JP2008084096A - 床冷暖房設計支援システム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 床冷暖房設計支援システム1が、画像を表示する表示装置4、表示装置4に表示された画像から任意の範囲の画像を選択する範囲入力装置6、住宅に関する情報が入力される情報入力装置5を備えており、原間取図読込手段7が住宅の原間取図15を間取図の画像データとして読み込むと、縮尺決定手段が間取図の画像および間取図の所定の箇所の実寸法に基づき間取図の縮尺を決定し、パネル配置設計手段が縮尺が決定した間取図における部屋のうちパネルの設置対象であるパネル設置対象部屋におけるパネル配置の設計をし、配管手段がパネル配置対象部屋におけるパネルとパネルを流れる媒体を供給する媒体供給器とを配管する。
【選択図】 図4
Description
その後、選択された電気設備の品目、価格などの必要な項目を含んだ価格合計表、設計プラン見積書、注文書などの取引書類を自動的に作成している。
図1は、本発明の実施の形態1に係る床冷暖房設計支援システム1の全体構成図である。この床冷暖房設計支援システム1は、縮尺を決定したり、パネル配置を設計したり、配管を設計したり、見積もり計算を行ったりするパーソナルコンピュータ(以降、「パソコン」と称する)3、画像を表示する表示装置であるモニタ4、住宅に関する情報が入力される情報入力装置であるキーボード5、モニタ4に表示された画像から任意の範囲の画像を選択する範囲入力装置であるマウス6、住宅の原間取図を間取図の画像データとして読み込む原間取図読込手段であるスキャナ7、電気部品に関する情報や床冷暖房設計支援に用いられる情報を格納したプランマスタファイル9、およびプリンタ11からなり、原間取図15をスキャナ7で読み込み、床冷暖房設計の後、コスト見積書13等の書類を作成してプリンタ11から印刷できるものである。
さらに、制御部30は、読み込まれた原間取図の縮尺尺度を計算する縮尺設定部32と、1階間取図や2階間取図といった階ごとの間取図のうち、選択された間取図を画像間取図115aや115bとして画面4に表示する画像選択部33と、画面4に表示された画像間取図115a、115bを画面4上で移動させたり、複写したりする移動・複写部35と、画像間取図115a、115bを拡大または縮小する画像縮小・拡大部37と、主画面4aと副画面4cとの表示を制御する全体表示部39と、画像間取図115a、115bをマウス6を用いて画面4上を移動させると、画像間取図115a、115bを表示した主画面4aも移動させるとともに、主画面4a上での画像間取図115a、115bの表示状態によって副画面4bの表示を制御するリンク部41と、画面4上で、所定の箇所から間取図115a、115bの外部に向かって引き出し線を表示するとともに、床冷暖房設計にて採用されたパネルなどの部品を表示する写真表示部43と、パネルの配置予定の部屋に床暖房又は床冷房のパネルの配設を計算するパネル配置部51と、温水供給器を選択したり、温水供給器とパネルとの間やパネルとパネルとの間を接続するパイプを選択したり配管したりする配管部53と、直列接続や並列接続等、パネルどうしの接続状態から合成流路抵抗値を求め、求めた合成流路抵抗値が予め定められた基準流路抵抗値以下になるようにパネルを接続し、さらに接続すべき第1パネルと第2パネルとの接続部の方向に基づいて配管をするパネル接続部55と、パネルの接続の計算やパイプの配管を行った後に、パネルから温水供給器までの温水の流れる循環経路を一系統とした流量系統図を作成する系統作成部57と、流量系統図における各系統の流量値を求める流量演算部59と、予め定められた各系統の基準流量値と流量演算部59が計算した流量値とを比較して、流量値が基準流量値を越えているか否かを判定する流量値判定部61と、パネル敷設領域に配置可能なパネルを部品ファイル9aから読み出して配置すると共に、流量値判定部61が温水供給器の定格流量値を越えていると判定すると、定格流量値を越えない温水供給器を選定する選択部63とを備えている。
図4は、床冷暖房設計支援システム1の全体動作を示すフローチャートである。
最初に、ステップS101では顧客情報を登録する。モニタ4には、顧客情報として必要な項目が表示され、ユーザは項目ごとに顧客情報をキーボード5などから入力する。顧客情報の項目は、例えば、邸名、隣接地区、郵便番号、住所、建物階層である。
図5は、ステップS101のときのモニタ4の表示例を示した図である。モニタ4上には顧客情報の項目が表示され、制御部30は入力された情報を顧客情報104として記憶部31に保存する。
図6は画像間取図115aが表示されたモニタ4の画面を示す図である。
以降、間取図15aをスキャナ7にて取り込み、画像間取図115aを取得した場合について説明する。
ユーザは、まず建物の外寸法に対応する範囲をマウス6で選択する。選択した範囲を基準間取図116aとして、点線で示す。次に、基準間取図116aの縦寸法117aおよび横寸法117bをキーボード5からパソコン3に入力する。
縮尺設定部32は、画像間取図115aの基準間取図116aの画像データ上のサイズと入力された実寸法とから、画像間取図115aの縮尺を計算する。これにより、取り込んだ図面の寸法が縮尺から計算できることになる。
図7は、ステップS107におけるパネル敷設間取図の作成の手順を詳しく説明するフローチャートである。
ステップS201では、作業領域の情報を取得する。例として、図6の画像間取図115aのうち、和室にパネルを敷設する場合の操作を説明する。ユーザは、モニタ4に表示された画像間取図115a上で和室領域をマウス6で選択する。すると、制御部30は、記憶部31に格納された縮尺を参照し、マウス6で選択した領域の縦と横のサイズから、当該和室の縦と横の実寸法を計算する。
マウス6により選択した和室領域が和室の内寸と重なるように設定すると、縦と横の実寸法をより正確に計算できる。
なお、上記では和室の領域を選択すると縮尺から和室の実寸法を計算していたが、各領域の実寸法をキーボード5から入力しても良い。
ステップS203では、図6に示すように画面4にグリット線(基準線)114が碁盤目状に表示され、グリッド線114の縦寸法と横寸法とをキーボード5から入力すると、グリット線の間隔を変更することができる。また、制御部30は、ユーザが指定しなくても、縮尺に対応した所定の長さをグリッド線間隔の単位としてグリッド線を表示させることもできる。
なお、表示されたグリッド線に合わせて、パネルを敷設する部屋の選択領域の位置を再設定しても良い。
作業領域および障害領域の位置や寸法の情報は、記憶部31に保持される。特に、障害領域に関する情報と障害領域を含む作業領域に関する情報とは、関連付けられている。
また、必要があれば、グリット線114の間隔に合わせるように、画像間取図115aを縮小または拡大して表示しても良い。
なお、ここでは、パネル敷設予定の部屋に関する情報を、ステップS201、S203、S209およびS215の順で取得していたが、異なる順番で行ってもよく、一度の処理で行っても良い。
図8はステップS109におけるパネル敷設領域の設定手順を詳しく説明するフローチャートであり、図9は、モニタ4上に、パネル敷設予定の部屋にパネル敷設領域が表示された様子を示す図である。図9において、パネル敷設領域をM1〜M8とし、一点鎖線で示している。また、パネル敷設領域ごとに敷設されるパネルをP1〜P8とする。
なお、障害領域Sの有無の判断と、障害領域Sの部分の除外は、四角形枠123で示されるブロック単位で行われる。
図10はステップS111におけるパネルの選択および配置の手順を詳しく説明するフローチャートであり、図11は、モニタ4にて、パネル敷設予定の部屋にパネルが設置され、さらに配管された様子を示す図である。
図12はステップS111におけるパネルP1〜P8と温水供給器201とを接続するパイプや配管の設定手順を詳しく説明するフローチャートである。
ステップS501では、配管部53は、1つ系統が含む2つのパネル配置領域とその2つのパネル配置領域における接続部Jを選定する。2つのパネル敷設領域と接続部Jとは、パネル敷設領域の位置関係、パネル敷設領域の熱容量等で選定する。
一方、ステップS505にて、接続部Jの位置がパネルP1とパネルP2との接続のように一致しなければ、ステップS511にてパイプh1のようにクランク形状のパイプを用いて接続部Jを接続して終了する。
さらに、ステップS507にてパネルP3とパネルP4との接続のようにL形状のパイプで接続できなければ、ステップS515にて略コ形状のパイプh3を用いて接続部Jを接続して終了する。
ステップS115では、温水供給器201を選定し、さらに流量系統図を作成する。パネル接続部55は、記憶部31からパネルP1〜P8に対応した流路抵抗値R1〜R8を読み出し、パネルを接続した場合のパネル全体(パネルを接続した場合のひとまとまりを「系統」と称する)の流路抵抗値を求める。この流路抵抗値が予め定められた基準流路抵抗の範囲値に入る必要がある。系統ごとの流路抵抗値と基準流路抵抗値を比較し、流路抵抗値が基準流路抵抗値の範囲を超える場合には、パネル同士の接続を変更する。
図13はこの発明の実施の形態1において系統作成部57が作成した流路系統図である。図11および図12に示す例では、パネルP1とP2との直列接続を系統1として合成流路抵抗をR12とし、パネルP3とP4との並列接続を系統2として合成流路抵抗をR34とし、パネルP5とP6との直列接続を系統3として合成流路抵抗をR56とし、パネルP7とP8との直列接続を系統4として合成流路抵抗をR78としている。図13には、パネルP1とP2が属する系統1は熱動弁1を介して温水供給器201に接続し、パネルP3とP4が属する系統2は熱動弁2を介して温水供給器201に接続し、パネルP5とP6が属する系統3は熱動弁3を介して温水供給器201に接続し、パネルP7とP8が属する系統4は熱動弁4を介して温水供給器201に接続している様子が示されている。
なお、系統ごとの合成流路抵抗値が基準流路抵抗を超える場合には、ステップS113の配管処理を繰り返す。
ステップS119では、流量値判定部61が、各流量が温水供給器201の定格流量値を越えているか否かを判定し、流量が定格流量値を越えている場合、ステップS113からS117を繰り返す。全ての系統において適切な流量になった時点で処理を終了する。
さらに、定格流量値を越えていると判定すると、定格流量値が異なる温水供給器201を再度選定しても良い。
また、間取図が正確であれば、パネルやパイプも正確に配置することができる。
さらに、画像間取図上に碁盤目状のグリット線を表示するので、画像間取り図の縮尺の確認がし易い。
一般に、床冷暖房敷設時には、部屋の寸法や熱容量、パネルやパイプのサイズや性能、複数のパネルやパイプを接続した場合の合成流路抵抗値や流量等、多数のパラメータを変更して設計する必要がある。しかし、実施の形態1によれば、ユーザは部屋の情報等、既知の情報を入力するだけで良く、複雑で煩雑な計算をしたり、経験や勘などでパラメータを変更して計算したりするといったことがないので、設計の負荷が軽減し、また設計の精度を高めることができる。
この発明に係る実施の形態2では、実施の形態1における動作にさらに機能を付加したものである。
モニタ4には、1階部分の画像間取図115aの表示を指示するための「1階表示」アイコン118d、2階部分の画像間取図115bの表示を指示するための「2階表示」アイコン118eが表示されている。ユーザがマウス6でアイコン118d、118eを選択すると、画像選択部33が、アイコンで指示された階の間取図を選択して、モニタ4上に表示させる。
さらに、移動・複写部35は、指定した範囲を複写して移動する場合、各画像間取図の縮尺や所定の箇所の位置関係により、指定した範囲の位置と移動先の位置とが垂直方向において一致させてからモニタ4に表示する。
ユーザが「全体イメージ」アイコン118hを選択すると、全体表示部39が、主画面4aに表示されている階(図14においては1階)の画像間取図115aの全体図が副画面4cとして表示する。
例えば、ユーザが画像の拡大操作を行うと、画像縮小・拡大部37が主画面4a上の1階の画像間取り図115aを拡大する。その結果、1階の画像間取り図115aの一部はモニタ4に表示されなくなる。このとき、ユーザが画面上に設けられた「全体イメージ」アイコン118hを選択すれば、全体表示部39は、拡大した画像間取図は主画面としてそのまま表示するともに、1階の全体間取図を示す副画面4cを表示する。これにより、ユーザは副画面4cにて1階の全体間取図を確認しながら主画面4a上で操作をすることができる。
ユーザが「写真表示」アイコン118jを選択すると、写真表示部43は、記憶部31に格納されたパネルやパイプの写真の中から、今回の設計で選択されたパネルやパイプの写真を取得してモニタ4に表示させる。
また、パネルの写真を表示する際、写真表示部43は画像間取り図の中央部から外側に向かって引き出し線を引き、引き出し線の延長線上にパネルの写真を表示する。
さらに、写真表示部43は、モニタ4上におけるパネルP1〜8の表示位置を参照して、対象のパネルの写真を表示する。図15では、モニタ4の右上にパネルP2,P7が位置しているので、写真表示部43はパネルP2、P7の写真をモニタ4において中央部から右上の方向に掛けての領域に表示する。パネルP5、P6はモニタ4の左下に位置しているので、写真表示部43はパネルP5、P6の写真をモニタ4において中央部から左下の方向に掛けての領域に表示する。他のパネルP1、P3、P4、P8についても、同様に表示する。
なお、パネルだけでなく、使用するパイプの表示や温水供給器の写真をパネルと同様に表示させても良い。
さらに、制御部30はコスト演算用ファイル9dに格納された燃料の単価、効率、熱容量などを参照して、パネルの稼動に伴うランニングコストを求める。
Claims (12)
- 画像を表示する表示装置、
前記表示装置に表示された画像から任意の範囲の画像を選択する範囲入力装置、
住宅に関する情報が入力される情報入力装置
を備えた床冷暖房設計支援システムであって、
住宅の原間取図を間取図の画像データとして読み込む原間取図読込手段、
前記間取図の画像および前記間取図の所定の箇所の実寸法に基づき前記間取図の縮尺を決定する縮尺決定手段、
縮尺が決定した前記間取図における部屋のうちパネルの設置対象であるパネル設置対象部屋におけるパネル配置の設計をするパネル配置設計手段、
前記パネル配置対象部屋におけるパネルと前記パネルを流れる媒体を供給する媒体供給器とを配管する配管手段
を備えた床冷暖房設計支援システム。 - 縮尺決定手段は、
間取図のうち実寸法が既知である範囲が前記間取図の画像の中から範囲入力装置により選択されると、選択された範囲を基準間取図の画像として取得する基準間取図取得手段、
前記基準間取図の実寸法を情報入力装置から取得する実寸法取得手段、
前記基準間取図の画像と前記実寸法取得手段により取得された実寸法とに基づき前記間取図の縮尺を計算する縮尺計算手段
を備えたことを特徴とする請求項1に記載の床冷暖房設計支援システム。 - 基準間取図の画像は矩形であり、
実寸法取得手段が取得する実寸法は前記矩形の2辺の実寸法であることを特徴とする請求項2に記載の床冷暖房設計支援システム。 - 基準間取図の画像は直線であり、
実寸法取得手段が取得する実寸法は前記直線の実寸法であることを特徴とする請求項2に記載の床冷暖房設計支援システム。 - 基準間取図の画像は始点と終点との2点であり、
実寸法取得手段が取得する実寸法は前記始点と前記終点との距離の実寸法であることを特徴とする請求項2に記載の床冷暖房設計支援システム。 - 床冷暖房に使用するパネルに関するパネル情報を保持する記憶部を備え、
パネル配置設計手段は、
パネルを設置する部屋の範囲が間取図の画像の中から範囲入力装置により選択されると、選択された範囲をパネル設置対象部屋のデータとして取得する設置対象部屋取得手段、
前記パネル設置対象部屋のデータと前記パネル配置対象部屋の寸法と前記パネル情報とに基づきパネルを配置するパネル配置手段
を備えたことを特徴とする請求項1に記載の床冷暖房設計支援システム。 - パネル配置設計手段は、パネル設置対象部屋の寸法を間取図の縮尺に基づき求めることを特徴とする請求項6に記載の床冷暖房設計支援システム。
- 設置部屋対象取得手段は、パネル設置対象部屋のうちパネルの設置ができない領域が、間取図の画像の中から範囲入力装置により選択されると、選択された範囲を障害領域のデータとして取得する障害領域取得手段を備え、
パネル配置手段は、前記パネル設置対象部屋から前記障害領域を除く障害領域除去手段を備えるとともに、前記障害領域除去手段で得られた前記パネル設置対象部屋のデータを用いてパネルを配置することを特徴とする請求項6に記載の床冷暖房設計支援システム。 - パネル配置手段は、パネル設置対象部屋および障害領域をメッシュ分割し、前記パネル設置対象部屋に位置するメッシュと前記障害領域に位置するメッシュとが重ならない領域をパネル設置対象部屋とすることを特徴とする請求項8に記載の床冷暖房設計支援システム。
- パネルは前記パネルがパイプに接続するための接続部を備え、
配管手段は、
パネルの流路抵抗値、媒体供給器の流量、前記媒体供給器から前記媒体供給器に接続した前記接続部への媒体の流量に基づき、前記媒体供給器と前記接続部との接続系統を決定する系統決定手段、
前記接続部の位置に基づき、前記媒体供給器と前記接続部とを接続するパイプを選択するパイプ選択手段
を備えたことを特徴とする請求項1に記載の床冷暖房設計支援システム。 - 表示装置は、縮尺決定手段で決定した縮尺に応じたグリッド線を間取図の画像データとともに表示することを特徴とする請求項1に記載の床冷暖房設計支援システム。
- 複数階の間取図の画像データおよび前記間取図の縮尺を保持する記憶を備え、
表示部は、前記間取図の画像データおよび前記縮尺に基づき、複数の前記間取図を同一の縮尺で表示することを特徴とする請求項1に記載の床冷暖房設計支援システム。
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