JP2008080865A - 車両の自動操舵装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 車輪が所定角度回転する毎に出力される信号の間隔が粗い場合でも、車両の移動距離を高精度に検出して自動操舵制御の制御精度を高める。
【解決手段】 ΔXを信号の出力間隔に対応する車両の移動距離Xの分解能とし、前回信号出力時点t(X−ΔX)から今回信号出力時点t(X)までの時間間隔tf(X)を算出し、今回信号出力時点t(X)から次回信号出力時点t(X+ΔX)までの時間間隔te(X)を前記tf(X)と同一と仮定する。今回信号出力時点t(X)に対応する目標操舵角θref(X)と次回信号出力時点t(X+ΔX)に対応する目標操舵角θref(X+ΔX)との間を、今回信号出力時点t(X)からの経過時間に応じて補完することで、補完目標操舵角θref′を算出する。よって、移動距離Xの分解能ΔXが粗い場合であっても、補完により目標操舵角θrefを精度良く算出することができる。
【選択図】 図5

Description

本発明は、車両の車輪を操舵するステアリングアクチュエータと、前記車輪が所定角度回転する毎に出力される信号に基づいて前記車両の移動距離を所定の分解能で算出する移動距離算出手段と、前記車両の移動距離に応じた目標操舵角として目標位置までの車両の目標移動軌跡を設定する移動軌跡設定手段と、前記目標操舵角に基づいて前記ステアリングアクチュエータを駆動制御するステアリングアクチュエータ制御手段と備えた車両の自動操舵装置に関する。
パワーステアリング装置の電動モータの制御モードを、運転者のステアリング操作をアシストするための通常のパワーステアリングモードと、車庫入れや縦列駐車を自動操舵で行うための自動操舵モードとに切り替え可能とし、自動操舵モードでは予め記憶された車両の移動距離と車輪の操舵角との関係に基づいて自動操舵制御を行うものが、下記特許文献1により公知である。
かかる従来の自動操舵装置では、車両の目標移動軌跡が車両の移動距離をパラメータとする目標操舵角としてマップに記憶されているため、マップから目標操舵角を検索するには車両の移動距離を検出する必要がある。
図10に示すように、車両の移動距離を検出するために車輪回転角検出手段Scは車輪と共に回転する磁気パルサ12と、ナックルに固定された磁気センサ13とで構成される。磁気パルサ12は環状のロータに対を成すN極およびS極の複数対を交互に着磁したもので、磁気センサ13は回転する磁気パルサ12の外周に対向して磁力の変化を電圧の変化として出力する。磁気パルサ12のロータの隣接するN極およびS極の成す角度に対応する車輪の周長は既知であるため、磁気センサ13が出力するパルスの数に基づいて車両の移動距離を検出することができる。
特開平9−193691号公報
ところで、図10(A)に示すように、磁気パルサ12のロータに設けたN極およびS極の間隔が広い場合にはパルスの時間間隔が長くなるため、車両の移動距離は粗い間隔(分解能ΔX1)でしか検出できなくなる。それに対し、図10(B)に示すように、磁気パルサ12のロータに設けたN極およびS極の間隔が狭い場合にはパルスの時間間隔が短くなるため、車両の移動距離は細かい間隔(分解能ΔX2)で精度良く検出することができる。
図11は車両の移動距離Xからステアリングハンドルの目標操舵角θrefを検索するマップの一部を示すもので、移動距離Xの分解能が粗いΔX1である場合には目標操舵角θrefを粗い間隔でしか算出できなくなり、移動距離Xの分解能が細かいΔX2である場合には目標操舵角θrefを細かい間隔で算出することができる。
しかしながら、移動距離Xの分解能ΔXを細かくするために磁気パルサ12に多数のN極およびS極を着磁すると、磁気パルサ12が大型化したりコストが上昇したりする問題があり、この手法で車両の移動距離を精度良く検出するには限界がある。
本発明は前述の事情に鑑みてなされたもので、車輪が所定角度回転する毎に出力される信号の間隔が粗い場合でも、車両の移動距離を高精度に検出して自動操舵制御の制御精度を高めることを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1に記載された発明によれば、車両の車輪を操舵するステアリングアクチュエータと、前記車輪が所定角度回転する毎に出力される信号に基づいて前記車両の移動距離を所定の分解能で算出する移動距離算出手段と、前記車両の移動距離に応じた目標操舵角として目標位置までの車両の目標移動軌跡を設定する移動軌跡設定手段と、前記目標操舵角に基づいて前記ステアリングアクチュエータを駆動制御するステアリングアクチュエータ制御手段と備えた車両の自動操舵装置において、今回信号が出力された時点での第1移動距離に応じた第1目標操舵角と、次回信号が出力されると予測される時点での第2移動距離に応じた第2目標操舵角とから、今回信号が出力された以後の補完目標操舵角を算出する補完目標操舵角算出手段を備えたことを特徴とする車両の自動操舵装置が提案される。
また請求項2に記載された発明によれば、請求項1の構成に加えて、前記補完目標操舵角算出手段は、過去に信号が出力された時間間隔から予測した、今回信号が出力されてから次回信号が出力されるまでの予測時間間隔と、今回信号が出力されてからの経過時間とに基づいて補完目標操舵角を算出することを特徴とする車両の自動操舵装置が提案される。
また請求項3に記載された発明によれば、車両の車輪を操舵するステアリングアクチュエータと、前記車輪が所定角度回転する毎に出力される信号に基づいて前記車両の移動距離を所定の分解能で算出する移動距離算出手段と、前記車両の移動距離に応じた目標操舵角として目標位置までの車両の目標移動軌跡を設定する移動軌跡設定手段と、前記目標移動軌跡に基づいて前記ステアリングアクチュエータを駆動制御するステアリングアクチュエータ制御手段とを備えた車両の自動操舵装置において、過去に信号が出力された時間間隔および前記分解能から車速を算出する車速算出手段を備え、更に今回信号が出力された時点での移動距離と、今回信号が出力されてからの経過時間と、前記車速算出手段で検出した車速とに基づいて、今回信号が出力された以後の補完目標操舵角を算出する補完目標操舵角算出手段を備えたことを特徴とする車両の自動操舵装置が提案される。
尚、実施の形態の制御部22は本発明のステアリングアクチュエータ制御手段に対応し、実施の形態の記憶部23は本発明の移動軌跡設定手段に対応し、実施の形態の前輪Wfは本発明の車輪に対応する。
請求項1の構成によれば、車輪が所定角度回転する毎に出力される信号に基づいて移動距離算出手段が車両の移動距離を所定の分解能で算出し、移動軌跡設定手段が前記移動距離に応じた目標操舵角として目標位置までの車両の目標移動軌跡を設定し、ステアリングアクチュエータ制御手段が前記目標操舵角に基づいてステアリングアクチュエータを駆動制御する。このとき、補完目標操舵角算出手段が、今回信号が出力された時点での第1移動距離に応じた第1目標操舵角と、次回信号が出力されると予測される時点での第2移動距離に応じた第2目標操舵角とから、今回信号が出力された以後の補完目標操舵角を算出するので、前記所定の分解能が粗い場合であっても補完により目標操舵角を精度良く算出することができる。
また請求項2の構成によれば、過去に信号が出力された時間間隔から予測した予測時間間隔と、今回信号が出力されてからの経過時間とに基づいて今回信号が出力された以後の補完目標操舵角を算出するので、補完目標操舵角を精度良く算出することができる。
また請求項3の構成によれば、車輪が所定角度回転する毎に出力される信号に基づいて移動距離算出手段が車両の移動距離を所定の分解能で算出し、移動軌跡設定手段が前記移動距離に応じた目標操舵角として目標位置までの車両の目標移動軌跡を設定し、ステアリングアクチュエータ制御手段が前記目標操舵角に基づいてステアリングアクチュエータを駆動制御する。このとき、補完目標操舵角算出手段が、今回信号が出力された時点での移動距離と、今回信号が出力されてからの経過時間と、車速算出手段で検出した車速とに基づいて、今回信号が出力された以後の補完目標操舵角を算出するので、前記所定の分解能が粗い場合であっても補完により目標操舵角を精度良く算出することができる。
以下、本発明の実施の形態を添付の図面に基づいて説明する。
図1〜図8は本発明の第1の実施の形態を示すもので、図1は自動操舵装置を備えた車両の全体構成図、図2はバック駐車/左モードの作用説明図、図3はモード選択スイッチおよび自動駐車スタートスイッチを示す図、図4は目標操舵角の補完を説明するフローチャート、図5は目標操舵角の補完を説明するタイムチャート(車速一定時)、図6は目標操舵角の補完を説明するタイムチャート(車速増加時)、図7は目標操舵角の補完を説明するタイムチャート(車速減少時)、図8は目標操舵角の補完を説明するタイムチャート(一時停止時)である。
図1に示すように、車両Vは一対の前輪Wf,Wfおよび一対の後輪Wr,Wrを備える。ステアリングハンドル1と操舵輪である前輪Wf,Wfとが、ステアリングハンドル1と一体に回転するステアリングシャフト2と、ステアリングシャフト2の下端に設けたピニオン3と、ピニオン3に噛み合うラック4と、ラック4の両端に設けた左右のタイロッド5,5と、タイロッド5,5に連結された左右のナックル6,6とによって接続される。運転者によるステアリングハンドル1の操作をアシストすべく、あるいは後述する車庫入れのための自動操舵を行うべく、電動モータよりなるステアリングアクチュエータ7がウオームギヤ機構8を介してステアリングシャフト2に接続される。
操舵制御装置21は制御部22と記憶部23とから構成されており、制御部22には、ステアリングハンドル1の回転角である操舵角θを検出する操舵角検出手段Saと、ステアリングハンドル1の操舵トルクTを検出する操舵トルク検出手段Sbと、車輪Wf,Wf;Wr,Wrの回転角を検出する車輪回転角検出手段Sc…と、ブレーキペダル9の操作量を検出するブレーキ操作量検出手段Sdと、セレクトレバー10により選択されたシフトレンジ(「D」レンジ、「R」レンジ、「N」レンジ、「P」レンジ等)を検出するシフトレンジ検出手段Seとからの信号が入力される。
図3を併せて参照すると明らかなように、運転者により操作されるモード選択スイッチSfおよび自動駐車スタートスイッチSgが制御部22に接続される。モード選択スイッチSfは、後述する4種類の駐車モード、即ちバック駐車/右モード、バック駐車/左モード、縦列駐車/右モードおよび縦列駐車/左モードの何れかを選択する際に操作される4個のボタンを備える。自動駐車スタートスイッチSgは、モード選択スイッチSfで選択した何れかのモードによる自動駐車を開始する際に操作される。
記憶部23には、前記4種類の駐車モードのデータ、即ち車両Vの移動距離Xに対する目標操舵角θrefの関係が、予めテーブルとして記憶されている(図2(B)参照)。車両Vの移動距離Xは、既知である車輪Wf,Wf;Wr,Wrの外周長に車輪回転角検出手段Sc…で検出した車輪Wf,Wf;Wr,Wrの回転角を乗算することにより求められる。尚、前記移動距離Xの算出には、車輪回転角検出手段Sc…の出力のハイセレクト値、ローセレクト値、あるいは平均値が使用される。
制御部22は、移動距離算出手段22a、補完目標操舵角算出手段22bおよび車速算出手段22cを備えており、前記各検出手段Sa〜SeおよびスイッチSf,Sgからの信号と、記憶部23に記憶された駐車モードのデータとに基づいて、前記ステアリングアクチュエータ7の作動と、液晶モニター、スピーカ、ランプ、チャイム、ブザー等を含む操作段階教示装置11の作動とを制御する。
次に、前述の構成を備えた本発明の実施の形態の作用について説明する。
自動駐車を行わない通常時(前記モード選択スイッチSfが操作されていないとき)には、操舵制御装置21が一般的なパワーステアリング制御装置として機能するパワーステアリングモードとなる。具体的には、運転者が車両Vを旋回させるべくステアリングハンドル1を操作すると、操舵トルク検出手段Sbがステアリングハンドル1に入力された操舵トルクTを検出し、制御部22は前記操舵トルクTに基づいてステアリングアクチュエータ7の駆動を制御する。その結果、ステアリングアクチュエータ7の駆動力によって左右の前輪Wf,Wfが操舵され、運転者のステアリング操作がアシストされる。
次に、バック駐車/左モード(車両Vの左側にある駐車位置にバックしながら駐車するモード)を例にとって、自動操舵制御の内容を説明する。
先ず、図2(A)に示すように、運転者自身のステアリング操作により車両Vを駐車しようとする車庫の近傍に移動させ、車体の左側面を車庫入口線にできるだけ近づけた状態で、ドアの内側に設けられたマークM(図1参照)が車庫の中心線に一致する位置(スタート位置(1) に車両Vを停止させる。そして、モード選択スイッチSfを操作してバック駐車/左モードを選択するとともに自動駐車スタートスイッチSgをONすると、パワーステアリングモードから自動操舵モードに切り換えられて自動操舵制御が開始される。自動操舵制御が行われている間、操作段階教示装置11には自車の現在位置、周囲の障害物、駐車位置、スタート位置(1) から目標位置(3) までの自車の目標移動軌跡、前進から後進に切り換える折り返し位置(2) 等が表示され、併せてスピーカからの音声で運転者に前記折り返し位置(2) におけるセレクトレバー10の操作等の各種の指示や警報が行われる。
尚、ドアの内側に設けられたマークMの代わりにドアミラーを利用しても良く、またマークMやドアミラーを車庫の中心線に一致させる代わりに、車庫の端部に一致させても良い。
自動操舵制御により、運転者がブレーキペダル9を緩めて車両Vをクリープ走行させるだけでステアリングハンドル1を操作しなくても、モード選択スイッチSfにより選択されたバック駐車/左モードのデータに基づいて前輪Wf,Wfが自動操舵される。即ち、スタート位置(1) から折り返し位置(2) まで車両Vが前進する間は前輪Wf,Wfは右に自動操舵され、折り返し位置(2) から目標位置(3) まで車両Vが後進する間は前輪Wf,Wfは左に自動操舵される。
図2(B)から明らかなように、自動操舵制御が行われている間、制御部22は記憶部23から読み出したバック駐車/左モードの目標操舵角θrefと、操舵角検出手段Saから入力された操舵角θとに基づいて偏差E(=θref−θ)を算出し、その偏差Eが0になるようにステアリングアクチュエータ7の作動を制御する。このとき、目標操舵角θrefのデータは車両Vの移動距離Xに対応して設定されているため、クリープ走行の車速に多少の変動があっても車両Vは常に前記目標移動軌跡上を移動することになる。
上記自動操舵制御は、運転者がモード選択スイッチSfをOFFした場合に終了するが、それ以外に運転者がセレクトレバー10を「P」レンジに戻した場合、運転者がブレーキペダル9から足を離した場合、車速が所定値以上になった場合、運転者がステアリングハンドル1に所定値以上の操舵トルクTを加えた場合、目標操舵角θrefおよび操舵角θの偏差Eが所定値以上になった場合に終了し、通常のパワーステアリング制御に復帰する。
上述したように、目標操舵角θrefのデータは車両Vの移動距離Xに応じて設定されているが、図10で説明したように、車輪回転角検出手段Scの出力から検出される車両Vの移動距離Xは分解能ΔXにより規定される離散的なデータであるため、この移動距離Xに基づいてマップ検索される目標操舵角θrefのデータも離散的なものとなり、ステアリングアクチュエータ7を滑らかに制御できなくなる可能性がある。
そこで本実施の形態では、制御部22に設けた移動距離算出手段22aで前記分解能ΔXに規制されない高精度の移動距離Xを算出するとともに、制御部22に設けた補完目標操舵角算出手段22bfで連続的に変化する補完目標操舵角θrefを算出することで、ステアリングアクチュエータ7の滑らかな制御を可能にしている。この詳細を、図4のフローチャートおよび図5〜図8のタイムチャートに基づいて説明する。
図4のフローチャートのステップS1で車輪回転角検出手段Scから信号が出力されると、ステップS2で移動距離算出手段22aにより今回信号出力時点t(X)での車両Vの移動距離X(第1移動距離)を算出するとともに、次回信号出力時点t(X+ΔX)での移動距離X+ΔX(第2移動距離)を算出する。この第2移動距離X+ΔXは、第1移動距離Xに信号の間隔に対応する分解能ΔXを加算することで算出可能である。
続くステップS3で記憶部23のマップを参照して第1移動距離Xに対応する第1目標操舵角θref(X)と、第2移動距離X+ΔXに対応する第2目標操舵角θref(X+Δ)とを検索する。続くステップS4で前記第1目標操舵角θref(X)を今回信号出力時点t(X)での目標操舵角θrefとして採用する。尚、今回信号出力時点t(X)において算出された目標操舵角θrefは補完により算出されておらず、記憶部23のマップから検索した生の値である。そしてステップS5で今回信号出力時点t(X)から次回信号出力時点t(X+ΔX)までの時間間隔te(X)を決定する。この時間間隔te(X)は、車速vが一定であると仮定して、前回信号出力時点t(X−ΔX)から今回信号出力時点t(X)までの時間間隔tf(X)をそのまま使用する。
次のループではステップS1の答がNOになってステップS6に移行し、そこで今回信号出力時点t(X)からの経過時間t−t(X)を算出する。続くステップS7で経過時間t−t(X)が時間間隔te(X)を越えていなければ、ステップS9で補完目標操舵角算出手段22bが今回信号出力時点t(X)以後の補完目標操舵角θref′を、
θref′=θref(X)+{θref(X+ΔX)−θref(X)}
×{t−t(X)/te(X)}
により算出する。ここで補完目標操舵角θref′の算出時間間隔をΔtとすると、補完目標操舵角θref′の変化量Δθrefは、 Δθref={θref(X+ΔX)−θref(X)}
×{Δt/te(X)}
となり、算出時間間隔Δtを適切に設定することで補完目標操舵角θref′の変化量Δθrefを充分に小さくし、ステアリングアクチュエータ7によりステアリングハンドル1を滑らかに自動操舵制御することができる。
図5に示すように、この補完目標操舵角θref′は、今回信号出力時点t(X)から次回信号出力時点t(X+ΔX)までの時間間隔te(X)が、前回信号出力時点t(X−ΔX)から今回信号出力時点t(X)までの時間間隔tf(X)と同一であると仮定し、第1目標操舵角θref(X)と第2目標操舵角θref(X+ΔX)と差を今回信号出力時点t(X)からの経過時間t−t(X)に応じて補完したものに相当する。
前記ステップS7で経過時間t−t(X)が時間間隔te(X)を越えていれば、ステップS8で経過時間t−t(X)の上限値を時間間隔te(X)にリミット処理する。その結果、次回の信号出力時点t(X+ΔX)以後は、前回の補完目標操舵角θref′の算出結果を引きずることなく、新たな補完目標操舵角θref′の算出を開始することができる。
図6は今回信号出力時点t(X)以後に車速vが増加したため、次回信号出力時点t(X+ΔX)で補完目標操舵角θref′が第2目標操舵角θref(X+ΔX)に達しない場合に相当する。この場合には、次回信号出力時点t(X+ΔX)において、そのときの補完目標操舵角θref′を第2目標操舵角θref(X+ΔX)まで不連続に増加させる制御が行われる。
図7は今回信号出力時点t(X)以後に車速vが減速したため、次回信号出力時点t(X+ΔX)よりも前に補完目標操舵角θref′が第2目標操舵角θref(X+ΔX)に達してしまう場合に相当する。この場合には、補完目標操舵角θref′が第2目標操舵角θref(X+ΔX)に達した時点から次回信号出力時点t(X+ΔX)までの間、補完目標操舵角θref′を第2目標操舵角θref(X+ΔX)に規制する。
図8は車両Vが停車した場合に対応するものである。前回信号出力時点t(X−ΔX)から補完目標操舵角θref′が増加して第1目標操舵角θref(X)に達してしまうと、補完目標操舵角θref′は第1目標操舵角θref(X)に規制される。その後に車両Vが一旦停車してから再度移動すると、今回信号出力時点t(X)から新たに補完目標操舵角θref′の算出が開始されるが、その際に、実際の時間間隔tf(X)を用いて補完目標操舵角θref′を算出すると、補完目標操舵角θref′の増加勾配が極端に小さくなってしまう。そこで、車両Vが停車して実際の時間間隔tf(X)が上限値tfmaxを超えた場合に、その時間間隔tf(X)を上限値tfmaxに規制し、今回信号出力時点t(X)以後の補完目標操舵角θref′の算出に用いる時間間隔te(X)として前記上限値tfmaxを採用することで、補完目標操舵角θref′を適切な勾配で増加させることができる。
以上のように、車輪回転角検出手段Scが出力する信号と信号の間において目標操舵角θrefを補完して補完目標操舵角θref′を算出するので、分解能ΔXが粗い安価な車輪回転角検出手段Scを用いた場合でも高精度の補完目標操舵角θref′を算出することが可能となり、連続的に変化する補完目標操舵角θref′に基づいてステアリングアクチュエータ7を滑らかに作動させることができる。
次に、図9のフローチャートに基づいて本発明の第2の実施の形態を説明する。
第1の実施の形態では車両Vの移動距離Xに基づいて補完目標操舵角θref′を算出しているが、第2の実施の形態では車両Vの車速vに基づいて補完目標操舵角θref′を算出する。
先ず、ステップS11で車輪回転角検出手段Scから信号が出力されると、ステップS12で今回信号出力時点t(X)での車両Vの移動距離Xを算出する。続くステップS13で今回信号出力時点t(X)から次回信号出力時点t(X+ΔX)までの時間間隔te(X)を決定する。この時間間隔te(X)は、前回信号出力時点t(X−ΔX)から今回信号出力時点t(X)までの時間間隔tf(X)をそのまま使用する。
続くステップS14で移動距離Xの分解能ΔXを前記時間間隔te(X)で除算することで車速vを算出する。そしてステップS15で前記ステップS12で算出した移動距離Xから目標操舵角θrefをマップ検索により算出する。この目標操舵角θrefは今回信号出力時点t(X)でのものであるため、補完されていない生の値である。
次のループではステップS11の答がNOになってステップS16に移行し、そこで今回信号出力時点t(X)からの経過時間tを算出する。続くステップS17で経過時間t)が時間間隔te(X)を越えていなければ、ステップS19で車速算出手段22cが車両Vの移動距離をX+v×tにより算出する。そして前記ステップS15で補完目標操舵角算出手段22bが補完目標操舵角θref′を前記移動距離X+v×tをパラメータとしてマップ検索により算出する。
また前記ステップS17で経過時間tが時間間隔te(X)を越えていれば、ステップS18で経過時間t−t(X)の上限値を時間間隔te(X)にリミット処理する。その結果、次回の信号出力時点t(X+ΔX)以後は、前回の補完目標操舵角θref′の算出結果を引きずることなく、新たな補完目標操舵角θref′の算出を開始することができる。
しかして、この第2の実施の形態によっても、車輪回転角検出手段Scが出力する信号と信号の間において目標操舵角θrefを補完して補完目標操舵角θref′を算出するので、分解能ΔXが粗い安価な車輪回転角検出手段Scを用いた場合でも高精度の補完目標操舵角θref′を算出することが可能となり、連続的に変化する補完目標操舵角θref′に基づいてステアリングアクチュエータ7を滑らかに作動させることができる。
以上、本発明の実施の形態を説明したが、本発明はその要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更を行うことが可能である。
例えば、実施の形態では前回信号出力時点t(X−ΔX)から今回信号出力時点t(X)までの時間間隔tf(X)を用いて、今回信号出力時点t(X)から次回信号出力時点t(X+ΔX)までの時間間隔te(X)を推定しているが、前回信号出力時点t(X−ΔX)よりも更に前の時間間隔の変化状態(増加状態にあるか、減少状態にあるか)に基づいて今回信号出力時点t(X)から次回信号出力時点t(X+ΔX)までの時間間隔te(X)を推定しても良い。
第1の実施の形態に係る、自動操舵装置を備えた車両の全体構成図 バック駐車/左モードの作用説明図 モード選択スイッチおよび自動駐車スタートスイッチを示す図 目標操舵角の補完を説明するフローチャート 目標操舵角の補完を説明するタイムチャート(車速一定時) 目標操舵角の補完を説明するタイムチャート(車速増加時) 目標操舵角の補完を説明するタイムチャート(車速減少時) 目標操舵角の補完を説明するタイムチャート(一時停止時) 第2の実施の形態に係る、目標操舵角の補完を説明するフローチャート 車輪回転角検出手段の説明図 従来技術の問題点の説明図
符号の説明
7 ステアリングアクチュエータ
22 制御部(ステアリングアクチュエータ制御手段)
22a 移動距離算出手段
22b 補完目標操舵角算出手段
22c 車速算出手段
23 記憶部(移動軌跡設定手段)
te(X) 時間間隔
tf(X) 時間間隔
V 車両
v 車速
Wf 前輪(車輪)
X 移動距離、第1移動距離
X+ΔX 第2移動距離
ΔX 分解能
θ 操舵角
θref 目標操舵角
θref′ 補完目標操舵角
θref(X) 第1目標操舵角
θref(X+ΔX) 第2目標操舵角

Claims (3)

  1. 車両(V)の車輪(Wf)を操舵するステアリングアクチュエータ(7)と、
    前記車輪(Wf)が所定角度回転する毎に出力される信号に基づいて前記車両(V)の移動距離(X)を所定の分解能(ΔX)で算出する移動距離算出手段(22a)と、
    前記車両(V)の移動距離(X)に応じた目標操舵角(θref)として目標位置までの車両(V)の目標移動軌跡を設定する移動軌跡設定手段(23)と、
    前記目標操舵角(θref)に基づいて前記ステアリングアクチュエータ(7)を駆動制御するステアリングアクチュエータ制御手段(22)と、
    を備えた車両の自動操舵装置において、
    今回信号が出力された時点での第1移動距離(X)に応じた第1目標操舵角(θref(X))と、次回信号が出力されると予測される時点での第2移動距離(X+ΔX)に応じた第2目標操舵角(θref(X+ΔX))とから、今回信号が出力された以後の補完目標操舵角(θref′)を算出する補完目標操舵角算出手段(22b)を備えたことを特徴とする車両の自動操舵装置。
  2. 前記補完目標操舵角算出手段(22b)は、過去に信号が出力された時間間隔(tf(X))から予測した、今回信号が出力されてから次回信号が出力されるまでの予測時間間隔(te(X))と、今回信号が出力されてからの経過時間とに基づいて補完目標操舵角(θref′)を算出することを特徴とする、請求項1に記載の車両の自動操舵装置。
  3. 車両(V)の車輪(Wf)を操舵するステアリングアクチュエータ(7)と、
    前記車輪(Wf)が所定角度回転する毎に出力される信号に基づいて前記車両(V)の移動距離(X)を所定の分解能(ΔX)で算出する移動距離算出手段(22a)と、
    前記車両(V)の移動距離(X)に応じた目標操舵角(θref)として目標位置までの車両(V)の目標移動軌跡を設定する移動軌跡設定手段(23)と、
    前記目標移動軌跡に基づいて前記ステアリングアクチュエータ(7)を駆動制御するステアリングアクチュエータ制御手段(22)と、
    を備えた車両の自動操舵装置において、
    過去に信号が出力された時間間隔(tf(X))および前記分解能(ΔX)から車速(v)を算出する車速算出手段(22c)を備え、
    更に今回信号が出力された時点での移動距離(X)と、今回信号が出力されてからの経過時間と、前記車速算出手段(22c)で検出した車速(v)とに基づいて、今回信号が出力された以後の補完目標操舵角(θref′)を算出する補完目標操舵角算出手段(22b)を備えたことを特徴とする車両の自動操舵装置。
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