JP2008084402A - 記憶装置およびそれを用いた半導体装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】
本発明は、メモリ素子に高い負荷を与えて化学反応を起こさせてデータの書き込みを行う記憶装置において、負荷をかけることによる回路素子およびメモリ素子にかかる負担を軽減し、各素子の劣化を防ぐことを課題とする。
【解決手段】
本発明は、メモリ部103において、入力データ107を書き込むメモリ素子のアドレスを順次指定し、入力データ107が直前のアドレスの入力データと同じ場合には、第1の負荷状態で記憶データを書き込み、入力データ107が直前のアドレスの入力データと異なる場合には第1の負荷状態より高い負荷をかける第2の負荷状態で記憶データを書き込むよう制御すること特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は記憶装置およびそれを用いた半導体装置に関する。
現在、半導体装置で広く使われている書き込み可能な記憶装置には、電源を切断することで保存していたデータが消える揮発性メモリや、電源を切断してもデータを維持する不揮発性メモリなどに分類できる。揮発性メモリとしてはCPU(Central Processing Unit)のメインメモリに使われているDRAM(Dynamic Random Access Memory)等が知られている。不揮発性メモリとしては、EEPROM(Electrically Erasable and Programmable Read Only Memory)、フラッシュメモリ、相変化メモリ、ヒューズメモリなどがある。
これらの記憶装置にデータを書き込む際には、メモリ素子に高い負荷を与えて化学反応を起こさせ、データ値の記憶を行う。例えばメモリ素子に高い電圧や熱を加え、素子の電気特性等を変化させることで、データの記憶を行う方式が用いられる。
メモリ素子に熱を加えることによりデータ書き込みする場合には、熱を発生させるためにヒータ等を用いて加熱する方法等があるが、電流を多く流す必要がある。また、電圧を負荷することによりデータ書き込みする場合には、昇圧回路等を用いてメモリ素子に高電圧を与える必要がある。
よって、データを書き込む度に、高電圧を発生させる昇圧回路等を起動するため、電源回路や、スイッチング素子等の回路内の素子に負担がかかるという課題がある。また、メモリ素子自体の劣化の原因にもなる。
これらの課題を解決するために、書き込むべきアドレスのデータを構成するビットのうち、ビット0の数がビット1の数以上の場合はそのままデータ書き込みし、ビット0の数がビット1の数より少ない場合はデータを反転して書き込むことが提案されている(例えば、特許文献1)。この方法は、ビット1の書き込み数を少なくすることを目的としたものである。しかし、この方式では、反転の有無を示すパリティビットを1ビット増やす必要があり、十分な解決方法とはいえない。
特開平5−298894号公報
本発明は、メモリ素子に高い負荷を与えて化学反応を起こさせてデータの書き込みを行う記憶装置において、負荷をかけることによる回路素子およびメモリ素子にかかる負担を軽減し、各素子の劣化を防ぐことを課題とする。
上記課題を解決するために、本発明は以下の手段を講ずる。
本発明の記憶装置は、(1)第1の負荷状態又は前記第1の負荷状態より高い負荷をかける第2の負荷状態で負荷をかけることにより2値のデータを書き込みできるメモリ素子を、アドレスごとに複数有するメモリ部と、(2)入力データを前記メモリ素子に記憶データとして書き込むデータ書き込み手段と、(3)データを書き込む前記メモリ素子のアドレスを順次指定し、入力データが直前のアドレスの入力データと同じ場合には、前記第1の負荷状態で記憶データを書き込み、入力データが直前のアドレスの入力データと異なる場合には前記第2の負荷状態で記憶データを書き込むよう前記データ書き込み手段を制御するデータ書き込み制御部と、を具備することを特徴とする。
また本発明の記憶装置は、上記記憶装置の構成に加えて、(1)前記メモリ素子から記憶データを読み出すデータ読み出し手段と、(2)記憶データを読み出す前記メモリ素子のアドレスを前記読み出し手段に順次指定して前記メモリから記憶データを読み出し、読み出した記憶データが前記第1の負荷状態の場合には、直前のアドレスで出力した出力データと同じデータを出力し、読み出した記憶データが前記第2の負荷状態の場合には、直前のアドレスで出力した出力データを反転して出力するデータ読み出し制御部と、をさらに具備することを特徴とする。
上記記憶装置において、データを書き込むためにメモリ素子にかける負荷は電圧印加または加熱が好適である。
本発明の半導体装置は、上記記憶装置のいずれか一つを有することを特徴とする。
本発明のデータ書き込み方法は、複数のメモリ素子に2値の入力データを記憶データとして順次書き込むデータ書き込み方法であって、直前に書き込んだメモリ素子の入力データと同じ入力データを書き込む場合には第1の負荷状態で記憶データを書き込み、直前に書き込んだメモリ素子の入力データと異なる入力データを書き込む場合には、前記第1の負荷状態より高い負荷をかける第2の負荷状態で記憶データを書き込むことを特徴とする。
本発明のデータ読み出し方法は、第1の負荷状態又は前記第1の負荷状態より高い負荷をかける第2の負荷状態で負荷をかけることにより2値のデータが書き込まれている複数のメモリ素子から2値の記憶データを順次読み出し、出力データとして出力するデータ読み出し方法であって、読み出した記憶データが前記第1の負荷状態の場合には、直前に読み出したメモリ素子の出力データと同じデータを出力し、読み出した記憶データが前記第2の負荷状態の場合には、直前に読み出したメモリ素子の出力データを反転して出力することを特徴とする。
本発明の記憶装置によると、例えば、高電圧を印加することによりメモリ素子に「1」を書き込む場合にあっては、入力データが「1」が連続して続くデータであれば、「1」の書き込みの数を減らすことができる。よって、「1」を書き込む際に必要な高電圧を発生させる回数が減り、電源回路にかかる負荷を減らすことが可能となる。その結果、メモリ書き込み時に、より安定した電源を供給できるようになる。
さらに、「1」を書き込む際に必要な高電圧による電流の流れる経路のスイッチング回数を抑えることができる。その結果、回路内の素子の負担を和らげることができ、メモリ駆動回路の安定動作および信頼性向上が実現できる。また、メモリ素子に高電圧を加えて値を書き込む回数を減らすことができるので、メモリ素子の劣化を抑え、メモリの信頼性を高めることが可能となる。
また本発明では書き込まれたデータを読み込む際にも、データが変化するときのみスイッチングを行うことで、データ読みだし時間を短縮することが可能となる。さらに、余分なスイッチングが行われないため、回路内の消費電力を削減することも可能である。そして、スイッチング回数が減ることにより回路の信頼性を高めることもできる。
また、本発明の記憶装置では、入力データを微分形式に変換した記憶データとしてメモリ素子に書き込むため、記憶データの、あるアドレスのビットの値を不正に書き換えた場合、その記憶データを読み出して出力データに変換すると、不正に書き換えたアドレス以降のデータ値は書き換え前のデータ値と全く違ったものになる。この性質を利用して、データの書き換えによる不正利用を防ぐことができる。
また、記憶装置を使わなくなったときに、記憶された内容を不正に利用されないようにする場合、従来の形式であれば、多くのビットへの書き込みをしなければデータの中身は十分に破壊されなかったが、本発明の形式であれば、少数ビットの書き込みで、メモリの内容を十分に破壊できる。
本発明の実施の形態について、図面を用いて詳細に説明する。但し、本発明は以下の説明に限定されず、本発明の趣旨及びその範囲から逸脱することなくその形態及び詳細を様々に変更しうることは当業者であれば容易に理解される。したがって、本発明は以下に示す実施の形態の記載内容に限定して解釈されるものではない。なお、以下に説明する本発明の構成において、同じものを指し示す符号は異なる図面間において共通とする。
また、本発明において、接続されているとは電気的に接続されていることと同義である。したがって、間に、別の素子などが配置されていてもよい。
(実施の形態1)
以下、本発明の記憶装置について図を用いて説明する。ここではメモリ素子については初期値が「0」の値を持ち(第1の負荷状態)、負荷として高電圧を与えること(第2の負荷状態)により「1」が書き込まれるメモリ素子について説明する。
図1は本発明の記憶装置を含む半導体装置のブロック図である。図1においてロジック部101は、電源部102から電源を供給され、複数のメモリ素子をアドレスごとに有する記憶装置であるメモリ部103をコントロールする。具体的には、データの書き込みまたは読み出しの動作を指定する動作制御信号104と、その動作をすべきメモリ素子のアドレスを指定するアドレス信号105と、クロック信号106をメモリ部103に出力する。動作がデータの書き込みの場合には、書く込むべき入力データ107もメモリ部103に送る。
メモリ部103は、本発明の記憶装置の一例であり、ロジック部101からのアドレス信号105、動作制御信号104、クロック信号106、および入力データ107を受けて、指定されたアドレスのメモリ素子にデータの書き込みまたは読み出しの動作を行う。
データ書き込みの場合には、入力データ107を所定のルールで記憶データに変換した後に、メモリ素子に記憶する。データ読み出しの場合には、読み出した記憶データを所定のルールで出力データ108に変換した後に、ロジック部101に送る。
電源部102は、ロジック部101とメモリ部103の回路動作に必要な動作電圧109を供給する。また、メモリ部103からの昇圧回路制御信号110に応じて、動作電圧109よりも高い電圧である昇圧電圧111をメモリ部103に供給する。
この構成により、メモリ部103において、ロジック部101から指定されたアドレスのメモリ素子に、データの書き込み及び読み出しをすることができる。
次に、電源部102の内部について、図2を用いて説明する。図2は、電源部102の内部を示すブロック図である。電源部102ではロジック部101やメモリ部103の動作に必要な電源を生成し供給する。電源部102は、電源を発生させる電源回路201と、電源回路201からの定電圧回路駆動用電圧202を受けて電圧振動の少ない電圧(例えば5V)を生成する定電圧回路203と、電源回路201からの昇圧回路駆動用電圧204を受けて、メモリ素子への「1」の書き込みに必要となる高電圧(例えば10V)を生成する昇圧回路205を有する。
定電圧回路203からの出力は、動作電圧109(例えば5V)としてロジック部101とメモリ部103に供給される。昇圧回路205は、メモリ部103でデータ「1」を書き込む際に動作し、メモリ部103からの昇圧回路制御信号110に応じて、動作電圧109よりも高い電圧である昇圧電圧111(例えば10V)をメモリ部103に供給する。
なお、電源部102は外部信号入力ポート206を持つ構成としても良く、電源として、バッテリーや外部の信号を必要とするときにこのポートを利用する。入力の例としては、無線通信回路の受信アンテナや、RFバッテリーなどがあげられる。
この構成により電源部102では、ロジック部101やメモリ部103の動作に必要な電源を生成し供給する。
次にメモリ部103について図3を用いて説明する。図3は、メモリ部103の内部を示すブロック図である。メモリ部103は、メモリ部103のインターフェースとして機能するメモリコントローラ301、複数のメモリ素子をマトリックス状に有するメモリセルアレイ302、メモリセルアレイ302の行方向のデコーダであるカラムデコーダ303、および列方向のデコーダであるローデコーダ304を含む。
メモリコントローラ301は、ロジック部101や電源部102からの入出力をまとめて管理する。ロジック部101からは、データの書き込みまたは読み出しの動作を指定する動作制御信号104、その動作をすべきメモリ素子のアドレスを指定するアドレス信号105およびクロック信号106が入力される。データの書き込み動作の場合には、書き込むべき入力データ107も入力される。電源回路201からは、動作電圧109が入力される。メモリ素子に記憶データとして「1」を書き込む場合には、昇圧電圧111も入力される。
上記入力を受けてメモリコントローラ301は、カラムデコーダ303に動作をすべきメモリ素子の行のアドレスを示す行アドレス信号305と動作電圧109を出力し、ローデコーダ304に動作をすべきメモリ素子の列のアドレスを示す列アドレス信号306と動作電圧109を出力する。書き込み動作の場合には、入力データ107を所定のルールで記憶データに変換して、記憶データのメモリ素子への書き込みに必要な電圧を書き込み制御信号307として両デコーダに出力する。メモリ素子に書き込む記憶データが「1」の場合には、昇圧回路制御信号110を電源部102に出力する。
データ読み出し動作の場合は、メモリ素子から読み出された記憶データがカラムデコーダ303から入力され、所定のルールで出力データ108に変換した後、ロジック部101に出力する。
行方向のデコーダであるカラムデコーダ303は、ビット線308により、メモリセルアレイ302に接続されている。ビット線308は、メモリセルアレイ302内のマトリックス状メモリ素子の行の数だけあり、メモリ素子の各行に接続されている。メモリコントローラ301からの行アドレス信号305に従い、動作をすべきメモリ素子の行のみに動作に必要な電圧を印加する。その他のビットに対しては、電源を遮断して、メモリが誤動作しないように制御する。
カラムデコーダ303のビット線308は、メモリ読み出し際にも用いられる。指定されたメモリ素子に記憶された記憶データが、例えば抵抗分割方式等によりカラムデコーダ303で読み出される。必要に応じて読み出されたデータはカラムデコーダ303内で信号増幅されて、例えばデータ「0」を示す0Vまたはデータ「1」を示す5Vに変換された後にメモリコントローラ301に読み出し記憶データ309として送信される。
列方向のデコーダであるローデコーダ304は、ワード線310により、メモリセルアレイ302に接続されている。ワード線310は、メモリセルアレイ302内のマトリックス状メモリ素子の列の数だけあり、メモリ素子の各列に接続されている。メモリコントローラ301からの列アドレス信号306に従い、動作をすべきメモリ素子の列のみに動作に必要な電圧を印加する。その他の列に対しては、電源を遮断して、メモリが誤動作しないように制御する。
メモリセルアレイ302は、通常、選択トランジスタとメモリ素子で構成される。メモリ素子はデータの記憶を行うためにデータを書き込む素子であり、マトリックス状に複数有する。選択トランジスタは各メモリ素子に設けられ、各メモリ素子は、選択トランジスタを介してビット線308でカラムデコーダ303と接続されており、同様に、選択トランジスタを介してワード線310でローデコーダ304と接続されている。選択トランジスタは、カラムデコーダ303およびローデコーダ304で指定されたビットのメモリ素子にのみ動作に必要な電圧がかかるよう機能する。
書き込み動作の場合には、指定されたメモリ素子に書き込み電圧が印加され、記憶データが記憶される。読み出し動作の場合には、例えば抵抗分割方式等で指定されたメモリ素子に記憶されたデータが読み出される。
このような構成により、メモリ部103は、メモリコントローラ301でロジック部101および電源部102からの入力を受けて、動作制御信号104が書き込み動作の場合には入力データ107を所定のルールで記憶データに変換して、書き込むべきメモリ素子の行アドレス信号305と書き込み制御信号307をカラムデコーダ303に出力するとともに、列アドレス信号306と書き込み制御信号307をローデコーダ304に出力する。カラムデコーダ303およびローデコーダ304により、メモリセルアレイ302の所定のアドレスのメモリ素子に記憶データが記憶される。
記憶データが「1」の場合は、メモリコントローラ301から電源部102に昇圧回路制御信号110が出力され、それに応じて、電源部102から「1」の書き込みに必要な昇圧電圧111がメモリコントローラ301に入力され、書き込み制御信号307としてカラムデコーダ303およびローデコーダ304に出力される。
記憶データが「0」の場合は、書き込み制御信号307は、動作電圧109と同じ電圧または0Vとなり、データ書き込みを行わない。
動作制御信号104が読み出し動作の場合には、ロジック部101からのアドレス信号105をメモリコントローラ301で受けて、メモリコントローラ301から行アドレス信号305がカラムデコーダ303に出力されるとともに、列アドレス信号306がローデコーダ304に出力される。
メモリセルアレイ302において、カラムデコーダ303およびローデコーダ304で指定されたアドレスのメモリ素子から記憶データが読み出され、読み出し記憶データ309としてカラムデコーダ303からメモリコントローラ301に入力され、メモリコントローラ301で読み出し記憶データ309を所定のルールで出力データ108に変換した後、ロジック部101に出力する。
次に、メモリコントローラ301について図4を用いて説明する。図4はメモリコントローラ301の内部を示すブロック図である。メモリコントローラ301は、データ書き込みの際に、入力データ107を書き込み記憶データ401に変換して出力する書き込みデータ変換部402と、書き込みデータ変換部402から書き込み記憶データ401を受けて、書き込み動作に必要な電圧である書き込み制御信号307とアドレス情報をカラムデコーダ303およびローデコーダ304に出力する電源切り替え部403と、データ読み出し動作の際に、読み出し記憶データ309を受けて出力データ108に変換して出力する読み出しデータ変換部404を有する。出力データ108を増幅するバッファ回路405を有する場合もある。
以下、データ書き込み動作を説明する。書き込み動作の場合、入力データ107がロジック部101から書き込みデータ変換部402に入力され、書き込みデータ変換部402では、入力データ107を直前のアドレスに書き込まれた入力データと比較して、入力データ107が直前のアドレスの入力データと等しい場合には、書き込み記憶データ401として「0」を出力し、入力データ107が直前のアドレスの入力データと異なる場合には、書き込み記憶データ401として「1」を出力する。入力データの初期値は「0」とする。
具体例として、2値の4ビットのデータを書き込む場合の例を説明する。入力データ107が、「0111」の場合は、1ビット目は、1ビット目の入力データ「0」と初期値「0」とを比較して、等しいので、書き込み記憶データ401は「0」となる。2ビット目は、2ビット目の入力データ107の値「1」と直前のアドレスの入力データである1ビット目の入力データ「0」とを比較して異なるので、2ビット目の書き込み記憶データ401は「1」となる。同様に3ビット目は、3ビット目の入力データ107の値「1」と2ビット目の入力データ「1」を比較して等しいので、3ビット目の書き込み記憶データ401は「0」となる。同様に、4ビット目の書き込み記憶データ401も「0」となる。結局、入力データ107が「0111」の場合、書き込み記憶データ401は「0100」となる。
電源切り替え部403では、上記のように得られた書き込み記憶データ401を書き込みデータ変換部402から受けて、ロジック部101からのアドレス信号105から、書き込むべきメモリ素子の行アドレス信号305と書き込み制御信号307をカラムデコーダ303に出力し、列アドレス信号306と書き込み制御信号307をローデコーダ304に出力する。書き込み記憶データ401が「1」の場合は、昇圧回路制御信号110を電源部102に出力し、「1」を書き込むための昇圧電圧111を受けてその電圧を書き込み制御信号307とする。書き込み記憶データ401が「0」の場合は、書き込み制御信号307を動作電圧109と同じ電圧または0Vとし、データ書き込みを行わない。
以下、データ読み出し動作を説明する。読み出し動作の場合、読み出すべきメモリ素子のアドレスがロジック部101から電源切り替え部403を介してカラムデコーダ303およびローデコーダ304に入力され、読み出すべきアドレスのメモリ素子に記憶されている読み出し記憶データ309が読み出され、カラムデコーダ303から読み出しデータ変換部404に入力される。
読み出しデータ変換部404では、読み出し記憶データ309が「0」の場合は、直前のアドレスの出力データと同じデータを出力データ108とし、読み出し記憶データ309が「1」の場合は、直前の出力データを反転した値を出力データ108として出力する。出力データの初期値は「0」とする。出力データ108をバッファ回路405で増幅して出力する場合もある。
具体例として、2値の4ビットのデータを読み出す場合の例を説明する。読み出された読み出し記憶データ309が、「1000」の場合、1ビット目は、1ビット目の読み出し記憶データ309が「1」なので、出力データの初期値「0」を反転させた「1」が出力データ108となる。2ビット目は、読み出し記憶データ309が「0」なので、1ビット目の出力データ「1」が2ビット目の出力データ108となる。3ビット目も4ビット目も読み出し記憶データ309は「0」なので、同様に出力データ108は「1」となる。結局、読み出し記憶データ309が「1000」の場合、出力データ108は「1111」となる。
次にメモリコントローラ301内の書き込みデータ変換部402の機能を実現する回路構成の一例を説明する。図5は、書き込みデータ変換部402の回路構成の一例を示す図である。この回路は、排他的論理和回路であるXOR回路501およびフリップフロップ回路502を含む。
XOR回路501は2つの入力ポート(A,B)と、1つの出力ポート(Y)を持ち、二つの入力ポートに入力された値が等しいときに0を、値が異なるときに1を出力ポートから出力する回路である。
フリップフロップ回路502は、クロック入力ポートであるCLKと、データ入力ポートであるDの2つの入力ポートを有し、出力ポートQおよび反転出力ポートQBの2つの出力ポートを有する。フリップフロップ回路は、クロック信号に同期してデータを格納するとともに、その格納したデータを出力する回路である。
書き込みデータ変換部402では、図5に示すとおり、入力データ107がXOR回路501のAポート、およびフリップフロップ回路502のDポートに入力される。クロック信号106がフリップフロップ回路502のCLKポートに入力される。フリップフロップ回路502の出力ポートQからの出力データが、XOR回路501のBポートに入力される。XOR回路501のYポートからの出力が、書き込みデータ変換部402の出力である書き込み記憶データ401として出力される。
このような回路構成では、フリップフロップ回路502のDポートに入力された入力データ107はクロック信号106と同期してフリップフロップ回路502に保持され、それと同時に、保持されていた一つ前のタイミングのデータである直前のアドレスの入力データがQポートから出力され、XOR回路501のBポートに入力される。XOR回路501のAポートには今回の入力データ107が入力されるので、XOR回路501では、今回の入力データ107と直前のアドレスの入力データが入力されることになり、両データが等しいときに0が、異なるときに1が出力ポートYから出力される。この動作により、入力データ107が書き込み記憶データ401に変換される。
次にメモリコントローラ301内の読み出しデータ変換部404の機能を実現する回路構成の一例を説明する。図6が読み出しデータ変換部404の回路構成の一例を示す図である。この回路は、論理積回路であるAND回路601およびフリップフロップ回路602を含む。
AND回路601は2つの入力ポート(A,B)と、1つの出力ポート(Y)を持ち、二つの入力ポートに入力されたちがともに1の場合に1を出力ポートから出力し、その他の場合には0を出力ポートから出力する回路である。
フリップフロップ回路602は、クロック入力ポートであるCLKと、データ入力ポートであるDの2つの入力ポートを有し、出力ポートQおよび反転出力ポートQBの2つの出力ポートを有する。フリップフロップ回路は、クロック信号に同期してデータを格納するとともに、その格納したデータを出力する回路である。
読み出しデータ変換部404では、図6に示すとおり、AND回路601の入力ポートAにクロック信号106が入力され、入力ポートBに読み出し記憶データ309が入力される。AND回路601の出力ポートYはフリップフロップ回路602のCLKポートに接続されている。フリップフロップ回路602のQBポートとDポートが接続されており、Qポートからの出力が、読み出しデータ変換部404からの出力となる。
このような回路構成では、AND回路601の入力ポートBに入力される読み出し記憶データ309が1の場合にのみAND回路601の出力が1となり、フリップフロップ回路602のCLKポートに1が入力される。フリップフロップ回路602ではQBポートとDポートが接続されているので、Qポートからは、反転したデータが出力される。AND回路601の入力ポートBに入力される読み出し記憶データ309が0の場合には、AND回路601の出力が0となり、フリップフロップ回路602のCLKポートには0が入力されるので、Qポートからは1つ前のタイミングで格納していたデータがそのまま出力される。この動作により、読み出し記憶データ309が出力データ108に変換される。
上記の例でわかるとおり、入力データが「1」が連続して続くデータの場合、本発明の記憶装置を使うことにより「1」の書き込みの数を減らすことができる。よって、「1」を書き込む際に必要な高電圧を発生させる回数が減り、電源回路にかかる負荷を減らすことが可能となる。その結果、メモリ素子へのデータ書き込み時に、より安定した電源を供給できるようになる。
さらに、「1」を書き込む際に必要な高電圧による電流の流れる経路のスイッチング回数を抑えることができる。その結果、回路内の素子の負担を和らげることができ、メモリ駆動回路の安定動作および信頼性向上が実現できる。また、メモリ素子に高電圧を加えて値を書き込む回数を減らすことができるので、メモリ素子の劣化を抑え、メモリの信頼性を高めることが可能となる。
また本発明では書き込まれたデータを読み込む際にも、データが変化するときのみスイッチングを行うことで、データ読みだし時間を短縮することが可能となる。さらに、余分なスイッチングが行われないため、回路内の消費電力を削減することも可能である。そして、スイッチング回数が減ることにより回路の信頼性を高めることもできる。
また、本発明の記憶装置では、入力データを微分形式に変換した記憶データとしてメモリ素子に書き込むため、記憶データの、あるアドレスのビットの値を不正に書き換えた場合、その記憶データを読み出して出力データに変換すると、不正に書き換えたアドレス以降のデータ値は書き換え前のデータ値と全く違ったものになる。この性質を利用して、データの書き換えによる不正利用を防ぐことができる。
また、記憶装置を使わなくなったときに、記憶された内容を不正に利用されないようにする場合、従来の形式であれば、多くのビットへの書き込みをしなければデータの中身は十分に破壊されなかったが、本発明の形式であれば、少数ビットの書き込みで、メモリの内容を十分に破壊できる。
なお、本実施の形態では、メモリ素子については初期値が「0」の値を持ち、負荷として電圧を与えることにより「1」が書き込まれるメモリ素子について説明したが、「0」と「1」は逆でも良い。
また、負荷として、電圧を与えるメモリ素子について説明したが、相変化メモリ等ではメモリ素子に加熱することによりデータ書き込みができ、その場合にも適用できる。負荷の種類によって、限定されるものではない。
本発明の記憶装置は、あらゆる書き込み可能な記憶装置に適用可能で、例えばDRAM、EEPROM、フラッシュメモリ、相変化メモリ、ヒューズメモリなどに適用可能である。
また本発明の記憶装置は、あらゆる半導体装置に適用可能で、例えば、無線信号を利用して個体識別をするRFIDタグ(ICタグ、ICチップ、RF(Radio Friquency)タグ、無線タグ、電子タグとも呼ばれる)に適用可能であり、その他、半導体装置を含む電子機器である、液晶表示装置、EL表示装置、テレビジョン装置、携帯電話等のあらゆる電子機器に適用できる。
(実施の形態2)
本実施の形態は、実施の形態1のロジック部101、電源部102及びメモリ部103の回路を形成することのできるトランジスタの構成について例示する。
図7は、絶縁表面を有する基板701に形成された薄膜トランジスタを示している。基板701はアルミノシリケートガラスなどのガラス基板、石英基板などが適用される。基板701の厚さは400μm〜700μmであるが、研磨して5μm〜100μmに薄片化しても良い。
基板701上には、窒化シリコン、酸化シリコンで第1絶縁層702が形成されていても良い。第1絶縁層702は薄膜トランジスタの特性を安定化させる効果がある。半導体層703は多結晶シリコンであることが好ましい。また、半導体層703は、ゲート電極705と重畳するチャネル形成領域において結晶粒界がキャリアのドリフトに影響しない実質的に単結晶のシリコン薄膜であっても良い。
また、他の構造として基板701をシリコン半導体で構成し、第1絶縁層702を酸化シリコンで形成したものを適用することができる。この場合、半導体層703は単結晶シリコンで形成することができる。すなわちSOI(Silicon on Insulator)基板を適用することができる。
ゲート電極705はゲート絶縁層704を介して半導体層703上に形成されている。ゲート電極705の両側にはサイドウオールが形成されていても良く、それによって半導体層703に低濃度ドレインが形成されていても良い。第2絶縁層706は酸化シリコン、酸窒化シリコンなどで形成されている。これは所謂層間絶縁層であり、第1配線707がこの層上に形成されている。第1配線707は半導体層703に形成されたソース領域及びドレイン領域とコンタクトを形成する。
さらに、窒化シリコン、酸窒化シリコン、酸化シリコンなどで第3絶縁層708と第2配線709が形成されている。図7では、第1配線707と第2配線709を示すが、配線の積層数は回路構成に応じて適宜選択すれば良い。配線構造についても、コンタクトホールにタングステンを選択成長させて埋込プラグを形成しても良いし、ダマシンプロセスを使って銅配線を形成しても良い。
アンテナ層711は基板701に形成されている。アンテナ層711は印刷法やメッキ法を用いて銅や銀を用いて形成し低抵抗化を図ることが好ましい。アンテナ層711は、それ自身によってアンテナを形成しても良いし、別の基体に形成されるアンテナと接続するための接続端子としても良い。いずれにしても、第2配線709と短絡しないように、アンテナ層711の周囲には第4絶縁層710を設けておくことが好ましい。第4絶縁層710は表面を平坦化するためにスピンオングラスとも呼ばれ、塗布形成される酸化シリコンで形成することが好ましい。
実施の形態1のロジック部101、電源部102及びメモリ部103は、本実施の形態で示すトランジスタとアンテナ層及びそれと接続する配線によって実現することができる。
(実施の形態3)
本実施の形態は、実施の形態1のロジック部101、電源部102及びメモリ部103の回路を形成することのできるトランジスタの構成について例示する。なお、実施の形態2と同じ機能を示す要素には同じ符号を用いている。
図8はMOS(Metal Oxide Semiconductor)トランジスタであり、半導体基板801に形成されている。半導体基板801として代表的には単結晶シリコン基板が適用される。半導体基板801の厚さは100μm〜300μmであるが、研磨して10μm〜100μmに薄片化しても良い。第1の基体又は第2の基体と組み合わることにより強度を保てるからである。
半導体基板801には素子分離絶縁層802が形成されている。素子分離絶縁層802は半導体基板801に窒化膜などのマスクを形成し、熱酸化して素子分離用の酸化膜を形成するLOCOS(Local Oxidation of Silicon)技術を使って形成することができる。また、STI(Shallow Trench Isolation)技術を使って、半導体基板801に溝を形成し、そこに絶縁膜を埋め込み、さらに平坦化することで素子分離絶縁層802を形成しても良い。STI技術を使うことで素子分離絶縁層802の側壁を急峻にすることができ、素子分離幅を縮小することができる。
半導体基板801にはnウエル803、pウエル804を形成し、所謂ダブルウエル構造としてnチャネル型トランジスタ及びpチャネル型トランジスタを形成することができる。又はシングルウエル構造としても良い。ゲート絶縁層704、ゲート電極705、第2絶縁層706、第1配線707、第3絶縁層708、第2配線709、アンテナ層711、第4絶縁層710は実施の形態2と同様である。
このように、MOSトランジスタによって集積回路を形成することで、RF帯(代表的には13.56MHz)からマイクロ波帯(2.45GHz)の通信信号を受信して動作する回路部を形成することができる。
(実施の形態4)
本実施の形態は、本発明の記憶装置の一例である不揮発性半導体記憶装置を電子機器に応用した具体例を説明する。メモリを具備したあらゆる分野の電子機器に用いることが可能である。例えば、本発明の記憶装置による不揮発性半導体記憶装置を適用した電子機器として、ビデオカメラ、デジタルカメラ、ゴーグル型ディスプレイ(ヘッドマウントディスプレイ)、ナビゲーションシステム、音響再生装置(カーオーディオ、オーディオコンポ等)、コンピュータ、ゲーム機器、携帯情報端末(モバイルコンピュータ、携帯電話、携帯型ゲーム機または電子書籍等)、記録媒体を備えた画像再生装置(具体的にはDVD(digital versatile disc)等の記録媒体を再生し、その画像を表示しうるディスプレイを備えた装置)などが挙げられる。それら電子機器の具体例を図9に示す。
図9(A)、(B)は、デジタルカメラを示している。図9(B)は、図9(A)の裏側を示す図である。このデジタルカメラは、筐体2111、表示部2112、レンズ2113、操作キー2114、シャッター2115などを有する。また、取り出し可能な不揮発性のメモリ2116を備えており、当該デジタルカメラで撮影したデータをメモリ2116に記憶させておく構成となっている。本発明を用いて形成された不揮発性の半導体記憶装置は当該メモリ2116に適用することができる。
また、図9(C)は、携帯電話を示しており、携帯端末の1つの代表例である。この携帯電話は筐体2121、表示部2122、操作キー2123などを含む。また、携帯電話は、取り出し可能な不揮発性のメモリ2125を備えており、当該携帯電話の電話番号等のデータ、映像、音楽データ等をメモリ2125に記憶させ再生することができる。本発明を用いて形成された不揮発性の半導体記憶装置は当該メモリ2125に適用することができる。
また、図9(D)は、デジタルプレーヤーを示しており、オーディオ装置の1つの代表例である。図9(D)に示すデジタルプレーヤーは、本体2130、表示部2131、メモリ部2132、操作部2133、イヤホン2134等を含んでいる。なお、イヤホン2134の代わりにヘッドホンや無線式イヤホンを用いることができる。メモリ部2132は、本発明を用いて形成された不揮発性の半導体記憶装置を用いることができる。例えば、記録容量が20〜200ギガバイト(GB)のNAND型不揮発性メモリを用い、操作部2133を操作することにより、映像や音声(音楽)を記録、再生することができる。なお、表示部2131は黒色の背景に白色の文字を表示することで消費電力を抑えられる。これは携帯型のオーディオ装置において特に有効である。なお、メモリ部2132に設けられた不揮発性の半導体記憶装置は、取り出し可能な構成としてもよい。
また、図9(E)は、電子ブック(電子ペーパーともいう)を示している。この電子ブックは、本体2141、表示部2142、操作キー2143、メモリ部2144を含んでいる。またモデムが本体2141に内蔵されていてもよいし、無線で情報を送受信できる構成としてもよい。メモリ部2144は、本発明を用いて形成された不揮発性の半導体記憶装置を用いることができる。例えば、記録容量が20〜200ギガバイト(GB)のNAND型不揮発性メモリを用い、操作キー2143を操作することにより、映像や音声(音楽)を記録、再生することができる。なお、メモリ部2144に設けられた不揮発性の半導体記憶装置は、取り出し可能な構成としてもよい。
以上の様に、本発明を用いて形成された不揮発性の半導体記憶装置の適用範囲は極めて広く、メモリを有するものであればあらゆる分野の電子機器に用いることが可能である。
本発明第1の実施の形態における記憶装置を用いた半導体装置のブロック図。 同第1の実施の形態における記憶装置に用いる電源部のブロック図。 同第1の実施の形態における記憶装置のブロック図。 同第1の実施の形態における記憶装置のメインコントローラのブロック図。 同第1の実施の形態における記憶装置の書き込みデータ変換部の回路図。 同第1の実施の形態における記憶装置の読み出しデータ変換部の回路図。 本発明第2の実施の形態における薄膜トランジスタの断面図。 本発明第3の実施の形態における薄膜トランジスタの断面図。 本発明第4の実施の形態における電子機器を示す図。
符号の説明
101 ロジック部
102 電源部
103 メモリ部
104 動作制御信号
105 アドレス信号
106 クロック信号
107 入力データ
108 出力データ
109 動作電圧
110 昇圧回路制御信号
111 昇圧電圧
201 電源回路
202 定電圧回路駆動用電圧
203 定電圧回路
204 昇圧回路駆動用電圧
205 昇圧回路
206 外部信号入力ポート
301 メモリコントローラ
302 メモリセルアレイ
303 カラムデコーダ
304 ローデコーダ
305 行アドレス信号
306 列アドレス信号
307 書き込み制御信号
308 ビット線
309 読み出し記憶データ
310 ワード線
401 書き込み記憶データ
402 書き込みデータ変換部
403 電源切り替え部
404 読み出しデータ変換部
405 バッファ回路
501 XOR回路
502 フリップフロップ回路
601 AND回路
602 フリップフロップ回路
701 基板
702 第1絶縁層
703 半導体層
704 ゲート絶縁層
705 ゲート電極
706 第2絶縁層
707 第1配線
708 第3絶縁層
709 第2配線
710 第4絶縁層
711 アンテナ層
801 半導体基板
802 素子分離絶縁層
803 nウエル
804 pウエル
2111 筐体
2112 表示部
2113 レンズ
2114 操作キー
2115 シャッター
2116 メモリ
2121 筐体
2122 表示部
2123 操作キー
2125 メモリ
2130 本体
2131 表示部
2132 メモリ部
2133 操作部
2134 イヤホン
2141 本体
2142 表示部
2143 操作キー
2144 メモリ部

Claims (7)

  1. 第1の負荷状態又は前記第1の負荷状態より高い負荷をかける第2の負荷状態で負荷をかけることにより2値のデータを書き込みできるメモリ素子を、アドレスごとに複数有するメモリ部と、
    入力データを前記メモリ素子に記憶データとして書き込むデータ書き込み手段と、
    データを書き込む前記メモリ素子のアドレスを順次指定し、入力データが直前のアドレスの入力データと同じ場合には、前記第1の負荷状態で記憶データを書き込み、入力データが直前のアドレスの入力データと異なる場合には前記第2の負荷状態で記憶データを書き込むよう前記データ書き込み手段を制御するデータ書き込み制御部と、
    を具備する記憶装置。
  2. 前記メモリ素子から記憶データを読み出すデータ読み出し手段と、
    記憶データを読み出す前記メモリ素子のアドレスを前記読み出し手段に順次指定して前記メモリから記憶データを読み出し、読み出した記憶データが前記第1の負荷状態の場合には、直前のアドレスで出力した出力データと同じデータを出力し、読み出した記憶データが前記第2の負荷状態の場合には、直前のアドレスで出力した出力データを反転して出力するデータ読み出し制御部と、
    をさらに具備する請求項1記載の記憶装置。
  3. 前記負荷が、前記メモリ素子に電圧を印加することである請求項1または2記載の記憶装置。
  4. 前記負荷が、前記メモリ素子を加熱することである請求項1または2記載の記憶装置。
  5. 請求項1ないし4のいずれか記載の記憶装置を有する半導体装置。
  6. 複数のメモリ素子に2値の入力データを記憶データとして順次書き込むデータ書き込み方法であって、直前に書き込んだメモリ素子の入力データと同じ入力データを書き込む場合には第1の負荷状態で記憶データを書き込み、直前に書き込んだメモリ素子の入力データと異なる入力データを書き込む場合には、前記第1の負荷状態より高い負荷をかける第2の負荷状態で記憶データを書き込むデータ書き込み方法。
  7. 第1の負荷状態又は前記第1の負荷状態より高い負荷をかける第2の負荷状態で負荷をかけることにより2値のデータが書き込まれている複数のメモリ素子から2値の記憶データを順次読み出し、出力データとして出力するデータ読み出し方法であって、読み出した記憶データが前記第1の負荷状態の場合には、直前に読み出したメモリ素子の出力データと同じデータを出力し、読み出した記憶データが前記第2の負荷状態の場合には、直前に読み出したメモリ素子の出力データを反転して出力するデータ読み出し方法。
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