JP2008076872A - 偏光板の製造方法、偏光板、および画像表示装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】本発明の偏光板の製造方法は、偏光子の両側に透明基材を有する偏光板の製造方法であって、活性エネルギー線硬化性接着剤を用いて該偏光子と該透明基材とを貼り合わせ、活性エネルギー線を照射して該接着剤を硬化させる。
【選択図】図1
Description
偏光子の両側に透明基材を有する偏光板の製造方法であって、
活性エネルギー線硬化性接着剤を用いて該偏光子と該透明基材とを貼り合わせ、活性エネルギー線を照射して該接着剤を硬化させる。
本明細書において、面内の屈折率は遅相軸方向、進相軸方向をそれぞれnx、nyとし、厚み方向屈折率はnzとする。なお、遅相軸方向とは、面内の屈折率の最大となる方向をいう。
本明細書において、例えば、ny=nzとは、nyとnzとが完全に同一である場合だけでなく、nyとnzとが実質的に同一である場合も包含する。
本明細書において、面内位相差Reは、d(nm)を光学素子(透明基材など)の厚みとしたとき、式:Re=(nx−ny)×dによって求めることができる。
本明細書において、厚み方向位相差Rthは、d(nm)を光学素子(透明基材など)の厚みとしたとき、式:Rth=(nx−nz)×dによって求めることができる。
偏光子は、ポリビニルアルコール系樹脂から形成される。偏光子は、ポリビニルアルコール系樹脂フィルムを二色性物質(代表的には、ヨウ素、二色性染料)で染色して一軸延伸したものが用いられる。ポリビニルアルコール系樹脂フィルムを構成するポリビニルアルコール系樹脂の重合度は、好ましくは100〜5000、さらに好ましくは1400〜4000である。
本発明において用い得る透明基材としては、偏光子の両側に貼り合わせて偏光板を構成しうるものであれば、任意の適切な透明基材を採用し得る。透明基材は、位相差(面内位相差(Re)や厚み方向位相差(Rth))を有していても良いし、有していなくても良い。位相差を有する場合、透明基材としては、例えば、nx>ny=nzの関係を有する位相差フィルム、nx=ny>nzの関係を有する位相差フィルム、nx>ny>nzの関係を有する位相差フィルム、nx>nz>nyの関係を有する位相差フィルムなどが挙げられる。透明基材は1層のみからなるものでも良いし、2層以上の積層体であっても良い。
活性エネルギー線硬化性接着剤としては、活性エネルギー線の照射によって硬化する接着剤であれば、任意の適切な接着剤を採用し得る。活性エネルギー線硬化性接着剤としては、1種類のみを用いても良いし、2種類以上を併用しても良い。
本発明の偏光板の製造方法は、偏光子の両側に透明基材を有する偏光板の製造方法であって、活性エネルギー線硬化性接着剤を用いて該偏光子と該透明基材とを貼り合わせ、活性エネルギー線を照射して該接着剤を硬化させる。
本発明の偏光板は、本発明の製造方法で得ることができる。本発明の偏光板の好ましい実施形態の1つは、図1に示すように、偏光子31の一方の面が、接着剤層32を介して透明基材34に接着されてなり、偏光子31のもう一方の面が、接着剤層33を介して透明基材35に接着されてなる形態である。接着剤層32と接着剤層33は同種の接着剤層でも良いし、異種の接着剤層でも良い。透明基材34と透明基材35は同種の透明基材でも良いし、異種の透明基材でも良い。
偏光子の水分率は、水の赤外吸収を利用し、水の赤外吸収が見られる2.2μmの波長における吸光度と、水の吸収が見られない1.8μmの波長における吸光度の比率演算により算出した。測定器は、株式会社チノー製のIRMA1100を用いた。
厚みが10μm未満の場合、薄膜用分光光度計(大塚電子(株)製、製品名「瞬間マルチ測光システム MCPD−2000」)を用いて測定した。厚みが10μm以上の場合、アンリツ製デジタルマイクロメーター「KC−351C型」を使用して測定した。
巻取りローラーのモーター回転数をエンコーダーで読み取って回転速度を制御し、ライン速度(巻取り速度)を制御した。
10cm×10cmの偏光板を、80℃または60℃/90%RHの雰囲気中で240時間放置し、MD方向の寸法変化を計測した。
25mm×50mmの偏光板を、60℃の温水に10時間浸漬し、端面からの剥がれ量を計測した。
厚さ80μmのポリビニルアルコールフィルムを、5重量%(重量比:ヨウ素/ヨウ化カリウム=1/10)のヨウ素水溶液中で染色した。次いで、3重量%のホウ酸および2重量%のヨウ化カリウムを含む水溶液に浸漬し、さらに4重量%のホウ酸および3重量%のヨウ化カリウムを含む水溶液中で6.0倍まで延伸した後、5重量%のヨウ化カリウム水溶液に浸漬した。その後、40℃のオーブンで1分間乾燥を行い、厚さ30μm、水分率14重量%の偏光子を得た。
得られた偏光子の両面に、トリアセチルセルロースフィルム(コニカ製、商品名:KC4UYW、厚み40μm)を貼り付けて、偏光板(1)を作製した。このとき、トリアセチルセルロースフィルムの偏光子への貼り付け面に電子線硬化性接着剤(ナガセケムテックス製、商品名:DA141)を厚さ5μmに塗工し、偏光子を挟むようにトリアセチルセルロースフィルムの両側からラミネートにより圧着させ、その後、100kGyの照射量の電子線を照射して、電子線硬化性接着剤を硬化させた。
偏光板(1)の評価結果を表1に示す。
トリアセチルセルロースフィルムの代わりにポリエチレンテレフタレート(PET)フィルム(東レ製、商品名:U4300、厚み38μm)を用い、電子線硬化性接着剤(ナガセケムテックス製、商品名:DA141)の代わりに電子線硬化性接着剤(新田ゼラチン製、商品名:E704)を用いた以外は実施例1と同様に行い、偏光板(2)を作製した。
偏光板(2)の評価結果を表1に示す。
トリアセチルセルロースフィルムの代わりにノルボルネン系樹脂フィルム(日本ゼオン製、商品名:ゼオノア、厚み75μm)を用いた以外は実施例1と同様に行い、偏光板(3)を作製した。
偏光板(3)の評価結果を表1に示す。
トリアセチルセルロースフィルムの代わりにノルボルネン系樹脂フィルム(JSR製、商品名:アートン、厚み75μm)を用い、電子線硬化性接着剤(ナガセケムテックス製、商品名:DA141)の代わりに電子線硬化性接着剤(三洋化成製、商品名:UXC−401)を用いた以外は実施例1と同様に行い、偏光板(4)を作製した。
偏光板(4)の評価結果を表1に示す。
厚さ80μmのポリビニルアルコールフィルムを、5重量%(重量比:ヨウ素/ヨウ化カリウム=1/10)のヨウ素水溶液中で染色した。次いで、3重量%のホウ酸および2重量%のヨウ化カリウムを含む水溶液に浸漬し、さらに4重量%のホウ酸および3重量%のヨウ化カリウムを含む水溶液中で6.0倍まで延伸した後、5重量%のヨウ化カリウム水溶液に浸漬した。その後、25℃のオーブンで3分間乾燥を行い、厚さ30μm、水分率30重量%の偏光子を得た。
アセトアセチル基変性したポリビニルアルコール樹脂100重量部(アセチル化度13%)に対してメチロールメラミン20重量部を含む水溶液を、濃度0.5重量%になるように調整したポリビニルアルコール系接着剤水溶液を調製した。
上記偏光子の両面に、トリアセチルセルロースフィルム(コニカ製、商品名:KC4UYW、厚み40μm)を貼り付けて、偏光板(C1)を作製した。このとき、トリアセチルセルロースフィルムと偏光子の間に上記ポリビニルアルコール系接着剤水溶液を流し込みながら圧着させ、その後、70℃で10分間乾燥させた。
偏光板(C1)の評価結果を表1に示す。
11、11´ ガラス基板
12 液晶層
13 スペーサー
20、20´ 位相差フィルム
30、30´ 偏光板
31 偏光子
32 接着剤層
33 接着剤層
34 透明基材
35 透明基材
40 導光板
50 光源
60 リフレクター
100 液晶表示装置
Claims (5)
- 偏光子の両側に透明基材を有する偏光板の製造方法であって、
活性エネルギー線硬化性接着剤を用いて該偏光子と該透明基材とを貼り合わせ、活性エネルギー線を照射して該接着剤を硬化させる、
偏光板の製造方法。 - 前記活性エネルギー線が電子線である、請求項1に記載の製造方法。
- 前記偏光子の、前記透明基材との貼り合わせ前における水分率が15重量%以下である、請求項1または2に記載の製造方法。
- 請求項1から3までのいずれかに記載の製造方法で得られる偏光板。
- 請求項4に記載の偏光板を少なくとも1枚含む、画像表示装置。
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