JP2008074370A - 自動車用モールディング - Google Patents
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Abstract
【目的】 自動車のドア及び車体に装着する各種のモールディング本体の外表面に位置する装飾部を熱融着したモールディングである。
【構成】 ポリオレフィン系樹脂よりなるモールディング本体の表面に露出する側に中間接着層となる熱融着性を有するポリオレフィン系樹脂を介在し、その中間接着層の表面にナイロン系樹脂よりなる装飾部を押出成形によって一体的に熱融着することを特徴とする。
【構成】 ポリオレフィン系樹脂よりなるモールディング本体の表面に露出する側に中間接着層となる熱融着性を有するポリオレフィン系樹脂を介在し、その中間接着層の表面にナイロン系樹脂よりなる装飾部を押出成形によって一体的に熱融着することを特徴とする。
Description
本発明は、自動車のドア及び車体に装着するアウターモールディング、インナーモールディング、ウィンドモールディング、ルーフモールディング等の各種のモールディングであって、モールディング本体と外表面に使用する装飾部との間に中間接着層を介在することによって強固に一体的に熱融着する自動車用モールディングに関するものである。
従来この種のアウターモールディング、インナーモールディング、ウィンドモールディング、ルーフモールディング等の各種のモールディングは、特開2000−117808号のようにモールディング本体に硬質ポリオレフィン系樹脂を使用し、モールディング本体の外表面に露出する装飾部にポリオレフィン系樹脂組成物を使用し、中間接着層にオレフィン系熱可塑性エラストマーを使用して、モールディング本体と中間接着層と装飾部を強固に熱融着していたが、外表面に露出するポリオレフィン系樹脂組成物の耐傷付性、耐薬品性等に問題点があった。そこで、外表面の装飾部にナイロン系樹脂を被覆したが、オレフィン系熱可塑性エラストマーとナイロン系樹脂の熱融着が困難であると云う問題がある。
本発明のものは、上記の問題点を解決するために、モールディング本体は、ポリオレフィン系樹脂によって形成され、モールディング本体の外表面に露出する装飾部は耐傷付性、耐薬品性を向上したナイロン系樹脂によって形成され、該モールディング本体と装飾部の間の中間接着層には、モールディング本体と装飾部に熱融着性を有するポリオレフィン系樹脂及び極性基含有ポリオレフィン系樹脂を介在して該モールディング本体と中間接着層と装飾部を強固に熱融着する自動車用モールディングを提供することを目的としている。
上記目的を達成するために本発明によれば、各種のモールディング(1)において、モールディング本体(2)は、ポリオレフィン系樹脂によって成形され、該モールディング本体(2)の表面の露出する側にナイロン系樹脂よりなる耐傷付性、耐薬品性を有する装飾部(3)と被着する。該モールディング本体(2)と該装飾部(3)との間に中間接着層(4)として、モールディング本体(2)と装飾部(3)とに熱融着性を有するポリオレフィン系樹脂及び極性基含有ポリオレフィン系樹脂を介在し、該モールディング本体(2)と中間接着層(4)と装飾部(3)とを強固に熱融着するものである。
本発明の自動車用モールディングによれば、従来の如く、外表面に露出する構成材料としてポリオレフィン系樹脂組成物を使用した欠点である耐傷付性、耐薬品性に長期に亘って充分に対応できる効果がある。
そして、表面に使用する装飾部の構成材料をナイロン系樹脂を使用したので、長期の美観に優れ、且つ強靭性が充分に達成できる効果がある。また、モールディング本体と表面の装飾部との間に中間接着層として熱融着性を有するポリオレフィン系樹脂を介在したので、熱融着性を充分に果して一体的に強固に結合される効果がある。また、モールディング本体の構成材料であるポリオレフィン系樹脂にタルク等の粉体を20及至60重量%を混合したことにより、著しく剛性を高め、且つ線膨張係数を小さくして寸法の安定感が向上する効果がある。
そして、表面に使用する装飾部の構成材料をナイロン系樹脂を使用したので、長期の美観に優れ、且つ強靭性が充分に達成できる効果がある。また、モールディング本体と表面の装飾部との間に中間接着層として熱融着性を有するポリオレフィン系樹脂を介在したので、熱融着性を充分に果して一体的に強固に結合される効果がある。また、モールディング本体の構成材料であるポリオレフィン系樹脂にタルク等の粉体を20及至60重量%を混合したことにより、著しく剛性を高め、且つ線膨張係数を小さくして寸法の安定感が向上する効果がある。
次に、本発明のモールディングは、上記のように構成され、図1のようにモールディング本体をドアパネルに装着し、裏面側をドアガラスに圧接し、装飾部を表面に露出するように取付ける。また、図2に示す如く、フロントガラスの外周の表面に該装飾部を位置するように装着し、耐傷付と耐薬害に充分に対応できるようにしたものである。
本発明の実施例を図面について説明すると、図面のものは、自動車のドア及び車体に装着する各種のモールディング(1)を示すもので、図1に示すモールディング(1)は、アウターモールディングの実施例を示し、モールディング本体(2)は、断面略U字状に形成され、該モールディング本体(2)は、その構成材料をポリオレフィン系樹脂によって形成され、ドアガラス(7)の昇降する対面する位置にシール部(5)を装着すると共に、反対側の外表面に露出する位置にナイロン系樹脂よりなる装飾部(3)を被着する。該モールディング本体(2)のポリオレフィン系樹脂と、表面側に位置するナイロン系樹脂よりなる該装飾部(3)との間に熱融着性を有するポリオレフィン系樹脂よりなる中間接着層(4)を介在する。該モールディング本体(2)と該中間接着層(4)及び表面の該装飾部(3)とを押出し成形機によって強固に熱融着によって一体化したものである。符号(6)(6)は、該モールディング本体(2)の内部に位置する保持部であって、ドアパネル(10)を挟持するものである。
次に、図2に示すモールディング(1)は、ウィンドモールディングの実施例を示し、略T字型のモールディング本体(2)の側面にフロントガラス(8)を挿着し、車体パネル(12)に嵌装支持された状態を示し、該モールディング本体(2)の外表面側に該中間接着層(4)を介在して表面にナイロン系樹脂よりなる該装飾部(3)を一体に被覆融着したものである。符号(13)は、車体パネル(12)に圧接されたリップを示し、(14)は、ダムラバーを示したものである。
また、図3に示すモールディング(1)は、ルーフモールディングの実施例を示し、該モールディング本体(2)を断面I型状に形成したもので、該車体パネル(12)のルーフ部に設けた凹部に嵌装するものである。該モールディング本体(2)の表面側には、中間接着層(4)と表面にナイロン系の装飾部(3)を一体的に重合融着したものである。
図4に示すものは、本発明の製造方法を示し、第1押出し成形機(15)にモールディング本体(2)を形成するポリオレフィン系樹脂を注入し、第2押出し成形機(16)に中間接着層(4)を形成するポリオレフィン系樹脂を注入する。また、第3押出し成形機(17)には、装飾部(3)を形成するナイロン系樹脂を注入してある。金型ダイス(18)の内部において、該モールディング本体(2)と中間接着層(4)及び装飾部(3)との各々の構成材料を押出し成形時の熱と圧力により全体を一体的に積層し、強固に熱融着する。その後、冷却水槽(19)内で冷却した引取り機(20)を経て所望の寸法に切断し使用に供するものである。なお符号(21)、(22)、(23)は、各押出し成形機(15)、(16)、(17)よりの第1注入管、第2注入管及び第3注入管を示したものである。
次に本発明に使用する材料の説明をすると、モールディング本体はポリプロピレン等のポリオレフィン系樹脂又はその熱可塑性エラストマーによって形成され、該モールディング本体のポリオレフィン系樹脂にタルク等の粉体を20〜60重量%混合した混合合成樹脂を使用し、剛性を高め、線膨張係数を小さくすることもある。
例えば、ポリプロピレン樹脂が100重量%の線膨張係数と比較して、ポリプロピレン樹脂を60重量%とタルクの粉体を40重量%混合した混合合成樹脂は、線膨張係数を1/4以下に小さくして使用することができる。
更に、外表面に露出する装飾部のナイロン系樹脂としては、吸湿性が少なく、耐候性、耐傷付性に優れているナイロン12又はその熱可塑性エラストマーを使用する。
また、モールディング本体及び装飾部と熱融着性を有するオレフィン系樹脂及び極性基含有オレフィン系樹脂の中間接着層としては、無水マイレン酸等によってグラフト反応したポリオレフィン系樹脂及び無水マレイン酸、カルボン酸等の酸変性、エポキシ変性等による変性ポリオレフィン系樹脂を使用するもので、市販されているものでは、例えば、三井化学社製の「商品名 アドマー」を使用するものである。
例えば、ポリプロピレン樹脂が100重量%の線膨張係数と比較して、ポリプロピレン樹脂を60重量%とタルクの粉体を40重量%混合した混合合成樹脂は、線膨張係数を1/4以下に小さくして使用することができる。
更に、外表面に露出する装飾部のナイロン系樹脂としては、吸湿性が少なく、耐候性、耐傷付性に優れているナイロン12又はその熱可塑性エラストマーを使用する。
また、モールディング本体及び装飾部と熱融着性を有するオレフィン系樹脂及び極性基含有オレフィン系樹脂の中間接着層としては、無水マイレン酸等によってグラフト反応したポリオレフィン系樹脂及び無水マレイン酸、カルボン酸等の酸変性、エポキシ変性等による変性ポリオレフィン系樹脂を使用するもので、市販されているものでは、例えば、三井化学社製の「商品名 アドマー」を使用するものである。
1 モールディング
2 モールディング本体
3 装飾部
4 中間接着層
5 シール部
6 保持部
7 ドアガラス
8 フロントガラス
10 ドアパネル
12 車体パネル
13 リップ
14 ダムラバー
15 第1押出し成形機
16 第2押出し成形機
17 第3押出し成形機
18 金型ダイス
19 冷却水槽
20 引取り機
21 第1注入管
22 第2注入管
23 第3注入管
2 モールディング本体
3 装飾部
4 中間接着層
5 シール部
6 保持部
7 ドアガラス
8 フロントガラス
10 ドアパネル
12 車体パネル
13 リップ
14 ダムラバー
15 第1押出し成形機
16 第2押出し成形機
17 第3押出し成形機
18 金型ダイス
19 冷却水槽
20 引取り機
21 第1注入管
22 第2注入管
23 第3注入管
Claims (3)
- 自動車のドア及び車体に装着する各種のモールディングにおいて、モールディング本体は、ポリオレフィン系樹脂によって形成され、該モールディング本体には、表面に露出する位置にナイロン系樹脂よりなる装飾部を形成し、該モールディング本体と該装飾部とに熱融着性を有するポリオレフィン系樹脂よりなる中間接着層を該モールディング本体と、該装飾部との間に介在すると共に、該モールディング本体と中間接着層及び表面の該装飾部とを押出成形によって熱融着することを特徴とする自動車用モールディング。
- 請求項1の中間接着層は、極性基含有ポリオレフィン系樹脂によって成形したことを特徴とする請求項1に記載の自動車用モールディング。
- 請求項1、2のモールディング本体のポリオレフィン系樹脂には、タルク等の粉体を20及至60重量%を混合した混合合成樹脂を使用したことを特徴とする請求項1及び2記載の自動車用モールディング。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006283082A JP2008074370A (ja) | 2006-09-19 | 2006-09-19 | 自動車用モールディング |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006283082A JP2008074370A (ja) | 2006-09-19 | 2006-09-19 | 自動車用モールディング |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2008074370A true JP2008074370A (ja) | 2008-04-03 |
Family
ID=39346859
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2006283082A Pending JP2008074370A (ja) | 2006-09-19 | 2006-09-19 | 自動車用モールディング |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2008074370A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102700386A (zh) * | 2012-05-04 | 2012-10-03 | 宁波东海敏孚汽车部件有限公司 | 一种汽车装饰密封条及其制造方法 |
-
2006
- 2006-09-19 JP JP2006283082A patent/JP2008074370A/ja active Pending
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CN102700386A (zh) * | 2012-05-04 | 2012-10-03 | 宁波东海敏孚汽车部件有限公司 | 一种汽车装饰密封条及其制造方法 |
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