JP2008078441A - 網目状金属微粒子積層基板の製造方法 - Google Patents

網目状金属微粒子積層基板の製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2008078441A
JP2008078441A JP2006256813A JP2006256813A JP2008078441A JP 2008078441 A JP2008078441 A JP 2008078441A JP 2006256813 A JP2006256813 A JP 2006256813A JP 2006256813 A JP2006256813 A JP 2006256813A JP 2008078441 A JP2008078441 A JP 2008078441A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
substrate
fine particle
metal fine
mesh
laminated
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2006256813A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5082357B2 (ja
Inventor
Junpei Ohashi
純平 大橋
Shotaro Tanaka
正太郎 田中
Hagumu Takada
育 高田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toray Industries Inc
Original Assignee
Toray Industries Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toray Industries Inc filed Critical Toray Industries Inc
Priority to JP2006256813A priority Critical patent/JP5082357B2/ja
Publication of JP2008078441A publication Critical patent/JP2008078441A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5082357B2 publication Critical patent/JP5082357B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Shielding Devices Or Components To Electric Or Magnetic Fields (AREA)
  • Devices For Indicating Variable Information By Combining Individual Elements (AREA)

Abstract

【課題】透明性および耐モアレ性に優れた網目状金属微粒子積層基板を生産性よく製造することができる網目状金属微粒子積層基板の製造方法および網目状金属微粒子積層基板、ならびに、それを用いた透明導電性基板を提供する。
【解決手段】基板の少なくとも片面に金属微粒子溶液を塗布することによって、該基板上に金属微粒子層を網目状に積層する網目状金属微粒子積層基板の製造方法であって、少なくとも金属微粒子溶液の塗布開始から塗布完了までの間において、基板の金属微粒子溶液を塗布する面側の全方向からの風速を10m/秒以下の雰囲気に維持して積層する。 また、網目状金属微粒子積層基板は、かかる製造方法によって製造されたことを特徴とするものであり、また、透明導電性基板は、かかる網目状金属微粒子積層基板を用いた。
【選択図】図1

Description

本発明は、透明性および耐モアレ性に優れた網目状金属微粒子積層基板の製造方法および網目状金属微粒子積層基板、ならびに、それを用いた透明導電性基板に関するものである。
透明導電性基板は回路材料として様々な機器に用いられており、電磁波シールド基板や太陽電池用途として用いられている。
電磁波シールド基板は家電用品、携帯電話、パソコン、テレビをはじめとした電子機器から放射された多種多様な電磁波を抑制する目的に用いられている。特に伸長著しいデジタル家電の中で、プラズマディスプレイパネルや液晶テレビなどのフラットパネルディスプレイからも、強力な電磁波が放出されており、人体への影響も懸念されている。これらディスプレイは、比較的近い距離で、かつ場合によっては長時間にわたり画像を観察するため、これら電磁波を抑制する電磁波シールド基板が必要とされ、鋭意検討されている。
一般に、ディスプレイパネルに用いられる電磁波シールド基板には、透明な導電性基板が用いられており、現行用いられている電磁波シールド基板用の導電性基板の製造方法には、各種の方法が採用されている。例えば、銅箔をポリエステルフィルムに貼り合わせ、フォトリソグラフィーで規則正しいメッシュ形状をパターン化し、該銅箔をメッシュ状にエッチングすることで、導電性部分が銅であるメッシュ状導電性フィルムを作成している(特許文献1)。
特開2001−210988号公報(第1頁、請求項など)
しかし、前述した従来の技術には次のような問題点がある。
特許文献1に記載の銅箔をエッチングする方法は、非常に精度の高いメッシュ形状を得るには優れた方法であるが、銅箔を貼り合わせる工程、フォトリソグラフィー工程、エッチング工程など一般的に収率が悪く、各工程の製品ロスが発生しやすい。特に、エッチング工程では有害な廃液が発生するなど環境面での課題も多い。更に、素材として銅箔を用い、かつその後、銅箔をエッチングして透過性を上げようとすると、エッチングによって該銅箔の多くの部分を溶かし出して廃液にする必要があり、素材リサイクルの面でも課題が多い。
また、この基板の格子状の銅箔層は規則的な構造を有しているため、モアレ現象が発生するという問題を有している。
モアレ現象とは、「点または線が幾何学的に規則正しく分布したものを重ね合せた時に生ずる縞状の斑紋」であり、また広辞苑によれば、「点または線が幾何学的に規制正しく分布したものを重ね合わせた時に生ずる縞模様の斑紋。網版印刷物を原稿として網版を複製する時などに起こりやすい」との記載があり、プラズマディスプレイで言えば、画面上に縞模様状の模様が発生する。これは、ディスプレイの前面に設けられる電磁波シールド基板に格子状などの規則的なパターンが設けられている場合、ディスプレイ背面版の、RGB各色の画素を仕切る規則正しい格子状の隔壁などとの相互作用により、該モアレ現象が生じるものである。また、電磁波シールド基板に格子状などの規則的なパターンが設けられている場合、この格子の線幅が太いほど、このモアレ現象が発生しやすいという問題がある。
本発明は、かかる従来技術の背景に鑑み、透明性および耐モアレ性に優れた網目状金属微粒子積層基板を生産性よく製造することができる網目状金属微粒子積層基板の製造方法および網目状金属微粒子積層基板、ならびに、それを用いた透明導電性基板を提供せんとするものである。
本発明は、かかる課題を解決するために、次のような手段を採用するものである。すなわち、本発明の網目状金属微粒子積層基板の製造方法は、基板の少なくとも片面に金属微粒子溶液を塗布することによって、基板上に金属微粒子層を網目状に積層する網目状金属微粒子積層基板の製造方法であって、少なくとも金属微粒子溶液の塗布開始から塗布完了までの間において、基板の金属微粒子溶液を塗布する面側の全方向からの風速を10m/秒以下の雰囲気に維持して積層することを特徴とするものである。また、本発明の網目状金属微粒子積層基板は、かかる製造方法によって製造されたものである特徴とするものであり、また、本発明の透明導電性基板は、かかる網目状金属微粒子積層基板を用いたことを特徴とするものである。
本発明によれば、透明性で、耐モアレ性にも優れた網目状金属微粒子積層基板を、生産性に優れた方法で得ることができる。また、本発明の網目状金属微粒子積層用いた透明導電性基板は、透明性と高いレベルの導電性を有し、耐モアレ性にも優れるので、例えば、プラズマディスプレイパネルや液晶テレビなどのフラットパネルディスプレイに好適に用いることができる。
本発明は、前記課題、つまり透明性および耐モアレ性に優れた網目状金属微粒子積層基板を生産性よく製造することができる網目状金属微粒子積層基板の製造方法について、鋭意検討し、基板の少なくとも片面に金属微粒子溶液を塗布して積層基板を製造する際に、該金属微粒子溶液の塗布開始から塗布完了までの基板周囲の風速を特定な条件を満たす雰囲気としてみたところ、前記課題を一挙に解決することを究明したものである。
本発明では、かかる特定な風速を特定な条件を満たす雰囲気内で、該金属微粒子溶液塗布することによって、初めて透明性に優れた基板をモアレもなく製造することができたものである。
かかる網目状金属微粒子積層基板の全光線透過率は好ましくは50%以上であり、より好ましくは65%以上であり、さらに好ましくは75%以上である。全光線透過率が50%より小さいと、網目状金属微粒子積層基板の透明性の点で問題が生じる場合がある。
かかる全光線透過率は、下記測定方法により測定されたものである。すなわち、常態(23℃、相対湿度65%)において、網目状金属微粒子積層基板を2時間放置した後、スガ試験機(株)製全自動直読ヘイズコンピューター「HGM−2DP」を用いて測定した。3回測定した平均値を該網目状金属微粒子積層基板の全光線透過率とした。全光線透過率が50%以上であれば透明性は良好である。なお、基板の片面のみに金属微粒子層を積層している積層基板の場合、金属微粒子層を積層した面側より光が入るように基板を設置して測定したものである。
本発明において、金属微粒子溶液を用いて網目状の構造を形成させる場合、例えば、金属微粒子と分散剤などの有機成分とからなる粒子を含む固形分の溶液(金属コロイド溶液)を用いて、塗布を行う方法を好適に用いることができる。金属コロイド溶液の溶媒としては、水、各種の有機溶媒を用いることができる。
かかる金属微粒子の調整法としては、例えば、液層中で金属イオンを還元して金属原子とし、原子クラスターを経てナノ粒子へ成長させる化学的方法や、バルク金属を不活性ガス中で蒸発させて微粒子となった金属をコールドトラップで捕捉する手法や、ポリマー薄膜上に真空蒸着させて得られた金属薄膜を加熱して金属薄膜を壊し、固相状態でポリマー中に金属ナノ粒子を分散させる物理的手法などを用いることができる。
本発明においては、金属微粒子溶液として自己組織化する金属微粒子溶液を好ましく用いることができる。ここで、「自己組織化する金属微粒子溶液」とは、基板上に一面に塗布して放置しておくと、自然に基板上に網目状の構造を形成する溶液である。このような金属微粒子溶液としては、例えばCima NanoTech社製CE102−2を用いることができる。
本発明の網目状金属微粒子積層基板における網目状の構造は、規則的な構造であっても、不規則な構造であってもよいが、不規則である方が好ましい。すなわち、本発明の網目状金属微粒子積層基板をプラズマディスプレイに貼り合わせて使用した場合、網目状の構造を不規則な構造にすることでモアレ現象が発生しないものを得ることができる。
かかる不規則な網目状の構造は、微分干渉顕微鏡の観察像で特定し、該網目状の構造が、その形状において、空隙部分の形状や大きさが不揃いである状態、すなわち不規則な状態として観察されるものであり、従って、網目を構成する部分、すなわち線状の部分の形状も直線ではなく線太さが不揃いである状態、すなわち不規則な状態として観察されるものである。不規則な網目状の構造の一例を図1に示すが、これに限定されない。
本発明の網目状金属微粒子積層基板の製造方法において、基板の少なくとも片面に金属微粒子溶液を塗布する際に、少なくとも金属微粒子溶液塗布の塗布開始から塗布完了までの間において、基板の金属微粒子溶液を塗布する面側の全方向からの風速が、10m/秒以下という特定の条件を満たすことが重要である。風速は好ましくは、5m/秒以下であり、より好ましくは1m/秒以下であり、さらに好ましくは0.5m/である。すなわち、該風速が10m/秒より大きいと、全光線透過率が落ち、網目状金属微粒子積層基板の透明性の点で問題が生じる場合がある。また、網目状につながった構造がはなれてしまい、そのために、網目状金属微粒子積層基板を用いて透明導電性基板とした際の導電性の点で問題が生じる場合がある。
かかる風速の測定は、風速計を用いて以下のようにして測定する。すなわち、基板上に網目状金属微粒子層を積層する製造工程において、風速計を用い、基板の金属微粒子溶液を塗布する面の1cm上で、まず、基板の中心のある一点で横方向からの風速を受けるようにプローグを基板と水平に置いたときの風速を静止状態で30秒間測定した(図2参照)。続いて、水平に置いてあるプローグ自身を、プローグ長手方向を軸として30,60,90,120,150,180度回転させたときの風速をそれぞれ30秒間測定した(図3参照)。次に、最初に測定した状態から積層基板面に垂直で基板の中心を通る軸を中心として、プローグを右回りに45,90,135度回転させ、上記と同様にして風速を測定した(図4参照)。本願において、「基板の金属微粒子溶液を塗布する面側の全方向からの風速が10m/秒以下」とは、このようにして測定したすべての点において風速の最大が10m/秒以下であることを意味する。
本発明において、基板の金属微粒子溶液を塗布する面側の全方向からの風速を10m/秒以下にする方法は、特に限定されないが、基板の全面を遮蔽板で囲う装置を用いることが好ましい。
本発明において、金属微粒子溶液として網目形状に自己組織化する金属微粒子溶液を用いる場合、少なくとも金属微粒子溶液の塗布開始から金属微粒子溶液が網目形状になるまでの間において、上述したように風速を特定な条件に維持することが好ましい。「金属微粒子溶液が網目形状になるまで」の時間については、風速が大きければ短くなり風速が小さければ長くなるので、一律に決めることは難しいが、好ましくは金属微粒子溶液の塗布完了後5秒以上である。より好ましくは30秒以上、さらに好ましくは60秒以上、特に好ましくは120秒以上である。つまり、風速を維持する時間は、好ましくは「少なくとも金属微粒子溶液の塗布開始から塗布完了後5秒」である。より好ましくは「少なくとも金属微粒子溶液の塗布開始から塗布完了後30秒」、さらに好ましくは「少なくとも金属微粒子溶液の塗布開始から塗布完了後60秒」、特に好ましくは「少なくとも金属微粒子溶液の塗布開始から塗布完了後120秒」である。
本発明における金属微粒子に用いられる金属としては、特に限定されず、白金、金、銀、銅、ニッケル、パラジウム、ロジウム、ルテニウム、ビスマス、コバルト、鉄、アルミニウム、亜鉛、錫などが挙げられる。金属は1種で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
本発明における金属微粒子層とは、上記のような金属微粒子によって構成された層であり、金属微粒子以外に、他の各種添加剤、例えば、分散剤、界面活性剤、保護樹脂、酸化防止剤、耐熱安定剤、耐候安定剤、紫外線吸収剤、顔料、染料、有機または無機の微粒子、充填剤、帯電防止剤、などの無機成分、有機成分を含有することができる。
本発明においては、金属微粒子層を熱処理、光線処理、通電処理など、金属微粒子層の導電性を高めるための公知の方法を用いて、金属微粒子層の導電性を高めることにより、好適に透明導電性基板を得ることができる。
本発明において、熱処理は、200℃以上の高温で長時間行うと、基板の変形などの問題が生じる場合があり好ましくない。
また、金属微粒子層を酸で処理する方法により、導電性を高めることが好ましい。酸で処理する方法は、穏和な処理条件で金属微粒子の導電性を高めることができるため、熱可塑性樹脂など、耐熱性や耐光性に劣る材料を基板として用いた場合でも、好適に採用できる。また、複雑な装置や工程を必要としない方法のため、生産性の点でも好ましい。
かかる酸とは、特に限定されず、種々の有機酸、無機酸から選択することができる。有機酸としては、酢酸、シュウ酸、プロピオン酸、乳酸、ベンゼンスルホン酸などが挙げられる。無機酸としては、塩酸、硫酸、硝酸、リン酸などが挙げられる。これらは、強酸であっても、弱酸であってもよい。好ましくは酢酸、塩酸、硫酸、およびその水溶液であり、より好ましくは塩酸、硫酸、およびその水溶液である。
かかる酸で処理する具体的な方法としては、特に限定されず、例えば、酸や、酸の溶液の中に金属微粒子層を積層した基板を浸したり、酸や、酸の溶液を金属微粒子層の上に塗布したり、酸や、酸の溶液の蒸気を銀微粒子層にあてたりする方法が用いられる。
本発明における透明導電性基板の導電性に関しては、好ましくは表面比抵抗が30Ω/□以下、より好ましくは20Ω/□以下であり、さらに好ましくは10Ω/□以下である。かかる表面比抵抗の測定は、例えば、網目状金属微粒子積層基板を180℃の熱風オーブンで5分間熱処理した後、常態(23℃、相対湿度65%)において24時間放置後、その雰囲気下で、JIS−K−7194(1994)に準拠し、ロレスタ−EP(三菱化学株式会社製、型番:MCP−T360)を用いて測定することができる。表面比抵抗が30Ω/□以下であれば導電性は良好である。
本発明における基板とは、特に限定されず、ガラスや樹脂など種々の基板を用いることができる。また、ガラスや樹脂などの基板を2種以上貼り合わせるなどして組み合わせて用いてもよい。
本発明において、基板の表面に親水性処理層が積層されている場合には、金属微粒子を網目状に積層しやすくなるため好ましい。かかる親水性処理層としては、特に限定されるものではないが、ポリエステル、アクリル変性ポリエステル、ポリウレタン、アクリル系樹脂、メタクリレート系樹脂、ポリアミド、ポリビニルアルコール類、澱粉類、セルロース誘導体、ゼラチン等の天然樹脂、ポリビニルピロリドン、ポリビニルブチラール、ポリアクリルアミド、エポキシ樹脂、メラミン樹脂、尿素樹脂、ポリチオフェン、ポリピロール、ポリアセチレン、ポリアニリン、各種シリコーン樹脂や変性シリコーン樹脂などからなる層を用いることができる。
本発明において、基板が熱可塑性樹脂フィルムである場合、透明性、柔軟性、加工性などの点で好ましい。本発明でいう熱可塑性樹脂フィルムとは、熱によって溶融もしくは軟化するフィルムの総称であって、特に限定されるものではないが、代表的なものとして、ポリエステルフィルム、ポリプロピレンフィルムやポリエチレンフィルムなどのポリオレフィンフィルム、ポリ乳酸フィルム、ポリカーボネートフィルム、ポリメチルメタクリレートフィルムやポリスチレンフィルムなどのアクリル系フィルム、ナイロンなどのポリアミドフィルム、ポリ塩化ビニルフィルム、ポリウレタンフィルム、フッ素系フィルム、ポリフェニレンスルフィドフィルムなどを用いることができる。
これら熱可塑性樹脂フィルムとしては、ホモポリマーでも共重合ポリマーで構成されたものあってもよいが、これらのうち、機械的特性、寸法安定性、透明性などの点で、ポリエステルフィルム、ポリプロピレンフィルム、ポリアミドフィルムなどが好ましく、更に、機械的強度、汎用性などの点で、ポリエステルフィルムが特に好ましい。
かかるポリエステルフィルムにおいて、ポリエステルとは、エステル結合を主鎖の主要な結合鎖とする高分子の総称であって、エチレンテレフタレート、プロピレンテレフタレート、エチレン−2,6−ナフタレート、ブチレンテレフタレート、プロピレン−2,6−ナフタレート、エチレン−α,β−ビス(2−クロロフェノキシ)エタン−4,4’−ジカルボキシレートなどから選ばれた少なくとも1種の構成成分を主要構成成分とするものを好ましく用いることができる。これら構成成分は、1種のみ用いても、2種以上併用してもよいが、中でも品質、経済性などを総合的に判断すると、エチレンテレフタレートを主要構成成分とするポリエステル、すなわち、ポリエチレンテレフタレートを用いることが特に好ましい。また、基材に熱や収縮応力などが作用する場合には、耐熱性や剛性に優れたポリエチレン−2,6−ナフタレートが更に好ましい。これらポリエステルには、更に他のジカルボン酸成分やジオール成分が一部、好ましくは20モル%以下共重合されていてもよい。
かかるポリエステルの極限粘度(25℃のo−クロロフェノール中で測定)は、0.4〜1.2dl/gが好ましく、より好ましくは0.5〜0.8dl/gの範囲にあるものが本発明を実施する上で好適である。
また、かかる熱可塑性樹脂、たとえばポリエステル中には、各種添加剤、例えば、酸化防止剤、耐熱安定剤、耐候安定剤、紫外線吸収剤、有機の易滑剤、顔料、染料、有機または無機の微粒子、充填剤、帯電防止剤、核剤などがその特性を悪化させない程度に添加されていてもよい。
かかる熱可塑性樹脂フィルム、たとえばポリエステルフィルムは、二軸配向されたものであるのが好ましい。かかる二軸配向ポリエステルフィルムとは、一般に、未延伸状態のポリエステルシートまたはフィルムを長手方向および幅方向に各々2.5〜5倍程度延伸され、その後、熱処理が施されて、結晶配向が完了されたものであり、広角X線回折で二軸配向のパターンを示すものをいう。
かかる熱可塑性樹脂フィルム、たとえばポリエステルフィルムの厚みは、特に限定されるものではなく、用途や種類に応じて適宜選択されるが、機械的強度、ハンドリング性などの点から、通常は好ましくは10〜500μm、より好ましくは38〜250μm、最も好ましくは75〜150μmである。また、たとえばポリエステルフィルム基材は、共押出による複合フィルムであってもよい。一方、得られたフィルムを各種の方法で貼り合わせて用いることもできる。
本発明の網目状金属微粒子積層基板には、基板、金属微粒子層の他に各種の層が積層されていてもよい。例えば、特に限定されるものではないが、基板と金属微粒子層の間に密着性改善のための下塗り層などが設けられていてもよく、金属微粒子層の上に保護層が設けられていてもよく、基板の片面、または両面に粘着層や、離型層や、保護層や、接着性付与層や、耐候性層などが設けられていてもよい。
本発明の網目状金属微粒子積層基板の製造方法をより具体的に例示して説明するが、これに限定されるものではない。すなわち、親水性処理層が積層された二軸延伸ポリエステルフィルムに銀微粒子溶液を、風速0.01m/秒以上5m/秒以下の雰囲気下に調整された熱風オーブン内で塗布し、銀微粒子層を網目状に積層する。本発明の網目状金属微粒子積層基板の製造方法を用いれば、透明性と耐モアレ性に優れた網目状金属微粒子積層基板を、生産性に優れた方法で得ることができる。また、網目状金属微粒子積層基板から、透明導電性基板を得るためには、例えば、網目状金属微粒子積層基板の製造方法により得られた網目状金属微粒子積層基板を180℃で5分間以上熱処理することで好適に得られる。
本発明の網目状金属微粒子積層基板を用いた透明導電性基板は、透明性と高いレベルの導電性を有しているため、プラズマディスプレイパネルや液晶テレビなどのフラットパネルディスプレイに用いられる電磁波シールドフィルムとして用いることが可能である他、回路材料用途や、太陽電池用途など、各種の導電性基板用途にも好適に用いることができる。
[特性の測定方法および効果の評価方法]
各実施例・比較例で作成した導電性基板の特性の測定方法および効果の評価方法は次のとおりである。
(1)表面観察
網目状金属微粒子積層基板の表面を微分干渉顕微鏡(LEICA DMLM ライカマイクロシステムズ(株)製)にて倍率100倍で観察し、網目の形状を観察した。
(2)表面比抵抗
表面比抵抗の測定は、網目状金属微粒子積層基板を180℃の熱風オーブンで5分間熱処理した後、常態(23℃、相対湿度65%)において24時間放置後、その雰囲気下で、JIS−K−7194(1994)に準拠した形で、ロレスタ−EP(三菱化学株式会社製、型番:MCP−T360)を用いて実施した。単位は、Ω/□である。なお、本測定器は1×10Ω/□以下が測定可能である。表面比抵抗が30Ω/□以下であれば導電性は良好である。
(3)全光線透過率
全光線透過率は、常態(23℃、相対湿度65%)において、網目状金属微粒子積層基板を2時間放置した後、スガ試験機(株)製全自動直読ヘイズコンピューター「HGM−2DP」を用いて測定した。3回測定した平均値を該網目状金属微粒子積層基板の全光線透過率とした。全光線透過率が50%以上であれば透明性は良好である。なお、基板の片面のみに金属微粒子層を積層している積層基板の場合、金属微粒子層を積層した面側より光が入るように基板を設置した。
(4)風速
風速は、基板上に網目状金属微粒子層を積層する製造工程において、積層する基板の1cm上をCLIMOMASTER風速計(MODEL 6511 日本カノマックス(株)製)にて測定した。測定は、以下(i)〜(iii)の順に行った。
(i)該基板の金属微粒子溶液を塗布する面の1cm上で、図2のように、基板の中心のある一点で横方向からの風速を受けるようにプローグを基板と水平に置いたときの風速を静止状態で30秒間測定した。
(ii)水平に置いてあるプローグ自身を図3のように、プローグの長手方向を軸として30,60,90,120,150,180度回転させたときの風速をそれぞれ静止状態で30秒間測定した。
(iii)(i)で測定した状態から図4のように、基板面に垂直で基板の中心を通る軸を中心として、プローグを右回りに45,90,135度回転させ、(ii)と同様に水平に置いてあるプローグを0,30,60,120,150,180度回転させたときの風速をそれぞれ静止状態で30秒間測定した。
上記のようにして測定した各点の風速のうち、最大値を表1に示した。また、風速の測定と同時に、各点における温度、湿度も同時に測定した。
(5)耐モアレ性
耐モアレ現象は、画像が映し出されているプラズマディスプレイとして、松下電器産業株式会社製VIERA TH−42PX50を用いて、画面の前で、画面と網目状金属微粒子積層基板が概ね平行になるようにして基板を持ち、画面と基板面が概ね平行の状態を保ちながら基板を360°回転させ、回転中にモアレ現象が発現するか否かを目視で観察することで評価した。モアレが観察されないものを「○」、モアレが観察されるものを「×」とした。なお、基板の片面のみに金属微粒子層を積層している場合、金属微粒子層を積層していない面側がディスプレイ画面に対向するように網目状金属微粒子積層板を持った。
次に、実施例に基づいて本発明を説明する。
(金属微粒子溶液1)
金属微粒子溶液1として、銀微粒子溶液であるCima NanoTech社製CE102−2を用いた。
(実施例1)
二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム(東レ(株)製 ルミラー(登録商標)T60)の片面に、親水性処理行った。続いて、熱風オーブン(タバイエスペック(株)製 PHH−200)内を25℃、50%RH、さらに風量目盛りを調整し、風速0.1m/秒の雰囲気に維持した。この熱風オーブン内で、二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルムの親水性処理層上に金属微粒子溶液1をWET厚み30μmになるようにワイヤーバーで塗布した。なお、塗布後も熱風オーブン内の風速を0.1m/秒で60秒間維持した。次に、塗布した積層基板をそのまま室温で10分間経過させ、銀微粒子層を積層した積層基板を得た。この積層基板は、網目状であり、全光線透過率は75%で、耐モアレ性も良好であり「○」であった。次に、この積層基板の銀粒子層を熱処理するために、積層基板を180℃の熱風オーブン(タバイエスペック(株)製 PHH−200)で5分間熱処理を行った。この積層基板の表面比抵抗は10Ω/□であった。
(実施例2)
実施例1で作成した積層基板の風速を25℃、50%RHの熱風オーブン(タバイエスペック(株)製 PHH−200)内を風量目盛りを調整し、5m/秒にして銀微粒子層を積層した以外は、実施例1と同様にして積層基板を作成した。この積層基板は、網目状であり、全光線透過率は73%で、耐モアレ性も良好であり「○」であった。次に、実施例1と同様に、得られた積層基板を熱処理した。この積層基板の表面比抵抗は25Ω/□であった。
(比較例1)
実施例1で作成した積層基板の風速をドライヤー(松下電工株式会社製 ターボドライ1200 EH5201)を用いて、該基板の1cm上の風速を12m/秒に調整し、銀微粒子層を積層した以外は、実施例1と同様にして積層基板を作成した。この積層基板の全光線透過率は80%であり、耐モアレ性も良好であり「○」であったが、網目状につながった構造がはなれてしまい、次に、この積層基板の熱処理を行ったが、表面比抵抗は1×10Ω/□よりも大きかった。
実施例1、2、比較例1の評価を表1に示す。
本発明の網目状金属微粒子積層基板の製造方法および装置を用いれば、透明性で、耐モアレ性にも優れた網目状金属微粒子積層基板を、生産性に優れた方法で得ることができる。
本発明の網目状金属微粒子積層用いた透明導電性基板は、透明性と高いレベルの導電性を有し、耐モアレ性にも優れる。そのため、例えば、プラズマディスプレイパネルや液晶テレビなどのフラットパネルディスプレイに好適に用いることができる。
本発明の網目状金属微粒子積層基板における網目状の構造の一例を示す図。 風速測定方法を説明する図。 風速測定方法において、プローグを長手方向を軸として回転させることを説明する図(図2をA方向から見た図)。 風速測定方法において、プローグを積層基板に垂直な軸を中心として回転させることを説明する図(図2をB方向から見た図)。
符号の説明
1.積層基板
2.プローグ
3.測定孔
4.風速測定器

Claims (5)

  1. 基板の少なくとも片面に金属微粒子溶液を塗布することによって、基板上に金属微粒子層を網目状に積層する網目状金属微粒子積層基板の製造方法であって、少なくとも金属微粒子溶液の塗布開始から塗布完了までの間において、基板の金属微粒子溶液を塗布する面側の全方向からの風速を10m/秒以下の雰囲気に維持して積層する網目状金属微粒子積層基板の製造方法。
  2. 前記風速が5m/秒以下である請求項1に記載の網目状金属微粒子積層板の製造方法。
  3. 前記金属微粒子溶液が網目形状に自己組織化する金属微粒子溶液であり、前記風速を維持する時間が、少なくとも金属微粒子溶液の塗布開始から金属微粒子溶液が網目形状になるまでの間である請求項1又は2に記載の網目状金属微粒子積層基板の製造方法。
  4. 前記基板が、熱可塑性樹脂フィルムである請求項1〜3のいずれかに記載の網目状金属微粒子積層基板の製造方法。
  5. 請求項1〜4のいずれかに記載の製造方法により得られた網目状金属微粒子積層基板を用いた透明導電性基板。
JP2006256813A 2006-09-22 2006-09-22 網目状金属微粒子積層基板の製造方法 Expired - Fee Related JP5082357B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006256813A JP5082357B2 (ja) 2006-09-22 2006-09-22 網目状金属微粒子積層基板の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006256813A JP5082357B2 (ja) 2006-09-22 2006-09-22 網目状金属微粒子積層基板の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008078441A true JP2008078441A (ja) 2008-04-03
JP5082357B2 JP5082357B2 (ja) 2012-11-28

Family

ID=39350188

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006256813A Expired - Fee Related JP5082357B2 (ja) 2006-09-22 2006-09-22 網目状金属微粒子積層基板の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5082357B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010520626A (ja) * 2007-03-01 2010-06-10 ピーケム アソシエイツ、インク. 金属性ナノ粒子組成物による遮蔽およびそれに関連する装置および方法
WO2010119838A1 (ja) * 2009-04-14 2010-10-21 戸田工業株式会社 透明樹脂箔及びその製造方法、並びに該透明樹脂箔を用いた電磁波シールド材
JP2010251476A (ja) * 2009-04-14 2010-11-04 Toda Kogyo Corp 透明樹脂箔及びその製造方法、並びに該透明樹脂箔を用いた電磁波シールド材
JP2010251475A (ja) * 2009-04-14 2010-11-04 Toda Kogyo Corp 透明樹脂箔及びその製造方法、並びに該透明樹脂箔を用いた電磁波シールド材

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9949356B2 (en) 2012-07-11 2018-04-17 Lincoln Global, Inc. Electrode for a plasma arc cutting torch
US10224126B2 (en) 2014-10-07 2019-03-05 Sharp Kabushiki Kaisha Transparent conductor, method for producing transparent conductor, and touch panel

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0227799A (ja) * 1988-07-16 1990-01-30 Tomoegawa Paper Co Ltd 導電性シートの製造方法
JPH10340629A (ja) * 1997-06-06 1998-12-22 Sumitomo Osaka Cement Co Ltd 透明導電膜付き基板およびその製造方法
JP2002057490A (ja) * 2000-08-09 2002-02-22 Sumitomo Rubber Ind Ltd 透光性電磁波シールド部材とその製造方法
WO2006040989A1 (ja) * 2004-10-08 2006-04-20 Toray Industries, Inc. 導電性フィルム
WO2006070841A1 (ja) * 2004-12-28 2006-07-06 Japan Science And Technology Agency 自己組織化材料または微粒子を基板上に固定化する方法、および当該方法を用いて作製した基板

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0227799A (ja) * 1988-07-16 1990-01-30 Tomoegawa Paper Co Ltd 導電性シートの製造方法
JPH10340629A (ja) * 1997-06-06 1998-12-22 Sumitomo Osaka Cement Co Ltd 透明導電膜付き基板およびその製造方法
JP2002057490A (ja) * 2000-08-09 2002-02-22 Sumitomo Rubber Ind Ltd 透光性電磁波シールド部材とその製造方法
WO2006040989A1 (ja) * 2004-10-08 2006-04-20 Toray Industries, Inc. 導電性フィルム
WO2006070841A1 (ja) * 2004-12-28 2006-07-06 Japan Science And Technology Agency 自己組織化材料または微粒子を基板上に固定化する方法、および当該方法を用いて作製した基板

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010520626A (ja) * 2007-03-01 2010-06-10 ピーケム アソシエイツ、インク. 金属性ナノ粒子組成物による遮蔽およびそれに関連する装置および方法
WO2010119838A1 (ja) * 2009-04-14 2010-10-21 戸田工業株式会社 透明樹脂箔及びその製造方法、並びに該透明樹脂箔を用いた電磁波シールド材
JP2010251476A (ja) * 2009-04-14 2010-11-04 Toda Kogyo Corp 透明樹脂箔及びその製造方法、並びに該透明樹脂箔を用いた電磁波シールド材
JP2010251475A (ja) * 2009-04-14 2010-11-04 Toda Kogyo Corp 透明樹脂箔及びその製造方法、並びに該透明樹脂箔を用いた電磁波シールド材

Also Published As

Publication number Publication date
JP5082357B2 (ja) 2012-11-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4930863B2 (ja) 導電性基板の製造方法
JP2009016700A (ja) 網目状金属微粒子積層基板及び透明導電性基板の製造方法
US7626128B2 (en) Conductive film
JP2006313891A (ja) 導電性基板の製造方法および導電性基板
EP2500171B1 (en) Transparent conductive composite film
WO2010101028A1 (ja) 網目状金属微粒子積層フィルム及びその製造方法
JP5029609B2 (ja) 導電性基板、プラズマディスプレイ用電磁波シールド基板および導電性基板の製造方法
JP5082357B2 (ja) 網目状金属微粒子積層基板の製造方法
EP2096648A1 (en) Conductive film and method for manufacturing the same
JP2007227906A (ja) 導電性基板およびその製造方法
JP2008218860A (ja) 網目状金属微粒子積層基板の製造方法および透明導電性基板
JP2008283100A (ja) 網目状金属微粒子積層基板及び透明導電性基板の製造方法
JP2010205873A (ja) 網目状金属微粒子積層基板及び透明導電性基板の製造方法
JP2010093239A (ja) 網目状金属微粒子積層基板及び透明導電性基板の製造方法
JP5694114B2 (ja) 導電性フィルムの製造方法
JP2011071375A (ja) 電磁波シールド材
JP2014184663A (ja) 積層フィルム
JP2013146972A (ja) 積層フィルム、導電性基板、及び導電性基板の製造方法
JP2013196949A (ja) 赤外線透過型透明導電性積層体
JP2011061053A (ja) 透明導電性基板の製造方法
JP6026758B2 (ja) 透明導電性基板の製造方法
JP2011154854A (ja) 透明面状発熱体

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20090916

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110615

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110628

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110809

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20111206

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120201

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120807

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120820

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150914

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees