JP2008073659A - 排水処理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】生物処理槽の負荷の増大に曝気能力の変更が追いつかないことが原因で、処理水の水質を悪化させるようなことがなく、処理負荷の変動に対応できる排水処理装置を提供することを目的とする。
【解決手段】前段生物処理槽5にて処理された処理水を計測槽26に導き、Rrの演算を計測槽26の総括酸素移動容量係数と処理水の飽和溶存酸素濃度から演算し、演算したRrから後段生物処理槽14の処理能力の過不足を判断し、前段生物処理槽5の曝気手段10を制御することを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、工場や他の施設などから排出される被処理水である排水と汚泥との混合水を生物処理槽に貯留し、生物処理槽の混合水の溶存酸素濃度を測定し、検出した溶存酸素濃度により混合水の処理を最適な条件に制御する排水処理装置に関するものである。
従来、生物処理槽の被処理水である排水と汚泥との混合水の水質を測定し、その検出値に基づき混合水の処理を最適な条件に制御する排水処理装置として、生物処理槽の混合水に直接、溶存酸素濃度検出器を位置させて溶存酸素濃度(以下DOと記述する)を検出し、この検出値に基づき生物処理槽の曝気手段の曝気能力を制御するものがある(例えば特許文献1参照)。
前記特許文献1に記載のものは、単一の生物処理槽内において汚水を間欠的に曝気することにより嫌気状態と好気状態を交互に行う汚水の活性汚泥処理方法において、曝気装置停止直後からDOの降下を時系列的に採取しDOの降下の傾きを示す酸素消費速度(以下Rrと記述する)を各曝気サイクル毎に計測し、計測したRrに応じて曝気インターバル時間を自動設定し、曝気インターバル時間において硝化反応が進行するDO値を上回る好気時間Toxと酸素の供給を停止している時間の内脱窒反応が進行する槽内DOが0近傍の嫌気時間Tanとの好気嫌気時間比RAOを計測したRrに応じて自動設定し、曝気インターバル時間においてRAOが設定値通りとなるよう曝気装置停止時間を前回のサイクルにおいて計測したRrから予測することにより制御するというものである。
特開平11−128976号公報
しかしながら、前記従来の特許文献1に記載のものは、単一の生物処理槽内において各曝気サイクル毎に計測したRrを用いて曝気手段の曝気能力を制御しているが、制御した結果が生物処理槽の状態に影響を及ぼすのには数時間の時間遅れがあり、生物処理槽の負荷の増大に対し曝気能力の変更が追いつかず処理水の水質が悪化することがある。
したがって、計測したRrにより単一の生物処理槽の曝気能力を制御する方式では処理負荷の変動に対応することは困難である。
本発明は上記従来の課題を解決するもので、前段および後段の少なくとも2つの生物処理槽からなる排水処理施設の前段生物処理槽にて処理された処理水のRrを飽和溶存酸素濃度と総括酸素移動容量係数から演算し、演算したRrから後段生物処理槽における生物処理能力の過不足を予測し、前段生物処理槽の曝気手段を制御することで後段生物処理槽に流入する混合水の負荷量が後段生物処理槽にて処理可能な負荷量となるように制御し、処理負荷の変動に対応できる排水処理装置を提供することを目的とする。
本発明は、上記目的を達成するために、被処理水である排水と汚泥との混合水の曝気手段を有する前段生物処理槽および後段生物処理槽とからなる生物処理槽と、前記前段生物処理槽にて処理された処理水を流入させ一定量貯留する計測槽と、前記計測槽の混合水を曝気する計測槽曝気手段と、前記計測槽の混合水の溶存酸素濃度を計測する溶存酸素濃度センサと、制御装置を備え、前記制御装置は、前記前段生物処理槽にて処理された処理水を計測槽に流入させて一定量貯留し、貯留した計測槽の混合水を一定時間曝気し、飽和溶存酸素濃度を演算する飽和溶存酸素濃度演算手段と、前記計測槽の総括酸素移動容量係数を記憶する総括酸素移動容量係数記憶手段を備え、前記飽和溶存酸素濃度演算手段により演算した飽和溶存酸素濃度と前記総括酸素移動容量係数記憶手段に記憶した総括酸素移動容量係数から酸素利用速度を演算し、前記後段生物処理槽の処理能力の過不足を予測し、前記前段生物処理槽の曝気手段を制御することを特徴とする排水処理装置としたものである。
本発明は、前段および後段の少なくとも2つの生物処理槽からなる排水処理施設の前段生物処理槽にて処理された処理水のRrを飽和溶存酸素濃度と総括酸素移動容量係数から演算し、演算したRrから後段生物処理槽における生物処理能力の過不足を予測し、前段生物処理槽の曝気手段を制御することで後段生物処理槽に流入する混合水の負荷量が後段生物処理槽にて処理可能な負荷量となるように制御し、処理負荷の変動に対してもエネルギーを無駄にせず処理水質を維持できる排水処理装置を提供することができる。
本発明の第1の実施の形態による排水処理装置は、被処理水である排水と汚泥との混合水の曝気手段を有する前段生物処理槽および後段生物処理槽とからなる生物処理槽と、前記前段生物処理槽にて処理された処理水を流入させ一定量貯留する計測槽と、前記計測槽の混合水を曝気する計測槽曝気手段と、前記計測槽の混合水の溶存酸素濃度を計測する溶存酸素濃度センサと、制御装置を備え、前記制御装置は、前記前段生物処理槽にて処理された処理水を計測槽に流入させて一定量貯留し、貯留した計測槽の混合水を一定時間曝気し、飽和溶存酸素濃度を演算する飽和溶存酸素濃度演算手段と、前記計測槽の総括酸素移動容量係数を記憶する総括酸素移動容量係数記憶手段を備え、前記飽和溶存酸素濃度演算手段により演算した飽和溶存酸素濃度と前記総括酸素移動容量係数記憶手段に記憶した総括酸素移動容量係数から酸素利用速度を演算し、前記後段生物処理槽の処理能力の過不足を予測し、前記前段生物処理槽の曝気手段を制御することを特徴とする排水処理装置としたものである。
本実施の形態によれば、後段生物処理槽の処理能力の過不足を判断し、前段生物処理槽の曝気手段を制御することで処理水の水質を最適な条件に制御することができる。
本発明の第2の実施の形態は、第1の実施の形態による排水処理装置において、計測槽曝気手段は曝気風量を他段階あるいは連続的に変更することが可能であることを特徴とする排水処理装置としたものである。
本実施の形態によれば、計測槽曝気手段の曝気風量を排水の状況に応じて他段階あるいは連続的に変更することができる。
本発明の第3の実施の形態は、第2の実施の形態による排水処理装置において、総括酸素移動容量係数記憶手段には計測槽曝気手段の曝気風量と総括酸素移動容量係数の関係が記憶されていることを特徴とする排水処理装置としたものである。
本実施の形態によれば、酸素消費速度の演算に計測槽曝気手段の曝気風量に対応した総括酸素移動容量係数を用いることができる。
本発明の第4の実施の形態は、第3の実施の形態による排水処理装置において、計測槽曝気手段の曝気風量を一定にして曝気し、飽和溶存酸素濃度を計測し、総括酸素移動容量係数記憶手段に記憶された前記曝気風量に該当する総括酸素移動容量係数と前記飽和溶存酸素濃度とから酸素利用速度を演算することを特徴とする排水処理装置としたものである。
本実施の形態によれば、計測槽曝気手段の曝気風量に対応した総括酸素移動容量係数にて酸素消費速度の演算を行うことができる。
本発明の第5の実施の形態は、第4の実施の形態による排水処理装置において、前段生物処理槽の曝気手段の制御は、酸素利用速度から求めた後段生物処理槽の処理能力の過不足状況により複数の運転モードの中から1つの運転モードを選択して行うことを特徴とする排水処理装置としたものである。
本実施の形態によれば、後段生物処理槽の処理能力の過不足状況により前段生物処理槽の曝気手段の運転方法を的確に変更することができる。
本発明の第6の実施の形態は、第5の実施の形態による排水処理装置において、前段生物処理槽の前段に、排水の懸濁成分を浮上させて分離する加圧浮上装置を設けたことを特徴とする排水処理装置としたものである。
本実施の形態によれば、排水を加圧浮上装置でも処理することができる。
本発明の第7の実施の形態は、第6の実施の形態による排水処理装置において、加圧浮上装置の排水流入側に切換弁を設けたことを特徴とする排水処理装置としたものである。
本実施の形態によれば、排水を加圧浮上装置を通して前段生物処理槽に流入させるか否かのり切換を行うことができる。
本発明の第8の実施の形態は、第7の実施の形態による排水処理装置において、酸素利用速度から求めた後段生物処理槽の処理能力の過不足状況により前記切換弁を制御することを特徴とする排水処理装置としたものである。
本実施の形態によれば、前段生物処理槽の負荷量が処理能力を超えた時に排水を加圧浮上装置で処理することができる。
本発明の第9の実施の形態は、第8の実施の形態による排水処理装置において、前段生物処理槽の曝気手段および切換弁の制御は、酸素利用速度から求めた後段生物処理槽の処理能力の過不足状況により複数の運転モードの中から1つの運転モードを選択して行うことを特徴とする排水処理装置としたものである。
本実施の形態によれば、前段生物処理槽および後段生物処理槽の処理能力の過不足状況により槽曝気手段および切換弁の運転方法を的確に変更することができる。
本発明の第10の実施の形態は、第9の実施の形態による排水処理装置において、加圧浮上装置に流入した排水の懸濁成分の浮上を促進させる薬剤を供給する薬注ポンプを有することを特徴とする排水処理装置としたものである。
本実施の形態によれば、加圧浮上装置における懸濁成分の浮上を促進させ、加圧浮上能力を高めることができる。
本発明の第11の実施の形態は、第10の実施の形態による排水処理装置において、酸素利用速度から求めた後段生物処理槽の処理能力の過不足状況により薬注ポンプを制御することを特徴とする排水処理装置としたものである。
本実施の形態によれば、前段生物処理槽および後段生物処理槽の負荷量が処理能力を超え、さらに加圧浮上装置の能力を高める必要があるときに薬剤を加圧浮上装置に投入することができる。
本発明の第12の実施の形態は、第11の実施の形態による排水処理装置において、前段生物処理槽の曝気手段、切換弁および薬注ポンプの制御は、酸素利用速度から求めた後段生物処理槽の処理能力の過不足状況により複数の運転モードの中から1つの運転モードを選択して行うことを特徴とする排水処理装置としたものである。
本実施の形態によれば、前段生物処理槽および後段生物処理槽の処理能力の過不足状況により槽曝気手段、切換弁および薬注ポンプの運転方法を的確に変更することができる。
本発明の第13の実施の形態は、第5、9、12のいずれかの実施の形態による排水処理装置において、酸素利用速度が予め設定した値以上の場合は処理能力大側に運転モードを変更することを特徴とする排水処理装置としたものである。
本実施の形態によれば、酸素利用速度を予測することで後段生物処理槽の処理能力が不足することを予測して排水処理を行うことができる。
本発明の第14の実施の形態は、第5、9、12のいずれかの実施の形態による排水処理装置において、酸素利用速度が予め設定した値以下の場合は処理能力小側に運転モードを変更することを特徴とする排水処理装置としたものである。
本実施の形態によれば、酸素利用速度を予測することで後段生物処理槽の処理能力が過多となることを予測して排水処理を行うことができる。
以下、本発明による実施例の排水処理装置について、図面を参照して説明する。
図1は本発明による一実施例の排水処理装置を示す構成図、なお、図中の矢印は排水の流れを示す。
まず、生物処理手段1の構成について説明する。流入管2から被処理水である排水は切換弁3により直接あるいは加圧浮上装置4を介して前段生物処理槽5に流入し、一定量貯留される。
加圧浮上装置4には薬注ポンプ6から薬注入管7を通して排水の懸濁成分の浮上を促進させる薬剤が供給される。
加圧浮上装置4にて浮上した排水の懸濁成分は排出管8から排出され廃棄物として処理される。浮上した懸濁成分が取り除かれた排水は供給管9から前段生物処理槽5に流入する。
前段生物処理槽5には曝気手段10に接続した供給管11と、この供給管11に接続し、多数の噴出孔を有した散気管12が設けられており、被処理水である排水と汚泥との混合水に対しては曝気手段10から供給管11、散気管12へと空気を供給することで曝気が行われる。この曝気によって溶存酸素濃度を高めて好気性化し、微生物による分解を促進する。
前段生物処理槽5で浄化処理された混合水は、接続管13を介して後段生物処理槽14に流入する。
後段生物処理槽14には曝気手段15に接続した供給管16と、この供給管16に接続し、多数の噴出孔を有した散気管17が設けられており、混合水に対しては曝気手段15から供給管16、散気管17へと空気を供給することで曝気が行われる。この曝気によって、溶存酸素濃度を高めて好気性化し、微生物による分解を促進する。
後段生物処理槽14で浄化処理された混合水は、接続管18を介して沈殿槽19に供給され、汚泥分が沈降することでこれを分離し、排出管20、開閉弁21を介して排出し、活性汚泥として前段生物処理槽5に返送する。汚泥分が除かれた処理水は、排出管22より排出し、放流または再利用するものである。
次に、水質測定手段23の構成について説明する。後段生物処理槽14側の接続管13の出口付近に設置されたポンプ24は前段生物処理槽5の処理水に近い性状の混合水を流入管25より計測槽26に流入させる。流入管25には流入する被測定水の流量を測定する流量計27と流入する被測定水の流量を調整する導入弁28が設けられている。
計測槽26の上部には、上部排出口29が、計測槽26の底部には底部排出口30が備えてあり、被測定水は上部排出口29からオーバーフローすることで排出管31を通り後段生物処理槽14へと還流させることができるようになっている。また、排出弁32を開くことで底部排出口30から排出管31を通り後段生物処理槽14へと還流させることができるようにもなっている。
また計測槽26には溶存酸素濃度を検出する溶存酸素濃度センサ33が設けられている。
さらに計測槽26にはノッチを切替えることで風量を変更することができる計測槽曝気手段34に接続した供給管35と、この供給管35に接続し、多数の噴出口を有した散気管36とを設けて、曝気は、計測槽26の被測定水に計測槽曝気手段34から供給管35、散気管36へと空気を供給することで行うものである。この曝気によって、計測槽26の被測定水の溶存酸素濃度を、前段生物処理槽5の処理水に近い性状の混合水の溶存酸素濃度よりも高めるものである。
図2は制御装置37の入出力を示すブロック図である。制御装置37にはシーケンサを用い、総括酸素移動容量係数記憶手段38はシーケンサのメモリであり、飽和溶存酸素濃度演算手段39およびその他の動作はシーケンサに記憶されたプログラムにて行われる。
制御装置37は流量計27の計測値、溶存酸素濃度センサ33の計測値を入力とし、ポンプ24への運転/停止指令、導入弁28への開度指令、排出弁32への開/閉指令、計測槽曝気手段34へのノッチ切り替え指令(0〜4、0は停止、数字が大きくなるほど風量大)、曝気手段10への運転/停止指令、切換弁3への開/閉指令、薬注ポンプ6への運転/停止指令を出力としている。
なお、後段生物処理槽14の曝気手段15に対しては常時運転指令が出力されている。
また、総括酸素移動容量係数記憶手段38には表1に示すように計測槽曝気手段34のノッチ(1〜4)と総括酸素移動容量係数の関係が記憶されている。
Figure 2008073659
なお、計測槽曝気手段34がノッチ切換を行わず風量一定の場合は風量一定時の総括酸素移動容量係数が1個記憶されている。
総括酸素移動容量係数(以下KLaと記す)とは、計測槽26が計測槽曝気手段34の曝気により、単位時間に気相から液相へ酸素を移動させる、すなわち溶存酸素を生成させる能力を示す係数であり、その値は計測槽26の形状、計測槽26に貯留させる被計測水の量、計測槽曝気手段34の曝気風量により一意に決定することができる。
KLaの値の決定方法を簡単に説明すると、計測槽26に純水(蒸留水、精製水でも可)を一定量貯留し、亜硫酸ナトリウムなどの還元性物質を投入し、溶存酸素を除去(溶存酸素濃度センサ33の計測値はゼロとなる)した後、計測槽曝気手段34を運転し、曝気による溶存酸素濃度センサ33の計測値(C)の上昇過程を測定し、以下の式によりKLaを得る。
dC/dt=KLa(Cs−C)
ここでCsは純水の飽和溶存酸素濃度で一般に20℃で8.84mg/Lである。
また、飽和溶存酸素濃度演算手段39では溶存酸素濃度センサ33の計測値から飽和溶存酸素濃度を演算する。
次に制御装置37の動作について説明する。
図3は制御装置37の制御動作を示すフローチャートである。
制御装置37に電源が入れられると、制御装置37はまず、排出弁32を開き計測槽26内の被測定水を底部排出口30から後段生物処理槽14へと還流させる(S1)。終了後に排出弁32を閉じる。
次にポンプ24を運転し、後段生物処理槽14の被処理水を被測定水として計測槽26に流入させる。被測定水の流入流量は流量計27で測定され、予め定められた流入流量(2L/分)となるように導入弁28の開度制御が行われる(S2、S3)。
なお、被測定水の供給は計測槽26内の被測定水の性状と後段生物処理槽14の被処理水の性状が等しくなるように被測定水が上部排出口29からオーバーフローして後段生物処理槽14へと還流するまでの一定時間(10分程度)行われる。
その後、ポンプ24を停止、導入弁28を閉じ、計測槽曝気手段34を運転することで計測槽26内に貯留された被測定水の溶存酸素濃度を高める(S4、S5)。
なお、計測槽曝気手段34の運転時のノッチは1〜4いずれかの強さで固定し曝気風量を一定にして運転される。どのノッチに固定して運転するかは排水処理装置の試運転調整時に飽和溶存酸素濃度が4から6程度になるノッチを調査して選択される。
飽和溶存酸素濃度が4から6程度になる曝気風量は、排水の処理負荷により異なるため、曝気風量は固定ではなく、多段階あるいは連続的に変更できることが望ましい。
計測槽曝気手段34の運転は、計測槽26内に貯留された被測定水の溶存酸素濃度が上昇しなくなるまでの時間(20分程度)行い、その時の溶存酸素濃度センサ33の計測値を飽和溶存酸素濃度(以下C*と記す)とする。
そして、計測槽曝気手段34を停止し、Rrの演算を行う(S6〜S8)。
Rrの演算はC*と総括酸素移動容量係数記憶手段38に記憶された計測槽曝気手段34のノッチ(1〜4)と総括酸素移動容量係数の関係により演算される。
例えば計測槽曝気手段34がノッチ3で運転された時は、
Rr=10.5×(Cs−C*
で演算する。
そして、Rrの値をもとに曝気手段10、切換弁3、薬注ポンプ6の運転モードを決定し、決定した運転モードによって曝気手段10、切換弁3、薬注ポンプ6を運転する。
そして、一定時間経過後S1に戻り、同様の動作を周期的に(1時間程度の間隔で)繰り返す。
次に、Rrによる曝気手段10、切換弁3、薬注ポンプ6の運転モード決定と運転方法について詳細に説明する。
表2は運転モードと曝気手段10、切換弁3、薬注ポンプ6の運転方法を示しており、運転モードの数字が大きくなるほど加圧浮上装置4および前段生物処理槽5での処理能力が大きくなる運転方法となっている。
Figure 2008073659
なお、曝気手段10のみで排水の処理を行う時は運転モード1〜4、曝気手段10、切換弁3で排水の処理を行う時は運転モード1〜8、曝気手段10、切換弁3、薬注ポンプ6で排水の処理を行う時は運転モード1〜9での運転となる。
制御装置37に電源が入れられた時の運転モードは4であり、曝気手段10は運転、切換弁3は開、薬注ポンプ6は停止となっており、流入管2から被処理水である排水は切換弁3により直接、前段生物処理槽5に流入し、前段生物処理槽5を曝気手段10で連続曝気することで、排水処理を行っている。
Rrによって後段生物処理槽14の負荷量が予測されており、Rr>RrHの時は後段生物処理槽14の負荷量が処理能力を超える危険があると判断し、運転モードを加圧浮上装置4および前段生物処理槽5での処理能力が大きくなる側にレベルを上げ4から5に変更する(曝気手段10は運転、切換弁3は15分開、5分閉の間欠開閉、薬注ポンプ6は停止)。
Rr<RrLの時は後段生物処理槽14の処理能力が負荷量に対して過大になると判断し、運転モードを加圧浮上装置4および前段生物処理槽5での処理能力が小さくなる側にレベルを下げ4から3に変更する(曝気手段10は15分運転、5分停止の間欠運転、切換弁3は開、薬注ポンプ6は停止)。
レベルを変更しなかった時には、曝気手段10は連続運転のままで、前段生物処理槽5は過曝気となり、エネルギーの無駄使いとなってしまうが、レベル変更により省エネが図れる。
ここで、RrHは処理能力不足判断Rr、RrLは処理能力過大判断Rrで、後段生物処理槽14の設計処理能力(曝気手段15を連続曝気した時に処理できる負荷量)から予め決定される定数である。
このようにして、一定時間間隔でRrにより曝気手段10、切換弁3、薬注ポンプ6の運転モード決定され、決定された運転に従って曝気手段10、切換弁3、薬注ポンプ6が運転される。
以上のように、本実施例では前段生物処理槽5の処理水を計測槽26に一定量貯留し、曝気することで飽和溶存酸素濃度を計測し、処理水のRrを処理水の飽和溶存酸素濃度と計測槽26の総括酸素移動容量係数とから演算し、演算したRrから後段生物処理槽14における生物処理能力の過不足を予測し、前段生物処理槽5の曝気手段10、切換弁3、薬注ポンプ6を制御することで後段生物処理槽14に流入する混合水の負荷量が後段生物処理槽14にて処理可能な負荷量となるように制御することで、処理水の水質を最適な条件に制御している。
なお、本実施例ではポンプ24を後段生物処理槽14における接続管13の出口付近に設置したが、設置位置は前段生物処理槽5の処理水の性状にできるたけ近い混合水を計測槽26に取り込めるように設置すればよく、前段生物処理槽5における接続管13の入り口付近設置してもいい。あるいは接続管13に流れる混合水の一部をバイパスさせて計測槽26に取り込む方法を用いてもよい。
なお、本実施例では計測槽曝気手段34の風量切替えはノッチにて行っているがインバータ等を設置し曝気風量を調整しても同様の効果が得られるのはいうまでもない。
なお、本実施例では総括酸素移動容量係数記憶手段38に計測槽曝気手段のノッチと総括酸素移動容量係数の関係を記憶しているが計測槽曝気手段の風量と総括酸素移動容量係数の関係式を記憶しても同様の効果が得られるのはいうまでもない。
なお、本実施例では計測槽曝気手段34の運転を計測槽26内に貯留された被測定水の溶存酸素濃度が上昇しなくなるまでの時間行っているが飽和溶存酸素濃度の時定数に相当する時間(飽和溶存酸素濃度の63%に達する時間)を前もって求めておいて、その時間だけ曝気することでC*を求めることも可能であり、この場合は計測槽曝気手段34の運転時間が少なくなり省エネとなることはいうまでもない。
なお、本実施例では曝気手段10の間欠運転時間を変更することで単位時間あたりの曝気風量を制御しているがインバータ等を設置し曝気風量を調整しても同様の効果が得られるのはいうまでもない。
なお、本実施例では曝気手段15は連続曝気で運転しているが、Rrによって間欠運転あるいは曝気風量調整を行うようにすればさらに最適な運転が行えることはいうまでもない。特に運転モード1にて運転をしても後段生物処理槽14の処理能力が過大になる状況がたびたび発生する排水処理施設では効果的である。
なお、本実施例では、Rrを使用したが、計測槽26にMLSS計を設置し、RrをMLSS計の計測値で除した値(Kr)を使用してもいい。特に後段生物処理槽14の活性汚泥量が変動する場合はKrを使用する方が望ましい。
なお、本実施例では生物処理槽は2段であるが3段以上の生物処理槽がある場合でも、どの段の生物処理槽の処理水を被測定水として計測槽に流入させるかにより前段生物処理槽、後段生物処理槽に分類し制御することで同様の効果が得られることはいうまでもない。
また、本実施例で記載した時間は、特に限定した説明がない場合は、標準的な時間であり、記載した時間に限定されるものではない。
以上のように、本発明の排水処理装置によれば、計測槽26で前段生物処理槽5にて処理された処理水のRrを計測槽26の総括酸素移動容量係数と処理水の飽和溶存酸素濃度から演算し、演算したRrから後段生物処理槽14の処理能力の過不足を予測して排水処理を行うことで処理水の水質を最適な条件に制御する排水処理装置を提供することができる。
本発明による水質測定装置は、工場や、排水処理施設などから排出されるさまざまな排水に対して適用することができる。
本発明の一実施例における排水処理装置の構成図 本発明の一実施例における制御装置の入出力を示すブロック図 本発明の一実施例における制御装置の制御動作を示すフローチャート
符号の説明
1 生物処理手段
2,25 流入管
3 切換弁
4 加圧浮上装置
5 前段生物処理槽
6 薬注ポンプ
7 薬注入管
8,20,22,31 排出管
9,11,16,35 供給管
10,15 曝気手段
12,17,36 散気管
13 接続管
14 後段生物処理槽
18 接続管
19 沈殿槽
21 開閉弁
23 水質測定手段
24 ポンプ
26 計測槽
27 流量計
28 導入弁
29 上部排出口
30 底部排出口
32 排出弁
33 溶存酸素濃度センサ
34 計測槽曝気手段
37 制御装置
38 総括酸素移動容量係数記憶手段
39 飽和溶存酸素濃度演算手段

Claims (14)

  1. 被処理水である排水と汚泥との混合水の曝気手段を有する前段生物処理槽および後段生物処理槽とからなる生物処理槽と、前記前段生物処理槽にて処理された処理水を流入させ一定量貯留する計測槽と、前記計測槽の混合水を曝気する計測槽曝気手段と、前記計測槽の混合水の溶存酸素濃度を計測する溶存酸素濃度センサと、制御装置を備え、前記制御装置は、前記前段生物処理槽にて処理された処理水を計測槽に流入させて一定量貯留し、貯留した計測槽の混合水を一定時間曝気し、飽和溶存酸素濃度を演算する飽和溶存酸素濃度演算手段と、前記計測槽の総括酸素移動容量係数を記憶する総括酸素移動容量係数記憶手段を備え、前記飽和溶存酸素濃度演算手段により演算した飽和溶存酸素濃度と前記総括酸素移動容量係数記憶手段に記憶した総括酸素移動容量係数から酸素利用速度を演算し、前記後段生物処理槽の処理能力の過不足を予測し、前記前段生物処理槽の曝気手段を制御することを特徴とする排水処理装置。
  2. 計測槽曝気手段は曝気風量を他段階あるいは連続的に変更することが可能であることを特徴とする請求項1記載の排水処理装置。
  3. 総括酸素移動容量係数記憶手段には計測槽曝気手段の曝気風量と総括酸素移動容量係数の関係が記憶されていることを特徴とする請求項2記載の排水処理装置。
  4. 計測槽曝気手段の曝気風量を一定にして曝気し、飽和溶存酸素濃度を計測し、総括酸素移動容量係数記憶手段に記憶された前記曝気風量に該当する総括酸素移動容量係数と前記飽和溶存酸素濃度とから酸素利用速度を演算することを特徴とする請求項3記載の排水処理装置。
  5. 前段生物処理槽の曝気手段の制御は、酸素利用速度から求めた後段生物処理槽の処理能力の過不足状況により複数の運転モードの中から1つの運転モードを選択して行うことを特徴とする請求項4記載の排水処理装置。
  6. 生物処理槽の前段に、排水の懸濁成分を浮上させて分離する加圧浮上装置を設けたことを特徴とする請求項5記載の排水処理装置。
  7. 加圧浮上装置の排水流入側に切換弁を設けたことを特徴とする請求項6記載の排水処理装置。
  8. 酸素利用速度から求めた後段生物処理槽の処理能力の過不足状況により前記切換弁を制御することを特徴とする請求項7記載の排水処理装置。
  9. 前段生物処理槽の曝気手段および切換弁の制御は、酸素利用速度から求めた後段生物処理槽の処理能力の過不足状況により複数の運転モードの中から1つの運転モードを選択して行うことを特徴とする請求項8記載の排水処理装置。
  10. 加圧浮上装置に流入した排水の懸濁成分の浮上を促進させる薬剤を供給する薬注ポンプを有することを特徴とする請求項9記載の排水処理装置。
  11. 酸素利用速度から求めた後段生物処理槽の処理能力の過不足状況により薬注ポンプを制御することを特徴とする請求項10記載の排水処理装置。
  12. 前段生物処理槽の曝気手段、切換弁および薬注ポンプの制御は、酸素利用速度から求めた後段生物処理槽の処理能力の過不足状況により複数の運転モードの中から1つの運転モードを選択して行うことを特徴とする請求項11記載の排水処理装置。
  13. 酸素利用速度が予め設定した値以上の場合は処理能力大側に運転モードを変更することを特徴とする請求項5,9,12のいずれか1項に記載の排水処理装置。
  14. 酸素利用速度が予め設定した値以下の場合は処理能力小側に運転モードを変更することを特徴とする請求項5,9,12のいずれか1項に記載の排水処理装置。
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