JP2008072884A - モータ駆動制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ブラシレスモータにおいて、速度フィードバック用の信号を得るためのセンサを不要としたセンスレスモータ駆動制御装置を提供することを目的とする。
【解決手段】複数の磁極を有するロータ21と、3相の励磁コイルU22、コイルV23、コイルW24を備えたモータを駆動するためのモータ駆動制御装置において、3相の励磁コイルU22、コイルV23、コイルW24の誘起電圧に基づいて、ロータ21の位置に対応したロータ位置信号を出力する、ロータ位置検出手段13と、ロータ位置検出手段13のロータ位置信号に基づいて、3相の励磁コイルU22、コイルV23、コイルW24の通電を切り換える通電切り換え信号と、前記モータの速度を制御する速度フィードバック信号とを生成する制御信号発生手段14とを有し、通電切り換え信号により励磁コイルU22、コイルV23、コイルW24に印加する通電量を制御し、速度フィードバック信号により、モータの速度を制御する。
【選択図】図3

Description

本発明は、モータ駆動制御装置に係り、特に、センスレスモータ駆動制御装置に関する。
図1に従来のブラシレスモータ駆動制御装置の例を示し、図2に図1のブラシレスモータ駆動制御装置の波形図を示す。
(構成)
図1のブラシレスモータ駆動制御装置は、通電切換手段11、出力トランジスタ回路12、目標速度クロック生成手段(基準クロック生成手段)15、フィードバック回路16、ブラシレスモータ内に設けられたホール素子25、26、27、モータのステータに固定され基板上に形成されたFGコイル28、HGアンプ・コンパレータ31、切換信号発生回路32及びFG・アンプコンパレータ33を有する。
ブラシレスモータは、複数の磁極を有するロータ21、3相の励磁コイルU22、コイルV23、コイルW24を有する。ブラシレスモータの駆動に当たっては、3相の各励磁コイルへの通電を、各励磁コイルに印加され、ロータ回転位置に伴って変化するロータ磁界強度に応じて、順次切り替える必要がある。ロータ磁界の検出には、ブラシレスモータ内に設けられたホール素子25、26、27が使用されている。
(通電切換制御)
図2に示すように、ホール素子25の出力信号HU、ホール素子26の出力信号HV、ホール素子27の出力信号HWは、正弦波であって、互いに、120度の位相差を有している。
ホール素子25の出力信号HU、ホール素子26の出力信号HV、ホール素子27の出力信号HWは、HGアンプ・コンパレータ31に供給される。HGアンプ・コンパレータ31では、それぞれ、出力信号HU、HV、HWに対して、増幅及び二値化を行う。出力信号HU、HV、HWは、正・負に応じて二値化されて、二値化信号CHU、CHV、CHWが出力される。二値化信号CHU、CHV、CHWは、ロータの位置に対応したロータの位置を示すロータ位置信号であり、互いに、120度の位相差を有し、ハイレベルH及びローレベルLからなる信号である。
切換信号発生回路32は、二値化信号CHU、CHV、CHWに基づいて、3相の励磁コイルU22、コイルV23、コイルW24の、それぞれの通電を切り換える切換信号MU、MV、MWを出力する。切換信号MUは、励磁コイルU22の通電を切り換える切換信号であり、切換信号MVは、励磁コイルV23の通電を切り換える切換信号であり、切換信号MWは、励磁コイルW24の通電を切り換える切換信号である。
切換信号MUは、
(1)二値化信号CHUのハイレベルHからローレベルLへの変換時点(t)から、120度(t)の電気角の期間を非反転期間(+)とし、
(2)二値化信号CHUのハイレベルHからローレベルLへの変換時点から120度の電気角の時点(t)から、二値化信号CHUのローレベルLからハイレベルHへの変換時点(t)までの30度の電気角の期間を第1の非道通期間Zとし、
(3)二値化信号CHUのローレベルLからハイレベルHへの変換時点から、120度の電気角の期間を反転期間(−)とし、
(4)二値化信号CHUのローレベルLからハイレベルHへの変換時点から120度の電気角の期間時点から、二値化信号CHUのハイレベルHからローレベルLへの変換時点までの30度の電気角の期間を第2の非道通期間Zとする。
切換信号発生回路32は、同様に、切換信号MV及びMWを生成する。
切換信号発生回路32からの切換信号MU、MV及びMW信号は、励磁コイルの通電を制御する通電切換回路11に供給される。通電切換回路11は、切換信号発生回路32からの切換信号と、後述するフィードバック回路16からのモータ制御信号Contとに応じて、励磁コイルU22、励磁コイルV23、励磁コイルW24への通電方向、通電量を決定し、出力トランジスタ回路12を介して、3相の励磁コイルU22、コイルV23、コイルW24への通電を行う。
(速度制御)
ブラシレスモータの速度の制御においては、モータのステータに固定され基板上に形成されたFGコイル28を用いる。このFGコイル28には、各励磁コイルからの磁束が通過し、その結果、略交流の電流FGが流れる。この交流電流FGをFG・アンプコンパレータ33で増幅及び二値化して、モータが所定角回転するたびに発生するパルス信号CFGを得る。
このパルス信号CFGは、速度フィードバック回路16の位相比較手段161で、目標速度クロック生成手段15のクロックと位相比較され、その位相差に応じた信号を加算手段163に出力する。また、パルス信号CFGは、速度比較手段162で、目標速度クロック生成手段15のクロック周波数と比較され、その周波数差に応じた信号を加算手段163に出力する。
加算手段163の出力は、低域積分手段(低域周波数通過手段)164に供給され、加算手段163の出力の内、高域周波数成分が除去された信号Contが、通電切換回路11に供給される。
励磁コイルU22には、図2に示すように、切換信号MUの非反転期間(+)においては、信号Contが供給され、切換信号MUの反転期間(−)においては、反転された信号Contが供給され、第1の非道通期間Z及び第2の非道通期間Zには、信号Contは供給されない。
特許第3351131号公報 特許第2885588号
図1の従来のブラシレスモータ駆動制御装置においては、通電切換のためのホール素子25、26、27および、速度フィードバックのためのFGコイル28といった、複数の検出器がモータ内に必要であった。このため、モータのコストが上昇し、また、モータを小型化することが困難といった問題があった。
上記問題のうち、通電切換のための検出器については、特許第3351131号公報(特許文献1)などに示される、いわゆるセンサレス方式が提案されている。センサレス方式では、通電切換のためにホール素子を用いず、励磁コイルの誘起電圧(逆起電圧)を検出し、誘起電圧極性が反転するタイミングに対してある遅延量を与えて通電切り換えを行っている。ただし、この場合であっても、速度フィードバックのために何らかの検出器が必要となるという問題がある。
また、特許第2885588号(特許文献2)に、速度フィードバック用の信号として、ホール素子信号と、FGコイルで検出したFGパターン信号のいずれかを選択可能とする速度フィードバック方式が提案されている。しかし、この場合でも、速度フィードバックのために、ホール素子及びFGコイルが必要であるという問題がある。
そこで、本発明は、上記問題に鑑みなされたものであり、ブラシレスモータにおいて、速度フィードバック用の信号を得るためのセンサを不要としたセンスレスモータ駆動制御装置を提供することを目的とするものである。
上記目的を達成するために、本発明のモータ駆動制御装置は、複数の磁極を有するロータと、複数の励磁コイルを備えたモータを駆動するためのモータ駆動制御装置において、前記励磁コイルの誘起電圧に基づいて、前記ロータの位置に対応したロータ位置信号を出力する、ロータ位置検出手段と、前記ロータ位置検出手段のロータ位置信号に基づいて、前記励磁コイルの通電を切り換える通電切り換え信号と、前記モータの速度を制御する速度フィードバック信号とを生成する制御信号発生手段とを有し、前記通電切り換え信号により前記励磁コイルに印加する通電量を制御し、前記速度フィードバック信号により、前記モータの速度を制御するように構成することができる。
このように構成したので、ホール素子、FGコイルなどの検出器を使用せずに、通電切換、及び速度フィードバックの両方を実現している。このため、本発明のモータ駆動制御装置は、モータ内の検出器が大幅に削減され、モータのコスト低減、モータの小型化が可能となる。
また、上記目的を達成するために、本発明のモータ駆動制御装における前記速度フィードバック信号は、非通電期間にある前記複数の励磁コイルにおける誘起電圧の略ゼロクロス時点に生起したパルス信号であるように構成することができる。
これにより、速度フィードバック信号がFG信号と同様にパルス信号で得ることができる。このため、速度フィードバック回路として、PLL方式のものが利用可能となる。
また、上記目的を達成するために、本発明のモータ駆動制御装置における前記速度フィードバック信号は、前記複数の励磁コイルのそれぞれにおいて、通電状態から非通電状態に変化した時点から所定期間後、又は、非通電状態から通電状態に変化する直前、の誘起電圧の信号であるように構成することができる。
これにより、速度フィードバック信号がパルス周波数ではなく、電圧信号として検出される。このため、目標速度も電圧によって与えることができるので、目標速度を、可変抵抗器などを用いて電圧を分圧して与えるようにすれば、目標速度を高い分解能で設定することが可能となる。
本発明は、ブラシレスモータにおいて、速度フィードバック用の信号を得るためのセンサを不要としたセンスレスモータ駆動制御装置を提供するこができる。
図3に、第1の実施の形態であるブラシレスモータ駆動制御装置を示す。図4に図3のブラシレスモータ駆動制御装置の各部の動作波形を示す。本実施の形態では、ホール素子、FGコイルなどの検出器を使用せずに、通電切換及び速度フィードバックの両方の制御を行うことができる。
(構成)
図3のブラシレスモータ駆動制御装置は、通電切換手段11、出力トランジスタ回路12、ロータ位置検出手段13、制御信号発生回路14、目標速度クロック生成手段(基準クロック生成手段)15及びPLL方式のフィードバック回路16を有する。
ブラシレスモータ、通電切換手段11、出力トランジスタ回路12、目標速度クロック生成手段(基準クロック生成手段)15、フィードバック回路16は、図1の従来例のものと同じものを利用することができる。
また、本実施の形態では、図1と同様、ブラシレスモータは、複数の磁極を有するロータ21、3相の励磁コイルU22、コイルV23、コイルW24を有する。
本実施の形態では、ロータ回転位置に伴って変化する励磁コイルU22、コイルV23、コイルW24に誘起される誘起電圧を用いて、通電の切換及び速度の制御を行う。
誘起電圧EU、EV、EWは、励磁コイルU22、コイルV23、コイルW24の各励磁コイルに直交するロータ磁界と、ロータ回転速度に比例した値であり、図4に示すように、略正弦波状に変化する。なお、誘起電圧EUは、励磁コイルU22に誘起された電圧であり、誘起電圧EVは、励磁コイルV23に誘起された電圧であり、誘起電圧EWは、励磁コイルW24に誘起された電圧である。また、誘起電圧EU、EV、EWは、互いに、120度の位相差を有している。
誘起電圧EU、EV、EWは、ロータ位置検出手段13により、それぞれ、増幅及び二値化処理される。その結果、誘起電圧EU、EV、EWは、正・負に応じて二値化されて、二値化信号CEU、CEV、CEWが出力される。二値化信号CEU、CEV、CEWは、ロータの位置に対応したロータの位置を示すロータ位置信号であり、互いに、120度の位相差を有し、ハイレベルH及びローレベルLからなる信号である。
制御信号発生回路は、二値化信号CEU、CEV、CEWに基づいて、3相の励磁コイルU22、コイルV23、コイルW24の、それぞれの通電を切り換える切換信号MU、MV、MWと、速度フィードバック信号CFGを生成する。
(切換信号の生成)
切換信号MUは、励磁コイルU22の通電を切り換える切換信号であり、切換信号MVは、励磁コイルV23の通電を切り換える切換信号であり、切換信号MWは、励磁コイルW24の通電を切り換える切換信号である。
切換信号MUは、
(1)二値化信号CEUのローレベルLからハイレベルHへの変換時点から15度の電気角の時点(t)から、120度の電気角の時点(t)までの期間を非反転期間(+)とし、
(2)時点tから、30度の電気角の時点(t)までの期間を第1の非道通期間Zとし、
(3)時点tから、120度の電気角の時点(t)までの期間を反転期間(−)とし、
(4)時点tから、30度の電気角の時点(tに相当する時点)までの期間を第2の非道通期間Zとする。
制御信号発生回路14は、同様に、切換信号MV及びMWを生成する。
制御信号発生回路14からの切換信号MU、MV及びMW信号は、励磁コイルの通電を制御する通電切換回路11に供給される。通電切換回路11は、制御信号発生回路14からの切換信号と、後述するフィードバック回路16からのモータ制御信号Contとに応じて、励磁コイルU22、励磁コイルV23、励磁コイルW24への通電方向、通電量を決定し、出力トランジスタ回路12を介して、3相の励磁コイルU22、コイルV23、コイルW24への通電を行う。
(速度制御)
一方、制御信号発生回路14は、二値化信号CEU、CEV、CEWに基づいて、速度フィードバック信号CFGを生成する。
図4に示すように、制御信号発生回路14は、3つの誘起電圧EU、EV、EWの全ての極性反転タイミングでパルスを発生して、速度フィードバック信号CFGを生成する。
速度フィードバック信号CFGは、図4に示すように、略正弦波の誘起電圧EU、EV、EWのゼロクロス時点で発生されるパルスで、誘起電圧EU、EV、EWの周期を電気角で360度とすると、電気角60度ごとに発生されたパルスである。誘起電圧EU、EV、EWは、ロータの回転に応じて変化するため、CFG信号は、モータが所定角回転するたびにパルスを発生していることとなる。
速度フィードバック信号CFGは、速度フィードバック回路16の位相比較手段161で、目標速度クロック生成手段15のクロックと位相比較され、その位相差に応じた信号を加算手段163に出力する。また、同時に、速度フィードバック信号CFGは、速度比較手段162で、目標速度クロック生成手段15のクロック周波数と比較され、その周波数差に応じた信号を加算手段163に出力する。
加算手段163の出力は、低域積分手段(低域周波数通過手段)164に供給され、加算手段163の出力の内、高域周波数成分が除去された信号Contが、通電切換回路11に供給される。
なお、図4において、出力トランジスタ回路12の出力(励磁コイルの駆動電圧)OU、OV、OWは、それぞれ、3相の励磁コイルU22、コイルV23、コイルW24の各励磁コイルに印加される電圧波形を示す。なお、破線で示された部分は、非通電(出力トランジスタ回路がOFF状態)となる期間を示す。
図4によれば、励磁コイルU22には、切換信号MUの非反転期間(+)においては、信号Contが供給され、切換信号MUの反転期間(−)においては、反転された信号Contが供給され、第1の非道通期間Z及び第2の非道通期間Zには、信号は供給されない。この結果、モータ回転速度は、目標速度クロック周波数に比例した値に制御される。
(第1の実施の形態の効果)
第1の実施の形態のブラシレスモータ駆動制御装置を、図1の従来のものと比較すると、第1の実施の形態では、ホール素子、FGパターンなどの検出器を使用せずに、通電切換、および速度フィードバックの両方を実現している。このため、第1の実施の形態では、モータ内の検出器が大幅に削減され、モータのコスト低減、モータの小型化が可能となる。
また、本実施の形態では、速度フィードバック信号がFG信号と同様にパルス信号で得ることができる。このため、速度フィードバック回路として、PLL方式のものが利用可能である。
(実際の誘起電圧)
図4において、説明を簡単化するために、励磁コイルU22、コイルV23、コイルW24における誘起電圧EU、EV、EWと、励磁コイルU22、コイルV23、コイルW24の駆動電圧OU、OV、OWを別々に示した。しかし、実際には、出力トランジスタ回路12と励磁コイルU22、コイルV23、コイルW24間には、これらの電圧の合成された電圧波形が現れている。
そこで、図5に、3相励磁コイルのうち、U相について、実際の波形例を示す。
切換信号MUが、非反転期間(+)又は反転期間(−)の期間では、出力トランジスタ回路12と励磁コイルU22間には、駆動電圧OU(誘起電圧EUも生じているが起動電圧より小さいので隠れてしまっている。)が現れる。一方、切換信号MUが、非導通期間では、出力トランジスタ回路12と励磁コイルU22間には、誘起電圧EUが現れる。
なお、図5には、フライバック電圧も示した。フライバック電圧は、出力トランジスタ回路が通電状態のときの励磁コイルに蓄積されたエネルギーが、出力トランジスタ回路が非通電状態になったときに、現れるパルス状の電圧である。
フライバック電圧の影響は、図5に示すように二値化信号CEUにも現れる。したがって、二値化信号CEU、CEV、CEWに基づいて、通電を切り換える切換信号MU、MV、MWと、速度フィードバック信号CFGを生成するには、図5のCEU2に示すように、通電切換直後のフライバック電圧の影響を除去した二値化信号を生成する必用がある。
図6に、フライバック電圧の影響を受けた二値化信号CEUから、フライバック電圧の影響を受けない二値化信号CEU2を生成する回路の例を示す。
図6の回路は、遅延回路201、203、アンド回路202及びオア回路204から構成されている。
フライバック電圧の影響を受けた二値化信号CEUを、入力端子205にする。フライバック電圧の影響を受けた二値化信号CEUは、図6(B)に示すように、本来の二値化信号CEUの外に、正のフライバックパルスP1及び負のフライバックパルスP2を有している。
先ず、フライバック電圧の影響を受けた二値化信号CEUと、この信号を遅延回路201で遅延した信号との論理積をとり、図6(C)の信号を得る。遅延回路201の遅延量ΔT1は、正のフライバックパルスP1の幅より大きく設定されているので、正のフライバックパルスP1は、除去される。しかしながら、負のフライバックパルスP2の幅は、ΔT1だけ広がっている。
次に、図6(C)の信号に対して、この信号を遅延回路203で遅延した信号との論理和をとり、図6(D)の信号を得る。遅延回路203の遅延量ΔT2は、(負のフライバックパルスP1の幅+ΔT1)より大きく設定されているので、負のフライバックパルスP3は、除去される。
出力端子からは、パルス幅(T−ΔT1+ΔT2)のパルス信号を得ることができる。このパルス幅(T−ΔT1+ΔT2)のパルス信号のパルス幅を補正することにより、パルス幅Tの二値化信号CEU2を得ることができる。
(第2の実施の形態)
図7に、第2の実施の形態を示す。本実施の形態では、速度フィードバック信号をパルス周波数ではなく、電圧信号として検出することができる。
図7のブラシレスモータ駆動制御装置は、通電切換手段11、出力トランジスタ回路12、ロータ位置検出手段13、制御信号発生回路141、サンプルホールド回路142、目標速度電圧生成手段151、フィードバック回路168を有する。
ブラシレスモータ、通電切換手段11、出力トランジスタ回路12、ロータ位置検出手段13は、図3の第1の実施の形態と同じものを利用することができる。
また、本実施の形態では、図3の第1の実施の形態と同様、ブラシレスモータは、複数の磁極を有するロータ21、3相の励磁コイルU22、コイルV23、コイルW24を有する。
本実施の形態では、ロータ回転位置に伴って変化する励磁コイルU22、コイルV23、コイルW24に誘起される誘起電圧EU、EV、EWに基づいて、通電の切換を行う切換信号MU、MV、MWを生成し、この切換信号に基づいて、励磁コイルU22、コイルV23、コイルW24の通電の切換を行う点は、第1の実施の形態と同じであるので、説明を省略する。
ここでは、主として、制御信号発生回路141、サンプルホールド回路142、目標速度電圧生成手段151、フィードバック回路168について説明する。
制御信号発生回路141は、二値化信号CEU、CEV、CEWに基づいて、3相の励磁コイルU22、コイルV23、コイルW24の、それぞれの通電を切り換える切換信号MU、MV、MWと、サンプリング信号SU、SV、SWを生成する。
制御信号発生回路141が、二値化信号CEU、CEV、CEWに基づいて、切換信号MU、MV、MWを生成する点は、第1の実施の形態における制御信号発生回路14と同じであるので、説明を省略する。
サンプリング信号SUは、誘起電圧EUをサンプル・ホールドするためのパルス信号であり、サンプリング信号SVは、誘起電圧EVをサンプル・ホールドするためのパルス信号であり、サンプリング信号SWは、誘起電圧EWをサンプル・ホールドするためのパルス信号である。
図8は、誘起電圧EUに対してサンプル・ホールド場合を説明する図である。図8には、切換信号MU、出力トランジスタ回路12と励磁コイルU22間に発生する電圧OU/EU、フライバック電圧の影響を受けた二値化信号CEU、フライバック電圧の影響のない二値化信号CEU2、誘起電圧EUをサンプル・ホールドするサンプリング信号SU及び速度フィードバック信号VMの波形図が示されている。
図8では、サンプリング信号SUは、検出される誘起電圧EUのほぼ最大の値をサンプリングするように設定されている。
図8では、二つのサンプリング信号を示している。一つは、切換信号MUにおいて、非通電状態から通電状態に変化する直前に発生するサンプリング信号であり、もう一つは、切換信号MUにおいて、通電状態から非通電状態に変化した時点から所定期間(ΔT)後に発生するサンプリング信号である。なお、ΔTは、フライバックパルスの幅よりも大きく設定し、フライバックの影響を無くしている。
なお、サンプリングは、この二つのサンプリング信号のそれぞれによりサンプリングしても良いし、その内の一方のサンプリング信号を用いて、サンプリングしてもよい。
サンプルホールド回路142は、サンプリング信号発生時に、各励磁コイルに発生する誘起電圧EU、EV、EWをサンプリングし、ホールド信号VMを出力する。誘起電圧EU、EV、EWは、前述のように、各励磁コイルに直交するロータ磁界と、ロータ回転速度に比例した値である。サンプルホールド信号発生タイミングは、誘起電圧の検出が可能な期間、すなわち、励磁コイルの非通電期間の端部となっている。このため、サンプルホールド信号発生タイミングは、誘起電圧の検出が可能な期間のうち、もっともロータ磁界が大きくなるタイミングである。サンプルホールド信号発生タイミングが、ロータ磁界の所定位相に固定されているため、サンプルホールドした信号は、ロータ回転速度に比例した電圧となっている。
また、図8には、モータ回転速度が低即時と高速時の双方について、誘起電圧とホールド信号VMの様子を示してある。モータ回転速度が、高速になるほど、ホールド信号VMの値は大きくなる。
そこで、モータ回転速度に対応したホールド信号VMと、目標速度電圧生成手段151が発生する基準電圧と、速度フィードバック信号VMとの電圧を、比較手段165で比較し、比較手段165の出力は、低域積分手段(低域周波数通過手段)167に供給され、比較手段165の出力の内、高域周波数成分が除去された信号Contが、通電切換回路11に供給される。
第1の実施の形態では、速度フィードバック信号CFGは、その周波数がモータ回転速度に比例するものであったが、本実施の形態では、VMの電圧がモータ回転速度に比例する。
本実施の形態では、第1の実施の形態と同様に、ホール素子、FGコイルなどの検出器を使用せずに、通電切換、及び速度フィードバックの両方を実現している。このため、本実施の形態では、第1の実施の形態と同様に、モータ内の検出器が大幅に削減され、モータのコスト低減、モータの小型化が可能となる。
また、本実施の形態では、速度フィードバック信号がパルス周波数ではなく、電圧信号として検出される。このため、目標速度も電圧によって与えられる。このため、目標速度を可変抵抗器などを用いて電圧を分圧して与えるようにすれば、目標速度を高い分解能で設定することが可能となる。
以上、発明を実施するための最良の形態について説明を行ったが、本発明は、この最良の形態で述べた実施の形態に限定されるものではない。本発明の主旨をそこなわない範囲で変更することが可能である。
本発明は、ディスク駆動装置における、スピンドルモータ制御装置、レーザビームプリンタ等の画像形成装置における、感光体ドラム、転写ベルト等の駆動モータ制御装置としれ産業上の利用することができる。
従来のブラシレスモータ駆動制御装置の例を説明するための図である。 図1の従来のブラシレスモータ駆動制御装置の波形図である。 第1の実施の形態のブラシレスモータ駆動制御装置の例を説明するための図である。 図3の本実施の形態のブラシレスモータ駆動制御装置の波形図である。 U相についての実際の波形例である。 フライバックの影響を除去する回路の例を説明するための図である。 第2の実施の形態のブラシレスモータ駆動制御装置の例を説明するための図である。 誘起電圧EUをサンプル・ホールド場合を説明するための図である。
符号の説明
11 通電切換手段
12 出力トランジスタ回路
13 ロータ位置検出手段
14、141 制御信号発生回路
15 目標速度クロック生成手段(基準クロック生成手段)
16 フィードバック回路
142 サンプルホールド回路
151 目標速度電圧生成手段
168 フィードバック回路

Claims (3)

  1. 複数の磁極を有するロータと、複数の励磁コイルを備えたモータを駆動するためのモータ駆動制御装置において、
    前記励磁コイルの誘起電圧に基づいて、前記ロータの位置に対応したロータ位置信号を出力する、ロータ位置検出手段と、
    前記ロータ位置検出手段のロータ位置信号に基づいて、前記励磁コイルの通電を切り換える通電切り換え信号と、前記モータの速度を制御する速度フィードバック信号とを生成する制御信号発生手段とを有し、
    前記通電切り換え信号により前記励磁コイルに印加する通電量を制御し、前記速度フィードバック信号により、前記モータの速度を制御することを特徴とするモータ駆動制御装置。
  2. 前記速度フィードバック信号は、非通電期間にある前記複数の励磁コイルにおける誘起電圧の略ゼロクロス時点に生起したパルス信号であることを特徴とする請求項1記載のモータ駆動制御装置。
  3. 前記速度フィードバック信号は、前記複数の励磁コイルのそれぞれにおいて、通電状態から非通電状態に変化した時点から所定期間後、又は、非通電状態から通電状態に変化する直前、の誘起電圧の信号であることを特徴とする請求項1又は2記載のモータ駆動制御装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2015171241A (ja) * 2014-03-07 2015-09-28 ハミルトン・サンドストランド・コーポレイションHamilton Sundstrand Corporation モータ制御器システムおよびモータを制御するための方法

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