JP2008081716A - 高分子化合物、レジスト保護膜材料及びパターン形成方法 - Google Patents

高分子化合物、レジスト保護膜材料及びパターン形成方法 Download PDF

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Abstract

【解決手段】下記一般式(1)で示される繰り返し単位からなる高分子化合物。
Figure 2008081716

(R1、R2は同一又は異種の水素原子、又は炭素数1〜12の直鎖状、分岐状又は環状のアルキル基で、R1とR2が結合してこれらが結合する炭素原子と共に環を形成していてもよく、R30は水素原子又はメチル基である。)
【効果】本発明のレジスト保護膜材料を用いたパターン形成方法によれば、レジスト膜上に形成されるレジスト保護膜が、非水溶性でアルカリ水溶液(アルカリ現像液)に溶解可能であり、しかもレジスト膜とミキシングしないものであるので、良好な液浸リソグラフィーを行うことができ、またアルカリ現像時にレジスト膜の現像と保護膜の除去とを同時に一括して行うことができる。
【選択図】なし

Description

本発明は、半導体素子などの製造工程における微細加工、特に波長193nmのArFエキシマレーザーを光源とし、投影レンズとウエハーの間に水を挿入する液浸フォトリソグラフィーにおいて、フォトレジスト層を保護すべくレジスト上層膜材料として用いるためのレジスト保護膜材料、及びこれを用いたレジストパターンの形成方法に関する。また、本発明は上記レジスト上層膜材料として有効な高分子化合物に関する。
近年、LSIの高集積化と高速度化に伴い、パターンルールの微細化が求められている中、現在汎用技術として用いられている光露光では、光源の波長に由来する本質的な解像度の限界に近づきつつある。レジストパターン形成の際に使用する露光光として、水銀灯のg線(436nm)もしくはi線(365nm)を光源とする光露光が広く用いられた。更なる微細化のための手段として、露光波長を短波長化する方法が有効とされ、64Mビット(加工寸法が0.25μm以下)DRAM(ダイナミック・ランダム・アクセス・メモリー)以降の量産プロセスには、露光光源としてi線(365nm)に代わって短波長のKrFエキシマレーザー(248nm)が利用された。しかし、更に微細な加工技術(加工寸法が0.2μm以下)を必要とする集積度256M及び1G以上のDRAMの製造には、より短波長の光源が必要とされ、10年ほど前からArFエキシマレーザー(193nm)を用いたフォトグラフィーが本格的に検討されてきた。当初ArFリソグラフィーは180nmノードのデバイス作製から適用されるはずであったが、KrFエキシマリソグラフィーは130nmノードデバイス量産まで延命され、ArFリソグラフィーの本格適用は90nmノードからである。更に、NAを0.9にまで高めたレンズと組み合わせて65nmノードデバイスの検討が行われている。次の45nmノードデバイスには露光波長の短波長化が推し進められ、波長157nmのF2リソグラフィーが候補に挙がった。しかしながら、投影レンズに高価なCaF2単結晶を大量に用いることによるスキャナーのコストアップ、ソフトペリクルの耐久性が極めて低いためのハードペリクル導入に伴う光学系の変更、レジストのエッチング耐性低下等の種々の問題により、F2リソグラフィーの先送りと、ArF液浸リソグラフィーの早期導入が提唱された(非特許文献1:Proc. SPIE Vol. 4690 xxix)。
ArF液浸リソグラフィーにおいて、投影レンズとウエハーの間に水を含浸させることが提案されている。193nmにおける水の屈折率は1.44であり、NA1.0以上のレンズを使ってもパターン形成が可能で、理論上はNAを1.44にまで上げることができる。NAの向上分だけ解像力が向上し、NA1.2以上のレンズと強い超解像技術の組み合わせで45nmノードの可能性が示されている(非特許文献2:Proc. SPIE Vol. 5040 p724)。
ここで、レジスト膜の上に水が存在することによる様々な問題が指摘された。発生した酸や、クエンチャーとしてレジスト膜に添加されているアミン化合物が水に溶解してしまうことによる形状変化や、膨潤によるパターン倒れなどである。そのため、レジスト膜と水との間に保護膜を設けることが有効であることが提案されている(非特許文献3:2nd Immersion Work Shop, July 11, 2003, Resist and Cover Material Investigation for Immersion Lithography)。
レジスト上層の保護膜は、今まで反射防止膜として検討された経緯がある。例えば、特許文献1〜3:特開昭62−62520号公報、特開昭62−62521号公報、特開昭60−38821号公報に示されるARCOR法などである。ARCOR法はレジスト膜上に透明な反射防止膜を形成し、露光後剥離する工程を含む方法であり、その簡便な方法で微細かつ高精度及び合わせ精度の高いパターンを形成する方法である。反射防止膜として低屈折率材料のパーフルオロアルキル化合物(パーフルオロアルキルポリエーテル、パーフルオロアルキルアミン)を用いると、レジスト−反射防止膜界面の反射光を大幅に低減し、寸法精度が向上する。フッ素系の材料としては、前述の材料以外に特許文献4:特開平5−74700号公報に示されるパーフルオロ(2,2−ジメチル−1,3−ジオキソール)−テトラフルオロエチレン共重合体、パーフルオロ(アリルビニルエーテル)、パーフルオロブテニルビニルエーテルの環化重合体などの非晶質ポリマーなどが提案されている。
しかし、上記パーフルオロアルキル化合物は、有機物との相溶性が低いことから、塗布膜厚を制御するための希釈液にはフロンなどが用いられているが、周知の通りフロンは現在環境保全の観点からその使用が問題となっている。また、上記化合物は均一な成膜性に問題があり、反射防止膜としては十分であるとはいえなかった。また、フォトレジスト膜の現像前に、反射防止膜をフロンで剥離しなければならなかった。そのため、従来装置に反射防止膜剥離用のシステムの増設をしなければならない、フロン系溶剤のコストがかなりかさむなど実用面でのデメリットが大きかった。
従来装置に増設なしで反射防止膜の剥離を行おうとすると、現像ユニットを使って剥離を行うのが最も望ましい。フォトレジストの現像ユニットで用いられる溶液は、現像液であるアルカリ水溶液と、リンス液である純水であるので、これらの溶液で容易に剥離できる反射防止膜材料が望ましいといえる。そのため、数多くの水溶性の反射防止膜材料及びこれらを用いるパターン形成方法が提案された。例えば、特許文献5,6:特開平6−273926号公報、特許第2803549号公報などである。
ところが、水溶性保護膜は、露光中に水に溶解してしまうので液浸リソグラフィーには用いることができない。一方で、非水溶性のフッ素系ポリマーは特殊なフロン系の剥離剤が必要であるということとフロン系溶媒専用の剥離カップが必要という問題があり、非水溶性で、簡便に剥離可能なレジスト保護膜が求められていた。
ヘキサフルオロアルコール基はアルカリ溶解性を有し、かつ撥水性が高い特性を有するために液浸露光用レジスト保護膜として検討されている(非特許文献4:Journal of Photopolymer Science and Technology, Vol. 18, No.5 (2005) p615−619)。ここで、特許文献7:特開2003−40840号公報にヘキサフルオロアルコールを有するアクリレート、特許文献8:特開2005−316352号公報には、特定のヘキサフルオロアルコールを有する(メタ)アクリレート、ノルボルネンを用いたレジスト保護膜が提案されている。
更に疎水性の高いアルカリ現像可能なレジスト保護膜の開発が望まれている。
ここで、マスク描画などの電子線露光における長時間における真空中の放置によってレジストの感度が変動することが問題になっている。描画中に発生した酸の蒸発、酸によるアセタールの保護基の脱保護によって生成したビニルエーテルの蒸発などによりレジストの感度が変動する(特許文献9:特開2002−99090号公報)。マスクブランクス用レジストにおいては、塗布後数ヶ月の安定性が要求され、環境に対して安定なマスクブランクス用レジストの開発が望まれていた。
Proc. SPIE Vol. 4690 xxix Proc. SPIE Vol. 5040 p724 2nd Immersion Work Shop, July 11, 2003, Resist and Cover Material Investigation for Immersion Lithography Journal of Photopolymer Science and Technology, Vol. 18, No.5 (2005) p615−619 特開昭62−62520号公報 特開昭62−62521号公報 特開昭60−38821号公報 特開平5−74700号公報 特開平6−273926号公報 特許第2803549号公報 特開2003−40840号公報 特開2005−316352号公報 特開2002−99090号公報
本発明は、上記事情に鑑みなされたもので、良好な液浸リソグラフィーを可能とし、しかもフォトレジスト層の現像時に同時に除去することができて、優れたプロセス適用性を有する液浸リソグラフィー用として有効なレジスト保護膜材料、及びこれを用いたレジストパターンの形成方法、並びにレジスト保護膜材料用として有効な高分子化合物を提供することを目的とする。
本発明者らは、上記目的を達成するため鋭意検討を行った結果、下記一般式(1)又は(1)−1で示される繰り返し単位を有する高分子化合物を包含する下記一般式(2)で示される部分構造を有する高分子化合物の膜をレジスト保護膜材料としてレジスト膜上に形成した場合、この保護膜(レジスト上層膜)が非水溶性で、かつアルカリ水溶液に溶解可能であり、しかもレジスト層とミキシングすることがなく、アルカリ水による現像時に、現像と一括して剥離可能であり、プロセス的な適用性がかなり広くなることを知見し、本発明をなすに至ったものである。
即ち、本発明は下記の新規高分子化合物、レジスト保護膜材料及びパターン形成方法を提供する。
請求項1:
下記一般式(1)で示される繰り返し単位からなる高分子化合物。
Figure 2008081716

(式中、R1、R2は同一又は異種の水素原子、又は炭素数1〜12の直鎖状、分岐状又は環状のアルキル基で、R1とR2が結合してこれらが結合する炭素原子と共に環を形成していてもよく、R30は水素原子又はメチル基である。)
請求項2:
一般式(1)−1で示される繰り返し単位を有することを特徴とする高分子化合物。
Figure 2008081716

(式中、R1、R2は水素原子、又は炭素数1〜12の直鎖状、分岐状又は環状のアルキル基で、R1とR2が結合してこれらが結合する炭素原子と共に環を形成していてもよく、R30、R40は水素原子又はメチル基、R5は炭素数2〜10の少なくとも1つのフッ素原子で置換された直鎖状又は分岐状のアルキル基である。0<a<1、0<b<1、0<a+b≦1の範囲である。)
請求項3:
下記一般式(2)で示される部分構造を有する高分子化合物を含むことを特徴とするレジスト保護膜材料。
Figure 2008081716

(式中、R1、R2は水素原子、又は炭素数1〜12の直鎖状、分岐状又は環状のアルキル基で、R1とR2が結合してこれらが結合する炭素原子と共に環を形成していてもよい。Xは−O−又は−C(=O)−O−である。)
請求項4:
下記一般式(3)で示される繰り返し単位を有する高分子化合物を含むことを特徴とする請求項3記載のレジスト保護膜材料。
Figure 2008081716

(式中、R1、R2は前述の通り。R3、R6は水素原子、フッ素原子、メチル基又はトリフルオロメチル基である。X’は−O−、−C(=O)−O−又は−C(=O)−O−R7−C(=O)−O−である。R7は炭素数1〜10の直鎖状、分岐状又は環状のアルキレン基である。0≦c≦1、0≦d≦1、0<c+d≦1の範囲である。)
請求項5:
更に、高分子化合物が、カルボキシル基を有する繰り返し単位、一般式(3)で示される以外のフルオロアルコールを有する繰り返し単位、及びフルオロアルキル基又はアルキル基を有する繰り返し単位から選ばれる1種又は2種以上の繰り返し単位を有する請求項4記載のレジスト保護膜材料。
請求項6:
更に、上記高分子化合物を溶解する溶媒を含有する請求項3、4又は5記載のレジスト保護膜材料。
請求項7:
上記高分子化合物を溶解する溶媒が、炭素数8〜12のエーテル化合物を含む溶媒である請求項6記載のレジスト保護膜材料。
請求項8:
上記高分子化合物を溶解する溶媒が、ジ−n−ペンチルエーテル及び/又はジイソペンチルエーテルを含む溶媒である請求項7記載のレジスト保護膜材料。
請求項9:
上記高分子化合物を溶解する溶媒が、炭素数8〜12のエーテル化合物に加えて、炭素数4〜10の高級アルコールが0.1〜90質量%混合された溶媒である請求項7又は8記載のレジスト保護膜材料。
請求項10:
ウエハーに形成したフォトレジスト層上にレジスト上層膜材料による保護膜を形成し、露光を行った後、現像を行うリソグラフィーによるパターン形成方法において、上記レジスト上層膜材料として請求項3乃至9のいずれか1項記載のレジスト保護膜材料を用いることを特徴とするパターン形成方法。
請求項11:
ウエハーに形成したフォトレジスト層上にレジスト上層膜材料による保護膜を形成し、水中で露光を行った後、現像を行う液浸リソグラフィーによるパターン形成方法において、上記レジスト上層膜材料として請求項3乃至9のいずれか1項記載のレジスト保護膜材料を用いることを特徴とするパターン形成方法。
請求項12:
液浸リソグラフィーが、180〜250nmの範囲の露光波長を用い、投影レンズとウエハーの間に水を挿入させたものである請求項11記載のパターン形成方法。
請求項13:
露光後に行う現像工程において、アルカリ現像液によりフォトレジスト層の現像とレジスト上層膜材料の保護膜の剥離とを同時に行う請求項11又は12記載のパターン形成方法。
請求項14:
マスクブランクスに形成したフォトレジスト層上にレジスト上層膜材料による保護膜を形成し、真空中電子ビームで露光を行った後、現像を行うリソグラフィーによるパターン形成方法において、上記レジスト上層膜材料として請求項3乃至9のいずれか1項記載のレジスト保護膜材料を用いることを特徴とするパターン形成方法。
本発明のレジスト保護膜材料を用いたパターン形成方法によれば、レジスト膜上に形成されるレジスト保護膜が、非水溶性でアルカリ水溶液(アルカリ現像液)に溶解可能であり、しかもレジスト膜とミキシングしないものであるので、良好な液浸リソグラフィーを行うことができ、またアルカリ現像時にレジスト膜の現像と保護膜の除去とを同時に一括して行うことができる。
本発明の高分子化合物は、下記一般式(1)で示される繰り返し単位からなる。
Figure 2008081716

(式中、R1、R2は同一又は異種の水素原子、又は炭素数1〜12の直鎖状、分岐状又は環状のアルキル基で、R1とR2が結合してこれらが結合する炭素原子と共に、好ましくは炭素数3〜20、特に3〜10の環、特に脂環を形成していてもよく、R30は水素原子又はメチル基である。)
この場合、本発明の高分子化合物は、上記式(1)で示される繰り返し単位のみによって構成されていてもよく、他の繰り返し単位を含んでいてもよいが、他の繰り返し単位を含む場合、下記式(1)−1で示される繰り返し単位を有することが好ましい。
Figure 2008081716

(式中、R1、R2は水素原子、又は炭素数1〜12の直鎖状、分岐状又は環状のアルキル基で、R1とR2が結合してこれらが結合する炭素原子と共に、好ましくは炭素数3〜20、特に3〜10の環、特に脂環を形成していてもよく、R30、R40は水素原子又はメチル基、R5は炭素数2〜10の少なくとも1つのフッ素原子で置換された直鎖状又は分岐状のアルキル基である。0<a<1、0<b<1、0<a+b≦1の範囲である。)
なお、a、bはそれぞれの繰り返し単位の高分子化合物中での存在割合を示し、a+b=1とは、繰り返し単位a、bを含む高分子化合物において、繰り返し単位a、bの合計量が全繰り返し単位の合計量に対して100モル%であることを示し、a+b<1とは、繰り返し単位a、bの合計量が全繰り返し単位の合計量に対して100モル%未満でa、b以外に他の繰り返し単位を有していることを示す。
この場合、上記R1とR2が結合してこれらが結合する炭素原子と共に形成される環としては、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、ノルボルニル基等が挙げられる。
ここで、上記式(1)の繰り返し単位又は上記式(1)−1の繰り返し単位aとしては、具体的には下記に例示することができる。
Figure 2008081716

(R30は上記と同様である。)
また、上記式(1)−1の繰り返し単位bのR5としては、具体的には下記に例示することができる。
Figure 2008081716
ここで、a、bは0<a<1、0<b<1、0<a+b≦1である。この場合、上記高分子化合物は、必要により後述する繰り返し単位d、e、f、h、iを含むことができる。
但し、0≦d≦1、0≦e≦0.9、0≦f≦0.9、0≦h≦0.9、0≦i≦0.9である。
好ましくは、0.1≦a≦0.9、0.1≦b≦0.9、0.2≦a+b≦1.0、0≦d≦0.8、0≦e≦0.6、0≦f≦0.8、0≦h≦0.8、0≦i≦0.8、a+b+d+e+f+h+i=1である。
なお、a+b+d+e+f+h+i=1とは、繰り返し単位a、b、d、e、f、h、iを含む高分子化合物において、これらの繰り返し単位の合計量が全繰り返し単位の合計量に対して100モル%であることを示す。
本発明のレジスト保護膜材料は、特に、ウエハーに形成したフォトレジスト層上にレジスト上層膜材料による保護膜を形成し、水中で露光を行った後、現像を行う液浸リソグラフィーによるパターン形成方法において、上記レジスト上層膜材料として好適に用いられるもので、下記一般式(2)で示される部分構造を有する高分子化合物を添加してなることを特徴とする。
Figure 2008081716

(式中、R1、R2は水素原子、又は炭素数1〜12の直鎖状、分岐状又は環状のアルキル基で、R1とR2が結合してこれらが結合する炭素原子と共に、好ましくは炭素数3〜20、特に3〜10の環を形成していてもよい。Xは−O−又は−C(=O)−O−である。)
一般式(2)で示される部分構造を有する高分子化合物の繰り返し単位としては、下記一般式(3)に示すものが好ましい。
Figure 2008081716

(式中、R1、R2は前述の通り。R3、R6は水素原子、フッ素原子、メチル基又はトリフルオロメチル基である。X’は−O−、−C(=O)−O−又は−C(=O)−O−R7−C(=O)−O−である。R7は炭素数1〜10の直鎖状、分岐状又は環状のアルキレン基である。0≦c≦1、0≦d≦1、0<c+d≦1の範囲である。)
この場合、式(2)の部分構造を有する高分子化合物としては、式(3)の繰り返し単位を有するポリマーが好ましく、一般式(3)で示される繰り返し単位のポリマーを使うことによって、水への溶解速度が0.1Å(オングストローム)/s以下であり、2.38質量%テトラメチルアンモニウムヒドロキシド水溶液からなる現像液の溶解速度が300Å/s以上のレジスト保護膜を形成することができる。好ましいアルカリ溶解速度は1,000Å/s以上であり、更に好ましいアルカリ溶解速度は2,000Å/s以上である。アルカリ溶解速度が低すぎると、レジストとのミキシング層において未溶解物が生成し、ブリッジ状の欠陥が発生し易くなり、現像後のレジスト表面が疎水性化し、ブロッブ欠陥が生じ易くなる。ブロッブ欠陥は、疎水性のレジスト表面がリンスのスピンドライ乾燥における液滴の乾燥時に発生する。疎水性表面の水滴の接触角は高く、乾燥によって液滴が小さくなると共に接触角が小さくなり、水滴の内部エネルギーが上昇し、膜の表面を剥ぎ取ったり、酸発生剤などの添加剤を凝集しながら水滴が乾燥することによってブロッブ欠陥となるのである。
ヘキサフルオロアルコール基はフッ素原子の高い電気陰性度によって酸性であり、アルカリ水溶液に溶解する。しかしながら、アルカリ水溶液への溶解性は低く、ヘキサフルオロアルコール基を2個以上導入しなければ十分なアルカリ溶解性を与えることはできなかった。本発明のヘキサフルオロアルコール基は、アルコール基のβ位にエステルが結合しているため、エステル基による電子吸引効果が加わり、従来型のヘキサフルオロアルコールよりも酸性度が高い。このため1個のヘキサフルオロアルコール基でも十分なアルカリ溶解性を得ることが可能であり、本発明をなすに至ったものである。
一般式(3)で示される繰り返し単位cを与えるモノマーとしては、具体的には下記に例示することができる。
Figure 2008081716
一般式(3)で示される繰り返し単位dを与えるモノマーとしては、具体的には下記に例示することができる。
Figure 2008081716
本発明のレジスト保護膜用ポリマーの繰り返し単位としては、一般式(3)で示される単位c及び/又はdが必須であるが、アルカリ溶解性と、レジスト膜とのミキシングを防止するためにカルボキシル基を有する繰り返し単位eを共重合することができる。繰り返し単位eとしては、具体的には下記に例示することができる。
Figure 2008081716
Figure 2008081716
また、一般式(3)に示される以外のフルオロアルコールを有する繰り返し単位fを共重合させることができる。繰り返し単位fとしては、具体的には下記に例示することができる。
Figure 2008081716

Figure 2008081716
更に、レジスト膜とのミキシングを防止するために、パーフルオロアルキル基を有する繰り返し単位gを共重合することもできる。繰り返し単位gは下記に例示することができる。
Figure 2008081716
Figure 2008081716
Figure 2008081716
Figure 2008081716
更に、水の滑水性を上げるためにフッ素を含まないアルキル基を有する繰り返し単位hを共重合することもできる。繰り返し単位hは下記に例示することができる。
Figure 2008081716
Figure 2008081716
Figure 2008081716
Figure 2008081716
Figure 2008081716
更に、下記に示されるフルオロアルキル基とアルキル基の両方を有する繰り返し単位iを共重合することもできる。
Figure 2008081716
Figure 2008081716
更に、下記に示されるヒドロキシ基を有する繰り返し単位jを共重合することもできる。
Figure 2008081716
上記繰り返し単位c、d、e、f、g、h、i、jの比率は0≦c≦1.0、0≦d≦1.0、0<c+d≦1.0、0≦e≦0.9、0≦f≦0.9、0≦g≦0.9、0≦h≦0.9、0≦i≦0.9、0≦j≦0.9、好ましくは0≦c≦0.8、0≦d≦0.8、0.1≦c+d≦0.8、0≦e≦0.6、0≦f≦0.8、0≦g≦0.8、0≦h≦0.8、0≦i≦0.8、0≦j≦0.8の範囲であり、c+d+e+f+g+h+i+j=1である。
なお、ここで、c+d+e+f+g+h+i+j=1とは、繰り返し単位c、d、e、f、g、h、iを含む高分子化合物において、繰り返し単位c、d、e、f、g、h、i、jの合計量が全繰り返し単位の合計量に対して100モル%であることを示す。
本発明に係る高分子化合物は、ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)によるポリスチレン換算の重量平均分子量が1,000〜500,000、好ましくは2,000〜30,000であることが望ましい。重量平均分子量が小さすぎるとレジスト材料とミキシングを起こしたり、水に溶解し易くなったりする。大きすぎるとスピンコート後の成膜性に問題が生じたり、アルカリ溶解性が低下したりすることがある。
これら高分子化合物を合成するには、1つの方法としては所用の各繰り返し単位を得るための不飽和結合を有するモノマーを有機溶剤中、ラジカル開始剤を加え、加熱重合を行うことにより、高分子化合物を得ることができる。重合時に使用する有機溶剤としては、トルエン、ベンゼン、テトラヒドロフラン、ジエチルエーテル、ジオキサン、メタノール、エタノール、イソプロパノール等が例示できる。重合開始剤としては、2,2’−アゾビスイソブチロニトリル(AIBN)、2,2’−アゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリル)、ジメチル−2,2−アゾビス(2−メチルプロピオネート)、ベンゾイルパーオキシド、ラウロイルパーオキシド等が例示でき、好ましくは50〜80℃に加熱して重合できる。反応時間としては2〜100時間、好ましくは5〜20時間である。モノマー段階のフルオロアルコール基はアセチル基やアセタールなどで置換されていて、重合後にアルカリ処理又は酸処理によってフルオロアルコールにしてもよい。
本発明のレジスト保護膜材料は、上記高分子化合物を溶媒に溶解させて用いることが好ましい。またこの場合、スピンコーティング法による成膜性の点から、上記高分子化合物の濃度が0.1〜20質量%、特に0.5〜10質量%となるように溶媒を使用することが好ましい。
用いられる溶媒としては特に限定されないが、レジスト層を溶解させる溶媒は好ましくない。例えば、レジスト溶媒として用いられるシクロヘキサノン、メチル−2−n−アミルケトン等のケトン類、3−メトキシブタノール、3−メチル−3−メトキシブタノール、1−メトキシ−2−プロパノール、1−エトキシ−2−プロパノール等のアルコール類、プロピレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、プロピレングリコールジメチルエーテル、ジエチレングリコールジメチルエーテル等のエーテル類、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノエチルエーテルアセテート、乳酸エチル、ピルビン酸エチル、酢酸ブチル、3−メトキシプロピオン酸メチル、3−エトキシプロピオン酸エチル、酢酸tert−ブチル、プロピオン酸tert−ブチル、プロピレングリコールモノ−tert−ブチルエーテルアセテート等のエステル類などは好ましくない。
レジスト層を溶解しない溶媒としては、炭素数4以上の高級アルコール、トルエン、キシレン、アニソール、ヘキサン、シクロヘキサン、エーテルなどの非極性溶媒を挙げることができる。これらの中で最も好ましいのは、炭素数8〜12のエーテル化合物であり、具体的にはジ−n−ブチルエーテル、ジ−イソブチルエーテル、ジ−secブチルエーテル、ジ−n−ペンチルエーテル、ジイソペンチルエーテル、ジ−sec−ペンチルエーテル、ジ−t−アミルエーテル、ジ−n−ヘキシルエーテルが挙げられ、引火点の観点から炭素数10〜12のエーテル化合物が好ましく、最も好ましいのはジイソペンチルエーテル、ジ−n−ペンチルエーテルである。炭素数4以上の高級アルコールとしては、具体的には1−ブチルアルコール、2−ブチルアルコール、イソブチルアルコール、tert−ブチルアルコール、1−ペンタノール、2−ペンタノール、3−ペンタノール、tert−アミルアルコール、ネオペンチルアルコール、2−メチル−1−ブタノール、3−メチル−1−ブタノール、3−メチル−3−ペンタノール、シクロペンタノール、1−ヘキサノール、2−ヘキサノール、3−ヘキサノール、2,3−ジメチル−2−ブタノール、3,3−ジメチル−1−ブタノール、3,3−ジメチル−2−ブタノール、2−エチル−1−ブタノール、2−メチル−1−ペンタノール、2−メチル−2−ペンタノール、2−メチル−3−ペンタノール、3−メチル−1−ペンタノール、3−メチル−2−ペンタノール、3−メチル−3−ペンタノール、4−メチル−1−ペンタノール、4−メチル−2−ペンタノール、4−メチル−3−ペンタノール、シクロヘキサノールが挙げられる。
一方、フッ素系の溶媒もレジスト層を溶解しないので好ましく用いることができる。
このようなフッ素置換された溶媒を例示すると、2−フルオロアニソール、3−フルオロアニソール、4−フルオロアニソール、2,3−ジフルオロアニソール、2,4−ジフルオロアニソール、2,5−ジフルオロアニソール、5,8−ジフルオロ−1,4−ベンゾジオキサン、2,3−ジフルオロベンジルアルコール、1,3−ジフルオロ−2−プロパノール、2’,4’−ジフルオロプロピオフェノン、2,4−ジフルオロトルエン、トリフルオロアセトアルデヒドエチルヘミアセタール、トリフルオロアセトアミド、トリフルオロエタノール、2,2,2−トリフルオロエチルブチレート、エチルヘプタフルオロブチレート、エチルヘプタフルオロブチルアセテート、エチルヘキサフルオログルタリルメチル、エチル−3−ヒドロキシ−4,4,4−トリフルオロブチレート、エチル−2−メチル−4,4,4−トリフルオロアセトアセテート、エチルペンタフルオロベンゾエート、エチルペンタフルオロプロピオネート、エチルペンタフルオロプロピニルアセテート、エチルパーフルオロオクタノエート、エチル−4,4,4−トリフルオロアセトアセテート、エチル−4,4,4−トリフルオロブチレート、エチル−4,4,4−トリフルオロクロトネート、エチルトリフルオロスルホネート、エチル−3−(トリフルオロメチル)ブチレート、エチルトリフルオロピルベート、S−エチルトリフルオロアセテート、フルオロシクロヘキサン、2,2,3,3,4,4,4−ヘプタフルオロ−1−ブタノール、1,1,1,2,2,3,3−ヘプタフルオロ−7,7−ジメチル−4,6−オクタンジオン、1,1,1,3,5,5,5−ヘプタフルオロペンタン−2,4−ジオン、3,3,4,4,5,5,5−ヘプタフルオロ−2−ペンタノール、3,3,4,4,5,5,5−ヘプタフルオロ−2−ペンタノン、イソプロピル4,4,4−トリフルオロアセトアセテート、メチルパーフルオロデナノエート、メチルパーフルオロ(2−メチル−3−オキサヘキサノエート)、メチルパーフルオロノナノエート、メチルパーフルオロオクタノエート、メチル−2,3,3,3−テトラフルオロプロピオネート、メチルトリフルオロアセトアセテート、1,1,1,2,2,6,6,6−オクタフルオロ−2,4−ヘキサンジオン、2,2,3,3,4,4,5,5−オクタフルオロ−1−ペンタノール、1H,1H,2H,2H−パーフルオロ−1−デカノール、パーフルオロ(2,5−ジメチル−3,6−ジオキサンアニオニック)酸メチルエステル、2H−パーフルオロ−5−メチル−3,6−ジオキサノナン、1H,1H,2H,3H,3H−パーフルオロノナン−1,2−ジオール、1H,1H,9H−パーフルオロ−1−ノナノール、1H,1H−パーフルオロオクタノール、1H,1H,2H,2H−パーフルオロオクタノール、2H−パーフルオロ−5,8,11,14−テトラメチル−3,6,9,12,15−ペンタオキサオクタデカン、パーフルオロトリブチルアミン、パーフルオロトリヘキシルアミン、パーフルオロ−2,5,8−トリメチル−3,6,9−トリオキサドデカン酸メチルエステル、パーフルオロトリペンチルアミン、パーフルオロトリプロピルアミン、1H,1H,2H,3H,3H−パーフルオロウンデカン−1,2−ジオール、トルフルオロブタノール1,1,1−トリフルオロ−5−メチル−2,4−ヘキサンジオン、1,1,1−トリフルオロ−2−プロパノール、3,3,3−トリフルオロ−1−プロパノール、1,1,1−トリフルオロ−2−プロピルアセテート、パーフルオロブチルテトラヒドロフラン、パーフルオロデカリン、パーフルオロ(1,2−ジメチルシクロヘキサン)、パーフルオロ(1,3−ジメチルシクロヘキサン)、プロピレングリコールトリフルオロメチルエーテルアセテート、プロピレングリコールメチルエーテルトリフルオロメチルアセテート、トリフルオロメチル酢酸ブチル、3−トリフルオロメトキシプロピオン酸メチル、パーフルオロシクロヘキサノン、プロピレングリコールトリフルオロメチルエーテル、トリフルオロ酢酸ブチル、1,1,1−トリフルオロ−5,5−ジメチル−2,4−ヘキサンジオン、1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−プロパノール、1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−メチル−2−プロパノール、2,2,3,4,4,4−ヘキサフルオロ−1−ブタノール、2−トリフルオロメチル−2−プロパノール,2,2,3,3−テトラフルオロ−1−プロパノール、3,3,3−トリフルオロ−1−プロパノール、4,4,4−トリフルオロ−1−ブタノールなどが挙げられ、これらの1種を単独で又は2種以上を混合して使用することができるが、これらに限定されるものではない。
また、上記溶媒の2種以上の混合溶媒として用いることもでき、特に炭素数8〜12のエーテル化合物と炭素数4以上、特に4〜10の高級アルコールの混合溶媒を最も好ましく用いることができる。混合割合としては、溶媒全体中、高級アルコールを0.1〜90質量%、より好ましくは5〜85質量%、更に好ましくは7〜80質量%混合するのが好ましい。
本発明の非水溶性でかつアルカリ可溶性のレジスト保護膜(上層膜)材料を使ったパターン形成方法について説明する。まず、フォトレジスト層の上に非水溶性でかつアルカリ可溶性のレジスト保護膜(上層膜)材料をスピンコート法などで成膜する。膜厚は10〜500nmの範囲が好ましい。露光方法はレジスト保護膜と投影レンズの間が空気あるいは窒素などの気体であるドライ露光でもよいが、レジスト保護膜と投影レンズ間が液体で満たされている液浸露光でもよい。液浸露光では水が好ましく用いられる。液浸露光において、ウエハー裏面への水の回り込みや、基板からの溶出を防ぐために、ウエハーエッジや裏面のクリーニングの有無、及びそのクリーニング方法は重要である。例えばレジスト保護膜をスピンコート後に40〜130℃の範囲で10〜300秒間ベークすることによって溶媒を揮発させる。レジスト膜や、ドライ露光の場合はスピンコート時にエッジクリーニングを行うが、液浸露光の場合、親水性の高い基板面が水に接触すると、エッジ部分の基板面に水が残ることがあり、好ましいことではない。そのためレジスト保護膜のスピンコート時にはエッジクリーニングをしない方法が挙げられる。
レジスト保護膜を形成後、KrF又はArF液浸リソグラフィーによって水中で露光する。露光後、ポストエクスポジュアーベーク(PEB)を行い、アルカリ現像液で10〜300秒間現像を行う。アルカリ現像液は2.38質量%のテトラメチルアンモニウムヒドロキシド水溶液が一般的に広く用いられており、本発明のレジスト保護膜の剥離とレジスト膜の現像を同時に行う。PEB前に、レジスト保護膜上に水が残っている場合がある。水が残っている状態でPEBを行うと、水が保護膜を通過しレジスト中の酸を吸い出してしまい、パターン形成ができなくなる。PEB前に保護膜上の水を完全に除去するため、PEB前のスピンドライ、保護膜表面の乾燥空気や窒素によるパージ、あるいは露光後のステージ上の水回収ノズル形状や水回収プロセスの最適化などによって保護膜上の水を乾燥あるいは回収(ポストソーキング)する必要がある。更に、本発明に示される撥水性の高いレジスト保護膜は、水回収性に優れている特徴がある。
レジスト材料の種類は、特に限定されない。ポジ型でもネガ型でもよく、通常の炭化水素系の単層レジスト材料でもよく、珪素原子などを含んだバイレイヤーレジスト材料でもよい。KrF露光におけるレジスト材料は、ベース樹脂としてポリヒドロキシスチレン又はポリヒドロキシスチレン−(メタ)アクリレート共重合体の、ヒドロキシ基あるいはカルボキシル基の水素原子の一部又は全てが酸不安定基で置換された重合体が好ましく用いられる。
ArF露光におけるレジスト材料は、ベース樹脂として芳香族を含まない構造が必須であり、具体的にはポリアクリル酸及びその誘導体、ノルボルネン誘導体−無水マレイン酸交互重合体及びポリアクリル酸又はその誘導体との3あるいは4元共重合体、テトラシクロドデセン誘導体−無水マレイン酸交互重合体及びポリアクリル酸又はその誘導体との3あるいは4元共重合体、ノルボルネン誘導体−マレイミド交互重合体及びポリアクリル酸又はその誘導体との3あるいは4元共重合体、テトラシクロドデセン誘導体−マレイミド交互重合体及びポリアクリル酸又はその誘導体との3あるいは4元共重合体、及びこれらの2つ以上の、あるいはポリノルボルネン及びメタセシス開環重合体から選択される1種あるいは2種以上の高分子重合体が好ましく用いられる。
マスクブランクス用のレジスト材料としては、ノボラック、ヒドロキシスチレンベースの樹脂が主に用いられる。これらの樹脂のヒドロキシ基を酸不安定基で置換されたものがポジ型として、架橋剤を添加したものがネガ型として用いられる。ヒドロキシスチレンと(メタ)アクリル誘導体、スチレン、ビニルナフタレン、ビニルアントラセン、ビニルピレン、ヒドロキシビニルナフタレン、ヒドロキシビニルアントラセン、インデン、ヒドロキシインデン、アセナフチレン、ノルボルナジエン類の1種又は2種以上を共重合したポリマーをベースとしてもよい。
マスクブランクス用レジスト保護膜として用いる場合、SiO2、Cr、CrO、CrN、MoSi等のマスクブランクス基板上にフォトレジストを塗布し、レジスト保護膜を形成する。フォトレジストとブランクス基板の間にSOG膜と有機下層膜を形成し、3層構造を形成してもよい。
レジスト保護膜を形成後、真空中で電子ビーム描画機で露光する。露光後、ポストエクスポジュアーベーク(PEB)を行い、アルカリ現像液で10〜300秒間現像を行う。
以下、合成例及び実施例と比較例を示して本発明を具体的に説明するが、本発明は下記実施例に制限されるものではない。なお、実施例中、GPCはゲルパーミエーションクロマトグラフィーであり、ポリスチレン換算の重量平均分子量(Mw)、数平均分子量(Mn)を求めた。
また、合成例で使用したモノマー1〜20の構造式を下記に示す。
Figure 2008081716
[合成例1]
200mLのフラスコにモノマー1を29g、溶媒としてメタノールを40g添加した。この反応容器を窒素雰囲気下、−70℃まで冷却し、減圧脱気、窒素フローを3回繰り返した。室温まで昇温後、重合開始剤として2,2’−アゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリル)を3g加え、65℃まで昇温後、25時間反応させた。この反応溶液をヘキサンに晶出させて樹脂を単離した。得られた樹脂の組成は1H−NMR、分子量はGPCで確認し、実施例ポリマー1とした。
Figure 2008081716
[合成例2]
200mLのフラスコにモノマー2を32g、溶媒としてメタノールを40g添加した。この反応容器を窒素雰囲気下、−70℃まで冷却し、減圧脱気、窒素フローを3回繰り返した。室温まで昇温後、重合開始剤として2,2’−アゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリル)を3g加え、65℃まで昇温後、25時間反応させた。この反応溶液をヘキサンに晶出させて樹脂を単離した。得られた樹脂の組成は1H−NMR、分子量はGPCで確認し、実施例ポリマー2とした。
Figure 2008081716
[合成例3]
200mLのフラスコにモノマー1を20.3g、モノマー3を4.5g、モノマー4を2.3g、溶媒としてメタノールを40g添加した。この反応容器を窒素雰囲気下、−70℃まで冷却し、減圧脱気、窒素フローを3回繰り返した。室温まで昇温後、重合開始剤として2,2’−アゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリル)を3g加え、65℃まで昇温後、25時間反応させた。この反応溶液をヘキサンに晶出させて樹脂を単離した。得られた樹脂の組成は1H−NMR、分子量はGPCで確認し、実施例ポリマー3とした。
Figure 2008081716
[合成例4]
200mLのフラスコにモノマー1を20.3g、モノマー3を9.0g、溶媒としてメタノールを40g添加した。この反応容器を窒素雰囲気下、−70℃まで冷却し、減圧脱気、窒素フローを3回繰り返した。室温まで昇温後、重合開始剤として2,2’−アゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリル)を3g加え、65℃まで昇温後、25時間反応させた。この反応溶液をヘキサンに晶出させて樹脂を単離した。得られた樹脂の組成は1H−NMR、分子量はGPCで確認し、実施例ポリマー4とした。
Figure 2008081716
[合成例5]
200mLのフラスコにモノマー5を24.3g、モノマー7を6.3g、モノマー8を3.7g、溶媒としてメタノールを20g添加した。この反応容器を窒素雰囲気下、−70℃まで冷却し、減圧脱気、窒素フローを3回繰り返した。室温まで昇温後、重合開始剤として2,2’−アゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリル)を3g加え、85℃まで昇温後、25時間反応させた。この反応溶液をヘキサンに晶出させて樹脂を単離した。得られた樹脂の組成は1H−NMR、分子量はGPCで確認し、実施例ポリマー5とした。
Figure 2008081716
[合成例6]
200mLのフラスコにモノマー5を24.3g、モノマー6を3.7g、モノマー9を9.4g、溶媒としてメタノールを20g添加した。この反応容器を窒素雰囲気下、−70℃まで冷却し、減圧脱気、窒素フローを3回繰り返した。室温まで昇温後、重合開始剤として2,2’−アゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリル)を3g加え、85℃まで昇温後、25時間反応させた。この反応溶液をヘキサンに晶出させて樹脂を単離した。得られた樹脂の組成は1H−NMR、分子量はGPCで確認し、実施例ポリマー6とした。
Figure 2008081716
[合成例7]
200mLのフラスコにモノマー1を22.5g、モノマー12を5.9g、溶媒としてメタノールを40g添加した。この反応容器を窒素雰囲気下、−70℃まで冷却し、減圧脱気、窒素フローを3回繰り返した。室温まで昇温後、重合開始剤として2,2’−アゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリル)を3g加え、65℃まで昇温後、25時間反応させた。この反応溶液をヘキサンに晶出させて樹脂を単離した。得られた樹脂の組成は1H−NMR、分子量はGPCで確認し、実施例ポリマー7とした。
Figure 2008081716
[合成例8]
200mLのフラスコにモノマー13を30.8g、溶媒としてメタノールを40g添加した。この反応容器を窒素雰囲気下、−70℃まで冷却し、減圧脱気、窒素フローを3回繰り返した。室温まで昇温後、重合開始剤として2,2’−アゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリル)を3g加え、65℃まで昇温後、25時間反応させた。この反応溶液をヘキサンに晶出させて樹脂を単離した。得られた樹脂の組成は1H−NMR、分子量はGPCで確認し、実施例ポリマー8とした。
Figure 2008081716
[合成例9]
200mLのフラスコにモノマー14を33.4g、溶媒としてメタノールを40g添加した。この反応容器を窒素雰囲気下、−70℃まで冷却し、減圧脱気、窒素フローを3回繰り返した。室温まで昇温後、重合開始剤として2,2’−アゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリル)を3g加え、65℃まで昇温後、25時間反応させた。この反応溶液をヘキサンに晶出させて樹脂を単離した。得られた樹脂の組成は1H−NMR、分子量はGPCで確認し、実施例ポリマー9とした。
Figure 2008081716
[合成例10]
200mLのフラスコにモノマー1を14.7g、モノマー13を15.4g、溶媒としてメタノールを40g添加した。この反応容器を窒素雰囲気下、−70℃まで冷却し、減圧脱気、窒素フローを3回繰り返した。室温まで昇温後、重合開始剤として2,2’−アゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリル)を3g加え、65℃まで昇温後、25時間反応させた。この反応溶液をヘキサンに晶出させて樹脂を単離した。得られた樹脂の組成は1H−NMR、分子量はGPCで確認し、実施例ポリマー10とした。
Figure 2008081716
[合成例11]
200mLのフラスコにモノマー1を14.7g、モノマー14を16.7g、溶媒としてメタノールを40g添加した。この反応容器を窒素雰囲気下、−70℃まで冷却し、減圧脱気、窒素フローを3回繰り返した。室温まで昇温後、重合開始剤として2,2’−アゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリル)を3g加え、65℃まで昇温後、25時間反応させた。この反応溶液をヘキサンに晶出させて樹脂を単離した。得られた樹脂の組成は1H−NMR、分子量はGPCで確認し、実施例ポリマー11とした。
Figure 2008081716
[合成例12]
200mLのフラスコにモノマー1を20.5g、モノマー15を9.7g、溶媒としてメタノールを40g添加した。この反応容器を窒素雰囲気下、−70℃まで冷却し、減圧脱気、窒素フローを3回繰り返した。室温まで昇温後、重合開始剤として2,2’−アゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリル)を3g加え、65℃まで昇温後、25時間反応させた。この反応溶液をヘキサンに晶出させて樹脂を単離した。得られた樹脂の組成は1H−NMR、分子量はGPCで確認し、実施例ポリマー12とした。
Figure 2008081716
[合成例13]
200mLのフラスコにモノマー1を23.5g、モノマー16を6.6g、溶媒としてメタノールを40g添加した。この反応容器を窒素雰囲気下、−70℃まで冷却し、減圧脱気、窒素フローを3回繰り返した。室温まで昇温後、重合開始剤として2,2’−アゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリル)を3g加え、65℃まで昇温後、25時間反応させた。この反応溶液をヘキサンに晶出させて樹脂を単離した。得られた樹脂の組成は1H−NMR、分子量はGPCで確認し、実施例ポリマー13とした。
Figure 2008081716
[合成例14]
200mLのフラスコにモノマー1を17.6g、モノマー17を14.4g、溶媒としてメタノールを40g添加した。この反応容器を窒素雰囲気下、−70℃まで冷却し、減圧脱気、窒素フローを3回繰り返した。室温まで昇温後、重合開始剤として2,2’−アゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリル)を3g加え、65℃まで昇温後、25時間反応させた。この反応溶液をヘキサンに晶出させて樹脂を単離した。得られた樹脂の組成は1H−NMR、分子量はGPCで確認し、実施例ポリマー14とした。
Figure 2008081716
[合成例15]
200mLのフラスコにモノマー1を23.5g、モノマー18を9.7g、溶媒としてメタノールを40g添加した。この反応容器を窒素雰囲気下、−70℃まで冷却し、減圧脱気、窒素フローを3回繰り返した。室温まで昇温後、重合開始剤として2,2’−アゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリル)を3g加え、65℃まで昇温後、25時間反応させた。この反応溶液をヘキサンに晶出させて樹脂を単離した。得られた樹脂の組成は1H−NMR、分子量はGPCで確認し、実施例ポリマー15とした。
Figure 2008081716
[合成例16]
200mLのフラスコにモノマー1を11.8g、モノマー17を14.4g、モノマー10を10.0g、溶媒としてメタノールを40g添加した。この反応容器を窒素雰囲気下、−70℃まで冷却し、減圧脱気、窒素フローを3回繰り返した。室温まで昇温後、重合開始剤として2,2’−アゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリル)を3g加え、65℃まで昇温後、25時間反応させた。この反応溶液をヘキサンに晶出させて樹脂を単離した。得られた樹脂の組成は1H−NMR、分子量はGPCで確認し、実施例ポリマー16とした。
Figure 2008081716
[合成例17]
200mLのフラスコにモノマー1を23.5g、モノマー20を4.2g、溶媒としてメタノールを40g添加した。この反応容器を窒素雰囲気下、−70℃まで冷却し、減圧脱気、窒素フローを3回繰り返した。室温まで昇温後、重合開始剤として2,2’−アゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリル)を3g加え、65℃まで昇温後、25時間反応させた。この反応溶液をヘキサンに晶出させて樹脂を単離した。得られた樹脂の組成は1H−NMR、分子量はGPCで確認し、実施例ポリマー17とした。
Figure 2008081716

[合成例18]
200mLのフラスコにモノマー1を11.8g、モノマー17を14.4g、ヒドロキシエチルメタクリレートを2.6g、溶媒としてメタノールを40g添加した。この反応容器を窒素雰囲気下、−70℃まで冷却し、減圧脱気、窒素フローを3回繰り返した。室温まで昇温後、重合開始剤として2,2’−アゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリル)を3g加え、65℃まで昇温後、25時間反応させた。この反応溶液をヘキサンに晶出させて樹脂を単離した。得られた樹脂の組成は1H−NMR、分子量はGPCで確認し、実施例ポリマー18とした。
Figure 2008081716
[比較合成例1]
200mLのフラスコにモノマー10を35g、溶媒としてメタノールを40g添加した。この反応容器を窒素雰囲気下、−70℃まで冷却し、減圧脱気、窒素フローを3回繰り返した。室温まで昇温後、重合開始剤として2,2’−アゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリル)を3g加え、65℃まで昇温後、25時間反応させた。この反応溶液をヘキサンに晶出させて樹脂を単離した。得られた樹脂の組成は1H−NMR、分子量はGPCで確認し、比較例ポリマー1とした。
Figure 2008081716
[比較合成例2]
200mLのフラスコにモノマー11を28g、溶媒としてメタノールを40g添加した。この反応容器を窒素雰囲気下、−70℃まで冷却し、減圧脱気、窒素フローを3回繰り返した。室温まで昇温後、重合開始剤として2,2’−アゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリル)を3g加え、65℃まで昇温後、25時間反応させた。この反応溶液をヘキサンに晶出させて樹脂を単離した。得られた樹脂の組成は1H−NMR、分子量はGPCで確認し、比較例ポリマー2とした。
Figure 2008081716
[比較合成例3]
200mLのフラスコにモノマー10を27.3g、モノマー3を9g、溶媒としてメタノールを40g添加した。この反応容器を窒素雰囲気下、−70℃まで冷却し、減圧脱気、窒素フローを3回繰り返した。室温まで昇温後、重合開始剤として2,2’−アゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリル)を3g加え、65℃まで昇温後、25時間反応させた。この反応溶液をヘキサンに晶出させて樹脂を単離した。得られた樹脂の組成は1H−NMR、分子量はGPCで確認し、比較例ポリマー3とした。
Figure 2008081716
[比較合成例4]
200mLのフラスコにモノマー19を29.4g、溶媒としてメタノールを40g添加した。この反応容器を窒素雰囲気下、−70℃まで冷却し、減圧脱気、窒素フローを3回繰り返した。室温まで昇温後、重合開始剤として2,2’−アゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリル)を3g加え、65℃まで昇温後、25時間反応させた。この反応溶液をヘキサンに晶出させて樹脂を単離した。得られた樹脂の組成は1H−NMR、分子量はGPCで確認し、比較例ポリマー4とした。
Figure 2008081716
[実施例、比較例]
実施例ポリマー1〜18、比較例ポリマー1〜4は上記合成例に示したポリマーを用いた。
実施例ポリマー1〜18、比較例ポリマー1〜4の0.5gをジイソペンチルエーテル16g、2−メチル−1−ブタノール2gに溶解させ、それぞれ0.2ミクロンサイズのポリプロピレンフィルターで濾過し、レジスト保護膜溶液(TC−1〜6、TC−10〜21、比較TC1〜4)を作製した。なお、レジスト保護膜(TC−7〜9、TC−22〜25)については、TC−7はジイソペンチルエーテル18g、TC−8はジイソペンチルエーテル12g、3−メチル−1−ブタノール8g、TC−9は2,2,2−トリフルオロエチルブチレート18g、TC−22はジイソペンチルエーテル12g、4−メチル−2−ペンタノール8g、TC−23はジ−n−ブチルエーテル5g、3−メチル−1−ブタノール25g、TC−24はジ−n−ペンチルエーテル18g、2−メチル−1−ブタノール2g、TC−25はジイソペンチルエーテル16g、2−ヘプタノール2gに溶解させ、同様にレジスト保護膜溶液を作製した。
シリコン基板上にレジスト保護膜溶液をスピンコートし、100℃で60秒間ベークした後、50nm膜厚のレジスト保護膜(TC−1〜25、比較TC−1〜4)を作製し、J.A.ウーラム社製分光エリプソメトリを用いて波長193nmにおける保護膜の屈折率を求めた。結果を表1に示す。
Figure 2008081716
次に、上記方法でレジスト保護膜を形成したウエハーを純水で5分間リンスし、膜厚の変動を観察した。結果を表2に示す。
Figure 2008081716
また、上記方法でレジスト保護膜を形成したウエハーを2.38質量%テトラメチルアンモニウムヒドロキシド(TMAH)水溶液で60秒間現像し、膜厚の変動を観察した。結果を表3に示す。
Figure 2008081716
協和界面科学製の傾斜法接触角計Drop Master 500を用いて、上記方法でレジスト保護膜を形成して水平に保ったウエハー上に50μLの純水を滴下し、水玉を形成した。次に、このウエハーを徐々に傾斜させ、水玉が転落し始めるウエハーの角度(転落角)と後退接触角を求めた。結果を表4に示す。
Figure 2008081716
また、上記方法でレジスト保護膜を形成したウエハーをリソテックジャパン(株)製溶解速度モニター(Model RDA−790)を用いて2.38質量%テトラメチルアンモニウムヒドロキシド(TMAH)水溶液でのアルカリ溶解速度を求めた。結果を表5に示す。
Figure 2008081716
転落角が小さいことは、水が流動し易いことを示し、後退接触角が大きいことは高速のスキャン露光においても液滴が残りづらいことを示す。本発明のアルカリ溶解性基を有するポリマーの場合は、ヘキサフルオロアルコール基を2個有するポリマー並の速いアルカリ溶解速度を有しつつ転落角が小さく、後退接触角が大きく滑水性に優れる特徴がある。
更に、下記に示すレジストポリマー5g、PAG1 0.25g、クエンチャーであるトリ−n−ブチルアミン0.6gを、55gのプロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート(PGMEA)溶液に溶解し、0.2ミクロンサイズのポリプロピレンフィルターで濾過し、レジスト溶液を作製した。Si基板上に作製した日産化学工業(株)製反射防止膜ARC−29Aの87nm膜厚上にレジスト溶液を塗布し、120℃で60秒間ベークして膜厚150nmのレジスト膜を作製した。その上にレジスト保護膜を塗布し、100℃で60秒間ベークした。擬似的な液浸露光を再現するために、露光後の膜の純水リンスを5分間行った。ニコン製ArFスキャナーS307E(NA0.85 σ0.93 4/5輪帯照明、6%ハーフトーン位相シフトマスク)で露光し、純水をかけながら5分間リンスを行い、110℃で60秒間ポストエクスポジュアーベーク(PEB)を行い、2.38質量%TMAH現像液で60秒間現像を行った。
保護膜なしで露光、純水リンス、PEB、現像、また露光後純水リンスを行わない通常のプロセスも行った。
ウエハーを割断し、75nmラインアンドスペースのパターン形状、感度を比較した。結果を表6に示す。
Figure 2008081716
Figure 2008081716
フィルターサイズ0.02μmの高密度ポリエチレンフィルターで3回精密濾過を行った上記レジスト溶液と保護膜溶液を準備した。
直径200mmのSi基板上に作製した日産化学工業(株)製反射防止膜ARC−29Aの87nm膜厚上にレジスト溶液を塗布し、120℃で60秒間ベークして膜厚150nmのレジスト膜を作製した。その上にレジスト保護膜を塗布し、100℃で60秒間ベークした。(株)ニコン製ArFスキャナーS307E(NA0.85 σ0.93 4/5輪帯照明、6%ハーフトーン位相シフトマスク)でドライ露光し、110℃で60秒間ポストエクスポジュアーベーク(PEB)を行い、2.38質量%TMAH現像液で60秒間現像を行い、ウエハー全面に100nmラインアンドスペースパターンを形成した。(株)東京精密製欠陥検査装置Win−Win50−1400を用いてピクセルサイズ0.165μmで欠陥を観察した。結果を表7に示す。比較TC−4の欠陥の殆どはライン間がつながるブリッジ状の欠陥であった。
Figure 2008081716
電子ビーム描画評価
描画評価では、ラジカル重合で合成した下記EB用ポリマーを用いて、表6に示される組成で溶解させたプロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート(PGMEA)、乳酸エチル(EL)溶液を0.2μmサイズのフィルターで濾過してポジ型レジスト材料を調製した。
得られたポジ型レジスト材料を直径6インチφのSi基板上に、クリーントラックMark5(東京エレクトロン(株)製)を用いてスピンコートし、ホットプレート上で、110℃で60秒間プリベークして200nmのレジスト膜を作製した。その上にレジスト保護膜溶液を塗布し、100℃で60秒間ベークして、厚さ50nmのレジスト保護膜を作製した。これに、(株)日立製作所製HL−800Dを用いてHV電圧50keVで真空チャンバー内描画を行った。その後真空チャンバー内に20時間放置し、描画場所を変えて更に追加で描画を行った。
描画後直ちにクリーントラックMark5(東京エレクトロン(株)製)を用いてホットプレート上で、90℃で60秒間ポストエクスポージャベーク(PEB)を行い、2.38質量%のTMAH水溶液で30秒間パドル現像を行い、ポジ型のパターンを得た。
得られたレジストパターンを次のように評価した。
(株)日立製作所製測長SEM(S−7280)を用いて現像直前に露光した場所において、0.12μmのラインアンドスペースを1:1で解像する露光量における0.12μmのラインアンドスペースのライン寸法を測定し、これから20時間前に露光した場所の同一露光量の0.12μmラインアンドスペースのライン寸法を引いて真空放置における寸法変動量を求めた。寸法変動量において、プラスは真空中放置によってレジスト感度が高感度化、マイナスは低感度化に変動であることを示す。
Figure 2008081716
Figure 2008081716
ArF露光において、保護膜なしで露光後純水リンスを行った場合はT−top形状になった。これは発生した酸が水に溶解したためと考えられる。一方、本発明の保護膜を使った場合は形状の変化は起こらなかった。従来型のヘキサフルオロアルコールだけを溶解性基とした保護膜の場合は、現像後のレジスト形状が膜減りでかつテーパー形状となった。
本発明のアルコール基のβ位にエステルが結合しているヘキサフルオロアルコール基を繰り返し単位として有する高分子化合物を用いた保護膜は、アルカリ溶解速度が高く、ドライ露光における欠陥が少なく、しかも滑水性に優れるために液浸露光におけるウォーターマーク状の欠陥を低減できる特徴を有する。
電子線露光では、本発明のレジスト保護膜を適用することによって、露光後の真空放置における安定性が向上した。

Claims (14)

  1. 下記一般式(1)で示される繰り返し単位からなる高分子化合物。
    Figure 2008081716

    (式中、R1、R2は同一又は異種の水素原子、又は炭素数1〜12の直鎖状、分岐状又は環状のアルキル基で、R1とR2が結合してこれらが結合する炭素原子と共に環を形成していてもよく、R30は水素原子又はメチル基である。)
  2. 下記一般式(1)−1で示される繰り返し単位を有することを特徴とする高分子化合物。
    Figure 2008081716

    (式中、R1、R2は水素原子、又は炭素数1〜12の直鎖状、分岐状又は環状のアルキル基で、R1とR2が結合してこれらが結合する炭素原子と共に環を形成していてもよく、R30、R40は水素原子又はメチル基、R5は炭素数2〜10の少なくとも1つのフッ素原子で置換された直鎖状又は分岐状のアルキル基である。0<a<1、0<b<1、0<a+b≦1の範囲である。)
  3. 下記一般式(2)で示される部分構造を有する高分子化合物を含むことを特徴とするレジスト保護膜材料。
    Figure 2008081716

    (式中、R1、R2は水素原子、又は炭素数1〜12の直鎖状、分岐状又は環状のアルキル基で、R1とR2が結合してこれらが結合する炭素原子と共に環を形成していてもよい。Xは−O−又は−C(=O)−O−である。)
  4. 下記一般式(3)で示される繰り返し単位を有する高分子化合物を含むことを特徴とする請求項3記載のレジスト保護膜材料。
    Figure 2008081716

    (式中、R1、R2は前述の通り。R3、R6は水素原子、フッ素原子、メチル基又はトリフルオロメチル基である。X’は−O−、−C(=O)−O−又は−C(=O)−O−R7−C(=O)−O−である。R7は炭素数1〜10の直鎖状、分岐状又は環状のアルキレン基である。0≦c≦1、0≦d≦1、0<c+d≦1の範囲である。)
  5. 更に、高分子化合物が、カルボキシル基を有する繰り返し単位、一般式(3)で示される以外のフルオロアルコールを有する繰り返し単位、及びフルオロアルキル基又はアルキル基を有する繰り返し単位から選ばれる1種又は2種以上の繰り返し単位を有する請求項4記載のレジスト保護膜材料。
  6. 更に、上記高分子化合物を溶解する溶媒を含有する請求項3、4又は5記載のレジスト保護膜材料。
  7. 上記高分子化合物を溶解する溶媒が、炭素数8〜12のエーテル化合物を含む溶媒である請求項6記載のレジスト保護膜材料。
  8. 上記高分子化合物を溶解する溶媒が、ジ−n−ペンチルエーテル及び/又はジイソペンチルエーテルを含む溶媒である請求項7記載のレジスト保護膜材料。
  9. 上記高分子化合物を溶解する溶媒が、炭素数8〜12のエーテル化合物に加えて、炭素数4〜10の高級アルコールが0.1〜90質量%混合された溶媒である請求項7又は8記載のレジスト保護膜材料。
  10. ウエハーに形成したフォトレジスト層上にレジスト上層膜材料による保護膜を形成し、露光を行った後、現像を行うリソグラフィーによるパターン形成方法において、上記レジスト上層膜材料として請求項3乃至9のいずれか1項記載のレジスト保護膜材料を用いることを特徴とするパターン形成方法。
  11. ウエハーに形成したフォトレジスト層上にレジスト上層膜材料による保護膜を形成し、水中で露光を行った後、現像を行う液浸リソグラフィーによるパターン形成方法において、上記レジスト上層膜材料として請求項3乃至9のいずれか1項記載のレジスト保護膜材料を用いることを特徴とするパターン形成方法。
  12. 液浸リソグラフィーが、180〜250nmの範囲の露光波長を用い、投影レンズとウエハーの間に水を挿入させたものである請求項11記載のパターン形成方法。
  13. 露光後に行う現像工程において、アルカリ現像液によりフォトレジスト層の現像とレジスト上層膜材料の保護膜の剥離とを同時に行う請求項11又は12記載のパターン形成方法。
  14. マスクブランクスに形成したフォトレジスト層上にレジスト上層膜材料による保護膜を形成し、真空中電子ビームで露光を行った後、現像を行うリソグラフィーによるパターン形成方法において、上記レジスト上層膜材料として請求項3乃至9のいずれか1項記載のレジスト保護膜材料を用いることを特徴とするパターン形成方法。
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