JP2008081205A - 片面フック付ティーバッグ - Google Patents
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Abstract
【課題】お湯等の入った抽出容器に、安定に且つ安全に掛止し、内容物の成分を効率良く抽出することのできる、簡便なフック付ティーバッグを提供すること。
【解決手段】被抽出物を収納した濾過性のティーバッグ本体と、ほぼ矩形の薄板状部材から形成されティーバッグ本体の片面に部分的に固着された一つのフックからなる片面フック付ティーバッグである。矩形の薄板状部材は、周縁部が外枠形状の掛止部と把持部として構成され、周縁部の内側が前記固着部分を含む支持部として構成されており、支持部の把持部側のほぼ半分は少なくとも一部分でティーバッグ本体に固着されており、掛止部とこれに連なる把持部は支持部から引き起こし可能に形成されており、且つ、掛止部は、抽出容器上縁にフックを掛止するための2つの凹部を有し、2つの凹部に挟まれた部分で支持部に連なっていることを特徴とする。
【選択図】図2
【解決手段】被抽出物を収納した濾過性のティーバッグ本体と、ほぼ矩形の薄板状部材から形成されティーバッグ本体の片面に部分的に固着された一つのフックからなる片面フック付ティーバッグである。矩形の薄板状部材は、周縁部が外枠形状の掛止部と把持部として構成され、周縁部の内側が前記固着部分を含む支持部として構成されており、支持部の把持部側のほぼ半分は少なくとも一部分でティーバッグ本体に固着されており、掛止部とこれに連なる把持部は支持部から引き起こし可能に形成されており、且つ、掛止部は、抽出容器上縁にフックを掛止するための2つの凹部を有し、2つの凹部に挟まれた部分で支持部に連なっていることを特徴とする。
【選択図】図2
Description
本発明は、緑茶、紅茶、コーヒー等のティーバッグに関するものであり、更に詳しくは、湯呑みやカップ等の容器に安定に掛止し、内容物を容易に抽出することができる片面フック付ティーバッグに関するものである。
従来、お茶に用いられる抽出バッグあるいはパックとしては、水透過性材料からなる袋本体中にお茶を収納してこれをお湯などに投入・浸漬して抽出操作を行うか、あるいは、袋本体に吊り糸を取り付け、この吊り糸を操作して袋本体をお湯などの中で浸漬・揺動させ、抽出を促進させるタイプのものが良く用いられている。一方、被抽出物がコーヒー粉末等の場合には、コーヒー等を収納した抽出用バッグの上端部を開口し、ここからお湯等を注加してコーヒー等を抽出・濾過することが良く行われている。
後者の場合には、フック付の抽出用バッグ、即ち、抽出に際し、バッグのフック部分で、バッグをカップ等の抽出容器に安定に懸架しておくタイプのものも広く知られている(例えば、特許文献1と2参照)。そして、フック部分の形状、構造等について、最近でも様々な提案がなされている(例えば、特許文献3〜14参照)。しかしながら、従来のものは、懸架安定性の観点から、フックはバッグ本体の左右あるいは表裏に一対設けられているか、あるいは、懸架部分が一対設けられているので、製作コストのアップにつながり、また、製品が嵩高になるなどの欠点があった。
実開昭55−123480号公報
実開平7−223号公報
特開平10−165308号公報
特開平10−179401号公報
特開平10−14771号公報
特開平11−206574号公報
特開2001−46230号公報
特開2002−34795号公報
特開2004−357929号公報
特開2004−358000号公報
特開2005−58266号公報
特開2005−95319号公報
実用新案登録第3118001号
実用新案登録第3035440号
本発明の課題は、お湯等の入った湯飲みやカップ等の抽出容器に、安定に且つ安全に掛止し、内容物の成分を効率良く抽出することのできる、簡便なフック付ティーバッグを提供することにある。
前記のごとく、フック付抽出用バッグとして、コーヒー等を収納するための濾過性のバッグ本体と、バッグ本体の両面部に固着された一対のフックからなり、カップ等の抽出容器に安定に懸架し、お湯等の抽出液を注加しコーヒー等を抽出することのできる、一対のフック付抽出用バッグは知られている。また、水透過性材料からなる濾過性の袋本体の中にお茶等を収納し、これをお湯などに投入・浸漬して用いるティーバッグにおいて、袋本体に吊り糸やスティックを取り付け、これを操作して袋本体をお湯などの中で浸漬・揺動させ、抽出を促進させるタイプのものも知られている。
本発明は、従来の技術要素を組み合わせ、しかし、全く新しい発想に基づいたもので、カップ等の抽出容器に安定に且つ安全に掛止し、内容物の成分を効率良く抽出することのできる、簡便なフック付ティーバッグを提供するものである。
本発明のうち請求項1記載の発明は、被抽出物を収納した濾過性のティーバッグ本体と、ほぼ矩形の薄板状部材から形成され該ティーバッグ本体の片面に部分的に固着された一つのフックからなるティーバッグであって、前記矩形の薄板状部材は、周縁部が外枠形状の掛止部と把持部として構成され、周縁部の内側が前記固着部分を含む支持部として構成されているものであって、該支持部の把持部側のほぼ半分は少なくとも一部分でティーバッグ本体に固着されており、該掛止部とこれに連なる把持部は支持部から引き起こし可能に形成されており、且つ、該掛止部は、掛止部の中心線に対してほぼ対照な位置に間隔を置いて設けられた、抽出容器上縁にフックを掛止するための2つの凹部又は凹部形成部を有し、その間隔部分で支持部に連なっていることを特徴とする片面フック付ティーバッグである。
請求項2記載の発明は、掛止部とこれに連なる把持部の境界部分に、折り曲げ線が形成されていることを特徴とする請求項1記載の片面フック付ティーバッグである。
請求項3記載の発明は、濾過性のティーバッグ本体が、ガセットタイプの袋であることを特徴とする請求項1又は2記載の片面フック付ティーバッグである。
請求項4記載の発明は、フックが、濾過性のティーバッグバッグ本体の中心よりも上部側に偏って配置されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項記載の片面フック付ティーバッグである。
本発明によれば、被抽出物を収納したバッグ本体を、湯飲みやカップ等の抽出容器に安定に且つ安全に掛止し、内容物の成分を効率良く抽出することのできる、簡便なフック付ティーバッグが提供される。
本発明の構成を分説すると以下のようになる。即ち、(1)本発明のティーバッグは、被抽出物を収納した濾過性のティーバッグ本体と、ほぼ矩形の薄板状部材から形成され該ティーバッグ本体の片面に部分的に固着された一つのフックからなる。(2)矩形の薄板状部材は、周縁部が外枠形状の掛止部と把持部として構成され、周縁部の内側が前記固着部分を含む支持部として構成されている。(3)支持部の把持部側のほぼ半分は少なくとも一部分でティーバッグ本体に固着されており、掛止部とこれに連なる把持部は支持部から引き起こし可能に形成されている。(4)掛止部は、掛止部の中心線に対してほぼ対照な位置に間隔を置いて設けられた、抽出容器上縁にフックを掛止するための2つの凹部又は凹部形成部を有し、その間隔部分、即ち、2つの凹部又は2つの凹部形成部に挟まれた部分で、掛止部と支持部は連続している。
以下、図を用いて、本発明を説明する。図1は、本発明の一実施態様の、片面フック付ティーバッグ1の表面図(ティーバッグのフックが付いている面)を示す。2は、被抽出物3を収納した濾過性のティーバッグ本体であり、4は、ほぼ矩形の薄板状部材から形成されたフックを示す。この薄板状部材は、矩形のものであっても、あるいは、図1に示した様に、角が丸みを帯びた部分的に変形したものでも良く、基本形が矩形の形状をしているものであれば良い。本発明においては、一つのフックがティーバッグ本体の片面にのみ、部分的に固着された状態で設けられているのが特徴である。
矩形の薄板状部材(フック)4は、周縁部(図1において斜線を付した部分)が外枠形状の掛止部5と把持部6として構成され、周縁部の内側(図1において斜線部に囲まれた部分)が支持部7として構成されている。支持部7の把持部側のほぼ半分は少なくとも一部分でティーバッグ本体に固着されている。図1では、破線で囲まれた領域8が、ティーバッグ本体に固着されている状態を示している。薄板状部材(フック)の材質は、特に制限はないが、通常、天然又は合成の紙が適している。従って、ティーバッグ本体と固着させるためには、人に無害な接着剤を用いた熱融着や超音波融着の方法を用いるのが適当である。
固着される領域又は範囲は、支持部7の把持部側のほぼ半分の部分であるが、必ずしもその部分全体が固着されている必要はない。本発明においては、後述する様に抽出性を上げるために、フックの支持部7の掛止部側のほぼ半分は、ティーバッグ本体に固着されることなくフリーになっている必要があるが、フックは、支持部7の把持部側のほぼ半分の部分でティーバッグ本体に固着されている限り、固着の範囲(破線で囲まれた領域8)は特に制限はない。即ち、ほぼ半分の部分の全体で固着されていても、その一部分で固着されていても良い。
図1において、支持部7の破線で囲まれた領域8はティーバッグ本体に固着されており、掛止部5とこれに連なる把持部6は、支持部7から引き起こし可能に形成されている。即ち、図1において、周縁部(図1において斜線を付した部分)は、支持部7から引き離すことができるようになっている。そして、引き起こされた周縁部のうち、掛止部が、掛止部に設けられた2つの凹部9aと9bに挟まれた部分10で支持部と連なっているので、
図2に示した様な態様で、ティーバッグは抽出容器に掛止することができる。図2は、本発明の片面フック付ティーバッグを湯飲み又はカップ等の抽出容器14に掛止した様子を示している。
図2に示した様な態様で、ティーバッグは抽出容器に掛止することができる。図2は、本発明の片面フック付ティーバッグを湯飲み又はカップ等の抽出容器14に掛止した様子を示している。
掛止部に設けられた2つの凹部は、掛止部の中心線(説明のために、図1において破線11として示した)に対してほぼ対照な位置に間隔を置いて設けられる。この凹部は、抽出容器上縁にフックを掛止するためのものであり、安定に掛止できるようなものである限りその形状や大きさに特に制限はない。また、この凹部9aと9bは、最初から切り抜かれていても(凹部)、あるいは、ミシン目を入れておき、使用に際してミシン目に沿って小片を切り抜くことによって凹部が形成される(凹部形成部)ようになっていても良い。
支持部7の形状、そしてそれに対応した周縁部(掛止部5と把持部6)の形状や大きさに特に制限はない。しかし、掛止部5が安定的に抽出容器の上縁に掛止されるためには、図1及び図2において12aと12bとして示したような、掛止部5にストッパーが形成されているのが好ましい。凹部9aと9bとストッパー12aと12bの協同作用によって、抽出容器の上縁が肉厚のものであつても、また湾曲しているものであっても、フックを安定的に掛止することができる。
また、掛止部5とこれに連なる把持部6の境界部分に、折り曲げ線13が形成されていると、その使用の態様を図2に示した様に、この折り曲げ線13で、把持部6が折り曲げられ抽出容器14から離れるので、使用に際しての安全が確保され好ましい。折り曲げ線13は、折り曲げ易いように一本の連続又は断続した溝となっているのが好ましい。
図2は、本発明の片面フック付ティーバッグを湯飲み又はカップ等の容器14の上縁に掛止した様子を示している。使用に際しては、把持部6を手に持って掛止部5と共に、支持部7から引き離すように引き起こし、掛止部5の凹部9aと9bを湯飲み又はカップ等の抽出容器14の上縁にしっかりと掛止する。この際、支持部の掛止部側のほぼ半分はティーバッグ本体と固着されておらずフリーの状態になっているので、被抽出物が収納されたティーバッグ本体は、抽出容器のお湯等の抽出液中に十分に浸漬される。そして、この際、濾過性のティーバッグ本体が、以下に述べるガセットタイプの袋であると、袋自体が抽出液中で拡がり、抽出効率がよりアップするので好ましい。
また、図1に示した様に、フックが、ティーバッグバッグ本体の中心よりも上部側に偏って配置されていると、より安定的に掛止することができ、また、ティーバッグバッグ自体もより深く抽出液に浸漬されるので好ましい。
本発明のティーバッグは、公知のティーバッグを用いることができ、特に制限はないが、図3に示した様に、ティーバッグ本体の左右側及び/又は底部にマチを有する、いわゆるガゼットタイプの袋であるのが好ましい。図3において、15がティーバッグ本体2のマチの部分を示している。ティーバッグ本体2の上下側は、例えば、接着性樹脂を用いた熱融着や超音波融着によって密封されている。ティーバッグの上側は開口部で、そこから被抽出物を収納した後で封止される。16はガセット袋の封止された背の部分を示しており、接着性樹脂を用いた熱融着や超音波融着によって密封されている。
本発明のティーバッグ本体を形成する濾過性の材料としては、例えば、パルプ製の未晒し・晒し紙、コットン紙、天然又は合成繊維の織編物や不織布、ナイロンやポリエステル紗等の水透過性材料が挙げられる。また、熱又は超音波シール性の、合成繊維不織布又は紙と合成繊維の混合不織布も用いられる。被抽出物とは水、お湯、アルコール等の抽出液で内容成分が抽出されるものであり、特に限定はないが、例えば、ウーロン茶、煎茶等の緑茶、焙じ茶、紅茶、麦茶、玄米茶等の穀物茶、コーヒー粉末、コーヒー挽粒、各種薬草茶、漢方薬等があげられる。抽出容器も、特に限定されるものではない。フックを形成する薄板状部材も特に限定されるものではないが、薄い耐水性の紙シートやプラスチック性のシートを用いることができる。
本発明のティーバッグ本体に収納する被抽出物の量は、被抽出物の種類、抽出容器の大きさ、目的や好みによって異なるが、適宜任意に決めることができる。
1 片面フック付ティーバッグ
2 ティーバッグ本体
3 被抽出物
4 ほぼ矩形の薄板状部材から形成されたフック
5 掛止部
6 把持部
7 支持部
9a、9b 掛止部に設けられた2つの凹部
12a、12b ストッパー
13 折り曲げ線
14 抽出容器
15 マチ
2 ティーバッグ本体
3 被抽出物
4 ほぼ矩形の薄板状部材から形成されたフック
5 掛止部
6 把持部
7 支持部
9a、9b 掛止部に設けられた2つの凹部
12a、12b ストッパー
13 折り曲げ線
14 抽出容器
15 マチ
Claims (4)
- 被抽出物を収納した濾過性のティーバッグ本体と、ほぼ矩形の薄板状部材から形成され該ティーバッグ本体の片面に部分的に固着された一つのフックからなるティーバッグであって、前記矩形の薄板状部材は、周縁部が外枠形状の掛止部と把持部として構成され、周縁部の内側が前記固着部分を含む支持部として構成されているものであって、該支持部の把持部側のほぼ半分は少なくとも一部分でティーバッグ本体に固着されており、該掛止部とこれに連なる把持部は支持部から引き起こし可能に形成されており、且つ、該掛止部は、掛止部の中心線に対してほぼ対照な位置に間隔を置いて設けられた、抽出容器上縁にフックを掛止するための2つの凹部又は凹部形成部を有し、その間隔部分で支持部に連なっていることを特徴とする片面フック付ティーバッグ。
- 掛止部とこれに連なる把持部の境界部分に、折り曲げ線が形成されていることを特徴とする請求項1記載の片面フック付ティーバッグ。
- 濾過性のティーバッグ本体が、ガセットタイプの袋であることを特徴とする請求項1又は2記載の片面フック付ティーバッグ。
- フックが、濾過性のティーバッグバッグ本体の中心よりも上部側に偏って配置されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項記載の片面フック付ティーバッグ。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2006321977A JP2008081205A (ja) | 2006-11-29 | 2006-11-29 | 片面フック付ティーバッグ |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2016061901A1 (zh) * | 2014-10-20 | 2016-04-28 | 苏墨君 | 茶包 |
JP2021037986A (ja) * | 2019-09-03 | 2021-03-11 | キーコーヒー株式会社 | 抽出バッグ |
US11643270B2 (en) * | 2020-03-11 | 2023-05-09 | Ohki Co., Ltd. | Extraction bag |
JP7462224B2 (ja) | 2020-09-18 | 2024-04-05 | 東京アライドコーヒーロースターズ株式会社 | 抽出バッグ |
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2006
- 2006-11-29 JP JP2006321977A patent/JP2008081205A/ja active Pending
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US11643270B2 (en) * | 2020-03-11 | 2023-05-09 | Ohki Co., Ltd. | Extraction bag |
JP7462224B2 (ja) | 2020-09-18 | 2024-04-05 | 東京アライドコーヒーロースターズ株式会社 | 抽出バッグ |
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