JP2008074829A - グルココルチコイド受容体結合活性を有する新規1,2,3,4−テトラヒドロキノキサリン誘導体 - Google Patents
グルココルチコイド受容体結合活性を有する新規1,2,3,4−テトラヒドロキノキサリン誘導体 Download PDFInfo
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- JSMRMEYFZHIPJV-UHFFFAOYSA-N C1C2CCC1C2 Chemical compound C1C2CCC1C2 JSMRMEYFZHIPJV-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
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Abstract
Description
、
総合臨床,54(7),1951−2076(2005)
pは0〜5の整数を示し;
pが2〜5の場合、各R1は同一又は異なってもよく;
R2はハロゲン原子、置換基を有してもよい低級アルキル基、ヒドロキシ基、ヒドロキシ基のエステル又は置換基を有してもよい低級アルコキシ基を示し;
qは0〜2の整数を示し;
qが2の場合、各R2は同一又は異なってもよく;
R3は水素原子、置換基を有してもよい低級アルキル基、置換基を有してもよい低級アルケニル基、置換基を有してもよい低級アルキルカルボニル基、置換基を有してもよい低級アルケニルカルボニル基又は置換基を有してもよいアリールカルボニル基を示し;
R4及びR5は同一又は異なって、水素原子、ハロゲン原子、置換基を有してもよい低級アルキル基、置換基を有してもよい低級アルケニル基、置換基を有してもよい低級アルキニル基、置換基を有してもよい低級シクロアルキル基、置換基を有してもよいアリール基又は置換基を有してもよい複素環基を示し;
R4とR5は一緒になって置換基を有してもよい3〜8員の低級シクロアルカン環を形成してもよく;
R6は水素原子、置換基を有してもよい低級アルキル基、置換基を有してもよい低級アルケニル基、置換基を有してもよい低級アルキニル基、置換基を有してもよい低級シクロアルキル基、置換基を有してもよいアリール基又は置換基を有してもよい複素環基を示し;
Aは置換基を有してもよい低級アルキレン基を示し;
R7はOR8、NR8R9、SR8、S(O)R8又はS(O)2R8を示し;
R8及びR9は同一又は異なって、水素原子、置換基を有してもよい低級アルキル基、置換基を有してもよい低級アルケニル基、置換基を有してもよい低級アルキニル基、置換基を有してもよい低級シクロアルキル基、置換基を有してもよいアリール基、置換基を有してもよい複素環基、ホルミル基、置換基を有してもよい低級アルキルカルボニル基、置換基を有してもよい低級アルケニルカルボニル基、置換基を有してもよい低級アルキニルカルボニル基、置換基を有してもよい低級シクロアルキルカルボニル基、置換基を有してもよいアリールカルボニル基、置換基を有してもよい複素環カルボニル基、カルボキシ基、置換基を有してもよい低級アルコキシカルボニル基、置換基を有してもよい低級アルケニルオキシカルボニル基、置換基を有してもよい低級アルキニルオキシカルボニル基、置換基を有してもよい低級シクロアルキルオキシカルボニル基、置換基を有してもよいアリールオキシカルボニル基、置換基を有してもよい複素環オキシカルボニル基、置換基を有してもよい低級アルキルスルホニル基、置換基を有してもよい低級アルケニルスルホニル基、置換基を有してもよい低級アルキニルスルホニル基、置換基を有してもよい低級シクロアルキルスルホニル基、置換基を有してもよいアリールスルホニル基、置換基を有してもよい複素環スルホニル基、アミノカルボニル基、置換基を有してもよい低級アルキルアミノカルボニル基、置換基を有してもよい低級アルケニルアミノカルボニル基、置換基を有してもよい低級アルキニルアミノカルボニル基、置換基を有してもよい低級シクロアルキルアミノカルボニル基、置換基を有してもよいアリールアミノカルボニル基又は置換基を有してもよい複素環アミノカルボニル基を示し;
R7がNR8R9の場合、R8とR9が一緒になって、置換基を有してもよい3〜8員の含窒素複素環を形成してもよく;
また、XはO又はSを示す。以下、同じ。]
「メルカプト基のエステル」とは、メルカプト基とカルボン酸類とから形成されるチオエステル及び/又は−SCO−Rで表される基を示す。ここで、Rは前記に同じ。
「アミノ基のアミド」とは、アミノ基とカルボン酸類とから形成されるアミド及び/又は−NHCO−Rで表される基を示す。ここで、Rは前記に同じ。
「低級アルキルアミノ基のアミド」とは低級アルキルアミノ基とカルボン酸類とから形成されるアミド及び/又は−NR’CO−Rで表される基を示す。ここで、R’ は置換基を有してもよい低級アルキル基を示し、Rは前記に同じ。
「低級シクロアルキルアミノ基のアミド」とは、低級シクロアルキルアミノ基とカルボン酸類とから形成されるアミド及び/又は−NR’’CO−Rで表される基を示す。ここで、R’’ は置換基を有してもよい低級シクロアルキル基を示し、Rは前記に同じ。
「アリールアミノ基のアミド」とは、アリールアミノ基とカルボン酸類とから形成されるアミド及び/又は−NR’’’CO−Rで表される基を示す。ここで、R’’’ は置換基を有してもよいアリール基を示し、Rは前記に同じ。
「複素環アミノ基のアミド」とは、複素環アミノ基とカルボン酸類とから形成されるアミド及び/又は−NR’’’’CO−Rで表される基をを示す。ここで、R’’’’ は置換基を有してもよい複素環基を示し、Rは前記に同じ。
「カルボン酸類」とは、RaCOOH(Raは水素原子、置換基を有してもよい低級アルキル基、置換基を有してもよい低級アルケニル基、置換基を有してもよい低級アルキニル基、置換基を有してもよい低級シクロアルキル基、置換基を有してもよいアリール基、置換基を有してもよい複素環基等を示す)で示される飽和脂肪族カルボン酸、不飽和脂肪族カルボン酸、アリールカルボン酸、複素環カルボン酸等を示す。具体例として、ギ酸、酢酸、プロピオン酸、酪酸、イソ酪酸、吉草酸、イソ吉草酸、ピバル酸、シクロプロパンカルボン酸、シクロブタンカルボン酸、シクロペンタンカルボン酸、シクロヘキサンカルボン酸等の飽和脂肪族カルボン酸;アクリル酸、プロピオル酸、クロトン酸、ケイ皮酸、シクロペンテンカルボン酸、シクロヘキセンカルボン酸等の不飽和脂肪族カルボン酸;安息香酸、フタル酸、イソフタル酸、テレフタル酸、ナフトエ酸、トルイル酸等のアリールカルボン酸;フランカルボン酸、チオフェンカルボン酸、ニコチン酸、イソニコチン酸等の複素環カルボン酸等が挙げられる。
「置換基を有してもよい低級アルキル基」、「置換基を有してもよい低級アルケニル基」「置換基を有してもよい低級アルキニル基」、「置換基を有してもよい低級アルコキシ基」、「置換基を有してもよい低級アルキルチオ基」、「置換基を有してもよい低級アルキルアミノ基」、「置換基を有してもよい低級アルキルカルボニル基」、「置換基を有してもよい低級アルケニルカルボニル基」、「置換基を有してもよい低級アルキニルカルボニル基」、「置換基を有してもよい低級アルコキシカルボニル基」、「置換基を有してもよい低級アルケニルオキシルボニル基」、「置換基を有してもよい低級アルキニルオキシカルボニル基」、「置換基を有してもよい低級アルキルアミノカルボニル基」、「置換基を有してもよい低級アルケニルアミノカルボニル基」、「置換基を有してもよい低級アルキニルアミノカルボニル基」、「置換基を有してもよい低級アルキルスルホニル基」、「置換基を有してもよい低級アルケニルスルホニル基」、「置換基を有してもよい低級アルキニルスルホニル基」又は「置換基を有してもよい低級アルキルアミノ基のアミド」とは、下記、α1群から選択される1又は複数個の置換基を有してもよい「低級アルキル基」、「低級アルケニル基」、「低級アルキニル基」、「低級アルコキシ基」、「低級アルキルチオ基」、「低級アルキルアミノ基」、「低級アルキルカルボニル基」、「低級アルケニルカルボニル基」、「低級アルキニルカルボニル基」、「低級アルコキシカルボニル基」、「低級アルケニルオキシルボニル基」、「低級アルキニルオキシカルボニル基」、「低級アルキルアミノカルボニル基」、「低級アルケニルアミノカルボニル基」、「低級アルキニルアミノカルボニル基」、「低級アルキルスルホニル基」、「低級アルケニルスルホニル基」、「低級アルキニルスルホニル基」又は「低級アルキルアミノ基のアミド」を示す。
ハロゲン原子、低級シクロアルキル基、アリール基、複素環基、ヒドロキシ基、ヒドロキシ基のエステル、低級アルコキシ基、ハロゲンで置換された低級アルコキシ基、低級アルケニルオキシ基、低級アルキニルオキシ基、低級シクロアルキルオキシ基、アリールオキシ基、複素環オキシ基、メルカプト基、メルカプト基のエステル、低級アルキルチオ基、低級アルケニルチオ基、低級アルキニルチオ基、低級シクロアルキルチオ基、アリールチオ基、複素環チオ基、アミノ基、低級アルキルアミノ基、低級シクロアルキルアミノ基、アリールアミノ基、複素環アミノ基、アミノ基のアミド、低級アルキルアミノ基のアミド、低級シクロアルキルアミノ基のアミド、アリールアミノ基のアミド、複素環アミノ基のアミド、ホルミル基、低級アルキルカルボニル基、低級アルケニルカルボニル基、低級アルキニルカルボニル基、低級シクロアルキルカルボニル基、アリールカルボニル基、複素環カルボニル基、カルボキシ基、カルボキシ基のエステル、カルボキシ基のアミド、低級アルキルスルフィニル基、アリールスルフィニル基、低級アルキルスルホニル基、低級シクロアルキルスルホニル基、アリールスルホニル基、複素環スルホニル基、スルフィン酸基、スルフィン酸基のエステル、スルフィン酸基のアミド、スルホン酸基、スルホン酸基のエステル、スルホン酸基のアミド、ニトロ基及びシアノ基。
「置換基を有してもよい低級シクロアルキル基」、「置換基を有してもよいアリール基」、「置換基を有してもよい複素環基」、「置換基を有してもよい低級シクロアルキルオキシ基」、「置換基を有してもよいアリールオキシ基」、「置換基を有してもよい複素環オキシ基」、「置換基を有してもよい低級シクロアルキルチオ基」、「置換基を有してもよいアリールチオ基」、「置換基を有してもよい複素環チオ基」、「置換基を有してもよい低級シクロアルキルアミノ基」、「置換基を有してもよいアリールアミノ基」、「置換基を有してもよい複素環アミノ基」、「置換基を有してもよい低級シクロアルキルカルボニル基」、「置換基を有してもよいアリールカルボニル基」、「置換基を有してもよい複素環カルボニル基」、「置換基を有してもよい低級シクロアルキルオキシカルボニル基」、「置換基を有してもよいアリールオキシカルボニル基」、「置換基を有してもよい複素環オキシカルボニル基」、「置換基を有してもよい低級シクロアルキルアミノカルボニル基」、「置換基を有してもよいアリールアミノカルボニル基」、「置換基を有してもよい複素環アミノカルボニル基」、「置換基を有してもよい低級シクロアルキルスルホニル基」、「置換基を有してもよいアリールスルホニル基」、「置換基を有してもよい複素環スルホニル基」、「置換基を有してもよい低級シクロアルキルアミノ基のアミド」、「置換基を有してもよいアリールアミノ基のアミド」又は「置換基を有してもよい複素環アミノ基のアミド」とは、下記、β1群から選択される1又は複数個の置換基を有してもよい「低級シクロアルキル基」、「アリール基」、「複素環基」、「低級シクロアルキルオキシ基」、「アリールオキシ基」、「複素環オキシ基」、「低級シクロアルキルチオ基」、「アリールチオ基」、「複素環チオ基」、「低級シクロアルキルアミノ基」、「アリールアミノ基」、「複素環アミノ基」、「低級シクロアルキルカルボニル基」、「アリールカルボニル基」、「複素環カルボニル基」、「低級シクロアルキルオキシカルボニル基」、「アリールオキシカルボニル基」、「複素環オキシカルボニル基」、「低級シクロアルキルアミノカルボニル基」、「アリールアミノカルボニル基」、「複素環アミノカルボニル基」、「低級シクロアルキルスルホニル基」、「アリールスルホニル基」、「複素環スルホニル基」、「低級シクロアルキルアミノ基のアミド」、「アリールアミノ基のアミド」又は「複素環アミノ基のアミド」を示す。
ハロゲン原子、低級アルキル基、ハロゲン原子で置換された低級アルキル基、低級アルケニル基、低級アルキニル基、低級シクロアルキル基、アリール基、複素環基、ヒドロキシ基、ヒドロキシ基のエステル、低級アルコキシ基、ハロゲン原子で置換された低級アルコキシ基、低級アルケニルオキシ基、低級アルキニルオキシ基、低級シクロアルキルオキシ基、アリールオキシ基、複素環オキシ基、メルカプト基、メルカプト基のエステル、低級アルキルチオ基、低級アルケニルチオ基、低級アルキニルチオ基、低級シクロアルキルチオ基、アリールチオ基、複素環チオ基、アミノ基、低級アルキルアミノ基、低級シクロアルキルアミノ基、アリールアミノ基、複素環アミノ基、アミノ基のアミド、低級アルキルアミノ基のアミド、低級シクロアルキルアミノ基のアミド、アリールアミノ基のアミド、複素環アミノ基のアミド、ホルミル基、低級アルキルカルボニル基、低級アルケニルカルボニル基、低級アルキニルカルボニル基、低級シクロアルキルカルボニル基、アリールカルボニル基、複素環カルボニル基、カルボキシ基、カルボキシ基のエステル、カルボキシ基のアミド、低級アルキルスルフィニル基、アリールスルフィニル基、低級アルキルスルホニル基、低級シクロアルキルスルホニル基、アリールスルホニル基、複素環スルホニル基、スルフィン酸基、スルフィン酸基のエステル、スルフィン酸基のアミド、スルホン酸基、スルホン酸基のエステル、スルホン酸基のアミド、ニトロ基、シアノ基、低級アルキルアミノカルボニルオキシ基及びアリールアミノカルボニルオキシ基。
本発明でいう「複数個の基」とは、夫々の基が同一であっても異なるものであってもよく、その個数は、2個の場合が好ましい。また、水素原子やハロゲン原子も「基」の概念に含まれる。
本発明でいう「グルココルチコイド受容体モジュレーター」とは、グルココルチコイド受容体と結合することにより、医薬的作用を発現させるものをいう。例えば、グルココルチコイド受容体アゴニスト、グルココルチコイド受容体アンタゴニスト等が挙げられる。
本発明化合物における「塩」とは、医薬として許容される塩であれば、特に制限はなく、塩酸、臭化水素酸、ヨウ化水素酸、硝酸、硫酸、リン酸等の無機酸との塩、酢酸、フマル酸、マレイン酸、コハク酸、クエン酸、酒石酸、アジピン酸、グルコン酸、グルコヘプト酸、グルクロン酸、テレフタル酸、メタンスルホン酸、乳酸、馬尿酸、1,2−エタンジスルホン酸、イセチオン酸、ラクトビオン酸、オレイン酸、パモ酸、ポリガラクツロン酸、ステアリン酸、タンニン酸、トリフルオロメタンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸、硫酸ラウリルエステル、硫酸メチル、ナフタレンスルホン酸、スルホサリチル酸等の有機酸との塩、臭化メチル、ヨウ化メチル等との四級アンモニウム塩、臭素イオン、塩素イオン、ヨウ素イオン等のハロゲンイオンとの塩、リチウム、ナトリウム、カリウム等のアルカリ金属との塩、カルシウム、マグネシウム等のアルカリ土類金属との塩、鉄、亜鉛等との金属塩、アンモニアとの塩、トリエチレンジアミン、2−アミノエタノール、2,2−イミノビス(エタノール)、1−デオキシ−1−(メチルアミノ)−2−D−ソルビトール、2−アミノ−2−(ヒドロキシメチル)−1,3−プロパンジオール、プロカイン、N,N−ビス(フェニルメチル)−1,2−エタンジアミン等の有機アミンとの塩等が挙げられる。
本発明化合物に幾何異性体又は光学異性体が存在する場合は、それらの異性体も本発明の範囲に含まれる。
また、本発明化合物は水和物又は溶媒和物の形態をとっていてもよい。
本発明化合物にプロトン互変異性が存在する場合には、それらの互変異性体も本発明に含まれる。
本発明化合物に結晶多形が存在する場合には、それらの結晶多形体も本発明に含まれる。
(a)本発明化合物における好ましい例として、一般式(1)で示される化合物又はその塩において、各基が下記に示す基である化合物又はその塩が挙げられる。
(a1)R1がハロゲン原子、低級アルキル基、低級シクロアルキル基、アリール基、複素環基、ヒドロキシ基、ヒドロキシ基のエステル、低級アルコキシ基、低級シクロアルキルオキシ基、アリールオキシ基、複素環オキシ基、メルカプト基、メルカプト基のエステル、低級アルキルチオ基、低級シクロアルキルチオ基、アリールチオ基、複素環チオ基、アミノ基、低級アルキルアミノ基、低級シクロアルキルアミノ基、アリールアミノ基、複素環アミノ基、アミノ基のアミド、低級アルキルアミノ基のアミド、低級シクロアルキルアミノ基のアミド、アリールアミノ基のアミド、複素環アミノ基のアミド、低級アルキルカルボニル基、低級シクロアルキルカルボニル基、アリールカルボニル基、複素環カルボニル基、カルボキシ基、カルボキシ基のエステル、カルボキシ基のアミド、低級アルキルスルホニル基、低級シクロアルキルスルホニル基、アリールスルホニル基、複素環スルホニル基、スルホン酸基、スルホン酸基のエステル、スルホン酸基のアミド、ニトロ基又はシアノ基を示し;
R1が低級アルキル基、低級アルコキシ基、低級アルキルチオ基、低級アルキルアミノ基、低級アルキルアミノ基のアミド、低級アルキルカルボニル基又は低級アルキルスルホニル基の場合、該低級アルキル基、該低級アルコキシ基、該低級アルキルチオ基、該低級アルキルアミノ基、該低級アルキルアミノ基のアミド、該低級アルキルカルボニル基又は該低級アルキルスルホニル基はハロゲン原子、低級シクロアルキル基、アリール基、複素環基、ヒドロキシ基、ヒドロキシ基のエステル、低級アルコキシ基、ハロゲン原子で置換された低級アルコキシ基、低級シクロアルキルオキシ基、アリールオキシ基、複素環オキシ基、低級アルキルチオ基、低級シクロアルキルチオ基、アリールチオ基、複素環チオ基、アミノ基、低級アルキルアミノ基、低級シクロアルキルアミノ基、アリールアミノ基、複素環アミノ基、アミノ基のアミド、低級アルキルアミノ基のアミド、低級シクロアルキルアミノ基のアミド、アリールアミノ基のアミド、複素環アミノ基のアミド、低級アルキルカルボニル基、低級シクロアルキルカルボニル基、アリールカルボニル基、複素環カルボニル基、カルボキシ基、カルボキシ基のエステル、カルボキシ基のアミド、低級アルキルスルホニル基、低級シクロアルキルスルホニル基、アリールスルホニル基、複素環スルホニル基、スルホン酸基、スルホン酸基のエステル、スルホン酸基のアミド、ニトロ基及びシアノ基から選択される1又は複数個の基を置換基として有してもよく;
R1が低級シクロアルキル基、アリール基、複素環基、低級シクロアルキルオキシ基、アリールオキシ基、複素環オキシ基、低級シクロアルキルチオ基、アリールチオ基、複素環チオ基、低級シクロアルキルアミノ基、アリールアミノ基、複素環アミノ基、低級シクロアルキルアミノ基のアミド、アリールアミノ基のアミド、複素環アミノ基のアミド、低級シクロアルキルカルボニル基、アリールカルボニル基、複素環カルボニル基、低級シクロアルキルスルホニル基、アリールスルホニル基又は複素環スルホニル基の場合、該低級シクロアルキル基、該アリール基、該複素環基、該低級シクロアルキルオキシ基、該アリールオキシ基、該複素環オキシ基、該低級シクロアルキルチオ基、該アリールチオ基、該複素環チオ基、該低級シクロアルキルアミノ基、該アリールアミノ基、該複素環アミノ基、該低級シクロアルキルアミノ基のアミド、該アリールアミノ基のアミド、該複素環アミノ基のアミド、該低級シクロアルキルカルボニル基、該アリールカルボニル基、該複素環カルボニル基、該低級シクロアルキルスルホニル基、該アリールスルホニル基又は該複素環スルホニル基はハロゲン原子、低級アルキル基、ハロゲン原子で置換された低級アルキル基、ヒドロキシ基、ヒドロキシ基のエステル、低級アルコキシ基、ハロゲン原子で置換された低級アルコキシ基、低級アルキルチオ基、アミノ基、低級アルキルアミノ基、アミノ基のアミド、低級アルキルアミノ基のアミド、低級アルキルカルボニル基、カルボキシ基、カルボキシ基のエステル、カルボキシ基のアミド、低級アルキルスルホニル基、スルホン酸基、スルホン酸基のエステル、スルホン酸基のアミド、ニトロ基及びシアノ基から選択される1又は複数個の基を置換基として有してもよく;及び/又は、
(a2)pが0〜3の整数を示し;
pが2又は3の場合、各R1は同一又は異なってもよく;及び/又は、
(a3)R2がハロゲン原子、低級アルキル基、ヒドロキシ基又は低級アルコキシ基を示し;
及び/又は、
(a4)qが0〜2の整数を示し;
qが2の場合、各R2は同一又は異なってもよく;及び/又は、
(a5)R3が水素原子、低級アルキル基、低級アルケニル基、低級アルキルカルボニル基、低級アルケニルカルボニル基又はアリールカルボニル基を示し;
R3が低級アルキル基又は低級アルキルカルボニル基の場合、該低級アルキル基又は該低級アルキルカルボニル基はハロゲン原子及びアリール基から選択される1又は複数個の基を置換基として有してもよく;
R3がアリールカルボニル基の場合、該アリールカルボニル基はハロゲン原子、低級アルキル基、ハロゲン原子で置換された低級アルキル基、低級アルコキシ基及びハロゲン原子で置換された低級アルコキシ基から選択される1又は複数個の基を置換基として有してもよく;及び/又は、
(a6)R4及びR5が同一又は異なって、水素原子、ハロゲン原子、低級アルキル基、低級シクロアルキル基、アリール又は複素環基を示し;
R4又はR5が低級アルキル基の場合、該低級アルキル基はハロゲン原子、低級シクロアルキル基、アリール基、複素環基、ヒドロキシ基、ヒドロキシ基のエステル、低級アルコキシ基、ハロゲン原子で置換された低級アルコキシ基、低級シクロアルキルオキシ基、アリールオキシ基、複素環オキシ基、低級アルキルチオ基、低級シクロアルキルチオ基、アリールチオ基、複素環チオ基、アミノ基、低級アルキルアミノ基、低級シクロアルキルアミノ基、アリールアミノ基、複素環アミノ基、アミノ基のアミド、低級アルキルアミノ基のアミド、低級シクロアルキルアミノ基のアミド、アリールアミノ基のアミド、複素環アミノ基のアミド、低級アルキルカルボニル基、低級シクロアルキルカルボニル基、アリールカルボニル基、複素環カルボニル基、カルボキシ基、カルボキシ基のエステル、カルボキシ基のアミド、ニトロ基及びシアノ基から選択される1又は複数個の基を置換基として有してもよく;
R4又はR5が低級シクロアルキル基、アリール又は複素環基の場合、該低級シクロアルキル基、該アリール又は該複素環基はハロゲン原子、低級アルキル基、ハロゲン原子で置換された低級アルキル基、ヒドロキシ基、ヒドロキシ基のエステル、低級アルコキシ基、ハロゲン原子で置換された低級アルコキシ基、低級アルキルチオ基、アミノ基、低級アルキルアミノ基、アミノ基のアミド、低級アルキルアミノ基のアミド、低級アルキルカルボニル基、カルボキシ基、カルボキシ基のエステル、カルボキシ基のアミド、低級アルキルスルホニル基、スルホン酸基、スルホン酸基のエステル、スルホン酸基のアミド、ニトロ基及びシアノ基から選択される1又は複数個の基を置換基として有してもよく;
R4とR5が一緒になって、3〜8員の低級シクロアルカン環を形成してもよく;及び/又は、
(a7)R6が水素原子、低級アルキル基、低級アルケニル基、低級アルキニル基又は低級シクロアルキル基を示し;
R6が低級アルキル基、低級アルケニル基、低級アルキニル基又は低級シクロアルキル基の場合、該低級アルキル基、該低級アルケニル基、該低級アルキニル基又は該低級シクロアルキル基はハロゲン原子及びアリール基から選択される1又は複数個の基を置換基として有してもよく;及び/又は、
(a8)Aがヒドロキシ基又はハロゲン原子で置換されてもよい低級アルキレン基を示し;及び/又は、
(a9)R7がOR8、NR8R9又はSR8を示し;
R8及びR9が同一又は異なって、水素原子、低級アルキル基、低級アルケニル基、低級アルキニル基、低級シクロアルキル基、アリール基、複素環基、ホルミル基、低級アルキルカルボニル基、低級アルケニルカルボニル基、低級アルキニルカルボニル基、低級シクロアルキルカルボニル基、アリールカルボニル基、複素環カルボニル基、カルボキシ基、低級アルコキシカルボニル基、低級アルケニルオキシカルボニル基、低級アルキニルオキシカルボニル基、低級シクロアルキルオキシカルボニル基、アリールオキシカルボニル基、複素環オキシカルボニル基、低級アルキルスルホニル基、低級アルケニルスルホニル基、低級アルキニルスルホニル基、低級シクロアルキルスルホニル基、アリールスルホニル基、複素環スルホニル基、アミノカルボニル基、低級アルキルアミノカルボニル基、低級アルケニルアミノカルボニル基、低級アルキニルアミノカルボニル基、低級シクロアルキルアミノカルボニル基、アリールアミノカルボニル基又は複素環アミノカルボニル基を示し;
R8又はR9が低級アルキル基、低級アルケニル基、低級アルキニル基、低級アルキルカルボニル基、低級アルケニルカルボニル基、低級アルキニルカルボニル基、低級アルコキシカルボニル基、低級アルケニルオキシカルボニル基、低級アルキニルオキシカルボニル基、低級アルキルスルホニル基、低級アルケニルスルホニル基、低級アルキニルスルホニル基、低級アルキルアミノカルボニル基、低級アルケニルアミノカルボニル基又は低級アルキニルアミノカルボニル基の場合、該低級アルキル基、該低級アルケニル基、該低級アルキニル基、該低級アルキルカルボニル基、該低級アルケニルカルボニル基、該低級アルキニルカルボニル基、該低級アルコキシカルボニル基、該低級アルケニルオキシカルボニル基、該低級アルキニルオキシカルボニル基、該低級アルキルスルホニル基、該低級アルケニルスルホニル基、該低級アルキニルスルホニル基、該低級アルキルアミノカルボニル基、該低級アルケニルアミノカルボニル基又は該低級アルキニルアミノカルボニル基はハロゲン原子、低級シクロアルキル基、アリール基、複素環基、ヒドロキシ基、ヒドロキシ基のエステル、低級アルコキシ基、ハロゲン原子で置換された低級アルコキシ基、低級シクロアルキルオキシ基、アリールオキシ基、複素環オキシ基、低級アルキルチオ基、低級シクロアルキルチオ基、アリールチオ基、複素環チオ基、アミノ基、低級アルキルアミノ基、低級シクロアルキルアミノ基、アリールアミノ基、複素環アミノ基、アミノ基のアミド、低級アルキルアミノ基のアミド、低級シクロアルキルアミノ基のアミド、アリールアミノ基のアミド、複素環アミノ基のアミド、低級アルキルカルボニル基、低級シクロアルキルカルボニル基、アリールカルボニル基、複素環カルボニル基、カルボキシ基、カルボキシ基のエステル、カルボキシ基のアミド、低級アルキルスルホニル基、低級シクロアルキルスルホニル基、アリールスルホニル基、複素環スルホニル基、スルホン酸基、スルホン酸基のエステル、スルホン酸基のアミド、ニトロ基及びシアノ基から選択される1又は複数個の基を置換基として有してもよく;
R8又はR9が低級シクロアルキル基、アリール基、複素環基、低級シクロアルキルカルボニル基、アリールカルボニル基、複素環カルボニル基、低級シクロアルキルオキシカルボニル基、アリールオキシカルボニル基、複素環オキシカルボニル基、低級シクロアルキルスルホニル基、アリールスルホニル基、複素環スルホニル基、低級シクロアルキルアミノカルボニル基、アリールアミノカルボニル基又は複素環アミノカルボニル基の場合、該低級シクロアルキル基、該アリール基、該複素環基、該低級シクロアルキルカルボニル基、該アリールカルボニル基、該複素環カルボニル基、該低級シクロアルキルオキシカルボニル基、該アリールオキシカルボニル基、該複素環オキシカルボニル基、該低級シクロアルキルスルホニル基、該アリールスルホニル基、該複素環スルホニル基、該低級シクロアルキルアミノカルボニル基、該アリールアミノカルボニル基又は該複素環アミノカルボニル基はハロゲン原子、低級アルキル基、ハロゲン原子で置換された低級アルキル基、ヒドロキシ基で置換された低級アルキル基、低級アルケニル基、低級アルキニル基、低級シクロアルキル基、アリール基、複素環基、ヒドロキシ基、ヒドロキシ基のエステル、低級アルコキシ基、ハロゲン原子で置換された低級アルコキシ基、低級アルケニルオキシ基、低級アルキニルオキシ基、低級シクロアルキルオキシ基、アリールオキシ基、複素環オキシ基、低級アルキルチオ基、低級シクロアルキルチオ基、アリールチオ基、複素環チオ基、アミノ基、低級アルキルアミノ基、低級シクロアルキルアミノ基、アリールアミノ基、複素環アミノ基、アミノ基のアミド、低級アルキルアミノ基のアミド、低級シクロアルキルアミノ基のアミド、アリールアミノ基のアミド、複素環アミノ基のアミド、低級アルキルカルボニル基、低級シクロアルキルカルボニル基、アリールカルボニル基、複素環カルボニル基、カルボキシ基、カルボキシ基のエステル、カルボキシ基のアミド、低級アルキルスルホニル基、低級シクロアルキルスルホニル基、アリールスルホニル基、複素環スルホニル基、スルホン酸基、スルホン酸基のエステル、スルホン酸基のアミド、ニトロ基及びシアノ基から選択される1又は複数個の基を置換基として有してもよく;
R7がNR8R9の場合、R8とR9が一緒になって、5又は6員の含窒素複素環を形成してもよく;及び/又は、
(a10)XがO又はSを示す化合物又はその塩。
すなわち、一般式(1)で示される化合物において、上記(a1)、(a2)、(a3)、(a4)、(a5)、(a6)、(a7)、(a8)、(a9)及び(a10)から選択される1又は2以上の各組み合わせからなる化合物又はその塩。
(b)本発明化合物におけるより好ましい例として、一般式(1)で示される化合物又はその塩において、各基が下記に示す基である化合物又はその塩が挙げられる。
(b1)R1がハロゲン原子、低級アルキル基、ヒドロキシ基、ヒドロキシ基のエステル、低級アルコキシ基、低級アルキルチオ基、アミノ基、低級アルキルアミノ基、アミノ基のアミド、低級アルキルアミノ基のアミド、低級アルキルカルボニル基、カルボキシ基、カルボキシ基のエステル、カルボキシ基のアミド、低級アルキルスルホニル基、ニトロ基又はシアノ基を示し;
R1が低級アルキル基、低級アルコキシ基、低級アルキルチオ基、低級アルキルアミノ基、低級アルキルアミノ基のアミド、低級アルキルカルボニル基又は低級アルキルスルホニル基の場合、該低級アルキル基、該低級アルコキシ基、該低級アルキルチオ基、該低級アルキルアミノ基、該低級アルキルアミノ基のアミド、該低級アルキルカルボニル基又は該低級アルキルスルホニル基はハロゲン原子、低級シクロアルキル基、アリール基、複素環基、ヒドロキシ基、ヒドロキシ基のエステル、低級アルコキシ基、ハロゲン原子で置換された低級アルコキシ基、低級シクロアルキルオキシ基、アリールオキシ基、複素環オキシ基、低級アルキルチオ基、低級シクロアルキルチオ基、アリールチオ基、複素環チオ基、アミノ基、低級アルキルアミノ基、低級シクロアルキルアミノ基、アリールアミノ基、複素環アミノ基、アミノ基のアミド、低級アルキルアミノ基のアミド、低級シクロアルキルアミノ基のアミド、アリールアミノ基のアミド、複素環アミノ基のアミド、低級アルキルカルボニル基、低級シクロアルキルカルボニル基、アリールカルボニル基、複素環カルボニル基、カルボキシ基、カルボキシ基のエステル、カルボキシ基のアミド、低級アルキルスルホニル基、低級シクロアルキルスルホニル基、アリールスルホニル基、複素環スルホニル基、スルホン酸基、スルホン酸基のエステル、スルホン酸基のアミド、ニトロ基及びシアノ基から選択される1又は複数個の基を置換基として有してもよく;及び/又は、
(b2)pが0〜3の整数を示し;
pが2又は3の場合、各R1は同一又は異なってもよく;及び/又は、
(b3)qが0を示し;及び/又は、
(b4)R3が水素原子、低級アルキル基、低級アルケニル基、低級アルキルカルボニル基、低級アルケニルカルボニル基又はアリールカルボニル基を示し;
R3が低級アルキル基の場合、該低級アルキル基は1又は複数個のアリール基を置換基として有してもよく;
R3がアリールカルボニル基の場合、該アリールカルボニル基はハロゲン原子及び低級アルキル基から選択される1又は複数個の基を置換基として有してもよく;及び/又は、
(b5)R4及びR5が同一又は異なって、水素原子、ハロゲン原子、低級アルキル基、低級シクロアルキル基、アリール又は複素環基を示し;
R4又はR5が低級アルキル基の場合、該低級アルキル基はハロゲン原子、ヒドロキシ基、ヒドロキシ基のエステル、低級アルコキシ基、ハロゲン原子で置換された低級アルコキシ基、低級アルキルチオ基、アミノ基、低級アルキルアミノ基、アミノ基のアミド、低級アルキルアミノ基のアミド、低級アルキルカルボニル基、カルボキシ基、カルボキシ基のエステル、カルボキシ基のアミド、ニトロ基又はシアノ基から選択される1又は複数個の基を置換基として有してもよく;
R4又はR5が低級シクロアルキル基、アリール又は複素環基の場合、該低級シクロアルキル基、該アリール又は該複素環基はハロゲン原子、低級アルキル基、ハロゲン原子で置換された低級アルキル基、ヒドロキシ基、ヒドロキシ基のエステル、低級アルコキシ基、ハロゲン原子で置換された低級アルコキシ基、低級アルキルチオ基、アミノ基、低級アルキルアミノ基、アミノ基のアミド、低級アルキルアミノ基のアミド、低級アルキルカルボニル基、カルボキシ基、カルボキシ基のエステル、カルボキシ基のアミド、低級アルキルスルホニル基、ニトロ基又はシアノ基から選択される1又は複数個の基を置換基として有してもよく;
R4とR5が一緒になって3〜8員の低級シクロアルカン環を形成してもよく;及び/又は、
(b6)R6が水素原子、低級アルキル基、低級アルケニル基、低級アルキニル基又は低級シクロアルキル基を示し;
R6が低級アルキル基、低級アルケニル基、低級アルキニル基又は低級シクロアルキル基の場合、該低級アルキル基、該低級アルケニル基、該低級アルキニル基又は該低級シクロアルキル基はハロゲン原子及びアリール基から選択される1又は複数個の基を置換基として有してもよく;及び/又は、
(b7)Aが低級アルキレン基を示し;及び/又は、
(b8)R7がOR8、NR8R9又はSR8を示し;
R8及びR9が同一又は異なって、水素原子、低級アルキル基、低級アルケニル基、低級アルキニル基、低級シクロアルキル基、アリール基、複素環基、ホルミル基、低級アルキルカルボニル基、低級アルケニルカルボニル基、低級アルキニルカルボニル基、低級シクロアルキルカルボニル基、アリールカルボニル基、複素環カルボニル基、カルボキシ基、低級アルコキシカルボニル基、低級アルケニルオキシカルボニル基、低級アルキニルオキシカルボニル基、低級シクロアルキルオキシカルボニル基、アリールオキシカルボニル基、複素環オキシカルボニル基、低級アルキルスルホニル基、低級アルケニルスルホニル基、低級アルキニルスルホニル基、低級シクロアルキルスルホニル基、アリールスルホニル基、複素環スルホニル基、アミノカルボニル基、低級アルキルアミノカルボニル基、低級アルケニルアミノカルボニル基、低級アルキニルアミノカルボニル基、低級シクロアルキルアミノカルボニル基、アリールアミノカルボニル基又は複素環アミノカルボニル基を示し;
R8又はR9が低級アルキル基、低級アルケニル基、低級アルキニル基、低級アルキルカルボニル基、低級アルケニルカルボニル基、低級アルキニルカルボニル基、低級アルコキシカルボニル基、低級アルケニルオキシカルボニル基、低級アルキニルオキシカルボニル基、低級アルキルスルホニル基、低級アルケニルスルホニル基、低級アルキニルスルホニル基、低級アルキルアミノカルボニル基、低級アルケニルアミノカルボニル基又は低級アルキニルアミノカルボニル基の場合、該低級アルキル基、該低級アルケニル基、該低級アルキニル基、該低級アルキルカルボニル基、該低級アルケニルカルボニル基、該低級アルキニルカルボニル基、該低級アルコキシカルボニル基、該低級アルケニルオキシカルボニル基、該低級アルキニルオキシカルボニル基、該低級アルキルスルホニル基、該低級アルケニルスルホニル基、該低級アルキニルスルホニル基、該低級アルキルアミノカルボニル基、該低級アルケニルアミノカルボニル基又は該低級アルキニルアミノカルボニル基はハロゲン原子、低級シクロアルキル基、アリール基、複素環基、ヒドロキシ基、ヒドロキシ基のエステル、低級アルコキシ基、ハロゲン原子で置換された低級アルコキシ基、低級アルキルチオ基、アミノ基、低級アルキルアミノ基、アミノ基のアミド、低級アルキルアミノ基のアミド、低級アルキルカルボニル基、カルボキシ基、カルボキシ基のエステル、カルボキシ基のアミド、低級アルキルスルホニル基、ニトロ基又はシアノ基から選択される1又は複数個の基を置換基として有してもよく;
R8又はR9が低級シクロアルキル基、アリール基、複素環基、低級シクロアルキルカルボニル基、アリールカルボニル基、複素環カルボニル基、低級シクロアルキルオキシカルボニル基、アリールオキシカルボニル基、複素環オキシカルボニル基、低級シクロアルキルスルホニル基、アリールスルホニル基、複素環スルホニル基、低級シクロアルキルアミノカルボニル基、アリールアミノカルボニル基又は複素環アミノカルボニル基の場合、該低級シクロアルキル基、該アリール基、該複素環基、該低級シクロアルキルカルボニル基、該アリールカルボニル基、該複素環カルボニル基、該低級シクロアルキルオキシカルボニル基、該アリールオキシカルボニル基、該複素環オキシカルボニル基、該低級シクロアルキルスルホニル基、該アリールスルホニル基、該複素環スルホニル基、該低級シクロアルキルアミノカルボニル基、該アリールアミノカルボニル基又は該複素環アミノカルボニル基はハロゲン原子、低級アルキル基、ハロゲン原子で置換された低級アルキル基、ヒドロキシ基で置換された低級アルキル基、低級アルケニル基、低級アルキニル基、低級シクロアルキル基、アリール基、複素環基、ヒドロキシ基、ヒドロキシ基のエステル、低級アルコキシ基、ハロゲン原子で置換された低級アルコキシ基、低級アルケニルオキシ基、低級アルキニルオキシ基、低級アルキルチオ基、アミノ基、低級アルキルアミノ基、アミノ基のアミド、低級アルキルアミノ基のアミド、低級アルキルカルボニル基、カルボキシ基、カルボキシ基のエステル、カルボキシ基のアミド、低級アルキルスルホニル基、ニトロ基又はシアノ基から選択される1又は複数個の基を置換基として有してもよく;
R7がNR8R9の場合、R8とR9が一緒になって、5又は6員の含窒素複素環を形成してもよく;及び/又は、
(b9)XがOを示す化合物又はその塩。
すなわち、一般式(1)で示される化合物において、上記(b1)、(b2)、(b3)、(b4)、(b5)、(b6)、(b7)、(b8)及び(b9)から選択される1又は2以上の各組み合わせからなる化合物又はその塩。
(c)本発明化合物におけるさらに好ましい例として、一般式(1)で示される化合物又はその塩において、各基が下記に示す基である化合物又はその塩が挙げられる。
一般式(1)において、
(c1)R1がハロゲン原子、低級アルキル基、ヒドロキシ基、ヒドロキシ基のエステル、低級アルコキシ基、低級アルキルチオ基、アミノ基、アミノ基のアミド、低級アルキルアミノ基のアミド、低級アルキルカルボニル基、カルボキシ基、カルボキシ基のエステル、ニトロ基又はシアノ基を示し;
R1が低級アルキル基又は低級アルコキシ基の場合、該低級アルキル基又は該低級アルコキシ基はハロゲン原子、ヒドロキシ基及び低級アルコキシ基から選択される1又は複数個の基を置換基として有してもよく;及び/又は、
(c2)pが1、2又は3を示し;
pが2又は3の場合、各R1は同一又は異なってもよく;及び/又は、
(c3)qが0を示し;及び/又は、
(c4)R3が水素原子を示し;及び/又は、
(c5)R4及びR5が同一又は異なって、低級アルキル基を示し;及び/又は、
(c6)R6が水素原子、低級アルキル基又は低級アルケニル基を示し;及び/又は、
(c7)Aが低級アルキレン基を示し;及び/又は、
(c8)R7がOR8又はNR8R9を示し;
R8及びR9が同一又は異なって、水素原子、アリール基、アリールカルボニル基又は複素環カルボニル基を示し;
R8又はR9がアリール基、アリールカルボニル基又は複素環カルボニル基の場合、該アリール基、該アリールカルボニル基又は該複素環カルボニル基はハロゲン原子、低級アルキル基、ハロゲン原子で置換された低級アルキル基、ヒドロキシ基で置換された低級アルキル基、低級アルケニル基、アリール基、低級アルコキシ基、低級アルキルカルボニル基、カルボキシ基のエステル、ニトロ基及びシアノ基から選択される1又は複数個の基を置換基として有してもよく;及び/又は、
(c9)XがOを示す化合物又はその塩。
すなわち、一般式(1)で示される化合物において、上記(c1)、(c2)、(c3)、(c4)、(c5)、(c6)、(c7)、(c8)及び(c9)から選択される1又は2以上の各組み合わせからなる化合物又はその塩。
(d)本発明化合物における特に好ましい例として、一般式(1)で示される化合物又はその塩において、各基が下記に示す基である化合物又はその塩が挙げられる。
(d1)R1がハロゲン原子、ヒドロキシ基、ヒドロキシ基のエステル、低級アルコキシ基、アミノ基のアミド又は低級アルキルアミノ基のアミドを示し;及び/又は、
(d2)pが2又は3を示し、この時、各R1は同一又は異なってもよく;及び/又は、
(d3)qが0を示し;及び/又は、
(d4)R3が水素原子を示し;及び/又は、
(d5)R4及びR5が同一又は異なって、低級アルキル基を示し;及び/又は、
(d6)R6が低級アルキル基を示し;及び/又は、
(d7)Aが低級アルキレン基を示し;及び/又は、
(d8)R7がOR8又はNR8R9を示し;
R8がアリール基、アリールカルボニル基又は複素環カルボニル基を示し、この時、該アリール基、該アリールカルボニル基又は該複素環カルボニル基はハロゲン原子、低級アルキル基、ハロゲン原子で置換された低級アルキル基、ヒドロキシ基で置換された低級アルキル基、低級アルケニル基、アリール基、低級アルコキシ基、低級アルキルカルボニル基、カルボキシ基のエステル、ニトロ基及びシアノ基から選択される1又は複数個の基を置換基として有してもよく;
R9が水素原子を示し;及び/又は、
(d9)XがOを示す化合物又はその塩。
すなわち、一般式(1)で示される化合物において、上記(d1)、(d2)、(d3)、(d4)、(d5)、(d6)、(d7)、(d8)及び(d9)から選択される1又は2以上の各組み合わせからなる化合物又はその塩。
(e)本発明化合物におけるR1の好ましい例として、下記の条件を充足する化合物又はその塩が挙げられる。
(f)本発明化合物におけるR4、R5及びR6の好ましい例として、下記の条件を充足する化合物又はその塩が挙げられる。
(g)本発明化合物におけるR8の好ましい例として、下記の条件を充足する化合物又はその塩が挙げられる。
(h)本発明化合物におけるAの好ましい例として、下記の条件を充足する化合物又はその塩が挙げられる。
(i)本発明化合物におけるR1がヒドロキシ基のエステルの場合の好ましい例として、下記の条件を充足する化合物又はその塩が挙げられる。
一般式(1)のR1において、ヒドロキシ基のエステルが−OCO−Ra1を示し、該Ra1が、水素原子、置換基を有してもよい低級アルキル基、置換基を有してもよい低級アルケニル基、置換基を有してもよい低級アルキニル基、置換基を有してもよい低級シクロアルキル基、置換基を有してもよいアリール基、置換基を有してもよい複素環基、置換基を有してもよい低級アルコキシ基、置換基を有してもよい低級アルケニルオキシ基、置換基を有してもよい低級アルキニルオキシ基、置換基を有してもよい低級シクロアルキルオキシ基、置換基を有してもよいアリールオキシ基、置換基を有してもよい複素環オキシ基、アミノ基、置換基を有してもよい低級アルキルアミノ基、置換基を有してもよい低級シクロアルキルアミノ基、置換基を有してもよいアリールアミノ基又は置換基を有してもよい複素環アミノ基であり、
より好ましくは、該Ra1が、水素原子、低級アルキル基、低級アルケニル基、低級シクロアルキル基、アリール基、複素環基、低級アルコキシ基、低級アルケニルオキシ基、低級シクロアルキルオキシ基、アリールオキシ基、複素環オキシ基、アミノ基、低級アルキルアミノ基、低級シクロアルキルアミノ基、アリールアミノ基又は複素環アミノ基を示し、
Ra1が低級アルキル基、低級アルケニル基、低級アルコキシ基、低級アルケニルオキシ基又は低級アルキルアミノ基の場合、該低級アルキル基、該低級アルケニル基、該低級アルコキシ基、該低級アルケニルオキシ基又は該低級アルキルアミノ基はハロゲン原子、アリール基、複素環基、ヒドロキシ基、ヒドロキシ基のエステル、アミノ基、低級アルキルアミノ基、カルボキシ基及びカルボキシ基のエステルから選択される1又は複数個の基を置換基として有してもよく、
Ra1が低級シクロアルキル基、アリール基、複素環基、低級シクロアルキルオキシ基、アリールオキシ基、複素環オキシ基、低級シクロアルキルアミノ基、アリールアミノ基又は複素環アミノ基の場合、該低級シクロアルキル基、該アリール基、該複素環基、該低級シクロアルキルオキシ基、該アリールオキシ基、該複素環オキシ基、該低級シクロアルキルアミノ基、該アリールアミノ基又は該複素環アミノ基はハロゲン原子、低級アルキル基、ハロゲン原子で置換された低級アルキル基、ヒドロキシ基、ヒドロキシ基のエステル、低級アルコキシ基、メルカプト基、低級アルキルチオ基、ホルミル基、低級アルキルカルボニル基、カルボキシ基、カルボキシ基本のエステル、ニトロ基及びシアノ基から選択される1又は複数個の基を置換基として有してもよい基であり、
特に好ましくは、該Ra1が、低級アルキル基、低級アルケニル基、低級シクロアルキル基、アリール基、複素環基、低級アルコキシ基、アリールオキシ基、低級アルキルアミノ基、低級シクロアルキルアミノ基、アリールアミノ基又は複素環アミノ基を示し、
Ra1が低級アルキル基の場合、該低級アルキル基はアリール基及び低級アルキルアミノ基から選択される1又は複数個の基を置換基として有してもよく、
Ra1がアリール基の場合、該アリール基はハロゲン原子、低級アルキル基、ハロゲン原子で置換された低級アルキル基、ヒドロキシ基のエステル、低級アルコキシ基、低級アルキルチオ基、低級アルキルカルボニル基、カルボキシ基のエステル及びニトロ基から選択される1又は複数個の基を置換基として有してもよく、
Ra1が複素環基の場合、該複素環基は、ハロゲン原子、低級アルキル基、ヒドロキシ基及び低級アルコキシ基から選択される1又は複数個の基を置換基として有してもよく;
Ra1が低級アルキルアミノ基の場合、該低級アルキルアミノ基は、アリール基、複素環基及びカルボキシ基のエステルから選択される1又は複数個の基を置換基として有してもよく、
Ra1がアリールアミノ基の場合、該アリールアミノ基はハロゲン原子、低級アルキル基、及び低級アルコキシ基から選択される1又は複数個の基を置換基として有してもよい基であり、及び上記(a)、(b)、(c)、(d)又は(e)のいずれかの条件を充足する化合物又はその塩。
(j)本発明化合物におけるR1がアミノ基のアミドの場合のより好ましい例として、下記の条件を充足する化合物又はその塩が挙げられる。
一般式(1)のR1において、アミノ基のアミドが−NHCO−Rb1を示し、該Rb1が、水素原子、置換基を有してもよい低級アルキル基、置換基を有してもよい低級アルケニル基、置換基を有してもよい低級アルキニル基、置換基を有してもよい低級シクロアルキル基、置換基を有してもよいアリール基、置換基を有してもよい複素環基、置換基を有してもよい低級アルコキシ基、置換基を有してもよい低級アルケニルオキシ基、置換基を有してもよい低級アルキニルオキシ基、置換基を有してもよい低級シクロアルキルオキシ基、置換基を有してもよいアリールオキシ基、置換基を有してもよい複素環オキシ基、アミノ基、置換基を有してもよい低級アルキルアミノ基、置換基を有してもよい低級シクロアルキルアミノ基、置換基を有してもよいアリールアミノ基又は置換基を有してもよい複素環アミノ基であり、
より好ましくは、該Rb1が水素原子、低級アルキル基、低級アルケニル基、低級シクロアルキル基、アリール基、複素環基、低級アルコキシ基、低級アルケニルオキシ基、低級シクロアルキルオキシ基、アリールオキシ基、複素環オキシ基、アミノ基、低級アルキルアミノ基、低級シクロアルキルアミノ基、アリールアミノ基又は複素環アミノ基を示し、
Rb1が低級アルキル基、低級アルケニル基、低級アルコキシ基、低級アルケニルオキシ基又は低級アルキルアミノ基の場合、該低級アルキル基、該低級アルケニル基、該低級アルコキシ基、該低級アルケニルオキシ基又は該低級アルキルアミノ基はハロゲン原子、アリール基、複素環基、ヒドロキシ基、ヒドロキシ基のエステル、アミノ基、低級アルキルアミノ基、カルボキシ基及びカルボキシ基のエステルから選択される1又は複数個の基を置換基として有してもよく、
Rb1が低級シクロアルキル基、アリール基、複素環基、低級シクロアルキルオキシ基、アリールオキシ基、複素環オキシ基、低級シクロアルキルアミノ基、アリールアミノ基又は複素環アミノ基の場合、該低級シクロアルキル基、該アリール基、該複素環基、該低級シクロアルキルオキシ基、該アリールオキシ基、該複素環オキシ基、該低級シクロアルキルアミノ基、該アリールアミノ基又は該複素環アミノ基はハロゲン原子、低級アルキル基、ハロゲン原子で置換された低級アルキル基、ヒドロキシ基、ヒドロキシ基のエステル、低級アルコキシ基、メルカプト基、低級アルキルチオ基、ホルミル基、低級アルキルカルボニル基、カルボキシ基、カルボキシ基本のエステル、ニトロ基及びシアノ基から選択される1又は複数個の基を置換基として有してもよい基であり、
特に好ましくは、該Rb1が、低級アルキル基、アリール基、複素環基、アリールオキシ基、低級アルキルアミノ基又はアリールアミノ基を示し、
Rb1が低級アルキル基の場合、該低級アルキル基は1又は複数個のアミノ基を置換基として有してもよく、
Rb1がアリール基の場合、該アリール基はハロゲン原子、低級アルキル基、ハロゲン原子で置換された低級アルキル基、ヒドロキシ基のエステル、低級アルコキシ基、低級アルキルチオ基、低級アルキルカルボニル基、カルボキシ基のエステル及びニトロ基から選択される1又は複数個の基を置換基として有してもよく、
Rb1が複素環基の場合、該複素環基は、ハロゲン原子、低級アルキル基、ヒドロキシ基及び低級アルコキシ基から選択される1又は複数個の基を置換基として有してもよく、
Rb1が低級アルキルアミノ基の場合、該低級アルキルアミノ基は1又は複数個のアリール基を置換基として有してもよい基であり、及び上記(a)、(b)、(c)、(d)又は(e)のいずれかの条件を充足する化合物又はその塩。
(k)本発明化合物におけるR1が低級アルキルアミノ基のアミドの場合の好ましい例として、下記の条件を充足する化合物又はその塩が挙げられる。
一般式(1)のR1において、低級アルキルアミノ基のアミドが−NRc1CO−Rc2を示し、該Rc1が、置換基を有してもよい低級アルキル基を示し、また、該Rc2が、水素原子、置換基を有してもよい低級アルキル基、置換基を有してもよい低級アルケニル基、置換基を有してもよい低級アルキニル基、置換基を有してもよい低級シクロアルキル基、置換基を有してもよいアリール基、置換基を有してもよい複素環基、置換基を有してもよい低級アルコキシ基、置換基を有してもよい低級アルケニルオキシ基、置換基を有してもよい低級アルキニルオキシ基、置換基を有してもよい低級シクロアルキルオキシ基、置換基を有してもよいアリールオキシ基、置換基を有してもよい複素環オキシ基、アミノ基、置換基を有してもよい低級アルキルアミノ基、置換基を有してもよい低級シクロアルキルアミノ基、置換基を有してもよいアリールアミノ基又は置換基を有してもよい複素環アミノ基であり、
より好ましくは該Rc1が低級アルキル基を示し、また、該Rc2が水素原子、低級アルキル基、低級アルケニル基、低級シクロアルキル基、アリール基、複素環基、低級アルコキシ基、低級アルケニルオキシ基、低級シクロアルキルオキシ基、アリールオキシ基、複素環オキシ基、アミノ基、低級アルキルアミノ基、低級シクロアルキルアミノ基、アリールアミノ基又は複素環アミノ基を示し、
Rc2が低級アルキル基、低級アルケニル基、低級アルコキシ基、低級アルケニルオキシ基又は低級アルキルアミノ基の場合、該低級アルキル基、該低級アルケニル基、該低級アルコキシ基、該低級アルケニルオキシ基又は該低級アルキルアミノ基はハロゲン原子、アリール基、複素環基、ヒドロキシ基、ヒドロキシ基のエステル、アミノ基、低級アルキルアミノ基、カルボキシ基及びカルボキシ基のエステルから選択される1又は複数個の基を置換基として有してもよく、
Rc2が低級シクロアルキル基、アリール基、複素環基、低級シクロアルキルオキシ基、アリールオキシ基、複素環オキシ基、低級シクロアルキルアミノ基、アリールアミノ基又は複素環アミノ基の場合、該低級シクロアルキル基、該アリール基、該複素環基、該低級シクロアルキルオキシ基、該アリールオキシ基、該複素環オキシ基、該低級シクロアルキルアミノ基、該アリールアミノ基又は該複素環アミノ基はハロゲン原子、低級アルキル基、ハロゲン原子で置換された低級アルキル基、ヒドロキシ基、ヒドロキシ基のエステル、低級アルコキシ基、メルカプト基、低級アルキルチオ基、ホルミル基、低級アルキルカルボニル基、カルボキシ基、カルボキシ基本のエステル、ニトロ基及びシアノ基から選択される1又は複数個の基を置換基として有してもよい基であり、
特に好ましくは、該Rc1が低級アルキル基を示し、また、該Rc2が低級アルキル基、アリール基又は複素環基を示し、
Rc2が低級アルキル基の場合、該低級アルキル基は1又は複数個のアミノ基を置換基として有してもよく、
Rc2がアリール基の場合、該アリール基はハロゲン原子、低級アルキル基、ハロゲン原子で置換された低級アルキル基、ヒドロキシ基のエステル、低級アルコキシ基、低級アルキルチオ基、低級アルキルカルボニル基、カルボキシ基のエステル及びニトロ基から選択される1又は複数個の基を置換基として有してもよく、
Rc2が複素環基の場合、該複素環基は、ハロゲン原子、低級アルキル基、ヒドロキシ基及び低級アルコキシ基から選択される1又は複数個の基を置換基として有してもよく、
Rc2が低級アルキルアミノ基の場合、該低級アルキルアミノ基は1又は複数個のアリール基を置換基として有してもよい基であり、及び上記(a)、(b)、(c)、(d)又は(e)のいずれかの条件を充足する化合物又はその塩。
(l)本発明化合物における特に好ましい具体例として下記の化合物又はその塩が挙げられる。
・7−[2−メトキシ−4−(2−メチルベンゾイルオキシ)フェニル]−8−(4−メトキシベンゾイルオキシメチル)−3,3−ジメチル−3,4−ジヒドロ−1H−キノキサリン−2−オン。
本発明化合物(I)−(a)(一般式(1)においてAがメチレン基、XがOである化合物)は合成経路1に従い合成することができる。すなわち、本発明化合物(I)−(b)(一般式(1)においてAがメチレン基、XがO、R6がHである化合物)と対応するハロゲン化物(II)をN,N−ジメチルホルムアミド(以下、DMFとする)、テトラヒドロフラン(以下、THFとする)、1,4−ジオキサン、ジクロロメタン等の有機溶媒中、炭酸セシウム、炭酸カリウム等の塩基存在下、0℃から50℃で、1時間から24時間反応させることにより、化合物(I)−(a)を得ることができる。
本発明化合物は経口でも、非経口でも投与することができる。投与剤型として、錠剤、カプセル剤、顆粒剤、散剤、注射剤、点眼剤等が挙げられ、それらは汎用される技術を使用して製剤化することができる。
以下に本発明化合物の製造例、製剤例及び薬理試験の結果を示す。尚、これらの例示は本発明をよりよく理解するためのものであり、本発明の範囲を限定するものではない。
参考例1
7−ブロモ−8−メトキシカルボニル−3,3−ジメチル−3,4−ジヒドロ−1H−キノキサリン−2−オン(参考化合物1)
5−アミノ−2−ブロモ安息香酸メチル(参考化合物1−(1))
2−ブロモ−5−ニトロ安息香酸メチル(25.3g、97.3mmol)を無水メタノール(500mL)に溶解し、塩化スズ(II)(93.3g、487mmol)を加え、2時間加熱還流した。反応液を放冷し、酢酸エチル(500mL)及び水(100mL)を加え、4規定水酸化ナトリウム水溶液で中和し、セライトろ過した。ろ液を減圧下濃縮し、酢酸エチル(200mL)を加え、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(200mL、2回)、水(200mL)及び飽和食塩水(200mL)で順次洗浄した。無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下溶媒を留去することにより標記参考化合物(21.0g)を黄色油状物として得た。(収率94%)
5−アミノ−2−ブロモ安息香酸メチル(参考化合物1−(1)、21.0g、91.2mmol)を無水ジクロロメタン(450mL)に溶解し、氷冷下、トリエチルアミン(19.0mL、137mmol)及び塩化アセチル(13.0mL、182mmol)を30分かけて、その順で滴下後、0℃で2時間撹拌した。反応液を水(200mL、2回)、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(200mL、2回)及び飽和食塩水(200mL)で順次洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下溶媒を留去した。得られた残留物をヘキサン−酢酸エチル(20:1)で濾取することにより標記参考化合物(24.2g)を淡黄色固体として得た。(収率98%)
0℃で濃硫酸(150mL)に、5−アセチルアミノ−2−ブロモ安息香酸メチル(参考化合物1−(2)、18.5g、68.1mmol)を少しずつ加えた後、濃硝酸(150mL)を1時間かけて滴下した。30分間撹拌した後、反応液を氷水(1L)に加えて、酢酸エチル(500mL、2回)で抽出した。有機層を水(1L、2回)、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(1L)及び飽和食塩水(1L)で順次洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下溶媒を留去した。得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン−酢酸エチル)にて精製することにより標記参考化合物(13.4g)を黄色固体として得た。(収率62%)
3−アセチルアミノ−6−ブロモ−2−ニトロ安息香酸メチル(参考化合物1−(3)、13.4g、42.2mmol)をメタノール(240mL)に溶解し、三フッ化ホウ素ジエチルエーテル錯体(24.0mL、190mmol)を加え、2.5時間加熱還流した。炭酸水素ナトリウム(48g)で反応液を中和した後、反応液を減圧下濃縮した。反応液に酢酸エチル(500mL)及び水(700mL)を加えて分配した後、酢酸エチル層を水(700mL)及び飽和食塩水(700mL)で順次洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下溶媒を留去することにより標記参考化合物(11.6g)を橙色固体として得た。(収率100%)
3−アミノ−6−ブロモ−2−ニトロ安息香酸メチル(参考化合物1−(4)、11.6g、42.0mmol)、2−ブロモイソ酪酸エチル(60.4mL、412mmol)、よう化カリウム(7.76g、46.2mmol)及び炭酸セシウム(56.1g、172mmol)の混合物を、85℃で4日間攪拌した。放冷後、反応液に酢酸エチル(500mL)及び水(500mL)を加えて分配し、水層を酢酸エチル(300mL)で抽出した。有機層を合わせて、水(1L、2回)及び飽和食塩水(1L)で順次洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下溶媒を留去した。得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン−酢酸エチル)で精製することにより標記参考化合物(5.08g)を橙色油状物として得た。(収率31%)
6−ブロモ−3−[(2−エトキシカルボニル)プロパン−2−イル]アミノ−2−ニトロ安息香酸メチル(参考化合物1−(5)、105mg、0.26mmol)を無水エタノール(4.5mL)に溶解し、塩化スズ(II)(247mg、1.30mmol)を加え、5時間加熱還流した。放冷後、反応液に酢酸エチル(25mL)を加え、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で中和し、セライトろ過した。ろ液を分配した後、水層を酢酸エチル(10mL、2回)で抽出し、合わせた有機層を水(50mL、2回)、飽和食塩水(50mL)で順次洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下溶媒を留去した。得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン−酢酸エチル)で精製することにより標記参考化合物(56.3mg)を淡黄色固体として得た。(収率70%)
8−メトキシカルボニル−7−(2−メトキシフェニル)−3,3−ジメチル−3,4−ジヒドロ−1H−キノキサリン−2−オン(参考化合物2−1)
7−ブロモ−8−メトキシカルボニル−3,3−ジメチル−3,4−ジヒドロ−1H−キノキサリン−2−オン(参考化合物1、203mg、0.64mmol)、2−メトキシフェニルボロン酸(196mg、1.28mmol)、炭酸セシウム(629mg、1.92mmol)及び二塩化ビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)(45.8mg、0.06mmol)の混合物を無水N,N−ジメチルホルムアミド(3mL)に懸濁し、80℃で2時間攪拌した。放冷後、酢酸エチル(30mL)及び水(30mL)を加えて分配した。有機層を水(30mL)及び飽和食塩水(30mL)で順次洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下溶媒を留去した。得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン−酢酸エチル)で精製することにより標記参考化合物(116mg)を淡黄色アモルファスとして得た。(収率53%)
8−ヒドロキシメチル−7−(2−メトキシフェニル)−3,3−ジメチル−3,4−ジヒドロ−1H−キノキサリン−2−オン(参考化合物3−1)
窒素雰囲気下、水素化リチウムアルミニウム(26.0mg、0.64mmol)を無水テトラヒドロフラン(0.5mL)に懸濁した。0℃で、8−メトキシカルボニル−7−(2−メトキシフェニル)−3,3−ジメチル−3,4−ジヒドロ−1H−キノキサリン−2−オン(参考化合物2−1、108mg、0.32mmol)の無水テトラヒドロフラン(1.5mL)溶液を滴下し、同温で3時間攪拌した。反応液に酢酸エチル(3mL)及び水(3mL)を順次滴下した後、酢酸エチル(30mL)、水(30mL)及び1規定塩酸(5mL)を加えて分配した。水層を酢酸エチル(20mL)で抽出した後、有機層を合わせた。有機層を水(50mL、2回)及び飽和食塩水(50mL)で順次洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下溶媒を留去した。得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン−酢酸エチル)で精製することにより標記参考化合物(61.0mg)を淡黄色アモルファスとして得た。(収率61%)
8−クロロメチル−7−(4−フルオロ−2−メトキシフェニル)−3,3−ジメチル−3,4−ジヒドロ−1H−キノキサリン−2−オン(参考化合物4−1)
7−(4−フルオロ−2−メトキシフェニル)−8−ヒドロキシメチル−3,3−ジメチル−3,4−ジヒドロ−1H−キノキサリン−2−オン(参考化合物3−2、70.0mg、0.21mmoL)を無水ジクロロメタン(1mL)及び無水テトラヒドロフラン(1.5mL)の混合溶媒に溶解し、トリエチルアミン(35μL、0.25mmoL)及び塩化メタンスルホニル(18μL、0,23mmoL)を順次加えた。反応液を室温で一晩攪拌した。反応液に酢酸エチル(30mL)及び水(30mL)加えて分配した。有機層を水(30mL)及び飽和食塩水(30mL)で順次洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下溶媒を留去した。得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン−酢酸エチル)で精製することにより標記参考化合物(49.5mg)を淡黄色固体として得た。(収率68%)
7−ブロモ−8−ヒドロキシメチル−3,3−ジメチル−3,4−ジヒドロ−1H−キノキサリン−2−オン(参考化合物5)
窒素雰囲気下、水素化リチウムアルミニウム(38.5mg、1.01mmol)を無水テトラヒドロフラン(0.5mL)に懸濁した。0℃で、7−ブロモ−8−メトキシカルボニル−3,3−ジメチル−3,4−ジヒドロ−1H−キノキサリン−2−オン(参考化合物1、101mg、0.323mmol)の無水テトラヒドロフラン(1.5mL)溶液を滴下し、同温で1時間攪拌した。反応液に酢酸エチル(10mL)、水(10mL)及び1規定塩酸(2mL)を順次加えて分配した。有機層を飽和食塩水(10mL)で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下溶媒を留去した。得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン−酢酸エチル)で精製することにより標記参考化合物(67.4mg)を橙色アモルファスとして得た。(収率74%)
7−ブロモ−8−ヒドロキシメチル−1,3,3−トリメチル−3,4−ジヒドロ−1H−キノキサリン−2−オン(参考化合物6)
7−ブロモ−8−ヒドロキシメチル−3,3−ジメチル−3,4−ジヒドロ−1H−キノキサリン−2−オン(参考化合物5、62.7mg、0.220mmol)、よう化メチル(68.6μL、1.10mmol)及び炭酸セシウム(180mg、0.552mmol)の混合物を無水N,N−ジメチルホルムアミド(1mL)に懸濁し、室温で2.5時間攪拌した。反応液に酢酸エチル(10mL)及び水(10mL)を加えて分配した。有機層を飽和食塩水(10mL)で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下溶媒を留去した。得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン−酢酸エチル)で精製することにより標記参考化合物(45.5mg)を橙色アモルファスとして得た。(収率69%)
7−ブロモ−8−クロロメチル−1,3,3−トリメチル−3,4−ジヒドロ−1H−キノキサリン−2−オン(参考化合物7)
7−ブロモ−8−ヒドロキシメチル−1,3,3−トリメチル−3,4−ジヒドロ−1H−キノキサリン−2−オン(参考化合物6、37.5mg、0.125mmol)を無水ジクロロメタン(1mL)に溶解し、トリエチルアミン(20.9μL、0.150mmol)及び塩化メタンスルホニル(10.7μL、0.138mmol)を順次加えた。反応液を室温で一晩攪拌した。反応液に酢酸エチル(10mL)及び水(10mL)を加えて分配した。有機層を飽和食塩水(10mL)で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下溶媒を留去した。得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン−酢酸エチル)で精製することにより標記参考化合物(28.7mg)を橙色アモルファスとして得た。(収率72%)
7−ブロモ−8−(5−フルオロ−2−メチルフェノキシメチル)−1,3,3−トリメチル−3,4−ジヒドロ−1H−キノキサリン−2−オン(参考化合物8−1)
7−ブロモ−8−クロロメチル−1,3,3−トリメチル−3,4−ジヒドロ−1H−キノキサリン−2−オン(参考化合物7、801mg、2.52mmol)、5−フルオロ−2−メチルフェノール(330μL、3.02mmol)及び炭酸カリウム(524mg、3.79mmol)の混合物を無水N,N−ジメチルホルムアミド(10mL)に懸濁し、80℃で一晩攪拌した。放冷後、酢酸エチル(80mL)及び水(50mL)を加えて分配した。有機層を飽和食塩水(50mL)で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下溶媒を留去した。得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン−酢酸エチル)で精製することにより標記参考化合物(945mg)を無色固体として得た。(収率92%)
7−ブロモ−8−メトキシカルボニル−1,3,3−トリメチル−3,4−ジヒドロ−1H−キノキサリン−2−オン(参考化合物9)
7−ブロモ−8−メトキシカルボニル−3,3−ジメチル−3,4−ジヒドロ−1H−キノキサリン−2−オン(参考化合物1、102mg、0.326mmol)、よう化メチル(100μL、1.60mmol)及び炭酸セシウム(272mg、0.835mmol)の混合物を無水N,N−ジメチルホルムアミド(5mL)に懸濁し、室温で2時間攪拌した。反応液に酢酸エチル(25mL)及び水(25mL)を加えて分配した。有機層を飽和食塩水(20mL)で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下溶媒を留去した。得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン−酢酸エチル)で精製することにより標記参考化合物(86.0mg)を淡黄色固体として得た。(収率83%)
7−(5−クロロ−2−メトキシフェニル)−8−メトキシカルボニル−1,3,3−トリメチル−3,4−ジヒドロ−1H−キノキサリン−2−オン(参考化合物10−1)
アルゴン雰囲気下、7−ブロモ−8−メトキシカルボニル−1,3,3−トリメチル−3,4−ジヒドロ−1H−キノキサリン−2−オン(参考化合物9、3.75g、11.5mmol)、5−クロロ−2−メトキシフェニルボロン酸(2.57g、13.8mmol)、炭酸セシウム(7.49g、23.0mmol)及びテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(1.33g、1.16mmol)の混合物を無水N,N−ジメチルホルムアミド(70mL)に懸濁し、80℃で一晩攪拌した。放冷後、酢酸エチル(300mL)、ジエチルエーテル(150mL)及び水(400mL)を加えて分配した。有機層を水(250mL)及び飽和食塩水(150mL)で順次洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下溶媒を留去した。得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン−酢酸エチル)で精製することにより標記参考化合物(3.84g)を無色アモルファスとして得た。(収率86%)
9−クロロ−2,2,4−トリメチル−1,4−ジヒドロ−2H−6−オキサ−1,4−ジアザクリセン−3,5−ジオン(参考化合物11−1)
7−(5−クロロ−2−メトキシフェニル)−8−メトキシカルボニル−1,3,3−トリメチル−3,4−ジヒドロ−1H−キノキサリン−2−オン(参考化合物10−1、3.81g、9.80mmol)を無水ジクロロメタン(30mL)に溶解し、−78℃で三臭化ホウ素(7.62g、30.4mmol)を加えた後、室温で1時間攪拌した。反応液を氷水(500mL)に注ぎ、酢酸エチル(500mL)を加えて分配した。有機層を飽和食塩水(200mL)で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下溶媒を留去した。得られた残留物を無水N,N−ジメチルホルムアミド(50mL)に溶解し、60%水素化ナトリウム(23.1mg、0.578mmol)を加え、70℃で一晩攪拌した。60%水素化ナトリウム(31.2mg、0.780mmol)を追加し、80℃で一晩攪拌した。放冷後、酢酸エチル(200mL)、ジエチルエーテル(200mL)及び水(300mL)を加えて分配した。有機層を水(200mL)及び飽和食塩水(200mL)で順次洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下溶媒を留去した。得られた残留物を酢酸エチル/ヘキサン(1/4、30mL)でろ取することにより標記参考化合物(2.04g)を淡黄色固体として得た。(収率61%)
7−(5−クロロ−2−ヒドロキシフェニル)−8−ヒドロキシメチル−1,3,3−トリメチル−3,4−ジヒドロ−1H−キノキサリン−2−オン(参考化合物12−1)
窒素雰囲気下、水素化リチウムアルミニウム(442mg、11.7mmol)を無水テトラヒドロフラン(10mL)に懸濁した。−10℃で、9−クロロ−2,2,4−トリメチル−1,4−ジヒドロ−2H−6−オキサ−1,4−ジアザクリセン−3,5−ジオン(参考化合物11−1、1.99g、5.81mmol)の無水テトラヒドロフラン(40mL)溶液を滴下し、同温で10分間攪拌した。反応液に酢酸エチル(1mL)及び水(1mL)を順次加えた後、酢酸エチル(300mL)及び食塩水(300mL)を加えて分配した。有機層を飽和食塩水(150mL)で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下溶媒を留去した。得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン−酢酸エチル)で精製することにより標記参考化合物(1.38g)を淡黄色固体として得た。(収率69%)
7−(5−クロロ−2−メトキシフェニル)−8−ヒドロキシメチル−1,3,3−トリメチル−3,4−ジヒドロ−1H−キノキサリン−2−オン(参考化合物13−1)
7−(5−クロロ−2−ヒドロキシフェニル)−8−ヒドロキシメチル−1,3,3−トリメチル−3,4−ジヒドロ−1H−キノキサリン−2−オン(参考化合物12−1、1.36g、3.92mmol)、よう化メチル(244μL、3.92mmol)及び炭酸カリウム(1.08g、7.81mmol)の混合物を無水N,N−ジメチルホルムアミド(20mL)に懸濁し、50℃で1時間攪拌した。放冷後、酢酸エチル(70mL)、ジエチルエーテル(70mL)及び水(150mL)を加えて分配した。有機層を水(100mL)及び飽和食塩水(50mL)で順次洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下溶媒を留去した。得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン−酢酸エチル)で精製することにより標記参考化合物(1.36g)を淡黄色アモルファスとして得た。(収率96%)
7−(5−クロロ−2−メトキシフェニル)−8−クロロメチル−1,3,3−トリメチル−3,4−ジヒドロ−1H−キノキサリン−2−オン(参考化合物14−1)
7−(5−クロロ−2−メトキシフェニル)−8−ヒドロキシメチル−1,3,3−トリメチル−3,4−ジヒドロ−1H−キノキサリン−2−オン(参考化合物13−1、1.34g、3.71mmol)を無水ジクロロメタン(19mL)に溶解し、トリエチルアミン(621μL、4.46mmol)及び塩化メタンスルホニル(316μL、4.08mmol)を順次加えた。反応液を室温で一晩攪拌した。反応液に酢酸エチル(200mL)を加え、水(200mL)で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下溶媒を留去した。得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン−酢酸エチル)で精製することにより標記参考化合物(1.14g)を無色アモルファスとして得た。(収率81%)
4−ベンゾイルオキシアニソール(参考化合物15−1)
4−ヒドロキシアニソール(1.25g、10.1mmol)を無水ジクロロメタン(10mL)に溶解し、トリエチルアミン(4.25mL、30.5mmol)及び塩化ベンゾイル(1.40mL、12.1mmol)を順次加えた。反応液を室温で4時間攪拌した。反応液にクロロホルム(50mL)及び水(50mL)を加えて分配した。有機層を飽和食塩水(50mL)で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下溶媒を留去した。得られた残留物をヘキサン(50mL)でろ取することにより標記参考化合物(2.24g)を無色固体として得た。(収率98%)
2−ブロモ−4−クロロ−5−フルオロアニソール(参考化合物16−1)
4−クロロ−3−フルオロアニソール(124μL、1.00mmol)及びN−ブロモスクシンイミド(183mg、1.03mmol)の混合物を無水N,N−ジメチルホルムアミド(0.5mL)及び無水ジクロロメタン(1mL)の混合溶媒に溶解し、40℃で3日間攪拌した。放冷後、クロロホルム(30mL)及び水(30mL)を加えて分配した。水層をクロロホルム(30mL、2回)で抽出した後、有機層を合わせた。有機層を飽和食塩水(30mL)で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下溶媒を留去した。得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン−酢酸エチル)で精製することにより標記参考化合物(195mg)を無色固体として得た。(収率82%)
5−クロロ−4−フルオロ−2−メトキシフェニルボロン酸(参考化合物17)
2−ブロモ−4−クロロ−5−フルオロアニソール(参考化合物16−1、239mg、1.00mmol)を無水トルエン(2mL)及び無水テトラヒドロフラン(0.5mL)の混合溶媒に溶解し、−40℃でn−ブチルリチウムの1.6Mヘキサン溶液(750μL、1.20mmol)を滴下した後、同温で30分間攪拌した。反応液にボロン酸トリイソプロピル(277μL、1.20mmol)を滴下し、10分間かけて−20℃まで昇温させた後、2規定塩酸(1mL)を加えた。反応液を室温で20分間攪拌した後、酢酸エチル(20mL)及び水(20mL)を加えて分配した。有機層を飽和食塩水(20mL)で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下溶媒を留去することにより標記参考化合物(181mg)を無色固体として得た。(収率89%)
2−(5,5−ジメチル[1,3,2]ジオキサボリナン−2−イル)−4−ニトロアニソール (参考化合物18−1)
2−ブロモ−4−ニトロアニソール(100mg、0.431mmol)、ビス(ネオペンチルグリコレート)ジボロン(151mg、0.668mmol)、酢酸カリウム(129mg、1.31mmol)及び二塩化[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]パラジウム(II)ジクロロメタンコンプレックス(1:1)(35.5mg、0.0435mmol)の混合物をジメチルスルホキシド(3mL)に懸濁し、マイクロ波を照射して80℃で10分間攪拌した。放冷後、反応液に酢酸エチル(30mL)及び水(30mL)を加えて分配した。有機層を飽和食塩水(30mL)で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下溶媒を留去することにより標記参考化合物(72.5mg)を黄色固体として得た。(収率85%)
5−シアノ−2−トリフルオロメチルスルホニルオキシアニソール(参考化合物19−1)
アルゴン雰囲気下、5−シアノ−2−ヒドロキシアニソール(600mg、4.02mmol)及びトリエチルアミン(1.40mL、10.0mmol)の混合物を無水テトラヒドロフラン(20mL)に溶解した。−10℃で、塩化トリフルオロメタンスルホニル(642μL、6.03mmol)を滴下し、同温で1時間攪拌した。反応液に酢酸エチル(100mL)及び水(100mL)を加えて分配した。有機層を飽和食塩水(50mL)で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下溶媒を留去した。得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン−酢酸エチル)で精製することにより標記参考化合物(979mg)を無色固体として得た。(収率87%)
5−シアノ−2−(4,4,5,5−テトラメチル[1,3,2]ジオキサボロラン−2−イル)アニソール(参考化合物20−1)
アルゴン雰囲気下、5−シアノ−2−トリフルオロメチルスルホニルオキシアニソール(参考化合物19−1、200mg、0.711mmol)、ビス(ピナコレート)ジボロン(200mg、0.788mmol)、酢酸カリウム(213mg、2.17mmol)、1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン(20.0mg、0.0361mmol)及び二塩化[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]パラジウム(II)ジクロロメタンコンプレックス(1:1)(29.4mg、0.0360mmol)の混合物を1,4−ジオキサン(4mL)に懸濁し、80℃で一晩攪拌した。放冷後、酢酸エチル(100mL)及び水(100mL)を加えて分配した。有機層を飽和食塩水(50mL)で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下溶媒を留去した。得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン−酢酸エチル)で精製することにより標記参考化合物(123mg)を無色固体として得た。(収率67%)
7−(5,5−ジメチル[1,3,2]ジオキサボリナン−2−イル)−8−(5−フルオロ−2−メチルフェノキシメチル)−1,3,3−トリメチル−3,4−ジヒドロ−1H−キノキサリン−2−オン(参考化合物21)
アルゴン雰囲気下、7−ブロモ−8−(5−フルオロ−2−メチルフェノキシメチル)−1,3,3−トリメチル−3,4−ジヒドロ−1H−キノキサリン−2−オン(参考化合物8−1、98.7mg、0.242mmol)、ビス(ネオペンチルグリコレート)ジボロン(170mg、0.753mmol)、酢酸カリウム(112mg、1.14mmol)及び二塩化[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]パラジウム(II)ジクロロメタンコンプレックス(1:1)(20.7mg、0.0253mmol)の混合物をジメチルスルホキシド(2mL)に懸濁し、マイクロ波を照射して80℃で15分間攪拌した。放冷後、反応液に酢酸エチル(15mL)及び水(15mL)を加えて分配した。有機層を飽和食塩水(15mL)で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下溶媒を留去した。得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(1回目ヘキサン−酢酸エチル、2回目クロロホルム)で精製した。得られた残留物をヘキサン(5mL)でろ取することにより標記参考化合物(70.2mg)を無色固体として得た。(収率65%)
8−(5−フルオロ−2−メチルフェノキシメチル)−7−(4,4,5,5−テトラメチル[1,3,2]ジオキサボロラン−2−イル)−1,3,3−トリメチル−3,4−ジヒドロ−1H−キノキサリン−2−オン(参考化合物22)
7−ブロモ−8−(5−フルオロ−2−メチルフェノキシメチル)−1,3,3−トリメチル−3,4−ジヒドロ−1H−キノキサリン−2−オン(参考化合物8−1、101mg、0.248mmol)、ビス(ピナコレート)ジボロン(156mg、0.614mmol)、酢酸カリウム(75.5mg、0.769mmol)、1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン(7.2mg、0.013mmol)及び二塩化[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]パラジウム(II)ジクロロメタンコンプレックス(1:1)(10.7mg、0.0131mmol)の混合物を1,4−ジオキサン(2mL)に懸濁し、80℃で一晩攪拌した。放冷後、酢酸エチル(15mL)及び水(15mL)を加えて分配した。有機層を飽和食塩水(15mL)で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下溶媒を留去した。得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(1回目ヘキサン−酢酸エチル、2回目クロロホルム−メタノール)で精製することにより標記参考化合物(87.9mg)を無色アモルファスとして得た。(収率78%)
2−ブロモ−5−メトキシメトキシアニソール(参考化合物23)
4−ブロモ−3−メトキシフェノール(500mg、2.46mmol)、クロロジメチルエーテル(281μL、3.70mmol)及び炭酸カリウム(850mg、6.15mmol)の混合物を無水N,N−ジメチルホルムアミド(8mL)に懸濁し、50℃で1時間攪拌した。放冷後、酢酸エチル(150mL)を加えて希釈した。水(150mL)及び飽和食塩水(50mL)で順次洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下溶媒を留去した。得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン−酢酸エチル)で精製することにより標記参考化合物(421mg)を無色油状物して得た。(収率69%)
8−ヒドロキシメチル−7−[2−メトキシ−4−(2−メチルベンゾイルオキシ)フェニル]−3,3−ジメチル−3,4−ジヒドロ−1H−キノキサリン−2−オン(参考化合物24)
7−(4−ヒドロキシ−2−メトキシフェニル)−8−ヒドロキシメチル−3,3−ジメチル−3,4−ジヒドロ−1H−キノキサリン−2−オン(参考化合物3−5、430mg、1.31mmol)をテトラヒドロフラン(10mL)に溶解し、0℃にてトリエチルアミン(365μL、2.62mmol)及び塩化2−メチルベンゾイル(222μL、1.70mmol)を順次加えた。反応液を同温で80分間攪拌した後、酢酸エチル(200mL)で希釈した。水(100mL)及び飽和食塩水(100mL)で順次洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下溶媒を留去した。得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン−酢酸エチル)で精製することにより標記参考化合物(362mg)を無色固体として得た。(収率62%)
塩化5−ブロモチオフェン−2−カルボニル(参考化合物25)
5−ブロモチオフェン−2−カルボン酸(300mg、1.45mmol)、塩化チオニル(423μL、5.80mmol)及びN,N−ジメチルホルムアミド(1滴)の混合物をクロロホルム(3mL)に溶解し、1時間加熱還流した。放冷後、反応液を減圧下濃縮することにより標記参考化合物(324mg)を淡黄色固体して得た。(収率99%)
実施例1
8−ベンゾイルオキシメチル−7−(2−メトキシフェニル)−3,3−ジメチル−3,4−ジヒドロ−1H−キノキサリン−2−オン(化合物1−1)
8−ヒドロキシメチル−7−(2−メトキシフェニル)−3,3−ジメチル−3,4−ジヒドロ−1H−キノキサリン−2−オン(参考化合物3−1、54.2mg、0.17mmol)を無水テトラヒドロフラン(1.5mL)に溶解し、トリエチルアミン(73.0μL、0.52mmol)及び塩化ベンゾイル(30.0μL、0.26mmol)を順次加えた。反応液を室温で24時間攪拌した。反応液に酢酸エチル(30mL)及び水(30mL)を加え分配した。有機層を水(30mL)及び飽和食塩水(30mL)で順次洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下溶媒を留去した。得られた残留物を酢酸エチルで濾取することにより標記化合物(54.1mg)を無色固体として得た。(収率76%)
7−(5−フルオロ−2−メトキシフェニル)−8−(5−メチルチオフェン−2−イルカルボニルオキシメチル)−3,3−ジメチル−3,4−ジヒドロ−1H−キノキサリン−2−オン(化合物2−1)
8−クロロメチル−7−(5−フルオロ−2−メトキシフェニル)−3,3−ジメチル−3,4−ジヒドロ−1H−キノキサリン−2−オン(参考化合物4−2、50.9mg、0.14mmol)、5−メチル−2−チオフェンカルボン酸(62.5mg、0.44mmol)及び炭酸カリウム(79.9mg、0.58mmol)を無水N,N−ジメチルホルムアミド(1.5mL)に懸濁し、80℃で4.5時間攪拌した。反応液に酢酸エチル(30mL)及び水(30mL)を加え分配した。有機層を水(30mL)及び飽和食塩水(30mL)で順次洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下溶媒を留去した。得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン−酢酸エチル)で精製することにより標記化合物(55.0mg)を無色固体として得た。(収率85%)
7−(4−フルオロ−2−メトキシフェニル)−8−フェノキシメチル−3,3−ジメチル−3,4−ジヒドロ−1H−キノキサリン−2−オン(化合物3−1)
8−クロロメチル−7−(4−フルオロ−2−メトキシフェニル)−3,3−ジメチル−3,4−ジヒドロ−1H−キノキサリン−2−オン(参考化合物4−1、47.1mg、0.14mmol)、フェノール(37.5mg、0.40mmol)及び炭酸カリウム(73.0mg、0.53mmol)の混合物を無水N,N−ジメチルホルムアミド(1.5mL)に懸濁し、80℃で19時間攪拌した。放冷後、酢酸エチル(30mL)及び水(30mL)を加えて分配した。有機層を水(30mL)及び飽和食塩水(30mL)で順次洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下溶媒を留去した。得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン−酢酸エチル)で精製することにより標記化合物(35.7mg)を淡黄色固体として得た。(収率67%)
7−(5−フルオロ−2−メトキシフェニル)−8−(4−メチルフェニルアミノメチル)−3,3−ジメチル−3,4−ジヒドロ−1H−キノキサリン−2−オン(化合物4−1)
8−クロロメチル−7−(5−フルオロ−2−メトキシフェニル)−3,3−ジメチル−3,4−ジヒドロ−1H−キノキサリン−2−オン(参考化合物4−2、50.7mg、0.15mmol)、4−メチルアニリン(19.3mg、0.18mmol)及び炭酸カリウム(60.6mg、0.44mmol)の混合物を無水N,N−ジメチルホルムアミド(1mL)に懸濁し、80℃で一晩攪拌した。放冷後、酢酸エチル(30mL)及び水(30mL)を加え分配した。有機層を水(30mL)及び飽和食塩水(30mL)で順次洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下溶媒を留去した。得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン−酢酸エチル)で精製することにより標記化合物(48.2mg)を淡黄色固体として得た。(収率80%)
8−ベンゾイルオキシメチル−7−(5−フルオロ−2−メトキシフェニル)−1,3,3−トリメチル−3,4−ジヒドロ−1H−キノキサリン−2−オン(化合物5−1)
8−ベンゾイルオキシメチル−7−(5−フルオロ−2−メトキシフェニル)−3,3−ジメチル−3,4−ジヒドロ−1H−キノキサリン−2−オン(化合物1−3、42.9mg、0.099mmol)、よう化メチル(30.7μL、0.49mmol)及び炭酸セシウム(89.0mg、0.27mmol)の混合物を無水N,N−ジメチルホルムアミド(1mL)に懸濁し、室温で1.5時間攪拌した。酢酸エチル(100mL)を加え希釈した。水(100mL)及び飽和食塩水(50mL)で順次洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下溶媒を留去した。得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン−酢酸エチル)で精製することにより標記化合物(35.0mg)を無色アモルファスとして得た。(収率79%)
8−(5−フルオロ−2−メチルフェノキシメチル)−7−(2−メトキシ−4−トリフルオロメトキシフェニル)−1,3,3−トリメチル−3,4−ジヒドロ−1H−キノキサリン−2−オン(化合物6−1)
アルゴン雰囲気下、7−ブロモ−8−(5−フルオロ−2−メチルフェノキシメチル)−1,3,3−トリメチル−3,4−ジヒドロ−1H−キノキサリン−2−オン(参考化合物8−1、49.7mg、0.122mmol)、2−メトキシ−4−トリフルオロメトキシフェニルボロン酸(58.1mg、0.246mmol)、炭酸セシウム(119mg、0.36mmol)及び二塩化ビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)(12.0mg、0.0171mmol)の混合物を無水N,N−ジメチルホルムアミド(0.5mL)に懸濁し、80℃で2時間攪拌した。放冷後、酢酸エチル(100mL)及び水(100mL)を加えて分配した。有機層を飽和食塩水(50mL)で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下溶媒を留去した。得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン−酢酸エチル)で精製することにより標記化合物(52.7mg)を無色アモルファスとして得た。(収率85%)
8−(5−フルオロ−2−メチルフェノキシメチル)−7−(2−ニトロフェニル)−1,3,3−トリメチル−3,4−ジヒドロ−1H−キノキサリン−2−オン(化合物7−1)
7−(5,5−ジメチル[1,3,2]ジオキサボリナン−2−イル)−8−(5−フルオロ−2−メチルフェノキシメチル)−1,3,3−トリメチル−3,4−ジヒドロ−1H−キノキサリン−2−オン(参考化合物21、68.2mg、0.155mmol)、2−ニトロ−1−ヨードベンゼン(79.0mg、0.317mmol)、炭酸水素ナトリウム(41.5mg、0.494mmol)及びテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(19.0mg、0.0164mmol)の混合物をN,N−ジメチルホルムアミド(0.5mL)及び水(0.5mL)の混合溶媒に懸濁し、マイクロ波を照射して120℃で30分間攪拌した。放冷後、酢酸エチル(15mL)及び水(15mL)を加えて分配した。有機層を飽和食塩水(15mL)で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下溶媒を留去した。得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン−酢酸エチル)で精製することにより標記化合物(42.6mg)を黄色固体として得た。(収率61%)
7−(5−アミノ−2−メトキシフェニル)−8−(5−フルオロ−2−メチルフェノキシメチル)−1,3,3−トリメチル−3,4−ジヒドロ−1H−キノキサリン−2−オン(化合物8−1)
8−(5−フルオロ−2−メチルフェノキシメチル)−7−(2−メトキシ−5−ニトロフェニル)−1,3,3−トリメチル−3,4−ジヒドロ−1H−キノキサリン−2−オン(化合物6−27、18.8mg、0.0392mmol)及び塩化すず(II)(23.0mg、0.121mmol)の混合物を無水N,N−ジメチルホルムアミド(0.25mL)及び無水エタノール(0.5mL)の混合溶媒に懸濁し、80℃で一晩攪拌した。放冷後、酢酸エチル(10mL)で希釈した後、pHが9になるまで飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加えた。析出する固体をろ去した後、母液を水(50mL)及び飽和食塩水(50mL)で順次洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下溶媒を留去した。得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン−酢酸エチル)で精製することにより標記化合物(8.2mg)を茶色固体として得た。(収率47%)
8−(5−フルオロ−2−メチルフェノキシメチル)−7−(5−ヒドロキシメチル−2−メトキシフェニル)−1,3,3−トリメチル−3,4−ジヒドロ−1H−キノキサリン−2−オン(化合物9−1)
8−(5−フルオロ−2−メチルフェノキシメチル)−7−(2−メトキシ−5−メトキシカルボニルフェニル)−1,3,3−トリメチル−3,4−ジヒドロ−1H−キノキサリン−2−オン(化合物6−37、50.2mg、0.102mmol)を無水テトラヒドロフラン(0.5mL)に溶解し、0℃で水素化リチウムアルミニウム(6.8mg、0.18mmol)を加えた。同温で30分間攪拌した後、反応液に酢酸エチル(1mL)及び水(1mL)を順次加えた。さらに酢酸エチル(10mL)及び水(10mL)を加えて分配した。有機層を飽和食塩水(10mL)で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下溶媒を留去した。得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン−酢酸エチル)で精製することにより標記化合物(29.8mg)を淡黄色固体して得た。(収率63%)
7−(5−カルボキシ−2−メトキシフェニル)−8−(5−フルオロ−2−メチルフェノキシメチル)−1,3,3−トリメチル−3,4−ジヒドロ−1H−キノキサリン−2−オン(化合物10−1)
8−(5−フルオロ−2−メチルフェノキシメチル)−7−(2−メトキシ−5−メトキシカルボニルフェニル)−1,3,3−トリメチル−3,4−ジヒドロ−1H−キノキサリン−2−オン(化合物6−37、50.5mg、0.103mmol)をテトラヒドロフラン(1mL)及びメタノール(1mL)の混合溶媒に溶解し、4規定水酸化ナトリウム水溶液(0.5mL)を加え、室温で一晩攪拌した。反応液に酢酸エチル(15mL)及び0.25規定塩酸(20mL)を加えて分配した。有機層を飽和食塩水(15mL)で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下溶媒を留去した。得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン−酢酸エチル)で精製した。得られた残留物をクロロホルム(3mL)でろ取することにより標記化合物(20.3mg)を淡黄色固体して得た。(収率42%)
8−(5−フルオロ−2−メチルフェノキシメチル)−7−(4−ヒドロキシ−2−メトキシフェニル)−1,3,3−トリメチル−3,4−ジヒドロ−1H−キノキサリン−2−オン(化合物11)
7−(4−ベンゾイルオキシ−2−メトキシフェニル)−8−(5−フルオロ−2−メチルフェノキシメチル)−1,3,3−トリメチル−3,4−ジヒドロ−1H−キノキサリン−2−オン(化合物6−31、422mg、0.761mmol)をメタノール(2mL)及びテトラヒドロフラン(2mL)の混合溶液に溶解し、4規定水酸化ナトリウム水溶液(0.761mL、3.04mmol)を加えた。反応液を室温で40分間攪拌した後、水(100mL)及び1N塩酸(4mL)を加えた。酢酸エチル(100mL)で抽出した後、有機層を水(100mL)及び飽和食塩水(50mL)で順次洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下溶媒を留去した。得られた残留物をヘキサン(10mL)及び酢酸エチル(10mL)の混合溶液で濾取することにより標記化合物(292mg)を無色固体として得た。(収率85%)
7−(2−メトキシ−4−メトキシメトキシフェニル)−8−[N−(2−メトキシフェニル)−N−(9−フルオレニルメトキシカルボニル)アミノメチル]−1,3,3−トリメチル−3,4−ジヒドロ−1H−キノキサリン−2−オン(化合物12−1)
7−(2−メトキシ−4−メトキシメトキシフェニル)−8−(2−メトキシフェニルアミノメチル)−1,3,3−トリメチル−3,4−ジヒドロ−1H−キノキサリン−2−オン(化合物6−39、104mg、0.212mmol)及び炭酸水素ナトリウム(22.0mg、0.262mmol)を1,4−ジオキサン(1.5mL)及び水(1mL)の混合溶液に溶解し、塩化9−フルオレニルメトキシカルボニル(60.3mg、0.233mmol)を加えた。反応液を室温で30分間攪拌した後、酢酸エチル(50mL)を加え希釈した。水(50mL)及び飽和食塩水(50mL)で順次洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下溶媒を留去した。得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン−酢酸エチル)で精製することにより標記化合物(149mg)を無色アモルファスとして得た。(収率99%)
7−(4−ヒドロキシ−2−メトキシフェニル)−8−[N−(2−メトキシフェニル)−N−(9−フルオレニルメトキシカルボニル)アミノメチル]−1,3,3−トリメチル−3,4−ジヒドロ−1H−キノキサリン−2−オン(化合物13−1)
7−(2−メトキシ−4−メトキシメトキシフェニル)−8−[N−(2−メトキシフェニル)−N−(9−フルオレニルメトキシカルボニル)アミノメチル]−1,3,3−トリメチル−3,4−ジヒドロ−1H−キノキサリン−2−オン(化合物12−1、137mg、0.192mmol)を1,4−ジオキサン(1mL)に溶解し、4規定塩化水素/1,4−ジオキサン溶液(144μL、0.576mmol)を加えた。反応液を室温で2時間攪拌した後、酢酸エチル(100mL)を加え希釈した。水(100mL)及び飽和食塩水(50mL)で順次洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下溶媒を留去した。得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン−酢酸エチル)で精製することにより標記化合物(71.6mg)を無色固体として得た。(収率56%)
7−(4−ブチリルオキシ−2−メトキシフェニル)−8−(5−フルオロ−2−メチルフェノキシメチル)−1,3,3−トリメチル−3,4−ジヒドロ−1H−キノキサリン−2−オン(化合物14−1)
8−(5−フルオロ−2−メチルフェノキシメチル)−7−(4−ヒドロキシ−2−メトキシフェニル)−1,3,3−トリメチル−3,4−ジヒドロ−1H−キノキサリン−2−オン(化合物11、25mg、0.055mmol)をテトラヒドロフラン(1mL)に溶解し、トリエチルアミン(20μL、0.14mmol)及び塩化ブチリル(7.6μL、0.073mmol)を順次加えた。反応液を室温で1時間攪拌した後、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン−酢酸エチル)で精製することにより標記化合物(27mg)を無色アモルファスとして得た。(収率92%)
8−(5−フルオロ−2−メチルフェノキシメチル)−7−[2−メトキシ−4−(3−メトキシカルボニルベンゾイルオキシ)フェニル]−1,3,3−トリメチル−3,4−ジヒドロ−1H−キノキサリン−2−オン(化合物15−1)
8−(5−フルオロ−2−メチルフェノキシメチル)−7−(4−ヒドロキシ−2−メトキシフェニル)−1,3,3−トリメチル−3,4−ジヒドロ−1H−キノキサリン−2−オン(化合物11、25.3mg、0.0562mmol)、イソフタル酸モノメチル(20.5mg、0.114mmol)、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(38.8μL、0.223mmo)及びO−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N,N−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスフェート(43.4mg、0.114mmol)の混合物を無水N,N−ジメチルホルムアミド(0.5ml)に溶解し、室温で一晩攪拌した。反応液に酢酸エチル(15mL)を加え希釈した。水(15mL)及び飽和食塩水(15mL)で順次洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下溶媒を留去した。得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン−酢酸エチル)で精製することにより標記化合物(22.0mg)を無色固体として得た。(収率64%)
8−(5−フルオロ−2−メチルフェノキシメチル)−7−[2−メトキシ−4−[N−メチル−N−(ピリジン−4−イルカルボニル)アミノ]フェニル]−1,3,3−トリメチル−3,4−ジヒドロ−1H−キノキサリン−2−オン(化合物16−1)
8−(5−フルオロ−2−メチルフェノキシメチル)−7−[2−メトキシ−4−(ピリジン−4−イルカルボニルアミノ)フェニル]−1,3,3−トリメチル−3,4−ジヒドロ−1H−キノキサリン−2−オン(化合物14−21、13.9mg、0.0251mmol)、炭酸セシウム(41.7mg、0.128mmol)及びよう化メチル(4.7μL、0.075mmol)の混合物を無水N,N−ジメチルホルムアミド(0.5ml)に懸濁し、室温で3時間攪拌した。反応液に酢酸エチル(10mL)を加え希釈した。水(10mL)及び飽和食塩水(10mL)で順次洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下溶媒を留去した。得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン−酢酸エチル)で精製することにより標記化合物(4.6mg)を黄色アモルファスとして得た。(収率32%)
7−[4−(3−クロロフェニルアミノカルボニルオキシ)−2−メトキシフェニル]−8−(5−フルオロ−2−メチルフェノキシメチル)−1,3,3−トリメチル−3,4−ジヒドロ−1H−キノキサリン−2−オン(化合物17−1)
8−(5−フルオロ−2−メチルフェノキシメチル)−7−(4−ヒドロキシ−2−メトキシフェニル)−1,3,3−トリメチル−3,4−ジヒドロ−1H−キノキサリン−2−オン(化合物11、20.3mg、0.0451mmol)を無水ジクロロメタン(0.5mL)に溶解し、トリエチルアミン(13.6μL、0.0977mmol)及びイソシアン酸3−クロロフェニル(6μL、0.05mmol)を順次加えた。反応液を室温で1時間攪拌した後、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン−酢酸エチル)で精製することにより標記化合物(22.4mg)を無色固体として得た。(収率82%)
8−(5−フルオロ−2−メチルフェノキシメチル)−7−[2−メトキシ−4−(モルホリン−4−イルカルボニルオキシ)フェニル]−1,3,3−トリメチル−3,4−ジヒドロ−1H−キノキサリン−2−オン(化合物18−1)
8−(5−フルオロ−2−メチルフェノキシメチル)−7−(4−ヒドロキシ−2−メトキシフェニル)−1,3,3−トリメチル−3,4−ジヒドロ−1H−キノキサリン−2−オン(化合物11、153mg、0.340mmol)、1,1’−カルボニルジイミダゾール(95.6mg、0.590mmol)及び4−ジメチルアミノピリジン(5.2mg、0.043mmol)の混合物を無水テトラヒドロフラン(3ml)に溶解し、室温で1時間攪拌した。反応液にモルホリン(58.3μL、0.666mmol)を加え、さらに2時間攪拌した後、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン−酢酸エチル)で精製することにより標記化合物(61.2mg)を無色固体として得た。(収率32%)
8−(5−フルオロ−2−メチルフェノキシメチル)−7−[2−メトキシ−4−(N−メチル−N−フェニルアミノカルボニルオキシ)フェニル]−1,3,3−トリメチル−3,4−ジヒドロ−1H−キノキサリン−2−オン(化合物19)
8−(5−フルオロ−2−メチルフェノキシメチル)−7−(4−ヒドロキシ−2−メトキシフェニル)−1,3,3−トリメチル−3,4−ジヒドロ−1H−キノキサリン−2−オン(化合物11、25.4mg、0.0564mmol)及び塩化N−メチル−N−フェニルカルバモイル(20.4mg、0.120mmol)の混合物をピリジン(1ml)に溶解し、100℃で2時間攪拌した。反応液を濃縮し、得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン−酢酸エチル)で精製することにより標記化合物(28.7mg)を淡黄色アモルファスとして得た。(収率87%)
7−(4−アミノアセチルアミノ−2−メトキシフェニル)−8−(5−フルオロ−2−メチルフェノキシメチル)−1,3,3−トリメチル−3,4−ジヒドロ−1H−キノキサリン−2−オン 一塩酸塩(化合物20)
7−(4−tert−ブトキシカルボニルアミノアセチルアミノ−2−メトキシフェニル)−8−(5−フルオロ−2−メチルフェノキシメチル)−1,3,3−トリメチル−3,4−ジヒドロ−1H−キノキサリン−2−オン(化合物15−31、10.5mg、0.0173mmol)を1,4−ジオキサン(0.2mL)に溶解し、4規定塩化水素/1,4−ジオキサン溶液(41.3μL、0.165mmol)を加えた。反応液を室温で4時間攪拌した後、ヘキサン(10mL)を加え希釈した。析出した固体を濾取することにより標記化合物(7.8mg)を淡黄色固体として得た。(収率83%)
8−(2−メトキシフェニルアミノメチル)−7−[2−メトキシ−4−(ピリジン−3−イルカルボニルオキシ)フェニル]−1,3,3−トリメチル−3,4−ジヒドロ−1H−キノキサリン−2−オン(化合物21−1)
7−(4−ヒドロキシ−2−メトキシフェニル)−8−[N−(2−メトキシフェニル)−N−(9−フルオレニルメトキシカルボニル)アミノメチル]−1,3,3−トリメチル−3,4−ジヒドロ−1H−キノキサリン−2−オン(化合物13−1、30.0mg、0.0448mmol)をテトラヒドロフラン(1mL)及びジクロロメタン(1mL)の混合溶液に溶解し、トリエチルアミン(25μL、0.18mmol)及び塩化ニコチン酸一塩酸塩(12.0mg、0.0674mmol)を順次加えた。反応液を室温で40分間攪拌した後、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン−酢酸エチル)で精製した。得られた無色アモルファスをN,N−ジメチルホルムアミド(1mL)に溶解し、ピペリジン(50μL)を加えた。反応液を室温で20分間攪拌した後、酢酸エチル(50mL)で希釈した。水(50mL)及び飽和食塩水(50mL)で順次洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下溶媒を留去した。得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン−酢酸エチル)で精製することにより標記化合物(13.0mg)を無色固体として得た。(収率52%)
7−[2−メトキシ−4−(2−メチルベンゾイルオキシ)フェニル]−8−(2−メトキシ−5−ニトロフェノキシメチル)−3,3−ジメチル−3,4−ジヒドロ−1H−キノキサリン−2−オン(化合物22)
8−ヒドロキシメチル−7−[2−メトキシ−4−(2−メチルベンゾイルオキシ)フェニル]−3,3−ジメチル−3,4−ジヒドロ−1H−キノキサリン−2−オン(参考化合物23、40.1mg、0.0898mmol)、2−メトキシ−5−ニトロフェノール(22.8mg、0.135mmol)及びトリ−n−ブチルホスフィン(33.7μL、0.135mmol)の混合物を無水テトラヒドロフラン(1mL)に溶解し、1,1’−(アゾジカルボニル)ジピペリジン(34.0mg、0.135mmol)を加え室温で攪拌した。20分後に2−メトキシ−5−ニトロフェノール(23.1mg、0.137mmol)、トリ−n−ブチルホスフィン(33.7μL、0.135mmol)及び1,1’−(アゾジカルボニル)ジピペリジン(33.9mg、0.134mmol)を追加し、80分後に2−メトキシ−5−ニトロフェノール(22.9mg、0.135mmol)、トリ−n−ブチルホスフィン(33.7μL、0.135mmol)及び1,1’−(アゾジカルボニル)ジピペリジン(34.0mg、0.135mmol)を追加した。3時間後に攪拌を終了し、反応液を濃縮した。得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン−酢酸エチル)で精製することにより標記化合物(22.1mg)を淡黄色アモルファスとして得た。(収率41%)
本発明化合物の代表的な製剤例を以下に示す。
1)錠剤(150mg中)
本発明化合物 1mg
乳糖 100mg
トウモロコシデンプン 40mg
カルボキシメチルセルロースカルシウム 4.5mg
ヒドロキシプロピルセルロース 4mg
ステアリン酸マグネシウム 0.5mg
上記処方の錠剤にコーティング剤(例えば、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、マクロゴール、シリコーン樹脂等の通常のコーティング剤)3mgを用いてコーティングを施し、目的とする錠剤を得ることができる。また、本発明化合物並びに添加物の種類及び/又は量を適宜変更することで、所望の錠剤を得ることもできる。
2)カプセル剤(150mg中)
本発明化合物 5mg
乳糖 135mg
カルボキシメチルセルロースカルシウム 4.5mg
ヒドロキシプロピルセルロース 4mg
ステアリン酸マグネシウム 1.5mg
本発明化合物並びに添加剤の種類及び又は量を適宜変更することで、所望のカプセル剤を得ることができる。
3)点眼剤(100ml中)
本発明化合物 100mg
塩化ナトリウム 900mg
ポリソルベート80 500mg
水酸化ナトリウム 適量
塩酸 適量
滅菌精製水 適量
本発明化合物及び添加物の種類及び/又は量を適宜変更することで、所望の点眼剤を得ることができる。
1.グルココルチコイド受容体(以下、「GR」とする)結合活性評価試験
GRに対する結合活性を評価するために、偏光蛍光法による受容体競合アッセイを実施した。アッセイにはGR競合アッセイキット(インビトロジェン社製、Cat No.P2816)を使用し、本キットに添付のプロットコールに準じて行った。以下にその具体的な方法を記載する。
(試薬の調製)
GRスクリーニング緩衝液:10 mMリン酸カリウム(pH 7.4)、20 mM モリブデン酸ナトリウム(Na2MoO4)、0.1 mM エチレンジアミン四酢酸(EDTA)、5 mM ジチオスレイトール(DTT)、0.1 mM安定化ペプチド、及び2% ジメチルスルホキシドの緩衝液となるよう調製した。
(被験化合物溶液の調製)
被験化合物をジメチルスルホキシドに溶解後、GRスクリーニング緩衝液で希釈し、20μMの被験化合物溶液を調製した。
(試験方法及び測定方法)
1)96穴プレートに被験化合物溶液を1ウェルあたり25μLずつ注入し、次いで、4×GS1溶液及び4×GR溶液を1ウェルあたり各々12.5μLずつ添加した。
(GR結合率の計算式)
GR結合率(%)は以下の式により算出した。
(試験結果及び考察)
試験結果の例として、被験化合物(化合物1−4、化合物2−2、化合物2−9、化合物2−16、化合物3−7、化合物3−10、化合物3−15、化合物3−16、化合物3−17、化合物4−5、化合物4−7、化合物4−10、化合物4−11、化合物5−1、化合物5−9、化合物5−14、化合物5−18、化合物5−19、化合物5−21、化合物5−22、化合物5−24、化合物6−4、化合物6−8、化合物6−10、化合物6−12、化合物6−15、化合物6−19、化合物6−23、化合物6−27、化合物6−32、化合物6−38、化合物8−2、化合物9−1、化合物11、化合物13−2、化合物14−2、化合物14−4、化合物14−11、化合物14−21、化合物14−22、化合物14−30、化合物14−33、化合物14−35、化合物14−36、化合物14−37、化合物14−44、化合物15−1、化合物15−2、化合物15−4、化合物15−6、化合物15−9、化合物15−11、化合物15−13、化合物15−17、化合物15−22、化合物15−24、化合物16−3、化合物17−5、化合物17−16、化合物18−1、化合物18−2、化合物21−3、化合物21−5、化合物21−12、化合物21−13、化合物21−22、化合物22)のGR結合率(%)を表Iに示す。
Claims (21)
- 下記一般式(1)で表される化合物又はその塩。
pは0〜5の整数を示し;
pが2〜5の場合、各R1は同一又は異なってもよく;
R2はハロゲン原子、置換基を有してもよい低級アルキル基、ヒドロキシ基、ヒドロキシ基のエステル又は置換基を有してもよい低級アルコキシ基を示し;
qは0〜2の整数を示し;
qが2の場合、各R2は同一又は異なってもよく;
R3は水素原子、置換基を有してもよい低級アルキル基、置換基を有してもよい低級アルケニル基、置換基を有してもよい低級アルキルカルボニル基、置換基を有してもよい低級アルケニルカルボニル基又は置換基を有してもよいアリールカルボニル基を示し;
R4及びR5は同一又は異なって、水素原子、ハロゲン原子、置換基を有してもよい低級アルキル基、置換基を有してもよい低級アルケニル基、置換基を有してもよい低級アルキニル基、置換基を有してもよい低級シクロアルキル基、置換基を有してもよいアリール基又は置換基を有してもよい複素環基を示し;
R4とR5は一緒になって、置換基を有してもよい3〜8員の低級シクロアルカン環を形成してもよく;
R6は水素原子、置換基を有してもよい低級アルキル基、置換基を有してもよい低級アルケニル基、置換基を有してもよい低級アルキニル基、置換基を有してもよい低級シクロアルキル基、置換基を有してもよいアリール基又は置換基を有してもよい複素環基を示し;
Aは置換基を有してもよい低級アルキレン基を示し;
R7はOR8、NR8R9、SR8、S(O)R8又はS(O)2R8を示し;
R8及びR9は同一又は異なって、水素原子、置換基を有してもよい低級アルキル基、置換基を有してもよい低級アルケニル基、置換基を有してもよい低級アルキニル基、置換基を有してもよい低級シクロアルキル基、置換基を有してもよいアリール基、置換基を有してもよい複素環基、ホルミル基、置換基を有してもよい低級アルキルカルボニル基、置換基を有してもよい低級アルケニルカルボニル基、置換基を有してもよい低級アルキニルカルボニル基、置換基を有してもよい低級シクロアルキルカルボニル基、置換基を有してもよいアリールカルボニル基、置換基を有してもよい複素環カルボニル基、カルボキシ基、置換基を有してもよい低級アルコキシカルボニル基、置換基を有してもよい低級アルケニルオキシカルボニル基、置換基を有してもよい低級アルキニルオキシカルボニル基、置換基を有してもよい低級シクロアルキルオキシカルボニル基、置換基を有してもよいアリールオキシカルボニル基、置換基を有してもよい複素環オキシカルボニル基、置換基を有してもよい低級アルキルスルホニル基、置換基を有してもよい低級アルケニルスルホニル基、置換基を有してもよい低級アルキニルスルホニル基、置換基を有してもよい低級シクロアルキルスルホニル基、置換基を有してもよいアリールスルホニル基、置換基を有してもよい複素環スルホニル基、アミノカルボニル基、置換基を有してもよい低級アルキルアミノカルボニル基、置換基を有してもよい低級アルケニルアミノカルボニル基、置換基を有してもよい低級アルキニルアミノカルボニル基、置換基を有してもよい低級シクロアルキルアミノカルボニル基、置換基を有してもよいアリールアミノカルボニル基又は置換基を有してもよい複素環アミノカルボニル基を示し;
R7がNR8R9の場合、R8とR9は一緒になって、置換基を有してもよい3〜8員の含窒素複素環を形成してもよく;
XはO又はSを示す。]
- 一般式(1)において、R1がハロゲン原子、低級アルキル基、低級シクロアルキル基、アリール基、複素環基、ヒドロキシ基、ヒドロキシ基のエステル、低級アルコキシ基、低級シクロアルキルオキシ基、アリールオキシ基、複素環オキシ基、メルカプト基、メルカプト基のエステル、低級アルキルチオ基、低級シクロアルキルチオ基、アリールチオ基、複素環チオ基、アミノ基、低級アルキルアミノ基、低級シクロアルキルアミノ基、アリールアミノ基、複素環アミノ基、アミノ基のアミド、低級アルキルアミノ基のアミド、低級シクロアルキルアミノ基のアミド、アリールアミノ基のアミド、複素環アミノ基のアミド、低級アルキルカルボニル基、低級シクロアルキルカルボニル基、アリールカルボニル基、複素環カルボニル基、カルボキシ基、カルボキシ基のエステル、カルボキシ基のアミド、低級アルキルスルホニル基、低級シクロアルキルスルホニル基、アリールスルホニル基、複素環スルホニル基、スルホン酸基、スルホン酸基のエステル、スルホン酸基のアミド、ニトロ基又はシアノ基を示し;
R1が低級アルキル基、低級アルコキシ基、低級アルキルチオ基、低級アルキルアミノ基、低級アルキルアミノ基のアミド、低級アルキルカルボニル基又は低級アルキルスルホニル基の場合、該低級アルキル基、該低級アルコキシ基、該低級アルキルチオ基、該低級アルキルアミノ基、該低級アルキルアミノ基のアミド、該低級アルキルカルボニル基又は該低級アルキルスルホニル基はハロゲン原子、低級シクロアルキル基、アリール基、複素環基、ヒドロキシ基、ヒドロキシ基のエステル、低級アルコキシ基、ハロゲン原子で置換された低級アルコキシ基、低級シクロアルキルオキシ基、アリールオキシ基、複素環オキシ基、低級アルキルチオ基、低級シクロアルキルチオ基、アリールチオ基、複素環チオ基、アミノ基、低級アルキルアミノ基、低級シクロアルキルアミノ基、アリールアミノ基、複素環アミノ基、アミノ基のアミド、低級アルキルアミノ基のアミド、低級シクロアルキルアミノ基のアミド、アリールアミノ基のアミド、複素環アミノ基のアミド、低級アルキルカルボニル基、低級シクロアルキルカルボニル基、アリールカルボニル基、複素環カルボニル基、カルボキシ基、カルボキシ基のエステル、カルボキシ基のアミド、低級アルキルスルホニル基、低級シクロアルキルスルホニル基、アリールスルホニル基、複素環スルホニル基、スルホン酸基、スルホン酸基のエステル、スルホン酸基のアミド、ニトロ基及びシアノ基から選択される1又は複数個の基を置換基として有してもよく;
R1が低級シクロアルキル基、アリール基、複素環基、低級シクロアルキルオキシ基、アリールオキシ基、複素環オキシ基、低級シクロアルキルチオ基、アリールチオ基、複素環チオ基、低級シクロアルキルアミノ基、アリールアミノ基、複素環アミノ基、低級シクロアルキルアミノ基のアミド、アリールアミノ基のアミド、複素環アミノ基のアミド、低級シクロアルキルカルボニル基、アリールカルボニル基、複素環カルボニル基、低級シクロアルキルスルホニル基、アリールスルホニル基又は複素環スルホニル基の場合、該低級シクロアルキル基、該アリール基、該複素環基、該低級シクロアルキルオキシ基、該アリールオキシ基、該複素環オキシ基、該低級シクロアルキルチオ基、該アリールチオ基、該複素環チオ基、該低級シクロアルキルアミノ基、該アリールアミノ基、該複素環アミノ基、該低級シクロアルキルアミノ基のアミド、該アリールアミノ基のアミド、該複素環アミノ基のアミド、該低級シクロアルキルカルボニル基、該アリールカルボニル基、該複素環カルボニル基、該低級シクロアルキルスルホニル基、該アリールスルホニル基又は該複素環スルホニル基はハロゲン原子、低級アルキル基、ハロゲン原子で置換された低級アルキル基、ヒドロキシ基、ヒドロキシ基のエステル、低級アルコキシ基、ハロゲン原子で置換された低級アルコキシ基、低級アルキルチオ基、アミノ基、低級アルキルアミノ基、アミノ基のアミド、低級アルキルアミノ基のアミド、低級アルキルカルボニル基、カルボキシ基、カルボキシ基のエステル、カルボキシ基のアミド、低級アルキルスルホニル基、スルホン酸基、スルホン酸基のエステル、スルホン酸基のアミド、ニトロ基及びシアノ基から選択される1又は複数個の基を置換基として有してもよく;
pが0〜3の整数を示し;
pが2又は3の場合、各R1は同一又は異なってもよく;
R2がハロゲン原子、低級アルキル基、ヒドロキシ基又は低級アルコキシ基を示し;
qが0〜2の整数を示し;
qが2の場合、各R2は同一又は異なってもよく;
R3が水素原子、低級アルキル基、低級アルケニル基、低級アルキルカルボニル基、低級アルケニルカルボニル基又はアリールカルボニル基を示し;
R3が低級アルキル基又は低級アルキルカルボニル基の場合、該低級アルキル基又は該低級アルキルカルボニル基はハロゲン原子及びアリール基から選択される1又は複数個の基を置換基として有してもよく;
R3がアリールカルボニル基の場合、該アリールカルボニル基はハロゲン原子、低級アルキル基、ハロゲン原子で置換された低級アルキル基、低級アルコキシ基及びハロゲン原子で置換された低級アルコキシ基から選択される1又は複数個の基を置換基として有してもよく;
R4及びR5が同一又は異なって、水素原子、ハロゲン原子、低級アルキル基、低級シクロアルキル基、アリール又は複素環基を示し;
R4又はR5が低級アルキル基の場合、該低級アルキル基はハロゲン原子、低級シクロアルキル基、アリール基、複素環基、ヒドロキシ基、ヒドロキシ基のエステル、低級アルコキシ基、ハロゲン原子で置換された低級アルコキシ基、低級シクロアルキルオキシ基、アリールオキシ基、複素環オキシ基、低級アルキルチオ基、低級シクロアルキルチオ基、アリールチオ基、複素環チオ基、アミノ基、低級アルキルアミノ基、低級シクロアルキルアミノ基、アリールアミノ基、複素環アミノ基、アミノ基のアミド、低級アルキルアミノ基のアミド、低級シクロアルキルアミノ基のアミド、アリールアミノ基のアミド、複素環アミノ基のアミド、低級アルキルカルボニル基、低級シクロアルキルカルボニル基、アリールカルボニル基、複素環カルボニル基、カルボキシ基、カルボキシ基のエステル、カルボキシ基のアミド、ニトロ基及びシアノ基から選択される1又は複数個の基を置換基として有してもよく;
R4又はR5が低級シクロアルキル基、アリール又は複素環基の場合、該低級シクロアルキル基、該アリール又は該複素環基はハロゲン原子、低級アルキル基、ハロゲン原子で置換された低級アルキル基、ヒドロキシ基、ヒドロキシ基のエステル、低級アルコキシ基、ハロゲン原子で置換された低級アルコキシ基、低級アルキルチオ基、アミノ基、低級アルキルアミノ基、アミノ基のアミド、低級アルキルアミノ基のアミド、低級アルキルカルボニル基、カルボキシ基、カルボキシ基のエステル、カルボキシ基のアミド、低級アルキルスルホニル基、スルホン酸基、スルホン酸基のエステル、スルホン酸基のアミド、ニトロ基及びシアノ基から選択される1又は複数個の基を置換基として有してもよく;
R4とR5が一緒になって、3〜8員の低級シクロアルカン環を形成してもよく;
R6が水素原子、低級アルキル基、低級アルケニル基、低級アルキニル基又は低級シクロアルキル基を示し;
R6が低級アルキル基、低級アルケニル基、低級アルキニル基又は低級シクロアルキル基の場合、該低級アルキル基、該低級アルケニル基、該低級アルキニル基又は該低級シクロアルキル基はハロゲン原子及びアリール基から選択される1又は複数個の基を置換基として有してもよく;
Aがヒドロキシ基又はハロゲン原子で置換されてもよい低級アルキレン基を示し;
R7がOR8、NR8R9又はSR8を示し;
R8及びR9が同一又は異なって、水素原子、低級アルキル基、低級アルケニル基、低級アルキニル基、低級シクロアルキル基、アリール基、複素環基、ホルミル基、低級アルキルカルボニル基、低級アルケニルカルボニル基、低級アルキニルカルボニル基、低級シクロアルキルカルボニル基、アリールカルボニル基、複素環カルボニル基、カルボキシ基、低級アルコキシカルボニル基、低級アルケニルオキシカルボニル基、低級アルキニルオキシカルボニル基、低級シクロアルキルオキシカルボニル基、アリールオキシカルボニル基、複素環オキシカルボニル基、低級アルキルスルホニル基、低級アルケニルスルホニル基、低級アルキニルスルホニル基、低級シクロアルキルスルホニル基、アリールスルホニル基、複素環スルホニル基、アミノカルボニル基、低級アルキルアミノカルボニル基、低級アルケニルアミノカルボニル基、低級アルキニルアミノカルボニル基、低級シクロアルキルアミノカルボニル基、アリールアミノカルボニル基又は複素環アミノカルボニル基を示し;
R8又はR9が低級アルキル基、低級アルケニル基、低級アルキニル基、低級アルキルカルボニル基、低級アルケニルカルボニル基、低級アルキニルカルボニル基、低級アルコキシカルボニル基、低級アルケニルオキシカルボニル基、低級アルキニルオキシカルボニル基、低級アルキルスルホニル基、低級アルケニルスルホニル基、低級アルキニルスルホニル基、低級アルキルアミノカルボニル基、低級アルケニルアミノカルボニル基又は低級アルキニルアミノカルボニル基の場合、該低級アルキル基、該低級アルケニル基、該低級アルキニル基、該低級アルキルカルボニル基、該低級アルケニルカルボニル基、該低級アルキニルカルボニル基、該低級アルコキシカルボニル基、該低級アルケニルオキシカルボニル基、該低級アルキニルオキシカルボニル基、該低級アルキルスルホニル基、該低級アルケニルスルホニル基、該低級アルキニルスルホニル基、該低級アルキルアミノカルボニル基、該低級アルケニルアミノカルボニル基又は該低級アルキニルアミノカルボニル基はハロゲン原子、低級シクロアルキル基、アリール基、複素環基、ヒドロキシ基、ヒドロキシ基のエステル、低級アルコキシ基、ハロゲン原子で置換された低級アルコキシ基、低級シクロアルキルオキシ基、アリールオキシ基、複素環オキシ基、低級アルキルチオ基、低級シクロアルキルチオ基、アリールチオ基、複素環チオ基、アミノ基、低級アルキルアミノ基、低級シクロアルキルアミノ基、アリールアミノ基、複素環アミノ基、アミノ基のアミド、低級アルキルアミノ基のアミド、低級シクロアルキルアミノ基のアミド、アリールアミノ基のアミド、複素環アミノ基のアミド、低級アルキルカルボニル基、低級シクロアルキルカルボニル基、アリールカルボニル基、複素環カルボニル基、カルボキシ基、カルボキシ基のエステル、カルボキシ基のアミド、低級アルキルスルホニル基、低級シクロアルキルスルホニル基、アリールスルホニル基、複素環スルホニル基、スルホン酸基、スルホン酸基のエステル、スルホン酸基のアミド、ニトロ基及びシアノ基から選択される1又は複数個の基を置換基として有してもよく;
R8又はR9が低級シクロアルキル基、アリール基、複素環基、低級シクロアルキルカルボニル基、アリールカルボニル基、複素環カルボニル基、低級シクロアルキルオキシカルボニル基、アリールオキシカルボニル基、複素環オキシカルボニル基、低級シクロアルキルスルホニル基、アリールスルホニル基、複素環スルホニル基、低級シクロアルキルアミノカルボニル基、アリールアミノカルボニル基又は複素環アミノカルボニル基の場合、該低級シクロアルキル基、該アリール基、該複素環基、該低級シクロアルキルカルボニル基、該アリールカルボニル基、該複素環カルボニル基、該低級シクロアルキルオキシカルボニル基、該アリールオキシカルボニル基、該複素環オキシカルボニル基、該低級シクロアルキルスルホニル基、該アリールスルホニル基、該複素環スルホニル基、該低級シクロアルキルアミノカルボニル基、該アリールアミノカルボニル基又は該複素環アミノカルボニル基はハロゲン原子、低級アルキル基、ハロゲン原子で置換された低級アルキル基、ヒドロキシ基で置換された低級アルキル基、低級アルケニル基、低級アルキニル基、低級シクロアルキル基、アリール基、複素環基、ヒドロキシ基、ヒドロキシ基のエステル、低級アルコキシ基、ハロゲン原子で置換された低級アルコキシ基、低級アルケニルオキシ基、低級アルキニルオキシ基、低級シクロアルキルオキシ基、アリールオキシ基、複素環オキシ基、低級アルキルチオ基、低級シクロアルキルチオ基、アリールチオ基、複素環チオ基、アミノ基、低級アルキルアミノ基、低級シクロアルキルアミノ基、アリールアミノ基、複素環アミノ基、アミノ基のアミド、低級アルキルアミノ基のアミド、低級シクロアルキルアミノ基のアミド、アリールアミノ基のアミド、複素環アミノ基のアミド、低級アルキルカルボニル基、低級シクロアルキルカルボニル基、アリールカルボニル基、複素環カルボニル基、カルボキシ基、カルボキシ基のエステル、カルボキシ基のアミド、低級アルキルスルホニル基、低級シクロアルキルスルホニル基、アリールスルホニル基、複素環スルホニル基、スルホン酸基、スルホン酸基のエステル、スルホン酸基のアミド、ニトロ基及びシアノ基から選択される1又は複数個の基を置換基として有してもよく;
R7がNR8R9の場合、R8とR9が一緒になって、5又は6員の含窒素複素環を形成してもよく;
XがO又はSを示す請求項1記載の化合物又はその塩。
- 一般式(1)において、R1がハロゲン原子、低級アルキル基、ヒドロキシ基、ヒドロキシ基のエステル、低級アルコキシ基、低級アルキルチオ基、アミノ基、低級アルキルアミノ基、アミノ基のアミド、低級アルキルアミノ基のアミド、低級アルキルカルボニル基、カルボキシ基、カルボキシ基のエステル、カルボキシ基のアミド、低級アルキルスルホニル基、ニトロ基又はシアノ基を示し;
R1が低級アルキル基、低級アルコキシ基、低級アルキルチオ基、低級アルキルアミノ基、低級アルキルアミノ基のアミド、低級アルキルカルボニル基又は低級アルキルスルホニル基の場合、該低級アルキル基、該低級アルコキシ基、該低級アルキルチオ基、該低級アルキルアミノ基、該低級アルキルアミノ基のアミド、該低級アルキルカルボニル基又は該低級アルキルスルホニル基はハロゲン原子、低級シクロアルキル基、アリール基、複素環基、ヒドロキシ基、ヒドロキシ基のエステル、低級アルコキシ基、ハロゲン原子で置換された低級アルコキシ基、低級シクロアルキルオキシ基、アリールオキシ基、複素環オキシ基、低級アルキルチオ基、低級シクロアルキルチオ基、アリールチオ基、複素環チオ基、アミノ基、低級アルキルアミノ基、低級シクロアルキルアミノ基、アリールアミノ基、複素環アミノ基、アミノ基のアミド、低級アルキルアミノ基のアミド、低級シクロアルキルアミノ基のアミド、アリールアミノ基のアミド、複素環アミノ基のアミド、低級アルキルカルボニル基、低級シクロアルキルカルボニル基、アリールカルボニル基、複素環カルボニル基、カルボキシ基、カルボキシ基のエステル、カルボキシ基のアミド、低級アルキルスルホニル基、低級シクロアルキルスルホニル基、アリールスルホニル基、複素環スルホニル基、スルホン酸基、スルホン酸基のエステル、スルホン酸基のアミド、ニトロ基及びシアノ基から選択される1又は複数個の基を置換基として有してもよく;
pが0〜3の整数を示し;
pが2又は3の場合、各R1は同一又は異なってもよく;
qが0を示し;
R3が水素原子、低級アルキル基、低級アルケニル基、低級アルキルカルボニル基、低級アルケニルカルボニル基又はアリールカルボニル基を示し;
R3が低級アルキル基の場合、該低級アルキル基は1又は複数個のアリール基を置換基として有してもよく;
R3がアリールカルボニル基の場合、該アリールカルボニル基はハロゲン原子及び低級アルキル基から選択される1又は複数個の基を置換基として有してもよく;
R4及びR5が同一又は異なって、水素原子、ハロゲン原子、低級アルキル基、低級シクロアルキル基、アリール又は複素環基を示し;
R4又はR5が低級アルキル基の場合、該低級アルキル基はハロゲン原子、ヒドロキシ基、ヒドロキシ基のエステル、低級アルコキシ基、ハロゲン原子で置換された低級アルコキシ基、低級アルキルチオ基、アミノ基、低級アルキルアミノ基、アミノ基のアミド、低級アルキルアミノ基のアミド、低級アルキルカルボニル基、カルボキシ基、カルボキシ基のエステル、カルボキシ基のアミド、ニトロ基又はシアノ基から選択される1又は複数個の基を置換基として有してもよく;
R4又はR5が低級シクロアルキル基、アリール又は複素環基の場合、該低級シクロアルキル基、該アリール又は該複素環基はハロゲン原子、低級アルキル基、ハロゲン原子で置換された低級アルキル基、ヒドロキシ基、ヒドロキシ基のエステル、低級アルコキシ基、ハロゲン原子で置換された低級アルコキシ基、低級アルキルチオ基、アミノ基、低級アルキルアミノ基、アミノ基のアミド、低級アルキルアミノ基のアミド、低級アルキルカルボニル基、カルボキシ基、カルボキシ基のエステル、カルボキシ基のアミド、低級アルキルスルホニル基、ニトロ基又はシアノ基から選択される1又は複数個の基を置換基として有してもよく;
R4とR5が一緒になって3〜8員の低級シクロアルカン環を形成してもよく;
R6が水素原子、低級アルキル基、低級アルケニル基、低級アルキニル基又は低級シクロアルキル基を示し;
R6が低級アルキル基、低級アルケニル基、低級アルキニル基又は低級シクロアルキル基の場合、該低級アルキル基、該低級アルケニル基、該低級アルキニル基又は該低級シクロアルキル基はハロゲン原子及びアリール基から選択される1又は複数個の基を置換基として有してもよく;
Aが低級アルキレン基を示し;
R7がOR8、NR8R9又はSR8を示し;
R8及びR9が同一又は異なって、水素原子、低級アルキル基、低級アルケニル基、低級アルキニル基、低級シクロアルキル基、アリール基、複素環基、ホルミル基、低級アルキルカルボニル基、低級アルケニルカルボニル基、低級アルキニルカルボニル基、低級シクロアルキルカルボニル基、アリールカルボニル基、複素環カルボニル基、カルボキシ基、低級アルコキシカルボニル基、低級アルケニルオキシカルボニル基、低級アルキニルオキシカルボニル基、低級シクロアルキルオキシカルボニル基、アリールオキシカルボニル基、複素環オキシカルボニル基、低級アルキルスルホニル基、低級アルケニルスルホニル基、低級アルキニルスルホニル基、低級シクロアルキルスルホニル基、アリールスルホニル基、複素環スルホニル基、アミノカルボニル基、低級アルキルアミノカルボニル基、低級アルケニルアミノカルボニル基、低級アルキニルアミノカルボニル基、低級シクロアルキルアミノカルボニル基、アリールアミノカルボニル基又は複素環アミノカルボニル基を示し;
R8又はR9が低級アルキル基、低級アルケニル基、低級アルキニル基、低級アルキルカルボニル基、低級アルケニルカルボニル基、低級アルキニルカルボニル基、低級アルコキシカルボニル基、低級アルケニルオキシカルボニル基、低級アルキニルオキシカルボニル基、低級アルキルスルホニル基、低級アルケニルスルホニル基、低級アルキニルスルホニル基、低級アルキルアミノカルボニル基、低級アルケニルアミノカルボニル基又は低級アルキニルアミノカルボニル基の場合、該低級アルキル基、該低級アルケニル基、該低級アルキニル基、該低級アルキルカルボニル基、該低級アルケニルカルボニル基、該低級アルキニルカルボニル基、該低級アルコキシカルボニル基、該低級アルケニルオキシカルボニル基、該低級アルキニルオキシカルボニル基、該低級アルキルスルホニル基、該低級アルケニルスルホニル基、該低級アルキニルスルホニル基、該低級アルキルアミノカルボニル基、該低級アルケニルアミノカルボニル基又は該低級アルキニルアミノカルボニル基はハロゲン原子、低級シクロアルキル基、アリール基、複素環基、ヒドロキシ基、ヒドロキシ基のエステル、低級アルコキシ基、ハロゲン原子で置換された低級アルコキシ基、低級アルキルチオ基、アミノ基、低級アルキルアミノ基、アミノ基のアミド、低級アルキルアミノ基のアミド、低級アルキルカルボニル基、カルボキシ基、カルボキシ基のエステル、カルボキシ基のアミド、低級アルキルスルホニル基、ニトロ基又はシアノ基から選択される1又は複数個の基を置換基として有してもよく;
R8又はR9が低級シクロアルキル基、アリール基、複素環基、低級シクロアルキルカルボニル基、アリールカルボニル基、複素環カルボニル基、低級シクロアルキルオキシカルボニル基、アリールオキシカルボニル基、複素環オキシカルボニル基、低級シクロアルキルスルホニル基、アリールスルホニル基、複素環スルホニル基、低級シクロアルキルアミノカルボニル基、アリールアミノカルボニル基又は複素環アミノカルボニル基の場合、該低級シクロアルキル基、該アリール基、該複素環基、該低級シクロアルキルカルボニル基、該アリールカルボニル基、該複素環カルボニル基、該低級シクロアルキルオキシカルボニル基、該アリールオキシカルボニル基、該複素環オキシカルボニル基、該低級シクロアルキルスルホニル基、該アリールスルホニル基、該複素環スルホニル基、該低級シクロアルキルアミノカルボニル基、該アリールアミノカルボニル基又は該複素環アミノカルボニル基はハロゲン原子、低級アルキル基、ハロゲン原子で置換された低級アルキル基、ヒドロキシ基で置換された低級アルキル基、低級アルケニル基、低級アルキニル基、低級シクロアルキル基、アリール基、複素環基、ヒドロキシ基、ヒドロキシ基のエステル、低級アルコキシ基、ハロゲン原子で置換された低級アルコキシ基、低級アルケニルオキシ基、低級アルキニルオキシ基、低級アルキルチオ基、アミノ基、低級アルキルアミノ基、アミノ基のアミド、低級アルキルアミノ基のアミド、低級アルキルカルボニル基、カルボキシ基、カルボキシ基のエステル、カルボキシ基のアミド、低級アルキルスルホニル基、ニトロ基又はシアノ基から選択される1又は複数個の基を置換基として有してもよく;
R7がNR8R9の場合、R8とR9が一緒になって、5又は6員の含窒素複素環を形成してもよく;
XがOを示す請求項1記載の化合物又はその塩。
- 一般式(1)において、R1がハロゲン原子、低級アルキル基、ヒドロキシ基、ヒドロキシ基のエステル、低級アルコキシ基、低級アルキルチオ基、アミノ基、アミノ基のアミド、低級アルキルアミノ基のアミド、低級アルキルカルボニル基、カルボキシ基、カルボキシ基のエステル、ニトロ基又はシアノ基を示し;
R1が低級アルキル基又は低級アルコキシ基の場合、該低級アルキル基又は該低級アルコキシ基はハロゲン原子、ヒドロキシ基及び低級アルコキシ基から選択される1又は複数個の基を置換基として有してもよく;
pが1、2又は3を示し;
pが2又は3の場合、各R1は同一又は異なってもよく;
qが0を示し;
R3が水素原子を示し;
R4及びR5が同一又は異なって、低級アルキル基を示し;
R6が水素原子、低級アルキル基又は低級アルケニル基を示し;
Aが低級アルキレン基を示し;
R7がOR8又はNR8R9を示し;
R8及びR9が同一又は異なって、水素原子、アリール基、アリールカルボニル基又は複素環カルボニル基を示し;
R8又はR9がアリール基、アリールカルボニル基又は複素環カルボニル基の場合、該アリール基、該アリールカルボニル基又は該複素環カルボニル基はハロゲン原子、低級アルキル基、ハロゲン原子で置換された低級アルキル基、ヒドロキシ基で置換された低級アルキル基、低級アルケニル基、アリール基、低級アルコキシ基、低級アルキルカルボニル基、カルボキシ基のエステル、ニトロ基及びシアノ基から選択される1又は複数個の基を置換基として有してもよく;
XがOを示す請求項1記載の化合物又はその塩。
- 一般式(1)において、R1がハロゲン原子、ヒドロキシ基、ヒドロキシ基のエステル、低級アルコキシ基、アミノ基のアミド又は低級アルキルアミノ基のアミドを示し;
pが2又は3を示し、この時、各R1は同一又は異なってもよく;
qが0を示し;
R3が水素原子を示し;
R4及びR5が同一又は異なって、低級アルキル基を示し;
R6が低級アルキル基を示し;
Aが低級アルキレン基を示し;
R7がOR8又はNR8R9を示し;
R8がアリール基、アリールカルボニル基又は複素環カルボニル基を示し、この時、該アリール基、該アリールカルボニル基又は該複素環カルボニル基はハロゲン原子、低級アルキル基、ハロゲン原子で置換された低級アルキル基、ヒドロキシ基で置換された低級アルキル基、低級アルケニル基、アリール基、低級アルコキシ基、低級アルキルカルボニル基、カルボキシ基のエステル、ニトロ基及びシアノ基から選択される1又は複数個の基を置換基として有してもよく;
R9が水素原子を示し;
XがOを示す請求項1記載の化合物又はその塩。
- 一般式(1)において、R1がハロゲン原子、ヒドロキシ基、ヒドロキシ基のエステル、低級アルコキシ基、アミノ基のアミド又は低級アルキルアミノ基のアミドを示す請求項1〜4のいずれか1記載の化合物又はその塩。
- 一般式(1)において、R4、R5及びR6がメチル基を示す請求項1〜5のいずれか1記載の化合物又はその塩。
- 一般式(1)において、R8がアリール基、アリールカルボニル基又は複素環カルボニル基を示し、かつ、該アリール基がフェニル基、該アリールカルボニル基がフェニルカルボニル基及び該複素環カルボニル基がチオフェンカルボニル基を示す請求項1〜5のいずれか1記載の化合物又はその塩。
- 一般式(1)において、Aがメチレン基を示す請求項1〜5のいずれか1記載の化合物又はその塩。
- 一般式(1)のR1において、ヒドロキシ基のエステルが−OCO−Ra1を示し、該Ra1が、水素原子、置換基を有してもよい低級アルキル基、置換基を有してもよい低級アルケニル基、置換基を有してもよい低級アルキニル基、置換基を有してもよい低級シクロアルキル基、置換基を有してもよいアリール基、置換基を有してもよい複素環基、置換基を有してもよい低級アルコキシ基、置換基を有してもよい低級アルケニルオキシ基、置換基を有してもよい低級アルキニルオキシ基、置換基を有してもよい低級シクロアルキルオキシ基、置換基を有してもよいアリールオキシ基、置換基を有してもよい複素環オキシ基、アミノ基、置換基を有してもよい低級アルキルアミノ基、置換基を有してもよい低級シクロアルキルアミノ基、置換基を有してもよいアリールアミノ基又は置換基を有してもよい複素環アミノ基を示す請求項1〜6のいずれか1記載の化合物又はその塩。
- 一般式(1)のR1において、ヒドロキシ基のエステルが−OCO−Ra1を示し、該Ra1が、水素原子、低級アルキル基、低級アルケニル基、低級シクロアルキル基、アリール基、複素環基、低級アルコキシ基、低級アルケニルオキシ基、低級シクロアルキルオキシ基、アリールオキシ基、複素環オキシ基、アミノ基、低級アルキルアミノ基、低級シクロアルキルアミノ基、アリールアミノ基又は複素環アミノ基を示し;
Ra1が低級アルキル基、低級アルケニル基、低級アルコキシ基、低級アルケニルオキシ基又は低級アルキルアミノ基の場合、該低級アルキル基、該低級アルケニル基、該低級アルコキシ基、該低級アルケニルオキシ基又は該低級アルキルアミノ基はハロゲン原子、アリール基、複素環基、ヒドロキシ基、ヒドロキシ基のエステル、アミノ基、低級アルキルアミノ基、カルボキシ基及びカルボキシ基のエステルから選択される1又は複数個の基を置換基として有してもよく;
Ra1が低級シクロアルキル基、アリール基、複素環基、低級シクロアルキルオキシ基、アリールオキシ基、複素環オキシ基、低級シクロアルキルアミノ基、アリールアミノ基又は複素環アミノ基の場合、該低級シクロアルキル基、該アリール基、該複素環基、該低級シクロアルキルオキシ基、該アリールオキシ基、該複素環オキシ基、該低級シクロアルキルアミノ基、該アリールアミノ基又は該複素環アミノ基はハロゲン原子、低級アルキル基、ハロゲン原子で置換された低級アルキル基、ヒドロキシ基、ヒドロキシ基のエステル、低級アルコキシ基、メルカプト基、低級アルキルチオ基、ホルミル基、低級アルキルカルボニル基、カルボキシ基、カルボキシ基本のエステル、ニトロ基及びシアノ基から選択される1又は複数個の基を置換基として有してもよい請求項10記載の化合物又はその塩。
- 一般式(1)のR1において、ヒドロキシ基のエステルが−OCO−Ra1を示し、該Ra1が、低級アルキル基、低級アルケニル基、低級シクロアルキル基、アリール基、複素環基、低級アルコキシ基、アリールオキシ基、低級アルキルアミノ基、低級シクロアルキルアミノ基、アリールアミノ基又は複素環アミノ基を示し;
Ra1が低級アルキル基の場合、該低級アルキル基はアリール基及び低級アルキルアミノ基から選択される1又は複数個の基を置換基として有してもよく;
Ra1がアリール基の場合、該アリール基はハロゲン原子、低級アルキル基、ハロゲン原子で置換された低級アルキル基、ヒドロキシ基のエステル、低級アルコキシ基、低級アルキルチオ基、低級アルキルカルボニル基、カルボキシ基のエステル及びニトロ基から選択される1又は複数個の基を置換基として有してもよく;
Ra1が複素環基の場合、該複素環基は、ハロゲン原子、低級アルキル基、ヒドロキシ基及び低級アルコキシ基から選択される1又は複数個の基を置換基として有してもよく;
Ra1が低級アルキルアミノ基の場合、該低級アルキルアミノ基は、アリール基、複素環基及びカルボキシ基のエステルから選択される1又は複数個の基を置換基として有してもよく;
Ra1がアリールアミノ基の場合、該アリールアミノ基はハロゲン原子、低級アルキル基、及び低級アルコキシ基から選択される1又は複数個の基を置換基として有してもよい請求項10記載の化合物又はその塩。
- 一般式(1)のR1において、アミノ基のアミドが−NHCO−Rb1を示し、該Rb1が、水素原子、置換基を有してもよい低級アルキル基、置換基を有してもよい低級アルケニル基、置換基を有してもよい低級アルキニル基、置換基を有してもよい低級シクロアルキル基、置換基を有してもよいアリール基、置換基を有してもよい複素環基、置換基を有してもよい低級アルコキシ基、置換基を有してもよい低級アルケニルオキシ基、置換基を有してもよい低級アルキニルオキシ基、置換基を有してもよい低級シクロアルキルオキシ基、置換基を有してもよいアリールオキシ基、置換基を有してもよい複素環オキシ基、アミノ基、置換基を有してもよい低級アルキルアミノ基、置換基を有してもよい低級シクロアルキルアミノ基、置換基を有してもよいアリールアミノ基又は置換基を有してもよい複素環アミノ基を示す請求項1〜6のいずれか1記載の化合物又はその塩。
- 一般式(1)のR1において、アミノ基のアミドが−NHCO−Rb1を示し、該Rb1が、水素原子、低級アルキル基、低級アルケニル基、低級シクロアルキル基、アリール基、複素環基、低級アルコキシ基、低級アルケニルオキシ基、低級シクロアルキルオキシ基、アリールオキシ基、複素環オキシ基、アミノ基、低級アルキルアミノ基、低級シクロアルキルアミノ基、アリールアミノ基又は複素環アミノ基を示し;
Rb1が低級アルキル基、低級アルケニル基、低級アルコキシ基、低級アルケニルオキシ基又は低級アルキルアミノ基の場合、該低級アルキル基、該低級アルケニル基、該低級アルコキシ基、該低級アルケニルオキシ基又は該低級アルキルアミノ基はハロゲン原子、アリール基、複素環基、ヒドロキシ基、ヒドロキシ基のエステル、アミノ基、低級アルキルアミノ基、カルボキシ基及びカルボキシ基のエステルから選択される1又は複数個の基を置換基として有してもよく;
Rb1が低級シクロアルキル基、アリール基、複素環基、低級シクロアルキルオキシ基、アリールオキシ基、複素環オキシ基、低級シクロアルキルアミノ基、アリールアミノ基又は複素環アミノ基の場合、該低級シクロアルキル基、該アリール基、該複素環基、該低級シクロアルキルオキシ基、該アリールオキシ基、該複素環オキシ基、該低級シクロアルキルアミノ基、該アリールアミノ基又は該複素環アミノ基はハロゲン原子、低級アルキル基、ハロゲン原子で置換された低級アルキル基、ヒドロキシ基、ヒドロキシ基のエステル、低級アルコキシ基、メルカプト基、低級アルキルチオ基、ホルミル基、低級アルキルカルボニル基、カルボキシ基、カルボキシ基本のエステル、ニトロ基及びシアノ基から選択される1又は複数個の基を置換基として有してもよい請求項13記載の化合物又はその塩。
- 一般式(1)のR1において、アミノ基のアミドが−NHCO−Rb1を示し、該Rb1が、低級アルキル基、アリール基、複素環基、アリールオキシ基、低級アルキルアミノ基又はアリールアミノ基を示し;
Rb1が低級アルキル基の場合、該低級アルキル基は1又は複数個のアミノ基を置換基として有してもよく;
Rb1がアリール基の場合、該アリール基はハロゲン原子、低級アルキル基、ハロゲン原子で置換された低級アルキル基、ヒドロキシ基のエステル、低級アルコキシ基、低級アルキルチオ基、低級アルキルカルボニル基、カルボキシ基のエステル及びニトロ基から選択される1又は複数個の基を置換基として有してもよく;
Rb1が複素環基の場合、該複素環基は、ハロゲン原子、低級アルキル基、ヒドロキシ基及び低級アルコキシ基から選択される1又は複数個の基を置換基として有してもよく;
Rb1が低級アルキルアミノ基の場合、該低級アルキルアミノ基は1又は複数個のアリール基を置換基として有してもよい請求項13記載の化合物又はその塩。
- 一般式(1)のR1において、低級アルキルアミノ基のアミドが−NRc1CO−Rc2を示し、該Rc1が、置換基を有してもよい低級アルキル基を示し、また、該Rc2が、水素原子、置換基を有してもよい低級アルキル基、置換基を有してもよい低級アルケニル基、置換基を有してもよい低級アルキニル基、置換基を有してもよい低級シクロアルキル基、置換基を有してもよいアリール基、置換基を有してもよい複素環基、置換基を有してもよい低級アルコキシ基、置換基を有してもよい低級アルケニルオキシ基、置換基を有してもよい低級アルキニルオキシ基、置換基を有してもよい低級シクロアルキルオキシ基、置換基を有してもよいアリールオキシ基、置換基を有してもよい複素環オキシ基、アミノ基、置換基を有してもよい低級アルキルアミノ基、置換基を有してもよい低級シクロアルキルアミノ基、置換基を有してもよいアリールアミノ基又は置換基を有してもよい複素環アミノ基を示す請求項1〜6のいずれか1記載の化合物又はその塩。
- 一般式(1)のR1において、低級アルキルアミノ基のアミドが−NRc1CO−Rc2を示し、該Rc1が低級アルキル基を示し、また、該Rc2が水素原子、低級アルキル基、低級アルケニル基、低級シクロアルキル基、アリール基、複素環基、低級アルコキシ基、低級アルケニルオキシ基、低級シクロアルキルオキシ基、アリールオキシ基、複素環オキシ基、アミノ基、低級アルキルアミノ基、低級シクロアルキルアミノ基、アリールアミノ基又は複素環アミノ基を示し;
Rc2が低級アルキル基、低級アルケニル基、低級アルコキシ基、低級アルケニルオキシ基又は低級アルキルアミノ基の場合、該低級アルキル基、該低級アルケニル基、該低級アルコキシ基、該低級アルケニルオキシ基又は該低級アルキルアミノ基はハロゲン原子、アリール基、複素環基、ヒドロキシ基、ヒドロキシ基のエステル、アミノ基、低級アルキルアミノ基、カルボキシ基及びカルボキシ基のエステルから選択される1又は複数個の基を置換基として有してもよく;
Rc2が低級シクロアルキル基、アリール基、複素環基、低級シクロアルキルオキシ基、アリールオキシ基、複素環オキシ基、低級シクロアルキルアミノ基、アリールアミノ基又は複素環アミノ基の場合、該低級シクロアルキル基、該アリール基、該複素環基、該低級シクロアルキルオキシ基、該アリールオキシ基、該複素環オキシ基、該低級シクロアルキルアミノ基、該アリールアミノ基又は該複素環アミノ基はハロゲン原子、低級アルキル基、ハロゲン原子で置換された低級アルキル基、ヒドロキシ基、ヒドロキシ基のエステル、低級アルコキシ基、メルカプト基、低級アルキルチオ基、ホルミル基、低級アルキルカルボニル基、カルボキシ基、カルボキシ基本のエステル、ニトロ基及びシアノ基から選択される1又は複数個の基を置換基として有してもよい請求項16の化合物又はその塩。
- 一般式(1)のR1において、低級アルキルアミノ基のアミドが−NRc1CO−Rc2を示し、該Rc1が低級アルキル基を示し、また、該Rc2が低級アルキル基、アリール基又は複素環基を示し;
Rc2が低級アルキル基の場合、該低級アルキル基は1又は複数個のアミノ基を置換基として有してもよく;
Rc2がアリール基の場合、該アリール基はハロゲン原子、低級アルキル基、ハロゲン原子で置換された低級アルキル基、ヒドロキシ基のエステル、低級アルコキシ基、低級アルキルチオ基、低級アルキルカルボニル基、カルボキシ基のエステル及びニトロ基から選択される1又は複数個の基を置換基として有してもよく;
Rc2が複素環基の場合、該複素環基は、ハロゲン原子、低級アルキル基、ヒドロキシ基及び低級アルコキシ基から選択される1又は複数個の基を置換基として有してもよく;
Rc2が低級アルキルアミノ基の場合、該低級アルキルアミノ基は1又は複数個のアリール基を置換基として有してもよい請求項16記載の化合物又はその塩。
- ・7−[2−メトキシ−4−(2−メチルベンゾイルオキシ)フェニル]−8−(4−メトキシベンゾイルオキシメチル)−3,3−ジメチル−3,4−ジヒドロ−1H−キノキサリン−2−オン、
・7−(5−フルオロ−2−メトキシフェニル)−8−(4−メチルベンゾイルオキシメチル)−3,3−ジメチル−3,4−ジヒドロ−1H−キノキサリン−2−オン、
・7−(4−フルオロ−2−メトキシフェニル)−8−(5−メチルチオフェン−2−イルカルボニルオキシメチル)−1,3,3−トリメチル−3,4−ジヒドロ−1H−キノキサリン−2−オン、
・8−(5−ブロモロチオフェン−2−イルカルボニルオキシメチル)−7−(4−フルオロ−2−メトキシフェニル)−1,3,3−トリメチル−3,4−ジヒドロ−1H−キノキサリン−2−オン、
・7−(4−フルオロ−2−メトキシフェニル)−8−(2−メチル−5−ニトロフェノキシメチル)−1,3,3−トリメチル−3,4−ジヒドロ−1H−キノキサリン−2−オン、
・7−(5−クロロ−2−メトキシフェニル)−8−[2−(2−ヒドロキシエチル)フェノキシメチル]−1,3,3−トリメチル−3,4−ジヒドロ−1H−キノキサリン−2−オン、
・8−(5−クロロ−2−メチルフェノキシメチル)−7−(4−フルオロ−2−メトキシフェニル)−1,3,3−トリメチル−3,4−ジヒドロ−1H−キノキサリン−2−オン、
・7−(4−フルオロ−2−メトキシフェニル)−8−(2−メトキシ−5−ニトロフェノキシメチル)−1,3,3−トリメチル−3,4−ジヒドロ−1H−キノキサリン−2−オン、
・8−(2−アリルフェノキシメチル)−7−(4−フルオロ−2−メトキシフェニル)−1,3,3−トリメチル−3,4−ジヒドロ−1H−キノキサリン−2−オン、
・7−(4−フルオロ−2−メトキシフェニル)−8−(2−メトキシ−5−メチルフェニルアミノメチル)−1,3,3−トリメチル−3,4−ジヒドロ−1H−キノキサリン−2−オン、
・7−(5−クロロ−2−メトキシフェニル)−8−(5−フルオロ−2−メチルフェニルアミノメチル)−1,3,3−トリメチル−3,4−ジヒドロ−1H−キノキサリン−2−オン、
・7−(5−クロロ−2−メトキシフェニル)−8−(2−イソプロピルフェニルアミノメチル)−1,3,3−トリメチル−3,4−ジヒドロ−1H−キノキサリン−2−オン、
・7−(4−フルオロ−2−メトキシフェニル)−8−(2−メトキシフェニルアミノメチル)−1,3,3−トリメチル−3,4−ジヒドロ−1H−キノキサリン−2−オン、
・8−ベンゾイルオキシメチル−7−(5−フルオロ−2−メトキシフェニル)−1,3,3−トリメチル−3,4−ジヒドロ−1H−キノキサリン−2−オン、
・7−(5−フルオロ−2−メトキシフェニル)−8−フェノキシメチル−1,3,3−トリメチル−3,4−ジヒドロ−1H−キノキサリン−2−オン、
・7−(5−フルオロ−2−メトキシフェニル)−8−フェニルアミノメチル−1,3,3−トリメチル−3,4−ジヒドロ−1H−キノキサリン−2−オン、
・1−エチル−7−(5−フルオロ−2−メトキシフェニル)−8−(4−メチルベンゾイルオキシメチル)−3,3−ジメチル−3,4−ジヒドロ−1H−キノキサリン−2−オン、
・1−(プロペン−3−イル)−7−(5−フルオロ−2−メトキシフェニル)−8−(4−メチルベンゾイルオキシメチル)−3,3−ジメチル−3,4−ジヒドロ−1H−キノキサリン−2−オン、
・7−[2−メトキシ−4−(2−メチルベンゾイルオキシ)フェニル]−8−(4−メトキシベンゾイルオキシメチル)−1,3,3−トリメチル−3,4−ジヒドロ−1H−キノキサリン−2−オン、
・7−[2−メトキシ−4−(2−メチルベンゾイルオキシ)フェニル]−8−(2−メトキシ−5−ニトロフェノキシメチル)−1,3,3−トリメチル−3,4−ジヒドロ−1H−キノキサリン−2−オン、
・8−(3−フルオロベンゾイルオキシメチル)−7−[2−メトキシ−4−(2−メチルベンゾイルオキシ)フェニル]−1,3,3−トリメチル−3,4−ジヒドロ−1H−キノキサリン−2−オン、
・7−(2−クロロフェニル)−8−(5−フルオロ−2−メチルフェノキシメチル)−1,3,3−トリメチル−3,4−ジヒドロ−1H−キノキサリン−2−オン、
・8−(5−フルオロ−2−メチルフェノキシメチル)−7−(2−メトキシフェニル)−1,3,3−トリメチル−3,4−ジヒドロ−1H−キノキサリン−2−オン、
・8−(5−フルオロ−2−メチルフェノキシメチル)−7−(2−メチルチオフェニル)−1,3,3−トリメチル−3,4−ジヒドロ−1H−キノキサリン−2−オン、
・7−(4−フルオロ−2−メトキシフェニル)−8−(5−フルオロ−2−メチルフェノキシメチル)−1,3,3−トリメチル−3,4−ジヒドロ−1H−キノキサリン−2−オン、
・7−(5−クロロ−2−メトキシフェニル)−8−(5−フルオロ−2−メチルフェノキシメチル)−1,3,3−トリメチル−3,4−ジヒドロ−1H−キノキサリン−2−オン、
・8−(5−フルオロ−2−メチルフェノキシメチル)−7−(2−メトキシ−5−トリフルオロメチルフェニル)−1,3,3−トリメチル−3,4−ジヒドロ−1H−キノキサリン−2−オン、
・7−(6−フルオロ−2−メトキシフェニル)−8−(5−フルオロ−2−メチルフェノキシメチル)−1,3,3−トリメチル−3,4−ジヒドロ−1H−キノキサリン−2−オン、
・8−(5−フルオロ−2−メチルフェノキシメチル)−7−(2−メトキシ−5−ニトロフェニル)−1,3,3−トリメチル−3,4−ジヒドロ−1H−キノキサリン−2−オン、
・7−(5−ベンゾイルオキシ−2−メトキシフェニル)−8−(5−フルオロ−2−メチルフェノキシメチル)−1,3,3−トリメチル−3,4−ジヒドロ−1H−キノキサリン−2−オン、
・8−(2−メトキシフェニルアミノメチル)−7−(2−メトキシ−5−トリフルオロメチルフェニル)−1,3,3−トリメチル−3,4−ジヒドロ−1H−キノキサリン−2−オン、
・7−(4−アミノ−2−メトキシフェニル)−8−(5−フルオロ−2−メチルフェノキシメチル)−1,3,3−トリメチル−3,4−ジヒドロ−1H−キノキサリン−2−オン、
・8−(5−フルオロ−2−メチルフェノキシメチル)−7−(5−ヒドロキシメチル−2−メトキシフェニル)−1,3,3−トリメチル−3,4−ジヒドロ−1H−キノキサリン−2−オン、
・8−(5−フルオロ−2−メチルフェノキシメチル)−7−(4−ヒドロキシ−2−メトキシフェニル)−1,3,3−トリメチル−3,4−ジヒドロ−1H−キノキサリン−2−オン、
・7−(4−ヒドロキシ−2−メトキシフェニル)−8−(5−メチルチオフェン−2−イルカルボニルオキシメチル)−1,3,3−トリメチル−3,4−ジヒドロ−1H−キノキサリン−2−オン、
・8−(5−フルオロ−2−メチルフェノキシメチル)−7−[2−メトキシ−4−(2−メチルベンゾイルオキシ)フェニル]−1,3,3−トリメチル−3,4−ジヒドロ−1H−キノキサリン−2−オン、
・7−[4−(2−クロロベンゾイルオキシ)−2−メトキシフェニル]−8−(5−フルオロ−2−メチルフェノキシメチル)−1,3,3−トリメチル−3,4−ジヒドロ−1H−キノキサリン−2−オン、
・8−(5−フルオロ−2−メチルフェノキシメチル)−7−[4−(フラン−3−イルカルボニルオキシ)−2−メトキシフェニル]−1,3,3−トリメチル−3,4−ジヒドロ−1H−キノキサリン−2−オン、
・8−(5−フルオロ−2−メチルフェノキシメチル)−7−[2−メトキシ−4−(ピリジン−4−イルカルボニルアミノ)フェニル]−1,3,3−トリメチル−3,4−ジヒドロ−1H−キノキサリン−2−オン、
・7−[4−(2−クロロベンゾイルアミノ)−2−メトキシフェニル]−8−(5−フルオロ−2−メチルフェノキシメチル)−1,3,3−トリメチル−3,4−ジヒドロ−1H−キノキサリン−2−オン、
・8−(5−フルオロ−2−メチルフェノキシメチル)−7−[2−メトキシ−4−(4−メトキシベンゾイルオキシ)フェニル]−1,3,3−トリメチル−3,4−ジヒドロ−1H−キノキサリン−2−オン、
・7−(4−アクリロイルオキシ−2−メトキシフェニル)−8−(5−フルオロ−2−メチルフェノキシメチル)−1,3,3−トリメチル−3,4−ジヒドロ−1H−キノキサリン−2−オン、
・8−(5−フルオロ−2−メチルフェノキシメチル)−7−(2−メトキシ−4−メトキシカルボニルオキシフェニル)−1,3,3−トリメチル−3,4−ジヒドロ−1H−キノキサリン−2−オン、
・8−(5−フルオロ−2−メチルフェノキシメチル)−7−(2−メトキシ−4−フェノキシカルボニルオキシフェニル)−1,3,3−トリメチル−3,4−ジヒドロ−1H−キノキサリン−2−オン、
・8−(5−フルオロ−2−メチルフェノキシメチル)−7−(2−メトキシ−4−フェノキシカルボニルアミノフェニル)−1,3,3−トリメチル−3,4−ジヒドロ−1H−キノキサリン−2−オン、
・7−[4−(2−フルオロベンゾイルオキシ)−2−メトキシフェニル]−8−(5−メチルチオフェン−2−イルカルボニルオキシメチル)−1,3,3−トリメチル−3,4−ジヒドロ−1H−キノキサリン−2−オン、
・8−(5−フルオロ−2−メチルフェノキシメチル)−7−[2−メトキシ−4−(3−メトキシカルボニルベンゾイルオキシ)フェニル]−1,3,3−トリメチル−3,4−ジヒドロ−1H−キノキサリン−2−オン、
・8−(5−フルオロ−2−メチルフェノキシメチル)−7−[2−メトキシ−4−(2−メチルピリジン−3−イルカルボニルオキシ)フェニル]−1,3,3−トリメチル−3,4−ジヒドロ−1H−キノキサリン−2−オン、
・7−[4−(2−アセトキシベンゾイルオキシ)−2−メトキシフェニル]−8−(5−フルオロ−2−メチルフェノキシメチル)−1,3,3−トリメチル−3,4−ジヒドロ−1H−キノキサリン−2−オン、
・8−(5−フルオロ−2−メチルフェノキシメチル)−7−[2−メトキシ−4−(2−メチルチオベンゾイルオキシ)フェニル]−1,3,3−トリメチル−3,4−ジヒドロ−1H−キノキサリン−2−オン、
・8−(5−フルオロ−2−メチルフェノキシメチル)−7−[2−メトキシ−4−(6−メチルピリジン−3−イルカルボニルオキシ)フェニル]−1,3,3−トリメチル−3,4−ジヒドロ−1H−キノキサリン−2−オン、
・8−(5−フルオロ−2−メチルフェノキシメチル)−7−[2−メトキシ−4−(オキサゾール−4−イルカルボニルオキシ)フェニル]−1,3,3−トリメチル−3,4−ジヒドロ−1H−キノキサリン−2−オン、
・7−[4−(3−アセチルベンゾイルオキシ)−2−メトキシフェニル]−8−(5−フルオロ−2−メチルフェノキシメチル)−1,3,3−トリメチル−3,4−ジヒドロ−1H−キノキサリン−2−オン、
・7−[4−(3−クロロチオフェン−2−イルカルボニルオキシ)−2−メトキシフェニル]−8−(5−フルオロ−2−メチルフェノキシメチル)−1,3,3−トリメチル−3,4−ジヒドロ−1H−キノキサリン−2−オン、
・8−(5−フルオロ−2−メチルフェノキシメチル)−7−[2−メトキシ−4−(2−メトキシピリジン−3−イルカルボニルオキシ)フェニル]−1,3,3−トリメチル−3,4−ジヒドロ−1H−キノキサリン−2−オン、
・7−[2−メトキシ−4−(2−メチルチオベンゾイルオキシ)フェニル]−8−(5−メチルチオフェン−2−イルカルボニルオキシメチル)−1,3,3−トリメチル−3,4−ジヒドロ−1H−キノキサリン−2−オン、
・7−[4−(N−アセチル−N−メチルアミノ)−2−メトキシフェニル]−8−(5−フルオロ−2−メチルフェノキシメチル)−1,3,3−トリメチル−3,4−ジヒドロ−1H−キノキサリン−2−オン、
・8−(5−フルオロ−2−メチルフェノキシメチル)−7−[2−メトキシ−4−(ピリジン−3−イルアミノカルボニルオキシ)フェニル]−1,3,3−トリメチル−3,4−ジヒドロ−1H−キノキサリン−2−オン、
・7−(2−メトキシ−4−フェニルアミノカルボニルオキシフェニル)−8−(5−メチルチオフェン−2−イルカルボニルオキシメチル)−1,3,3−トリメチル−3,4−ジヒドロ−1H−キノキサリン−2−オン、
・8−(5−フルオロ−2−メチルフェノキシメチル)−7−[2−メトキシ−4−(モルホリン−4−イルカルボニルオキシ)フェニル]−1,3,3−トリメチル−3,4−ジヒドロ−1H−キノキサリン−2−オン、
・7−(4−ジメチルアミノカルボニルオキシ−2−メトキシフェニル)−8−(5−フルオロ−2−メチルフェノキシメチル)−1,3,3−トリメチル−3,4−ジヒドロ−1H−キノキサリン−2−オン、
・7−(4−ヒドロキシ−2−メトキシフェニル)−8−(2−メトキシフェニルアミノメチル)−1,3,3−トリメチル−3,4−ジヒドロ−1H−キノキサリン−2−オン、
・7−(4−ブチリルオキシ−2−メトキシフェニル)−8−(2−メトキシフェニルアミノメチル)−1,3,3−トリメチル−3,4−ジヒドロ−1H−キノキサリン−2−オン、
・7−[2−メトキシ−4−(2−メチルピリジン−3−イルカルボニルオキシ)フェニル]−8−(2−メトキシフェニルアミノメチル)−1,3,3−トリメチル−3,4−ジヒドロ−1H−キノキサリン−2−オン、
・8−(2−メトキシフェニルアミノメチル)−7−[2−メトキシ−4−(チアゾール−4−イルカルボニルオキシ)フェニル]−1,3,3−トリメチル−3,4−ジヒドロ−1H−キノキサリン−2−オン、
・8−[N−(5−フルオロ−2−メチルフェニル)−N−(9−フルオレニルメトキシカルボニル)アミノメチル]−7−(4−ヒドロキシ−2−メトキシフェニル)−1,3,3−トリメチル−3,4−ジヒドロ−1H−キノキサリン−2−オン、
・7−[2−メトキシ−4−(2−メチルベンゾイルオキシ)フェニル]−8−(2−メトキシ−5−ニトロフェノキシメチル)−3,3−ジメチル−3,4−ジヒドロ−1H−キノキサリン−2−オン、
・8−(5−フルオロ−2−メチルフェノキシメチル)−7−(2−メチルフェニル)−1,3,3−トリメチル−3,4−ジヒドロ−1H−キノキサリン−2−オン、
・7−(4−ベンゾイルオキシ−2−メトキシフェニル)−8−(5−フルオロ−2−メチルフェノキシメチル)−1,3,3−トリメチル−3,4−ジヒドロ−1H−キノキサリン−2−オン、
・7−(4−ベンゾイルオキシ−2−メトキシフェニル)−8−(5−メチルチオフェン−2−イルカルボニルオキシメチル)−1,3,3−トリメチル−3,4−ジヒドロ−1H−キノキサリン−2−オン、
・7−[4−(フラン−2−イルカルボニルオキシ)−2−メトキシフェニル]−8−(5−メチルチオフェン−2−イルカルボニルオキシメチル)−1,3,3−トリメチル−3,4−ジヒドロ−1H−キノキサリン−2−オン、
・7−[2−メトキシ−4−(2−メトキシベンゾイルオキシ)フェニル]−8−(5−メチルチオフェン−2−イルカルボニルオキシメチル)−1,3,3−トリメチル−3,4−ジヒドロ−1H−キノキサリン−2−オン、
・7−[2−メトキシ−4−(3−メトキシカルボニルベンゾイルオキシ)フェニル]−8−(5−メチルチオフェン−2−イルカルボニルオキシメチル)−1,3,3−トリメチル−3,4−ジヒドロ−1H−キノキサリン−2−オン、
・7−[2−メトキシ−4−(3−メチルフラン−2−イルカルボニルオキシ)フェニル]−8−(5−メチルチオフェン−2−イルカルボニルオキシメチル)−1,3,3−トリメチル−3,4−ジヒドロ−1H−キノキサリン−2−オン、
・7−[4−(3−ベンジルウレイド)−2−メトキシフェニル]−8−(5−フルオロ−2−メチルフェノキシメチル)−1,3,3−トリメチル−3,4−ジヒドロ−1H−キノキサリン−2−オン、
・8−(5−フルオロ−2−メチルフェノキシメチル)−7−[2−メトキシ−4−(3−フェニルウレイド)フェニル]−1,3,3−トリメチル−3,4−ジヒドロ−1H−キノキサリン−2−オン、
・8−(2−メトキシフェニルアミノメチル)−7−[2−メトキシ−4−(ピリジン−3−イルカルボニルオキシ)フェニル]−1,3,3−トリメチル−3,4−ジヒドロ−1H−キノキサリン−2−オン、
・7−[2−メトキシ−4−(2−メトキシベンゾイルオキシ)フェニル]−8−(2−メトキシフェニルアミノメチル)−1,3,3−トリメチル−3,4−ジヒドロ−1H−キノキサリン−2−オン、
・8−(2−メトキシフェニルアミノメチル)−7−[2−メトキシ−4−(チオフェン−3−イルカルボニルオキシ)フェニル]−1,3,3−トリメチル−3,4−ジヒドロ−1H−キノキサリン−2−オン及び
・7−[2−メトキシ−4−(2−メチルベンゾイルオキシ)フェニル]−8−(2−メトキシフェニルアミノメチル)−1,3,3−トリメチル−3,4−ジヒドロ−1H−キノキサリン−2−オンから選択される化合物又はその塩。
- 請求項1〜19のいずれか1記載の化合物又はその塩を含有する医薬組成物。
- 請求項1〜19のいずれか1記載の化合物又はその塩を有効成分とするグルココルチコイド受容体のモジュレーター。
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