JPH11338903A - 機器データ抽出方法、装置及び記録媒体 - Google Patents

機器データ抽出方法、装置及び記録媒体

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JPH11338903A
JPH11338903A JP10144453A JP14445398A JPH11338903A JP H11338903 A JPH11338903 A JP H11338903A JP 10144453 A JP10144453 A JP 10144453A JP 14445398 A JP14445398 A JP 14445398A JP H11338903 A JPH11338903 A JP H11338903A
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data
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equipment
instrumentation
plant
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JP10144453A
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Katsumi Tanaka
克己 田中
Ken Oguri
謙 小栗
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JGC Corp
Original Assignee
JGC Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】CADシステムで作成したP&IDのデータか
ら各種計装機器等に係わる高精度な情報を効率良く取得
することができるプラント用の機器データ抽出装置、方
法及び記録媒体を提供すること。 【解決手段】データ入力部10aがP&IDデータを入
力し、該データがDXFファイルでない場合にはデータ
変換処理部10bがDXFファイル形式に変換する。そ
して、情報抽出部10cが、該P&IDデータから各種
計装機器の図形情報、線分情報及び文字列情報を抽出
し、認識処理部10dが知識データ記憶部10eに記憶
した知識データに基づいて計装機器を認識し、機器リス
ト作成部10fが計装機器の機器リストを作成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、CADシステムで
作成したプラント用機器及び計装に係わる系統図に係わ
るデータからプラント用の機器データを抽出する機器デ
ータ抽出装置、方法及び記録媒体に関し、特に、各種計
装機器等に係わる高精度な情報を効率良く取得する機器
データ抽出装置、方法及び記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、石油精製及び石油化学等の連続プ
ロセスのプラントを設計する際には、プラント用機器及
び計装の系統図を示すP&ID(Pipe & Instrument Di
agram)をCAD(Computer Aided Design )システム
等で作成することが多い。
【0003】ここで、あるCADシステムで作成したC
ADデータは、他のCADシステムで取り込めるよう
に、DXF(Drawing Exchange Format )ファイル形式
と呼ばれる標準的なデータ形式により出力される。
【0004】そして、従来のプラント設計では、かかる
P&IDを作成したならば、そのハードコピーから計装
機器等に係わる情報を人が目視で読み取り、これをコン
ピュータにあらためて入力することにより、材料集計等
に利用していた。
【0005】しかしながら、かかる人手に依存した処理
を行っていたのでは、計装機器に係わる情報を取得する
までに多大の人的労力を要するため効率的ではなく、ま
た読み取り誤りが生ずるおそれもある。
【0006】このため、CADシステムで作成したP&
IDのハードコピーをイメージスキャナ等でラスタデー
タとして読み取り、平滑化処理、エッジ抽出処理及びパ
ターンマッチング処理等の画像処理技術を用いて、計装
機器等に係わる情報を抽出する試みがなされている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、かかる
技術を用いて計装機器等に係わる情報を抽出するために
は、ラスタデータから個々の計装機器を認識しなければ
ならないために、認識精度が低下するという問題があ
る。
【0008】特に、このP&IDでは、計装機器のシン
ボルを示す図形情報の近傍に、該計装機器に係わる各種
情報(属性値)を付記することが多いため、認識精度を
上げることが難しい。
【0009】したがって、かかる従来技術を用いたとし
ても、各計装機器に関するデータを取得するまでに時間
を要し、また、コストがかかるプラント建設の各種計装
機器の管理にこの従来技術を適用するにはリスクが伴
う。
【0010】このため、プラント設計を行う際に、CA
Dシステムで作成したP&IDのデータから各種計装機
器等に係わる高精度な情報をいかに効率良く取得するか
が極めて重要な課題となっている。
【0011】そこで、本発明では、上記課題を解決し、
CADシステムで作成したP&IDのデータから各種計
装機器等に係わる高精度な情報を効率良く取得すること
ができるプラント用の機器データ抽出装置、方法及び記
録媒体を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、第1の発明は、CADシステムで作成したプラント
用機器及び計装に係わる系統図に係わるデータからプラ
ント用の機器データを抽出する機器データ抽出装置にお
いて、前記系統図に係わるデータから、所定の図形情
報、文字列情報及び線分情報を抽出する抽出手段と、各
種機器の図形情報、文字列情報及び線分情報の相互関係
に係わる知識データを少なくとも記憶する記憶手段と、
前記記憶手段に記憶した知識データと、前記抽出手段が
抽出した所定の図形情報、文字列情報及び線分情報とに
基づいて、前記系統図に内在するプラント用の機器デー
タの一覧リストを作成する作成手段とを具備したことを
特徴とする。
【0013】また、第2の発明は、前記記憶手段が、前
記図形情報、文字列情報及び線分情報の組合せを前記プ
ラント用機器と認識するための第1の知識データと、前
記図形情報内に位置する文字列情報をタグとして認識す
るための第2の知識データと、前記線分情報の組合せに
より図形情報に内接又は外接する図形を認識するための
第3の知識データとを記憶し、前記作成手段は、前記第
1の知識を用いて前記プラント用機器の存在を認識し、
前記第2及び第3の知識データを用いて該プラント用機
器の種別を認識することを特徴とする。
【0014】また、第3の発明は、前記プラント用機器
及び計装に係わる系統図に係わるデータは、石油精製プ
ラント、石油化学プラント、食品プラント、電力プラン
ト又は環境プラントに用いる計装機器、塔、槽、熱交換
機、回転ポンプ又は配管に係わるデータであることを特
徴とする。
【0015】また、第4の発明は、CADシステムで作
成したプラント用機器及び計装に係わる系統図に係わる
データからプラント用の機器データを抽出する機器デー
タ抽出方法において、前記系統図に係わるデータから、
所定の図形情報、文字列情報及び線分情報を抽出し、該
抽出した所定の図形情報、文字列情報及び線分情報と、
あらかじめ記憶した各種機器の図形情報、文字列情報及
び線分情報の相互関係に係わる知識データとに基づい
て、前記系統図に内在するプラント用の機器データの一
覧リストを作成することを特徴とする。
【0016】また、第5の発明は、CADシステムで作
成したプラント用機器及び計装に係わる系統図に係わる
データからプラント用の機器データを抽出する機器デー
タ抽出装置に用いる記録媒体であって、あらかじめ記憶
した各種機器の図形情報、文字列情報及び線分情報の相
互関係に係わる知識データと、前記系統図に係わるデー
タから、所定の図形情報、文字列情報及び線分情報を抽
出し、抽出した情報と前記知識データに基づいて、前記
系統図に内在するプラント用の機器データの一覧リスト
を作成するプログラムとを記憶したことを特徴とする。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。
【0018】図1は、本実施の形態で用いる機器データ
抽出装置の構成を示す機能ブロック図である。
【0019】同図に示す機器データ抽出装置10は、C
ADシステムで作成されたプラント用のP&IDデータ
を読み取り、該P&IDデータに含まれる計装機器等に
係わるデータ(以下「機器データ」と言う。)の一覧リ
ストを出力する装置である。
【0020】ここで、このプラントとは、石油精製プラ
ント、石油化学プラント、食品プラント、電力プラント
又は環境プラント等を含み、また、P&IDデータに含
まれる計装機器等に係わるデータとは、計装機器、塔、
槽、熱交換機、回転ポンプ及び配管等に係わるデータの
ことを言う。
【0021】なお、一般に、かかるCADシステムで
は、一旦作成したCADデータをDXFファイル形式と
呼ばれる標準的なデータ形式を用いてフロッピーディス
ク等の記録媒体に格納することができるため、本実施の
形態では、かかる記録媒体を介してP&IDデータ(C
ADデータ)を取り込む場合を示すこととする。
【0022】図1に示すように、この機器データ抽出装
置10は、データ入力部10aと、データ変換処理部1
0bと、情報抽出部10cと、認識処理部10dと、知
識データ記憶部10eと、結果リスト作成部fとからな
る。
【0023】データ入力部10aは、フロッピーディス
クや光ディスク等の記録媒体から記憶内容を読み取るフ
ロッピーディスク装置又はMO等の入力デバイスであ
り、この記録媒体には、DXFファイル形式又は他のフ
ァイル形式のP&IDデータが記録されている。
【0024】ここで、データ入力部10aが読み込んだ
P&IDデータが、DXFファイル形式である場合に
は、該P&IDデータをそのまま情報抽出部10cに出
力し、他のファイル形式である場合には、データ変換処
理部10bを用いてP&IDデータをDXFファイル形
式に変換した後に情報抽出部10cに出力する。その理
由は、後述する情報抽出部10c等がDXFファイル形
式に対応する処理を行なっているためである。
【0025】データ変換処理部10bは、CADシステ
ムで描かれたP&IDデータを標準形式であるDXFフ
ァイル形式に変換する処理部であり、具体的には、一般
のCADシステムが行う変換処理と同様の処理を行う。
なお、かかる変換処理自体は、CADシステムが通常有
する機能であるため、その詳細な説明を省略する。
【0026】情報抽出部10cは、データ入力部10a
から受け取ったDXFファイル形式のP&IDデータか
ら、機器のグラフィックシンボルを示す図形情報と、機
器の具体的な種類を特定する文字列情報と、機器を連結
する線分情報をそれぞれ別個に抽出する。
【0027】具体的には、このP&IDでは、図2
(a)に示すように、個別機器(Discrete Instrumen
t)を円のシンボルで示し、コンピュータシステムを正
6角形のシンボルで示し、共有表示・制御機器(Shared
Display & Shared Control)を正方形及び円のシンボ
ルで示し、シーケンスインターロックを5角形のシンボ
ルで示すため、これら円、正6角形、5角形等のシンボ
ルを図形情報として抽出する。
【0028】なお、同図(b)に示すように、これらの
シンボルは、そのままであれば野外設置用(Field Moun
t )を意味し、実線の水平ラインを加えると主要位置
(Primary Location)を意味し、点線の水平ラインを加
えるとパネル裏面(Behind Panel Mounted)を意味し、
実線の2重水平ラインを加えると補助位置(Auxiliar
y)を意味する。
【0029】また、同図(c)に示すように、これらの
シンボル内の文字列の頭文字が例えば「P」である場合
には、このシンボルに対応する機器が圧力計を示すた
め、機器の具体的な種類を特定する文字列情報について
も抽出する。なお、以下では、シンボル内の文字列を計
装機器のタグ(計装TAG)と呼ぶこととする。
【0030】さらに、これらのシンボルに線分が連結さ
れている場合には、該線分が入出力のタグを示すため、
これらの線分情報についても抽出する。
【0031】認識処理部10dは、知識データ記憶部1
0dに記憶した知識データに基づいて、情報抽出部10
cが抽出した図形情報、文字列情報及び線分情報から機
器を認識する。
【0032】すなわち、この知識データ記憶部10eに
は、例えば「内部に文字列を持たない円を棄却する」と
いうような後述する業界知識をルール化した知識データ
が格納されているため、認識処理部10dは、これらの
知識データの条件を満たす図形情報、文字列情報及び線
分情報から、P&IDデータに含まれる計装機器を認識
する。
【0033】結果リスト作成部fは、認識処理部10d
が計装機器として認識した機器データのリストを作成す
る処理部であり、作成された機器データのリストは、計
装機器の調達や管理等に利用される。
【0034】以上、図1に示す機器データ抽出装置10
の構成について説明した。
【0035】次に、図1に示す知識データ記憶部10e
が記憶する知識データの一例について説明する。ただ
し、以下では説明の便宜上、「円」をシンボルとして持
つ計装機器に係わる知識データを取得する場合を示すこ
ととする。
【0036】図1に示す知識データ記憶部10eは、ま
ず最初に、情報抽出部10cが抽出した図形情報を計装
機器のシンボルとみなすための知識データ(以下「知識
データA」と言う。)を記憶している。
【0037】具体的には、 (1)内部に文字列を持たない円は棄却する。 (2)接続する線分を持たない円は棄却する。 (3)各円の半径の頻度分布を調べ最大頻度の半径を持
たない円を棄却する。等の知識を知識データAとして記
憶する。
【0038】また、この知識データ記憶部10eは、計
装TAGの番号抽出に係わる知識データ(以下「知識デ
ータB」と言う。)を記憶している。
【0039】具体的には、 (1)シンボル内の文字列を上方から順に連結して一つ
の文字列とする。 (2)上記文字列の右からの数字の桁数の分布を調べ、
その最大頻度を計装タグの桁数とする。 (3)上記文字列の右端で英字「X 」が計装タグの桁数
以上連続する場合には、その「X 」列は未知のタグとす
る。 (4)上記文字列の右端が「X 」以外の英字の場合に
は、ブランクを計装タグの桁数分付加する。 (5)上記文字列において、所定の文字「F,L,P,T 」の
初めの出現位置が左端から何文字目であるかを調べ、そ
の最大出現頻度となるものを計装機器の機器タイプの起
点とする。 (6)計装タグの機器タイプの起点よりも左側を計装機
器のユニットとする。等の知識を知識データBとして記
憶する。
【0040】さらに、この知識データ記憶部10eは、
計装機器の機器タイプの調査に係わる知識データ(以下
「知識データC」と言う。)を記憶している。
【0041】具体的には、 (1)円が内接する水平線分の本数と線種を調べる。 (2)円に外接する正方形の有無を調べる。 (3)円周辺の文字列を調べる。 等の知識を知識データCとして記憶する。
【0042】このため、この知識データAを用いると、
情報抽出部10cが抽出した図形情報が計装機器のシン
ボルであるか否かを判断することができ、また知識デー
タBを用いると、計装機器のタグを抽出することがで
き、さらに知識データCを用いると、計装機器の機器タ
イプを調査することができる。
【0043】次に、図1に示す機器データ抽出装置10
の処理手順について説明する。図3は、図1に示す機器
データ抽出装置10の処理手順を示すフローチャートで
ある。ただし、知識データ記憶部10eには、円をシン
ボルとして持つ場合の上記知識データが格納されている
ものとする。
【0044】同図に示すように、この機器データ抽出装
置10では、まず最初にデータ入力部10aがP&ID
データを読み取り(ステップ301)、このP&IDデ
ータがDXFファイル形式でなければ、データ変換処理
部10bがP&IDデータをDXFファイル形式に変換
する。
【0045】そして、情報抽出部10cは、このP&I
Dデータから全ての円に関する半径、中心座標及び属性
を取り出すとともに(ステップ302)、各円の領域に
含まれる文字列と円に関連する線分を取り出す(ステッ
プ303)。
【0046】その後、認識処理部10dは、知識データ
記憶部10eに記憶した知識データAに基づいて計装T
AGを抽出し(ステップ304)、知識データBに基づ
いてTAG番号を抽出し(ステップ305)、知識デー
タCに基づいて機器タイプを抽出する(ステップ30
6)。
【0047】そして、機器リスト作成部10fが、この
認識処理部10dが抽出した機器タイプ等をリスト状に
並べた機器リストを作成して出力する(ステップ30
7)。
【0048】上記一連の処理を行うことにより、知識デ
ータ記憶部10eに記憶した業界知識に基づいて、DX
Fファイル形式のP&IDデータから機器リストを簡易
かつ迅速に取得することができる。
【0049】次に、図1に示す機器データ抽出装置10
による処理を、P&IDの一例を用いてさらに具体的に
説明する。図4は、図1に示すデータ入力部10aが取
り込むP&IDの一例を示す図である。同図に示すP&
IDは、その中央部にドラムV−7006を設け、この
ドラムV−7006から延伸する各種パイプに種々の計
装機器を設けた状態を示す図である。なお、説明を簡単
にするために、ドラムV−7006の右上に位置する
「計装機器TI107」に焦点を当てて説明することと
する。
【0050】すでに説明したように、本実施の形態で用
いる機器データ抽出装置10では、かかるP&IDから
各種計装機器の一覧リストを作成するために、まず最初
に、このP&IDデータから全ての円に関する半径、中
心座標及び属性を取り出す。
【0051】図5は、図4に示すP&IDから抽出した
円、線分及びテキストの情報ファイルを示す図である。
同図(a)に示すように、情報抽出部10cが円に係わ
る情報を抽出したならば、この円に係わる情報を円の情
報ファイル50に一時記憶する。この円の情報ファイル
50には、図4に示すP&IDに存在する各円の絶対座
標(X,Y)及び半径(RADIUS)等のデータを記憶し、
例えば「計装機器TI107」に係わる円の情報は、図
中の領域50aに記憶する。
【0052】また、同図(b)に示すように、情報抽出
部10cが線分に係わる情報を抽出したならば、この線
分に係わる情報を線分の情報ファイル51に一時記憶す
る。この線分の情報ファイル51には、図4に示すP&
IDに存在する各線分の両端の絶対座標(SX,SY)
及び(EX,EY)等のデータを記憶し、例えば「計装
機器TI107」に係わる線分の情報は、図中の領域5
1aに記憶する。
【0053】さらに、同図(c)に示すように、情報抽
出部10cが文字列(テキスト)に係わる情報を抽出し
たならば、このテキストに係わる情報をテキストの情報
ファイル52に一時記憶する。このテキストの情報ファ
イル52には、図4に示すP&IDに存在するテキスト
の内容、テキストの開始座標(SX,SY)、テキスト
の終了座標(CX,CY)、幅(WIDTH )及び高さ(HI
GHT )等のデータを記憶し、例えば「計装機器TI10
7」に係わるテキストの情報は、図中の領域52aに記
憶する。
【0054】このように、図1に示す情報抽出部10c
は、円、線分及び文字列に係わる情報をP&IDから抽
出したならば、それぞれ円の情報ファイル50、線分の
情報ファイル51及びテキストの情報ファイル52とし
て図示しない記憶部に記憶する。そして、かかる情報の
抽出が終了したならば、図1に示す認識処理部10dに
よる知識データに基づく計装機器の認識処理に移行す
る。
【0055】図6は、この認識処理部10dの概念を説
明するための図である。なお、ここでは「計装機器TI
107」を認識する場合を示している。すでに図5を用
いて説明したように、円の情報ファイル50の領域50
aには、計装機器TI107の円部分の情報が格納さ
れ、線分の情報ファイル51の領域51aには、計装機
器TI107の線分の情報が格納され、テキストの情報
ファイル52の領域52aには、計装機器TI107の
テキストの情報が格納されている。
【0056】したがって、同図に示すようにこれらの情
報を組み合わせることができれば、機器リスト作成部1
0fが作成する抽出結果ファイル60内に、計装機器T
I107に対応する抽出結果を格納できることになる。
【0057】このため、本実施の形態では、知識データ
記憶部10eに記憶した知識データAを用いて、線分及
びテキストとの組合せとして位置づけられるシンボルの
みを計装機器として認識するとともに、知識データBを
用いてタグを認識し、知識データCを用いて円の外接正
方形等を認識することとしている。
【0058】そして、このようにして計装機器を認識し
たならば、この計装機器に係わるデータを一覧リスト6
0として出力する。
【0059】図7は、図6に示す機器リスト60を具体
的に示す図である。同図に示すように、この機器リスト
作成部10fは、認識処理部10dによる計装機器の認
識結果に基づいて、DXFファイル名(DWGFILE) 、描
画番号(DWGNo) 、シート番号(SHEETNO) 及びタグ
(TAGNO)等の要素からなる機器リストを抽出結果ファ
イル70として出力する。なお、図4に示す「計装機器
TI107」の機器データは、領域60aに格納されて
いる。
【0060】ところで、上記一連の説明では、図1に示
す機能ブロック図に基づいて機器データ抽出装置10の
説明を行ってきたが、本発明に係わる機器データ抽出装
置は、記録媒体に格納した制御プログラム及びデータを
コンピュータにロードすることにより実現することもで
きる。
【0061】図8は、ワークステーション又はパーソナ
ルコンピュータ等のコンピュータを用いて機器データ抽
出装置10を形成する場合の構成を示す図である。同図
に示すように、かかるコンピュータ80を用いる場合に
は、図1に示す機器データ抽出装置10の各機能部に対
応するプログラム及びデータをディスクドライブ82を
介してディスク81から読み出し、かかるプログラムを
実行することになる。
【0062】したがって、ディスク81には、図1に示
すデータ変換処理部10b、情報抽出部10c、認識処
理部10d及び機器リスト作成部10fに対応するプロ
グラムと、知識データ記憶部10eに対応するデータを
あらかじめ記憶しておく必要がある。なお、データ入力
部10aの機能は、通常のコンピュータがデバイスドラ
イバとしてあらかじめ装備している。
【0063】上述したように、本実施の形態が用いる機
器データ抽出装置10では、知識データ記憶部10eに
記憶した知識データを用いて、P&IDデータから計装
機器の機器リストを抽出するよう構成したので、下記に
示す効果が得られる。
【0064】1)人を介在せずに迅速かつ正確に計装機
器の一覧を作成することができる。2)新たな計装機器
が開発された場合でも、この新たな計装機器に関する知
識を登録することにより、柔軟に対応することができ
る。
【0065】なお、本実施の形態では、記録媒体を介し
てP&IDデータを取り込む場合を説明したが、本発明
はこれに限定されるものではなく、機器データ抽出装置
10をLAN等のネットワークに接続し、データ入力部
10aをネットワークインターフェースとしてP&ID
データを取得することもできる。
【0066】また、本実施の形態では、円をシンボルの
一部に有する計装機器を中心に説明したが、多角形等の
他のシンボルを持つ計装機器の場合にも同様に適用する
ことが可能である。
【0067】さらに、本実施の形態では、機器データの
一覧リストの作成をユーザを介さずに行う場合を示した
が、機器データの基本リストをディスプレイ上にポップ
アップメニューで表示し、ユーザからの入力によって機
器データに係わる情報の補完を行うこともできる。
【0068】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明は、
系統図に係わるデータから、所定の図形情報、文字列情
報及び線分情報を抽出し、該抽出した所定の図形情報、
文字列情報及び線分情報と、あらかじめ記憶した各種機
器の図形情報、文字列情報及び線分情報の相互関係に係
わる知識データとに基づいて、系統図に内在するプラン
ト用の機器データの一覧リストを作成するよう構成した
ので、下記に示す効果が得られる。
【0069】1)人を介在せずに迅速かつ正確に機器の
一覧を作成することができる。 2)新たな機器が開発された場合でも、この新たな機器
に関する知識を登録することにより、柔軟に対応するこ
とができる。
【0070】また、本発明は、図形情報、文字列情報及
び線分情報の組合せをプラント用機器と認識するための
第1の知識データを用いてプラント用機器の存在を認識
するとともに、図形情報内に位置する文字列情報をタグ
として認識するための第2の知識データ及び線分情報の
組合せにより図形情報に内接又は外接する図形を認識す
るための第3の知識データを用いて、該プラント用機器
の種別を認識するよう構成したので、段階的に効率良く
機器を認識することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態で用いる機器データ抽出装置の構
成を示す機能ブロック図。
【図2】計装機器の基本シンボル及び文字列の意味等の
一例を示す図。
【図3】図1に示す機器データ抽出装置の処理手順を示
すフローチャート。
【図4】図1に示すデータ入力部が取り込むP&IDの
一例を示す図。
【図5】図4に示すP&IDから抽出した円、線分及び
テキストの情報ファイルを示す図。
【図6】図1に示す認識処理部の概念を説明するための
図。
【図7】図6に示す機器リストを具体的に示す図。
【図8】ワークステーション又はパーソナルコンピュー
タ等のコンピュータを用いて機器データ抽出装置を形成
する場合の構成を示す図。
【符号の説明】
10…機器データ抽出装置、 10a…データ入力部、
10b…データ変換処理部、 10c…情報抽出部、1
0d…認識処理部、 10e…知識データ記憶部、10
f…機器リスト作成部、50…円の情報ファイル、 5
1…線分の情報ファイル、52…テキストの情報ファイ
ル、 60…抽出結果ファイル、80…コンピュータ、
81…ディスク、 82…ディスクドライブ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 CADシステムで作成したプラント用機
    器及び計装に係わる系統図に係わるデータからプラント
    用の機器データを抽出する機器データ抽出装置におい
    て、 前記系統図に係わるデータから、所定の図形情報、文字
    列情報及び線分情報を抽出する抽出手段と、 各種機器の図形情報、文字列情報及び線分情報の相互関
    係に係わる知識データを少なくとも記憶する記憶手段
    と、 前記記憶手段に記憶した知識データと、前記抽出手段が
    抽出した所定の図形情報、文字列情報及び線分情報とに
    基づいて、前記系統図に内在するプラント用の機器デー
    タの一覧リストを作成する作成手段とを具備したことを
    特徴とする機器データ抽出装置。
  2. 【請求項2】 前記記憶手段は、 前記図形情報、文字列情報及び線分情報の組合せを前記
    プラント用機器と認識するための第1の知識データと、
    前記図形情報内に位置する文字列情報をタグとして認識
    するための第2の知識データと、前記線分情報の組合せ
    により図形情報に内接又は外接する図形を認識するため
    の第3の知識データとを記憶し、 前記作成手段は、 前記第1の知識を用いて前記プラント用機器の存在を認
    識し、前記第2及び第3の知識データを用いて該プラン
    ト用機器の種別を認識することを特徴とする請求項1記
    載の機器データ抽出装置。
  3. 【請求項3】 前記プラント用機器及び計装に係わる系
    統図に係わるデータは、 石油精製プラント、石油化学プラント、食品プラント、
    電力プラント又は環境プラントに用いる計装機器、塔、
    槽、熱交換機、回転ポンプ又は配管に係わるデータであ
    ることを特徴とする請求項1記載の機器データ抽出装
    置。
  4. 【請求項4】 CADシステムで作成したプラント用機
    器及び計装に係わる系統図に係わるデータからプラント
    用の機器データを抽出する機器データ抽出方法におい
    て、 前記系統図に係わるデータから、所定の図形情報、文字
    列情報及び線分情報を抽出し、 該抽出した所定の図形情報、文字列情報及び線分情報
    と、あらかじめ記憶した各種機器の図形情報、文字列情
    報及び線分情報の相互関係に係わる知識データとに基づ
    いて、前記系統図に内在するプラント用の機器データの
    一覧リストを作成することを特徴とする機器データ抽出
    方法。
  5. 【請求項5】 CADシステムで作成したプラント用機
    器及び計装に係わる系統図に係わるデータからプラント
    用の機器データを抽出する機器データ抽出装置に用いる
    記録媒体であって、 あらかじめ記憶した各種機器の図形情報、文字列情報及
    び線分情報の相互関係に係わる知識データと、 前記系統図に係わるデータから、所定の図形情報、文字
    列情報及び線分情報を抽出し、抽出した情報と前記知識
    データに基づいて、前記系統図に内在するプラント用の
    機器データの一覧リストを作成するプログラムとを記憶
    したことを特徴とする記録媒体。
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