JP6833112B2 - 計装設計支援装置 - Google Patents

計装設計支援装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6833112B2
JP6833112B2 JP2020522485A JP2020522485A JP6833112B2 JP 6833112 B2 JP6833112 B2 JP 6833112B2 JP 2020522485 A JP2020522485 A JP 2020522485A JP 2020522485 A JP2020522485 A JP 2020522485A JP 6833112 B2 JP6833112 B2 JP 6833112B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
instrumentation
equipment
support device
design support
diagram
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2020522485A
Other languages
English (en)
Other versions
JPWO2019229911A1 (ja
Inventor
佐藤 健二
健二 佐藤
浩之 安田
浩之 安田
橋本 昌典
昌典 橋本
直也 福岡
直也 福岡
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Mitsubishi Electric Building Techno-Service Co Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Mitsubishi Electric Building Techno-Service Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp, Mitsubishi Electric Building Techno-Service Co Ltd filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Publication of JPWO2019229911A1 publication Critical patent/JPWO2019229911A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6833112B2 publication Critical patent/JP6833112B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06FELECTRIC DIGITAL DATA PROCESSING
    • G06F30/00Computer-aided design [CAD]
    • G06F30/10Geometric CAD
    • G06F30/13Architectural design, e.g. computer-aided architectural design [CAAD] related to design of buildings, bridges, landscapes, production plants or roads
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06FELECTRIC DIGITAL DATA PROCESSING
    • G06F2113/00Details relating to the application field
    • G06F2113/14Pipes

Description

本明細書は、計装部品と前記計装部品に接続された接続ラインとを含む基本計装図に基づいて、前記計装設備の自動制御に必要な構成を決定する計装設計を支援する計装設計支援装置を開示する。
ビルやプラント等の施設には、種々の設備が設けられている。例えば、ビルには、空調や給排水、電気、照明に関する設備が設けられている。また、プラントには、生産設備や管理設備が設けられている。ビルやプラント等の施設を設計する際には、こうした各種の設備の配置も決定しておく必要がある。
さらに、こうした施設設計を行なう際には、施設内に設けられる各種設備の状態を計測し、その計測結果に応じて設備を自動制御するための構成を決定する計装設計も行なう。計装設計は、通常、自動制御の対象となる設備(計装設備)ごとに、実施したい制御項目を決定し、さらに、この制御項目の実施に必要な部品(計装部品)を選定する。また、計装設計では、選定された計装部品と、計装設備との接続関係が分かる図、いわゆる計装図を生成する。この生成された計装図に基づいて、計装部品の設置やメンテナンスが行なわれる。
しかしながら、従来、こうした計装設計を行なうためには、設計者に豊富な経験と知識が必要であった。また、十分な経験と知識を有する設計者であっても、複数の設備について計装設計を行なうことが手間であった。
特開2008−192009号公報 特開平11−338903号公報
ここで、こうした施設設計における設計者の負担を軽減するための技術が従来から多数提案されている。例えば、特許文献1には、管理点データを自動生成する管理点データ自動生成装置が開示されている。管理点データとは、制御設備に対する自動制御を担う中央監視制御装置に対して入力するデータのことである。この管理点データを自動生成するために、特許文献1では、複数の過去案件に関する計装図データ及び管理点データを格納する事例データベースを設けておき、この事例データベースを検索して選択した類似過去案件の計装図データ及び管理点データを取得し、この類似過去案件のデータに基づいて、現在案件の管理点データを生成する。
また、特許文献2には、P&IDデータから機器データの一覧リストを作成する技術が開示されている。P&IDデータとは、プラント用機器及び計装の系統図を示すデータであり、CADで作成される。特許文献2では、このP&IDデータから、所定の図形情報、文字列情報及び線分情報を抽出し、抽出した情報に基づいて、前記P&IDデータに内在するプラント用の機器データの一覧リストを作成する。
かかる技術によれば、施設設計の負担をある程度、軽減できる。しかし、特許文献1,2は、いずれも、計装図やP&IDデータそのものは、設計者が作成することを前提としている。しかし、計装図の作成、特に、必要な計装部品を選定・配置決定するためには、十分な経験と多数の手間が必要であり、設計者の負担が大きかった。従来技術では、こうした計装図の作成の負担を軽減できず、結果として、計装設計における設計者の負担を十分に低減できなかった。
そこで、本明細書では、計装設計における設計者の負担を軽減できる計装設計支援装置を開示する。
本明細書で開示する計装設計支援装置は、計装設備と前記計装設備に接続された接続ラインとを含む基本計装図に基づいて、前記計装設備の自動制御に必要な構成を決定する計装設計を支援する計装設計支援装置であって、複数の制御項目と、各制御項目に対応する前記計装設備または前記計装設備の構成要素と、各制御項目の実行に必要な1以上の前記計装部品の情報である部品情報と、を互いに対応付けて記憶する制御項目データベースと、前記基本計装図が示す前記計装設備に適用可能な制御項目の1以上の候補を前記制御項目データベースを参照して抽出するとともに、抽出された前記制御項目の1以上の候補をオペレータに提示する制御項目提示部と、前記オペレータにより選択された前記制御項目に対応する前記計装部品を、前記制御項目データベースを参照して特定し、特定された前記計装部品を、前記基本計装図に付加した付加計装図を生成する付加計装図生成部と、を備えることを特徴とする。
この場合、前記部品情報は、少なくとも、前記計装部品の識別情報と、前記計装部品の電気的または機械的な接続情報と、を含み、前記付加計装図生成部は、前記接続情報に基づいて、特定された前記計装部品を、その接続状態が認識できる形態で前記基本計装図に付加してもよい。
また、この場合、前記計装設計支援装置は、空間レイアウトと、前記計装設備と、前記計装設備に接続された接続ラインと、を示す平面図に基づいて、前記基本計装図を生成してもよい。
また、この場合、さらに、前記計装設備および前記接続ラインと、前記平面図における前記計装設備および前記接続ラインを示す記号と、を対応付けて記憶するシンボルデータベースと、前記シンボルデータベースに基づいて、前記平面図に含まれる前記計装設備を抽出する設備抽出部と、前記シンボルデータベースに基づいて、前記平面図に含まれる前記接続ラインを抽出するライン抽出部と、抽出された前記計装設備および前記接続ラインを組み合わせて前記基本計装図を生成する基本計装図生成部と、を備えてもよい。
また、さらに、空間レイアウトを示す平面図に、前記付加計装図を重畳した重畳図を生成する重畳図生成部を備えてもよい。
この場合、前記重畳図生成部は、前記付加計装図を、1以上のレイヤに分けて前記平面図に重畳しており、前記1以上のレイヤのうち表示されるレイヤをオペレータが選択可能であってもよい。
また、この場合、前記重畳図は、前記付加計装図を、少なくとも制御項目単位でレイヤに分けて、前記平面図に重畳してもよい。
また、さらに、特定された前記計装部品の一覧リストを生成する部品リスト生成部を備えてもよい。
また、この場合、さらに、前記計装部品の種類ごとに、前記種類に対応する1以上の製品の識別情報と、各製品の選定条件と、を対応付けた部品データベースを備え、前記部品リスト生成部は、特定された前記計装部品の種類と、オペレータにより指定された選定条件の値と、前記部品データベースに照らし合わせて前記計装部品の製品を特定してもよい。
本明細書に開示の計装設計支援装置によれば、計装設備に適用可能な制御項目の1以上の候補が提示され、オペレータにより選択された制御項目に必要な計装部品が自動的に、特定され、基本計装図に付加される。そのため、計装設計における設計者の負担を軽減できる。
計装設計支援装置の物理構成を示すブロック図である。 計装設計支援装置の機能ブロック図である。 平面図の一例を示す図である。 基本計装図の一例を示す図である。 制御項目DBの一例を示す図である。 制御項目の候補を提示した際にディスプレイに表示される表示画面の一例を示す図である。 制御項目として「001 還気温度制御」を選択した際のメインウィンドウWmの一例を示す図である。 制御項目として「002 還気湿度制御」を追加選択した際のメインウィンドウWmの一例を示す図である。 完成された付加計装図の一例を示す図である。 重畳図の一例を示す図である。 重畳図がレイヤ分けされた場合に、ディスプレイに表示される表示画面の一例を示す図である。 部品DBの一例を示す図である。 部品リストの一例を示す図である。 平面図から基本計装図を生成する流れを示すフローチャートである。 基本計装図から付加計装図を生成する流れを示すフローチャートである。
以下、図面を参照して計装設計支援装置10の構成について説明する。図1は、計装設計支援装置10の物理構成を示すブロック図である。また、図2は、計装設計支援装置10の機能ブロック図である。
この計装設計支援装置10は、各種施設における計装設計を支援するための装置である。ここで、計装設計とは、施設に搭載される各種設備の状態を計測して制御するための設計を意味する。かかる計装設計としては、例えば、ビルにおける空調設備に関する計装設計や、ビルにおける給排水設備に関する計装設計、産業プラントにおける各種生産設備や管理設備に関する計装設計などが含まれる。以下では、ビルにおける空調設備に関する計装設計を支援する支援装置を例に挙げて説明する。ただし、本明細書で開示する技術は、ビル空調設備に限らず、他の設備に関する計装設計支援に適用されてもよい。
計装設計支援装置10は、物理的には、特定のプログラムに従って駆動する1以上のコンピュータで構築される。すなわち、計装設計支援装置10は、図1に示すように、CPU12と、記憶装置14と、入力装置16と、出力装置18と、通信インターフェース(以下「通信I/F20」という)と、を備えており、これらが、バス22により接続されている。
CPU12は、各種演算を行なう。具体的には、CPU12は、オペレータからの指示に従い、記憶装置14に記憶される設計支援プログラムを読み込んで、設計支援に必要な各種演算を行なう。このCPU12による処理の具体的内容については、後述する。
記憶装置14は、各種データ(プログラム含む)を記憶するもので、例えば、RAMやROMといった半導体メモリ、ハードディスクドライブ、ソリッドステートドライブ等を1以上組み合わせて構成される。この記憶装置14には、後述する計装図の生成処理や、部品リスト70の生成処理等をCPU12に実行させるための計装設計支援プログラムが記憶されている。また、記憶装置14には、後述する制御項目データベース44(以下、「データベース」は「DB」と略す)、シンボルDB42、部品DB46を構成するデータも記憶されている。
入力装置16は、オペレータからの操作指示およびデータ入力を受け付けるもので、例えば、キーボード、マウス、タッチパネル、マイク、紙にプリントアウトされた図面を読み取るスキャナ、カメラ等を1以上、組み合わせて構成される。出力装置18は、オペレータに各種情報を出力するもので、例えば、ディスプレイ、スピーカー等を1以上、組み合わせて構成される。また、図1には図示しないが、計装設計支援装置10は、必要な情報を、紙面に印刷して出力するプリンタを含んでもよい。通信I/F20は、他の情報端末とデータを遣り取りする。本計装設計支援装置10で生成された付加計装図や重畳図は、この通信I/F20を介して、他の情報端末に送られてもよい。
なお、図1では、計装設計支援装置10を、1台のコンピュータとして図示しているが、計装設計支援装置10は、互いに通信可能な複数のコンピュータで構成されてもよい。したがって、例えば、計装設計支援装置10は、メインコンピュータと、当該メインコンピュータと通信可能であるとともに作業現場においてオペレータが使用するタブレット端末と、で構成されてもよい。また、各種DBは、メインコンピュータと通信可能であり、データサーバとして機能する他のコンピュータに記憶されていてもよい。
図2は、計装設計支援装置10の機能ブロック図である。この計装設計支援装置10は、平面図48から基本計装図52を生成する第一ブロックB1と、計装設備の自動制御に必要な計装部品を基本計装図52に付加して付加計装図64を生成する第二ブロックB2と、付加計装図64および平面図48を利用して更なる情報を生成する第三ブロックB3と、第一〜第三ブロックB3で参照される三つのDBを有する第四ブロックB4と、に大別される。第一〜第三ブロックB1〜B3の機能は、専らCPU12で実現され、第四ブロックB4の機能は、専ら記憶装置14で実現される。
ここで、平面図とは、施設(本例ではビル)の平面レイアウト図内に、計装設備および計装設備を接続するダクトおよび配管(以下、ダクトおよび配管を区別しない場合は「接続ライン」と呼ぶ)を描画した設備図のことである。設備図(平面図)としては、電気設備等を描画した電気設備図、給排水設備を描画した給排水設備図、空調設備を描画した空調設備図等があるが、本例では、空調設備に関する計装設計を行なうため、空調設備図を平面図として取り扱う。
また、計装設備とは、空間レイアウトとの位置関係が重要となる機器であって、計装設計の対象となる機器のことである。本例では、空調設備に関して計装設計を行なうため、エアハンドリングユニット(以下「AHU」という)や、パッケージングエアコン、冷却塔、ボイラー等の空調設備が計装設備となる。こうした計装設備は、空間レイアウトとの位置関係が重要となるため、平面図に描画される。
基本計装図は、計装設備と接続ラインとの接続関係を示す図である。本例では、この基本計装図を、平面図から自動生成する。基本計装図では、必要に応じて、計装設備は、複数の構成要素に分割して描画される。例えば、AHUは、平面図では、単一の要素として描画されるが、基本計装図では、AHUは、当該AHUを構成するエアフィルタ、冷温水コイル、加湿器、ファンといった複数の要素に分割して描画される。これは、後述する計装部品と各要素との接続関係を分かりやすくするためである。
付加計装図は、基本計装図に、計装設備の自動制御に必要な1以上の計装部品を付加した図面であり、計装設備と1以上の計装部品との接続関係を示す図面である。ここで、計装部品とは、上述したとおり、計装設備を自動制御するために必要な機器であり、空間レイアウトとの位置関係は、重要ではなく、専ら、計装設備との接続関係が重要となる機器のことである。計装部品としては、例えば、制御に必要な信号を処理するプログラマブルコントローラ(以下「PLC」という)の他、各種物理量を検知するセンサや、各部を駆動するアクチュエータ、流路を開閉するバルブ、電気信号を接続/遮断するリレーなどが含まれる。付加計装図では、こうした計装部品と、計装設備との接続関係が、ダイアグラム的に描画される。
次に、図2に示す機能ブロック図について、具体例を挙げながら説明する。図面読込部24は、対象となる施設の平面図48を読み込み、平面図48を、後段の設備抽出部26などが参照可能なデータ形式に変換する。例えば、平面図48が、紙に印刷された形態で入力された場合、図面読込部24は、この紙の平面図48を読み込んでデジタルデータ化するスキャナまたはカメラを含む。また、平面図48は、画像データやCADデータのようなデジタルデータの形態で入力されてもよく、この場合、図面読込部24は、入力されたデジタルデータを読み込み、必要であれば、データ形式の変換を行なう。そして、図面読込部24は、所望のデータ形式の平面図データを、ライン抽出部28、設備抽出部26、および、重畳図生成部38に出力する。なお、ここでは、計装設計支援装置10に平面図48のみが入力されるとしているが、平面図48とともに、各種設計条件(例えば空調方式やダクトサイズ等)も入力されてもよい。
図3は、平面図48のイメージ図である。図3に示すように、平面図48には、平面レイアウトを示す図形と、計装設備を示す図形(文字も含む)と、計装設備に接続されたダクトや配管を示す図形(文字も含む)と、が含まれている。なお、図3に示した平面図48は、説明を容易にするために、通常の平面図48に比べて大幅に単純化している。また、図3において設備を示す図形も、実際の平面図48で用いられる図形と異なっている。
設備抽出部26は、平面図48から計装設備を抽出する。この抽出にあたって、設備抽出部26は、シンボルDB42を参照する。シンボルDB42は、平面図48において、計装設備を示す図形(以下「設備シンボル」という)および接続ラインを示す図形(以下「ラインシンボル」という)を記憶している。例えば、本例では、平面図48において、AHUは、「AHU」という文字を四角形で囲った図形として表される。また、平面図48において、還気ダクトは、「RA」という文字が付された線として表される。シンボルDB42には、こうした平面図48における計装設備を示す図形(設備シンボル)および接続ラインを示す図形(ラインシンボル)が、対応する計装設備および接続ラインの識別情報と対応づけて記憶されている。
設備抽出部26は、画像マッチング等の手法を用いて、入力された平面図48から、設備シンボルと一致する図形を抽出する。この抽出は、シンボルDB42に記憶されている全ての設備シンボルについて行ってもよいし、オペレータにより予め指定されたグループの設備シンボルについてだけ行なってもよい。例えば、ビルの空調設計では、比較的、初期の段階で、空調方式が決定され、空調方式により使用する可能性のある空調設備は、ある程度限定される。そこで、オペレータが空調方式を設計条件の一つとして入力した場合には、当該空調方式で使用可能性のある空調設備のみを抽出対象に限定するようにしてもよい。かかる構成とすることで、計装設計支援装置10の演算量を低減できる。平面図48内に、設備シンボルと一致する図形が見つかれば、設備抽出部26は、当該設備シンボルに対応する計装設備の識別情報と、当該図形の平面図48内での描画位置と、を接続解釈部30に出力する。
ライン抽出部28は、画像マッチング等の手法を用いて、平面図48から接続ライン(ダクトおよび配管)を抽出する。この抽出にあたって、ライン抽出部28は、シンボルDB42を参照する。平面図48内に、ラインシンボルと一致する図形が見つかれば、設備抽出部26は、さらに、当該ラインシンボルに接続された線を抽出していく。そして、ラインシンボルとそれに繋がる線を全て抽出できれば、設備抽出部26は、当該ラインシンボルに対応する接続ラインの識別情報と、それに繋がる線の平面図48内での描画位置と、を接続解釈部30に出力する。
なお、この接続ラインの抽出についても、シンボルDB42に記憶されている全てのラインシンボルについて行ってもよいし、オペレータにより予め指定されたグループのラインシンボルについてだけ行なってもよい。また、この設備抽出およびライン抽出の際、この抽出の結果を、ディスプレイに表示し、抽出結果の良否をオペレータが確認できるようにしてもよい。例えば、ディスプレイに、平面図48を表示するとともに、平面図48のうち抽出した計装設備および接続ラインだけ特殊な形態で表示(例えばハイライト表示や、色違い表示、マーカー付与など)するようにしてもよい。そして、抽出結果に誤りがある場合には、オペレータが手動操作で修正できるようにしてもよい。
接続解釈部30は、設備抽出部26およびライン抽出部28から入力された情報に基づいて、平面図48に描画された計装設備と接続ラインとの接続関係を解釈する。例えば、一つの還気ダクトを示す線の終端が、AHUを示す設備シンボルに到達している場合、接続解釈部30は、その還気ダクトは、AHUに接続されていると解釈する。こうした解釈結果は、基本計装図生成部32に出力される。
基本計装図生成部32は、接続解釈部30での解釈結果に基づいて、基本計装図を生成する。基本計装図は、上述したとおり、計装設備およびこれに接続される接続ラインをダイアグラム的に表記した図である。図4は、基本計装図52の一例を示す図である。ここで、図4から明らかなとおり、基本計装図52では、計装設備は、計装図に適した図形で表される。すなわち、同じ計装設備であっても、平面図48で使用される図形と、計装図で使用される図形と、は異なる場合がある。例えば、AHUは、平面図48では、「AHU」の文字を四角で囲った図形が用いられており、単一の要素として描画されている。一方、計装図では、AHUは、当該AHUを構成する四つの要素(エアフィルタ54、冷温水コイル56、加湿器58、ファン60)に分割されて描画される。シンボルDB42には、このように計装図で用いる設備シンボルも記録されている。基本計装図生成部32は、このシンボルDB42を参照し、接続解釈部30での解釈結果に応じた基本計装図52を生成する。
なお、基本計装図52は、予め規定された単位ごとに作成される。例えば、通常、AHUには、熱源設備(ボイラー、冷凍機、冷却塔)が接続されているが、このAHUと熱源設備とは、別の基本計装図52として作成される。ビルに設置される複数の計装設備それぞれについて、基本計装図52が作成できれば、基本計装図生成部32の処理は、終了となる。
基本計装図52が生成できれば、オペレータは、生成された複数の基本計装図52に基づいて、計装設計を行なう。計装設計支援装置10の第二ブロックB2は、この計装設計を支援する。具体的には、オペレータは、生成された複数の基本計装図52の中から、計装設計を行ないたい計装設備に対応する基本計装図52を選択する。制御項目提示部34は、オペレータが選択した計装設備(基本計装図52)に対応する制御項目の候補を特定し、オペレータに提示する。制御項目とは、計装設備の自動制御の項目であり、例えば、AHUに対応する制御項目としては、還気温度を所定値に保つ還気温度制御や、還気湿度を所定値に保つ還気湿度制御、ウォーミングアップ制御中の加湿を禁止するウォーミングアップ制御等がある。
制御項目の候補を特定する際、制御項目提示部34は、制御項目DB44を参照する。制御項目DB44は、各計装設備と、その計装設備に適用可能な制御項目と、その制御項目の実現に必要な計装部品と、が対応づけられて記憶されている。図5は、制御項目DB44の一例を示すイメージ図である。図5に示すように、制御項目DB44には、制御項目(図5の左から2列目)と、当該制御項目を実行する際の前提となる設備要素(図5の左から3列目)と、が対応づけられて記憶されている。例えば、還気温度制御は、還気ダクト(RA)と、当該還気ダクトの温度を調温する冷温水コイル56(CHC)がある設備でなければ実行できない。したがって、還気温度制御には、その前提要素として、還気ダクト(RA)および冷温水コイル56(CHC)が対応付けられている。同様に、還気湿度制御は、還気ダクト(RA)と、当該還気ダクトの湿度を調整する加湿器58がある設備でなければ実行できない。したがって、還気湿度制御には、その前提要素として、還気ダクト(RA)および加湿器58が対応付けられている。なお、ここでは、各制御項目と、計装設備の構成要素と、を対応付けているが、制御項目と、計装設備そのものと、を対応付けて記憶してもよい。例えば、還気温度制御および還気湿度制御に、その前提要素として「AHU」を対応付けて記録してもよい。いずれにしても、制御項目DB44では、一つの計装設備が選択された際に、当該計装設備に適用可能な制御項目を特定できる形式で、制御項目が記憶されている。
また、各制御項目には、当該制御項目の実現に必要な1以上の計装部品の情報である部品情報も対応付けられている。部品情報は、少なくとも、計装部品の識別情報(図5の左から4列目)と、当該計装部品の機械的および電気的な接続状態(図5の左から5列目および6列目)と、を含む。例えば、還気温度制御は、還気温度を、所望のターゲット温度に保つ制御である。この還気温度制御を行なう場合には、還気温度を計測するサーモスタット(TED)と、冷温水コイル56から冷水ヘッダに送られる冷水流量を制御する電磁二方弁(MV1)と、サーモスタットの計測結果に応じて電磁二方弁の駆動を制御するPLC66と、が必要となる。そこで制御項目DB44には、「還気温度制御」という項目に対して、PLC66、電磁二方弁(MV1)、サーモスタット(TED)、が対応付けられて記録されている。また、制御項目DB44には、この計装部品の機械的、電気的な接続関係も記録されている。例えば、還気温度制御に用いられるサーモスタットの場合、図5に示すように、機械的には、還気ダクト(RA)に設置され、電気的には、PLC66のアナログ入力(Ai)に接続されることを示す情報が、制御項目DB44に記録されている。なお、図5に示すように、制御項目DB44においては、さらに、各制御項目に、その内容を示す説明文(図5の右から1列目)が対応づけられて記録されていてもよい。
制御項目提示部34は、この制御項目DB44を参照し、オペレータが選択した計装設備に対応する制御項目の候補を提示する。図6は、制御項目の候補を提示した際にディスプレイに表示される表示画面の一例を示す図である。図6の例では、表示画面は、計装図が表示されるメインウィンドウWmと、制御項目の候補リスト62が表示されるサブウィンドウWsと、を含む。サブウィンドウWsには、メインウィンドウWmに表示されている計装設備で選択可能な制御項目の一覧、すなわち候補リスト62が表示されている。なお、この候補の表示順序は、採用頻度などに応じて適宜ソートされてもよい。すなわち、制御項目DB44に、各制御項目の過去における採用回数を記録しておき、この採用回数の大きい制御項目ほど、上位に表示されるようにしてもよい。また、こうした制御項目の候補は、オペレータの希望するキーワードや、制御パラメータの種類(例えば温度、湿度など)で、絞り込みができるようにしてもよい。例えば、オペレータが、制御パラメータとして「温度」を指定した場合、「温度」を制御パラメータとする制御項目のみが候補として表示されてもよい。
付加計装図生成部36は、オペレータにより制御項目が選択されれば、この制御項目に対応する計装部品を、制御項目DB44を参照して特定し、基本計装図52に付加する。例えば、オペレータにより、「001 還気温度制御」が選択された場合、付加計装図生成部36は、制御項目DB44を参照し、この制御項目に対応する計装部品を特定する。図5の例では、サーモスタット(TED)、電磁二方弁(MV1)、PLCが「001 還気温度制御」に対応する計装部品として特定される。
計装部品が特定できれば、続いて、付加計装図生成部36は、計装部品を、基本計装図52に付加する。このとき、付加計装図生成部36は、制御項目DB44を参照して、各計装部品の接続関係を特定し、この接続状態が認識できる形態で、各計装部品を追加する。図7は、AHUの計装設備に対して、制御項目として「001 還気温度制御」を選択した際のメインウィンドウWmの一例を示す図である。図7の例では、メインウィンドウWmには、計装設備であるAHUを構成する複数の構成要素に加え、還気温度制御に必要なPLC、サーモスタット(TED)、電磁二方弁(MV1)がダイアグラム的に描画されている。また、制御項目DB44に従い、サーモスタットは、機械的には、還気ダクト(RA)に配され、電気的には、PLCのアナログ入力(Ai)に接続されている。また、電磁二方弁は、機械的には、冷却水ヘッドラインCHRに配され、電気的には、PLCのアナログ出力(Ao)に接続されている。さらに、このダイアグラムの右上には、現在、選択された制御項目の名称および説明文が表示されている。
この状態で、オペレータが、さらに、別の制御項目を追加選択すると、当該別の制御項目に対応する計装部品が、さらに、付加計装図64に追加される。例えば、オペレータが、制御項目として「002 還気湿度制御」を追加選択すると、メインウィンドウWmは、図8に示す状態になる。図8の例では、付加計装図64に、還気湿度制御に必要なる計装部品、すなわち、ヒュームスタット(HD)およびリレー(R)が追加描画される。なお、還気湿度制御では、PLCも必要となるが、PLCは、還気温度制御でも使用するため、一つのPLCを、還気温度制御および還気湿度制御で共用する。ヒュームスタットは、制御項目DB44に記録された接続状態に従い、機械的には還気ダクト(RA)上に配され、電気的には、PLCのデジタル入力(Di)に接続される。また、リレーは、機械的には、加湿器58に接続され、電気的には、PLCのデジタル出力(Do)に接続される。
オペレータは、このように、制御項目を選択する処理を繰り返す。そして、希望する全ての制御項目が選択され、これら制御項目に対応する計装部品を計装図に付加できれば、付加計装図64は、完成となる。図9は、完成された付加計装図64の一例を示す図である。
重畳図生成部38は、読み込まれた平面図48に、付加計装図64を重畳した重畳図68を生成する。図10は、重畳図68の一例を示す図である。図10に示す通り、付加計装図64は、平面図48のうち、計装設備が配置される位置に重畳されることが望ましい。なお、図10から明らかなとおり、一般に、平面図48に記載された計装設備のシンボルに比べて、付加計装図64は、非常に大きい。したがって、重畳図68では、平面図48に記載された一部の情報が、付加計装図64に隠れて見えなくなる。また、設計・施工の現場では、特定の制御項目に関する情報だけを参照したい場合もある。
そこで、重畳図68においては、付加計装図64を、1以上のレイヤに分けて平面図48に重畳し、オペレータにより選択されたレイヤのみが表示されるようにしてもよい。例えば、一つの平面図48に、複数の付加計装図64が重畳される場合には、付加計装図64ごと(計装設備ごと)に、表示/非表示が選択できるようにしてもよい。また、1つの付加計装図64に、複数の制御項目が対応付けられている場合には、制御項目ごとに、表示/非表示を選択できるようにしてもよい。
図11は、この場合においてディスプレイに表示される表示画面の一例を示す図である。図11に示すように、表示画面は、重畳図68が表示されるメインウィンドウWmと、ビューコントロール画面が表示されるサブウィンドウWsと、を含む。ビューコントロール画面(サブウィンドウWs)では、一つのビルに関する重畳図68のレイヤ構成が、階層的に表示されており、各レイヤの表示/非表示を選択できるようになっている。
より具体的には、図11の例では、ビューコントロール画面(サブウィンドウWs)には、第1層に「階数」を示すアイコンA1が並び、第2層に、「計装設備」を示すアイコンA2が並び、第3層に、「制御項目」を示すアイコンA3が並ぶ。「階数」を示すアイコンA1を一つ選択すると、メインウィンドウWmに当該階数に対応する平面図48が表示されるとともに、サブウィンドウWsにおいて当該階数にぶら下がる「計装設備」のアイコンA2が展開表示される。展開表示された「計装設備」のアイコンA2をクリックすることで、当該計装設備に対応する付加計装図64の表示・非表示が切り替わる。付加計装図64の表示が指示されると、メインウィンドウWmにおいて当該計装設備に対応する付加計装図64が平面図48に重畳されて表示されるとともに、サブウィンドウWsにおいて当該計装設備にぶら下がる「制御項目」のアイコンA3が展開表示される。展開表示された「制御項目」のアイコンA3をクリックすることで、制御項目に対応する計装部品の表示・非表示が切り替わる。メインウィンドウWmでは、表示選択された制御項目で使用する計装部品のみが付加計装図64に表示される。
次に、部品リスト生成部40は、生成された付加計装図64に基づいて、計装部品のリストを生成する。このとき、部品リスト生成部40は、部品DB46を参照して、計装部品の具体的な製品を特定する。すなわち、同じ計装部品であっても、仕様が異なる複数の製品が存在する。例えば、電磁二方弁には、バルブサイズ等の仕様が異なる複数の製品が存在する。ここで、バルブサイズは、取り付けられるダクト・配管の面積に応じて決定される。換言すれば、ダクト・配管サイズは、電磁二方弁の具体的な製品を選定するための選定条件であるといえる。
部品DB46には、こうした製品選定のための選定条件の値と、対応する製品と、が対応づけられて記録されている。図12は、部品DB46の一例を示す図である。図12に示すように、部品DB46には、計装部品の種類ごとの選定表47を含んでおり、各選定表47には、製品の識別情報(例えば型番)と、選定条件の値(例えばダクトサイズの値)と、が対応付けられて記録されている。なお、選定表47には、さらに、各製品の価格やメーカー等、見積書や発注書の作成に必要な情報が含まれてもよい。
部品リスト生成部40は、この部品DB46を参照して、選定条件に合致する計装部品の製品を選定する。なお、選定条件の具体的な値(例えば使用するダクトサイズの値等)は、設計条件の一つとして、予め、設計支援装置に入力しておいてもよいし、部品リスト生成のタイミングで、オペレータが入力するようにしてもよい。
生成される部品リスト70の形式は、オペレータからの指示に応じて、適宜、変更可能である。例えば、一つのビルで使用する計装部品全てを一つの部品リスト70にまとめてもよいし、各階ごとや、各計装設備ごとに使用する計装部品を、別々の部品リスト70として生成してもよい。また、部品リスト70に含まれる情報としては、使用する計装部品の一般名称の他、個数や、製品名(または製品型番)、単価等を含んでもよい。また、部品リスト70は、オペレータの指示に応じて、適宜、絞込みや、ソートができるようにしてもよい。図13は、部品リスト70の一例を示す図である。図13の例では、部品リスト70は、計装部品の一般名称、型番、単価、個数がリスト表示されている。
次に、以上の構成の計装設計支援装置10を用いた計装設計の流れについて図14、図15を参照して説明する。図14は、平面図48から基本計装図52を生成する流れ、すなわち、図2の第一ブロックB1での処理の流れを示すフローチャートである。図15は、基本計装図52に基づいて付加計装図64を生成する流れ、すなわち、図2の第二ブロックB2での処理の流れを示すフローチャートである。
基本計装図52を生成する場合は、予め、空間レイアウトの中に計装設備が描画された平面図48が生成されている。一つのビルに関連する平面図48がN枚ある場合、オペレータは、このN枚の平面図48を、入力装置16を介して計装設計支援装置10に入力する。例えば、平面図48が、紙にプリントアウトされたものである場合、オペレータは、スキャナやカメラを用いて、平面図48を電子データに変換させる。また、平面図48が、計装設計支援装置10の記憶部に記憶された電子データ(例えばCADデータや画像データ等)である場合、オペレータは、マウスやキーボードといった入力装置16を操作して、当該電子データのファイル名を選択する。
図面読込部24は、このN枚の平面図48を読み込む(S10)。読み込まれたN枚の平面図48は、設備抽出部26およびライン抽出部28に送られる。また、パラメータnの値をn=1に初期化する(S12)。この状態で、設備抽出部26およびライン抽出部28は、シンボルDB42を参照しながら、n枚目の平面図48から計装設備および接続ライン(ダクトまたは配管)を抽出する(S14、S16)。抽出結果は、接続解釈部30に送られる。接続解釈部30は、抽出結果に基づいて、計装設備と接続ラインとの接続関係を解釈し(S18)、その解釈結果を、基本計装図生成部32に送る。基本計装図生成部32は、解釈結果に基づいて、基本計装図52を生成する(S20)。すなわち、計装設備を、計装図に適した図形に変換(例えば、一つの計装設備を複数要素に変換)するとともに、各計装図に接続ダクトを接続した図面を生成する。この基本計装図52は、原則として、計装設備ごとに生成されるため、1枚の平面図48に、k個の計装設備が含まれている場合、1枚の平面図48からk個の基本計装図52が生成される。
n枚目の平面図48に基づいて基本計装図52が生成できれば、続いて、パラメータnが、平面図48の枚数Nに達したか否かを判断する(S22)。判断の結果、n=Nの場合、基本計装図52の生成は完了となる。一方、n<Nの場合は、パラメータnをインクリメント(S24)したうえで、ステップS14〜S20を繰り返す。
なお、ここで説明した基本計装図52の生成手順は、一例であり、必要に応じて、適宜、変更されてもよい。例えば、基本計装図52の生成後に、生成された基本計装図52についてオペレータによる良否判断処理や修正処理があってもよい。また、基本計装図52は、N枚の平面図48全てについて生成する必要はなく、オペレータが希望した平面図48についてだけ、基本計装図52を生成してもよい。
次に、基本計装図52から付加計装図64を生成する流れについて図15を参照して説明する。基本計装図52が生成できれば、オペレータは、計装設計したい計装設備を選択する(S26)。計装設備がオペレータにより選択されれば、制御項目提示部34は、制御項目DB44を参照して、選択された計装設備に適用可能な制御項目の候補をオペレータに提示する(S28)。そして、オペレータにより制御項目の選択がある(S30でYes)、あるいは、終了指示がある(S36でYes)まで、処理を待機する。オペレータにより制御項目が選択されれば、付加計装図生成部36は、制御項目DB44を参照して、当該選択された制御項目に必要な計装部品を特定する(S32)。そして、特定された計装部品を、基本計装図52に付加し、付加計装図64を生成する(S34)。そして、オペレータから終了指示があるまで、このステップS28〜S34を繰り返す。
オペレータから終了指示(S36でYes)があれば、現在の計装設備に関する付加計装図64の生成を終了する。そして、次の計装設備が選択されれば、再び、ステップS28〜S34を繰り返す。一方、全ての計装設備について付加計装図64が生成できれば(S40でYes)、全ての処理は終了となる。
生成された付加計装図64は、平面図48における、どの計装設備に対応するかを示す情報とともに記憶部に記憶される。そして、記憶された付加計装図64は、重畳図68の生成や、部品リスト70の生成に利用される。
以上の説明から明らかなとおり、本明細書に開示の技術によれば、計装設備ごとに、適用可能な制御項目の候補が提示される。そのため、オペレータの経験や知識が乏しくても、計装設備に適した制御項目を適切に選択できる。また、本明細書に開示の技術によれば、オペレータにより選択された制御項目に対応する計装部品が自動的に特定され、計装図に付加される。そのため、オペレータが、部品を特定したり、当該部品の接続関係を考えたりする必要がなく、オペレータの負担を大幅に軽減できる。また、オペレータの経験や知識が乏しくても、適切な計装部品を適切な接続関係で配置できる。つまり、本明細書に開示の技術によれば、計装設計をより簡易に行なうことができる。
また、本明細書に開示の技術によれば、平面図48から、基本計装図52を自動的に生成する。その結果、基本計装図52の生成に要する手間を大幅に軽減できる。さらに、本明細書の技術によれば、平面図48と付加計装図64とを組み合わせた重畳図68を生成する。そのため、空間レイアウトと計装設計の内容とを同時に把握することができるため、計装部品の設置工事やメンテナンスをより簡易に行なうことができる。また、本明細書の技術によれば、計装部品のリストを自動的に生成できる。そのため、見積書や発注書、部品管理などの手間をより軽減できる。
なお、これまで説明した構成は、一例であり、計装設計支援装置10は、少なくとも、制御項目DB44と、制御項目DB44を参照して制御項目の候補を提示する制御項目提示部34と、オペレータが選択した制御項目に対応する計装部品の特定と付加を行なう付加計装図生成部36と、を備えるのであれば、その他の構成は、適宜、変更されてもよい。したがって、基本計装図52と、計装設計支援装置10は、全く別の装置で生成されてもよい。また、計装設計支援装置10は、部品リスト70や重畳図68を生成する機能を有さなくてもよい。また、これまでの説明では、ビル空調設備の計装設計を支援する装置だけを例に挙げて説明したが、計装設計支援装置は、他の設備の計装設計を支援してもよい。
10 計装設計支援装置、12 CPU、14 記憶装置、16 入力装置、18 出力装置、20 通信I/F、22 バス、24 図面読込部、26 設備抽出部、28 ライン抽出部、30 接続解釈部、32 基本計装図生成部、34 制御項目提示部、36 付加計装図生成部、38 重畳図生成部、40 部品リスト生成部、42 シンボルDB、44 制御項目DB、46 部品DB、47 選定表、48 平面図、52 基本計装図、54 エアフィルタ、56 冷温水コイル、58 加湿器、60 ファン、62 候補リスト、64 付加計装図、68 重畳図、70 部品リスト、A1〜A3 アイコン、B1 第一ブロック、B2 第二ブロック、B3 第三ブロック、B4 第四ブロック、Wm メインウィンドウ、Ws サブウィンドウ。

Claims (9)

  1. 計装設備と前記計装設備に接続された接続ラインとを含む基本計装図に基づいて、前記計装設備の自動制御に必要な構成を決定する計装設計を支援する計装設計支援装置であって、
    複数の制御項目と、各制御項目に対応する前記計装設備または前記計装設備の構成要素と、各制御項目の実行に必要な1以上の計装部品の情報である部品情報と、を互いに対応付けて記憶する制御項目データベースと、
    前記基本計装図が示す前記計装設備に適用可能な制御項目の1以上の候補を前記制御項目データベースを参照して抽出するとともに、抽出された前記制御項目の1以上の候補をオペレータに提示する制御項目提示部と、
    前記オペレータにより選択された前記制御項目に対応する前記計装部品を前記制御項目データベースを参照して特定し、特定された前記計装部品を、前記基本計装図に付加した付加計装図を生成する付加計装図生成部と、
    を備えることを特徴とする計装設計支援装置。
  2. 請求項1に記載の計装設計支援装置であって、
    前記部品情報は、少なくとも、前記計装部品の識別情報と、前記計装部品の電気的または機械的な接続情報と、を含み、
    前記付加計装図生成部は、前記接続情報に基づいて、特定された前記計装部品を、その接続状態が認識できる形態で前記基本計装図に付加する、
    ことを特徴とする計装設計支援装置。
  3. 請求項1または2に記載の計装設計支援装置であって、
    前記計装設計支援装置は、空間レイアウトと、前記計装設備と、前記計装設備に接続された接続ラインと、を示す平面図に基づいて、前記基本計装図を生成する、ことを特徴とする計装設計支援装置。
  4. 請求項3に記載の計装設計支援装置であって、さらに、
    前記計装設備および前記接続ラインと、前記平面図における前記計装設備および前記接続ラインを示す記号と、を対応付けて記憶するシンボルデータベースと、
    前記シンボルデータベースに基づいて、前記平面図に含まれる前記計装設備を抽出する設備抽出部と、
    前記シンボルデータベースに基づいて、前記平面図に含まれる前記接続ラインを抽出するライン抽出部と、
    抽出された前記計装設備および前記接続ラインを組み合わせて前記基本計装図を生成する基本計装図生成部と、
    を備える、ことを特徴とする計装設計支援装置。
  5. 請求項1から4のいずれか1項に記載の計装設計支援装置であって、さらに、
    空間レイアウトを示す平面図に、前記付加計装図を重畳した重畳図を生成する重畳図生成部を備える、ことを特徴とする計装設計支援装置。
  6. 請求項5に記載の計装設計支援装置であって、
    前記重畳図生成部は、前記付加計装図を、1以上のレイヤに分けて前記平面図に重畳しており、
    前記1以上のレイヤのうち表示されるレイヤをオペレータが選択可能である、
    ことを特徴とする計装設計支援装置。
  7. 請求項6に記載の計装設計支援装置であって、
    前記重畳図は、前記付加計装図を、少なくとも制御項目単位でレイヤに分けて、前記平面図に重畳する、ことを特徴とする計装設計支援装置。
  8. 請求項1から7のいずれか1項に記載の計装設計支援装置であって、さらに、
    特定された前記計装部品の一覧リストを生成する部品リスト生成部を備える、ことを特徴とする計装設計支援装置。
  9. 請求項に記載の計装設計支援装置であって、さらに、
    前記計装部品の種類ごとに、前記種類に対応する1以上の製品の識別情報と、各製品の選定条件と、を対応付けた部品データベースを備え、
    前記部品リスト生成部は、特定された前記計装部品の種類と、オペレータにより指定された選定条件の値と、を前記部品データベースに照らし合わせて前記計装部品の製品を特定する、
    ことを特徴とする計装設計支援装置。
JP2020522485A 2018-05-30 2018-05-30 計装設計支援装置 Active JP6833112B2 (ja)

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
PCT/JP2018/020857 WO2019229911A1 (ja) 2018-05-30 2018-05-30 計装設計支援装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2019229911A1 JPWO2019229911A1 (ja) 2020-09-17
JP6833112B2 true JP6833112B2 (ja) 2021-02-24

Family

ID=68698326

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2020522485A Active JP6833112B2 (ja) 2018-05-30 2018-05-30 計装設計支援装置

Country Status (3)

Country Link
JP (1) JP6833112B2 (ja)
CN (1) CN112204559B (ja)
WO (1) WO2019229911A1 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN116150949B (zh) * 2022-11-25 2024-04-02 中国南方电网有限责任公司超高压输电公司广州局 表计选型方法、装置和机巡仪表
JP7442762B1 (ja) 2023-06-19 2024-03-05 横河電機株式会社 プラント図面ライン検出システム、プラント図面ライン検出方法、およびプラント図面ライン検出プログラム
JP7435886B1 (ja) 2023-06-19 2024-02-21 横河電機株式会社 プラント図面シンボル検出システム、プラント図面シンボル検出方法、およびプラント図面シンボル検出プログラム

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5625798A (en) * 1994-02-24 1997-04-29 Knc, Inc. Method and system extracting attribute information corresponding to components included in a computer aided design system drawing such as a process and instrumentation diagram
JPH11338903A (ja) * 1998-05-26 1999-12-10 Jgc Corp 機器データ抽出方法、装置及び記録媒体
CN104123271B (zh) * 2014-08-01 2017-10-31 贵阳供电局 基于Excel的智能变电站二次设计系统
US10878140B2 (en) * 2016-07-27 2020-12-29 Emerson Process Management Power & Water Solutions, Inc. Plant builder system with integrated simulation and control system configuration
JP6602280B2 (ja) * 2016-09-30 2019-11-06 三菱電機ビルテクノサービス株式会社 計装図データ生成装置、計装図検索システム及びプログラム
CN107274326A (zh) * 2017-07-23 2017-10-20 高华 检测与监督信息管理系统架构和程序设计的方法

Also Published As

Publication number Publication date
WO2019229911A1 (ja) 2019-12-05
CN112204559B (zh) 2023-07-14
JPWO2019229911A1 (ja) 2020-09-17
CN112204559A (zh) 2021-01-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US11353831B2 (en) Building automation system with integrated building information model
JP6833112B2 (ja) 計装設計支援装置
US7963454B2 (en) Remote HVAC control with remote sensor wiring diagram generation
US8584030B2 (en) Systems and methods for displaying HVAC information
US6957110B2 (en) Method and apparatus for automatically generating a SCADA system
US20180218540A1 (en) Systems and methods for interacting with targets in a building
US7702421B2 (en) Remote HVAC control with building floor plan tool
US9152153B2 (en) Remote HVAC control with universal engineering tool
US8196185B2 (en) Remote HVAC control with a customizable overview display
US20190354075A1 (en) Systems and methods for forming a building information model
CN104123405B (zh) 三维建筑物信息提供装置和方法
US20090057428A1 (en) Remote hvac control with alarm setup
US20090057424A1 (en) Remote hvac control with user privilege setup
CN109074061A (zh) 用于生成工业过程图形的装置和方法
JP5635873B2 (ja) エンジニアリング装置およびポイント情報作成方法
US20170090492A1 (en) Automated engineering of building automation systems
Schein An information model for building automation systems
KR102563525B1 (ko) 건물의 공간 및 설비를 관리하는 서버, 방법 및 컴퓨터 프로그램
EP3796239B1 (en) Method and device for generating a building automation project
JP5308991B2 (ja) 保守作業計画支援方法及びシステム
JP2008033796A (ja) 換気設備プラン作成システム
JP7330425B1 (ja) プログラム、監視画面作成支援装置、監視画面作成支援システム、および監視画面作成支援方法
WO2023058117A1 (ja) 説明書生成装置および説明書生成方法
JP3168527B2 (ja) 空調シミュレーション支援システム
US20230289487A1 (en) Systems and methods for generating and using assistive digital models of buildings and building equipment

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20200615

A871 Explanation of circumstances concerning accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A871

Effective date: 20200615

A975 Report on accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971005

Effective date: 20200908

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200915

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20201102

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20210105

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20210202

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6833112

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250