JP2008077922A - 正極導電体及び偏平型非水電解質電池 - Google Patents

正極導電体及び偏平型非水電解質電池 Download PDF

Info

Publication number
JP2008077922A
JP2008077922A JP2006254405A JP2006254405A JP2008077922A JP 2008077922 A JP2008077922 A JP 2008077922A JP 2006254405 A JP2006254405 A JP 2006254405A JP 2006254405 A JP2006254405 A JP 2006254405A JP 2008077922 A JP2008077922 A JP 2008077922A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
positive electrode
conductive plate
plate portion
protrusion
leaf spring
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2006254405A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5023634B2 (ja
Inventor
Akihiro Sugawara
彰浩 菅原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
Priority to JP2006254405A priority Critical patent/JP5023634B2/ja
Publication of JP2008077922A publication Critical patent/JP2008077922A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5023634B2 publication Critical patent/JP5023634B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • Y02E60/12

Landscapes

  • Cell Electrode Carriers And Collectors (AREA)
  • Primary Cells (AREA)
  • Connection Of Batteries Or Terminals (AREA)

Abstract


【課題】高温環境下で保存した場合において、正極合剤と正極缶との良好な接触状態を維持することができ、電池容量の低下をも阻止することが可能である正極導電体及び偏平型非水電解質電池を提供すること。
【解決手段】正極合剤5と正極缶3との間に配置される導電板部11を具備した正極導電体10であって、導電板部11には、正極缶3方向に向けて突出し且つ正極缶3とは反対方向の力を付与した状態で導電板部11と同一面内に位置し得る板ばね状突起13を設けた。正極合剤5と、正極合剤を収容する正極缶3と、正極合剤5及び正極缶3の間に配置される導電板部11を具備した正極導電体10を備え、正極導電体10の導電板部11に、正極缶3方向に向けて突出し且つ正極缶3とは反対方向の力を付与した状態で導電板部11と同一面内に位置し得る板ばね状突起13を設けた。
【選択図】図1

Description

本発明は、正極合剤と正極缶との間に配置されて電気的接触の向上を図る正極導電体及びこの正極導電体を具備した偏平型非水電解質電池に関するものである。
近年、上記した偏平型非水電解質電池、例えば、リチウムコイン電池に対する高温での使用要求が高まってきており、100℃以上での駆動が要求されている。通常のリチウムコイン電池において、高温環境下に置いた場合には、正極の二酸化マンガンと電解液とが反応してガスが発生し、その結果、電池内圧が上昇して電池が膨らんでしまい、正極合剤と正極缶との接触が取れなくなって、放電不良が生じる懸念がある。
従来において、このような正極合剤と正極缶との接触不良をなくす対策を施した偏平型非水電解質電池としては、例えば、正極合剤と正極缶との間に配置される正極リングに、正極缶方向に突出する折り返し部を設けたものがあり(例えば、特許文献1参照)、この偏平型非水電解質電池では、内圧が上昇して電池が膨らんだとしても、正極リングの折り返し部が正極缶方向に突出している分だけ、正極合剤と正極缶との接触状態を維持し得ることとなる。
特開平10−27617号公報
しかしながら、上記した従来の偏平型非水電解質電池では、高温環境下に置いた場合において、正極合剤と正極缶との接触状態を維持することができるものの、この偏平型非水電解質電池を製作した段階において、すなわち、偏平型非水電解質電池が膨らんでいない段階において、正極合剤と正極缶との間に、正極リングの折り返し部の分だけ余計なスペースが必要となり、その結果、電池容量の低下を招いてしまうという問題があった。
本発明は、上記した従来の課題に着目してなされたものであり、高温環境下で保存した場合において、正極合剤と正極缶との良好な接触状態を維持することができるのは勿論のこと、電池容量の低下をも阻止することが可能である正極導電体及び偏平型非水電解質電池を提供することを目的としている。
本発明者は、上記目的を達成すべく鋭意検討した結果、正極合剤と正極缶との間に配置される正極導電体の導電板部に、正極缶方向に向けて突出し且つ正極缶とは反対方向の力を付与した状態で該導電板部と同一面内に位置し得る板ばね状突起を設けることによって、上記目的が達成できることを見出し、本発明を完成させるに至った。
すなわち、本発明の正極導電体は、正極合剤と正極缶との間に配置される導電板部を具備した正極導電体であって、該導電板部が、上記正極缶方向に向けて突出し且つ上記正極缶とは反対方向の力を付与した状態で該導電板部と同一面内に位置し得る板ばね状突起を有する構成としたことを特徴としており、この正極導電体の構成を前述した従来の課題を解決するための手段としている。
一方、本発明の偏平型非水電解質電池は、負極合剤と、この負極合剤を収容する負極カップと、正極合剤と、この正極合剤を収容する正極缶と、上記負極合剤及び上記正極合剤の間に配置されるセパレータと、上記正極合剤及び上記正極缶の間に配置される導電板部を具備した正極導電体とを備え、該正極導電体の導電板部が、上記正極缶方向に向けて突出し且つ上記正極缶とは反対方向の力を付与した状態で該導電板部と同一面内に位置し得る板ばね状突起を有する構成としたことを特徴としており、この偏平型非水電解質電池の構成を前述した従来の課題を解決するための手段としている。
本発明の偏平型非水電解質電池では、高温環境下で保存した場合において、内圧が上昇して電池が膨らんだとしても、正極導電体の導電板部の正極缶方向に向けて突出する板ばね状突起が正極缶の変形に追随するので、正極導電体を介して正極合剤と正極缶との接触状態が維持されることとなる。
また、正極導電体の導電板部の板ばね状突起は、正極缶とは反対方向の力を付与した状態において、すなわち、偏平型非水電解質電池を製作した状態において、導電板部と同一面内に位置して平坦になり得るので、従来必要としていた余分なスペースが不要なものととなり、その結果、電池容量の低下が回避されることとなる。
本発明によれば、上記した構成としているので、高温環境下で保存した場合において、正極合剤と正極缶との良好な接触状態を維持することができるのは言うまでもなく、電池容量の低下をも阻止することが可能であるという非常に優れた効果がもたらされる。
本発明の正極導電体については、ステンレス(SUS)のように通電が確保できるのに加えて、リチウムコイン電池に採用した際に溶け出さない材質を用いることが好ましく、例えば、リチウムコイン電池で正極缶の材質として一般的に使用されているSUS430を用いることができ、ばね性が強くなる材質を用いることがより一層好ましい。
また、本発明の正極導電体において、例えば、リチウムコイン電池に採用した場合に内容積を可能な限り確保するため、導電板部をリング状とすることが望ましいが、これに限定されるものではなく、導電板部をC字状とすることも可能であるほか、導電板部を円盤状とすることも可能である。
この際、導電板部の厚さが0.05mmに満たないと、強度が低下し、一方、導電板部の厚さが0.50mmを超えると、リチウムコイン電池の内容積が減少することから、導電板部の厚さを0.05〜0.50mmとすることが望ましい。
さらに、本発明の正極導電体において、板ばね状突起の導電板部の厚さ方向の突出量が0.05mmに満たないと、内部抵抗の上昇を抑える効果が低く、一方、板ばね状突起の導電板部の厚さ方向の突出量が10.00mmを超えると、リチウムコイン電池の内容積に影響を及ぼし兼ねないことから、板ばね状突起の導電板部の厚さ方向の突出量を0.05〜10.00mmとすることが望ましく、0.10〜3.00mmとすることがより望ましい。
さらにまた、本発明の正極導電体において、板ばね状突起の導電板部に対する角度が45°を超えると、ばねの折り曲げに大きな負荷がかかって変形する可能性が高くなることから、図4に示すように、板ばね状突起13の導電板部11に対する角度θを45°以内とすることが望ましく、30°程度とすることがより望ましい。
さらにまた、図5(a)に示すように、本発明の正極導電体10の導電板部11に設ける板ばね状突起13は少なくとも1個あればよく、数量は特に限定しない。図5(b)に示すように、2個の板ばね状突起13を互いに対向させて設けたり、図5(c)に示すように、3個の板ばね状突起13を120°の間隔をおいて設けたり、図5(d)に示すように、4個の板ばね状突起13を90°の間隔をおいて設けたりすることもできる。
さらにまた、本発明の正極導電体において、導電板部に設ける板ばね状突起の幅と長さとの比率はとくに規定しないが、適宜比率、例えば、以下に示す実施例のように、板ばね状突起の幅と長さとを1:1の比率で形成し得る。また、板ばね状突起の厚さと長さとの比率もとくに規定しないが、厚さと長さとの比率が1:1ではばね性を得るのが困難であることから、少なくとも1:2以上の比率、例えば、以下に示す実施例のように、板ばね状突起の厚さと長さとを1:30の比率で形成し得る。
一方、本発明の偏平型非水電解質電池において、正極缶の正極導電体との接触部分に、該正極導電体及び正極合剤の正極導電体との接触部分を納める収納段差を設けた構成とすることができ、この構成を採用すると、正極導電体及び正極合剤の正極導電体との接触部分が正極缶の収納段差内に納まることで、余分なスペースをなくすことができ、その結果、高容量化が図られることとなる。
そして、本発明の偏平型非水電解質電池では、リチウムコイン電池に一般的に使用される材料を使用することができ、例えば、電解液の溶媒としては、PC(プロピレン・カーボネート),EC(エチレン・カーボネート)などのカーボネート類や、GBL(γ−ブチロラクトン)などのエステル類や、DME(ジメチル・カーボネート),DEC(ジエチル・カーボネート)などのエーテル類や、NMP(N−メチル・ピロリドン)などのアミド類や、DMSO(ジメチルスルホキシド)などのスルホキシド類などを採用し得る。
また、負極カップと正極缶とを接合するガスケット材料には、PP(ポリプロピレン),PPS(ポリフェニレンサルファイド),PFA(パーフルオロアルコキシアルカン)などを採用することができ、負極合剤と正極合剤との間に介在させるセパレータには、PP,PPS,PBT(ポリブチレンテレフタレート),ガラスなどを採用することができる。
さらに、正極の結着材としては、PTFE(ポリテトラフルオロエチレン)などを採用することができ、正極の導電材としては、グラファイトやカーボンなどを採用することができるが、勿論、これらに限定されるものではない。
以下、本発明を実施例により更に詳細に説明するが、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。
(実施例1)
図1は、本発明の一実施例による正極導伝体を示し、図2及び図3は、この正極導伝体を組み付けた本発明の一実施例による偏平型非水電解質電池としてのリチウムコイン電池を示している。
図2に示すように、このリチウムコイン電池1は、ステンレスから成る負極カップ2と、これと同じくステンレスから成る正極缶3と、φ19mmの円盤状に成型されたリチウム−アルミニウム合金から成る負極合剤4と、ペレット状に成型された正極合剤5を備えており、負極合剤4を収納した負極カップ2の環状周縁部2aと正極合剤5を収納した正極缶3の環状周縁部3aとをポリフェニレンサルファイド(PPS)から成る封口ガスケット7を介して互いに嵌合させて成っている。
この実施例において、直径φを24.5mmとし、厚さを4.9mmとしており、負極カップ2及び正極缶3間の密封された内部で対向する負極合剤4と正極合剤5との間には、坪量70g/mで且つ厚さ300μmのポリフェニレンサルファイドから成るセパレータ6が介在させてある。
正極合剤5は、焼成二酸化マンガン及びグラファイトを主体とする導電材とポリテトラフルオロエチレン(PTFE)を主体とする結着材と水とを混合し、この混合液に加熱処理を施して水を蒸発乾燥させて成っている。また、電解液において、溶質として過塩素酸リチウム(0.5mol/l)を使用し、溶媒としてプロピレンカーボネート及びジメトキシエタン(容積比1:1)を使用している。
この場合、負極カップ2及び正極缶3間の内部には、図1にも示すように、正極合剤5及び正極缶3の間に配置されるリング状を成す導電板部11と、この導電板部11の外周縁部に連続して形成されて正極合剤5と嵌合する環状壁部12を具備した厚さが0.1mmのステンレスから成る正極導電体10が設けてある。この正極導電体10の導電板部11には、図3にも示すように、正極缶3方向に向けて突出し且つ正極缶3とは反対方向の力を付与した状態で導電板部11と同一面内に位置し得る4個の板ばね状突起13が互いに90°の間隔をおいて設けてある。
この実施例では、板ばね状突起13の導電板部11の厚さ方向の突出量を0.05mmとするべく、板ばね状突起13の導電板部11に対する角度θを約1°とし、板ばね状突起13の幅B及び長さAをいずれも3mmとしてその比率を1:1とし、板ばね状突起13の厚さCと長さAとの比率を1:30として形成してある。
このリチウムコイン電池1において、正極缶3の正極導電体10との接触部分には収納段差3bが設けてあり、正極導電体10及び正極合剤5の正極導電体10との接触部分を納め得るようにしてある。
このリチウムコイン電池1では、高温環境下で保存した場合において、図3に示すように、内圧が上昇して電池が膨らんだとしても、正極導電体10の導電板部11の正極缶3方向に向けて突出する板ばね状突起13が正極缶3の変形に追随するので、正極導電体10を介して正極合剤5と正極缶3との接触状態が維持されることとなる。
また、正極導電体10の導電板部11の板ばね状突起13は、正極缶3とは反対方向の力を付与した状態において、すなわち、リチウムコイン電池1を製作した状態において、図2に示すように、導電板部11と同一面内に位置して平坦になり得るので、従来必要としていた余分なスペースが不要なものととなり、その結果、電池容量の低下が回避されることとなる。
さらに、このリチウムコイン電池1において、正極缶3の正極導電体10との接触部分に収納段差3bを設けているので、正極導電体10及び正極合剤5の正極導電体10との接触部分を正極缶3の収納段差3b内に納めれば、余分なスペースをなくすことができ、その結果、より一層の高容量化が図られることとなる。
(実施例2)
実施例2として、板ばね状突起13の導電板部11の厚さ方向の突出量を0.10mmとするべく、板ばね状突起13の導電板部11に対する角度θを約2°とした以外は実施例1と同じ仕様でリチウムコイン電池1を作製した。
(実施例3)
実施例3として、板ばね状突起13の導電板部11の厚さ方向の突出量を0.25mmとするべく、板ばね状突起13の導電板部11に対する角度θを約5°とした以外は実施例1と同じ仕様でリチウムコイン電池1を作製した。
(実施例4)
実施例4として、板ばね状突起13の導電板部11の厚さ方向の突出量を0.80mmとするべく、板ばね状突起13の導電板部11に対する角度θを約15°とした以外は実施例1と同じ仕様でリチウムコイン電池1を作製した。
(実施例5)
実施例5として、板ばね状突起13の導電板部11の厚さ方向の突出量を1.00mmとするべく、板ばね状突起13の導電板部11に対する角度θを約20°とした以外は実施例1と同じ仕様でリチウムコイン電池1を作製した。
(実施例6)
実施例6として、板ばね状突起13の導電板部11の厚さ方向の突出量を2.00mmとするべく、板ばね状突起13の導電板部11に対する角度θを約45°とした以外は実施例1と同じ仕様でリチウムコイン電池1を作製した。
(実施例7)
実施例7として、板ばね状突起13の導電板部11の厚さ方向の突出量を3.00mmとするべく、板ばね状突起13の導電板部11に対する角度θを約30°とし、板ばね状突起13の幅Bを3mmとすると共に長さAを6mmとしてその比率を1:2とし、板ばね状突起13の厚さCと長さAとの比率を1:60としてリチウムコイン電池1を作製した。
(比較例1)
比較例1として、導電板部11に板ばね状突起13を設置していない正極導電体10を具備する以外は実施例1と同じ仕様でリチウムコイン電池を作製した。
(比較例2)
比較例2として、板ばね状突起13の導電板部11の厚さ方向の突出量を0.01mmとする以外は実施例1と同じ仕様でリチウムコイン電池を作製した。
(比較例3)
比較例3として、板ばね状突起13の導電板部11の厚さ方向の突出量を4.50mmとするべく、板ばね状突起13の導電板部11に対する角度θを約50°とし、板ばね状突起13の幅Bを3mmとすると共に長さAを6mmとしてその比率を1:2とし、板ばね状突起13の厚さCと長さAとの比率を1:60としてリチウムコイン電池1を作製した。
そこで、実施例1〜7のリチウムコイン電池1及び比較例1〜3のリチウムコイン電池を120℃の高温環境下において100時間保存する前後の内部抵抗値を測定したところ、表1に示す結果を得た。
Figure 2008077922
表1に示す測定結果から、比較例1のリチウムコイン電池では、高温保存時に電池が膨れた場合において、正極合剤5から正極缶3が離れてしまい、内部抵抗値が上昇していることが判る。また、板ばね状突起13の導電板部11の厚さ方向の突出量が極めて少ない比較例2のリチウムコイン電池では、高温保存時に電池が膨れた場合において、板ばね状突起13が正極缶3の変形に追随することができず、比較例1のリチウムコイン電池と同様に内部抵抗値が上昇していることが判る。
これに対して、実施例1のリチウムコイン電池1では、高温保存時に電池が膨れた場合において、板ばね状突起13が正極缶3の変形に追随することで、正極導電体10を介しての正極合剤5と正極缶3との接触状態が維持されるので、内部抵抗値の上昇が抑えられていることが判るが、この実施例1のリチウムコイン電池1では、板ばね状突起13の導電板部11の厚さ方向の突出量が少ないので、その抑制効果は些か少ない。
そして、板ばね状突起13の導電板部11に対する角度θを45°の範囲内で変えることで板ばね状突起13の導電板部11の厚さ方向の突出量をより好ましい範囲内(0.10〜3.00mm)の値に変更した実施例2〜6のリチウムコイン電池1では、高温保存時に電池が膨れた場合において、板ばね状突起13が正極缶3の変形に確実に追随することで、正極導電体10を介しての正極合剤5と正極缶3との接触状態が良好に維持されるので、いずれも内部抵抗値の上昇が非常に少なく抑えられていることが判る。
また、板ばね状突起13の導電板部11に対する角度θを約30°とし、板ばね状突起13の長さAを6mmとすることで板ばね状突起13の導電板部11の厚さ方向の突出量をより好ましい範囲上限の3.00mmに変更した実施例7のリチウムコイン電池1にあっても、高温保存時に電池が膨れた場合において、板ばね状突起13が正極缶3の変形に確実に追随することで、正極導電体10を介しての正極合剤5と正極缶3との接触状態が良好に維持されるので、いずれも内部抵抗値の上昇が非常に少なく抑えられていることが判る。
なお、板ばね状突起13の導電板部11に対する角度θを約50°とし、板ばね状突起13の長さAを6mmとすることで板ばね状突起13の導電板部11の厚さ方向の突出量をより好ましい範囲を超える4.50mmに変更した比較例3のリチウムコイン電池1にあっては、内部抵抗値の上昇を少なく抑え得るものの、板ばね状突起13の導電板部11に対する角度θを大きくそして板ばね状突起13の長さAを長くした分だけ、ばねの折り曲げに大きな負荷がかかって変形する可能性が高くなることから、採用し得ない。
したがって、実施例1〜7のリチウムコイン電池1では、電池容量の低下を阻止したうえで、高温環境下で保存した場合において、正極合剤5と正極缶3との良好な接触状態を維持し得ることが実証できた。
本発明の正極導電体の一実施例を示す平面説明図(a)及び断面説明図(b)である。(実施例1) 図1の正極導電体を組み込んだリチウムコイン電池の保存前の状態を示す部分断面説明図である。(実施例1) 図1の正極導電体を組み込んだリチウムコイン電池の保存後の状態を示す部分断面説明図である。(実施例1) 本発明の他の実施例による板ばね状突起の折り曲げ角度を大きくした正極導電体の断面説明図である。 本発明のさらに他の実施例による板ばね状突起の数量及び寸法を違えた正極導電体の平面説明図(a)〜(d)である。
符号の説明
1…リチウムコイン電池(扁平型非水電解質電池)、2…負極カップ、3…正極缶、3b…収納段差、4…負極合剤、5…正極合剤、6セパレータ、10…正極導電体、11…導電板部、13…板ばね状突起

Claims (5)

  1. 正極合剤と正極缶との間に配置される導電板部を具備した正極導電体であって、
    該導電板部が、上記正極缶方向に向けて突出し且つ上記正極缶とは反対方向の力を付与した状態で該導電板部と同一面内に位置し得る板ばね状突起を有することを特徴とする正極導電体。
  2. 上記板ばね状突起の導電板部の厚さ方向の突出量が0.05〜10.00mmであることを特徴とする請求項1に記載の正極導電体。
  3. 上記板ばね状突起の導電板部の厚さ方向の突出量が0.10〜3.00mmであることを特徴とする請求項1に記載の正極導電体。
  4. 負極合剤と、この負極合剤を収容する負極カップと、正極合剤と、この正極合剤を収容する正極缶と、上記負極合剤及び上記正極合剤の間に配置されるセパレータと、上記正極合剤及び上記正極缶の間に配置される導電板部を具備した正極導電体とを備えた偏平型非水電解質電池において、
    該正極導電体の導電板部が、上記正極缶方向に向けて突出し且つ上記正極缶とは反対方向の力を付与した状態で該導電板部と同一面内に位置し得る板ばね状突起を有することを特徴とする偏平型非水電解質電池。
  5. 上記正極缶の該正極導電体との接触部分に、該正極導電体及び正極合剤の該正極導電体との接触部分を納める収納段差を設けたことを特徴とする請求項4に記載の偏平型非水電解質電池。
JP2006254405A 2006-09-20 2006-09-20 正極導電体及び偏平型非水電解質電池 Expired - Fee Related JP5023634B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006254405A JP5023634B2 (ja) 2006-09-20 2006-09-20 正極導電体及び偏平型非水電解質電池

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006254405A JP5023634B2 (ja) 2006-09-20 2006-09-20 正極導電体及び偏平型非水電解質電池

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008077922A true JP2008077922A (ja) 2008-04-03
JP5023634B2 JP5023634B2 (ja) 2012-09-12

Family

ID=39349774

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006254405A Expired - Fee Related JP5023634B2 (ja) 2006-09-20 2006-09-20 正極導電体及び偏平型非水電解質電池

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5023634B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2024029577A1 (ja) * 2022-08-03 2024-02-08 マクセル株式会社 電気化学素子

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS53144020U (ja) * 1977-04-20 1978-11-14
JPS53135429A (en) * 1977-04-28 1978-11-27 Leclanche Sa Alkaline primary battery
JPS5717066U (ja) * 1980-07-02 1982-01-28
JPS5819464U (ja) * 1981-07-30 1983-02-05 新神戸電機株式会社 扁平型電池
JPS6017565U (ja) * 1983-07-13 1985-02-06 松下電器産業株式会社 扁平形非水電解液電池

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS53144020U (ja) * 1977-04-20 1978-11-14
JPS53135429A (en) * 1977-04-28 1978-11-27 Leclanche Sa Alkaline primary battery
JPS5717066U (ja) * 1980-07-02 1982-01-28
JPS5819464U (ja) * 1981-07-30 1983-02-05 新神戸電機株式会社 扁平型電池
JPS6017565U (ja) * 1983-07-13 1985-02-06 松下電器産業株式会社 扁平形非水電解液電池

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2024029577A1 (ja) * 2022-08-03 2024-02-08 マクセル株式会社 電気化学素子

Also Published As

Publication number Publication date
JP5023634B2 (ja) 2012-09-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
WO2016143543A1 (ja) 非水電解質二次電池
JP6372821B2 (ja) 非水電解質二次電池
US9484585B2 (en) Non-aqueous organic electrolytic solution for lithium primary battery, and lithium primary battery
KR20240024162A (ko) 비수 전해질 이차 전지
JP2010092853A (ja) 二次電池
WO2020026525A1 (ja) リチウム一次電池
JP5023634B2 (ja) 正極導電体及び偏平型非水電解質電池
JP2008192524A (ja) 筒形非水電解液一次電池
JP2004127556A (ja) 非水電解液電池
JP2018147849A (ja) 非水電解液二次電池
JP7182108B2 (ja) 円筒形二次電池
JP6008337B2 (ja) 扁平形電池
JP2010061941A (ja) コイン型リチウム二次電池
WO2020012718A1 (ja) リチウム一次電池
JP2006024446A (ja) コイン形電池
JP2002048241A (ja) ガスケット
JP2020017391A (ja) 非水電解液電池
WO2022254983A1 (ja) リチウム一次電池
JP2002134072A (ja) 扁平形非水電解質二次電池
JP5216961B2 (ja) 非水電解液一次電池
JP6514844B2 (ja) 非水系有機電解液およびリチウム一次電池
JP7398719B2 (ja) 密閉型電池
JP2007026690A (ja) 扁平形電気化学素子
JP2003249201A (ja) 扁平形非水電解質二次電池
JP2006092761A (ja) 非水電解液二次電池

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20090708

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20090907

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20091030

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120214

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120221

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120419

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120522

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120604

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150629

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees