JP2008078194A - コイル部品 - Google Patents

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Abstract

【課題】 インダクタンス値の変化が少なく定量的に安定しているとともに、低抵抗かつ小型のコイル部品の提供。
【解決手段】 コイル部品1は、柱状の巻芯部23と、巻芯部23の軸方向両端に設けられた一対の鍔部21、22とを有し、マンガン系材料で形成されたドラムコア2と、巻芯部23に直接巻回された巻線7と、ドラムコア2の外周に互いに間隙を隔てて配置された第一分割コア4および第二分割コア5と、第1側面21Aと内曲面4Aとの間に設けられた非磁性層82と、第2側面22Aと内曲面5Aとの間に設けられた非磁性層85と、分割コアの間隙部分に配置される継線部とを有する。非磁性層82、85で磁気的ギャップが形成されているので、電流値の増減によるインダクタンス値の変化が低減され、巻線7が直接巻かれているので、巻線を巻回するための有効面積を大きく確保でき、低抵抗化が可能である。
【選択図】図1

Description

本発明はコイル部品に関し、低抵抗かつ大電流の要求特性を満足するコイル部品に関する。
従来、電気回路内にはその回路の特性を変化させるために、ドラムコアと外周コアとを備えており、ドラムコアに導線が巻回されたチョークコイルからなるコイル部品が配置されている。このコイル部品では、所望の特性、例えば磁気飽和特性を得るために、磁路を形成するドラムコアと外周コアとの間に所定の隙間(ギャップ)を形成する必要がある。このギャップを形成するため、特許文献1に示されるように、大径の鍔部と小径の鍔部とそれらを接続する巻芯部とを有するドラムコアと、小径の鍔部と巻芯部とを収容する円柱状の空間を有する外周コアとを備えたコイル部品が提案されている。このようなコイル部品では、大径の鍔部の巻芯部側の面と、外周コアの対向する面との間に隙間を設けるように構成されている。
特開平10−321446号公報
しかし、従来のコイル部品では、外周コアとドラムコアとの間の隙間は、両者を接続固定するための接着剤または、両者間から引き出される導線の厚みに依存するため、隙間の制御が適切に行われないことがあった。このため、微少電流領域でインダクタンス値Lが上昇し、電気回路に含まれる電源回路ICの応答速度が遅くなり、電源回路の電圧変換効率が悪くなる場合があった。そうするとロスが発生するために、回路に接続されているバッテリーの寿命が低下する問題が発生していた。そこで本発明は、微少電流領域でもインダクタンス値の変化が少なく定量的に安定しているとともに、低抵抗かつ小型のコイル部品を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために本発明は、柱状に構成された巻芯部と、巻芯部の中心軸の軸方向両端で巻芯部に設けられた一対の鍔部とを有し、マンガン系材料で形成されたドラムコアと、巻芯部に巻回された絶縁被覆導線と、ドラムコアの外周を囲むように間隙を隔てて配置された複数の分割コアと、ドラムコアと分割コアとの間の所定部分に設けられ、電気絶縁性を有する非磁性層と、分割コアの間隙部分に配置され、絶縁被覆導線が電気的に接続される継線部と、を有するコイル部品を提供する。このコイル部品においては、一対の鍔部は、中心軸の軸回りに形成された外周面を有し、複数の分割コアは、それぞれの外周面と対峙する内周面をそれぞれ有し、非磁性層は、一対の鍔部の外周面と分割コアの内周面との間にのみ設けられている。また、絶縁被覆導線は、巻芯部に直接巻回されている。
このような構成によれば、ドラムコアがフェライト材料の中でも比較的透磁率の高いマンガン系材料で形成されており、所定のインダクタンス特性を得るために必要なドラムコアの径が他の材料の場合に比べて小さくてよい。また、非磁性層が、一対の鍔部の外周面と分割コアの内周面との間にのみ設けられている。このため、巻線を巻回するための空間を大きくとることが可能となり、巻線長が同じなら巻回数を大きくすることができ、巻回数が同じなら巻線長を短くすることができる。よって同じインダクタンス値を実現した際に抵抗を低く抑制することが可能になる。また、同じインダクタンス値であっても、より太い巻線を使用して抵抗を低減することもできる。
ドラムコアと分割コアとの間の所定部分には、非磁性層による磁気的ギャップが形成されており、磁気飽和が発生する時期を遅らせることができる。よって磁気飽和によって発生するインダクタンス値の低下を抑制することができ、微少電流領域から電流が増加した場合にインダクタンス値の変化が少なくなる。さらに、継線部が分割コアの間隙部分に配置されており、コイル部品全体の大きさを、分割コアの外形内に抑えることが可能である。
上記コイル部品において、一対の鍔部は、中心軸方向においてドラムコアの一端と他端とに位置する端面を有し、その端面の少なくとも片側には、非磁性層が設けられていることが好ましい。
このように構成すると、非磁性層が設けられた側を回路基板側にしてコイル部品を実装すれば、非磁性層がコイル部品と基板との間の電気的な絶縁を確実にする。
このとき非磁性層は、外周面全周に亘って設けられていてもよい。このような構成によれば、非磁性層の形成をより簡単に行うことができる。
本発明によれば、微少電流領域からより大きな電流領域に亘ってインダクタンス値が安定し、低抵抗で小型のコイル部品を提供することができる。
以下、本発明の実施の形態に係るコイル部品について、図1から図4に基づいて説明する。図1に示すようにコイル部品1は、その外形が約3mm四方であり、プリント基板等にリフローハンダ付で面実装された上で、携帯電話やハードディスク装置等の電子機器の電源回路に適用され、例えば250KHz〜2MHzのスイッチング周波数で好適に使用される。
コイル部品1は、図1に示すように、ドラムコア2と外周コア3とから主に構成され、ドラムコア2には、後述の巻芯部23(図2)に巻線7が巻回されており、外周コア3には後述の第一電極61、第二電極62が設けられている。
ドラムコア2はマンガンを含む磁気材料、例えばMn−Zn系フェライトを基材として、図2に示すように、略円柱状の巻芯部23と、巻芯部23の中心軸方向両端に同軸に設けられた第一鍔部21及び第二鍔部22とから構成されている。第一鍔部21及び第二鍔部22はそれぞれ略同形状の円板状に構成されており、その円板の外周位置にそれぞれ鍔部対峙面となる外周面として、第一側面21A及び第二側面22Aが規定され、巻芯部23との接続面の反対側にそれぞれ、第一外面21B、第二外面22Bが規定されている。
ドラムコア2の第一側面21Aは非磁性層82で被覆され、第一外面21Bは非磁性層83で被覆され、第二側面22Aは非磁性層85で被覆され、第二外面22Bは、非磁性層86で被覆されている。非磁性層82および非磁性層83(まとめて非磁性層84ともいう)、非磁性層85および非磁性層86(まとめて非磁性層87ともいう)は、非磁性の絶縁材料を基材としている。この非磁性の絶縁材料は、ドラムコア2の外周コア3と対向する面において、第一側面21A及び第二側面22Aのみに設けられ、第一側面21A及び第二側面22A以外の箇所である巻芯部23の表面には設けられていない。よって巻芯部23は、その基材が露出した状態にある。
巻芯部23に巻回される巻線7は、銅線に絶縁用のウレタン被覆を施して構成されており、その両端は後述の第一電極61、第二電極62(図1、図4)に継線される継線箇所となる。
図1に示すように、外周コア3は、第一分割コア4と第二分割コア5とから構成されている。第一分割コア4と第二分割コア5とは、同形状であるため、以下特に明記しない限り第一分割コア4のみについて説明する。
第一分割コア4は、例えばNi−Cu−Zn系の磁気材料を基材としており、図3に示すように、第一側面21A及び第二側面22A(図2)と対峙する外周コア対峙面である内曲面4Aを有している。内曲面4Aは、円弧状に構成されており、その円弧方向長さは、第一側面21A及び第二側面22Aの周方向長さの1/4強となるように構成されている。
内曲面4Aにおいて円弧方向と直交する方向、即ち第一分割コア4をドラムコア2の外周位置に配置した状態で、第一鍔部21から第二鍔部22に向かう方向における第一分割コア4の厚さは、図1に示すようにドラムコア2の厚さ(軸方向長さ)方向をほぼ覆う厚さとなるように構成されている。
また図3に示すように、内曲面4Aにおいて、円弧方向の略両端近傍位置に、それぞれ第一突起部41と第二突起部42とが設けられている。第一突起部41と第二突起部42とは、それぞれドラムコア2の軸方向と一致する方向に延びており、それぞれ第一側面21A及び第二側面22Aの非磁性層82および非磁性層85に当接可能となっている。また内曲面4Aと第一側面21Aおよび第二側面22Aとの間は、図1及び図4に示すように、非磁性の絶縁材料を基材とする接着剤71により固定されている。内曲面5Aと第一側面21Aおよび第二側面22Aとの間は非磁性の絶縁材料を基材とする接着剤73により固定されている。接着剤71および接着剤73は、非磁性層84および非磁性層87と同一の材料であることが好ましい。
図1、図4および図5に示すように、第一分割コア4がドラムコア2の外周位置に配置された状態で第一分割コア4の外周位置となる外側面4Bには、第一電極61が接着剤75により固定されている。図5に示すように、第一電極61は第一分割コア4の下面4C、すなわち基板実装面まで配置されており、コイル部品1が図示せぬ基板上に面実装された場合に、基板上の電極と電気的に接続される。
第一電極61の端部には、第一分割コア4と第二分割コア5との間に配置されるように継線部61Aが設けられており、この継線部61Aに巻線7の一端が配置され、図1に示すように溶接等により電気的に継線される。第二分割コア5にも同様の第二電極62が接着剤77を介して固定されて第二分割コア5の基板実装面まで配置されている。また第二電極62の端部には、第一分割コア4と第二分割コア5との間に配置されるように継線部62Aが設けられており、この継線部62Aに巻線7の他端が配置され溶接等により電気的に継線される。
上記のように構成されるコイル部品1の動作について説明する。コイル部品1に通電すると、ドラムコア2と外周コア3との間に磁束が発生する。ドラムコア2と外周コア3との間には、第一側面21Aおよび第二側面22Aと、内曲面4Aまたは内曲面5Aとの間に形成される非磁性層82および非磁性層85により磁気的ギャップが形成されている。この磁気的ギャップは、非磁性層82および非磁性層85の厚さを制御することで好適に形成されている。この磁気ギャップを設けることによって、磁気飽和が発生する時期を遅らせて、電流変化に伴うインダクタンス値の急激な変化を抑制している。
例えば図6に示すように、非磁性層84および非磁性層87の有無で、コイル部品1の直流重畳特性に変化が生ずる。すなわち、非磁性層のない場合には、図中の破線で示したように、微小電流領域でインダクタンス値が約15マイクロヘンリー以上であるが、電流が900ミリアンペア以上では2マイクロヘンリーになっており、電流の増大に伴いインダクタンス値が低下する。一方、非磁性層のある場合には、電流が微小領域から約800ミリアンペア以上に亘って、インダクタンス値が約10〜8マイクロヘンリーの範囲に維持されている。
また、図1から図5を参照しながら説明したように、非磁性層84および非磁性層87は、ドラムコア2の鍔部21または鍔部22の第一側面21A、第二側面22A、第一外面21B、および第二外面22Bのみに設けられている。比較のため、図7に示したように、非磁性層91が、鍔部21または鍔部22の巻芯部23側に規定される第一内面21C、第二内面22C、および巻芯部23の側面23Aに沿って設けられているとする。この場合、巻線を巻回するために利用可能な有効断面積93は、第一内面21C、第二内面22C、巻芯部の側面23Aおよび第一側面21Aと第二側面22Aを結んだ直線で囲まれる範囲とすることができる。
図8に、非磁性層91がない場合と、図7のように非磁性層91を設けた場合とで、有効断面積93を算出した結果を示している。サンプルは、No.1〜3の3つであり、非磁性層91を設けた場合には有効面積93が8〜11パーセント少ない。つまり、図8の「Ave」で示すように、平均すると約9パーセント有効断面積93が減少することが分る。
以上詳細に説明したように、第1の実施の形態によるコイル部品1によれば、非磁性層82および非磁性層85を設けたことで、ドラムコア2と外周コア3との間に磁気ギャップを確実に形成できる。また、非磁性層82および非磁性層85によって、第一突起部41と第二突起部42とが鍔部21および鍔部22に接触することを防止するので、微小電流領域でのインダクタンス値の上昇、コイル部品1の応答性の低下および電圧変換効率の低下を抑制することで電力損失を低減させ、バッテリー寿命の効率化を図ることができる。非磁性層82および非磁性層85によって磁気ギャップが形成されることで、磁気飽和が生ずる時期を遅らせることができ、インダクタンス値の電流による変化が少なくなって、より大電流においてもインダクタンス値が保たれている。
コイル部品1においては、ドラムコア2を透磁率の高いマンガン系フェライトで形成しており、透磁率の低い材料に比べてより径の細い巻芯部23で所望の磁気特性を実現することができる。また、巻芯部23の周囲には被覆材が備えられていないため、巻線を巻回するための有効断面積93が大きく確保できる。このため、同じ巻線長ならば、巻回数を多くしてインダクタンス値を大きくとることができる。同じ巻回数なら巻線長を短くすることができるとともに、同じインダクタンス値を得るために、より断面積の大きい巻線を用いることも可能になるので、コイル部品1としての抵抗値を低減することができ、ロスを少なくして電力効率をさらに向上させることが可能になる。
巻線7と外部との電気的接続のための継線部61Aおよび継線部62Aは、第一分割コア4と第二分割コア5との間に配置されており、外側面21Bおよび外側面22Bの外部に継線部を設ける場合に比べてコイル部品1の大きさを縮小することが可能であり、回路の集積効率を向上させることができる。
また、電気的絶縁性のある非磁性層83または非磁性層86を設けることにより、プリント基板に実装した場合のドラムコア2と基板との間の絶縁を確実にすることができる。
本発明の第2の実施の形態によるコイル部品について図9から図10を参照しながら説明する。第2の実施の形態によるコイル部品100は、コイル部品1とは、外周コア130の形状が異なっている。図9に示すように、コイル部品100は、ドラムコア2と外周コア130とから主に構成され、ドラムコア2には、コイル部品1と同様、巻芯部23に巻線7が巻回されており、外周コア130には外周コア3と同様に第一電極61、第二電極62が設けられている。
ドラムコア2の基材および構成については、コイル部品1と同様である。外周コア130は、第三分割コア140と第四分割コア150とから構成されている。第三分割コア140と第四分割コア150とは、同形状であるため、以下特に明記しない限り第三分割コア140のみについて説明する。
第三分割コア140は、例えばNi−Cu−Zn系の磁気材料を基材としており、ドラムコア2の第一側面21A及び第二側面22Aと対峙する外周コア対峙面である内曲面140Aを有している。内曲面140Aは、内局面4Aと同様に円弧状に構成されており、その円弧方向長さは、第一側面21A及び第二側面22Aの周方向長さの1/4強となるように構成されている。また、内曲面140Aにおいて円弧方向と直交する方向の厚さは、ドラムコア2の厚さ(軸方向長さ)方向をほぼ覆う厚さとなるように構成されている。
第一分割コア4の内曲面4Aに設けられている第一突起部41と第二突起部42とは、第三分割コア140には設けられていない。よって内曲面140Aが、ドラムコア2の第一側面21A及び第二側面22Aの非磁性層82および非磁性層85に直接に当接可能となっている。また、内曲面140Aと第一側面21Aおよび第二側面22Aとの間は非磁性の絶縁材料を基材とする接着剤71により固定されている。内曲面150Aと第一側面21Aおよび第二側面22Aとの間は非磁性の絶縁材料を基材とする接着剤73により固定されている。
図9および図10に示すように、第三分割コア140がドラムコア2の外周位置に配置された状態で第三分割コア140の外周位置となる外側面140Bには、第一電極61が接着剤75により固定されている。第一電極61は第三分割コア140の下面140C、すなわち基板実装面まで配置されており、コイル部品100が図示せぬ基板上に面実装された場合に、基板上の電極と電気的に接続される。第一電極61の端部には、第三分割コア140と第四分割コア150との間に配置されるように継線部61Aが設けられており、この継線部61Aに巻線7の一端が配置されて継線される。第四分割コア150にも同様の第二電極62が接着剤77を介して固定されて第四分割コア150の基板実装面まで配置されている。また第二電極62の端部には、第三分割コア140と第四分割コア150との間に配置されるように継線部62Aが設けられており、この継線部62Aに巻線7の他端が配置されて継線される。
このように、外周コア130を突起のない第三分割コア140および第四分割コア150で形成することにより、内曲面140Aおよび内曲面150Aをドラムコア2により接近させることができ、第1の実施の形態によるコイル部品1による効果に加えて、より小型化が可能である。外周コア130とドラムコア2との間の磁気ギャップが小さくなることにより、磁気飽和が生ずる時期を確実に遅らせることも可能になる。
本発明によるコイル部品は、上述した実施の形態に限定されず、特許請求の範囲に記載した範囲で種々の変形や改良が可能である。例えば、非磁性層82は第一側面21Aの全周に設けられ、非磁性層85は、第二側面22Aの全周に設けられているが、それぞれ非磁性層82は、第一側面21Aと内曲面4Aとの間にのみ、非磁性層85は、第二側面22Aと内曲面5Aとの間にのみ設けられるようにしてもよい。非磁性層83と非磁性層86とは、どちらか一方でもよい。このとき、非磁性層を設けた側を基板実装面とすることが好ましい。
本発明のコイル部品は、携帯電話やハードディスク装置等の電子機器の電源回路に利用が可能である。
第1の実施の形態によるコイル部品の斜視図。 第1の実施の形態によるコイル部品のドラムコアの側面図。 第1の実施の形態によるコイル部品の外周コアの斜視図。 第1の実施の形態によるコイル部品の平面概観図。 第1の実施の形態によるコイル部品の断面図。 第1の実施の形態によるコイル部品の直流重畳特性を非磁性層の有無で比較したグラフ。 第1の実施の形態によるコイル部品の巻線の有効面積を示す説明図。 第1の実施の形態によるコイル部品の非磁性層による有効面積の変化を示した表。 第2の実施の形態によるコイル部品の斜視図。 第2の実施の形態によるコイル部品の断面図。
符号の説明
1:コイル部品 2:ドラムコア 3:外周コア 4:第一分割コア 4A:内曲面 4B:外側面 5:第二分割コア 7:巻線 21:第一鍔部 21A:第一側面 22:第二鍔部 22A:第二側面 23:巻芯部 82、83、84、85、86、87:非磁性層

Claims (3)

  1. 柱状に構成された巻芯部と、前記巻芯部の中心軸の軸方向両端で前記巻芯部に設けられた一対の鍔部とを有し、マンガン系材料で形成されたドラムコアと、
    前記巻芯部に巻回された絶縁被覆導線と、
    前記ドラムコアの外周を囲むように間隙を隔てて配置された複数の分割コアと、
    前記ドラムコアと前記分割コアとの間の所定部分に設けられ、電気絶縁性を有する非磁性層と、
    前記分割コアの前記間隙部分に配置され、前記絶縁被覆導線が電気的に接続される継線部と、を有し、
    前記一対の鍔部は、前記中心軸の軸回りに形成された外周面を有し、
    複数の前記分割コアは、それぞれの前記外周面と対峙する内周面をそれぞれ有し、
    前記非磁性層は、前記一対の鍔部の前記外周面と前記内周面との間にのみ設けられ、
    前記絶縁被覆導線は、前記巻芯部に直接巻回されていることを特徴とするコイル部品。
  2. 前記一対の鍔部は、前記軸方向において前記ドラムコアの一端と他端とに位置する端面を有し、前記端面の少なくとも片側には、前記非磁性層が設けられていることを特徴とする請求項1に記載のコイル部品。
  3. 前記非磁性層は、前記外周面全周に亘って設けられていることを特徴とする請求項1または請求項2のいずれかに記載のコイル部品。
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