JP2008083475A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】定着した記録紙に光沢ムラが発生しないようにした画像形成装置。
【解決手段】加熱手段を有する定着部材と前記定着部材に圧接する加圧部材とにより形成されたニップ部で記録材上のトナー像を定着する定着装置を備えた画像形成装置において、前記定着部材における前記ニップ部の排紙側近傍に向けて圧搾空気を噴射する圧搾空気噴射手段と、記録材が前記ニップ部に達する前であり、前記定着部材の略1回転以上前から、圧搾空気を連続的に噴射させて前記定着部材を冷却させるべく前記圧搾空気噴射手段を制御する制御手段と、を備えたこと。
【選択図】図2

Description

本発明は、記録材を定着する定着装置の定着部材の外周面の温度を均一化し、定着後の記録材の光沢ムラを防止する画像形成装置に関する。
複写機、プリンタ、ファクシミリ、及びこれらの諸機能を備えた複合機等の電子写真方式の画像形成装置においては、原稿に対応した潜像を感光体に形成し、この潜像にトナーを付与することによって顕像化する。そして、この顕像化されたトナー像を記録紙上に転写し、この後、記録紙上に転写されたトナー像を定着して排紙する。
このようにトナー像を定着する定着装置として熱ローラ定着方式の定着装置がある。これは、ハロゲンヒータ等を内蔵した定着ローラと、定着ローラを加圧する加圧ローラとによって形成されたニップ部で、トナー像が転写された記録紙を挟持・搬送しながら、加熱・加圧する方式である。このような定着装置は構成が簡便であるため、広く利用されている。
ここで、定着時に記録紙が定着ローラに接触すると、定着ローラの熱は低温の記録紙によって奪われて、定着ローラの外周面は温度低下する。定着ローラはシリコーンゴムからなる弾性層を有しているが、シリコーンゴムは熱伝導率が小さいので、低下した定着ローラの外周面を温度上昇させるのに時間がかかる。
このために、搬送された記録紙の先端部がニップ部に達すると、そのニップ部を形成する定着ローラの外周面は温度低下するが、記録紙が接触しない定着ローラの外周面は温度低下しない。従って、定着ローラの外周面に温度段差が生じ、定着ローラが1回転すると、この温度段差がある部分でも定着されることになる。この結果、高い温度で定着された部分は光沢度が高く、低い温度で定着された部分は光沢度が低くなって、記録紙に光沢ムラが発生する。
この現象を模式的に図11に示す。図11において、ハロゲンヒータHによって加熱された定着ローラ91に加圧ローラ92が圧接し、ニップ部Nで記録紙Pを加熱・加圧して定着する。図11(A)は記録紙Pの先端部がニップ部Nに搬送され、定着ローラ91に温度段差が生じた図である。この温度段差Gは、図11(B)に示す如く解消されずに定着ローラ91は1回転し、記録紙Pの後半部分に再び接触して記録紙Pに光沢ムラを発生させる。
このような問題に対処するため、定着ローラが1回転し終えたタイミングで補助的なヒータを用いて定着ローラを加熱する定着装置が知られている(特許文献1参照)。
特開平9−190112号公報
光沢ムラの発生に関し、特許文献1に記載の如く対処する場合には、専用の補助ヒータが必要となって、その分コストアップとなり、定着装置も大型化する。また、補助ヒータをオンしても、ヒータ温度が上昇するのに時間がかかるため、温度低下した定着ローラを直ちに温度上昇させることは困難であり、光沢ムラの発生を防止する効果は小さい。
本発明はかかる問題に鑑みてなされたものであり、記録材の分離と兼用して装置が大型化したりコストアップしたりすることがなく、定着した記録紙に光沢ムラが発生しないようにした画像形成装置を提案することを発明の目的とする。
前記目的は、下記に記載した発明により達成される。
本発明の画像形成装置は、加熱手段を有する定着部材と前記定着部材に圧接する加圧部材とにより形成されたニップ部で記録材上のトナー像を定着する定着装置を備えた画像形成装置において、前記定着部材における前記ニップ部の排紙側近傍に向けて圧搾空気を噴射する圧搾空気噴射手段と、記録材が前記ニップ部に達する前であり、前記定着部材の略1回転以上前から、圧搾空気を連続的に噴射させて前記定着部材を冷却させるべく前記圧搾空気噴射手段を制御する制御手段と、を備えたことを特徴とする。
本発明の画像形成装置によれば、記録材の分離のための圧搾空気を利用して、専用の補助ヒータを必要とせずに、定着した記録材に光沢ムラが発生することを確実に防止できるという効果を奏する。
以下に本発明の画像形成装置に関する実施の形態を図を参照して説明する。なお、本発明は下記に記載された形態に限定されるものではない。
先ず、画像形成装置の一例を図1の構成図に基づいて説明する。
本画像形成装置は画像形成装置本体GHと画像読取装置YSとから構成される。
画像形成装置本体GHは、タンデム型カラー画像形成装置と称せられるもので、複数組の画像形成部10Y,10M,10C,10K、ベルト状の中間転写体6、給紙搬送手段及び定着装置9等からなる。
画像形成装置本体GHの上部には、自動原稿送り装置201と原稿画像走査露光装置202から成る画像読取装置YSが設置されている。自動原稿送り装置201の原稿台上に載置された原稿dは搬送手段により搬送され、原稿画像走査露光装置202の光学系により原稿の片面又は両面の画像が走査露光され、ラインイメージセンサCCDに読み込まれる。
ラインイメージセンサCCDにより光電変換されて形成された信号は、画像処理部において、アナログ処理、A/D変換、シェーディング補正、画像圧縮処理等が行われた後、露光手段3Y,3M,3C,3Kに送られる。
イエロー(Y)色の画像を形成する画像形成部10Yは、感光体ドラム1Yの周囲に帯電手段2Y、露光手段3Y、現像手段4Y及びクリーニング手段8Yを配置している。マゼンタ(M)色の画像を形成する画像形成部10Mは、感光体ドラム1Mの周囲に帯電手段2M、露光手段3M、現像手段4M及びクリーニング手段8Mを配置している。シアン(C)色の画像を形成する画像形成部10Cは、感光体ドラム1Cの周囲に帯電手段2C、露光手段3C、現像手段4C及びクリーニング手段8Cを配置している。黒(K)色の画像を形成する画像形成部10Kは、感光体ドラム1Kの周囲に帯電手段2K、露光手段3K、現像手段4K及びクリーニング手段8Kを配置している。そして、帯電手段2Yと露光手段3Y、帯電手段2Mと露光手段3M、帯電手段2Cと露光装置3C、及び帯電手段2Kと露光装置3Kは、潜像形成手段を構成する。
なお、現像手段4Y,4M,4C,4Kは、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)及び黒(K)の小粒径のトナーとキャリアからなる2成分現像剤を内包する。
中間転写体6は、複数のローラにより巻回され、回動可能に支持されている。
定着装置9は、加熱された定着ローラ91と加圧ローラ92との間に形成されたニップ部で記録紙(記録材)P上のトナー像を加熱・加圧して定着する。
かくして、画像形成部10Y,10M,10C,10Kより形成された各色の画像は、回動する中間転写体6上に転写手段7Y,7M,7C,7Kにより逐次転写されて(1次転写)、カラー画像合成されたトナー像が形成される。給紙カセット20内に収容された記録紙Pは、給紙手段21により給紙され、給紙ローラ22A,22B,22C,22D,レジストローラ23等を経て、転写手段7Aに搬送され、記録紙P上にカラー画像が転写される(2次転写)。カラー画像が転写された記録紙Pは定着装置9において加熱・加圧され、記録紙P上のカラートナー像が定着される。その後、排紙ローラ24に挟持されて機外の排紙トレイ25上に載置される。
一方、転写手段7Aにより記録紙Pにカラー画像を転写した後、記録紙Pを曲率分離した中間転写体6は、クリーニング手段8Aにより残留トナーが除去される。
なお、以上はカラー画像を形成する画像形成装置であったが、モノクロ画像を形成する画像形成装置であってもよいし、中間転写体を用いても用いなくてもよい。
次に、本発明に係わる定着装置について、図2の断面図に基づいて説明する。
図2において、定着装置9は、ハロゲンヒータHにより加熱される定着部材としての定着ローラ91、定着ローラ91を下方より加圧する加圧部材としての加圧ローラ92等から構成されている。
定着ローラ91は、中央に内蔵したハロゲンヒータHと、ハロゲンヒータHを内包する芯金91Aと、芯金91Aを被覆する耐熱性の弾性層91Bと、弾性層91Bを被覆する離型層91Cとから構成されている。芯金91Aはアルミニュウムや鉄等により円筒状に形成されている。弾性層91Bはシリコーンゴムやフッ素ゴム等から形成されている。離型層91CはPFA(パーフルオロアルコキシ)若しくはPTFE(ポリテトラフルオロエチレン)等のフッ素樹脂から形成され、弾性層91Bを塗布若しくはチューブにて被覆する。
加圧ローラ92は、芯金92Aと、芯金92Aを被覆する弾性層92Bと、弾性層92Bを被覆する離型層92Cとから構成されている。芯金92Aは鉄等により円筒状に形成されている。弾性層92Bはシリコンゴムの発泡体から形成されている。離型層92CはPFAチューブ等から形成されている。そして、加圧ローラ92は不図示の付勢部材によって付勢されて、定着ローラ91を下方より加圧している。
なお、場合によっては定着ローラ91を加熱する加熱部材としてハロゲンヒータHに代えて誘導加熱方式にしてもよい。
また、定着ローラ91に付着したトナー等を清掃する清掃手段95が設けられている。清掃手段95は、ウエッブ95A、使用前のウエッブ95Aを巻回する元巻軸95B、ウエッブ95Aを定着ローラ91に圧着させる圧着ローラ95C、及び使用後のウエッブ95Aを巻き取る巻取軸95Dからなる。ウエッブ95Aは不織布からなり、所定の通紙枚数毎に間欠的に巻き取られる。
上記構成により、ハロゲンヒータHによって加熱され不図示のモータによって駆動された定着ローラ91が時計方向に回転すると、加圧ローラ92が反時計方向に従動回転する。従って、図1の如き画像形成装置によってトナー画像が形成された記録紙Pは、定着ローラ91と加圧ローラ92とにより形成されたニップ部Nで挟持・搬送され、加熱・加圧されることにより記録紙P上のトナー像が定着される。
ここで、圧搾空気を噴射する圧搾空気噴射手段が設けられ、その噴射部材101がニップ部Nに対する記録紙Pの排紙側に配置されている。そして、定着ローラ91におけるニップ部Nの排紙側近傍に向けて圧搾空気を噴射する。
噴射部材101は、図3に示す如く、圧搾空気が噴射する横長の開口部101Aを有し、その幅方向の長さは定着ローラ91及び加圧ローラ92の軸方向の長さより大きい。従って、最大のサイズの記録紙であっても、幅方向の全域にわたって圧搾空気を噴射することができる。
そして、記録紙P上のトナー像が定着ローラ91の表面に圧着し、軟化したトナーの粘着性により記録紙Pが定着ローラ91に巻き付いてしまうことを防止するため、圧搾空気を噴射する。即ち、記録紙Pがニップ部Nを通過する時点で、噴射部材101の開口部101Aより圧搾空気を噴射して、定着ローラ91に巻き付いた記録紙Pの先端部を圧搾空気の風圧によって定着ローラ91より剥離させる。記録紙Pが剥離されたならば、圧搾空気の噴射を停止する。
なお、噴射部材101の中には定着ローラ91の長手方向に3本から6本程度のエアノズルが設けられている。
ここで、空気噴射装置の構成を図4の模式図に基づいて説明する。
エアポンプ115から送られた圧搾空気はレギュレータ114で圧力調整された後、エアタンク113に貯溜される。そして、後述する如く制御手段によって電磁弁112が開閉制御され、電磁弁112が開放したときにエアノズル111より圧搾空気が噴射される。また、電磁弁112の開放は2段に変化し、圧搾空気の噴射圧を低圧と高圧とに切り換えることができる。
図2に戻り、案内部材96がエアノズル101よりニップ部Nの方向に突出して設けられているので、剥離した記録紙Pはエアノズル101に当接することなく案内部材96に沿って搬送される。
なお、記録紙Pが案内部材96と摺接するので、案内部材96における摺接面は滑面に形成され、離型層が塗布されていることが望ましい。
ここで、定着時に記録紙Pがニップ部Nにおいて定着ローラ91に接触すると、定着ローラ91の熱は低温の記録紙Pによって奪われて、定着ローラ91の外周面の温度は低下する。定着ローラ91の弾性層91Bは熱伝導率が小さいので、定着ローラ91の外周面の温度上昇には時間がかかる。
このために、搬送された記録紙Pの先端部がニップ部Nに達すると、そのニップ部Nを形成する定着ローラ91の外周面の温度は低下するが、ニップ部Nの排紙側に位置して記録紙Pが接触しない定着ローラ91の外周面は温度低下しない。従って、定着ローラ91の外周面に温度段差が生じ、定着ローラ91が1回転すると、この温度段差がある部分でも定着されることになる。この結果、高い温度で定着された部分は光沢度が高く、低い温度で定着された部分は光沢度が低くなって、記録紙Pに光沢ムラが発生する。
そこで、このような光沢ムラの発生を防止するために、圧搾空気を噴射して定着ローラ91の外周面の温度を均一化すべく制御する。以下にこの制御を図5乃至図9に基づいて説明する。
先ず、1枚の記録紙Pのみを給紙して定着する場合について図5乃至図9に基づいて説明する。図5はこの場合のタイムチャートであり、図9は要部のブロック図である。
例えば図1に示す画像形成装置において、画像形成を開始する操作が行われ、画像形成部10Y,10M,10C,10Kより各色の画像が形成される。各色の画像は、回動する中間転写体6上に転写手段7Y,7M,7C,7Kにより逐次転写されて、カラー画像が合成されたトナー像が形成される。給紙カセット20内に収容された記録紙Pは、給紙手段21により給紙され、給紙ローラ22A,22B,22C,22D,レジストローラ23等を経て、転写手段7Aに搬送され、記録紙P上にカラー画像が転写される。
この際に、記録紙Pは第1センサS1によって給紙が検知される。そして、第1センサS1の検知後に所定時間が経過すると、図7に示すCPU等からなる制御手段500は電磁弁112を制御して開放させ、低圧の、即ち、弱い風速の圧搾空気をエアノズル111より噴射させる(T1)。すると、定着ローラ91の外周面は圧搾空気により冷却され、温度低下する。
やがて、給紙された記録紙Pの先端部は第2センサS2を通過し、第2センサS2がオンになる(T2)。続いて、所定の時間が経過した後、制御手段500は電磁弁112を制御して強い風速の圧搾空気をエアノズル111より短時間噴射した後、電磁弁112を閉鎖して噴射を停止させる(T3)。このT3のタイミングは記録紙Pの先端部がニップ部Nを通過した直後となるように、第2センサS2がオンになってからの時間が設定されている。
従って、記録紙Pの先端部がニップ部Nを通過した直後に、強い風速の圧搾空気が一時的に噴射され、定着ローラ91に巻き付いた記録紙Pの先端部は定着ローラ91より剥離する。このときの圧搾空気の風圧は例えば0.2〜0.3MPaであり、噴射時間は例えば0.02〜0.06秒である。
ここで、弱い風速の圧搾空気を噴射させるT1からT3までの時間は、定着ローラ91が1回転以上回転する時間となるように設定することが望ましい。しかし、圧搾空気は定着ローラ91の外周面の1点のみに吹き付けられるのではなく、円周方向にある程度の幅を有して吹きつけられるので、T1からT3までの時間は、定着ローラ91が1回転少ない例えば350°程度の回転をする時間であってもよい。従って、定着ローラ91が略1回転以上の回転をして記録材Pがニップ部Nに達する迄の間、圧搾空気を連続的に噴射させればよい。
また、弱い風速の圧搾空気により定着ローラ91は冷却されるが、この際の低下温度が定着ローラ91が記録紙Pの接触によって冷却される低下温度と近似するように圧搾空気の風速を設定する。
このようにして、定着ローラ91は、記録紙Pがニップ部Nに到達する前には圧搾空気により冷却されていて、記録紙Pがニップ部Nを通過した直後に圧搾空気の噴射を停止して、その後は記録紙Pによって冷却されるので、定着ローラ91の外周面に温度段差が生じない。従って、定着後の記録紙Pに光沢ムラが生ずることがない。
以上の如き圧搾空気の噴射の経過を図6に模式的に示す。図6(A)は、記録紙Pがニップ部Nに到達するまで、圧搾空気を連続的に噴射して、定着ローラ91を冷却している図である。但し、定着ローラ91の外周面は、冷却された直後は温度低下しているが、次第にハロゲンヒータHによって加熱され温度上昇する。ところが図6(B)に示す如く、記録紙Pの先端部がニップ部Nを通過して記録紙Pが定着ローラ91に接触することによって、定着ローラ91の外周面は再び略同温度に温度低下する。次に、強い風速の圧搾空気を極く短時間噴射して記録紙Pを定着ローラ91から剥離させて、直ちに圧搾空気の噴射を停止する。
このように、記録紙Pの先端部がニップ部Nを通過するまで圧搾空気を噴射して定着ローラ91を冷却し、続いて圧搾空気の噴射を停止して記録紙Pによって定着ローラ91の温度を低下させるので、定着ローラ91の外周面に温度段差が生ずることがなく、光沢ムラの問題は解消される。
ただし、定着ローラ91が例えば半回転する間のみ圧搾空気によって定着ローラ91の外周面を冷却することは、図7に示す如く冷却された部分と冷却されない部分との間に温度段差Gが生ずるので、好ましくない。
また、定着ローラ91が例えば1回転半する間に圧搾空気によって定着ローラ91の外周面を冷却することは、最初の1回転のときには図7に示す如き温度段差が生ずるが、次の1回転の冷却時に次第に温度段差が鈍ってきて、記録紙Pに定着ムラが発生することはない。
次に、複数枚の記録紙Pを連続給紙して定着する場合について説明する。図8はこの場合のタイムチャートである。
図8におけるT3までは前述と同一である。圧搾空気により温度低下した定着ローラ91により定着が行われ、記録紙Pの後端部が第2センサS2を通過し、第2センサS2がオフになる(T4)。続いて、所定の時間が経過した後、再び低圧の圧搾空気の噴射を開始させる(T5)。このT5のタイミングは、記録紙Pの後端部がニップ部Nを通過した時点となるように、第2センサS2がオフになってからの時間が設定されている。即ち、記録紙Pがニップ部Nを通過し、定着が終了した時点である。制御手段500はコピー枚数の入力や複数の画像のメモリ等で連続給紙が行われることを予め認知しているので、T5の時点で低圧の圧搾空気の噴射を開始し、2枚目の記録紙Pがニップ部Nに達するまでの紙間で定着ローラ91を冷却する。そして、2枚目の記録紙Pの先端部が第2センサS2を通過し、第2センサS2がオンになり(T7)、記録紙Pの先端部がニップ部Nを通過する時間が経過した後、制御手段500は電磁弁112を制御して高圧の圧搾空気をエアノズル111より短時間噴射する。この噴射により2枚目の記録紙Pを定着ローラ91から剥離させた後、電磁弁112を閉鎖して噴射を停止させる(T7)。以下、T8以降はこの繰り返しになる。
次に、定着ローラ91を冷却する圧搾空気の風圧を変化させ、光沢ムラの発生状況を確認した実験について述べる。
(1)実験条件
・定着装置:図2の如き構成
・定着ローラ
外径:60mm、長さ:324mm
芯金材質:STKM、芯金肉厚:1.5mm
弾性層材質:シリコーンゴム、弾性層硬度:30度(JIA−A)、弾性層肉厚:2mm
離型層材質:PFAチューブ、離型層肉厚:75μm
・加圧ローラ
外径:55mm、長さ:324mm
芯金材質:STKM、芯金肉厚:1.5mm
弾性層材質:シリコーンゴム、弾性層硬度:30度(JIA−A)、弾性層肉厚:2.5mm
離型層材質:PFAチューブ、離型層肉厚:75μm
・加圧ローラの押圧力:800N
・記録紙搬送速度:280mm/s
・記録紙:コニカミノルタCFペーパー
・トナー付着量:13g/m2(黒色)
・圧搾空気の風速:0〜5m/s
(2)実験結果
圧搾空気の風速と定着ローラの温度との関係を表1と図10に示す。
Figure 2008083475
圧搾空気の風速を変化させ、各々について黒ベタ画像を5枚定着して光沢ムラを視認した。これを表2に示す。
Figure 2008083475
なお、表2において
○:光沢ムラを全く視認できない。
△:光沢ムラを僅かに視認できるものが1枚以上ある。
×:即座に光沢ムラと視認できるものが1枚以上ある。
(3)考察
本実験によれば、圧搾空気で冷却していないときの定着ローラの温度は180℃であって、このまま定着すると光沢ムラが発生した。しかし、風速0.3m/sの圧搾空気で冷却すると、定着ローラの温度は図10より177℃に低下すると推定され、光沢ムラは僅かに発生したが許容範囲内となった。その後、より強い風速で冷却すると、定着ローラの温度は一層低下し、光沢ムラを全く視認できなくなった。しかし、風速1.8m/sで冷却すると、定着ローラの温度は169℃まで低下すると推定され、許容範囲内であるが光沢ムラが僅かに発生した。更に、風速を強くして、2m/sにすると、定着ローラの温度は168℃まで低下すると推定され、即座に視認できる光沢ムラが発生した。
この結果、光沢ムラが許容範囲内となる定着ローラの温度は177℃から169℃の範囲であり、定着ローラの温度がこの範囲に入るように定着ローラを圧搾空気で冷却すればよい。
一方、定着ローラは記録紙の接触によっても冷却されて、180℃から約173℃に低下した。依って、圧搾空気による定着ローラの低下温度と、記録材の接触による定着ローラの低下温度との温度差が4℃以内になるように圧搾空気の風速を設定すれば、光沢ムラは許容範囲内となる。更に、光沢ムラを確実に解消するためには、前記温度差が3℃以内になるように設定することが望ましい。
以上の説明においては、熱ローラ方式の定着装置において定着ローラを圧搾空気で冷却したが、本発明は必ずしもこのような方式の定着装置に限定されるものではなく、ベルト定着方式の定着装置に用いてもよい。なお、ベルト定着方式の定着装置とは、定着部材としての無端状の定着ベルトをハロゲンヒータ等を内蔵した加熱ローラと定着ローラとに張架し、定着ベルトを介して定着ローラを加圧する加圧部材としての加圧ローラを有する。そして、定着ベルトと加圧ローラとによって形成されたニップ部で、トナー像が転写された記録紙を挟持・搬送しながら、加熱・加圧する方式である。
画像形成装置の構成図である。 定着装置の断面図である。 噴射部材の斜視図である。 圧搾空気噴射装置の構成の模式図である。 1枚の記録紙のみを給紙して定着する場合のタイミングチャートである。 温度段差が解消されることを示す定着ローラ等の模式図である。 定着ローラを半回転冷却したときにおける温度段差を示す定着ローラ等の模式図である。 複数枚の記録紙を連続給紙して定着する場合のタイミングチャートである。 本発明に係わる要部のブロック図である。 風速と定着ローラ温度の関係を示すグラフである。 従来技術における温度段差が発生することを示す定着ローラ等の模式図である。
符号の説明
9 定着装置
91 定着ローラ
92 加圧ローラ
111 エアノズル
102 電磁弁
500 制御手段
P 記録紙
N ニップ部
S1 第1センサ
S2 第2センサ

Claims (7)

  1. 加熱手段を有する定着部材と前記定着部材に圧接する加圧部材とにより形成されたニップ部で記録材上のトナー像を定着する定着装置を備えた画像形成装置において、
    前記定着部材における前記ニップ部の排紙側近傍に向けて圧搾空気を噴射する圧搾空気噴射手段と、
    記録材が前記ニップ部に達する前であり、前記定着部材の略1回転以上前から、圧搾空気を連続的に噴射させて前記定着部材を冷却させるべく前記圧搾空気噴射手段を制御する制御手段と、
    を備えたことを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記制御手段は、記録材の先端部が前記ニップ部を通過した直後に圧搾空気の噴射を停止させるべく前記圧搾空気噴射手段を制御することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 圧搾空気による前記定着部材の低下温度が、記録材の接触による前記定着部材の低下温度に近似するように前記圧搾空気の風速を設定したことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 記録材を連続して定着する場合は、前記制御手段は、記録材が前記ニップ部を通過しない間に圧搾空気を前記定着部材に向けて連続的に噴射させるべく前記圧搾空気噴射手段を制御することを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載の画像形成装置。
  5. 圧搾空気による前記定着部材の低下温度と、記録材の接触による前記定着部材の低下温度との温度差が4℃以内になるように設定することを特徴とする請求項1〜4の何れか1項に記載の画像形成装置。
  6. 前記制御手段は、記録材の先端部が前記ニップ部を通過した直後に、風速がより大きい圧搾空気を一時的に噴射させべく前記圧搾空気噴射手段を制御することを特徴とする請求項1〜5の何れか1項に記載の画像形成装置。
  7. 圧搾空気噴射手段は、記録材における搬送方向と直交する幅方向の全域にわたって圧搾空気を噴射することを特徴とする請求項1〜6の何れか1項に記載の画像形成装置。
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