JP2009106009A - モータ駆動回路 - Google Patents

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Abstract

【課題】ロータの回転位置を示す二値化信号を適切に取得し、モータの回転ムラ低減や高効率化を図る。
【解決手段】モータのロータの回転位置を検出する磁気検出素子から出力される正弦波状の位置検出信号を二値化し、前記ロータが一回転する毎に所定周期となる矩形波状の二値化信号を生成するヒステリシスコンパレータと、前記ヒステリシスコンパレータから出力される前記二値化信号を前記所定周期に応じた分周数で分周し、前記所定周期内を等間隔でレベル変化する基準時間信号を生成する基準時間信号生成回路と、前記ヒステリシスコンパレータから出力される前記二値化信号のレベル変化を、前記基準時間信号生成回路から出力される前記基準時間信号のレベル変化に同期させる同期化回路と、前記同期化回路から出力される二値化信号に基づいて前記モータの駆動コイルを通電させる通電信号を生成する駆動回路と、を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、モータ駆動回路に関する。
近年、様々な用途に用いられるモータとして、ロータの回転位置毎に通電方向及び通電相を切り替えて回転駆動させるモータが知られている。例えば、図8に示すブラシレスモータは、磁極数はN1極並びにS1極のペアとN2極並びにS2極のペアによる合計4極であり、相数はU相、V相、W相の合計3相から成り、U相、V相、W相の各相に対応づけてロータの周囲にホール素子Hu、Hv、Hwが配設されている。当該ブラシレスモータを駆動するモータ駆動回路は、ホール素子Hu、Hv、Hwそれぞれより出力される3相分の正弦波状の位置検出信号を所定のコンパレータにより二値化して3相分の矩形波状の二値化信号を得る。そして、当該モータ駆動回路は、所定のコンパレータより得られる3相分の二値化信号によってロータの回転位置を検出し、ブラシレスモータを回転駆動することができる。
ところで、ホール素子Hu、Hv、Hwの配設間隔が本来あるべき間隔(例えば、電気角120度)からずれてしまうと、各相の二値化信号間の位相差は本来あるべき位相差からずれてしまう。さらに、二値化信号のレベル変化のタイミング(いわゆるエッジタイミング)に着目すると、各タイミングにジッタ(時間軸方向の揺らぎ)が生じてしまう。尚、このジッタは、ロータの回転位置の検出に誤差を生じさせ、モータの回転ムラや回転効率の低下の原因となることが知られている。そこで、従来より、上記のジッタに起因したモータの回転ムラや回転効率の低下を抑える手法がいくつか提案されている。
例えば、特許文献1では、2相分の位置検出信号の和から残りの1相分の位置検出信号に相当する信号を計算する回路と、当該回路が出力する信号と残りの1相分の位置検出信号との平均値を求める回路と、から成る演算処理回路により、3相分の位置検出信号を処理することで、ホール素子Hu、Hv、Hwの配設間隔の誤差から生じる3相分の位置検出信号間の位相差のばらつきを抑える手法が開示されている。
また、特許文献2では、1相分の二値化信号の半周期分または1周期分のレベル変化のタイミングより電気角180度又は電気角360度のタイミングを得る。そして、1相分の電気角180度又は電気角360度のタイミングに基づいて3相分の通電信号を生成することで、ホール素子Hu、Hv、Hwの配設間隔の誤差から生じる3相分の位置検出信号間の位相差のばらつきを抑える手法が開示されている。
特開2002−64993号公報 特開2006−20440号公報
位置検出信号の二値化信号のレベル変化のタイミングにジッタが生じるその他の要因として、ロータ各極の着磁強度の不均一さが知られている。以下では、ロータ各極の着磁強度の不均一さが二値化信号に与える影響について図9を用いてU相を例に挙げて説明する。
例えば、ホール素子Huが出力する位置検出信号Hu1にノイズが含まれている場合、位置検出信号Hu1の波形がDCオフセットレベルと交差(ゼロクロス)するゼロクロス点では、位置検出信号Hu1の二値化信号H10にチャタリングが発生する。そこで、位置検出信号を二値化するためのコンパレータとしては、通常、DCオフセットレベルよりハイレベル側のスレッショルド電圧ThHとローレベル側のスレッショルド電圧ThLがそれぞれ設定されたヒステリシスコンパレータが用いられている。このヒステリシスコンパレータを用いたことによって、二値化信号H10のレベルが各ゼロクロス点から所定間隔を経過して立ち上がり又は立ち下がることになるので、ゼロクロス点近傍でのチャタリングの影響を抑えることができる。
ところで、ホール素子Huより出力される正弦波状の位置検出信号Hu1は磁界の強さに比例した振幅を有する。よって、ロータ各極の着磁強度が不均一である場合、位置検出信号Hu1の振幅はロータ各極でばらついてしまう。位置検出信号Hu1の振幅がロータ各極でばらつくと、位置検出信号Hu1がゼロクロス点からスレッショルド電圧ThH、ThLに達するまでの所定間隔、言い換えると、各ゼロクロス点から二値化信号H10のレベルが変化するまでの所定間隔がロータ各極毎にばらついてしまう。このばらつきが、二値化信号H10のレベル変化のタイミングにジッタを生じさせる一つの要因となる。尚、ホール素子Hv、Hwについても同様に、ロータ各極の着磁強度が不均一である場合には、上記所定間隔のばらつきが誘発される。
従って、特許文献1に開示された手法では、ホール素子Hu、Hv、Hwの配設間隔の誤差に伴う影響は抑えることができるが、ロータ各極の着磁強度の不均一さに起因した影響を抑えることができない。即ち、ロータ各極の着磁強度の不均一さによって、ロータ各極に対応した位置検出信号の振幅はばらついてしまい、この結果として、ヒステリシスコンパレータによって位置検出信号を二値化した際の二値化信号にジッタが生じてしまう。
また、特許文献2に開示された手法では、ロータ各極の着磁強度の不均一さが生じる場合には、3相分の通電信号を生成するための電気角180度又は電気角360度のタイミングが正しく得られない。なぜならば、電気角180度又は電気角360度のタイミングを得るための1相分の二値化信号の半周期分または1周期分のレベル変化のタイミングにジッタが生じるからである。
以上のとおり、従来の手法では、ロータ各極の着磁強度の不均一さによって、二値化信号のレベル変化のタイミングにジッタが生じてしまい、モータを高精度に回転駆動するために十分な精度の通電信号を得ることが困難であった。
モータのロータの回転位置を検出する磁気検出素子から出力される正弦波状の位置検出信号を二値化し、前記ロータが一回転する毎に所定周期となる矩形波状の二値化信号を生成するヒステリシスコンパレータと、前記ヒステリシスコンパレータから出力される前記二値化信号を前記所定周期に応じた分周数で分周し、前記所定周期内を等間隔でレベル変化する基準時間信号を生成する基準時間信号生成回路と、前記ヒステリシスコンパレータから出力される前記二値化信号のレベル変化を、前記基準時間信号生成回路から出力される前記基準時間信号のレベル変化に同期させる同期化回路と、前記同期化回路から出力される二値化信号に基づいて前記モータの駆動コイルを通電させる通電信号を生成する駆動回路と、を備えることとする。
本発明の他の特徴については、添付図面及び本明細書の記載により明らかとなる。
本発明によれば、ロータの回転位置を示す位置検出信号の二値化信号が適切に得られ、モータの回転ムラの低減や高効率化を図ることができる。
本明細書および添付図面の記載により、少なくとも以下の事項が明らかとなる。
<<モータ駆動回路の概要>>
本実施形態に係るモータ駆動回路100の概要について、図2、図3、図4を適宜参照しつつ、図1をもとに説明する。
図1は、モータ駆動回路100の構成を示すブロック図である。尚、図1に示すモータ駆動回路100は、磁極数が4極であり相数が3相とした4極3相のブラシレスモータを駆動対象とするものである。勿論、モータの磁極数は4極に限定されず、任意のm(mは自然数)極としてもよく、また、モータ駆動回路100が対象とするモータの相数は、3相に限定されず、例えば単相でもよい。また、モータ駆動回路100は、集積回路の実施形態をとっており、外部にはステータに固着された駆動コイル1、2、3と、ロータの回転位置を検出するため各相(U相、V相、W相)に設けられたホール素子10、11、12と、が接続されている。
モータ駆動回路100は、ヒステリシスコンパレータ110、111、112と、基準時間信号生成回路121と、エッジ検出回路122と、同期化回路123と、通電信号生成回路130と、速度ディスクリミネータ140と、ドライバ回路150と、を備えている。
3相分のホール素子10、11、12よりそれぞれ検出された正弦波状の位置検出信号は、所定の入力端子を介してヒステリシスコンパレータ110、111、112に入力される。この結果、3相分の正弦波状の位置検出信号は、ヒステリシスコンパレータ110、111、112のハイレベル側のスレッショルド電圧ThHとローレベル側のスレッショルド電圧ThLによって、矩形波状の二値化信号H10、H11、H12に変換される。
ヒステリシスコンパレータ110、111、112からそれぞれ出力される二値化信号H10、H11、H12は、同期化回路123に入力される。さらに、二値化信号H10、H11、H12の中から選択された二値化信号H10が、後述の基準時間信号H10−MLTを生成するための基準二値化信号H10として基準時間信号生成回路121に入力される。尚、以下では、基準二値化信号として二値化信号H10が選定された場合とするが、残り二つの二値化信号H11、H12のうち一方を基準二値化信号として選定しても良い。
基準時間信号生成回路121の一実施例について、図2を参照して説明する。基準時間信号生成回路121は、ヒステリシスコンパレータ110から入力された基準二値化信号H10を所定分周して、基準二値化信号H10の2周期(二値化信号の所定周期)を等分割した基準時間信号H10−MLTを生成する。例えば、図2に示す基準時間信号H10−MLTは、電気角60度に相当する間隔毎にレベル変化するものである。尚、本実施形態では、モータは4極の磁極を有するため、ヒステリシスコンパレータ110によって基準二値化信号H10の2周期(二値化信号の所定周期)は、ロータ一回転のタイミングに相当する。
基準時間信号H10−MLTのレベル変化のタイミングは、1相分の二値化信号H10のみならず、3相分の二値化信号H10、H11、H12全てのレベル変化のタイミングの基準として用いられる。さらに、基準時間信号H10−MLTは、3相分の二値化信号H10、H11、H12間の位相差の基準としても用いられる。
エッジ検出回路122の一実施例について、図3を参照して説明する。エッジ検出回路122は、前述の基準時間信号H10−MLTの立ち上がりエッジ及び立ち下りエッジを検出して遅延パルス信号MLT−EGを生成する。具体的には、エッジ検出回路122は、所定の周波数を有するクロックCLKが共通に入力されるフリップフロップ220、221と、基準時間信号H10−MLTの立ち上がりエッジを検出した際にクロックCLKの1周期分のパルスを出力するANDゲート222と、基準時間信号H10−MLTの立ち下りエッジを検出した際にクロックCLKの1周期分のパルスを出力するANDゲート223と、ANDゲート222、223の各出力の論理和によって基準時間信号H10−MLTの立ち上がりエッジ及び立ち下がりエッジに同期した遅延パルス信号MLT−EGを出力するORゲート224と、から成る。
同期化回路123の一実施例について、図4を参照して説明する。同期化回路123は、二値化信号H10、H11、H12のそれぞれのレベル変化を、基準時間信号生成回路121が出力する基準時間信号H10−MLTのレベル変化に同期させた信号を、エッジ検出回路122が出力する遅延パルス信号MLT−EGに基づいて出力する。即ち、同期化回路123は、レベル変化のタイミングにジッタを含まない二値化信号Hc10、Hc11、Hc12を出力する。
具体的には、同期化回路123は、二値化信号H10と基準時間信号H10−MLTとのレベル変化を同期させるための同期化部230と、二値化信号H11と基準時間信号H10−MLTとのレベル変化を同期させるための同期化部240と、二値化信号H12と基準時間信号H10−MLTとのレベル変化を同期させるための同期化部250と、遅延パルス信号MLT−EGを反転出力するインバータ260と、からなる。
同期化部230は、二値化信号H10を反転出力するインバータ231と、基準時間信号H10−MLTを反転出力するインバータ232と、C端子に基準時間信号H10−MLTが入力され、R端子にインバータ231の出力が反転入力され、D端子に/Q端子出力である信号H10−yが入力されるフリップフロップ233と、C端子にインバータ232の出力が入力され、R端子に二値化信号H10が反転入力され、D端子に/Q端子出力が入力されるフリップフロップ234と、フリップフロップ234のQ端子出力である信号H10−xと基準時間信号H10−MLTの論理和である信号H10−aを出力するORゲート235と、フリップフロップ233の/Q端子出力である信号H10−yとORゲート235の出力である信号H10−aの論理積である信号H10−bを出力するANDゲート236と、C端子にインバータ260の出力が入力され、D端子にANDゲート236の出力である信号H10−bが入力され、Q端子から基準時間信号H10−MLTのレベル変化に同期してレベル変化する二値化信号Hc10を出力するフリップフロップ237と、から成る。尚、同期化部240及び同期化部250の構成は、同期化部230と同様の構成である。
通電信号生成回路130は、同期化回路123から出力される二値化信号Hc10、Hc11、Hc12に基づいて、駆動コイル1、2、3の通電方向を切り替えるための通電信号を生成する。
速度ディスクリミネータ140は、モータの回転速度を目標速度と一致させるようドライバ回路150を制御するものである。尚、モータの回転速度が一定となるよう制御するものであれば、速度ディスクリミネータに限られない。
ドライバ回路150は、前記通電信号及び速度ディスクリミネータ140の制御に基づいて、駆動コイル1、2、3に駆動電流を供給して所定の回転方向へ所定の回転速度でモータを回転させる。尚、本願請求項に係る駆動回路は、通電信号生成回路130とドライバ回路150とから成る回路に対応する。
<<基準時間信号生成回路>>
以下では、基準時間信号生成回路121の動作について、図2に示したブロック図を適宜参照しつつ、図5に示す基準時間信号生成回路121の主要信号の波形図を用いて説明する。
本実施形態では、ロータにS極とN極が交互に合計4極着磁されており、ホール素子10がロータの一回転分を検出する毎に、電気角720°に対応した2周期(図5に示す時刻T0〜T1までの間隔)分の基準二値化信号H10が出力される。
尚、ホール素子10はロータが一回転すると再度同じ磁極を検出することから、ロータの各磁極間の着磁強度が不均一な場合であっても、基準二値化信号H10の2周期(二値化信号の所定周期)毎のレベル変化のタイミングは安定している。
さらに、速度ディスクリミネータ140によって、ロータの回転速度は一定に制御されているため、基準二値化信号H10の一回転毎の周波数は一定となり、基準二値化信号H10の2周期毎の出力間隔もまた一定とみなすことができる。
よって、ロータの一回転に相当する2周期毎に出力される基準二値化信号H10のレベル変化のタイミングに着目すると、ロータ磁極間の着磁強度の不均一さによるジッタが含まれず出力間隔が一定となることが分かる。
基準二値化信号H10は、分周回路210(第1分周回路)によって、1/K(第1分周数)分周されて分周信号H10’となる。尚、本実施形態では、K=2の場合であり、分周回路210は、基準二値化信号H10を1/2(第1分周数)分周する場合を例示している。即ち、分周信号H10’の1周期に相当する電気角は、基準二値化信号H10の2周期に相当する電気角であるため、720度である。つまり、分周信号H10’の1周期(ロータの一回転に相当)の出力間隔から、正確な電気角720度の基準タイミングが得られる。
また、速度ディスクリミネータ140によってロータの回転速度が一定に制御されているため、より正確な電気角720度の基準タイミングが得られる。即ち、分周信号H10’は、ロータ磁極間の着磁強度の不均一さによるジッタを含まない信号であり、パルス幅やデューティー比は一定であることが分かる。
分周信号H10’は、逓倍回路211によって、1周期が例えば384パルスとなるように逓倍された信号H10_CLKとなる。尚、本実施形態では384パルスとしたが、信号H10−CLKのパルス幅が二値化信号H10、H11、H12のパルス幅に比べて十分に小さくなるのであれば384パルスに限らない。
また、分周信号H10’は、信号H10_CLKのパルス数がカウントされた結果に基づいて、分周回路212(第2分周回路)によって、1/L(第2分周数)分周されて、電気角60度毎にレベルが変化する基準時間信号H10−MLTとなる。尚、本実施形態では、L=6の場合とし、分周回路212によって分周信号H10’が1/6(第2分周数)分周する場合を例示している。具体的には、分周回路212は、信号H10_CLKのパルス数を32カウントする毎にレベル変化する基準時間信号H10−MLTを生成する。
尚、ロータに着磁されたS極とN極の磁極が合計m極のとき、Kとmの関係は「K=m/2(二値化信号の所定周期)」となり、分周回路210の分周数は「2/m」となる。また、Lとmの関係は「L=3m/2」となり分周回路212の分周数は「2/3m」となる。
<<<同期化回路>>>
以下では、同期化回路123の動作について、図4を適宜参照しつつ、図6、図7に示す同期化回路123の主要信号の波形図を用いて説明する。尚、図6、図7において、矢印が示す二値化信号H10の立上がりエッジの間隔がロータ1回転の間隔に相当する。また、以下の説明では、二値化信号H11と基準時間信号H10−MLTとのレベル変化を同期させるための同期化部240及び二値化信号H12と基準時間信号H10−MLTとのレベル変化を同期させるための同期化部250の動作は、二値化信号H10と基準時間信号H10−MLTとのレベル変化を同期させるための同期化部230の動作と同様であるので説明を省略する。
同期化部230において、フリップフロップ234は、二値化信号H10のハイレベルと、基準時間信号H10−MLTの立下りと、を受けてハイレベルとなり、次回の基準時間信号H10−MLTの立下りでローレベルとなる信号H10−xを出力する。ORゲート235は、信号H10−xと基準時間信号H10−MLTの論理和である信号H10−aを出力する。フリップフロップ233は、二値化信号H10のローレベルと、基準時間信号H10−MLTの立ち上がりと、を受けてローレベルとなり、次回の基準時間信号H10−MLTの立ち上がりでハイレベルとなる信号H10−yを出力する。
ANDゲート236は、信号H10−aと信号H10−yの論理積である信号H10−bを出力する。尚、ORゲート235及びANDゲート236による論理処理ではひげ状の誤パルスが発生する。そこで、C端子にエッジ検出回路122によって出力される遅延パルス信号MLT−EGをインバータ260を介して入力し、D端子に信号H10−bを入力したフリップフロップ237によって、信号H10−bに生じているひげ状の誤パルスを除去する。
以上の処理によって、基準時間信号H10−MLTのレベル変化に同期してレベルが変化する二値化信号Hc10が得られる。つまり、ロータの磁極間の着磁強度の不均一さによるジッタを含まない分周信号H10’を分割して得られる、正確な電気角60度毎にレベルが変化する基準時間信号H10−MLTのレベル変化に同期するように、二値化信号H10のレベルを電気角180度毎に変化させることで、レベル変化のタイミングにジッタを含まない二値化信号Hc10が得られる。
同様に、二値化信号H11、H12についても同期化回路123によって、基準時間信号H10−MLTのレベル変化に同期するように、電気角180毎にレベル変化するよう処理されるため、レベル変化のタイミングにジッタを含まない二値化信号Hc11、Hc12が得られる。
また、図7に示すように、前述の方法と同様に、基準二値化信号H10に基づいて作成した基準時間信号H10−MLTに、基準二値化信号H10以外の二値化信号H11、H12のレベル変化も同期させる。これにより得られる二値化信号Hc10、Hc11、Hc12は、それぞれ基準時間信号H10−MLTの示す電気角60度毎の等間隔のレベル変化を基準として、位相差が電気角120度となるようにレベルが変化する。よって、二値化信号Hc10、Hc11、Hc12のレベル変化のタイミングにはホール素子10、11、12の配設間隔誤差よるジッタが含まれず、二値化信号Hc10、Hc11、Hc12の間の位相差を正確な電気角120度とすることができる。つまり、前述のロータ着磁間の着磁強度の不均一さから生じるジッタを含まないように生成された二値化信号Hc10、Hc11、Hc12には、ホール素子10、11、12の配設間隔の誤差から生じるジッタも含まれないこととなる。
以上のように、1つのヒステリシスコンパレータ110から出力される基準二値化信号H10−MLTの、ロータが一回転したことを示すm/2周期(二値化信号の所定周期)を分周して電気角60度の等間隔毎にレベル変化する基準時間信号を生成する。基準時間信号が4回レベル変化する間隔が電気角180度に相当し、基準時間信号が3回レベル変化する間隔が電気角120度に相当する。よって、二値化信号H10、H11、H12それぞれのレベル変化は、基準時間信号の示す電気角180度毎のレベル変化に揃えられ、且つ3つの二値化信号H10、H11、H12相互のレベル変化は基準時間信号の示す電気角120度毎のレベル変化に揃えられる。この結果、レベル変化のタイミングにジッタを含まない適切な二値化信号Hc10、Hc11、Hc12を得ることができる。即ち、ロータ各極間の着磁強度の不均一さやホール素子10、11、12の配設間隔の誤差の影響を抑えて、ロータの回転位置を精度良く検出して十分な精度の通電信号を生成することが出来る。また、モータを高精度に回転制御することが可能となり、モータの回転ムラの低減や高効率化を図ることができる。
以上、本実施形態について説明したが、前述した実施例は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更/改良され得るととともに、本発明にはその等価物も含まれる。
本発明の一実施形態に係るモータ駆動回路の構成を示すブロック図である。 本発明の一実施形態に係る基準時間信号生成回路の構成を示すブロック図である。 本発明の一実施形態に係るエッジ検出回路の構成を示す図である。 本発明の一実施形態に係る同期化回路の構成を示す図である。 本発明の一実施形態に係る基準時間信号生成回路の主要信号の波形図である。 本発明の一実施形態に係る同期化回路の主要信号の波形図である。 本発明の一実施形態に係る同期化回路の主要信号の波形図である。 ホール素子を有する4極3相ブラシレスモータの構造を示す図である。 ロータ各極間の着磁強度の不均一さにより二値化信号のジッタが誘発される現象を説明するための図である。
符号の説明
1、2、3 駆動コイル
10、11、12 ホール素子
110、111、112 ヒステリシスコンパレータ
121 基準時間信号生成回路
123 同期化回路
130 通電信号生成回路
150 ドライバ回路

Claims (5)

  1. モータのロータの回転位置を検出する磁気検出素子から出力される正弦波状の位置検出信号を二値化し、前記ロータが一回転する毎に所定周期となる矩形波状の二値化信号を生成するヒステリシスコンパレータと、
    前記ヒステリシスコンパレータから出力される前記二値化信号を、前記二値化信号の前記所定周期に応じた分周数で分周して、前記二値化信号の所定周期内で当該分周数に応じた等間隔毎にレベル変化する基準時間信号を生成する基準時間信号生成回路と、
    前記ヒステリシスコンパレータから出力される前記二値化信号のレベル変化を、前記基準時間信号生成回路から出力される前記基準時間信号のレベル変化に同期させる同期化回路と、
    前記同期化回路から出力される二値化信号に基づいて前記モータの駆動コイルを通電させる通電信号を生成する駆動回路と、
    を備えることを特徴とするモータ駆動回路。
  2. 請求項1に記載のモータ駆動回路において、
    前記同期化回路は、複数相の前記モータの各相に対応づけて設けられる複数の前記ヒステリシスコンパレータからそれぞれ出力される複数の前記二値化信号のレベル変化を、前記基準時間信号生成回路から出力される前記基準時間信号のレベル変化に同期させることを特徴とするモータ駆動回路。
  3. 請求項2に記載のモータ駆動回路において、
    前記基準時間信号の所定周期は、前記複数のヒステリシスコンパレータからそれぞれ出力される複数の前記二値化信号間の位相差の基準としたことを特徴とするモータ駆動回路。
  4. 請求項3に記載のモータ駆動回路において、
    前記基準時間信号生成回路は、
    前記複数のヒステリシスコンパレータのうち一のヒステリシスコンパレータから出力される前記二値化信号を、前記二値化信号の所定周期に応じた第1分周数で分周して、前記ロータが一回転する毎に1周期となる分周信号を生成する第1分周回路と、
    前記第1分周回路から出力される前記分周信号を、前記位相差の基準に応じた第2分周数で分周して、前記二値化信号の所定周期内を前記第2分周数に応じた等間隔でレベル変化する前記基準時間信号を生成する第2分周回路と、
    を備えることを特徴とするモータ駆動回路。
  5. 請求項4に記載のモータ駆動回路において、
    前記ロータの磁極数がm極の場合、前記二値化信号の所定周期はm/2周期、前記第1分周数は2/m分周、前記第2分周数は前記基準時間信号を前記m/2周期より小さい等間隔毎にレベル変化させる分周数であることを特徴とするモータ駆動回路。
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