JP2008077124A - インターフェース回路。 - Google Patents

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Abstract

【課題】 処理単位のデータを出力可能とし、後処理の負荷を下げる。
【解決手段】 データレジスタ13のデータにおいて、プリアンブルの末尾を検出したときに、末尾に続くデータ部分をシフトレジスタ11に書き戻し、データ部分のビット数をビットカウンタ12のカウント値とする。送信データを1ビットずつシフトレジスタ11に取り込んで上記カウント値をインクリメントし、この値が処理単位のビット数となったときにシフトレジスタ11のデータをデータレジスタ13に書き込み、処理単位の送信データを読み出し可能とする。
【選択図】 図1

Description

本発明は、インターフェース回路に関し、特に無線回路等からなる通信LSI(Large Scale Integration)からシリアル通信されるデータを所定のビット数単位でCPU(Central Processing Unit)に渡すインターフェース回路に関するものである。
現在、特許文献1に開示される技術のように、通信LSIとCPUとによるシリアル通信が利用されている。シリアル通信は、例えば、図6に示すように通信LSI61とCPU62との間をクロック信号線61aとデータ信号線61bとを含む2線以上の信号線で接続し、クロック信号線61aのクロック信号に同期してデータ信号線61bのデータ信号の状態を変化させてデータをビット毎に伝送するもので、特許文献2に開示されるように慣用技術である。特許文献1に開示されるシリアル通信のためのシリアルインターフェース回路は、特許文献2に開示されるようにCPUによって実現される。
通信LSI61とCPU62との組み合わせによるデータ通信の動作は次の通りとなる。通信LSI61からクロック信号に同期した送信データが出力され、クロック信号の立ち上り(又は立下りの所定の一方)に同期してデータ信号線61bのデータ信号の状態を1ビットずつCPU62の内部のレジスタに取り込む。CPU62は、送信データを所定のビット数、例えば、8ビットが揃った時点で処理する。この種の同期通信では、送信データの先頭に付加したパターンにより同期を取り、その後、順次例えば8ビット毎に送信データを取り出して効率的に処理する。
また、通信LSI61としては無線回路63を備えたものがあり、無線回路63等による無線通信では、有線通信と比較すると、混信やノイズなどの影響によって送信データのビットが欠落する危険性が高く、例えば、特許文献3に開示されるように、送信データの先頭に複数のバイト列からなる用途別のデータを付加して通信を行う。これら用途別のデータは、プリアンブル、ヘッダ等と称され、用途毎に異なるデータとしてこれによって個々の通信プロトコルを判別するなどして通信が可能としてある。無線通信の場合には、同時に複数の無線送信機から送信データが送信されると、混信、ノイズ等の影響により送信データのビット欠落が発生しやすく、また、多種類の無線送信機をそれぞれ判別するために、複数のバイト列からなるプリアンブル、ヘッダ等を利用するのである。
特開平5−336121号公報 特開昭62−103745号公報 特開平11−220469号公報
複数のバイト列からなるプリアンブル、ヘッダ等の判別処理は、CPU62に内蔵の同期通信回路を介してRAM(Random Access Memory)等の作業領域に取り込み、CPU62の処理により所定のプリアンブルと一致するか否か1ビットずつ比較してプリアンブルを検出し、換言すれば、これに続くデータの先頭の位置を特定する。プリアンブル、ヘッダ等は所定の処理単位、例えば、8ビット(1バイト)で構成される
同期通信回路は、所定の処理単位の8ビット分のレジスタを有するシフトレジスタに一旦送信データを蓄え、8ビット単位で作業領域に出力するものであるため、送信データをこのビット単位で作業領域に読み出すこととなる。プリアンブルか否かの一致処理はシフトレジスタのデータを作業領域に読み出して1ビットずつプリアンブルと比較して、プリアンブルとの一致箇所を検出する。
先頭の位置を特定した後は、送信データを8ビット受ける毎に割り込み処理を行い、送信データを8ビット単位で後処理のために作業領域に格納する。ここで、プリアンブルの一部の欠落等により、プリアンブルの末尾(LSB:Less Significant Bit)が検出されたとき、換言すれば、それに続くデータの先頭(MSB:Most Significant Bit)の位置が特定されたときにシフトレジスタにデータの先頭が既に入力されている場合が多く、データの先頭がシフトレジスタに対してビットずれをもって格納されることとなる。このビットずれはその後の総ての送信データについて及ぶため、その後もシフトレジスタに送信データが8ビット入力される毎に割り込み処理を行い、同様にビットシフトして8ビット単位で送信データを格納する。ビットシフト処理では、複数のビット単位に渡る送信データに対してシフト演算を施すものとなるため、処理が煩雑となる。
例として図7には、送信データ71、72、73として、末尾のプリアンブルとしての“10101011(ABH(末尾のHは、これが16進数表記であることを示す、以下同様))”、プリアンブルに続く“10110001(B1H)”、“10110010(B2H)”を送り、上記のビットずれが2ビットの場合を示してある。図7の(a)にはプリアンブルを示す。図7の(b)には送信データ71、72、73が送信されてシフトレジスタに入力される状態を示し、各ビットは同図の左(上位側)から順に送信される。図7の(c)は、割り込み処理毎のシフトレジスタのデータの状態を示してあり、データの先頭の位置を特定したタイミングを前回の状態として、そこから送信データが8ビット入力される毎の状態を示してある。
同図の場合、送信データ72を後処理のために作業領域に格納する処理では、例えば、図7の(d)に示すように、プリアンブルに続くビット列“10”の2ビットと、その後続のビット列の上位6ビット“110001”とに基づくシフト演算と論理和とを組み合わせて“10110001”を得ている。このように8ビット入力される毎の割り込み処理では、今回の割り込み処理の際にシフトレジスタにデータの末尾が含まれるデータを得るとすれば、作業領域に保持した前回の割り込み処理の際のシフトレジスタの内容を左に(上位側に)6ビットだけシフトし(または、右に2ビットローティトし)、今回の割り込み処理の際のシフトレジスタの内容を右に(下位側に)2ビットだけシフトし、これらの論理和をとることによって目的の送信データを得ている。このようにCPUによる割り込み処理は煩雑なものとなっていた。
そこで、本発明の目的は、CPUによる割り込み処理を簡素化することにある。
上記目的を達成するため、本発明のインターフェース回路は、
第1の回路からシリアル通信にて入力される送信データを第2の回路に中継するインターフェース回路であって、
前記シリアル通信の所定のクロック周期で入力される前記送信データを1ビットずつ後段のレジスタにシフトする、前記送信データの処理単位となる所定のビット数分のレジスタを有するシフトレジスタと、
前記シフトレジスタへ入力される前記送信データのビット数を前記所定のビット数まで繰り返しカウントするビットカウンタと、
前記第2の回路により読み出されるものであり、前記カウンタのカウント値が前記所定のビット数となったときに前記シフトレジスタの各レジスタの値が書き込まれるデータレジスタと、
前記送信データのプリアンブルの末尾が検出されたときに前記データレジスタに格納されていた前記プリアンブルに続くデータ部分を前記シフトレジスタの入力段のレジスタに最下位ビットが位置するように書き込むとともに、前記データ部分のビット数を前記ビットカウンタのカウント値とするシフトレジスタ設定回路と、
を備えたことを特徴とする。
また、前記第2の回路は、前記データレジスタから読み出したデータを被処理データとする制御回路を含み、
前記制御回路は、前記被処理データから前記プリアンブルの末尾を検出し、前記シフトレジスタ設定回路を制御して、前記被処理データに含まれる前記データ部分を前記シフトレジスタに書き込むとともに、前記データ部分のビット数を前記ビットカウンタのカウント値とする
ことを特徴とすることが好ましい。
また、前記第1の回路は無線回路を含むことも好ましい。
本発明のインターフェース回路によれば、所定の処理単位のデータを出力可能としたのでCPUによる割り込み処理を簡素化することが可能となる。
以下、この発明の実施の形態に係るインターフェース回路について説明する。
図1に示すように、本発明の実施の形態に係るインターフェース回路1は、通信LSI2と、CPU3との間に設けられ、通信LSI2から出力される同期シリアル通信によって送られたデータを受信し、このデータを所定の処理単位で内部のデータレジスタに格納し、この内容をCPU3が読み取ることによって、CPU3は所定の処理単位、本例では8ビットずつ、データの受信する構成となっている。
インターフェース回路1は、通信LSI2からのクロック信号線2aとデータ信号線2bとに接続されたシフトレジスタ11を備える。シフトレジスタ1は、所定の処理単位の8ビットに対応する図示しない8段のレジスタからなるシフトレジスタであり、クロック信号線2aのクロック信号の立ち上りに同期してデータ信号線2bのデータ信号の状態を入力段のレジスタから1ビットずつ取り込むとともに、前段のレジスタから後段のレジスタへと取り込んだデータをシフトする。
ビットカウンタ12は、クロック信号線2aと接続されクロック信号線2aのクロック信号の立ち上りをカウントし、カウント値が所定の値の8に達すると信号線12aを介してシフトレジスタ11にキャリー信号を出力し、カウント値をクリアする。換言すれば、ビットカウンタ12は、シフトレジスタ11へ入力されるデータのビット数をカウントし、所定の処理単位の8ビット分のカウントが完了するとその旨をシフトレジスタ11に伝える。
データレジスタ13は、ビットカウンタ12が処理単位の8ビット分のカウントが完了したときにデータ信号線11aを介してシフトレジスタ11の各レジスタに格納された値が並列に書き込まれるレジスタで、処理単位の8ビットのデータが格納される。データレジスタ13は、データを格納すると、信号線13aを介してCPU3に対してデータ入力信号を出力する。これにより、CPU3は、データ入力信号に応答し、データ信号線13bを介してデータレジスタ13に格納されたデータの各ビットを並列に読み出すことが可能となる。
シフトレジスタ設定回路14は、データ信号線3aを介してCPU3の制御によりデータが書き込まれるように構成され、また、データ信号線14aを介してその内容をシフトレジスタ11に並列に書き込むように構成されている。また、後述するようにシフトレジスタ設定回路14は、CPU3の制御によって、データ信号線14bを介して、プリアンブルの末尾を検出したときにデータレジスタ13に格納されたプリアンブルのビット数をビットカウンタ12にカウント値として書き込むものである。
リセット回路15は、信号線3bを介したCPU3の制御によってインターフェース回路1をリセットするものであり、これによりシフトレジスタ11のデータ、ビットカウンタ12のカウント値、データレジスタ13のデータが総て“0”にリセットされる。
通信LSI2は、図示しないRF受信部、RF送信部、復調部、変調部、同期シリアル通信部等からなる無線回路21を備え、無線信号から復調したデータをクロック信号線2aのクロック信号に同期して、データ信号線2bのデータ信号として出力する。
CPU3は、データレジスタ13を介してシフトレジスタ11に入力されたデータを読み取る。また、CPU3は、読み取ったデータを1ビットずつ所定のプリアンブルと比較してプリアンブルとの一致箇所を探し、プリアンブルに続くデータの先頭(MSB)の位置を特定する。
次に実施形態に係るインターフェース回路1の動作を説明する。ここで、インターフェース回路1を介して通信LSI2からCPU3へと送信する送信データを、 “AAH”、“AAH”、“AAH”、“AAH”の4バイトのプリアンブルと、これに続く、“24H”、“31H”、“32H”、“33H”、“34H”、“EEH”、“0DH”の7バイトのデータとして説明する。図2の(a)は、この送信データを2進数表記のビット列として示したものである。この送信データは、通信LSI2が図示しない他の通信LSIと無線回路21によって無線通信して受信したデータであり、ビットの欠落等がない理想的な無線通信が行われた場合のものである。このような送信データがデータ信号線2bを介して通信LSI2からインターフェース回路1にクロック信号線2aのクロック信号に同期して、“1”をデータ信号線2bの“H”レベルに対応させ、“0”をデータ信号線2bの“L”レベルに対応させて、1ビットずつ送信される。このときデータ信号線2bに現れる信号をデータ信号という。
インターフェース回路1のシフトレジスタ11は、図3の(a)乃至(c)に示すようにクロック信号線2aのクロック信号が“L”レベルから“H”レベルに立ち上がるときに、既存のデータの各ビットを上位側(MSBの側)に1ビットだけシフトしつつデータ信号の“H”レベルを“1”に対応させ、データ信号の“L”レベルを“0”に対応させて、入力段となるレジスタに取り込む、換言すれば、最下位のビット(LSB)として取り込む。
ビットカウンタ12は、クロック信号線2aのクロック信号が“L”レベルから“H”レベルに立ち上がるときにカウント値を1だけ増加させ、シフトレジスタ11へ入力されるデータのビット数をカウントする。ビットカウンタ12は、カウント値が“8”となるとキャリー信号をシフトレジスタ11に出力し、カウント値を“0”に戻す。シフトレジスタ11に所定の処理単位の8ビットのデータが入力される毎にキャリー信号が発生することとなる。
キャリー信号を受けたシフトレジスタ11はデータの各ビットを並列にデータレジスタ13に転送し、その後に自身の各レジスタのデータを総て“0”としてリセットする。
データレジスタ13はシフトレジスタ11から転送されたデータを各ビットに対応する内部のレジスタに書き込み、転送されたデータを格納する。データレジスタ13は、データを格納すると、CPU3に対してデータ入力信号を出力する。
ここで、CPU3は、図4のフローチャートに示す割り込み処理を行っており、データ入力信号を受けると(ステップ41)、これに応答してデータレジスタ13からデータを読み出す(ステップ42)。プリアンブルの末尾、換言すれば、プリアンブルに続くデータの先頭の位置を検出済みでなければ(ステップ43)、プリアンブルの末尾の検出処理を行う(ステップ44)。
プリアンブルの末尾の検出処理としては、具体的には、図5に示すように、CPU3は、図示しないRAM(Random Access Memory)等の作業領域において、前回読み出したデータレジスタ13のデータ(前回のデータ)と、今回読み出したデータレジスタ13のデータ(今回のデータ)とをこの順に並べ、前回のデータのMSBをそのMSBとし、今回のデータのLSBをそのLSBとする対象データを生成する。次にCPU3は、最後のプリアンブル、つまり、4バイト目のプリアンブル“10101011(ABH)”を参照データとし、そのMSBを対象データのMSBと一致させて、対象データと1ビットずつ比較し、総てのビットで一致していれば、参照データのLSBと一致した対象データのビットをプリアンブルの末尾(LSB)として、このビットの次のビットの位置をプリアンブルに続くデータの先頭(MSB)の位置として特定する。ここで、CPU3は、総てのビットで一致していなければ、参照データを対象データの下位側に1ビットだけシフトして、対象データと1ビットずつ比較し、総てのビットが一致した箇所をもってプリアンブルとしてその末尾を検出する、換言すればこれに続くデータの先頭を特定するまで、ビットシフトと比較を繰り返す。
図5の(a)には、ビットの欠落等のない理想的な無線通信が行われた場合を示してあり、特にシフトレジスタ11に4バイト目のプリアンブル“10101011(ABH)”が入力され、これを今回のデータとしてデータレジスタ13を介してCPU3が取り込んだときのCPU3のプリアンブルの末尾の検出動作概要を示してある。図5の(a)では、参照データを8ビットだけシフトしたときにプリアンブルの末尾が検出される状態を示している。
プリアンブルの末尾を検出すると(ステップ45)、CPU3は、データレジスタ13から読み出したデータにプリアンブルに続くデータ部分があるか否か判定する(ステップ46)。ここでは、シフトレジスタ11のLSBとプリアンブルのLSBとが一致しており、未だプリアンブルに続くデータ部分はシフトレジスタ11に格納されていない。
この場合CPU3は、後述するような、シフトレジスタ設定回路14に対するビットカウンタ12のカウント値の書き換えの指示、及びシフトレジスタ11へのデータ部分の書き込みの指示を行わず、データレジスタ13から読み出したデータをそのまま所定の処理単位のデータとして後の処理のために作業領域に書き込み、データ入力信号を待つ、すなわち、ステップ41の処理に戻る。
CPU3による、データレジスタ13からのデータの読取り、プリアンブルの末尾の検出、データ部分の有無の判定処理はクロック信号の1周期のうちに完了する。
この後にプリアンブルに続くデータの先頭は、ビットカウンタ12のカウント値が“1”となるのと同期してシフトレジスタ11のLSBに取り込まれ、カウント値が“8”となると同期してシフトレジスタ11のMSBにシフトされ、最終的にはデータレジスタ13のMSBに書き込まれることとなる。
CPU3は、データ入力信号に応答し(ステップ41)、これを読み取り(ステップ42)、プリアンブルの末尾を検出済みであるので、このデータをプリアンブルの後のデータとして処理し(ステップ47)、同期シリアル通信が継続していればステップ41の処理に戻る。
ここで、データの先頭は、CPU3がこれを読み取るときには、データレジスタ13に対してビットずれをもたずに格納されている。これ以後も、シフトレジスタ11にデータが8ビット入力する毎に、ビットカウンタ12からキャリー信号が出力され、データレジスタ13にシフトレジスタ11の内容が書き込まれて、データレジスタ13からCPU3に対してデータ入力信号が出力される。
次に、無線通信においてビットの欠落が生じる等の場合について述べる。この条件の方が一般的に発生しやすい。この場合、通信LSI2からインターフェース回路1へは、例えば、図2の(b)に示すような状態で送信データが送られる。図2の(b)では、図2の(a)の4バイト目のプリアンブルの上位側の4ビットが欠落した場合の状態を示してある。このため、本来、4バイト目のプリアンブルの下位側の4ビットがシフトレジスタ11に入力されるタイミングに、この下位側の4ビットに続くデータの先頭の4ビットがシフトレジスタ11に入力される。理想的な無線通信が行われた場合より4ビット先行してデータの先頭がシフトレジスタ11に入力され、データの先頭はその分だけシフトレジスタ11、換言すれば、データレジスタ13に対してビットずれをもって格納されることとなる。これを無視して、上述の動作の通りにシフトレジスタ11にデータが8ビット入力する毎にデータレジスタ13にシフトレジスタ11の内容を書き込むと、その後の総てのデータについてビットずれをもったままとなる。このままでは、従来のもののように煩雑なビットシフト処理が必要となる。このような煩雑な処理をなくすために、CPU3は、シフトレジスタ設定回路14を用いて次の制御を行う。
図2の(b)のように、4バイト目のプリアンブルの下位側の4ビットがシフトレジスタ11に入力されるタイミングに、この下位側の4ビットに続くデータの先頭の4ビットがシフトレジスタ11に入力された状態で、CPU3がデータレジスタ13からデータを読み出したとする(ステップ42)。このとき、CPU3は、プリアンブル末尾を検出済みでないとすると(ステップ43)、末尾の検出処理を行う(ステップ44)。ここで、CPU3は、データレジスタ13からのデータを図5の(b)に示す今回のデータとして、図5の(a)を参照して上述した処理と同様の処理を行い、プリアンブルの末尾を検出する。ここでは、参照データを4ビットだけシフトしたときにプリアンブルの末尾が検出される(ステップ45)。
CPU3は、プリアンブルの末尾に続くデータ部分があれば(ステップ46)、このデータ部分をシフトレジスタ設定回路14に送り、シフトレジスタ設定回路14に、このデータ部分をそのLSBをシフトレジスタ11のLSBに一致させてシフトレジスタ11に書き込ませる。ここでは、図5の(b)のデータ部分の“0010”が、シフトレジスタ11の下位4ビットに書き込まれる(ステップ49)。同時にCPU3は、シフトレジスタ14に、データ部分のビット数に対応する値、ここでは“4”をビットカウンタ12のカウント値として設定させる(ステップ49)。
CPU3による、データレジスタ13からのデータの読取り、プリアンブルの末尾の検出、シフトレジスタ11へのデータ部分の書き込み、及びビットカウンタ12のカウント値の設定までの設定処理はクロック信号の1周期のうちに完了する。
この処理後のクロック信号の立ち上がりの前には、シフトレジスタ11のデータが“00000010”となり、ビットカウンタ12のカウント値が“4”となっており、クロック信号の立ち上がりにより、図2の(b)に示すデータの先頭“0”がシフトレジスタ11に取り込まれて、シフトレジスタ11のデータが“00000100”となり、ビットカウンタ12のカウント値が“5”となる。
そして、クロック信号の立ち上がり毎にデータ“1”、“0”、“0”を順にシフトレジスタ11に取り込み、シフトレジスタ11のデータが“10000100”となったときに、ビットカウンタ12のカウント値が“8”となって、ビットカウンタ12からキャリー信号が出力される。これに応答してシフトレジスタ11は、データレジスタ13にこのデータ“10000100”を書き込む。データレジスタ13は、このデータを格納すると、CPU3に対してデータ入力信号を出力する。
これにより、CPU3は、データ入力信号に応答し(ステップ41)、図2の(a)に示すように本来プリアンブルに続くべきデータ“10000100”をビットずれのないそのままの状態で読み出す(ステップ42)ことが可能となる。一旦、シフトレジスタ11のデータと、ビットカウンタ12のカウント値とが設定されてビットずれが解消されると、その後の総てのデータレジスタ13のデータについてもビットずれが解消される。これ以降、CPU3はビットずれのための特別な処理をすることなく、すなわち、従来のもののように煩雑なビットシフト処理をすることなく、データレジスタ13のデータをそのまま所定の処理単位のデータとして扱うことが可能となる。
以上のように本発明の実施の形態に係るインターフェース回路1では、プリアンブルの末尾を検出したときに、データレジスタ13のデータについてビットずれを解消する処理を行うため、それ以降は従来のもののように煩雑なビットシフト処理をすることなく、データレジスタ13のデータをそのまま所定の処理単位のデータとして扱うことが可能となる。これにより、それ以降のCPU3による割り込み処理を簡素化することが可能となり、CPU3の負荷を低減することが可能となる。
また、本発明は、上述の実施形態に限るものではなく、インターフェース回路1の機能を通信LSIまたはCPU3に持たせるようにしてもよい。
本発明の実施の形態にかかるインターフェース回路の構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態にかかるインターフェース回路の扱う送信データを示す説明図である。 本発明の実施の形態にかかるインターフェース回路のシフトレジスタの動作を示す説明図である。 本発明の実施の形態にかかるインターフェース回路と連携するCPUの割り込み処理を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態にかかるインターフェース回路と連携するCPUのプリアンブルの検出処理を示す説明図である。 従来のインターフェース回路を説明するブロック図である。 従来のインターフェース回路の動作を説明する説明図である。
符号の説明
1 インターフェース回路
2 通信LSI(第1の回路)
3 CPU(第2の回路、制御回路)
11 シフトレジスタ
12 ビットカウンタ
13 データレジスタ
14 シフトレジスタ設定回路

Claims (3)

  1. 第1の回路からシリアル通信にて入力される送信データを第2の回路に中継するインターフェース回路であって、
    前記シリアル通信の所定のクロック周期で入力される前記送信データを1ビットずつ後段のレジスタにシフトし、前記送信データの処理単位となる所定のビット数分のレジスタを有するシフトレジスタと、
    前記シフトレジスタへ入力される前記送信データのビット数を前記所定のビット数まで繰り返しカウントするビットカウンタと、
    前記第2の回路により読み出されるものであり、前記カウンタのカウント値が前記ビット数となったときに前記シフトレジスタの各レジスタの値が書き込まれるデータレジスタと、
    前記送信データのプリアンブルの末尾が検出されたときに前記データレジスタに格納されていた前記プリアンブルに続くデータ部分を前記シフトレジスタの入力段のレジスタに前記データ部分の最下位ビットが位置するように書き込むとともに、前記データ部分のビット数を前記ビットカウンタのカウント値とするシフトレジスタ設定回路と、
    を備えたことを特徴とするインターフェース回路。
  2. 前記第2の回路は、前記データレジスタから読み出したデータを被処理データとする制御回路を含み、
    前記制御回路は、前記被処理データから前記プリアンブルの末尾を検出し、前記シフトレジスタ設定回路を制御して、前記被処理データに含まれる前記データ部分を前記シフトレジスタに書き込むとともに、前記データ部分のビット数を前記ビットカウンタのカウント値とする
    ことを特徴とすることを特徴とする請求項1に記載のインターフェース回路。
  3. 前記第1の回路は無線回路を含むことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のインターフェース回路。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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