JP6603095B2 - 成形品の製造方法 - Google Patents
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Description
上記成形品本体を射出成形する金型に、上記部品を嵌めるための該金型のキャビティに開口した凹部を設けておき、
上記部品が上記金型の上記凹部に嵌まり、上記樹脂フィルムが上記部品及び上記金型の上記凹部まわりの成形面に接着剤によって接着して、上記部品が上記樹脂フィルムで覆われた状態にし、
上記状態で上記キャビティに溶融した成形材料を射出して上記成形品本体を成形するとともに、上記溶融した成形材料の熱によって上記樹脂フィルムと当該成形品本体を相互に溶着させることを特徴とする。
上記接着剤が反応硬化する前に、上記成形品本体の射出成形及び離型を行ない、上記樹脂フィルムの上記金型に接着させる部分に塗布した上記接着剤を剥離して除去することを特徴とする。
図6及び図7に樹脂成形品としての自動車のドアサッシュ11のコーナー部に設けられるグラスラン12を示す。このグラスラン12は、TPO(オレフィン系熱可塑性エラストマー)よりなるグラスラン本体13に軟質部品としての低比重スポンジゴムよりなる軟質シール材14が設けられたものである。グラスラン本体13は、別に押出し成形されたグラスラン(図示省略)と接続されるように金型によって射出成形される。
図8にグラスラン12を製造するための金型6を示す。本例の金型6は、グラスラン本体13の背面を成形する第1金型6A、グラスラン本体13の両側の側面を成形する第2金型6B及び第3金型6C、グラスラン本体13のリップが設けられた前面を成形する第4金型6D、グラスラン本体13の片側の側面と前面の角部を成形する第5金型6E及び中子6Fよりなる。これら金型6A〜6E及び中子6Fによってグラスラン本体13を成形するためのキャビティ9が形成されている。
図11に示すように、本例のグラスラン12では、上述の底突き音を抑えるために、グラスラン本体13の内側の底に軟質シール材14が設けられている。適用例1と同じく、グラスラン本体13の底壁15に対して樹脂フィルム4が相互に溶着して一体になっている。この樹脂フィルム4に軟質シール材14が弾性接着剤5によって接着している。軟質シール材14はグラスラン12の長手方向に延びている。
図15に示すように、本例は、低比重スポンジゴムよりなる軟質シール材に代えて、植毛されたテープ(以下、「植毛テープ」という。)17がグラスラン本体13のドアガラスが摺接する底面に設けられている例である。すなわち、適用例1と同じく、グラスラン本体13の底壁15に対して樹脂フィルム4が相互に溶着して一体になっており、この樹脂フィルム4に上記植毛テープ17が弾性接着剤5によって接着している。植毛テープ17はグラスラン12の長手方向に延びている。
図16に樹脂成形品としての自動車のドアパネルのコーナー部に設けられ、車体のドア開口部周縁に当接して車室をシールするウェザーストリップ21を示す。このウェザーストリップ21は、TPOよりなるウェザーストリップ本体23に軟質部品としての低比重スポンジゴムよりなる軟質シール材14が設けられたものである。ウェザーストリップ本体23は、別に押出し成形されたウェザーストリップ22と接続されるように金型によって射出成形される。
本例のウェザーストリップ21の製造方法を図18乃至図20に示す。
本例を図22乃至図25に示す。図22において、31は樹脂成形品としての自動車のドアサッシュの下部に固定されるガーニッシュ、32はドアトリムである。ガーニッシュ31は、硬質樹脂成形品本体としてのガーニッシュ本体33の下端部に軟質部品としてのクッション材34が設けられてなる。クッション材34はドアトリム32の上端部に車内側から当接している。
図16に示す本発明方法で製造したウェザーストリップ21(以下、「本発明例」という。)と比較例の接着強さを測定した。本発明例では、ウェザーストリップ本体23と相互に溶着して一体になった樹脂フィルム4に軟質シール材14が弾性接着剤5によって貼り付けられている。比較例は、ウェザーストリップ本体23を成形した後に軟質シール材14を弾性接着剤5によってウェザーストリップ本体23に直接貼り付けたものであり、ウェザーストリップ本体と一体になった樹脂フィルムを有しない。接着強さの測定には万能引張試験機を用いた。
以上の適用例は自動車部品に本発明を適用した例であるが、本発明が自動車部品に限らず一般の樹脂成形品に適用できることはもちろんであり、樹脂成形品本体がゴム様弾性体であるか、実質的にゴム様弾性を有しない硬質体であるかを問わず、本発明は適用することができる。
2 成形品本体
3 軟質部品
4 樹脂フィルム
5 接着剤
6 金型
6A〜6F 金型
7 成形面
8 凹部
9 キャビティ
12 グラスラン(樹脂成形品)
13 グラスラン本体(成形品本体)
14 軟質シール材(軟質部品)
17 植毛テープ(軟質部品)
21 ウェザーストリップ(樹脂成形品)
23 ウェザーストリップ本体(成形品本体)
31 ガーニッシュ(樹脂成形品)
33 ガーニッシュ本体(成形品本体)
34 クッション材(軟質部品)
35,36 金型
Claims (7)
- 成形品本体に部品が樹脂フィルムを介して貼り付けられた成形品の製造方法であって、
上記成形品本体を射出成形する金型に、上記部品を嵌めるための該金型のキャビティに開口した凹部を設けておき、
上記部品が上記金型の上記凹部に嵌まり、上記樹脂フィルムが上記部品及び上記金型の上記凹部まわりの成形面に接着剤によって接着して、上記部品が上記樹脂フィルムで覆われた状態にし、
上記状態で上記キャビティに溶融した成形材料を射出して上記成形品本体を成形するとともに、上記溶融した成形材料の熱によって上記樹脂フィルムと当該成形品本体を相互に溶着させることを特徴とする成形品の製造方法。 - 請求項1において、
上記成形品本体を樹脂材料によって形成し、上記部品を上記成形品本体とは別の樹脂材料によって形成することを特徴とする成形品の製造方法。 - 請求項1又は請求項2において、
上記部品が上記成形品本体よりも軟質である軟質部品であることを特徴とする成形品の製造方法。 - 請求項1乃至請求項3のいずれか一において、
上記樹脂フィルムに接着剤を塗布して上記部品を貼り付け、その状態で上記部品を上記金型の凹部に嵌め入れるとともに、上記樹脂フィルムの周辺部を上記金型の上記凹部まわりの成形面に接着させることにより、上記部品が上記樹脂フィルムで覆われた状態にすることを特徴とする成形品の製造方法。 - 請求項1乃至請求項4のいずれか一において、
上記部品を上記樹脂フィルムに弾性接着剤によって接着させ、該弾性接着剤が反応硬化する前に上記成形品本体の射出成形及び離型をすることを特徴とする成形品の製造方法。 - 請求項1乃至請求項5のいずれか一において、
上記部品は圧縮性を有し、上記凹部を上記部品の非圧縮状態での高さよりも浅くし、上記部品を上記樹脂フィルムによって上記凹部に圧縮状態で保持することを特徴とする成形品の製造方法。 - 請求項4、請求項4を引用する請求項5、又は請求項4を引用する請求項6において、
上記接着剤を上記樹脂フィルムに塗布するとき、該樹脂フィルムに上記部品を接着させる部分と、該樹脂フィルムを上記金型に接着させる部分とに分離して塗布し、
上記接着剤が反応硬化する前に、上記成形品本体の射出成形及び離型を行ない、上記樹脂フィルムの上記金型に接着させる部分に塗布した上記接着剤を剥離して除去することを特徴とする成形品の製造方法。
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