1選択信号の論理値をランダムに反転させることができる。
請求項3に記載の発明は、前記反転回路は、前記第1選択信号と前記擬似乱数とが入力され、前記第1選択信号の論理値と前記擬似乱数の論理値とを論理演算して、その論理演算結果を前記第2選択信号として出力するEOR回路及びENOR回路のいずれか一方から構成される。
請求項4に記載の発明は、前記反転回路は、前記擬似乱数と前記第1選択信号と前記第1選択信号の論理値が反転された反転信号とが入力され、前記擬似乱数の論理値に基づいて、前記第1選択信号及び前記反転信号のいずれか一方を選択して前記第2選択信号として出力する選択スイッチから構成される。
請求項5に記載の発明は、前記同期情報が記録データとして出力されるたびに、カウント値をカウントアップし、該カウント値が予め設定された所定値に達するまで、前記反転回路を動作させる反転制御信号を前記反転回路に出力するカウンタを備え、前記反転回路は、前記カウンタから前記反転制御信号が入力されているときに動作し、前記カウンタから前記反転制御信号が未入力のときには停止する。
通常、第1選択信号の論理値が強制的に反転されると、プライマリ同期信号とセカンダリ同期信号のうちDSV値が大きいなる方が選択されることになる。そのため、例えば同期フレームにおける同期情報の選択において、毎回、第1選択信号の論理値が反転されてしまうと、累積的なDSV値が増大し続ける。この累積的なDSV値が大きくなりすぎると、低周波成分が増大し、記録品質の低下及び再生時の障害を招くことにつながる。
これに対して、上記構成によれば、予め設定した所定値にカウンタのカウント値が達するまで、第1選択信号の論理値をランダムな回数毎に強制的に反転させる反転回路を動作させ、カウンタのカウント値が所定値に達すれば、反転回路の動作を停止させることができる。従って、カウンタのカウント値が所定値に達した後には、第1選択信号の論理値が反転されることがないため、DSV値の増大を好適に抑制することができる。その結果、低周波成分の増大を抑制することができる。
請求項6に記載の発明は、前記反転回路は、前記第1選択信号と前記擬似乱数とが入力され、前記カウンタから前記反転制御信号が入力されているときには前記擬似乱数を前記第2選択信号として出力し、前記カウンタから前記反転制御信号が未入力のときには前記第1選択信号を第2選択信号として出力する。
この構成によれば、予め設定した所定値にカウンタのカウント値が達するまでは、ランダムに論理値が変化する擬似乱数を第2選択信号として出力することができる。従って、このときには、ランダムな確率で第1選択信号とは反対の論理値の擬似乱数が生成されるため、第1選択信号の論理値を反転させた第2選択信号をランダムに出力することができる。また、カウンタのカウント値が所定値に達すれば、第1選択信号をそのまま第2選択信号として出力することができる。従って、カウンタのカウント値が所定値に達した後には、第1選択信号の論理値が反転されることがないため、DSV値の増大を好適に抑制することができる。その結果、低周波成分の増大を抑制することができる。
請求項7に記載の発明は、各同期フレームの先頭に、異なる同期データが設定されたプライマリ同期信号及びセカンダリ同期信号のいずれか一方が同期情報として付加された記録データを相変化光ディスクに記録するデータ書込装置であって、前記各同期フレーム毎に、前記プライマリ同期信号が選択されたときの累積的なDSV(Digital Sum Value)値と、前記セカンダリ同期信号が選択されたときの累積的なDSV値とを比較し、該DSV値の絶対値が小さくなるように、前記プライマリ同期信号及び前記セカンダリ同期信号のいずれか一方を選択する第1選択信号を出力する比較部と、前記第1選択信号の論理値を所定回数毎に強制的に反転させ、前記第1選択信号を第2選択信号として出力する反転部と、前記第2選択信号の論理値に基づいて、前記プライマリ同期信号及びセカンダリ同期信号のいずれか一方を前記同期情報として選択して出力する選択回路とを備えた。
この構成によれば、所定回数毎に第1選択信号の論理値を強制的に反転させて、その反転させた信号を第2選択信号として出力することができる。これによって、選択回路において、第1選択信号の論理値によって選択される同期信号(例えば、プライマリ同期信号)とは反対の同期信号(例えば、セカンダリ同期信号)が選択されて同期情報として出力される。このように、選択回路から出力される同期情報を反転部によって変化させることができるため、全く同一の記録データが生成されることを抑制することができる。従って、同一のデータが同一の場所に書き込まれることを抑制することができ、繰り返し書換による劣化を抑制することができる。その結果、書換可能回数の低下を抑制することができる。
請求項8に記載の発明は、前記反転部は、前記第1選択信号と前記第1選択信号の論理値が反転された反転信号とが入力される選択スイッチと、前記第1選択信号を反転させる反転制御信号を、所定のタイミングで前記選択スイッチに出力する反転制御部と、から構成され、前記選択スイッチは、前記反転制御信号が入力されているときに前記反転信号を前記第2選択信号として出力し、前記反転制御信号が未入力のときに前記第1選択信号を前記第2選択信号として出力する。
請求項9に記載の発明は、前記プライマリ同期信号が選択されたときの累積的なDSV値及び前記セカンダリ同期信号が選択されたときの累積的なDSV値と予め設定されたしきい値とを比較し、前記プライマリ同期信号が選択されたときの累積的なDSV値及び前記セカンダリ同期信号が選択されたときの累積的なDSV値の少なくとも一方がしきい値よりも大きくなったときに、反転部の動作を停止させる判定回路を備えた。
前述したように、第1選択信号の論理値が強制的に反転されると、プライマリ同期信号とセカンダリ同期信号のうちDSV値が大きいなる方が選択されることになる。そのため、例えば同期フレームにおける同期情報の選択において、毎回、第1選択信号の論理値が反転されてしまうと、累積的なDSV値が増大し続ける。この累積的なDSV値が大きくなりすぎると、低周波成分が増大し、記録品質の低下及び再生時の障害を招くことにつながる。
これに対して、上記構成によれば、判定回路によって、プライマリ同期信号あるいはセカンダリ同期信号が選択された場合のそれぞれの累積的なDSV値がしきい値を超える可能性がある場合に、反転部の動作を停止させることができる。累積的なDSV値のしきい値以上の増大を抑制することができる。その結果、低周波成分の増大を抑制することができる。
請求項10に記載の発明は、各同期フレームの先頭に、異なる同期データが設定されたプライマリ同期信号及びセカンダリ同期信号のいずれか一方が同期情報として付加された記録データを相変化光ディスクに記録するデータ書込方法であって、前記各同期フレーム毎に、前記プライマリ同期信号が選択されたときの累積的なDSV(Digital Sum Value)値と、前記セカンダリ同期信号が選択されたときの累積的なDSV値とを比較するステップと、前記DSV値の絶対値が小さくなるように、前記プライマリ同期信号及び前記セカンダリ同期信号のいずれか一方を選択する選択信号を出力するステップと、前記選択信号の論理値をランダムな回数毎に強制的に反転させて出力するステップと、前記選択信号の論理値に基づいて、前記プライマリ同期信号及びセカンダリ同期信号のいずれか一方を前記同期情報として選択するステップとを備えた。
この構成によれば、ランダムな回数毎に選択信号の論理値を強制的に反転させて出力することができる。これによって、反転前の選択信号の論理値によって選択される同期信号(例えば、プライマリ同期信号)とは反対の同期信号(例えば、セカンダリ同期信号)が選択されて同期情報として出力される。このように、同期情報として出力される同期データを変化させることができるため、全く同一の記録データが生成されることを抑制することができる。従って、同一のデータが同一の場所に書き込まれることを抑制することができ、繰り返し書換による劣化を抑制することができる。その結果、書換可能回数の低下を抑制することができる。
以上説明したように、本発明によれば、繰り返し書き込みによる相変化光ディスクの劣化を抑制し、書換可能回数の低下を抑制するデータ書込装置を提供することができる。
(第1実施形態)
以下、本発明を具体化した第1実施形態を図1〜図3に従って説明する。図1は、データ書込装置1のコントローラ部4(図9参照)内に設けられる変調回路10を示す。なお、本実施形態における変調回路10は、従来の変調回路50の場合と同様に、DVD−RWに記録される記録データWDを生成する。
図1に示すように、変調回路10の変調部11は、バッファメモリ5から読み出した記録すべきデータに対して8−16変調処理を施し、その8−16変調されたデータをNRZI形式に変換して変調データMDを生成する。変調部11は、生成した変調データMDを、DSV値演算部P1及び第1選択回路S1に出力する。なお、この変調データMDは、3T〜11Tのデータ長のマーク及びスペースから形成されている。また、変調部11は、各同期フレームの最後の変調データが「マーク」であるか「スペース」であるかを、信号SLとして第1DSV値格納部12、SYNC1格納部13、第2DSV値格納部14及びSYNC2格納部15に出力する。
DSV値演算部P1は、変調部11から入力される変調データMDにおけるDSV値Tmを算出し、算出したDSV値Tmを累積DSV値演算部P2に出力する。
SYNC1格納部13は、図11に示した同期信号SY0〜SY7のそれぞれのプライマリSYNC1を格納している。なお、図2に示すように、NRZI形式のプライマリSYNC1は、直前のデータに依存して変化する。そのため、SYNC1格納部13は、フレーム番号に対応するプライマリSYNC1を、変調部11から入力される信号SLに基づいてNRZI形式に変換して、第2選択回路S2に出力する。
第1DSV値格納部12は、SYNC1格納部13に格納された8種類のプライマリSYNC1におけるDSV値T1をそれぞれ格納している。なお、図2に示したように、DSV値T1は、直前のデータに依存して変動するため、第1DSV値格納部12は、各々のプライマリSYNC1について、直前のデータビットが「マーク」の場合と「スペース」の場合のDSV値T1をそれぞれ格納している。第1DSV値格納部12は、SYNC1格納部13から出力されるプライマリSYNC1におけるDSV値T1を第1加算部16に出力する。
SYNC2格納部15は、同期信号SY0〜SY7のそれぞれのセカンダリSYNC2を格納している。SYNC2格納部15は、フレーム番号に対応するセカンダリSYNC2を、信号SLに基づいてNRZI形式に変換して、第2選択回路S2に出力する。
第2DSV値格納部14は、SYNC2格納部15に格納された8種類のセカンダリSYNC2におけるDSV値T2をそれぞれ格納している。なお、第2DSV値格納部14は、各々のセカンダリSYNC2について、直前のデータが「マーク」の場合と「スペース」の場合のDSV値T2をそれぞれ格納している。第2DSV値格納部14は、SYNC2格納部15から出力されるセカンダリSYNC2におけるDSV値T2を第2加算部17に出力する。
第1加算部16には、第1DSV値格納部12からプライマリSYNC1におけるDSV値T1が入力されるとともに、累積DSV値演算部P2から直前のデータまでの累積DSV値Taが入力される。第1加算部16は、DSV値T1と累積DSV値Taとを加算して、その加算結果A1を、比較部18及び第3選択回路S3に出力する。
第2加算部17には、第2DSV値格納部14からセカンダリSYNC2におけるDSV値T2が入力されるとともに、累積DSV値演算部P2から直前のデータまでの累積DSV値Taが入力される。第2加算部17は、DSV値T2と累積DSV値Taとを加算して、その加算結果A2を、比較部18及び第3選択回路S3に出力する。
比較部18は、第1加算部16から入力される加算結果A1の絶対値と、第2加算部17から入力される加算結果A2の絶対値とを比較する。比較部18は、加算結果A1の絶対値の方が小さい場合には論理値「1」の判定信号SJ(第1選択信号)をEOR回路19に出力し、加算結果A2の絶対値の方が小さい場合には論理値「0」の判定信号SJをEOR回路19に出力する。
EOR回路19に接続される擬似乱数発生回路20は、擬似乱数Rを生成し、その擬似乱数RをEOR回路19に出力する。図3に、この擬似乱数発生回路20の内部構成を示した。
図3に示すように、擬似乱数発生回路20は、レジスタ21a〜21hを有するシフトレジスタ部21とEOR回路22とからなる負帰還シフトレジスタ回路によって構成されている。詳しくは、シフトレジスタ部21では、レジスタ21a〜21hの論理値が、クロック信号(図示略)に同期してそれぞれ右のレジスタにシフトする。すなわち、図3において、レジスタ21aの論理値「1」がレジスタ21bにシフトし、レジスタ21bの論理値「0」がレジスタ21cにシフトする。このとき、レジスタ21hの論理値「0」が擬似乱数Rとして出力されるとともに、レジスタ21hの論理値「0」とレジスタ21dの論理値「1」がEOR回路22に出力される。すると、EOR回路22から論理値「1」がレジスタ21aに出力され、レジスタ21aの論理値が「1」になる。このように、各レジスタ21a〜21hの論理値が次々と変化し、レジスタ21hから擬似乱数Rが出力される。
EOR回路19は、比較部18から入力される判定信号SJと、擬似乱数発生回路20から入力される擬似乱数Rとに基づいて、選択信号SS(第2選択信号)を第2選択回路S2及び第3選択回路S3に出力する。詳しくは、比較部18から論理値「1」の判定信号SJが入力された場合(加算結果A1の絶対値の方が小さい場合)には、論理値「0」の擬似乱数Rが入力されるとEOR回路19から論理値「1」の選択信号SSが出力され、論理値「1」の擬似乱数Rが入力されるとEOR回路19から論理値「0」の選択信号SSが出力される。一方、比較部18から論理値「0」の判定信号SJが入力された場合(加算結果A1の絶対値の方が大きい場合)には、論理値「1」の擬似乱数Rが入力されるとEOR回路19から論理値「1」の選択信号SSが出力され、論理値「0」の擬似乱数Rが入力されるとEOR回路19から論理値「0」の選択信号SSが出力される。すなわち、判定信号SJと擬似乱数Rとの論理値が同一の場合には、判定信号SJの論路値がそのまま反映された選択信号SSとして出力され、判定信号SJと擬似乱数Rとの論理値が異なる場合には、判定信号SJの論理値が反転された選択信号SSが出力される。
第3選択回路S3は、論理値「1」の選択信号SSが入力されると、第1加算部16から入力される加算結果A1を累積DSV値演算部P2に出力する。一方、第3選択回路S3は、論理値「0」の選択信号SSが入力されると、第2加算部17から入力される加算結果A2を累積DSV値演算部P2に出力する。
累積DSV値演算部P2は、上記DSV値演算部P1から入力される変調データMDにおけるDSV値Tmと、第3選択回路S3を通じて入力される加算結果A1あるいは加算結果A2と、に基づいてその時点での累積DSV値Taを算出する。すなわち、DSV値演算部P1からDSV値Tmが入力されたときには、格納している累積DSV値TaとDSV値Tmとを加算して、その加算結果を累積DSV値Taとして格納する。また、第3選択回路S3から加算結果A1あるいは加算結果A2が入力されたときには、その加算結果A1,A2を累積DSV値Taとして格納する。累積DSV値演算部P2は、前述したように、この累積DSV値Taを第1加算部16及び第2加算部17に出力する。
第2選択回路S2は、論理値「1」の選択信号SSが入力されると、プライマリSYNC1を同期情報SYNCとして第1選択回路S1に出力する。第3選択回路S3は、論理値「0」の選択信号SSが入力されると、セカンダリSYNC2を同期情報SYNCとして第1選択回路S1に出力する。
第1選択回路S1は、変調データMDと同期情報SYNCを切り替えるためのスイッチであり、コントローラ部4(図9参照)からのSYNC選択信号及びクロック信号に基づき切り替えられる。すなわち、コントローラ部4からSYNC選択信号が入力されてから所定クロックがカウントされるまでは、第1選択回路S1から同期情報SYNCが記録データWDとしてライトチャネル部6に出力され、それ以外のタイミングにおいては、第1選択回路S1から変調データMDが記録データWDとしてライトチャネル部6に出力される。なお、SYNC選択信号は、変調データMDが91バイト毎に区切られるように第1選択回路S1に入力される。
次に、このように構成された変調回路10の動作について説明する。
まず、同期フレーム1(図10参照)の同期情報SYNCの選択が行われる。すなわち、SYNC1格納部13から同期フレーム1に対応する同期信号SY0のプライマリSYNC1が第2選択回路S2に出力され、SYNC2格納部15から同期信号SY0のセカンダリSYNC2が第2選択回路S2に出力される。このとき、第1DSV値格納部12は、同期信号SY0のプライマリSYNC1におけるDSV値T1を第1加算部16に出力し、第2DSV値格納部14は、同期信号SY0のセカンダリSYNC2におけるDSV値T2を第2加算部17に出力する。なお、DVD−RWの規格上、同期フレーム1の同期信号SY0においては、図12に示すように論理値「0」から開始されるように設定されているため、DSV値T1としては「−10」、DSV値T2としては「+4」が常に出力される。
同期フレーム1のときには累積DSV値Taが「0」であるため、第1加算部16からはDSV値T1の「−10」がそのまま加算結果A1として比較部18に出力され、第2加算部17からはDSV値T2の「+4」がそのまま加算結果A2として比較部18に出力される。
次に、比較部18は、加算結果A1の絶対値(=10)と加算結果A2の絶対値(=4)とを比較し、加算結果A2の絶対値の方が小さいと判定して、論理値「0」の判定信号SJをEOR回路19に出力する。
このとき、従来の変調回路50では、EOR回路19及び擬似乱数発生回路20が備えられていないため、この論理値「0」の判定信号SJがそのまま第2選択回路S2に出力されて、第2選択回路S2においてセカンダリSYNC2が選択されて同期情報SYNCとして出力される。すなわち、同期フレーム1において、同期信号SY0のプライマリSYNC1及びセカンダリSYNC2におけるDSV値T1,T2は、常に「−10」,「+4」となるため、常にセカンダリSYNC2が同期情報SYNCとして出力される。従って、変調データMD(ホストインターフェースHOST I/Fを通じて入力される記録すべきデータ)が同一のデータであっても異なるデータであっても、同期フレーム1の同期情報SYNCとしては、常に同期信号SY0のセカンダリSYNC2が書き込まれることになる。このように同じ場所に繰り返し同一のデータが書込まれると、マーク及びその周辺が熱的ダメージ等によって劣化し、結果的に、相変化光ディスクの書換可能回数が低下してしまうことは前述した。
そこで、本実施形態の変調回路10では、擬似乱数発生回路20で擬似乱数Rを生成し、その擬似乱数Rと判定信号SJとをEOR回路19で論理演算することによって、判定信号SJの論理値を反転させた選択信号SSをランダムな回数毎に生成し、その選択信号SSを第2選択回路S2に出力している。これにより、同一のデータが同一の場所に書き込まれることを抑制している。
具体的には、前述のように、論理値「0」の判定信号SJが入力されている場合に、論理値「0」の擬似乱数RがEOR回路19に入力されると、判定信号SJと同一の論理値「0」の選択信号SSがEOR回路19から出力される。このときは、従来と同様に、第2選択回路S2においてセカンダリSYNC2が選択されて、そのセカンダリSYNC2が同期情報SYNCとして出力される。一方、論理値「0」の判定信号SJが入力されている場合に、論理値「1」の擬似乱数RがEOR回路19に入力されると、判定信号SJが反転した論理値「1」の選択信号SSがEOR回路19から出力される。このとき、論理値「1」の選択信号SSによって、第2選択回路S2においてプライマリSYNC1が選択されて、そのプライマリSYNC1が同期情報SYNCとして出力される。
すなわち、擬似乱数Rの論理値が判定信号SJの論理値と同一の場合には、判定信号SJの論理値をそのまま反映した選択信号SSがEOR回路19から出力される。一方、擬似乱数Rの論理値が判定信号SJの論理値と異なる場合には、判定信号SJの論理値が反転された選択信号SSがEOR回路19から出力される。そして、この擬似乱数Rの論理値は、図3に示した負帰還シフトレジスタによって略ランダムに変化される。従って、ランダムな回数毎に擬似乱数Rの論理値と判定信号SJの論理値とが異なり、略ランダムに判定信号SJの論理値が反転された選択信号SSが出力される。この判定信号SJの論理値が反転された選択信号SSが出力されると、第2選択回路S2において、判定信号SJの論理値によって選択される同期信号(例えば、プライマリSYNC1)とは反対の同期信号(例えば、セカンダリSYNC2)が選択されて出力される。このように、第2選択回路S2から出力される同期情報SYNCが選択信号SSによって変化させることができるため、同一の記録すべきデータから記録データWDを生成する場合であっても、記録データWDを生成する度に同期情報SYNCのデータをランダムに変化させることができる。従って、同一のデータが同一の場所に書き込まれることを抑制することができる。
そして、プライマリSYNC1及びセカンダリSYNC2のいずれかである同期情報SYNCは、コントローラ部4からのSYNC選択信号が入力される第1選択回路S1によって、記録データWDとしてライトチャネル部6に出力される。
なお、同期フレーム2以降の同期情報SYNCの選択についても、この判定信号SJの論理値のランダムな反転が行われる。以下に、同期フレーム1の同期情報SYNCとしてセカンダリSYNC2が選択された場合の同期フレーム2における同期情報SYNCの選択について説明する。
EOR回路19から論理値「0」の選択信号SSが出力されると、第2選択回路S2からセカンダリSYNC2が第1選択回路S1に出力されるとともに、第3選択回路S3から加算結果A2(=+4)が累積DSV値演算部P2に出力される。累積DSV値演算部P2は、加算結果A2(=+4)を累積DSV値Taとして格納する。
次に、第1選択回路S1にSYNC選択信号が入力されてから所定クロックが経過すると、第1選択回路S1において、変調部11から出力される同期フレーム1の変調データMDが選択されて、記録データWDとしてライトチャネル部6に出力される。このとき、DSV値演算部P1によって、同期フレーム1の変調データMDにおけるDSV値Tmが算出される。なお、以下の説明において、同期フレーム1の変調データMDにおけるDSV値Tmが「+6」であり、その変調データMDの最後のビットが「スペース」であると想定して説明する。
DSV値演算部P1は、算出したDSV値Tm(=+6)を累積DSV値演算部P2に出力する。累積DSV値演算部P2は、DSV値Tm(=+6)とそれまでの累積DSV値Ta(=+4)とを加算して、その加算結果を累積DSV値Ta(=+10)として格納する。
一方、変調部11は、同期フレーム1の変調データMDを出力すると、その変調データMDの最後のビットが「スペース」であることを示す信号SLを、第1及び第2DSV値格納部12,14、SYNC1格納部13及びSYNC2格納部15に出力する。すると、信号SL及びフレーム番号に基づいて、SYNC1格納部13及びSYNC2格納部15から、同期信号SY1のNRZI形式のプライマリSYNC1及びセカンダリSYNC2がそれぞれ出力される。このとき、図2に示すように、直前データが「スペース」の場合には、同期信号SY1のプライマリSYNC1のDSV値T1が「−8」となるため、第1DSV値格納部12は、「−8」のDSV値T1を第1加算部16に出力する。また、同期信号SY1のセカンダリSYNC2のDSV値T2が「+6」となるため、第2DSV値格納部14は、「+6」のDSV値T2を第2加算部17に出力する。さらに、第1加算部16及び第2加算部17には、累積DSV値演算部P2から累積DSV値Ta(=+10)が入力される。
次に、第1加算部16は、DSV値T1(=−8)と累積DSV値Ta(=+10)とを加算して、その加算結果A1(=+2)を比較部18に出力する。第2加算部17は、DSV値T2(=+6)と累積DSV値Ta(=+10)とを加算して、その加算結果A2(=+16)を比較部18に出力する。
続いて、比較部18は、加算結果A1の絶対値(=2)と加算結果A2の絶対値(=16)とを比較し、加算結果A1の絶対値の方が小さいと判定して、論理値「1」の判定信号SJをEOR回路19に出力する。
このとき、同期フレーム1の場合と同様に、擬似乱数発生回路20から擬似乱数RがEOR回路19に出力される。この擬似乱数Rによって、EOR回路19から出力される選択信号SSの論理値が変化される。すなわち、論理値「1」の擬似乱数RがEOR回路19に入力されると、判定信号SJと同一の論理値「1」の選択信号SSが出力される。このときは、従来と同様に、第2選択回路S2においてプライマリSYNC1が選択されて、そのプライマリSYNC1が同期情報SYNCとして出力される。一方、論理値「0」の擬似乱数RがEOR回路19に入力されると、判定信号SJが反転した論理値「0」の選択信号SSが出力される。このとき、論理値「0」の選択信号SSによって、第2選択回路S2においてセカンダリSYNC2が選択されて、そのセカンダリSYNC2が同期情報SYNCとして出力される。そして、プライマリSYNC1及びセカンダリSYNC2のいずれかである同期情報SYNCは、コントローラ部4からSYNC選択信号の入力される第1選択回路S1によって、記録データWDとしてライトチャネル部6に出力される。
以上、説明した本実施形態によれば、以下の効果を奏する。
(1)擬似乱数Rを発生する擬似乱数発生回路20を設け、擬似乱数Rと比較部18から出力される判定信号SJとをEOR回路19で論理演算するようにした。これにより、擬似乱数Rの論理値が判定信号SJの論理値と同一の場合には、判定信号SJの論理値をそのまま反映した選択信号SSがEOR回路19から出力される。一方、擬似乱数Rの論理値が判定信号SJの論理値と異なる場合には、判定信号SJの論理値が反転された選択信号SSがEOR回路19から出力される。そして、この擬似乱数Rの論理値は、図3に示した負帰還シフトレジスタによって略ランダムに変化される。従って、ランダムな回数毎に擬似乱数Rの論理値と判定信号SJの論理値とが異なり、略ランダムに判定信号SJの論理値が反転された選択信号SSが出力される。この判定信号SJの論理値が反転された選択信号SSが出力されると、第2選択回路S2において、判定信号SJの論理値によって選択される同期信号(例えば、プライマリSYNC1)とは反対の同期信号(例えば、セカンダリSYNC2)が選択されて同期情報SYNCとして出力される。このように、第2選択回路S2から出力される同期情報SYNCを選択信号SSによって変化させることができるため、同一の記録すべきデータから記録データWDを生成する場合であっても、記録データWDを生成する度に同期情報SYNCのデータをランダムに変化させることができる。従って、同一のデータが同一の場所に書き込まれることを抑制することができ、繰り返し書換による劣化を抑制することができる。
さらに、この同期情報SYNCのデータが変化すると、図2に示すように、その最後のデータが「マーク」であるか「スペース」であるかが変化するため、その同期情報SYNCに続く変調データMDの最初のデータが「マーク」となるか「スペース」となるかが変化することになる。従って、同期情報SYNCが変化すると、それに続く変調データMDの内容も変化する。
これらのことから、本実施形態の変調回路10によれば、たとえ同一の記録すべきデータから記録データWDを生成したとしても、全く同一の記録データが生成される可能性はほとんどないため、同一のデータが同一の場所に書き込まれることを抑制することができ、相変化光ディスクの書換可能回数の低下を抑制することができる。
(2)擬似乱数Rにより判定信号SJの論理値が反転された選択信号SSによって、従来では同一の記録すべきデータあるいは異なる記録すべきデータであっても略固定であった同期フレーム1の同期情報SYNCのデータ内容を変化させることができる。これによって、劣化しやすい同期フレーム1の同期情報SYNCの劣化を好適に抑制することができる。また、このように同期フレーム1の同期情報SYNC(記録開始直後のデータ)を変化させることができれば、たとえ同一の記録すべきデータが複数回記録される場合であっても、その後に続く記録データWDの内容も好適に変化させることができる。
(第2実施形態)
以下、本発明を具体化した第2実施形態を図4に従って説明する。この実施形態の変調回路30は、判定回路31を備えた点が上記第1実施形態と異なっている。以下、第1実施形態との相違点を中心に説明する。なお、先の図1〜図3に示した部材と同一の部材にはそれぞれ同一の符号を付して示し、それら各要素についての詳細な説明は省略する。
図4に示すように、判定回路31には、第1加算部16から加算結果A1が入力されるとともに、第2加算部17から加算結果A2が入力される。判定回路31は、予め格納しているしきい値と加算結果A1,A2の絶対値とをそれぞれ比較する。判定回路31は、加算結果A1,A2の少なくとも1つがしきい値よりも大きくなった場合に、リセット信号Rsを擬似乱数発生回路20に出力する。
擬似乱数発生回路20は、判定回路31からリセット信号Rsが入力されると、負帰還シフトレジスタの動作が停止され、擬似乱数Rの出力が停止される。従って、このときには、比較部18から出力される判定信号SJの論理値をそのまま反映した選択信号SSがEOR回路19から出力される。すなわち、判定回路31からリセット信号Rsが出力されたときには、擬似乱数Rによって判定信号SJ(選択信号SS)の論理値が反転されることがない。
次に、このように構成された変調回路30の動作について説明する。なお、判定回路31に予め設定されているしきい値を「14」とした場合について説明する。
まず、同期フレーム1(図10参照)の同期情報SYNCの選択が行われる。すなわち、第1実施形態と同様に、SYNC1格納部13及びSYNC2格納部15から同期フレーム1に対応する同期信号SY0のプライマリSYNC1及びセカンダリSYNC2(図12参照)が第2選択回路S2に出力される。このとき、第1DSV値格納部12は、「−10」のDSV値T1を第1加算部16に出力し、第2DSV値格納部14は、「+4」のDSV値T2を第2加算部17に出力する。
次に、第1加算部16は、DSV値T1の「−10」をそのまま加算結果A1として判定回路31及び比較部18に出力し、第2加算部17は、DSV値T2の「+4」をそのまま加算結果A2として判定回路31及び比較部18に出力する。判定回路31は、加算結果A1の絶対値(=10)としきい値(=14)とを比較するとともに、加算結果A2の絶対値(=4)としきい値(=14)とを比較する。そして、判定回路31は、加算結果A1,A2が共に、しきい値よりも小さいと判定して、擬似乱数発生回路20にリセット信号Rsを出力しない。従って、擬似乱数発生回路20は、第1実施形態と同様に動作する。すなわち、第1実施形態と同様に、擬似乱数Rによって、判定信号SJの論理値が反転された選択信号SSがランダムな回数毎にEOR回路19から出力される。
次に、同期フレーム2における同期情報SYNCの選択において、第1実施形態と同様に、第1加算部16において加算結果A1として「+2」が算出され、第2加算部17において加算結果A2として「+16」が算出された場合について説明する。
第1加算部16は、「+2」の加算結果A1を判定回路31及び比較部18に出力し、第2加算部17は、「+16」の加算結果A2を判定回路31及び比較部18に出力する。比較部18は、加算結果A1の絶対値(=2)と加算結果A2の絶対値(=16)とを比較し、加算結果A1の絶対値の方が小さいと判定して、論理値「1」の判定信号SJをEOR回路19に出力する。
一方、判定回路31は、加算結果A1の絶対値(=2)としきい値(=14)とを比較するとともに、加算結果A2の絶対値(=16)としきい値(=14)とを比較する。そして、判定回路31は、加算結果A2がしきい値よりも大きいと判定して、擬似乱数発生回路20にリセット信号Rsを出力する。判定回路31からリセット信号Rsが擬似乱数発生回路20に入力されると、擬似乱数発生回路20は、その動作が停止され、擬似乱数Rの出力が停止される。
このとき、EOR回路19には、擬似乱数発生回路20から擬似乱数Rが入力されないため、判定信号SJの論理値「1」をそのまま反映した選択信号SS(論理値「1」)がEOR回路19から出力される。すると、第2選択回路S2においてプライマリSYNC1が選択されて、そのプライマリSYNC1が同期情報SYNCとして出力される。そして、この同期情報SYNCは、コントローラ部4からSYNC選択信号の入力される第1選択回路S1によって、記録データWDとしてライトチャネル部6に出力される。
すなわち、本実施形態では、加算結果A1,A2、すなわち同期信号選択後の累積DSV値Taがしきい値を超える可能性がある場合には、擬似乱数発生回路20の動作を停止し、従来の変調回路50と同様の動作を行わせるようにしている。
以上、説明した実施形態によれば、第1実施形態の(1)及び(2)の作用効果に加えて、以下の効果を奏する。
(3)上記第1実施形態における動作の説明でも明らかなように、擬似乱数Rによって選択信号SS(判定信号SJ)の論理値が強制的に反転されると、プライマリSYNC1とセカンダリSYNC2のうちDSV値の大きい方が選択されることになる。そのため、例えば、毎回擬似乱数Rによって判定信号SJの論理値が反転されてしまうと、累積DSV値Taが次々に増大する。この累積DSV値Taが大きくなりすぎると、低周波成分が増大し、記録品質の低下及び再生時の障害を招くことにつながる。
そこで、本実施形態の変調回路30では、加算結果A1,A2、すなわち同期信号選択後の累積DSV値Taがしきい値を超える可能性がある場合に、擬似乱数発生回路20の動作を停止させる判定回路31を設けた。従って、擬似乱数Rにより同一のデータが同じ場所に記録されることを抑制しつつも、この判定回路31によって、累積DSV値Taのしきい値以上の増大を抑制することができる。その結果、低周波成分の増大を抑制することができる。
(第3実施形態)
以下、本発明を具体化した第3実施形態を図5に従って説明する。この実施形態の変調回路40は、カウンタ41及び第4選択回路S4を備えた点が上記第1及び第2実施形態と異なっている。以下、第1及び第2実施形態との相違点を中心に説明する。なお、先の図1〜図3に示した部材と同一の部材にはそれぞれ同一の符号を付して示し、それら各要素についての詳細な説明は省略する。
図5に示すように、カウンタ41には、同期情報SYNCが記録データWDとして出力されたときに発生するSYNC通過パルスPLが第1選択回路S1から入力される。カウンタ41は、このSYNC通過パルスPLが入力される度にカウント値をカウントアップする。カウンタ41は、カウント値が予め設定された所定値に達するまでは、論理値「0」の信号SC(反転制御信号)を第4選択回路S4(選択スイッチ)に出力する。カウンタ41は、カウント値が所定値に達すると、論理値「1」の信号SCを第4選択回路S4に出力する。
第4選択回路S4は、カウンタ41から論理値「0」の信号SCが入力されている場合に、擬似乱数発生回路20から入力される擬似乱数Rを選択信号SSとして第2及び第3選択回路S2,S3に出力する。第4選択回路S4は、カウンタ41から論理値「1」の信号SCが入力されている場合に、比較部18から入力される判定信号SJを選択信号SSとして第2及び第3選択回路S2,S3に出力する。
次に、このように構成された変調回路40の動作について説明する。なお、カウンタ41に予め設定されている所定値を「3」とした場合について説明する。
まず、同期フレーム1(図10参照)の同期情報SYNCの選択が行われる。すなわち、第1実施形態と同様に、SYNC1格納部13及びSYNC2格納部15から同期フレーム1に対応する同期信号SY0のプライマリSYNC1及びセカンダリSYNC2(図12参照)が第2選択回路S2に出力される。このとき、第1DSV値格納部12は、「−10」のDSV値T1を第1加算部16に出力し、第2DSV値格納部14は、「+4」のDSV値T2を第2加算部17に出力する。
次に、第1加算部16は、DSV値T1の「−10」をそのまま加算結果A1として比較部18に出力し、第2加算部17は、DSV値T2の「+4」をそのまま加算結果A2として比較部18に出力する。
比較部18は、加算結果A1の絶対値(=10)と加算結果A2の絶対値(=4)とを比較し、加算結果A2の絶対値の方が小さいと判定して、論理値「0」の判定信号SJを第4選択回路S4に出力する。
一方、擬似乱数発生回路20は、論理値が略ランダムに変化する擬似乱数Rを第4選択回路S4に出力する。なお、ここでは擬似乱数Rの論理値を、判定信号SJの論理値「0」とは反対の「1」であるとする。
カウンタ41には、この時点では第1選択回路S1から1度もSYNC通過パルスが入力されていないため、カウント値が「0」となっている。従って、カウンタ41は、論理値「0」の信号SCを第4選択回路S4に出力する。
次に、第4選択回路S4は、論理値「0」の信号SCに基づいて、判定信号SJとは反対の論理値「1」の擬似乱数Rを選択信号SSとして第2及び第3選択回路S2,S3に出力する。すると、第2選択回路S2においてプライマリSYNC1が選択されて、そのプライマリSYNC1が同期情報SYNCとして出力される。この同期情報SYNCは、コントローラ部4からSYNC選択信号の入力される第1選択回路S1によって、記録データWDとしてライトチャネル部6に出力される。同期情報SYNCが記録データWDとして出力されると、SYNC通過パルスが第1選択回路S1からカウンタ41に入力される。そして、カウンタ41では、SYNC通過パルスの入力に基づいてカウント値をカウントアップされ、カウント値が「1」となる。
このように、本実施形態では、カウンタ41から論理値「0」の信号SCが第4選択回路S4に出力されている期間、すなわちカウント値が所定値に達するまでは、判定信号SJとは関係なく、略ランダムに変化する擬似乱数Rの論理値が選択信号SSとして出力される。従って、判定信号SJとは反対の論理値の選択信号SSがランダムに出力される。この判定信号SJとは反対の論理値の選択信号SSが出力されると、第2選択回路S2において、判定信号SJの論理値によって選択される同期信号(例えば、セカンダリSYNC2)とは反対の同期信号(例えば、プライマリSYNC2)が選択されて出力される。このように、第2選択回路S2から出力される同期情報SYNCが選択信号SSによって変化させることができるため、同一の記録すべきデータから記録データWDを生成する場合であっても、記録データWDを生成する度に同期情報SYNCのデータをランダムに変化させることができる。従って、同一のデータが同一の場所に書き込まれることを抑制することができるため、繰り返し書換による劣化を抑制することができる。
なお、本実施形態では、同期フレーム3の同期情報SYNCの選択が終了して、第1選択回路S1から同期フレーム3の同期情報SYNCが出力されて、SYNC通過パルスPLがカウンタ41に出力されると、カウンタ41のカウント値は「3」にカウントアップされる。これによって、カウンタ41のカウント値が所定値の「3」に達するため、これ以降は、カウンタ41から論理値「1」の信号SCが出力されるようになる。第4選択回路S4は、論理値「1」の信号SCが入力されると、擬似乱数Rに関係なく、比較部18から入力される判定信号SJが選択信号SSとして出力される。すなわち、本実施形態では、同期フレーム4の同期情報SYNCの選択から、従来の変調回路50と同様の動作が行われる。
以上、説明した実施形態によれば、第1実施形態の(1)及び(2)と略同様の効果を奏し、さらに以下の効果を奏する。
(4)判定信号SJに関係なく、論理値がランダムに変化する擬似乱数Rが選択信号SSとして出力されると、第1及び第2実施形態における判定信号SJの論理値がランダムに反転されることと同様に、判定信号SJの論理値とは反対の論理値となる選択信号SSがランダムに出力されることになる。すると、前述したように、プライマリSYNC1とセカンダリSYNC2のうちDSV値の大きい方が選択されることになる。そのため、例えば、毎回判定信号SJと反対の論理値の選択信号SSが出力されてしまうと、累積DSV値Taが次々に増大する。この累積DSV値Taが大きくなりすぎると、低周波成分が増大し、記録品質の低下及び再生時の障害を招くことにつながる。
そこで、本実施形態の変調回路40では、カウンタ41によって、予め設定した所定値、すなわち設定した同期フレームの数(本例では、同期フレーム1〜同期フレーム3)まで、擬似乱数Rによる同期情報SYNCのランダム選択が行われるようにした。そして、カウンタ41のカウント値が所定値を超えた後の同期フレーム(本例では、同期フレーム4)以降の同期情報SYNCの選択を、従来の変調回路50と同様に行うようにした。従って、擬似乱数Rによるランダム選択の行われる同期フレームにおいて、同一のデータが同じ場所に記録されることを抑制しつつも、従来の変調回路50と同様の選択動作が行われる同期フレームにおいて、DSV値の増大を好適に抑制することができる。その結果、低周波成分の増大を抑制することができる。
(他の実施形態)
なお、上記実施形態は、これを適宜変更した以下の態様にて実施することもできる。
・図6に示すように、第1実施形態のEOR回路19を、比較部18から出力される判定信号SJとNOT回路25により判定信号SJの論理値が反転された反転信号SJバーとが入力される第5選択回路S5に置き換え、さらに擬似乱数発生回路20から出力される擬似乱数Rを第5選択回路S5の切替信号として使用するようにしてもよい。すなわち、第5選択回路S5は、論理値「1」の擬似乱数Rが入力されると、判定信号SJを選択信号SSとして出力し、論理値「0」の擬似乱数Rが入力されると、判定信号SJの論理値が反転された反転信号SJバーを選択信号SSとして出力する。従って、選択信号SSとして出力される判定信号SJ及び反転信号SJバーの選択切替を、略ランダムに変化する擬似乱数Rによって行うことができるため、判定信号SJの論理値を反転させた反転信号SJバーを選択信号SSとして略ランダムに出力することができる。従って、この構成によれば、第1実施形態と略同様の効果を奏する。
・図7に示すように、第3実施形態の変調回路40に、第1実施形態のEOR回路19を組み合わせるようにしてもよい。すなわち、図7に示す変調回路40では、比較部18から判定信号SJと擬似乱数発生回路20から擬似乱数Rとが入力され、擬似乱数Rにより判定信号SJの論理値をランダムに変化させた信号SJRを出力するEOR回路19を備える。また、第4選択回路S4には、比較部18から判定信号SJとEOR回路19から信号SJRとが入力される。これによれば、第4選択回路S4は、カウンタ41から論理値「0」の信号SCが入力されると、EOR回路19から入力される信号SJRを選択信号SSとして出力する。一方、第4選択回路S4は、カウンタ41から論理値「1」の信号SCが入力されると、比較部18から入力される判定信号SJを選択信号SSとして出力する。従って、この構成によれば、第3実施形態と略同様の効果を奏する。
・上記各実施形態では、略ランダムに論理値が変化する擬似乱数Rによって、判定信号SJの論理値を反転させたが、図8に示す変調回路45のように、所定のタイミング毎に判定信号SJの論理値を反転させるようにしてもよい。
すなわち、変調回路45は、図6に示した第5選択回路S5と、NOT回路25と、予め設定された所定値に基づいて、カウント値がその所定値に達する度に論理値「0」の信号SCを第5選択回路S5に出力し、それ以外のタイミングでは論理値「1」の信号SCを第5選択回路S5に出力するカウンタ46と、を備える。なお、カウンタ46のカウント値は、第1選択回路S1から出力されるSYNC通過パルスPLに基づいてカウントアップされる。さらに、一回のDVD−RWへの記録が終了しても、このカウント値はリセットされない。従って、例えば所定値を「3」に設定すると、同期フレーム1〜同期フレーム3における同期情報SYNCの選択は、判定信号SJの論理値に基づいて行われ、同期フレーム4における同期情報SYNCの選択は、判定信号SJの論理値を反転させた反転信号SJバーに基づいて行われる。なお、カウント値は、所定値に達するとその値がリセットされ「0」となる。次に、一回目のDVD−RWへの記録が終了して、二回目のDVD−RWへの記録を行うときに、「2」のカウント値が格納されていたとすれば、同期フレーム3の同期情報SYNCの選択が反転信号SJバーによって行われる。従って、この構成によれば、所定回数(所定の同期フレーム数)毎に、確実に判定信号SJの論理値を反転させた反転信号SJバーを出力することができる。また、一回のDVD−RWへの記録が終了してもカウント値がリセットされないため、反転信号SJバーが選択信号SSとして出力される同期フレーム数を毎回変化させることができる。これによって、たとえ同一の記録すべきデータから記録データを生成したとしても、同一のデータが同一の場所に書き込まれることを抑制することができる。
・上記第2実施形態における判定回路31に設定されたしきい値の値に特に制限はない。なお、このしきい値を大きくすれば、同一のデータが書き込まれることを効果的に抑制することができ、しきい値を小さくすれば、累積DSV値Taの増大を効果的に抑制することができる。
・上記第3実施形態におけるカウンタ41に設定された所定値は自由に設定してよい。
・上記第1及び第2実施形態におけるEOR回路19をENOR回路に代えてもよい。
・上記各実施形態における擬似乱数発生回路20の内部構成は、図3に示した回路に特に制限されない。
・上記各実施形態では、変調回路10,30,40内でデータをNRZI形式に変換してからライトチャネル部6に出力するようにしたが、例えばライトチャネル部6でデータをNRZI形式に変換してもよい。
・上記各実施形態では、NRZI方式によってデータの変換を行ったが、例えばNRZ(No Return to Zero)方式によってデータの変換を行うようにしてもよい。
・上記各実施形態では、各同期信号SY0〜SY7に含まれる同期情報は14Tのデータ長であったが、13Tのデータ長でもよい。
・上記各実施形態では、記録データをDVD−RWに書き込むようにしていたが、記録データをDVD+RWに書き込むようにしてもよい。
第1実施形態の変調回路を示すブロック図。 プライマリSYNC及びセカンダリSYNCのDSV値を示す説明図。 擬似乱数発生回路を示す回路図。 第2実施形態の変調回路を示すブロック図。 第3実施形態の変調回路を示すブロック図。 別例の変調回路を示すブロック図。 別例の変調回路を示すブロック図。 別例の変調回路を示すブロック図。 従来のデータ書込装置を示すブロック図。 記録データの構造を示す説明図。 同期信号を示す説明図。 プライマリSYNC、セカンダリSYNC及びDSV値の説明図。 同期情報の14Tを示す説明図。
符号の説明
S2 第2選択回路
S4 第4選択回路(選択スイッチ、反転回路)
S5 第5選択回路(選択スイッチ、反転回路)
18 比較部
19 EOR回路(反転回路)
20 擬似乱数発生回路(反転部)
31 判定回路
41 カウンタ
46 反転制御部

Claims (10)

  1. 各同期フレームの先頭に、異なる同期データが設定されたプライマリ同期信号及びセカンダリ同期信号のいずれか一方が同期情報として付加された記録データを相変化光ディスクに記録するデータ書込装置であって、
    前記各同期フレーム毎に、前記プライマリ同期信号が選択されたときの累積的なDSV(Digital Sum Value)値と、前記セカンダリ同期信号が選択されたときの累積的なDSV値とを比較し、該DSV値の絶対値が小さくなるように、前記プライマリ同期信号及び前記セカンダリ同期信号のいずれか一方を選択する第1選択信号を出力する比較部と、
    前記第1選択信号の論理値をランダムな回数毎に強制的に反転させ、前記第1選択信号を第2選択信号として出力する反転部と、
    前記第2選択信号の論理値に基づいて、前記プライマリ同期信号及びセカンダリ同期信号のいずれか一方を前記同期情報として選択して出力する選択回路と
    を備えたことを特徴とするデータ書込装置。
  2. 前記反転部は、
    擬似乱数を生成する擬似乱数発生回路と、
    前記擬似乱数に基づいて、前記第1選択信号の論理値を反転させる反転回路とから構成される
    ことを特徴とする請求項1に記載のデータ書込装置。
  3. 前記反転回路は、前記第1選択信号と前記擬似乱数とが入力され、前記第1選択信号の論理値と前記擬似乱数の論理値とを論理演算して、その論理演算結果を前記第2選択信号として出力するEOR回路及びENOR回路のいずれか一方から構成される
    ことを特徴とする請求項2に記載のデータ書込装置。
  4. 前記反転回路は、前記擬似乱数と前記第1選択信号と前記第1選択信号の論理値が反転された反転信号とが入力され、前記擬似乱数の論理値に基づいて、前記第1選択信号及び前記反転信号のいずれか一方を選択して前記第2選択信号として出力する選択スイッチから構成される
    ことを特徴とする請求項2に記載のデータ書込装置。
  5. 前記同期情報が記録データとして出力されるたびに、カウント値をカウントアップし、該カウント値が予め設定された所定値に達するまで、前記反転回路を動作させる反転制御信号を前記反転回路に出力するカウンタを備え、
    前記反転回路は、前記カウンタから前記反転制御信号が入力されているときに動作し、前記カウンタから前記反転制御信号が未入力のときには停止する
    ことを特徴とする請求項2〜4のいずれか1つに記載のデータ書込装置。
  6. 前記反転回路は、前記第1選択信号と前記擬似乱数とが入力され、前記カウンタから前記反転制御信号が入力されているときには前記擬似乱数を前記第2選択信号として出力し、前記カウンタから前記反転制御信号が未入力のときには前記第1選択信号を第2選択信号として出力する
    ことを特徴とする請求項5に記載のデータ書込装置。
  7. 各同期フレームの先頭に、異なる同期データが設定されたプライマリ同期信号及びセカンダリ同期信号のいずれか一方が同期情報として付加された記録データを相変化光ディスクに記録するデータ書込装置であって、
    前記各同期フレーム毎に、前記プライマリ同期信号が選択されたときの累積的なDSV値(Digital Sum Value)と、前記セカンダリ同期信号が選択されたときの累積的なDSV値とを比較し、該DSV値の絶対値が小さくなるように、前記プライマリ同期信号及び前記セカンダリ同期信号のいずれか一方を選択する第1選択信号を出力する比較部と、
    前記第1選択信号の論理値を所定回数毎に強制的に反転させ、前記第1選択信号を第2選択信号として出力する反転部と、
    前記第2選択信号の論理値に基づいて、前記プライマリ同期信号及びセカンダリ同期信号のいずれか一方を前記同期情報として選択して出力する選択回路と
    を備えたことを特徴とするデータ書込装置。
  8. 前記反転部は、
    前記第1選択信号と前記第1選択信号の論理値が反転された反転信号とが入力される選択スイッチと、
    前記第1選択信号を反転させる反転制御信号を、所定のタイミングで前記選択スイッチに出力する反転制御部と、から構成され、
    前記選択スイッチは、前記反転制御信号が入力されているときに前記反転信号を前記第2選択信号として出力し、前記反転制御信号が未入力のときに前記第1選択信号を前記第2選択信号として出力する
    ことを特徴とする請求項7に記載のデータ書込装置。
  9. 前記プライマリ同期信号が選択されたときの累積的なDSV値及び前記セカンダリ同期信号が選択されたときの累積的なDSV値と予め設定されたしきい値とを比較し、前記プライマリ同期信号が選択されたときの累積的なDSV値及び前記セカンダリ同期信号が選択されたときの累積的なDSV値の少なくとも一方がしきい値よりも大きくなったときに、反転部の動作を停止させる判定回路を備えた
    ことを特徴とする請求項1〜8のいずれか1つに記載のデータ書込装置。
  10. 各同期フレームの先頭に、異なる同期データが設定されたプライマリ同期信号及びセカンダリ同期信号のいずれか一方が同期情報として付加された記録データを相変化光ディスクに記録するデータ書込方法であって、
    前記各同期フレーム毎に、前記プライマリ同期信号が選択されたときの累積的なDSV(Digital Sum Value)値と、前記セカンダリ同期信号が選択されたときの累積的なDSV値とを比較するステップと、
    前記DSV値の絶対値が小さくなるように、前記プライマリ同期信号及び前記セカンダリ同期信号のいずれか一方を選択する選択信号を出力するステップと、
    前記選択信号の論理値をランダムな回数毎に強制的に反転させて出力するステップと、
    前記選択信号の論理値に基づいて、前記プライマリ同期信号及びセカンダリ同期信号のいずれか一方を前記同期情報として選択するステップと
    を備えたことを特徴とするデータ書込方法。
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