JP2008076133A - オイルホールの漏れ検査方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】オイルホールの漏れ検査において、本来、合格と判定するべきシリンダブロックを適切に合格と判定すること
【解決手段】オイルホールの漏れ検査方法は、オイルホールとクランクルームを備えたシリンダブロックに対し、オイルホールの漏れが検出された場合に、オイルホールからクランクルームへの内部漏れ、および、オイルホールの漏れからクランクルームへの内部漏れを差し引いたオイルホールの差分漏れに基づいて、オイルホールの漏れの適否を判定するものである。このオイルホールの漏れ検査方法によれば、オイルホールの漏れ検査で、オイルホールからクランクルームへの内部漏れに起因して、オイルホールの漏れが過大評価されて不合格とされる場合がなくなり、本来、合格と判定するべきシリンダブロックを適切に合格と判定することができる。
【選択図】図1

Description

本発明はシリンダブロックのオイルホールの漏れ検査方法に関するものである。
例えば、自動車用の水冷式エンジンのシリンダブロックには、一般的に、潤滑油の通路であるオイルホール、冷却水の通路であるウォータジャケット及びクランクシャフト等を収容するクランクルームが形成されている。これら3系統の内部空間は、その機能上、外部及び相互間に漏れがあってはならないと考えられている。シリンダブロックは、一般的に鋳鉄、アルミニウム合金等によって鋳造されるが、複雑な形状であることから、鋳巣、ワレ、ピンホール等の欠陥が生じ易く、オイルホール、ウォータジャケット及びクランクルームに漏れが生じることがある。このため、鋳造されたシリンダブロックは漏れの有無を検査する必要がある。
シリンダブロックの漏洩試験は、一般的に、オイルホール、ウォータジャケット及びクランクルームの開口部をマスキングし、これらの内部空間に圧縮空気を充填して、その圧力の変化に基づいて漏れを測定することによって行われる。このとき、シリンダブロックの各内部空間と同時に、一定容積のマスタ室に圧縮空気を充填し、これらの差圧を検出することにより、圧縮空気の断熱圧縮、膨張による温度変化を補償して測定精度を高めるようにした差圧式漏洩試験が知られている。差圧式漏洩試験に関する先行技術としては、例えば特開2000−205991に記載されたものがある。
また、特開2005−308491の段落番号0025〜0028には、オイルホールからウォータジャケット又はクランクルームへの漏れがあることを検出することが開示されている。すなわち、同公報では、オイルホールに高圧の圧縮空気を充填し、オイルホールからウォータジャケット又はクランクケースとの間で内部的な漏れがある場合、いずれの場合でも、オイルホールの圧力が低下するとし、このような内部的な漏れを、オイルホールに設置した差圧センサによって検出することが開示されている。
特開2000−205991 特開2005−308491
オイルホールからは、シリンダブロックの外部に漏れが生じている場合と、ウォータジャケットへ漏れが生じている場合と、クランクルームへ漏れが生じている場合とが考えられる。
特開2005−308491に開示された方法においては、単に、オイルホールの内部的な漏れを、オイルホールに設置した差圧センサによって検出することが提案されているが、オイルホールの漏れの有無が検査されるに過ぎない。
オイルはシリンダブロックのオイルホールとクランクルームとの間を循環しているため、オイルホールからクランクルームへの内部的な漏れは、ある許容値内の少ない量であれば許容することができる。しかし、特開2005−308491に開示されたオイルホールの漏れ検査では、オイルホールからクランクルームへの内部的な漏れは評価されていなかった。このため、オイルホールの漏れ検査で、オイルホールからクランクルームへの内部漏れに起因して、オイルホールの漏れが過大評価されて不合格とされる場合があり、本来は合格と判定されるべきシリンダブロックが不合格と判定され、廃棄されている場合があった。
本発明に係るオイルホールの漏れ検査方法は、オイルホールとクランクルームを備えたシリンダブロックに対し、オイルホールの漏れが検出された場合に、オイルホールからクランクルームへの内部漏れ、および、オイルホールの漏れからクランクルームへの内部漏れを差し引いたオイルホールの差分漏れに基づいて、オイルホールの漏れの適否を判定するものである。ここで、「オイルホールの漏れ」は、オイルホールからシリンダブロックの外部及び/又はウォータジャケットへの漏れと、オイルホールからクランクルームへの内部漏れとの総和である。
差分漏れの適否の判定は、例えば次のような態様で行うことができる。すなわち、オイルホールの漏れと差分漏れの許容基準値をそれぞれ設定すると共に、差分漏れの許容基準値からオイルホールの漏れの許容基準値に至る漏れ値の領域を複数の領域に分け、かつ、各領域に対して、それぞれ、該領域の漏れ値の上限値から差分漏れの許容基準値を差し引いた値を判定基準値として与えて複数のチャンネルを設定し、オイルホールの漏れの検出値から、該検出値に対応した漏れ値の領域を有するチャンネルを選択し、該選択したチャンネルにおいて、内部漏れの検出値と判定基準値とを比較して差分漏れの適否を判定する。
このオイルホールの漏れ検査方法によれば、オイルホールの漏れ検査で、オイルホールからクランクルームへの内部漏れに起因して、オイルホールの漏れが過大評価されて不合格とされる場合がなくなり、本来、合格と判定するべきシリンダブロックを適切に合格と判定することができる。
以下、本発明の実施形態に係るオイルホールの漏れ検査方法を図面に基づいて説明する。
このオイルホールの漏れ検査方法は、図示は省略するが、オイルホールとクランクルームを備えたシリンダブロックに対して行われ、オイルホールからクランクルームへの内部漏れ、および、オイルホールの漏れからクランクルームへの内部漏れを差し引いたオイルホールの差分漏れに基づいて、オイルホールの漏れの適否を判定するものである。
この実施形態におけるシリンダブロックのオイル漏れ検査は、図1に示すように、まず、クランクルームの漏れ検査を行う(S1)。クランクルームの漏れ検査が不合格の場合には、オイルホールの漏れ検査を行うことなく、シリンダブロックを不合格とすることができる。これにより、オイルホールの漏れ検査を行うシリンダブロックを絞り込むことができる。
クランクルームの漏れ検査(S1)が合格の場合には、オイルホールの漏れ検査を行う(S2)。オイルホールの漏れ検査(S2)は、オイルホールからクランクルームへの内部漏れを考慮することなく、オイルホールからの漏れを検出する。すなわち、オイルホールの漏れ検査(S2)では、オイルホールからシリンダブロックの外部及び/又はウォータジャケットへの漏れと、オイルホールからクランクルームへの内部漏れがあった場合、その内部漏れとの合計量が検出される。このオイルホールの漏れ検査(S2)でオイルホールに漏れが検出されない場合には、オイルホールからクランクルームへの内部漏れを検査することなく、オイルホールの漏れ検査を合格とすることができる。
また、オイルホールの漏れ検査(S2)で検出されるオイルホールの漏れq1が、オイルホールからクランクルームへの内部漏れを検査するまでもない程度に明らかに大きい場合には、オイルホールからクランクルームへの内部漏れを検査することなく、シリンダブロックを不合格とすることができる。このため、例えば、オイルホールの漏れ検査(S2)で検出されるオイルホールの漏れq1が許容基準値a以下であるか否かを判定する判定部(S3)を設けて、オイルホールの漏れq1が許容基準値aを超えた場合、シリンダブロックを不合格と判定してもよい。
この判定部S3を設けることにより、オイルホールからクランクルームへの内部漏れ検査(S4)を行うシリンダブロックを絞り込むことができる。
次に、オイルホールの漏れ検査(S2)で、許容基準値a以下のオイルホールの漏れq1が検出された場合には、オイルホールからクランクルームへの内部漏れを検査する(S4)。
そして、この内部漏れ検査(S4)では、オイルホールからクランクルームへの内部漏れq2が許容される許容基準値bを設け、検出された内部漏れq2が許容基準値b以下であるか否かを判定するとよい。
検出された内部漏れq2が許容基準値bを超えた場合、シリンダブロックを不合格と判定する。一方、検出された内部漏れq2が許容基準値b以下である場合には、オイルホールの漏れq1からクランクルームへの内部漏れq2を差し引いたオイルホールの差分漏れq3を算出する(S5)。
次に、オイルホールの差分漏れの検査を行う(S6)。この差分漏れの検査(S6)では、差分漏れq3が許容される許容基準値cを設けて、算出された差分漏れq3が許容基準値c以下である場合には、オイルホールの漏れ検査を合格とし、算出された差分漏れq3が許容基準値cを超えた場合には、シリンダブロックを不合格と判定するとよい。
クランクルームの漏れ、オイルホールの漏れq1、クランクルームへの内部漏れq2は、例えば特許文献1、2に開示されているような差圧式漏洩試験と同様の方法にて検出することができる。以下に、差圧式漏洩試験を利用したシリンダブロックのオイルホールの漏れ検査の実施形態をそれぞれ概念図に基づいて説明する。尚、この実施形態では、クランクルームの漏れ、オイルホールの漏れq1、クランクルームへの内部漏れq2の検出値として、差圧式漏洩試験によって検出された差圧の値(この差圧の値に適宜の補正を加えたものも含む。)を用いたが、この差圧の検出値を空気量、その他の物性値に換算したものを、上記の漏れの検出値として用いても良い。
この実施形態では、図2に示すように、クランクルーム11と第1マスタ室12を、第1差圧検出器13を介して接続し、オイルホール14と第2マスタ室15を、第2差圧検出器16を介して接続している。図2中、21は加圧空気を供給するポンプであり、22、23は圧力センサであり、ポンプ21からクランクルーム11、オイルホール14、第1マスタ室12、第2マスタ室15への各空気供給通路には、それぞれバルブ31〜36を設けている。
第1マスタ室12、第2マスタ室15は、それぞれ空気の漏れがない所定の容積の内部空間を備えた差圧測定の基準となる容器体である。第1差圧検出器13と第2差圧検出器16は、一方をクランクルーム11やオイルホール14の被検査内部空間に接続し、他方を第1マスタ室12や第2マスタ室15に接続して、両者の圧力差(差圧)を測定するものである。
以下、クランクルームの漏れ検査(S1)、オイルホールの漏れ検査(S2)、クランクルームへの内部漏れ検査(S4)をそれぞれ説明し、このオイルホールの漏れ検査方法を順に説明する。
クランクルームの漏れ検査(S1)は、図2に示すように、バルブ31〜33を開け、バルブ34〜36を閉じて、ポンプ21により加圧空気を供給し、クランクルーム11と第1マスタ室12を、所定の検査気圧にする。図2中、白抜きで表したバルブは、バルブが開いている状態を示し、黒塗りで表したバルブは、バルブが閉じられている状態を示している。検査気圧は圧力センサ22で検知するとよい。他の図でも同様にバルブの開閉を表す。
図示は省略するが、クランクルーム11と第1マスタ室12の圧力が平衡状態になるのをまって、バルブ31〜33を閉じ、クランクルーム11と第1マスタ室12を遮断し、第1差圧検出器13でクランクルーム11と第1マスタ室12との差圧を検出する。クランクルーム11に漏れがある場合には、第1マスタ室12に比べて、クランクルーム11内の気圧が下がるので、クランクルーム11と第1マスタ室12との差圧からクランクルーム11の漏れを検出することができる。
このクランクルーム11の漏れ検査(S1)には、シリンダブロックの仕様に合わせて適切な検査気圧を採用するとよい。シリンダブロックにおいて、クランクルーム11は、切削加工される部位が少なく、オイルホール14などに比べて肉厚も厚いので、通常、クランクルーム11に漏れが検出されることは少ない。また、使用時、クランクルーム11には、エンジンオイルが溜まっている状態であるから、検査気圧をそれほど高くする必要はない。この実施形態では、クランクルーム11の漏れ検査(S1)では、検査気圧を0.1MPaにしている。
また、斯かるクランクルームの漏れ検査(S1)には空気(気体)を用いているが、クランクルーム11と第1マスタ室12とに差圧が検出された場合でも、差圧が所定値以下である場合には、空気とオイルの違いから、オイルの場合には漏れは生じないと判定できる。クランクルーム11にオイルの漏れが生じるかは、経験的なデータに基づいて、クランクルーム11と第1マスタ室12との差圧が許容基準値以下であればオイルの漏れが生じないとの判定をすることができる。このクランクルーム11の漏れ検査(S1)では、上記の差圧が予め定めた許容基準値以下であるか否かを検査することにより、オイルの漏れの有無を判定している。
図1に示すように、このクランクルームの漏れ検査(S1)において、クランクルーム11と第1マスタ室12との差圧が許容基準値を超えた場合には、シリンダブロックは、次のオイルホールの漏れ検査(S2)をするまでもなく、不合格と判定することができる。
次に、オイルホールの漏れ検査(S2)を説明する。
オイルホールの漏れ検査(S2)は、図3に示すように、バルブ34〜36を開け、バルブ31〜33を閉じて、ポンプ21により加圧空気を供給し、オイルホール14と第2マスタ室15を所定の検査気圧にする。
検査気圧は圧力センサ23で検知するとよい。そして、図示は省略するが、オイルホール14と第2マスタ室15の圧力が平衡状態になるのをまってバルブ34〜36を閉じ、第2差圧検出器16でオイルホール14と第2マスタ室15との差圧を検出する。オイルホール14に漏れがある場合には、第2マスタ室15に比べて、オイルホール14内の気圧が下がるので、オイルホール14と第2マスタ室15との差圧からオイルホール14の漏れを検出することができる。
このオイルホールの漏れ検査(S2)は、シリンダブロックの仕様に合わせて適切な検査気圧を採用するとよい。オイルホール14は、シリンダブロックの鋳造後に切削加工で形成されているため、鋳巣が露出している場合があり、通常、クランクルーム11に比べると、漏れが検出される可能性が高い。また、エンジンとして使用されているときは、オイルホール14には、オイルポンプで加圧してオイルを強制的に循環させているので、クランクルーム11に比べて鋳巣を通ってオイルが滲み出やすい。この実施形態では、オイルホールの漏れ検査(S2)の検査気圧は0.6MPaに設定し、クランクルーム11に比べて高くしている。
図1に示すように、このオイルホールの漏れ検査(S2)において、第2差圧検出器16で検出される差圧q1が許容基準値aを超えた場合には、シリンダブロックを不合格と判定することができる(S3)。
次に、クランクルームへの内部漏れ検査(S4)を説明する。
クランクルームへの内部漏れ検査(S4)は、図4に示すように、クランクルーム11と第1マスタ室12を所定の基準気圧にし、オイルホール14を基準気圧よりも高い所定の検査気圧にし、第1差圧検出器13で検出したクランクルーム11と第1マスタ室12との差圧q2に基づいて、オイルホール14からクランクルーム11への内部漏れ(q2)を評価している。
この実施形態では、クランクルーム11と第1マスタ室12の基準気圧には、クランクルーム11の漏れ検査で用いた検査気圧(0.1MPa)を用いている。そして、オイルホール14の検査気圧には、オイルホール14の漏れ検査で用いた検査気圧(0.6MPa)を用いている。クランクルーム11と第1マスタ室12の基準気圧は圧力センサ22で測定し、オイルホール14の検査気圧は圧力センサ23で測定するとよい。
オイルホール14からクランクルーム11に内部漏れ(q2)がある場合には、クランクルーム11の気圧が上がり、クランクルーム11と第1マスタ室12とに差圧q2が生じる。
図1に示すように、クランクルームへの内部漏れ検査(S4)において、第1差圧検出器13で検出される差圧q2が許容基準値bを超えた場合には、シリンダブロックを不合格と判定することができる。第1差圧検出器13で検出される差圧q2が許容基準値b以下である場合には、差圧q1から差圧q2を差し引いた値q3をオイルホールの差分漏れとして算出する(S5)。
このオイルホールの差分漏れ(q3)は、オイルホールから、シリンダブロックの外部及び/又はウォータジャケットへ漏れた空気量の総和に対応している。上述したように、オイルホールの漏れには、シリンダブロックの外部に漏れが生じている場合と、ウォータジャケットへ漏れが生じている場合と、クランクルームへ漏れが生じている場合とがある。このうちクランクルームへの漏れは少しの量であれば許容できるが、シリンダブロックの外部に漏れが生じている場合と、ウォータジャケットへ漏れが生じている場合は、何れもシリンダブロックとしては不適切である。このため、オイルホールの差分漏れで、オイルホールの漏れの適否を判定することにより、シリンダブロックに対してより適切な判定ができる。
斯かるオイルホールの漏れ検査には空気(気体)を用いているが、空気とオイルの違いから、許容範囲内であれば、オイルの場合には漏れは生じないと判定できる。従って、図1に示すように、オイルホールの差分漏れq3に対して、許容される許容基準値cを設けて、差分漏れq3が許容基準値c以下である場合には、オイルホールの漏れ検査を合格とし、差分漏れq3が許容基準値cを超えた場合には、シリンダブロックを不合格と判定するとよい。
このオイルホールの漏れ検査方法によれば、オイルホール14に漏れを検出した場合に、オイルホール14からクランクルーム11への内部漏れq2、および、オイルホール14の漏れq1からクランクルーム11への内部漏れq2を差し引いたオイルホール14の差分漏れq3に基づいて、オイルホール14の漏れの適否を判定している。これにより、オイルホール14の漏れ検査で、オイルホール14からクランクルーム11への内部漏れに起因して、オイルホール14の漏れが過大評価されて不合格とされる場合がなくなり、本来、合格と判定するべきシリンダブロックを適切に合格と判定することができる。
次に、オイルホールの漏れ検査の他の実施形態を説明する。
例えば、上述した実施形態では、オイルホールの漏れを検査する段階(S2)と、オイルホールからクランクルームへの内部漏れ検査する段階(S4)を分けているが、これを同時に行うこともできる。
斯かる他の実施形態では、図5に示すように、まず、クランクルームの漏れ検査(S11)を行う点は同じである。クランクルームの漏れ検査(S11)の次に、オイルホールの漏れ検査(S12)を行う。
この実施形態では、オイルホールの漏れ検査(S12)は、図6に示すように、クランクルーム11と第1マスタ室12を所定の基準気圧にし、オイルホール14と第2マスタ室15を基準気圧よりも高い所定の検査気圧にする。そして、第1差圧検出器13で検出したクランクルーム11と第1マスタ室12との差圧q2に基づいて、オイルホール14からクランクルーム11への内部漏れ(q2)を評価するとともに、第2差圧検出器16で検出したオイルホール14と第2マスタ室15との差圧q1に基づいて、オイルホール14の漏れ(q1)を評価している。
なお、この実施形態では、クランクルーム11と第1マスタ室12の基準気圧(0.1MPa)を用い、オイルホール14の検査気圧には、オイルホール14の漏れ検査で用いた検査気圧(0.6MPa)を用いている。
この実施形態では、まず、図2に示すオイルホールの漏れ検査(S1)の場合と同様に、バルブ31〜33を開け、バルブ34〜36を閉じて、ポンプ21により加圧空気を供給し、クランクルーム11と第1マスタ室12を、所定の検査気圧(0.1MPa)にし、バルブ31を閉じてクランクルーム11と第1マスタ室12を平衡状態にする。次に、図3に示すクランクルームへの内部漏れ検査(S2)の場合と同様に、バルブ34〜36を開け、ポンプ21により加圧空気を供給し、オイルホール14と第2マスタ室15を、所定の検査気圧(0.6MPa)にし、バルブ34を閉じて、オイルホール14と第2マスタ室15を平衡状態にする。そして、図6に示すように、クランクルーム11と第1マスタ室12のバルブ32、33、および、オイルホール14と第2マスタ室15のバルブ34、35をそれぞれ閉じ、第1差圧検出器13でクランクルーム11と第1マスタ室12との差圧q2を検出し、第2差圧検出器16でオイルホール14と第2マスタ室15との差圧q1を検出する。そして、差圧q1から差圧q2を差し引くことで、オイルホールの差分漏れq3を算出する。
そして、このオイルホールの漏れ検査方法は、オイルホール14の漏れq1が検出された場合に、オイルホール14からクランクルーム11への内部漏れq2、および、オイルホール14の漏れからクランクルーム11への内部漏れq2を差し引いたオイルホールの差分漏れq3に基づいて、オイルホールの漏れの適否を判定している。
この実施形態では、図5に示すように、クランクルーム11への内部漏れq2に対して、許容基準値bを設定すると共に、オイルホールの差分漏れq3に対して、許容基準値cを設定し、クランクルーム11への内部漏れq2が許容基準値b以下で、かつ、オイルホールの差分漏れq3が許容基準値c以下である場合に、オイルホールの漏れ検査を合格とし、これを満たさない場合にシリンダブロックを不合格とする判定部S16を設けた。これにより、オイルホール14の漏れ検査で、オイルホール14からクランクルーム11への内部漏れに起因して、オイルホール14の漏れが過大評価されて不合格とされる場合がなくなり、本来、合格と判定するべきシリンダブロックを適切に合格と判定することができる。
差圧式漏洩試験では、厳密には経時的な温度変化や湿度変化など、検査環境が検査精度に影響する。このため、管理負担が大きく、厳密な環境管理や、複雑な温度補正や湿度補正が必要な場合もある。このオイルホールの漏れ検査方法によれば、クランクルーム11への内部漏れq2の検出と、オイルホール14の漏れq1の検出を略同時に行うことができるので、検査環境に対する管理負担を軽減することができ、検査精度を向上させることができる。
次に、オイルホールの漏れ検査の他の実施形態を説明する。
以上の実施形態では、オイルホール14の漏れq1とクランクルーム11への内部漏れq2から、オイルホールの差分漏れq3を算出し(q3=q1−q2)、この差分漏れの算出値q3を許容基準値cと比較して差分漏れの適否を判定しているが、この差分漏れの適否の判定は、q3の算出演算を行うことなく、以下の態様でより簡易に行うこともできる。尚、この実施形態においても、クランクルームの漏れ、オイルホールの漏れq1、クランクルームへの内部漏れq2の検出値として、差圧式漏洩試験によって検出された差圧の値(この差圧の値に適宜の補正を加えたものも含む。)を用いているが、この差圧の検出値を空気量、その他の物性値に換算したものを、上記の漏れの検出値として用いても良い。
図8に示すように、オイルホールの漏れq1の許容基準値aとオイルホールの差分漏れq3の許容基準値cを設定すると共に(c<a)、差分漏れq3の許容基準値cからオイルホールの漏れq1の許容基準値aに至る漏れ値の領域(c〜a)を複数の領域に分ける。上述のように、この実施形態では、差圧式漏洩試験によって検出された差圧の値を漏れの検出値として用いるので、許容基準値aと許容基準値cは何れも圧力値となるが、例えば、差圧の検出値を空気量に換算したものを漏れの検出値として用いる場合は、許容基準値aと許容基準値cは何れも空気量の値になる。
漏れ値の領域(c〜a)の分割数および各領域の幅は、検査精度や検査プログラムの構成等に応じて適宜設定すればよいが、この実施形態では、漏れ値の領域(c〜a)をn個の領域に等分している。各領域相互間の境界値はx、x、・・・、xn−1である。そして、各領域に対して、それぞれ、該領域の漏れ値の上限値(x、x、・・・、xn−1、a)から差分漏れq3の許容基準値cを差し引いた値を判定基準値d(d、d、・・・、d)として与えて複数(n個)のチャンネルCh(Ch、Ch、・・・、Ch)を設定する。例えば、チャンネルChでの判定基準値dは(x−c)、チャンネルChでの判定基準値dは(x−c)、チャンネルChでの判定基準値dは(a−c)である。
オイルホールの漏れの検出値(差圧q1)が検査装置に入力されると、該検出値q1に対応した漏れ値の領域を有するチャンネルChが選択される。例えば、検出値q1がc<q1≦xの場合はチャンネルChが選択され、検出値q1がx<q1≦xの場合はチャンネルChが選択され、検出値q1がxn−1<q1≦aの場合はチャンネルChが選択される。
そして、クランクルームへの内部漏れの検出値(差圧q2)が検査装置に入力され、選択されたチャンネルChにおいて検出値q2と判定基準値dとが比較されて差分漏れの適否が判定される。すなわち、選択されたチャンネルChにおいて、内部漏れの検出値q2が判定基準値d以上であれば、差分漏れ(q3)は許容基準値c以下になり、この場合、差分漏れは合格と判定される。例えば、チャンネルChが選択された場合において、q2≧dであれば差分漏れは合格と判定され、q2<dであれば差分漏れは不合格と判定される。
図7は、上記態様で差分漏れの適否の判定を行う場合の検査方法のフローを図1に示す実施形態に準じて構成した例を示している。オイルホールの漏れq1の許容基準値aとオイルホールの差分漏れq3の許容基準値cは予め設定され、検査装置の許容基準値設定部に登録される。また、複数のチャンネルCh(Ch、Ch、・・・、Ch)は上述した態様で予め設定され、検査装置のチャンネル設定部に登録される。オイルホールの漏れの検出値q1とクランクルームへの内部漏れの検出値q2は検査装置の差分漏れ適否判定部S7に入力され、差分漏れ適否判定部S7にて、検出値q1に対応した漏れ値の領域を有するチャンネルChが選択されると共に、選択されたチャンネルChにおいて検出値q2と判定基準値dとの比較が行われ、差分漏れの適否が判定される。その他の事項は、図1に示す実施形態に準じるので、重複する説明を省略する。尚、上記態様で差分漏れの適否の判定行う場合の検査方法のフローを図5に示す実施形態に準じて構成してもよい。
以上、本発明の一実施形態に係るオイルホールの漏れ検査方法を説明したが、本発明に係るオイルホールの漏れ検査は上記の実施形態に限定されない。
特に、検査装置の構成は上記に限定されず、種々の変更が可能である。例えば、ポンプやセンサの配置、また、差圧式漏洩試験についての公知の従来技術の適用は適宜に行える。また、オイルホールの漏れ、オイルホールからクランクルームへの内部漏れ、オイルホールの差分漏れに対する、許容基準値の設定は、必ずしも厳密に許容される範囲の上限値を設定するとは限らず、検出値の誤差などを加味して、厳密に許容される範囲の上限値よりも低い値を設定することが望ましい。
クランクルームの漏れ検査、オイルホールの漏れ検査、オイルホールからクランクルームへの内部漏れ検査などは、差圧式漏洩試験を適用したものに限らず、オイルホールの漏れ、オイルホールからクランクルームへの内部漏れ、オイルホールの差分漏れを評価できるものに置き換えることも可能である。例えば、差圧式漏洩試験は、各内部空間に導入した気体(空気)の差圧に基づいて、各内部空間の空気の漏れを検出するものであるが、各内部空間に導入した気体の流量差に基づいて、各内部空間の空気の漏れを検出するものを採用してもよい。
また、各判定部での判定処理等は、所定のプログラムに沿って自動的に演算処理されるように、コンピュータを構成するとよい。
本発明の一実施形態に係るオイルホールの漏れ検査方法のフロー図。 本発明の一実施形態に係るオイルホールの漏れ検査方法を示す概念図。 本発明の一実施形態に係るオイルホールの漏れ検査方法を示す概念図。 本発明の一実施形態に係るオイルホールの漏れ検査方法を示す概念図。 本発明の他の実施形態に係るオイルホールの漏れ検査方法のフロー図。 本発明の他の実施形態に係るオイルホールの漏れ検査方法を示す概念図。 本発明の他の実施形態に係るオイルホールの漏れ検査方法のフロー図。 本発明の他の実施形態におけるチャンネル設定の態様を示す概念図。
符号の説明
11 クランクルーム
12 第1マスタ室
13 第1差圧検出器
14 オイルホール
15 第2マスタ室
16 第2差圧検出器
21 ポンプ
22、23 圧力センサ
31−36 バルブ
q1 オイルホールの漏れ
q2 クランクルームへの内部漏れ
q3 オイルホールの差分漏れ
Ch チャンネル
a オイルホールの漏れq1の許容基準値
b クランクルームへの内部漏れq2の許容基準値
c オイルホールの差分漏れq3の許容基準値
d 判定基準値

Claims (3)

  1. オイルホールとクランクルームを備えたシリンダブロックに対し、オイルホールの漏れが検出された場合に、オイルホールからクランクルームへの内部漏れ、および、前記オイルホールの漏れからクランクルームへの内部漏れを差し引いたオイルホールの差分漏れに基づいて、オイルホールの漏れの適否を判定することを特徴とするオイルホールの漏れ検査方法。
  2. 請求項1に記載のオイルホールの漏れ検査方法において、前記オイルホールの漏れと前記差分漏れの許容基準値をそれぞれ設定すると共に、前記差分漏れの許容基準値から前記オイルホールの漏れの許容基準値に至る漏れ値の領域を複数の領域に分け、かつ、各領域に対して、それぞれ、該領域の漏れ値の上限値から前記差分漏れの許容基準値を差し引いた値を判定基準値として与えて複数のチャンネルを設定し、
    前記オイルホールの漏れの検出値から、該検出値に対応した漏れ値の領域を有する前記チャンネルを選択し、該選択したチャンネルにおいて、前記内部漏れの検出値と前記判定基準値とを比較して前記差分漏れの適否を判定することを特徴とするオイルホールの漏れ検査方法。
  3. オイルホールとクランクルームを備えたシリンダブロックに対し、オイルホールの漏れの許容基準値と、オイルホールの漏れからクランクルームへの内部漏れを差し引いたオイルホールの差分漏れの許容基準値とを設定する許容基準値設定部と、
    前記差分漏れの許容基準値から前記オイルホールの漏れの許容基準値に至る漏れ値の領域を複数の領域に分け、かつ、各領域に対して、それぞれ、該領域の漏れ値の上限値から前記差分漏れの許容基準値を差し引いた値を判定基準値として与えて複数のチャンネルを設定するチャンネル設定部と、
    前記内部漏れの検出値と前記許容基準値とを比較して前記内部漏れの適否を判定する内部漏れ適否判定部と、
    前記オイルホールの漏れの検出値から、該検出値に対応した漏れ値の領域を有する前記チャンネルを選択し、該選択したチャンネルにおいて、前記内部漏れの検出値と前記判定基準値とを比較して前記差分漏れの適否を判定する差分漏れ適否判定部と、を備えたオイルホールの漏れ検査装置。
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