以下、図1から図10を参照して、この発明に係る縦型掃除機を詳細に説明する。図1はこの実施の形態に係る縦型掃除機の概略構成図である。図2は縦型掃除機の外観図であり、(a)図が平面図、(b)図が連結管を取り外した状態の平面図、(b)図が正面図、(c)図が正面図、(d)図が左側面図、(e)図が連結管を縮めた状態の右側面図である。図3と図4は内部構造図であり、図3は掃除機本体の中央横断面図、図4の(a)図が内部配置を示す平面図、(b)図が掃除機本体の上部の内部配置を示す斜視図、(c)図が掃除機本体の上部の内部配置を示す正面図、(d)図が掃除機本体の上部の内部配置を示す中央断面図である。図5は掃除機本体と連結管との固定機構を示す断面図である。図6は手元ハンドルの中央断面図である。図7は連結管の収縮動作を説明する手元ハンドルの断面図である。図8は他の実施の形態に係る結管の収縮動作を説明する手元ハンドルの断面図である。図9は手元ハンドル組品の伸縮動作説明図である。図10、図11は使用状態の説明図である。なお、同一の部位や方向などは同一符号を持って示し、重複した説明を省略する。
先ず、図1を参照して、この実施の形態に係る縦型掃除機の概略構造を説明する。符号1で総括的に示すのは縦型掃除機である。この縦型掃除機1は、電動送風機110と集塵室120とコードリール130を内蔵した縦長の掃除機本体100と、この縦長の掃除機本体100の長手方向の一端側(下部)に取り付けられる吸口体200と、この掃除機本体100の長手方向の他端側(上部)に着脱可能に取り付けられる手元ハンドル組品50と、この手元ハンドル組品50と前記掃除機本体とを連通させる柔軟性を備えた塵埃ホース70とを含んで構成される。
前記吸口体200は、自在連結部210を介して前記掃除機本体100とX1方向に示す揺れる動きと、X2方向に示す回転の動きをとることができるとともに、前記集塵室120と連通され、床面で吸い取った塵埃を含む空気を掃除機本体100に提供する。
前記手元ハンドル組品50は、所定の長さを備えた連結管300と、この連結管300を伸縮可能に収納する手元ハンドル400とを含んで構成される。前記連結管300は、所定の長さを備えた第1連結管301と、この第1連結管301に伸縮可能に収納される第2連結管302とを含んで構成され、前記第1連結管301の一端が前記手元ハンドル400に取り付けられる。また、前記手元ハンドル400は、前記連結管300の長手方向と所定の角度α1で徐々に立ち上がる握り部401を備えている。
前記掃除機本体100は、その上面に前記連結管300を取り付けるための連結管取付部151を備え、この連結管取付部151に前記第1連結管301の一端を取り付けることにより、前記手元ハンドル組品50と掃除機本体100を連結することができる。これにより、手元ハンドル400と第1連結管301と掃除機本体100が固定されるので、前記握り部401を保持して、この縦型掃除機1を操作して床面の清掃を行うことができる。
一方、前記連結管取付部151の近傍には、前記第1連結管301を固定する固定機構部500のロック状態体を解除する着脱ボタン501が設けられている。この着脱ボタン501の操作で手元ハンドル組品50を掃除機本体100から取り外すことができる。この手元ハンドル組品50は、掃除機本体100と塵埃ホース70で連通されているので、連結管300の一端から塵埃を含んだ空気を取り込んで、手元ハンドル400と塵埃ホース70を経由して掃除機本体100に取り込むことができる。この際、第1連通管301から第2連通管302を引き出して、その先端に隙間吸口303を取り付けることができる。そして、前記握り部401を保持して、前記隙間吸口303を所定の隙間に挿入するなどして床面以外の清掃をも行うことができる。
このように、この実施の形態に係る縦型掃除機1は、塵埃を含んだ空気を取り込むことができる機能と、縦型掃除機1を保持して操作できる機能を備えた手元ハンドル組品50を掃除機本体100に着脱可能に取り付けることにより、手元ハンドル組品50を掃除機本体100に装着した床面の清掃と、手元ハンドル組品50を取り外した床面以外の清掃を手元ハンドル組品50を着脱することで選択的に行うことができる。
そして、この実施の形態に係る縦型掃除機の大きな特徴の1つは、前記手元ハンドル400の握り部401にスイッチ600を設けて、このスイッチ600を介して第1連結管301の伸縮の固定を解除可能とした点にある。即ち、この実施の形態に係る手元ハンドル組品50は、その長手方向に沿って複数の長さ調整溝304(図6参照)が形成される前記連結管300を採用し、手元ハンドル400には、前記連結管300を摺動可能に収納する連結管収納部402と、この連結管収納部402の長手方向と所定の角度で徐々に立ち上がる握り部401と、前記調整溝304と嵌合して前記連結管300を所定の長さに固定するロック部650と、前記握り部401に設けられる前記固定を解除するスイッチ600と、前記スイッチ600の動作を前記ロック部650に伝達する伝達機構部670とを備えている。
これにより、前記握り部401を保持する手の指で前記スイッチ600を操作することで、このスイッチ600の動きが伝達機構部670を介してロック部650に伝達され、このロック部650と前記調整溝304との嵌合を解除することができる。
また、この実施の形態の他の大きな特徴の1つは、前記掃除機本体100の上面の前部に前記連結管取付部151を設け、この後方に本体ハンドル部140を形成し、この本体ハンドル部140と前記連結管取付部151との間に固定機構部500の着脱ボタン501を配置し、この着脱ボタン501を挟んで電源ボタン171と前記塵埃ホース70のホース連結部180とを左右に分けて配置した点である。
つまり、この実施の形態に係る掃除機本体100は、この掃除機本体100の最下部に電動送風機110を配置し、この電動送風機110の上部に集塵室120を配置し、この集塵室120の上部に縦姿勢の前記連結管取付部151と回転軸131を上下方向とする横姿勢のコードリール130とを前後に配置した構造を備えている。そして、この実施の形態では、前記コードリール130の上部の内部空間を利用して、本体ハンドル部140と着脱ボタン501と電源ボタン171とホース連結部180を効率よくコンパクトに収めている。
この構造によれば、ホース連結部180に接続される塵埃ホース70に邪魔されることなく本体ハンドル部140で掃除機本体100を保持することができる。しかも、塵埃ホース70に邪魔されることなく、手元ハンドル400を握りながら着脱ボタン501と電源ボタン171を操作できる。更には、掃除機本体100の上面をデッドスペースの少ないコンパクトな形態とすることができる。
以下、図2から図11を参照して、この実施の形態に係る縦型電気掃除機を詳細に説明する。
先ず、図2を参照して、この縦型電気掃除機の外観構造を説明する。図2において、掃除機本体100は、縦に長い丸みのある形状を備えており、(c)図に示す正面図においては上下の端部が円弧状の縦長トラック形状を備え、(d)(c)図に示す側面形状においては下端部が円弧形状で、上端部には左右方向に貫通した貫通穴141を備えて形成される本体ハンドル140が設けられ、(a)(b)図に示す平面図においては、前部が膨らして後方に行くにしたがって先細りの形状を備えている。
この掃除機本体100は、下端部は半球形状の丸みのある形状を備え、上端部は下端部と対照的に機能要素が集中して配置される。即ち、(b)図に示す平面図から明らかなように、掃除機本体100の上面の前部中央には連結管取付部151が配置され、その後方に後方に伸びる握り部142を備えた本体ハンドル部140が形成され、この握り部142と連結管取付部151との間に着脱ボタン501が設けられる。更に、前記着脱ボタン501の両側の丸みのある肩部分にはホース連結部180と電源ボタン171とが配置される。
一方、半球形状の掃除機本体100の底面の後方には吸口体200の自在連結部210が取り付けられている。前記吸口体200は、前記自在連結部210と、吸口本体220と、一対の車輪221とを含んで構成される。吸口本体220は、左右方向に長く、左右方向の中央が後方に張り出した外観形状を備え、前記張り出し部分に一対の車輪221を備えている。前記自在連結部210は、塵埃を含んだ空気を流すことが可能な複数の図示しない連通部材が動作可能に連結されるものであり、この動きを利用して、掃除機本体100と吸口本体220とを、図1で説明したように、X1方向に示す揺れる動きと、X2方向に示す回転の動きが可能なように連結する。
図2に示す状態は、床面に設置される吸口本体220に対して掃除機本体100を立てた状態、つまり、収納状態を示している。この実施の形態では、前記自在連結部210にX1方向の回転を固定する図示しない固定機構を備えており、この立てた状態で、X1方向の動作を固定して、この収納状態を維持するようにしている。この収納状態によれば、狭い設置スペースに吸口体200を脚部として縦型掃除機1を自立させて収納することができる。
また、掃除機本体100の正面中央には、集塵室120に収納される集塵ケース172が着脱可能に取り付けられている。この集塵ケース172は、その前面に取っ手173を備え、この取っ手173を介して前方に引き出して、収集した塵埃を廃棄することができる。ここで、174は、取っ手173の上部に設けられる集塵ケース172の取外ボタンであり、この取外ボタン174を押しながら取っ手173を引くことで集塵ケース172を取り外すことができる。175は、掃除機本体100の左側面中央に配置される排気口である。176は電源コード132の引出口、177は電源コード132の巻取ボタンである。そして、178は電動送風機の負荷を表示するインジケータである。
一方、前記連結管取付部151には手元ハンドル組品50を構成する連結管300が着脱可能に取り付けられる。この連結管300は前記着脱ボタン501を介して前記連結管取付部151から取り外すことができる。
前記手元ハンドル組品50は、手元ハンドル400と、この手元ハンドル400に一端を取り付けられる第1連結管301と、この第1連結管301の他の一端と連結される前記第2連結管302(図1参照)を含んで構成する。これら3つの部材は、いずれも塵埃を含んだ空気を流すための通路をその内部に備えて、互いに連結されている。この実施の形態では、前記手元ハンドル400に第1連結管301が収納可能であり、また、第1連結管301に第2連結管302が収納可能である。そして、前記第1連結管301の他の一端が前記連結管取付部151に取り付けられる。
一方、前記手元ハンドル400は、前記連結管300の軸心から所定角度α1で徐々に立ち上がった握り部401を備えている。即ち、(d)(e)図に示すように、手元ハンドル400は、この手元ハンドル400の一端から、上方に行くにしたがって徐々に前方に張り出すことで、前記連結管300の軸心に対して所定角度α1だけ傾斜した握り部401を備えている。この握り部401の上端は大きな丸みを持って手元ハンドル400の他端に連結することでアーチ状のハンドルを形成する。これにより、手元ハンドル400を多様な角度で保持することができるので、この手元ハンドル組品50を掃除機本体100に取り付けて行う床面の清掃や、この手元ハンドル組品50を掃除機本体100から取り外した床面以外の清掃での取扱性を向上することができる。
また、前記手元ハンドル400の上端には、塵埃ホース70の一端が連結管300(手元ハンドル)の長手方向に対して所定角度α2だけ屈折して取りつけられる。この取付部はホースの軸心に対して回転可能とすることもできる。ここで、塵埃ホース70の他端は前記ホース連結部180に取り付けられるので、連結管300の一端から吸い込んだ塵埃を含んだ空気を手元ハンドル400と塵埃ホース70を介して掃除機本体100に取り込むことができる。
また、前記手元ハンドル400の握り部401には、連結管300の長さを調整できるスイッチ600が設けられており、握り部401を片手で保持しながら、この保持する片手の操作でスイッチ600を操作して手元ハンドル組品50の長さを調整することができる。
次に、図3と図4を参照して、掃除機本体100の内部機構を説明する。先ず、図3において、この実施の形態では、掃除機本体100は、掃除機としての主要な装置である電動送風機110と集塵室120とコードリール130とを直列に配置することにより、前記縦長の掃除機本体100を実現している。即ち、この実施の形態では、最下部に配置した電動送風機110と、この上部に配置したコードリール130との間に集塵室120を配置している。また、最下部に最も重量のある電動送風機110を配置することにより、前記半球形状の下端部の造形を実現するとともに、低重心の掃除機本体100を実現している。これにより、手元ハンドル組品50を掃除機本体100に取り付けた清掃作業を良好に行うことができる。
また、集塵室120を高い位置に配置することができるので、ごみ捨てが容易と成る。更に、コードリール130を高い位置に配置すると、掃除機本体100の重心位置が高くなることが懸念されるが、通常の使用状態では、電源コード132を引き出して使用することとなるので、この懸念は問題に成らない。むしろ、掃除機本体100に対して電源コード132を高い位置に取り付けることができるので、電源コード132の引き回しが容易となる。
この実施の形態では、前記電動送風機110と集塵室120とコードリール130の後方に上下(長手方向)に通った連通管181を配置している。この連通管181の下端部には前記吸口体200の自在連結部210が取り付けられる吸口体接続部182が設けられ、この連通管181の上端部はホース連結部180と連通されている。そして、この連通管181の中央部分は集塵取入通路183を介して前記集塵室120と連通されている。
したがって、この連通管181を備えることにより、手元ハンドル組品50から吸い込んだ塵埃を含む空気を連通管181の上端から取り込むことができるし、また、吸口体200から取り込んだ塵埃を含んだ空気は連通管181の下端から取り込んで集塵室120に取り込むことができる。
ここで、集塵室120に取り込まれた塵埃を含んだ空気は、この集塵室120内に設けた1次フイルタ121で大きな塵埃を取り除いて、更に2次フイルタ122で細かな塵埃を取り除いて、電動送風機110に取り込まれる。前記1次フイルタ121と2次フイルタ122は集塵ケース172に組み込まれており、この集塵ケース172を掃除機本体100から取り外して、これらフイルタに付着した塵埃を廃棄することができる。
また、この実施の形態では、コードリール130の回転軸131が掃除機本体100の長手方向と一致する横姿勢で配置される。これにより、前記長手方向(上下方向)におけるコードリール130の長さ(高さ方向)を短く(低く)することができるので、この短縮された内部スペースを利用して、掃除機本体100の上部に配置される主要な構成要素である連結管取付部151とホース連結部180と電源ボタン171(図2参照)と本体ハンドル140及び着脱ボタン501を含む固定機構部500を使いやすい位置にコンパクトに配置することができる。この構造を図4を参照して更に説明する。
図4において、この実施の形態では、集塵室120の上部に、縦姿勢の連結管取付部151と、横姿勢のコードリール130とを前後配置する。前記連結管取付部151は、手元ハンドル組品50の接続管300と強固に連結する必要がある。この実施の形態では、接続管300と連結する連結管取付部151を筒状の長さのある形状とし、この筒状の長手方向が前記掃除機本体100の長手方向と一致する縦姿勢で集塵室120の上部の前方に配置する。
そして、縦姿勢の連結管取付部151の後部に横姿勢のコードリール130を配置し、このコードリール130を横姿勢に配置することによって形成されるコードリール130の上部に本体ハンドル部140を形成している。つまり、縦姿勢の連結管取付部151の後部に本体ハンドル部140と横姿勢のコードリール130を上下に配置している。
更に、(a)(b)図に示すように、この実施の形態では、連結管取付部151と本体ハンドル部140との間に、連結管取付部151と接続管300とを連結する固定機構部500と、その着脱ボタン501を配置し、この着脱ボタン501の両側にホース連結部180と電源ボタン171を分けて配置している。加えて、前記本体ハンドル部140とコードリール130との間の空間を利用して連結管取付部151と連通管181とを連通する接続管184を配置している。
この掃除機本体100の上部内部構造によれば、連結管取付部151と着脱ボタン501と後方に伸びる握り部142とが前後方向に並んで配置され、しかも、連結管取付部151の後方に着脱ボタン50とホース連結部180及び電源ボタン171とが横一列に配置される「十字状」の配置構成とすることができる。更には、接続管183の配管も容易に行うことができる。この十字状の配列は丸みのある上面形状を備えた筺体内に実装効率よくコンパクトに収めることができる。しかも、後で述べるように使い勝手も向上することができる。
次に、図5を参照して、手元ハンドル組品50と掃除機本体100との着脱機構を説明する。この実施の形態では、第1連結管301の一端と連結管取付部151とを着脱可能に取り付けることで、手元ハンドル組品50と掃除機本体100とを連結する。前記第1連結管301の一端には、その周側面に嵌合穴305が形成され、この嵌合穴305に固定機構部500の嵌合棒502の先端部が嵌合することで、前記第1連結管301と連結管取付部151が固定される。
前記第1連結管301は方向性を持った断面形状を備え、前記連結管取付部151は前記方向性のある断面形状を備えた前記第1連結管301を内包できる相似形の内部断面形状を備えている。更に、連結管取付部151は前記第1連結管301を所定の位置まで挿入可能に形成されている。このため、図2に示すように、前記手元ハンドル400の握り部401が、前記接続管300の前方と成る所定の姿勢でのみ前記第1接続管301の先端部を前記連結管取付部151に挿入することができる。しかも、前記第1接続管301の先端部は前記連結管取付部151の所定の長さ分しか挿入できない。このため、前記嵌合穴305と嵌合棒502との位置が特定され、嵌合状態をとることができる。
前記固定機構部500は、筒状の前記連結管取付部151の内壁面に出没可能に設けられる前記嵌合棒502と、この嵌合棒502を出没(摺動)させる案内部503と、この案内部503に取り付けられる第1バネ504と、押し棒506を備えた前記着脱ボタン501と、着脱ボタン501に設けられる第2バネ505とを含んで構成される。
前記第1バネ504は、前記嵌合棒502をその先端を常に連結管取付部151の内壁面から飛び出すように作用する。このため、前記連結管取付部151の所定の位置に挿入された第1連結管301は、図5の(a)図に示すように、常に固定された状態を維持するようになっている。
前記嵌合棒502は、その上部に斜めに傾斜する摺動面507を備えた連結穴部508が形成される。この連結穴部508には、前記押し棒506の一端が前記摺動面507の上端部に位置するように図示しない固定手段で保持される。前記摺動面507は、前記押し棒506の一端がその長手方向に沿って下降すると摺動面507を備えた嵌合棒502が嵌合棒502と嵌合穴305の嵌合が外れる方向に移動する((b)図の状態)。
また、前記押し棒506の他端(上端)は前記着脱ボタン501に取り付けられている。そして、この着脱ボタン501は、第2バネ505により、常に、上方に飛び出すように保持される。
以上の構造を備えた固定機構部500は、(a)図に示すように第1連結管301が連結管取付部151の所定の位置に固定された状態を維持し、この状態から、着脱ボタン501を下方に押す動作で、押し棒506を介して、摺動面507を備えた嵌合棒502が前記固定状態を解除する方向に移動する((b)図の状態)。この(b)図の状態であれば、(c)図に示すように連結管300を連結管取付部151から引き抜くことができる。
次に、図6から図9を参照して、手元ハンドル組品50に設けられる接続管300の伸縮機構を説明する。
先ず、図6において、前記手元ハンドル400は、略直線状を成す筒状の手元ハンドル本体410と、この手元ハンドル本体410の一端から徐々に立ち上がって、手元ハンドル本体410の他端に終端するアーチ状の握り部401とを含んで構成される。前記握り部401は、手元ハンドル本体410の長手方向に対して所定の角度α1(30度前後)で立ち上がって形成される。手元ハンドル本体410と握り部401とは樹脂材料などで一体的に形成される。
前記手元ハンドル本体410は、その内部に塵埃の通風路ともなる筒状の連結管収納部402が形成され、この連結管収納部402の内部に第1連結管301が空気漏れの無いように摺動可能に取り付けられる。第1連結管301は、その長手方向に沿って複数の長さ調整溝304が等間隔に形成されており、この調整溝304が手元ハンドル本体410の端部に設けられる前記ロック部650に固定されることで、連結管収納部402に対して所定の長さで保持される。
前記ロック部650は、連結管収納部402の長手方向に対して直交する方向(矢印X3、X4)に移動するロック部材651と、このロック部材651を常に一方向(矢印X3)、即ち、固定状態となる方向に作用する図示しないバネとを含んで構成される。前記ロック部材651は、連結管収納部402の長手方向から見て、「ロ字状」または「コ字状」等の中央部分が開口した枠体であり、この中央部分に前記接続管300が配置される。
この実施の形態では、図2(c)図に示す正面方向から見た場合、前記調整溝304が見えないように、接続管300の背面側に前記調整溝304を設けている。一方、接続管300の伸縮を操作する前記スイッチ600は、前記調整溝304が設けられている背面側と対向する正面側に設けられている。このため、接続管300を挟んで対向した位置にある前記調整溝304と前記スイッチ600とを連結するために、中央部分が開口した前記ロック部材651を採用している。
このロック部材651の一端側651aは前記調整溝304と勘合する構造を備え、他の一端側651bは、前記伝達機構部670を構成する押し部材671を介して接続管収納部402の長手方向から押され得る構造を備えている。このロック部材651は、前記押し部材671から押される動作によりX4方向に移動する。
ここで、押し部材671の先端部は傾斜面を備えたクサビ形状となっており、押し部材671がX7方向に移動することにより、ロック部材651の一端側653bが前記傾斜面に押されてX4方向に移動する。
また、前記アーチ状の握り部401の内側には、前記ロック部650を操作するための前記スイッチ600が配置される。この実施の形態では、握り部401を握る手の人差し指で前記スイッチ600を操作することを想定している。このため、前記握り部401を握った手の人差し指で前記スイッチ600を引く動作、つまり、矢印X6の方向に前記スイッチ600を移動させることで前記ロック部650の固定状態を解除するように、このスイッチ600の動作を前記伝達機構部670を介して前記ロック部650に伝達する。
前記伝達機構部670は、前記ロック部650のロック部材651に接触している前記押し部材671と、この押し部材671にその一端を取り付けられる第1連結棒672と、この第1の連結棒672の他端に取り付けられる伝達板673と、この伝達板673にその一端を取り付けられる第2の連結棒674と、前記伝達板673に設けられる図示しないバネとから構成され、前記第2の連結棒674の他端は前記スイッチ600に取り付けられる。
前記伝達板673は、縦長のトラック形状の板材であり、その中央部分を手元ハンドル本体410の取付リブ411に回転可能に取り付けられ、その長手方向の一端を前記第1連結棒672と、他の一端を前記第2連結棒674の一端に取り付けられる。
この前記伝達板673の機能の1つは、スイッチ600の引く力(矢印X6)を反転させて押す力(矢印X7)に変換させるものである。また、この前記伝達板673の他の機能の1つは、スイッチ600の引く力(矢印X6)をスムーズにロック部650に伝達することにある。つまり、この実施の形態では、スイッチ600を、手元ハンドル本体410の長手方向に対して所定の角度α1(30度前後)で立ち上がって形成される前記握り部401に設けている。したがって、スイッチ600の引く力(矢印X6)は、手元ハンドル本体410の長手方向に対して所定の角度α1となり、ロック部材651を動作する矢印X3、X4の力、即ち、連結管収納部402(手元ハンドル本体410)の長手方向に対して直交する方向と異なることになり、効率よい、あるいはスムーズな動作の伝達が困難である。
そこで、この実施の形態では、伝達機構部670の中間部に伝達板673を設けて、作用する力の方向をX6方向からX7方向に変更するようにしている。具体的には、伝達機構部670の回転軸653を、手元ハンドル本体410の長手方向を垂直にした状態で、左右に伸びる水平な位置となるようにしている。そして、第1連結棒672を手元ハンドル本体410の長手方向と平行な姿勢で配置し、この一端に伝達板673の一端が連結されるように、伝達板673を取付リブ411に取り付けるようにする。このような構造を備えることにより、この手元ハンドル本体410の一端から徐々に立ち上がって形成されるアーチ状の握り部401の内部に伝達機構部670を収めることができる。
次に、前記接続管300の伸縮機構を図7、8を参照して更に説明する。図7において、(a)図は第1連結管301がロック部650を介して固定された状態を示している。この実施の形態では、伝達板673に設けた図示しないバネにより、(a)図に示す固定状態を維持している。この(a)図の様態から、スイッチ600をX6方向に引く動作を行うと、この動作は斜めに伸びる第2の連結棒674を介して伝達板673をX8方向に回転させる。伝達板673のX8方向の回転動作は伝達板673の他端に取り付けられる第1連結棒672を押す力(矢印X7)に変換される。この押す力(矢印X7)は押し部材671をX7方向にスライド移動させる。押し部材671の先端部は傾斜面になっており、ロック部材651が押し部材671を介してX7方向に押されることによって、ロック部材651の他の一端側651bが傾斜面を移動し、これによりロック部材651がX4方向に移動する。ロック部材651がX4方向に移動すると、ロック部材651の他の一端側653aと調整溝304との嵌合が外れ、第1連結管301を連結管収納部402の長手方向に摺動させることができる(b)図の状態となる。
この実施の形態では、第1連結管301と連結管収納部402との摺動を空気漏れが無い程度に嵌め合いを調整している。このため、(b)図のように、手元ハンドル400の長手方向を上下方向にすると、前記第1連結管301を含む連結管300は、掃除機本体100がその自重で床上にとどまるのに対して、上方に容易に伸ばすことができる。したがって、利用者はスイッチ600を操作して手元ハンドルを引き上げることにより、連結管300を容易に伸ばすことができるので、片手操作が可能と成る。
また、図7の実施の形態では、スイッチ600を握り部401の内側に配置した例で説明したが、これに限定されるものではない。例えば、図8に示すように、握り部401の外側に同種のスイッチ601を設けるようにしても良い。この場合は、握り部401を保持する親指でスイッチ601を操作することとなる。
親指で操作する場合は、押す操作が自然である。そこで、この実施の形態では、例えば、スイッチ601の中央が握り部401の内部で回転可能に支持され、このスイッチ601の内側の一端に前記第2連結棒674の一端を取り付け、外側の他端を親指でX9方向に押すような構造としている。
つまり、(a)図の状態は、第1連結管301がロック部650を介して固定された状態を示している。この実施の形態でも、伝達板673に設けた図示しないバネにより、(a)図に示す固定状態を維持している。この(a)図の様態から、スイッチ601の外側をX6方向に押す動作を行うと、この動作はスイッチ601をX10方向に回転させる。すると、この回転する力は、スイッチ601の内側の一端に取り付けられる第2の連結棒674を引く力となり、伝達板673をX8方向に回転させる。以下、図7の実施の形態と同様な動きと成る。
また、図6に戻り、この実施の形態では、握り部401の外側に、電源ボタン171aを設けるようにしても良い。これにより、握り部401を支持する手の人差し指で前記スイッチ600を操作して連結管300の伸縮動作を行うこともできるし、支持する手の親指で縦型掃除機1の電源のON、OFを行うことができる。
また、この実施の形態では、連結管収納部402に収納される第1連結管301の端部に、この第1連結管301の脱落を防止する図示しない突起部を備えている。
次に、図9に示すように、この実施の形態では、連結管300を第1連結管301と第2連結管302とで構成している。ここで、前記第1連結管301は前記スイッチ600の操作で、その伸縮を自動的に行うことができるが、第2連結管302は公知の構造の第2ロック部690を介して伸縮させることができる。第2連結管302は前記第1連結管301の内部に収納することができる。第2ロック部690は前記第1連結管301の先端部に設けてあり、この第2ロック部690の操作により、第2連結管302を第1連結管301から引き出して所定の位置で固定することができる。
また、前記第2連結管302の先端部には、隙間吸口230を着脱可能に取り付けることができる。そして、図3に示すように、この実施の形態では、隙間吸口230をつけた状態で前記連結管取付部151に装着できるので、手元ハンドル組品50を取り外せばすぐに隙間などの清掃を行うことができる。
また、図9の(a)図は連結管300を引き伸ばした状態であり、(b)図は連結管300を縮めた状態である。この実施の形態では、(b)図の状態では、連結管300の殆どが手元ハンドル400内に収まるように第1連結管301と第2連結管302の長さを設定している。
また、前記手元ハンドル400の上端には、塵埃ホース70の一端が連結管300(手元ハンドル)の長手方向に対して屈折して取り付けられる。このため、掃除中に塵埃ホース70が邪魔になることが軽減される。さらに、この取付部をホースの軸心に対して回転可能とすれば、塵埃ホース70のねじれも軽減される。
次に、図1及び図10、図11を参照して、この実施の形態に係る使用形態を説明する。図1の状態は、収納状態と手元ハンドル組品50での隙間掃除の状態を示している。先ず、図1に示すように、この実施の形態では、吸口体200の自在連結部210を立てることによって、掃除機本体100をその長手方向が垂直となる姿勢で設置することができる。この状態で手元ハンドル組品50を掃除機本体100に取り付けておけば、狭い設置スペースにコンパクトに収納することができる。また、設置スペースの高さが取れない場合は、前記スイッチ600を操作して連結管300を縮めることで、全体の高さを低く抑えることができて多様な収納スペースに収納可能である。
また、この実施の形態では、吸口体200の自在連結部210を立てた状態では、自在連結部210と吸口体200との連通が遮断されて、塵埃を含んだ空気を吸口体200から吸引できない構造としている。このため、吸口体200の自在連結部210を立てた状態で電源ボタン171をON状態にすると手元ハンドル組品50からの吸引しかできない構造としている。したがって、手元ハンドル組品50を掃除機本体100から取り外して、隙間掃除を行う場合は、この隙間に吸引力が集中するので効率的な掃除が可能である。
また、手元ハンドル組品50を掃除機本体100から取り外す場合は連結管取付部151と着脱ボタン501と本体ハンドル部140の握り部142が直線状に配列しているので、着脱作業が容易と成る。即ち、図11に示すように、棒状の握り部142を片手(左手)で保持した場合、この保持する片手の親指で着脱ボタン501を操作することができる。そして、他の手(右手)で手元ハンドル組品50を保持して連結管300を連結管取付部151から引き抜くことができるので、無理のない安定した操作姿勢で手元ハンドル組品50の取り外しが可能である。
また、この実施の形態では、握り部142を保持する片手の親指で電源ボタン171を操作することができるので、片手で掃除機本体100を持ちながら、他の片手で手元ハンドル400の握り部401を持って図1に示す隙間掃除が可能となる。しかも、掃除機本体100を持つ手で電源のON、OFFも可能であり、また、手元ハンドル400を持つ手で連結管300の伸縮操作も可能なため、電源のON、OFF時や、連結管300の伸縮操作のために、掃除を中断せずに連続した掃除が可能である。
また、この実施の形態では、着脱ボタン501を挟んで、その両側に電源ボタン171とホース連結部180を配置しているために、図11で説明したように、着脱ボタン501と電源ボタン171の操作時に、ホース連結部180に接続される塵埃ホース70が邪魔に成ることが軽減される。
更に、ホース連結部180に接続される塵埃ホース70は、掃除機本体100の上面の片寄った位置に垂直に取り付けられるため、収納状態では、たるんだ塵埃ホース70が邪魔に成ることが少なくなる。更に、本体ハンドル部140を介して片手で掃除機本体100を保持した場合、塵埃ホース70が使用者の側面に沿う姿勢となるので、携帯性を向上することができる。
また、図1の収納状態から、図10に示すように、掃除機本体100を後方に倒せば吸口体200の固定状態が解除され吸口体200からの塵埃を含んだ空気を取り込むことができる。この際、手元ハンドル組品50は掃除機本体100に取り付けることとなるため、連結管300の先端は連結管取付部151に取り付けられて密閉されるため、吸口体200からの塵埃を含んだ空気を取り込むことができる。もちろん、この状態から手元ハンドル組品50を掃除機本体100から取り外せば、吸口体200と手元ハンドル組品50の両方から塵埃を含んだ空気を取り込むことができる。
また、図9の吸口体200での掃除姿勢では、例えば、手元ハンドル400の握り部401を片手で保持し、他の手で電源コード132を持ちながらの片手操作で縦型掃除機1を操って床掃除が可能である。ここで、前記吸口体200は自在連結部210を介してX1方向とX2方向の回転動作が可能であり、また、前記吸口体200には車輪221を備えているので、握り部401を持った片手での前後動作による縦型掃除機100の直線運動や、握り部401を持った片手での左右方向への傾け動作による縦型掃除機100の方向変換が容易となる。
この際、連結管取付部151を上面前部に配置し、かつ手元ハンドル400の握り部401を所定角度立ち上げて形成しているので、この握り部401と車輪221とを結ぶ軸線Qに対して掃除機本体100の重心位置を近い位置におくことができる。即ち、手元ハンドル400の握り部401を片手で保持して縦型掃除機1の運動を操作する場合、前記軸線Qの位置に掃除機本体100の重心Pが近ければ近いほどX2方向へのねじリ操作が容易と成る。この実施の形態では前記構成を備えることで、従来品に比べてねじリ操作を容易に行うことができる。
更にまた、最も重量のある電動送風機110を掃除機本体100の最下部に設けたので、掃除機本体100の重心位置Pを低く抑えて、手元ハンドル400の握り部401を保持する負荷を軽減することができる。
そして、この実施の形態の最大の特徴は、前記スイッチ600を操作することにより、連結管300の長さを任意に調整して手元ハンドル400の握り部401の位置を使用者の体系に合った、あるいは希望の長さにいつでも調整することできる点である。例えば、前記スイッチ600を操作しながら握り部401を押せば連結管300を短くできるし、逆に前記スイッチ600を操作しながら握り部401を引けば連結管300を長くすることが片手操作で簡単に行うことができる。
なお、前記実施の形態では、手元ハンドル400の握り部401をアーチ状に形成することで強度面を強固にさせているが、握り部401の後部と手元ハンドル本体410の後端部を連結することなく開放し形成しても良い。
このように、この実施の形態に係る電気掃除機は、電動送風機と集塵室を備えた縦長の掃除機本体と、一端に吸引口を備えた連結管と、前記連結管の他の一端側に取り付けられる手元ハンドルと、前記手元ハンドルと前記掃除機本体とを連通する柔軟性のある塵埃ホールとを備え、前記吸引口から前記連結管と前記手元ハンドルと塵埃ホースとを経由して前記掃除機本体に吸引する電気掃除機であって、前記連結管は、その長手方向に沿って、複数の長さ調整溝が形成され、前記手元ハンドルは、前記連結管を摺動可能に収納する連結管収納部と、前記手元ハンドルを把持する握り部と、前記調整溝と嵌合して前記連結管を所定の長さに固定するロック部と、前記握り部に設けられる前記固定を解除するスイッチと、前記スイッチの動作を前記ロック部に伝達する伝達機構とを備え、前記スイッチの操作にともなって、前記連結管を前記連結管収納部の所定の位置に固定する。
この場合、前記握り部は、前記連結管収納部の長手方向と所定の角度で徐々に立ち上がって形成され、前記伝達機構は、一端を前記ロック部に連結する第1連結棒と、一端を前記スイッチに連結する第2連結棒と、前記第1連結棒と前記第2連結棒とを、前記握り部の所定の角度に合わせて、屈折して動作を連結する中間連結部材とを備えるようにする。
また、この実施の形態に係る電気掃除機は、電動送風機と集塵室及びコードリールを備えた縦長の掃除機本体と、一端に吸引口を備えた連結管と、前記連結管の他の一端側に取り付けられる手元ハンドルと、前記手元ハンドルと前記掃除機本体とを連通する柔軟性のある塵埃ホールとを備え、前記吸引口から前記連結管と前記手元ハンドルと塵埃ホースとを経由して前記掃除機本体に吸引する電気掃除機であって、集塵室の上部に回転軸を上下方向とする姿勢のコードリールを配置し、前記コードリールの上部に、前記連結管を縦姿勢で収納する前記連結管取付部と、握り部を前後方向とする本体ハンドル部とを前後に配置し、前記本体ハンドル部と連結管取付部との間に、前記連結管の固定機構部とその着脱ボタンを配置し、前記本体ハンドル部とコードリールとの間に前記連結管取付部と集塵室とを連通する連通管を配置し、前記着脱ボタンを挟んで電源ボタンと前記塵埃ホースのホース連結部とを左右に分けて配置する。
また、この実施の形態に係る電気掃除機は、電動送風機と電源コードのコードリールと集塵室とを備えた縦長の掃除機本体と、この掃除機本体の下部に取り付けられる吸口体と、その一端を前記掃除機本体の上部に着脱可能に取り付けられる連結管と、前記連結管の他の一端側に取り付けられる手元ハンドルと、前記手元ハンドルと前記掃除機本体とを連通する柔軟性のある塵埃ホールとを備え、前記吸口体からの塵埃を含んだ空気の吸引と、前記連結管の前記一端から前記手元ハンドル及び塵埃ホースを経由した塵埃を含んだ空気の吸引とを可能とする電気掃除機であって、前記掃除機本体は、最下部に配置した前記電動送風機と上部に配置した前記コ−ドリールとの間に前記集塵室を配置するとともに、この電動送風機と集塵室とコ−ドリールの後方に上下方向に配設された連通管を備え、前記連通管は、その下端を前記吸口体と、その上端を前記連結管を着脱可能に収納する連結管取付部と、その中央部分を前記集塵室とそれぞれ接続され、前記コードリールは、回転軸を上下方向とする横姿勢で配置され、前記コードリールの上部には、前記連結管を縦姿勢で収納する前記連結管取付部と、握り部を前後方向とする本体ハンドル部とが前後に配置され、更に、前記本体ハンドル部と連結管取付部との間には、前記連結管の固定機構部とその着脱ボタンを配置され、更に、前記本体ハンドル部とコードリールとの間に前記連結管取付部と連通管とを連通する上部連通管を配置し、更に、前記着脱ボタンを挟んで電源ボタンと前記塵埃ホースのホース連結部とを左右に分けて配置する。
この場合、前記ホース連結部は、前記塵埃ホースの軸心を上下方向とする姿勢で、前記塵埃ホースを取り付けるようにする。
1…縦型掃除機、50…手元ハンドル組品、70…塵埃ホース、100…掃除機本体、110…電動送風機、120…集塵室、121…1次フイルタ、122…2次フイルタ、130…コードリール、131…回転軸、132…電源コード、140…本体ハンドル部、141…貫通穴、142…握り部、151…連結管取付部、171…電源ボタン、171a…電源ボタン、172…集塵ケース、173…取っ手、174…取外ボタン、175…排気口、180…ホース連結部、181…連通管、182…吸口体接続部、183…集塵取入通路、184…接続管、200…吸口体、210…自在連結部、220…吸口本体、221…車輪、230…隙間吸口、300…連結管、301…第1連結管、302…第2連結管、303…隙間吸口、304…調整溝、305…嵌合穴、400…手元ハンドル、401…握り部、402…連結管収納部、410…手元ハンドル本体、411…取付リブ、
500…固定機構部、501…着脱ボタン、502…嵌合棒、503…案内部、504…第1バネ、505…第2バネ、506…押し棒、507…摺動面、508…連結穴部、600…スイッチ、650…ロック部、651…ロック部材、651a…一端側、651b…他の一端側、652…第3バネ、653…回転軸、670…伝達機構部、671…押し部材、672…第1連結棒、673…伝達板、674…第2の連結棒、690…第2ロック部。