JP3619638B2 - 床暖房見積り設計支援システム - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、家庭用の集中暖房、特に床暖房の敷設の設計とその見積りに用いるに適した床暖房見積り設計支援システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
最近、家庭用の暖房も従来の電熱ヒータ、エアコン等の個別単体のものから、マルチ型エアコンあるいは床暖房パネルのように複数個をシステム的につなげて使ういわゆるシステム化される傾向にある。特に、床暖房は、頭寒足熱を実現するに好適であり、ソフトな暖かさと、輻射熱を利用するため他の暖房より室温を4〜5℃低くても充分暖かく感じられ、直接室内空気を加熱して出力するものでないため空気の乾燥も少なく健康的である。また、床面そのものを放熱面とし、室内に暖房機本体を設置しないので燃焼ガスもなく衛生的で、部屋が広く使える等の点でその快適性、省エネルギー性が認められ急速に普及している。
【0003】
床暖房はその施工が他の暖房装置の設置に比して大掛かりとなるため、家の新築、増改築の際に同時に行われることが多いが、家の間取り、施主の生活状況、家族構成等により種々の注文がなされるものである。従って、床暖房機器の販売担当者は顧客にとって充分満足のゆくように、それらの注文を可能な限り実現し、仕上がり状況の提示と能力を達成できる機器の設計配置、見積書の作成提示を行わなければならない。
【0004】
従来は、これらの一連の作業を手作業で行っており、販売担当者は顧客の注文を考慮に入れ、設計部門と打ち合わせを行いながら図面を作成し、見積書を一覧に作成して顧客に提示していた。このため時間と手間がかかり、顧客に直ちに見積り結果を示すことができなかった。
【0005】
即ち、家の間取りの大きさがないと、機器、熱源機、放熱機(暖房用パネル)、パネルラジュエータ等の敷設場所が確定できないため機器見積りができなかった。そのため提案、説明が不十分で販売への効果が充分発揮できなかった。
【0006】
また、家の間取図に手書きで機器の寸法を描く作業や、図面からの機器の員数の拾いだし等にも時間がかかった。暖房機器の選定をするにも商品知識が必要であり、設計に際しては、教本等のマニュアルを勉強するといった時間と知識習得の手間が発生した。
【0007】
また、暖房の合否の判定が、家の暖房負荷と暖房機器の放熱量の比較等の手入力による計算の繰り返しで時間がかかり、精度も悪かった。そして、顧客へ提出する提案書、機器価格明細見積書の作成にも時間、費用がかかった上、提案書の内容が作成者によって差が生じ提案書の質の低下、内容の不均衡、不備等顧客に混乱を生じさせる原因となっていた。更に、途中で注文内容に変更事項が生じたりすると、再度、作業のやり直しとなり、ますます手間と時間を要した。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記問題点に基づき、床暖房機器の販売担当者が顧客の注文を、家の間取りから、床暖房を行う部屋、廊下の設定、暖房パネルの設置図、配管の入口・出口の設定、有線リモコンの配線をどのように張り巡らせるかといった設計作業をパソコンの画面上に顧客との対話形式で実現し、その結果としての床暖房の合否の判定と最終見積書を、パソコンの画面上に効率的に提示できる床暖房見積り設計支援システムと、そのためのプログラムを記録した媒体を提供することを目的とする。
【0011】
【問題を解決するための手段】
上記本発明の目的を達成するために、この発明の請求項1に係る床暖房見積り設計支援システムは、間取要素の入力、出力/編集を指令するステップと、間取要素ファイルに登録されている間取り、壁、屋根等の間取要素の選択、入力、削除を指令するステップと、間取要素に関する各指令に基づき間取図を作成するステップと、機器要素の入力、出力/編集を指令するステップと、機器要素ファイルに登録されている床暖房用の機器と機器に関する諸データおよび価格等の機器要素の選択、入力、削除を指令するステップと、機器要素に関する各指令に基づき間取図に機器配置図を作成するステップと、水頭損失計算手段と暖房負荷計算手段と不凍液量・総水量計算手段に計算条件・安全条件の各設定入力を指令するステップと、各計算結果の編集を指令するステップと、水頭損失計算を行うステップと、暖房負荷計算を行うステップと、不凍液量・総水量計算を行うステップと、上記計算結果の評価・判定を行うステップと、上記間取図、機器配置図と共に上記各計算結果と計算結果の評価・判定結果を出力または記憶保管するステップとからなることを特徴とする。
【0012】
これにより、間取要素、機器要素の各要素に関する指令に基づいて、それぞれ間取図、間取図上の機器配置図を自動的に作成できるので、その作成結果を適当な出力手段、例えばディスプレイやプリンタ等に出力すれば、使用者は設計作業をするその場で設計結果を見ることができるようになり、従来よりも結果作成までの時間を至極短縮できる。特に、各設定入力を指令すれば、各種の計算の実行と計算結果に基づく評価判定を行うことができ、使用者の機器選定および設計の妥当性をその場で確認することができるようになり、暖房機器の見積活動が容易にできる。
【0013】
この発明の請求項2に係る床暖房見積り設計支援システムは、配管要素の入力、出力/編集を指令するステップと、配管要素ファイルに登録されている配管の管径、管種、長さ、価格等の配管要素の選択、入力、削除を指令するステップと、配管要素に関する各指令に基づき間取図に配管図を作成するステップとを備えたことを特徴とする。
【0014】
これにより、配管図が容易に作成できるので使用者が機器選定および配管選定等に不慣れな場合でもある程度の精度でもって配管施工図を完成させることができるようになり、この設計支援システムには営業活動を行うものに対する設計支援機能だけでなく教育的な機能を持たせることができるようになる。
【0015】
この発明の請求項3に係る床暖房見積り設計支援システムは、間取要素の入力、出力/編集を指令するステップと、間取要素ファイルに登録されている間取り、壁、屋根等の間取要素の選択、入力、削除を指令するステップと、間取要素に関する各指令に基づき間取図を作成するステップと、機器要素の入力、出力/編集を指令するステップと、機器要素ファイルに登録されている床暖房用の機器と機器に関する諸データおよび価格等の機器要素の選択、入力、削除を指令するステップと、機器要素に関する各指令に基づき間取図に機器配置図を作成するステップと、配線要素の入力、出力/編集を指令するステップと、配線要素ファイルに登録されている配線の線径、線種、長さ、価格等の配線要素の選択、入力、削除を指令するステップと、配線要素に関する各指令に基づき間取図に配線図を作成するステップと、水頭損失計算手段と暖房負荷計算手段と不凍液量・総水量計算手段に計算条件・安全条件の各設定入力を指令するステップと、各計算結果の編集を指令するステップと、水頭損失計算を行うステップと、暖房負荷計算を行うステップと、不凍液量・総水量計算を行うステップと、上記計算結果の評価・判定を行うステップと、上記間取図、機器配置図と共に上記各計算結果と計算結果の評価・判定結果を出力または記憶保管するステップとからなることを特徴とする。
【0016】
これにより、配線図が容易に作成できるので、使用者が機器選定および配線選定等に不慣れな場合でも、ある程度の精度でもって配線施工図を完成させることができるようになり、この設計支援システムには営業活動を行うものに対する設計支援機能だけでなく教育的な機能を持たせることができるようになる。
【0017】
この発明の請求項4に係る床暖房見積り設計支援システムは、間取要素の入力、出力/編集を指令するステップと、間取要素ファイルに登録されている間取り、壁、屋根等の間取要素の選択、入力、削除を指令するステップと、間取要素に関する各指令に基づき間取図を作成するステップと、機器要素の入力、出力/編集を指令するステップと、機器要素ファイルに登録されている床暖房用の機器と機器に関する諸データおよび価格等の機器要素の選択、入力、削除を指令するステップと、機器要素に関する各指令に基づき間取図に機器配置図を作成するステップと、水頭損失計算手段と暖房負荷計算手段と不凍液量・総水量計算手段に計算条件・安全条件の各設定入力を指令するステップと、各計算結果の編集を指令するステップと、水頭損失計算を行うステップと、暖房負荷計算を行うステップと、不凍液量・総水量計算を行うステップと、上記計算結果の評価・判定を行うステップと、見積要素の入力、出力/編集を指令するステップと、見積要素ファイルに登録されている計算式、表、書式等の見積要素の選択、入力、削除を指令するステップと、見積要素に関する各指令に基づき見積書を作成するステップと、上記間取図、機器配置図と共に上記各計算結果と計算結果の評価・判定結果を出力または記憶保管するステップとからなることを特徴とする。
【0018】
これにより、見積要素を指示して出力を指令すれば見積書を自動的に作成できるので、設計作業を行うその場で見積書も一緒に作成することができるようになり、営業活動を行う上で暖房機器を設置する施主に対して迅速な情報提供を行うことができ、営業活動を全面的に支援でき結果として繁客力を向上できる。
【0019】
この発明の請求項5に係る床暖房見積り設計支援システムは、間取要素の入力、出力/編集を指令するステップと、間取要素ファイルに登録されている間取り、壁、屋根等の間取要素の選択、入力、削除を指令するステップと、間取要素に関する各指令に基づき間取図を作成するステップと、機器要素の入力、出力/編集を指令するステップと、機器要素ファイルに登録されている床暖房用の機器と機器に関する諸データおよび価格等の機器要素の選択、入力、削除を指令するステップと、機器要素に関する各指令に基づき間取図に機器配置図を作成するステップと、配管要素の入力、出力/編集を指令するステップと、配管要素フアイルに登録されている配管の管径、管種、長さ、価格等の配管要素の選択、入力、削除を指令するステップと配管要素に関する各指令に基づき間取図に配管図を作成するステップと、配線要素の入力、出力/編集を指令するステップと、配線要素ファイルに登録されている配線の線径、線種、長さ、価格等の配線要素の選択、入力、削除を指令するステップと、配線要素に関する各指令に基づき間取図に配線図を作成するステップと、水頭損失計算手段と暖房負荷計算手段と不凍液量・総水量計算手段に計算条件・安全条件の各設定入力を指令するステップと、各計算結果の編集を指令するステップと、水頭損失計算を行うステップと、暖房負荷計算を行うステップと、不凍液量・総水量計算を行うステップと、上記計算結果の評価・判定を行うステップと、見積要素の入力、出力/編集を指令するステップと、見積要秦ファイルに登録されている計算式、表、書式等の見積要素の選択、入力、削除を指令するステップと、見積要素に関する各指令に基づき見積書を作成するステップと上記間取図、機器配置図と共に上記各計算結果と計算結果の評価・判定結果を出力または記憶保管するステップとからなることを特徴とする。
【0020】
これにより、配管図および配線図が容易に作成できるので、使用者が機器選定および配管・配線の選定等に不慣れな場合であっても、ある程度の精度でもって配管施工図と配線施工図を完成させることができるようになり、この設計支援システムは営業活動を行うものに対する教育的な機能を持たせることができるようになり、見積要素を指示して出力を指令すれば見積書を自動的に作成できるので、設計作業を行うその陽で見積書も一緒に作成することができるようになり、営業活動を行う上で暖房機器を設置する施主に対して迅速な情報提供を行うことができ、営業活動を全面的に支援でき結果として集客力を向上できる。
【0021】
この発明の請求項6に係る床暖房見積り設計支援システムは、上記請求項1乃至請求項5に記載の構成において、各要素の入力、出力/編集の指令は、各要素群毎に独立して出力または記憶保管されることを特徴とする。
【0022】
これにより、各要素に関する指令を独立して出力できるようにしたので、使用者は間取図作成後に機器配置図を作成すること無しに、機器見積を行うことができるようになる一方、見積を行わないで評価判定作業を行うことも可能となり、施主の要望に応じた手順での設計支援活動を行うことができるようになり、システムとしての汎用性が向上し、使い勝手のよいシステムを提供できる。
【0023】
この発明の請求項7に係る床暖房見積り設計支援システムは、間取り、壁、屋根等の間取要素が登録されている間取要素ファイルと、床暖房用の機器と機器に関する諸データおよび価格等の機器要素が登録されている機器要素ファイルと、配管の管径、管種、長さ、価格等の配管要素が登録されている配管要素ファイルと、配線の線径、線種、長さ、価格等の配線要素が登録されている配線要素ファイルと、計算式、表、書式等の見積要素が登録されている見積要素ファイルと、上記各要素ファイルに対して要素の入力、出力/編集を指令する手段と、上記各要素の選択、入力、削除を指令する手段と、上記間取要素の入力、出力/編集指令により間取図を作成する手段と、上記機器要素の入力、出力/編集指令により間取図に機器配置図を作成する手段と、上記配管要素の入力、出力/編集指令により間取図に配管図を作成する手段と、上記配線要素の入力、出力/編集指令により問取図に配線図を作成する手段と、上記見積要素の入力、出力/編集指令により見積書を作成する手段と、計算条件・安全条件の各設定入力を指令する手段と、水頭損失計算手段と、暖房負荷計算手段と、不凍液量・総水量計算手段と、計算結果の評価・判定手段と、上記各計算手段に計算結果の編集を指令する手段と、上記間取図、機器配置図、配管図、配線図、見積書、各計算結果、評価・判定結果を出力する手段および記憶保管する手段とを備え、計算結果の編集指令により上記間取図、機器配置図、配管図、配線図、見積書と共に上記各計算結果と計算結果の評価・判定結果及び最終見積書を出力または記憶保管するように構成した。
【0024】
これにより、間取・機器・見積・配管・配線の各要素ファイルから必要な要素を指示して、出力を指令すれば、それぞれ間取図・機器配置図・見積書・配管図・配線図を自動的に作成することができ、その作成結果を出力手段または記憶手段に出力できるので、使用者は設計作業をするその場で設計結果即ち機略の設計図として活用できる図面および見積書を見ることができるようになり、従来よりも結果作成までの時間を大幅に短縮でき、しかもその編集作業も容易に行えるようになる。しかも、計算条件および安全条件の各設定入力を指令すれば、水頭損失・暖房負荷・不凍液量・総水量等の各種計算の実行とその計算結果に基づく評価・判定を行うことができ、使用者の機器選定および設計の妥当性をその場で確認することができるようになり、暖房機器の見積活動が容易になる。
【0025】
この発明の請求項8に係る床暖房見積り設計支援プログラムを記録した媒体は、コンピュータによって床暖房の見積設計を支援するためのプログラムを記録した媒体であって、間取り、壁、屋根等の間取要素が登録されている間取要素ファイルと、床暖房用の機器と機器に関する諸データおよび価格等の機器要素が登録されている機器要素ファイルと、配管の管径、管種、長さ、価格等の配管要素が登録されている配管要素ファイルと、配線の線径、線種、長さ、価格等の配線要素が登録されている配線要素ファイルと、計算式、表、書式等の見積要素が登録されている見積要素ファイルとを用いて、上記間取要素の入力、出力/編集指令により間取図を作成させ、上記機器要素の入力、出力/編集指令により間取図に機器配置図を作成させ、上記配管要素の入力、出力/編集指令により間取図に配管図を作成させ、上記配線要素の入力、出力/編集指令により間取図に配線図を作成させ、上記見積要素の入力、出力/編集指令により見積書を作成させ、計算条件・安全条件の各設定入力により水頭損失計算、暖房負荷計算、不凍液量・総水量計算を行わせるとともに、各計算結果の評価・判定を行わせるプログラムを記録したものである。
【0026】
これにより、間取・機器・見積・配管・配線の各要素ファイルから必要な要素を指示すれば、それぞれ間取図・機器配置図・見積書・配管図・配線図を自動的に作成することができ、使用者は設計作業をするその場で設計結果、即ち概略の設計図として活用できる図面および見積費を見るここができるようになり、従来よりも結果作成までの時間を大幅に短縮でき、しかもその編集作業も容易に行えるようになる。しかも、計算条件および安全条件の各設定入力すれば、水頭損失・暖房負荷・不凍液量・総水量等の各種計算の実行とその計算結果に基づく評価・判定を行うことができ、使用者の機器選定および設計の妥当性をその場で確認することができるようになり、暖房機器の見積活動が容易になる。
【0027】
【発明の実施の形態】
次に、本発明を図を参照しながら実施例にもとづいて説明する。図1は、本発明の床暖房見積り設計支援システムの全体構成を示すブロック図である。パソコン(WS)10はパソコン本体に収容されたCPUと、主記憶装置と、表示手段としてディスプレイ11と、記憶保持手段としての磁気ディスクと、出力手段としてのプリンタと、各種指令を入力する入力手段としてのキーボードやマウス等の入力装置12とを標準装備している。
【0028】
操作者は、パソコン10のディスプレイ11の画面に表示されるメニュー、メッセージ、テーブル、リスト等を見ながら入力装置12を介して指示、選択等を行うと共にデータを入力することにより、パソコン10といわば対話形式で操作をすることができる。この対話形式により種々の機能を動作させるためのシステムが予め定まっており、間取図・配管・配線設計作図システム1と、負荷・容量計算・評価判定システム2と、ファイルシステム3と、見積処理システム4と、フロッピーディスクやハードディスク等の記憶保持手段としての外部メモリ5と表示・出力システム6とからなる。
【0029】
間取図・配管・配線設計作図システム1は、CAD技法を使用して対象物件の概略設計、間取図の作成、放熱機(暖房パネル)の最適配置、リモコンや電気配線の最適配置、配管部材等の所用数量の算出等を行う機能を有する。
【0030】
負荷・容量計算・評価判定システム2は、水頭損失計算、暖房負荷計算、不凍液量、総水量計算および暖房の合否判定を行う機能を有し、機器リストおよび各種計算書8を作成する。
【0031】
ファイルシステム3は、間取り、壁、屋根等の間取要素が登録されている間取要素ファイルと、床暖房用の機器と機器の諸データや価格等の機器要素が登録されている機器要素ファイルと、配管の管径、管種、長さ、価格等の配管要素が登録されている配管要素ファイルと、配線の線径、線種、長さ、価格等の配線要素が登録されている配線要素ファイルと、計算式、表、書式等の見積要素が登録されている見積要素ファイルとから構成される。
【0032】
見積処理システム4は、ファイルシステムの機器、配管、配線の単価データと数量データと見積要素とに基づき見積処理を行い、見積書7を作成する機能を有する。
【0033】
外部メモリ5はパソコンのフロッピーディスク等の外部の記憶保持手段としてのメモリであり、表示・出力システム6はディスプレイ11の画面に表示(以下単に画面表示という)させたり、プリンタにより各種出力9を出力させる機能である。
【0034】
図2に本発明の全体の処理フローを示す。大きく分けて入力部とパソコンの演算部(CPU)と出力部の処理フローから構成される。本発明が使用するパソコン10の基本OSが、ウインドウズ(マイクロソフト社の商標)であり、入力操作は基本的に入力装置12のマウスを使ってなされるものとする。まず、マウスを使って、ステップ101で新規に物件を作成するか、既存の物件を使って間取り入力するかのメニューを選択する。新規物件の場合は、ステップ102に至り、ステップ106でこれから作成する物件の名称、工事名称等の名称を入力し、ステップ108に進む。
【0035】
ステップ107では間取要素の入・出力/編集指令を出し、ステップ108の間取要素で、予め登録されている間取り要素を画面表示する。ステップ109では間取要素ファイルから、例えば和室、6畳あるいは洋室10畳、玄関4.5畳、廊下、押入・収納、補助スペースのように、それぞれ間取要素を選択することにより画面に表示されるので、新たに入力したり削除したりすることで間取要素を特定して、それら間取要素をステップ110で画面上で組み合わせて図4に示すような顧客の家の間取りを新規に作成する。
【0036】
既存の物件、例えば前回の新規物件の作成時に保管した物件を使って間取り作成をする場合は、ステップ103に至り、ステップ104で3種類の物件、即ち、フロッピーディスク、継続中物件、参照物件(サンプル物件)のうちのいずれかを選択する。フロッピーディスクを選択した場合は、既にステップ111のフロッピーディスクに保管されている物件を保管機能105を介して呼び出し、継続中の物件を選択したときは、入力途中の物件であり、参照物件を選択したときは、予めパソコン本体に内蔵の磁気ディスクやハードディスクに導入されている物件であって、ステップ104でそのいずれかが選ばれる。
【0037】
更に、それらの既存物件から物件データを読み込んで、ステップ110で顧客の家の間取りを作成する。作成された間取りはステップ112で画面上に図4に示すような出力する。また、必要に応じてステップ105の保管手続きを介してステップ111でフロッピーディスクに保管される。
【0038】
ステップ110では、平面の間取りだけでなく内観パース図、外観パース図、壁作成、屋根作成を行って、図5、図6に示すような立体的な斜視図も作成することができる。この間取り及び斜視図の作成のうち、ステップ110の物件作成についてのより詳細なフローは図3に示している。図3において、図2のものと同一のものには同じ番号を付している(この作図については本発明の主要部ではなく省略する)。
【0039】
物件作成は、ステップ201〜203のグループ選択ブロック、ステップ204の壁作成ブロック、ステップ205の屋根作成ブロック、ステップ206〜209の内観パース作成ブロック、ステップ210〜213の外観パース作成ブロック、ステップ214〜215の間取り出力ブロック、ステップ216〜219の図面確認ブロックから構成されている。
【0040】
グループ選択ブロックでは、ステップ202での要素選択、ステップ203での間取り要素の入力/削除がなされ、これは図2のステップ107、ステップ108およびステップ109に相当するものである。
【0041】
内観パース作成ブロックでは、ステップ207の作画ファイルの作成、ステップ208の内観パース確認、ステップ209の内観パース出力が行われる。外観パース作成ブロックでは、ステップ211の作画ファイルの作成、ステップ212の外観パース確認、ステップ213の外観パース出力が行われる。
【0042】
間取り出力ブロックではステップ215において間取図出力が行われる。図面確認ブロックでは、ステップ217の図面選択、ステップ218の図面確認、ステップ219の図面出力が行われる。そして、ステップ209の内観パース出力、ステップ213の外観パース出力、215における間取図出力およびステップ219の図面出力は、図2のステップ112に包含される機能である。
【0043】
次に図2に戻り、こうして作成された間取図の中へパソコンのモニタ画面上で暖房、給湯機器を選択できるように、ステップ113で機器要素の入、出力/編集の指令を出してステップ114で機器要素の種類(給湯機器、床暖機器等)、形状、価格等を画面に表示し、操作者に対して機器を明示させ、機器の選定を援助する。
【0044】
ステップ115の機器要素の選択、入力、削除では、表示された機器要素、例えば、給湯機のタイプ、放熱機(木質パネル、薄型金属パネルなど)等から顧客の希望を考慮して機器要素の選択、入力、削除を行う。選択された機器は、機種名、実寸に対応した大きさで機器の上面図が現れ、ステップ116の機器配置図作成で、顧客の希望する場所、例えば6畳和室、10畳洋室、廊下、階段部分あるいは1階のみならず2階の希望の部屋にという工合に、上記ステップ110で作成した間取りにマウスにより指示された場所へ自由に設置される。そして図2のステップ112で、ディスプレイの画面にあるいはプリンタにより印刷物として出力される。
【0045】
このようにして機器要素と放熱機(パネル)が配置された例を図7に示す。これらの表示は実寸に対応しているので、機器の敷設場所が具体的に明示されて操作者、顧客に対しても、目視で機器の場所の確認が可能となる。このように、形としての間取図と機器の敷設図の認識をソフトが完全に援助することとなる。
【0046】
また同時に、間取図に敷設された機器は、各機器要素に対してソフト上で価格のデータを持たせてあるので、敷設した機器は、員数と価格を予め決められた明細表へ集計および合計金額の計算結果だけでなく、敷設した機器の付属部品(弁、継手等)を含んで、明細、見積書をディスプレイ画面へ表示あるいはプリンタに印刷物として出力することができる。
【0047】
明細、見積書の作成を図8の処理フローを参照して説明する。ステップ301で、機器要素の入、出力編集の指示が出されると、ステップ306で各要素ファイルから対応する機器要素の価格を取り出す。
【0048】
上記手法で作成された、ステップ309の間取図内に描かれた機器配置図から、ステップ310において、各要素の選別と数の集計を行う。即ち、機器の種別と数、機器の付属品の選別と集計をし、これと先にファイルから取り出された機器要素の価格、配管要素の価格から、ステップ304の見積書要素の入、出力編集指令により、ステップ311で見積書要素についての計算式、表形式、書式等の見積要素が選択されて、計算と明細書の作成および見積書の作成がなされる。
【0049】
ここで、顧客が必要とする見積項目内容としては、例えば、1.機器入力全ての明細書2.床暖房のみの明細書 3.給湯機のみの明細書 4.工事費の明細書 5.見積書があり、これから顧客の希望するものを適時出力する。また、明細、見積書内の数値の訂正、機器名称変更等の手入力を可能とすることで書内の編集が容易となり、顧客の要望に対して迅速に対応できる。この見積書内での訂正や変更等を確定させることにより、機器配置図上の状態が変化するように、バージョンアップできれば非常に良い。
【0050】
最後に、ステップ312で、プリンタを介して画面上の明細、見積書を物件名称を添付して出力させ顧客に提供する。印刷時は、敷設されていない機器の出力リストも選択できるので、機器の見積に忘れがないかどうかを確認できる。これにより、顧客は、具体的なイメージを確認しながら予算等を考慮して、床暖房の設置を行うかどうかを判断することができる。
【0051】
次に、顧客が床暖房の設置を進める場合は、図2に戻り、ステップ118で配管要素の入力、出力/編集を指令すると、ステップ119で配管要素の管径、管種、価格、長さ等を画面に表示し、操作者に対して配管要素を明示させ、配管要素の選定を援助する。
【0052】
ステップ120の配管要素の選択、入力、削除では、表示された配管要素の管径、管種、価格、長さから顧客の希望を考慮して配管要素の選択、入力、削除を行う。選択された配管は、ステップ121の配管図作成で、上記手法で作成された、ステップ309の間取図内に描かれた機器配置図、配管図に対して、機器からの温水配管を描き、配管施工図を作成する。そしてステップ112で、ディスプレイの画面にあるいはプリンタにより印刷物として出力される。
【0053】
配管施工図の作成にあたっては、まず、間取図に敷設された放熱機(床暖パネル)の集団を決定(系統づけ)し、集団化された放熱機の温水配管の入口、出口位置を決定する。放熱機の集団の決定(系統づけ)、温水配管の入口、出口位置の決定の際に、設計の基本ルールを外れると警告および助言が表示され、適切な配管施工へ導くことができる。
【0054】
放熱機の集団の決定(系統づけ)について図9のフローチャートで説明する。系統づけがスタートすると、ステップ401で系統Noを入力する。ステップ402で1階か2階かを選択し、ステップ403で放熱機(床暖パネル)の指示を行う。
【0055】
ステップ404では、ワーニングチェックを行い、正しければ(OKであれば)次のステップ405のグループ確定の判定に至る。もし誤り(ERR)であれば、ステップ411のワーニング(警告)メッセージが出される。ワーニングメッセージとしては、例えば“ラジエータ+フロアパネルの組み合せになっています。”、“S型+S型の組み合せになっています。”、“フロアパネルの相当長が60mを超えています。”等が表示され、操作者は“継続”、“キャンセル”、“全キャンセル”の中から適正な事項を選択する。
【0056】
操作者が“継続”を選択すると、了解となりステップ405のグループ確定の判定に至る。“キャンセル”を選択すると、ステップ412で指示されたパネルをキャンセルして、ステップ402に戻る。もし、“全キャンセル”を選択すると、ステップ413で、指示された全パネルをキャンセルして、ステップ402に戻る。
【0057】
ステップ405のグループ確定の判定の結果、グループ確定が不都合である場合(No)はステップ402に戻る。グループ確定できる場合(Yes)はステップ406に進み、温水配管の入口、出口位置を指示する。この場合、温水配管の入口は〇印で、出口は×印で入力する。ステップ407では、指示された温水配管の入口、出口位置が適正かどうかがチェックされる。チェックの条件は、温水がスムーズに流れて効率的な組み合せかどうか、費用が条件にあっているかどうかで判定される。
【0058】
適正であれば(OK)、次のステップ408に至る。もし適正でないならば(ERR)、ステップ416のワーニング(警告)メッセージが出される。ワーニングメッセージとしては、例えば“配管の入口・出口が同じです。キャンセルして下さい。”、“フロアパネルの相当長が100mを超えていませんか?”等が表示され、操作者は“継続”、“キャンセル”、“全キャンセル”の中から適正な事項を選択する。
【0059】
操作者が“継続”を選択すると、了解となりステップ408に至る。“キャンセル”を選択すると、ステップ415で入口、出口位置を再入力して、ステップ406に戻る。もし、“全キャンセル”を選択すると、ステップ414で、確定したグループをキャンセルし指示されている全パネルをキャンセルして、ステップ402に戻る。
【0060】
ステップ408では、次のグループ入力を行うかどうかを判断し、入力する場合(Yes)、最初のステップ401に戻る。入力しない場合(No)は、次段のステップ409で系統の確定をするかどうかを判定する。確定しない場合(No)は再びステップ408に戻る。そして確定する場合(Yes)は、ステップ410で放熱機の集団の決定(系統づけ)を終了する。系統づけられた放熱機の集団は、図12にA−1−1、B−1−1、C−1−1、D−1−1のようにグループ化される。
【0061】
次に、配管入力の処理手順について図10の配管入力フローチャートを参照して説明する。ステップ501で系統設定が適正化どうかをチェックする。適正でなかったら(Err)、ステップ511に至り処理を終了する。適正であったら、ステップ502で配管を行う系統(放熱機)を指示する。続いて、ステップ503で1階か2階かを選択し、ステップ504で配管種類(φ9.52等)を選択する。ステップ505で配管のタイプ(往き、戻り、分岐等)を選択する。次に、配管形状(直線、円弧、直円)を選択する。
【0062】
ステップ507で配管の入力を行う(図11で詳述する)。ステップ508で、系統選択ボタンが指示されたかどうかが判断され、指示された(Yes)であれば、ステップ512で接続が適正かどうかがチェックされて、適正(Ok)であればステップ502に戻り、新たに配管を行う系統(放熱機)を指示する。適正でなければ(Err)ステップ503に戻る。
【0063】
系統選択ボタンが指示されなかった場合(No)、ステップ509で区切りかどうかを判断し、区切りでなかったら(No)ステップ503に戻る。区切りであれば(YES)、ステップ510で配管入力が適正であるかどうかの総合チェッを行い、適正でなかったら(Err)再びステップ503に戻る。適正であれば(Ok)ステップ511に至り、配管入力を終了する。
【0064】
ここで、ステップ507の配管入力について図11を参照して詳述する。配管入力がスタートすると、ステップ601で流量計算値表示を行い、ステップ602で配管タイプが入力され、ステップ603で連絡・分岐・立上り・立下り・連絡上下の入力を行い、ステップ608に至り配管入力を終了する。配管の連絡・分岐・立上り・立下り・連絡上下の入力例を図13に示す。
【0065】
ステップ604で、配管タイプが往き・戻りのものを入力し、ステップ605で、系統に接続されているかどうかが判断されて、接続されていなかった場合(NO)、ステップ608に至り配管入力を終了する。接続されている場合(Yes)は、次段のステップ606で接続されている系統が1つであるかどうかが判断され、1つであれば(Yes)ステップ608に至り配管入力を終了する。
【0066】
接続されている系統が1つでない場合(No)、ステップ607に至りワーニング表示される。ワーニング表示の内容は、例えば、“複数のグループが存在する為、往き(戻り)配管を1グループに接続することはできません。キャンセルしてください。”、“|A|系統にフリーの戻り配管が存在します。キャンセルしてください。”等のメッセージが表示された場合は、キャンセルして処理を続行しステップ601に戻る。
【0067】
このような処理フローにより、図12のように、温水配管の入口、出口位置へ暖房用の熱源機から温水の行き、戻り管を管の種類(材料、管の太さ)を選別して描くことができる。配管敷設にあたっては、設計の基本ルールを外れると警告および助言が表示され、適切な配管施工へ導くことができる。
【0068】
また、描かれた配管の相当長を求めるには、相当長を確認したい放熱器(パネル)をマウスを使って囲むことにより求めることができる。描かれた配管の長さは、測量され暖房の合否の資料(水頭損失)、配管の機器見積書に転記され、提案書の資料として活用する。
【0069】
温水配管の施工、敷設状態が間取図内へ作成でき、プリンタを介して出力させ、顧客に提供することで温水配管の場所を明示して、説明を具体化させ、実際の工事にあたっては、配管工事の施工性を向上させることができる。
【0070】
次に、給湯器の電源用としてコンセントを、また床暖房が敷設された場所からのリモコン(有線)操作のために、リモコンコードの配線をする必要がある。各部屋は勿論のこと台所等に顧客の希望により間取図にこれらのコンセントおよびリモコンコードを描くことにより、顧客の選択を容易にする。
【0071】
図2に戻り、ステップ122で配線要素の入力、出力/編集を指令すると、ステップ123で配線要素の線径、線種、価格、長さ等を画面に表示し、操作者に対して配線要素を明示させ、配線要素の選定を援助する。
【0072】
ステップ124の配線要素の選択、入力、削除では、表示された配線要素の線径、線種、価格、長さから顧客の希望を考慮して配線要素の選択、入力、削除を行う。選択された配線は、ステップ125の配線図作成で、上記手法で作成された、ステップ309の間取図内に描かれた機器配置図、配管図に機器の配線図を描き、配線施工図を作成する。そしてステップ112で、ディスプレイの画面にあるいはプリンタにより印刷物として出力される。
【0073】
リモコン配線は、機器から顧客の希望する位置に、直線・円弧・直円を選択して入力する。また、機器の電源コンセント位置はコンセントマークを間取図へ指示入力する。これにより得られた機器の配線図は図14に示すものとなる。
【0074】
描かれた配線は、マウスを使って配線の始点と終点をクリックすることにより測量され、長さを集計して見積書へ配線長さを転記させることで、見積の精度を向上させるだけでなく、加工性を向上できる。図14の配線施工図はプリンタを介して出力させ、顧客に提供する。
【0075】
次に、上記のような手順で、対話形式により作成された床暖房システムの水頭損失計算、暖房負荷計算、不凍液量、総水量計算を行い、その結果に基づき見積り・設計された床暖房の合否の判定と最終見積書を作成して顧客に提示する必要がある。
【0076】
再び、図2を参照すると、ステップ130で計算条件設定入力をステップ131で安全係数設定入力を行う。これらの設定値を用いて、ステップ132では水頭損失計算を行い、ステップ134では暖房負荷計算を行い、ステップ136では必要不凍液量、総水量計算を行う。
【0077】
ステップ131、133、135で、計算結果の編集指令をそれぞれ行うことにより、計算された水頭損失計算結果、暖房負荷計算結果、不凍液量、総水量計算結果がステップ112で出力されると共にステップ105の保管機能を介してステップ111で、フロッピーディスクへ保管される。
【0078】
この処理フローについて、図15の支援計算フローを参照して、より詳しく説明する。図15において、ステップ701、ステップ702で要素の入、出力、編集の指令が出されると、ステップ705では機器要素、即ち機器の能力(熱量、放熱量)、保有水量、ポンプ能力を、ステップ706では配管要素、即ち保有水量、圧力損失をステップ709に設定値として出力する。
【0079】
一方、ステップ707における間取図内に描かれた機器配置図、配管図、配線図から、ステップ708で、各要素の選別と数の集計、即ち、1.機器の種別と数(機器の付属品の選別も含む)、2.配管の種別と長さ、3.部屋の床面積、4.部屋内の機器の選別と集計がなされて、ステップ709に出力される。
【0080】
ステップ709には、ステップ703での計算条件設定入力と安全係数設定入力の指令がなされる。ここで、計算条件設定入力の項目は、顧客の地域、場所、電源のサイクル50/60、家の窓の構造、断熱材の厚み、外気温度、室温度、家の単位暖房負荷値である。
【0081】
また、安全係数設定入力の項目は、放熱機器の安全係数、熱源機の安全係数、水頭損失の安全係数、保有水量の安全係数であり、各安全係数は、実際の施工での危険度を回避するために、計算結果に対して余裕をもたせ、失敗しないように設けている。
【0082】
ステップ709のこれらの設定値を用いて、ステップ704の設計支援計算表選択指令により、ステップ710では水頭損失計算を行い、敷設された放熱機器へ適正、設計温水流量が流れるか否か、温水配管の長さ、管径、放熱機器の水頭損失を計算して熱源機器に内蔵の温水循環ポンプの能力を判定する。
【0083】
ステップ711では暖房負荷計算を行い、間取の部屋に存在する放熱機器の暖房能力を部屋毎に区分け、集計する。部屋の大きさを測量して、計算条件で設定された単位暖房負荷値を演算して、部屋毎の暖房負荷値を出して敷設された放熱機器で部屋毎に暖房の合否を判定する。また、各部屋の放熱量合計から熱源機の能力の判定を行う。
【0084】
計算式は次のとうりである。
暖房負荷=安全係数×(設計室内温度−設計外気温度)×床面積
熱源機ユニットの判定は、暖房負荷の合計と、熱源機ユニットの熱出力×安全係数との大小を比較して行う。
【0085】
また、暖房判定は、放熱機の放熱量=放熱機放熱量×放熱機面積としたときに、暖房負荷と放熱量との大小を比較して行う。
【0086】
ステップ712では不凍液量、総水量計算を行い、敷設された熱源機、放熱機器、温水配管の保有水量を集計計算し、凍結防止、防錆に必要な不凍液量を算出し、また、温水の膨張量を吸収できるか否かの判定を行う。計算式は次のとうりである。
【0087】
【数1】
不凍液量(L)=システム総水量×(必要濃度/100)÷(原液濃度/100)
【0088】
このように計算し、その計算結果による判定内容は、ステップ713で、計算結果の表として、物件名称も添付されて、出力されて設備設計の支援援助を行う資料になると共に顧客に提示される。
【0089】
更に、最終見積書を作成するために、 図8におけるステップ301で、機器要素の入、出力編集の指示が出されると、ステップ306で機器要素価格のファイルから各機器要素の価格を取り出す。また、ステップ302で、配管要素の入、出力編集の指示が出されると、ステップ307で配管要素価格のファイルから各配管要素の価格を取り出す。ステップ303で、配線要素の入、出力編集の指示が出されると、ステップ308で配線要素価格のファイルから各配線要素の価格を取り出す。
【0090】
上記手法で作成された、ステップ309の間取図内に描かれた機器配置図、配管図から、ステップ310において、各要素の選別と数の集計を行う。即ち、1.機器の機器の種別と数、機器の付属品の選別と、2.配管の種別と長さと、3.配線の種別と長さについて選別と集計をし、これと先にファイルから取り出された機器要素の価格、配管要素の価格から、ステップ304の見積書要素の入、出力編集指令により、ステップ311で見積書要素のについての計算式、表形式、書式等が選択されて、計算と明細書の作成および見積書の作成がなされる。
【0091】
また、明細、見積書内の数値の訂正、機器名称変更等の手入力を可能とすることで書内の編集が容易となり、顧客の要望に対して迅速に対応できる。最後に、ステップ305での見積書の選択指令により、ステップ312で、プリンタを介して画面上の明細、見積書を物件名称を添付して出力させ顧客に提供する。
【0092】
更に、本発明は、上記したような、間取図内へ機器入力をし機器の価格明細書を作成するための入力、間取図内へ機器入力をし機器の配線図を作成するための入力、および間取図内の機器からの温水配管を描き配管施工図を作成するための入力をしなくとも、上記水頭損失計算、暖房負荷計算、不凍液量・総水量計算結果項を選択して計算結果表へ必要項目(計算表にて必要とされる項目)を入力することで計算をソフトが行い、計算結果表はプリンタを介して出力され、提案書の資料として顧客に提示されるようにもなっている。
【0093】
上記説明は、床暖房に適用した見積・設計支援システムについて述べてきたが、本発明の手法は、床暖房のみに限らず、冷水パイプのパネルを部屋、廊下、玄関等の天井に敷設し、このパネルに冷水を供給することにより冷房を行う、所謂、輻射型冷房システムの機器配置、冷水パネルの配置、配管の配置、リモコン配線の設置および冷却能力の評価と判定にも適用できるものである。
【0094】
【発明の効果】
以上のように、本発明は、操作者がパソコンのディスプレイの画面に表示されるメニュー、メッセージ、テーブル、リスト等を見ながら入力装置を介して要素を適宜選択/入力することで、パソコンといわば対話形式で間取図、機器配置図、機器見積書を作成することができる一方、選定機器に対して各種計算及びこの計算結果に基づく評価判定を行えるので、作図をしながらの床暖房機器の選定および暖房能力の確認や間取への適正配置などの合否判定を含めた設計が可能となり、迅速な機器見積と作図ができる。
【0095】
また、これらの結果は使用者の指示で適当な出力手段に対して出力され、または記憶保持手段に記憶保持されるので、使用者はいつでもこれらの結果の呼び出し、修正、変更等の編集作業を行うことができるようになり、この設計支援システムを容易に移動できるノートパソコンに入力して持ち運べば容易に商談にも活用でき、特に、見積書をその場で作成できるので営業活動を行う上で施主に対して迅速な情報提供ができ、集客力を向上できる。
【0096】
また、間取要素、機器要素の各要素に関する指令に基づいて、それぞれ間取図・機器配置図・見積書・配管図・配線図を自動的に作成することができので、その作成結果を適当な出力手段、例えばディスプレイやプリンタ等に出力すれば、使用者は設計作業をするその場で設計結果を見ることができるようになり、従来よりも結果作成までの時間を至極短縮できる。特に、計算条件および安全条件の各設定入力すれば、水頭損失・暖房負荷・不凍液量・総水量等の各種計算の実行とその計算結果に基づく評価・判定を行うことができ、使用者の機器選定および設計の妥当性をその場で確認することができるようになり、暖房機器の見積活動が容易にできる。
【0097】
そして、間取図に敷設された機器は、ソフト上で価格のデータを持たせてあるので、敷設した機器は、員数と価格を予め決められた明細表へ集計および合計金額の計算結果だけでなく、敷設した機器の付属部品(弁、継手等)を含んで、顧客が必要とする見積項目内容の明細、見積書を出力することができる。また同時に、明細、見積書内の数値の訂正、機器名称変更等の手入力を可能とすることで見積書内の編集が容易となり、顧客の要望に対して迅速に対応できる。
【0098】
更に、記憶保持手段に記憶保持されるので、使用者はいつでもこれらの結果の呼び出し、修正、変更等の編集作業を行うことができるようになり、この設計支援システムを持ち運べば容易に商談にも活用でき、特に見積書をその場で作成できるので営業活動を行う上で施主に対して迅速な情報提供ができ、集客力を向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のシステム構成のブロック図。
【図2】本発明の処理の全体フローチャート。
【図3】間取図の作成フローチャート。
【図4】間取図。
【図5】内観パース図。
【図6】外観パース図。
【図7】間取図上への機器配置図。
【図8】見積書作成フローチャート。
【図9】系統づけフローチャート。
【図10】配管入力フローチャート(その1)。
【図11】配管入力フローチャート(その2)。
【図12】間取図上への配管配置図。
【図13】階層間連絡図。
【図14】間取図上への配線配置図。
【図15】支援計算フローチャート。
【符号の説明】
1 間取図・配管・配線設計作図システム
2 負荷・容量計算・評価判定システム
3 ファイルシステム
4 見積り処理システム
5 外部メモリ
6 表示・出力システム
7 見積書
8 機器リストおよび各種計算書
9 物件概要
10 パソコン(WS)
11 ディスプレイ
12 入力装置
13 ヘッダー
14 熱源器ユニット
15 燃料タンク
16 放熱機(暖房パネル)
Claims (8)
- 間取要素の入力、出力/編集を指令するステップと、間取要素ファイルに登録されている間取り、壁、屋根等の間取要素の選択、入力、削除を指令するステップと、間取要素に関する各指令に基づき間取図を作成するステップと、機器要素の入力、出力/編集を指令するステップと、機器要素ファイルに登録されている床暖房用の機器と機器に関する諸データおよび価格等の機器要素の選択、入力、削除を指令するステップと、機器要素に関する各指令に基づき間取図に機器配置図を作成するステップと、水頭損失計算手段と暖房負荷計算手段と不凍液量・総水量計算手段に計算条件・安全条件の各設定入力を指令するステップと、各計算結果の編集を指令するステップと、水頭損失計算を行うステップと、暖房負荷計算を行うステップと、不凍液量・総水量計算を行うステップと、上記計算結果の評価・判定を行うステップと、上記間取図、機器配置図と共に上記各計算結果と計算結果の評価・判定結果を出力または記憶保管するステップとからなる床暖房見積り設計支援システム。
- 配管要素の入力、出力/編集を指令するステップと、配管要素ファイルに登録されている配管の管径、管種、長さ、価格等の配管要素の選択、入力、削除を指令するステップと、配管要素に関する各指令に基づき間取図に配管図を作成するステップとを備えたことを特徴とする請求項1に記載の床暖房見積り設計支援システム。
- 配線要素の入力、出力/編集を指令するステップと、配線要素ファイルに登録されている配線の線径、線種、長さ、価格等の配線要素の選択、入力、削除を指令するステップと、配線要素に関する各指令に基づき間取図に配線図を作成するステップとを備えたことを特徴とする請求項1に記載の床暖房見積り設計支援システム。
- 見積要素の入力、出力/編集を指令するステップと、見積要素ファイルに登録されている計算式、表、書式等の見積要素の選択、入力、削除を指令するステップと、見積要素に関する各指令に基づき見積書を作成するステップとを備えたことを特徴とする請求項1に記載の床暖房見積り設計支援システム。
- 配管要素の入力、出力/編集を指令するステップと、配管要素フアイルに登録されている配管の管径、管種、長さ、価格等の配管要素の選択、入力、削除を指令するステップと配管要素に関する各指令に基づき間取図に配管図を作成するステップと、配線要素の入力、出力/編集を指令するステップと、配線要素ファイルに登録されている配線の線径、線種、長さ、価格等の配線要素の選択、入力、削除を指令するステップと、配線要素に関する各指令に基づき間取図に配線図を作成するステップと、見積要素の入力、出力/編集を指令するステップと、見積要秦ファイルに登録されている計算式、表、書式等の見積要素の選択、入力、削除を指令するステップと、見積要素に関する各指令に基づき見積書を作成するステップとを備えたことを特徴とする請求項1に記載の床暖房見積り設計支援システム。
- 各要素の入力、出力/編集の指令は、各要素群毎に独立して出力または記憶保管されることを特徴とする請求項1乃至請求項5に記載の床暖房見積り設計支援システム。
- 間取り、壁、屋根等の間取要素が登録されている間取要素ファイルと、床暖房用の機器と機器に関する諸データおよび価格等の機器要素が登録されている機器要素ファイルと、配管の管径、管種、長さ、価格等の配管要素が登録されている配管要素ファイルと、配線の線径、線種、長さ、価格等の配線要素が登録されている配線要素ファイルと、計算式、表、書式等の見積要素が登録されている見積要素ファイルと、上記各要素ファイルに対して要素の入力、出力/編集を指令する手段と、上記各要素の選択、入力、削除を指令する手段と、上記間取要素の入力、出力/編集指令により間取図を作成する手段と、上記機器要素の入力、出力/編集指令により間取図に機器配置図を作成する手段と、上記配管要素の入力、出力/編集指令により間取図に配管図を作成する手段と、上記配線要素の入力、出力/編集指令により問取図に配線図を作成する手段と、上記見積要素の入力、出力/編集指令により見積書を作成する手段と、計算条件・安全条件の各設定入力を指令する手段と、水頭損失計算手段と、暖房負荷計算手段と、不凍液量・総水量計算手段と、計算結果の評価・判定手段と、上記各計算手段に計算結果の編集を指令する手段と、上記間取図、機器配置図、配管図、配線図、見積書、各計算結果、評価・判定結果を出力する手段および記憶保管する手段とを備え、計算結果の編集指令により上記間取図、機器配置図、配管図、配線図、見積書と共に上記各計算結果と計算結果の評価・判定結果及び最終見積書を出力または記憶保管することを特徴とする床暖房見積り設計支援システム。
- コンピュータによって床暖房の見積設計を支援するためのプログラムを記録した媒体であって、このプログラムは、間取り、壁、屋根等の間取要素が登録されている間取要素ファイルと、床暖房用の機器と機器に関する諸データおよび価格等の機器要素が登録されている機器要素ファイルと、配管の管径、管種、長さ、価格等の配管要素が登録されている配管要素ファイルと、配線の線径、線種、長さ、価格等の配線要素が登録されている配線要素ファイルと、計算式、表、書式等の見積要素が登録されている見積要素ファイルとを用いて、上記間取要素の入力、出力/編集指令により間取図を作成させ、上記機器要素の入力、出力/編集指令により間取図に機器配置図を作成させ、上記配管要素の入力、出力/編集指令により間取図に配管図を作成させ、上記配線要素の入力、出力/編集指令により間取図に配線図を作成させ、上記見積要素の入力、出力/編集指令により見積書を作成させ、計算条件・安全条件の各設定入力により水頭損失計算、暖房負荷計算、不凍液量・総水量計算を行わせるとともに、各計算結果の評価・判定を行わせるものであることを特徴とする床暖房見積り設計支援プログラムを記録した媒体。
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