JP2008073855A - 記録方法、及びこれを実行する画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ノズル内に入り込んだ混色インクの効果的な除去、及びノズル近傍に存在している混色インクの除去を行い、明瞭かつ良好な色調の画像形成を行う。
【解決手段】インク滴を吐出するインク吐出口が配列された面を備える記録ヘッドと、所望のインク吐出位置に応じて摺動可能に構成されているキャリッジ4を具備し、前記記録ヘッドの面の状態を維持、及び/又は回復させる、記録ヘッド維持・回復機構61を具備する画像形成装置100を用いた記録方法であって、前記キャリッジ4を摺動させて前記インク吐出口に、インクを集める混色インク収集工程を行う。
【選択図】図2

Description

本発明は、記録方法、及びこれを実行する画像形成装置に関するものである。
従来、インクを吸引回復処理後に記録ヘッドのノズル付近のインクの混色を防いで、さらに、浮遊ミストが装置内に付着することが原因となる記録媒体への汚れの付着を防ぐインクジェット記録装置および予備吐出方法が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
これは、ノズルの混色を回避する方策として、クリーニングやリフレッシュを行ってノズルをメンテナンスし、その後に、予備吐出を行って、ノズル内に入り込んだ混色インクを排出するというものである。
この方法によると、予備吐出を行うことによりノズル内に入り込んだ混色インクは排出することは可能であるが、例えばノズル近傍に存在している混色インクを除去することはできず、このノズル近傍の混色インクがノズル内に移動してきたような場合には、やはり印字の際に混色を生じてしまうという不都合があった。
特開2004−098626号公報
そこで本発明においては、上述した従来の問題点に鑑みて、ノズル内に入り込んだ混色インクの排出を行い、さらには、ノズル近傍に存在している混色インクをも除去することを可能とした記録方法、この記録方法を実行するための制御プログラム、当該制御プログラムを格納したコンピュータによって読取可能な記録媒体、上記記録方法により作成される記録物、及び前記記録方法によって画像形成を行う画像形成装置を提供することとした。
請求項1の発明は、インク滴を吐出するインク吐出口が配列された面を備える記録ヘッドと、所望のインク吐出位置に応じて摺動可能に構成されているキャリッジを具備し、前記記録ヘッドの面の状態を維持、及び/又は回復させる、記録ヘッド維持・回復機構を具備する画像形成装置を用いた記録方法であり、前記キャリッジを摺動させて前記インク吐出口にインクを集める混色インク収集工程を行うことを特徴とする記録方法である。
請求項2の発明は、前記混色インク収集工程は、前記記録ヘッド維持・回復機構による、記録ヘッドのリフレッシュ又はクリーニングによるメンテナンス工程とは別途行われることとする請求項1の記録方法である。
請求項3の発明は、前記インク吐出口に集められた混色インクを排出するために、インク滴を吐出することとする請求項1又は2の記録方法である。
請求項4の発明は、前記インク滴の吐出は、紙面上に印字する工程において行うこととする請求項3の記録方法である。
請求項5の発明は、前記インク滴の吐出は、空吐出によって行うこととする請求項3の記録方法である。
請求項6の発明は、前記キャリッジを摺動させる動作は、一往復以上行うこととする請求項1乃至5のいずれかの記録方法である。
請求項7の発明は、前記キャリッジを摺動させて前記インク吐出口に集めた混色インクを、インク滴を吐出させて排出する際、予め行われた記録ヘッドのメンテナンスの種類に応じて、インク滴の吐出を、紙面上に印字して行うか、空吐出によって行うか、を選択することとする請求項3又は6の記録方法である。
請求項8の発明は、前記キャリッジを摺動させて前記インク吐出口に集めた混色インクを、インク滴を吐出させて排出する際、予め行われた記録ヘッドのメンテナンスからの経過時間に応じて、インク液の吐出を、紙面上に印字して行うか、空吐出によって行うか、を選択することとする請求項3又は6の記録方法である。
請求項9の発明は、前記キャリッジを摺動させて前記インク吐出口に集めた混色インクを、インク滴を吐出させて排出する際、記録ヘッドに対して行われたメンテナンスの累計回数に応じて、インク液の吐出を、紙面上に印字して行うか、空吐出によって行うか、を選択することとする請求項3又は6の記録方法である。
請求項10の発明は、前記キャリッジを摺動させて前記インク吐出口にインクを集める混色インク収集工程と、その後に、混色インクを、インク滴を吐出させて排出する工程とを、画像印字を行う前工程として必須であることとした請求項3乃至9のいずれかの記録方法である。
請求項11の発明は、前記キャリッジを摺動させて前記インク吐出口にインクを集め、その後に、混色インクを、インク滴を吐出させて排出する工程を、前記記録ヘッドのメンテナンス工程後の必須工程とする請求項3乃至10のいずれかの記録方法である。
請求項12の発明は、前記キャリッジを摺動させて前記インク吐出口にインクを集め、その後、混色インクを、インク滴を吐出させて排出する工程において、前記キャリッジの摺動回数を制御して行うこととする請求項3乃至11のいずれかの記録方法である。
請求項13の発明は、前記キャリッジを摺動させて前記インク吐出口にインクを集め、その後に、混色インクを、インク滴を吐出させて排出する工程において、吐出させるインク滴数を制御して行うこととする請求項3乃至12のいずれかの記録方法である。
請求項14の発明は、前記キャリッジを摺動させて前記インク吐出口にインクを集め、その後に、混色インクを、インク滴を吐出させて排出する工程において、インク滴の吐出のタイミングを制御して行うこととする請求項3乃至12のいずれかの記録方法である。
請求項15の発明は、前記キャリッジを摺動させて前記インク吐出口にインクを集め、その後に、混色インクを、インク滴を吐出させて排出する工程において、前記キャリッジ内温度に応じて、前記キャリッジの摺動回数、吐出させるインク滴数、インク滴の吐出のタイミングをそれぞれ制御し、かつ、インク液の吐出を、紙面上に印字して行うか、空吐出によって行うかを選択するものとした請求項3の記録方法である。
請求項16の発明は、請求項1乃至15のいずれかの記録方法を実行するための制御プログラムである。
請求項17の発明は、請求項16の制御プログラムを格納したコンピュータ読取可能な記録媒体である。
請求項18の発明は、請求項1乃至15のいずれか一項に記載の記録方法により作成された記録物である。
請求項19の発明は、インク滴を吐出するインク吐出口が配列された面を備える記録ヘッドと、所望のインク吐出位置に応じて摺動可能に構成されているキャリッジを具備し、
前記記録ヘッドの面の状態を維持、及び/又は回復させる、記録ヘッド維持・回復機構を具備する画像形成装置であり、前記キャリッジを摺動させて前記インク吐出口に混色インクを集める、混色インク集積手段を有していることとする画像形成装置である。
本発明によれば、ノズル内に入り込んだ混色インクの効果的な除去が行え、かつノズル近傍に存在している混色インクも効果的に除去でき、極めて明瞭かつ良好な色調の画像形成を行うことができる。
以下、本発明について、図を参照して具体的に説明するが、本発明は以下の例に限定されるものではない。
先ず、画像形成装置として、多値ドットを形成可能なインクジェット記録装置について一例を挙げて説明する。
図1はインクジェット記録装置の全体構成を説明する側面説明図であり、図2は同じく概略平面説明図である。
インクジェット記録装置100は、フレーム1を構成する左右の側板1A、1Bに横架したガイド部材であるガイドロッド2とステー3とでキャリッジ4を主走査方向に摺動自在に保持し、主走査モータ5によって駆動プーリ6Aと従動プーリ6B間に架け渡したタイミングベルト7を介して図2中の矢印Aに従い(主走査方向)に移動走査するようになされている。
キャリッジ4には、例えば、イエロー(Y)、シアン(C)、マゼンタ(M)、ブラック(Bk)の各色のインク滴を吐出する4個の液滴吐出ヘッド11k、11c、11m、11yを具備する記録ヘッド11が設けられており、複数のインク吐出口(ノズル)が形成されているノズル面11aの、ノズル列が主走査方向と直交する方向(副走査方向)となるように配置されており、インク吐出方向が図中の下方向となるように装着された構成を有している。
なお、本例においては、独立した液滴吐出ヘッドを適用しているが、各色の記録液の液滴を吐出する複数のノズル列を有する1又は複数のヘッドを用いる構成とすることもできる。また、色の数及び配列順序は図示の例に限定されるものではない。
この例においては、記録ヘッド11は、各色の液滴を吐出する別個の4個のヘッド11k、11c、11m、11yで構成されており、各ヘッド11k、11c、11m、11yには、それぞれ液滴を吐出する複数のノズルが配列されているノズル列が、2列配置された構成となっている。
なお、この例に限定されず、1つの記録ヘッド11に、各色の液滴を吐出するそれぞれ2列のノズル列を配置した構成することもでき、またブラックインクを吐出する1又は複数のノズル列を有するヘッドと、カラーインクを吐出する各色で1又は複数のノズル列を有するヘッドとで構成することもできる。
なお、記録用のインク液は、重ねる順序によって異なった色調を作り出せる。
例えば、主走査方向に直行する軸を中心に、同一色のインクを吐出するノズル列を左右対称に配列することによってより多くの色を作り出せるようになされている。往路、復路に関わらず任意の重ね順序で2種以上の色インクを重ね合わせることができる。これによって、さらに広い色再現域を得ながら双方向印字を行うことができるようになされており、色再現域が広いカラー印刷物を高速で印刷できるようになされている。
記録ヘッド11を構成する液体吐出ヘッドとしては、インク流路の壁面の少なくとも一部を形成する振動板を具備しており、この振動板を圧電素子(圧電素子)で変形させるようにするピエゾ型インクジェットヘッドを適用できる。
なお、このようなヘッド構成に限定されるものではなく、例えば、インク流路の壁面の少なくとも一部を形成する振動板とこれに対向する電極とを具備し、静電力で振動板を変形変位させてインクを加圧する静電型ヘッドや、圧電素子を用いるものであって振動板の座屈変形を用いるものや、発熱抵抗体を用いてインク流路内でインクを加熱して気泡を発生させることによる圧力でインク滴を吐出させるいわゆるサーマル型のものも、同様に適用できる。
記録ヘッド11は、圧電素子等の圧電アクチュエータを、液滴を吐出するための圧力を発生する圧力発生手段(アクチュエータ手段)として具備している。
圧力発生手段として、気泡を発生させるための発熱抵抗体を用いたサーマル型の場合には、気泡の体積を精度よく制御することが困難であって形成できるドットサイズを大きく変化させることができず、基本的には2値のドットサイズであり、一般的には形成するドット数で階調を表現せざるを得ない。これに対して、圧電アクチュエータを用いた場合には、圧電素子の変位量を精度良くコントロールすることができ、形成するドットの大きさを大きく変化させることができてドットサイズによって多階調を表現できる。この場合、ドット径を変更する、つまり、多値のドット(大きさの異なるドット)を形成するには、例えば、駆動パルスの電圧の大きさ、駆動パルスのパルス幅、パルス数などを変更することによって行う。但し、単一の大きさのドットしか形成できない場合でも本発明を適用することは可能である。
記録ヘッド11にはドライバICを搭載し、制御部(図示せず)との間でハーネス(フレキシブルプリントケーブル:FPCケーブル)12を介して接続している。
また、キャリッジ4には、記録ヘッド11に各色のインクを供給するための各色のサブタンク15が搭載されている。
この各色のサブタンク15には、各色のインク供給チューブ16を介して、カートリッジ装填部9に装着された各色のインクカートリッジ10から、各色のインクが、補充供給されるようになされている。
なお、このカートリッジ装填9には、インクカートリッジ10内のインクを送液するための供給ポンプユニット17が設けられ、また、インク供給チューブ16は這い回しの途中でフレーム1を構成する後板1Cに係止部材18にて保持されている。
一方、給紙トレイ20の用紙積載部(圧板)21上に積載した用紙22を給紙するための給紙部として、用紙積載部21から用紙22を1枚ずつ分離給送する半月コロ(給紙コロ)23、及び給紙コロ23に対向し、摩擦係数の大きな材質からなる分離パッド24を備えている。この分離パッド24は給紙コロ23側に付勢されている。
そして、この給紙部から給紙された用紙22を記録ヘッド11の下方側に送り込むための、用紙22を案内するガイド部材25と、カウンタローラ26と、搬送ガイド部材27と、先端加圧コロ29を有する押さえ部材28とを具備している。
また、給送された用紙22を静電吸着して記録ヘッド11に対向する位置で搬送するための搬送手段である搬送ベルト31を具備している。
搬送ベルト31は無端状ベルトであるものとし、搬送ローラ32とテンションローラ33との間に掛け渡されており、ベルト搬送方向(副走査方向)に周回するように構成されており、周回移動しながら帯電ローラ34によって帯電(電荷付与)されるようになされている。
搬送ベルト31は、単層構造のベルトでも良く、又は複層(2層以上の)構造のベルトであってもよい。
単層構造の場合には、用紙22や帯電ローラ34に接触することを考慮して全体が絶縁材料により形成されているものとする。複層構造の場合には、用紙22や帯電ローラ34に接触する側は絶縁層により形成し、非接触の側は導電層で形成することが好ましい。
単層構造の搬送ベルト31を形成する絶縁材料や、複層構造の搬送ベルト31の絶縁層を形成する絶縁材料としては、例えばPET、PEI、PVDF、PC、ETFE、PTFE等の樹脂又はエラストマーで導電制御材を含まない材料が好適である。体積抵抗率は1012Ωcm以上、好ましくは1015Ωcmなるように形成する。
また、複層構造の搬送ベルト31の導電層を形成する材料としては、上記樹脂やエラストマーにカーボンを含有させたものが挙げられ、体積抵抗率が10〜10Ωcmとなるように形成することが好ましい。
帯電ローラ34は、搬送ベルト31の表層をなす絶縁層(複層構造のベルトの場合)に接触し、搬送ベルト31の回動に従動して回転するように配置され、軸の両端に加圧力をかけている。
この帯電ローラ34は、体積抵抗率が10〜10Ω/□の導電性部材で形成している。
この帯電ローラ34には、後述するように、ACバイアス供給部(高圧電源)から例えば2kVの正負極のACバイアス(高電圧)が印加される。このACバイアスは、正弦波や三角波でもよいが、方形波の方がより好ましい。
また、搬送ベルト31の裏側には、記録ヘッド11による印写領域に対応してガイド部材35が配置されている。
このガイド部材35に関しては、上面が搬送ベルト31を支持する2つのローラ(搬送ローラ32とテンションローラ33)の接線よりも記録ヘッド11側に突出させることで搬送ベルト31の高精度な平面性を維持するようにしている。
搬送ベルト31は、副走査モータ36によって駆動ベルト37、及びタイミングローラ38を介して搬送ローラ32が回転駆動されることによって、図2のベルト搬送方向Bに周回移動するようになされている。
なお、搬送ローラ32の軸には、スリットを形成したエンコーダホイール(図示せず)が取り付けられており、このエンコーダホイールのスリットを検知する透過型フォトセンサが設けられており、これらのエンコーダホイール及びフォトセンサによってホイールエンコーダを構成するようになっている。
更に、記録ヘッド11で記録された用紙22を排紙トレイ40に排紙するための排紙部として、搬送ベルト31から用紙22を分離するための分離爪41と、排紙ローラ42及び排紙コロ43とが設けられている。
また、装置本体1の背面部には、両面ユニット51が着脱自在に装着されている。
この両面ユニット51は、搬送ベルト31の逆方向回転で戻される用紙22を取り込んで反転させて再度カウンタローラ26と搬送ベルト31との間に給紙する。
更に、キャリッジ4の走査方向一方側の非印字領域には、記録ヘッド11のノズルの状態を維持し、回復するための、記録ヘッド維持・回復機構61が配置されている。
この記録ヘッド維持・回復機構61には、記録ヘッド11の各ノズル面11aをキャピングするための各キャップ部材(以下「キャップ」という。)62a〜62d(区別しないときは「キャップ62」という。)と、ノズル面11aをワイピングするためのブレード部材であるワイパーブレード63と、増粘した記録液を排出するために記録に寄与しない液滴を吐出させる空吐出を行うときの液滴を受ける空吐出受け64とが設けられている。
ここでは、キャップ62aを吸引及び保湿用キャップとし、他のキャップ62b〜62dは保湿用キャップとしている。
また、キャリッジ4の走査方向他方側の非印字領域には、記録中等に増粘した記録液を排出するために記録に寄与しない液滴を吐出させる空吐出を行うときの液滴を受ける空吐出受け68が配置されている。この空吐出受け68には、記録ヘッド11のノズル列方向に沿った開口69が配置されている。
また、図1に示すように、キャリッジ4には、用紙22の有無を検知するための媒体検知手段である赤外線センサ(センサの種類は、赤外線センサに限定するものではない。)からなる濃度センサ71が設けられている。
この濃度センサ71は、キャリッジ4がホーム位置にあるときに、記録領域(画像形成領域)側(搬送ベルト31側)に位置する側で、記録ヘッド11よりも用紙搬送方向上流側に設けられている。
更に、キャリッジ4の前方側には、スリットを形成したエンコーダスケール72が主走査方向に沿って設けられており、キャリッジ4の前面側には、エンコーダスケール72のスリットを検出する透過型フォトセンサからなるエンコーダセンサ73が設けられ、これらによって、キャリッジ4の主走査方向位置を検知するためのリニアエンコーダ74が構成されている。
次に、このインクジェット記録装置における記録ヘッドを構成する液滴吐出ヘッドに関して、図3及び図4を参照して説明する。
なお、図3は同ヘッドの液室長手方向に沿う断面説明図であり、図4は同ヘッドの液室短手方向(ノズルの並び方向)の断面説明図である。
液滴吐出ヘッドは、例えば単結晶シリコン基板を異方性エッチングして形成した流路板101と、この流路板101の下面に接合した例えばニッケル電鋳で形成した振動板102と、流路板101の上面に接合したノズル板103とを接合して積層し、これらによって液滴(インク滴)を吐出するノズル104が連通する流路であるノズル連通路105及び液室106、液室106にインクを供給するための共通液室108に連通するインク供給口109により構成されている。
また、振動板102を変形させて、液室106内のインクを加圧するための圧力発生手段(アクチュエータ手段)である電気機械変換素子としての2列(図4では1列のみ図示)の積層型圧電素子121と、この圧電素子121を接合固定するベース基板122とを備えている。
なお、圧電素子121の間には支柱部123が設けられている。
この支柱部123は圧電素子部材を分割加工することで圧電素子121と同時に形成した部分であるが、駆動電圧を印加しないので単なる支柱となる。
また、圧電素子121には、駆動回路(駆動IC、図示せず)を搭載したFPCケーブル12が接続されている。
そして、振動板102の周縁部をフレーム部材130に接合し、このフレーム部材130には、圧電素子121及びベース基板122等により構成されるアクチュエータユニットを収納する貫通部131及び共通液室108となる凹部、この共通液室108に外部からインクを供給するためのインク供給穴132が設けられている。
このフレーム部材130は、例えばエポキシ系樹脂などの熱硬化性樹脂、あるいはポリフェニレンサルファイトで射出成形により形成されている。
ここで、流路板101は、例えば結晶面方位(110)の単結晶シリコン基板を水酸化カリウム水溶液(KOH)等のアルカリ性エッチング液を用いて異方性エッチングすることで、ノズル連通路105、液室106となる凹部や穴部が形成されているものである。なお、適用材料は、単結晶シリコン基板に限られるものではなく、その他のステンレス基板や感光性樹脂等も適用できる。
振動板102は、ニッケルの金属プレートから形成されているものとし、例えばエレクトロフォーミング法(電鋳法)により作製される。この他、金属板や金属と樹脂板との接合部材等を適用することもできる。
この振動板102に圧電素子121及び支柱部123が接着剤接合されており、更にフレーム部材130が接着剤接合されている。
ノズル板103は、各液室106に対応して直径10〜30μmのノズル104を形成しており、流路板101に接着剤接合している。
このノズル板103は、金属部材からなるノズル形成部材の表面に所要の層を介して最表面に撥水層が形成されている。
なお、このノズル板103の表面が前述したノズル面34aとなっている。
圧電素子121は、圧電材料151と内部電極152とを交互に積層した積層型圧電素子(ここではピエゾ)である。
圧電素子121の交互に異なる端面に引き出された各内部電極152には、個別電極153及び共通電極154が接続されている。
このように構成した液滴吐出ヘッドにおいては、例えば圧電素子121に印加する電圧を基準電位から下げることによって、圧電素子121が収縮し、振動板102が下降して液室106の容積が膨張し、液室106内にインクが流入し、その後、圧電素子121に印加する電圧を上げて圧電素子121を積層方向に伸長させ、振動板102をノズル104方向に変形させて液室106の容積/体積を収縮させることにより、液室106内の記録液が加圧され、ノズル104から記録液の滴が吐出(噴射)される。
そして、圧電素子121に印加する電圧を基準電位に戻すことによって振動板102が初期位置に復元し、液室106が膨張して負圧が発生するので、このとき、共通液室108から液室106内に記録液が充填される。
そこで、ノズル104のメニスカス面の振動が減衰して安定した後、次の液滴吐出のための動作に移行する。
なお、このヘッドの駆動方法については、上記の例(引き−押し打ち)に限るものではなく、駆動波形の与えた方によって引き打ちや押し打ち等を適宜行うことができる。
上述した構成によるインクジェット記録装置においては、給紙部から用紙22が1枚ずつ分離給紙され、略鉛直上方に給紙された用紙22はガイド25で案内され、搬送ベルト31とカウンタローラ26との間に挟まれて搬送され、更に先端を搬送ガイド27で案内されて先端加圧コロ29で搬送ベルト31に押し付けられ、略90°搬送方向を転換される。
後述するACバイアス供給部から帯電ローラ34に対してプラス出力とマイナス出力とが交互に繰り返すように、つまり交番する電圧が印加されようになされており、搬送ベルト31が交番する帯電電圧パターン、すなわち、周回方向である副走査方向に、プラスとマイナスが所定の幅で帯状に交互に帯電されたものとなる。
このプラス、マイナス交互に帯電した搬送ベルト31上に用紙32が給送されると、用紙22が搬送ベルト31に静電力で吸着されるようになされ、搬送ベルト31の周回移動によって用紙22が副走査方向に搬送される。
キャリッジ4を移動させながら、画像信号に応じて、記録ヘッド11を駆動することにより、停止している用紙22上に、所定のインク滴を吐出して1行分の記録を行い、用紙22を所定量搬送し、続いて次の行の記録を行う。
記録終了信号又は用紙22の後端が記録領域に到達した信号を受信することにより記録動作が終了し、用紙22は排紙トレイ40に排紙される。
また、両面印刷を行う場合には、表面(最初に印刷する面)の記録が終了したときに、搬送ベルト31を逆回転させ、記録済みの用紙32を両面給紙ユニット51内に送り込み、用紙22を反転させて(裏面が印刷面となる状態にして)再度カウンタローラ26と搬送ベルト31との間に給紙し、タイミング制御を行って、上記と同様に搬送ベル31で搬送して裏面に記録を行い、排紙トレイ40に排紙する。
なお、インクジェット記録装置で画像形成を行う場合、用紙に付着したドットが紙の繊維に沿って浸透し、広がってしまうというインクジェット特有の問題があるが、このドットの広がりやフェザリングを抑制可能なインクを適用することが好ましい。
適用するインクは、次の(1)〜(10)の構成を有し、着色剤として顔料を使用し、それを分解、分散させるための溶剤を必須成分とし、更に添加剤として、湿潤剤、界面活性剤、エマルジョン、防腐剤、pH調整剤とが用いられている。下記の湿潤剤1と湿潤剤2とを混合するのは各々湿潤剤の特徴を活かすためと、粘度調整が容易にできるためである。
(インクの構成)
(1) 顔料(自己分散性顔料)6wt%以上
(2) 湿潤剤1
(3) 湿潤剤2
(4) 水溶性有機溶剤
(5) アニオンまたはノニオン系界面活性剤
(6) 炭素数8以上のポリオールまたはグリコールエーテル
(7) エマルジョン
(8) 防腐剤
(9) pH調製剤
(10) 純水
(1)の顔料は、従来公知の無機顔料、有機顔料を使用でき、特に限定されることはない。無機顔料としては、酸化チタン及び酸化鉄に加え、コンタクト法、ファーネス法、サーマル法等によって製造されたカーボンブラックを使用できる。有機顔料としては、アゾ顔料(アゾレーキ、不溶性アゾ顔料、縮合アゾ顔料、キレートアゾ顔料などを含む)、多環式顔料(例えば、フタロシアニン顔料、ぺリレン顔料、ぺリノン顔料、アントラキノン顔料、キナクリドン顔料、ジオキサジン顔料、チオインジゴ顔料、イソインドリノン顔料、キノフラロン顔料など)、染料キレート(例えば、塩基性染料型キレート、酸性染料型キレートなど)、ニトロ顔料、ニトロソ顔料、アニリンブラック等を使用できる。
顔料のうち、水と親和性の良いものが好適である。顔料の粒径は、0.05μm〜10μm以下が好ましく、更には1μm以下が好ましく、0.16μm以下が最も好ましい。
インク中の着色剤としての顔料の添加量は、6〜20重量%程度が好ましく、より好ましくは8〜12重量%程度である。
顔料の具体例を以下に挙げる。
黒色用としては、ファーネスブラック、ランプブラック、アセチレンブラック、チャンネルブラック等のカーボンブラック(C.I.ピグメントブラック7)類、または銅、鉄(C.I.ピグメントブラック11)、酸化チタン等の金属類、アニリンブラック(C.I.ピグメントブラック1)等の有機顔料が挙げられる。
カラー用としては、C.I.ピグメントイエロー1(ファストイエローG)、3、12(ジスアゾイエローAAA)、13、14、17、24、34、35、37、42(黄色酸化鉄)、53、55、81、83(ジスアゾイエローHR)、95、97、98、100、101、104、408、109、110、117、120、138、153、C.I.ピグメントオレンジ5、13、16、17、36、43、51、C.I.ピグメントレッド1、2、3、5、17、22(ブリリアントファーストスカレット)、23、31、38、48:2(パーマネントレッド2B(Ba))、48:2(パーマネントレッド2B(Ca))、48:3(パーマネントレッド2B(Sr))、48:4(パーマネントレッド2B(Mn))、49:1、52:2、53:1、57:1(ブリリアントカーミン6B)、60:1、63:1、63:2、64:1、81(ローダミン6Gレーキ)、83、88、101(べんがら)、104、105、106、108(カドミウムレッド)、112、114、122(キナクリドンマゼンタ)、123、146、149、166、168、170、172、177、178、179、185、190、193、209、219、C.I.ピグメントバイオレット1(ローダミンレーキ)、3、5:1、16、19、23、38、C.I.ピグメントブルー1、2、15(フタロシアニンブルーR)、15:1、15:2、15:3(フタロシアニンブルーE)、16、17:1、56、60、63、C.I.ピグメントグリーン1、4、7、8、10、17、18、36等がある。
その他としては、顔料(例えばカーボン)の表面を樹脂等で処理し、水中に分散可能としたグラフト顔料や、顔料(例えばカーボン)の表面にスルホン基やカルボキシル基等の官能基を付加し水中に分散可能とした加工顔料等が適用できる。
また、顔料をマイクロカプセルに包含させ、該顔料を水中に分散可能なものとしたものも適用できる。
ここで、ブラックインク用の顔料は、顔料を分散剤で水性媒体中に分散させて得られた顔料分散液としてインクに添加させるようにすることが好ましい。分散剤としては、従来公知の顔料分散液用分散剤を適宜使用できる。
分散液の具体例としては、ポリアクリル酸、ポリメタクリル酸、アクリル酸−アクリロニトリル共重合体、酢酸ビニル−アクリル酸エステル共重合体、アクリル酸−アクリル酸アルキルエステル共重合体、スチレン−アクリル酸共重合体、スチレン−メタクリル酸共重合体、スチレン−アクリル酸−アクリル酸アルキルエステル共重合体、スチレン−メタクリル酸−アクリル酸アルキルエステル共重合体、スチレン−α−メチルスチレン−アクリル酸共重合体、スチレン−α−メチルスチレン−アクリル酸共重合体−アクリル酸アルキルエステル共重合体、スチレン−マレイン酸共重合体、ビニルナフタレン−マレイン酸共重合体、酢酸ビニル−エチレン共重合体、酢酸ビニル−脂肪酸ビニルエチレン共重合体、酢酸ビニル−マレイン酸エステル共重合体、酢酸ビニル−クロトン酸共重合体、酢酸ビニル−アクリル酸共重合体等が挙げられる。
上記共重合体は、重量平均分子量が3000〜50000が好ましく、更には5000〜30000が好ましく、7000〜15000が最も好ましい。分散剤の添加量は、顔料を安定に分散させ、他の効果を失わせない範囲に選択する。分散剤としては1:0.06〜1:3の範囲が好ましく、より好ましくは1:0.125〜1:3の範囲である。
着色剤に使用する顔料は、記録用インク全重量に対して6重量%〜20重量%であるものとする。顔料の粒子径は0.05μm〜0.16μmが好適であり、分散剤により水中に分散されているものとする。
分散剤は、分子量5000〜100000の高分子分散剤であるものとする。
水溶性有機溶剤として、少なくとも1種類のピロリドン誘導体、特に、2−ピロリドンを使用すると画像品質の向上が図られることが確かめられた。
上記(2)〜(4)に挙げた湿潤剤1、2と、水溶性有機溶剤に関しては、インクを所望の物性に整え、乾燥を防止するため、また溶解安定性を向上するため等の目的により使用する。
例えば、下記に挙げる水溶性有機溶剤が使用できる。なお、水溶性有機溶剤は複数混合して使用してもよく、単独で用いてもよい。
湿潤剤と水溶性有機溶剤の具体例を下記に挙げる。
エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、トリプロピレングリコール、テトラエチレングリコール、ヘキシレングリコール、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、1,5−ペンタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、グリセロール、1,2,6−ヘキサントリオール、1,2,4−ブタントリオール、1,2,3−ブタントリオール、ペトリオール等の多価アルコール類;エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、テトラエチレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノエチルエーテル等の多価アルコールアルキルエーテル類;エチレングリコールモノフェニルエーテル、エチレングリコールモノベンジルエーテル等の多価アルコールアリールエーテル類;2−ピロリドン、N−メチル−2−ピロリドン、N−ヒドロキシエチル−2−ピロリドン、1,3−ジメチルイミイダゾリジノン、ε−カプロラクタム、γ−ブチロラクトン等の含窒素複素環化合物;ホルムアミド、N−メチルホルムアミド、N,N−ジメチルホルムアミド等のアミド類;モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、モノエチルアミン、ジエチルアミン、トリエチルアミン等のアミン類;ジメチルスルホキシド、スルホラン、チオジエタノール等の含硫黄化合物類;プロピレンカーボネート、炭酸エチレン等である。
上記の中でも、特にジエチレングリコール、チオジエタノール、ポリエチレングリコール200〜600、トリエチレングリコール、グリセロール、1,2,6−ヘキサントリオール、1,2,4−ブタントリオール、ペトリオール、1,5−ペンタンジオール、2−ピロリドン、N−メチル−2−ピロリドンが好適である。これらは溶解性と水分蒸発による噴射特性不良の防止に対して優れている。
その他、湿潤剤には、糖類を含有させることもできる。
糖類としては、単糖類、二糖類、オリゴ糖類(三糖類および四糖類を含む)及び多糖類が適用できる。具体的には、グルコース、マンノース、フルクトース、リボース、キシロース、アラビノース、ガラクトース、マルトース、セロビオース、ラクトース、スクロース、トレハロース、マルトトリオース等が挙げられる。
ここで、多糖類とは広義の糖を意味し、α−シクロデキストリン、セルロース等、自然界に広く存在する物質を含む意味に用いるものとする。
上記糖類の誘導体としては、前記した糖類の還元糖(例えば、糖アルコール(一般式HOCH2(CHOH)nCH2OH(ここでn=2〜5の整数を表す。)で表される。)、酸化糖(例えば、アルドン酸、ウロン酸等)、アミノ酸、チオ酸等が挙げられる。特に糖アルコールが好ましく、具体例としてはマルチトール、ソルビット等が挙げられる。
上記糖類の含有量は、インク組成物の0.1〜40重量%、更には0.5〜30重量%の範囲が好適である。
(5)の界面活性剤は、特に限定されない。
アニオン性界面活性剤としては、例えばポリオキシエチレンアルキルエーテル酢酸塩、ドデシルベンゼンスルホン酸塩、ラウリル酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテルサルフェートの塩等が適用できる。
非イオン性界面活性剤としては、例えば、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルエステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルアミン、ポリオキシエチレンアルキルアミド等が適用できる。前記界面活性剤は、単独で用いてもよく、二種以上を混合してもよい。
なお、最終的に得られるインクの表面張力は、40mJ/m2以下が好ましく、より好ましくは35mJ/m2以下とすることにより、優れた定着性と乾燥性が実現できることが確かめられた。
(6)の炭素数8以上のポリオールまたはグリコールエーテルに関しては、25℃の水中において0.1〜4.5重量%未満の間の溶解度を有する部分的に水溶性のポリオールおよび/またはグリコールエーテルを記録用インク全重量に対して、0.1〜10.0重量%添加するものとする。
これにより、インクの熱素子への濡れ性の改良が図られ、添加量が少量であっても、吐出安定性及び周波数安定性が得られる。
具体例を挙げる。
(a)2−エチル−1,3−ヘキサンジオール 溶解度:4.2%(20℃)。
(b)2,2,4−トリメチル−1,3−ペンタンジオール 溶解度:2.0%(25℃)。
なお、25℃の水中において0.1以上4.5重量%未満の溶解度を有する浸透剤は、溶解度が低い代わりに浸透性が非常に高いという長所を有している。従って、25℃の水中において0.1以上4.5重量%未満の溶解度を有する浸透剤と他の溶剤とを組み合わせたり、他の界面活性剤とを組み合わせたりすることにより、極めて高い浸透性を有するインクを作製することができる。
(7)のエマルジョンは、連続相が水であり、分散相が次の様な樹脂成分であるエマルジョンを意味する。
分散相の樹脂成分としてはアクリル系樹脂、酢酸ビニル系樹脂、スチレン−ブタジエン系樹脂、塩化ビニル系樹脂、アクリル−スチレン系樹脂、ブタジエン系樹脂、スチレン系樹脂等が挙げられる。
上記樹脂は、親水性部分と疎水性部分とを併せ持つ重合体であることが好ましい。
また、これらの樹脂成分の粒子径はエマルジョンを形成する限り特に限定されないが、150nm程度以下が好ましく、更には5〜100nm程度が好ましい。
上述した樹脂エマルジョンは、樹脂粒子を、必要に応じて界面活性剤とともに水に混合することによって得られる。
例えば、アクリル系樹脂、又はスチレン−アクリル系樹脂のエマルジョンは、(メタ)アクリル酸エステル、またはスチレンと、(メタ)アクリル酸エステルと、場合により(メタ)アクリル酸エステルと、界面活性剤とを、水に混合することによって得られる。
樹脂成分と界面活性剤との混合の割合は、通常10:1〜5:1程度とするのが好ましい。
界面活性剤の使用量が前記範囲未満であるとエマルジョンが得られにくくなり、前記範囲を超えると、インクの耐水性が低下し、あるいは浸透性が悪化する。
前記エマルジョンの分散相成分としての樹脂と水との割合は、樹脂100重量部に対して水60〜400重量部が好ましく、更には100〜200重量部が望ましい。
市販の樹脂エマルジョンとしては、マイクロジェルE−1002、E−5002(スチレン−アクリル系樹脂エマルジョン、日本ペイント株式会社製)、ボンコート4001(アクリル系樹脂エマルジョン、大日本インキ化学工業株式会社製)、ボンコート5454(スチレン−アクリル系樹脂エマルジョン、大日本インキ化学工業株式会社製)、SAE−1014(スチレン−アクリル系樹脂エマルジョン、日本ゼオン株式会社製)、サイビノールSK−200(アクリル系樹脂エマルジョン、サイデン化学株式会社製)等が挙げられる。
また、樹脂エマルジョンは、その樹脂成分がインクの0.1〜40重量%となるよう含有させることが好ましい。更には1〜25重量%の範囲とすることが好適である。
樹脂エマルジョンは、増粘・凝集する性質を持ち、着色成分の浸透を抑制し、記録材への定着を促進する効果を有する。
また、樹脂エマルジョンの種類によっては記録材上で皮膜を形成し、印刷物の耐擦性をも向上させる効果を有する。
更に、上記着色剤、溶媒、界面活性剤の他、従来公知の添加剤を適宜加えることができる。
例えば、防腐防黴剤としてはデヒドロ酢酸ナトリウム、ソルビン酸ナトリウム、2−ピリジンチオール−1−オキサイドナトリウム、安息香酸ナトリウム、ペンタクロロフェノールナトリウム等が適用できる。
pH調整剤としては、最終的に目的とするインクの品質を低下させずpHを7以上に調整できるものを適宜使用できる。
具体的には、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン等のアミン、水酸化リチウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等のアルカリ金属元素の水酸化物、水酸化アンモニウム、第4級アンモニウム水酸化物、第4級ホスホニウム水酸化物、炭酸リチウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム等のアルカリ金属の炭酸塩等が挙げられる。
キレート試薬としては、例えば、エチレンジアミン四酢酸ナトリウム、ニトリロ三酢酸ナトリウム、ヒドロキシエチルエチレンジアミン三酢酸ナトリウム、ジエチレントリアミン五酢酸ナトリウム、ウラミル二酢酸ナトリウム等がある。
防錆剤としては、例えば、酸性亜硫酸塩、チオ硫酸ナトリウム、チオジグリコール酸アンモン、ジイソプロピルアンモニウムニトライト、四硝酸ペンタエリスリトール、ジシクロヘキシルアンモニウムニトライト等が適用できる。
上述した構成要素からなる、顔料、湿潤剤、炭素数8以上のポリオールまたはグリコールエーテル、アニオンまたはノニオン系界面活性剤、水溶性有機溶剤、水を少なくとも含んでいる、顔料濃度が6wt%以上で、かつインク粘度が8cp(25℃)以上のインクを用いることにより、普通紙上へ印字したとき、良好な色調(十分な発色性、色再現性を有する)、高い画像濃度、文字・画像にフェザリング現象のない鮮明な画質が得られることが確かめられた。
次に、本発明の画像形成装置(インクジェット記録装置)の制御部の概要について、図5のブロック図を参照して説明する。
制御部200は、この装置全体の制御を司るCPU201と、CPU201が実行するプログラム、その他の固定データを格納するROM202と、画像データ等を一時格納するRAM203と、装置の電源が遮断されている間もデータを保持するための書き換え可能な不揮発性メモリ204と、画像データに対する各種信号処理、並び替え等を行う画像処理やその他装置全体を制御するための入出力信号を処理するASIC205とを具備している。
また、この制御部200は、ホスト側とのデータ、信号の送受を行うためのI/F206と、記録ヘッド11を駆動制御するためのデータ転送手段を含むヘッド駆動制御部207、キャリッジ4側に設けた記録ヘッド11を駆動するためのヘッド駆動装置であるヘッドドライバ(ドライバIC)208と、主走査モータ5を駆動するための主走査モータ駆動部210と、副走査モータ36を駆動するための副走査モータ駆動部211と、帯電ローラ34にACバイアスを供給するACバイアス供給部212と、リニアエンコーダ74、ホイールエンコーダ236からの検出パルス、環境温度を検出する温度センサ215からの検出信号、及びその他の各種センサからの検知信号を入力するためのI/O213などを具備している。
また、制御部200には、必要な情報の入力及び表示を行うための操作パネル214が接続されている。
ここで、制御部200は、パーソナルコンピュータ等の情報処理装置、イメージスキャナなどの画像読み取り装置、デジタルカメラ等の撮像装置のホスト側からの印刷データ等をケーブルあるいはネットを介してI/F206で受信するようになされている。
制御部200のCPU201は、I/F206に含まれる受信バッファ内の印刷データを読み出して解析し、ASIC205にて必要な画像処理、データの並び替え処理等を行い、この画像データをヘッド駆動制御部207からヘッドドライバ208に転送するようになされている。
なお、画像出力するためのドットパターンデータの生成は、例えばROM202にフォントデータを格納して行っても良いし、ホスト側のプリンタドライバで画像データをビットマップデータに展開してこの装置に転送するようにしても良い。
ヘッド駆動制御部207は、上述した画像データをシリアルデータで転送するとともに、この画像データの転送及び転送の確定などに必要な転送クロックやラッチ信号、制御信号等をヘッドドライバ208に出力する以外にも、ROM202に格納されてCPU201で読み出される駆動パルスのパターンデータをD/A変換するD/A変換器及び増幅器等で構成される駆動波形生成部を含み、1の駆動パルス或いは複数の駆動パルス(駆動信号)で構成される駆動波形をヘッドドライバ208に対して出力する。
ヘッドドライバ208は、シリアルに入力される記録ヘッド11の1行分に相当する画像データに基づいてヘッド駆動制御207から与えられる駆動波形を構成する駆動パルスを選択的に記録ヘッド11のアクチュエータ手段(前述したヘッド構成では圧電素子121)に対して印加することでヘッド11を駆動する。
主走査モータ駆動部210においては、CPU201側から与えられる目標値とリニアエンコーダ74からの検出パルスをサンプリングして得られる速度検出値に基づいて制御値を算出して内部のモータドライバを介して主走査モータ5を駆動する。
同様に、副走査モータ駆動制御部211においては、CPU201側から与えられる目標値とホイールエンコーダ236からの検出パルスをサンプリングして得られる速度検出値に基づいて制御値を算出して内部のモータドライバを介して副走査モータ36を駆動する。
次に、ヘッド駆動制御部207及びヘッドドライバ208の構成の一例について図6を参照して説明する。
ヘッド駆動制御部207は、上述したように、1吐出周期内に複数の駆動パルス(駆動信号)で構成される駆動波形(共通駆動波形)を生成して出力する駆動波形生成部301と、画像データ(印字データ)、転送クロック、ラッチ信号、滴制御信号を出力するデータ転送部302とを備えている。
滴制御信号M0〜M3は、ヘッドドライバ208のアナログスイッチ315の開閉を滴毎に指示する信号であり、共通駆動波形の吐出周期に合わせて選択すべき波形でHレベルに状態遷移し、非選択時にはLレベルに状態遷移する。
ヘッドドライバ208は、データ転送部302からの転送クロック(シフトクロック)及びシリアル画像データを入力するシフトレジスタ311と、シフトレジスタ311の各レジスト値をラッチ信号によってラッチするためのラッチ回路312と、画像データと滴制御信号M0〜M3をデコードして結果を出力するデコーダ313と、デコーダ313のロジックレベル電圧信号をアナログスイッチ315が動作可能なレベルへとレベル変換するレベルシフタ314と、レベルシフタ314を介して与えられるデコーダ313の出力でオン/オフ(開閉)されるアナログスイッチ315とを備えている。
このアナログスイッチ315は、各圧電素子121の選択電極(個別電極)154に接続され、駆動波形生成部301からの共通駆動波形が入力されている。したがって、シリアル転送された画像データと制御信号をデコーダ313でデコードした結果に応じてアナログ316がオンにすることにより、共通駆動波形を構成する所要の駆動信号が通過して(選択されて)圧電素子121に印加される。
次に、このヘッドドライバ208の動作について図7を参照して説明する。
先ず、駆動波形生成部301からは、図7(a)に示すように、一吐出周期内に、基準電位(中間電位)V1から立下り(液室容積を拡大する方向)、所定のホールド時間を経た後基準電位V1に向けて立ち上がる(液室容積を収縮する方向)、複数のパルス(駆動信号)P1、P2、P3を含む共通駆動波形を出力する。
ここで、パルスP1、P2によって2個の液滴を吐出させて飛翔中に合体させることで大滴を形成させる。また、パルスP2の波形要素は立下り電位をパルスP1よりも低くすることでパルスP2だけで中滴を吐出できるようになっており、また、パルスP3の波形要素は立下り電位をパルスP2よりも低くし、かつ、段階的に立ち上げることにより、パルスP3だけで小滴を吐出できるようになっている。
また、駆動波形生成部301からは、大滴を選択するときには、図7中の(b)、(c)に示すように、パルスP1、P2に対応する区間T1、T2でHレベルになる大滴制御信号M0を、中滴を選択するときには、図7中の(d)、(e)に示すように、パルスP2に対応する区間T2でHレベルになる中滴制御信号M1を、小滴を吐出させるときには、図7中の(f)、(g)に示すように、区間T3でHレベルになる小滴制御信号M2を出力する。なお、非吐出のときには、図7中の(h)に示すように電圧V1に維持する。
従って、データ転送部302から転送する画像データに応じて、大滴、中滴、小滴、非吐出を選択することができる。これによって、大ドット、中ドット、小ドット、ドット無し、4階調の大きさのドット、即ち多値のドットを形成することができる。
次に、上述したインクジェット記録装置を用いた印刷画像を出力するための記録方法、この記録方法を実行するためのプログラムを搭載した画像形成装置について説明する。
図8は、所定の画像処理装置と上述した画像形成装置(インクジェット記録装置)とで構成した印刷システムの例を示すブロック図である。
この印刷システム(画像形成システム)は、パーソナルコンピュータ(PC)等からなる画像処理装置400と、インクジェット記録装置500とが、所定のインターフェイス又はネットワークで接続された構成となっている。
画像処理装置400は、図9に示すように、CPU401と、メモリ手段である各種のROM402やRAM403とが、バスラインで接続されている。このバスラインには、所定のインターフェイスを介して、ハードディスクなどの磁気記憶装置を用いた記憶装置406と、マウスやキーボードなどの入力装置404と、LCDやCRTなどのモニタ405と、図示しないが、光ディスク等の記憶媒体を読み取る記憶媒体読取装置が接続され、また、インターネット等のネットワークやUSBなどの外部機器と通信を行なう所定のインターフェイス(外部I/F)407が接続されている。
画像処理装置400の記憶装置406には、画像処理プログラムが記憶されている。
この画像処理プログラムは、記憶媒体から記憶媒体読取装置により読み取られ、あるいは、インターネット等のネットワークからダウンロードされるなどして、記憶装置406にインストールされたものである。
これにより画像処理装置400は、以下のような画像処理を行うために動作可能な状態となる。なお、この画像処理プログラムは、所定のOS上で動作するものであってもよい。また、特定のアプリケーションソフトの一部をなすものであってもよい。
ここで、画像処理装置400側のプログラムで画像処理を実行する例について図10の機能ブロック図を参照して説明する。これはほとんどの画像処理を画像処理装置としてのPCのようなホストコンピュータで行う場合であり、比較的安い廉価機のインクジェット記録装置で好適に用いられている構成である。
画像処理装置400(PC)側の本発明に係るプログラムであるプリンタドライバ411は、アプリケーションソフト等から与えられた画像データ410を、モニタ表示用の色空間から記録装置用の色空間への変換(RGB表色系→CMY表色系)を行うCMM(Color Management Module)処理部412、CMYの値から黒生成/下色除去を行うBG/UCR(black generation/ Under Color Removal)処理、及び記録装置の特性やユーザーの嗜好を反映した入出力補正を行うγ補正を行うBG/UCR/γ補正部413、記録装置の解像度に合わせて拡大処理を行うズーミング(Zooming)部414、画像データを記録装置から噴射するドットのパターン配置に置き換える多値・少値マトリクスを含む中間調処理部(多値・少値マトリクス)415、印刷画像データであるドットパターンデータを各スキャン毎のデータに分割し、更に記録を行う各ノズル位置に合わせてデータ展開するラスタライジング部416を含み、ラスタライジング部416の出力417をインクジェットプリンタ500に送出する。
次に、主としてインクジェットプリンタ500側で画像処理方法を実行し、一部を画像処理装置400側が分担して実行する例について図11の機能ブロック図を参照して説明する。
これは、高速で処理することができるため、高速機で好適に用いられている構成である。
画像処理装置400(PC)側のプリンタドライバ421は、アプリケーションソフト等から与えられた画像データ410をモニタ表示用の色空間から記録装置用の色空間への変換(RGB表色系→CMY表色系)を行うCMM(Color Management Module)処理部423、CMYの値から黒生成/下色除去を行うBG/UCR(black generation/ Under Color Removal)処理及び記録装置の特性やユーザーの嗜好を反映した入出力補正を行うγ補正を行うBG/UCR/γ補正部424とを有し、このBG/UCR/γ補正部424で生成した原稿となる画像データをインクジェットプリンタ500に送出する。
一方、インクジェットプリンタ500のプリンタコントローラ511(制御部200)は、記録装置の解像度に合わせて拡大処理を行うズーミング(Zooming)部514、画像データを記録装置から噴射するドットのパターン配置に置き換える多値・少値マトリクスを含む中間調処理部(多値・少値マトリクス)515、印刷画像データのドットパターンデータを各スキャン毎のデータに分割し、更に記録を行う各ノズル位置に合わせてデータ展開するラスタライジング部516を含み、ラスタライジング部516の出力をヘッド制御部207に与える。
ここでは、図10に示す構成のように、インクジェット記録装置側では、装置内に画像の描画又は文字のプリント命令を受けて実際に記録するドットパターンを発生する機能を持たない例で説明する。
すなわち、ホストとなる画像処理装置400で実行されるアプリケーションソフト等からのプリント命令は、画像処理装置400(ホストコンピュータ)内にソフトウェアとして組み込まれたプリンタドライバ411で画像処理されてインクジェットプリンタ500が出力可能な多値のドットパターンのデータ(印刷画像データ)が生成され、それがラスタライズされてインクジェットプリンタ500に転送され、インクジェットプリンタ500が印刷出力される例で説明する。
具体的には、画像処理装置400(ホストコンピュータ)内で、アプリケーションソフト(例えば、Microsoft社製のWordやExcel(いずれも登録商標)等があるが、特にこれらに限ったものではない。)を用いて、帳票や文書等の原稿が作成される。
アプリケーションやオペレーティングシステムからのこの画像に対する印刷命令により、ホストコンピュータ内のプリンタドライバ411は、インクジェットプリンタ500で印刷出力するために、上述したように、CMM、BG/UCR、Zooming、γ補正、多値・少値マトリクス処理といった画像処理を施し、インクジェットプリンタ500で再現できるドットサイズ情報からなる画像の描画データを作成する。
その後、インクジェットプリンタ500のヘッドの構成に応じて、ラスタライジング部416でラスタライジングされ、データの縦横変換やノズルの配置に応じたディレイを持たせた印刷画像データとして、インターフェースを経由してインクジェットプリンタ500へ転送され、インクジェットプリンタ500は転送された印刷画像データをラスタデータメモリに保存し、所定のデータを受け取った後に、印刷画像データに応じて記録ヘッド11を駆動して被記録媒体(用紙)22に画像を印刷する。
本実施例では出力特性を調整する方法をγ補正としているが、調整方法は必ずしもこれに限る必要は無い。
γ補正について図12(a)、(b)を参照して説明する。
複数のインクジェット記録装置で同じように像を形成しても、同等の出力結果を得られない場合がある。これは、インクジェット記録装置のメカ的ばらつきやエレキ的ばらつき等の影響により、ドットサイズや着弾位置のずれ等が生じるためである。
γ補正ではこのようなばらつきを補正する。例えば、入力に対する出力特性が狙いの特性よりも小さくなるようなインクジェット記録装置に対しては、出力画像が濃くなるようにより高い階調を出力するように変換(図12(a)の「γ3」)し、逆に濃すぎるような場合はより低い階調を出力するように変換(図12(a)の「γ1」)する。各入力階調に対する出力階調の関係を示したものがγカーブであり、このようなγ補正により複数のインクジェット記録装置でも出力結果を同じにすることが可能となるため、出力濃度特性は同一となる。(図12(b)、インクジェット記録装置の出力濃度特性)なお、本実施例ではγは3本で説明しているが、特に本数に制限があるわけではない。
本発明において特徴としている事項について以下に説明する。
本発明の画像形成装置は、インク滴を吐出する記録ヘッドとしてのインク吐出口(ノズル面)が配列され、所望のインク吐出位置に応じて摺動可能に構成されているキャリッジを具備し、前記記録ヘッドのノズルの状態を維持、及び/又は回復させる、記録ヘッド維持・回復機構を具備するものであり、前記キャリッジを摺動させて前記インク吐出口に混色インクを集める、混色インク集積手段を有しているものとする。
この画像形成装置を用いた本発明の係る記録方法について説明する。
通常、画像形成装置(インクジェット記録装置)では、記録ヘッドの維持回復機構や、空吐出を行うことによりノズルの状態を正常に保つ操作を行うが、このようないわゆるメンテナンスを行っても、ノズル面やノズル内部が実用上望ましくない状態になる場合がある。すなわち、ノズル抜け/曲がり/混色等である。
特に、インク混色が発生すると、本来出るべき色が出ず、正常な印字ができなくなる。
例えば、マゼンタのノズルにイエローが混色した場合が挙げられる。
マゼンタとシアンでブルーを構成するときに、イエローが混色したノズルにおいては、イエロー+シアン=グリーンとなってしまい、目的の色画像が得られなくなる。
上述したようなインクの混色は、少々の印字作業を行えば解消され、ユーザーの実用レベルで問題とならない程度の軽微なものから、記録ヘッドの維持回復機構を用いてメンテナンスを施しても充分であるとはいえないものまで様々なレベルのものが存在する。
前述したインクの混色は、ノズル面に既に他色インクが付着している場合と、キャリッジを移動させたり、振動が加わったりすることによってノズル近傍に存在していたインクがノズル面に移動してきた結果、付着することとなった場合とがある。
本発明においては、上述したいずれの混色をも回避して、印字物に混色による悪影響を防止する。
上記混色対策印字方法について以下に説明する。
前述したように、軽微混色にはノズル面にすでに他色インクが存在する場合と、キャリッジの移動や振動などによりノズル近傍に存在するインクがノズル面まで移動することで混色が発生する場合とがある。本発明においては、(a)混色インクをノズル面に集積させること、(b)集積させた混色インクを排出させること、を特徴としている。
すなわち混色インクを効果的に多く集め、かつこれを排出する。
本発明の記録方法は、インク滴を吐出する記録ヘッドとしてのインク吐出口(ノズル面)が配列され、所望のインク吐出位置に応じて摺動可能に構成されているキャリッジを具備し、前記記録ヘッドのノズルの状態を維持、及び/又は回復させる、記録ヘッド維持・回復機構を具備する画像形成装置を用いるものであり、前記記録ヘッド維持・回復機構による、記録ヘッドのリフレッシュ、クリーニングによるメンテナンス工程とは別途に、前記キャリッジを摺動させて前記インク吐出口に、インクを集める混色インク収集工程を行い、必要に応じた混色インクの排出を行い、その後に記録を行うものである。
具体的に、混色インクを集める手段として、画像データ印字前にキャリッジ摺動を実施する。
キャリッジ摺動を行うことでノズル近傍に存在しているインクを移動させることができ、ノズル面に混色インクを収集することができる。
キャリッジの摺動数は、多い方がインクの収集効果の向上は期待できるが、実用面での効率を考慮して行う。
例えば、キャリッジ摺動回数を5スキャンとしたことにより、実用上良好なレベルの画像印刷が可能な程度に混色インクの収集を行うことができた。
回数が多くなると印字工程に移行するまでの時間がかかりすぎ、画像生産性が低下してしまう。
上述したキャリッジの摺動によって集められたインクは、ノズル外部に排出する必要がある。
混色インクの排出は、インク滴を吐出することで行う。
そしてインク滴の吐出は、紙面上に印字する工程において行うか、あるいは空吐出によって行うかを適宜選択する。
例えば、所定のノズル状態確認用のノズルチェックシートに排出させて印字させることにより、混色の発生状態を確認することもできる。
また、画像描画領域の最大幅で混色インクを排出させたり、あるいは吐出のタイミングを可変として印字幅を制御したりして、混色インクによる印字をばらつかせたりすることもできる。
画像描画領域の最大幅で印字することにより、いわゆるコックリング対策を図ることもできる。つまり、狭領域に多量のインクを付着させると、用紙がたわみ、それによりヘッドこすれが発生する可能性があるため、最大領域で印字することでコックリングを回避できるのである。
また、紙面上ではなく、空吐出を行うことで混色インクを排出することを選択すると、より効果的なノズル内の混色インクの除去を行うことが可能となる。
空吐出は通常印字に使用する駆動波形よりも更に強力な波形となるので、より効率的に混色インクを排出が可能なのである。空吐出の駆動波形を図14に示す。
なお、紙面上へのインク吐出を各chに対して何滴とするかについても、適宜決定することができる。
上述したような、キャリッジの摺動を行い、混色インクを記録ヘッドのノズル面に集積し、かつ排出させる操作を、記録ヘッドに対するメンテナンス(クリーニング、リフレッシュ)実施後に毎回行うように設定してもよく、メンテナンスの種類によって、行うか行わないかを選択するようにしてもよい。
また、空吐出を行うか、紙面上に印刷をただちに行うかについても選択できるものとする。
例えば、記録ヘッドのリフレッシュ(混色インクの吸引等)を行った後には紙面上に印刷することとし、クリーニング(ふき取り等)を行った後には、空吐出を実施するように、操作選択もできる。
なお、混色インク排出効果は、「空吐出>紙面上印字」であり、より強力なメンテナンスであるリフレッシュの後は、紙面上印字で混色インクを排出するようにしてもよい。
つまり、クリーニングの後はより強力な混色インク排出効果のある空吐出を行うようにすることにより、効率的な画像形成操作を行うことができる。
また、キャリッジを摺動させて集めた混色インクを、インク滴を吐出させて排出する際、予め行われた記録ヘッドのメンテナンスからの経過時間に応じて、インク液の吐出を、紙面上に印字して行うか、空吐出によって行うかを選択することもできる。
例えば、最後に記録ヘッドのメンテナンスを行ってから24時間以内であれば混色インクを紙面上に排出させることつぃ、24時間以降であれば空吐出を実施するようにしてもよい。
これにより、混色インクの乾燥度合いにより混色対策を制御することができる。
尚、経過時間による制御の切り替えはインク乾燥度合いによるので、使用するインクにより切り替えタイミングはこの限りではない。
また、混色対策を実施してからの累計メンテナンス数により混色対策の手段を制御するようにしてもよい。
例えば、混色対策実施時にカウンタをリセットさせて、そこからメンテナンス5回後であれば紙面上に印字をすることとし、カウンタが10回となったときに空吐出を実施するようにすることで、メンテナンスの度にノズル面に残留する混色インクを効果的に排出することが可能となる。例えば閾値を5回(紙面上印刷)/10回(空吐出)とすることにより、実用上充分な混色インク対策効果が得られたが、これに限るものではない。
なお、インク吐出手段(紙面上に印字/空吐出)の制御のみならず、キャリッジ摺動数や混色インク排出のためのインク滴数を制御するようにしてもよい。
より強力に混色インクを排出するためには、通常はキャリッジ5往復/インク滴数100滴のところを、キャリッジ10往復/インク滴数500滴といったようにすればよい。尚、キャリッジ摺動数、インク滴数はこの限りではない。
また、使用するインクの粘性は、温度により変化するものであり、キャリッジ摺動の効果も温度に依存するため、機内温度により前記一連の動作を制御することもできる。
例えば、低温時はインクが硬くなるためキャリッジを摺動させてもインクはあまり動かずインク収集効果は低い。よってこの場合にはキャリッジ摺動数を多くし、かつ混色インクを強力に排出する必要があるため、空吐出で混色インクを排出するようにし、逆に高温時にはインクが柔らなくなるためキャリッジ摺動数は少なくし、紙面上に印字するようにする。
例えば、15℃以下:キャリッジ摺動数10往復/排出インク滴500、15℃〜30℃:5往復/300滴、30℃以上:3往復/100滴とすることにより、実用上充分な混色インク排出効果が得られ、良好な画像形成を行うことができた。
本発明の画像形成装置は、上述した本発明、キャリッジ摺動動作、混色インク収集操作、混色インク排出操作を適宜選択して行うことができる制御プログラムによって駆動されるものであり、この制御プログラムを格納した記録媒体が組み込まれているものとする。
本発明の画像形成装置(インクジェット記録装置)の概略側面図を示す。 本発明の画像形成装置(インクジェット記録装置)の概略平面説明図を示す。 記録ヘッドの液室長手方向に沿う概略断面図を示す。 記録ヘッドの液室短手方向(ノズルの並び方向)の概略断面図を示す。 画像形成装置(インクジェット記録装置)の制御部の概要を説明するためのブロック図を示す。 ヘッド駆動制御部及びヘッドドライバの構成の説明図を示す。 ヘッドドライバの動作の説明図を示す。 印刷システムのブロック図を示す。 画像処理装置の構成図を示す。 画像処理装置側のプログラムで画像処理を実行する際のブロック図を示す。 インクジェットプリンタ側で画像処理方法を実行し、かつ一部を画像処理装置側が分担して実行する例を説明する機能ブロック図を示す。 (a)、(b)γ補正についての説明図を示す。 空吐出の駆動波形を示す。
符号の説明
1 フレーム
1A フレームの側板
1B フレームの側板
2 ガイドロッド
3 ステー
4 キャリッジ
5 主走査モータ
6A 駆動プーリ
6B 従動プーリ
7 タイミングベルト
9 カートリッジ装填
10 インクカートリッジ
11 記録ヘッド
11k、11c、11m、11y ヘッド
12 ハーネス(フレキシブルプリントケーブル:FPCケーブル)
15 サブタンク
16 インク供給チューブ
17 供給ポンプユニット
18 係止部材
20 給紙トレイ
21 用紙積載部(圧板)
22 用紙
23 半月コロ(給紙コロ)
24 分離パッド
25 ガイド部材
26 カウンタローラ
27 搬送ガイド部材
28 部材
29 先端加圧コロ
31 搬送ベルト
32 搬送ローラ
33 テンションローラ
34 帯電ローラ
35 ガイド部材
36 副走査モータ
37 駆動ベルト
38 タイミングローラ
40 排紙トレイ
41 分離爪
42 排紙ローラ
43 排紙コロ
51 両面ユニット
61 記録ヘッド維持・回復機構
62a〜62d キャップ部材
63 ワイパーブレード
64 空吐出受け
68 空吐出受け
69 開口
71 濃度センサ
72 エンコーダスケール
73 エンコーダセンサ
74 リニアエンコーダ
101 流路板
102 振動板
103 ノズル板
104 ノズル
105 ノズル連通路
106 液室
108 共通液室
109 インク供給口
121 積層型圧電素子
122 ベース基板
123 支柱部
130 フレーム部材
131 貫通部
132 インク供給穴
151 圧電材料
152 内部電極
153 個別電極
154 共通電極
200 制御部
201 CPU
202 ROM
203 RAM
204 不揮発性メモリ
205 ASIC
206 I/F
207 ヘッド駆動制御部
208 ヘッドドライバ(ドライバIC)
210 主走査モータ駆動部
211 副走査モータ駆動部
212 ACバイアス供給部
213 I/O
236 ホイールエンコーダ
302 データ転送部
311 シフトレジスタ
312 ラッチ回路
313 デコーダ
314 レベルシフタ
315 アナログスイッチ
400 画像処理装置
401 CPU
402 ROM
403 RAM
404 入力装置
405 モニタ
406 記憶装置
407 インターフェイス
410 画像データ
411 プリンタドライバ
412 CMM(Color Management Module)処理部
413 BG/UCR/γ補正部
414 ズーミング(Zooming)部
415 中間調処理部(多値・少値マトリクス)
416 ラスタライジング部
500 インクジェットプリンタ
511 プリンタコントローラ
514 ズーミング(Zooming)部
515 中間調処理部(多値・少値マトリクス)
516 ラスタライジング部

Claims (19)

  1. インク滴を吐出するインク吐出口が配列された面を備える記録ヘッドと、所望のインク吐出位置に応じて摺動可能に構成されているキャリッジを具備し、
    前記記録ヘッドの面の状態を維持、及び/又は回復させる、記録ヘッド維持・回復機構を具備する画像形成装置を用いた記録方法であって、
    前記キャリッジを摺動させて前記インク吐出口にインクを集める混色インク収集工程を行うことを特徴とする記録方法。
  2. 前記混色インク収集工程は、前記記録ヘッド維持・回復機構による、記録ヘッドのリフレッシュ又はクリーニングによるメンテナンス工程とは別途行われることを特徴とする請求項1に記載の記録方法。
  3. 前記インク吐出口に集められた混色インクを排出するために、インク滴を吐出することを特徴とする請求項1又は2に記載の記録方法。
  4. 前記インク滴の吐出は、紙面上に印字する工程において行うことを特徴とする請求項3に記載の記録方法。
  5. 前記インク滴の吐出は、空吐出によって行うことを特徴とする請求項3に記載の記録方法。
  6. 前記キャリッジを摺動させる動作は、一往復以上行うことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載の記録方法。
  7. 前記キャリッジを摺動させて前記インク吐出口に集めた混色インクを、インク滴を吐出させて排出する際、
    予め行われた記録ヘッドのメンテナンスの種類に応じて、
    インク滴の吐出を、紙面上に印字して行うか、空吐出によって行うか、
    を選択することを特徴とする請求項3又は6に記載の記録方法。
  8. 前記キャリッジを摺動させて前記インク吐出口に集めた混色インクを、インク滴を吐出させて排出する際、
    予め行われた記録ヘッドのメンテナンスからの経過時間に応じて、
    インク液の吐出を、紙面上に印字して行うか、空吐出によって行うか、
    を選択することを特徴とする請求項3又は6に記載の記録方法。
  9. 前記キャリッジを摺動させて前記インク吐出口に集めた混色インクを、インク滴を吐出させて排出する際、
    記録ヘッドに対して行われたメンテナンスの累計回数に応じて、
    インク液の吐出を、紙面上に印字して行うか、空吐出によって行うか、
    を選択することを特徴とする請求項3又は6に記載の記録方法。
  10. 前記キャリッジを摺動させて前記インク吐出口にインクを集める混色インク収集工程と、
    その後に、混色インクを、インク滴を吐出させて排出する工程とを、
    画像印字を行う前工程として必須とすることを特徴とする請求項3乃至9のいずれか一項に記載の記録方法。
  11. 前記キャリッジを摺動させて前記インク吐出口にインクを集め、その後に、混色インクを、インク滴を吐出させて排出する工程を、
    前記記録ヘッドのメンテナンス工程後の必須工程とすることを特徴とする請求項3乃至10のいずれか一項に記載の記録方法。
  12. 前記キャリッジを摺動させて前記インク吐出口にインクを集め、その後に、混色インクを、インク滴を吐出させて排出する工程において、
    前記キャリッジの摺動回数を制御することを特徴とする請求項3乃至11のいずれか一項に記載の記録方法。
  13. 前記キャリッジを摺動させて前記インク吐出口にインクを集め、その後に、混色インクを、インク滴を吐出させて排出する工程において、
    吐出させるインク滴数を制御することを特徴とする請求項3乃至12のいずれか一項に記載の記録方法。
  14. 前記キャリッジを摺動させて前記インク吐出口にインクを集め、その後に、混色インクを、インク滴を吐出させて排出する工程において、
    インク滴の吐出のタイミングを制御することを特徴とする請求項3乃至12のいずれか一項に記載の記録方法。
  15. 前記キャリッジを摺動させて前記インク吐出口にインクを集め、その後に、混色インクを、インク滴を吐出させて排出する工程において、
    前記キャリッジ内温度に応じて、
    前記キャリッジの摺動回数、吐出させるインク滴数、インク滴の吐出のタイミングをそれぞれ制御し、かつ、インク液の吐出を、紙面上に印字して行うか、空吐出によって行うか、を選択することを特徴とする請求項3に記載の記録方法。
  16. 請求項1乃至15のいずれか一項に記載の記録方法を実行するための制御プログラム。
  17. 請求項16の制御プログラムを格納したコンピュータ読取可能な記録媒体。
  18. 請求項1乃至15のいずれか一項に記載の記録方法により作成された記録物。
  19. インク滴を吐出するインク吐出口が配列された面を備える記録ヘッドと、所望のインク吐出位置に応じて摺動可能に構成されているキャリッジを具備し、
    前記記録ヘッドの面の状態を維持、及び/又は回復させる、記録ヘッド維持・回復機構を具備する画像形成装置であって、
    前記キャリッジを摺動させて前記インク吐出口に混色インクを集める、混色インク集積手段を有していることを特徴とする画像形成装置。
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