JP2008082372A - 食い込み式管継手、冷凍装置及び温水装置 - Google Patents

食い込み式管継手、冷凍装置及び温水装置 Download PDF

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Abstract

【課題】気密性に大きな影響を与えるフェルール及びカム面の加工性を改善した食い込み式管継手を提供することを目的とする。また、本発明は、このような食い込み式管継手を用いた冷凍装置及び温水装置を提供する。
【解決手段】外周面に雄ねじ15を切った本体側継手部材1と、外周面に雄ねじ23を切った配管側継手部材2と、両継手部材の雄ねじ15,23に跨って螺合されるソケット3を備える。本体側継手部材1の軸心部に接続すべき配管5が挿入される配管接続口16が形成され、配管接続口16の入口部にカム面19が形成される。また、配管側継手部材2の雄ねじ23の先端部にフェルール4が形成される。そして、フェルール4は、ソケット3を介在させた両継手部材の締結時に配管側継手部材2から分離されて接続すべき配管5に食い込むように構成されている。このような構成により、フェルール4及びカム面19の加工性を向上する。
【選択図】図1

Description

本発明は、食い込み式管継手に関し、特に、接続すべき配管が挿入される配管接続口を備えた本体側継手部材と、配管に外装される配管側継手部材とを具備した食い込み式管継手であって、フェルールが配管側継手部材に一体的に形成された食い込み式管継手に関する。また、本発明は、このような食い込み式管継手を用いた冷凍装置及び給湯器等の温水装置に関する。
冷凍装置の冷媒配管、温水装置の給湯配管や給水配管などの配管システムにおいて、接続すべき配管を挿入する配管接続口を備えた本体側継手部材と配管に外装される配管側継手部材とを具備した食い込み式管継手が用いられている。このような食い込み式管継手としては、現在は特許文献1に記載のように独立のフェルール(食い込み式スリーブ)を用いるものが多用されている。しかし、このものは、小さな部品であるフェルールを独立部品としての取り扱わなければならないため、作業性や保管効率が悪い、フェルールを紛失する恐れがある、搬送等の取り扱い時にフェルールが損傷を受ける恐れがあるなどの問題があった。このため、最近ではフェルールを配管側継手部材に一体化したものが注目を浴びている。このようなものとしては、特許文献2に記載のようにフェルールをナット形状の配管側継手部材(雌ねじの切られた結合用部材)に一体化したものがある。また、特許文献3に記載のように本体側継手部材を雌ねじの切られたナット形状として内部にカム面を備えるとともに、配管側継手部材を雄ねじの切られた部材として、この雄ねじの先端部にフェルールを形成したものがある。
特開2003−74768号公報 特表2004−526911号公報 米国特許第4022497号明細書
しかしながら、特許文献2記載の食い込み式管継手の場合は、ナット形状の配管側継手部材の内部の奥まった位置にフェルールが形成される形状となっているため、この種管継手の気密性に大きな影響を与えるフェルールの表面の加工性が極度に低下し、フェルールの表面精度を確保することが困難であった。また、特許文献3に記載のものでは、フェルールは外部に露出するため加工性が良好となるが、フェルールの先端を圧接するカム面が本体側継手の奥まった位置に形成されるため、カム面の加工精度の確保が困難であるという問題があった。
本発明は、従来技術に存在するこのような問題点に着目してなされたものであって、フェルールを一体的に形成した食い込み式管継手において、気密性に大きな影響を与えるフェルール及びカム面の加工性を改善した食い込み式管継手を提供することを目的とする。また、本発明は、このような食い込み式管継手を用いた冷凍装置及び温水装置を提供することを目的とする。
本発明に係る食い込み式管継手は、上記課題を解決するものであって、軸心部に接続すべき配管が挿入される配管接続口が形成された本体側継手部材、接続すべき配管に外装される配管側継手部材、及び、両継手部材に跨って螺合される雌ねじを内周面に形成したソケットを具備している。そして、本体側継手部材は、外周面にソケット結合用の雄ねじが形成されるとともに配管接続口の入口部にカム面を備えている。また、配管側継手部材は、外周面にソケット結合用の雄ねじが形成されるとともに環状のフェルールが結合用雄ねじの先端部に形成されている。さらに、前記フェルール及び前記カム面は、前記両継手部材がソケットを介して締結される場合に、フェルールが配管側継手部材から分離されて接続すべき配管に食い込むように協働作用する構成とされていることを特徴とする。
このような構成上の特徴を有する本発明に係る食い込み式管継手によれば、フェルールが外方に露出して形成されるとともに、フェルールと協働するカム面も配管接続口の入口部に形成される。したがって、フェルール及びカム面の加工性が良好になって加工精度を向上させることができ、気密性能が向上する。
前記配管側継手部材及びソケットは、配管側継手部材にソケットが螺合された状態において、フェルールの外周がソケットにより覆われるように形成されていることが好ましい。このようにすれば、配管側継手部材にソケットを螺合した状態で部品としての保管、搬送などの取り扱いを行えば、フェルールの外表面に傷を付けることを防止することができる。
また、この場合において、前記配管側継手部材及びソケットは、ソケットが配管側継手部材に螺合された状態において、ソケットにおける本体側継手部材側の端部がフェルールの先端より先に出るように形成されていることが好ましい。このように構成すると、配管側継手部材にソケットを螺合して取り付けた状態で保管、搬送等の作業を行うことにより、気密性低下につながりやすいフェルールの先端部を保護することができる。
また、前記フェルールは、前記両継手部材を締結する過程において配管側継手部材から分離して独立のフェルールとして機能することが好ましい。このように構成すれば、独立に形成されたフェルールと同様に、配管側継手部材からの回転力を伝達せずに軸方向の押圧力のみでフェルールを配管の表面部に食い込むように変形させることができる。したがって、フェルールによる気密性が良好となる。
また、前記フェルールは、接続すべき配管に食い込む前にカム面に当接された状態で軸方向の押圧力を受けて配管側継手部材から分離するように構成されていることが好ましい。このように構成すれば、食い込みが行われる配管の表面やカム面を、フェルールの回転により傷付けることが少なくなる。これによりフェルールによる気密性を向上させることができる。
前記フェルールは、本体側継手部材の軸心と交差する方向に形成されている薄肉部により配管側継手部材に一体に形成されていることが好ましい。このように構成すれば、本体側継手部材と配管側継手部材との締結に伴う軸方向の押圧力により容易にフェルールを分離することができる。
また、前記薄肉部は環状に形成されていることが好ましい。環状のフェルールに対し環状の薄肉部により連結されているので、薄肉部が略全体的に均一に切断される。これにより、フェルールの偏った食い込みが防止され、フェルールによる気密性が良好になる。
また、前記配管側継手部材は、フェルールが薄肉部で接続されている場合において、フェルールの後端側における所定間隔空けた位置に、分離された後のフェルールの後端面を押圧する環状の押圧面を備えていることが好ましい。このように構成することにより、フェルールが分離された後に独立のフェルールと同様に押圧面から軸方向の力を受けてフェルールの先端部をカム面に対し押圧することができ、フェルールによる気密性及び配管保持能力を確保することができる。
また、本発明に係る冷凍装置及び温水装置は、上述の食い込み式管継手を用いたものであって、配管継手からの流体漏れが少なくなり信頼性が向上する。
本発明に係る食い込み式管継手によれば、フェルールが外方に露出して形成されるとともに、フェルールと協働するカム面も配管接続口の入口部に形成される。したがって、フェルール及びカム面の加工性が良好になって加工精度を向上させることができるので、気密性能が向上する。また、このような食い込み式管継手を用いた冷凍装置及び温水装置によれば、管継手の気密性が向上し、装置全体の信頼性が向上する。
以下、本発明の実施の形態に係る食い込み式管継手について、図面に基づき説明する。
図1は本発明の実施の形態に係る食い込み式管継手の締結前の状態における構成を示す部分断面図である。この食い込み式管継手は、冷凍装置、温水装置などの冷媒配管や水配管などに使用されるものであって、図1に示されるように、配管を接続しようとする装置側に接続される本体側継手部材1と、接続すべき配管5に外装される配管側継手部材2と、両継手部材を連結するためのソケット3から形成されている。なお、以下の説明においては、図1における左側を、すなわち、本体側継手部材1が位置する側を前側とし、その反対側、つまり、配管側継手部材2が位置する側を後側として説明する。
本体側継手部材1は、図1及び図2に示すように、閉鎖弁、容器、配管などの装置側の機器との接続部を成す基部11を前側に備え、中央部に本体側継手部材1を工具で把持可能とする把持部12を備え、後部には接続すべき配管5を接続するための接続手段を形成する接続部13を備えている。基部11の外周部には装置側への接続手段として雄ねじ14が形成されている。把持部12の外形は六角ナット状に形成されている。接続部13の外周部にはソケット3を螺合するための雄ねじ15が形成されている。そして、本体側継手部材1の軸心部においては、後部に接続すべき配管5を差し込む配管接続口16を備え、中央部から前部にかけて大径の冷媒通路17及び小径の冷媒通路18が形成されている。
配管接続口16の孔径は、接続すべき配管5を嵌挿するように配管5の外形寸法と略同径に形成されている。また、配管接続口16と冷媒通路17との間に段部(カウンターボア)16aが形成されている。段部16aは、本食い込み式管継手の組み付け時において、接続されるべき配管5の先端面を当接させて配管5の挿入位置を一定化するものである。
そして、配管接続口16の入口部に後述するフェルール4の先端部4aを圧接して変形するためのカム面19が形成されている。カム面19は前方において配管接続口16に連なり、後方に向けて径が大きくなる円錐状に形成されている。カム面19の中心軸に対する傾斜角度は、後述するフェルール4を円錐状体とするテーパ面41の中心軸に対する傾斜角度より少し大きく形成されている。例えば、カム面19の傾斜角度は約20度であり、フェルール4のテーパ面41の傾斜角度は約15度である。
配管側継手部材2は、図1及び図3に示すように、後部に配管側継手部を工具で把持可能とする外形をナット状にした把持部21を備え、その前側に本体側継手部材1をソケット3を介して接続するための接続手段を形成する接続部22が形成されている。接続部22の外周面にはソケット3の接続手段として、ソケット3を螺合するための雄ねじ23が形成されている。また、把持部21から接続部22に跨る部分は略充実部とされ、その軸心部には接続すべき配管5を貫通させるための配管貫通孔24が形成されている。そして、接続部22の前側壁面から所定距離の間隔を空けてフェルール4が形成されている。
ソケット3は、図1及び図4に示すように、六角ナット状の外形を成し、内周に本体側継手部材1の雄ねじ15及び配管側継手部材2の雄ねじ23に螺合する雌ねじ31が形成されている。また、このソケット3の長さは、配管側継手部材2の雄ねじ23に対し螺合可能な長さいっぱいに螺合された状態で、ソケット3の前端がフェルール4の先端より前に位置するように設定されている。したがって、配管側継手部材2にソケット3を螺合したときにソケット3の前側端部がフェルール4より先に出てフェルール4の先端部4aがソケット3により覆われる状態となる。
フェルール4は、軸心部に配管5を嵌挿させる貫通孔42を備えるとともに、フェルール4の後端側が径方向に略一定の厚みに形成され、また、フェルール4の先端側が略切頭円錐形状に形成されている。この切頭円錐形状を形成するテーパ面41は軸心に対し鋭角に形成されている。テーパ面41の傾斜角度は前述のようにカム面19の傾斜角度よりやや小さい角度に形成されている。また、フェルール4の貫通孔42の内周面における先端近傍に、略三角形状の小さなノッチ43が形成されている。このノッチ43は、断面で見て三角形に形成されるとともに、三角形の先端がフェルール4の先端側となるように形成されている。このように、フェルール4の先端部4aを薄く形成するとともにノッチ43を形成することにより、軸方向の押圧力によりフェルール4がカム面19に押し付けられたときに、フェルール4とカム面19とが協働により先端部4aが軸心側に曲がりやすくなるように構成されている。
フェルール4の後端部は、環状の薄肉部25を介して雄ねじ23の先端部に、つまり、雄ねじ23の先端に位置する接続部22の壁部に連結されている。このように、フェルール4は、薄肉部25で配管側継手部材2と一体化されているため配管側継手部材2とともに軸方向へ移動するが、フェルール4の移動に抵抗が生じたときは薄肉部25に軸方向の力が作用する。したがって、配管側継手部材2がソケット3を介し本体側継手部材1側に締め付けられて軸方向に移動し、フェルール4の先端部4aがカム面19に当接したときに、カム面19の抵抗により薄肉部25に軸方向の力が作用する。そして、軸方向の力が所定大きさになったときに薄肉部25が切断されて、フェルール4が配管側継手部材2から分離するように構成されている。フェルール4の連結部をこのような薄肉部25とするのは、配管側継手部材2を締結する過程においてフェルール4を配管側継手部材2から分離し、分離された後にフェルール4が独立に形成されたフェルールと同様に機能するようにするためである。
したがって、薄肉部25の肉厚は、配管側継手部材2の締結により発生する軸方向の押圧力により配管側継手部材2から分離される程度とされている。また、薄肉部25を切断するときの押圧力は、薄肉部25の肉厚を選択することにより設定される。例えば、薄肉部25の肉厚を厚くして、配管側継手部材2を締結具で締め付けるときに発生する押圧力程度とすることもできるし、薄肉部25の肉厚を薄くして、配管側継手部材2を作業者の指で締め付けるときに発生する押圧力程度とすることもできる。なお、薄肉部25の肉厚を後者のように薄くすると、製作は難しくなるが本体側継手部材1、配管側継手部材2及びソケット3の組み付けによる締結作業が容易になるとともに、配管側継手部材2の締め付けとともにフェルール4を回転させることが殆どなくなるので、接続すべき配管5の表面部にフェルール4が食い込む前に切断させることができる。このため、薄肉部25の肉厚をこのように薄くした場合は、配管5の表面部やカム面19にフェルール4の回転によるすり傷を付けることが少なくなる。
また、フェルール4が配管側継手部材2から分離された後に、さらにフェルール4をカム面19に押し付けることができるようにするための押圧面26が、フェルール4の後端面から所定距離空けた接続部22の前側壁面に形成されている。この押圧面26は、配管側継手部材2の軸心に対し略直角の面であり、フェルール4の後端面に対向して環状に形成されている。
なお、上記のように構成された配管側継手部材2は、ソケット3が雄ねじ23に螺合された状態で保管される。このような状態で保管するのは、気密性に大きな影響を与えるフェルール4の先端部4aに傷が付くのを防止するためである。
次に、以上のように構成された本食い込み式管継手による配管接続方法について説明する。
本体側継手部材1及び配管側継手部材2により配管を接続するに際しては、まず本体側継手部材1を配管、容器類、閉鎖弁等の装置側の所定の機器に取り付ける。一方、ソケット3が螺合された状態で保管されている配管側継手部材2を取り出し、図1のように、その配管貫通孔24及びフェルール4の貫通孔42に接続すべき配管5を貫挿させて配管側継手部材2を接続すべき配管5に外装する。次に、ソケット3を本体側継手部材1の雄ねじ15に螺合し、図5〜図7に記載されているような最終的な位置までソケット3を移動させる。ソケット3の位置は正確を要するものではないので目測で行えばよい。また、このときの作業は、片方の手に工具を持って本体側継手部材1の把持部12を固定し、又は、片方の手で本体側継手部材1を直に掴み、もう一方の手でソケット3を回せばよい。そして、このようにソケット3を移動させた後、ソケット3を手又は工具で固定して配管側継手部材2を指先で回動する。この回動により、配管側継手部材2を本体側継手部材1の方へ移動させて、図5のようにフェルール4がカム面19に当接する状態にする。
次いで、ソケット3を工具で固定するとともに、配管側継手部材2の把持部21を工具で把持して配管側継手部材2を締め付ける。この締め付けにより、フェルール4を接合する薄肉部25に軸方向の押圧力が作用し、図6のように薄肉部25が切断される。薄肉部25が切断されるまでは、配管側継手部材2の回転によりフェルール4に回転力が作用する。しかし、薄肉部25でフェルール4が切断されることにより、それ以降は独立のフェルールと同様に作用し、配管側継手部材2からの回転力はほとんど伝達されないようになる。そして、さらに配管側継手部材2を締め付けていくと、図7のように押圧面26によりフェルール4の後端部が押圧され、フェルール4の先端部4aがノッチ43から押し曲げられて配管5の表面部に食い込む状態となる。
このようにフェルール4の先端部4aを配管5の表面部に食い込ませることにより、配管5とフェルール4の貫通孔42の内周面との間がシールされるとともに、配管5が軸方向に移動しないように保持される。また、フェルール4のテーパ面41がカム面19に強く押圧されることにより、カム面19とフェルール4のテーパ面41との間がシールされる。
なお、薄肉部25の肉厚を薄くすれば、作業者が配管側継手部材2を指先で締め付けるときの押圧力で切断することもできる。この場合、薄肉部25を切断した後、押圧面26がフェルール4の後端面に当接するまでは配管側継手部材2の締め付けに大きな力を必要としないので、作業者が指先で締め付けることができる。そして、押圧面26がフェルール4の後端面に当接した後に工具を用いて配管側継手部材2をさらに締め付けるようにすればよい。
次に以上のように構成された本実施の形態に係る食い込み式管継手によれば次のような効果を奏することができる。
フェルール4が配管側継手部材2の雄ねじ23の先端部において外方に露出して形成されるとともに、フェルール4と協働するカム面19も配管接続口16の入口部に形成される。したがって、フェルール4及びカム面19の加工性が良好になって加工精度を向上させることができるので、気密性能が向上する。
また、本体側継手部材1と配管側継手部材2とがソケット3を介して組み付けられたときには、フェルール4が分離されて接続すべき配管5に食い込んだ状態となるので、接続された配管5を取り外す必要のあるときに本体側継手部材1と配管側継手部材2との組み付けを容易に解くことができる。したがって、メンテナンス作業などの場合において一旦接続された配管5を容易に取り外すことができる。
配管側継手部材2及びソケット3は、配管側継手部材2にソケット3が螺合された状態において、ソケット3がフェルール4の外側を覆うように形成されているので、配管側継手部材2にソケット3を螺合した状態で部品としての保管、搬送などの取り扱いを行うことができる。このような状態で保管し、搬送するようにすると、フェルール4の外表面に傷を付けることを回避することができる。また、この場合において、ソケット3における本体側継手部材1側の端部がフェルール4の先端より先に出るように形成されているので、気密性低下につながりやすいフェルール4の先端部を保護することができる。
また、フェルール4は、ソケット3により両継手部材を締結する過程において配管側継手部材2から分離して独立のフェルール4として機能するので、配管側継手部材2の回転力を伝達せずに軸方向の押圧力のみでフェルール4を配管の表面部に食い込むように変形させることができる。したがって、フェルール4による気密性が良好となる。
また、フェルール4は、接続すべき配管5に食い込む前にカム面19に当接された状態で軸方向の押圧力を受けて配管側継手部材2から分離するように構成されているので、食い込みが行われる配管5の表面やカム面19を、フェルール4の回転により傷付けることが少なくなる。これによりフェルール4による気密性を向上させることができる。
また、フェルール4は、配管側継手部材2の軸心と交差する方向(この実施の形態では略直角の方向)に形成されている薄肉部25を介して配管側継手部材2に取り付けられているので、配管側継手部材2の締結に伴う軸方向の押圧力により容易に切断される。
また、環状のフェルール4が環状の薄肉部25により連結されているので、薄肉部25が切断されるときは略全体的に均一に切断される。したがって、フェルール4の偏った食込みが防止され、フェルール4による気密性が良好になる。
配管側継手部材2は、フェルール4が薄肉部で接続されているとともに、フェルール4の後端側における所定間隔空けた位置に、分離された後のフェルール4の後端面を押圧する環状の押圧面26を備えている。したがって、フェルール4が分離された後に独立のフェルールと同様に押圧面26から軸方向の力を受けてフェルール4の先端部をカム面19に対し押圧することができ、フェルール4による気密性及び配管保持能力を確保することができる。
また、本実施の形態に係る管継手を、冷凍装置における冷媒回路、水回路、又は、冷媒回路と水回路の双方に使用することができる。また、本実施の形態に係る管継手を、給湯器等の温水器装置における給湯回路、給水回路、又は、給湯回路と水回路の双方に使用することができる。このような冷凍装置及び温水装置では、配管継手からの流体漏れが少なくなり信頼性が向上する。
(変形例)
上記実施の形態において以下のように変更することもできる。
(1)本実施の形態において押圧面26は配管側継手部材2の中心線に対し略直角の平面に形成されているが、この押圧面26は中心軸に対しあまり小さくない角度で交差する面であればよい。例えば、押圧面26を配管側継手部材2に対し、前側に傾斜する傾斜面、すなわち、前側に内径が大きくなる円錐状の傾斜面に形成してもよい。
(2)カム面19の傾斜角度及びフェルール4のテーパ面41の傾斜角度は、配管の材料、配管径、フェルール4の形状及び寸法などに応じ最適の角度を設定することが好ましい。また、これらの面の形状も直線的な形状に限るものではない。例えば、カム面19の形状として銅管などの金属材料に適用される場合においてカム面19の先端側の傾斜角度を大きくし、食い込みやすくすることもできる。
(3)本体側継手部材1において、基部11には雄ねじ14が切られているが、この雄ねじ14による接続に代わりロー付けにより配管を接続するようにしたり、ロー付けによい閉鎖弁等の基部に接続したりするようにしてもよい。
本発明は、冷凍装置、空気調和装置、給湯器等の温水装置、給水装置、一般の製造設備などにおける冷媒回路、水回路、ガス回路などに使用される食い込み式管継手に対し適用することができる。また、本発明を適用した食い込み式管継手は、配管同士の接続、閉鎖弁等の弁における配管継手部、その他各種装置における配管継手部に適用することができる。また、本発明を適用した食い込み式管継手が対象とする配管は、銅管、ステンレス管などの金属管を初め樹脂配管をも包含する。
本発明の実施の形態に係る食い込み式管継手の構成を示す部分断面図であって、締結前の組み付け状態で示す。 同食い込み式管継手を構成する本体側継手部材の部分断面図である。 同食い込み式管継手を構成するソケットの部分断面図である。 同食い込み式管継手を構成する配管側継手部材の部分断面図である。 同食い込み式管継手の締結工程を示す断面図であって、フェルールの先端部がカム面に当接した状態を示す。 同食い込み式管継手の締結工程を示す断面図であって、フェルールが分離された後の状態を示す。 同食い込み式管継手の締結工程を示す断面図であって、締結完了の状態を示す。
符号の説明
1…本体側継手部材、2…配管側継手部材、3…ソケット、4…フェルール、4a…先端部、5…(接続すべき)配管、15…雄ねじ、16…配管接続口、19…カム面、23…雄ねじ、25…薄肉部、26…押圧面、31…雌ねじ。

Claims (10)

  1. 外周面に雄ねじが形成されるとともに軸心部に接続すべき配管が挿入される配管接続口が形成され、配管接続口の入口部にカム面を備えた本体側継手部材と、
    外周面に雄ねじが形成されるとともに環状のフェルールが雄ねじの先端部に形成された、接続すべき配管に外装される配管側継手部材と、
    本体側継手部材の雄ねじと配管側継手部材の雄ねじとに跨って螺合される雌ねじが内周面に形成されたソケットとを具備し、
    前記フェルール及び前記カム面は、前記両継手部材がソケットを介して締結される場合に、フェルールが配管側継手部材から分離されて接続すべき配管に食い込むように協働作用する構成とされている
    ことを特徴とする食い込み式管継手。
  2. 前記配管側継手部材及びソケットは、配管側継手部材にソケットが螺合された状態において、フェルールの外周がソケットにより覆われるように形成されていることを特徴とする請求項1記載の食い込み式管継手。
  3. 前記配管側継手部材及びソケットは、配管側継手部材にソケットが螺合された状態において、ソケットにおける本体側継手部材側の端部がフェルールの先端より先に出るように形成されていることを特徴とする請求項2記載の食い込み式管継手。
  4. 前記フェルールは、前記両継手部材を締結する過程において配管側継手部材から分離して独立のフェルールとして機能することを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載の食い込み式管継手。
  5. 前記フェルールは、接続すべき配管に食い込む前にカム面に当接された状態で軸方向の押圧力を受けて配管側継手部材から分離するように構成されていることを特徴とする請求項4記載の食い込み式管継手。
  6. 前記フェルールは、本体側継手部材の軸心と交差する方向に形成されている薄肉部により配管側継手部材に一体に形成されていることを特徴とする請求項4又は5記載の食い込み式管継手。
  7. 前記薄肉部は、環状に形成されていることを特徴とする請求項6記載の食い込み式管継手。
  8. 前記配管側継手部材は、フェルールの後端側における所定間隔空けた位置に、分離された後のフェルールの後端面を押圧する環状の押圧面を備えていることを特徴とする請求項6又は7に記載の食い込み式管継手。
  9. 請求項1〜8の何れか1項に記載の食い込み式管継手を冷媒回路、水回路、又は、冷媒回路と水回路の双方に使用した冷凍装置。
  10. 請求項1〜8の何れか1項に記載の食い込み式管継手を給湯回路、給水回路、又は、給湯回路と水回路の双方に使用した温水装置。
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